JP4453567B2 - 記録装置、記録方法、ディスク製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置、及び記録方法に関する。また、このような光ディスク記録媒体を製造するためのディスク製造方法に関する。
特許第3454410号公報
光ディスクとして、特に再生専用のROMディスクは、1つのスタンパからプラスチックの射出成形によって短時間で大量のレプリカ基板を安価に製造可能であることからパッケージメディアとして世界中で利用されている。例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等は、音楽や映像等の情報を記録するROMディスクとして広く一般に普及している。
従来より、このようにパッケージメディアとして販売されるROMディスクを基にその記録データを違法コピーしたいわゆる海賊版ディスクが作成されており、著作権の侵害が問題となっている。
一般的に海賊版ディスクは、正規版ディスクから再生した信号を基にマスタリング工程によりスタンパを作成して複製ディスクを製造するようにして作成される。或いは正規版ディスクから再生した信号を記録可能なディスクにコピーすることで作成される。
海賊版ディスク製造防止のためには種々の技術が提案されているが、その1つとして、例えばディスクごとに異なる識別情報を付加する技術が知られている。このようにディスク個々に異なる識別情報を付加することで、再生装置側が上記識別情報を読み取ってこれをネットワーク経由で外部のサーバ装置に送信するといったシステムを構築することができる。このようなシステムを用いれば、例えば海賊版ディスクが作成・販売された場合には上記サーバ装置にて同一の識別情報が大量に検出されるので、海賊版ディスクの存在を検知することができる。さらに、検出された識別情報を送信してきた再生装置を特定することで、海賊版業者を特定できる可能性もある。
但し、このようにディスク個々に固有となる識別情報であっても、市販のドライブ装置で簡易にコピーできないようにして記録されていることが、著作権保護として有用である。
そこで、例えば上記特許文献1では、上記識別情報を、ディスクの反射膜に形成したマークによって記録するもとしている。すなわち、この特許文献1に記載のディスクでは、ピット及びランドの組み合わせにより主のデータ(コンテンツデータや管理情報等)が記録されると共に、所定のピット又はランド上の反射膜に対して微少な反射率変化を与えるマークを形成することで、上記主のデータ以外の副のデータ(識別情報)を記録するようにされている。
反射膜に対するマークの記録は、再生時のレーザパワーよりも高い記録パワーによるレーザ照射により行われる。このとき、マークによる反射率変化は微少なものとなるようにされて、ピット・ランドの組み合わせにより記録される主データの再生に影響を与えることがないようにされている。すなわち、これによって主データについての通常の再生動作では副データが再生されないようになっている。
副データ自体の再生は、別途の再生系を設けて、主データの再生信号中のこのような微少な反射率変化が与えられた部分を多数サンプリングしてこれらの例えば積分値を求める等して行うことができる。
この場合、副データとしてのマークを挿入すべき位置は、予め定められた所定のアルゴリズムによって決定される。すなわち、正規の再生装置では、記録時に用いたものと同様のアルゴリズムを用いることによりマークが記録されるべき位置を特定できるため、適正に副データとしての識別情報を再生することができる。
図13は、このような特許文献1に記載の技術に基づいて構成された副データ記録装置50の内部構成を示している。
先にも説明したように副データは、各ディスクに固有となる識別情報を記録するものとしている。従ってこの副データ記録装置50の動作としては、装填されるディスクごとに異なるパターンによる副データを記録することになる。
また、副データは、ディスク上において予めこれを記録する区間が定められ、さらにこの区間内においてそれぞれのマークを挿入する位置も予め定められている。副データ記録装置50としては、このような予め定められた特定の位置にマークが記録できるように構成されている。
先ず、ディスクDは、図示されないターンテーブルに載置された状態でスピンドルモータ51によって所定の回転駆動方式に従って回転駆動される。このように回転駆動されるディスクDに対し、図示する光ピックアップOPが記録信号(主データ)の読み出しを行う。
この光ピックアップOPには、図示するようにしてレーザ光源となるレーザダイオードLD、レーザ光をディスク100の記録面に集光・照射するための対物レンズ52、ディスクDからの上記レーザ光照射に基づく反射光を検出するフォトディテクタPD等が備えられている。
上記光ピックアップOP内のフォトディテクタPDによって検出された反射光情報は、IV変換回路53にて電気信号に変換された後、マトリクス回路54に供給される。マトリクス回路54は、IV変換回路53からの反射光情報に基づいて再生信号RF、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを生成する。
サーボ回路55は、マトリクス回路54からのトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに基づき、2軸駆動回路56が出力するトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを制御する。これら制御されたトラッキングドライブ信号TD・フォーカスドライブ信号FDは、光ピックアップOP内にて対物レンズ52を保持する2軸機構(図示せず)に対して供給されてトラッキングサーボ制御・フォーカスサーボ制御動作が行われるようになっている。
また、上記マトリクス回路54にて生成された再生信号RFは、イコライザ(EQ)57にて等化処理された後に2値化回路57に供給され、ここで”0””1”の2値化データに変換される。この2値化データはPLL(Phase Locked Loop)回路60、同期検出回路61、アドレス検出回路62に対して供給される。
また、マトリクス回路54からの再生信号RFはセンターレベル検出回路58に供給されてそのセンターレベルが検出される。このセンターレベルは2値化回路59の2値化処理に用いられる。
PLL回路60は、供給される2値化データに同期したマスタークロックCLKを生成し、これを必要な各部の動作クロックとして供給する。特に、このマスタークロックCLKは上記したイコライザ57、2値化回路59、及び次に説明する同期検出回路61、アドレス検出回路62、及び副データ発生部63の動作クロックとして供給される。
このPLL回路60では、上記2値化回路59にて上記センターレベルに基づいて再生信号RFをスライスした結果得られるエッジパルスと、内部のVCO(Voltage Controlled Oscillator)からの出力信号(マスタークロックCLK)との位相差から得られるPLLエラー信号を生成し、これをVCOにフィードバックすることで上記のように2値化データに同期したマスタークロックCLKを生成するようにされている。
同期検出回路61は、供給される2値化データからsyncパターンを検出した結果に基づきフレーム同期信号を生成する。フレーム同期信号はアドレス検出回路62を始めとした必要な各部に対して供給される。
アドレス検出回路62は、上記フレーム同期信号と供給される2値化データとに基づき、アドレス情報ADRの検出を行う。アドレス情報ADRは当該副データ記録装置50の全体制御を行う図示されないコントローラに供給されてシーク動作等に用いられる。また、このアドレス情報ADRは、副データ発生部63における記録タイミング生成回路64に対しても供給される。
副データ発生部63は、図示するようにして記録タイミング生成回路64、RAM(Randam Access Memory)65を備えている。この副データ発生部63は、入力される副データ、及び上記アドレス情報ADRとマスタークロックCLKとに基づき、ディスクDに対して記録されるべき副データとしてのマークを、ディスクD上の予め定められた位置に記録するための記録タイミング信号Wrtを生成する。
ここで、副データ発生部63により行われる副データの記録動作について簡単に述べておく。
先ず、前提として、副データとしてのマークは、ディスクD上に記録される主データとしてのピットとランドの組み合わせにおいて、所定長のピット又はランド上に記録するようにされている(例えば図5参照)。
このためには、副データ発生部63において、主データ中の所定長のピット又はランドとなるタイミングでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成する必要がある。このような記録タイミング信号Wrtを生成するために、副データ発生部63内のRAM65には、ディスクDに記録される主データの内容が格納されている。
また、上述もしたように副データとしてはディスクDごとに固有な識別情報を記録するものである。その値はディスクDの装填ごとに副データ発生部63内の記録タイミング生成回路64に入力される。
記録タイミング生成回路64は、RAM65内に格納される主データから所定長のピット又はランドの位置を特定し、これに応じたタイミングでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成する。実際には、これら所定長のピット又はランドにおける中央部のビット位置(例えば5Tの場合は3番目のビット位置)にマークを記録することになるので、これに応じたタイミングでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成する。
レーザパワー制御部64は、上記副データ発生部63から出力される記録タイミング信号Wrtに基づき、光ピックアップOP内のレーザダイオードLDのレーザパワーを制御する。具体的にこの場合のレーザパワー制御部64は、記録タイミング信号WrtがLレベルのときは再生パワーによるレーザ出力が得られるように制御を行う。そして、記録タイミング信号WrtがHレベルのときは記録パワーとなるように制御を行う。
このレーザパワー制御部64の制御によって記録パワーによるレーザ照射が行われることで、ディスクDにおけるこのレーザ照射部分の反射膜上にマークが形成されることになる。このように反射膜上に形成されるマークによってディスクD上に副データが記録される。
図14は、上記構成による副データ記録装置50内の記録時の各部の動作を波形図により示している。
先ず、図示するセンターレベルは、センターレベル検出回路58において再生信号RFに基づいて検出される。このセンターレベルにより、ディスクDに形成されるピットとランドとのエッジタイミングを示すエッジパルスが生成される。
上述もしたように、PLL回路60ではこのエッジパルスとVCOの出力パルスとの位相差に応じたPLLエラー信号が生成され、このPLLエラー信号がVCOにフィードバックされることで、2値化信号と同期した適正なマスタークロックCLKが生成される。
ここで、図13に示した副データ記録装置50において、副データとしてのマークを記録するにあたっては、レーザダイオードLDから出力されるレーザ光を記録パワーに制御するようにされる。
