JP2001266353A - 記録方法、装置及び媒体 - Google Patents

記録方法、装置及び媒体

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JP2001266353A
JP2001266353A JP2000087124A JP2000087124A JP2001266353A JP 2001266353 A JP2001266353 A JP 2001266353A JP 2000087124 A JP2000087124 A JP 2000087124A JP 2000087124 A JP2000087124 A JP 2000087124A JP 2001266353 A JP2001266353 A JP 2001266353A
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JP2000087124A
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Tetsuji Kawashima
哲司 川嶌
Eiji Kumagai
英治 熊谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録密度を高める。 【解決手段】 ランの長さが制限されたRLL(run lengt
h limited)符号化を用い、ランに対応するパターンに
よりデータを記録され、最短パターンより長さが短いパ
ターンは最短パターンに補正されて再生される光ディス
ク101を用い、デジタル処理部40のEFM(eight-
to-fourteen modulation)イコライザ12は、符号化/
復号部50のEFM/CIRC(cross interleave Ree
d-Solomoncode)符号化/復号部51から入力されたE
FM信号を書き込み信号に変換する際に、最短ランに対
応するパターンの長さを縮小して光ディスク101の記
録トラックに沿って記録するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状の記録
媒体に情報を記録する記録方法及び装置並びに情報が記
録されたディスク状の記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1回だけ書き込み可能であり、書
き込み後はいわゆるCDに対応するCDプレーヤで再生
することができる光ディスクとして、いわゆるCD−R
(recordable)が提供されている。
【0003】いわゆるCD−R201は、図7に断面を
示すように、ポリカーボネート基盤の透過層201a、
スピンコートされた有機色素の記録層201b、金蒸着
した反射膜201c、及び紫外線(UV)硬化樹脂の保護
膜201dからなる。
【0004】図8に示すように、未記録のいわゆるCD
−R201にはピットはなく、予め形成された案内溝の
プリグルーブ(pregroove)211のみがある。記録時
や再生時には、このプリグルーブ211を使ってトラッ
キングサーボが掛けられる。
【0005】プリグルーブ211は、わずかなウォブル
(wobble:蛇行)が施され、かつこのウォブルはFM変
調されている。このウォブルを復調すれば、光ディスク
上の絶対番地を示す時間情報が得られる。この時間情報
は、ATIP(absolute time in pregroove)と呼ば
れ、いわゆるCDのサブコード(subcode)Qチャンネ
ルに相当する。これはスピンドルサーボや記録場所の管
理等に用いられる。
【0006】いわゆるCD−R201への記録は、この
プリグルーブを利用して、トラッキングとスピンドルと
についてサーボで制御しながら、データの“1”、
“0”に応じて、照射するレーザ出力の強弱を制御する
ことによって行われる。
【0007】未記録のいわゆるCD−R201は、全面
にわたって65%〜70%程度のほぼ一様の高い反射率
を持っている。強いレーザ出力が照射された部分はその
熱によってプリグルーブ211内の記録層201bの光
学的性質が変化し反射率の低いいわゆるCDのピットと
同等の部分になる。一方、レーザの照射が弱かった部分
の記録層201bは変化せずに高い反射率を有するラン
ドとして残る。従って、従来のいわゆるCDと同様のデ
ータに応じたピットとランドの列が形成される。
