JP4247057B2 - 情報記録媒体、情報再生装置及び情報再生方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報再生装置及び情報再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウォブルを用いて情報を記録した情報記録媒体、情報再生装置及び情報再生方法の技術等に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDやDVDに代表される光ディスクでは、ピットの長短で情報を記録している。しかし、例えば、不正コピー防止等のためのコピー制御用の情報を記録するため、ピットによる記録容量を減少させることなく別の記録領域を確保したいという要求がある。
【0003】
ピットの長短による方法以外の手段によって記録容量を高める方式として、ピットの位置を光ディスクの半径方向に変動させる技術が知られている。この技術は、ピットの位置を光ディスクの半径方向にウォブリングさせ、そのウォブルをスペクトラム拡散することで情報を記録するものである(例えば、特許文献1)
【0004】
この技術は、ランダムデータで所定のデータをスペクトラム拡散してウォブル信号を生成し、ウォブル信号に応じて記録マークの位置をウォブリングさせる。スペクトラム拡散によってウォブルの周波数成分は拡がるため、隣接トラックからのクロストークをある程度低減することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−85896号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ランダムデータを用いてスペクトラム拡散を行うと、ある確率で“0”、又は“1”が長く連続または偏って出現することがある。この場合、記録マークはトラックの中心からずれた位置に形成される。このようにトラックの中心からずれた記録マークを読み取ると、光ピックアップが記録マークのずれに追随するように移動してトラッキングのオフセットを生じる。この結果、隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー、及び隣接トラックからのクロストークによるデータの信頼性の低下といった問題が生じる。特に、記録密度が高くトラックピッチの狭い光ディスクにおいては大きな問題となる。
【0007】
本発明が解決しようとする課題としては、データの信頼性を向上させた情報記録媒体を提供することが一例として挙げられる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の発明は、記録データに応じて、記録マーク位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させ、ウォブルを形成した情報記録媒体において、前記ウォブルは、前記記録データの所定のデータ単位毎に、前記基準軌跡を基準とする前記記録マーク位置の変位の平均値が零とされており、前記所定のデータ単位に対応する前記ウォブルは、第1領域と第2領域とから構成され、前記第2領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値が、前記第1領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルする値であり、前記所定のデータ単位に対応する前記記録データは、主データと当該主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有するキャンセルデータとから構成され、前記第1領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記主データに応じて変位されており、前記第2領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記キャンセルデータに応じて変位されている情報記録媒体から前記主データを再生する情報再生装置であって、前記情報記録媒体に記録された前記記録マークを読取る読取手段と、前記読取手段の出力信号に基づき、前記記録マークの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するデータ再生手段と、前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、記録データに応じて、記録マーク位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させ、ウォブルを形成した情報記録媒体において、前記ウォブルは、前記記録データの所定のデータ単位毎に、前記基準軌跡を基準とする前記記録マーク位置の変位の平均値が零とされており、前記所定のデータ単位に対応する前記ウォブルは、第1領域と第2領域とから構成され、前記第2領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値が、前記第1領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルする値であり、前記所定のデータ単位に対応する前記記録データは、主データと当該主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有するキャンセルデータとから構成され、前記第1領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記主データに応じて変位されており、前記第2領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記キャンセルデータに応じて変位されている情報記録媒体から前記主データを再生する情報再生方法であって、前記情報記録媒体に記録された前記記録マークを読取るステップと、前記読取手段の出力信号に基づき、前記記録マークの変動位置を示すウォブル信号を生成するステップと、前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するステップと、前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定するステップと、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。