JP2005063539A - 情報記録装置及び情報記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをすることとし、パワーマージンの少ない高速相変化型光ディスクの最適な記録パワーを決定することができ、高品質かつ高速度で記録ができるようにする。
【選択図】 図1
Description
光ディスク装置では、光ディスクのスパイラル状又は同心円状のトラックが形成された記録面にレーザ光の微小スポットを照射することにより情報の記録及び消去を行い、記録面からの反射光に基づいて情報の再生などを行っている。そして、光ディスク装置には、情報記録媒体の記録面にレーザ光を照射するとともに、記録面からの反射光を受光するために、光ピックアップ装置が設けられている。
通常、光ピックアップ装置は、レーザ光を所定の発光パワー(出力)で出射する光源、その光源から出射されるレーザ光を情報記録媒体の記録面に導くとともに、記録面で反射されたレーザ光を所定の受光位置まで導く光学系、及びその受光位置に配置された受光素子などを備えている。例えば、特許文献1には、2T周期で相変化マルチパルスを生成するストラテジ方式に関する技術が提案されている。
何れの光ディスクの場合にも、情報を記録する上では、半導体レーザを光源とする光ピックアップ光学系を含む光情報記録再生装置が用いられるが、CD−Rなどの一般的なCD系に対する一般的な記録波形としては、単パルス記録波形が用いられる。ここでは、データ変調方式として図2(a)、(b)に示すようなEFM(Eight to Fourteen Modulation)パルス変調コードを用いてマークエッジ記録を行う例を示し、形成されるマーク領域とスペース領域とのデータ長は3T〜14T(Tは記録チャネルクロックの1周期)とされている。
この単パルス記録方式は、蓄熱により記録マークが涙状に歪を生じたりするため、記録パワーのレベルを2値化したり、短データの加熱パルス(短パルス)の後エッジを補正したり等の補正を併用してマークエッジ記録を実現するようにしている。このようなマークエッジ記録では、記録マークの前後両エッジに情報を持たせるため、単パルス記録と行うと、蓄熱の影響を除去しきれないため大容量記録は困難である。
このようなことから、高速のCD−RWのような相変化型メディアに情報を記録するためのレーザ発光波形規則(以下、適宜“ストラテジ”という)としては、図2(c)に示すような加熱パルスと冷却パルスとの組み合わせによるマルチパルス列記録波形が用いられる。これにより、加熱パルス・冷却パルスのデューティを調整することで適正な記録パワーを持たせながら、蓄熱の影響を簡易に防止でき、記録マークの前後両エッジのシフトを低減させることができる。
特に、特開平09−134525に示すような、偶数Tにおける加熱パルス数をn/2として、奇数Tにおける加熱パルス数を(n−1)/2となるマルチパルスを2Tストラテジ[図2(d)]と呼び、CD−RWの高速記録においては一般的である。また、従来のマルチパルスを1Tストラテジ[図2(c)]と呼ぶ。
しかし、相変化型のディスクの場合、異なる情報記録装置によって追記や上書きが容易になされる。このような場合、情報記録装置の種類や特性によって、記録されるパルスストラテジや記録線速が大きく違うことがある。なかでも、低線速において2Tパルスストラテジで書いた後、高線速において1Tパルスストラテジで上書きする、またはその逆のケースでは著しく記録品質が悪くなることが一般的に知られている。
1回のOPC動作では前記パーティションの1つが使用されるようになっており、これらパーティションの各々に含まれる15個のフレームに対して少なくとも2つ以上のレーザパワーでテスト記録すると共に、それぞれのフレーム内のテスト信号を再生し、この再生信号と目標としている値とを比較して、両者が一致した段階のレーザパワーを最適パワーとして検出する。データエリアに対する情報の記録動作は、以上のようなOPC動作によって検出された最適パワーによって行われる。
最近の相変化型光ディスクでは、そのATIPと呼ばれるプリフォーマットされた情報にそのディスクの最高記録速度を定義するようにされている。しかし、一般的にその最高速度は、OPC動作を行うべき内周部での速度より高速になっている。そこで、情報記録装置は速度の遅い内周でOPC動作を行い、実際に記録する高速度のレーザパワーを補正して決定することで、ディスクへの高速記録を実現している。
