JP2004310906A - 光ディスク記録方法、及び光ディスク記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の光ディスク記録装置のRIDコードを、各光ディスク記録装置の記録条件と関連付けて、光ディスク記録装置の記憶部に予め記憶させておく。光ディスク記録装置で書換型光ディスクにデータをオーバーライトする際に、書換型光ディスクからこのRIDコードを読み出す。そして、RIDコードと、予め記憶している他の光ディスク記録装置のRIDコードと、を照合して、予め記憶している自己のRIDコードと異なる他のRIDコードと一致した場合には、元のデータを記録した光ディスク記録装置の記録条件を変更してから、元のデータを完全に消去して新たなデータをオーバーライトする。
【選択図】図8
Description
【発明の属する技術分野】
光ディスクにデータを記録する際に、元のデータを記録した記録装置の記録条件に応じて記録条件を変更してデータを記録する光ディスク記録方法、及び光ディスク記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録型光ディスクには、CD−R、DVD−R、DVD+Rなどのような追記型光ディスクと、CD−RW、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどのような書換型光ディスクと、があり、これらはメーカーによって、また同じメーカーの記録型光ディスクでも型式によって記録特性が異なっている。光ディスク記録装置は、通常、記録型光ディスクにデータを記録する際に、光ディスクに記録されている識別情報(ディスクID)を検出するとともに、OPC(Optimum Power Control:最適記録パワー決定動作)を行って、その光ディスクに最 適な記録パワー値を決定し、記録品位が最適となるように記録条件を調整してからデータの書き込みを行っている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−7645号公報(第5−7頁、第5,6図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の光ディスク装置では、他の光ディスク装置でデータを記録した光ディスクにオーバーライト(上書き)を行って、この光ディスクを再生すると、ジッタが悪くエラーレートが高い場合があるという問題があった。
【0005】
これは、光ディスク記録装置は、メーカーや型式が異なると記録条件が異なっているのに対して、特許文献1に記載の光ディスク装置では、自装置の装置識別情報と書き込み可能な光ディスクのディスク識別情報とを対応させて記憶しているため、他の光ディスク装置でデータを記録した光ディスクにオーバーライト (上書き)を行う場合には、OPCを行わなければ最適記録パワー値を求めることができなかったからである。また、OPCを行って最適記録パワー値を求めてからデータを記録しても、元のデータを記録した光ディスク記録装置と記録条件が異なるために、元のデータを完全に消去できない場合があるからである。
【0006】
光ディスク記録装置は、メーカーや型式によって書換型光ディスクに照射するレーザ光の記録パワー、消去パワー、ボトムパワーなどの設定が異なるため、以下のような記録特性を示す。図1は、書換型光ディスクのオーバーライト回数とジッタとの関係、及び異なる記録パワーで光ディスクにオーバーライトを行った時のジッタの変化を示したグラフである。なお、図1には、同じ型式の書換型光ディスクに対して、異なる記録パワーで連続してオーバーライトした場合を示している。また、記録パワーの大きさはP2w<P0w<P1wで、P0wが最適記録パワーである。
【0007】
(1)書換型光ディスクは、照射されるレーザ光の記録パワーに応じて、再生時のジッタ及びオーバーライトの実行可能回数が異なる値となる。すなわち、図1(A)に示すように、書換型光ディスクに対して最適記録パワーP0wで記録した場合、1回目でジッタが悪化するが、オーバーライトの回数が増えるに連れてジッタが徐々に改善する。そして、10回程度オーバーライトを行うと、それ以降はジッタが安定し、1000回を超えると急激にジッタが悪化する。したがって、ユーザは、書換型光ディスクに対して最適記録パワーP0wで記録した場合、Orange Book Part3に規定された書換可能回数である1000回はオーバー ライトを行うことができる。
【0008】
また、書換型光ディスクに対して最適記録パワーP0wよりも強い記録パワーP1wで記録した場合、オーバーライト回数が少ない時でもジッタが悪化せず安定しており、また、最適記録パワーP0wの時よりも常にジッタが良い。しかしながら、光ディスクの劣化が早く、1000回よりも少ないオーバーライト回数で急激にジッタが悪化する。したがって、ユーザは、書換型光ディスクに対して記録パワーP1wで記録した場合、書換型光ディスクの寿命が短くなってしまうため、1000回よりも大幅に少ない回数しかオーバーライトを行うことができない。
【0009】
一方、書換型光ディスクに対して最適記録パワーP0wよりも弱い記録パワーP2wで記録した場合、最適記録パワーP0wの場合と同様の特性を示すが、ジッタの値は最適記録パワーP0wの時よりも常に悪い値となる。また、光ディスクの劣化が遅く、オーバーライトを1000回以上行うとジッタが悪化する。したがって、ユーザは、書換型光ディスクに対して記録パワーP2wで記録した場合、書換型光ディスクの寿命が長くなるため、1000回よりも多くオーバーライトを行うことができる。
【0010】
(2)書換型光ディスクは、ある記録パワーでデータを記録後に、異なる記録パワーでオーバーライトすると、ジッタが変化する。すなわち、光ディスクに照射するレーザ光の記録パワーがP2w<P0w<P1wの関係である場合、図1(B)に示すように、書換型光ディスクに対して記録パワーP2wで記録後に、記録パワーP0w(>P2w)でオーバーライトすると、ジッタが良くなる。また、書換型光ディスクに対して記録パワーP0wで記録後に、同じ記録パワーP0wでオーバーライトすると、ジッタは変化しない。一方、書換型光ディスクに対して記録パワーP1wで記録後に記録パワーP0w(<P1w)でオーバーライトすると、ジッタが悪くなる。
【0011】
(3)書換型光ディスクは、照射されるレーザ光のスポット形状が同じ場合、記録パワーを強くすると形成されるピットの幅が広くなる。図2は、書換型光ディスクに形成されるピットの形状を示した図である。例えば、光ディスクに照射するレーザ光の記録パワーの関係がP2w<P0w<P1wである場合、図2に示すように、記録パワーが大きくなるのに従って、ピットの幅が大きくなり、各ピットの幅はW2<W0<W1の関係となる。また、光ディスクに照射するレーザ光の消去パワーの関係がP2e<P0e<P1eである場合、消去パワーが大きくなるのに従って、消去範囲が広くなる。
【0012】
図2に示した例では、記録パワーP2wのレーザ光を照射して形成したピットは、レーザ光の消去パワーがP2e以上であれば完全に消去できる。つまり、消去パワーがP2e,P0e,P1eで消去できる。また、記録パワーP0wのレーザ光を照射して形成したピットは、レーザ光の消去パワーがP0e以上であれば完全に消去できる。つまり、消去パワーがP0e,P1eで完全に消去できるが、消去パワーがP0eでは完全には消去できず端部が残ってしまう。さらに、記録パワーP1wのレーザ光を照射して形成したピットは、レーザ光の消去パワーがP1e以上であれば完全に消去できる。つまり、消去パワーがP1eで完全に消去できるが、消去パワーがP2e,P0eでは完全には消去できず、端部が残ってしまう。
