JP2001176073A - 光記録媒体の記録方法および記録装置 - Google Patents

光記録媒体の記録方法および記録装置

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JP2001176073A
JP2001176073A JP36038299A JP36038299A JP2001176073A JP 2001176073 A JP2001176073 A JP 2001176073A JP 36038299 A JP36038299 A JP 36038299A JP 36038299 A JP36038299 A JP 36038299A JP 2001176073 A JP2001176073 A JP 2001176073A
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    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来技術では、記録線速度の変化に合わせて
記録用の光パルスのパルス長を制御するには、必要とな
る補正用の制御パラメータが複雑かつ多量であり、容易
に制御できない。 【解決手段】 CAV記録やZCAV記録ならびにCL
V等により記録線速度を変えてCDやDVD等の光記録
媒体の記録を行う場合、いわゆる矩形波記録の技術を用
いて光記録媒体の記録を行い、かつ、最短マ−ク形成時
にのみ、発光パルスの任意部分に限って、当該発光パル
スの基本記録パワP1と異なる値の記録パワP2を設定
し、さらに、記録パワP1とP2、および記録パワP2
の設定領域の位置と長さを記録線速度に応じて制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD(Compact Di
sc)やDVD(Digital Video Disc/Digital Versatil
e Disc)等の光記録媒体への記録技術に係り、特に、記
録線速度の変化に対応した良好な記録を効率的に行うの
に好適な光記録媒体の記録方法および記録装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、CD−R(CD-Recordable)やC
D−RW(CD-ReWritable)などの記録装置では、記録
時間の高速化(短縮化)のため、1倍速記録だけでな
く、2倍速記録や4倍速記録が一般的に行われている。
また、より高密度で記録可能なDVDにおいても、記録
時間の短縮のためには高線速度記録が必要である。
【0003】例えば、追記型DVDにおいて記録時間を
短縮するためにCAV(Constant Angular Velocity:
角速度一定すなわち回転数一定で、外周部になるほど線
速度が速くなる)記録や、ZCAV(Zone Constant An
gular Velocity:記録面を半径方向に幾つか分けた領域
毎に記録速度を調整することにより外周部での記録密度
の低下を防ぐ)記録を行う場合、最内周で1倍速記録と
すると最外周では約2.5倍速記録(記録可能な最内周
半径と最外周半径によって決まる)となる。
【0004】このような広範囲に変化する記録線速度に
対応するためには、記録線速度の違いに合わせて、記録
用の光パルスのパルス長と記録パワを制御しなければな
らない。特にパルス長を記録線速度に合わせて制御する
場合、一般的に記録マ−ク長毎に異なる補正をしなけれ
ばならないため、制御パラメ−タが多くなり、また、複
雑な制御パラメ−タとなり、制御量が多くなる。
【0005】このように制御パラメ−タを多くもつこ
と、あるいは複雑な制御パラメ−タをもつことは、パラ
メ−タの最適化を十分行えばジッタを非常に小さくする
ことが可能であるが、反面、パラメ−タのわずかなずれ
の組み合わせが、予想以上のジッタの悪化をもたらすと
いったデメリットがある。また、記録装置側の負担も非
常に大きくなる。このような制御量や制御個所を少なく
するためには制御を単純化する必要がある。
【0006】しかし、従来の記録技術では、複数の種類
の記録マ−ク長に対して、この記録マ−ク形成のために
少なくとも2つ以上のパルスからなるパルス列を用いて
記録を行う、いわゆるマルチパルス記録を用いている。
このマルチパルス記録では、パルス間の熱干渉影響の記
録線速度依存性が大きいため、パルス長の制御はかなり
細やかに行う必要がある。
【0007】例えば、特開平11−232652号公報
には、1倍速以上の高速記録においても良好な記録を行
うために、1倍速を超えるn倍速での高速記録を行うに
際して、1倍速の記録における先頭パルスのパルス幅お
よび後続パルスのパルス幅よりも、n倍速の記録におけ
る先頭パルスのパルス幅および後続パルスのパルス幅を
大きく設定する、あるいは、記録用レ−ザ光のパワを1
倍速の記録の場合よりもn倍速の記録の場合に大きく設
定する技術が記載されている。
【0008】このように、マルチパルス記録では、記録
線速度あるいは記録位置に合わせて、各マ−ク長毎に異
なる発光パルス長補正量を割り当てるのは勿論である
が、例えば、前後のスペ−ス長の組み合わせなどによっ
ても個別に発光パルス長補正量を割り当てることが必要
になる場合がある。
【0009】従って、マルチパルス記録において、任意
の記録線速度あるいは記録位置に合わせて発光パルス長
を制御する技術では、制御箇所が非常に多くなり煩雑化
する恐れがある。例えば、各記録マ−ク毎の発光パルス
長補正量が大きく異なってしまったり、全ての記録マ−
クに対して発光パルス長補正が必要になる。
【0010】また、制御パラメ−タは記録位置あるいは
記録線速度に関する連続な1次関数、あるいは略1次関
数で表されることが理想である。もし、制御パラメ−タ
が連続な1次関数、あるいは略1次関数で表されない場
合、記録線速度あるいは記録位置誤差等に対する最適制
御パラメ−タ値の変動量が、対応記録線速度内で一定値
とならず、また、ある記録線速度範囲で記録線速度ある
いは記録位置に対して最適制御パラメ−タ値が急激に変
動するため、ジッタの悪化を十分防止することができな
くなる。
【0011】制御パラメ−タが不連続な場合も、ある記
録線速度範囲で記録線速度あるいは記録位置に対して最
適制御パラメ−タ値が急激に変動するため、ジッタの悪
化を防止することができなくなる。
【0012】例えばDVD−Rで記録時間短縮のために
CAV記録を行う場合、先述のように最内周で1倍速記
録とすると最外周では2.5倍速記録となり、その際、
マルチパルス記録の制御動作は図22、図23に示すよ
うになる。図22は、1倍速でのマルチパルス記録の制
御例を示す説明図、図23は、2.5倍速でのマルチパ
ルス記録の制御例を示す説明図である。
【0013】DVD−Rの規格では、1倍速記録時に
は、記録すべきデータのピットの長さnTに対して「n
−2」個のマルチパルス記録が規定されている。例え
ば、図22に示すように、6T記録用のパルスは「(6
−2=)4」個から形成される。尚、図中のTSFP
(Time Start Front Pulse)、TEFP(Time End Fro
nt Pulse)、TSMP(Time Start Multi Pulse)、T
EMP(Time End Multi Pulse)、TSLP(Time Sta
rt Last Pulse)、TELP(Time End Last Pulse)は
光パルスの波形を決めるパラメータである。
【0014】しかし、マルチパルス記録で2.5倍速記
録に対応させようとした場合、「n−2」では短マ−ク
形成へのエネルギ−が不足し、「n−1」でないと1倍
速記録時と同等な記録特性が得られない。この場合、例
えば図23に示すように、6T記録用のパルスは「(6
−1=)5」個から形成される。
【0015】従って、CAV記録で記録位置に合わせて
記録パルス長を制御する場合、どこかの記録位置で「n
−1」と「n−2」との切り替えを行わなければならな
い。前述のように、パラメ−タの制御の容易さやジッタ
特性の均一化という要請に対応するためには、「n−
