JP2001243626A - 情報記録方法、情報記録装置及び情報処理装置 - Google Patents

情報記録方法、情報記録装置及び情報処理装置

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JP2001243626A
JP2001243626A JP2000047207A JP2000047207A JP2001243626A JP 2001243626 A JP2001243626 A JP 2001243626A JP 2000047207 A JP2000047207 A JP 2000047207A JP 2000047207 A JP2000047207 A JP 2000047207A JP 2001243626 A JP2001243626 A JP 2001243626A
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pulse
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Kenya Yokoi
研哉 横井
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Ricoh Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/0045Recording
    • G11B7/00456Recording strategies, e.g. pulse sequences

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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の再生専用メディアの記録フォーマット
との互換性を維持しながら、光ディスク媒体をCAV方
式で駆動する簡易な方法を用いて、光ディスク媒体前面
に渡って均一な信号特性で記録できる情報記録方法を提
供する。 【解決手段】 CAV方式による回転駆動において、先
頭加熱部のパルス幅の記録クロック周期Tに対する比T
topと、先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加熱部の記
録パワーPrearとの比ε(=Ptop/Prear)とを共に
変化させるように、所望の記録線速度に応じて先頭加熱
部の前エッジ位置とその記録パワーPtop及び後続加熱
部の記録パワーPrearの各設定値を所定の間隔で更新さ
せることで、最内周位置から最外周位置に渡る全面につ
いての均一な特性の記録が可能となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像用DVD(D
igital Video 又はVersatile Disk )やDVD−R
OMなどの再生専用のDVDメディアとフォーマットの
互換性を有するDVD−R(Recodable )又はDVD
−RW(ReWritable)ディスク等の光ディスク媒体に
対する情報記録方法、情報記録装置及びこの装置を用い
た情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチメディアの普及に伴い、映像用D
VDやDVD−ROMなどの再生専用メディアや、記録
層として色素材料を用いた追記型のDVD−R及び、相
変化材料を用いた書換型のDVD−RWなどの情報記録
メディアが開発されている。
【0003】これらのDVDメディアに記録されている
情報(この例ではセクタ)は、図12(a)に示すよう
なフォーマットである。このようなフォーマットでは、
図12(d)に示すようにメディアの全トラック上に一
定の線密度で連続的にデータ(セクタ)が記録されてい
る。
【0004】この再生専用メディアと互換性を有するフ
ォーマットの情報記録媒体とするために、従来では、情
報記録媒体(メディア)の回転速度制御法として図12
(b)に示すようにCLV(Constant Linear Velocit
y:線速度一定)方式を用いて、トラック半径に反比例し
た回転数になるようにメディアの回転速度を制御し、ト
ラックの線速度を常に一定にしながら、一定の記録チャ
ンネルクロックの周波数で情報の記録を行っている。
【0005】しかしながら、CLV方式により回転速度
の制御を行うためには、トラックの線速度を常に一定に
するために、メディアの回転速度を変化させる必要があ
る。即ち、メディアを回転駆動するスピンドルモータの
変速を伴なうため、大きな回転トルクを必要とし大型で
高コストなモータが必要となる。また、シーク時におい
て、スピンドルモータの変速を完了するまでに待ち時間
がかかるため、HDDやMOドライブなどと比較して、
多大なアクセス時間を要するという欠点がある。
【0006】このようなことから、メディアの回転速度
を変速制御することなく常に一定にして、メディアに記
録を行うには、メディアに記録される情報のフォーマッ
トを図13に示すようなものにすることも考えられてい
る。即ち、図13(c)に示すように、メディアに記録
するチャンネルクロックの周波数を、トラックの半径位
置に比例させて、内周側で小さく、外周側で大きくさせ
るものである。この場合には、記録線速度は内周側で小
さく外周側で大きくなるため、図13(d)に示すよう
に記録線密度は一定である。また、メディアの回転数
(回転速度)を図13(b)に示すように常に一定とし
て、即ち、CAV(Constant AngularVelocity:回
転角一定)方式で、メディアに情報を記録することが可
能となる。
【0007】これによって、メディアを回転駆動するス
ピンドルモータの回転変速制御が不要となり、従って、
低回転トルクで良く、小型で低コストなモータが使用で
きるようになる。また、変速を行わないためシーク時の
変速待ち時間が不要となりアクセス時間を大幅に短縮す
ることができる。
【0008】しかしながら、一般的にヒートモードによ
ってマーク(ピット)が形成される色素系のDVD−R
メディアは、特定の記録線速度において記録時のレーザ
発光による記録パルスのパルス幅と記録パワーとが各々
異なる最適値となるため、異なった記録線速度では形成
されるマークやスペースの状態が変化する。例えば、レ
ーザ光の記録パルス発光形状が、高めの記録パワーの先
頭加熱部とこの先頭加熱部よりも記録パワーの低い後続
加熱部とを連続させてなる記録パルスの場合において、
マークの形成に必要な先頭加熱部による熱量の不足が発
生したり、記録層の最適な分解温度に対して到達する加
熱温度が異なってマークの平均長がばらついたり、最適
な先頭加熱部のパルス幅の記録クロック周期Tに対する
比が異なって均一なマーク幅が得られなくなり、マーク
長に応じた太りや細り(いわゆる涙型マーク)が生じた
りして、ジッタ特性が悪化してしまう。
【0009】この点、例えば特開平5−225570号
公報によれば、個々の光ディスクの全記録可能領域に対
応する最適記録光量を比較的短時間に求めるために、試
し書き用領域に少なくとも2つの位置に等しい記録線速
度で最適記録光量を求め、補間ルーチンにより求めた2
つの記録線速度における最適記録光量に対して内挿処理
又は外挿処理を行うことにより、全ての記録線速度での
最適記録光量を求めるようにしている。
【0010】また、特開平5−274678号公報によ
れば、ジッタ特性を悪化させることなく、記録に必要な
レーザパワーを低減させるために、光ディスクを一定の
回転数で回転させながら、領域によって異なる基準クロ
ックに基づき情報信号に応じて強度変調された光ビーム
を照射することによって、外周側の領域で内周側の領域
より高い周波数で情報を記録する方法において、光ビー
ムを、各領域において基準クロックの周波数の整数倍の
周波数で周期的にパルス発光する光ビームとし、かつ、
外周側の領域に光ビームが照射されるときに、内周側の
領域に光ビームが照射されるときより、パルス発光のデ
ューティ比を大きくするようにしている。
【0011】さらに、特開平10−106008号公報
によれば、高速・高信頼性の記録が可能な光ディスク装
置を提供するために、光ディスク、光ヘッド、同期信号
生成手段、VCO 、位相比較手段、コントローラ及び
記録信号生成手段を具備し、記録線速度に応じて記録信
号のパルス高さ・幅を変化させることで、常に最良の記
録条件で記録を行えるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】即ち、これらの公報例
の場合、CAV方式において記録線速度に応じてパルス
発光のデューティ比等の記録パルスの何らかの要素の設
定値を可変させるように制御しているものであるが、こ
れらの制御は光ディスク媒体に対する定性的な効果を持
つに過ぎず、特にDVDの記録メディアに対しては不十
分である。即ち、ジッタ特性等の記録情報(RF信号)
の特性変動には複数の要因が相互に作用しているため、
これらの公報例のような記録方法では不十分で必ずしも
光ディスク媒体の全面に渡って均一な信号特性で記録す
ることができず、必ずしも所望の効果が得られるもので
はない。また、記録パルスの設定値を変化させるにして
も、その変化のさせ方について定量的には検討されてい
ないものである。
【0013】また、先頭加熱部と後続加熱部とからなる
記録パルスの設定値を変化させる場合も、設定を変化さ
せた前後で再生信号の変調度やアシンメトリの変化が生
じ、2値化するためのスライスレベルが追従できなくな
りジッタの悪化が生じてしまう。
【0014】そこで、本発明は、光ディスク媒体を回転
駆動しながら先頭加熱部と後続加熱部とからなる記録パ
ルスを用いて情報を記録するとき、光ディスク媒体の回
転速度を変速制御することなく、また、従来の再生専用
メディアの記録フォーマットとの互換性を維持しなが
ら、簡易な方法を用いて、光ディスク媒体全面に渡って
均一な信号特性で記録することが可能な情報記録方法及
び情報記録装置を提供することを目的とする。
【0015】また、本発明は、2値化のスライスレベル
に対する変動を抑え、ジッタ特性の悪化を防止して、再
生クロックのPLLも安定動作するような情報記録方法
及び情報記録装置を提供することを目的とする。
【0016】さらに、本発明は、CAV制御によって記
録を行う場合においても、全ての記録線速度に対して蓄
熱の影響によるマークのエッジシフトを補正して光ディ
スク媒体全面に渡って低ジッタな記録を行える情報記録
方法及び情報記録装置を提供することを目的とする。
【0017】さらに、このような情報記録装置を用いる
ことにより、情報の記憶装置として有効に活用できる情
報処理装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の情
報記録方法は、先頭加熱部と後続加熱部とからなる記録
パルス発光波形のレーザ光により情報が記録される記録
層を有する光ディスク媒体上に記録する際に、記録線速
度の変化に応じて記録クロック周期Tを変化させて、記
録線密度が略一定となるようにして記録を行うととも
に、前記先頭加熱部のパルス幅とその記録パワーとを共
に変化させるように、所望の記録線速度に応じて前記先
頭加熱部のパルス形状を所定の間隔で更新するようにし
た。
【0019】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、各々の記録線
速度に対して最適な記録パルスが設定できるようにな
り、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性の記録が可
能となる。
【0020】請求項2記載の発明の情報記録方法は、先
頭加熱部と後続加熱部とからなる記録パルス発光波形の
レーザ光により情報が記録される記録層を有する光ディ
スク媒体上に記録する際に、記録線速度の変化に応じて
記録クロック周期Tを変化させて、記録線密度が略一定
となるようにして記録を行うとともに、前記先頭加熱部
のパルス幅の記録クロック周期Tに対する比Ttopと、
先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加熱部の記録パワ
ーPrearとの比ε(=Ptop/Prear)とを共に変化さ
せるように、所望の記録線速度に応じて前記先頭加熱部
の前エッジ位置とその記録パワー及び前記後続加熱部の
記録パワーの各設定値を所定の間隔で更新するようにし
た。
【0021】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、各々の記録線
速度に対して最適な記録パルスが設定できるようにな
り、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性の記録が可
能となる。特に、パルス幅の可変として先頭加熱部の前
エッジ位置を可変させるので、制御が容易で処理を簡素
化させ得る。
【0022】請求項3記載の発明は、請求項2記載の情
報記録方法において、前記光ディスク媒体の最内周位置
での最小記録線速度における各設定値に対して、前記光
ディスク媒体の最外周位置での最大記録線速度における
前記比Ttopが、その累積の増加分として0.3T〜
0.5Tの範囲内となるように、記録線速度の増加に応
じて各設定値を変化させるようにした。
【0023】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、最内周位置か
ら最外周位置まで連続的に最適な記録パルスのパルス幅
が設定できるようになり、光ディスク媒体全面に渡って
均一な特性の記録が可能となる。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項2記載の情
報記録方法において、前記光ディスク媒体の最内周位置
での最小記録線速度における各設定値に対して、前記光
ディスク媒体の最外周位置での最大記録線速度における
前記比εが、その累積の増加分として0.05〜0.1
5の範囲内となるように、記録線速度の増加に応じて各
設定値を変化させるようにした。
【0025】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、最内周位置か
ら最外周位置まで連続的に最適な記録パワーが設定でき
るようになり、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性
の記録が可能となる。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項2,3又は
4記載の情報記録方法において、前記光ディスク媒体の
最内周位置での最小記録線速度における前記先頭加熱部
と前記後続加熱部との各々のパルス幅が、記録されるマ
ークデータ長が短くなるに従いパルス幅が長くなるよう
に設定するとき、基本パルス幅として、最短マークデー
タ長(X)Tに対するパルス幅が+0.15T〜+0.