【0013】
したがって、元のデータを記録した光ディスク記録装置と異なる光ディスク記録装置で書換型光ディスクにオーバーライトすると、以下のような現象が発生する。図3は、書換型光ディスクにオーバーライトする際のイメージ図である。すなわち、図3(A)に示すように、書換型光ディスクに対して、記録パワーP2wで記録後に消去パワーP0e、記録パワーP0w(>P2w)のレーザ光を照射してオーバーライトした場合、記録パワーP2wのレーザ光を照射して形成した元のピットは、照射パワーP0eのレーザ光によって完全に消去されるので、記録パワーP2wで形成したピットが残らない。また、記録パワーP0wのレーザ光を照射してピットを形成すると、図1(B)に示したように記録パワーP0wのレーザ光を照射した方がジッタが良いので、ジッタが改善されてエラーレートが低くなる。
【0014】
一方、図3(B)に示すように、書換型光ディスクに対して、記録パワーP1wで記録後に消去パワーP0e、記録パワーP0w(<P1w)のレーザ光を照射してオーバーライトした場合、記録パワーP1wレーザ光を照射して形成した元のピットは、消去パワーP0eのレーザ光を照射しても消去範囲が狭いために完全に消去されずに端部が残ってしまう。また、記録パワーP0wのレーザ光を照射して形成したピットは、記録パワーP1wのレーザ光を照射して形成したピットよりも幅が狭いため、元のピットの端部と新しく形成したピットとが重なる部分ができる。そのため、ジッタが悪くなりエラーレートが高くなる。
【0015】
また、光ディスク記録装置では、メーカーや型式によってライトストラテジの設定が異なっている。図4は、書換型光ディスク用のライトストラテジの一例である。さらに、一般的に書換型光ディスクのレーザパワーの制御は、ライトストラテジを設定して行うが、ファームウェアのバージョンを変更した際に、記録パワーPw、消去パワーPe、及びボトムパワーPbが同時に変更されたり、これらのいずれかが変更されたりする。このように、記録パワーPw、消去パワーPe、またはボトムパワーPbの少なくともいずれかが変更されると、同じ光ディスク記録装置であっても、前に記録したデータを完全に消去できずにピットの端部が残って、ジッタが悪くなりエラーレートが高くなる。
【0016】
光ディスク記録装置が光ディスクに照射するレーザ光のスポット形状は、光ディスク記録装置のメーカーによって異なっている。図5は、光ディスク記録装置のレーザ光のスポット形状及び書換型光ディスクに形成されるピットの形状を示した図である。図5に示すように、書換型光ディスクがCD−RWの場合、光ディスク記録装置のスポット形状は、A社製が縦長の楕円形、B社製が横長の楕円形、C社製が斜め方向に長い楕円形である。また、書換型光ディスクがDVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMの場合、光ディスク記録装置のスポット形状は、縦長の楕円形、横長の楕円形、斜め方向に長い楕円形、及び円形がある。
【0017】
このようにレーザ光のスポット形状が異なっているため、書換型光ディスクに形成されるピットの形状(幅)は、図5に示したように、光ディスクの記録装置のメーカーによって異なったものとなる。そのため、あるメーカーの光ディスク記録装置でデータを記録した書換型光ディスクに、別のメーカーの光ディスク記録装置でデータをオーバーライトした場合、記録パワーや消去パワーが同じ値に設定されていたとしても、図3(B)に基づいて説明した現象と同様の現象が発生する。すなわち、図5(A)に示したスポット形状のレーザ光を照射して書換型光ディスクDにデータを記録後に、図5(B)に示したスポット形状のレーザ光を照射してデータのオーバーライトした場合には、元のピットの端部が消去されずに残るため、ジッタが悪くなりエラーレートが高くなる。一方、図5(B)に示したスポット形状のレーザ光を照射して書換型光ディスクDにデータを記録後に、図5(A)に示したスポット形状のレーザ光を照射してデータのオーバーライトした場合には、元のピットが完全に消去されるので、ジッタが良くなり、エラーレートが低くなる。
【0018】
また、光ディスク記録装置では、一般的に、記録速度を変更した場合でも、同じ幅(形状)のピットが形成され、オーバーライトする場合には、元のデータが完全に消去できるように記録パワーや消去パワーが設定されている。しかしながら、レーザダイオードや書換型光ディスクの材料のばらつきなどにより、記録速度が異なると、形成されるピットの幅(形状)が異なり、オーバーライトする場合には、以前に形成したピットを完全に消去できない場合がある。例えば、4倍速で記録した書換型光ディスクに1倍速でオーバーライトすると、4倍速で記録したピットを完全に消去できないために、ジッタが悪くなってエラーレートが高くなる場合がある。
【0019】
以上のように、従来の光ディスク記録装置では、メーカー、型式、ファームウェアのバージョン、記録速度などによって書換型光ディスクに照射するレーザ光の記録パワー、消去パワー、ボトムパワー、ライトストラテジ、スポット形状などの記録条件が異なっていた。また、書換型光ディスクは、記録条件に応じて記録特性が異なっていた。そのため、ある光ディスク記録装置でデータを記録した書換型光ディスクに対して、別の光ディスク記録装置でオーバーライトすると、書換型光ディスクに形成されたピットを完全に消去したり、新たなピットで元のピットを覆うように形成することができないために、ジッタが悪くなりエラーレートが高くなっていた。
【0020】
そこで、本発明は、ある光ディスク記録装置で記録した書換型光ディスクを別の光ディスク記録装置でオーバーライトしても、ジッタが悪化せずエラーレートの低いデータを得られる光ディスク記録方法及び光ディスク記録装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
【0022】
(1)光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録を行うことを特徴とする。
【0023】
従来の光ディスク記録装置では、データを上書きする際には最適な記録品位が得られるように記録条件を調整してデータの上書きを行っていた。しかし、この記録条件は、必ずしも他の光ディスク記録装置が記録したデータを完全に消去するものではなかったため、上書きすると元のデータが完全に消去されずに残って、ジッタが悪くなりエラーレートが高くなることがあった。この構成においては、データを上書きする書換型光ディスクに記録されている元のデータを記録した光ディスク記録装置の識別情報(例えば、光ディスク記録装置のメーカーや型式など)を読み出して、光ディスクに記録された記録装置識別情報と、予め記憶している別の記録装置の識別情報と、が一致すると、この識別情報に関連付けされた記録条件で記録を行う。したがって、本発明では、例えば、元のデータを記録した光ディスク記録装置と同様の記録条件で上書きすることで、元のデータを完全に消去することができるので、ジッタが悪化することなく適正な記録状態でデータを上書きすることができる。
【0024】
(2)光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して、若しくはその記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定のライトストラテジを使用して、記録を行うことを特徴とする。
【0025】
この構成においては、光ディスク記録装置の識別情報に応じて、記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを変更するか、またはライトストラテジを変更して記録を行うので、上書きするデータの記録条件をより細かく調整することが可能となり、元のデータを確実に消去することができ、新たなデータのエラーレートを低くすることができる。