1」から「n−2」へは連続的に制御できる必要性があ
る。
【0016】このように「n−1」から「n−2」へ連
続的に制御するためには、記録線速度あるいは記録位置
に合わせて、最終パルスをマルチパルス中の最後尾パル
スに近づけることが考えられる。しかし、実際2つの連
続するパルスの間隔を0にまで近づけるには限界があ
る。尚、同一の記録マ−ク長を形成するために3つ以上
のパルス列を用いる場合、先頭にくるパルスを先頭パル
ス、最後にくるパルスを最終パルス、それ以外のパルス
をマルチパルスと呼ぶ。
【0017】また、「n−1」から「n−2」へ連続的
に制御するための他の技術として、記録線速度あるいは
記録位置に合わせて、最終パルスをマルチパルス中の最
後尾パルスに近づけながら、最終パルスのパルス幅を狭
めることが考えられる。しかし、無限に小さいパルス幅
の設定は不可能であり、最終パルス幅をゼロまで狭める
ことにも限界がある。従って、「n−1」から「n−
2」へのパルス長の連続的制御は不可能である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、記録線速度の変化に合わせて記
録用の光パルスのパルス長を制御するには、必要となる
補正用の制御パラメータが複雑かつ多量であり、容易に
制御できない点である。
【0019】本発明の目的は、これら従来技術の課題を
解決し、CDやDVD等の光記録媒体への高性能な記録
を効率的に行うことを可能とする光記録媒体の記録方法
および記録装置を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光記録媒体の記録方法および記録装置は、
(1)CAV記録やZCAV記録ならびにCLV(Cons
tant Liner Velocity)等により記録線速度を変えてC
DやDVD等の光記録媒体の記録を行う場合、記録マー
ク形成のために1つのパルス発光(連続発光)のみを用
いるいわゆる矩形波記録の技術を用いて光記録媒体の記
録を行い、かつ、最短マ−ク形成時のみ、発光パルスの
任意部分に限って、当該発光パルスの基本記録パワP1
と異なる値の記録パワP2を設定し、さらに、記録パワ
P1とP2、および記録パワP2の設定領域の位置と長
さを記録線速度に応じて制御する。
【0021】例えば、(2)設定可能な最高速の記録線
速度で各記録マーク長毎の発光パルス長を最適化した場
合、記録マーク長が最短のマ−ク形成時に、(2a)記
録パワP2を記録パワP1以下とし、この記録パワP2
の設定部分を光パルスの先頭部分とし、さらに、最高速
の記録線速度でその先頭部分の割合を40%以下とし、
記録線速度の低下に伴い、その先頭部分の割合を大きく
し、もしくは、(2b)最高速な記録線速度では記録パ
ワP2を記録パワP1と等しく設定し、記録線速度が下
がるに従い、記録パワP1に対する記録パワP2の比を
小さくする。
【0022】また、(3)設定可能な最低速の記録線速
度で各記録マーク長毎の発光パルス長を最適化した場
合、記録マーク長が最短のマ−ク形成時に、(3a)記
録パワP2を記録パワP1以上とし、この記録パワP2
の設定部分を光パルスの先頭部分とし、さらに、最低速
の記録線速度でその先頭部分の割合を40%以下とし、
記録線速度が上がるに従い、その先頭部分の割合を大き
くし、もしくは、(3b)最低速な記録線速度での記録
パワP2を記録パワP1と等しく設定し、記録線速度が
上がるに従い、記録パワP1に対する記録パワP2の比
を大きくする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。図1は、本発明の光記録媒体
の記録装置の本発明に係る構成の一例を示すブロック図
である。本図1において、1は光記録媒体、2は光記録
媒体1をセットするターンテーブル、3はターンテーブ
ル2を回転させるモータ、4は光パルスを発光させて光
記録媒体1に対するデータの読み書きを行うピックアッ
プ部、5は本発明に係る光記録媒体の記録方法を含む記
録装置全体の動作制御を行う制御部である。
【0024】光記録媒体1は、厚さ0.6mm 、トラ
ックピッチ0.74(μm)のポリカーボネート基板上
(4.7ギガバイト対応)に、「化1」を主成分とする
記録層をスピンコートによって成膜し、その上にスパッ
タにより金反射層、さらに紫外線硬化型樹脂からなる保
護層を設けて作成されたものである。
【化1】
【0025】ピックアップ部4には、波長が660(n
m)、開口率NAが0.63 、タンジェンシャル方向
(円周方向)のビーム径(1/e2 )が0.90 (μ
m)、ラジアル方向(半径方向)のビーム径(1/e
2 )が0.92(μm)、タンジェンシャル方向のリム
インテンシティが0.560 、ラジアル方向のリムイ
ンテンシティが0.402の光パルス発光部を設けてい
る。
【0026】制御部5は、CPU(Central Processing
Unit)を用いた蓄積プログラム方式によるコンピュー
タ処理に基づき、ピックアップ部4からの光パルスの本
発明に係る発光制御等を行う。
【0027】このような構成により、本例の記録装置で
は、まず、記録マ−ク形成のために1つのパルス発光
(連続発光)のみで記録を行う、いわゆる矩形波記録を
行うことにより、1つの記録マ−ク形成のために2つ以
上の光パルス列を用いて記録を行ういわゆるマルチパル
ス記録が有する問題に対処している。
【0028】すなわち、マルチパルス記録においては、
記録線速度が1倍速記録から2.5倍速記録に変化した
際に必要となるパルスの個数の「n−2」から「n−
1」への切り換えの連続的制御が不可能であるとの問題
があるが、本例の記録装置では、矩形波記録を用いてい
るので、マルチパルス記録における各パルス間の間隔や
幅の制約といったものが解消され、幅広い記録線速度に
対応して記録パルス長を容易に変化させることができ
る。
【0029】また、マルチパルス記録では、記録線速度
に応じてパルス発光時間が変化し(記録周波数で規格化
した値は不変でも、実際の発光時間は記録周波数に応じ
て変化する)、各パルス間の間隔も変化するために、記
録線速度に応じて熱拡散、熱干渉の状態が変化するため
に、一般的には記録線速度に応じて、熱拡散、熱干渉の
状態を補正する必要が生じ、細かな記録パルス長制御を
行わなければならないが、本例の記録装置では、以下の
制御により、このような制御も不要としている。
【0030】すなわち、本例の記録装置では、制御部5
により、基本的にピックアップ部4における連続発光時
の記録パワは一定値P1とするが、最短マ−ク形成時の
み記録パワP1と異なる値の記録パワP2を、発光パル
スの任意部分に対して設定し、さらに、この記録パワP
1とP2、およびP2設定領域の位置と長さを記録線速
度に応じて制御する。これにより、記録線速度が変化し
てもパルス間欠部分が存在しないため、マルチパルス記
録で必要だった熱拡散、熱干渉の状態を補正するための
記録パルス長制御は不要とすることができる。
【0031】具体的には、本例の記録装置では、次の図
2、図3を用いて説明する測定結果に基づき、上述のP
2設定領域の位置と長さ、すなわち発光パルス長の制御
を行っている。図2は、矩形波記録での光パルスの発光
制御動作例を示す説明図であり、図3は、記録線速度別
の発光パルス長の最適化結果例を示す説明図である。
【0032】図2に示すように、記録パワを、記録マ−
ク長を問わず基本設定のP1のみで制御する矩形波記録
によるストラテジを用いる場合、1.0倍速時で最適化
した発光パルス長と2.5倍速時に最適化した発光パル
ス長では、図3に示すような違いが生じる。尚、図2に
おいて、TSFPとTLEは矩形波のパルス長を決定す
るパラメータである。
【0033】すなわち、図1における光記録媒体1に対
して、図2に示すような基本設定された一定の記録パワ
値P1の矩形波記録によるストラテジを用いた場合、図
3に示すように、最適な発光パルス長は、1.0倍速用
に比べて2.5倍速用は長くなる。特に、最短マ−ク
(Data Length(T)=3)に対する最適な発光パルス長「(P
ulse Length)/(Data Length)」が、1.0倍速用(0.