35Tの範囲で長くなるように前記先頭加熱部の前エッ
ジ位置を補正し、かつ、マークデータ長(X+1)T及
び(X+2)Tに対するパルス幅が+0.05T〜+
0.15Tの範囲で長くなるように前記先頭加熱部の前
エッジ位置を補正するとともに、基本パルス幅として、
最短マークデータ長(X)Tに対するパルス幅が+0.
35T〜+0.65Tの範囲で長くなるように前記後続
加熱部の後エッジ位置を補正し、かつ、マークデータ長
(X+1)T及び(X+2)Tに対するパルス幅が+
0.05T〜+0.35Tの範囲で長くなるように前記
後続加熱部の後エッジ位置を補正するようにした。
【0027】従って、特に色素系の光ディスク媒体に対
して最適な記録パルスの設定が可能となり、最短から最
長のデータ長にわたってマークとスペースの長さが記録
クロック周期の整数倍に略等しくなり、データ長依存の
エッジシフトを生じることなく低ジッタな再生信号特性
が得られる記録が可能となる。
【0028】請求項6記載の発明は、請求項2ないし5
の何れか一に記載の情報記録方法において、形成される
マークの直前のスペース長が最短長(X)Tであると
き、そのマークを形成する前記記録パルスの前記先頭加
熱部の前エッジ位置を、その先頭加熱部のパルス幅が短
くなるように、記録線速度の変化に対して同一の補正量
として−0.05T〜−0.15Tの範囲で設定して記
録させるようにした。
【0029】従って、色素材料の種類や溝構成等が異な
った光ディスク媒体に関して、ディスク回転数を一定と
するCAV制御によって記録を行う場合においても、全
ての記録線速度に対して隣接マーク依存の蓄熱の影響に
よるマークのエッジシフトを補正でき、光ディスク媒体
全面に渡って低ジッタな記録が可能となる。
【0030】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一に記載の情報記録方法において、再生される
記録情報の最長データと最短データとのアシンメトリの
差が、前記記録パルスの何れかの設定値を更新させる前
後で10%以内となるように、各々の設定値の変化量又
は更新間隔を設定してなる。
【0031】従って、2値化のスライスレベルに対する
変動を抑えることができ、ジッタ特性が悪化することな
く、また、再生クロックのPLLの安定性も良好となる
記録が可能となる。
【0032】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一に記載の情報記録方法において、前記光ディ
スク媒体上にプリフォーマットされた前記記録パルスの
設定値の複数の記録線速度毎の最適設定値に基づいて、
前記所定の間隔で更新させる記録パルスの設定値の変化
量又は勾配を算出するようにした。
【0033】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0034】請求項9記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか一に記載の情報記録方法において、より以前に
所定の領域に記録されたディスク情報に含まれる前記記
録パルスの設定値の複数の記録線速度毎の最適設定値に
基づいて、前記所定の間隔で更新させる記録パルスの設
定値の変化量又は勾配を算出するようにした。
【0035】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
7の何れか一に記載の情報記録方法において、情報記録
装置に予め格納した前記記録パルスの設定値の複数の記
録線速度毎の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔で
更新させる記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算出
するようにした。
【0037】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0038】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10の何れか一に記載の情報記録方法において、前記光
ディスク媒体上にプリフォーマットされたアドレス情報
を検出し、前記所定の間隔で更新させる変化量又は勾配
からそのアドレス情報に対応する前記記録パルスの設定
値を算出し、前記所定の間隔と前記アドレス情報の範囲
とを対応付けるようにして、前記アドレス情報に応じた
前記記録パルスの設定値を算出するようにした。
【0039】従って、記録中であっても記録パルスの最
適な設定値からずれることなく、設定値の更新を容易に
認識することが可能となる。よって、ディスク回転数を
一定とするCAV方式における記録パルスの設定値を高
精度に更新できる。
【0040】請求項12記載の発明は、先頭加熱部と後
続加熱部とからなる記録パルス発光波形のレーザ光によ
り情報が記録される記録層を有する光ディスク媒体上に
記録する際に、記録線速度の変化に応じて記録クロック
周期Tを変化させて、記録線密度が略一定となるように
して記録を行う情報記録装置であって、前記先頭加熱部
のパルス幅とその記録パワーとを共に変化させるよう
に、所望の記録線速度に応じて前記先頭加熱部のパルス
形状を所定の間隔で随時更新するとともに、検出された
前記光ディスク媒体のアドレス情報に対応した前記先頭
加熱部のパルス幅とその記録パワーとを算出するコント
ローラと、検出されたアドレス情報に対応して算出され
た前記先頭加熱部のパルス幅に応じて前記先頭加熱部の
パルス幅を変化させるパルス幅可変手段と、検出された
アドレス情報に対応して算出された前記先頭加熱部の記
録パワーに応じて前記レーザ光源の出射光量を随時更新
するドライバ回路と、を備える。
【0041】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、各々の記録線
速度に対して最適な記録パルスが設定できるようにな
り、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性の記録が可
能となる。
【0042】請求項13記載の発明は、先頭加熱部と後
続加熱部とからなる記録パルス発光波形のレーザ光によ
り情報が記録される記録層を有する光ディスク媒体上に
記録する際に、記録線速度の変化に応じて記録クロック
周期Tを変化させて、記録線密度が略一定となるように
して記録を行う情報記録装置であって、前記先頭加熱部
のパルス幅の記録クロック周期Tに対する比Ttopと、
先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加熱部の記録パワ
ーPrearとの比ε(=Ptop/Prear)とを共に変化さ
せるように、所望の記録線速度に応じて前記先頭加熱部
の前エッジ位置とその記録パワー及び前記後続加熱部の
記録パワーの各設定値を所定の間隔で随時更新するとと
もに、検出されたアドレス情報に対応した前記先頭加熱
部の前エッジ位置とその記録パワー及び前記後続加熱部
の記録パワーを算出するコントローラと、少なくとも前
記記録パルスにおける前記先頭加熱部の前エッジ位置を
変化させるための前エッジ信号を出力する多数段のエッ
ジ信号生成回路と、このエッジ信号生成回路から出力さ
れる多数段の前エッジ信号の中から、少なくとも検出さ
れたアドレス情報に対応した前記先頭加熱部の前エッジ
位置に相当する前エッジ信号を選択するセレクタと、検
出されたアドレス情報に対応した前記先頭加熱部の記録
パワー及び前記後続加熱部の記録パワーに応じて前記レ
ーザ光源の出射光量を随時更新するドライバ回路と、を
備える。
【0043】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、各々の記録線
速度に対して最適な記録パルスが設定できるようにな
り、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性の記録が可
能となる。特に、簡易で小規模な回路構成で、CAV制
御による記録が可能となる。
【0044】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の情報記録装置において、前記コントローラは、前記光
ディスク媒体の最内周位置での最小記録線速度における
各設定値に対して、前記光ディスク媒体の最外周位置で
の最大記録線速度における前記比Ttopが、その累積の
増加分として0.3T〜0.5Tの範囲内となるよう
に、記録線速度の増加に応じて各設定値を変化させるよ
うに前記所定の間隔での各設定値の更新を行う。
【0045】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、最内周位置か
ら最外周位置まで連続的に最適な記録パルスのパルス幅
が設定できるようになり、光ディスク媒体全面に渡って
均一な特性の記録が可能となる。
【0046】請求項15記載の発明は、請求項13記載
の情報記録装置において、前記コントローラは、前記光
ディスク媒体の最内周位置での最小記録線速度における
各設定値に対して、前記光ディスク媒体の最外周位置で
の最大記録線速度における前記比εが、その累積の増加
分として0.05〜0.15の範囲内となるように、記
録線速度の増加に応じて各設定値を変化させるように前
記所定の間隔での各設定値の更新を行う。
【0047】従って、ディスク回転数を一定とするCA
V制御によって記録線速度が変化しても、最内周位置か
ら最外周位置まで連続的に最適な記録パワーが設定でき
るようになり、光ディスク媒体全面に渡って均一な特性
の記録が可能となる。
【0048】請求項16記載の発明は、請求項13,1
4又は15記載の情報記録装置において、前記コントロ
ーラは、前記光ディスク媒体の最内周位置での最小記録
線速度における前記先頭加熱部と前記後続加熱部との各
々のパルス幅が、記録されるマークデータ長が短くなる
に従い長くなるように設定するとき、基本パルス幅とし
て、最短マークデータ長(X)Tに対するパルス幅が+
0.15T〜+0.35Tの範囲で長くなるように前記
先頭加熱部の前エッジ位置を補正し、かつ、マークデー
タ長(X+1)T及び(X+2)Tに対するパルス幅が
+0.05T〜+0.15Tの範囲で長くなるように前
記先頭加熱部の前エッジ位置を補正するとともに、基本
パルス幅として、最短マークデータ長(X)Tに対する
パルス幅が+0.35T〜+0.65Tの範囲で長くな
るように前記後続加熱部の後エッジ位置を補正し、か
つ、マークデータ長(X+1)T及び(X+2)Tに対
