JP2005071496A - 情報記録媒体及び情報記録再生装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 隣接トラックからのクロストークを低減する。
【解決手段】 ディスク原盤DSには、グルーブGが形成される。グルーブGは螺旋状の基準軌跡に概ね沿って形成されているが、クルーブGの位置は、記録データに応じて基準軌跡と交わる方向に変位されている。ウォブルは基準軌跡を基準とするグルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ウォブルを用いて情報を記録した情報記録媒体及び情報記録再生装置の技術等に関する。
CD−RやDVD−Rに代表される光ディスクでは、グルーブを変調して記録機で行う記録のための情報をあらかじめ記録している。しかし、記録後のSNの改善や、不正コピー防止等のためのコピー制御用のキーやリボークするための情報を秘匿して記録するため、記録エリアとは別に領域を確保したいという要求がある。
グルーブの位置を光ディスクの半径方向にウォブリングさせ、そのウォブルをスペクトラム拡散することで情報を記録する技術が知られている(例えば、特許文献1)
この技術は、ランダムデータで所定のデータをスペクトラム拡散してウォブル信号を生成し、ウォブル信号に応じてグルーブの位置をウォブリングさせる。スペクトラム拡散によってウォブルの周波数成分が拡がり、低いSNでも信号検出できるため、隣接トラックからのクロストークの影響をある程度低減することができると同時にスペクトラム拡散を利用しているのでデータの秘匿性をあげることができる。
特開2003−22539号公報
しかしながら、ランダムデータを用いてスペクトラム拡散を行うと、ある確率で“0”、又は“1”が長く連続または偏って出現することがある。この場合、記録マークはトラックの中心からずれた位置に形成される。このようにトラックの中心からずれたグルーブを読み取ると、光ピックアップがグルーブのずれに追随するように移動してトラッキングのオフセットを生じる。この結果、データの記録時や、あるいは情報記録再生装置でマークピットが記録された記録されたディスクの再生時は、隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー、及び隣接トラックからのクロストークによるデータの信頼性の低下といった問題が生じる。特に、記録密度が高くトラックピッチの狭い光ディスクにおいては大きな問題となる。
本発明が解決しようとする課題としては、データの信頼性を向上させた情報記録媒体を提供することが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、記録データに応じてグルーブ位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させて蛇行したウォブルを形成した情報記録媒体において、前記基準軌跡を基準とする前記グルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるように前記ウォブルを形成したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の情報記録媒体から前記主データを再生すると共に前記グルーブにピットマークを記録する情報記録再生装置であって、前記情報記録媒体に記録された前記グルーブに光を照射して反射光を読取る読取手段と、前記読取手段の出力信号に基づき、前記グルーブの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するデータ再生手段と、前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の情報記録媒体から前記主データを再生すると共に前記グルーブにピットマークを記録する情報記録再生装置であって、前記情報記録媒体に記録された前記グルーブに光を照射して反射光を読取る読取手段と、前記読取手段の出力信号に基づき、前記グルーブの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータを再生するデータ再生手段と、前記主データのDCオフセット値と前記キャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶した記憶手段と、前記再生された主データのDCオフセット値を検出する検出手段と、前記検出されたDCオフセット値に対応する前記キャンセルデータのビット列を前記記憶手段から読み出して、読み出したビット列と前記再生されたキャンセルデータとを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明の一実施形態に係る情報記録媒体は、円盤状の形状をしており、例えば、CD-R(CD Recordable)、DVD-R(Digital Versatile Disc)、DVD−R(DVD Recordable)などの種々の光ディスクが含まれる。
この情報記録媒体には、グルーブが形成される。グルーブは螺旋状の基準軌跡に概ね沿って形成されているが、グルーブの位置は、記録データに応じて基準軌跡と交わる方向に変位されており、これにより、蛇行したウォブルが形成される。グルーブによるウォブルは、基準軌跡を基準とするグルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるように形成されている。
上述した情報記録媒体へのピットマーク記録時には、ウォブルに沿って光ピックアップを移動させるトラッキングサーボが実行される。本実施形態においては、基準軌跡を基準とするグルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるようにウォブルが形成されているので、光ピックアップの位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、ピットマーク記録時および記録されたピットマークディスクにおける再生時に隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー及び隣接トラックからのクロストークを低減して、データの信頼性を向上させることが可能となる。
