JP2003180282A - イチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐及びその製造方法 - Google Patents
イチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐及びその製造方法Info
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Abstract
な改善効用を有するイチョウ葉抽出エキスを、広範囲の
人々に、自然な形で手軽に摂取しやすく長期間摂取させ
ることができる新規な豆腐を提供する。 【解決手段】イチョウ葉抽出エキスが豆腐に対して0.
005〜0.5重量%の割合で豆腐に添加される。水に
浸漬して膨潤させた大豆を水とともに磨砕し、煮た後、
布で濾過して豆乳を取得し、該豆乳にイチョウ葉抽出エ
キスと凝固剤とを添加し、凝固工程により豆乳を凝固さ
せてイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐を製造する。
Description
特にイチョウ葉抽出エキスを豆腐に添加した健康豆腐に
関する。
は健康食品として広く食され、種々の料理に利用されて
いる。豆腐は豆乳に凝固剤を加えて凝固させたものであ
り、大豆を原料として調製したものである。豆腐は植物
性たんぱく質を消化吸収しやすいかたちに加工した食品
であり、人体の健康維持に不可欠の必須アミノ酸が多く
含まれた優れた栄養食品である。しかしながら、たんぱ
く質等の栄養分の含有量をみた場合は、豆腐は必ずしも
十分な栄養価を有するものではなく、栄養価の点、また
栄養分を有効に摂取できるようにする点で不十分な点も
あった。本発明は、このような豆腐本来の特徴を生か
し、かつ一層優れた栄養価を有し、栄養分の摂取にも好
適な健康食品として提供できる健康豆腐を提供すること
を目的としている。
鑑みて発明されたもので、イチョウ葉抽出エキスを広範
囲の人々に長期間継続して摂取し易い形で、容易に与え
ることができるようにしたもので、健康維持ないし健康
増強に大いに寄与できる下記構成のイチョウ葉抽出エキ
ス添加健康豆腐及びその製造方法である。 (1)イチョウ葉抽出エキスが豆腐に添加されてなるこ
とを特徴とするイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐。 (2)イチョウ葉抽出エキスが豆腐に対して0.005
〜0.5重量%の割合で豆腐に添加されてなることを特
徴とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添加健康
豆腐。 (3)イチョウ葉抽出エキスが豆腐に対して0.01〜
0.1重量%の割合で豆腐に添加されてなることを特徴
とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添加健康豆
腐。 (4)ミネラル類が豆腐に添加されてなることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか1項に記載のイチョウ葉抽
出エキス添加健康豆腐。 (5)ビタミン類が豆腐に添加されてなることを特徴と
する請求項1〜4のずれか1項に記載のイチョウ葉抽出
エキス添加健康豆腐。 (6)豆腐が、オカラ入り健康豆腐であることを特徴と
する請求項1〜5のいずれか1項に記載のイチョウ葉抽
出エキス添加健康豆腐。 (7)イチョウ葉抽出エキスが豆乳に対して0.005
〜0.5重量%の割合で豆腐に添加されてなることを特
徴とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添加健康
豆乳。 (8)イチョウ葉抽出エキス又はイチョウ葉抽出エキス
を含有する溶液を豆乳に添加混合することを特徴とする
イチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 (9)イチョウ葉抽出エキス又はイチョウ葉抽出エキス
を含有する溶液を添加した凝固剤液を豆乳に添加・混合
して凝固することを特徴とするイチョウ葉抽出エキス添
加健康豆腐の製造方法。 (10)イチョウ葉抽出エキス又はイチョウ葉抽出エキ
スを含有する溶液を浸漬大豆磨砕時に添加することを特
徴とする請求項8又は9記載のイチョウ葉抽出エキス添
加健康豆腐の製造方法。 (11)イチョウ葉抽出エキスを酒精に溶解した溶液を
添加することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1
項に記載のイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方
法。 (12)イチョウ葉抽出エキスを、製品豆腐中の含有量
が0.005〜0.5重量%となるように添加すること
を特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のイ
チョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 (13)イチョウ葉抽出エキスを、製品豆腐中の含有量
が0.01〜0.1重量%となるように添加することを
特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のイチ
ョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 (14)イチョウ葉抽出エキスを、豆乳中の含有量が
