JP5636199B2 - アムラの渋味を低減する方法 - Google Patents

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本発明は、コラーゲンペプチドを用いた、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物の渋味を低減する方法に関する。
アムラは、学名をフィランサス エンブリカ(Phyllanthus embilica)、別名をエンブリカ オフィシナリス(Emblica officinalis Gaertn)、英名をエンブリックミロバラン(Emblicmyrobalan)、インディアン グースベリー(Indiangooseberry)、そして、和名をコミカソウ、ユカンまたはアンマロクなどと呼ばれている、トウダイグサ科エンブリカ属の落葉亜高木(中低木)である。
アムラは、インドなどで薬草として用いられている。アムラは、アーユルヴェーダでは重要な薬用植物とされ、その果実は、眼病、肺炎、貧血および細菌性赤痢などの処方に用いられている。アムラはさらに、その果汁および果実が滋養強壮に用いられており、また便秘、排尿障害、頭痛、不安、嘔吐、灼熱感などにも良いとされ、さらに記憶力や知性を向上させるとも言われている。また、このアムラの果汁および果実は、血清コレステロール低下作用、抗ウイルス作用、染色体異常防護作用、肝庇護作用、血糖低下作用、免疫調節作用、抗酸化作用(活性酸素消去作用)、抗菌作用、抗炎症作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、チロシナーゼ阻害作用、メラニン生成抑制作用、エラスターゼ阻害作用、メイラード反応抑制作用などを有することも知られている。このように様々な効能を有するアムラ果汁およびアムラ果実抽出物は、有用性が非常に高い。
しかし、アムラ果実の果汁(アムラ果汁)または果実抽出物を食品に応用する場合においては、これらが有する独特の強い渋味のため不快感が伴い、経口摂取が制限され、有効量を摂取することが困難であるという問題があった。
アムラ果汁またはアムラ果実抽出物の風味改良方法は、従来においても検討がなされている。例えば、ペクチナーゼで処理する方法(特許文献1)、フィランサスエンブリカ(Phyllanthus embilica L. .)の果実を調味シロップに漬け加熱処理してなることを特徴とする食品原料に関する技術(例えば、特許文献2参照)が提案されている。しかしながら、これらの方法においては、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物の渋味を充分に低減することはできず、完全に問題を解決するには至っていない。
なお、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物には、没食子酸、フィルエンブリン、フィルエンブリン酸、エンブリコール、エラグ酸、チェブリック酸、グルコガリン、コレラギン、ペニグルコニン、ペデコラギン、ケルセチン、エンブリカニンAおよびB、テルセビンなどのポリフェノールが含まれることが知られている。一方、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物に、プロアントシアニジンなどの縮合型タンニンが含まれることについては、あまり知られていない。
この縮合型タンニンの渋味改善についても、これまでにいくつかの方法が提案されてきた。例えば、プロタミンを添加する方法(特許文献3、特許文献4)、酵素で渋味成分をグリコシル化する方法(特許文献5、特許文献6)、樹脂や活性炭で除去する方法(特許文献7、特許文献8)、サイクロデキストリンを添加する方法(特許文献6、特許文献9、特許文献10)などがある。プロシアシアニジンに対しては、大豆タンパクやデンプン、寒天などを添加する方法も提案されている(特許文献11、特許文献12)。ペプチドとpH調整剤の添加による渋味低減方法も提案されている(特許文献13)。
