JP2003203345A - 情報記録装置 - Google Patents

情報記録装置

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JP2003203345A
JP2003203345A JP2002001685A JP2002001685A JP2003203345A JP 2003203345 A JP2003203345 A JP 2003203345A JP 2002001685 A JP2002001685 A JP 2002001685A JP 2002001685 A JP2002001685 A JP 2002001685A JP 2003203345 A JP2003203345 A JP 2003203345A
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1267Power calibration
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0045Recording
    • G11B7/00456Recording strategies, e.g. pulse sequences

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録パルスとしてマルチパルスによる発光波
形が予め指定された光記録媒体に対して、当該マルチパ
ルスによる記録では記録パワー不足となるような記録条
件であっても、当該装置における許容最大パワーを超え
ることなく良好な記録マークを形成できる情報記録装置
を提供する。 【解決手段】 記録パルスとして、先頭加熱パルスと後
続の加熱パルスとの組合せによるマルチパルスと、単パ
ルスによる矩形パルスとの各々を生成可能な記録パルス
生成手段17と、記録条件に応じてマルチパルスと矩形
パルスとを切換え選択して光源駆動手段23を介してレ
ーザ光源4を発光させる記録パルス選択手段21と、を
備え、例えば記録条件が、推奨されるマルチパルスによ
る記録では記録パワー不足となるような高速の記録線速
度となっても、矩形パルスによる記録に切換えること
で、十分低い記録パワーを使用でき、更なる高速記録が
実現できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像用DVD(D
igital Video又はVersatile Disc)やDVD−RO
Mなどの再生専用のDVDメディアとフォーマットの互
換性を有するDVD−R(Recodable)ディスク等の光
ディスク媒体に対する情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアの普及に伴い、映像用D
VDやDVD−ROMなどの再生専用メディアや、記録
層として色素材料を用いた追記型のDVD−Rなどの情
報記録メディアが開発されている。
【0003】これらのDVDメディアに記録されている
情報(この例ではセクタ)は、図9(a)に示すような
フォーマットである。このようなフォーマットでは、図
9(d)に示すようにメディアの全トラック上に一定の
線密度で連続的にデータ(セクタ)が記録されている。
この再生専用メディアと互換性を有するフォーマットの
情報記録媒体とするために、従来では、情報記録媒体
(メディア)の回転速度制御法として図9(b)に示す
ようにCLV(Constant Linear Velocity:線速度一
定)方式を用いて、トラック半径に反比例した回転数に
なるようにメディアの回転速度を制御し、トラックの線
速度を常に一定にしながら、一定の記録チャンネルクロ
ックの周波数で情報の記録を行っている。
【0004】このCLV方式により記録を行う場合、所
定の記録線速度を一定の倍率で変化させ異なる速度で記
録することが可能である。一般的に、標準化された光記
録媒体は所定の記録線速度が規定され、DVD−Rでは
1倍速、即ち、3.49m/sの記録線速度としてお
り、記録クロック周波数は26.16MHzである。こ
のような光記録媒体を用いる情報記録装置で、さらに高
記録速度の設定をするためには当該情報記録装置の内部
で新たな記録条件を設定するか、独自の記録方式を用い
て再生信号が低ジッタ特性となるように記録する必要が
ある。
【0005】しかしながら、一般的に、ヒートモードに
よってマーク(ピット)が形成される色素系のDVD−
Rメディアは、特定の記録線速度毎に記録時のレーザ発
光による記録パルスのパルス幅と記録パワーが異なる最
適値となるため、異なった記録線速度では形成されるマ
ークやスペースの状態が変化する。
【0006】即ち、マークの形成に必要な先頭加熱部に
よる熱量の不足が発生したり、最適な分解温度に対して
到達する加熱温度が異なってマークの平均長がばらつい
たり、最適な加熱パルスの記録クロック周期Tに対する
比が異なって均一なマーク幅が得られなくなり、マーク
長に応じた太りや細り(いわゆる涙型マーク)が生じた
りして、ジッタ特性が悪化してしまう。
【0007】この点、例えば特開2001−15533
9公報によれば、DVD−Rなどの色素系光ディスクの
記録を行うときに、矩形波パルスを用いるようにしてい
る。このとき記録線速度に応じて記録パワーと発光パル
ス長を変化させるようにしている。
【0008】また、特開2001−176073公報に
よれば、DVD−Rなどの色素系光ディスクの記録を行
うときに、矩形波パルスを用いるようにしている。この
とき最短マーク長のときのみ2種の記録パワーレベルと
発光パルス幅を記録線速度に応じて変化させるようにし
ている。
【0009】これらの記録方式は、色素系光ディスクの
低記録パワー化に有効であるが、推奨される記録線速度
ではマルチパルスによる記録を行うことが規格によって
定められており、情報記録装置での記録可能な速度や装
置内部の温度変化に伴う光源波長シフトの影響による最
適記録パワーの変化に対しての記録波形については考慮
されていない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】即ち、これらの公報例
の場合、記録線速度に応じてパルス発光のデューティ比
等、記録パルス列の何らかの要素の設定値を可変させる
ように制御しているものであるが、情報記録装置で設定
する記録パルスのパルス幅の設定や記録パワーの許容値
には限界があり、光ディスク媒体のプリフォーマット情
報で指定される記録条件に基づく設定を求めたとして
も、最適な記録条件に設定することに困難が生じる場合
がある。
【0011】つまり、情報記録装置に搭載されるレーザ
光源の最大出力パワーは当該装置の内部温度によって出
力されるレーザ光の波長が長波長側にシフトすることに
よって、DVD−Rなどで用いられる色素材料の記録感
度が低下すると、試し書きなどで求められた最適記録パ
ワーが当該波長のシフトによってずれを生じ、良好な記
録が困難となってしまう。また、Running-OPCと呼
ばれる記録中のマーク形成状態による記録パワーの補正
機能を用いたとしても、波長シフトによる感度低下は1
nm当り約3%も生じるため、レーザ光源の許容範囲を
超えてしまう場合がある。
【0012】そこで、本発明は、記録パルスとしてマル
チパルスによる発光波形が予め指定された光記録媒体に
対して、当該マルチパルスによる記録では記録パワー不
足となるような記録条件であっても、当該情報記録装置
における許容最大パワーを超えることなく良好な記録マ
ークを形成できる記録パルスの発光波形を選択すること