本発明の一実施形態に係る情報記録媒体は、円盤状の形状をしており、例えば、CD(Compact Disc)、CD−ROM(Compact Disc )、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの種々の光ディスクが含まれる。
【0012】
この情報記録媒体には、記録マークが形成される。記録マークは螺旋状の基準軌跡に概ね沿って形成されているが、記録マークの位置は、記録データに応じて基準軌跡と交わる方向に変位されており、これにより、蛇行したウォブルが形成される。記録マークは、例えば、ピットであり、その長短によって第1の情報が記録され、これとは別に記録マークの蛇行によって第2の情報が記録データとして記録される。ここで、各記録マークの連なりとしてのウォブルは、基準軌跡を基準とする記録マーク位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるように形成されている。
【0013】
上述した情報記録媒体の再生時には、ウォブルに沿って光ピックアップを移動させるトラッキングサーボが実行される。本実施形態においては、基準軌跡を基準とする記録マーク位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるようにウォブルが形成されているので、光ピックアップの位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー及び隣接トラックからのクロストークを低減して、データの信頼性を向上させることが可能となる。
【0014】
また、所定のデータ単位に対応するウォブルは、第1領域と第2領域とから構成されている。そして、第2領域における基準軌跡を基準とした記録マーク位置の変位の平均値が、第1領域における基準軌跡を基準とした記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルできるように第2領域が形成されている。つまり、ウォブルを記録データの所定のデータ単位で区切ると、区切られた範囲内における記録マークの平均的な位置は、基準軌跡と一致する。
【0015】
ここで、所定のデータ単位に対応する記録データは、主データとキャンセルデータとの組によって構成される。主データが何等かの情報を有するのに対して、キャンセルデータはウォブルのDCオフセットを解消するために用いられる。ウォブルのDCオフセットとは、基準軌跡を基準とした記録マーク位置の変位の平均値を意味する。キャンセルデータは、主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有する。そして、第1領域における記録マーク位置は、基準軌跡を基準として主データに応じて変位される一方、第2領域における記録マーク位置は、基準軌跡を基準としてキャンセルデータに応じて変位されている。換言すれば、情報記録媒体には、主データが記録される主データ領域(第1領域)の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのキャンセルデータが記録されるキャンセル領域(第2領域)が所定のデータ単位で設けられる。
【0016】
ここで、主データは所定の情報をスペクトラム拡散して得たスペクトラム拡散データであることが、主データの秘匿性を高める観点から好ましい。なお、スペクトラム拡散データは、ランダムデータによってランダム化されているが、ある確率で“1”又は“0”が連続または偏って出現することがある。しかしながら、本実施形態では、主データとしてのスペクトラム拡散データにキャンセルデータを組み合わせてウォブルを形成するので、ウォブルを短期間で基準軌跡に収束させることができる。
【0017】
また、キャンセルデータのビット列は、主データのDCオフセット値に対応付けて定められていることが好ましい。キャンセルデータは主データのDCオフセットをキャンセルできるのであれば、どのようなデータパターンであってもよいが、キャンセルデータのビット列を主データのDCオフセット値に対応付けて定めることによって、キャンセルデータに意味を持たせることができる。仮に、不正な業者が、上述した対応付けを知らないで情報記録媒体の複製物を製造した場合には、キャンセルデータのビット列を照合することによって、情報記録媒体の真偽を判定することが可能となる。
【0018】
次に、本発明の一実施形態に係る情報再生装置について説明する。この情報再生装置は、上述した情報記録媒体から主データを再生する装置である。情報再生装置は、読取手段、ウォブル信号生成手段、データ再生手段、及び真偽判定手段を備える。読取手段は、情報記録媒体に記録された記録マークを読み取って読取信号を出力する。ウォブル信号生成手段は、読取信号に基づき記録マークの変動位置を示すウォブル信号を生成する。データ再生手段は、生成されたウォブル信号に基づいて主データとキャンセルデータとを再生する。真偽判定手段は、再生された主データのDCオフセット値と再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて情報記録媒体の真偽を判定する。
【0019】