60以下)に比べて2.5倍速用(0.70以上)は長
くなる。
【0034】従って、2.5倍速用に最適化された記録
ストラテジを1.0倍速まで適用する場合、あるいは逆
に1.0倍速用に最適化された記録ストラテジを2.5
倍速まで適用する場合、図3に示すような1.0倍速用
と2.5倍速用の最適発光パルス長の差を補正するよう
に、発光パルス長に補正を加えればよい。
【0035】しかし、このような補正を各マ−ク長毎に
異なる補正量で制御すると制御が複雑化する。そこで、
本例の記録装置では、図4、図5に示すように、矩形波
記録において、基本的に連続発光時の記録パワは一定値
P1とするが、最短マ−ク形成時のみ、発光パルスの任
意部分に、記録パワP1と異なる記録パワP2を設定
し、この記録パワP1とP2、およびP2設定領域の位
置と長さを記録線速度に応じて制御するといった簡単な
制御で、発光パルス長補正という複雑な制御と同等の効
果が得られるようにしている。
【0036】図4は、本発明の光記録媒体の記録方法に
係る光パルスの発光制御動作例を示す説明図であり、図
5は、本発明の光記録媒体の記録方法に係る光パルスの
他の発光制御動作例を示す説明図である。
【0037】図1における記録装置では、制御部5の制
御により、2.5倍速用に最適化された記録ストラテジ
を1.0倍速まで適用する場合は、図4に示すような最
短記録マ−ク(3T)用波形を用いることで、すなわ
ち、先頭部分(TEFP)の記録パワP2を、基本設定
の記録パワP1よりも低く設定し、かつ、その先頭部分
の割合を記録線速度の変化に対応して制御することで、
2.5倍速用に最適化された記録ストラテジにより低記
録線速度時に生ずる最適発光パルス長のずれを補正す
る。
【0038】このような動作を図6のフローチャートに
示す。図6は、図1における記録装置の本発明の光記録
媒体の記録方法に係る第1の処理動作例を示すフローチ
ャートである。
【0039】本図6では、各発光パルス長を最高速な記
録線速度(CAV記録の場合、最内周を基準にすれば最
外周で最高速の2.5倍速となる)で最適化して、これ
を基本設定とし、この基本設定を用いて低線速度まで適
用する場合の処理動作例を示した。
【0040】まず、最高速な記録線速度を設定し(ステ
ップ601)、パルス長の設定(ステップ602)、次い
で記録パワP1および記録パワP2の設定を行い(ステ
ップ603)、最短マーク(CD,DVDの場合3T)
に対してのみ、P2領域が割り当てられ、記録パワP2
が記録パワP1以下であり、かつP2設定領域がP1領
域に対して40%以下であるかを判断する(ステップ6
04)。この判断がOKな場合は、ジッタ値などによる
記録判定を行い、パルス長設定、P1およびP2設定が
最適であるかどうかを判断する(ステップ605)。
【0041】以上の手順(ステップ606)は、実際の
記録装置では行う必要はなく、予め最適化ステップ60
6で最適化された値を記録装置や光記録媒体に基本設定
として記憶させ、実記録時には、この設定値に対する微
調整をする。
【0042】尚、最高線速時に、P1に対するP2領域
40%以下とする規制は、本発明の記録技術が、パルス
長制御の代わりに最短マークの特殊記録パワ設定を用い
るものであり、基本設定である最高線速で最適化された
パルス長設定に対して、低記録線速ではパルス長を短く
する必要があるが、このパルス長制御の代わりに最短マ
ークの低記録パワ領域を拡大させる技術を用いるもので
あるため、基準となる最高記録線速時のP2領域を大き
く設定し過ぎると、低線速時にP2領域が飽和してしま
うため(全てP2を設定してもまだ十分な補正効果がな
くなる)、この飽和を防ぐためのものである。
【0043】ステップ606で最適化されたパルス長設
定、P1およびP2設定を基準にして、最高線速に対す
る記録線速度の低下の割合に従って(ステップ60
7)、光パルスの先頭部分のP2領域の割合を大きくし
(ステップ608)、また、P1、P2を低下させる
(ステップ609)。
【0044】このような処理による結果を、図7、図8
を用いて説明する。図7は、図2に示す矩形波記録にお
ける記録線速度と記録パワとの対応付けを示す説明図で
あり、図8は、図2における矩形波記録での各記録線速
度毎のジッタ発生状況を示す説明図である。
【0045】図7に示すように、各記録線速度(Record
ing CLV)が上がるに従って、一次関数的に、記録パワ
(Recording Power)を上げる設定となっている。この
ような設定において、図2で示す矩形波記録(記録パワ
P1)を行った結果、2.5倍速記録(記録線速度8.
5m/s、記録周波数63.70MHz)では、記録パ
ワ12.4(mw)の時、ジッタ5.9(%)が得られ
る。
【0046】さらに、このように2.5倍速用に最適化
された矩形波記録用ストラテジを用いて(記録周波数で
規格化された記録パルス長は固定)、記録パワP1のみ
による図7に示す記録パワの連続制御で1.0倍速記録
までの低記録線速度対応性を評価した結果、図8に示す
ような記録パワの連続的な制御に対応するジッタ特性が
得られる。
【0047】この図8で示される結果から、2.5倍速
用に最適化された図2に示すような矩形波記録によるス
トラテジを用いた場合、単に一次関数的な記録パワの制
御だけでは1倍速記録近傍(3.5m/s)でジッタが
悪化することがわかる。
【0048】このような記録パワの制御に対する、本発
明に係る記録方法での記録パワP1,P2の制御による
その有効性を、図9〜図11に基づき説明する。
【0049】図9は、図4に示す矩形波記録における記
録パワP1および記録パワP2と記録線速度との対応付
け例を示す説明図であり、図10は、図9における記録
パワP1および記録パワP2と記録線速度との対応付け
制御に基づく図4における矩形波記録での各記録線速度
毎のジッタ発生状況を示す説明図であり、図11は、図
4における記録パワP1が設定される時間と記録パワP
2が設定される時間との比を示す説明図である。
【0050】図9に示すように、各記録線速度(Record
ing CLV)が上がるに従って、一次関数的に、記録パワ
(Recording Power)P1,P2を上げる設定となって
いる。このような設定において、図4で示す記録パワP
1,P2からなる矩形波記録を行った結果、2.5倍速
記録(記録線速度8.5m/s、記録周波数63.70
MHz)では、記録パワP1=12.4(mw)および
記録パワP2=12.1(mw)の時、ジッタ6.2
(%)が得られた。
【0051】さらに、このように2.5倍速用に最適化
された矩形波記録用ストラテジを用いて、図9に示すよ
うに記録パワP1,P2(但し,記録パワP1と記録パ
ワP2の比は一定とする)を連続制御し、さらに、図1
1に示すように記録パワP2に割り当てる長さ(TEF
P)を、記録線速度が上がるに従い記録パワP2の記録
パワP1に対する割合を小さくするよう連続制御して、
1.0倍速記録までの低記録線速度対応性を評価した結
果、図10に示すような記録パワの連続的な制御に対応
するジッタ特性が得られた。
【0052】尚、図10においては、図2に示した記録
パワP1のみの制御によるジッタ特性と、図4に示した
記録パワP1,P2および記録パワP2の長さ制御に基
づくジッタ特性の両方を比較できるように示している。
【0053】この図10の結果が示すように、図4に示
すような2.5倍速用に最適化された矩形波記録による
ストラテジを用いることにより、最短マーク(3T)に
対する記録パワP2の簡単な設定制御だけで、1倍速記
録(3.5m/s)まで、ジッタを低く抑えることがで
きる。すなわち、本例の記録装置による光記録媒体の記
録方法によれば、複雑なパルス長補正を行わなくても、
2.5倍速記録から1倍速記録まで低ジッタを達成させ
ることができる。
【0054】DVD互換メディアでのCAVあるいはZ
CAV記録を考えた場合、記録線速度は3.5(m/
s)(=1倍速記録)から8.5(m/s)(=2.5
倍速記録)をカバ−する必要がある。従って、本例の記
録装置および記録方法を用いることで、非常に単純な制
御でCAVあるいはZCAV記録に十分対応できる。ま
たCLV記録の場合も同様に、非常に単純な制御で高倍
速記録へ十分対応できる。
【0055】さらに、図9で示すように、記録パワP2
の補正量は、記録パワP1と同様に、記録線速度あるい
は記録位置に対して連続な1次関数(あるいは略一次関
数)で表されるので、任意の記録線速度に容易に対応で
き、各記録線速度で同等な記録が行える。
【0056】次に、先に示した図11、および、新たな
図12、図13に基づき、本発明に係る記録方法の他の
例について説明する。尚、光記録媒体や記録装置の構成
に関しては、図1におけるものと同じであり、また、
2.5倍速記録時に最適化された記録ストラテジを1.