が可能な情報記録装置を提供することを目的とする。
【0013】また、本発明は、試し書きによって得られ
た最適記録パワーから、必要となる記録パワーを予測す
ることで光記録媒体の特性に応じて記録パワー不足によ
る記録品質の低下や記録不能を防止することが可能な情
報記録装置を提供することを目的とする。
【0014】さらに、本発明は、当該情報記録装置の内
部温度の上昇やレーザ光源の波長ばらつきによる、記録
時の波長変動や長波長へのシフトによって、色素系の光
記録媒体の感度低下を予測して記録パルスの発光波形を
変更することが可能な情報記録装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
記録パルスに従った発光波形のレーザ光を照射すること
により記録情報がマークとして形成される記録層を有す
る光記録媒体に記録する情報記録装置において、前記光
記録媒体を回転させる回転駆動機構と、この回転駆動機
構による前記光記録媒体の回転動作を指定された記録線
速度に応じて制御する回転制御手段と、前記レーザ光を
発するレーザ光源と、このレーザ光源を発光させる光源
駆動手段と、前記記録パルスとして、先頭加熱パルスと
後続の加熱パルスとの組合せによるマルチパルスと、単
パルスによる矩形パルスとの各々を生成可能な記録パル
ス生成手段と、記録条件に応じて前記マルチパルスと前
記矩形パルスとを切換え選択して前記光源駆動手段を介
して前記レーザ光源を発光させる記録パルス選択手段
と、を備える。
【0016】従って、例えば記録条件が、推奨されるマ
ルチパルスによる記録では記録パワー不足となるような
高速の記録線速度となっても、矩形パルスによる記録に
切換えることにより、十分低い記録パワーを用いること
ができ、更なる高速記録が実現できる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録装置において、前記記録パルス選択手段は、記録
条件として記録線速度を用い、対象となる光記録媒体毎
に予め設定されている記録線速度以下の低い低速記録線
速度の範囲内での記録時には前記マルチパルスを選択
し、予め設定されている前記記録線速度を超える高速記
録線速度の範囲内での記録時には前記矩形パルスを選択
するようにした。
【0018】従って、対象となる光記録媒体毎に予め設
定されている記録線速度以下の低い低速記録線速度の範
囲内での記録時には推奨されるマルチパルスによる記録
を行わせるが、このような予め設定されている記録線速
度を超える高速記録線速度での記録時にはマルチパルス
による記録では記録パワー不足となるものの矩形パルス
による記録に切換えることにより、十分低い記録パワー
を用いることができ、当該光記録媒体に設定されている
所定の記録線速度を超える高速記録が可能となる。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の情
報記録装置において、対象となる光記録媒体毎に記録条
件としてプリフォーマットされた所定の記録線速度にお
けるマルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値に
基づき当該光記録媒体に対する最大記録線速度を取得す
る速度情報取得手段を有し、前記記録パルス選択手段
は、記録条件として記録線速度を用い、前記速度情報取
得手段により取得された前記最大記録線速度を超える高
速記録線速度での当該光記録媒体に対する記録時には前
記矩形パルスを選択するようにした。
【0020】従って、対象となる光記録媒体にプリフォ
ーマットされているマルチパルスのパルス幅や記録パワ
ーの記録条件から、当該光記録媒体の所定の最大記録線
速度を取得し、この最大記録線速度を超える高速記録線
速度での当該光記録媒体に対する記録時には矩形パルス
を選択して記録させることにより、更なる高速記録が可
能となる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項3記載の情
報記録装置において、前記記録パルス選択手段により矩
形パルスが選択される場合には対象となる前記光記録媒
体にプリフォーマットされた所定の記録線速度における
マルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値に基づ
き前記所定の記録線速度を超える記録線速度での当該矩
形パルスのパルス幅と記録パワーとを算出する矩形パル
ス用算出手段と、この矩形パルス用算出手段により算出
された算出値に基づき対象となる記録線速度において異
なる記録パワーを用いて当該光記録媒体に対して試し書
きを行い矩形パルス記録用の最適記録パワーを取得する
矩形パルス用試し書き手段と、を備え、この矩形パルス
用試し書き手段により取得した最適記録パワーによる矩
形パルスで記録を行わせるようにした。
【0022】従って、所定の記録線速度に設定されマル
チパルスによる記録条件を用いる光記録媒体であって
も、さらに矩形パルスを用いてさらなる高速記録線速度
による記録を行わせる場合の最適記録パワーの値を容易
かつ適正に算出することができる。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1記載の情
報記録装置において、対象となる光記録媒体毎に記録条
件としてプリフォーマットされた所定の記録線速度にお
けるマルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値を
読み出す記録条件取得手段と、読み出されたマルチパル
スのパルス幅と記録パワーとの設定値に基づき前記所定
の記録線速度において異なる記録パワーを用いて当該光
記録媒体に対して試し書きを行いマルチパルス記録用の
最適記録パワーを取得する試し書き手段と、この試し書
き手段により取得された最適記録パワーが予め設定され
ている許容最大パワーを超えるか否かを判定する判定手
段と、を有し、前記記録パルス選択手段は、記録条件と
して記録パワーを用い、前記判定手段により前記最適記
録パワーが前記許容最大パワーを超えると判定された場
合にはマルチパルスに代えて矩形パルスを選択するよう
にした。
【0024】従って、マルチパルスによる記録では試し
書き記録で得られた最適記録パワーが許容最大パワーを
超える値になる場合であっても、矩形パルスによる記録
に切換えることにより、マルチパルスによる記録での記
録パワー不足を防止して、矩形パルスによる低い記録パ
ワーを用いることができ、高速記録での記録不良を回避
することができる。
【0025】請求項6記載の発明は、請求項1記載の情
報記録装置において、前記レーザ光源付近の装置内部の
温度を検出する温度検出手段を備え、前記記録パルス選
択手段は、記録条件として前記温度検出手段により検出
された装置内部の温度情報を用いるようにした。
【0026】従って、レーザ光源付近の装置内部の温度
を考慮することにより、レーザ光源の温度依存性である
長波長側への波長シフトによって光記録媒体の記録感度
の低下が生ずる場合にはマルチパルス記録から矩形パル
ス記録に切換えることで、マルチパルスによる記録パワ
ー不足を回避することができ、高速記録線速度での記録
不良を防止することが可能となる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項1記載の情
報記録装置において、前記レーザ光源付近の装置内部の
温度を検出する温度検出手段と、対象となる光記録媒体
毎に記録条件としてプリフォーマットされた所定の記録