上述したようにキャンセルデータは、そのDCオフセット値が主データと等しくなるように、データパターンが選ばれているから、再生された主データのDCオフセット値と再生されたキャンセルデータのDCオフセット値が不一致となる場合には、当該情報記録媒体を偽と判定することができる。
【0020】
さらに、キャンセルデータのビット列が、主データのDCオフセット値に対応付けて定められている場合には、情報再生装置を以下のように構成することが好ましい。即ち、情報再生装置は、上述した読取手段、ウォブル信号生成手段、デ及びデータ再生手段の他、記憶手段、検出手段、及び真偽判定手段を備える。記憶手段は、主データのDCオフセット値とキャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶している。検出手段は、再生された主データのDCオフセット値を検出する。真偽判定手段は、検出されたDCオフセット値に対応するキャンセルデータのビット列を記憶手段から読み出して、読み出したビット列と再生されたキャンセルデータとを比較し、比較結果に基づいて情報記録媒体の真偽を判定する。
【0021】
この場合には、単に、主データとキャンセルデータのDCオフセット値が一致するだけでは、情報記録媒体が真であると判定されず、キャンセルデータが主データのDCオフセット値に応じたビット列を有する場合に真であると判定される。従って、より確実に真偽判定を行うことができる。
【0022】
【実施例】
次に、本発明の好適な実施例について、図面を参照して説明する。本実施例では、情報記録媒体としてDVDを一例として取り上げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0023】
<1.マスタリング装置>
図1は、マスタリング装置の全体構成を示すブロック図である。マスタリング装置100は、ディスク原盤DSを作成するための装置であり、記録ユニット2、ディスク原盤DSを回転させるスピンドルモータ3及びサーボユニット4を備える。ディスク原盤DSは、例えば、フォトレジストを塗布したガラス原盤として構成される。記録ユニット2は、レーザー光を照射するレーザーダイオード、レーザー光をディスク原盤DSに集光させる光学系、レーザーダイオード及び光学系を一体として、ディスク原盤DSの半径方向に移動させるスライダー装置を備える。レーザーダイオードは、ドライバ15から供給される駆動信号に応じたパワーのレーザー光を発光する。スライダー装置はサーボユニット4からの制御信号に従って、光学系及びレーザーダイオードをディスク原盤DSの半径方向に移動させる。
【0024】
サーボユニット4には、第1クロック信号CK1及びピット同期信号SYNCpが供給される。サーボユニット4は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ3の回転を制御するスピンドルサーボ、レーザー光のフォーカスを制御するフォーカスサーボ及びスライダー装置を制御するスライドサーボを実行する。このうち、スライドサーボでは、螺旋状のトラックを形成するための信号にウォブル信号WBを加算して制御信号が生成され、この制御信号によってスライダー装置が制御される。
【0025】
第1クロック信号CK1は第1クロック信号発生回路21によって生成される。この例において、第1クロック信号CK1の周波数は10.5MHzである。第1クロック信号CK1はピットデータDPの時間基準となる。また、分周回路22は、第1クロック信号CK1を分周して第2クロック信号CK2等を生成する。第2クロック信号CK2の周波数は420KHzであり、ウォブル信号WBの生成に用いられ、その時間基準となる。
【0026】
図2にディスク原盤DSに形成されるウォブルを示す。ウォブルは、記録マークの連なりである。ディスク原盤DSには、記録マークがピットPとして形成されている。この記録マークの長短に応じてピットデータDPが記録される。また、ウォブルは螺旋状の基準軌跡に沿って形成されており、これを拡大して見ると基準軌跡と交わる方向に蛇行している。ウォブルはウォブル信号WBに応じた形状となっている。
【0027】
説明を図1に戻す。マスタリング装置100には、外部機器から入力データDinが供給される。入力データDinはインターフェース10を介してバッファ11に取り込まれる。バッファ11に取り込まれた入力データDinは、CPUの制御の下、ピットデータDPとウォブルデータDWとに分割され、ピットデータメモリ12とウォブルデータメモリ16とに各々転送される。ピットデータDPは、例えば、画像や音声の情報を含み、ウォブルデータDWは、例えば、不正コピー防止等のためのコピー制御用の情報を含む。
【0028】
CPUは、ピットデータメモリ12からピットデータDPを読み出してECC生成回路13に供給する。ECC生成回路13はピットデータDPのデータ順を予め定められた規則に従って並べ替えるスクランブル処理を施した後、エラー訂正コードを生成してこれに付加する。DVD変調回路14は、ECC生成回路の出力データに変調を施したピットデータDPを生成する。このピットデータDPには、SYNCタイミング生成回路23で生成されたピット同期信号SYNCpが付加される。
【0029】
一方、ウォブルデータメモリ16に記憶されたウォブルデータDWは、CPUの制御の下、そこから読み出されてECC生成回路17に供給される。ECC生成回路17はウォブルデータDWに基づいてエラー訂正コードを生成し、これをウォブルデータDWに付加する。RANDテーブル18にはスペクトラム拡散に用いられるランダム化パターンが記憶されている。ランダム化パターンは拡散符号に相当し、ランダム関数を用いて生成されるビット列である。RANDテーブル18には第2クロック信号CK2が供給され、第2クロック信号CK2に同期してランダム化パターンが読み出され、ランダムデータRNDとしてスペクトラム拡散変調回路19に供給される。スペクトラム拡散変調回路19は、ウォブルデータDWにウォブル同期信号SYNCwを付加した後、ランダムデータRNDと乗算してスペクトラム拡散データSSを生成する。スペクトラム拡散変調回路19は、例えば、イクスシブルオア回路XORによって構成することができる。