【0008】これは、CDのような物理的ピットができ
るわけではなく、光学的にこれと等価な変化、すなわち
基盤の形状変化や屈折率、吸収の変化が起きることによ
る。
【0009】このように記録されたいわゆるCD−R2
01を従来のいわゆるCDプレーヤやいわゆるCD−R
OMドライブ等で再生すると、記録前と光学的性質があ
まり変わらないプリグルーブは読み出しにはほとんど影
響を与えず、形成されたピット列が支配的になるので、
従来のいわゆるCDと同様にピットを再生することがで
きる。
【0010】いわゆるCDは、管理された工場で大掛か
りなマスタリング工程を経てスタンプされているのに対
して、いわゆるCD−R201は低価格ないわゆるCD
−R記録装置によって直接書き込みを行い、いわゆるC
Dと同等の品質のディスクを作成することが可能であ
る。
【0011】いわゆるCD−R201のレイアウトは、
図9に示すように、従来のいわゆるCDのリードインエ
リアの内側にパワー較正領域(power calibration are
a; PCA)、プログラム記憶領域(program memory area;
PMA)と呼ばれる特別の領域を持っている。
【0012】すなわち、図9のAに示すいわゆるCD
は、ディスクの内周から外周の順に、クランピングエリ
アa、リードインエリアb、プログラムエリアc及びリ
ードアウトアリアdが形成されている。これに対して、
図9のBに示すいわゆるCD−Rにおいては、いわゆる
CDのリードインエリアdの内周側にさらにPCM、P
MAの領域eを有している。
【0013】これらの領域は、いわゆるCD−Rドライ
ブによってのみ使用される。一般のいわゆるCD−RO
Mドライブは、この領域をアクセスすることができな
い。
【0014】PCAは、記録に必要なレーザ出力を決め
るために使用する領域である。いわゆるCD−Rの場合
は、レーザの熱によってピットを形成するので、記録時
のレーザ出力によって出来上がったディスクの品質が大
きく左右される。このため、正規の記録に先立って最適
なレーザ出力を精密に求めなければならない。そこで、
いわゆるCD−RドライブはPCAの領域にレーザの出
力を変えながらダミーのデータを書き、その後その部分
を再生してピットのでき具合を調べることによって最適
な記録状態となるレーザ出力を求める。
【0015】PMAは記録途中の暫定的なTOC情報を
控えておく領域である。この領域は、追記機能を持った
いわゆるCD−Rドライブで使用される。いわゆるCD
のTOCには、ディスクの目次情報が入っている。この
TOCを記録するためには、記録する前にディスクの全
録画内容が確定していなければならない。ところが、追
加記録ができるいわゆるCD−Rの場合は、記録を追加
しつつある段階ではディスクの全内容は確定していない
のでTOCを書くことができない。そこで記録を追加し
つつある段階ではPMAに記録途中のディスクの情報を
メモしておいて、これ以上記録を追加しないと決めたと
ころでPMAにメモしておいたディスクの情報をTOC
にコピーする。
【0016】同様に、書き込み後はいわゆるCDに対応
するCDプレーヤで再生することができる再記録可能な
光ディスクとして、いわゆるCD−RWが提供されてい
る。いわゆるCD−RWにおいては、データの“1”、
“0”に応じて、信号を記録する記録層に反射率の異な
る結晶相とアモルファス相が形成されることが上述のい
わゆるCD−Rと異なっている。
【0017】これら結晶相及びアモルファス層は、いわ
ゆるCD−RWに照射するレーザ出力の強弱により相変
化を制御することにより形成され、いわゆるCD−Rと
異なって再書き込みが可能になっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、いわゆるC
D−RやいわゆるCD−RWのような光ディスクにより
多くの情報を記録するために、光ディスクの記録密度を
高める高密度化が図られている。光ディスクの高密度化
に伴い、光ディスクのデータ抜き取りのマージンが小さ
くなっている。すなわち、光ディスクに記録されたデー
タを正しく分離するための余裕が低減している。
【0019】いわゆるCD−RやいわゆるCD−RWの
ようにランの長さを制限した規格を採用する光ディスク
においては、一般的に最短パターンと2番目に短いパタ
ーンを抜き取るマージンが小さくなっている。このた