また、所定のデータ単位に対応するウォブルは、第1ウォブルと第2ウォブルとから構成されている。そして、第2ウォブルにおける基準軌跡を基準としたグルーブ位置の変位の平均値が、第1ウォブルにおける基準軌跡を基準としたグルーブ位置の変位の平均値をキャンセルできるように第2ウォブルが形成されている。つまり、ウォブルを記録データの所定のデータ単位で区切ると、区切られた範囲内における記録マークの平均的な位置は、基準軌跡と一致する。
ここで、所定のデータ単位に対応する記録データは、主データとキャンセルデータとの組によって構成されることが好ましい。主データが何等かの情報を有するのに対して、キャンセルデータはウォブルのDCオフセットを解消するために用いられる。ウォブルのDCオフセットとは、基準軌跡を基準としたグルーブ位置の変位の平均値を意味する。キャンセルデータは、主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有する。そして、第1ウォブルにおけるグルーブ位置は、基準軌跡を基準として主データに応じて変位される一方、第2ウォブルにおけるグルーブ位置は、基準軌跡を基準としてキャンセルデータに応じて変位されている。換言すれば、情報記録媒体には、主データが記録される主データ領域(第1ウォブル)の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのキャンセルデータが記録されるキャンセル領域(第2ウォブル)が所定のデータ単位で設けられる。
ここで、主データは所定の情報をスペクトラム拡散して得たスペクトラム拡散データであることが、主データの秘匿性を高める観点から好ましい。なお、スペクトラム拡散データは、ランダムデータによってランダム化されているが、ある確率で“1”又は“0”が連続または偏って出現することがある。しかしながら、本実施形態では、主データとしてのスペクトラム拡散データにキャンセルデータを組み合わせてウォブルを形成するので、ウォブルを短期間で基準軌跡に収束させることができる。
また、キャンセルデータのビット列は、主データのDCオフセット値に対応付けて定められていることが好ましい。キャンセルデータは主データのDCオフセットをキャンセルできるのであれば、どのようなデータパターンであってもよいが、キャンセルデータのビット列を主データのDCオフセット値に対応付けて定めることによって、キャンセルデータに意味を持たせることができる。仮に、不正な業者が、上述した対応付けを知らないで情報記録媒体の複製物を製造した場合には、キャンセルデータのビット列を照合することによって、情報記録媒体の真偽を判定することが可能となる。
次に、本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置について説明する。この情報記録再生装置は、上述した情報記録媒体から主データを再生し、ユーザーデータをピットマークで記録する装置である。情報記録再生装置は、ピットマーク読取手段、ウォブル信号生成手段、データ再生手段、及び真偽判定手段を備える。ピットマーク読取手段は、情報記録媒体に形成されたグルーブからピットマークを読み取って読取信号を出力する。ウォブル読取手段は、情報記録媒体に記録されたウォブルを読み取ってウォブル読取信号を出力する。ウォブル信号生成手段は、ウォブル読取信号に基づきグルーブの変動位置を示すウォブル信号を生成する。データ再生手段は、生成されたウォブル信号に基づいて主データとキャンセルデータとを再生する。真偽判定手段は、再生された主データのDCオフセット値と再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて情報記録媒体の真偽を判定する。
上述したようにキャンセルデータは、そのDCオフセット値が主データと等しくなるように、データパターンが選ばれているから、再生された主データのDCオフセット値と再生されたキャンセルデータのDCオフセット値が不一致となる場合には、当該情報記録媒体を偽と判定することができる。
さらに、キャンセルデータのビット列が、主データのDCオフセット値に対応付けて定められている場合には、情報記録再生装置を以下のように構成することが好ましい。即ち、情報記録再生装置は、上述した読取手段、ウォブル信号生成手段、デ及びデータ再生手段の他、記憶手段、検出手段、及び真偽判定手段を備える。記憶手段は、主データのDCオフセット値とキャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶している。検出手段は、再生された主データのDCオフセット値を検出する。真偽判定手段は、検出されたDCオフセット値に対応するキャンセルデータのビット列を記憶手段から読み出して、読み出したビット列と再生されたキャンセルデータとを比較し、比較結果に基づいて情報記録媒体の真偽を判定する。
この場合には、単に、主データとキャンセルデータのDCオフセット値が一致するだけでは、情報記録媒体が真であると判定されず、キャンセルデータが主データのDCオフセット値に応じたビット列を有する場合に真であると判定される。従って、より確実に真偽判定を行うことができる。
次に、本発明の好適な実施例について、図面を参照して説明する。本実施例では、情報記録媒体としてDVDを一例として取り上げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではないことは勿論である。
<1.マスタリング装置>