【0026】
(3)光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、この記録装置識別情報に関連付けて記憶している消去パワーと、前記書換型光ディスクに最適な記録パワーと、を使用して、記録することを特徴とする。
【0027】
この構成においては、書換型光ディスクの識別情報を検出して、この情報に応じて元のデータを完全に消去できる消去パワーのレーザ光を照射するとともに、光ディスクに最適な記録パワーを照射することで、元のデータを確実に消去できる。また、他の光ディスク記録装置に合わせて記録条件を変更することなく、自己の光ディスク記録装置に設定された記録条件で書換型光ディスクにデータを記録することができる。したがって、記録パワーを元のデータに応じて強くするといった記録条件の変更をしなくても良いので、レーザダイオードや書換型光ディスクの寿命を延ばすことができる。また、この光ディスク記録装置で再度上書きする場合は、消去パワーや記録パワーを変更せずに自己の光ディスク記録装置の記録条件で上書きを行うことができる。
【0028】
(4)前記光ディスク記録装置の識別情報に加えてデータの記録速度情報を読み出して、前記光ディスク記録装置の識別情報で識別される光ディスク記録装置が、前記データの記録速度情報で識別されるデータの記録速度で書き込んだデータを消去できる記録条件を適用して、前記書換型光ディスクにデータの記録を行うことを特徴とする。
【0029】
光ディスク記録装置の記録条件は、光ディスク記録装置のデータの記録速度によって異なることがあるので、この情報を読み出すことで、元のデータを記録した光ディスク記録装置の記録条件をより正確に把握することができる。したがって、上書きするデータの記録条件をより細かく調整することが可能となり、元のデータを完全に消去して、新たなデータを上書きすることができる。
【0030】
(5)光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録制御プログラムのバージョン情報を検出して、このバージョン情報と、予め記憶している複数のバージョン情報と、を照合して、予め記憶していたバージョン情報と一致した場合には、そのバージョン情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録することを特徴とする。
【0031】
光ディスク記録装置の記録条件は、光ディスク記録装置の記録制御プログラム(ファームウェア)のバージョンによって異なることがあるので、この情報を読み出すことで、元のデータを記録した光ディスク記録装置の記録条件をより正確に把握することができる。したがって、記録制御プログラムのバージョン情報に応じた記録条件に基づいて、上書きするデータの記録条件を調整して、確実に元のデータを消去して別のデータを上書きすることができる。
【0032】
(6)光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出して、その記録装置識別情報のみを用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して上書き記録を行い、
予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致しない場合には、OPCを行って最適記録パワーを決定し、その記録パワーを使用して上書き記録を行うことを特徴とする。
【0033】
この構成においては、光ディスクに記録を行う際に初期記録か上書き記録かを判断して、その記録状態に応じた記録条件で記録を行うので、光ディスクに最適な記録条件で記録を行うことができる。また、光ディスク記録装置では、装置の種類が異なると記録条件が異なるが、同じ記録装置の場合、光ディスクの種類にかかわらず記録条件の傾向はほぼ同様である。そのため、本発明では、光ディスクに上書き記録する場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報が一致した場合、その記録装置識別情報に関連付けされた記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して上書き記録を行うので、適正な記録条件で上書き記録することができる。
【0034】
(7)光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出して、その記録装置識別情報を用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して、若しくはその記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定のライトストラテジを使用して、上書き記録を行い、
予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致しない場合には、OPCを行って最適記録パワーを決定し、その記録パワーを使用して上書き記録を行うことを特徴とする。
【0035】
この構成においては、光ディスクに記録を行う際に初期記録か上書き記録かを判断して、その記録状態に応じた記録条件で記録を行うので、光ディスクに最適な記録条件で記録を行うことができる。
【0036】
(8)光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定するとともに、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、その記録装置識別情報を用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の補正情報を使用してその最適記録パワー、またはこの最適記録パワーと予め記憶している比率によって決まる消去パワーとを補正し、この最適記録パワー、またはこの最適記録パワーと消去パワーとを使用して、上書き記録を行うことを特徴とする。
【0037】
この構成においては、データを上書き記録する場合、OPCを行って最適記録パワーを決定してから記録装置識別情報を検出して、この記録装置識別情報に基づいて記録パワーや消去パワーを補正するので、光ディスクに記録されていたデータを確実に消去しながら新たなデータを上書きすることができる。
【0038】
(9)光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出する読出手段と、
複数の記録装置識別情報と、各記録装置識別情報に関連づけた記録条件と、を記憶している記憶手段と、
前記読出手段が検出した記録装置識別情報を、前記記憶に予め記憶させた複数の記録装置識別情報と照合して、予め記憶していた自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録を行う記録手段と、を備えたことを特徴とする。
【0039】
この構成においては、(1)と同様の効果を得ることができる。
【0040】
(10)前記読出手段は、既にデータが記録された書換型光ディスクから、書換型光ディスクの識別情報、光ディスク記録装置の記録制御プログラムのバージョン情報、またはデータの記録速度情報の少なくともいずれか1つを読み出し、前記記録手段は、前記光ディスク記録装置の識別情報に加えて、前記読出手段が読み出した情報に対応する記録条件で、書換型光ディスクにデータを上書きすることを特徴とする。
【0041】