め、これらの規格の光ディスクは上記マージンの制限に
より、記録密度の向上が阻まれている。
【0020】本発明は、上述の実情に鑑みて提案される
ものであって、光ディスクのデータ抜き取りのマージン
を確保することにより記録密度を向上させるような記録
方法、装置並びに媒体を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る記録方法は、同一値のチャネルビッ
トが連続するランの長さが制限された符号を用い、ラン
に対応するパターンにより記録トラックに沿ってデータ
が記録され、許容される最短パターンより長さが短いパ
ターンは最短パターンに補正されて再生されるディスク
状の記録媒体に対してデータを記録する記録方法におい
て、上記記録トラックに沿ってデータを記録する際に、
上記最短パターンの長さを縮小して記録するように制御
する制御工程を有するものである。
【0022】本発明に係る記録装置は、同一値のチャネ
ルビットが連続するランの長さが制限された符号を用
い、ランに対応するパターンにより記録トラックに沿っ
てデータが記録され、許容される最短パターンより長さ
が短いパターンは最短パターンに補正されて再生される
ディスク状の記録媒体に対してデータを記録する記録装
置において、上記記録トラックに沿ってデータを記録す
る際に、上記最短パターンの長さを縮小して記録するよ
うに制御する制御手段を有するものである。
【0023】本発明に係る記録媒体は、同一値のチャネ
ルビットが連続するランの長さが制限された符号を用
い、ランに対応するパターンにより記録トラックに沿っ
てデータが記録され、許容される最短パターンより長さ
が短いパターンは最短パターンに補正されて再生される
ディスク状の記録媒体において、上記最短パターンの長
さを縮小してデータが記録されているものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0025】本実施の形態として、いわゆるCD−Rや
いわゆるCD−RWのような光ディスクに対してデータ
を記録及び/又は再生する光ディスク装置について説明
する。
【0026】これらの光ディスクでは、同一値のチャネ
ルビットが連続するラン(run )の長さが制限されたR
LL(run length limited)符号が採用されている。具
体的には、ランは、単位時間Tを基準として期間3Tか
ら期間11Tまでに制限されている。ランは、光ディス
クの記録トラックに沿って、マークとスペースのような
パターンによって記録される。
【0027】光ディスクの容量を大きくするために記録
密度を向上させると、記録されたデータを正しく認識し
て再生することが困難になる。例えば、最短期間3Tの
ランに対応する最短パターンを、期間2Tや期間4Tの
ランと誤って認識する確率が高くなる。
【0028】この光ディスクにおいては、最短期間が3
Tであるので、期間2Tは必ず誤りであることになる。
このような原理に基づいて認識した期間2Tを最短期間
3Tに補正する技術RunDetectは、特開平10−125
009号公報の明細書に開示されている。
【0029】本実施の形態においては、光ディスク装置
は、この技術RunDetectを前提として、最短期間3Tの
ランに対応するパターンの長さを縮小して記録する。
【0030】長さが縮小されたパターンは期間2Tのラ
ンと認識される確率が高くなるが、期間2Tと認識され
たランは、RunDetectにより期間3Tに補正される。
【0031】一方、期間3Tのランに対応するパターン
の長さを縮小して記録することにより、長さが縮小され
たランが期間4Tのランと認識される確率は低くなる。
このように、期間3Tのランに対応するパターンの長
さを縮小して記録することにより、期間3Tのランを認
識する確率を低下させることなく、記録トラックに沿っ
たパターンによる記録密度を向上させて光ディスクの記
録密度を向上させることができる。
【0032】図1に示すように、光ディスク装置は、光
学ピックアップ11を支持するベースユニット10と、
各種サーボ処理を行うサーボ部20とを有している。
【0033】ベースユニット10には、光学ピックアッ
プ11と、スレッドモータ16と、スピンドルモータ1
7とが備えられている。
【0034】光学ピックアップ11は、レーザダイオー
ド13を駆動するレーザドライバ12と、レーザドライ