【0030】
DCオフセット演算回路20はスペクトラム拡散データSSの所定データ単位でDCオフセット値OFSを演算する。DCオフセット値OFSは、スペクトラム拡散データSSの“1”を「1」と対応付け、スペクトラム拡散データSSの“0”を「−1」と対応付けて、所定のデータ単位で変換値を累算したものである。例えば、所定のデータ単位が16ビット(2バイト)であり、そのスペクトラム拡散データSSが、(0010101110111101)である場合、DCオフセット値OFSは「4」となる。
【0031】
DCオフセットキャンセルデータ付加回路21は、DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLを備える。DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLには、図3に示すようにオフセット値OFSとデータ列とが対応付けられて記憶されている。このデータ列は、DCオフセットキャンセルデータDaのビット列を表すものであり、対応するDCオフセット値OFSをキャンセルできるように定められている。DCオフセットキャンセルデータ付加回路21は、DCオフセット演算回路20から供給されるDCオフセット値OFSに基づいてDCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLからデータ列を読み出してDCオフセットキャンセルデータDaを生成し、これをスペクトラム拡散データSSに付加してDCオフセットがキャンセルされた記録データDbを生成する。
【0032】
ウォブル信号変換回路22は、記録データDbをウォブル信号WBに変換する。この例のウォブル信号変換回路22は、バンドパスフィルタ又はローパスフィルタで構成されており、記録データDbを帯域制限してウォブル信号WBを生成する。
【0033】
図4にピットデータ及び記録データのデータフォーマットを示す。本実施例では、エラー訂正コードが付加されるピットデータDPのデータ単位をECCブロックという。1個のECCブロックは16個のセクターを含み、1個のセクターは26個の同期フレームを含む。そして、同期フレームの先頭にピット同期信号SYNCpが配置される。また、記録データDbは、ピットデータDPの1セクターに対応して、先頭に3バイトのウォブル同期信号SYNCwが配置され、これに続いて3×25バイトのデータが配置される。そして、2バイトのスペクトラム拡散データSSに対して1バイトのDCオフセットキャンセルデータDaが付加される。これにより、記録データDbのDCオフセットが、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位(この例では、2バイト)でキャンセルされる。
【0034】
DCオフセットをキャンセルする単位は、スペクトラム拡散を行う前のウォブルデータDWを基準として、その所定データ単位で実行してもよいし、あるいは記録データDbを基準として所定のデータ単位でDCオフセットをキャンセルするものとして捉えることもできる。また、ウォブル同期信号SYNCwを記録データDbに含めなくてもよい。さらに、ウォブル同期信号SYNCwを含める場合には、それ自体をDCオフセットがキャンセルされるデータパターンで構成することが好ましい。なお、スペクトラム拡散データSSは上述した主データに相当し、DCオフセットキャンセルデータDaは上述したキャンセルデータに相当する。
【0035】
スペクトラム拡散データSSは、ランダムデータRNDとウォブルデータDWを乗算して得られるから、それらのシンボルの組合せによっては、“1”又は“0”が連続することがある。しかしながら、所定のデータ単位でスペクトラム拡散データSSにDCオフセットキャンセルデータDaが付加されるので、本実施例のウォブル信号WBは、DCオフセットがキャンセルされる波形となっている。このウォブル信号WBに従って記録マークを形成することによって、基準軌跡を基準として記録マーク位置の変位の平均値が所定のデータ単位で零となるようにウォブルが形成される。
【0036】
ここで、記録データDbをスペクトラム拡散データSSとDCオフセットキャンセルデータDaとの組の集まりとして捉え、1組をデータ単位として考える。この場合、データ単位に対応するウォブルは、スペクトラム拡散データSSに対応する第1領域と、DCオフセットキャンセルデータDaに対応する第2領域とから構成される。第1領域の記録マーク位置は、スペクトラム拡散データSSに応じたものとなるため、基準軌跡を基準とした記録マーク位置の変位の平均値は、零になるとは限らない。一方、第2領域の記録マーク位置は、DCオフセットキャンセルデータDaに応じたものとなる。このため、第2領域における記録マーク位置の変位の平均値は、第1領域における記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルするものとなる。この結果、所定のデータ単位でウォブルを見たとき、基準軌跡を基準として記録マーク位置の変位の平均値が零となる。換言すれば、主データとしてのスペクトラム拡散データSSが記録される主データ領域の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのDCオフセットキャンセルデータDaが記録されるキャンセル領域が所定のデータ単位で設けられる。
【0037】