1は、マスタリング装置の全体構成を示すブロック図である。マスタリング装置100は、ディスク原盤DSを作成するための装置であり、記録ユニット2、ディスク原盤DSを回転させるスピンドルモータ3及びサーボユニット4を備える。ディスク原盤DSは、例えば、フォトレジストを塗布したガラス原盤として構成される。記録ユニット2は、レーザー光を照射するレーザーダイオード、レーザー光をディスク原盤DSに集光させる光学系、レーザーダイオード及び光学系を一体として、ディスク原盤DSの半径方向に移動させるスライダー装置を備える。レーザーダイオードは、ドライバ15から供給される駆動信号に応じたパワーのレーザー光を発光する。パワーコントローラ14はドライバ15の駆動信号をCPUからの指令に従って制御する。スライダー装置はサーボユニット4からの制御信号に従って、光学系及びレーザーダイオードをディスク原盤DSの半径方向に移動させる。
サーボユニット4には、第1クロック信号CK1及びウォブル同期信号SYNCwが供給される。サーボユニット4は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ3の回転を制御するスピンドルサーボ、レーザー光のフォーカスを制御するフォーカスサーボ及びスライダー装置を制御するスライドサーボを実行する。このうち、スライドサーボでは、螺旋状の基準軌跡を形成するための信号にウォブル信号WBを加算して制御信号が生成され、この制御信号によってスライダー装置が制御される。
第1クロック信号CK1は第1クロック信号発生回路21によって生成される。この例において、第1クロック信号CK1の周波数は10.5MHzである。第1クロック信号CK1はシステム全体の時間基準となる。また、分周回路22は、第1クロック信号CK1を分周して第2クロック信号CK2等を生成する。第2クロック信号CK2の周波数は420KHzであり、ウォブル信号WBの生成に用いられ、その時間基準となる。
図2にディスク原盤DSに形成されるウォブルを示す。ウォブルは、グルーブGで作られている。ウォブルは螺旋状の基準軌跡に沿っており、これを拡大して見ると基準軌跡と交わる方向に蛇行している。ウォブルはウォブル信号WBに応じた形状となっている。
説明を図1に戻す。マスタリング装置100には、外部機器から入力データDinが供給される。入力データDinはインターフェース10を介してバッファ11に取り込まれる。バッファ11に取り込まれた入力データDinは、CPUの制御の下、ウォブルデータDWとしてウォブルデータメモリ16に転送される。ウォブルデータDWは、例えば、回転制御用の情報やアドレスなど記録のための諸情報や不正コピー防止等のためのコピー制御用の情報を含む。
ウォブルデータメモリ16に記憶されたウォブルデータDWは、CPUの制御の下、そこから読み出されてECC生成回路17に供給される。ECC生成回路17はウォブルデータDWに基づいてエラー訂正コードを生成し、これをウォブルデータDWに付加する。データRANDテーブル18にはスペクトラム拡散に用いられるランダム化パターンが記憶されている。ランダム化パターンは拡散符号に相当し、ランダム関数を用いて生成されるビット列である。データRANDテーブル18には第2クロック信号CK2が供給され、第2クロック信号CK2に同期してランダム化パターンが読み出され、第1ランダムデータRND1としてスペクトラム拡散変調回路19に供給される。スペクトラム拡散変調回路19は、ウォブルデータDWにウォブル同期信号SYNCwを付加した後、ランダムデータRNDと乗算してスペクトラム拡散データSSを生成する。スペクトラム拡散変調回路19は、例えば、イクスシブルオア回路XORによって構成することができる。
ウォブル同期信号SYNCwは、CPUの制御の下、SYNCタイミング生成回路23によって生成される。SYNCタイミング生成回路23はシンクRANDテーブル12から読み出された第2ランダムデータRND2を用いて、ランダム化したウォブル同期信号SYNCwを生成する。具体的には、所定の同期パターンに第2ランダムデータRND2を乗算してウォブル同期信号SYNCwを得る。なお、シンクRANDテーブル12に、複数のランダム化パターンを記憶しておき、所定の規則に従ってランダム化パターンを選択し、選択したランダム化パターンを第2ランダムデータRND2として用いてもよい。
DCオフセット演算回路20はスペクトラム拡散データSSの所定データ単位でDCオフセット値OFSを演算する。DCオフセット値OFSは、スペクトラム拡散データSSの“1”を「1」と対応付け、スペクトラム拡散データSSの“0”を「−1」と対応付けて、所定のデータ単位で変換値を累算したものである。例えば、所定のデータ単位が16ビット(2バイト)であり、そのスペクトラム拡散データSSが、(0010101110111101)である場合、DCオフセット値OFSは「4」となる。
DCオフセットキャンセルデータ付加回路21は、DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLを備える。DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLには、図3に示すようにオフセット値OFSとデータ列とが対応付けられて記憶されている。このデータ列は、DCオフセットキャンセルデータDaのビット列を表すものであり、対応するDCオフセット値OFSをキャンセルできるように定められている。DCオフセットキャンセルデータ付加回路21は、DCオフセット演算回路20から供給されるDCオフセット値OFSに基づいてDCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLからデータ列を読み出してDCオフセットキャンセルデータDaを生成し、これをスペクトラム拡散データSSに付加してDCオフセットがキャンセルされた記録データDbを生成する。
