JP4539377B2 - 記録装置、記録方法、再生装置、再生方法 - Google Patents
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Description
一般的に海賊版ディスクは、正規版ディスクから再生した信号を基にマスタリング工程によりスタンパを作成して複製ディスクを製造するようにして作成される。或いは正規版ディスクから再生した信号を記録可能なディスクにコピーすることで作成される。
そこで、例えば下記の特許文献1では、上記識別情報を、ディスクの反射膜にマークを形成して微少な反射率変化を与えることで記録するもとしている。すなわち、この特許文献1に記載のディスクでは、ピット及びランドの組み合わせにより主のデータ(コンテンツデータや管理情報等)が記録されると共に、所定のピット又はランド上の反射膜に対して微少な反射率変化を与えるマークを形成することで、上記主のデータ以外の副のデータ(識別情報)を記録するようにされている。
副データ自体の再生は、別途の再生系を設けて、主データの再生信号中のこのような微少な反射率変化が与えられた部分を多数サンプリングしてこれらの例えば積分値を求める等して行うことができる。
この場合、副データの記録装置側と再生装置側とでは、予め定められた所定のアルゴリズムによって副データとしてのマークを形成すべき位置が決定されている。これにより、正規の再生装置では、記録時に用いたものと同様のアルゴリズムによりマークが記録されるべき位置を特定できるため、適正に副データとしての識別情報を再生することができる。
ここで、従来においては、副データとしてのマークは、ディスク上の所定長のピット又は所定長のランドの何れかのみを対象として記録するものとされていた。そこで、ディスク上の所定長のピットと所定長のランドとの双方を記録対象として副データの記録を行えば、副データの記録密度を従来の2倍に高めることができるものである。
この図20において、縦軸は副データ信号振幅を示し、横軸はフォーカスバイアスを示している。この図における各特性は、フォーカスバイアスを変化させたときの副データ信号振幅の変化特性を示している。
図中黒塗りの四角と実線との組により示す特性は、ピット側に対する記録時の特性であり、白抜きの四角と破線との組により示す特性はピット側の再生時の特性である。
また、黒塗りの丸と実線の組はランド側に対する記録時の特性を示し、白抜きの丸と破線の組はランド側の再生時の特性を示している。
なお、図示するようにこの場合のピット側再生時とランド側再生時との最適点の誤差(C−D)は、上記したピット側記録時とランド側記録時との最適点の誤差(A−B)よりも拡大されたものとなっている。
また、副データの記録装置としても、フォーカス点は主データの再生に最適とされる値に調整されるようになっている。これは、各マークを所定規則に従った特定のピット/ランドに適正に記録するために、副データの記録動作はディスク上の主データを再生しながら行うようにされていることによる。
しかしながら、このように従来の記録装置及び再生装置で調整される最適点が上記ピット側の記録時及び再生時の最適点「A」,「C」と同じとなっているということは、当該最適値としては、ランド側記録時の最適点「B」とランド側再生時での最適点「D」とそれぞれ異なるものとなっていることになる。
すなわち、これによると、従来の記録装置、再生装置では、設定されるフォーカス点が、それぞれランド側記録時、ランド側再生時での最適点からずれたものとなって、ランド側を対象とした副データの記録再生を適正に行うことができなくなってしまう。
適正なフォーカス点により記録再生動作を行うことができなければ、副データを適正に記録再生することができなくなってしまう。
つまり、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置として、先ず、少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ光照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段を備える。
また、フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段を備える。
また、上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手段であって、記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定される上記光ディスク記録媒体上の同一区間内における特定の上記ピットと上記ランド上とにマーク記録を行うにあたり、上記特定のピットのみを対象として行う記録動作と、上記特定のランドのみを対象として行う記録動作とによる2度の記録動作を実行する副データ記録手段を備える。
さらに、上記副データ記録手段により上記特定のピットを対象とした記録動作が行われる場合と上記特定のランドを対象とした記録動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手段を備えるようにした。
すなわち、基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録されると共に、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークが形成されることによって副データが記録される光ディスク記録媒体であって、上記反射膜におけるマークが、記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定された上記主データ中の特定の上記ピット上と上記ランド上とに形成された光ディスク記録媒体について再生を行う再生装置として、
先ず、少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ光照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成動作を、上記主データ中の同一区間について少なくとも2回連続して行う再生信号生成手段を備える。
また、フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段を備える。
また、上記再生信号生成手段による一方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のピットを対象とした再生信号値の検出を行い、他方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のランドを対象とした再生信号値の検出を行うと共に、それら再生信号値の検出結果に基づいて上記副データの値を検出する副データ検出手段を備える。
さらに、上記副データ検出手段によって上記所定のピットを対象とした検出動作が行われる場合と上記所定のランドを対象とした検出動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手段を備えるものである。
なお、説明は以下の順で行う。
<1.光ディスク記録媒体>
<2.副データ記録装置>
<3.再生装置>
<4.フォーカス点の調整動作>
先ず、図1に、実施の形態の記録装置と再生装置とが対応する光ディスク記録媒体(ディスク100)の断面構造図を示す。
実施の形態のディスク100は、再生専用のROMディスクであり、具体的にはブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)と称されるディスクに準拠したディスク構造及びフォーマットが採用されたものとなる。
このディスク100は、図示するようにして基板101と、この基板101に対して積層された反射膜102、及びカバー層103を備えている。基板101は、例えばポリカーボネート等によるプラスチック基板であり、この基板101における上記反射膜102と接する面に対しては凹凸の断面形状が与えられている。凹状の断面部はピットであり、凸状の断面部はランドである。ディスク100では、これらピットとランドの組み合わせ、具体的にはピットとランドのそれぞれの長さにより情報を記録できる。