線速度におけるマルチパルスのパルス幅と記録パワーと
の設定値を読み出す記録条件取得手段と、読み出された
マルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値に基づ
き前記所定の記録線速度において異なる記録パワーを用
いて当該光記録媒体に対して試し書きを行いマルチパル
ス記録用の最適記録パワーを取得する試し書き手段と、
前記温度検出手段により検出された装置内部の温度と予
め設定されている許容最大温度との温度差に基づき前記
試し書き手段により取得された最適記録パワーの上昇値
を算出する記録パワー上昇算出手段と、この記録パワー
上昇算出手段により算出された上昇値分を加えた前記最
適記録パワーが予め設定されている許容最大パワーを超
えるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記記録パ
ルス選択手段は、記録条件として記録パワーを用い、前
記判定手段により上昇値分を加えた前記最適記録パワー
が前記許容最大パワーを超えると判定された場合にはマ
ルチパルスに代えて矩形パルスを選択するようにした。
【0028】従って、試し書き記録で得られた最適記録
パワーが許容最大パワー以下であっても、レーザ光源の
温度依存性に伴う長波長シフトによって生じる光記録媒
体の記録感度の低下に伴う、マルチパルスによる記録で
の記録パワー不足を予測することができ、このような場
合には事前に矩形パルスによる記録に切換えて、矩形パ
ルスによる低い記録パワーを用いることによって高速記
録での記録不良を回避することができる。
【0029】請求項8記載の発明は、請求項7記載の情
報記録装置において、前記レーザ光源付近の装置内部の
温度と前記レーザ光源の波長の関係を表す近似式若しく
は当該温度変動に対する当該波長の変動量と、前記光記
録媒体の記録パワーの波長依存性を表す近似式若しくは
当該波長変動に対する当該記録パワーの変動量との関係
情報を予め保持した情報保持手段を備え、前記記録パワ
ー上昇算出手段は、前記温度検出手段により検出された
装置内部の温度と予め設定されている許容最大温度との
温度差、及び、この情報保持手段により保持されている
関係情報に基づき前記上昇値を算出するようにした。
【0030】従って、レーザ光源の温度依存性による波
長変動を正確に算出することができ、かつ、光記録媒体
の波長変動による記録感度変動を、記録パワーの変動量
として算出することができ、かつ、検出された装置内部
の温度から試し書きで得られた最適記録パワーの上昇値
を算出することが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図7に基づいて説明する。
【0032】まず、本実施の形態の情報記録装置に適用
される情報記録方法について説明する。
【0033】[記録方法1]本実施の形態では、記録対
象となる光記録媒体として、色素材料を用いた追記型光
ディスクであるDVD−Rであって、その推奨される記
録パルスとしてマルチパルスを用いることが規定されて
いる場合を想定している。
【0034】即ち、DVD−Rなる光記録媒体に用いる
基本的な記録パルスとしては、図1(c)に示すよう
に、図1(b)のような各々のマークデータ長nT(T
は記録チャネルクロックの周期を示し、nは自然数を示
す。EFM(plus)変調の場合であれば、n=3〜1
1,14))に対する記録パルス列が先頭加熱パルス部
と後続の複数の加熱パルス部とからなるマルチパルスに
よって構成されている。これらの加熱パルスのパルス幅
の設定は、図1(a)に示す記録チャネルクロックの周
期Tに対する比として先頭加熱パルスがTtop、後続の
加熱パルス部がTmpとされている。また、記録パワーP
wの設定は、先頭パルス部と後続の加熱パルス部ともに
同一である。このとき、所定の記録線速度での最適記録
パワーをPoとしている。
【0035】これらの記録条件は、DVD−Rディスク
のトラック溝を蛇行させて得られたプッシュプル信号か
らBPFを用いて分離検出したウォブル信号や、トラッ
ク溝を分断して形成したランドプリピットの変調信号を
復調して得られるLPP信号によって当該DVD−Rデ
ィスクに予めプリフォーマットされたプリフォーマット
情報を読み出すことで得ることができる。一般的なDV
D−Rディスクは、Ttop≒1.35T,Tmp≒0.6
0T,Po≒9.5mW程度である。このような記録方
式と記録条件は標準化されており、DVD−Rディスク
の諸特性が全て満足するように設計されている。
【0036】このようなマルチパルスによる記録を推奨
されたDVD−Rディスクに対し、情報記録装置は独自
の記録パルス列を用いて記録することが可能である。例
えば、CD−Rディスクで推奨される図1(d)に示す
ような、各々のマークデータ長nTに対する記録パルス
列が単パルスからなる矩形パルスを用いる記録方式であ
る。この矩形パルスをDVD−Rディスクに適応するに
は、そのパルス幅Tmarkや最適記録パワーPoを独自に
最適化した設定値を用いなくてはならない。一般的なD
VD−Rディスクに対しては、Tmark≒(n−1.2)
T,Po=7.8mW程度である。
【0037】さらに矩形パルスによる記録では、図2に
示すように、データ長nT毎にパルス幅Tmarkの前エッ
ジ位置と後エッジ位置とを所定量だけ補正し、マーク及
びスペースデータ長による蓄熱作用などにより形成され
るエッジシフトを補正している。このエッジシフトの補
正は、各々の記録線速度で最適化したり、直前又は直後
のスペース長とマーク長との組合せ毎に最適化すること
で、一層低ジッタに記録することがマルチパルス若しく
は矩形パルスの何れの生成方法でも可能である。
【0038】代表的なDVD−Rディスクに2.5倍速
記録を行うときの前述した補正値は、図2に示す各補正
位置を表1のように設定している。
【0039】
【表1】
【0040】次に、最適記録パワーPoについては、マ
ーク形成の状態が記録線速度Lvに強い相関を持ち、記
録線速度(即ち、記録倍速Xでも等価である。記録倍速
の場合であれば、基準の記録線速度を1倍速とする)が
大きくなると最適記録パワーPoが記録線速度Lvの平方
根に略比例して大きくなることは周知の通りである。こ
こで、DVD−Rディスクの基準の記録線速度である
3.5m/sをX=1倍速とすると、マルチパルスによ
る記録では、Po=k×√Lv若しくはPo=k´×√X
(k,k´は定数、Xは倍速)と近似できる。
【0041】例えば、前述のマルチパルスでは、k=
5.1若しくはk´=9.5である。
【0042】また、DVD−Rディスクの情報記録装置
に用いる光ピックアップは、例えば半導体レーザLDの
最大出力パワー50mWに対し、定常的に使用可能な最
適記録パワーは約30%の15mWを最大値(許容最大
パワー)とする。さらに、マルチパルスによる記録にお
ける、前述の記録倍速Xに対する最適記録パワーPo
は、図3(LD波長=668nm時)に示すような変化
となるため、2倍速では光ピックアップの最大値15m
Wをオーバーしてしまう。
【0043】従って、本実施の形態の記録方法1では、
図4に示すように、最適記録パワーが最大値15mWを
超えない2倍速未満の低速度側の記録倍速の領域、即
ち、1倍速と1.5倍速とによる記録時には推奨される
マルチパルスによる記録を用いるようにし、2倍速以上
の記録倍速で記録する場合には推奨されたマルチパルス
による記録から、矩形パルスによる記録に切換えて最適
記録パワーが最大値15mWを超えないようにすること
