JP2003193166A - Mg系水素吸蔵合金及びその製造方法 - Google Patents

Mg系水素吸蔵合金及びその製造方法

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JP2003193166A JP2001397154A JP2001397154A JP2003193166A JP 2003193166 A JP2003193166 A JP 2003193166A JP 2001397154 A JP2001397154 A JP 2001397154A JP 2001397154 A JP2001397154 A JP 2001397154A JP 2003193166 A JP2003193166 A JP 2003193166A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水素吸蔵における反応速度が高いMg系水素吸
蔵合金を提供すること。 【解決手段】マグネシウムを主成分とする分散媒である
マトリックス部と、そのマトリックス部の結晶粒界乃至
は粒内に分散され、Nb,Ti,Zr,Hf,Ni,P
d及びPtからなる群から選択される1以上の金属元素
及び/又はR23(Rは希土類元素)からなる群から選
択される1以上の酸化物を含む分散質である分散質体と
を有することを特徴とする。つまり、分散質体により水
素がMg系水素吸蔵合金の外部から水素を吸蔵するマト
リックス部にまで容易に拡散できるためにMg系水素吸
蔵合金本来の高い水素吸蔵能力が発揮できる。また、水
素吸蔵・放出に伴う微粉化が進行しやすく新生面が生成
しやすいことも水素拡散のエネルギー障壁を小さくし、
水素吸蔵・放出が速やかに達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Mg若しくはMg
合金を主体とするMg系水素吸蔵合金及びMg系水素吸
蔵合金の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題やエネルギー問題に対す
る関心の高まりを背景に、クリーンで且つ枯渇の心配の
ないエネルギーとして水素エネルギーが注目されてい
る。この水素エネルギーの実用化を図るに際して、容易
に水素を貯蔵し輸送できる手段の一つとして水素吸蔵合
金が考えられている。この水素吸蔵合金に要求される重
要な特性としては、一般的に、水素吸蔵量が多いこと、
並びに使いやすい適度な温度で水素の吸蔵および放出が
可能であることが挙げられる。
【0003】水素吸蔵量の多い水素吸蔵合金としてMg
系水素吸蔵合金が知られている。一般的なMg系水素吸
蔵合金はMg若しくはMg合金(ニッケルや銅との合
金)を主体とする組成をもつ。Mg系水素吸蔵合金は高
い水素吸蔵能力をもつことが知られており魅力的な材料
である。
【0004】しかしながら、従来のMg系水素吸蔵合金
は、理論的に求められる水素吸蔵量は多いものの、水素
の吸蔵および放出が達成できる温度が高く、この点にお
いて実用性に欠けるという難点があった。また、水素の
吸蔵及び放出を行うための反応速度が遅い、使用前にお
ける活性化が必要であるといった不都合もあった。
【0005】この問題を解決する従来技術としては、特
開昭56−37202号公報に開示されたように、組成
式Mg2Ni1-xx(式中、MはV,Cr,Mn,Fe
及びCoからなる群から選ばれた金属、xは0.1≦x
≦0.5の範囲の数)で表される水素貯蔵用金属材料が
開示されている。
【0006】また、特開昭63−72849号公報で
は、Mg−Ni系合金において、Ni超微粒子を混在さ
せることにより、水素の吸蔵および放出速度を高めるよ
うにしたものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来技術
のMg系水素吸蔵合金では水素の反応速度の向上効果が
充分とはいえなかった。また、従来技術のMg系水素吸
蔵合金では活性化が必要であるという問題も充分に解決
できなかった。
【0008】そこで、本発明では水素吸蔵における反応
速度が高いMg系水素吸蔵合金を提供することを解決す
べき課題とする。また、そのMg系水素吸蔵合金を好適
に製造できるMg系水素吸蔵合金の製造方法を提供する
ことも解決すべき課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する目的