反射膜102は、基板101上に積層されることで上記のようなピットとランドの形状に応じた凹凸の断面形状が与えられる。また、反射膜102は、例えば金属膜とされ、図示するようにして対物レンズによって集光されるレーザ光が上記カバー層103を介して照射された際に、上記凹凸に応じた反射光が得られるようなっている。後述する副データ記録装置50及び再生装置1側では、照射したレーザ光のこの反射膜102からの反射光に基づき、ピットとランドの組み合わせにより記録される情報を検出することができる。
ディスク100を製造するにあたっては、先ず図中のフォーマット化工程S11を実行するようにされる。このフォーマット化工程S11は、例えばコンピュータ等を用いて行うことになる。
このフォーマット化工程S11では、ディスク100に対して記録されるべきコンテンツデータ(ユーザデータ)について、所定の規格に応じたフォーマットデータ列が得られるように変換動作を行う。すなわち、実施の形態の場合は、後の図3にて説明するようなブルーレイディスクの規格に応じたデータ列が得られるように変換動作を行う。また、実際には、ユーザデータに対する誤り検出符号及び誤り訂正符号の付加、インターリーブ処理等も行うようにされる。
このようにユーザデータについてフォーマット化、可変長変調処理が施されて得られたデータを、ここでは主データと呼ぶ。
原盤生成工程S13では、先ずガラス原盤に対してフォトレジストを塗布する。そして、このようにフォトレジストが塗布されたガラス原盤を回転駆動した状態で上記可変長変調工程S12にて生成した主データに応じたレーザ光を照射することで、記録トラックに沿った凹凸のパターンを形成する。つまり、ピットとランドを形成していく。
次いで、ピットとランドが形成されたレジストを現像処理することでガラス原盤上に定着させ、さらに原盤表面に対して電解メッキを施すことで、図示する金属原盤D14を生成する。
ディスク形成工程S15では、先ず上記金属原盤D14をもとにスタンパを作成する。そして、このスタンパを成形金型内に配置して、射出成形機を用いてポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により基板101を形成する。この基板101には、先の変調工程S12にて生成された主データに応じたピットとランドのパターンが記録トラックに沿って形成されることになる。
そして、この基板101に対して、先ずは反射膜102を蒸着等により積層し、さらにこの反射膜102上にカバー層103を積層する。これによって先ずは主データのみが記録されたディスク(主データ記録ディスク)D16を形成する。
ここで、実施の形態では、上記のようにしてピットとランドのパターンによって記録される主データ以外に、副データを記録するものとしている。
この場合、副データは、ディスク100(ディスクD16)個々にユニークとなるシリアル番号情報を記録するものとしている。すなわち、これによって当該副データ記録工程S17により生成される各ディスク100としては、そのディスク100に固有の識別情報(識別番号)が付加されることになる。
なお、ここでは副データとして識別情報を記録する場合を例示しているが、副データとして記録されるデータについて特に限定するものではなく、識別情報以外の他の情報が記録されてもよい。
このような副データ記録工程S17は、後に図4にて説明する副データ記録装置50によって行われることになる。
先ず、図示するようにしてRUBと称される1つの記録単位が定義される。1つのRUBは、16個のセクターと2つのリンキングフレームから成るようにされる。リンキングフレームは、各RUB間の緩衝領域として設けられている。
1セクターは、この場合1つのアドレス単位を形成する。
そして、それぞれのセクターは、図示するようにして31個のフレームから成る。さらに1つのフレームは1932チャンネルビットのデータから成る。
実施の形態で例示しているブルーレイディスクにおいて、主データはRLL(1,7)PP変調ルールに従ったものとなるで、符号”0”と”1”との連続数(つまりピット長とランド長)は何れも2T(チャンネルビット)から8Tの長さに制約されている。
各フレームの先頭に位置するsyncでは、この変調ルールに従わない9Tによる連続符号が挿入されて再生時のフレーム同期信号の検出に用いられる。
続いて、図4に、ディスクD16に対して上述の副データを記録するための副データ記録装置50の構成を示す。
先にも説明したようにこの場合の副データとしては、そのデータ内容として各ディスク100に固有となる識別情報を記録するものとしている。従ってこの場合の副データ記録装置50の動作としては、装填されるディスク100ごとに異なるパターンによる副データを記録するようにされる。
また、副データは、ディスクD16上において予めこれを記録する区間が定められ、さらにこの区間内においてそれぞれのマークを挿入する位置が所定規則に従って決定される。副データ記録装置50としては、このような特定の位置にマークが記録できるように構成されている。
この光ピックアップOPには、図示するようにしてレーザ光源となるレーザダイオードLD、レーザ光をディスクD16の記録面に集光・照射するための対物レンズ52a、ディスクD16からの上記レーザ光照射に基づく反射光を検出するフォトディテクタPD等が備えられている。
さらに、上記対物レンズ52aをフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に保持する、2軸機構52が設けられている。この2軸機構52は後述する2軸駆動回路56からのフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDに基づいて対物レンズ52aを上記フォーカス方向及びトラッキング方向に駆動する。
確認のために述べておくと、上記フォーカス方向とはディスクD16に接離する方向である。
2軸駆動回路56は、トラッキングサーボ信号TS、フォーカスサーボ信号FSに基づいてトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを生成し、これを2軸機構52のトラッキングコイル・フォーカスコイルに供給する。
フレーム同期信号はアドレス検出回路60を始めとした必要な各部に対して供給される。
なお、この副データ発生回路61による動作については後述する。
このレーザパワー制御部64の制御によって記録パワーによるレーザ照射が行われることで、このレーザ照射部分における反射膜102にマークが形成されることになる。このように反射膜102に形成されるマークによってディスクD16上に副データが記録されることになる。
例えば、サーボ回路55に対して目標アドレスを指示することで、シーク動作制御を行う。つまり、このように目標アドレスを指示することで、サーボ回路55によってこの目標アドレスをターゲットとした光ピックアップOPのアクセス動作を実行させる。
また、サーボ回路55に対してトラックジャンプ指令を行うことで、サーボ回路55によりトラッキングサーボループをオフとさせ、トラックジャンプ動作を実行させることもできる。
また、コントローラ65は、サーボ回路55に対してフォーカス目標値を指示する。サーボ回路55は、このフォーカス目標値に基づき、上記フォーカスサーボループに対してフォーカスバイアスを与える。
これによって対物レンズ52aはフォーカス目標値に応じたフォーカス点で一定となるように制御される。
このような本実施の形態としての副データの記録形態について、次の図5を参照して説明する。
図5では、ディスク100上における或るセクター[n]において記録される主データのパターンと、これに応じてディスク上に形成されたピット及びランドのパターンを示している。