するパルス幅が+0.05T〜+0.35Tの範囲で長
くなるように前記後続加熱部の後エッジ位置を補正する
ように前記所定の間隔での各設定値の更新を行い、前記
エッジ信号生成回路は、前記先頭加熱部の前エッジ位置
を変化させるための前エッジ信号とともに前記後続加熱
部の後エッジ位置を変化させるための後エッジ信号を多
数段に出力するものであり、前記セレクタは、前記エッ
ジ信号生成回路から出力される多数段のエッジ信号の中
から、検出されたアドレス情報に対応した前記先頭加熱
部の前エッジ位置に相当する前エッジ信号及び前記後続
加熱部の後エッジ位置に相当する後エッジ信号を選択す
るものである。
【0049】従って、特に色素系の光ディスク媒体に対
して最適な記録パルスの設定が可能となり、最短から最
長のデータ長にわたってマークとスペースの長さが記録
クロック周期の整数倍に略等しくなり、データ長依存の
エッジシフトを生じることなく低ジッタな再生信号特性
が得られる記録が可能となる。
【0050】請求項17記載の発明は、請求項14ない
し16記載の情報記録装置において、前記コントローラ
は、形成されるマークの直前のスペース長が最短長
(X)Tであるとき、そのマークを形成する前記記録パ
ルスの前記先頭加熱部の前エッジ位置を、その先頭加熱
部のパルス幅が短くなるように、記録線速度の変化に対
して同一の補正量として−0.05T〜−0.15Tの
範囲で設定して記録させるように前記所定の間隔での各
設定値の更新を行う。
【0051】従って、色素材料の種類や溝構成等が異な
った光ディスク媒体に関して、ディスク回転数を一定と
するCAV制御によって記録を行う場合においても、全
ての記録線速度に対して隣接マーク依存の蓄熱の影響に
よるマークのエッジシフトを補正でき、光ディスク媒体
全面に渡って低ジッタな記録が可能となる。
【0052】請求項18記載の発明は、請求項13ない
し17の何れか一に記載の情報記録装置において、前記
コントローラは、再生される記録情報の最長データと最
短データとのアシンメトリの差が、前記記録パルスの何
れかの設定値を更新させる前後で10%以内となるよう
に、各々の設定値の変化量又は更新間隔が設定されてい
る。
【0053】従って、2値化のスライスレベルに対する
変動を抑えることができ、ジッタ特性が悪化することな
く、また、再生クロックのPLLの安定性も良好となる
記録が可能となる。
【0054】請求項19記載の発明は、請求項13ない
し18の何れか一に記載の情報記録装置において、前記
コントローラは、前記光ディスク媒体上にプリフォーマ
ットされた前記記録パルスの設定値の複数の記録線速度
毎の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔で更新させ
る記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算出する。
【0055】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0056】請求項20記載の発明は、請求項13ない
し18の何れか一に記載の情報記録装置において、前記
コントローラは、より以前に所定の領域に記録されたデ
ィスク情報に含まれる前記記録パルスの設定値の複数の
記録線速度毎の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔
で更新させる記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算
出する。
【0057】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0058】請求項21記載の発明は、請求項13ない
し18の何れか一に記載の情報記録装置において、前記
コントローラは、情報記録装置に予め格納した前記記録
パルスの設定値の複数の記録線速度毎の最適設定値に基
づいて、前記所定の間隔で更新させる記録パルスの設定
値の変化量又は勾配を算出する。
【0059】従って、簡易な方法により記録線速度に対
応して記録パルスの設定値を更新することができ、必要
かつ十分な更新間隔によって光ディスク媒体全面に渡っ
て均一な特性で記録をすることが可能となる。
【0060】請求項22記載の発明は、請求項14ない
し21の何れか一に記載の情報記録装置において、前記
コントローラは、前記光ディスク媒体上にプリフォーマ
ットされたアドレス情報を検出し、前記所定の間隔で更
新させる変化量又は勾配からそのアドレス情報に対応す
る前記記録パルスの設定値を算出し、前記所定の間隔と
前記アドレス情報の範囲とを対応付けるようにして、前
記アドレス情報に応じた前記記録パルスの設定値を算出
する。
【0061】従って、記録中であっても記録パルスの最
適な設定値からずれることなく、設定値の更新を容易に
認識することが可能となる。よって、ディスク回転数を
一定とするCAV方式における記録パルスの設定値を高
精度に更新できる。
【0062】請求項23記載の発明の情報処理装置は、
請求項13ないし22の何れか一に記載の情報記録装置
を内蔵した。
【0063】従って、請求項13ないし22の何れか一
に記載の情報記録装置を内蔵しているので、光ディスク
媒体を回転駆動しながら先頭加熱部と後続加熱部とから
なる記録パルスを用いて情報を記録するとき、光ディス
ク媒体の回転速度を変速制御することなく、また、従来
の再生専用メディアの記録フォーマットとの互換性を維
持しながら、光ディスク媒体全面に渡って均一な信号特
性で記録することができ、情報の記憶装置として有効に
活用することができる。
【0064】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図6に基づいて説明する。まず、光ディスク媒体
である色素系光ディスクで用いる基本的な記録パルスの
設定として、図1に示すように、各々のマークデータ長
nTに対する記録パルスは先頭加熱部と後続加熱部とに
よって構成している。
【0065】これらの加熱部のパルス幅の設定は、記録
クロック周期Tに対する比として先頭加熱部がTtop、
後続加熱部がTrearとしている。また、記録パワーの設
定は、先頭加熱部の記録パワーPtop、後続加熱部の記
録パワーPrearがあり(ただし、Ptop>Prear)、別
にスペース部用のバイアスパワーPbがある。記録パワ
ーについては、マーク形成の状態は記録線速度Lvと強
い相関を持ち、記録線速度が大きくなると記録パワーの
最適値が大きくなることは周知の通りである。ここで
は、最内周位置、即ち、最小記録線速度における最適記
録パワーPrearminに対する所望の任意の半径位置(記
録線速度)における記録パワーPrearの比ρ=Prear/
Prearminとし、先頭加熱部と後続加熱部との記録パワ
ーの比ε=Ptop/Prearとする。
【0066】本実施の形態では、これらの設定値のうち
先頭加熱部のパルス幅の記録クロック周期Tに対する比
Ttopと、先頭加熱部と後続加熱部との記録パワーの比
ε=Ptop/Prearとについて、より詳細な設定を行う
ものである。また、本実施の形態ではこれらの他に、記
録されるマークデータ長及び直前のスペース長に応じた
先頭加熱部の前エッジ位置や後続加熱部の後エッジ位置
についても、より詳細な設定を行うようにしている。
【0067】直径120mmの色素系のDVDディスク
に対してCAV方式で記録制御を行うと、記録線速度は
ディスクの最内周位置で約3.5m/s、最外周位置で
約8.4m/s程度となり、記録クロック周波数はディ
スクの最内周位置で26.2MHz、最外周位置で6
3.3MHzとなる。このような約2.4倍の記録線速
度の変化が必要な記録を色素系のDVDディスクで行う
とき、全域に渡って同一の記録パルス及び記録パワーの
設定値を用いると、高い記録線速度になるに従って(外
周になるに従って)、先頭加熱部による予備加熱に過不
足が生じてRF信号の変調度がばらついたり、RF信号
の対称性(アシンメトリ)のばらつきが大きくなる。ま
た、先頭加熱部と後続加熱部との記録パワーの比εの最
適値にずれを生じ、記録マーク幅が不均一になってジッ
タ特性が悪化してしまう。本実施の形態では、以下に説
明するように、光ディスク媒体の最内周位置から最外周
位置に渡って均一な信号特性を有して低ジッタな記録を
可能とするものである。
【0068】まず、図2に示すように最内周位置におけ
る最小記録線速度においては、マークデータ長nに対し
て、先頭加熱部のパルス幅の比Ttopを0.55T、後
続加熱部のパルス幅の比を0.65T+(n−3)T、
記録パルスを構成する全パルス長(先頭加熱部+後続加
熱部)を(n−1.8)Tとして、先頭加熱部の記録パ
ワーPtopを8.2mW、後続加熱部の記録パワーPrea
rを7.8mWに設定している。これらの設定値は、色
素系の記録ディスクの代表的な数値であり、各種チュー
ニングや記録材料の種類によって異なった最適値とな
る。そして、図2に示すように、記録線速度の増加に応
じて先頭加熱部のパルス幅の比Ttop及び先頭加熱部と
後続加熱部との記録パワーの比ε(=Ptop/Prear)
を、何れも増加するように変化させることで、マーク先
頭部分に最適な熱量を加え、かつ、最適な記録パワーで
記録することができるようになり、マーク幅が均一に形
成できるようになり、ジッタ特性を良好に維持すること
ができる。
【0069】このように、記録線速度が半径位置によっ
て変化するCAV方式によって記録する場合、これらの
設定値を以下のように更新することで良好な記録が可能
となる。即ち、具体的な設定例としては、図3又は図4
に示すように、先頭加熱部のパルス幅の記録クロック周
期Tに対する比Ttopを、最内周位置での0.55T
(≒21.0ns)から最外周位置での0.95T(≒
14.9ns)まで変化させ、累積の増加分で0.4T
長くなるように設定値を更新変更させている。
【0070】逆に、後続加熱部の加熱パルスの記録クロ
ック周期Tに対する比Trearは、最内周位置から最外周
位置まで記録線速度に依らず0.65T(≒24.8n
s)なる一定の設定値としている。また、先頭加熱部の
後エッジ(後続加熱部の前エッジと同一)は記録クロッ
クに対して常に同期した設定としている。
【0071】次に、記録パワーの設定については、最内
周位置、即ち、最小記録線速度における最適記録パワー
Prearminに対する所望の任意の半径位置(記録線速
度)における記録パワーPrearの比ρ=Prear/Prear
minを1から1.45まで、即ち、累積の増加分で0.