で本発明者等は鋭意研究を行った結果、従来のMg系水
素吸蔵合金に対して、水素親和性が高い元素及び/又は
水素解離・拡散性に優れた元素を含有させることで活性
化の必要性が少なく、高い水素吸蔵能力を発揮すること
ができるMg系水素吸蔵合金が得られることを見出し、
以下の発明を行った。すなわち、従来のMg系水素吸蔵
合金がその理論的な吸蔵能力の高さを充分に発揮できな
い原因としては界面に何らかの水素吸蔵を阻害する要因
があるものと考え、分散質として水素親和性が高いN
b,Ti,Zr及びHfや、水素の解離や拡散に触媒的
な作用を発揮するNi,Pd,Pt,R23(Rは希土
類元素)を含有させた結果、Mg系水素吸蔵合金の水素
吸蔵能力を向上できることを見出した。
【0010】すなわち、本発明のMg系水素吸蔵合金
は、マグネシウムを主成分とする分散媒であるマトリッ
クス部と、そのマトリックス部の結晶粒界乃至は粒内に
分散され、Nb,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びP
tからなる群から選択される1以上の金属元素及び/又
はR23(Rは希土類元素)からなる群から選択される
1以上の酸化物を含む分散質である分散質体とを有する
ことを特徴とする(請求項1)。
【0011】つまり、従来のMg系水素吸蔵合金の表面
に存在すると考えられる水素吸蔵を阻害する要因は分散
質体との界面には存在しないと共に、分散質体の特性と
して水素親和性が高い若しくは水素の解離・拡散性に優
れているものを採用したために、水素がMg系水素吸蔵
合金の外部から水素を吸蔵するマトリックス部にまで容
易に拡散できるためにMg系水素吸蔵合金本来の高い水
素吸蔵能力が発揮できるものと考えられる。また、水素
吸蔵・放出に伴う微粉化が進行しやすく新生面が生成し
やすいことも水素拡散のエネルギー障壁を小さくし、水
素吸蔵・放出が速やかに達成できる理由と考えられる。
【0012】この分散質体は水素親和性や水素解離・拡
散性に優れる材料であれば、これら金属元素間の合金を
含む相をもつ(請求項2)ものであっても、これら金属
元素又は酸化物を単体で含む相をもつ(請求項3)もの
であってもよい。また、この分散質体の大きさは0.2
μm以上とすることで分散質体の水素親和力や水素解離
・拡散性に対する触媒的能力を充分発揮でき、8μm以
下とすることで分散質体とマトリックス部との界面の面
積を充分なものとすることができるので好ましい(請求
項4)。
【0013】そして、マトリックス部としてはニッケル
元素を含むことで水素吸蔵能力が向上するので好ましい
(請求項5)。
【0014】具体的な組成としては組成式、MgaNi
100-a-bb(XはNb,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd
及びPtからなる群から選択される1以上の金属元素及
び/又はR23(Rは希土類元素)からなる群から選択
される1以上の酸化物;32≦a≦98;0≦b≦7)
で表される組成をもつMg系水素吸蔵合金が好ましい
(請求項6)。
【0015】さらに、上記課題を解決する目的で本発明
者等が鋭意研究を行った結果、マグネシウムを含む第1
微粉末体と、Nb,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及び
Ptからなる群から選択される1以上の金属元素及び/
又はR23(Rは希土類元素)からなる群から選択され
る1以上の酸化物を含む第2微粉末体とを混合して混合
物とする混合工程と、その混合物を不活性雰囲気下及び
/又は水素雰囲気下において、その第2微粉末の少なく
とも一部が残存する条件で加熱する加熱工程とを有する
ことを特徴とするMg系水素吸蔵合金の製造方法(請求
項7)及びマグネシウムを含む第1微粉末体と、Nb,
Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群から
選択される1以上の金属元素及び/又はR23(Rは希
土類元素)からなる群から選択される1以上の酸化物を
含む第2微粉末体とを混合して混合物とする混合工程
と、その混合物を不活性雰囲気下及び/又は水素雰囲気
下において400℃以上、506℃以下の温度で加熱す
る加熱工程とを有することを特徴とするMg系水素吸蔵
合金の製造方法(請求項8)を発明した。後者の発明に
係る製造方法では加熱工程はその混合物を30分以上、