これによると、記録タイミング信号WrtがHレベルとなる区間では、光ピックアップOP内のフォトダイオードPDにて強い反射光が検出されることになるので、これに伴ってこの区間での再生信号RFは、図示するようにして記録パルスが重畳されたような波形となってその値が非常に高いレベルにまで上昇する。
このようにしてマーク記録部分において再生信号RFが急激に上昇すると、本来得られるべき再生信号RFの値が得られなくなることで、上記したエッジパルスにも誤りが生じる可能性が高くなる。
この図では、副データとしてのマークを所定長のピット及びランドに対して記録する例を示しているが、特にピット部分にマークを形成する場合に、エッジパルスの誤りが生じる可能性が高い。すなわち、ピット部分での再生信号RFは、本来は負の値となるべきものであるが、上記のようにしてマーク記録のために記録パルスが重畳されてしまうことで、図中「X」により囲った部分のようにその値はセンターレベルを超えて上昇してしまい、このセンターレベルを超えた部分で本来は得られるべきでないエッジパルスが生成されてしまうものである。
このようにエッジパルスが誤まったタイミングで生成されることで、図示するようにしてPLLエラー信号にも誤りが生じ、これに基づいて制御されるマスタークロックCLKのタイミングにも誤差を生じさせる。そして、マスタークロックCLKに誤差が生じることで各部の動作にも誤差を生じさせる。
特に、記録タイミング生成回路64が生成する記録タイミング信号Wrtは、記録時においてマスタークロックCLKのタイミングに従って生成されることでレーザパワー制御64に適正な記録タイミングを指示するようにされている。このことから、マスタークロックCLKに誤差が生じてしまうことによっては、適正な挿入位置にマークを記録することができなくなってしまう。
また、マスタークロックCLKに誤差が生じれば、アドレス検出回路62において適正にアドレス情報ADRを検出することもできなくなってしまう。
また、上述のようにしてマーク記録部分での再生信号RFの値が急激に上昇することによっては、この再生信号RFに基づいて検出されるセンターレベルとしても本来あるべきレベルから上昇してしまうという問題がある(図中「Y」参照)。
このようにセンターレベルが上昇してしまうことによっても、適正にエッジパルスを生成することができなくなるので、マスタークロックCLKに誤差を生じさせる結果となる。
すなわち、このようにセンターレベルが上昇してしまうという点でも、上記のようにしてマークを適正な挿入位置に記録できなくなったり、アドレス情報を正確に検出することができなくなってしまう。
さらには、図13に示した構成によれば、上述のようにして記録パルスが重畳された再生信号RFについて、図13に示したイコライザ57が等化処理を行った後に、2値化回路59にて上記したエッジパルスが生成される。
この際、上記のようにして記録パルスが重畳された波形とされていることで、この等化処理後の再生信号RFの波形としても本来あるべき波形を得ることができなくなる可能性が高く、この点でも、2値化回路59にて適正にエッジパルスを生成することができなくなる可能性がある。つまり、これによってもマスタークロックCLKの生成やアドレス検出を正確に行うことができなくなってしまう。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、記録装置として以下のように構成することとした。
つまり、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置として、先ず、上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データを記憶する記憶手段を備える。
また、上記光ディスク記録媒体に対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段を備える。
また、上記記憶手段に記憶された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手段にて生成される再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手段を備える。
その上で、上記記憶手段に記憶された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手段を備えるようにした。
また、本発明では、記録方法として以下のようにすることとした。
すなわち、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録方法として、先ず、上記光ディスク記録媒体に対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手順を有する
また、上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手順にて生成した再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手順を有する
さらに、上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手順を有するものである。
さらに本発明ではディスク製造方法として以下のようにすることにした。
すなわち、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録されると共に、上記反射膜上に形成されたマークによって副データが記録される光ディスク記録媒体を製造するためのディスク製造方法として、上記主データを上記ピット及びランドの組み合わせによって記録したディスク原盤を生成する原盤生成工程と、上記ディスク原盤をもとに作成したスタンパによって上記基板を生成すると共に、上記基板に対して少なくとも上記反射膜と上記カバー層を積層することで、上記主データのみが記録された主データ記録ディスクを製造するディスク形成工程とを有する。
さらに、上記主データ記録ディスクに対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手順と、
上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手順にて生成した再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手順と、
上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手順
により上記主データ記録ディスクへの上記副データの記録を行う副データ記録工程を有するものである。
上記本発明によれば、マーク記録のために記録パルスが重畳される部分での再生信号の波形が、設定されたレベルによる置換波形に置き換えられるので、記録パルスの重畳に伴う再生信号レベルの上昇を防止できる。
これによれば、再生信号のエッジパルスも適正に生成することができ、このエッジパルスに基づくことで正確なマスタークロックを生成することができる。
また、再生信号レベルの上昇が防止できることで再生信号のセンターレベルの上昇も抑えられるので、この点でも正確なマスタークロックを生成することができる。
また、再生信号についての等化処理も記録パルス重畳の影響を受けないので、この点でも正確なマスタークロックを生成することができる。
このようにして本発明によれば、マーク記録のために記録パルスが重畳される部分での再生信号の波形が、設定されたレベルによる置換波形に置き換えられるので、正確なマスタークロックを生成することができる。そして、このように正確なマスタークロックが生成されることで、適正な挿入位置に上記副データとしてのマークを記録することができる。さらには、正確なマスタークロックが生成されることによってアドレス情報も正確に検出することができる。
また、このようにして正確なマスタークロックに基づいて上記副データとしてのマークを記録できる本発明のディスク製造方法によれば、適正な挿入位置にマークが形成された光ディスク記録媒体を製造することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
先ずは、図1により、実施の形態の光ディスク記録媒体としてのディスク100の構造について説明する。なお、図1ではディスク100の断面構造を示している。
実施の形態のディスク100は、再生専用のROMディスクであり、具体的にはブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)と称されるディスクに準拠したディスク構造及びフォーマットが採用されたものとなる。
このディスク100は、図示するようにして基板101と、この基板101に対して積層された反射膜102、及びカバー層103を備えている。基板101は、例えばポリカーボネート等によるプラスチック基板であり、この基板101における上記反射膜102と接する面に対しては凹凸の断面形状が与えられている。凹状の断面部はピットであり、凸状の断面部はランドである。ディスク100では、これらピットとランドの組み合わせ、具体的にはピットとランドのそれぞれの長さにより情報を記録できる。
上記ピットとランドが形成された基板101上に反射膜102が積層される。そして、この反射膜102に対し、さらにポリカーボネート等によるカバー層103が積層されている。
反射膜102は、基板101上に積層されることで上記のようなピットとランドの形状に応じた凹凸の断面形状が与えられる。また、反射膜102は、例えばアルミ系の金属膜とされ、図示するようにして対物レンズによって集光されるレーザ光が上記カバー層103を介して照射された際に、上記凹凸に応じた反射光が得られるようなっている。後述する副データ記録装置1、20では、ディスク100に対して照射したレーザ光のこの反射膜102からの反射光に基づき、ピットとランドの組み合わせにより記録される情報を検出することができる。
図2は、上記ディスク100の製造工程について説明するための図である。
ディスク100を製造するにあたっては、先ず図中のフォーマット化工程S11を実行するようにされる。このフォーマット化工程S11は、例えばコンピュータ等を用いて行うことになる。
このフォーマット化工程S11では、ディスク100に対して記録されるべきコンテンツデータ(ユーザデータ)について、所定の規格に応じたフォーマットデータ列が得られるように変換動作を行う。すなわち、実施の形態の場合は、後の図3にて説明するようなブルーレイディスクの規格に応じたデータ列が得られるように変換動作を行う。また、実際には、ユーザデータに対する誤り検出符号及び誤り訂正符号の付加、パリティ符号付加、インターリーブ処理等も行うようにされる。
可変長変調工程S12では、フォーマット化工程S11により生成されたデータ列に対して可変長変調処理を施す。実施の形態の場合では、RLL(1,7)PP(Parity preserve/prohibit、RLL:Run Length Limited)変調処理及びNRZI(Non Return to Zero Inverse)変調処理を施すことになる。この可変長変調工程S12により得られたデータ列の”0””1”パターンが、実際にディスク100に対して形成されるピットとランドのパターンとなる。
このようにユーザデータについてフォーマット化、可変長変調処理が施されて得られたデータを、ここでは主データと呼ぶ。