しかし最近の高速記録向けの相変化型光ディスクにおいては、実際の記録速度における最適パワーのずれに対する記録品質の劣化が著しく、すなわち実際の記録速度に対する最適記録パワーのマージンが少ないので、異なる線速度で記録するとその最適パワーの補正の仕方や補正時の誤差によって、記録エラーを起こしたり、記録後に再生できないなどの問題が発生することがある。
そこで本発明は、CD−RWディスクのような最大記録速度が明示された相変化型光ディスクへ高品質、高速度で記録できる情報記録装置及び情報記録方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをすることとしたので、パワーマージンの少ない高速相変化型光ディスクの最適な記録パワーを決定することができ、高品質かつ高速度で記録ができる。
請求項2記載の発明は、請求項1の情報記録装置において、パワーキャリブレーションを実行する場合に、記録パワーだけでなく、データ長に対する記録のためのマルチパルスに関するパルスパターンも変化させてテスト記録し、該記録の再生信号から最適に記録するためのパラメータを決定する情報記録装置を主要な特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをし、かつ、記録ストラテジも最適化することとしたので、パワーマージンの少ない高速相変化型光ディスクの最適な記録パワーを決定することができ、さらに高品質な記録ストラテジで高速度で記録ができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをした後で消去することとしたので、テスト記録に使用したエリアにも、高品質に情報を記録することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかの情報記録装置において、所定のテストエリアでないエリアでのテスト記録は、当該光ディスクをマウント後、記録のための命令が来るより以前に行う情報記録装置を主要な特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、ライト命令が来る前に最高速領域でテスト記録することとしたので、実記録の時に余剰な時間をかけることなく、高品質に情報を記録することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れかの情報記録装置において、所定のテストエリアでないテスト記録のエリアにテスト記録する場合に、当該テスト記録エリアにデータが書かれているか否かを判断する書込み判断手段を有し、当該エリアに情報が既に記録済の場合には既記録情報を一旦保持し、テスト記録終了後に所定の位置に再度記録しておくことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、高速度でのテスト記録をしようとしたエリアの情報を誤って消去することなく、高品質に情報を記録することができる。
請求項6記載の発明によれば、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをすることとしたので、パワーマージンの少ない高速相変化型光ディスクの最適な記録パワーを決定することができ、高品質かつ高速度で記録ができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをし、かつ、記録ストラテジも最適化することとしたので、パワーマージンの少ない高速相変化型光ディスクの最適な記録パワーを決定することができ、さらに高品質な記録ストラテジで高速度で記録ができる効果がある。
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、実際に情報を記録しようとする速度でOPCをした後で消去することとしたので、テスト記録に使用したエリアにも、高品質に情報を記録することができる効果がある。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、ライト命令が来る前に最高速領域でテスト記録することとしたので、実記録の時に余剰な時間をかけることなく、高品質に情報を記録することができる効果がある。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4の効果に加え、高速記録に対応した相変化型光ディスクにおいて、高速度でのテスト記録をしようとしたエリアの情報を誤って消去することなく、高品質に情報を記録することができる効果がある。