120分以下の時間加熱する工程であることが好ましい
(請求項9)。
【0016】つまり、前述の本発明のMg系水素吸蔵合
金を製造するために好適な方法として本発明者等が検討
した結果、前述の分散質体に相当する第2微粉末体が、
前述のマトリックス部に相当する第1微粉末体と完全に
金属間化合物化乃至は合金化しない温度且つ充分に焼結
が進行する温度で、適正な時間加熱を行う加熱工程を有
することで水素親和能及び水素解離・拡散性にすぐれた
前述の分散質体をもつMg系水素吸蔵合金とすることが
できることに想到したものである。なお、第2微粉末体
は一部であれば第1微粉末体と金属間化合物化乃至は合
金化してもよい。
【0017】そして、第1微粉末体の粒子径の第2微粉
末体の粒子径に対する比は10以上、1000以下であ
ることが好ましい(請求項10)。また、第1微粉末体
の粒子径は2μm以上、500μm以下であることが好
ましい(請求項11)。さらに、第2微粉末体の粒子径
は0.2μm以上、20μm以下であることが好ましい
(請求項12)。そして、第1微粉末体と第2微粉末体
との原子数比は99:1〜93:7であることが好まし
い(請求項13)。つまり、分散質体の水素親和力や水
素解離・拡散性に対する触媒的能力を充分発揮できると
ともに、分散質体とマトリックス部との界面の面積を充
分なものとすることができるからである。
【0018】また、第1微粉末体及び第2微粉末体の少
なくとも一方はニッケル元素を含むこととすることで、
さらに製造されるMg系水素吸蔵合金の水素吸蔵能力が
向上するので好ましい(請求項14)。
【0019】
【発明の実施の形態】(Mg系水素吸蔵合金)本実施形
態のMg系水素吸蔵合金はMg元素を主体とするマトリ
ックス部とそのマトリックス部の結晶粒界乃至は粒内に
分散された所定の組成をもつ分散質体とからなる。本M
g系水素吸蔵合金の形態はマトリックス部の形態に依存
する。マトリックス部の形態は粉末状、フレーク状、線
状、薄膜状、インゴット状等どのような形態であっても
良い。分散質体はマトリックス部内の結晶粒界乃至は粒
内に分散質として分散されている。マトリックス部と分
散質体との存在比としては原子数比で99:1〜93:
7であることが好ましいマトリックス部は従来のMg系
水素吸蔵合金に類するものであり、分散質体はそのマト
リックス部が水素吸蔵能力を充分に発揮できるように触
媒的に作用するものである。したがって、分散質体とマ
トリックス部とはその界面の面積が大きい方が好ましい
と考えられる。また、分散質体は所定の組成がある程度
の大きさをもって存在することで触媒的な作用を発揮す
るものと考えられる。つまり、両者のバランスを考慮す
ると、分散質体の大きさは0.2μm以上、8μm以
下、さらには1μm以上、4μm以下であることが好ま
しい。なお、分散質体の形態は特に本発明の効果に大き
な影響を与えず特に限定されるものでない。
【0020】マトリックス部は従来のマグネシウム元素
を主体とするMg系水素吸蔵合金に相当する組成をもつ
ものであれば特に限定されない。マトリックス部は単相
系であっても多相系であっても良く、具体的な組成とし
てはMg単体、Mg2Ni、MgNi2、Mg2Cu、M
gCu2等からなる単相系組織や、これらの2以上の組
み合わせからなる多相系組織が挙げられる。つまり、前
述した所定の組成をもつ分散質体以外にも他の組成をも
つ分散質を結晶粒界乃至は粒内にもつものであっても良
い。
【0021】分散質体は、所定の組成として、Nb,T
i,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群から選
択される1以上の金属元素及び/又はR23(Rは希土
類元素)からなる群から選択される1以上の酸化物を含
む。これらの金属元素及び酸化物はマトリックス部中に
独立した相として存在することが必要である。なお、こ
れらの金属元素及び酸化物は一部、前述のマトリックス
部にMgとの金属間化合物又は合金として含有されてい
ても良い。これらが独立して存在するか否かはたとえば
XRDの測定により、それら金属元素若しくはそれら酸
化物が単体で存在するピークの存在や、本Mg系水素吸
蔵合金の断面を観察して確認することができる。
【0022】これらの金属元素及び酸化物のうち、好ま
しいものとしてはZr、Hf、Ptを挙げることがで
き、さらに好ましいものとしてNi,Pd,Ti,Nb
及びY 23を挙げることができる。