45大きくなるように記録線速度の増加に応じて変化さ
せるようにした。また、先頭加熱部の記録パワーPtop
の設定は、この先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加
熱部の記録パワーPrearとの比ε=Ptop/Prearを最
内周位置での最小記録線速度では1.05として、最外
周位置での最大記録線速度における設定は1.15とし
ている。よって、記録パワーの比εの設定値は最内周位
置から最外周位置までの累積の増加分として、0.10
となるように、記録線速度の増加に応じて変化させるよ
うにしている。このように設定された、最内周位置と最
外周位置との記録パルスを時間軸を合わせて相対的に比
較すると図5に示すような発光波形が得られる。図5で
は、7Tマークデータの場合をデータの代表例として図
示している。
【0072】つまり、本実施の形態は、比Ttopと比ε
とを共に変化させるように、記録線速度に応じて先頭加
熱部の前エッジ位置とその記録パワーPtopと後続加熱
部の記録パワーPrearとの設定値を更新変更させるわけ
であるが、これは、より一般的にいうと、図5中にベク
トル的矢印Aで示すように、最低限、先頭加熱部のパル
ス幅とその記録パワーとを記録線速度に応じて共に変化
させ、そのパルス形状を更新させることを意味する。ま
た、このベクトル的矢印Aからもわかるように、パルス
幅を変化させる割合と記録パワー(比ε)を変化させる
割合とが異なるものである。
【0073】ちなみに、先頭加熱部の前エッジ位置の変
化に限らず、先頭加熱部の後エッジ位置を変化させた
り、後続加熱部の後エッジ位置を変化させることで先頭
加熱部のパルス幅を変化させるようにしてもよいが、本
実施の形態のように先頭加熱部の後エッジ位置及び後続
加熱部の後エッジ位置を固定的とし、先頭加熱部の前エ
ッジ位置を変化させる方法によれば、制御が容易で処理
を簡略化させ得る。
【0074】より具体的な記録パワーの設定値は、最内
周位置の最小記録線速度での試し書き(OPC)により
最適記録パワーとしてPtopminが8.2mW、Prearmi
nが7.8mWが算出された場合、前述の比ρと比εに
よって、最外周位置での先頭加熱部の記録パワーPtopm
axは13.0mW、後続加熱部の記録パワーPrearmax
は11.3mWまで変化させている。
【0075】このような記録パワーの設定方法を用いる
ことにより、異なる光ディスク媒体であっても、最内周
位置での最適記録パワーの設定値から、記録パワーの比
ρと比εを更新しながら設定することで光ディスク媒体
全面に渡って容易に最適な設定値とすることができ、均
一でジッタ特性の良好な記録が可能となる。
【0076】また、記録されるマークデータ長を前述し
たような設定値で記録する場合、マークデータ長に依存
する蓄熱作用に伴なってマークの前後エッジがシフトす
る現象が生じやすい。このエッジシフトはマークデータ
長が光スポット径(1/e2)に対して小さい場合に顕
著である。DVDでは記録データとしてEFMパルスと
呼ばれる変調方式を用いており、最短のデータ長は3T
であり最長のデータ長は14Tである。
【0077】従って、本実施の形態では、記録する全て
のマーク長とその前後のスペース長が高精度に記録クロ
ック周期の整数倍となるように、記録パルスの前後のエ
ッジを補正するようにしている。より具体的には、図6
に示すように、前述の先頭加熱部のパルス幅の設定値
0.55Tに対し、最短の3Tマークデータのとき+
0.25Tだけ前エッジ位置を補正して0.80Tに長
くして、4T及び5Tマークデータのとき+0.10T
だけ前エッジ位置を補正して0.65Tに長く設定す
る。さらに、より高精度に補正するため6Tマークデー
タのときも+0.10Tだけ前エッジ位置を補正して
0.65Tに長く設定している。
【0078】また、前述の後続加熱部のパルス幅の設定
値0.65T+(n−3)Tに対しても同様に、3Tマ
ークデータのとき+0.45Tだけ後エッジ位置を補正
して1.10T+(n−3)T=1.10Tに長くし
て、4Tマークデータのとき+0.20Tだけ後エッジ
位置を補正して0.85T+(n−3)T=1.85T
に長くして、5Tマークデータのとき+0.10Tだけ
後エッジ位置を補正して0.75T+(n−3)T=
2.75Tに長く設定している。さらに、より高精度に
補正するため6Tマークデータのときも+0.05Tだ
け後エッジ位置を補正して0.70T+(n−3)T=
3.70Tに長く設定している。
【0079】なお、6Tマークデータに対する補正は、
必ずしも必要とはしないが光ディスク媒体によってはエ
ッジシフト防止の効果が認められる。このように、記録
されるマークデータ長に応じて記録パルスの前後エッジ
位置を補正することで、マーク長依存のエッジシフトを
防止することができ、ジッタ特性を良好に記録すること
が可能となる。
【0080】これらの前後のエッジ位置の補正に適応し
た、先頭加熱部と後続加熱部との設定値を表1に示す。
【0081】
【表1】
【0082】このようにこれらの各々のパルス幅や記録
パワーの設定値(比ρ、比ε、Ptopの設定値)の全て
をディスク外周側になるにつれて何れも増加させるよう
に更新変更することで、再生されたRF信号は14T変
調度(Modulation)や3T変調度(Resolution)やア
シンメトリの変化が少なく、ジッタの増加も少ない信号
となり、良好な記録が可能となるものである。
【0083】ところで、上述した各設定値は、特定の色
素材料と溝構成でのディスクについての代表的な値であ
る。しかしながら、色素系の記録ディスクはレーザ光照
射による熱分解やそれに伴う基板変形による光学的変化
を生じさせ、その変化によりマークを形成することで情
報の記録が行われる。このようなヒートモードによりマ
ークが形成される場合、本実施の形態に良く適合する。
代表的な有機色素の例としては、ポリメチン色素、シア
ニン系、ナフタロシアニン系、フタロシアニン系、スク
アリリウム系、ピリリウム系、ナフトキノン系、アント
ラキノン系(インダンスレン系)、キサンテン系、トリフ
ェニルメタン系、アズレン系、フェナンスレン系、トリ
フェノチアジン系染料及びアゾ系等の金属錯体化合物な
どが挙げられる。これらの色素は光学特性、記録感度、
信号特性などの向上の目的で他の有機色素及び金属、金
属化合物と混合又は積層化して用いても良い。また、金
属、金属化合物の例としてはIn、Te、Bi、Se、
Sb、Ge、Sn、Al、Be、TeO2、SnO、A
s,Cdなどが挙げられ、各々を分散混合或いは積層の
形態で用いることができる。記録層の形成方法として
は、蒸着、スパッタリング、CVD又は溶剤塗布などの
通常の手段によって行うことができる。塗布法を用いる
場合には上記染料などを有機溶剤に溶解して、スプレ
ー、ローラーコーティグ、ディピング及びスピンコーテ
ィングなどの慣用のコーティング法によって行うことが
できる。
【0084】これらの種々の色素系の記録ディスクで
は、最適な各設定値は異なった値となる。しかしなが
ら、CAV方式による記録を行う場合には、先頭加熱部
と後続加熱部の各々のパルス幅や記録パワーの設定値
(比ρ、比ε、Ptop、Prearの設定値)については、
何れの記録ディスクについても記録線速度Lvに対して
同様な最適化で適応できる。
【0085】前述した例では、一般的なアゾ系色素材料
の光ディスク媒体で最適な記録パルスの設定値を示して
いる。その他の代表的な構成の光ディスク媒体で詳細に
記録パルスの設定を検討した結果、最内周位置に対する
最外周位置での各設定値の増加分は、先頭加熱部のパル
ス幅の記録クロック周期Tに対する比Ttopが0.3T
〜0.5Tの範囲であり、先頭加熱部の記録パワーPto
pと後続加熱部の記録パワーPrearとの比ε=Ptop/P
rearの増加分は0.05〜0.15の範囲であった。こ
のような範囲に設定することにより、記録感度(パワ
ー)の異なるような大多数の光ディスク媒体に対して良
好な記録が可能であった。
【0086】次に、先頭加熱部のパルス幅については、
最短マークデータ長3Tに対するパルス幅が+0.15
T〜+0.35Tの範囲で長くなるように前エッジ位置
を補正し、かつ、マークデータ長4T及び5Tに対する
パルス幅が+0.05T〜+0.15Tの範囲で長くな
るように前エッジ位置を補正する。また、後続加熱部の
パルス幅については、最短マークデータ長3Tに対する
パルス幅が+0.35T〜+0.65Tの範囲で長くな
るように後エッジ位置を補正し、かつ、マークデータ長
4T及び5Tに対するパルス幅が+0.05T〜+0.