しかしながら、これらの方法を、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物の渋味低減に用いたところ、沈殿、凝集および懸濁が生じるという不具合があることがわかった。沈殿、凝集および懸濁が生じると、経口摂取時において風味が劣ることとなり、また微生物の増殖が生じやすくなるという不具合がある。このように、縮合型タンニンまたはプロシアニジンにおける渋味改善方法を、そのまま、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物の渋味改善方法として用いることは困難である。またこれらの方法をそのまま用いて、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物を食品に利用する場合においては、依然として渋味が残っており、食品として多量摂取することは非常に困難である。
特開2005−73503号公報 特開2001−29008号公報 特開平5−328935号公報 特開平6−153875号公報 特開平7−327602号公報 特開平6−126635号公報 特開平8−173084号公報 特開平11−103817号公報 特開平9−309902号公報 特開平10−4919号公報 特開2001−46037号公報 特開2001−199886号公報 特開2006−271259号公報
アムラ果汁およびアムラ果実抽出物は有用性が非常に高い一方で、これらは強い渋味を有するため、食品として利用することが困難であった。本発明者らは、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物の渋味の低減を簡単に行う方法を見出す目的で鋭意研究を進めた結果、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物にコラーゲンペプチドを添加することにより渋味を有効に低減できることを見出し、さらに、pH調整を行うことによって沈澱生成を有効に防ぐことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物からなる群から選択される1種以上と;コラーゲンペプチドと;を混合する工程を包含する、アムラの渋味を低減する方法、を提供するものであり、これにより上記目的が達成される。
上記混合工程において、さらにpH調整剤を混合してpHを3.0〜3.9に調整するのがより好ましい。
また、上記アムラ果実抽出物が、アムラの果肉および果皮からなる群から選択される1種以上であるのがより好ましい。
また、上記混合工程におけるコラーゲンペプチドの量が、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物100重量部に対して100〜1000重量部であるのがより好ましい。
上記コラーゲンペプチドは、魚の骨、皮または鱗から得られるコラーゲンを加水分解して得られるコラーゲンペプチドであるのがより好ましい。
上記コラーゲンペプチドは、平均分子量1000〜7000であるのがより好ましい。
本発明はまた、上記アムラの渋味を低減する方法によって得られる、渋味が低減されたアムラ組成物も提供する。
本発明はまた、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物からなる群から選択される1種以上;コラーゲンペプチド;およびpH調整剤;を混合し、pHを3.0〜3.9に調整して得られる、渋味が低減されたアムラ組成物も提供する。
本発明はさらに、上記の渋味が低減されたアムラ組成物を含む、スキンケア飲料も提供する。
本発明の方法を用いることによって、水溶液中において凝集沈殿や懸濁を起こすことなく、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物の渋味を安価かつ安全に低減することができる。そして本発明の方法を用いてアムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物の渋味を低減したアムラ組成物を用いることによって、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物そしてコラーゲンペプチドが共に高含有であり、かつ渋味が低減された、飲料などの食品を提供することができる。
本発明の方法を用いてアムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物の渋味を低減したアムラ組成物はまた、沈殿、凝集および懸濁が生じ難いため、例えば清涼飲料水のように、透明または半透明である飲料においても好適に用いることができるという利点がある。これにより、飲料としての商品価値を損なうことなく、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物、そしてコラーゲンペプチドを多く含み、かつ渋味が低減された飲料を提供することができる。