ウォブル信号変換回路22は、記録データDbをウォブル信号WBに変換する。この例のウォブル信号変換回路22は、バンドパスフィルタ又はローパスフィルタで構成されており、記録データDbを帯域制限してウォブル信号WBを生成する。
図4に情報記録再生装置で記録されるピットマークデータ及び記録データのデータフォーマットを示す。本実施例では、エラー訂正コードが付加されるピットマークデータDPのデータ単位をECCブロックという。1個のECCブロックは16個のセクターを含み、1個のセクターは26個の同期フレームを含む。そして、同期フレームの先頭にピット同期信号SYNCpが配置される。また、ウォブルの記録データDbは、ピットマークデータDPの1セクターに対応して、先頭に3バイトのウォブル同期信号SYNCwが配置され、これに続いて3×25バイトのデータが配置される。そして、2バイトのスペクトラム拡散データSSに対して1バイトのDCオフセットキャンセルデータDaが付加される。これにより、記録データDbのDCオフセットが、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位(この例では、2バイト)でキャンセルされる。
DCオフセットをキャンセルする単位は、スペクトラム拡散を行う前のウォブルデータDWを基準として、その所定データ単位で実行してもよいし、あるいは記録データDbを基準として所定のデータ単位でDCオフセットをキャンセルするものとして捉えることもできる。また、ウォブル同期信号SYNCwを記録データDbに含めなくてもよい。さらに、ウォブル同期信号SYNCwを含める場合には、それ自体をDCオフセットがキャンセルされるデータパターンで構成することが好ましい。なお、スペクトラム拡散データSSは上述した主データに相当し、DCオフセットキャンセルデータDaは上述したキャンセルデータに相当する。
スペクトラム拡散データSSは、第1ランダムデータRNDとウォブルデータDWを乗算して得られるから、それらのシンボルの組合せによっては、“1”又は“0”が連続することがある。しかしながら、所定のデータ単位でスペクトラム拡散データSSにDCオフセットキャンセルデータDaが付加されるので、本実施例のウォブル信号WBは、DCオフセットがキャンセルされる波形となっている。このウォブル信号WBに従ってグルーブを形成することによって、基準軌跡を基準としてグルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるようにウォブルが形成される。また。このグルーブウォブルにしたがって記録されたピットマークも変異の平均値が所定のデータ単位でゼロとなる
ここで、記録データDbをスペクトラム拡散データSSとDCオフセットキャンセルデータDaとの組の集まりとして捉え、1組をデータ単位として考える。この場合、データ単位に対応するウォブルは、スペクトラム拡散データSSに対応する第1ウォブルと、DCオフセットキャンセルデータDaに対応する第2ウォブルとから構成される。第1ウォブルのグルーブ位置は、スペクトラム拡散データSSに応じたものとなるため、基準軌跡を基準としたグルーブ位置の変位の平均値は、零になるとは限らない。一方、第2ウォブルのグルーブ位置は、DCオフセットキャンセルデータDaに応じたものとなる。このため、第2ウォブルにおけるグルーブ位置の変位の平均値は、第1ウォブルにおけるグルーブ位置の変位の平均値をキャンセルするものとなる。この結果、所定のデータ単位でウォブルを見たとき、基準軌跡を基準としてグルーブ位置の変位の平均値が零となる。換言すれば、主データとしてのスペクトラム拡散データSSが記録される主データ領域の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのDCオフセットキャンセルデータDaが記録されるキャンセル領域が所定のデータ単位で設けられる。
このように本実施例においては、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位で、DCオフセットがキャンセルされるように記録データDb及びウォブル信号WBを生成したので、ディスク原盤DSに形成されたウォブルは、短期間で基準軌跡に収束する。マスタリング装置100によってグルーブGが形成されたディスク原盤DSは、現像され、レジスト原盤となる。この後、レジスト原盤を基にメッキを行う電鋳プロセスを経て、メタルマスタを1枚作成し、1枚のメタルマスタから複数枚のマザーを作成する。さらに、複数枚のマザーから複数枚のスタンパを作成する。このスタンパを用いてプラスッチック等の樹脂をプレス加工することによって光ディスク1が製造される。
図5に光ディスク1の構造を示す。光ディスク1は、基板50、記録層60、及び反射層70を積層した構造となっている。基板50には上述したスタンパによって凹凸が形成される。この凹凸の形状はウォブルに従ったものとなる。そして、基板50の上に記録層60が形成される。記録層60の凸部はランドRと呼ばれ、凹部はグルーブGと呼ばれる。グルーブGには、情報記録装置又は情報記録再生装置によって、ピットマークPが形成される。図示するように、レーザー光は、下部より照射され、記録層60の上部に形成される反射層70によって反射される。
ここで、クルーブGによって形成されるウォブルは、短期間でDCオフセットが収束する形状となっている。このため、光ディスク1の記録時または、情報記録再生装置でマークピットが記録されたディスクの再生時に光ピックアップの位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、トラックジャンプによるトラッキングエラーや隣接トラックからのクロストークを低減され、データの信頼性が向上する。
<2.情報記録再生装置>
<2−1:情報記録再生装置の全体構成>