【0023】分散質体は、マトリックス部よりも水素親
和性が高いものであるか水素分子を解離・拡散させる能
力に優れた材料であれば、これらの金属元素若しくは酸
化物を単体で含むものであっても良いし、これらの金属
元素及び酸化物のうちの任意の2以上を合金乃至は金属
間化合物としたものであっても良い。分散質体はマトリ
ックス部内に複数個分散されるものであり、その組成は
すべて同一であっても良いし、異なるものであっても良
い。なお、分散質体は上述した金属元素及び酸化物の
他、不可避の不純物を含んでも良いことはいうまでもな
い。
【0024】具体的な本Mg系水素吸蔵合金の組成とし
ては、組成式、MgaNi100-a-b b(XはNb,T
i,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群から選
択される1以上の金属元素及び/又はR23(Rは希土
類元素)からなる群から選択される1以上の酸化物;3
2≦a≦98;0≦b≦7)で表されるものが好ましい
例として例示できる。さらに好ましいaとbとの範囲と
しては85≦a≦95、2≦b≦3が挙げられる。本組
成式中のニッケル及びXはマトリックス部に存在しても
良いし、分散質体に存在しても良く、その一部が独立し
た相(分散質体)として存在すれば足りる。
【0025】なお、本Mg系水素吸蔵合金を製造する方
法としては後述するMg系水素吸蔵合金の製造方法の説
明の欄で行うのでここでの説明は省略する。
【0026】(Mg系水素吸蔵合金の製造方法)本実施
形態のMg系水素吸蔵合金の製造方法は、マグネシウム
を含む第1微粉末体と所定の組成をもつ第2微粉末体と
を混合して混合物とする混合工程と、その混合物を所定
条件で加熱する加熱工程とを有する。
【0027】混合工程で第1微粉末体と第2微粉末体と
を混合する方法は特に限定しない。第1微粉末体の粒子
径の第2微粉末体の粒子径に対する比は10以上、10
00以下、さらには100以上、300以下とすること
が好ましい。また、第1微粉末体の粒子径は2μm以
上、500μm以下、さらには100μm以上、300
μm以下とすることが好ましい。そして、第2微粉末体
の粒子径は0.2μm以上、20μm以下、さらには1
μm以上、4μm以下とすることが好ましい。また、第
1微粉末体と第2微粉末体との原子数比は99:1〜9
3:7、さらには98:2〜96:4とすることが好ま
しい。
【0028】第1微粉末体としてはMg単体の粉末、M
gとニッケル等との合金、それら粉末の組み合わせ等か
らなるものが例示できる。第2微粉末体としてはNb,
Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群から
選択される1以上の金属元素及び/又はR23(Rは希
土類元素)からなる群から選択される1以上の酸化物を
含む。これら第1微粉末体及び第2微粉末体としてはア
トマイズ法、粉砕法等の汎用されている微粉末製造方法
により製造できる。
【0029】これらの第2微粉末体としての金属元素及
び酸化物のうち、好ましいものとしてはZr、Hf、P
tを挙げることができ、さらに好ましいものとしてN
i,Pd,Ti,Nb及びY23を挙げることができ
る。第2微粉末体の組成としてはこれらの金属元素及び
酸化物の単体であっても良いし、これらの金属元素及び
酸化物のうちの任意の2以上の合金等であっても良い。
【0030】加熱工程は不活性雰囲気又は水素雰囲気下
において行う。加熱工程における所定条件とは第2微
粉末の少なくとも一部が残存する条件で加熱するか、
400℃以上、506℃以下の温度で加熱するものであ
る。及びのいずれの条件であっても、前述のMg系
水素吸蔵合金欄で説明した本発明のMg系水素吸蔵合金
が製造できる。
【0031】なお、本加熱工程では第1微粉末体と第2
微粉末体とがその一部が金属間化合物化乃至は合金化す
ることもあり得ることである。その場合には製造された
Mg系水素吸蔵合金のマトリックス部中には第1微粉末
体に含まれる元素以外に第2微粉末体に由来する元素が
混合してもよい。
【0032】の条件が加熱工程において、温度管理及
び時間管理ともに簡便であって好ましい。の第2微粉
末体の少なくとも一部が残存する条件とは、の条件と
一部重なる部分に加えて、の条件よりも高温であって
より短時間の加熱時間であるか、又は低温であってより
長時間の加熱時間とすることで第2微粉末体の周囲の一