続いて、原盤生成工程S13を行う。原盤生成工程S13は、マスタリング装置を用いて行う。
原盤生成工程S13では、先ずガラス原盤に対してフォトレジストを塗布する。そして、このようにフォトレジストが塗布されたガラス原盤を回転駆動した状態で上記可変長変調工程S12にて生成した主データに応じたレーザ光を照射することで、記録トラックに沿った凹凸のパターンを形成する。つまり、ピットとランドを形成していく。
次いで、ピットとランドが形成されたレジストを現像処理することでガラス原盤上に定着させ、さらに原盤表面に対して電解メッキを施すことで、図示する金属原盤D14を生成する。
このように生成した金属原盤D14を用いて、ディスク形成工程S15を行う。
ディスク形成工程S15では、先ず上記金属原盤D14をもとにスタンパを作成する。そして、このスタンパを成形金型内に配置して、射出成型機を用いてポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により基板101を形成する。この基板101には、先の変調工程S12にて生成された主データに応じたピットとランドのパターンが記録トラックに沿って形成されることになる。
そして、この基板101に対して、先ずは反射膜102を蒸着等により積層し、さらにこの反射膜102上にカバー層103を積層する。これによって先ずは主データのみが記録されたディスク(主データ記録ディスク)D16を形成する。
続いて、副データ記録工程S17を実行する。
ここで、実施の形態では、上記のようにしてピットとランドのパターンによって記録される主データ以外に、副データを記録するものとしている。
この場合、副データは、上記ディスクD16個々にユニークとなるシリアル番号情報を記録するものとしている。すなわち、これによって当該副データ記録工程S17により生成される各ディスク100としては、そのディスク100に固有の識別情報(識別番号)が付加されることになる。
この副データとしては、後述するようにしてピットとランドとによる上記主データの特定区間における、特定の位置に対して、反射膜102にレーザ照射によるマークが形成されて記録されることになる。
このような副データ記録工程S17は、後に説明する副データ記録装置1、20によって行われることになる。
図3は、上記製造工程により製造されるディスク100に記録された主データのデータ構造について示している。
先ず、図示するようにしてRUBと称される1つの記録単位が定義される。1つのRUBは、16個のセクターと2つのリンキングフレームから成るようにされる。リンキングフレームは、各RUB間の緩衝領域として設けられている。
1セクターは、この場合1つのアドレス単位を形成する。
そして、それぞれのセクターは、図示するようにして31個のフレームから成る。さらに1つのフレームは1932チャンネルビットのデータから成る。
実施の形態で例示しているブルーレイディスクにおいて、主データはRLL(1,7)PP変調ルールに従ったものとなるで、符号”0”と”1”との連続数(つまりピット長とランド長)は何れも2T(チャンネルビット)から8Tの長さに制約されている。
各フレームの先頭に位置するsyncでは、この変調ルールに従わない9Tによる連続符号が挿入されて再生時のフレーム同期信号の検出に用いられる。
<第1の実施の形態>

実施の形態では、先の図2に示したディスク(主データ記録ディスク)D16に対して、上述の副データを記録するための記録装置として、第1の実施の形態としての副データ記録装置1と、第2の実施の形態としての副データ記録装置20を提案する。
先ずは、次の図4のブロック図を参照して第1の実施の形態としての副データ記録装置1から説明する。
先にも説明したように副データとしては、各ディスクD16に固有となる識別情報を記録するものとしている。従ってこの副データ記録装置1の動作としては、装填されるディスクD16ごとに異なる値による副データを記録するようにされる。
また、副データは、ディスクD16上において予めこれを記録する区間が定められ、さらにこの区間内においてそれぞれのマークを挿入する位置としても予め定められている。副データ記録装置1としては、このような予め定められた特定の位置にマークが記録できるように構成されている。
図4において、先ずディスクD16は、図示されないターンテーブルに載置された状態でスピンドルモータ2によって所定の回転駆動方式に従って回転駆動される。このように回転駆動されるディスクD16に対し、図示する光ピックアップOPが記録信号の読み出しを行う。
この光ピックアップOPには、図示するようにしてレーザ光源となるレーザダイオードLD、レーザ光をディスクD16の記録面に集光・照射するための対物レンズ3、ディスクD16からの上記レーザ光照射に基づく反射光を検出するフォトディテクタPD等が備えられている。
上記光ピックアップOP内のフォトディテクタPDによって検出された反射光情報は、IV変換回路4にて電気信号に変換された後、マトリクス回路5に供給される。マトリクス回路5は、IV変換回路4からの反射光情報に基づいて再生信号RF、トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEを生成する。
サーボ回路6は、マトリクス回路5からのトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに基づき、2軸駆動回路7が出力するトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを制御する。これらトラッキングドライブ信号TD・フォーカスドライブ信号FDは、光ピックアップOP内にて対物レンズ3を保持する2軸機構(図示せず)に対して供給され、これらの信号に基づき対物レンズ3がトラッキング方向、フォーカス方向に駆動されるようになっている。
これらサーボ回路6、2軸駆動回路7、2軸機構によるトラッキングサーボ・フォーカスサーボ系において、上記サーボ回路6が上記トラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEに基づく制御を行うことで、ディスクD16に照射されるレーザ光のビームスポットがディスクD16に形成されるピット列(記録トラック)をトレースし且つ適正なフォーカス状態で維持されるように制御が行われるようになっている。
また、上記マトリクス回路5にて生成された再生信号RFは、本実施の形態の場合、図示する波形置換回路19を介してイコライザ(EQ)10、及びセンターレベル検出回路9に対して供給される。
2値化回路11に対しては、上記イコライザ10にて波形等化処理された再生信号RFが供給される。また、2値化回路11に対しては、上記センターレベル検出回路9にて検出された再生信号RFのセンターレベルが供給される。このセンターレベルは、例えばディスクD16に記録される主データがDCフリーコードによりコーディングされる場合、再生信号RFの平均値を算出することで求めることができる。
なお、上記のようにして本実施の形態において備えられる波形置換回路19については後述する。
2値化回路11は、上記のようにして供給されるセンターレベルに基づき再生信号RFをスライスすることで、ディスクD16上に形成されるピットとランドとのエッジを示すエッジパルスを生成する。そして、このエッジパルスに基づき再生信号RFを”0””1”の2値化データに変換する。
この2値化データはPLL(Phase Locked Loop)回路12、同期検出回路13、アドレス検出回路14に対して供給される。
PLL回路12は、供給される2値化データに同期したマスタークロックCLKを生成し、これを必要な各部の動作クロックとして供給する。この場合、PLL回路12では、上記2値化回路11にて生成されるエッジパルスと、内部のVCO(Voltage Controlled Oscillator)からの出力信号(マスタークロックCLK)との位相差から得られるPLLエラー信号を生成し、これをVCOにフィードバックすることで上記のように2値化データに同期したマスタークロックCLKを生成するようにされている。
この場合、PLL回路12により生成されたマスタークロックCLKは、特に上記したイコライザ10、2値化回路11、及び次に説明する同期検出回路13、アドレス検出回路14、及び副データ発生部17の動作クロックとして供給される。
また、本実施の形態の場合は、図示する置換タイミング生成回路18に対してもマスタークロックCLKが供給される。なお、この置換タイミング生成回路18については後述する。
同期検出回路13は、供給される2値化データからsyncパターンを検出した結果に基づきフレーム同期信号を生成する。フレーム同期信号はアドレス検出回路14を始めとした必要な各部に対して供給される。
アドレス検出回路14は、上記フレーム同期信号と供給される2値化データとに基づき、アドレス情報ADRの検出を行う。アドレス情報ADRは当該副データ記録装置1の全体制御を行う図示されないコントローラに供給されてシーク動作等に用いられる。また、このアドレス情報ADRは、副データ発生部17における記録タイミング生成回路15に対しても供給される。さらに、本実施の形態の場合は置換タイミング生成回路18に対しても供給されることになる。
副データ発生部17は、図示するようにして記録タイミング生成回路15、RAM(Randam Access Memory)16を備えている。この副データ発生部17は、入力される副データ、及び上記アドレス情報ADRとマスタークロックCLKとに基づき、ディスクD16に対して記録されるべき副データとしてのマークを、ディスクD16上の予め定められた位置に記録するための記録タイミング信号Wrtを生成する。
なお、この副データ発生部17の動作に基づく副データの記録動作については後述する。
レーザパワー制御部8は、上記副データ発生部17から出力される記録タイミング信号Wrtに基づき、光ピックアップOP内のレーザダイオードLDのレーザパワーを制御する。具体的にこの場合のレーザパワー制御部8は、記録タイミング信号WrtがLレベルのときは再生パワーによるレーザ出力が得られるように制御を行う。そして、記録タイミング信号WrtがHレベルのときは記録パワーとなるように制御を行う。
このレーザパワー制御部8の制御によって記録パワーによるレーザ照射が行われることで、ディスクD16におけるこのレーザ照射部分の反射膜にマークが形成されることになる。このように反射膜102に形成されるマークによってディスクD16上に副データが記録される。
図5は、上記した副データ発生部17の動作によって実現しようとする副データの記録形態について説明するための図である。
この図5では、副データを構成する1ビットの符号として”0”を記録する場合と”1”を記録する場合のそれぞれの例を示している。
先ず、符号の表現方法としては、主データ中に存在する所定長のピット又はランドについて、隣接する奇数番目(odd)と偶数番目(even)とを1組として考える。そして、これら所定長のピット又はランドの隣接する奇数番目と偶数番目の1組ごとについて、奇数番目に対してマークを記録した場合は符号”0”、偶数番目にマークを記録した場合は”1”と定義付ける。
この図5の例では、所定長のランド側にマークを記録する場合で、具体的には5Tのランドに対してマークを記録する例を示している。なお、ここでは所定長のランドに対してマークを形成する例を説明するが、もちろん所定長のピット側に対して形成することもできる。