次に、情報記録再生装置について説明する。図6は情報記録再生装置200の全体構成を示すブロック図である。光ディスク1には、上述したように基準軌跡に対して蛇行したグルーブGがウォブルとして形成されており、記録時にはグルーブGにピットマークを記録する一方、再生時にはピットマークが読み取られる。
ピットマークはピットマークデータDPに応じたものとなり、ウォブルはウォブル信号WBに応じた形状となっている。ピットマークデータDPは第1クロック信号CK1と同期しており、ウォブル信号WBは第2クロック信号CK2に同期している。第1クロック信号CK1は第2クロック信号CK2のN(Nは自然数)倍の周波数を有する。この例では、N=25であり、第2クロック信号CK2は420KHz、第1クロック信号CK1は10.5MHzである。
情報記録再生装置200は、光ディスク1に対して記録再生ビームを照射するとともに反射光に応じた信号を出力する光ピックアップ202と、光ディスク1の回転を制御するスピンドルモータ203と、サーボユニット222を備える。サーボユニット222には、第1クロック信号CK1及びピット同期信号SYNCpが供給される。サーボユニット222は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ203の回転を制御するスピンドルサーボ、光ピックアップ202の光ディスク1に対する相対的位置制御であるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを実行する。
まず、記録系の主要な構成について説明する。インターフェース250を介して取り込まれた入力データDinは、一旦、バッファ251に記憶され、ECC生成回路252に供給される。ECC生成回路252は入力データDinのデータ順を予め定められた規則に従って並べ替えるスクランブル処理を施した後、エラー訂正コードを生成してこれに付加する。DVD変調回路253は、ECC生成回路252の出力データに変調を施してピットマークデータDPを生成する。このピットマークデータDPには、図示せぬSYNCタイミング生成回路で生成されたピット同期信号SYNCpが付加される。ストラテジドライバ254は、ピットマークデータDPのビットパターンに応じて、レザーパワーを調整する駆動信号を生成し、これを光ピックアップ202に供給する。
光ピックアップ202は、グルーブGに記録再生ビームを照射するレーザーダイオード、4分割検出回路を備える(図示略)。4分割検出回路は、再生ビームの反射光を図13に示す領域1A、1B、1C、1Dに4分割し、各領域の光量に応じた信号を各々出力する。ヘッドアンプ204は、光ピックアップ202の各出力信号を各々増幅し、領域1Aに対応する分割読取信号1a、領域1Bに対応する分割読取信号1b、領域1Cに対応する分割読取信号1c、及び領域1Dに対応する分割読取信号1dを出力する。なお、光ピックアップ202及びヘッドアンプ204は上述した読取手段に相当する。
プッシュプル信号生成回路220は、(1a+1d)−(1b+1c)を算出して、プッシュプル信号を生成する。成分(1a+1d)は、読取方向に対して左側の領域1A及び1Dに対応する一方、成分(1b+1c)は、読取方向に対して右側の領域1B及び1Cに対応する。即ち、再生ビームがピットに対して左側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として正極性となり、再生ビームがピットの中央に位置する場合はプッシュプル信号の値は振幅中心となり、再生ビームがピットに対して右側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として負極性となる。再生ビームとピットの相対的な位置は、ウォブルの蛇行に応じて変化し、プッシュプル信号の値は再生ビームとピットの相対的な位置関係を表している。即ち、プッシュプル信号は、ウォブルの蛇行に応じた信号である。
プッシュプル信号はローパスフィルタ221を介してサーボユニット222へ出力される。サーボユニット222は、プッシュプル信号に基づいてトラッキング制御を実行する。本実施例の光ディスク1は、上述したマスタリング装置100によって作成されたディスク原盤DSを用いて製造されているから、ウォブルのDCオフセットは、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位でキャンセルされている。従って、トラッキングサーボにおいて、光ピックアップ202の位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー及び隣接トラックからのクロストークを低減して、データの信頼性を向上させることが可能となる。
次に、再生系の主要な構成部分について説明する。総和生成回路210は、分割読取信号1a、1b、1c、及び1dを加算して、総和読取信号SRFを出力する加算回路からなる。なお、総和読取信号SRFは、記録マークの長短を表す信号である。
ピットデータ復調回路211は、光ディスク1の再生時に総和読取信号SRFに基づいてピットマークデータDPを再生すると共に第1クロック信号CK1を生成する。図7は、ピットデータ復調回路211の構成を示すブロック図である。この図に示すようにピットデータ復調回路211は、第1クロック信号再生回路31、ピットデータ抜出回路32、同期信号検出回路33、ピットデータ復調回路34、及びデスクランブル回路35を備える。
第1クロック信号再生回路31は、総和読取信号SRFに基づいてピットマークデータDPに同期した第1クロック信号CK1を再生する。ピットデータ抜出回路32は、総和読取信号SRFを2値化して得た2値化信号を第1クロック信号CK1でサンプリングして、ピットマークデータDPを再生する。
同期信号検出回路33は、再生されたピットマークデータDPに含まれる同期パターンを検出し、ピット同期信号SYNCpを生成する。同期パターンは、他のピットデータに含まれていない特定のデータパターンであって、一定の周期を有する。ピット同期信号SYNCpは、同期パターンのタイミングを指示する信号である。