さらに、この図5では、副データを構成する1ビットの符号として、”0”を記録する場合に形成されるべきマークのパターンと、”1”を記録する場合に形成されるべきマークのパターンとが示されている。
そして、これら奇数番目と偶数番目の1組ごとについて、奇数番目に対してマークを記録した場合は符号”0”、偶数番目にマークを記録した場合は”1”と定義付ける。つまり、例えばピット側について言えば、隣接する「P-odd」「P-even」のうち「P-odd」にのみマークを記録した場合は、符号”0”を表現したことになる。同様にランド側についても、隣接する「L-odd」「L-even」のうち「L-odd」にのみマークを記録した場合は符号”0”を表現したことになる。
また、ピット側について、逆に「P-even」にのみマークを記録した場合は符号”1”を表現したことになり、ランド側についても「L-even」のみにマークを記録した場合は同様に符号”1”が表現されたことになる。
なお、この図5の例では、所定長のピットとランドとして、5Tの区間を対象としてマークを記録する例を示しているが、例えば6Tや7Tなど他の長さのピット及びランドを記録対象としてもよい。
これに対し、例えばピット側又はランド側の何れか一方のみを対象とした場合には、1セクター内に記録できる符号は1つのみとなる。
このことから、本例のようにピット側とランド側の双方を対象として副データの記録を行う場合は、ピット側又はランド側の何れか一方のみを対象とした場合と比較して、2倍の記録密度とできることが理解できる。
先ず、再生時においては、詳しくは後述するが1セクター内の所定長ピット及び所定長ランドの隣接する奇数番目と偶数番目の組ごとに、再生信号RFについてサンプリングを行い、奇数番目でサンプリングした再生信号RFの値から偶数番目でサンプリングした再生信号RFの値を減算する(「odd−even」)。
この場合、マーク記録部分では、その反射率が微少に低下するので、理想的にはマーク記録部分での再生信号RFの値は低下することになる。つまり、奇数番目にのみマークが記録された符号”0”の場合、再生装置側にて上記のような「odd−even」の演算を行うと、理想的には隣接する「odd」と「even」の組ごとに負の値が得られる。
但し、マーク記録により再生信号RFの値が低下する部分は、実際にはノイズ成分に埋もれてしまう可能性がある。そこで、記録時において、上記のように所定区間内で同一表現を繰り返し行うようにし、再生側ではこれらの同一表現から各々求めた「odd−even」の値を積分することで、より確実に負の値が得られるようにし、これを検出することができる。
また、偶数番目にのみマークが記録される符号”1”の場合としても、隣接する奇数番目と偶数番目の組ごとに演算される「odd−even」の値を積分することで、より確実に正の値が得られるようにしてこれを検出することができる。
そこでマークとしては、記録対象となるピット及びランドの中央部に記録するものとしている。これによればエッジ部分は通常どおり得ることができるので、この点でも2値化処理に影響を与えないように図られている。
このようにセクターごとに副データを構成する符号を2つずつ記録できることで、この場合の副データとしては、これを構成する符号の数の1/2の数のセクターにわたって記録されることになる。
図6において、先ず確認のために述べておくと、上記もしているように副データの記録は、ディスクD16上にピットとランドとの組み合わせにより記録された主データ中における、所定の副データ記録対象区間内において行われる。
そして、この場合の副データ記録対象区間としては、先にも説明したように、副データを構成する符号の数の1/2のセクター数を有することになる。例えば、この図6に示される例のように、副データとして記録すべき符号数が12とされる場合には、副データ記録対象区間は図のように6セクターにわたる区間となる。
その上で、先ずは副データを構成する符号を、各セクターのピット側に対して順に割り振っていく。次いで、残る副データの符号を、再度各セクターのランド側に対して割り振る。
例えば、図示するようにして副データとして記録すべき符号が「1,0,0,0,1,1,0,0,0,1,1,0」であったとすると、先ずは各セクターのピット側を対象として記録すべき符号として、先頭のセクターから順に「1,0,0,0,1,1」を割り振る。その上で、各セクターのランド側を対象として記録すべき符号として、先頭のセクターから残りの符号である「0,0,0,1,1,0」を割り振っていくといったものである。
ここで、後述もするように、本例においては、ピット側とランド側とでフォーカス点を変えて記録動作を行うようにされるが、仮にピット側とランド側との双方を対象として1度の記録動作によりマークを記録する場合、ピット側とランド側ごとにフォーカス点を変化させることは現実的でない。上記のようにピット側に対するマークの記録動作とランド側に対するマークの記録動作とを分けて実行することで、ピット側とランド側とで異なるフォーカス点で記録動作を実行する場合に好適な記録動作とすることができる。
例えば、先の図5に示したようにして、或るセクター[n]について、例えばピット側とランド側との双方に符号”0”が割り振られていたとする(図中上部の例)。
ここで、この場合の記録動作としては、上記もしているようにピット側を対象とした記録動作と、ランド側を対象とした記録動作とを分けて実行するようにされる。このため、記録パルス生成回路63は、ピット側を対象とした記録動作が行われる場合において、当該セクター[n]のピット側に割り振られた符号”0”に対応しては、このセクター[n]内の所定長ピットのうち、奇数番目(P-odd)のみでHレベルとなる記録パルス信号Wrpを生成する。
この際、先にも述べたように、エッジ部分にマークが記録されると主データについての2値化処理が適正に行われなくなる可能性がある。このことから、図示するようにしてこの場合の記録パルス信号Wrpとしては、奇数番目の所定長ピットにおける中央部のみでHレベルとなる信号を生成する。
また、ランド側を対象とした記録動作が行われる場合において、当該セクター[n]のランド側に割り振られた符号”1”に対応しては、このセクター[n]内の所定長ランドのうち、図示するようにして偶数番目(L-even)の中央部のみでHレベルとなる記録パルス信号Wrpを生成するようにされる。
そして、ピット側とランド側のそれぞれの記録動作時で、このような記録パルス信号Wrpに基づく記録動作が行われることで、先の図6に示したようにして各セクターのピット側とランド側ごとに割り振られた符号について、それらの値に応じた記録形態により、各セクターのピット側とランド側とに対してマークを記録することができる。つまり、これによって副データの各値を適正に記録することができる。
先ず、上記もしているように、副データの記録は、予め定められたディスクD16上の副データ記録対象区間において行われるものである。そして、このように定められた副データ記録対象区間において、先に説明したように各セクター内の所定長ピット、又は所定長ランドの奇数番目或いは偶数番目にのみマークを記録するにあたっては、このような副データ記録対象区間内における各セクター内の主データの内容を把握する必要がある。
そこで、図4に示した副データ発生回路61では、副データ記録対象区間内の各セクターごとの主データの内容を、予めRAM62内に格納しておくものとされる。
先ず、図示するアドレスは、副データ記録対象区間内の各セクターのアドレス情報を示している。そして、このアドレスごとに、それぞれのセクターで記録される主データの内容が格納されている。
なお、確認のために述べておくと、副データ記録装置50としては、ディスクD16(ディスク100)の製造業者側で管理する装置である。従ってROMディスクであるディスクD16についてはそこに記録される主データの内容は予め把握しておくことができる。このため、上記のようにしてRAM62に対しては、予めアドレス対応に実際にディスクD16に記録される主データの内容を格納しておくことができる。
