JP2003174421A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JP2003174421A JP2001373541A JP2001373541A JP2003174421A JP 2003174421 A JP2003174421 A JP 2003174421A JP 2001373541 A JP2001373541 A JP 2001373541A JP 2001373541 A JP2001373541 A JP 2001373541A JP 2003174421 A JP2003174421 A JP 2003174421A
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卓二 前田
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宣文 宿南
Tatsuya Tsuzuki
達也 續木
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裕一 鈴木
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    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/29Repeaters
    • H04B10/291Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
    • H04B10/293Signal power control
    • H04B10/294Signal power control in a multiwavelength system, e.g. gain equalisation
    • H04B10/2942Signal power control in a multiwavelength system, e.g. gain equalisation using automatic gain control [AGC]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重光を増幅する光増幅器において、各
信号光の出力レベルの安定化を図る。 【解決手段】 波長多重光は、EDF41aおよびED
F41bにより増幅される。EDF41a、EDF41
bの利得は、それぞれAGC回路43a、AGC回路4
3bにより一定の値に保持される。EDF41aとED
F41bとの間には、可変減衰器42が設けられてい
る。可変減衰器42における損失は、出力パワーが監視
制御信号により指示される所定の値に保持されるよう
に、ALC回路44により制御される。AGC回路43
a、43bの時定数は、それぞれEDF41a、EDF
41bの応答時間と比べて十分に短い。ALC回路44
の時定数は、監視制御信号が各光ノードに伝達されるま
での時間と比べて十分に長い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅器および光
通信システムに係わり、特に、波長多重光を増幅する光
増幅器および波長多重光通信システムに係わる。
【0002】
【従来の技術】インターネットや画像伝送サービス等の
普及に伴い、ネットワークを介して伝送される情報の量
が急速に増加しており、これに対応するために波長多重
(WDM:Wavelength Division Multiplex )光通信シ
ステムの導入が進められてきている。そして、波長多重
光通信システムは、長距離幹線系だけでなく、都市内リ
ング(メトロリング)網にも導入されるようになってき
ている。
【0003】長距離幹線系では、通常、所定間隔ごとに
光増幅器が設けられており、各光増幅器は、状況に応じ
て、ALC(Automatic Level Control )モードまたは
AGC(Automatic Gain Contorol )モードで波長多重
光を増幅する。ここで、ALCモードは、光増幅器の出
力を一定のレベルに保持する動作モードであり、AGC
モードは、光増幅器の利得を一定の値に保持する動作モ
ードである。
【0004】各光増幅器は、通常時は、レベルダイヤを
安定させるためにALCモードで動作する。そして、波
長多重光の波長数が増加または減少する時に、レベル変
動を抑えるために、各光増幅器の動作モードが端局から