この構成においては、(2)〜(5)と同様の効果を得ることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の概略を説明する。本発明では、複数の光ディスク記録装置のRIDコード(Recorder Identification code:データを記録した光ディスク記録装置のメーカーや型式などが判別できるコード)を、各光ディスク記録装置の記録条件(レーザの記録パワー、消去パワー、ボトムパワー、ライトストラテジなど)と関連付けて、光ディスク記録装置の記憶部に予め記憶させておく。光ディスク記録装置で書換型光ディスクにデータをオーバーライトする際には、書換型光ディスクからこのRIDコードを読み出す。そして、RIDコードと、予め記憶している他の光ディスク記録装置のRIDコードと、を照合して、予め記憶している自己のRIDコードと異なる他のRIDコードと一致した場合には、記録条件を変更してからデータをオーバーライトする。例えば、元のデータを記録した光ディスク記録装置と同様の記録条件に変更してオーバーライトする。これにより、元のデータを記録した光ディスク記録装置と異なる光ディスク記録装置でデータをオーバーライトする際に、元のデータを完全に消去できるので、ジッタの悪化を防止してエラーレートを低くすることができる。
【0043】
次に、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の詳細について説明する。図6は、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。本実施形態では、光ディスクに照射する光ビームとしてレーザ光を用いる構成を示す。図6に示すように、光ディスク記録装置1は、光ピックアップ10、スピンドルモータ11、RFアンプ12、サーボ回路13、ATIP検出回路14、デコーダ15、制御部16、エンコーダ17、ストラテジ回路18、レーザドライバ19、レーザパワー制御回路20、周波数発生器21、クロストーク検出回路22、再生信号品位検出回路部24、記憶部25、操作部27、及び表示部28を備えている。また、光ピックアップ10、サーボ回路13、エンコーダ17、ストラテジ回路18、レーザドライバ19及びレーザパワー制御回路20によって、データの記録手段である記録部29が構成されている。さらに、光ピックアップ10及びRFアンプ12によって、データの再生手段である再生部30が構成されている。
【0044】
スピンドルモータ11は、データの記録対象である光ディスクDを回転駆動するモータである。また、スピンドルモータの回転軸先端部には、光ディスクを保持(チャッキング)するためのターンテーブルなどからなる図外の光ディスク保持機構が設けられている。
【0045】
光ピックアップ10は、レーザダイオード、レンズ及びミラーなどの光学系、戻り光(反射光)受光素子、並びにフォーカスサーボ機構などを備えている。また、記録及び再生時にはレーザ光を光ディスクDに対して照射して、光ディスクDからの戻り光を受光して受光信号であるEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調されたRF信号をRFアンプ12に出力する。なお、フォーカスサーボ機構は、光ピックアップ10のレンズと光ディスクのデータ面との距離を一定に保つためのサーボ機構である。また、光ピックアップ10は、モニタダイオードを備えており、光ディスクDの戻り光によってモニタダイオードに電流が生じ、この電流がレーザパワー制御回路20へ供給されるようになっている。
【0046】
周波数発生器21は、スピンドルモータ11が出力した回転角度や回転数を検出して、その信号をサーボ回路13に出力する。
【0047】
RFアンプ12は、光ピックアップ10から供給されるEFM変調されたRF信号を増幅して、増幅後のRF信号をサーボ回路13、ATIP検出回路14、クロストーク検出回路22、再生信号品位を測定する再生信号品位検出回路部24、及びデコーダ15に出力する。
【0048】
デコーダ15は、再生時には、RFアンプ12から供給されるEFM変調されたRF信号をEFM復調して再生データを生成し、記憶部25に出力する。また、デコーダ15は、記録時には、テスト記録によって記録された領域を再生する際に、RFアンプ12から供給されたRF信号をEFM復調する。
【0049】
本実施形態に係る光ディスク記録装置1では、データを記録する際に、本データの記録に先立ち、光ディスクDの内周側のPCA(Power Calibration Area)領域にテスト記録を行う。そして、このテスト記録した領域の再生結果に基づいて、光ディスクDに対して良好な記録を行える記録条件を求めるように構成されている。
【0050】
ここで、光ディスクDのテスト記録を行う領域について、図7を用いて説明する。図7は、光ディスクの領域構成を示した断面図である。光ディスクDの外径は120mmであり、光ディスクDの直径46〜50mmの区間がリードイン領域114として用意され、その外周側にデータを記録するプログラム領域118及び残余領域120が用意されている。一方、リードイン領域114よりも内周側には、内周側PCA領域112が用意されている。また、内周側PCA領域112には、テスト領域112aと、カウント領域112bと、が用意されている。このテスト領域112aには、前述のように本記録に先立ち、テスト記録が実施される。ここで、テスト領域112aとしては、テスト記録を複数回行える領域が用意されている。また、カウント領域112bには、テスト記録終了時にテスト領域112aのどの部分まで記録が終了しているかを示すEFM信号が記録される。したがって、次にこの光ディスクDに対してテスト記録を行う際には、カウント領域112bのEFM信号を検出することにより、テスト領域112aのどの位置からテスト記録を開始すれば良いかが、わかるようになっている。本実施形態に係る光ディスク記録装置1では、データの本記録を行う前に上記のテスト領域112aへテスト記録を行っている。
【0051】
図6に戻り、記憶部25は、デコーダ15から出力された光ディスクDの再生データや、光ディスク記録装置1の外部から入力されたデータなどを一旦記憶する。そして、再生時には記憶したデータを図外のデータ再生部へ出力し、記録用光ディスクにデータを記録する時には、記憶したデータをエンコーダ17へ出力する。
【0052】
ATIP検出回路14は、RFアンプ12から供給されたRF信号中に含まれるウォブル信号成分を抽出し、このウォブル信号成分に含まれる各位置の時間情報(アドレス情報)、及び光ディスクを識別する識別情報(ディスクID)やディスクに使われている色素などのディスクの種類を示す情報を復号し、制御部16に出力する。ここで、ウォブル信号成分とは、記録用光ディスクの蛇行した記録トラックの蛇行周波数を表す信号成分であり、時間情報や識別情報などは蛇行周波数をFM変調することで記録されている。
【0053】
クロストーク検出回路22は、光ディスクに記録されたデータを再生して、隣接トラックの信号量(クロストーク値)を検出する。このクロストーク値は、トラックピッチやピットの幅(形状)によって変化する。
【0054】
再生信号品位検出回路部24は、光ディスクDのテスト記録領域を再生している時に、RFアンプ12から供給されるRF信号から再生信号品位に関係するβ値やアシンメトリを算出し、算出結果を制御部16に出力する。ここで、β値は、EFM変調された信号波形のピークレベル(符号は+)をa、ボトムレベル (符号は−)をbとすると、β=(a+b)/(a−b)で求めることができる。
【0055】