で、図5に示すように更なる高速な記録を実現できるよ
うにしている。
【0044】即ち、記録に用いる記録パルスとして、先
頭加熱パルスと後続の加熱パルスとの組合せによるマル
チパルスと、単パルスによる矩形パルスとの各々を生成
可能に用意しておき、記録条件としての記録線速度(記
録倍速)に応じてマルチパルスによる記録と矩形パルス
による記録とを切換え選択するようにしたものであり、
ここでは、対象となるDVD−Rディスク毎に予め設定
されている記録倍速1.5X以下の低い低速記録倍速の
範囲内での記録時にはマルチパルスを用い、予め設定さ
れている記録倍速1.5を超える高速記録倍速、例え
ば、2.0X以上の範囲内での記録時には矩形パルスを
用いるようにしたものである。
【0045】[記録方法2]前述したようなDVD−R
ディスクは、その製造メーカ毎に記録層に用いる色素材
料が異なっているため、所定の記録倍速における最適記
録パワーPoや半導体レーザLDの波長に対する感度が
異なっている。また、情報記録装置に用いる半導体レー
ザLDの波長も例えば660nm±5nmのようにバラ
ツキを有しており、さらに情報記録装置の内部温度によ
っても半導体レーザLDが発するレーザ光の波長はシフ
トする。
【0046】従って、特定のDVD−Rディスクと情報
記録装置との組合せ毎に、最適記録パワーPoは異なっ
ている。このため、記録の準備段階として所定の半径位
置にレイアウトされた試し書き領域を用いて、低パワー
から高パワーまでステップ的に異なる記録パワーによる
試し書き記録を行い、その領域を読み取ることで、実際
に用いる最適記録パワーPoを取得するようにしてい
る。
【0047】このとき、記録感度が高いか若しくは波長
依存性の少ないDVD−Rディスクの場合であれば、前
述のような2倍速以上の記録倍速であっても、最適記録
パワーPoは十分低い値を得ることができるため、推奨
されるマルチパルスによる記録を実行することができ
る。逆に、記録感度が低いか若しくは波長依存性の大き
いDVD−Rディスクの場合には、前述のような2倍速
以上の記録倍速で試し書きを行うと、取得される最適記
録パワーPoは光ピックアップの許容最大パワー(ここ
では、15mW)をオーバーしてしまう。従って、この
ままマルチパルスによる最適記録パワーPoの記録を行
うと半導体レーザLDの寿命を低下させたり破壊させる
不具合が生じ、かといって、記録パワーを低下させると
パワー不足のため再生信号のジッタ特性は悪化して良好
な記録ディスクを得ることはできない。
【0048】そこで、本実施の形態の記録方法2では、
このように試し書きにより取得される最適記録パワーP
oが光ピックアップの許容最大パワーをオーバーしてし
まう場合には、マルチパルスによる記録から矩形パルス
による記録に切換えることで、良好な記録を実現できる
ようにしている。
【0049】より具体的には、特定メーカ製のDVD−
Rディスクを用いて、記録時の半導体レーザLDのレー
ザ波長が668nmとなっている状態で試し書きを行っ
たとき、図4のように最適記録パワーPoとして15.
2mWが算出された場合に、初期設定のマルチパルスに
よる記録を行うと記録パワー変動やR-OPCのパワー
制御などで、光ピックアップの許容最大パワー(15m
W)を超える出力を定常的に使用することになり、半導
体レーザLDの故障をもたらす。このような許容最大パ
ワーを超えるような最適記録パワーPoを算出した場合
は、その時点でマルチパルスから矩形パルスによる記録
に切換え、再び試し書き記録を実行することで矩形パル
スでの最適記録パワーPoを算出する。この最適記録パ
ワーPoとしては図5に示すように、12.5mWが得
られており、半導体レーザLDにとって十分低いパワー
で適応することが可能となる。一般的な色素材料では、
矩形パルスに変更することで最適記録パワーPoを15
〜20%程度低減できる。従って、マルチパルスでは困
難となる2倍速や2.5倍速の記録を行うことが可能と
なる。
【0050】[記録方法3]本実施の形態の記録方法3
としては、DVD−Rディスクに予めプリフォーマット
されているプリフォーマット情報のプッシュプル信号か
ら分離検出したLPP信号を復調して得られたプリフォ
ーマット情報の中から記録条件であるマルチパルスのパ
ルス幅の設定値と最適記録パワー値などを読み出す。こ
のとき、記録時の記録倍速(記録線速度)として2.5
倍速のような最適記録パワーPoが明らかに不足すると
判断される記録倍速を設定する場合は、前述の読み出さ
れたマルチパルスの設定値を元に、予め準備された変換
テーブルを用いて矩形パルスのパルス幅Tmarkの設定値
を算出する。この変換テーブルは、情報記録装置に設置
された記録条件記録部に保存されている。また、最適記
録パワーPoも所定の係数(≒0.85〜0.80)を
乗じて、矩形パルスでの最適記録パワーPoを算出す
る。さらにこれらの設定値を用いて低パワーから高パワ
ーに8種類のステップで試し書きパワーを設定し、DV
D−Rディスクの最内周領域にレイアウトされたPCA
部で試し書きを実行する。さらに、再生信号から各々の
パワー領域でのAC結合後のRF信号のアシンメトリ:
β値=(RFpeak+RFbottom)/(RFpeak−RFbot
tom)を検出し、目標のβtarget値(≒0)となる記録
パワーを算出することで最適記録パワーPを得る。この
ような矩形パルスの記録条件の設定値を得ることで、推
奨されるマルチパルスでは記録不可能であった高速の記
録倍速であっても、半導体レーザLDにダメージを与え
ることなく良好な記録が可能となる。
【0051】[記録方法4]まず、図4及び図5に示す
ように、記録層に色素材料を用いたDVD−Rディスク
は、その光ピックアップの半導体レーザLDのレーザ光
波長により記録感度特性が変化するため、情報記録装置
に使用した半導体レーザLDの波長ばらつき、即ち、長
波長側へのシフトにより最適記録パワーは大きな値側シ
フトする。さらに、情報記録装置の内部温度、即ち、半
導体レーザLD周辺部の温度上昇に対しても、半導体レ
ーザLDのレーザ光波長は長波長側にシフトする。従っ
て、情報記録装置の内部温度の上昇によって最適記録パ
ワーPoは大きな値側にシフトする。
【0052】このようなレーザ光の波長変化によって、
前述の試し書きによる最適記録パワーPoの算出結果
は、その時点での温度に対して適正な値であっても、内
部温度の変化によって最適記録パワーPoは増減する変
化を示すようになる。一般的には、情報記録装置の電源
を投入直後から、長時間の記録に伴って半導体部品や半
導体レーザLDそのものの発熱によって、常温から60
℃程度に上昇し、30℃以上の温度上昇幅を示すように
なる(図6参照…図6は30℃基準でLD波長変動の温
度依存性を示す)。
【0053】従って、情報記録装置の光ピックアップ
(半導体レーザLD)近傍に、温度センサを配設し、試
し書き時点での内部温度を検出するようにする。このよ
うな温度検出を行って内部温度が十分高温に上昇した状
態で、試し書き時点での最適記録パワーPoが小さい値
を示した場合は、推奨されたマルチパルスによる記録を
実行するようにする。しかしながら、このときの内部温
度が低温でかつ最適記録パワーPoが高い状態の場合、
マルチパルスによる記録を行うと内部温度の上昇に応じ
てLD波長が長波長側にシフトし、光ピックアップの許
容最大パワーをオーバーするに至る。従って、検出され
た内部温度が低温であった場合は、マルチパルスから前
述の矩形パルスによる記録に切換えるようにすること
で、許容最大パワーを超えることなく良好な記録が可能