の制御信号に従ってALCモードからAGCモードに切
り替えられる。ここで、ALCの時定数(応答時間)
は、ALC回路の実現が容易であり且つPDL(Poliza
tion Dependent Loss )の影響を抑えるために、数10
〜数100msに設定されている。一方、AGCの時定
数(応答時間)は、数10msに設定されている。な
お、「ALCの時定数(応答時間)」とは、一義的では
ないが、例えば、光増幅器の入力/出力レベルが変動し
た時から、出力レベルが保持すべき一定のレベルに戻る
ように励起光パワー又は可変減衰器における損失が適切
に調整されるまでの時間を意味する。一方、「AGCの
時定数(応答時間)」とは、一義的ではないが、例え
ば、光増幅器の入力/出力レベルが変動した時から、光
増幅器の利得が保持すべき一定の値に戻るように励起光
パワーが適切に調整されるまでの時間を意味する。ちな
みに、ALCモードおよびAGCモードを備える光増幅
器は、例えば、特開2000−151515号公報に詳
しく記載されている。
【0005】都市内リング網では、通常、複数の光ノー
ドがリング状に接続されており、各光ノードの中に上述
の光増幅器が設けられている。ここで、都市内リング網
は、長距離幹線系システムと比べて、以下の理由によ
り、波長多重光の波長数が変更される頻度が高い。
【0006】(1)需要に応じて任意の光ノード間でパ
スが設定/削除される。 (2)IPネットワークに適したIPover WDMにお
いては、WDMシステムによりプロテクション機能が提
供されることが望まれている。ここで、このプロテクシ
ョン機能は、ビットレート無依存性の要望を考慮する
と、光レイヤ層で波長を切り替える方式が有力である。
しかし、この方式では、波長数の過渡的な増加/減少が
生じる。
【0007】(3)将来的には、波長の時間貸しサービ
スが行われると見込まれている。この場合、任意の光ノ
ード間で頻繁にパスが設定/削除される。このように、
都市内リング網では、波長多重光の波長数が頻繁に変化
する。そして、各光ノードの光増幅器は、波長数が変化
するごとに動作モードを適切に切り替えながら波長多重
光を増幅する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光通信シス
テムの低コスト化を図るためには、基本的には、光ノー
ドまたは光増幅器を構成する部品の低コスト化を図る必
要がある。そして、一実施形態としては、受信部の構成
として直前に光増幅器を配置して受光素子(PINフォ
トダイオード)と組み合わせて用いることにより、比較
的安価で受光素子そのもので増幅機能を有するなアバラ
ンシェフォトダイオードを利用する構成が実施されてい
る。
【0009】ところが、10Gb/sの伝送速度になる
と、このような受光素子は、一般に、ダイナミックレン
ジが狭く、波長多重光のチルト、光部品の損失特性のば
らつき、外部環境の変化などを考慮すると、光増幅器の
出力レベルが安定している必要がある。例えば、10G
bpsの場合、安価な受光素子のダイナミックレンジは
10dB程度である。ここで、光ノードの受信回路に設
けられる分波器の損失のばらつきは±2dB程度であ
り、波長多重光のチルト(光レベルの波長依存性)も±
2dB程度である。また、周囲の気温の変化幅が60度
であったとすると、伝送路の長さを100kmとした場
合、光レベルが最大1.8dB程度変動してしまう。し
たがって、光増幅器の出力レベルが不安定になると、受
信エラーが発生することになる。
【0010】しかし、既存の光増幅器では、以下の理由
により、その出力レベルの変動を抑えることが難しかっ
た。 (1)光増幅器は、上述したように、通常時はALCモ
ードで動作し、波長多重光の波長数が変化したときにA
GCモードで動作する。このとき、波長数情報は、たと
えば、各光ノードを介して伝送される制御信号により通
知される。しかし、この制御信号は、通常、各ノードに
おいて電気信号に変換されてから解釈され、その後、再
び光信号に変換されて3R(信号再生、波形再生、タイ
ミング再生)動作を行いながら次の光ノードに転送され
るようになっている。このため、波長多重光の波長数が
変化してから波長数情報が各光ノードに到着するまで
に、数100m秒〜数秒かかることがあった。一方、A
LCモードでは、通常、光増幅器の出力レベルが波長多
重光の波長数に対応する一定の値になるように制御され
る。このとき、波長数は、上述の波長数情報により通知