サーボ回路13は、スピンドルモータ11の回転制御、並びに光ピックアップ10のフォーカス制御、トラッキング制御、及び送り制御を行う。本実施形態に係る光ディスク記録装置1では記録時には、光ディスクDを角速度一定で駆動する方式であるCAV(Constant Angular Velocity)方式と、光ディスクDを線 速度一定にして駆動する方式であるCLV(Constant Linear Velocity)方式と、を切り替えることができるようになっている。そのため、サーボ回路13は、制御部16から供給される制御信号に応じてCAV方式とCLV方式とを切り替える。ここで、サーボ回路13によるCAV制御では、周波数発生器21によって検出されるスピンドルモータ11の回転数が、設定した回転数と一致するように制御される。また、サーボ回路13によるCLV制御では、RFアンプ12から供給されるRF信号中のウォブル信号が設定された速度倍率になるように、スピンドルモータ11が制御される。
【0056】
エンコーダ17は、記憶部25から供給される記録データをEFM変調し、ストラテジ回路18に出力する。ストラテジ回路18は、エンコーダ17から供給されたEFM信号に対して時間軸補正処理などを行い、レーザドライバ19に出力する。レーザドライバ19は、ストラテジ回路18から供給される記録データに応じて変調された信号と、レーザパワー制御回路20の制御に従って光ピックアップ10のレーザダイオードを駆動する。
【0057】
レーザパワー制御回路20は、光ピックアップ10のレーザダイオードから照射されるレーザパワーを制御する。具体的には、レーザパワー制御回路20は、光ピックアップ10のモニタダイオードから供給される電流値と、制御部16から供給される最適なレーザパワーの目標値を示す情報と、に基づいて、最適なレーザパワーのレーザ光が光ピックアップ10から照射されるように、レーザドライバ19を制御する。
【0058】
制御部16は、CPU、ROM、及びRAM等から構成されており、ROMに格納されたプログラムに従って光ディスク記録装置1の各部を制御する。また、制御部16は、上述したようにデータの本記録に先立ち、光ディスク記録装置1にセットされた光ディスクDの所定の領域に対し、テスト記録を行うように装置の各部を制御する。そして、制御部16では、上述したテスト記録された領域を再生している際に得られる信号から、信号品位検出回路24によって検出されたβ値などの再生信号品位に基づいて、光ディスク記録装置1がテスト記録を行った光ディスクDに対して、再生信号品位と、目標βやライトストラテジなどの装置記録パラメータ(記録条件)との関係を求めることにより、記録エラーのない良好な記録を行うことができる記録可能速度を求める記録速度判定処理などを行う。
【0059】
記憶部25は、複数の光ディスク記録装置のRIDコードと、各光ディスク記録装置の記録条件と、を関連付けて記憶しておくためのものである。操作部27は、光ディスクにデータを記録する操作を行うためのものである。表示部28は、操作部27で行った操作内容などユーザに伝達したい内容を、表示するためのものである。
【0060】
次に、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置がオーバーライトする場合の動作について説明する。光ディスク記録装置1は、データが記録された書換型光ディスクにデータをオーバーライトする場合、書換型光ディスクDのRIDコードを読み出して、予め記憶している自己のRIDコードと異なる他のRIDコードと一致した場合には、記録条件を変更してからデータをオーバーライトする。すなわち、光ディスク記録装置1の制御部16は、RIDコードを読み出すと、記憶部25にこのRIDコードを照会する。記憶部25は、前記のように複数の光ディスク記録装置のRIDコードと、各光ディスク記録装置の記録条件と、を関連付けた情報を記憶しており、制御部16は、RIDコードの照会があると、そのRIDコードと複数の光ディスク記録装置のRIDコードとを照合する。記憶部16は、照合の結果、自己のRIDコードと異なる他の光ディスク記録装置のRIDコードと一致すると、記憶部25にこのRIDコードと関連付けて記憶させている記録条件のデータを読み出して、この記録条件でオーバーライトする。
【0061】
Orange Book Part3には、書換型光ディスクにデータを記録する際に、光ディ スク記録装置のIDであるRIDコードを書き込まなければならないと規定されている。このRIDコードを参照することで、光ディスク記録装置のメーカーや型式に関する情報などを取得できるようになっている。
【0062】
RIDコードは、PMA(Program Memory Area)のメインチャンネル情報と して記録されている。また、PMAからRIDコードが取得できない場合は、プログラム領域を再生して、サブコードQチャンネル−mode3となっているフレームからRIDコードを取得することができる。また、Run−in、Run−outブロックのメインチャンネル情報からもRIDコードを取得することができる。したがって、光ディスクのデータの記録状態などによって、RIDコードの取得場所を選択することができる。
【0063】
また、RIDコードとして記録されるメインチャンネルデータ2048バイト中の256〜1023バイトの領域は、製造者特定用途コード(Manufacturer specific)と規定されているので、この領域にファームウェア(記録制御プログ ラム)のバージョン情報や、データの記録速度情報などのRIDコードとしての記録が規定されていない情報を記録すると良い。これにより、書換型光ディスクをオーバーライトする際にRIDコードを読み出すことで、元のデータの記録条件をさらに詳細に把握できるので、記録条件をより細かく調整してデータをオーバーライトすることができる。また、1024〜2047バイトの領域は、予備の領域として確保されているので、この領域に上記のRIDコードとして記録が規定されていない情報を記録することもできる。
【0064】
このように、本発明の光ディスク記録装置では、書換型光ディスクにオーバーライトする際に取得したRIDコードに基づいて記録条件を変更することで、元のデータを記録した光ディスク記録装置と同様の記録条件でオーバーライトできるので、元のピットが消去できずに残ってジッタが悪化するのを防止できる。
【0065】
記憶部25に記憶させる記録条件としては、光ディスク記録装置が書換型光ディスクに照射するレーザ光の記録パワー、消去パワー、ボトムパワー(バイアスパワー)、ε(消去パワー/記録パワー)、ライトストラテジ、スポット形状、OPCで得た記録パワーの補正値など、元の光ディスク記録装置と同様にデータをオーバーライト(消去及び記録)できるような情報を記憶させると良い。この場合、制御部16は、記憶部25から読み出した記録条件に応じてオーバーライトする記録条件を変更してデータを記録すると良い。
【0066】
また、光ディスク記録装置1がオーバーライトする際に読み出したRIDコードが自己のものであった場合、記録条件を変更せずに、初期設定された記録条件でオーバーライトすると良い。つまり、自己の光ディスク記録装置に設定された記録条件でデータを記録すると良い。また、OPCを行って、最適な記録パワーを求めてからデータを記録しても良い。
【0067】