このように本実施例においては、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位で、DCオフセットがキャンセルされるように記録データDb及びウォブル信号WBを生成したので、ディスク原盤DSに形成されたウォブルは、短期間で基準軌跡に収束する。マスタリング装置100によって記録マークが形成されたディスク原盤DSは、現像され、レジスト原盤となる。この後、レジスト原盤を基にメッキを行う電鋳プロセスを経て、メタルマスタを1枚作成し、1枚のメタルマスタから複数枚のマザーを作成する。さらに、複数枚のマザーから複数枚のスタンパを作成する。このスタンパを用いてプラスッチック等の樹脂をプレス加工することによって光ディスク1が製造される。
【0038】
この光ディスク1にはウォブル信号WBに応じたウォブルが形成されており、このウォブルは短期間でDCオフセットが収束する形状となっている。このため、光ディスク1の再生時に光ピックアップの位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、トラックジャンプによるトラッキングエラーや隣接トラックからのクロストークを低減され、データの信頼性が向上する。
【0039】
<2.情報再生装置>
<2−1:情報再生装置の全体構成>
次に、情報再生装置について説明する。図5は情報再生装置200の全体構成を示すブロック図である。光ディスク1には、第1クロック信号CK1に同期したピットデータDPが記録マークの長短によって記録されている。この例の記録マークはピットであり、トラックはピット列によって構成される。トラックは記録データDbに基づいて生成されたウォブル信号WBに応じて蛇行した形状になっている。ウォブル信号WBは第2クロック信号CK2に同期している。第1クロック信号CK1は第2クロック信号CK2のN(Nは自然数)倍の周波数を有する。この例では、N=25であり、第2クロック信号CK2は420KHz、第1クロック信号CK1は10.5MHzである。
【0040】
情報再生装置200は、光ディスク1に対して再生ビームを照射するとともに反射光に応じた信号を出力する光ピックアップ202と、光ディスク1の回転を制御するスピンドルモータ203と、サーボユニット222を備える。サーボユニット222には、第1クロック信号CK1及びピット同期信号SYNCpが供給される。サーボユニット222は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ203の回転を制御するスピンドルサーボ、光ピックアップ202の光ディスク1に対する相対的位置制御であるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを実行する。
【0041】
光ピックアップ202は、再生ビームを照射するレーザーダイオード、4分割検出回路を備える(図示略)。4分割検出回路は、再生ビームの反射光を図13に示す領域1A、1B、1C、1Dに4分割し、各領域の光量に応じた信号を各々出力する。ヘッドアンプ204は、光ピックアップ102の各出力信号を各々増幅し、領域1Aに対応する分割読取信号1a、領域1Bに対応する分割読取信号1b、領域1Cに対応する分割読取信号1c、及び領域1Dに対応する分割読取信号1dを出力する。なお、光ピックアップ202及びヘッドアンプ204は上述した読取手段に相当する。
【0042】
総和生成回路210は、分割読取信号1a、1b、1c、及び1dを加算して、総和読取信号SRFを出力する加算回路からなる。なお、総和読取信号SRFは、記録マークの長短を表す信号である。
【0043】
ピットデータ復調回路211は、総和読取信号SRFに基づいてピットデータDPを再生すると共に第1クロック信号CK1を生成する。図6は、ピットデータ復調回路211の構成を示すブロック図である。この図に示すようにピットデータ復調回路211は、第1クロック信号再生回路31、ピットデータ抜出回路32、同期信号検出回路33、ピットデータ復調回路34、及びデスクランブル回路35を備える。
【0044】
第1クロック信号再生回路31は、総和読取信号SRFに基づいてピットデータDPに同期した第1クロック信号CK1を再生する。ピットデータ抜出回路32は、総和読取信号SRFを2値化して得た2値化信号を第1クロック信号CK1でサンプリングして、ピットデータDPを再生する。
【0045】
同期信号検出回路33は、再生されたピットデータDPに含まれる同期パターンを検出し、ピット同期信号SYNCpを生成する。同期パターンは、他のピットデータに含まれていない特定のデータパターンであって、一定の周期を有する。ピット同期信号SYNCpは、同期パターンのタイミングを指示する信号である。
【0046】
ピットデータ復調回路34は、ピット同期信号SYNCpを基準位置として、再生されたピットデータDPを所定のテーブルを用いて復調して再生データを生成する。例えば、変調方式としてEFM変調が採用される場合には、14ビットのピットデータDPを8ビットの再生データに変換する処理が施される。デスクランブル回路35は再生データの順序を予め定められた規則に従って並べ換えるデスクランブル処理を実行し、処理済の再生データを出力する。
【0047】
このようにして得られた再生データは、図5に示すピットデータ訂正回路212へ供給され、そこで、エラー訂正処理や補間処理等が施された後、バッファ213に記憶される。インターフェース214はバッファ213に記憶されたデータを順次読み出して所定の出力形式に変換して外部機器へ出力する。
【0048】