バ12の駆動に応じてレーザ光を発するレーザダイオー
ド13と、レーザ光を分割するビームスプリッタ14a
と、光ディスク101の信号記録面にレーザ光を集光し
て照射する集光レンズ14bと、レーザ光を検出するデ
ィテクター15とを含む光学素子を有している。
【0035】光学ピックアップ11は、読み出し時は光
ディスク101からの反射光をディテクター15にて電
気信号に変換し、レーザドライバ12によって書き込み
信号に従ってパワーを切り替えられたレーザ光を発し、
光ディスク101の信号記録面にピットを形成する。
【0036】サーボ部20は、光ディスク101の信号
記録面上にレーザ光が集光されるように集光レンズ14
bを制御するフォーカスサーボ回路、信号記録面の記録
トラック上にレーザ光が集光されるように集光レンズ1
4bを制御するトラッキングサーボ回路、光学ピックア
ップ11を光ディスク101の軸方向に送るスレッドサ
ーボ回路、光ディスク101が所定の線速度で回転する
ように制御するスピンドルサーボ回路のような各種のサ
ーボ回路を有している。
【0037】サーボ部20は、光学ピックアップ11等
から得られたサーボエラー信号に基づいて各種サーボ制
御を行い、光学ピックアップ11についてシーク動作等
の制御を行う。
【0038】また、光ディスク装置は、RF(radio fr
equency:無線周波数)信号を処理するRF処理部30
と、デジタル信号を処理するデジタル信号処理部40
と、信号の符号化及び/又は復号を行う符号化/復号部
50と、バッファメモリ53とを有している。
【0039】RF処理部30は、主に光学ピックアップ
11から得られた信号を処理してサーボエラー信号を発
生させたり、読み出し/書き込み時のRF信号や、AT
IP等の制御も行っている。また、RF処理部30は、
レーザを制御する自動パワー制御部(auto power contr
oller; APC)33により読み出し時や書き込み時のレー
ザパワー制御も行っている。
【0040】デジタル処理部40では、書き込み時は、
受け取ったEFM(eight to fourteen modulation;EF
M)信号をイコライズ(パルス調整)してレーザドライ
バ12へ送り出すEFMイコライザ41を有している。
【0041】EFMイコライザ41は、EFM/CIR
C符号化/復号部51から送られたEFM信号に対し
て、期間3Tのランに対応するパターンの長さが縮小さ
れて記録されるようにレーザドライバ12に送るパルス
を調整することにより、パターンの長さを制御してい
る。
【0042】このEFMイコライザ41において、期間
3Tのランが理想的に記録された場合を例に挙げて説明
する。図2のAには、チャネルクロックと4倍クロック
のサンプリングによって得られたデータ列が示されてい
る。チャネルクロックにより得られたデータ列は“01
110”であり、“1”が連続する期間3Tのランが表
れている。
【0043】なお、図においては、4倍クロックのサン
プリングにより得られたデータ列において“0”から
“1”への遷移と、その逆の“1”から“0”への遷移
の中間レベルを“X”と表示している。
【0044】この中間レベルは理想的な場合には“1”
と“0”の中間であるが、実際には“1”又は“0”の
いずれかのレベルと認識される。以下では、この中間レ
ベル“X”をエッジとして参照する。
【0045】図2のAに示した期間3Tのランにおい
て、後ろ側のエッジを4倍クロックの1周期、すなわち
期間T/4だけ前のほうに移動する。これにより、理想
的には図2のBの示すようなデータが得られ、ランの期
間は2.75Tとなる。
【0046】この状態であれば、ランは3Tであると認
識される。しかし、このランは期間2Tとより認識され
やすい状態であり、逆に言うと期間4Tと認識される可
能性は低くなっている。
【0047】このようなサンプリングによるデータ列の
認識は、光ディスク101からデータを再生する際に、
デジタル信号処理部40のA/D処理部43において行
われる。この認識の際には、上述したRunDetectが適用
されるが、これについてはさらに後述する。
【0048】仮にこのランが期間2Tと認識されても、
上述した技術RunDetectにより期間3Tに補正される。
従って、ランの期間4Tと期間3Tが正しく分離される
確率がより高くなり、記録されたデータを正しく読み取