具体的には、以下のように設定すると良い。図8は、記録パワーとジッタとの関係、及び書換型光ディスクを別の光ディスク記録装置で記録した場合のジッタの変化を示した図である。光ディスク記録装置1は記録パワーP0w、消去パワーP0eに設定されているものとする。図8(A)に示すように、例えば、光ディスク記録装置1がオーバーライトする際にRIDコードを読み出した結果、元のデータを記録した光ディスク記録装置1の記録パワーがP1wで、消去パワーがP1eの場合、光ディスク記録装置1の記録条件を記録パワーP1w、消去パワーP1eに変更してオーバーライトするように設定する。また、元のデータを記録した光ディスク記録装置1の記録パワーがP2wで、消去パワーがP2eの場合、光ディスク記録装置1の記録条件を記録パワーP2w、消去パワーP2eに変更するか、または、光ディスク記録装置1の記録条件を自己の初期設定値である記録パワーP0w、消去パワーP0eでオーバーライトする。さらに、光ディスク記録装置1がオーバーライトする際に読み出したRIDコードが自己のものであった場合、記録条件を変更せずに記録パワーP0w、消去パワーP0eでオーバーライトすると良い。
【0068】
また、前記のように光ディスク記録装置は、メーカーによってスポット形状が異なるので、元のデータを記録した光ディスク記録装置のスポット形状が異なる場合、レーザ光の照射パワーを変更することで、スポット形状を変更したのと同じ効果を得ることができる。例えば、自己のスボット形状が図5(B)に示した横長の楕円形状で、元のデータを記録した光ディスク記録装置のスポット形状が図5(A)に示した縦長の楕円形状の場合、レーザ光の照射パワーを強くして所定の値にすることで、書換型光ディスクに形成するピットの幅をほぼ同様にすることができる。
【0069】
さらに、光ディスク記録装置は、前記のようにファームウェアのバージョンや記録速度によって、記録条件が異なる場合がある。そのため、本発明の光ディスク記録装置1では、オーバーライトする書換型光ディスクDのRIDコードを読み出す際に、メーカーや型式の情報に加えて、RIDコードとして記録されたファームウェアのバージョンや記録速度を読み出して、これらの情報に基づいて記録条件を変更するように設定することができる。このように、RIDコードのメーカーや型式の情報に加えて、ファームウェアのバージョンや記録速度に基づいて記録条件を変更することで、より細かく記録条件設定できるので、元のデータを確実に消去するように消去パワーを設定することができる。
【0070】
ここで、従来の光ディスク記録装置では、光ディスクに応じてε(消去パワー/記録パワー)の値を固定値とする場合が多い。しかし、元のデータを記録した光ディスク記録装置の記録パワーの方が、オーバーライトする光ディスク記録装置の記録パワーよりも弱い場合などでは、εが固定値であると消去パワー及びライトパワーを大きくしなければならないため、書換型光ディスクや光ディスク記録装置1のレーザダイオードの劣化が早まってしまう。そこで、本発明では、別の光ディスク記録装置で記録された書換型光ディスクにオーバーライトする場合、書換型光ディスクに照射するレーザ光の消去パワーを元のデータを記録した光ディスク記録装置の記録条件に合わせて強くするとともに、記録パワーを光ディスク記録装置に自己の初期値として設定された値を用いて、つまり、εの比率を変更してデータをオーバーライトするように設定する。
【0071】
このようにすることで、元のデータを完全に消去しながら、光ディスク記録装置に設定された本来の記録パワーで新しいデータをオーバーライトすることができるので、この書換型光ディスクDを再度光ディスク記録装置1でオーバーライトする場合には、記録条件を変更することなく、本来の記録条件でオーバーライトすることができる。したがって、書換型光ディスクDやレーザダイオードのこれ以降の劣化を抑制することができる。
【0072】
また、光ディスク記録装置1では、データが記録された書換型光ディスクDにオーバーライトする場合、元のデータを完全に消去する消去パワーのレーザ光を照射して、書換型光ディスクに記録された元のデータを完全に消去してから新しいデータを記録することができる。すなわち、光ディスクに記録された元のデータを消去しながら新しいデータを記録するのではなく、光ディスクのデータが記録された領域に消去パワーのレーザ光を照射して元のデータを完全に消去してから、記録パワーのレーザ光を照射して新しいデータを記録することができる。このようにしてデータを記録した場合も、光ディスク記録装置は、自己の光ディスク記録装置の記録条件でデータを記録することができるので、この光ディスク記録装置でこの書換型光ディスクをオーバーライトする場合には、自装置のレーザパワーの初期設定値(最適な記録パワー)でオーバーライトすることができる。
【0073】
このように、本発明の光ディスク記録装置1を使用することで、図8(B)に示すように、書換型光ディスクを別の光ディスク記録装置でオーバーライトしても、ジッタが悪化することなく、安定してデータを読み出すことができる。
【0074】
次に、本発明の光ディスク記録装置の動作をフローチャートに基づいて説明する。図9及び図10は、本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。以下の説明では、ユーザが光ディスク記録装置1で書換型光ディスクであるCD−RWにデータを記録する場合について説明する。
【0075】
図9に示すように、ユーザは、CD−RWにデータを記録する場合、まず、光ディスク記録装置1のディスクトレイにCD−RWをセットする。光ディスク記録装置1の制御部16は、CD−RWがセットされたことを検出すると(s1)、CD−RWをチャキングした後、所定の場所まで光ピックアップを移動し、レーザ光を照射して初期情報を取得する(s2)。具体的には、まず、制御部16は、光ディスクの種類を識別するためにレーザ光の反射率を判定する。この時、光ディスクの反射率が低くければ書換型の光ディスク(CD−RW)であり、反射率が高ければ追記型の光ディスク(CD−R)または読出型(非記録型)の光ディスク(CD−ROM)であると判定できる。また、制御部16は、光ディスク記録装置1にセットされた光ディスクのリードインエリアにおけるウォブル成分の有無を検出し、ウォブル情報があった場合にはATIP情報を検出する。ATIP情報を検出できた場合は、書換型または追記型の光ディスクと判定し、ATIP情報に含まれるディスクID(メーカーコード)やSTLI(Start Time of Lead−In Area:メーカーコード及びディスクコードに相当)などの情報を各 種の制御に利用する。このように、制御部16は、反射率とATIP情報とによって、書換型、追記型、及び読出型のいずれの光ディスクであるかを判定する。また、ATIP情報によって光ディスクのディスクIDを取得する。
【0076】
続いて、制御部16は、ユーザがセットしたCD−RWに対して行う処理を問い合わせる内容を表示部28に表示する(s3)。ユーザは、この表示に応じて、セットしたCD−RWに対して実行させたい処理を入力する。制御部16は、操作部27からの入力を検出すると(s4)、データの再生が設定された場合 (s5)、データの再生処理を行う(s6)。制御部16は、データの再生が完了すると処理を終了する。
【0077】
一方、制御部16は、データの記録が設定された場合(s5)、記録動作が初期記録であるか上書きであるかを判定する(s7)。具体的には、リードインエリア及びPMAにおけるEFM信号の有無を判定し、双方またはリードインエリアにEFM信号が記録されていない場合は初期記録と判定する。制御部16は、CD−RWがブランクディスクまたは記録途中である場合、光ディスクDのデータを未記録の領域に初めてデータを記録するので、PCAでOPCを行って最適記録パワーを決定する(s8)。そして、制御部16は、CD−RWにデータを記録または追記して(s9)、処理を終了する。
【0078】
一方、制御部16は、ステップs7において、CD−RWのリードインエリア及びPMAにEFM信号が記録されている場合、上書きを行うと判定して、ユーザに対して上書きの意志を確認する(s11)。この時、上書きを行わない旨の入力があった場合(s12)、処理を終了する。