部は第1微粉末体と金属間化合物化乃至は一体化するが
第2微粉末体内部のある程度の領域は最初の状態が保持
できる条件を含む。少なくとも、製造されたMg系水素
吸蔵合金中でマトリックス部と分散質体とが密着した構
造をもつことが好ましい。
【0033】なお、の条件として、さらに好ましい温
度範囲としては第2微粉末体の組成に応じて僅かに適正
値が異なっている。第2微粉末体としてNiを採用した
ときには好ましい温度範囲としては460℃以上、50
6℃以下、より好ましくは480℃以上、500℃以下
を挙げることができる。そして第2微粉末体としてPd
を採用したときには好ましい温度範囲としては400℃
以上、506℃以下、より好ましくは430℃以上、5
00℃以下を挙げることができる。また第2微粉末体と
してY23、Ti、Nbを採用したときには好ましい温
度範囲としては460℃以上、506℃以下、より好ま
しくは480℃以上、500℃以下を挙げることができ
る。これらの好ましい温度範囲の決定は詳細は示さない
が、後述する実施例の欄のようにXRDの測定により行
った。すなわち、混合した第1微粉末体と第2微粉末体
とが金属間化合物を形成した結晶のピークが観測された
のみであり、第2微粉末体単体のピークは検出できなか
った場合には、加熱工程における加熱温度が高すぎて、
第2微粉末体がそのまま残存できず、第1微粉末体と第
2微粉末体とが完全に混合したものと判断した。また、
混合した第1微粉末体と第2微粉末体との金属間化合物
等に由来するピークが観測されない場合には、加熱工程
における加熱温度が低く、第1微粉末体と第2微粉末体
とは単に混合、接触しているのみであると判断した。
【0034】混合工程及び加熱工程の他に必要に応じた
工程を適宜行うことができる。たとえば、加熱工程の後
に、製造されたMg系水素吸蔵合金を粉砕等行い必要な
粒子径の微粒子を調製したりする工程を挙げられる。
【0035】
【実施例】〔水素吸蔵量の測定〕 (実施例1) (試験試料の製造方法)粒子径が約180μmであるM
g粉末(第1微粉末体)と、粒子径が約3μmであるN
i粉末(第2微粉末体)とを原子数比で98:2の割合
で湿式混合し混合物とする(混合工程)。この混合物を
500℃で2時間加熱を行った(加熱工程)。加熱雰囲
気として水素ガス雰囲気を選択した。製造されたMg系
水素吸蔵合金をそのまま実施例1の試験試料とした。製
造された本試験試料はMgとNiとの水素化物からなる
マトリックス部にNiからなる分散質体が分散されたM
g系水素吸蔵合金であると考えられる。
【0036】(水素吸蔵量の測定)製造したMg系水素
吸蔵合金を加圧容器中で活性化処理(300℃、2時間
真空引きした後に水素3MPa、300℃の条件下で2
時間放置する操作を水素吸蔵量が定常化するまで行う)
を行った後に、水素3MPa、150℃の条件下に5分
間放置した後の水素吸蔵量を測定した。水素吸蔵量は加
圧容器中の水素圧力を測定し水素の減少量から試験試料
が吸蔵した水素の質量を算出した。
【0037】(初期活性度の測定)製造したMg系水素
吸蔵合金を加圧容器中で300℃、2時間真空引きした
後に、水素3MPa、300℃の条件下で5分放置した
後の水素吸蔵量を測定し、理論水素吸蔵量に対するこの
水素吸蔵量の割合を初期活性度とした。理論吸蔵量はM
g−Ni状態図からMgH2、Mg2NiH4の生成割合
を求めることにより算出した。
【0038】(実施例2〜6)原子数比でMg粉末とN
i粉末とを原子数比で94:6(実施例2)、88.
7:11.3(実施例3)、65:35(実施例4)、
60:40(実施例5)、87:13(実施例6)とな
るように混合した以外は実施例1と同様の方法でMg系
水素吸蔵合金を製造し各実施例の試験試料とした。各試
験試料について実施例1と同様の方法で水素吸蔵量及び
初期活性度を測定した。製造された本試験試料はMgと
Niとからなるマトリックス部にNiからなる分散質体
が分散されたMg系水素吸蔵合金であると考えられる。
【0039】(実施例7〜11)実施例1の製造方法に
おける混合工程において、さらに粒子径が約1μmであ
るPd粉末(第2微粉末体)を混合した他は同様の方法
でMg系水素吸蔵合金を製造し各実施例の試験試料とし
た。各試験試料について実施例1と同様の方法で水素吸
蔵量及び初期活性度を測定した。Mg粉末とNi粉末と
Pd粉末との混合比は原子数比で64:32:4(実施
例7)、65:33:2(実施例8)、94.4:2.