そして、この場合は、副データを構成する1ビットの符号の記録に割り当てる区間として、1アドレス単位となる1セクターを割り当てている。
つまり、この図に示されるようにして、1セクター内の隣接する奇数番目と偶数番目の所定長ランドの組ごとに、同一の符号を表現する形態でマークを記録していく。
具体的に、符号”0”を記録するとした場合は、図示するようにして1セクター内の所定長ランドの奇数番目のみにマークを記録するようにされる。
また、符号”1”を記録するとしたときは1セクター内の所定長ランドの偶数番目に対してのみマークを記録するようにする。
なお、このようにして記録される副データの再生時では、1セクター内の所定長ランドの隣接する奇数番目と偶数番目の組ごとに再生信号RFについてサンプリングを行い、奇数番目でサンプリングした再生信号RFの値から偶数番目でサンプリングした再生信号RFの値を減算する(「odd−even」)。
この場合、マーク記録部分では、その反射率が微少に低下するので、理想的にはマーク記録部分での再生信号RFの値は低下することになる。
従って、奇数番目にのみマークが記録された符号”0”の場合、上記のような「odd−even」の演算を行うと、理想的には隣接する所定長ランドごとに負の値が得られる。但し、マーク記録により再生信号RFの値が低下する部分は、実際にはノイズ成分に埋もれてしまう可能性がある。そこで各々求めた「odd−even」の値を積分することでより確実に負の値が得られるようにし、これを検出する。
逆に、偶数番目にのみマークが記録される符号”1”の場合、隣接する所定長ランドごとに演算される「odd−even」の値は理想的には正の値となる。そして、この場合としてもノイズ成分の影響を考慮して、算出された値を積分することでより確実に正の値が得られるようにしてこれを検出する。
ここで、このように特定の区間にわたって同一の記録パターンを繰り返して記録し、再生時にはこれら複数の同一記録パターンに基づいて1つの値を判定するようにされていることで、マーク記録により与える反射率変化は微少なもので足るようにすることができる。このようにマーク記録に伴う反射率変化を微小なものとできることで、記録されたマークが主データの2値化処理に影響を与えないようにすることができる。換言すれば、主データについての再生動作のみでは副データを再生することができないものとすることができる。
副データを構成する他の符号についても、上記と同様の手法によりマークを記録していく。
つまり、副データは、これを構成する符号と同数のセクターにわたって記録されることになる。
この際、副データのすべての符号を記録する区間(以下、副データ記録対象区間とも呼ぶ)は、予め副データ記録装置1と再生装置との間で定められている。従って副データ記録装置1では、このように予め定められた副データ記録対象区間としての複数セクターにわたって上述したマークの記録を実行するように構成される。
ここで、上記の記録手法において、注意すべきは、所定長ランドに対して記録するマークがエッジ部分に対して記録されてしまった場合には、主データの2値化が適正に行われなくなってしまう可能正があるということである。すなわち、このようにして所定長ランドのエッジ部分にマークが記録された場合、マーク記録部分では反射率がその分低下する傾向となるので、2値化処理において誤ったランド長が検出されてしまう可能性がある。
そこでマークとしては、記録対象となるランドの中央部に記録するものとしている。これによればエッジ部分は通常どおり得ることができるので、この点でも2値化処理に影響を与えないように図られている。
以上のような形態による記録動作が得られるように、図4に示した副データ発生部17内の記録タイミング生成回路15は、図5中に示されるようなタイミングによる記録タイミング信号Wrtを生成するようにされる。
つまりは、符号”0”に対応しては、奇数番目の所定長ランドにおける中央部のみでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成する。また符号”1”に対応しては偶数番目の所定長ランドにおける中央部のみでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成する。
上記説明による記録手法を実現するための構成及び動作について、次の図6及び図7を用いて説明する。
先ず、上記もしているように、副データの記録は、予め定められたディスクD16上の副データ記録対象区間において行われるものである。そして、このように定められた副データ記録対象区間において、先に説明したように各セクター内の所定長ランドの奇数番目或いは偶数番目にのみマークを記録するようにされる。
この際、上記のようにして各セクターごとに主データ中の所定長ランドとなるタイミングを生成するにあたっては、当然のことながらこのような副データ記録対象区間内における各セクター内の主データの内容を把握する必要がある。
そこで、図4に示した副データ発生部17では、このような記録対象区間内の各セクターごとの主データの内容を、予めRAM16内に格納しておくようにされる。
図6は、RAM16内のデータ構造を示している。
先ず、図示するアドレスは、副データ記録対象区間内の各セクターのアドレス情報を示している。そして、このアドレスごとに、それぞれのセクターで記録される主データの内容が格納されている。
なお、確認のために述べておくと、副データ記録装置1としては、ディスクD16(ディスク100)の製造業者側で管理する装置である。従ってROMディスクであるディスクD16についてはそこに記録される主データの内容は予め把握しておくことができる。このため、上記のようにしてRAM16に対しては、予めアドレス対応に実際にディスクD16に記録される主データの内容を格納しておくことができる。
また、このRAM16に対しては、さらにアドレス対応にそのアドレスに記録すべき(割り当てられる)副データの値が格納される。RAM16への副データの各値の格納は、記録タイミング生成回路15によって行われる。記録タイミング生成回路15は、外部から供給される副データの各値を、副データ記録対象区間において先頭となるアドレスから順にRAM16に格納していく。
このようにしてRAM16に格納されるデータ内容により、記録タイミング生成回路15では、主データ中の所定長ランドを特定し、さらにその奇数番目と偶数番目を特定することができる。
また、これと共に、上記のようにしてアドレス対応に格納された副データの値を参照することで、特定された所定長ランドの奇数番目と偶数番目のうちマークを挿入すべき方を特定できる。
具体的に、そのアドレスに対応付けられて格納された値が”0”であった場合は、先の図5にて示したようにして、そのアドレスのセクター内では奇数番目の所定長ランドに対してマークを挿入すべきものとなり、また”1”であった場合は偶数番目に挿入すべきものとして認識することができる。
さらに、この場合マークは、上述もしたように記録対象ランドの中央部分に挿入すべきものとされている。従って、上記のように記録対象ランドを特定した上で、マークがそのランドの中央部に記録されるタイミングでHレベルとなる記録タイミング信号Wrtを生成するようにされる。
このような記録タイミング信号Wrtの生成の具体例としては、先ず1セクター分のチャンネルビット数によるALL0データを用意する。そして、このALL0データについて、上記のように特定されるタイミング(ビット位置)で符号”1”を挿入したデータ列を生成すればよい。つまりは、1セクター分のデータ列として、マークを挿入すべきビット位置のみが”1”とされ、それ以外がすべて”0”となるデータ列を生成する。
このようなデータ列に基づくことで、記録タイミング生成回路15は、先の図5において示したような然るべきマーク記録位置のタイミングでのみHレベルとなる記録タイミング信号Wrtをレーザパワー制御部8に供給することができる。
続いて、図7のフローチャートを用いて、副データ記録装置1にて行われる副データの記録動作についてより詳細に説明する。
先ず、ステップS101では、ディスクD16が装填される。また、ステップS102では副データが入力される。副データ記録装置1に対して入力された副データは、図4においても示したように副データ発生部17に供給される。
先にも述べたように、ここで入力される副データとしては、ディスクD16ごとに固有となる識別情報とされる。
なお、ここでは副データの入力がディスクD16の装填後に行われるものとしているがこれらが前後しても構わない。
ステップS103においては、副データの各値をアドレスごとに格納する。
つまり、このステップS103の動作は、副データ発生部17内の記録タイミング生成回路15が入力された副データの各値を、先の図6に示した構造によるRAM16に対してアドレスごとに格納する動作に相当する。
ステップS104では、アドレス値Nを初期値N0に設定する。
このステップS104は、記録タイミング生成回路15が、以下で説明するようにして各アドレスごとにデータ列を生成する動作を行うにあたり、内部のカウンタの値を初期値N0に設定する動作である。
ステップS105では、Nアドレスに記録すべき副データの値を判別する動作を行う。つまりこのステップS105の動作として、記録タイミング生成回路15は、RAM12内にアドレス対応に格納される副データの値のうち、上記したカウンタの値に基づく該当アドレスに対応付けられた値の”0””1”を判別する。
副データの値が”1”であったと判別した場合、記録タイミング生成回路15は、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その偶数番目の中央部となる位置に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS106)。
つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、上記のように偶数番目となる所定長ランドの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
一方、副データの値が”0”であったと判別した場合、記録タイミング生成回路15は、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その奇数番目の中央部となる位置に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS107)。つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、上記のように奇数番目の所定長ランドの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
先の説明からも理解されるように、このようなデータ列の生成は、記録タイミング生成回路15が、RAM16に各アドレス対応に格納される主データの内容に基づき、偶数番目或いは奇数番目の所定長ランドの特定、及びそのランドの中央部となるビット位置を特定することで行うことができる。