【0079】
また、制御部16は、ステップs12において、上書きを行う旨の入力があった場合、まずPMAとリードインエリアを論理消去する(デシタルゼロを上書きする)(s13)。これにより、TOC情報が消失するため、ブランクディスクと同等に扱うことができる。また、リードインエリアに論理ゼロ信号を記録しているので、EFM信号を復号した際に論理ゼロ信号を検出すると、上書きを行うものと判断できる。
【0080】
続いて、制御部16は、CD−RWに記録されているデータを記録した光ディスク記録装置のドライブID及びファームウェアのバージョン情報を検索する (s14)。ドライブID(RIDコード)は、PMAにメインチャンネル情報として記録されている。また、ファームウェア(記録制御プログラム)のバージョン情報は、前記のようにRIDコードとして記録されているメインチャンネルデータ2048バイト中の256−1023バイトに設定された製造者特定用途コードに記録されている情報を読み出す。
【0081】
なお、ステップs14において、PMAからRIDコードが取得できない場合は、プログラム領域を再生すると、サブコードQチャンネル−mode3となっているフレームからRIDコードを取得することができる。また、Run−in、Run−outブロックのメインチャンネル情報からもRIDコードを取得することができる。したがって、光ディスクのデータ記録状態などによって、RIDコードの取得場所を選択することができる。
【0082】
図10に示すように、光ディスク記録装置1の制御部15は、ドライブID及びファームウェアのバージョン情報を取得できた場合(s15)、このドライブID及びファームウェアのバージョン情報が、自装置のものであるか否かを確認する(s16)。制御部16は、ドライブID及びファームウェアのバージョン情報が自装置のものであった場合、OPCを行って最適記録パワーを求めて(s17)、データの上書きを行い(s18)、処理を終了する。
【0083】
また、制御部16は、ステップs16においてドライブID及びファームウェアのバージョン情報が自装置のものでない場合、記憶部25に格納した情報を照会する(s21)。光ディスク記録装置1の記憶部25には、前記のように複数の光ディスク記録装置のドライブIDやファームウェアのバージョン情報と、記録条件とが関連付けて格納されている。なお、記録条件としては、記録パワー値、消去パワー値、ボトムパワー値、ライトストラテジなどのうち少なくとも1つの条件がファームウェアのバージョン情報と関連付けて格納されている。
【0084】
制御部16は、光ディスク記録装置のドライブIDやファームウェアのバージョン情報が記憶部25に格納されていた場合(s22)、ドライブIDやファームウェアのバージョン情報に関連付けて格納されているオーバーライト時の記録条件を読み出し(s23)、この記録条件に基づいてデータをオーバーライトする(s25)。そして、制御部16は、処理を終了する。
【0085】
また、制御部16は、ドライブIDやファームウェアのバージョン情報に関連付けて格納されているオーバーライト時の記録条件が、記録パワーの補正情報の場合は、この情報を読み出してから(s23)、PMAでOPCを行って最適な記録パワーを取得して、この記録パワーやε(消去パワー/記録パワー)を前記の記録パワー補正情報に基づいて補正して(s24)、データをオーバーライト(上書き)する(s25)。そして、制御部16は、処理を終了する。
【0086】
一方、ステップs15において、CD−RWにドライブIDやファームウェアのバージョン情報が記録されていないために、これらの情報を検出できない場合、またはs22において、記憶部25にドライブIDやファームウェアのバージョン情報が格納されていない場合は、CD−RWに記録された元のデータの状態から記録パワー及び消去パワーを推定してこれらの値を調整する(s26)。例えば、CD−RWに記録された元のデータを再生して、クロストーク検出回路22でクロストーク信号の大小に応じて記録パワー及び消去パワーを調整する。そして、ステップs25の処理を行う。
【0087】
なお、ステップs26においては、上記の処理に代えて、書換型光ディスクに記録されたデータを消去できる最大の消去パワー、及びこの書換型光ディスクに最適な記録パワーを設定するようにしても良い。書換型光ディスクの最大消去パワーは、光ディスクごとに異なるが、ステップs2において読み出した光ディスクの初期情報に基づいて設定することができる。これにより、光ディスク記録装置の書換型光ディスクに対する記録条件が異なる場合でも確実に元のデータのピットを完全に消去できる。
【0088】
以上、記録媒体がCD−RWの場合について説明したが、DVD−RW及びDVD+RWの場合にも適用可能である。DVD系の記録媒体にはRMA領域と呼ばれるドライブID、ディスクID、記録パワーなどの情報を記録する領域が用意されているので、このRMA領域から必要な情報を取得することで、CD−RWと同様の効果を得ることができる。
【0089】
また、自己の光ディスク記録装置に設定された記録パワーよりも高い記録パワーでデータを上書きした場合は、記録パワーの情報をCD−RWのRIDコードとして記録したり、DVD−RW及びDVD+RWのRMA領域に記録したりすると良い。データを上書きする際には、この情報を読み出すことで、元のデータの影響が残らない記録条件でデータを上書きすることができる。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0091】
(1)元のデータを記録した光ディスク記録装置と同様の記録条件で上書きすることで、元のデータを完全に消去することができるので、ジッタが悪化することなく適正な記録状態でデータを上書きすることができる。
【0092】
(2)上書きするデータの記録条件をより細かく調整することが可能となり、元のデータを確実に消去することができ、新たなデータのエラーレートを低くすることができる。
【0093】
(3)記録パワーを元のデータに応じて強くするといった記録条件の変更をしなくても良いので、レーザダイオードや書換型光ディスクの寿命を延ばすことができる。また、この光ディスク記録装置で再度上書きする場合は、消去パワーや記録パワーを変更せずに自己の光ディスク記録装置の記録条件で上書きを行うことができる。
【0094】
(4)上書きするデータの記録条件をより細かく調整することが可能となり、元のデータを完全に消去して、新たなデータを上書きすることができる。
【0095】
(5)記録制御プログラムのバージョン情報に応じた記録条件に基づいて、上書きするデータの記録条件を調整して、確実に元のデータを消去して別のデータを上書きすることができる。
【0096】
(6)光ディスクに上書き記録する場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報が一致した場合、その記録装置識別情報に関連付けされた記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して上書き記録を行うので、適正な記録条件で上書き記録することができる。
【0097】
(7)光ディスクに記録を行う際に初期記録か上書き記録かを判断して、その記録状態に応じた記録条件で記録を行うので、光ディスクに最適な記録条件で記録を行うことができる。
【0098】