る確率が向上する。
【0049】この例では、期間3Tのランの後ろ側のエ
ッジを4倍クロックの1周期だけ前に移動させることに
よりランの長さを縮小した。しかし、図2のCに示すよ
うに、期間3Tのランの前側のエッジを4倍クロックの
1周期、すなわち期間T/4だけ後ろに移動させること
にランの長さを縮小することもできる。
【0050】このようにランの長さが縮小された結果、
図2のCにおけるランは期間2.75Tとなっている。
この状態においてはランは期間3Tと認識されるが、仮
に期間2Tと認識されても、RunDetectにより期間3T
に補正される。
【0051】また、図2のDに示すように、期間3Tの
ランの前側のエッジを4倍クロックの1周期、すなわち
期間T/4だけ後ろに、後ろ側のエッジを4倍クロック
の1周期、すなわち期間T/4だけ前に移動させること
によりランの長さを縮小することもできる。
【0052】このようにランの長さが縮小された結果、
図2のDにおけるランは期間2.5Tとなっている。こ
の状態においてもランは期間3Tと認識されるが、仮に
期間2Tと認識されても、RunDetectにより期間3Tに
補正される。
【0053】しかし、期間3Tのランが連続している場
合にこの処理を行うと、データを正しく読み取る確率を
却って低下させてしまうおそれがある。
【0054】図3のAに示す例においては、チャネルク
ロックによるサンプリングにより得られたデータ列は
“01110001”であり、“1”が連続する期間3
Tのランに続いて“0”が連続する期間3Tのランが表
れている。
【0055】この状態において、“1”が連続する前側
のランと“0”が連続する後ろ側のランのエッジを前に
4倍クロックの1周期、すなわち期間T/4移動させる
と、図3のBに示すようになる。
【0056】図3のBにおいては、“1”が連続する前
側のランは期間2.75Tと長さが縮小されたが、
“0”が連続する後ろ側のランは期間3.25Tと長さ
が延長された。
【0057】上述したように、前側のランは期間2.7
5Tであるが、期間3Tと認識され、仮に期間2Tと認
識されたとしても、RunDetectにより期間3Tに補正さ
れる。従って、期間4Tと認識される可能性は低くな
り、ランの期間4Tと期間3Tが正しく分離される確率
は高くなる。
【0058】しかし、後ろ側のランは期間3.25Tで
あり、期間4Tと認識される可能性が高くなる。この結
果、ランの期間4Tと期間3Tが正しく分離される確率
がより低くなるので、記録されたデータを正しく読み取
る確率の向上は達成することができない。
【0059】一方、図3のAに示したように“1”が連
続する期間3Tの前側のランに“0”が連続する期間3
Tの後ろ側のランが連続する状態で、後ろ側のランの前
のエッジを4倍クロックの1周期、すなわち期間T/4
だけ前に移動させ、後ろ側のランの後ろのエッジを4倍
クロックの1周期、すなわち期間T/4だけ前に移動さ
せると図3のCに示すようになる。
【0060】図3のCにおいては、“1”が連続する前
側のランは期間2.75Tと長さが縮小されたが、
“0”が連続する後ろ側のランは期間3Tと変化しな
い。
【0061】従って、前側のランについては期間4Tと
期間3Tが正しく分離される確率は高くなる。しかし、
後ろ側のランについては、ランの位置を全体として前方
に4倍クロックの1周期、すなわち期間T/4だけシフ
トしたに過ぎないことになり、特にメリットはなく逆に
悪影響が考えられる。
【0062】このように、記録されたデータを正しく読
み取る確率を向上させるためには、その期間3Tのラン
に後続するランが期間3Tである場合には、そのランの
後ろのエッジを前に移動することによりランの長さを縮
小する処理は行わないほうが良好な結果が得られる。
【0063】逆に、直前のランが期間3Tである場合に
は、その期間3Tのランの直前のランが期間3Tである
場合には、そのランの前のエッジを後ろに移動すること
によりランの長さを縮小する処理は行わないほうが良好
な結果が得られる。
【0064】また、期間3Tのランの前後に隣接するラ
ン、すなわち直前のラン及び後続するランがともに期間
3Tである場合には、そのランの前のエッジを後ろに移
動したり後ろのエッジを前に移動したりすることにより
そのランの長さを縮小する処理は行わないほうが良好な
結果が得られる。