35Tの範囲で長くなるように後エッジ位置を補正す
る。このような範囲に設定することにより、前述のよう
に色素材料によって補正量が異なるような大多数の光デ
ィスク媒体に対して良好な記録が可能であった。
【0087】次に、記録するマークの直前のスペース長
が最短長3Tであるときの、マークを形成する記録パル
スの先頭加熱部の前エッジ位置の補正については、先頭
加熱部のパルス幅が短くなるように、記録線速度の変化
に対して同一の−0.05T〜−0.15Tの範囲で補
正する。このような範囲に設定することにより、隣接す
るマーク間の熱干渉の影響が異なる大多数の光ディスク
媒体に対して良好な記録が可能となる。
【0088】以下に各々の設定値について、より詳細に
説明する。一般的に色素系の記録ディスクに対して異な
る記録線速度で記録する場合、記録パワーは記録線速度
の平方根に略比例することが知られている(例えば、前
述した特開平10−106008号公報参照)。即ち、
記録パワーをPw、記録線速度をLv、定数をKlvと
すると、Pw=Klv√Lvで算出された記録パワーと
している。しかしながら、前述のように先頭加熱部のパ
ルス幅の記録クロック周期Tに対する比Ttop及び後続
加熱部のパルス幅に関する比Trearと、先頭加熱部の記
録パワーPtopと後続加熱部の記録パワーPrearとの比
ε=Ptop/Prearとを含めた全ての設定値を、記録線
速度Lvに応じて最適化する場合においては、前述の記
録パワーの比をρ、定数Kpwとすると、最小と最大の
記録線速度での最適な記録パワーは、ρ=Klv×Lv
+Kpwによって直線近似して算出した記録パワーが、
全域の記録線速度に対して適正な値を示すようになる。
また、比Ttop、比Trear、比εについても同様に直線
近似して算出した設定値を用いることで全域の記録線速
度に対して最適な設定値を得ることができる。本実施の
形態の設定値においては、各々 Ttop=0.08×Lv+0.26 Prear=Prearmin×ρ=Prearmin×(0.09×Lv
+0.68) ε=0.02×Lv+0.98 なる近似式を用いている。このような記録線速度の関数
の他に、半径位置の関数として記録パルスの設定を更新
するようにしてもよい。従って、設定値を更新する設定
方法を用いることで、簡易な演算によって任意の記録線
速度に対して最適な設定値を算出することが可能とな
る。
【0089】本発明の第二の実施の形態について説明す
る。前述した実施の形態のように、色素系の記録ディス
クに対して、低ジッタな記録を行うためには、記録する
データ長に応じて先頭加熱部のパルス幅の記録クロック
周期Tに対する比Ttopを変化させるようにその前エッ
ジ位置を補正することが有効である。本実施の形態で
は、より一層低ジッタに記録するため、比Ttopの前エ
ッジ位置をさらに以下のように補正させるものである。
【0090】一般的に、記録層に色素材料を用いた場
合、記録するマークの直前のスペース長に応じて蓄積さ
れた加熱量が異なり、マークの前エッジ位置がシフトし
てしまう。この現象は最短スペース長において顕著とな
るため、本実施の形態では、記録するマークの直前のス
ペース長に応じて先頭加熱部の前エッジ位置を補正する
ようにした。具体的には、表2に示すように直前の最短
スペース長3Tに対して、記録するマーク長全ての先頭
加熱部のパルス幅の比Ttopが短くなるように前エッジ
位置を−0.10Tだけ補正している。このように補正
して記録を行うことで一層低ジッタな記録が実現でき
る。なお、後部加熱部のパルス幅の設定は表1の場合と
同等である。
【0091】
【表2】
【0092】本実施の形態では、EFMパルス変調され
た記録データを用いているので、直前スペース長が3T
で、マーク長が3T〜14Tの全てに対して−0.10
Tだけ先頭加熱部のパルス幅が短くなるように前エッジ
位置を補正している。基本的にマーク長全てに同一の補
正量で十分な効果が得られるが、3T−3T、3T−4
T、3T−5Tの組合せに対して補正量を調整すること
でより大きな効果が期待できる。また、この補正は、全
ての直前スペース長とマーク長との組合せで実施可能で
あるが、4T以上の直前スペース長に対するジッタの低
減の効果は小さい。
【0093】第一の実施の形態に示したようなCAV方
式によって記録を行う場合においても、本実施の形態の
補正は全ての記録線速度Lvに対して適応している。即
ち、最内周位置における最小記録線速度での補正量は、
約−0.38ns(−0.10T)である。また、最外
周位置における最大記録線速度での補正量は、クロック
周期Tに対しては同一の補正量でよく、約−0.16n
s(−0.10T)である。このように、形成されるマ
ークの直前のスペース長が最短長であるとき、そのマー
クを形成する記録パルスの先頭加熱部の前エッジ位置を
パルス幅が短くなるように、CAV記録における記録線
速度の変化に対して同一の補正量によって補正して記録
を行うことで、記録ディスク全面に渡って低ジッタな記
録が可能となる。ただし、各々の記録線速度で補正量を
最適化したり、直前スペース長とマーク長の組合せ毎に
補正量を最適化することで、一層低ジッタに記録するこ
とが可能であることは言うまでもない。
【0094】なお、補正量については、色素材料の種類
や溝構成のチューニングによって異なった記録ディスク
であっても、−0.05T〜−0.15Tの範囲で補正
量を設定することで大多数の記録ディスクに対応するこ
とが可能となる。
【0095】また、記録線速度Lvの増加に対応して、
各設定値を更新する間隔としてはRF信号の特性上は、
極力、細かなステップが望ましいがコントローラの負担
が増大する。しかしながら、設定値を更新した前後にお
けるRF信号の最長データと最短データとのアシンメト
リの差は、再生された情報のエラーレートなどに多大な
影響を及ぼしてしまう。ここで、アシンメトリは図7に
示すように、RF信号の最長データ振幅の平均レベルと
最短データ振幅の平均レベルとの差を最長データ振幅で
正規化した値であり、マーク長とスペース長の非対称性
を示している。EFMパルス変調の場合、14Tスペー
スレベルをI14H、14TマークレベルをI14L、3Tス
ペースレベルをI3H、3TマークレベルをI3Lとする
と、 アシンメトリ=[(I14H+I14L)/2−(I3H
3L)/2]/(I14H−I1 4L) となる。
【0096】また、図7及び図8に示すように、設定値
を更新変更した時点前後のアシンメトリの差が±10%
近傍になると、急激にジッタ特性が悪化する。従って、
アシンメトリの差は、±10%以内にする必要がある。
また、一般的なDVD再生装置のRF信号を2値化する
ためのスライス回路は、このアシンメトリの差に追従す
る時定数をもたないため正確な2値化が行えず、RF信
号に大きなエッジシフトが生じてしまう。場合によって
は、再生クロック生成のためのPLLが外れることもあ
る。なお、より詳細な考察によれば、ジッタ特性やPL
L安定性を考慮すると、アシンメトリの差が±5%以内
となるように、前述の設定値を更新することが望まし
い。
【0097】また、上述した4つの設定値(先頭加熱部
のパルス幅Ttop、後続加熱部のパルス幅Trear、内外
周に対する記録パワー比ρ、PtopとPrearの記録パワ
ー比εの設定値)は各々単独でも多少の効果は認められ
るが、RF信号の特性変動は相互作用をもつため、4つ
の設定値全てを更新しながら設定することが望ましい。
【0098】前述のようにアシンメトリの差を考慮し
て、設定値を更新する間隔を決める必要がある。第一、
第二の実施の形態ではともに、先頭加熱部のパルス幅の
比Ttop、後続加熱部のパルス幅の比Trear、内外周に
対する記録パワー比ρ、PtopとPrearとの記録パワー
の比εの設定値の何れも、記録線速度の幅で約0.35
m/sのステップとして段階的に更新させている(図3
及び図4参照)。この間隔はかなり大きな幅をもってい
るがアシンメトリの差を十分抑制することが可能であ
る。しかしながら、ジッタ特性もこれらの設定値のずれ
により劣化するため、より小さい間隔で頻繁に設定を更
新することが望ましい。また、記録線速度を一定の幅で
更新する他に、後述の多段遅延回路などのパルスエッジ
生成回路での最小分解能のステップで段階的に更新して
も良い。
【0099】本発明の第三の実施の形態を図9を参照し
て説明する。CDやDVDなどの記録ディスクには、一
般的にトラッキングエラー信号(プッシュプル信号)を
得るためのグルーブ溝が形成されており、グルーブ溝を
蛇行して得られるウォブル信号を重畳しており、各々の
記録線速度において、プログラマブルBPFによって検
出し、周波数変調や位相変調によって符号化された情報
を復調することで、未記録ディスクであってもディスク
固有のアドレス情報とディスク情報が得られるようにな
っている。これらの情報は、ランド部の切り込み状の断
続ピット(Land−PrePit信号)によって生成する場合も
知られている。
【0100】このようなディスク情報に、最小(最内
周)記録線速度と最大(最外周)記録線速度と中間(中
周)記録線速度などの複数の記録線速度における、推奨
する記録パルスの先頭加熱部と後続加熱部との記録クロ
ック周期Tに対する各々の比Ttopと比Trear、及び、