される。したがって、光増幅器は、波長数が変化してか
ら波長数情報が通知されるまでの間(上述の例では、数
100m秒〜数秒)は、変化前の波長数に対応する出力
レベルを維持するように動作することになり、各波長ご
とのレベルが変動してしまう。例えば、波長多重光の波
長数が3波長から5波長に増加した場合は、ALCモー
ドで動作している光増幅器は、波長数情報を受信するま
での期間は、3波長が多重されているものとして波長多
重光を増幅するので、各波長ごとの出力レベルが大きく
低下してしまう。
【0011】(2)AGCモードでは、入力レベルが変
動すると、その変動に応じて励起光パワーが調整される
ことにより、一定の利得が保持されるように出力パワー
が変化する。しかし、AGCモードの時定数としては、
一般に、光増幅器の応答時間よりも長い値が設定されて
いる。ここで、「光増幅器の応答時間」とは、一義的で
はないが、例えば、光増幅器の増幅媒体に供給される励
起光のパワーが変化した時から、その増幅媒体において
その励起光パワーに対応する励起状態が得られるまでの
時間を意味する。このため、光増幅器がAGCモードで
動作している場合には、入力レベルが変動した時に、励
起光パワーがそれに追従できず、過渡的に適切な利得が
得られない状態が発生してしまう。例えば、波長多重光
の波長数が減少することによりトータル入力パワーが低
下した場合は、AGCモードで動作している光増幅器
は、励起光パワーが適切に調整されるまでの期間は、ト
ータル入力パワーが低下する前の状態が継続しているも
のとして波長多重光を増幅するので、各波長ごとの出力
レベルが一時的に増加してしまう。
【0012】(3)AGCモードでは、入力レベルと出
力レベルとの比が一定になるように励起光パワーが制御
されるが、光増幅媒体(例えば、エルビウム添加ファイ
バ)において生成されるASE光により、信号利得が目
標値からずれてしまう。
【0013】(4)AGCモードでは、入力レベルと出
力レベルとの比が一定になるように励起光パワーが制御
されるので、通信システムのプロテクション動作等にお
いて入力光が停止すると、利得制御系が不安定になる。
したがって、入力光が停止している状態から信号光が入
力される状態に遷ると、サージ(ここでは、光増幅器の
出力レベルが一時的に過大になる現象をいう)が発生す
る可能性がある。
【0014】このように、既存の光増幅器は、入力レベ
ルが変化した場合(波長多重光の波長数が変化した場合
を含む)に、その出力レベルが変動することがあった。
本発明の課題は、波長多重光を増幅する光増幅器におい
て、安定した出力レベルが得られるようにすることであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光増幅器は、波
長多重光を伝送する光通信システムにおいて使用される
複数の光増幅器の中の任意の光増幅器であって、光増幅
媒体および光減衰器を含む。そして、上記光増幅媒体の
利得を一定の値に保持する利得制御回路と、当該光増幅
器の出力レベルが上記光通信システム内の各光増幅器に
通知される制御信号に対応する値に保持されるように上
記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路を有
する。さらに、上記レベル制御回路の時定数が、上記制
御信号が上記光通信システム内の各光増幅器に通知され
るまでの時間よりも長い。
【0016】入力波長多重光の波長数が変化すると、そ
れに応じて波長多重光の出力レベルが変動する。ただ
し、このとき、各波長ごとの出力レベルは変動しない。
上記レベル制御回路は、波長多重光の出力レベルが変動
すると、設定されている時定数に対応する速度で、その
出力レベルが元の状態に戻るように上記光減衰器におけ
る損失を調整する。この後、上記制御信号により波長多
重光の新たな波長数が通知されると、その制御信号に従
って当該光増幅器の動作が制御される。ここで、上記レ
ベル制御回路の時定数は、上記制御信号が当該光増幅器
に通知されるまでの時間よりも長い。このため、波長多
重光の波長数が変化したときから当該光増幅器が上記制
御信号を受信するまでの期間に、上記波長多重光の出力
レベルは、上記レベル制御回路によって大きく変動する
ことはない。したがって、波長多重光の各波長ごとの出
力パワーの変動は小さい。
【0017】上記光増幅器において、上記レベル制御回
路は、上記制御信号により波長多重光の波長数が変化し