本発明の請求項1、6の発明に対応する第1の実施の形態を図1、図2に基づいて説明する。本実施の形態は、CD−RWフォーマットのコードデータを、相変化型メディア(例えば、相変化型光ディスク)の記録層に記録(オーバライト)し、或いは、色素系メディア(例えば、色素系光ディスク)に記録(追記)する光情報記録再生装置及び情報記録方法の例であり、データ変調方式としてEFM変調コードを用いてマークエッジ記録を行う例とする。即ち、本実施の形態では、このようなメディアと記録データとを用いて、半導体レーザをマルチパルス発光させて記録マークを形成することにより情報の記録を行う。
図1にその光情報記録再生装置の基本的な構成例を示す。半導体レーザ駆動回路1により駆動されるレーザ光源としての半導体レーザ2から出射されたレーザ光はコリメートレンズ3、ビームスプリッタ4を経た後、対物レンズ5により光ディスク媒体6上に集光照射され、情報の記録、再生或いは試し書きに供される。
光ディスク媒体6からの反射光は再び対物レンズ5を通った後、ビームスプリッタ4により入射光と分離され、検出レンズ7を経て受光素子8に結像される。受光素子8による検出信号はヘッドアンプ9を介してコントローラ10中に再生信号(RF信号)等として取り込まれる。このコントローラ10は半導体レーザ駆動回路1の制御も受け持つ。
これにより、基本的には、記録時にこのコントローラ10によりEFM変調コードからなる記録データに基づいたパルス制御信号を生成し、半導体レーザ駆動回路1でそのパルス制御信号に応じた駆動電流により半導体レーザ2を駆動させることで、図2で説明したようなマルチパルスの光を発光させ、スピンドルモータにより回転中の光ディスク媒体6の記録層に集光照射させることで、光ディスク媒体6に記録マークを形成し情報の記録を行う。なお、ここでは、周期Tのチャネルクロックに基づく記録変調方式に従った、データ長nT(nは1以上の整数)の期間を複数個の加熱パルスと冷却パルスとの組み合わせによるマルチパルス列によりレーザ光源を変調発光させて、記録媒体上にレーザ光を照射して前記記録変調方式に基づいたマークまたはスペースを形成することで情報を記録する。
再生時には、半導体レーザ駆動回路1により半導体レーザ2を駆動して再生パワー(リードパワー)で発光させ、スピンドルモータにより回転中の光ディスク媒体6の記録層に集光照射させ、その反射光を受光素子8で受光して光電変換し、ヘッドアンプ9で増幅して再生信号(RF信号)を得る。
1Tパルスストラテジ(c)はCD−RWのような相変化型ディスクへの比較的遅い(一般的には16倍速程度以下)線速での書き込みに用いられ、2Tパルスストラテジ(d)は相変化型ディスクへの高線速(20倍速を超えるような)での書き込みに用いられる。
図3にCD−RWディスクにおけるATIPにプリフォーマットされた情報の一部を示す。プリフォーマットされた情報には、他にもディスクの種類やストラテジ情報なども含まれるが、ここでは説明を割愛する。図3に示すように高速記録に対応したCD−RWディスクにおいては、Additional Information2のエリアにそのディスクに記録が可能な最高速度を表すビットがある。情報記録装置は、光ディスクをマウントする際に、当該情報を読み取り、マウントした光ディスクの最高記録速度を知ることができる。
一般的には、1回のOPC動作で前記パーティションの1つが使用されるようになっており、これらパーティションの各々に含まれる15個のフレームに対して少なくとも2つ以上のレーザパワーでテスト記録(15)すると共に、それぞれのフレーム内のテスト信号を再生し、この再生信号の特性値(この特性値を以下βと呼ぶ)と目標としている値とを比較して、両者が一致した段階のレーザパワーを最適パワーとして検出する。
しかし、実際に情報記録装置が光ディスクに情報を記録しようとした場合に、光ディスクから得た最高記録速度で、OPC動作を行い記録を行うことは困難である。ATIPにプリフォーマットされる最高速度である、24倍や32倍でPCAなるテストエリアに記録動作を行うことが、ディスク回転モータの限界やサーボ制御の限界などから不可能だからである。
そのため、実際には、PCAなるテストエリアにて回転制御可能な速度にてOPC動作を行い、32倍速で記録しようとするときには、この値から換算した記録パワーを設定する。
このような記録パワー決定方法は、記録する光ディスクへの記録パワーずれに対する記録品質の劣化の度合い(記録パワーマージン)が少ない時はあまり問題にならない。しかし、高速対応の相変化型光ディスクのような記録パワーマージンが少ないディスクにおいては有効ではない。
図5は高速記録対応の光ディスクの記録動作に係るシーケンスを図示したものである。図5に示すように、情報記録装置は光ディスクをマウント(S1)し、ATIPにプリフォーマットされた情報を得ることで光ディスクの最大記録速度を取得(S2)する。