アムラ果汁およびアムラ果実抽出物
本発明におけるアムラとは、学名をフィランサス エンブリカ(Phyllanthus embilica)、別名をエンブリカ オフィシナリス(Emblica officinalis Gaertn)、英名をエンブリックミロバラン(Emblicmyrobalan、インディアングースベリー(Indiangooseberry)、そして、和名をコミカソウ、ユカンまたはアンマロクなどと呼ばれている、トウダイグサ科エンブリカ属の落葉亜高木(中低木)である。なお本明細書における「アムラの渋味」には、収斂性および収斂作用も含まれるものとする。
アムラの原産地は、一般に、インドからマレーシア地域、および中国南部である。そしてこれらの地域で栽培されているアムラを好適に用いることができる。例えばインドで有機栽培あるいは残留農薬管理体制が確立している農場から収穫されるアムラを用いるのが好ましい。本発明におけるアムラの果実として、アムラの未熟果実および完熟果実のいずれも用いることができる。アムラ果汁は、アムラの果実を搾取することにより得ることができる。
本発明におけるアムラ果実抽出物とはアムラの果肉および果皮から選択される少なくとも1種の抽出物である。アムラの果肉および果皮から選択される少なくとも1種の抽出物としては、例えば、アムラの果実を構成する果肉および果皮から選択される少なくとも1種を抽出原料として得られる抽出物、この抽出物の希釈液若しくは濃縮液、この粗精製物若しくは精製物、そしてこの抽出物を乾燥して得られる乾燥物などといった形態のいずれもが含まれる。
これらの抽出に用いるアムラ果実は、まず種子を取り除き、果肉および果皮の状態にする。用いるアムラの果実は生であっても乾燥品であってもよい。このアムラの果肉および果皮は、何れかを単独で用いてもよく、また両方を併せて用いてもよい。こうして得られたアムラの果肉および果皮は、抽出する前に破砕処理または裁断処理などを行うことによって抽出効率をより高めることができるため、このような処理を行うことがより好ましい。
アムラ果実抽出物の抽出方法は特に限定されず、食品加工分野で一般的に用いられている種々の方法を用いることができる。好ましく用いられるアムラの抽出法の一例として、抽出対象となるアムラの部分(果肉および/または果皮)を、抽出溶媒中に、0〜95℃で3分〜24時間浸漬および撹拌し、その後、ろ過または遠心分離する方法が挙げられる。ろ過または遠心分離により得られた沈殿物を用いて、再度抽出操作を行ってもよい。
上記抽出溶媒として、例えば水、エタノール、水およびエタノールの任意比率の混合溶媒、食塩水などが挙げられる。水としては、水道水、イオン交換水、純水などを用いることができる。
アムラ果汁およびアムラ果実抽出物は未精製のまま用いてもよく、または必要に応じて濃縮、希釈、濾過、脱色、脱臭などの処理を行うこともできる。これらの処理は常法により行うことができる。また、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物は、必要に応じて分画・精製処理を行ってもよい。分画・精製処理として、例えば、順層および/または逆層クロマトグラフィーによる精製などが挙げられる。
コラーゲンペプチド
本明細書における「コラーゲンペプチド」は、加水分解などの方法によりコラーゲンを低分子化して得られるペプチドを意味する。本発明におけるコラーゲンペプチドは、例えば、豚、牛、鶏などの骨または皮、あるいは魚の骨、皮または鱗に含まれるコラーゲンを、熱水抽出、加圧抽出などの抽出方法によって取り出し、次いで酸処理、アルカリ処理または酵素処理によって、加水分解して得られるコラーゲンペプチドを用いることができる。コラーゲンペプチドとして、魚の骨、皮または鱗から得られるコラーゲンを、酸処理、アルカリ処理、または酵素処理によって分解して得られる、水溶性または水分散性の高いコラーゲンペプチドが好ましい。
コラーゲンペプチドの平均分子量は10000以下であるのが好ましく、7000以下であるのがより好ましく、1000〜7000の範囲であるのがさらに好ましく、1000〜4000であるのが最も好ましい。コラーゲンペプチドの平均分子量が10000以上である場合は、凝集沈殿や懸濁が起こりやすくなるため、飲料などの食品用途には適合しないおそれがある。