たことが通知された時に上記光減衰器における損失を固
定するようにしてもよい。この構成によれば、波長多重
光の波長数が変化した時に、光増幅器の動作モードが、
ALC(自動レベル制御)で動作している状態からAG
C(自動利得制御)で動作する状態に遷ることができ
る。
【0018】本発明の他の態様の光増幅器は、光増幅媒
体、光減衰器、上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持
する利得制御回路、および当該光増幅器の出力レベルが
一定の値に保持されるように上記光減衰器における損失
を制御するレベル制御回路を備える。そして、上記利得
制御回路は、上記光増幅媒体の入力パワーおよび出力パ
ワーを検出する検出手段と、その検出手段により検出さ
れた入力パワーおよび出力パワーに基づいて上記光増幅
媒体の利得を算出する算出手段と、その算出手段により
算出された利得に従って上記光増幅媒体に供給すべき励
起光のパワーを制御する励起光制御手段を有し、上記算
出手段は、上記光増幅媒体において発生する自然放出光
パワーに対応する所定の値が加算された上記入力パワー
と、上記出力パワーとの比率に基づいて上記光増幅媒体
の利得を算出する。
【0019】上記構成によれば、光増幅媒体の利得を算
出する際に、自然放出光の影響が排除される。このた
め、出力レベルは、信号に対する利得が一定になるよう
に正確に制御される。また、上記算出手段は、自然放出
光パワーに対応する所定の値が加算された入力パワーと
出力パワーとの比率に基づいて利得を算出する。したが
って、信号入力が停止した状態であっても、算出手段に
「ゼロ」が入力されることはなく、レベル制御回路の動
作は不安定になることが回避される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形
態の光増幅器が使用される光通信システムの一例の構成
図である。ここでは、リング状の伝送路を有する光通信
システムを採り上げるが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、2地点あるいは多地点が任意の経路で接続
される光通信システムに適用可能である。
【0021】この光通信システムは、複数の光ノード1
が光ファイバによりリング状に接続された構成である。
ここで、各光ノード間は、それぞれ2本の光ファイバ
(時計回り回線、反時計回り回線)により接続されてお
り、2重リングが形成されている。そして、時計回り回
線および反時計回り回線を介してそれぞれ波長多重光が
伝送される。具体的には、時計回り回線では、波長λ
2、λ4、λ6、...を利用して現用系の信号が伝送
され、波長λ1、λ3、λ5、...を利用して予備系
信号(あるいは、優先度の低い信号)が伝送される。一
方、反時計回り回線では、波長λ1、λ3、λ
5、...を利用して現用系の信号が伝送され、波長λ
2、λ4、λ6、...を利用して予備系信号(或い
は、優先度の低い信号)が伝送される。
【0022】各光ノード1は、光増幅器を備え、入力さ
れた波長多重光を増幅して次の光ノードへ送信する。ま
た、各光ノード1は、それぞれ1以上のクライアント回
線を収容することができる。そして、各光ノード1は、
幹線系回線(時計回り回線、反時計回り回線)から受信
した波長多重光の中の任意の信号光をクライアント回線
に導く機能(ドロップ機能)、およびクライアント回線
から受信した信号光を幹線系回線に多重する機能(アド
機能)を備えている。
【0023】図2は、実施形態の光通信システムの制御
系を説明する図である。各光ノード1は、それぞれ監視
制御(OSC)部10を備えている。ここで、OSC部
10は、この光通信システムの動作状態を監視および制
御するための監視制御信号を生成/転送すると共に、受
信した監視制御信号に従って光増幅器等の動作を制御す
る。具体的には、受信器11は、対応する光ノードから
受信した監視制御信号を電気信号に変換し、それを制御
回路に渡す。制御回路12は、受信した監視制御信号に
従って自ノード内の光増幅器等を制御すると共に、必要
に応じてその監視制御信号を更新する。送信器13は、
監視制御信号を光信号に変換して次の光ノードに送信す
る。ここで、OSC部10は、監視制御信号に対して3
R(信号再生、波形再生、タイミング再生)処理を行
う。なお、監視制御信号は、予め決められた所定の波長
(例えば、1510nm、1625nm)を利用して伝