推奨する記録パワーPtop若しくはPrear、及び、先頭
加熱部と後続加熱部との記録パワーの比ε、及び、内外
周での記録パワーの比ρなどの設定値を予め埋め込んで
おく。本実施の形態では、これら推奨の設定値をメディ
アから読み出して設定したり、当該情報記録装置で新た
に設定し直すようにすることで(ステップS1)、内外
周での最適な設定値を得た後、記録線速度に対する線形
近似された設定値の変化量(又は、その勾配)を算出す
る(S2)。
【0101】なお、変化量や勾配は、光ディスク媒体の
特性に合わせて算出すればよく、線形近似やそれ以外の
多項近似式で高精度に算出することもできる。次に、C
AV制御における記録線速度の範囲から、適正な設定値
の更新間隔を算出する(S3)(本実施の形態では、前
述した実施の形態の場合と同様に、約0.35m/s毎
としている)。
【0102】このようにして得られた設定値の変化量は
記録線速度に対するものであり、実際には前述のウォブ
ル信号やPLL信号を復調して得られるアドレス情報で
認識する必要がある。特定のアドレスが最内周位置から
最外周位置まで決められており、記録線速度と対応づけ
できる。次に、設定値を更新する間隔と、その間隔に対
応したアドレスの範囲を割り付けることで(S4)、更
新すべきアドレスに到達した時点で、設定値を更新する
ことができる(S5)。実際のCAV制御による記録中
においては、現在のアドレスを読み出しながら(S
6)、設定値を更新する範囲内、即ち、アドレス範囲内
にあるかを判定し(S7)、範囲外になった場合、新た
に算出された設定値に更新して(S4,S5)、連続的
に記録を行うことができる。アドレス範囲内にある場合
には、前述した通り、CAV制御にて記録を行い(S
8)、記録終了のアドレスに達するまで同様の処理を繰
り返す(S9)。このような構成とすることで、コント
ローラによる記録パルスの制御管理の負担を大幅に軽減
することができる。
【0103】なお、記録パワーPtopとPrearは、最内
周位置と最外周位置とに対応した少なくとも2種の記録
線速度における試し書き(OPC)によって最適値を求
めたり、ウォブル信号から得られた記録パワーの情報を
置換したり補正したりすることで、より高精度な設定を
行うことも可能である。
【0104】本発明の第四の実施の形態を図10に基づ
いて説明する。本実施の形態は、上述した情報記録方法
(先頭加熱部に関する比Ttop、後続加熱部に関する比
Trear、記録パワーPrearの最内外周比ρ、先頭加熱部
と後続加熱部との記録パワー比εの設定値を更新設定す
る)を用いて光ディスク媒体に記録するための情報記録
装置に関する。
【0105】まず、光ディスク媒体1に対して、この光
ディスク媒体1を回転駆動させるスピンドルモータ2を
含む回転機構3が設けられているとともに、光ディスク
媒体1に対してレーザ光を集光照射させる対物レンズや
半導体レーザ等の光源を備えた光ヘッド4がディスク半
径方向にシーク移動自在に設けられている。光ヘッド4
の対物レンズ駆動装置や出力系に対してはサーボ機構5
が接続されている。このサーボ機構5にはプログラマブ
ルBPF6を含むウォブル検出部7が接続されている。
ウォブル検出部7には検出されたウォブル信号からアド
レスを復調するアドレス復調回路8が接続されている。
このアドレス復調回路8にはPLLシンセサイザ回路9
を含む記録クロック生成部10が接続されている。PL
Lシンセサイザ回路9にはドライブコントローラ11が
接続されている。システムコントローラ12に接続され
たこのドライブコントローラ11には、回転機構3、サ
ーボ機構5、ウォブル検出部7及びアドレス復調回路8
も接続されている。また、システムコントローラ12に
はEFMエンコーダ13や記録パルス制御部14が接続
されている。この記録パルス制御部14は、先頭加熱部
と後続加熱部とを含む加熱パルス制御信号を生成する記
録パルス生成部15の他、後述するセレクタであるエッ
ジセレクタ16及びエッジ信号生成部(エッジ信号生成
回路=パルス幅可変手段)17を含む。記録パルス制御
部14の出力側には記録パワーPtopとPrearとバイア
スパワーPbとの各々の駆動電流源18をスイッチング
することで光ヘッド4中の半導体レーザを駆動させるド
ライバ回路であるLDドライバ19が接続されている。
【0106】このような構成において、記録線速度に対
応したBPFの中心周波数をドライブコントローラ11
によりプログラマブルBPF6にセットし、ウォブル検
出部7により検出されたウォブル信号からアドレス復調
回路8によりアドレス復調するとともに、ドライブコン
トローラ11によって基本クロック周波数を変化させた
PLLシンセサイザ回路9により、任意の記録線速度に
おける記録チャンネルクロックを生成し記録パルス制御
部14に出力する。
【0107】次に、半導体レーザによる記録パルスを発
生させるため、記録パルス制御部14には記録チャンネ
ルクロックと記録情報であるEFMデータが記録パルス
制御部14、EFMエンコーダ13から各々入力され、
記録パルス生成部15で、先頭加熱部と後続加熱部とに
よる記録パルスに対する記録パルス制御信号を生成す
る。そして、LDドライバ19で記録パワーPtopとPr
ear及びバイアスパワーPbとの各々の駆動電流源18
をスイッチングする。記録時にはバイアス電流源により
定常的に再生パワー相当のバイアスパワーPbで半導体
レーザを発光させ、前述の記録パルス生成部15で生成
された記録パルス制御信号により図1に示したような記
録パルスのレーザ発光波形を得ることができる。
【0108】ここに、本実施の形態では、記録パルス生
成部15中の先頭加熱部の前エッジ信号生成部17とし
て、ゲート素子を用いた遅延量0.5ns程度の多段遅
延回路を配置しており、マルチプレクサ構成のエッジセ
レクタ16に入力された後、システムコントローラ12
によって選択されたエッジパルスによって前エッジ位置
を可変する先頭加熱部の記録パルス制御信号(前エッジ
信号)が生成される。同様に、後続加熱部の加熱パルス
の後エッジ位置を可変する記録パルス生成部15中のエ
ッジ信号生成部17においても、ゲート素子を用いた遅
延量0.5ns程度の多段遅延素子を配置し、エッジセ
レクタ16に入力された後、システムコントローラ12
によって選択されたエッジパルスによって、後続加熱部
の記録パルス制御信号(後エッジ信号)が生成される。
【0109】このような構成によって、前述した情報記
録方法のように各々の設定値を決定し、所望の記録線速
度で最適なエッジパルスが選択され、所望の記録パルス
が発生するように動作させている。また、このような構
成で生成した記録パルスを所定の間隔で更新させるよう
にすると、各々の設定値は図3に示すように階段状に変
化する。よって、多段遅延素子を用いると更新区間中
は、各々のパルス幅が固定値となり記録チャネルクロッ
クの変化に応じてパルス幅の比やデューティ比は変化す
るように設定される。
【0110】次に、本実施の別の形態としては、記録パ
ルス生成部15中の先頭加熱部及び後続加熱部での多段
遅延素子の代わりに、位相比較器とループフィルタとV
CO(電圧制御発振器)と分周器を用いたPLL構成の
パルスエッジ生成部としてもよい。この構成では、記録
チャネルクロックを20逓倍した高分解能クロックをP
LLによって発生させ、パルスエッジ信号としては0.
05T、即ち、1.9ns〜0.8ns程度の分解能を
有している。このような多段のパルスエッジ信号をマル
チプレクサ構成のエッジセレクタ16に入力された後、
システムコントローラ12によって選択されたエッジパ
ルスによって先頭加熱部の前エッジ位置を可変する前エ
ッジ信号が生成される。同様に、後続加熱部の後エッジ
位置を可変する記録パルス生成部15中のエッジパルス
生成回路においても、PLL構成のパルスエッジ生成部
を配置し、エッジセレクタ16に入力された後、システ
ムコントローラ12によって選択されたエッジパルスに
よって、後続加熱部の後エッジ位置を可変する後エッジ
信号が生成されている。
【0111】このような構成によって、前述した情報記
録方法のように各々の設定値を決定し、所望の記録線速
度で最適なエッジパルスが選択され、所望の記録パルス
が発生するように動作させている。また、このような構
成で生成した記録パルスを所定の間隔で更新させるよう
にすると、各々の設定値は図4に示すようなのこぎり歯
形状に変化する。よって、PLL構成のエッジパルス生
成部を用いると更新区間中は、各々のパルス幅の比Tto
pとTrearは記録クロック周波数の変化に対しても一定
値となるように設定される。
【0112】なお、本発明はこれらの構成の何れに対し
ても、CAV記録時において均一な記録が可能であり、
記録パルス生成部としては種々の回路方式を用いること
ができる。
【0113】従って、本実施の形態の情報記録装置によ
れば、簡易で小規模な回路構成で前述したような先頭加
熱部のパルス幅の比Ttop、後続加熱部のパルス幅の比
Trear、記録パワー比ρ及び先頭加熱部と後続加熱部と
記録パワー比εの設定値の更新設定を伴う情報記録方法
を用いたCAV制御による記録が可能となる。
【0114】本発明の第五の実施の形態を図11に基づ
いて説明する。本実施の形態は、情報処理装置としてパ
ーソナルコンピュータ21に適用したものであり、3.