となる。
【0054】さらに、試し書き時点で検出された内部温
度と、情報記録装置で予め設定した許容最大温度との差
を算出し、記録を開始してから起こり得る最大の温度上
昇値から、レーザ光波長の長波長側へのシフト量を算出
する。一般的に、LDの温度上昇による波長シフトは+
0.2nm/+1℃であり、このLD波長シフトによる
DVD−Rディスクの最適記録パワーの上昇は+3%/
+1nmである。よって、これらの変動係数から、例え
ば、試し書きで得られた最適記録パワーが13mWで内
部温度が30℃で許容最大温度が60℃とすると、波長
シフトは+6nmとなり、最適記録パワーの上昇値とし
ては+18%上昇するため最大で15.3mWに変化す
る。この上昇値を加算した最大値は許容最大パワー15
mWを超えており、マルチパルスによる記録は不可であ
ると判断する。この結果から、矩形パルスによる記録に
切換えることで、図4と図5との比較から分かるよう
に、最適記録パワーPoは約16%低減され、内部温度
が最大値(60℃)まで上昇したとしても、半導体レー
ザLDにダメージを与えることなく良好な記録が可能と
なる。
【0055】また、これらの内部温度とLD波長との関
係は、「変動量」で表現できる他に、図7から分かるよ
うに、前述の傾きを持った「1次近似式」で表すことが
できる。即ち、レーザ光源近傍若しくは周辺部から検出
された装置内部温度と、レーザ光源の波長との関係は搭
載したレーザ光源の固有の特性であって、直線近似によ
る簡易な近似式で表すことが可能であり、この近似式を
予め設定しておくことで、温度変動に対する波長変動量
を算出することができる。また、図4及び図5から分か
るように、DVD−Rディスクの最適記録パワーのLD
波長依存性も前述の傾きを持った「1次近似式」で表す
ことができ、両者の簡易な近似法を用いることで検出さ
れた内部温度と許容最大温度との差から、LD波長シフ
トの最大変動量と、最適記録パワーの最大変動量を算出
することができる。即ち、DVD−Rディスクの記録パ
ワーの波長依存性も使用した色素材料に応じて固有の特
性を持っており、この波長依存性は、DVD−Rディス
クのプリフォーマット情報から製造メーカやディスク型
式を読み取り、予め設定した波長依存性の対応データに
照合することで、容易に得ることができる。さらに、試
し書きで得られた最適記録パワーPoにこの最大変動量
(上昇値)を加算することで、光ピックアップの許容最
大パワーを超えるか否かを判別することが可能となる。
【0056】このように試し書き時点の内部温度検出に
よって、試し書き記録によって得られた最適記録パワー
が装置の許容パワーより十分低いと判定した場合は、マ
ルチパルス記録を選択し、最適記録パワーが許容パワー
に対し波長シフトを考慮したパワーが不足すると判定し
た場合は、矩形パルス記録を選択するようにした。この
ような判定処理は情報記録装置に設けられているシステ
ムコントローラ中のCPU及び搭載されるファームウエ
アのプログラムで実行され、特別な構成を必要としな
い。このように矩形パルスによる記録を選択すること
で、記録パワーを約20%低減できるようになりディス
クアットワンスのような長時間の記録時に記録不良を起
こすことなく良好な記録が実現できる。また、最外周で
2.5倍速相当となるCAV記録や、2倍速から3倍速
記録などのCLV記録の高速化に対応することが可能と
なる。
【0057】なお、上述した記録条件などの各設定値
は、特定の色素材料と溝構成でのDVD−Rディスクに
ついての代表的な値である。しかしながら、色素系のD
VD−Rディスクはレーザ光照射による熱分解やそれに
伴う基板変形による光学的変化を生じさせ、その変化に
よりマークを形成することで情報の記録が行われる。こ
のようなヒートモードによりマークが形成される場合、
本実施の形態に良く適合する。代表的な有機色素の例と
しては、ポリメチン色素、シアニン系、ナフタロシアニ
ン系、フタロシアニン系、スクアリリウム系、ピリリウ
ム系、ナフトキノン系、アントラキノン系(インダンス
レン系)、キサンテン系、トリフェニルメタン系、アズ
レン系、フェナンスレン系、トリフェノチアジン系染料
及びアゾ系等の金属錯体化合物などが挙げられる。これ
らの色素は光学特性、記録感度、信号特性などの向上の
目的で他の有機色素及び金属、金属化合物と混合又は積
層化して用いても良い。また、金属、金属化合物の例と
してはIn、Te、Bi、Se、Sb、Ge、Sn、A
l、Be、TeO、SnO、As,Cdなどが挙げら
れ、各々を分散混合或いは積層の形態で用いることがで
きる。記録層の形成方法としては、蒸着、スパッタリン
グ、CVD又は溶剤塗布などの通常の手段によって行う
ことができる。塗布法を用いる場合には上記染料などを
有機溶剤に溶解して、スプレー、ローラコーティグ、デ
ィピング及びスピンコーティングなどの慣用のコーティ
ング法によって行うことができる。
【0058】これらの種々の色素系のDVD−Rディス
クでは、最適な各設定値は異なった値となる。しかしな
がら、記録線速度やLD波長の変動や記録パルスに応じ
た最適記録パワーの変化の傾向は同様の特長を有してい
る。従って、何れの光記録媒体についても本発明の効果
が得られる。
【0059】[装置構成例]つづいて、上述したような
記録方法1〜4のような方法を実施するための情報記録
装置の構成例について図7を参照して説明する。本実施
の形態の情報記録装置は、上述した記録パルスとして、
最適記録パワーPが許容最大パワー(例えば、15m
W)を満足するようにマルチパルス又は矩形パルスを選
択して記録を行ない、かつ、再生も可能な情報記録再生
装置である。
【0060】まず、色素材料による記録層を有するDV
D−Rディスクのような光記録媒体1を回転駆動させる
スピンドルモータ2を含む回転駆動機構3が設けられて
いるとともに、光記録媒体1に対してレーザ光を集光照
射させる対物レンズや半導体レーザ(LD)4等のレー
ザ光源や光記録媒体1からの反射光を受光する受光素子
(PD)5等を備えた光ピックアップ6がディスク半径
方向にシーク移動自在に設けられている。光ピックアッ
プ6の対物レンズ駆動装置や出力系に対してはサーボ機
構7が接続されている。このサーボ機構7にはプログラ
マブルBPF8を含むウォブル検出部9が接続されてい
る。ウォブル検出部9には検出されたウォブル信号から
アドレスを復調するアドレス復調回路10が接続されて
いる。このアドレス復調回路10にはPLLシンセサイ
ザ回路12を含む記録クロック生成部13が接続されて
いる。PLLシンセサイザ回路12には指定された記録
線速度に応じた制御を行う回転制御手段として機能する
ドライブコントローラ14が接続されている。また、シ
ステムコントローラ15に接続されたこのドライブコン
トローラ14には、回転駆動機構3、サーボ機構7、ウ
ォブル検出部9及びアドレス復調回路10も接続されて
いる。また、システムコントローラ15にはEFMエン
コーダ16や記録パルス生成手段17及び情報保持手段
としての記録条件記憶手段18が接続されている。
【0061】なお、記録条件記憶手段18には対象とな
る光記録媒体1のプリフォーマット情報から得られない
詳細なパルス幅の補正値や、ディスクの推奨よりさらに
高速記録を行なうときに選択するための矩形パルスに関
する詳細な設定値、及び半導体レーザLD4のレーザ光
波長の温度依存性による変化量や近似式などが保存され
ている。
【0062】このような情報記録再生装置の構成に対し
て、光記録媒体1においては、トラッキングエラー信号