0倍速記録まで適用すること等も上述の例と同様であ
る。相違するのは、本例では、記録線速度が遅くなるほ
ど、最短マークにおける記録パワP2の記録パワP1に
対する値の比が小さくなるように制御する点である。
【0057】図12は、図4に示す矩形波記録における
記録パワP1および記録パワP2と記録線速度との他の
対応付け例を示す説明図であり、図13は、図12にお
ける記録パワP1および記録パワP2と記録線速度との
対応付け制御に基づく図4における矩形波記録での各記
録線速度毎のジッタ発生状況を示す説明図である。
【0058】図12に示すように、記録線速度(Record
ing CLV)が下がるに従って、記録パワ(Recording Pow
er)P1,P2も下がるが、本例では、最高速の記録線
速度での記録パワP2の値を、記録パワP1と等しく設
定し、記録線速度が下がるに従って、記録パワP1に対
する記録パワP2の比が小さくなるよう設定している。
【0059】このように、記録線速度が下がるに従って
記録パワP1に対する記録パワP2の比が小さくなるよ
うに連続制御し、さらに、図11に示したように記録パ
ワP2に割り当てる長さ(TEFP)を連続制御して、
2.5倍速用に最適化された図4における矩形波記録用
ストラテジを用いて、1.0倍速記録までの低記録線速
度対応性を評価した結果、図13に示すような記録パワ
の連続的な制御に対応するジッタ特性が得られた。
【0060】図13においても図10と同様に、図2に
示した記録パワP1のみの制御によるジッタ特性と、本
発明に係る図4に示した記録パワP1,P2および記録
パワP2の長さ制御に基づくジッタ特性の両方を比較で
きるように示している。
【0061】この図13の結果が示すように、2.5倍
速用に最適化された図4に示すような矩形波記録による
ストラテジを用いることにより、最短マーク(3T)に
対する記録パワP2の簡単な設定制御だけで、1倍速記
録(3.5m/s)まで、ジッタを低く抑えることがで
きる。すなわち、本例の記録装置による光記録媒体の記
録方法によれば、複雑なパルス長補正を行わなくても、
2.5倍速記録から1倍速記録まで低ジッタを達成させ
ることができる。
【0062】次に、図1における記録装置での、制御部
5の制御による、図5に示すような最短記録マ−ク(3
T)用波形を用いる処理例、すなわち、1.0倍速用に
最適化された記録ストラテジを2.5倍速まで適用する
場合の例について説明する。
【0063】本例では、図5に示すように、矩形波記録
において、基本的に連続発光時の記録パワは一定値P1
とするが、最短マ−ク形成時のみ、発光パルスの任意部
分に、記録パワP1より高い値の記録パワP2を設定
し、この記録パワP1とP2のそれぞれの値、および記
録パワP2の設定領域の位置と長さを記録線速度に応じ
て制御するといった簡単な制御で、発光パルス長補正と
いう複雑な制御と同等の効果が得られるようにしてい
る。
【0064】すなわち、本例では、1.0倍速用に最適
化された記録ストラテジを2.5倍速まで適用する場合
には、図5に示すように、先頭部分(TEFP)の記録
パワP2を、基本設定の記録パワP1よりも高く設定
し、かつ、その先頭部分の割合を記録線速度の変化に対
応して制御することで、1.0倍速用に最適化された記
録ストラテジにより高記録線速度時に生ずる最適発光パ
ルス長のずれを補正する。
【0065】このような動作を図14のフローチャート
に示す。図14は、図1における記録装置の本発明の光
記録媒体の記録方法に係る第2の処理動作例を示すフロ
ーチャートである。
【0066】本図14では、各発光パルス長を最低速な
記録線速度(CAV記録の場合、最内周が基準となり最
低速の1.0倍速となる)で最適化して、これを基本設
定とし、この基本設定を用いて高線速度まで適用する場
合の処理動作例を示した。
【0067】まず、最低速な記録線速度を設定し(ステ
ップ1401)、パルス長の設定(ステップ1402)、
次いで記録パワP1および記録パワP2の設定を行い
(ステップ1403)、最短マーク(CD,DVDの場合
3T)に対してのみ、P2領域が割り当てられ、記録パ
ワP2が記録パワP1以上であり、かつP2設定領域が
P1領域に対して40%以下であるかを判断する(ステ
ップ1404)。この判断がOKな場合は、ジッタ値な
どによる記録判定を行い、パルス長設定、P1およびP
2設定が最適であるかどうかを判断する(ステップ14
05)。
【0068】以上の手順(ステップ1406)は、実際
の記録装置では行う必要はなく、予め最適化ステップ1
406で最適化された値を記録装置や光記録媒体に基本
設定として記憶させ、実記録時には、この設定値に対す
る微調整をする。
【0069】尚、最低線速時に、P1に対するP2領域
40%以下とする規制は、本発明の記録技術が、パルス
長制御の代わりに最短マークの特殊記録パワ設定を用い
るものであり、基本設定である最低線速で最適化された
パルス長設定に対して、高記録線速ではパルス長を長く
する必要があるが、このパルス長制御の代わりに最短マ
ークの高記録パワ領域を拡大させる技術を用いるもので
あるため、基準となる最低記録線速時のP2領域を大き
く設定し過ぎると、高線速時にP2領域が飽和してしま
うため(全てP2を設定してもまだ十分な補正効果がな
くなる)、この飽和を防ぐためのものである。
【0070】ステップ1406で最適化されたパルス長
設定、P1およびP2設定を基準にして、最低線速に対
する記録線速度の増加の割合に従って(ステップ140
7)、光パルスの先頭部分のP2領域の割合を大きくし
(ステップ1408)、また、P1、P2を増加させる
(ステップ1409)。
【0071】このような処理およびその結果を、図15
〜図17を用いて説明する。図15は、図5に示す矩形
波記録における記録パワP1および記録パワP2と記録
線速度との対応付け例を示す説明図であり、図16は、
図15における記録パワP1および記録パワP2と記録
線速度との対応付け制御に基づく図5における矩形波記
録での各記録線速度毎のジッタ発生状況を示す説明図で
あり、図17は、図5における記録パワP1が設定され
る時間と記録パワP2が設定される時間との比を示す説
明図である。
【0072】図1における記録装置で、制御部5の制御
により、1.0倍速用に最適化された記録ストラテジを
2.5倍速まで適用する場合、図5に示すような最短記
録マ−ク(3T)用波形、すなわち、先頭部分(TEF
P)の記録パワP2を、基本設定の記録パワP1よりも
高く設定した波形を用い、以下のようにして、その先頭
部分の割合や記録パワP1,P2の値を記録線速度の変
化に対応して制御することで、1.0倍速用に最適化さ
れた記録ストラテジにより高記録線速度時に生ずる最適
発光パルス長のずれを補正する。
【0073】まず、図5に示す矩形波記録によるストラ
テジを用いた場合の、1.0倍速記録時の最適発光パル
ス長を求める。図5においては、基本的に連続発光時の
記録パワは一定値P1とするが、最短マ−ク(3T)形
成時のみ記録パワP1以外に、この発光パルスの任意部
分に記録パワがP1以上となる記録パワP2を設定す
る。また、図5では、矩形波のパルス長は、「TSF
P」と「TLE」のみのパラメータに基づく制御とし、
最短マ−クのみP2領域をパラメータ「TEFP」で制
御している。従って、ここでは記録パワP2とする領域
はパルス先頭部分となる。
【0074】次に、1.0倍速用に最適化された矩形波
記録用ストラテジを用いて、記録パワP1、P2、およ
び記録パワP2を割り当てる長さを連続制御して、2.