5型FDドライブ装置22の他に、前述したような構成
の情報記録装置23をDVD−Rドライブとして内蔵し
た構成とされている。
【0115】このようなパーソナルコンピュータ21に
よれば、上述したような情報記録装置23を一体に内蔵
しているので、光ディスク媒体1を回転駆動しながら先
頭加熱部と後続加熱部とからなる記録パルスを用いて情
報を記録するとき、光ディスク媒体1の回転速度を変速
制御することなくCAV方式を用いて、かつ、従来の再
生専用メディアの記録フォーマットとの互換性を維持し
ながら、光ディスク媒体1全面に渡って均一な信号特性
で記録することができ、情報の記憶装置として有効に活
用することができる。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の発明の情報記録方法によ
れば、ディスク回転数を一定とするCAV制御によって
記録線速度が変化しても、各々の記録線速度に対して最
適な記録パルスが設定できるようになり、光ディスク媒
体全面に渡って均一な特性の記録が可能となる。
【0117】請求項2記載の発明の情報記録方法によれ
ば、ディスク回転数を一定とするCAV制御によって記
録線速度が変化しても、各々の記録線速度に対して最適
な記録パルスが設定できるようになり、光ディスク媒体
全面に渡って均一な特性の記録が可能となり、特に、パ
ルス幅の可変として先頭加熱部の前エッジ位置を可変さ
せるので、制御が容易で処理を簡素化させることもでき
る。
【0118】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の情報記録方法において、ディスク回転数を一定とす
るCAV制御によって記録線速度が変化しても、最内周
位置から最外周位置まで連続的に最適な記録パルスのパ
ルス幅が設定できるようになり、光ディスク媒体全面に
渡って均一な特性の記録が可能となる。
【0119】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の情報記録方法において、ディスク回転数を一定とす
るCAV制御によって記録線速度が変化しても、最内周
位置から最外周位置まで連続的に最適な記録パワーが設
定できるようになり、光ディスク媒体全面に渡って均一
な特性の記録が可能となる。
【0120】請求項5記載の発明によれば、請求項2,
3又は4記載の情報記録方法において、特に色素系の光
ディスク媒体に対して最適な記録パルスの設定が可能と
なり、最短から最長のデータ長にわたってマークとスペ
ースの長さが記録クロック周期の整数倍に略等しくな
り、データ長依存のエッジシフトを生じることなく低ジ
ッタな再生信号特性が得られる記録が可能となる。
【0121】請求項6記載の発明によれば、請求項2な
いし5の何れか一に記載の情報記録方法において、色素
材料の種類や溝構成等が異なった光ディスク媒体に関し
て、ディスク回転数を一定とするCAV制御によって記
録を行う場合においても、全ての記録線速度に対して隣
接マーク依存の蓄熱の影響によるマークのエッジシフト
を補正でき、光ディスク媒体全面に渡って低ジッタな記
録が可能となる。
【0122】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6の何れか一に記載の情報記録方法において、再生
される記録情報の最長データと最短データとのアシンメ
トリの差が、2値化のスライスレベルに対する変動を抑
えることができ、ジッタ特性が悪化することなく、ま
た、再生クロックのPLLの安定性も良好となる記録が
可能となる。
【0123】請求項8ないし10記載の発明によれば、
請求項1ないし7の何れか一に記載の情報記録方法にお
いて、簡易な方法により記録線速度に対応して記録パル
スの設定値を更新することができ、必要かつ十分な更新
間隔によって光ディスク媒体全面に渡って均一な特性で
記録をすることが可能となる。
【0124】請求項11記載の発明によれば、請求項1
ないし10の何れか一に記載の情報記録方法において、
記録中であっても記録パルスの最適な設定値からずれる
ことなく、設定値の更新を容易に認識することが可能と
なり、ディスク回転数を一定とするCAV方式における
記録パルスの設定値を高精度に更新させることができ
る。
【0125】請求項12記載の発明の情報記録装置によ
れば、ディスク回転数を一定とするCAV制御によって
記録線速度が変化しても、各々の記録線速度に対して最
適な記録パルスが設定できるようになり、光ディスク媒
体全面に渡って均一な特性の記録が可能となる。
【0126】請求項13記載の発明の情報記録装置によ
れば、ディスク回転数を一定とするCAV制御によって
記録線速度が変化しても、各々の記録線速度に対して最
適な記録パルスが設定できるようになり、光ディスク媒
体全面に渡って均一な特性の記録が可能となり、特に、
簡易で小規模な回路構成で、CAV制御による記録が可
能となる。
【0127】請求項14記載の発明によれば、請求項1
3記載の情報記録装置において、ディスク回転数を一定
とするCAV制御によって記録線速度が変化しても、最
内周位置から最外周位置まで連続的に最適な記録パルス
のパルス幅が設定できるようになり、光ディスク媒体全
面に渡って均一な特性の記録が可能となる。
【0128】請求項15記載の発明によれば、請求項1
3記載の情報記録装置において、ディスク回転数を一定
とするCAV制御によって記録線速度が変化しても、最
内周位置から最外周位置まで連続的に最適な記録パワー
が設定できるようになり、光ディスク媒体全面に渡って
均一な特性の記録が可能となる。
【0129】請求項16記載の発明によれば、請求項1
3,14又は15記載の情報記録装置において、特に色
素系の光ディスク媒体に対して最適な記録パルスの設定
が可能となり、最短から最長のデータ長にわたってマー
クとスペースの長さが記録クロック周期の整数倍に略等
しくなり、データ長依存のエッジシフトを生じることな
く低ジッタな再生信号特性が得られる記録が可能とな
る。
【0130】請求項17記載の発明によれば、請求項1
4ないし16記載の情報記録装置において、色素材料の
種類や溝構成等が異なった光ディスク媒体に関して、デ
ィスク回転数を一定とするCAV制御によって記録を行
う場合においても、全ての記録線速度に対して隣接マー
ク依存の蓄熱の影響によるマークのエッジシフトを補正
でき、光ディスク媒体全面に渡って低ジッタな記録が可
能となる。
【0131】請求項18記載の発明によれば、請求項1
3ないし17の何れか一に記載の情報記録装置におい
て、2値化のスライスレベルに対する変動を抑えること
ができ、ジッタ特性が悪化することなく、また、再生ク
ロックのPLLの安定性も良好となる記録が可能とな
る。
【0132】請求項19ないし21記載の発明によれ
ば、記録線速度に対応して記録パルスの設定値を簡易に
更新することができ、必要かつ十分な更新間隔によって
光ディスク媒体全面に渡って均一な特性で記録をするこ
とが可能となる。
【0133】請求項22記載の発明によれば、請求項1
4ないし21の何れか一に記載の情報記録装置におい
て、記録中であっても記録パルスの最適な設定値からず
れることなく、設定値の更新を容易に認識することが可
能となり、よって、ディスク回転数を一定とするCAV
方式における記録パルスの設定値を高精度に更新させる
ことができる。
【0134】請求項23記載の発明の情報処理装置によ
れば、請求項13ないし22の何れか一に記載の情報記
録装置を内蔵しているので、光ディスク媒体を回転駆動
しながら先頭加熱部と後続加熱部とからなる記録パルス
を用いて情報を記録するとき、光ディスク媒体の回転速
度を変速制御することなく、また、従来の再生専用メデ
ィアの記録フォーマットとの互換性を維持しながら、光
ディスク媒体全面に渡って均一な信号特性で記録するこ
とができ、情報の記憶装置として有効に活用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す先頭加熱部と
後続加熱部とによる記録パルス等の説明図である。
【図2】記録線速度−記録パルスのパルス幅、パワー比
等の特性図である。
【図3】その更新のさせ方の一例を示す特性図である。
【図4】更新のさせ方の他例を示す特性図である。
【図5】最内周と最外周の記録パルス同士を時間軸を合
わせて相対的に示すパルス波形特性図である。
【図6】マークデータ長に応じた記録パルスの補正例を
示すパルス波形特性図である。
【図7】本発明の第二の実施の形態に関するアシンメト
リを説明するための説明図である。
【図8】アシンメトリ−ジッタ特性図である。
【図9】本発明の第三の実施の形態を示すフローチャー
ト図である。
【図10】本発明の第四の実施の形態を示すブロック図
である。
【図11】本発明の第五の実施の形態を示す外観斜視図
である。
【図12】CLV方式の従来例を示す説明図である。
【図13】CAV方式の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ディスク媒体 12 コントローラ 16 セレクタ 17 エッジ信号生成回路 19 ドライバ回路 23 情報記録装置

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先頭加熱部と後続加熱部とからなる記録
    パルス発光波形のレーザ光により情報が記録される記録
    層を有する光ディスク媒体上に記録する際に、 記録線速度の変化に応じて記録クロック周期Tを変化さ
    せて、記録線密度が略一定となるようにして記録を行う
    とともに、 前記先頭加熱部のパルス幅とその記録パワーとを共に変
    化させるように、所望の記録線速度に応じて前記先頭加
    熱部のパルス形状を所定の間隔で更新するようにした情
    報記録方法。
  2. 【請求項2】 先頭加熱部と後続加熱部とからなる記録
    パルス発光波形のレーザ光により情報が記録される記録
    層を有する光ディスク媒体上に記録する際に、 記録線速度の変化に応じて記録クロック周期Tを変化さ
    せて、記録線密度が略一定となるようにして記録を行う
    とともに、 前記先頭加熱部のパルス幅の記録クロック周期Tに対す
    る比Ttopと、先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加熱
    部の記録パワーPrearとの比ε(=Ptop/Prear)と
    を共に変化させるように、所望の記録線速度に応じて前
    記先頭加熱部の前エッジ位置とその記録パワー及び前記
    後続加熱部の記録パワーの各設定値を所定の間隔で更新
    するようにした情報記録方法。
  3. 【請求項3】 前記光ディスク媒体の最内周位置での最
    小記録線速度における各設定値に対して、前記光ディス
    ク媒体の最外周位置での最大記録線速度における前記比
    Ttopが、その累積の増加分として0.3T〜0.5T
    の範囲内となるように、記録線速度の増加に応じて各設
    定値を変化させるようにした請求項2記載の情報記録方
    法。
  4. 【請求項4】 前記光ディスク媒体の最内周位置での最
    小記録線速度における各設定値に対して、前記光ディス
    ク媒体の最外周位置での最大記録線速度における前記比
    εが、その累積の増加分として0.05〜0.15の範
    囲内となるように、記録線速度の増加に応じて各設定値
    を変化させるようにした請求項2記載の情報記録方法。
  5. 【請求項5】 前記光ディスク媒体の最内周位置での最
    小記録線速度における前記先頭加熱部と前記後続加熱部
    との各々のパルス幅が、記録されるマークデータ長が短
    くなるに従い長くなるように設定するとき、 基本パルス幅として、最短マークデータ長(X)Tに対