また、これと共に、上記のようにして各アドレス内のピット側とランド側との対応で格納された副データの値を参照することで、特定された所定長ピット、所定長ランドのうち、奇数番目と偶数番目の何れにマークを挿入すべきかを特定できる。
具体的に、例えばそのアドレス内の所定長ピットに対応付けられて格納された値が”0”であった場合は、先の図5にて示したようにして、そのアドレスのセクター内では奇数番目の所定長ピットに対してマークを挿入すべきものとなり、また”1”であった場合は偶数番目に挿入すべきものとして認識することができる。
さらに、この場合マークは、上述もしたように記録対象ランドの中央部分に挿入すべきものとされている。従って、上記のように記録対象となる所定長ピット・所定長ランドを特定した上で、マークがその中央部に記録されるタイミングでHレベルとなる記録パルス信号Wrpを生成するようにされる。
このようなデータ列に基づくことで、記録パルス生成回路63は、先の図5において示したような然るべきマーク記録位置のタイミングでのみHレベルとなる記録パルス信号Wrpをレーザパワー制御部64に供給することができる。
先ず、実施の形態の副データ記録装置50としては、副データの記録動作として、ピット側を対象とした記録動作とランド側を対象とした記録動作とを分けて実行するものである。図8では、主にピット側を対象とした記録動作について示し、図9では、これに次いで行われるランド側を対象とした記録動作について示している。
また、ステップS102では副データが入力される。副データ記録装置50に対して入力された副データは、図4においても示したように副データ発生回路61に供給される。
なお、ここでは副データの入力がディスクD16の装填後に行われるものとしているがこれらが前後しても構わない。
つまり、このステップS103の動作は、副データ発生回路61内の記録パルス生成回路63が、入力された副データの各値を、先の図7に示した構造によるRAM62に対して、先ずは各アドレス内のピット側に順に格納し、次いで各アドレス内のランド側に順に格納する動作に相当する。
このステップS104は、記録パルス生成回路63が、以下で説明するようにして各アドレスごとにデータ列を生成する動作を行うにあたり、内部のカウンタの値を初期値N0に設定する動作である。
つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、上記のように偶数番目となる所定長ピットの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
一方、副データの値が”0”であったと判別した場合、記録パルス生成回路63は、Nアドレス内の主データ中の所定長ピットについて、その奇数番目の中央部となる位置に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS107)。つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、奇数番目の所定長ピットの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
先の説明からも理解されるように、このようなデータ列の生成は、記録パルス生成回路63が、RAM62に各アドレス対応に格納される主データの内容に基づき、偶数番目或いは奇数番目の所定長ピットの特定、及びそのピットの中央部となるビット位置を特定することで行うことができる。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS109)した後、先のステップS105に戻るようにされる。これによって副データ記録対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する動作を行うようにされる。
また、この記録パルス信号Wrpの出力は、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして、上記記録対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとして開始する。
先ずステップS114においては、先のステップS104と同様にアドレス値Nを初期値N0に設定する。
つまり、これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、偶数番目の所定長ランドの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
また、副データの値が”0”であったと判別した場合、記録パルス生成回路63は、Nアドレス内の主データ中の所定長ランドについて、その奇数番目の中央部となる位置に”1”を挿入したデータ列を生成する(ステップS117)。これによって1セクター分のチャンネルビット数によるデータ列として、奇数番目の所定長ランドの中央部となるタイミングでのみ”1”となり、それ以外の符号がすべて”0”となるデータ列が生成される。
これに応じコントローラ65は、再度、ディスクD16上の副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークするための制御動作を行う(ステップS121)。
なお、この場合もデータ列に基づく記録パルス信号Wrpの生成は、再生される主データとの同期がとられるようにクロックCLKのタイミングに基づいて行う。また、この場合の記録パルス信号Wrpの出力についても、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして上記記録対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとして開始するようにされればよい。
続いては、これまでの説明のようにして反射膜102に対して形成されたマークによって副データが記録されるディスク100について、その再生を行う再生装置1の構成を次の図10のブロック図に示す。
なお、図10では、主に副データの再生に係る部分のみを抽出して示しており、主データの再生系の構成として、特に2値化処理後段の復調系の構成については省略している。
この光ピックアップOPとしても、図示するようにしてレーザ光源となるレーザダイオードLDを備える。また、レーザ光をディスク100の記録面に集光・照射するための対物レンズ14a、ディスク100からの上記レーザ光照射に基づく反射光を検出するフォトディテクタPD等が備えられている。
さらには、上記対物レンズ14aをフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に保持する2軸機構14が設けられている。この2軸機構14としても、後述する2軸駆動回路7からのフォーカスドライブ信号FD、トラッキングドライブ信号TDに基づいて対物レンズ14aを上記フォーカス方向及びトラッキング方向に駆動する。
なお、確認のために述べておくと、再生装置1においてディスク100に照射するレーザ光は再生パワーによるものである。図示は省略したが、この場合のレーザダイオードLDによるレーザパワーは、例えば光ピックアップOP内に備えられたモニタ用ディテクタによりレーザ出力レベルが監視され、再生パワーとしてのレーザパワーで一定となるように制御される(いわゆるAPC制御)。
2軸駆動回路7は、トラッキングサーボ信号TS、フォーカスサーボ信号FSに基づいてトラッキングドライブ信号TD及びフォーカスドライブ信号FDを生成し、これを2軸機構14のトラッキングコイル・フォーカスコイルに供給する。
2値化回路5は、供給される再生信号RFを”0””1”の2値化データに変換する。そして、この2値化データをPLL回路8、同期検出回路9、アドレス検出回路10に対して供給する。
また、2値化データは後述する検出パルス生成部12内の検出パルス生成回路12aに対しても供給される。
同期検出回路9は、供給される2値化データから先の図3に示したフレームごとに挿入されるsync部分を検出する。具体的には、この場合のsyncパターンとされる9T区間を検出してフレーム同期検出を行う。