【0065】前後に隣接するランが期間4Tや期間5T
の場合にも、その期間3Tのランの長さを縮小する処理
を行わない、あるいは、長さを縮小する量を小さくする
ことも考えられる。
【0066】これは、RunDetectは期間3Tのランには
効果的であっても、期間4Tや期間5Tのランには効果
がないので、期間3Tのランについで出現確率の高いこ
れらの期間のランが期間3Tのランの長さを縮小したこ
とにより長く記録されると、全体的の読み取り性能に悪
影響を与えることも考えられるからである。
【0067】このように、本実施の形態の光ディスク装
置の光学的、あるいは信号処理能力により、前後に隣接
するランの期間によって期間3Tのランの長さを縮小す
る量を制御するとより効果的な場合が有り得る。
【0068】続いて、EFMイコライザ12からレーザ
ドライバ12に送られる書き込み信号について説明す
る。この書き込み信号は、光ディスク101の種類によ
って異なる。ここでは、いわゆるCD−R及びいわゆる
CD−RWを例にとって説明する。
【0069】まず、光ディスク101にいわゆるCD−
Rを用いる場合の書き込み信号を説明する。
【0070】本来の記録速度を基準として1倍(1×)
又は2倍(2×)の記録速度においては、図4のAに示
すEFM信号は、図4のBに示すような高周波(high f
reqency;HF)書き込み信号によって書き込まれる。
【0071】すなわち、図4のAに示すEFM信号にお
いては、単位周期Tについて期間n×T(n=3〜1
1)にわたるハイレベルのマークInが示されている。
図4のBに示すように、各Inマークは、期間(n−
θ)×Tの書き込みパルスを適用することによって記録
される。I3 のみのパルスが期間ΔT延長される。HF
書き込み信号のハイレベルは、書き込みレベルPwであ
る。
【0072】図4のCに示すように、本来の記録速度を
基準として4倍(4×)の記録速度においては、各In
は、期間(n−0.5)×Tの書き込みパルスを適用す
ることによって書き込まれる。各Inのパルスは、最初
の期間1.25Tにわたって余分なパワーΔPだけ高め
られる。
【0073】本実施の形態においては、例えば3Tのピ
ットの後ろのエッジを前にT/4ずらして2.75Tと
して記録するには、n=2.75に対応するパルス幅
(2.75−0.5)Tの書き込みパルスを適用すれば
よい。
【0074】3Tのピットの前のエッジを後ろにT/4
ずらして2.75Tとして記録するには、記録パルス全
体を後ろにT/4ずらしてn=2.75に対応するパル
ス幅(2.75−0.5)Tの書き込みパルスを適用す
ればよい。
【0075】3Tのピットの後ろのエッジを前にT/4
ずらして2.75Tとして記録するには、3Tの次に記
録するnTのピットの記録パルス全体を前にT/4ずら
してパルス幅を(n+0.25−0.5)Tとする。
【0076】3Tのピットの前のエッジを後ろにT/4
ずらして2.75Tとして記録するには、3Tの前に記
録するnTのピットの記録パルスをパルス幅(nT+
0.25−0.5)Tとする。
【0077】続いて、光ディスク101にいわゆるCD
−RWを用いる場合の書き込み信号について説明する。
【0078】本来の記録速度を基準として1倍(1×)
の記録速度においては、図5のAに示す各In(n=3
〜11)マークは、図5のBに示すように期間(n−
0.5)×Tの書き込みパルス列(write pluse train;
WPT)を適用することによって書き込まれる。
【0079】各InWTTの最初のパルスは、期間0.
5T遅延された期間0.5Tのものであり、残りのパル
スは全て期間0.25Tであり、前のパルスから期間
0.75Tだけ隔てられている。
【0080】各InWRTに対して、WPTの終端は、
これに続くエッジから期間1T隔てられている。書き込
みパルスの間のパワーレベルは書き込みレベルPWOと呼
ばれる。WPT内で各パルスの間のレベルはバイアスレ
ベルPBOと呼ばれ、期間0.75Tから期間1Tにわた
って維持される。各InWPTの間のパワーレベルは消
去レベルPEOと呼ばれる。
【0081】図5のCに示すように、本来の記録速度を
基準として2倍(2×)又は4倍(4×)の記録速度に
おいても、各Inマークは、期間(n−0.5)×Tの
WPTを適用することによって書き込まれる。
【0082】各InWPTの最初のパルスは、期間0.