(プッシュプル信号)を得るためのグルーブ溝が形成さ
れており、グルーブ溝を蛇行して得られるウォブル信号
が重畳されており、この周波数変調や位相変調によって
符号化された情報を復調することで、未記録ディスクで
あってもディスク固有のアドレス情報とディスク情報が
得られるようになっている。DVD−Rディスクの場
合、これらの情報はランド部の切り込み状の断続ピット
(Land−PrePit信号)を復調することで生成してい
る。
【0063】さらに、各々の記録線速度における、記録
線速度に対応したBPFの中心周波数をドライブコント
ローラ14によりプログラマブルBPF8にセットし、
ウォブル検出部9により検出されたウォブル信号からア
ドレス復調回路10によりアドレス復調するとともに、
ドライブコントローラ14によって基本クロック周波数
を変化させたPLLシンセサイザ回路12により、任意
の記録線速度における記録チャンネルクロックを生成し
記録パルス生成手段17に出力する。
【0064】次に、半導体レーザLD4による記録パル
ス列を発生させるため、記録パルス生成手段17には記
録チャンネルクロックと記録情報であるEFMデータが
記録クロック生成部13、EFMエンコーダ16から各
々入力され、記録パルス制御信号を生成する。ここに、
本実施の形態の記録パルス生成手段17はマルチパルス
を生成するマルチパルス生成部19と矩形パルスを生成
する矩形パルス生成部20とを有し、記録パルスとして
マルチパルスでも矩形パルスでも生成可能とされてい
る。また、記録パルス生成手段17中にはシステムコン
トローラ15による制御の下に記録パルスとしてマルチ
パルス生成部19により生成されたマルチパルスと矩形
パルス生成部20により生成された矩形パルスとの何れ
かを選択切換えする記録パルス選択手段21が設けられ
ている。
【0065】さらに、記録パルス生成手段17中には記
録パルス生成に際して利用されるエッジ信号生成部22
が設けられている。このエッジ信号生成部22として
は、ゲート素子を用いた遅延量0.5ns程度の多段遅
延回路を配置するか、若しくは、多段遅延素子の代わり
に、位相比較器とループフィルタとVCO(電圧制御発
振器)と分周器を用いたPLL構成のエッジ信号生成部
としてもよい。この構成では、記録チャネルクロックを
20〜40逓倍した高分解能クロックをPLLシンセサ
イザ回路12によって発生させて、これらの多段のエッ
ジ信号をマルチプレクサ構成のエッジセレクタに入力し
た後、システムコントローラ15によって選択されたエ
ッジ信号によってマルチパルス若しくは矩形パルスの前
エッジ及び後エッジを可変する記録パルス制御信号を生
成する。
【0066】このような構成によって、最適記録パワー
Poが許容最大パワーを満足するように選択された記録
パルス(即ち、マルチパルスと矩形パルスとの何れか)
の設定値を決定し、所望の記録発光波形が得られるよう
に動作させている。
【0067】そして、光源駆動手段としてのLDドライ
バ回路23で記録パワーPw及びバイアスパワーPbと
の各々の駆動電流源24を記録パルス生成手段17から
出力される記録パルスに従ってスイッチングすること
で、図1(c)又は(d)に示したような記録パルスの
レーザ発光波形を得ることができる。
【0068】また、半導体レーザLD4付近(近傍又は
周辺部)の装置内部の温度を検出するための温度検出手
段として温度センサ25が配設され、その温度情報がド
ライブコントローラ14を介してシステムコントローラ
15に取り込まれるように構成されている。なお、検出
する内部温度としては極力半導体レーザLD4近傍の温
度を取得することが望ましく、温度センサ25は光ピッ
クアップ6中の半導体レーザLD4近傍に取り付けられ
ている。温度センサ25としては、測温抵抗体やサーミ
スタチップや熱電対などを用い得る他、トランジスタの
BE間電圧や、アンプの温度ドリフトなどを利用して検
出するようにしてもよい。
【0069】このような構成において、記録方法1の場
合であれば、指定された記録線速度が対象となる光記録
媒体1毎に予め設定されている記録倍速1.5X以下の
低い低速記録倍速の範囲内での記録時であればシステム
コントローラ15は記録パルス選択手段21に対してマ
ルチパルスの選択を指示し、予め設定されている記録倍
速1.5を超える高速記録倍速、例えば、2.0X以上
の範囲内での記録時にはシステムコントローラ15は記
録パルス選択手段21に対して矩形パルスの選択を指示
することにより、実現される。
【0070】一方、記録方法2〜4の場合であれば、C
PU内蔵のシステムコントローラ15により実行される
図8に示すような処理制御例により実現される。記録動
作に際しては記録線速度が指定されるが、この記録線速
度の指定(ステップS1のY)に引き続き、対象となる
光記録媒体1毎に記録条件としてプリフォーマットされ
た記録線速度におけるマルチパルスのパルス幅と記録パ
ワーとの設定値なる記録条件を読出し(S2)、これら
の設定値に基づき当該光記録媒体1に対するマルチパル
スでの最大記録線速度の情報を取得する。このステップ
S2の処理が速度情報取得手段、記録条件取得手段の機
能として実行される。併せて、温度センサ25を備えて
いる場合にはこの温度センサ25による温度情報も取得
しておく(S3)。
【0071】ステップS1で指定された記録線速度がス
テップS2の処理により取得された最大記録線速度を超
えるか否かを判断し(S4)、超える場合には(S4の
Y)、マルチパルスによる記録に代えて矩形パルスによ
る記録とするように記録パルス選択手段21に対して指
示する(S5)。この指示を受けて、記録パルス選択手
段21は記録パルスとして矩形パルス生成部20により
生成される矩形パルスを選択する。
【0072】この矩形パルスによる記録動作に際して、
システムコントローラ15では、対象となる光記録媒体
1から前述のように読み出されたプリフォーマット情報
である所定の記録線速度におけるマルチパルスのパルス
幅と記録パワーとの設定値に基づき最大記録線速度を超
える指定された記録線速度での当該矩形パルスのパルス
幅と記録パワーとに関する条件を算出する(S6)。こ
のステップS6の処理が矩形パルス用算出手段の機能と
して実行される。引き続き、ステップS6で算出された
算出値に基づき対象となる指定の記録線速度において異
なる記録パワーを用いて当該光記録媒体1のPCA領域
に対して試し書きを行い、矩形パルス記録用の最適記録
パワーを取得する(S7)。このステップS7の処理が
矩形パルス用試し書き手段の機能として実行される。そ
の後、ステップS7で取得した最適記録パワーによる矩
形パルスで記録を行わせる(S8)。
【0073】一方、ステップS1で指定された記録線速
度がこのステップS2の処理により取得された最大記録
線速度を超えない場合には(S4のN)、基本的には、
マルチパルスによる記録のままとなるが(S12)、そ
の最終判断の前に、指定された記録線速度においてマル
チパルス方式で異なる記録パワーを用いてPCA領域に
対して試し書きを行い、マルチパルス記録用の最適記録
パワーを取得する(S9)。このステップS9の処理が
試し書き手段の機能として実行される。引き続き、この
ステップS9で取得した最適記録パワーが当該情報記録
装置に設定されている許容最大パワーを超えるか否かを
判定する(S10)。このステップS10の処理が判定
手段の機能として実行される。最適記録パワーが許容最
大パワーを超える場合には(S10のY)、前述の場合
と同様に、記録パルス選択手段21に対して矩形パルス