プッシュプル信号生成回路220は、(1a+1d)−(1b+1c)を算出して、プッシュプル信号を生成する。成分(1a+1d)は、読取方向に対して左側の領域1A及び1Dに対応する一方、成分(1b+1c)は、読取方向に対して右側の領域1B及び1Cに対応する。即ち、再生ビームがピットに対して左側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として正極性となり、再生ビームがピットの中央に位置する場合はプッシュプル信号の値は振幅中心となり、再生ビームがピットに対して右側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として負極性となる。再生ビームとピットの相対的な位置は、ウォブルの蛇行に応じて変化し、プッシュプル信号の値は再生ビームとピットの相対的な位置関係を表している。即ち、プッシュプル信号は、ウォブルの蛇行に応じた信号である。
【0049】
プッシュプル信号はローパスフィルタ221を介してサーボユニット222へ出力される。サーボユニット222は、プッシュプル信号に基づいてトラッキング制御を実行する。本実施例の光ディスク1は、上述したマスタリング装置100によって作成されたディスク原盤DSを用いて製造されているから、ウォブルのDCオフセットは、スペクトラム拡散データSSの所定データ単位でキャンセルされている。従って、トラッキングサーボにおいて、光ピックアップ202の位置を短期間で基準軌跡に戻すことができる。この結果、隣接トラックへのジャンプによるトラッキングエラー及び隣接トラックからのクロストークを低減して、データの信頼性を向上させることが可能となる。
【0050】
また、プッシュプル信号はバンドパスフィルタ223に供給される。バンドパスフィルタ223の通過帯域は、記録時のウォブル信号WBをプッシュプル信号から抽出できるように設定されている。従って、バンドパスフィルタ223はプッシュプル信号生成回路220と共に上述したウォブル信号生成手段を構成し、その出力信号は、光ディスク1からウォブル信号WBを再生したものとなる。
【0051】
図7にウォブル信号WB、2値化信号A、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、及びピット同期信号SYNCpのタイミングチャートを示す。コンパレータ224は、ウォブル信号WBを2値化した2値化信号Aを出力する。ウォブル信号WBは、周波数が低いので、ゼロクロス付近において波形の傾きが緩やかである。このため、2値化信号Aは大きなジッタ成分を有する。サンプリング回路225は、第2クロック信号CK2を用いて2値化信号Aをサンプリングして、データを抜き出して再生データBを再生する。なお、コンパレータ224及びサンプリング回路225は、データ再生手段に相当する。
【0052】
この例では、第1クロック信号CK1の周波数が10.5MHz、第2クロック信号CK2の周波数が420KHzであるため、分周回路226は、第1クロック信号CK1を1/25分周して第2クロック信号CK2を生成する。従って、図7に示すように第2クロック信号CK2の一周期の中に250個の第1クロック信号CK1が入る。また、分周回路226は、リセット端子Rの電圧がアクティブ(ローレベル)になると、リセットされるようになっており、このリセット端子Rにはピット同期信号SYNCpが供給される。従って、第2クロック信号CK2は、ピット同期信号SYNCpの立ち下がりによってリセットされ、その位相がピット同期信号SYNCpによって定まる。
【0053】
ピットデータDPには、25*K(Kは自然数)ビットの周期で同期パターンが挿入されており、同期パターンと第2クロック信号CK2の立ち上がりエッジが一致する関係にある。即ち、同期パターンは第2クロック信号CK2の自然数倍の周期を有する。この場合、図7に示すタイミングでピット同期信号SYNCpがアクティブとなると、分周回路226がリセットされ、ピット同期信号SYNCpと第2クロック信号CK2の位相が調整される。これによって、第2クロック信号CK2の立ち上がりエッジの発生タイミングを、より周波数の高い第1クロック信号CK1によって調整することができる。従って、2値化信号Aのエッジがジッタの影響を受けて揺らいでも、再生データBを正確に抜き出すことが可能となる。
【0054】
図5に戻り、説明を続ける。RANDテーブル227には、記録時のスペクトラム拡散変調に用いたランダム化パターンが記憶されている。ランダム化パターンは拡散符号に相当し、ランダム関数を用いて生成されるビット列である。RANDテーブル227には第2クロック信号CK2が供給され、第2クロック信号CK2に同期してランダム化パターンが読み出されることによりランダムデータRNDが生成され、生成されたランダムデータRNDはスペクトラム拡散復調回路228に供給される。
【0055】
スペクトラム拡散復調回路228は、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離する分離回路と乗算回路(例えば、イクスシブルオア回路XOR)を備える。分離回路によって抽出されたスペクトラム拡散データSSは、乗算回路でランダムデータRNDと掛け算される。これにより、ウォブルデータDWが再生される。この際、元々の信号帯域でない信号は、掛け算によって帯域外の信号に変換される。こうして再生されたウォブルデータDWは、エラー訂正回路229においてエラー訂正が施された後、出力される。
【0056】
次に、DCオフセット検出回路230は、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離して、そのDCオフセット値OFSを検出する。DCオフセット検出回路230は、上述した検出手段に相当する。本実施例では、2バイトのスペクトラム拡散データSSに対して1バイトのDCオフセットキャンセルデータDaが付加されているので、再生された2バイトのスペクトラム拡散データSSについてDCオフセット値OFSが算出される。なお、再生データBからスペクトラム拡散データSSを分離する場合には、どこからスペクトラム拡散データSSが開始されるか定める基準が必要になるが、これは、ピット同期信号SYNCp又はウォブル同期信号SYNCwを基準とすればよい。
【0057】