0.005〜0.5重量%となるように添加することを
特徴とするイチョウ葉抽出エキス添加健康豆乳の製造方
法。
腐を食するが、本発明によれば、それにより健康維持又
は健康増進に好ましいイチョウ葉抽出エキスを、長期間
にわたってを容易に摂取することができるのである。イ
チョウ葉抽出エキスには臭いをマスキングする作用があ
るため、本発明の健康豆腐においては、いわゆる豆臭が
軽減され、上品な品質の豆腐となる効果もある。 イチ
ョウ葉抽出エキスは本来非常に苦味が強いものである
が、適量の添加により豆腐の味が引き締まったものとな
る。イチョウ葉抽出エキスには、フラボノイドの他にテ
ルペンラクトンとしてのギンコライドとビロバライドが
含まれていて、血管拡張作用、血流増加作用及び抗酸化
作用などの作用があるとされている。したがって、血管
系などの循環器の老化防止、脳動脈や抹消血管の血流の
改善に有効であるところから、高齢者のボケ、高血圧、
糖尿病性血管障害などの予防や治療に有用な材料とし
て、ドイツ、フランスなどのヨ−ロッパ諸国では医薬品
に、あるいはまた錠剤や液剤の形で健康食品として用い
られている。ところが、このような医薬品は特定の患者
にしか与えられず、また、健康食品として利用する場合
は、その効果を期待するためには長期間の摂取が要求さ
れるにも拘かわらず、一般の健康食品がそうであるよう
に、長い期間にわたり、例えば毎日朝夕に特定個数の錠
剤を継続的に摂取する必要があり、そのようにして継続
することは容易なことでなかった。
対して0.005〜0.5重量%であることが好まし
い。特に0.01〜0.1重量%であることが好まし
い。0.005重量%未満であると、イチョウ葉抽出エ
キス摂取による健康増進効果が期待できず、また0.5
重量%を越えるとイチョウ葉抽出エキスが高価なもので
あるため、コスト高となる。イチョウ葉抽出エキスはイ
チョウの葉に抽出処理を施すことによって得られ、イチ
ョウ葉抽出物ともいわれる。イチョウ葉抽出エキスは、
例えば、採取されたイチョウの葉、特に青葉を必要に応
じて乾燥し、粉砕した後、水に浸し、水で抽出すること
によって得られる。抽出は、場合によっては加温又は加
熱して行うことができ、例えば約80〜90℃の温度で
約1〜3時間処理することができる。また、採取された
イチョウの葉を必要に応じて乾燥し、粉砕した後、エタ
ノ−ルなどのアルコ−ルの含水アルコ−ル液、又は希釈
又は濃アルコ−ル水溶液などに浸し、その溶液で抽出す
ることによって得ることもできる。抽出によって得られ
た抽出液と、抽出されなかった残渣とは圧搾処理によっ
て分離することができる。抽出液は必要に応じて濾過処
理される。抽出液はまた、必要に応じて弱アルカリ性に
されてから、カラムクロマトグラフィ−などで精製する
ことができる。このように抽出液の形で得られたイチョ
ウ葉抽出エキスは濃縮後に乾燥して粉体とすることがで
きる。粉体のイチョウ葉抽出エキスは水に溶解されて水
溶液を形成したときには澄んだ溶液となる。カラムクロ
マトグラフィ−における溶出には含水アルコ−ル液又は
アルコ−ル水溶液などが用いられる。
としては、特に特開平4−182434号公報に記載さ
れた方法、又はその改変された方法によって得られた液
状のエキス又はこの液状エキスを粉末化した粉体が好ま
しく用いられる。本発明の健康豆腐、すなわちイチョウ
葉抽出エキスが添加されている豆腐とは、広く、このエ
キスと共存している状態の豆腐を意味しており、例えば
イチョウ葉抽出エキスが豆腐に均等に混合されて含有さ
れているものである。このような本発明の健康豆腐はど
のように製造してもよく、例えば、イチョウ葉抽出エキ
ス粉末又はイチョウ葉抽出エキスを含有する溶液、例え
ば水溶液を、豆腐に添加して攪拌してもよい。その際、
他の健康維持又は健康増進に好ましいカルシウム、リ
ン、マグネシウム等のミネラル類や各種水溶性ビタミ
ン、脂溶性ビタミン等のビタミン類を添加してもよい。
が、本発明はもちろんこのような実施例に限定されな
い。 実施例1:まず、豆乳の作成にあたっては、大豆を12
時間程度水に浸漬して膨潤させ、水とともに大豆を磨砕
し、95℃で15分程度煮る。次いで、磨砕した状態の
ものを布袋に入れ、濾過して豆乳を得た。豆乳の糖度は
水分量を調節して糖度12程度にした。得られた豆乳が
80℃程度の状態で、イチョウ葉抽出エキスを豆乳10
0gに対して0.2gの割合で加えた。イチョウ葉抽出
エキスは少量の湯水で溶かして添加した。次に、凝固剤
としてにがりを加え、凝固工程に進ませた。凝固剤を加
えた豆乳を90℃程度の湯のなかにくぐらせ、滅菌およ
び熟成させながら凝固させた。凝固工程は90℃で約2
0分実施した。こうして、凝固した豆腐を水中で室温程
度まで冷やし、しばらく放置した後、所定の大きさにカ
ットしてパックに密封した。できあがった豆腐は、外観
色がきれいなはだ色となった。かたさは、従来の豆腐と
ほとんど同じで、食感も同様である。カット豆腐の他の
実施例として、糖度13に調製した豆乳にイチョウ葉抽
出エキスを豆乳100gに対し0.5gの割合で加え、
上記実施例と同様に、凝固剤を加え、90℃、約30分
かけて滅菌、熟成させ凝固させた。凝固させた豆腐をカ
ットし密封パックした。
である。本実施例でも糖度を13に調製した豆乳を使用
した。本実施例では、布で濾過した後、80℃程度にな
っている豆乳を15℃程度にまで冷却して、従来技術と
同様量のイチョウ葉抽出エキスを添加した。充填豆腐は
パックに豆乳を充填した後に凝固させるから、パックに