HOST(ホスト)からの命令で情報を記録しようとした時(S3)に、OPC動作が可能な最大速度と情報を記録しようとする光ディスクの最大記録速度を比較する(S4)ことで、情報を記録しようとする最大速度の方が、OPC動作が可能な最大速度よりも高速の時には、実際に最高速度で記録するエリアにおいて、OPC動作を行い(S5)、さらに内周部でのOPC動作をする(S6)ことによって、記録を行うすべての速度の最適記録パワーを取得して、情報の記録を開始する(S7)。
図6も同様に、高速記録対応の光ディスクの記録動作に係るシーケンスを図示したものである。図6に示すように、情報記録装置は光ディスクをマウント(S9)し、ATIPにプリフォーマットされた情報を得ることで光ディスクの最大記録速度を取得(S10)する。
HOSTからの命令で情報を記録しようとした時(S11)に、OPC動作が可能な最大速度と情報を記録しようとする光ディスクの最大記録速度を比較する(S12)ことで、情報を記録しようとする最大速度の方が、OPC動作が可能な最大速度よりも高速の時には、実際に最高速度で記録するエリアにおいて、OPC動作とあわせて図2に示したストラテジパターンのパルス幅を変えるなどして最適なストラテジパターンも決定する(S13)。
さらに内周部でのOPC動作とストラテジパターンを決定する(S14)ことによって、記録を行うすべての速度の最適記録パワー、最適ストラテジパターンを取得して、情報の記録を開始する(S15)。
図7も同様に、高速記録対応の光ディスクの記録動作に係るシーケンスを図示したものである。図7に示すように、情報記録装置は光ディスクをマウント(S17)し、ATIPにプリフォーマットされた情報を得ることで光ディスクの最大記録速度を取得(S18)する。
HOSTからの命令で情報を記録しようとした時(S19)に、OPC動作が可能な最大速度と情報を記録しようとする光ディスクの最大記録速度を比較する(S20)ことで、情報を記録しようとする最大速度の方が、OPC動作が可能な最大速度よりも高速の時には、実際に最高速度で記録するエリアにおいて、OPC動作とあわせて図2に示したストラテジパターンのパルス幅を変えるなどして最適なストラテジパターンも決定する(S21)。
次にPCAでないエリアで、テスト記録をしたエリアを消去し(S22)、さらに内周部でのOPC動作とストラテジパターンを決定する(S23)ことによって、記録を行うすべての速度の最適記録パワー、最適ストラテジパターンを取得して、情報の記録を開始する(S24)。
図8も同様に、高速記録対応の光ディスクの記録動作に係るシーケンスを図示したものである。図8に示すように、情報記録装置は光ディスクをマウント(S26)し、ATIPにプリフォーマットされた情報を得ることで光ディスクの最大記録速度を取得(S27)する。
この時、OPC動作が可能な最大速度と情報を記録しようとする光ディスクの最大記録速度を比較する(S28)ことで、情報を記録しようとする最大速度の方が、OPC動作が可能な最大速度よりも高速の時には、実際に最高速度で記録するエリアにおいて、OPC動作とあわせて図2に示したストラテジパターンのパルス幅を変えるなどして最適なストラテジパターンを決定し(S29)、ついでPCAでないエリアで、テスト記録をしたエリアを消去(S30)しておく。
こうすることで、HOSTからの命令で情報を記録しようとした時(S31)には、内周部でのOPC動作とストラテジパターンを決定する(S32)ことによって、記録を行うすべての速度の最適記録パワー、最適ストラテジパターンを取得して、情報の記録を開始する(S33)。
図9も同様に、高速記録対応の光ディスクの記録動作に係るシーケンスを図示したものである。図9に示すように、情報記録装置は光ディスクをマウント(S35)し、ATIPにプリフォーマットされた情報を得ることで光ディスクの最大記録速度を取得(S36)する。
この時、OPC動作が可能な最大速度と情報を記録しようとする光ディスクの最大記録速度を比較する(S37)ことで、情報を記録しようとする最大速度の方が、OPC動作が可能な最大速度よりも高速の時には、実際に最高速度で記録するエリアをチェックする(S38)。
当該テスト記録エリアにデータが存在する場合には、そのデータを一旦、別の領域に移しておいて(S39)、OPC動作と併せて図2に示したストラテジパターンのパルス幅を変えるなどして最適なストラテジパターンを決定し(S40)、ついでテスト記録をしたエリアのデータを再度記録しておく(S41)。