そして、このように1セクター分のデータ列を生成すると、記録タイミング生成回路15は、アドレスが終了したか否かについて判別する(S108)。つまり、副データ記録対象区間内の全てのアドレス(セクター)について上記データ列の生成が完了したか否かを判別するものである。このステップS108動作は、記録タイミング生成回路15が先のステップS104にて初期値N0としたカウンタの値が予め設定された所定値に達したか否かについて判別することで行う。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS109)した後、先のステップS105に戻るようにされる。これによって副データ記録対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する動作を行うようにされる。
ステップS108において、カウンタの値が上記所定値に達してアドレスが終了したとされた場合は、ステップS110において副データの記録が開始となる。
この副データの記録開始に応じては、先ず、ディスクD16上の副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークする動作を行う(ステップS111)。このステップS111のシーク動作は、例えば副データ記録装置1の全体制御を行うコントローラが、予め定めれた副データ記録対象区間の先頭アドレスの情報に基づいて必要な各部を制御することで行うことができる。
そして、このように副データ記録対象区間の先頭アドレスへのシーク動作が行われたことに応じて、記録タイミング生成回路15は、先のステップS106、S107の動作によってセクターごとに生成したデータ列に基づく記録タイミング信号Wrtを生成し、これをレーザパワー制御部8に対して出力する(ステップS112)。このデータ列に基づく記録タイミング信号Wrtの生成は、再生される主データとの同期がとられるようにクロックCLKのタイミングに基づいて行う。
また、この記録タイミング信号Wrtの出力は、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして、上記記録対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとして開始する。
このように記録タイミング生成回路15にて上記データ列に基づいて生成される記録タイミング信号Wrtとしては、図5に示したような然るべきタイミングでHレベルとなる信号が得られる。従ってこの記録タイミング信号Wrtに基づいてレーザパワー制御部8がレーザダイオードLDのレーザ出力を再生パワーから記録パワーに制御することで、ディスクD16に対しては適正な位置にマークを記録することができる。
なお、副データは外部から入力されるものとしたが、ディスクD16の装填ごとに新たなシリアル番号を生成する回路を設け、この回路からの出力される値をRAM16に格納する構成とすることもできる。
また、説明は省略したが、記録される主データの内容が同一となる、同一タイトルによるディスクD16については、RAM16内に格納する主データは同一内容のままで副データの記録を行うことができるが、異なるタイトルのディスクD16について副データを記録するときは、RAM16内に格納される主データの内容をそのディスクD16に記録される主データの内容に応じて更新するものとすればよい。
このようにして、図4に示した構成による副データ記録装置1によっては、所定規則に従って決定されるマーク挿入位置に対してマークを記録することができ、これによって入力された副データの値をディスクD16上に記録することができる。すなわち、ディスクD16ごとに固有となる識別情報を記録して、ディスク100を生成することができる。
ところで、これまでの説明からも理解されるように、副データ記録装置1における副データの記録動作としては、ディスクD16から主データを再生しながらマーク挿入位置となるタイミングでレーザパワーを記録パワーに制御することで行われる。
このようにして再生中において記録パワーによるレーザ光が照射されることによっては、フォトディテクタPDにてこの記録パワーによるレーザ光に応じた強い反射光が検出されることに伴って、先の図14においても示したように、マーク記録部分での再生信号RFに本来はあるべきでないパルスが重畳されてしまうことになる。
ここで、このようにしてマーク記録部分での再生信号RFに本来あるべきでないパルスが重畳されることによっては、この図14にも示されているように、2値化回路11にて誤ったエッジパルスが生成されてしまう可能性がある。先にも説明したように、このエッジパルスはPLL回路12においてマスタークロックCLKの生成に用いられるものであることから、このようにエッジパルスが誤ったものとされることによってはマスタークロックCLKのタイミングにも誤差が生じてしまう。
また、上記のようにしてマーク記録部分での再生信号RFに記録パワーに伴うパルスが重畳されることによっては、このパルス重畳部分での再生信号RFのレベルが上昇することに伴い、センターレベル検出回路9にて検出されるセンターレベルも本来あるべきレベルから上昇してしまう。2値化回路11にて生成されるエッジパルスはこのセンターレベルに基づいて生成されるので、このようなセンターレベルの上昇に伴ってもエッジパルスに誤りを生じさせ、この点でもPLL回路12にて生成されるマスタークロックCLKに誤差が生じてしまう可能性がある。
さらには、再生信号RFに本来あるべきでないパルスが重畳されれば、イコライザ10にて波形等化処理後に得られる再生信号RFとしても本来あるべき波形が得られなくなる可能性があり、これによっても2値化回路11にて生成されるエッジパルスに誤りを生じさせる可能性がある。つまりは、この点でもマスタークロックCLKに誤差が生じてしまう虞がある。
先の図7の説明からも理解されるように、ディスクD16上にマークを記録するための記録タイミング信号Wrtは、記録タイミング生成回路15において、マスタークロックCLKのタイミングに従って生成されるものである。従って上記のようにしてマスタークロックCLKに誤差が生じた場合には、この記録タイミング信号Wrtにも誤差が生じ、これによって適正な挿入位置にマークを記録することができなくなってしまう。
また、上述のようにしてエッジパルスが誤検出されることによっては、このエッジパルスに基づいて生成される2値化データにも誤りが生じる可能性がある。そして、2値化データに誤りが生じればアドレス検出回路14にて安定的にアドレス検出を行うこともできなくなってしまう。
そこで、本実施の形態としては、次の図8に示すようにして、マーク挿入位置での再生信号RF波形を、予め用意された波形に置換するものとする。
図8において、先ず主データ記録パターンとして、ディスクD16上に記録される主データのパターンが示されている。この図においても、例えば主データ中の例えば5T区間をマーク挿入位置とする例が示されている。なお、ここでは例示的に5Tのランドと5Tのピットの双方にマークが記録される場合を示している。
また、図8では、この主データ記録パターンに応じて副データ記録装置1側で得られる2値化信号を示している。さらに、この場合のマーク挿入位置にてマークを記録するための記録タイミング信号Wrtも示している。
ここで、図示する再生信号RF(置換なし)に示されるようにして、マーク記録部分に対応して再生信号RFに記録パワーのレーザ照射に伴うパルスが重畳されてしまうことで、先に説明したような種々の問題を引き起こすものである。そこで、図中再生信号RF(置換あり)に示されるようにして、このようなマーク記録部分に対応した区間(置換区間)において、再生信号RFの波形を予め用意された波形に置き換えるようにすれば、再生信号RFへの記録レーザ照射による影響を除去できる。
このような動作を実現するために、図4に示した副データ記録装置1に対しては、置換タイミング生成回路18と、波形置換回路19とが備えられている。
置換タイミング生成回路18には、先の図4においても説明したようにPLL回路12からのマスタークロックCLKが供給される。また、アドレス検出回路14からのアドレス情報ADRも供給される。
そして、この置換タイミング生成回路18は、副データ発生部17内のRAM16からのデータ読み出しが可能に構成され、これによってディスクD16上の副データ記録対象区間内に記録される主データの内容をアドレスごとに参照できるようにされている。
後述もするように置換タイミング生成回路18は、上記RAM16内の主データの内容に基づいて、図8に示されるような置換区間を示す置換タイミング信号Rptを生成し、これを波形置換回路19に対して供給する。
波形置換回路19は、上記置換タイミング信号Rptにより指示される置換区間において、マトリクス回路5から供給される再生信号RFを、設定されたレベルによる波形に置換する。そして、このように波形置換された再生信号RFをイコライザ10及びセンターレベル検出回路9に対して供給する。
ここで、第1の実施の形態の場合、上記波形置換回路19にて設定される置換波形のレベルとしては、図8に示されるレベルLv−1に相当する固定値が設定される。このレベルLv−1としては、マーク挿入位置として規定される所定長ランド(又は所定長ピット)の再生信号RFとして、本来得られるべきとして想定されるレベルを設定する。
例えば、この場合は5Tのランドがマーク挿入位置として規定されるので、この5Tランドでの再生信号RFの値として想定されるレベルLv−1を設定すればよい。或いは、5Tピットをマーク挿入位置とする場合には、5Tピットでの再生信号RFの値として想定されるレベルLv−1を設定すればよい。
また、図8を参照して、上記のような波形置換を行うべきタイミングは、記録タイミング信号Wrtにより示されるマークの記録のタイミングと同期したタイミングであることがわかる。
従って、波形を置換するタイミングとしても、副データの記録タイミングと同様に、マークの記録タイミングを特定することで行うことができる。つまりは、各セクター(アドレス)に割り与えられた副データの符号”0””1”に応じて、マーク挿入位置が所定長ランドの奇数番目か偶数番目かを特定する。そして、RAM16内に格納される主データから、所定長ランドの奇数番目又は偶数番目の位置を特定するものとすればよい。
但し、マーク挿入位置としては、特定されたランドの中央の1ビット分であるが、この場合の置換区間としては、マーク挿入位置としての中央の1ビットと共に、これを含む所定長の区間を設定するものとする。
これは、図8中にも示されているように、実際に得られる再生信号RFとしては、マーク挿入位置となる中央部のみでパルスが重畳された波形となるのではなく、その前後のビット位置でも影響が出て、結局のところ中央部を含むその前後数ビットの区間で本来とは異なるレベルとされてしまう可能性があることによる。
具体的に、この場合は5Tの中央部をマーク挿入位置としているが、これに応じて置換区間としては、中央部の1ビットとその前後1ビットの計3ビットの区間を設定するものとする。
置換タイミング生成回路18においては、このような置換区間を特定して置換タイミング信号Rptを生成する。つまり、RAM16内に格納される主データの内容から、先ずは上述のようにマーク挿入位置となる所定長ランドを特定した上で、その中央部の1ビットとこれと前後する1ビットを特定する。
そして、記録タイミング信号Wrtの生成時と同様に、このように特定された置換区間のみが”1”となり、それ以外がすべて”0”となるデータ列を生成する。このデータ列に基づくことで、適正な置換タイミングを示す置換タイミング信号Rptを生成することができる。