5倍速記録までの高記録線速度対応性を評価する。
【0075】その結果、図15に示すような記録パワP
1、P2の記録線速毎の設定制御と、図17に示すよう
な「(記録パワP2長)÷(記録パワP1長)」すなわ
ち、記録パワP1が設定される時間と記録パワP2が設
定される時間の比の連続的な制御を行うことで、図16
に示すような非常にフラットなジッタ特性が得られる。
この図16で示すように、本例では、ジッタの記録線速
度依存性が小さくなる。
【0076】このようにして、1.0倍速用に最適化さ
れた図5に示すような矩形波記録によるストラテジを用
いた場合にも、最短マ−クの特殊記録パワ設定の制御だ
けで2.5倍速記録まで低ジッタが達成できる。
【0077】尚、本例においても、記録パワP1に対す
る記録パワP2の比を記録線速度の変化に対応して変更
設定するができる。すなわち、最低速の1.0倍速用に
光パルス長を最適化する際、最短のマーク(3T)にお
ける記録パワP2を、記録パワP1と等しく設定し、記
録線速度が上がるに従って、最短マークにおける記録パ
ワP1に対する記録パワP2の比を大きく制御すること
により、ジッタを低減することができる。
【0078】次に、図18〜図21に基づき、本発明と
の比較のために、図1における光記録媒体1に対する記
録において、マルチパルス記録を用いた場合の説明を行
う。すなわち、光記録媒体1に対して、マルチパルス記
録法を用いた1倍速記録用ストラテジと2.5倍速用の
ストラテジの最適化を行う。
【0079】その結果、1倍速記録時(3.5m/s、
記録周波数26.23MHz)には、マルチパルス記録
法を用いた1倍速記録用に最適化されたストラテジを用
いることで、記録パワ9.8(mw)の時、ジッタが
6.3(%)が得られた。尚、これは図22で説明した
ようにn−2による記録である。
【0080】また、2.5倍速記録時(8.5m/s、
記録周波数63.7MHz)には、マルチパルス記録法
を用いた2.5倍速記録用に最適化されたストラテジを
用いることで、記録パワ14.5(mw)の時、ジッタ
が7.2(%)が得られた。尚、これは図23で説明し
たようにn−1による記録である。
【0081】このように、マルチパルス記録法を用いた
1倍速記録用および2.5倍速記録用に最適化されたス
トラテジを用いた高線速あるいは低線速への対応性を評
価する。まずマルチパルス記録法を用いた1倍速記録用
に最適化されたストラテジを用いて、高線速度記録への
対応性を評価する。
【0082】具体的には、1倍速記録用に最適化された
ストラテジの発光パルス長は固定し、記録線速度に応じ
て記録パワのみを、ジッタが最小となるように調整し
た。尚、この発光パルス長は、記録周波数に対する値を
用いている。つまり、実際の発光パルス時間は「(発光
パルス長の設定値)×(1000/記録周波数)(ns)」で表
され、従って、設定値上は発光パルス長は不変でも、実
際の発光時間は記録周波数に合わせて変化する。
【0083】その結果は、図18に示す通りである。図
18は、マルチパルス記録法における1倍速記録用に最
適化されたストラテジを用いた高線速度記録への対応性
を評価した結果を示す説明図である。
【0084】本図18に示すように、1倍速記録用に最
適化されたストラテジの発光パルス長は固定し、記録線
速度に応じて記録パワのみを、ジッタが最小となるよう
に調整した結果、記録線速度が上がると急激にジッタが
悪化する。
【0085】また、次の図19に示すように、記録パワ
も記録線速度が上がると急激に上昇し、レ−ザの発振パ
ワ値の制限から、対応できる記録線速度が制限される。
【0086】図19は、図1の記録装置のマルチパルス
記録法を用いた1倍速記録用にストラテジを最適化する
際の各記録線速度における最適記録パワの設定例を示す
説明図である。図19中、縦軸P0 は最適記録パワを意
味するものであり、本例での上限パワは、15.0(m
w)である。
【0087】記録線速度が上がると記録パワも急激に上
昇し、レ−ザの発振パワ値の制限(15.0(mw))
から、おおよそ記録線速度が7.0(m/s)までしか
対応できないことがわかる。しかし、CAVあるいはZ
CAV記録の場合、記録線速度は3.5(m/s)から
8.5(m/s)をカバ−する必要がある。従って、マ
ルチパルス記録法を用いた1倍速記録用に最適化された
ストラテジでは、記録パワおよびジッタの点で、CAV
あるいはZCAV記録には対応できない。
【0088】またCLV記録の場合にも、記録パワおよ
びジッタの点で、高倍速記録へ対応できない。尚、ジッ
タは無視しても、記録パワの制約から2倍速までが限界
である。さらに、記録線速度に対してジッタが大きく変
動することから、ジッタの記録線速度依存性を改善する
ためには、複雑な記録パルス長の制御が不可欠である。
【0089】次に、マルチパルス記録法を用いた2.5
倍速記録用に最適化されたストラテジを用いて、低線速
度記録への対応性を評価する。具体的には、2.5倍速
記録用に最適化されたストラテジの発光パルス長は固定
し、記録線速度に応じて記録パワのみを、ジッタが最小
となるように調整した。
【0090】尚、この発光パルス長は、記録周波数に対
する値を用いている。つまり、実際の発光パルス時間は
「(発光パルス長の設定値)×(1000/記録周波数)(n
s)」で表され、従って、設定値上は発光パルス長は不変
でも、実際の発光時間は記録周波数に合わせて変化す
る。その結果は、図20に示す通りである。
【0091】図20は、マルチパルス記録法における
2.5倍速記録用に最適化されたストラテジを用いた低
線速度記録への対応性を評価した結果を示す説明図であ
る。本図20に示すように、2.5倍速記録用に最適化
されたストラテジの発光パルス長は固定し、記録線速度
に応じて記録パワのみを、ジッタが最小となるように調
整した結果、記録線速度が5.0(m/s)程度まで
は、ほぼフラットなジッタ特性が得られるが、記録線速
度が5.0(m/s)以下に下がると急激にジッタが悪
化する。
【0092】尚、このように、マルチパルス記録法を用
いた2.5倍速記録用に最適化されたストラテジを用い
て、低線速度記録へ対応させる場合は、次の図21に基
づき説明するように、マルチパルス記録法を用いた1倍
速記録用に最適化されたストラテジを用いて高線速度記
録へ対応させる時のような、記録パワの問題はない。
【0093】図21は、図1の記録装置のマルチパルス
記録法を用いた2.5倍速記録用にストラテジを最適化
する際の各記録線速度における最適記録パワの設定例を
示す説明図である。図21中、縦軸P0 は最適記録パワ
を意味するものである。
【0094】本例では、マルチパルス記録法を用いた
2.5倍速記録用にストラテジを最適化する際に、記録
パワが上限値を超えないような条件で最適化していると
共に、低記録線速度になるほど記録パワは低くなるの
で、マルチパルス記録法を用いた1倍速記録用に最適化
されたストラテジを用いて高線速度記録へ対応させる時
のような、記録パワの問題はない。
【0095】しかし、CAVあるいはZCAV記録の場
合、記録線速度は3.5(m/s)から8.5(m/
s)をカバ−する必要がある。従って、マルチパルス記
録法を用いた2.5倍速記録用に最適化されたストラテ
ジでは、ジッタの点で、CAVあるいはZCAV記録に
は対応できない。
【0096】また、CLV記録の場合には、ジッタの点
で、低倍速記録へ対応できない。さらに、記録線速度に
対してジッタが大きく変動することから、ジッタの記録
線速度依存性を改善するためには、複雑な記録パルス長
の制御が不可欠である。
【0097】以上の例の結果から明らかなように、マル
チパルス記録では、CAVあるいはZCAV記録、さら
には、CLV記録での高倍速記録(ここでいう高倍速記
録とは、1倍速記録を含める)は不可能であるが、本例
の技術を用いることで、CAVあるいはZCAV記録、
さらには、CLV記録での高倍速記録が可能となる。
尚、本例の記録方法および記録装置によれば、記録パワ
を、マルチパルス記録時の80〜90%とすることがで
き、高記録線速度時の記録パワに十分な余裕を持たせる
ことができる。
【0098】以上、図1〜図21を用いて説明したよう
に、本例の光記録媒体の記録方法および記録装置では、
CAV記録やZCAV記録、および、CLV記録等によ
る光記録媒体の記録において、記録マーク形成のために
1つのパルス発光(連続発光)のみを用いるいわゆる矩