6:3(実施例9)、86:11:3(実施例10)、
64.7:32.3:3(実施例11)とした。製造さ
れた本試験試料はMgとNiとからなるマトリックス部
に対して、Pd単独、場合によってはPd及びNiをそ
れぞれ単独乃至は合金として含む分散質体が分散された
Mg系水素吸蔵合金であると考えられる。
【0040】(実施例12〜14)実施例7〜11の製
造方法において、Pd粉末に代えて、粒子径が約10μ
mのTi粉末(実施例12)、粒子径が約20μmのN
b粉末(実施例13)、粒子径が約2μmのY23粉末
(実施例14)とした以外は同様の方法でMg系水素吸
蔵合金を製造し各実施例の試験試料とした。各試験試料
について実施例1と同様の方法で水素吸蔵量及び初期活
性度を測定した。製造された本試験試料はMgとNiと
からなるマトリックス部にそれぞれTi、Nb及びY2
3場合によってはさらにNiの単体乃至は合金を含む
分散質体が分散されたMg系水素吸蔵合金であると考え
られる。
【0041】(実施例15、16)実施例4の製造方法
における加熱工程において、加熱温度を480℃(実施
例15)及び460℃(実施例16)とした以外は同様
の方法でMg系水素吸蔵合金を製造し各実施例の試験試
料とした。各試験試料について実施例1と同様の方法で
水素吸蔵量及び初期活性度を測定した。製造された本試
験試料はMgとNiとからなるマトリックス部に対し
て、Ni単独の分散質体が分散されたMg系水素吸蔵合
金であると考えられる。
【0042】(実施例17)実施例10の製造方法にお
ける加熱工程において、加熱温度を450℃とした以外
は同様の方法でMg系水素吸蔵合金を製造し各実施例の
試験試料とした。各試験試料について実施例1と同様の
方法で水素吸蔵量及び初期活性度を測定した。製造され
た本試験試料はMgとNiとからなるマトリックス部に
対して、Pd単独又はPd及びNiをそれぞれ単独乃至
は合金として含む分散質体が分散されたMg系水素吸蔵
合金であると考えられる。
【0043】(比較例1)Mgとニッケルとのインゴッ
トを原子数比65:35で混合し、不活性雰囲気下、8
00℃で1時間加熱した。製造されたMg系水素吸蔵合
金を粉砕して比較例の試験試料とした。この試験試料に
ついて実施例1と同様の方法で水素吸蔵量を測定し実施
例1で示した式により理論吸蔵量に対する初期活性度を
算出した。さらに、300℃で水素吸蔵量が定常化する
まで活性化処理を行った後に、再度、実施例1と同様の
方法で水素吸蔵量を測定した。
【0044】(比較例2、4)実施例4の製造方法にお
ける加熱工程において、加熱温度を600℃(比較例
2)及び350℃(比較例4)とした以外は同様の方法
でMg系水素吸蔵合金を製造し各実施例の試験試料とし
た。各試験試料について実施例1と同様の方法で水素吸
蔵量及び初期活性度を測定した。製造された比較例2の
試験試料はMgとNiとが金属間化合物となったMg系
水素吸蔵合金であると考えられ、比較例4の試験試料は
Mg粉末とNi粉末とが残存し、密着度の低いMg系水
素吸蔵合金であると考えらる。
【0045】(比較例3、5)実施例10の製造方法に
おける加熱工程において、加熱温度を600℃(比較例
3)及び350℃(比較例5)とした以外は同様の方法
でMg系水素吸蔵合金を製造し各実施例の試験試料とし
た。各試験試料について実施例1と同様の方法で水素吸
蔵量及び初期活性度を測定した。製造された比較例3の
試験試料はMgとNiとPdとが金属間化合物となった
Mg系水素吸蔵合金であると考えられ、比較例5の試験
試料はMg粉末とNi粉末とPd粉末とが残存し、密着
度の低いMg系水素吸蔵合金であると考えらる。
【0046】(水素吸蔵量の測定結果)結果を表1に示
す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、各実施例の試験
試料は対応する組成の比較例の試験試料と比較すると、
比較的低温である150℃における水素吸蔵量が大きい
ことが明らかとなった。また、各実施例の試験試料は初
期活性度も高く、安定した水素吸蔵を実現するために活
性化処理を行う必要がなかった。
【0049】それに対して、比較例1、2、3の試験試
料の水素吸蔵量及び初期活性度が低い理由としては、後
述するように第1微粉末体と第2微粉末体とが完全に金
属間化合物化したために、第2微粉末体に由来する分散
質体の水素解離・拡散に対する触媒的な作用が発揮され
なかったものと考えられる。
【0050】また、比較例4、5の試験試料の試験試料
の水素吸蔵量及び初期活性度が低い理由としては、後述
するように、第1微粉末体と第2微粉末体との一体化が
充分でなく第2微粉末体による水素の解離乃至は拡散と
いう触媒的効果が水素を吸蔵する作用をもつマトリック
ス部に直接的に作用できないために充分な効果を発揮で
きないものと考えられる。
【0051】したがって、充分な効果を発揮するために
は第1微粉末体と第2微粉末体との混合物を加熱する加