ピットデータ復調回路34は、ピット同期信号SYNCpを基準位置として、再生されたピットマークデータDPを所定のテーブルを用いて復調して再生データを生成する。例えば、変調方式としてEFM変調が採用される場合には、14ビットのピットマークデータDPを8ビットの再生データに変換する処理が施される。デスクランブル回路35は再生データの順序を予め定められた規則に従って並べ換えるデスクランブル処理を実行し、処理済の再生データを出力する。
このようにして得られた再生データは、図6に示すピットデータ訂正回路212へ供給され、そこで、エラー訂正処理や補間処理等が施された後、バッファ251に記憶される。インターフェース250はバッファ251に記憶されたデータを順次読み出して所定の出力形式に変換し出力データDoutとして外部機器へ出力する。
再生系のサーボのうちトラッキングサーボは、上述した記録系と同様に実行される。一方、スピンドルサーボによる光ディスク1の回転数制御は、以下の様に実行される。まず、プッシュプル信号がバンドパスフィルタ223に供給される。バンドパスフィルタ223の通過帯域は、記録時のウォブル信号WBをプッシュプル信号から抽出できるように設定されている。従って、バンドパスフィルタ223はプッシュプル信号生成回路220と共に上述したウォブル信号生成手段を構成し、その出力信号は、光ディスク1からウォブル信号WBを再生したものとなる。
図8にウォブル信号WB、2値化信号A、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、及びピット同期信号SYNCp(SYNCwと同一タイミング)のタイミングチャートを示す。コンパレータ224は、ウォブル信号WBを2値化した2値化信号Aを出力する。ウォブル信号WBは、周波数が低いので、ゼロクロス付近において波形の傾きが緩やかである。このため、2値化信号Aは大きなジッタ成分を有する。サンプリング回路225は、第2クロック信号CK2を用いて2値化信号Aをサンプリングして、データを抜き出して再生データBを再生する。なお、コンパレータ224及びサンプリング回路225は、データ再生手段に相当する。
説明を図6に戻す。コンパレータ224から出力される2値化信号Aは最小周期検出回路230及び最大周期検出回路231に供給される。最小周期検出回路230は、2値化信号Aの最小周期の平均値(以下、最小平均値と称する。)を計測する一方、最大周期検出回路231は、2値化信号Aの最大周期の平均値(以下、最大平均値と称する)を計測する。最小平均値と最大平均値は、サーボユニット222およびVCO232へ供給される。
VCO232は、電圧制御発振回路であって、分周回路233及び位相比較回路234と共にデジタルPLLを構成する。最小平均値及び最大平均値は、デジタルPLLの基本周波数レンジを設定している。これにより、VCO232の出力周波数が大幅にズレることが防止され、安定性が向上する。
また、VCO232の出力周波数は第1クロック信号CK1と同一である。分周回路233はVCO231の出力信号(CK1)を分周して第2クロック信号CK2、及び基準同期信号SYNCrを生成する。位相比較回路234は基準同期信号SYNCrと再生されたウォブル同期信号SYNCwとを位相比較して誤差信号を生成し、これをVCO232にフィードバックする。このようにして、光ディスク1の回転数が制御されると共に、ウォブルデータDWに同期した第2クロック信号CK2が再生される。
データRANDテーブル226には、記録時のスペクトラム拡散変調に用いたランダム化パターンが記憶されている。ランダム化パターンは拡散符号に相当し、ランダム関数を用いて生成されるビット列である。データRANDテーブル227には第2クロック信号CK2が供給され、第2クロック信号CK2に同期してランダム化パターンが読み出されることにより第1ランダムデータRND1が生成され、生成された第1ランダムデータRND1はスペクトラム拡散復調回路227に供給される。
スペクトラム拡散復調回路227は、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離する分離回路と乗算回路(例えば、イクスシブルオア回路XOR)を備える。分離回路によって抽出されたスペクトラム拡散データSSは、乗算回路で第1ランダムデータRND1と掛け算される。これにより、ウォブルデータDWが再生される。この際、元々の信号帯域でない信号は、掛け算によって帯域外の信号に変換される。こうして再生されたウォブルデータDWは、エラー訂正回路228においてエラー訂正が施された後、出力される。
一方、スペクトラム拡散データ復調回路227と並列にシンク検出回路240及びシンクRANDテーブル241が設けられている。シンクRANDテーブル241には、記録時のランダム化パターンが記憶されている。シンクRANDテーブル241には第2クロック信号CK2が供給され、第2クロック信号CK2に同期してランダム化パターンが読み出されることにより第2ランダムデータRND2が生成され、生成された第2ランダムデータRND2がシンク検出回路240に供給される。シンク検出回路240は、第2ランダムデータRND2を用いて再生データBに逆ランダム化処理を施して得た同期パターンと予め記憶している同期パターンとをマッチングしてウォブル同期信号SYNCwを再生する。再生されたウォブル同期信号SYNCwは、エラー訂正回路228及び真偽判定回路242に供給される。これにより、データの先頭が判別される。