DCオフセット検出回路OFSで検出されたDCオフセット値OFSは、DCオフセットキャンセルデータ列テーブル231に供給される。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル231の記憶内容は、記録時のテーブルTBL(図3参照)と同じである。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル231は上述した記憶手段に相当する。DCオフセットキャンセルデータ列テーブル231からDCオフセット値OFSに応じたデータ列が読み出されオフセットデータ照合回路232に供給される。オフセットデータ照合回路232は、再生データBから分離したDCオフセットキャンセルデータDaと読み出したデータ列とを比較して、両者が一致する場合に「真」、両者が不一致の場合に「偽」を表す真偽判定情報を生成し、これをCPUに出力する。オフセットデータ照合回路232は、上述した真偽判定手段に相当する。
【0058】
DCオフセットキャンセルデータDaは所定データ単位でスペクトラム拡散データSSのDCオフセットをキャンセルするものであるから、多くデータパターンを取り得るが、この例では、DCオフセット値OFSに対応付けられたビット列がDCオフセットキャンセルデータDaとして光ディスク1に記録されている。従って、再生されたスペクトラム拡散データSSのDCオフセット値OFSに基づいて予め定められたデータパターンを取得し、これと光ディスク1から再生されたDCオフセットキャンセルデータDaとを比較することによって、光ディスク1の真偽を判定することができる。
【0059】
不正なコピー業者は、DCオフセット値OFSとDCオフセットキャンセルデータDaとの関係を知らないので、ウォブルのDCオフセットをキャンセルするように光ディスク1をコピーしても、上述した照合によって不正に複製された光ディスク1であることを判別することができる。
【0060】
CPUは、真偽判定情報が真を示す場合には、光ディスク1の再生を許容する一方、真偽判定情報が偽を示す場合には、光ディスク1の再生を停止して、当該光ディスク1を装置から排出するようにローディング機構を制御する。これにより、不正にコピーされた光ディスク1の再生を有効に禁止することができる。
【0061】
<3.変形例>
本発明は上述した実施形態又は実施例に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。
【0062】
(1)上述した実施例においては、主データとしてスペクトラム拡散データSSを用いたが、本発明はこれに限定されるものでなく、どのようなデータであってもよい。また、主データの内容はコピー等の著作権管理情報に限定されるない。
【0063】
(2)上述した実施例では、DCオフセットキャンセルデータDaのビット列をスペクトラム拡散データSSのDCオフセット値OFSに対応付けられたあるデータパターンとして定義したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スペクトラム拡散データSSのDCオフセットをキャンセルできるのであれば、どのようなDCオフセットキャンセルデータDaを採用してもよい。例えば、図3に示すDCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLにDCオフセット値OFSと複数のデータ列とを対応付けて記憶しておき、これらの中からランダムにデータ列を選択して、DCオフセットキャンセルデータDaを生成してもよい。この場合、情報再生装置200においては、再生データBからスペクトラム拡散データSSとDCオフセットキャンセルデータDaとを分離し、それぞれのDCオフセット値OFSを検出回路において検出し、両者が一致するか否かを真偽判定回路において判定して、光ディスク1の真偽を判定してもよい。さらに、ビット列を選択する規則を定めておき、再生時には、この規則に従ってDCオフセットキャンセルデータDaのビット列を特定するようにしてもよい。
【0064】
(3)上述した実施例においては、スペクトラム拡散データSSの2バイト単位でDCオフセットをキャンセルするようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定のデータ単位でDCオフセットをキャンセルするのであれば、どのようなものであってもよい。例えば、スペクトラム拡散データSSの同期フレーム単位、ピットデータDPの同期フレーム単位、ピットデータDPの1ECCブロック単位でDCオフセットをキャンセルしてもよい。即ち、主データとしてのスペクトラム拡散データSSが記録されるデータ領域の他に、そのDCオフセットをキャンセルするためのDCオフセットキャンセルデータDaが記録されるキャンセル領域が所定のデータ単位で設けられていればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマスタリング装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】ディスク原盤DSに形成されるトラックを示す説明図である。
【図3】DCオフセットキャンセルデータ列テーブルTBLの記憶内容を示す説明図である。
【図4】ピットデータ及び記録データのデータフォーマットを示す説明図である。
【図5】情報再生装置200の全体構成を示すブロック図である。
【図6】ピットデータ復調回路211の構成を示すブロック図である。
【図7】ウォブル信号WB、2値化信号A、第1クロック信号CK1、第2クロック信号CK2、及びピット同期信号SYNCpのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク
100 マスタリング装置
200 情報再生装置
230 DCオフセットキャンセルデータ付加回路