熱工程では、第1微粉末体と第2微粉末体とが単に接触
するだけではなく、ある程度相互作用を行って一部は反
応乃至は合金化するものの第2微粉末体として一部で残
存する部分である分散質体が存在することが求められる
ことが明らかとなった。
【0052】(活性化処理について)実施例4及び比較
例1の試験試料について活性化処理による水素吸蔵量の
変動を検討するために、時間−水素吸蔵量曲線の水素吸
蔵処理回数依存性について検討した。各試験試料につい
て、加圧容器中300℃、水素圧力3MPaの条件で水
素吸蔵を120分間行い、その後、温度を300℃、水
素圧力10-4MPaで120分間放置し水素を放出させ
た。これを1サイクルとしてサイクル中の水素吸蔵時に
おける水素圧から経時的な水素吸蔵量を算出し時間−水
素吸蔵量曲線を求めた。時間−水素吸蔵量曲線が安定す
るか若しくは理論吸蔵量に到達するまでこの水素吸蔵−
放出のサイクルを繰り返した。
【0053】結果を図1(実施例4)及び2(比較例
1)に示す。実施例4の試験試料は水素吸蔵量が1サイ
クル目から完全に理論吸蔵量にまで到達できた。比較例
1の試験試料では6サイクルを経て理論吸蔵量に到達で
きた。最終的な水素吸蔵量はほぼ同じであったが僅かに
実施例4の試験試料の方が水素吸蔵速度が速いことが明
らかとなった。
【0054】(水素吸蔵特性の温度依存性について)実
施例4及び前述の活性化処理を行った比較例1の試験試
料について、加圧容器中水素圧力を3MPaとし、雰囲
気温度を303K、423K、473K及び523Kの
各条件下で水素吸蔵させ、水素圧力の変化から時間−水
素吸蔵量曲線を求めた。
【0055】結果を図3に示す。図1及び2に基づいて
説明したように、300℃(573K)での水素吸蔵特
性はほぼ同じとなるものの、それ以下の温度ではいずれ
の温度においても実施例4の試験試料の方が比較例1の
試験試料よりも水素吸蔵速度及び最終的に到達する水素
吸蔵量が大きいことが明らかとなった。特に室温程度の
303K及び423Kという低温においては実施例4の
試験試料が比較例1の試験試料の倍程度の水素を吸蔵す
ることが可能であった。
【0056】〔合金の性状について〕 (金属顕微鏡観察)実施例5及び比較例1の試験試料に
ついて、結晶断面を金属顕微鏡を用いて観察した。金属
顕微鏡撮影は各試験試料粉末を樹脂(ポリエステル)中
に分散させた後に、切断し、断面を研磨処理した後に観
察を行った。
【0057】図4に実施例5の試験試料の断面写真を示
す。図4に示すように、Mg2Niからなるマトリック
ス中にNiの微粉末が分散されていることが明らかとな
った。つまり第1微粉末体として加えたMg粉末と第2
微粉末体として加えたNi粉末の一部とが合金化しマト
リックス部を形成すると共に、第2微粉末体としてのN
i粉末が分散質体としてそのマトリックス部中に分散さ
れた構造をもつことが判明した。比較例1の試験試料の
断面写真は特に示さないが、試験試料粉末の断面は一様
となっており分散質の存在は確認できなかった。なお、
断面部分の組成の決定はEPMAにより行った。
【0058】(XRDの測定)各実施例及び比較例の試
験試料について、それぞれXRDの測定を行った。各実
施例の試験試料ではそれぞれ第2微粉末体として添加し
た金属元素若しくは酸化物が単体で存在するとともに、
第1微粉末体と第2微粉末体との金属間化合物乃至は合
金のピークの存在が確認できた。それに対して比較例
2、3の試験試料は第1微粉末体と第2微粉末体とが金
属間化合物を形成した結晶のピークが観測されたのみで
あり、第2微粉末体単体のピークは検出できなかった。
これは加熱工程における加熱温度が高いので、第2微粉
末体がそのまま残存できず、第1微粉末体と第2微粉末
体とが完全に混合したものと考えられる。
【0059】また、比較例4、5では第1微粉末体と第
2微粉末体との金属間化合物に由来するピークが観測さ
れず、第1微粉末体と第2微粉末体とは単に混合、接触
しているのみであることが明らかとなった。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のMg系水
素吸蔵合金は従来のMg系水素吸蔵合金よりも水素との
反応性が高く、活性化処理を行うことなく水素吸蔵を行
うことができるばかりか、低温においてはより高速・多
量に水素を吸蔵することができるという効果を有する。
【0061】また、本発明のMg系水素吸蔵合金の製造
方法は、上述した好ましい特性を有するMg系水素吸蔵
合金を好適に製造することができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】300℃における実施例4の試験試料の水素吸
蔵挙動のサイクル数依存性を示したグラフである。
【図2】300℃における比較例1の試験試料の水素吸
蔵挙動のサイクル数依存性を示したグラフである。
【図3】実施例4及び比較例1の試験試料の水素吸蔵挙
動の温度依存性を示したグラフである。