上記置換タイミング生成回路18と波形置換回路19とによって行われる波形置換動作について、次の図9のフローチャートを参照してより詳細に説明する。
なお、この図に示される動作は、先の図7に示した副データの記録時の動作において、ステップS103として示したRAM16への副データのアドレスごとの格納が完了した後に行われるべきものである。
つまり、上記説明からも理解されるように、置換タイミング信号Rptの生成にあたっても、記録タイミング信号Wrtの生成と同様に先ずはRAM16内の主データ及び副データのアドレスごとの値からマーク挿入位置を特定することが必須である。このことから、上記のようにRAM16への副データの格納が完了していることが必須となるものである。
先ず、この図9を参照してわかるように、置換タイミング信号Rpt生成のためのデータ列の生成動作(ステップS201〜S206)としても、先の記録タイミング信号Wrt生成のためのデータ列生成動作(ステップS104〜S109)とほぼ同様の動作を行うようにされる。
すなわち、先ずはステップS201において、アドレス値Nを初期値N0に設定する。
このステップS201の動作としては、置換タイミング生成回路18が、以下で説明する各アドレスごとのデータ列を生成する動作を行うにあたり内部のカウンタの値を初期値N0に設定する動作となる。
ステップS202では、Nアドレスに記録すべき副データの値を判別する動作を行う。つまりこのステップS202の動作として、置換タイミング生成回路18は、RAM16内にアドレス対応に格納される副データの値のうち、上記したカウンタの値に基づく該当アドレスに対応付けられた値の”0””1”を判別する。
副データの値が”1”であったと判別した場合、置換タイミング生成回路18は、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その偶数番目の中央部3T分に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS203)。つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、偶数番目の所定長ランドの中央部の1ビットとこれと前後する1ビットの計3ビット分の区間のみが”1”となり、それ以外が全て”0”となるデータ列が生成される。
一方、副データの値が”0”であったと判別した場合、置換タイミング生成回路18は、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その奇数番目の中央部3T分に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS204)。つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、奇数番目の所定長ランドの中央部1ビットとこれと前後する各1ビットの計3ビット分が”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
そして、このように1セクター分のデータ列を生成すると、置換タイミング生成回路18はアドレスが終了したか否かについて判別する(S205)。つまり、副データ記録対象区間内の全てのアドレス(セクター)について上記データ列の生成が完了したか否かを判別するものである。このステップS205動作は、置換タイミング生成回路18が先のステップS201にて初期値N0としたカウンタの値が予め設定された所定値に達したか否かについて判別することで行う。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS206)した後、先のステップS202に戻るようにされる。これによって副データ記録対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する。
ステップS205において、カウンタの値が上記所定値に達してアドレスが終了したとされた場合は、ステップS207に進む。
このステップS207においては副データの記録が開始される。そして、続くステップS208においては、ディスクD16上の副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークする動作が行われる。
確認のために述べておくと、これらステップS207→S208での副データの記録開始→先頭アドレスへのシーク動作は、先の図7におけるステップS110→S111による記録開始→シーク動作と同じである。
このように副データ記録対象区間の先頭アドレスへのシーク動作が行われたことに応じて、置換タイミング生成回路18は、先のステップS203、S204の動作によってセクターごとに生成したデータ列に基づく置換タイミング信号Rptを生成し、これを波形置換回路19に対して出力する(ステップS209)。このデータ列に基づく置換タイミング信号Rptの生成としても先の記録タイミング信号Wrtの生成と同様に、再生される主データとの同期がとられるようにクロックCLKのタイミングに基づいて行う。
また、この置換タイミング信号Rptとしても、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして、上記副データ記録対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとしてその出力を開始する。
波形置換回路19においては、マトリクス回路5から供給される再生信号RFについて、上記置換タイミング信号Rptにより示される置換区間の波形を、予め設定された固定値としてのレベルLv−1による波形に置き換える動作を行う。
この際、上記のようにして置換タイミング生成回路18にて上記データ列に基づいて生成される置換タイミング信号Rptとしては、図8に示したような然るべき置換区間となるタイミングでHレベルとなる信号が得られる。従って、この置換タイミング信号Rptに基づいて波形置換回路19において波形置換動作が行われることで、図8に示されるように記録パルスが重畳される部分を適正に置換することができる。
また、上述もしたように、このとき置き換える波形のレベルとしては、予めそのマーク挿入位置としての所定長ランド(又はピット)での再生信号RFレベルとして想定されるレベルLv−1が設定されるものであることから、この置換区間における再生信号RFとしては本来得られるべきレベルとすることができる。
以上のようにして本実施の形態の副データ記録装置1によれば、副データの記録時において、マーク挿入位置となる区間で再生信号RFの波形を置換することで、マーク記録時のレーザ照射に伴うパルスが再生信号RFに重畳されないようにすることができる。
このようにして、再生信号RFにマーク記録時のパルスが重畳されなければ、2値化回路11にて生成されるエッジパルスとしても正確なタイミングで得ることができ、これによってマスタークロックCLKとしても適正なタイミングで得ることができる。
また、再生信号RFに記録パルスが重畳されないようにできることで、センターレベル検出回路9にて検出されるセンターレベルの上昇も抑えられるので、この点でも正確なマスタークロックCLKを生成することができる。さらには、イコライザ10にて行われる再生信号RFについての等化処理もパルス重畳の影響を受けないので、この点でも正確なマスタークロックCLKを生成することができる。
このようにして正確なマスタークロックCLKが生成できれば、このマスタークロックCLKのタイミングに基づいて記録タイミング生成回路15にて生成される記録タイミング信号Wrtとしても適正なタイミングで得ることができ、これによって副データとしてのマークを適正な挿入位置に対して記録することができる。
つまり、これによって副データの各値を適正に記録することができ、安定的な副データ記録動作を得ることができる。
また、上述のようにして適正にエッジパルスが生成できれば、2値化データも正確に得ることができ、アドレス検出回路14にて正確にアドレス検出を行うことが可能となる。
さらに、本実施の形態では、置換波形のレベルとして、マーク挿入位置となる所定長ランドでの再生信号RFのレベルとして想定されるレベルLv−1を設定するものとしている。これにより、上記もしたように置換後の再生信号RFの波形として本来あるべき波形を得ることができる。
ここで、例えば単にマーク記録時のパルスが再生信号RFに影響を与えないようにするのであれば、置換区間における再生信号RFをマスクするという手法も考えられるが、この手法では本来あるべき再生信号RFの波形を得ることができない。
再生信号RFの波形が本来のあるべき波形とされなければ、波形等化処理後に得られる再生信号RFの波形としても本来の波形を得ることができなくなり、これによってマスタークロックCLKの誤差、アドレス検出の誤差を誘発する虞があるが、上述のように本実施の形態では本来あるべき再生信号RFの波形を得ることができるので、これらの問題が生じる虞はない。
<第2の実施の形態>

続いて、図10〜図12を参照して、第2の実施の形態としての副データ記録装置20について説明する。
第2の実施の形態の副データ記録装置20は、第1の実施の形態の波形置換回路19では置換波形のレベルとして固定値を設定していたものを、実際にディスクD16から再生される再生信号RFのレベルに基づいて設定するように構成したものである。
図10に、その内部構成を示す。
なお、第1の実施の形態の副データ記録装置1と第2の実施の形態の副データ記録装置20とは、このような置換波形レベルの設定に係る部分のみが異なるものである。従って、この部分以外で既に第1の実施の形態にて説明した部分については同一符号を付して説明を省略する。
図10において、第2の実施の形態の副データ記録装置20としては、図4に示した副データ記録装置1の構成に加え、さらに置換レベル生成回路21、RAM22、及び所定長区間検出タイミング生成回路23を備えている。
置換レベル生成回路21は、マトリクス回路5から入力される再生信号RFのレベルをサンプリングした結果に基づき、波形置換回路19にて設定されるべき置換波形レベルとしての、レベルLv−1を算出する。
所定長区間検出タイミング生成回路23には、PLL回路12からのマスタークロックCLKと、アドレス検出回路14からのアドレス情報ADRがそれぞれ供給される。
この所定長区間検出タイミング生成回路23は、上記置換レベル生成回路21が再生信号RFのレベルをサンプリングすべきタイミングを示す所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成する。
また、図示するRAM22には、所定長区間検出タイミング生成回路23が上記所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成するにあたって必要となる情報が格納される。
ここで、先ず前提として、波形置換回路19にて再生信号RFの波形を置換すべき区間としては、これまでの説明から明らかなように、マーク挿入位置としての所定長ランドとされている。従って、置換レベルの生成にあたっては、この所定長ランド部分の再生信号RFのレベルを多数サンプリングした結果に基づけば、本来あるべきレベルを求めることができる。
また、このようなサンプリング動作は、実際に波形置換が行われるマーク記録時よりも後に行われては意味を為さないので、マーク記録に先立って行われるべきものとなる。