フレーム同期信号はアドレス検出回路10を始めとした必要な各部に供給される。
この検出パルス生成部12内には、検出パルス生成回路12aとRAM12bとが備えられる。検出パルス生成回路12aは、RAM12bに格納した情報に基づいて上記検出パルスDpを生成する。そして、生成した検出パルス信号DpをA/Dコンバータ11に対して供給する。
副データ検出回路13は、A/Dコンバータ11から供給される値について所定演算を行って副データの各値を検出する。つまり、例えばこの場合は先に述べた「odd−even」に対応する演算を行った結果に基づいて副データの各値を検出することになる。
なお、これら検出パルス生成部12、A/Dコンバータ11、副データ検出回路13により行われる副データの値の検出動作については後述する。
例えば、コントローラ15は、図示されないホストコンピュータからのリードコマンドに応じ、このリードコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとした読み出し動作が行われるように必要な各部を制御する。これに応じてディスク100から読み出された主データは、2値化回路5にて2値化された後に、図示されない復調系にて復調(RLL1−7PP復調)やエラー訂正処理等が為されて、主データについての再生データが得られるようになっており、コントローラ15は、このようなディスク100からの再生データを上記ホストコンピュータに転送するようにされる。
また、この場合のコントローラ15としても、サーボ回路6に対して目標アドレスを指示することでシーク動作制御を行う。すなわち、このように目標アドレスを指示することで、サーボ回路6によってこの目標アドレスをターゲットとした光ピックアップOPのアクセス動作を実行させる。また、サーボ回路6に対してトラックジャンプ指令を行うことで、トラッキングサーボループをオフとさせトラックジャンプ動作を実行させることもできる。
また、コントローラ15は、サーボ回路6に対してフォーカス目標値を指示することで、フォーカスサーボループに対して当該目標値に応じたフォーカスバイアスが与えられるように制御を行う。
先ず、再生時としても、ピット側に記録されたマークを対象とした再生動作と、ランド側に記録されたマークを対象とした再生動作とを分けて実行するようにされる。
そこで、これら図11及び図12では、説明の便宜上、ディスク100に記録された副データとしてのマークについて、ピット側に記録されたものとランド側に記録されたものとを分けて示している。
さらにこの図では、当該セクターにおいて、副データの1ビットの値としてそれぞれ”0”が割り当てられた場合と”1”が割り当てられた場合でのマークの記録状態を示している。
先ず、先にも説明したようにマークが記録された部分は、反射率が微少に低下する部分となる。この場合はピットに対してマークが記録されるので、図示するように再生信号RFの極性としては負極性で、マーク記録部分に応じてはさらにそのレベルが負極性方向に微少に上昇するような波形が得られる。
副データの再生では、このようなマーク記録部分での微少な反射率の低下に基づき各値を判定する動作を行うことになる。
従ってこの場合、各セクターのピット側において、それぞれ割り与えられた副データの各値を判定するにあたっては、そのセクター内の所定長ピットについて、奇数番目(P-odd)と偶数番目(P-even)のどちらの方で再生信号RFの値が低下しているかを検出すればよいことになる。
この際、上述のようにして符号”0”のときは奇数番目のみ、符号”1”のときは偶数番目のみにマークが記録されるということは、換言すれば、符号”0”のときは必ず「P-odd」が未記録部分となり、符号”1”のときは必ず「P-even」が未記録部分となることがわかる。
このことから、隣合う奇数番目と偶数番目について、「odd−even」による演算を行うことで、oddとevenのどちらで再生信号RFの値が低下している(マークが記録されている)かを調べることができる。
具体的に、この「odd−even」が負の値であれば、奇数番目での再生信号RFの値が低下しているものであり、よって奇数番目にマークが記録されていることがわかる。逆に「odd−even」が正の値であれば偶数番目の値の低下となり、偶数番目にマークが記録されていることがわかる。
この図としても、ランド側に割り振られた値としてそれぞれ”0”が記録れた場合と”1”が記録された場合でのマークの記録状態を示している。
この場合はランドに対してマークが記録されるので、マーク記録部分での再生信号RFとしては、図示するように極性は正極性で、マーク記録に応じてそのレベルが微少に低下するような波形が得られる。
従ってこの場合も、隣合う奇数番目(odd)と偶数番目(even)について、「odd−even」による演算を行うことで、oddとevenのどちらで再生信号RFの値が低下している(マークが記録されている)かを調べることができる。
すなわち、この場合も「odd−even」が負の値であれば、奇数番目での再生信号RFの値が低下しているものであり、よって奇数番目にマークが記録されていることがわかる。また、「odd−even」が正の値であれば偶数番目の方が低下となり、偶数番目にマークが記録されていることがわかる。
このため、副データの再生動作としては、上記のように隣り合う奇数番目と偶数番目の組ごとに算出した「odd−even」の値を積分し、この積分値に基づいてそのセクターに割り当てられた1ビットの値を判定するものとしている。このようにすることで、副データの値をより確実に検出することができる。
すなわち、上記のような「odd−even」算出のための検出パルス信号Dpとして、ピット側を対象とした再生時には、図11を参照してわかるように、主データ中に得られる所定長ピットの中央部でのみHレベルとなる信号を生成すればよい。一方、ランド側を対象とした再生時には、図12に示されるように主データ中に得られる所定長ランドの中央部でのみHレベルとなる信号を生成すればよい。
但し、再生装置1としては、副データ記録装置50の場合のようにディスク製造側で使用されるものではないことから、ディスク100に記録されている内容を予め装置内部に格納するということはできない。そこで再生装置1としては、装填されたディスク100から副データ記録対象区間の主データを読み出し、これを装置内部に格納して上記検出パルス信号Dpの生成に用いるようにしている。
検出パルス生成部12内の検出パルス生成回路12aでは、このようにRAM12bに格納される記録対象区間内の主データの内容に基づいて、先の記録パルス信号Wrp生成の場合と同様に、該当するタイミングでのみ”1”となりそれ以外が全て”0”となるデータ列を生成する。そして、このように生成したデータ列に基づく検出パルス信号Dpを生成してこれをA/Dコンバータ11に供給する。この検出パルス信号Dpにより指示されるタイミングでA/Dコンバータ11が再生信号RFの値をサンプリングすることで、図11及び図12に示したような適切なタイミングで再生信号RFの値をサンプリングすることができる。
先ず、ディスク100に記録される副データの再生としても、記録時と同様にピット側を対象とした再生動作とランド側を対象とした再生動作とを分けて実行するようにされる。図14では主にピット側を対象とした再生動作について示し、図15ではランド側を対象とした再生動作について示している。
ここで、図示による説明は省略したが、ディスク100の装填に応じては、図10に示したコントローラ15が、予め定められた副データ記録対象区間を示すアドレス情報に従ってサーボ回路6に対してターゲットアドレスを指示することでシーク動作を実行させ、当該記録対象区間に記録される主データを読み出し動作を実行させる。このように読み出される主データについて、図10に示した検出パルス生成回路12aは、2値化回路5から供給される2値化データを、アドレス検出回路10から供給されるアドレス情報に基づき各アドレスごとにRAM12b内に格納する。