形波記録の技術を用いて光記録媒体の記録を行い、か
つ、基本的な連続発光時の記録パワは一定値P1とする
が、最短マ−ク形成時のみ、記録パワP1と異なる値の
記録パワP2を、当該発光パルスの任意部分に設定し、
さらに、記録パワP1とP2、および記録パワP2の設
定領域の位置と長さを記録線速度に応じて制御する。
【0099】具体的には、設定可能な最高速の記録線速
度(CAV記録の場合、最内周を基準にすれば最外周で
は最高速の2.5倍速となる)で各記録マーク長毎の発
光パルス長を最適化し、これを基本設定とし、この基本
設定をもとに低線速記録まで対応させる場合、まず、記
録マーク長が最短(CD,DVDの場合は3T)のマ−
ク形成時には、記録パワP2を記録パワP1以下とし、
この記録パワP2の設定部分を光パルスの先頭部分と
し、さらに、その先頭部分のP1領域に対する割合を4
0%以下として各記録マーク長毎の発光パルス長、P1
およびP2値を最適化し、これを基本設定とする。
【0100】そして、記録線速度の低下に伴い、記録パ
ワP2と記録パワP1の値を基本設定値に対して下げる
と共に、先頭部分の割合を大きくする。あるいは、最高
速の記録線速度では記録パワP2を記録パワP1と等し
くして各記録マーク長毎の発光パルス長、P1およびP
2値を最適化し、これを基本設定とし、記録線速度が下
がるに従い、記録パワP1に対する記録パワP2の比を
基本設定に対して小さくする。
【0101】また、設定可能な最低速の記録線速度(C
AV記録の場合、最内周が最低速の1.0倍速となる)
で各記録マーク長毎の発光パルス長を最適化し、これを
基本設定とし、この基本設定をもとに高線速記録まで対
応させる場合、まず、記録マーク長が最短(CD,DV
Dの場合は3T)のマ−ク形成時には、記録パワP2を
記録パワP1以下とし、この記録パワP2の設定部分を
光パルスの先頭部分とし、さらに、その先頭部分のP1
領域に対する割合を40%以下として各記録マーク長毎
の発光パルス長、P1およびP2値を最適化し、これを
基本設定とする。
【0102】そして、記録線速度の増加に伴い、記録パ
ワP2と記録パワP1の値を基本設定値に対して上げる
と共に、先頭部分の割合を大きくする。あるいは、最低
速の記録線速度では記録パワP2を記録パワP1と等し
くして各記録マーク長毎の発光パルス長、P1およびP
2値を最適化し、これを基本設定とし、記録線速度が上
がるに従い、記録パワP1に対する記録パワP2の比を
基本設定に対して大きくする。
【0103】このように、矩形波記録とすることによ
り、記録線速度が変化してもパルス間欠部分が存在しな
いため、マルチパルス記録で必要だった熱拡散、熱干渉
の状態を補正するための記録パルス長制御を不要とする
ことができ、このような記録パルス長を細かに制御する
際の各パルス間の間隔や幅の制約等を無くすことがで
き、幅広い記録線速度に対応して記録パルス長を容易に
変化させることが可能となる。
【0104】また、このように、任意の記録線速度に対
応できる記録ストラテジが、記録パワや特定のパルス長
のみの簡単な連続的制御で、容易に設定できるので、高
密度光記録媒体へのCAV記録やZCAV記録、あるい
はCLV記録である場合は、1倍速記録を含め、任意の
1倍速以上の高線速度記録での記録が可能となる。さら
に、低ジッタ化が達成できる。
【0105】すなわち、DVD互換メディアでのCAV
記録やZCAV記録を考えた場合、記録線速度は3.5
(m/s)(=1倍速記録)から8.5(m/s)(=
2.5倍速記録)をカバ−する必要があるが、本例の矩
形波記録では、複雑なパルス長補正を行わなくても、
1.0倍速記録から2.5倍速記録まで低ジッタを達成
させるのに有効であり、このようなCAV記録やZCA
V記録に十分対応できる。
【0106】また、CLV記録の場合にも同様に、非常
に単純な制御方法で高倍速記録へ十分対応できる。すな
わち、記録装置として、記録時間の短縮のために、1倍
速記録に加え2倍速記録、あるいはそれ以上の倍速記録
をサポ−トする場合に有効である。
【0107】さらに、記録パワの補正量は、記録線速度
あるいは記録位置に対して連続な1次関数で表されるか
ら、任意の記録線速度に対応でき、各記録線速度で同等
な記録が行える。
【0108】尚、本発明は、図1〜図21を用いて説明
した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において種々変更可能である。例えば、本例で
は、4.7GB−DVDの記録線速度(3.5m/s)
と記録周波数(26.23MHz)を基準として説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわ
ち、規格では、記録線速度3.49m/s、記録周波数
26.16MHzが決められているが、本例に用いて装
置の性能上、記録線速度は0.1m/s単位でしか制御
できないため、1倍速記録時は記録線速度3.50m/
s、記録周波数26.23MHzで対応した。
【0109】また、本例では、CAV記録を念頭におい
て説明したため、1倍速記録を、設定可能である最低速
な記録線速度、および2.5倍速記録を、設定可能であ
る最高速な記録線速度として、最外周での記録線速度を
8.5(m/s)(=2.5倍速)としたが、本発明は
これに限定されるものではなく、記録線速度の上限値が
8.5m/sや2.5倍速記録に限定されるものではな
い。
【0110】また、本例では、基準記録ストラテジとし
て、記録頻度の点から、最低速あるいは最高速時の記録
ストラテジを基準とすることが好ましいので、これら最
低速あるいは最高速時の記録ストラテジを用いたが、任
意の記録速度で最適化されたものを用いることができ
る。
【0111】尚、好ましくは、最短記録マ−クの深さ方
向の記録コントラストを低下させないために、記録パワ
P1に対して記録パワP2が高い記録パワとなることが
好ましく、基準記録ストラテジとして最低線速時に最適
化されたものを用いることが好ましい。これは、基準記
録ストラテジとして最高線速時に最適化されたものを用
いる場合、記録パワP1に対して記録パワP2が低い記
録パワとなるため、低記録線速度側では短マ−クの深さ
方向の記録コントラスト低下が起り、ジッタが悪化する
場合があり、これを避けるためである。
【0112】また、本発明では、記録パルス長の制御を
否定するものではなく、本例の記録装置においても、記
録パルス長の制御を加えても構わない。さらに本発明の
記録方法および記録装置を用いることで、記録パワをマ
ルチパルス記録時の80〜90%とすることができ、高
記録線速度時の記録パワに十分な余裕を持たせることが
できる。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1および請求項
13の処理手順や構成とすることにより、CLV記録等
において、幅広い記録線速度に対応して、ジッタを抑え
るための記録パルス長の制御を容易行うことができるの
で、CDやDVD等の光記録媒体への高速記録を高性能
かつ効率的に行うことが可能である。
【0114】また、請求項2および請求項14の処理手
順や構成とすることにより、CAV記録やZCAV記録
においても、各記録線速度に対応して記録パルス長を容
易に変化させることができる。
【0115】また、請求項3〜6および請求項15〜1
8のように、最高速の記録線速度で、記録マーク長に対
するパルス長の最適化を行う処理手順や構成とすること
により、記録線速度の低下に従っての記録パワP1,P
2の制御や、部分領域の割合等、記録パルス長の制御を
容易に行うことができる。
【0116】さらに、請求項7および請求項19のよう
に、最高速記録線速度で記録マーク長に対するパルス長
の最適化した上に、記録線速度の低下に従って記録パワ
P2の記録パワP1に対する比を小さくすることによ
り、ジッタをより抑えることが可能となる。
【0117】また、請求項8〜11および請求項20〜
23のように、最低速の記録線速度で、記録マーク長に
対するパルス長の最適化を行う処理手順や構成とするこ
とにより、記録パワP1に対して記録パワP2を高くで
き、最短記録マークの深さ方向の記録コントラストを低
下させることがなく、ジッタの悪化を避けることが可能
である。
【0118】さらに、請求項12や請求項24のよう
に、最低速記録線速度で記録マーク長に対するパルス長
の最適化した上に、記録線速度の上昇に従って記録パワ
P2の記録パワP1に対する比を大きくすることによ