充填する前に凝固しないようにする必要がある。冷却し
た豆乳に、上記実施例と同様にイチョウ葉抽出エキスを
豆乳100gに対し0.1gの割合、及び0.05gの
割合で添加した。次いで、凝固剤としてにがりを加え、
豆乳が凝固する前にパックに充填して密封した。次に、
豆乳を充填した状態のパックを90℃で40分ボイル
し、豆乳を凝固させるとともに殺菌する。こうして、イ
チョウ葉抽出エキス入りの充填豆腐を得た。充填豆腐は
水を加えずに豆腐のみで密封パックされている。得られ
た充填豆腐は、かたさは従来の豆腐とほとんどかわら
ず、こくのある旨味を有するものとして得られた。製造
された健康豆腐についてテストを実施したところ、風味
に悪影響を与えることがなく、むしろ風味が良いものと
なることが解った。また、この健康豆腐を毎日豆腐汁と
して2カ月間食したところ、確実にイチョウ葉抽出エキ
ス摂取による所定の健康増進効果が認められた。
発明によれば、血管系などの循環器の病状や障害に対し
て様々な改善効用を有するイチョウ葉抽出エキスを、広
範囲の人々に、自然な形で手軽に摂取しやすく長期間摂
取させることができる新規な健康豆腐を提供することが
できる。そして、風味の改善された健康豆腐を提供する
ことができる。
Claims (14)
- 【請求項1】イチョウ葉抽出エキスが豆腐に添加されて
なることを特徴とするイチョウ葉抽出エキス添加健康豆
腐。 - 【請求項2】イチョウ葉抽出エキスが豆腐に対して0.
005〜0.5重量%の割合で豆腐に添加されてなるこ
とを特徴とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添
加健康豆腐。 - 【請求項3】イチョウ葉抽出エキスが豆腐に対して0.
01〜0.1重量%の割合で豆腐に添加されてなること
を特徴とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添加
健康豆腐。 - 【請求項4】ミネラル類が豆腐に添加されてなることを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のイチョ
ウ葉抽出エキス添加健康豆腐。 - 【請求項5】ビタミン類が豆腐に添加されてなることを
特徴とする請求項1〜4のずれか1項に記載のイチョウ
葉抽出エキス添加健康豆腐。 - 【請求項6】豆腐が、オカラ入り健康豆腐であることを
特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のイチョ
ウ葉抽出エキス添加健康豆腐。 - 【請求項7】イチョウ葉抽出エキスが豆乳に対して0.
005〜0.5重量%の割合で豆腐に添加されてなるこ
とを特徴とする請求項1記載のイチョウ葉抽出エキス添
加健康豆乳。 - 【請求項8】イチョウ葉抽出エキス又はイチョウ葉抽出
エキスを含有する溶液を豆乳に添加混合することを特徴
とするイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 - 【請求項9】 水に浸漬して膨潤させた大豆を水ととも
に磨砕し、煮た後、布で濾過して豆乳を取得し、該豆乳
にイチョウ葉抽出エキスと凝固剤とを添加し、凝固工程
により豆乳を凝固させてイチョウ葉抽出エキス添加豆腐
を製造することを特徴とするイチョウ葉抽出エキス添加
豆腐の製造方法。 - 【請求項10】イチョウ葉抽出エキス又はイチョウ葉抽
出エキスを含有する溶液を浸漬大豆磨砕時に添加するこ
とを特徴とする請求項8又は9記載のイチョウ葉抽出エ
キス添加健康豆腐の製造方法。 - 【請求項11】イチョウ葉抽出エキスを酒精に溶解した
溶液を添加することを特徴とする請求項8〜10のいず
れか1項に記載のイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の
製造方法。 - 【請求項12】イチョウ葉抽出エキスを、製品豆腐中の
含有量が0.005〜0.5重量%となるように添加す
ることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記
載のイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 - 【請求項13】イチョウ葉抽出エキスを、製品豆腐中の
含有量が0.01〜0.1重量%となるように添加する
ことを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載
のイチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐の製造方法。 - 【請求項14】イチョウ葉抽出エキスを、豆乳中の含有
量が0.005〜0.5重量%となるように添加するこ
とを特徴とするイチョウ葉抽出エキス添加健康豆乳の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001382173A JP2003180282A (ja) | 2001-12-14 | 2001-12-14 | イチョウ葉抽出エキス添加健康豆腐及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=27592628
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JP (1) | JP2003180282A (ja) |
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