上記コラーゲンペプチドの平均分子量は、重量平均分子量である。コラーゲンペプチドの重量平均分子量は、分子量既知のペプチドおよびタンパク質、例えばトリペプチド、テトラペプチド、アンジオテンシン、インスリン、チトクロームC、ウシ血清アルブミンなど、を用いて、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによる分子量と溶出時間の関係から換算して算出することができる。なお本明細書において単に「平均分子量」と記載する場合は「重量平均分子量」を意味する。
本発明の方法において、コラーゲンペプチドを用いることにより、アムラの渋味を有効に低減することが可能となる。アムラ果汁およびアムラ果実抽出物は、強い渋味と共に、刺激味および酸味といった、経口摂取を困難なものとする様々な味覚を有している。例えばプロアントシアニジンは、アムラ果肉および果汁においてこれらの不快な味覚を引き起こす成分の1つとして考えられている一方で、このプロアントシアニジンのみではないことも解明されつつある。これは、上述の通り、例えば上記特許文献3〜13に記載されるような、プロアントシアニジンなどの縮合型タンニンの渋味改善方法をそのままアムラ果汁およびアムラ果実抽出物に用いても、依然として渋味が残ってしまうことからも理解できる。
本発明の方法においては、コラーゲンペプチドが、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物の渋味を良好に低減できることを見出している。コラーゲンペプチドが、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物の渋味を良好に低減できる理由として、理論に拘束されるものではないが、コラーゲンペプチドが、プロアントシアニジンなどの縮合型タンニンの渋味の発現を防ぐと同時に、アムラ果汁およびアムラ果実抽出物に含まれる他の渋味・刺激味成分、そして渋味を増幅させる成分(エンハンサー)の渋味の発現を有効に防ぎ、これにより渋味が低減されることとなると考えられる。
さらに、本発明の方法において、コラーゲンペプチドを用いることにより、沈殿、凝集または懸濁などの不具合を生じることなく、アムラの渋味を有効に低減することが可能となるという利点がある。ペプチド化合物としては、コラーゲンペプチド以外にも、例えばカゼインペプチドまたは卵白ペプチドなどがある。例えばカゼインペプチドは平均分子量5000程のものがあり、卵白ペプチドは平均分子量3000程のものがある。しかしながらこれらのカゼインペプチドまたは卵白ペプチドを用いる場合は、アムラの渋味を低減することはできるものの、沈殿が生じ、懸濁してしまうという不具合があることが分かった。これについて、理論に拘束されるものではないが、コラーゲンペプチドは、他のペプチド化合物と比較して、グリシン、プロリンおよびヒドロキシプロリン、そしてアラニンが高い割合で含まれるという特異的なアミノ酸組成を有するという特徴がある。そしてこの特徴的なアミノ酸組成が、沈殿などを生じることなく、アムラ果汁またはアムラ果実抽出物に含まれる渋味を有効に低減することを可能にしたと考えられる。
コラーゲンペプチドは、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物100重量部に対して50〜1000重量部であるのが好ましく、100〜1000重量部であるのがより好ましい。コラーゲンペプチドを上記重量範囲で用いることによって、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物の渋味を有効に低減することができる。
pH調整剤
本発明の方法において、pH調整剤を用いてpHを酸性に調整するのがより好ましい。pHを酸性に調整することによって、食品としての風味が向上し、また中性〜アルカリ性に調整される場合と比べて、懸濁、沈澱および微生物の増殖を有効に防ぐことができるため、好ましい。pH調整剤として、一般的に用いられる食品素材および食品添加物を特に制限なく用いることができる。pH調整剤として、例えば、クエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸などの有機酸、そしてこれらの有機酸を含む果物果汁(例えばレモン果汁など)を用いることができる。pHの調整範囲は、飲料としての飲みやすさおよび透明度を考慮すると、pH3.0〜3.9程度が望ましい。