り、ジッタをより抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の記録装置の本発明に係る
構成の一例を示すブロック図である。
【図2】矩形波記録での光パルスの発光制御動作例を示
す説明図である。
【図3】記録線速度別の発光パルス長の最適化結果例を
示す説明図である。
【図4】本発明の光記録媒体の記録方法に係る光パルス
の発光制御動作例を示す説明図である。
【図5】本発明の光記録媒体の記録方法に係る光パルス
の他の発光制御動作例を示す説明図である。
【図6】図1における記録装置の本発明の光記録媒体の
記録方法に係る第1の処理動作例を示すフローチャート
である。
【図7】図2に示す矩形波記録における記録線速度と記
録パワとの対応付けを示す説明図である。
【図8】図2における矩形波記録での各記録線速度毎の
ジッタ発生状況を示す説明図である。
【図9】図4に示す矩形波記録における記録パワP1お
よび記録パワP2と記録線速度との対応付け例を示す説
明図である。
【図10】図9における記録パワP1および記録パワP
2と記録線速度との対応付け制御に基づく図4における
矩形波記録での各記録線速度毎のジッタ発生状況を示す
説明図である。
【図11】図4における記録パワP1が設定される時間
と記録パワP2が設定される時間との比を示す説明図で
ある。
【図12】図4に示す矩形波記録における記録パワP1
および記録パワP2と記録線速度との他の対応付け例を
示す説明図である。
【図13】図12における記録パワP1および記録パワ
P2と記録線速度との対応付け制御に基づく図4におけ
る矩形波記録での各記録線速度毎のジッタ発生状況を示
す説明図である。
【図14】図1における記録装置の本発明の光記録媒体
の記録方法に係る第2の処理動作例を示すフローチャー
トである。
【図15】図5に示す矩形波記録における記録パワP1
および記録パワP2と記録線速度との対応付け例を示す
説明図である。
【図16】図15における記録パワP1および記録パワ
P2と記録線速度との対応付け制御に基づく図5におけ
る矩形波記録での各記録線速度毎のジッタ発生状況を示
す説明図である。
【図17】図5における記録パワP1が設定される時間
と記録パワP2が設定される時間との比を示す説明図で
ある。
【図18】マルチパルス記録法における1倍速記録用に
最適化されたストラテジを用いた高線速度記録への対応
性を評価した結果を示す説明図である。
【図19】図1の記録装置のマルチパルス記録法を用い
た1倍速記録用にストラテジを最適化する際の各記録線
速度における最適記録パワの設定例を示す説明図であ
る。
【図20】マルチパルス記録法における2.5倍速記録
用に最適化されたストラテジを用いた低線速度記録への
対応性を評価した結果を示す説明図である。
【図21】図1の記録装置のマルチパルス記録法を用い
た2.5倍速記録用にストラテジを最適化する際の各記
録線速度における最適記録パワの設定例を示す説明図で
ある。
【図22】1倍速でのマルチパルス記録の制御例を示す
説明図である。
【図23】2.5倍速でのマルチパルス記録の制御例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1:光記録媒体、2:ターンテーブル、3:モータ、
4:ピックアップ部、5:制御部。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体への記録マ−クの形成を、記
    録マーク長に対応して記録パワ値P1で連続発光させた
    1つの光パルスで行う装置の光記録媒体の記録方法であ
    って、上記記録マーク長が最短の記録マ−クに対する上
    記光パルスの部分領域の記録パワ値を上記記録パワ値P
    1から記録パワ値P2に変更し、記録線速度の変化に応
    じて上記記録パワ値P1と上記記録パワ値P2および上
    記部分領域の位置と長さを制御することを特徴とする光
    記録媒体の記録方法。
  2. 【請求項2】 CAVもしくはZCAVにより一定の回
    転数で回転する光記録媒体への記録マ−クの形成を、記
    録マーク長に対応して記録パワ値P1で連続発光させた
    1つの光パルスで行う装置の光記録媒体の記録方法であ
    って、上記記録マーク長が最短の記録マ−クに対する上
    記光パルスの部分領域の記録パワ値を上記記録パワ値P
    1から記録パワ値P2に変更し、記録線速度の変化に応
    じて上記記録パワ値P1と上記記録パワ値P2および上
    記部分領域の位置と長さを制御することを特徴とする光
    記録媒体の記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記光パル
    スのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最高速の
    記録線速度で行い、これを基本設定とし、上記記録パワ
    値P2を上記記録パワ値P1よりも低く設定することを
    特徴とする光記録媒体の記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記光パル
    スのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最高速の
    記録線速度で行い、これを基本設定とし、上記記録線速
    度の変化に応じて制御する部分領域の位置を上記光パル
    スの先頭部分とし、上記記録パワ値P2を上記記録パワ
    値P1よりも低く設定することを特徴とする光記録媒体
    の記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項3、もしくは、請求項4のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記記録線
    速度が下がるに従って上記部分領域の割合を大きくする
    ことを特徴とする光記録媒体の記録方法。
  6. 【請求項6】 請求項3、もしくは、請求項4のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記最高速
    の記録線速度での上記最短の記録マ−クに対して発光す
    る上記光パルスにおける上記部分領域のP1領域に対す
    る割合を40%以下とし、上記記録線速度が下がるに従
    って上記部分領域の割合を大きくすることを特徴とする
    光記録媒体の記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項3から請求項6のいずれかに記載
    の光記録媒体の記録方法であって、最高速の記録線速度
    での記録時には、上記最高速の記録線速度での上記最短
    の記録マ−クに対して発光する上記光パルスにおける上
    記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1と等しく設定
    し、上記記録線速度が下がるに従って上記記録パワ値P
    2の上記記録パワ値P1に対する比を小さくすることを
    特徴とする光記録媒体の記録方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記光パル
    スのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最低速の
    記録線速度で行い、これを基本設定とし、上記記録パワ
    値P2を上記記録パワ値P1よりも高く設定することを
    特徴とする光記録媒体の記録方法。
  9. 【請求項9】 請求項1、もしくは、請求項2のいずれ
    かに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記光パル
    スのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最低速の
    記録線速度で行い、これを基本設定とし、上記記録線速
    度の変化に応じて制御する部分領域の位置を上記光パル
    スの先頭部分とし、上記記録パワ値P2を上記記録パワ
    値P1よりも高く設定することを特徴とする光記録媒体
    の記録方法。
  10. 【請求項10】 請求項8、もしくは、請求項9のいず