による記録を指示する(S5)。
【0074】最適記録パワーが許容最大パワーを超えな
い場合には(S10のN)、基本的には、記録パルス選
択手段21に対してマルチパルスによる記録を指示する
が(S13)、その前に、ステップS3で取得した温度
情報と、ステップS9で取得した最適記録パワーとを用
いて、検出温度と予め設定されている許容最大温度との
温度差に基づき最適記録パワーがどの位上昇するかの上
昇値を算出する(S11)。このステップS11の処理
が記録パワー上昇算出手段の機能として実行される。引
き続き、今度は、このステップS11により算出された
上昇値分を加えた最適記録パワーが許容最大パワーを超
えるか否かを判定する(S12)。このステップS12
の処理も判定手段の機能として実行される。最適記録パ
ワーが上昇値を加算した許容最大パワーを超える場合に
は(S12のY)、前述の場合と同様に、記録パルス選
択手段21に対して矩形パルスによる記録を指示する
(S5)。
【0075】最適記録パワーが上昇値を加算した許容最
大パワーを超えない場合には(S12のN)、記録パル
ス選択手段21に対してマルチパルスによる記録を指示
する(S13)。この指示を受けて、記録パルス選択手
段21は記録パルスとしてマルチパルス生成部19によ
り生成されるマルチパルスを選択する。そして、ステッ
プS9で取得した最適記録パワーによるマルチパルスで
記録を行わせる(S8)。
【0076】従って、本実施の形態の情報記録装置によ
れば、簡易で小規模な回路構成で前述したように、半導
体レーザLD4のレーザ光波長のバラツキや情報記録装
置の内部温度の上昇による長波長側シフトに対しても、
色素系記録ディスクの推奨する記録線速度を超える高速
度で半導体レーザLD4にダメージを与えることなく良
好な記録が可能となる。
【0077】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、例えば記
録条件が、推奨されるマルチパルスによる記録では記録
パワー不足となるような高速の記録線速度となっても、
矩形パルスによる記録に切換えることにより、十分低い
記録パワーを用いることができ、更なる高速記録を実現
することができる。
【0078】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の情報記録装置において、対象となる光記録媒体毎に
予め設定されている記録線速度以下の低い低速記録線速
度の範囲内での記録時には推奨されるマルチパルスによ
る記録を行わせるが、このような予め設定されている記
録線速度を超える高速記録線速度での記録時にはマルチ
パルスによる記録では記録パワー不足となるものの矩形
パルスによる記録に切換えることにより、十分低い記録
パワーを用いることができ、当該光記録媒体に設定され
ている所定の記録線速度を超える高速記録が可能とな
る。
【0079】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の情報記録装置において、対象となる光記録媒体にプ
リフォーマットされているマルチパルスのパルス幅や記
録パワーの記録条件から、当該光記録媒体の所定の最大
記録線速度を取得し、この最大記録線速度を超える高速
記録線速度での当該光記録媒体に対する記録時には矩形
パルスを選択して記録させることにより、更なる高速記
録が可能となる。
【0080】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の情報記録装置において、所定の記録線速度に設定さ
れマルチパルスによる記録条件を用いる光記録媒体であ
っても、さらに矩形パルスを用いてさらなる高速記録線
速度による記録を行わせる場合の最適記録パワーの値を
容易かつ適正に算出することができる。
【0081】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の情報記録装置において、マルチパルスによる記録で
は試し書き記録で得られた最適記録パワーが許容最大パ
ワーを超える値になる場合であっても、矩形パルスによ
る記録に切換えることにより、マルチパルスによる記録
での記録パワー不足を防止して、矩形パルスによる低い
記録パワーを用いることができ、高速記録での記録不良
を回避することができる。
【0082】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の情報記録装置において、レーザ光源付近の装置内部
の温度を考慮することにより、レーザ光源の温度依存性
である長波長側への波長シフトによって光記録媒体の記
録感度の低下が生ずる場合にはマルチパルス記録から矩
形パルス記録に切換えることで、マルチパルスによる記
録パワー不足を回避することができ、高速記録線速度で
の記録不良を防止することが可能となる。
【0083】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の情報記録装置において、試し書き記録で得られた最
適記録パワーが許容最大パワー以下であっても、レーザ
光源の温度依存性に伴う長波長シフトによって生じる光
記録媒体の記録感度の低下に伴う、マルチパルスによる
記録での記録パワー不足を予測することができ、このよ
うな場合には事前に矩形パルスによる記録に切換えて、
矩形パルスによる低い記録パワーを用いることによって
高速記録での記録不良を回避することができる。
【0084】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の情報記録装置において、レーザ光源の温度依存性に
よる波長変動を正確に算出することができ、かつ、光記
録媒体の波長変動による記録感度変動を、記録パワーの
変動量として算出することができ、かつ、検出された装
置内部の温度から試し書きで得られた最適記録パワーの
上昇値を算出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のマルチパルス記録方式
及び矩形パルス記録方式を示すパルス波形図である。
【図2】矩形パルスによる記録時の補正処理例を示す波
形図である。
【図3】最適記録パワーの記録倍速依存性を示す特性図
である。
【図4】マルチパルス時の最適記録パワーの波長依存性
を示す特性図である。
【図5】矩形パルス時の最適記録パワーの波長依存性を
示す特性図である。
【図6】LD波長変動の温度依存性を示す特性図であ
る。
【図7】本実施の形態の情報記録装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図8】システムコントローラによる処理制御例を示す
概略フローチャートである。
【図9】DVDメディアの一般的な記録方式を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 光記録媒体 3 回転駆動機構 4 レーザ光源 14 回転制御手段 17 記録パルス生成手段 18 情報保持手段 21 記録パルス選択手段 23 光源駆動手段 25 温度検出手段 S2 速度情報取得手段、記録条件取得手段 S6 矩形パルス用算出手段 S7 矩形パルス用試し書き手段 S9 試し書き手段 S10 判定手段 S11 記録パワー上昇算出手段 S12 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 DD03 DD05 EE02 GG33 HH01 HH03 JJ12 KK04 KK05 5D119 AA23 BA01 BB02 BB03 EC09 HA19 HA50 HA60 5D789 AA23 BA01 BB02 BB03 EC09 HA19 HA50 HA60