上記置換レベル生成回路21では、このようにしてマーク記録に先立って行われる主データの再生時に、マトリクス回路5から入力される再生信号RFについて、所定長ランドでのレベルをサンプリングした結果に基づいて置換波形レベルを求めるようにされる。
なお、このような置換レベル生成回路21による動作及びその内部構成については後述する。
また、上記のようにして置換レベル生成回路21にて所定長ランドでの再生信号RFのレベルをサンプリングできるように、所定長区間検出タイミング生成回路23が、上記した所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成する。
この際、上記所定長区間検出タイミング信号Tdtとしても、先の記録タイミング信号Wrt、置換タイミング信号Rptと同様に、ディスクD16に記録される主データの内容からデータ列を生成しておくことで生成できる。
すなわち、この場合はサンプリングすべき区間のみで符号”1”を挿入し、それ以外が全て”0”によるデータ列を生成することで、上記所定長区間検出タイミング信号Tdtとして適切なサンプリングタイミングを示す信号を生成することができる。
ここで、本実施の形態の場合、波形置換回路19においては、先にも説明したように所定長ランドの中央部を含む3T分の区間を置換波形により置き換えるものとしている。従って、これに対応しては、この所定長ランドの中央部を含む3T分の区間のレベルをサンプリングした結果に基づくことで、置換波形として本来あるべき再生信号RFのレベルを設定することができる。
このことから、この場合の所定長区間検出タイミング信号Tdtとしては、置換タイミング信号Rptと同様に、所定長ランドの中央部を含む3T分の区間でのみHレベルとなる信号を生成するようにされる。
すなわち、所定長区間検出タイミング生成回路23の動作としては、このような所定長ランドの中央部を含む3T分の区間でのみ”1”が挿入され、それ以外が全て”0”となるデータ列を生成した結果に基づいて所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成するようにされる。
ここで、所定長区間検出タイミング生成回路23において、上記のようなタイミング信号Tdt生成用のデータ列を生成するにあたっては、置換レベル生成回路21がサンプリングを行う区間での主データが参照可能とされていることが必須となる。この場合のデータ列生成のために必要となるサンプリング区間での主データは、上記したRAM22内に格納しておくものとしている。
このRAM22内においても、上記のようなサンプリング区間で記録される主データの内容が、その区間内のアドレスごとに対応付けられて格納される。
これによって所定長区間検出タイミング生成回路23では、先の記録タイミング信号Wrt、置換タイミング信号Rptの生成時と同様に、各アドレス(セクター)ごとの主データの内容に基づいてデータ列を生成することができる。
なお、ここではRAM22を別途設けるものとしているが、例えば置換波形レベルについてのサンプリングを、副データ記録対象区間と同一の区間を対象として行うものとすれば、RAM16の格納情報からタイミング信号Tdt生成のためのデータ列を生成することができる。
すなわち、このようにして置換波形レベルについてのサンプリングを行うサンプリング対象区間を、副データ記録対象区間と同じ区間に設定した場合、上記RAM22は省略することができる。
続いて、図11に、図10に示した置換レベル生成回路21の内部構成を示す。
先ず、先の図10にも示されているように、置換レベル生成回路21に対しては、マトリクス回路5からの再生信号RFが供給される。また、所定長区間検出タイミング生成回路23からの所定長区間検出タイミング信号Tdtも供給される。
図11において、上記のようにして供給される再生信号RF、及び所定長区間検出タイミング信号Tdtは、A/Dコンバータ25に対し入力されるようになっている。
A/Dコンバータ25は、上記所定長区間検出タイミング信号Tdtに基づき、再生信号RFのレベルをサンプリングし、その値を図示する第1平均値算出回路26に出力する。
ここで、所定長区間検出タイミング信号Tdtは、所定長ランドの中央部を含む3T分のサンプリングタイミングを示す信号である。
A/Dコンバータ25としては、マスタークロックCLKに同期したチャンネルビットごとに再生信号RFのレベルをサンプリングするようにされているので、上記のような所定長区間検出タイミング信号Tdtにより指示される3T区間でサンプリングを行うことで、3つの値をサンプリングするようにされる。この場合、第1平均値算出回路26に対しては、所定長ランドごとにこのような3つの値が供給されることになる。
第1平均値算出回路26は、上記のようにしてA/Dコンバータ25から供給される所定長ランドごとの3つの値について、その平均値を算出する。そして、このようにして算出した平均値(第1平均値とする)を順次第2平均値算出回路27に供給する。
第2平均値算出回路27は、第1平均値算出回路26から供給される第1平均値についてさらにその平均値を算出する。そして、このように算出された平均値(第2平均値とする)を、図示するレベルLv−1として波形置換回路19に対して供給する。
ここで、上記構成において、第1平均値算出回路26にて算出される第1平均値は、サンプリング対象区間内での各所定長ランドでの中央部3T分の波形の平均レベルに相当する。
そして、この第1平均値算出回路26にて算出された第1平均値について、第2平均値算出回路27がその平均値を算出する。これは、サンプリング対象区間内において得られる全ての所定長ランドでの第1平均値について、さらにそれらの平均値を求めていることに相当する。
つまり、第2平均値は、サンプリング対象区間で得られる全ての所定長ランドでの中央部3T分の平均的な波形レベルを、さらに平均化した値であり、これによって所定長ランドの中央部3T分の波形レベルとして、本来あるべきとされるレベルを得ることができる。
そして、波形置換回路19には、このようにして第2平均値算出回路27にて算出された第2平均値が、レベルLv−1として供給される。この場合の波形置換回路19は、このように供給された第2平均値としてのレベルLv−1が置換波形のレベルとして設定される。このようなレベルLv−1の設定により、波形置換回路19では、置換区間における再生信号RFを本来あるべきレベルによる波形に置換することができる。
図12は、図10及び図11にて説明した置換レベル生成回路21、RAM22、所定長区間検出タイミング生成回路23によって行われる動作について説明するためのフローチャートである。
先ず、上述もしたように、実際の再生信号RFから置換波形レベルを求めるにあたっては、マーク記録に先立って、ディスクD16から主データを再生し、これによって得られる所定長ランドでの再生信号RFのレベルを置換レベル生成回路21にてサンプリングするようにされる。
そして、このような置換レベル生成回路21によるサンプリングを行うにあたっては、置換レベル生成回路21に対して適正なサンプリングタイミングを指示するための、所定長区間検出タイミング信号Tdt生成用のデータ列を予め生成しておく必要がある。
図12では、このようなデータ列の生成動作から実際に再生信号RFをサンプリングして置換波形レベルを算出するまでの動作を示すものである。
先ず、ステップS301においては、アドレス値Nを初期値N0に設定する。
この動作は、所定長区間検出タイミング生成回路23が、以下で説明する各アドレスごとのデータ列を生成する動作を行うにあたり内部のカウンタの値を初期値N0に設定する動作である。
ステップS302では、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その偶数番目の中央部3T分に”1”を挿入したデータ列を生成する。
このステップS302の動作は、所定長区間検出タイミング生成回路23が、RAM22に格納されるサンプリング対象区間の主データの内容に基づいて行うものである。
つまり、このステップS302の動作が行われることで、サンプリング対象区間内におけるNアドレスとしての1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、所定長ランドの中央部3T分の区間のみが”1”となり、それ以外が全て”0”となるデータ列が生成される。
そして、このように1セクター分のデータ列を生成すると、所定区間検出タイミング生成回路23は、アドレスが終了したか否かについて判別する(S303)。つまり、サンプリング対象区間内の全てのアドレス(セクター)について上記データ列の生成が完了したか否かを判別するものである。このステップS303の動作は、所定長区間検出タイミング生成回路23が先のステップS301にて初期値N0としたカウンタの値が予め設定された所定値に達したか否かについて判別することで行う。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS304)した後、先のステップS302に戻るようにされる。これによってサンプリング対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する動作を行うようにされる。
ステップS303において、カウンタの値が上記所定値に達してアドレスが終了したとされた場合は、ステップS305に進む。
このステップS305においてはディスクD16上のサンプリング対象区間の先頭アドレスにシークする動作が行われる。
このシーク動作としては、例えば副データ記録装置20の全体制御を行うコントローラ(図示せず)が、予め定めれたサンプリング対象区間の先頭アドレスの情報に基づいて必要な各部を制御することで行うことができる。
このようにサンプリング対象区間の先頭アドレスへのシーク動作が行われたことに応じて、所定長区間検出タイミング生成回路23は、先のステップS302の動作によってセクターごとに生成したデータ列に基づく所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成し、これを置換レベル生成回路21に対して出力する(ステップS306)。このデータ列に基づく所定長区間検出タイミング信号Tdtの生成としても、先の記録タイミング信号Wrt・置換タイミング信号Rptの生成時と同様に、再生される主データとの同期がとられるようにクロックCLKのタイミングに基づいて行う。
また、この所定長区間検出タイミング信号Tdtとしても、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして、上記サンプリング対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとしてその出力を開始する。
そして、置換レベル生成回路21では、上記のようにして供給される所定長区間検出タイミング信号Tdtに応じて検出した再生信号RFの値に基づき、置換レベルを算出する動作が行われる。
つまり、置換レベル生成回路21では、先の図12において説明したようにしてA/Dコンバータ25が所定長区間検出タイミング信号Tdtにより指示されるタイミングで、再生信号RFから所定長ランドの中央部を含む3T分の区間で得られる3つの値を検出する。