真偽判定回路242の詳細な構成を図9に示す。真偽判定回路242は、DCオフセット検出回路260、DCオフセットキャンセルデータ列テーブル261、及びオフセットデータ照合回路262を備える。DCオフセット検出回路260は、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離して、そのDCオフセット値OFSを検出する。DCオフセット検出回路260は、上述した検出手段に相当する。本実施例では、2バイトのスペクトラム拡散データSSに対して1バイトのDCオフセットキャンセルデータDaが付加されているので、再生された2バイトのスペクトラム拡散データSSについてDCオフセット値OFSが算出される。なお、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離する場合には、どこからスペクトラム拡散データSSが開始されるか定める基準が必要になるが、ウォブル同期信号SYNCwを基準とすればよい。多くの場合信号処理の都合上1つ前のSYNCwを検出し、次のSYNCwのタイミングまでカウンタでカウントして処理を行っている。
DCオフセット検出回路OFSで検出されたDCオフセット値OFSは、DCオフセットキャンセルデータ列テーブル261に供給される。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル261の記憶内容は、記録時のテーブルTBL(図3参照)と同じである。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル261は上述した記憶手段に相当する。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル261からDCオフセット値OFSに応じたデータ列が読み出されオフセットデータ照合回路262に供給される。オフセットデータ照合回路262は、再生データBから分離したDCオフセットキャンセルデータDaと読み出したデータ列とを比較して、両者が一致する場合に「真」、両者が不一致の場合に「偽」を表す真偽判定情報を生成し、これをCPUに出力する。オフセットデータ照合回路262は、上述した真偽判定手段に相当する。
DCオフセットキャンセルデータDaは所定データ単位でスペクトラム拡散データSSのDCオフセットをキャンセルするものであるから、多くデータパターンを取り得るが、この例では、DCオフセット値OFSに対応付けられたビット列がDCオフセットキャンセルデータDaとして光ディスク1に記録されている。従って、再生されたスペクトラム拡散データSSのDCオフセット値OFSに基づいて予め定められたデータパターンを取得し、これと光ディスク1から再生されたDCオフセットキャンセルデータDaとを比較することによって、光ディスク1の真偽を判定することができる。
不正なコピー業者は、DCオフセット値OFSとDCオフセットキャンセルデータDaとの関係を知らないので、ウォブルのDCオフセットをキャンセルするように光ディスク1をコピーしても、上述した照合によって不正に複製された光ディスク1であることを判別することができる。
CPUは、真偽判定情報が真を示す場合には、光ディスク1の再生を許容する一方、真偽判定情報が偽を示す場合には、光ディスク1の再生を停止して、当該光ディスク1を装置から排出するようにローディング機構を制御する。これにより、不正にコピーされた光ディスク1の再生を有効に禁止することができる。
<3.変形例>
本発明は上述した実施形態又は実施例に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。
(1)上述した実施例においては、主データとしてスペクトラム拡散データSSを用いたが、本発明はこれに限定されるものでなく、どのようなデータであってもよい。また、主データの内容はコピー等の著作権管理情報に限定されない。
一方、主データを著作権管理情報として用いる場合には、いわゆるCPRM(Content Protection for Recordable Media)に利用してもよい。この場合には、グルーブGのウォブルによって、MKB(Media Key Block)と呼ばれる鍵束を記録しておき、それと情報記録再生装置200に用意されている機器鍵(デバイスキー)を用いて、著作権保護が図られる。
(2)上述した実施例では、DCオフセットキャンセルデータDaのビット列をスペクトラム拡散データSSのDCオフセット値OFSに対応付けられたあるデータパターンとして定義したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スペクトラム拡散データSSのDCオフセットをキャンセルできるのであれば、どのようなDCオフセットキャンセルデータDaを採用してもよい。例えば、図3に示すDCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLにDCオフセット値OFSと複数のデータ列とを対応付けて記憶しておき、これらの中からランダムにデータ列を選択して、DCオフセットキャンセルデータDaを生成してもよい。この場合、情報記録再生装置200においては、再生データBからスペクトラム拡散データSSとDCオフセットキャンセルデータDaとを分離し、それぞれのDCオフセット値OFSを検出回路において検出し、両者が一致するか否かを真偽判定回路において判定して、光ディスク1の真偽を判定してもよい。さらに、ビット列を選択する規則を定めておき、再生時には、この規則に従ってDCオフセットキャンセルデータDaのビット列を特定するようにしてもよい。
(3)上述した実施例においては、スペクトラム拡散データSSの2バイト単位でDCオフセットをキャンセルするようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定のデータ単位でDCオフセットをキャンセルするのであれば、どのようなものであってもよい。例えば、スペクトラム拡散データSSの同期フレーム単位、ピットマークデータDPの同期フレーム単位、ピットマークデータDPの1ECCブロック単位でDCオフセットをキャンセルしてもよい。即ち、主データとしてのスペクトラム拡散データSSが記録されるデータ領域の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのDCオフセットキャンセルデータDaが記録されるキャンセル領域が所定のデータ単位で設けられていればよい。