5T遅延された期間1Tのものであり、残りのパルスは
全て期間0.5Tであり、前のパルスから期間0.5T
だけ隔てられている。
【0083】図1の光ディスク装置において、デジタル
処理部40には、タイミング信号発生部42や、光学ピ
ックアップ11からの信号をモニタするためのA/D処
理部43も含まれる。
【0084】A/D処理部43においては、RF信号処
理部32から送られたRF信号を2値化してデジタル信
号に変換する。A/D処理部は、この変換の際に上述し
た技術RunDetectを用いて期間2Tのランを期間3Tの
ランに補正している。
【0085】ここで、RunDetectの原理を簡単に説明す
る。図6においては、RF信号処理部32から送られた
RF信号aが示されている。RF信号aは、チャネルク
ロックによるサンプリング点bにおいて、閾値Vthを
基準として“1”と“0”に2値化される。
【0086】図6の上段に示すように、チャネルクロッ
クによるサンプリングに得られたデータ列は“011
0”である。このデータ列における“11”は、期間2
Tのランとして認識される。上述のように、この光ディ
スクのRLL符号によると期間2Tのランは規格外であ
る。
【0087】同様にして、このチャネルクロックに対し
て4倍の周波数を有する4倍クロックによっても、RF
信号aは2値化される。RF信号aは、4倍チャネルク
ロックによるサンプリング点cにおいて、閾値Vthを
基準としてサンプリングされる。図6の下段に示すよう
に、4倍クロックのサンプリングによりデータ列“00
001111111111000”が得られる。
【0088】このとき、4倍クロックのサンプリングに
より得られたデータ列において、期間2Tのランに対応
するチャネルクロックによるデータ列“11”の両側と
なる区間dと区間eを参照する。前方の区間dにおける
データ列は“011”と、後方の区間eにおけるデータ
列は“111”となっている。
【0089】この技術RunDetectは、後方の区間eにお
けるデータ列“111”は、前方の区間dにおけるデー
タ列“011”より“1”の数が多いので、後方に
“1”が連続するランを延長して期間2Tから期間3T
に修正する。
【0090】すなわち、時刻t1 におけるサンプリング
値を“0”から“1”にする。これによって、図6の上
段に示したチャネルクロックによるデータ列は“011
1”となる。このデータ列における“111”は、期間
3Tのランとして認識される。
【0091】なお、ここでは“11”と“1”が続く期
間2Tのランを補正したが、“00”のように“0”が
連続するような期間2Tのランも有り得る。このような
場合には、4倍チャネルクロックによるサンプリングし
たデータ列を参照して、“0”の数がより多いほうに
“0”のエッジを延長することにする。
【0092】図1に示した光ディスク装置の符号化/復
号部50は、EFM変調やCIRC(cross interleave
Reed-Solomon coding)についての符号化及び/又は復
号を行うEFM/CIRC符号化/復号部51と、いわ
ゆるCD−ROMに対する符号化及び/又は復号を行う
CD−ROM符号化/復号部52とを有している。
【0093】EFM/CIRC符号化/復号部51は、
光ディスク101に対応するピットデータとCDのフォ
ーマットに従うデータとの変換を行う。CD−ROM符
号化/復号部52は、CDフォーマットに従うデータ
と、ホストコンピュータ102に対応する、CD−RO
Mフォーマットに従うデータ及び音響データとの変換を
行う。
【0094】バッファメモリ53は、符号化/復号部5
0のデータを蓄積する。
【0095】なお、本実施の形態においては、いわゆる
CD−RやいわゆるCD−RWを例にとって説明した
が、本発明は、期間3Tから期間14Tまでのランを有
するRLL符号を採用するいわゆるDVD−RやDVD
−RW等に対しても同様に適用することができる。
【0096】
【発明の効果】本発明によると、ランの長さが制限され
た符号化において、最短パターンと次に短いパターンを
分離して読み取る精度を上げることができる。これによ
って、記録密度が同じであれば安定したデータの読み取
りが可能となり、また、より高密度に記録することも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスク装置の概略的な構成を示すブロック
図である。
【図2】期間3Tのランの長さの縮小を説明する図であ
る。
【図3】期間3Tのランに期間3Tのランが続く場合を
説明する図である。
【図4】いわゆるCD−Rにおける書き込み信号を示す
図である。
【図5】いわゆるCD−RWにおける書き込み信号を示
す図である。