コラーゲンペプチドを用いてアムラ果汁およびアムラ果実抽出物の渋味を低減する本発明の方法において、pHを3.3〜3.9の範囲に調整するのがとりわけ好ましい。pHを3.3〜3.9の範囲に調整することによって、懸濁・沈澱の発生を防ぐことができると共に、より優れた渋味の低減効果が発揮されるためである。
その他
本発明の方法において、アムラ果実抽出物、コラーゲンペプチド、pH調整剤以外に、果汁や糖類、甘味料、香料、色素類、乳化剤、保存料、調味料、ビタミン類、増粘多糖類など、食品分野で一般的に用いられる食品素材および食品添加物を、本発明の効果を損なわない範囲で用いることができる。
渋味低減方法、アムラ組成物など
本発明のアムラの渋味を低減する方法は、上記アムラ果汁およびアムラ果実抽出物からなる群から選択される1種以上、コラーゲンペプチド、そして必要に応じたpH調整剤を混合する方法である。混合方法は特に限定されるものではなく、食品分野で一般的に用いられる方法で行うことができる。この方法により、渋味が低減されたアムラ組成物が得られることとなる。
また、本発明により得られる渋味が低減されたアムラ組成物を、必要に応じた一般的な賦形剤(例えばデキストリンなど)と混合して、噴霧乾燥、凍結乾燥などの処理を行い、粉末状に加工してもよい。
得られた、渋味が低減されたアムラ組成物は、様々な飲食品に用いることができる。飲食品は、溶液、溶液、懸濁物、粉末、固体成形物など、経口摂取可能な形態であればよく、具体的には、清涼飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒー飲料、茶飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料などの飲料類およびその容器詰飲料;清涼飲料、果汁飲料、野菜飲料、豆乳飲料、コーヒー飲料、茶飲料、粉末茶、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料などの粉末飲料;即席麺、レトルト食品、缶詰、電子レンジ食品、即席スープ・みそ汁類、フリーズドライ食品などの即席食品類;パン、パスタ、麺、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉などの小麦粉製品;菓子類;ソース類;ドレッシング類;加工調味料;風味調味料;などが例示される。本発明の方法により得られる、渋味が低減されたアムラ組成物は、沈殿、凝集および懸濁が生じ難いという特徴があることから、飲料に好適に用いることができる。
渋味が低減されたアムラ組成物を用いて飲料を調製する場合は、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物を例えば1重量%〜30重量%含むのが好ましく、5重量%〜20重量%含むのがより好ましい。本発明の方法により得られる、渋味が低減されたアムラ組成物は、沈殿、凝集および懸濁が生じ難いという特徴がある。これにより、様々な薬効を有するアムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物を高含有量で含む飲料を、沈殿などが生じず保存安定性に優れたものとして製造することができる。
本発明の方法により得られる、渋味が低減されたアムラ組成物はまた、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物と、コラーゲンペプチドとを高含有量で含んでも、沈殿、凝集および懸濁が生じ難いという特徴もある。コラーゲンペプチドは、経口摂取することにより、肌の保湿、肌荒れ防止、しわ防止、肌の張りの改善などの効能が期待される。本発明における渋味が低減されたアムラ組成物を用いることによって、様々な薬効を有するアムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物と、肌の保湿、肌荒れ防止、しわ防止、肌の張りの改善などの効能が期待されるコラーゲンペプチドとを高含有量で含む、スキンケア飲料を調製することができる。