    れかに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記記録
    線速度が上がるに従って、上記部分領域の割合を大きく
    することを特徴とする光記録媒体の記録方法。
  11. 【請求項11】 請求項8、もしくは、請求項9のいず
    れかに記載の光記録媒体の記録方法であって、上記最低
    速の記録線速度での上記最短の記録マ−クに対して発光
    する上記光パルスにおける上記部分領域のP1領域に対
    する割合を40%以下とし、上記記録線速度が上がるに
    従って、上記部分領域の割合を大きくすることを特徴と
    する光記録媒体の記録方法。
  12. 【請求項12】 請求項8から請求項11のいずれかに
    記載の光記録媒体の記録方法であって、最低速の記録線
    速度での記録時には、上記最低速の記録線速度での上記
    最短の記録マ−クに対して発光する上記光パルスにおけ
    る上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1と等しく設
    定し、上記記録線速度が上がるに従って、上記記録パワ
    値P2の上記記録パワ値P1に対する比を大きくするこ
    とを特徴とする光記録媒体の記録方法。
  13. 【請求項13】 光記録媒体への記録マ−クの形成を、
    記録マーク長に対応して記録パワ値P1で連続発光させ
    た1つの光パルスで行う記録装置であって、上記記録マ
    ーク長が最短の記録マ−クに対する上記光パルスの部分
    領域の記録パワ値を上記記録パワ値P1から記録パワ値
    P2に変更する手段と、記録線速度の変化に応じて上記
    記録パワ値P1と上記記録パワ値P2および上記部分領
    域の位置と長さを制御する手段とを有することを特徴と
    する光記録媒体の記録装置。
  14. 【請求項14】 CAVもしくはZCAVにより一定の
    回転数で回転する光記録媒体への記録マ−クの形成を、
    記録マーク長に対応して記録パワ値P1で連続発光させ
    た1つの光パルスで行う記録装置であって、上記記録マ
    ーク長が最短の記録マ−クに対する上記光パルスの部分
    領域の記録パワ値を上記記録パワ値P1から記録パワ値
    P2に変更する手段と、記録線速度の変化に応じて上記
    記録パワ値P1と上記記録パワ値P2および上記部分領
    域の位置と長さを制御する手段とを有することを特徴と
    する光記録媒体の記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項13、もしくは、請求項14の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    光パルスのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最
    高速の記録線速度で行い、これを基本設定とする手段
    と、上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1よりも低
    く設定する手段とを有することを特徴とする光記録媒体
    の記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項13、もしくは、請求項14の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    光パルスのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最
    高速の記録線速度で行い、これを基本設定とする手段
    と、上記部分領域として上記光パルスの先頭部分を選択
    し、上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1よりも低
    く設定する手段とを有することを特徴とする光記録媒体
    の記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項15、もしくは、請求項16の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    記録線速度が下がるに従って、上記部分領域の割合を大
    きくする手段を有することを特徴とする光記録媒体の記
    録装置。
  18. 【請求項18】 請求項15、もしくは、請求項16の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    最高速の記録線速度での上記最短の記録マ−クに対して
    発光する上記光パルスにおける上記部分領域のP1領域
    に対する割合を40%以下に設定し、上記記録線速度が
    下がるに従って、上記部分領域の割合を大きくする手段
    を有することを特徴とする光記録媒体の記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項15から請求項18のいずれか
    に記載の光記録媒体の記録装置であって、最高速の記録
    線速度での記録時には、上記最高速の記録線速度での上
    記最短の記録マ−クに対して発光する上記光パルスにお
    ける上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1と等しく
    設定し、上記記録線速度が下がるに従って上記記録パワ
    値P2の上記記録パワ値P1に対する比を小さくする手
    段を有することを特徴とする光記録媒体の記録装置。
  20. 【請求項20】 請求項13、もしくは、請求項14の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    光パルスのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最
    低速の記録線速度で行い、これを基本設定とする手段
    と、上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1よりも高
    く設定する手段とを有することを特徴とする光記録媒体
    の記録装置。
  21. 【請求項21】 請求項13、もしくは、請求項14の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    光パルスのパルス長の上記記録マーク長毎の最適化を最
    低速の記録線速度で行い、これを基本設定とする手段
    と、上記記録線速度の変化に応じて制御する部分領域の
    位置を上記光パルスの先頭部分とし、上記記録パワ値P
    2を上記記録パワ値P1よりも高く設定する手段とを有
    することを特徴とする光記録媒体の記録装置。
  22. 【請求項22】 請求項20、もしくは、請求項21の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    記録線速度が上がるに従って、上記部分領域の割合を大
    きくする手段を有することを特徴とする光記録媒体の記
    録装置。
  23. 【請求項23】 請求項20、もしくは、請求項21の
    いずれかに記載の光記録媒体の記録装置であって、上記
    最低速の記録線速度での上記最短の記録マ−クに対して
    発光する上記光パルスにおける上記部分領域のP1領域
    に対する割合を40%以下に設定し、上記記録線速度が
    上がるに従って上記部分領域の割合を大きくする手段を
    有することを特徴とする光記録媒体の記録装置。
  24. 【請求項24】 請求項20から請求項23のいずれか
    に記載の光記録媒体の記録装置であって、最低速の記録
    線速度での記録時には、上記最低速の記録線速度での上
    記最短の記録マ−クに対して発光する上記光パルスにお
    ける上記記録パワ値P2を上記記録パワ値P1と等しく
    設定し、上記記録線速度が上がるに従って上記記録パワ
    値P2の上記記録パワ値P1に対する比を大きくする手
    段を有することを特徴とする光記録媒体の記録装置。
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