このステップS203は、検出パルス生成回路12aが再生信号RFのサンプリングタイミングを示すデータ列を、次に説明するようにして各アドレス(セクター)ごとに生成する動作を行うにあたり、内部のカウンタの値を初期値N0に設定する動作である。
このステップS204の動作は、検出パルス生成回路12aがRAM12b内に格納した主データの内容を参照して行う。つまり、検出パルス生成回路12aは、RAM12b内においてNアドレスに対応づけられて格納された主データについて、その中の所定長ピットの中央部となる位置のみが”1”となりそれ以外が全て”0”によるデータ列を生成する。例えばこの場合では、5Tのピットに対してマークを記録するようにされているので、この5T区間の3番目となるビット位置のみが”1”となり、それ以外が全て”0”となるデータ列を生成すればよい。
このような動作により、Nアドレスのセクター内でのサンプリングポイントを示すデータ列が生成される。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS206)した後、ステップS204に戻るようにされる。これによって副データ記録対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する動作を行うようにされる。
また、この検出パルス信号Dpの出力は、アドレス検出回路14から供給されるアドレス情報ADRとして、副データ記録対象区間の先頭アドレスの情報が供給されたことをトリガとして開始する。
このステップS210の動作は、A/Dコンバータ11と副データ検出回路13によって行われる。
つまり、A/Dコンバータ11は、上記検出パルス生成回路12aから供給される検出パルス信号Dpにより指示されるタイミングでマトリクス回路4から供給される再生信号RFの値をサンプリングする。そしてその値を副データ検出回路13に出力する。
副データ検出回路13では、A/Dコンバータ11から供給される値について奇数番目に供給された値から偶数番目に供給された値を減算することで図11にて説明した「odd−even」の演算を行う。そしてこのように演算された「odd−even」の値を1アドレス(1セクタ)ごとに積分し、この積分値に基づいて副データの値を検出する。
これによって、先ずは副データ記録対象区間内の各アドレスのピット側に対して割り振られて記録された副データの値を得ることができる。
先ず、図示するステップS212においては、先のステップS203と同様にアドレス値Nを初期値N0に設定する。
つまり、検出パルス生成回路12aは、RAM12b内においてNアドレスに対応づけられて格納された主データについて、その中の所定長ランドの中央部となる位置のみが”1”となりそれ以外が全て”0”によるデータ列を生成し、これによってNアドレスのセクター内でのサンプリングポイントを示すデータ列が生成される。
カウンタの値が上記所定値に達していないとして否定結果が得られた場合は、アドレス値Nを1インクリメント(ステップS215)した後、ステップS213に戻るようにされ、これによって副データ記録対象区間の全てのセクターについて上記データ列を生成する動作を行うようにされる。
コントローラ15は、このような再度のデータ生成終了通知に応じ、ディスク100上の副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークするための制御動作を再び行うようにされる(ステップS217)。
つまり、この場合もA/Dコンバータ11は、上記検出パルス生成回路12aから供給される検出パルス信号Dpにより指示されるタイミングでマトリクス回路4から供給される再生信号RFの値をサンプリングする。そしてその値を副データ検出回路13に出力する。
副データ検出回路13では、A/Dコンバータ11から供給される値について奇数番目に供給された値から偶数番目に供給された値を減算することで図12にて説明した「odd−even」の演算を行う。そしてこのように演算された「odd−even」の値を1アドレス(1セクタ)ごとに積分し、この積分値に基づいて副データの値を検出する。
これによって、副データ記録対象区間内の各アドレスのランド側に対して割り振られて記録された残りの副データの値が得られ、先のピット側で得られた値と合わせて副データの値の全てが得られたことになる。
これまでで説明してきたようにして、ディスク100の反射膜102に対して形成されるマークによって、副データについての記録再生を行うことができる。
そして、実施の形態では、主データ中に得られる所定長のピット、及び所定長のランドの双方を対象としてマークを記録再生するので、例えばピット側のみ或いはランド側のみを対象として記録再生を行う場合よりも副データの記録密度の向上を図ることができる。
この図20において、縦軸は副データ信号振幅を示し、横軸はフォーカスバイアスを示している。この図における各特性は、フォーカスバイアスを変化させたときの副データ信号振幅(再生信号RFの信号振幅)の変化特性を示している。
図中黒塗りの四角と実線との組により示す特性は、ピット側に対する記録時の特性であり、白抜きの四角と破線との組により示す特性はピット側の再生時の特性である。
また、黒塗りの丸と実線の組はランド側に対する記録時の特性を示し、白抜きの丸と破線の組はランド側の再生時の特性を示している。
なお、この場合のピット側再生時とランド側再生時との最適点の誤差(C−D)としては、図示するように上記したピット側記録時とランド側記録時との最適点の誤差(A−B)よりも拡大されたものとなっている。
また、副データの記録装置としても、フォーカス点は主データ(ピットとランド)の再生に最適とされる値に調整されるようになっている。これは、これまでの説明から理解されるように、各マークを所定規則に従った特定のピット/ランドに適正に記録するために、副データの記録動作はROMディスク上の主データを再生しながら行うようにされていることによる。
しかしながら、このように従来の記録装置及び再生装置で調整される最適点が上記ピット側の記録時及び再生時の最適点「A」,「C」と同じとなっているということは、当該最適値としては、ランド側記録時の最適値「B」とランド側再生時での最適点「D」と異なるものとなっていることになる。
すなわち、これによると、従来の記録装置、再生装置では、設定されるフォーカス点が、それぞれランド側記録時、ランド側再生時での最適点からずれたものとなって、ランド側を対象とした副データの記録再生を適正に行うことができなくなってしまう。
適正なフォーカス点により記録再生動作を行うことができなければ、副データを適正に記録再生することができなくなってしまう。
先ずは、このようなフォーカス点の調整動作として、副データ記録装置50側で行われる動作を次の図16及び図17のフローチャートを参照して説明する。
具体的に、この場合のフォーカス点の調整動作としては、少なくともピット側、ランド側への実際の記録動作(記録レーザパワーによる実際のマーク記録動作)に先立って行われるべきものである。
図16に示されるこの場合のステップS111としては、図4に示したコントローラ65が、先ずはサーボ回路55に対して第1フォーカス目標値を指示する動作を行う。そして、これに加え、先に説明した副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークするための制御動作を行うようにされる。
サーボ回路55では、上記のようにしてコントローラ65から指示された第1フォーカス目標値に応じて、図4にて説明したフォーカスサーボループに対してフォーカスバイアスを与える。これによって第1フォーカス目標値に応じたフォーカス点で一定となるように制御が行われることになる。
具体的に、図17に示されるこの場合のステップS121として、コントローラ65は、サーボ回路55に対して第2フォーカス目標値を指示する動作を行うと共に、副データ記録対象区間へのシークのための制御動作を行うようにされる。