本発明の方法を用いることによって、水溶液中において凝集沈殿や懸濁を起こすことなく、アムラ果実の果汁、または果実抽出物の渋味を、安価かつ安全に低減することができる。こうして得られる、渋味が低減されたアムラ組成物を用いることによって、例えば清涼飲料水のように、透明、半透明な飲料においても、飲料としての商品価値を損なうことなく、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物と、コラーゲンペプチドとが、ともに高含有であり、渋味が低減された飲料を提供することができる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものでもない。実施例中、「部」および「%」は、ことわりのない限り、重量基準による。
アムラ果実抽出物の調製
アムラ生果から種子を除去して果肉および果皮の状態とし、これを破砕して抽出原料とした。抽出原料250gに水を1000mL加え、80℃にて2時間攪拌後、ガラスフィルター(G1)を用いて吸引ろ過し、液状の抽出物を得た。更に、残渣に水を1000mL加え、同様に操作して液状の抽出物を得た。先の抽出物と混合した液状抽出物に対し、6gのデキストリンを添加し、スプレードライして、アムラ果実抽出物の粉末21gを得た。
アムラ果実抽出物を含有する飲料の調製
得られた、粉末状のアムラ果実抽出物を、各実施例に基づいた濃度になるように、水(約50℃)に溶解し、完全に溶解した後に、各種ペプチドを添加した。なお、下記する「pH調製による渋味低減効果と懸濁の評価」におけるpH調整は、アムラ果実抽出物を溶解した後にpH調整剤を添加してpHを調整し、次いで各種ペプチドを添加した。
渋味の官能評価
渋味評価については、客観的評価方法が定められていないため、以下の方法で渋味の強度について評価した。
官能評価においては、各試験液を室温(22〜25℃)に戻してから評価した。
官能評価は、10人のパネルを用いて評価した。各試験液は、食後1時間を避け、ランダムな順序で経口摂取し、各試験液の評価の間隔は30分以上開けることとした。評価は選択式設問とし、各評価点は次のように定めた。また、各パネラーの評価点の平均をその試験液の評価点とした。

0点:渋味を感じない
1点:わずかに渋味を感じるが、無理なく飲める
2点:渋味を感じるが、飲むことができる
3点:渋味を強く感じ、飲みにくい
4点:渋味を著しく感じ、飲めない
懸濁評価
各試験液について、凝集、沈殿および懸濁の有無を目視で確認し、下記基準に基づき評価を行った。

◎:透明である
○:懸濁がほとんどみられない
△:懸濁が見られる
×:凝集・沈澱あり
総合評価
渋味の官能評価点と懸濁評価結果を勘案して、総合評価を行った。

◎:飲料として良好である
○:飲料として適する
△:飲料としてやや抵抗があるが、適用範囲である
×:飲料としては適さない・難しい
実施例1〜4および比較例1〜4:アムラ果実抽出物に対するコラーゲンペプチドの渋味低減効果
コラーゲンペプチドとして、「マリンマトリックス」(焼津水産化学株式会社製、平均分子量3000)を使用した。アムラ果実抽出物を下記表に示す濃度になるように溶解し、上記ペプチドを添加したものと添加しないもので比較した。
Figure 0005636199
上記表に示されるように、アムラ果実抽出物を10重量%以上溶解した溶液(比較例3、4)では、渋味が強く、飲料に不適である。
一方、コラーゲンペプチドを添加したところ(実施例3、4)、アムラ果実抽出物の渋味低減が見られた。しかし、アムラ果実抽出物が20重量%以上では懸濁がみられた。よって、アムラ果実抽出物の含有量が多い場合は、コラーゲンペプチドの含有量も多くする必要があると考えられる。
なお比較例1、2においては、懸濁は生じておらず、また官能評価も悪くないものの、アムラ果実抽出物の含有量が低く、優れた効能が得られないおそれがある。
実施例4〜7および比較例5〜7:コラーゲンペプチド添加量および各種ペプチドの渋味低減効果
アムラ果実抽出物の濃度を20重量%に設定し、ペプチドの添加量を変化させた試験液について評価を行った。用いたペプチドは、コラーゲンペプチド(実施例)、そしてカゼインペプチドおよび卵白ペプチド(比較例)である。
Figure 0005636199
上記表に示されるように、コラーゲンペプチドを20重量%(アムラ果実抽出物に対して100重量%以上)添加することで渋味の低減効果がみられ、30重量%以上添加することで顕著な渋味低減効果がみられた。一方、コラーゲンペプチド以外のペプチドを用いる場合は、凝集および沈殿が見られ、飲料には不適であった。
実施例5、8〜13および比較例8〜9:pH調整による渋味低減効果と懸濁の評価
アムラ果実抽出物およびコラーゲンペプチドを溶解した試験液に、クエン酸を添加し、pH調整を行ったものとそうでないものを比較した。また、比較例として、コラーゲンペプチドの代わりにカゼインペプチドまたは卵白ペプチドを添加し、pH調整を行った試験液を調製した。