228 スペクトラム拡散復調回路
227 RANDテーブル
OFS オフセット値
Da DCキャンセルオフセットデータ
Db 記録データ
SS スペクトラム拡散データ
CK1 第1クロック信号
CK2 第2クロック信号

Claims (4)

  1. 記録データに応じて、記録マーク位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させ、ウォブルを形成した情報記録媒体において、前記ウォブルは、前記記録データの所定のデータ単位毎に、前記基準軌跡を基準とする前記記録マーク位置の変位の平均値が零とされており、前記所定のデータ単位に対応する前記ウォブルは、第1領域と第2領域とから構成され、前記第2領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値が、前記第1領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルする値であり、前記所定のデータ単位に対応する前記記録データは、主データと当該主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有するキャンセルデータとから構成され、前記第1領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記主データに応じて変位されており、前記第2領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記キャンセルデータに応じて変位されている情報記録媒体から前記主データを再生する情報再生装置であって、
    前記情報記録媒体に記録された前記記録マークを読取る読取手段と、
    前記読取手段の出力信号に基づき、前記記録マークの変動位置を示すウォブル信号を生成するウォブル信号生成手段と、
    前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するデータ再生手段と、
    前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、
    を備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. 請求項に記載の情報再生装置において、
    前記キャンセルデータのビット列は、前記主データのDCオフセット値に対応付けて定められており、
    前記真偽判定手段は、
    前記主データのDCオフセット値と前記キャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶した記憶手段と、
    前記再生された主データのDCオフセット値を検出する検出手段と、
    前記検出されたDCオフセット値に対応する前記キャンセルデータのビット列を前記記憶手段から読み出して、読み出されたビット列と前記キャンセルデータのビット列とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定する真偽判定手段と、
    からなることを特徴とする情報再生装置。
  3. 記録データに応じて、記録マーク位置を螺旋状の基準軌跡と交わる方向に変位させ、ウォブルを形成した情報記録媒体において、前記ウォブルは、前記記録データの所定のデータ単位毎に、前記基準軌跡を基準とする前記記録マーク位置の変位の平均値が零とされており、前記所定のデータ単位に対応する前記ウォブルは、第1領域と第2領域とから構成され、前記第2領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値が、前記第1領域における前記基準軌跡を基準とした前記記録マーク位置の変位の平均値をキャンセルする値であり、前記所定のデータ単位に対応する前記記録データは、主データと当該主データのDCオフセット値をキャンセルするDCオフセット値を有するキャンセルデータとから構成され、前記第1領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記主データに応じて変位されており、前記第2領域における前記記録マーク位置は、前記基準軌跡を基準として前記キャンセルデータに応じて変位されている情報記録媒体から前記主データを再生する情報再生方法であって、
    前記情報記録媒体に記録された前記記録マークを読取るステップと、
    前記読取手段の出力信号に基づき、前記記録マークの変動位置を示すウォブル信号を生成するステップと、
    前記生成されたウォブル信号に基づいて前記主データと前記キャンセルデータとを再生するステップと、
    前記再生された主データのDCオフセット値と前記再生されたキャンセルデータのDCオフセット値とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定するステップと、
    を備えたことを特徴とする情報再生方法。
  4. 請求項3に記載の情報再生方法において、
    前記キャンセルデータのビット列は、前記主データのDCオフセット値に対応付けて定められており、
    前記真偽を判定するステップは、
    前記主データのDCオフセット値と前記キャンセルデータのビット列とを対応付けて記憶するステップと、
    前記再生された主データのDCオフセット値を検出するステップと、
    前記検出されたDCオフセット値に対応する前記キャンセルデータのビット列を前記記憶手段から読み出して、読み出されたビット列と前記キャンセルデータのビット列とを比較し、比較結果に基づいて前記情報記録媒体の真偽を判定するステップと、
    からなることを特徴とする情報再生方法。
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