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録パルスに従った発光波形のレーザ光
    を照射することにより記録情報がマークとして形成され
    る記録層を有する光記録媒体に記録する情報記録装置に
    おいて、 前記光記録媒体を回転させる回転駆動機構と、 この回転駆動機構による前記光記録媒体の回転動作を指
    定された記録線速度に応じて制御する回転制御手段と、 前記レーザ光を発するレーザ光源と、 このレーザ光源を発光させる光源駆動手段と、 前記記録パルスとして、先頭加熱パルスと後続の加熱パ
    ルスとの組合せによるマルチパルスと、単パルスによる
    矩形パルスとの各々を生成可能な記録パルス生成手段
    と、 記録条件に応じて前記マルチパルスと前記矩形パルスと
    を切換え選択して前記光源駆動手段を介して前記レーザ
    光源を発光させる記録パルス選択手段と、を備えること
    を特徴とする情報記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録パルス選択手段は、記録条件と
    して記録線速度を用い、対象となる光記録媒体毎に予め
    設定されている記録線速度以下の低い低速記録線速度の
    範囲内での記録時には前記マルチパルスを選択し、予め
    設定されている前記記録線速度を超える高速記録線速度
    の範囲内での記録時には前記矩形パルスを選択するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  3. 【請求項3】 対象となる光記録媒体毎に記録条件とし
    てプリフォーマットされた所定の記録線速度におけるマ
    ルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値に基づき
    当該光記録媒体に対する最大記録線速度を取得する速度
    情報取得手段を有し、 前記記録パルス選択手段は、記録条件として記録線速度
    を用い、前記速度情報取得手段により取得された前記最
    大記録線速度を超える高速記録線速度での当該光記録媒
    体に対する記録時には前記矩形パルスを選択するように
    したことを特徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録パルス選択手段により矩形パル
    スが選択される場合には対象となる前記光記録媒体にプ
    リフォーマットされた所定の記録線速度におけるマルチ
    パルスのパルス幅と記録パワーとの設定値に基づき前記
    所定の記録線速度を超える記録線速度での当該矩形パル
    スのパルス幅と記録パワーとを算出する矩形パルス用算
    出手段と、 この矩形パルス用算出手段により算出された算出値に基
    づき対象となる記録線速度において異なる記録パワーを
    用いて当該光記録媒体に対して試し書きを行い矩形パル
    ス記録用の最適記録パワーを取得する矩形パルス用試し
    書き手段と、を備え、 この矩形パルス用試し書き手段により取得した最適記録
    パワーによる矩形パルスで記録を行わせるようにしたこ
    とを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  5. 【請求項5】 対象となる光記録媒体毎に記録条件とし
    てプリフォーマットされた所定の記録線速度におけるマ
    ルチパルスのパルス幅と記録パワーとの設定値を読み出
    す記録条件取得手段と、 読み出されたマルチパルスのパルス幅と記録パワーとの
    設定値に基づき前記所定の記録線速度において異なる記
    録パワーを用いて当該光記録媒体に対して試し書きを行
    いマルチパルス記録用の最適記録パワーを取得する試し
    書き手段と、 この試し書き手段により取得された最適記録パワーが予
    め設定されている許容最大パワーを超えるか否かを判定
    する判定手段と、を有し、 前記記録パルス選択手段は、記録条件として記録パワー
    を用い、前記判定手段により前記最適記録パワーが前記
    許容最大パワーを超えると判定された場合にはマルチパ
    ルスに代えて矩形パルスを選択するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の情報記録装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ光源付近の装置内部の温度を
    検出する温度検出手段を備え、 前記記録パルス選択手段は、記録条件として前記温度検
    出手段により検出された装置内部の温度情報を用いるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の情報記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光源付近の装置内部の温度を
    検出する温度検出手段と、 対象となる光記録媒体毎に記録条件としてプリフォーマ
    ットされた所定の記録線速度におけるマルチパルスのパ
    ルス幅と記録パワーとの設定値を読み出す記録条件取得
    手段と、 読み出されたマルチパルスのパルス幅と記録パワーとの
    設定値に基づき前記所定の記録線速度において異なる記
    録パワーを用いて当該光記録媒体に対して試し書きを行
    いマルチパルス記録用の最適記録パワーを取得する試し
    書き手段と、 前記温度検出手段により検出された装置内部の温度と予
    め設定されている許容最大温度との温度差に基づき前記
    試し書き手段により取得された最適記録パワーの上昇値
    を算出する記録パワー上昇算出手段と、 この記録パワー上昇算出手段により算出された上昇値分
    を加えた前記最適記録パワーが予め設定されている許容
    最大パワーを超えるか否かを判定する判定手段と、を備
    え、 前記記録パルス選択手段は、記録条件として記録パワー
    を用い、前記判定手段により上昇値分を加えた前記最適
    記録パワーが前記許容最大パワーを超えると判定された
    場合にはマルチパルスに代えて矩形パルスを選択するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の情報記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記レーザ光源付近の装置内部の温度と
    前記レーザ光源の波長の関係を表す近似式若しくは当該
    温度変動に対する当該波長の変動量と、前記光記録媒体
    の記録パワーの波長依存性を表す近似式若しくは当該波
    長変動に対する当該記録パワーの変動量との関係情報を
    予め保持した情報保持手段を備え、 前記記録パワー上昇算出手段は、前記温度検出手段によ
    り検出された装置内部の温度と予め設定されている許容
    最大温度との温度差、及び、この情報保持手段により保
    持されている関係情報に基づき前記上昇値を算出するよ
    うにしたことを特徴とする請求項7記載の情報記録装
    置。
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