そして、このようにA/Dコンバータ25にて検出された各値について第1平均値算出回路26がその平均値(第1平均値)を算出する。上述もしたようにこの第1平均値は、サンプリング対象区間内での各所定長ランドでの中央部3T分の波形の平均レベルに相当する。
そして、この第1平均値算出回路26にて算出された第1平均値について、第2平均値算出回路27がさらにその平均値を算出する(第2平均値)。これは、先にも述べたようにサンプリング対象区間内において得られる全ての所定長ランドでの第1平均値について、さらにそれらの平均値を求めていることに相当するもので、これによって所定長ランドの中央部3T分の波形レベルとして本来あるべきレベルを生成することができる。
このようにして置換レベル生成回路21にて生成された第2平均値は、レベルLv−1として波形置換回路19に対して供給され、置換波形レベルとして設定される。これによって、この場合の置換波形レベルとしては、実際の再生信号RFに応じた本来あるべきレベルを設定することができる。
このようにして第2の実施の形態の副データ記録装置20によれば、実際にディスクD16から得られる再生信号RFに応じて、置換波形として本来あるべきレベルを設定することができる。これによれば、例えば装填されるディスクD16ごとに再生信号RFのレベルにバラツキが生じる場合等にも、より本来に近い波形の再生信号RFを得ることができ、マスタークロックCLK及びアドレス情報ADRのさらなる精度向上が図られる。
なお、第2の実施の形態において、サンプリング対象区間としても、ディスクD16のタイトルが異なればその内容も異なってくる。従って異なるタイトルのディスクD16については、RAM22内の情報としてもそのディスクD16に応じた内容に更新しておくべきものとなる。
また、第2の実施の形態においては、主データの内容から予めサンプリングタイミングを示す所定長区間検出タイミング信号Tdtを生成し、これに基づいて置換レベル生成回路21が再生信号RFのサンプリングを行うものとした。
しかし、置換レベル生成回路21としては、このように所定長区間検出タイミング信号Tdtの供給を受けずとも、入力される再生信号RFから所定長ランド区間を検出するように構成することができる。例えば2値化回路11からのエッジパルスに基づくことによっても所定長ランドを検出することができる。
このようにして所定長区間検出タイミング信号Tdtの生成が不要となれば、図10に示したRAM22及び所定長区間検出タイミング生成回路23を不要とでき、その分構成部品が削減されて装置製造コストの削減を図ることができる。
また、置換区間を所定長ランドの中央部3T分としたことに応じて、所定長区間検出タイミング信号Tdtとしては所定長ランドの中央部3T分の区間をサンプリングタイミングとして示す信号としたが、この所定長区間検出タイミング信号Tdtとしては置換区間として設定される区間に応じたサンプリングタイミングを示すものとされればよく、これに限定されるものではない。
さらには、各置換区間ごとでの再生信号RFの平均値(第1平均値)を求めた上でそれらの平均値(第2平均値)を求めることで置換波形レベルを設定する例を挙げたが、第2の実施の形態において、置換波形レベルは再生信号RFに基づいて本来あるべきとされる値が設定されればよいものでこの手法に限定されるものではない。
ここで、本発明としては、これまでに説明した各実施の形態に限定されるべきものではない。
例えば、実施の形態では、説明の簡単のために副データとしてのマークはそれぞれ隣接する所定長のランド(或いはピット)の奇数番目と偶数番目とを1組として、何れにマークを挿入するかによって符号”0””1”を表現するものとしたが、実際には、第3者によるこのような記録パターンの特定が困難となるように、例えばM系列乱数を用いる等他のアルゴリズムに基づいてマークの挿入位置を決定することもできる。
この場合としても、副データ記録装置1及び20側と再生装置側とで共通となるように、上記のような符号の表現方法の規則、及び副データの1ビットに割り当てる区間についての規則が定められていれば、再生装置において副データを適正に再生させることができる。
また、本実施の形態としてはディスクD16(100)がブルーレイディスクに準拠したROMディスクとされる例に挙げたが、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせにより主データが記録される光ディスク記録媒体であれば、他の記録媒体に対応する構成とすることもできる。
また、実施の形態では、予めRAM16内に主データを格納しておく例を示したが、装填されたディスクD16から対象区間の主データを読み出してこれを格納するように構成することもできる。
本発明における実施の形態として記録装置が対応する光ディスク記録媒体の断面構図である。 上記光ディスク記録媒体の製造工程について説明するための図である。 上記光ディスク記録媒体に対して記録される主データのデータ構造について説明するためのデータ構造図である。 本発明における第1の実施の形態としての記録装置の構成を示すブロック図である。 副データの記録形態について説明するための図である。 実施の形態の記録装置において、副データの記録タイミングを生成するにあたって格納されるべきデータ内容を示すデータ構造図である。 実施の形態の記録装置が行う副データの記録動作について説明するためのフローチャートである。 実施の形態の記録装置において波形置換動作を行うタイミングについて説明するための図である。 実施の形態の記録装置が行う波形置換動作について説明するためのフローチャートである。 本発明における第2の実施の形態としての記録装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態の記録装置が備える置換レベル生成回路の内部構成について示すブロック図である。 第2の実施の形態の記録装置が行う動作について説明するためのフローチャートである。 従来の記録装置の構成を示すブロック図である。 従来の記録装置において、副データの記録時における各部の動作波形を示した波形図である。
符号の説明
1,20 副データ記録装置、OP 光ピックアップ、LD レーザダイオード、PD フォトディテクタ、2 スピンドルモータ、3 対物レンズ、4 IV変換回路、5 マトリクス回路、6 サーボ回路、7 2軸駆動回路、8 レーザパワー制御部、9 センターレベル検出回路、10 イコライザ(EQ)、11 2値化回路、12 PLL回路、13 同期検出回路、14 アドレス検出回路、15 記録タイミング生成回路、16 RAM、17 副データ発生部、18 置換タイミング生成回路、19 波形置換回路、21 置換レベル生成回路、22 RAM、23 所定長区間検出タイミング生成回路、25 A/Dコンバータ、26 第1平均値算出回路、27 第2平均値算出回路、D16,100 ディスク、101 基板、102 反射膜、103 カバー層

Claims (6)

  1. 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置として、
    上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データを記憶する記憶手段と、
    上記光ディスク記録媒体に対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手段にて生成される再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手段と、
    上記記憶手段に記憶された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手段
    備える記録装置。
  2. 上記マーク挿入位置は、上記主データ中の所定長のピット又はランドの何れかにおける中央部のビットとされ、上記所定長区間は、上記所定長のピット又はランドの中央部のビットを含む複数ビット分の区間とされ
    求項1に記載の記録装置。
  3. 上記波形置換手段に設定される上記置換波形のレベルが固定値とされている請求項1に記載の記録装置。
  4. さらに、上記再生信号生成手段により生成される再生信号から上記マーク挿入位置として規定される所定長のピット又はランドにて得られる再生信号レベルを検出した結果に基づいて、上記波形置換手段における上記置換波形のレベルを算出する波形レベル算出手段を備え
    求項1に記載の記録装置。
  5. 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録方法として、
    上記光ディスク記録媒体に対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手順と、
    上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手順にて生成した再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手順と、
    上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手順
    を有する記録方法。
  6. 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録されると共に、上記反射膜上に形成されたマークによって副データが記録される光ディスク記録媒体を製造するためのディスク製造方法として、
    上記主データを上記ピット及びランドの組み合わせによって記録したディスク原盤を生成する原盤生成工程と、
    上記ディスク原盤をもとに作成したスタンパによって上記基板を生成すると共に、上記基板に対して少なくとも上記反射膜と上記カバー層を積層することで、主データ記録ディスクを製造するディスク形成工程と、
    上記主データ記録ディスクについて上記副データの記録を行う副データ記録工程とから成り、
    上記副データ記録工程は、
    上記主データ記録ディスクに対して照射した再生パワーによるレーザ光の反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手順と、
    上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記光ディスク記録媒体上のマーク挿入位置を定める所定規則とに基づき特定した上記マーク挿入位置の情報に基づいて、当該マーク挿入位置を含む所定長区間を示す置換タイミング信号を生成し、この置換タイミング信号に基づき、上記再生信号生成手順にて生成した再生信号中における上記マーク挿入位置を含む所定長区間の波形を設定されたレベルによる置換波形に置き換える波形置換手順と、
    上記光ディスク記録媒体に記録された上記主データの内容と上記所定規則とに基づき、上記マーク挿入位置を示す記録タイミング信号を生成し、この記録タイミング信号に基づくタイミングにより上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手順
    により上記主データ記録ディスクへの上記副データの記録を行う
    ディスク製造方法。
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