第2フォーカス目標値としては、先の図20の特性から、ランド側記録に最適とされる値(図20の例では最適点「B」)が予めコントローラ65に対して設定されている。従って上記のように第2フォーカス目標値がサーボ回路55に指示され、サーボ回路55がこの第2フォーカス目標値に応じたフォーカスバイアスをフォーカスサーボループに対して与えることで、ランド側に対する実際の記録動作に先立ち、ランド側記録時に対応した最適なフォーカス点に調整することができる。
この場合もフォーカス点の調整動作は、副データの再生動作時に対応して行われるものとなるで、これら図18及び図19では、先の図14及び図15に示した副データの再生時における動作が示されている。
具体的に、図18において、先ずピット側に対する再生動作に先立つタイミングとして、先の図15にて示したステップS208におけるシーク動作に対し、フォーカス目標値を第3フォーカス目標値に調整するための動作を追加する。
すなわち、図18に示されるこの場合のステップS208として、図10に示したコントローラ15は、先ずはサーボ回路6に対して第3フォーカス目標値を指示する動作を行う。その上で、副データ記録対象区間の先頭アドレスにシークするための制御動作を行うようにされる。
サーボ回路6では、上記のようにしてコントローラ15から指示された第3フォーカス目標値に応じて、図10にて説明したフォーカスサーボループに対してフォーカスバイアスを与える。これによって第3フォーカス目標値に応じたフォーカス点で一定となるように制御が行われることになる。
つまり、図19に示されるこの場合のステップS217として、コントローラ15は、サーボ回路6に対して第4フォーカス目標値を指示する動作を行うと共に、副データ記録対象区間の先頭アドレスへのシークのための制御動作を行うようにされる。
この第4フォーカス目標値としては、先の図20の特性から、ランド側再生に最適とされる値(図20の例では最適点「D」)が予めコントローラ15に対して設定されている。従って上記のように第4フォーカス目標値がサーボ回路6に指示され、サーボ回路6がこの第4フォーカス目標値に応じたフォーカスバイアスをフォーカスサーボループに対して与えることで、ランド側に対する再生動作に先立ち、ランド側再生時に対応した最適なフォーカス点に調整することができる。
先ず、これまでの説明では省略したが、実際において、主データ記録装置50、及び再生装置1では、ディスク(D16/100)の装填後、例えば管理情報等の必要な情報の読み出しのために、ディスク上に記録された所定の主データを読み出すようにされる。このことから実際において、ディスク装填後、サーボ回路55/サーボ回路6にて初期状態で設定されるフォーカス点(フォーカスバイアス)としては、このような主データの再生に最適とされる値となっている。
ここで、先の図20においても説明したように、ピット側を対象とした場合の記録動作時及び再生動作時で最適とされるフォーカス点(図20中「A」「C」)は、このような主データの再生に最適とされるフォーカス点の値とほぼ一致したものとなっている。つまりは、このことによって副データの記録/再生動作が実行される前の段階では、サーボ回路55/サーボ回路6にて、それぞれピット側の記録/再生に最適とされるフォーカスバイアスの設定が既に為された状態となっていることになる。
このことから、実施の形態の場合のように、ピット側を対象とした記録/再生動作を先に実行するものとすれば、サーボ回路55/サーボ回路6に対する改めてのフォーカス目標値の指示(つまりはフォーカス点の調整動作)は不要とすることができる。
なお、先の図16、図18では、説明の便宜上、ピット側を対象とした記録/再生動作に先立って、サーボ回路55/サーボ回路6に対してフォーカス目標値を指示する動作を行うものとして示したが、このようにピット側を対象とした記録/再生動作を先に実行するとした場合、実際にはこれら図16におけるステップS111、及び図18におけるステップS208でのフォーカス目標値の指示動作は省略できるものであり、従ってこの場合はランド側に移行するタイミングでランド側に最適とされる目標値(第2フォーカス目標値、第4フォーカス目標値)を設定する動作のみを行えば良いものである。
このようにしてピット側を対象とした記録/再生動作を先に行うとした本例によれば、実際には必要なフォーカス点の調整動作を1度のみとすることができ、これによってその分の動作負担を軽減することができる。
つまり、実施の形態の場合のように、ピット側とランド側とでそれぞれ異なるフォーカス点で記録動作を行うとした場合において、仮にピット側及びランド側に対して1度の記録動作でマークを記録しようとすると、主データ中の所定長ピット・所定ランドに応じて相当に高速でフォーカス点を調整する必要があり、現実的な動作とは言えない。また、ピット側とランド側とでそれぞれ異なるフォーカス点で再生動作を行うとした場合も、ピット側及びランド側に記録されたマークを1度の再生動作によって再生することは同様の理由から現実的なものとは言えない。
そこで実施の形態のように、ピット側のみを対象とした記録/再生動作と、ランド側のみを対象とした記録/再生動作とをそれぞれ分けて行うものとすれば、それぞれの記録/再生動作につき1度だけフォーカス点の調整を行うのみで足るものとでき、これによってピット側とランド側とでそれぞれ最適とされるフォーカス点による記録/再生動作を現実的なものとして行うことができる。
つまり、このようにピット側を記録/再生する場合とランド側を記録/再生する場合とでフォーカス点を異なる値に調整する必要がある場合に、実施の形態としての記録/再生の手法は最適な手法となる。
例えば、実施の形態では、説明の簡単のために副データとしてのマークはそれぞれ隣接する所定長のピット及び所定長のランドの奇数番目と偶数番目とを1組として、何れにマークを挿入するかによって符号”0””1”を表現するものとしたが、実際には、第3者によるこのような記録パターンの特定が困難となるように、例えばM系列乱数を用いる等他のアルゴリズムに基づいて各符号に対応したマークの挿入位置を決定することもできる。
また、1符号の記録に割り当てる区間としても、例えばさらに短縮して1/2セクターの区間とする等、その区間長について特に限定はされない。
この場合としても、副データ記録装置50と再生装置1側とで共通となるように、上記のような符号の表現方法、及び副データの1ビットに割り当てる区間についての規則が定められていれば、再生装置1において副データを適正に再生することができる。
この場合としても、割り振りの順序が副データ記録装置50と再生装置1とで共通に設定されていることで、副データ記録装置50にて記録された副データの値を再生装置1側で適正に再生することができる。
具体的には、先の図20の特性から、ピット側再生時の最適フォーカス点とランド側再生時の最適フォーカス点の中間点をフォーカス点に設定し、この設定の下で副データの再生動作を実行する。これによれば、例えばピット側再生時の最適フォーカス点とランド側再生時の最適フォーカス点との誤差が少ない場合等に、副データを適正に再生することができる可能性がある。
この場合は、上記1度の再生動作によって副データを適正に再生できなかったときのリトライ動作として、先の図18・図19に示した実施の形態としての動作を行うものとすればよい。
このような動作とすることで、上記1度の再生動作で適正に再生できたときは2度目の再生動作やフォーカス点調整動作等の動作負担を軽減できる。また、副データの再生に要する時間の短縮化も図られる。
さらには、リトライ動作として図18・図19に示した動作が行われることで、確実に副データの再生を行うこともできる。
Claims (6)
- 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置として、
少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ光照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段と、
フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段と、
上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手段であって、記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定される上記光ディスク記録媒体上の同一区間内における特定の上記ピットと上記ランド上とにマーク記録を行うにあたり、上記特定のピットのみを対象として行う記録動作と、上記特定のランドのみを対象として行う記録動作とによる2度の記録動作を実行する副データ記録手段と、
上記副データ記録手段により上記特定のピットを対象とした記録動作が行われる場合と上記特定のランドを対象とした記録動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手段と
を備える記録装置。 - 上記所定規則によっては、上記副データを構成する各値を上記主データ中の所定の記録対象区間内における所定長のピットと所定長のランドとにそれぞれ分けて記録すべきとされ、
上記副データ記録手段は、
上記記録対象区間における上記所定長のピットのうち記録すべき副データの各値に応じて決定される特定のピットのみを対象として行う記録動作と、上記記録対象区間における上記所定長のランドのうち記録すべき副データの各値に応じて決定される特定のランドのみを対象として行う記録動作とを実行する
請求項1に記載の記録装置。 - 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録される光ディスク記録媒体に対し、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークを形成することによって副データの記録を行う記録装置として、
少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段と、
フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段と、
上記レーザ光を記録パワーに制御して上記反射膜上に上記マークを形成することで上記副データの記録を行う副データ記録手段と、を備える記録装置における記録方法であって、
記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定される上記光ディスク記録媒体上の同一区間内における特定の上記ピットと上記ランド上とにマーク記録を行うにあたり、上記特定のピットのみを対象として行う記録動作と、上記特定のランドのみを対象として行う記録動作とによる2度の記録動作を実行する副データ記録手順と、
上記副データ記録手順により上記特定のピットを対象とした記録動作が行われる場合と上記特定のランドを対象とした記録動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手順と
を有する記録方法。 - 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録されると共に、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークが形成されることによって副データが記録される光ディスク記録媒体であって、上記反射膜におけるマークが、記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定された上記主データ中の特定の上記ピット上と上記ランド上とに形成された光ディスク記録媒体について再生を行う再生装置として、
少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ光照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成動作を、上記主データ中の同一区間について少なくとも2回連続して行う再生信号生成手段と、
フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段と、
上記再生信号生成手段による一方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のピットを対象とした再生信号値の検出を行い、他方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のランドを対象とした再生信号値の検出を行うと共に、それら再生信号値の検出結果に基づいて上記副データの値を検出する副データ検出手段と、
上記副データ検出手段によって上記所定のピットを対象とした検出動作が行われる場合と上記所定のランドを対象とした検出動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手段と
を備える再生装置。 - 上記所定規則によって、上記副データを構成する各値が上記主データ中の所定の記録対象区間内における所定長のピットと所定長のランドとにそれぞれ分けて記録されており、
上記再生信号生成手段は、上記記録対象区間について少なくとも2回連続して上記再生信号生成動作を行い、
上記副データ検出手段は、
上記再生信号生成手段による一方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号については、上記所定長のピットを対象として再生信号値の検出を行い、他方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号については、上記所定長のランドを対象として再生信号値の検出を行う
請求項4に記載の再生装置。 - 基板と、上記基板に対して少なくとも反射膜とカバー層を積層して形成され、上記基板上に形成されたピット及びランドの組み合わせによって主データが記録されると共に、記録パワーによるレーザ光の照射により上記反射膜にマークが形成されることによって副データが記録される光ディスク記録媒体であって、上記反射膜におけるマークが、記録すべき副データの各値と所定規則とに従って決定された上記主データ中の特定の上記ピット上と上記ランド上とに形成された光ディスク記録媒体について再生を行う再生装置として、
少なくとも上記光ディスク記録媒体に対して接離する方向となるフォーカス方向に移動可能に保持された対物レンズを介し、上記光ディスク記録媒体に対して再生パワーによるレーザ光を照射すると共に、このレーザ光照射に応じた上記光ディスク記録媒体からの反射光を検出して再生信号を生成する再生信号生成手段と、
フォーカス目標値に応じて上記対物レンズの上記フォーカス方向における位置制御を行うフォーカス制御手段と、
上記再生信号生成手段により生成された上記再生信号の値を検出した結果に基づき、上記副データの値を検出する副データ検出手段と、を備えた再生装置における再生方法であって、
上記再生信号生成手段により上記再生信号を生成する再生信号生成動作を上記主データ中の同一区間について少なくとも2回連続して行う再生信号生成手順と、
上記再生信号生成手順による一方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のピットを対象とした再生信号値の検出を行い、他方の上記再生信号生成動作により得られる再生信号に基づき、上記所定規則により特定される所定のランドを対象とした再生信号値の検出を行うと共に、それら再生信号値の検出結果に基づいて上記副データの値を検出する副データ検出手順と、
上記副データ検出手順によって上記所定のピットを対象とした検出動作が行われる場合と上記所定のランドを対象とした検出動作が行われる場合とで、上記フォーカス目標値としてそれぞれ異なる値が設定されるように制御を行う設定制御手順と
を有する再生方法。
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