(8)データを上書き記録する場合、OPCを行って最適記録パワーを決定してから記録装置識別情報を検出して、この記録装置識別情報に基づいて記録パワーや消去パワーを補正するので、光ディスクに記録されていたデータを確実に消去しながら新たなデータを上書きすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】書換型光ディスクのオーバーライト回数とジッタとの関係、及び異なる記録パワーで光ディスクにオーバーライトを行った時のジッタの変化を示したグラフである。
【図2】書換型光ディスクに形成されるピットの形状を示した図である。
【図3】書換型光ディスクにオーバーライトする際のイメージ図である。
【図4】書換型光ディスク用のライトストラテジの一例である。
【図5】光ディスク記録装置のレーザ光のスポット形状及び書換型光ディスクに形成されるピットの形状を示した図である。
【図6】本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の構成を示したブロック図である。
【図7】光ディスクの領域構成を示した断面図である。
【図8】記録パワーとジッタとの関係、及び書換型光ディスクを別の光ディスク記録装置で記録した場合のジッタの変化を示した図である。
【図9】本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係る光ディスク記録装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1−光ディスク記録装置 10−光ピックアップ
11−スピンドルモータ 12−RFアンプ
13−サーボ回路 14−ATIP検出回路
16−制御部 20−レーザパワー制御回路
22−クロストーク検出回路 25−記憶部
27−操作部 28−表示部
Claims (10)
- 光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。
- 光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して、若しくはその記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定のライトストラテジを使用して、記録を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。
- 光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、この記録装置識別情報と、予め記憶している複数の記録装置識別情報と、を照合して、予め記憶している自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、この記録装置識別情報に関連付けて記憶している消去パワーと、前記書換型光ディスクに最適な記録パワーと、を使用して、記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
- 前記光ディスク記録装置の識別情報に加えてデータの記録速度情報を読み出して、前記光ディスク記録装置の識別情報で識別される光ディスク記録装置が、前記データの記録速度情報で識別されるデータの記録速度で書き込んだデータを消去できる記録条件を適用して、前記書換型光ディスクにデータの記録を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の光ディスク記録方法。
- 光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録制御プログラムのバージョン情報を検出して、このバージョン情報と、予め記憶している複数のバージョン情報と、を照合して、予め記憶していたバージョン情報と一致した場合には、そのバージョン情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録することを特徴とする光ディスク記録方法。
- 光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出して、その記録装置識別情報のみを用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して上書き記録を行い、
予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致しない場合には、OPCを行って最適記録パワーを決定し、その記録パワーを使用して上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。 - 光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出して、その記録装置識別情報を用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の記録パワー、消去パワー、またはボトムパワーの少なくともいずれか1つを使用して、若しくはその記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定のライトストラテジを使用して、上書き記録を行い、
予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致しない場合には、OPCを行って最適記録パワーを決定し、その記録パワーを使用して上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。 - 光ディスクに記録を行うに先立って、その記録が未記録トラックに記録する初期記録であるか、または記録済みトラックに記録する上書き記録であるかを判断し、
初期記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定してその最適記録パワーを採用して初期記録を行い、
上書き記録である場合は、OPCを行って最適記録パワーを決定するとともに、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出し、その記録装置識別情報を用いて、予め記憶している複数の記録装置識別情報と照合して所定の記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している所定の補正情報を使用してその最適記録パワー、またはこの最適記録パワーと予め記憶している比率によって決まる消去パワーとを補正し、この最適記録パワー、またはこの最適記録パワーと消去パワーとを使用して、上書き記録を行うことを特徴とする光ディスク記録方法。 - 光ディスクに記録を行うに先立って、光ディスクに残されている記録装置識別情報を検出する読出手段と、
複数の記録装置識別情報と、各記録装置識別情報に関連づけた記録条件と、を記憶している記憶手段と、
前記読出手段が検出した記録装置識別情報を、前記記憶に予め記憶させた複数の記録装置識別情報と照合して、予め記憶していた自己の記録装置識別情報とは異なる記録装置識別情報と一致した場合には、その記録装置識別情報に関連付けて記憶している記録条件を使用して、記録を行う記録手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク記録装置。 - 前記読出手段は、既にデータが記録された書換型光ディスクから、書換型光ディスクの識別情報、光ディスク記録装置の記録制御プログラムのバージョン情報、またはデータの記録速度情報の少なくともいずれか1つを読み出し、
前記記録手段は、前記光ディスク記録装置の識別情報に加えて、前記読出手段が読み出した情報に対応する記録条件で、書換型光ディスクにデータを上書きする請求項9に記載の光ディスク記録装置。
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