【図6】RF信号のサンプリングを示す図である。
【図7】いわゆるCD−Rの構造を示す断面図である。
【図8】いわゆるCD−Rのプリグルーブの構造を示す
図である。
【図9】いわゆるCD−RのPCM及びPMAを説明す
る図である。
【符号の説明】
10 ベースユニット、20 サーボ部、30 RF処
理部、40 デジタル処理部、50 符号化/復号部、
61 制御部、62 外部インターフェース、101
光ディスク、102 ホストコンピュータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一値のチャネルビットが連続するラン
    の長さが制限された符号を用い、ランに対応するパター
    ンにより記録トラックに沿ってデータが記録され、許容
    される最短パターンより長さが短いパターンは最短パタ
    ーンに補正されて再生されるディスク状の記録媒体に対
    してデータを記録する記録方法において、 上記記録トラックに沿ってデータを記録する際に、上記
    最短パターンの長さを縮小して記録するように制御する
    制御工程を有することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 上記制御工程は、隣接するパターンの長
    さに応じて当該パターンの長さを縮小する否かをオン/
    オフ制御することを特徴とする請求項1記載の記録方
    法。
  3. 【請求項3】 上記制御工程は、隣接するパターンの長
    さに応じて当該パターンの長さを縮小する量を可変する
    ことを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  4. 【請求項4】 上記パターンは、記録トラックに沿って
    記録されるマーク又はスペースであることを特徴とする
    請求項1記載の記録方法。
  5. 【請求項5】 同一値のチャネルビットが連続するラン
    の長さが制限された符号を用い、ランに対応するパター
    ンにより記録トラックに沿ってデータが記録され、許容
    される最短パターンより長さが短いパターンは最短パタ
    ーンに補正されて再生されるディスク状の記録媒体に対
    してデータを記録する記録装置において、 上記記録トラックに沿ってデータを記録する際に、上記
    最短パターンの長さを縮小して記録するように制御する
    制御手段を有することを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、隣接するパターンの長
    さに応じて当該パターンの長さを縮小する否かをオン/
    オフ制御することを特徴とする請求項5記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、隣接するパターンの長
    さに応じて当該パターンの長さを縮小する量を可変する
    ことを特徴とする請求項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 同一値のチャネルビットが連続するラン
    の長さが制限された符号を用い、ランに対応するパター
    ンにより記録トラックに沿ってデータが記録され、許容
    される最短パターンより長さが短いパターンは最短パタ
    ーンに補正されて再生されるディスク状の記録媒体にお
    いて、 上記最短パターンの長さを縮小してデータが記録されて
    いることを特徴とする記録媒体。
  9. 【請求項9】 上記パターンは、記録トラックに沿って
    記録されるマーク又はスペースであることを特徴とする
    請求項8記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019537813A (ja) * 2016-11-18 2019-12-26 オラクル・インターナショナル・コーポレイション 高周波書込方式パターンを用いる光学記憶システム除算器を使用したdraw検証

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019537813A (ja) * 2016-11-18 2019-12-26 オラクル・インターナショナル・コーポレイション 高周波書込方式パターンを用いる光学記憶システム除算器を使用したdraw検証
JP7129409B2 (ja) 2016-11-18 2022-09-01 オラクル・インターナショナル・コーポレイション 高周波書込方式パターンを用いる光学記憶システム除算器を使用したdraw検証

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