    するパルス幅が+0.15T〜+0.35Tの範囲で長
    くなるように前記先頭加熱部の前エッジ位置を補正し、
    かつ、マークデータ長(X+1)T及び(X+2)Tに
    対するパルス幅が+0.05T〜+0.15Tの範囲で
    長くなるように前記先頭加熱部の前エッジ位置を補正す
    るとともに、 基本パルス幅として、最短マークデータ長(X)Tに対
    するパルス幅が+0.35T〜+0.65Tの範囲で長
    くなるように前記後続加熱部の後エッジ位置を補正し、
    かつ、マークデータ長(X+1)T及び(X+2)Tに
    対するパルス幅が+0.05T〜+0.35Tの範囲で
    長くなるように前記後続加熱部の後エッジ位置を補正す
    るようにした請求項2,3又は4記載の情報記録方法。
  6. 【請求項6】 形成されるマークの直前のスペース長が
    最短長(X)Tであるとき、そのマークを形成する前記
    記録パルスの前記先頭加熱部の前エッジ位置を、その先
    頭加熱部のパルス幅が短くなるように、記録線速度の変
    化に対して同一の補正量として−0.05T〜−0.1
    5Tの範囲で設定して記録させるようにした請求項2な
    いし5の何れか一に記載の情報記録方法。
  7. 【請求項7】 再生される記録情報の最長データと最短
    データとのアシンメトリの差が、前記記録パルスの何れ
    かの設定値を更新させる前後で10%以内となるよう
    に、各々の設定値の変化量又は更新間隔を設定してなる
    請求項1ないし6の何れか一に記載の情報記録方法。
  8. 【請求項8】 前記光ディスク媒体上にプリフォーマッ
    トされた前記記録パルスの設定値の複数の記録線速度毎
    の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔で更新させる
    記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算出するように
    した請求項1ないし7の何れか一に記載の情報記録方
    法。
  9. 【請求項9】 より以前に所定の領域に記録されたディ
    スク情報に含まれる前記記録パルスの設定値の複数の記
    録線速度毎の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔で
    更新させる記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算出
    するようにした請求項1ないし7の何れか一に記載の情
    報記録方法。
  10. 【請求項10】 情報記録装置に予め格納した前記記録
    パルスの設定値の複数の記録線速度毎の最適設定値に基
    づいて、前記所定の間隔で更新させる記録パルスの設定
    値の変化量又は勾配を算出するようにした請求項1ない
    し7の何れか一に記載の情報記録方法。
  11. 【請求項11】 前記光ディスク媒体上にプリフォーマ
    ットされたアドレス情報を検出し、前記所定の間隔で更
    新させる変化量又は勾配からそのアドレス情報に対応す
    る前記記録パルスの設定値を算出し、前記所定の間隔と
    前記アドレス情報の範囲とを対応付けるようにして、前
    記アドレス情報に応じた前記記録パルスの設定値を算出
    するようにした請求項1ないし10の何れか一に記載の
    情報記録方法。
  12. 【請求項12】 先頭加熱部と後続加熱部とからなる記
    録パルス発光波形のレーザ光により情報が記録される記
    録層を有する光ディスク媒体上に記録する際に、記録線
    速度の変化に応じて記録クロック周期Tを変化させて、
    記録線密度が略一定となるようにして記録を行う情報記
    録装置であって、 前記先頭加熱部のパルス幅とその記録パワーとを共に変
    化させるように、所望の記録線速度に応じて前記先頭加
    熱部のパルス形状を所定の間隔で随時更新するととも
    に、検出された前記光ディスク媒体のアドレス情報に対
    応した前記先頭加熱部のパルス幅とその記録パワーとを
    算出するコントローラと、 検出されたアドレス情報に対応して算出された前記先頭
    加熱部のパルス幅に応じて前記先頭加熱部のパルス幅を
    変化させるパルス幅可変手段と、 検出されたアドレス情報に対応して算出された前記先頭
    加熱部の記録パワーに応じて前記レーザ光源の出射光量
    を随時更新するドライバ回路と、 を備える情報記録装置。
  13. 【請求項13】 先頭加熱部と後続加熱部とからなる記
    録パルス発光波形のレーザ光により情報が記録される記
    録層を有する光ディスク媒体上に記録する際に、記録線
    速度の変化に応じて記録クロック周期Tを変化させて、
    記録線密度が略一定となるようにして記録を行う情報記
    録装置であって、 前記先頭加熱部のパルス幅の記録クロック周期Tに対す
    る比Ttopと、先頭加熱部の記録パワーPtopと後続加熱
    部の記録パワーPrearとの比ε(=Ptop/Prear)と
    を共に変化させるように、所望の記録線速度に応じて前
    記先頭加熱部の前エッジ位置とその記録パワー及び前記
    後続加熱部の記録パワーの各設定値を所定の間隔で随時
    更新するとともに、検出されたアドレス情報に対応した
    前記先頭加熱部の前エッジ位置とその記録パワー及び前
    記後続加熱部の記録パワーを算出するコントローラと、 少なくとも前記記録パルスにおける前記先頭加熱部の前
    エッジ位置を変化させるための前エッジ信号を出力する
    多数段のエッジ信号生成回路と、 このエッジ信号生成回路から出力される多数段の前エッ
    ジ信号の中から、少なくとも検出されたアドレス情報に
    対応した前記先頭加熱部の前エッジ位置に相当する前エ
    ッジ信号を選択するセレクタと、 検出されたアドレス情報に対応した前記先頭加熱部の記
    録パワー及び前記後続加熱部の記録パワーに応じて前記
    レーザ光源の出射光量を随時更新するドライバ回路と、
    を備える情報記録装置。
  14. 【請求項14】 前記コントローラは、前記光ディスク
    媒体の最内周位置での最小記録線速度における各設定値
    に対して、前記光ディスク媒体の最外周位置での最大記
    録線速度における前記比Ttopが、その累積の増加分と
    して0.3T〜0.5Tの範囲内となるように、記録線
    速度の増加に応じて各設定値を変化させるように前記所
    定の間隔での各設定値の更新を行う請求項13記載の情
    報記録装置。
  15. 【請求項15】 前記コントローラは、前記光ディスク
    媒体の最内周位置での最小記録線速度における各設定値
    に対して、前記光ディスク媒体の最外周位置での最大記
    録線速度における前記比εが、その累積の増加分として
    0.05〜0.15の範囲内となるように、記録線速度
    の増加に応じて各設定値を変化させるように前記所定の
    間隔での各設定値の更新を行う請求項13記載の情報記
    録装置。
  16. 【請求項16】 前記コントローラは、前記光ディスク
    媒体の最内周位置での最小記録線速度における前記先頭
    加熱部と前記後続加熱部との各々のパルス幅が、記録さ
    れるマークデータ長が短くなるに従い長くなるように設
    定するとき、基本パルス幅として、最短マークデータ長
    (X)Tに対するパルス幅が+0.15T〜+0.35
    Tの範囲で長くなるように前記先頭加熱部の前エッジ位
    置を補正し、かつ、マークデータ長(X+1)T及び
    (X+2)Tに対するパルス幅が+0.05T〜+0.
    15Tの範囲で長くなるように前記先頭加熱部の前エッ
    ジ位置を補正するとともに、基本パルス幅として、最短
    マークデータ長(X)Tに対するパルス幅が+0.35
    T〜+0.65Tの範囲で長くなるように前記後続加熱
    部の後エッジ位置を補正し、かつ、マークデータ長(X
    +1)T及び(X+2)Tに対するパルス幅が+0.0
    5T〜+0.35Tの範囲で長くなるように前記後続加
    熱部の後エッジ位置を補正するように前記所定の間隔で
    の各設定値の更新を行い、 前記エッジ信号生成回路は、前記先頭加熱部の前エッジ
    位置を変化させるための前エッジ信号とともに前記後続
    加熱部の後エッジ位置を変化させるための後エッジ信号
    を多数段に出力するものであり、 前記セレクタは、前記エッジ信号生成回路から出力され
    る多数段のエッジ信号の中から、検出されたアドレス情
    報に対応した前記先頭加熱部の前エッジ位置に相当する
    前エッジ信号及び前記後続加熱部の後エッジ位置に相当
    する後エッジ信号を選択するものである、請求項13,
    14又は15記載の情報記録装置。
  17. 【請求項17】 前記コントローラは、形成されるマー
    クの直前のスペース長が最短長(X)Tであるとき、そ
    のマークを形成する前記記録パルスの前記先頭加熱部の
    前エッジ位置を、その先頭加熱部のパルス幅が短くなる
    ように、記録線速度の変化に対して同一の補正量として
    −0.05T〜−0.15Tの範囲で設定して記録させ
    るように前記所定の間隔での各設定値の更新を行う請求
    項14ないし16記載の情報記録装置。
  18. 【請求項18】 前記コントローラは、再生される記録
    情報の最長データと最短データとのアシンメトリの差
    が、前記記録パルスの何れかの設定値を更新させる前後
    で10%以内となるように、各々の設定値の変化量又は
    更新間隔が設定されている請求項13ないし17の何れ
    か一に記載の情報記録装置。
  19. 【請求項19】 前記コントローラは、前記光ディスク
    媒体上にプリフォーマットされた前記記録パルスの設定
    値の複数の記録線速度毎の最適設定値に基づいて、前記
    所定の間隔で更新させる記録パルスの設定値の変化量又
    は勾配を算出する請求項13ないし18の何れか一に記
    載の情報記録装置。
  20. 【請求項20】 前記コントローラは、より以前に所定
    の領域に記録されたディスク情報に含まれる前記記録パ
    ルスの設定値の複数の記録線速度毎の最適設定値に基づ
    いて、前記所定の間隔で更新させる記録パルスの設定値
    の変化量又は勾配を算出する請求項13ないし18の何
    れか一に記載の情報記録装置。
  21. 【請求項21】 前記コントローラは、情報記録装置に
    予め格納した前記記録パルスの設定値の複数の記録線速
    度毎の最適設定値に基づいて、前記所定の間隔で更新さ
    せる記録パルスの設定値の変化量又は勾配を算出する請
    求項13ないし18の何れか一に記載の情報記録装置。
  22. 【請求項22】 前記コントローラは、前記光ディスク
    媒体上にプリフォーマットされたアドレス情報を検出
    し、前記所定の間隔で更新させる変化量又は勾配からそ
    のアドレス情報に対応する前記記録パルスの設定値を算
    出し、前記所定の間隔と前記アドレス情報の範囲とを対
    応付けるようにして、前記アドレス情報に応じた前記記
    録パルスの設定値を算出する請求項14ないし21の何
    れか一に記載の情報記録装置。
  23. 【請求項23】 請求項13ないし22の何れか一に記
    載の情報記録装置を内蔵した情報処理装置。
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