本発明の実施例に係るマスタリング装置の概略構成を示すブロック図である。 ディスク原盤DSに形成されるグルーブを示す説明図である。 DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLの記憶内容を示す説明図である。 ピットマークデータ及び記録データのデータフォーマットを示す説明図である。 光ディスク1の構造を示す断面斜視図である。 情報記録再生装置200の全体構成を示すブロック図である。 ピットデータ復調回路211の構成を示すブロック図である。 ウォブル信号WB、2値化信号A、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、及びピット同期信号SYNCpのタイミングチャートである。 真偽判定回路242の詳細な構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 光ディスク
18 スペクトラム拡散変調回路
21 DCオフセットキャンセルデータ付加回路
100 マスタリング装置
200 情報記録再生装置
227 スペクトラム拡散復調回路
OFS オフセット値
Da DCキャンセルオフセットデータ
Db 記録データ
SS スペクトラム拡散データ
CK1 第1クロック信号
CK2 第2クロック信号

Claims (7)

  1. 記録データに応じてグルーブ位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させて蛇行したウォブルを形成した情報記録媒体において、
    前記基準軌跡を基準とする前記グルーブ位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるように前記ウォブルを形成したことを特徴とする情報記録媒体。
  2. 前記所定のデータ単位に対応する前記ウォブルは、第1ウォブルと第2ウォブルとから構成され、
    前記第2ウォブルにおける前記基準軌跡を基準とした前記グルーブ位置の変位の平均値が、前記第1ウォブルにおける前記基準軌跡を基準とした前記グルーブ位置の変位の平均値をキャンセルできるように前記第2ウォブルが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 前記所定のデータ単位に対応する前記記録データは、主データと前記主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有するキャンセルデータとから構成され、
    前記第1ウォブルにおける前記グルーブ位置は、前記基準軌跡を基準として前記主データに応じて変位されており、
    前記第2ウォブルにおける前記グルーブ位置は、前記基準軌跡を基準として前記キャンセルデータに応じて変位されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報記録媒体。
  4. 前記主データは所定の情報をスペクトラム拡散して得たスペクトラム拡散データであることを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  5. 前記キャンセルデータのビット列は、前記主データのDCオフセット値に対応付けて定められていることを特徴とする請求項3に記載の情報記録媒体。
  6. 請求項3に記載の情報記録媒体から前記主データを再生すると共に前記グルーブにピットマークを記録する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体に記録された前記グルーブに光を照射して反射光を読取る読取手段と、
    前記読取手段の出力信号に基づき、前記グルーブの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、
    前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するデータ再生手段と、
    前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、
    を備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  7. 請求項5に記載の情報記録媒体から前記主データを再生すると共に前記グルーブにピットマークを記録する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体に記録された前記グルーブに光を照射して反射光を読取る読取手段と、
    前記読取手段の出力信号に基づき、前記グルーブの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、
    前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータを再生するデータ再生手段と、
    前記主データのDCオフセット値と前記キャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記再生された主データのDCオフセット値を検出する検出手段と、
    前記検出されたDCオフセット値に対応する前記キャンセルデータのビット列を前記記憶手段から読み出して、読み出したビット列と前記再生されたキャンセルデータとを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、
    を備えることを特徴とする情報記録再生装置。
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