Figure 0005636199
上記表に示されるように、クエン酸を添加することでpHを酸性側に調整することにより、渋味が低下しつつ、懸濁が消失し、透明度が増した。一方、他のペプチドではpH調整による渋味の低減効果が低く、また懸濁の解消も見られなかった。
実施例14、15および比較例10:粉末での渋味低減
アムラ生果から種子を除去して果肉および果皮の状態とし、これを破砕して抽出原料とした。抽出原料250gに水を1000mL加え、80℃にて2時間攪拌後、ガラスフィルター(G1)を用いて吸引ろ過し、液状の抽出物を得た。更に、残渣に水を1000mL加え、同様に操作して液状の抽出物を得た。こうして得られた先の抽出物および液状の抽出物を、アムラ果実抽出物とした。
得られたアムラ果実抽出物10重量部に、コラーゲンペプチドおよびクエン酸を下記重量部で添加して混合し、次いでデキストリンを下記重量部添加して、粉末を得た。得られた粉末について、下記基準に従い、渋味を評価した。

0点:渋味を感じない1点:わずかに渋味を感じるが、無理なく経口摂取できる
2点:渋味を感じるが、経口摂取には抵抗がない
3点:渋味を強く感じ、経口摂取しにくい
4点:渋味を著しく感じ、経口摂取できない
Figure 0005636199
上記表に示されるように、アムラ果実抽出物に、コラーゲンペプチドおよびクエン酸を添加することで、渋味の低減効果がみられた。
以上の実施例の結果が示すとおり、本発明によれば、アムラ果実抽出物の渋味を低減でき、かつ、清涼飲料水として相応しい清澄な液体を提供することが可能となった。さらに粉末形態でも同様に、アムラ果実抽出物の渋味を低減することが可能となった。
以下に、飲料などの実施例を示すが、本発明がこれに限定されることはない。
実施例16:ドリンク剤の調製
アムラ果実抽出物3.0g、コラーゲンペプチド6.0g、クエン酸0.5g、ブドウ糖15g、アスコルビン酸0.1g、適量香料および精製水を混合、溶解させて50mLとし、アムラ果実抽出物含有ドリンク剤を得た。
実施例17:顆粒の調製
アムラ果実抽出物10g、コラーゲンペプチド10g、砂糖 50g、デキストリン27.5gを、均一になるまで混合・攪拌し、次いで流動層造粒機による顆粒化を行った。一包10gに包装し、アムラ果実抽出物含有顆粒を得た。
本発明の方法によって、水溶液中において凝集沈殿や懸濁を起こすことなく、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物の渋味を安価かつ安全に低減することができる。本発明の方法により得られる、渋味を低減したアムラ組成物を用いることによって、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物そしてコラーゲンペプチドが共に高含有であり、かつ渋味が低減された、飲料などの食品を提供することができる。

Claims (6)

  1. アムラ果汁およびアムラ果実抽出物からなる群から選択される1種以上と;コラーゲンペプチドと;を混合し、さらにpH調整剤を混合してpHを3.0〜3.9に調整する工程を包含し、前記混合工程におけるコラーゲンペプチドの量が、アムラ果汁および/またはアムラ果実抽出物100重量部に対して100〜1000重量部であり、かつ前記コラーゲンペプチドが、平均分子量1000〜7000を有する、アムラの渋味を低減する方法。
  2. 前記アムラ果実抽出物が、アムラの果肉および果皮からなる群から選択される1種以上である、請求項1記載のアムラの渋味を低減する方法。
  3. 前記コラーゲンペプチドは、魚の骨、皮または鱗から得られるコラーゲンを加水分解して得られるコラーゲンペプチドである、請求項1または2記載のアムラの渋味を低減する方法。
  4. 請求項1〜いずれかに記載のアムラの渋味を低減する方法によって得られる、渋味が低減されたアムラ組成物。
  5. アムラ果汁およびアムラ果実抽出物からなる群から選択される1種以上;コラーゲンペプチド;およびpH調整剤;を混合し、pHを3.0〜3.9に調整して得られる、渋味が低減されたアムラ組成物。
  6. 請求項または記載の渋味が低減されたアムラ組成物を含む、スキンケア飲料。
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