【図4】実施例5の試験試料の断面写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 友宏 宮城県仙台市青葉区赤坂2丁目1番19号 (72)発明者 李 李泉 大阪府堺市大野芝町23−40 (72)発明者 齋田 愛子 大阪府堺市長曽根町545−25−1316

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシウムを主成分とする分散媒であ
    るマトリックス部と、該マトリックス部の結晶粒界乃至
    は粒内に分散され、Nb,Ti,Zr,Hf,Ni,P
    d及びPtからなる群から選択される1以上の金属元素
    及び/又はR23(Rは希土類元素)からなる群から選
    択される1以上の酸化物を含む分散質である分散質体と
    を有することを特徴とするMg系水素吸蔵合金。
  2. 【請求項2】 前記分散質体は前記金属元素間の合金を
    含む相をもつ請求項1に記載のMg系水素吸蔵合金。
  3. 【請求項3】 前記分散質体は前記金属元素又は前記酸
    化物を単体で含む相をもつ請求項1又は2に記載のMg
    系水素吸蔵合金。
  4. 【請求項4】 前記分散質体の大きさは0.2μm以
    上、8μm以下である請求項1〜3のいずれかに記載の
    Mg系水素吸蔵合金。
  5. 【請求項5】 前記マトリックス部はニッケル元素を含
    む請求項1〜4のいずれかに記載のMg系水素吸蔵合
    金。
  6. 【請求項6】 組成式、MgaNi100-a-bb(XはN
    b,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群
    から選択される1以上の金属元素及び/又はR 23(R
    は希土類元素)からなる群から選択される1以上の酸化
    物;32≦a≦98;0≦b≦7)で表される請求項1
    〜5のいずれかに記載のMg系水素吸蔵合金。
  7. 【請求項7】 マグネシウムを含む第1微粉末体と、N
    b,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群
    から選択される1以上の金属元素及び/又はR 23(R
    は希土類元素)からなる群から選択される1以上の酸化
    物を含む第2微粉末体とを混合して混合物とする混合工
    程と、 該混合物を不活性雰囲気下及び/又は水素雰囲気下にお
    いて、該第2微粉末の少なくとも一部が残存する条件で
    加熱する加熱工程とを有することを特徴とするMg系水
    素吸蔵合金の製造方法。
  8. 【請求項8】 マグネシウムを含む第1微粉末体と、N
    b,Ti,Zr,Hf,Ni,Pd及びPtからなる群
    から選択される1以上の金属元素及び/又はR 23(R
    は希土類元素)からなる群から選択される1以上の酸化
    物を含む第2微粉末体とを混合して混合物とする混合工
    程と、 該混合物を不活性雰囲気下及び/又は水素雰囲気下にお
    いて475℃以上、506℃以下の温度で加熱する加熱
    工程とを有することを特徴とするMg系水素吸蔵合金の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱工程は前記混合物を30分以
    上、120分以下の時間加熱する工程である請求項8に
    記載のMg系水素吸蔵合金の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1微粉末体の粒子径の前記第2
    微粉末体の粒子径に対する比は10以上、1000以下
    である請求項7〜9のいずれかに記載のMg系水素吸蔵
    合金の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1微粉末体の粒子径は2μm以
    上、500μm以下である請求項7〜10のいずれかに
    記載のMg系水素吸蔵合金の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第2微粉末体の粒子径は0.2μ
    m以上、20μm以下である請求項7〜11のいずれか
    に記載のMg系水素吸蔵合金の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第1微粉末体と前記第2微粉末体
    との原子数比は99:1〜93:7である請求項7〜1
    2のいずれかに記載のMg系水素吸蔵合金の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記第1微粉末体及び前記第2微粉末
    体の少なくとも一方はニッケル元素を含む請求項7〜1
    3のいずれかに記載のMg系水素吸蔵合金の製造方法。
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