一方、データが存在しなかった場合には、実際に最高速度で記録するエリアにおいて、OPC動作と併せて図2に示したストラテジパターンのパルス幅を変えるなどして最適なストラテジパターンを決定し(S42)、ついでPCAでないエリアで、テスト記録をしたエリアを消去(S43)しておく。
こうすることで、HOSTからの命令で情報を記録しようとした時(S44)には、内周部でのOPC動作とストラテジパターンを決定する(S45)ことによって、記録を行うすべての速度の最適記録パワー、最適ストラテジパターンを取得して、情報の記録を開始する(S46)。なお、上記図5−図9に示した各記録動作は、図1に示したコントローラ10の制御に基ずいて実行される。
2 半導体レーザ
3 コリメートレンズ
4 ビームスプリッタ
5 対物レンズ
6 光ディスク媒体
7 検出レンズ
8 受光素子
9 ヘッドアンプ
10 コントローラ
Claims (6)
- ディスク状記録媒体の円周方向に、ほぼ一定な線密度で情報を書き込む情報記録装置であって、
周期Tのチャネルクロックに基づく記録変調方式に従った、データ長nT(nは1以上の整数)の期間を複数個の加熱パルスと冷却パルスとの組み合わせによるマルチパルス列によりレーザ光源を変調発光させて、記録媒体上にレーザ光を照射して前記記録変調方式に基づいたマークまたはスペースを形成することで情報を記録する情報記録手段と、
情報を記録しようとする場合に、記録するためのパワーを可変して光ディスクの所定のテストエリアに記録を行い、前記所定のテストエリアの再生信号から得た特性値に基づき最適記録パワーを設定する記録パワーキャリブレーション手段と、
情報を記録しようとする光ディスクの所定の位置に所定のフォーマットで設定される当該光ディスクの最大記録速度を読み取る記録速度読取手段と、
読み取った最大記録速度が、所定のテストエリアにおいて記録パワーキャリブレーション手段を行うことのできる最大速度よりも大きい場合には、所定のテストエリアではなく光ディスクの最大記録速度で記録が可能となるエリアにおいて記録パワーキャリブレーションを行うパワーキャリブレーション手段と、
を有することを特徴とする情報記録装置。 - 請求項1の情報記録装置において、パワーキャリブレーションを実行する場合に、記録パワーだけでなく、データ長に対する記録のためのマルチパルスに関するパルスパターンも変化させてテスト記録し、該記録の再生信号から最適に記録するためのパラメータを決定することを特徴とする情報記録装置。
- 請求項1または2の情報記録装置において、所定のテストエリアではないテスト記録されたエリアを、テスト記録後に消去するためのレーザ発光をもって消去することを特徴とする情報記録装置。
- 請求項1乃至3の何れかの情報記録装置において、所定のテストエリアでないエリアでのテスト記録は、当該光ディスクをマウント後、記録のための命令が来るより以前に行うことを特徴とする情報記録装置。
- 請求項1乃至4の何れかの情報記録装置において、所定のテストエリアでないテスト記録のエリアにテスト記録する場合に、当該テスト記録エリアにデータが書かれているか否かを判断する書込み判断手段を有し、当該エリアに情報が既に記録済の場合には既記録情報を一旦保持し、テスト記録終了後に所定の位置に再度記録しておくことを特徴とする情報記録装置。
- ディスク状記録媒体の円周方向に、ほぼ一定な線密度で情報を書き込む情報記録方法であって、
周期Tのチャネルクロックに基づく記録変調方式に従った、データ長nT(nは1以上の整数)の期間を複数個の加熱パルスと冷却パルスとの組み合わせによるマルチパルス列によりレーザ光源を変調発光させて、記録媒体上にレーザ光を照射して前記記録変調方式に基づいたマークまたはスペースを形成することで情報を記録するステップと、
情報を記録しようとする場合に、記録するためのパワーを可変して光ディスクの所定のテストエリアに記録を行い、前記所定のテストエリアの再生信号から得た特性値に基づき最適記録パワーを設定する記録パワーキャリブレーションステップと、
情報を記録しようとする光ディスクの所定の位置に所定のフォーマットで設定される当該光ディスクの最大記録速度を読み取るステップと、
読み取った最大記録速度が、所定のテストエリアにおいて記録パワーキャリブレーション手段を行うことのできる最大速度よりも大きい場合には、所定のテストエリアではなく光ディスクの最大記録速度で記録が可能となるエリアにおいて記録パワーキャリブレーションを行うステップと、
を有することを特徴とする情報記録方法。
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