送される。また、この監視制御信号は、少なくとも、幹
線系回線を介して伝送される波長多重光の波長数を表す
波長数情報を伝送する。
【0024】このように、実施形態の光通信システム
は、監視制御信号によりその状態が監視され、また、そ
の動作が制御される。図3は、光ノードの構成図であ
る。ここで、光ノード1は、上述したように、幹線系回
線を介して伝送されてきた波長多重光を増幅する機能、
ドロップ機能、およびアド機能を備えている。なお、波
長多重光は、複数の信号光および監視制御信号を伝送す
るOSC光を含んでいる。
【0025】入力された波長多重光は、光プリアンプ2
2により増幅された後、分波器23により波長ごとに分
波される。なお、光プリアンプ22の前段に設けられて
いるWDMカプラ21は、波長多重光の中に含まれてい
るOSC光を受信器11に導く。分波器23により波長
ごとに分波された信号光は、対応する光スイッチ24に
導かれる。合波器25は、光スイッチ24から出力され
る複数の信号光を合波する。そして、合波器25から出
力される波長多重光は、ポストアンプ26により増幅さ
れた後、幹線系回線に出力される。なお、光プリアンプ
26の後段に設けられているWDMカプラ27は、波長
多重光にOSC光を合波する。
【0026】光スイッチ31は、2本の幹線系回線(時
計回り回線、反時計回り回線)から導かれてくる信号光
を選択する。また、トランスポンダ(アド・ドロップ回
路)32は、光スイッチ31により選択された信号光を
クライアント回線に導くと共に、クライアント回線から
受信した信号光を光スプリッタ(分岐カプラ)33を介
して光スイッチ34a、34bに導く。光スイッチ34
a、34bは、本信号と優先度の低い信号の選択を行
い、受信した信号光を対応する光スイッチ24に導く。
そして、各光スイッチ24は、それぞれ制御回路12か
らの指示に従って、幹線系回線からの信号光またはクラ
イアント回線からの信号光を選択し、その選択した信号
光を合波器25またはトランスポンダ32に導く。
【0027】図4および図5は、実施形態の光通信シス
テムにおけるプロテクション動作を説明する図である。
なお、「プロテクション動作」とは、ここでは、回線障
害等が発生した場合に、信号を伝送するためのパスまた
は経路を再設定する動作を意味する。
【0028】図4は、障害が発生していない状態(非プ
ロテクション状態)を示している。ここで、実線は、現
用系信号を伝送するパスを示しており、破線は、予備系
信号(または、優先度の低い信号)を伝送するパスを示
している。
【0029】図4において、反時計回り回線には、光ノ
ード1aから光ノード1dへ現用系信号を伝送するため
の3本のパス(λ#5、λ#7、λ#9)、光ノード1
bから光ノード1cへ現用系信号を伝送するための2本
のパス(λ#1、λ#3)、および光ノード1aから光
ノード1bへ予備系信号を伝送するための2本のパス
(λ#2、λ#4)が設定されている。また、時計回り
回線には、光ノード1dから光ノード1aへ現用系信号
を伝送するための3本のパス(λ#6、λ#8、λ#1
0)、光ノード1cから光ノード1bへ現用系信号を伝
送するための2本のパス(λ#2、λ#4)、および光
ノード1bから光ノード1あへ予備系信号を伝送するた
めの2本のパス(λ#1、λ#3)が設定されている。
【0030】幹線系回線を介して伝送される波長多重光
の波長数は、ロケーションごとに異なっている。例え
ば、光ノード1bと光ノード1cとの間の反時計回り回
線上では、5波長(λ1、λ3、λ5、λ7、λ9)が
多重された波長多重光が伝送される。従って、この場
合、光ノード1cにおいて反時計回り回線のために設け
られている光プリアンプは、5波長が多重された波長多
重光を増幅する。一方、光ノード1dと光ノード1aと
の間の反時計回り回線上には、パスは設定されていな
い。従って、この場合、光ノード1aにおいて反時計回
り回線のために設けられている光プリアンプには、波長
多重光は入力されていない。
【0031】図5は、光ノード1aと光ノード1bとの
間で障害が発生した状態(プロテクション状態)を示し
ている。この場合、障害が発生した伝送路を利用して設
定されていたパスのうち、現用系信号を伝送するための
パスは、他の経路を介して再設定される。具体的には、
図4において反時計回り回線上に設定されていた3本の
パス(λ#5、λ#7、λ#9)は、時計回り回線上に
設定される3本のパス(λ#5、λ#7、λ#9)とし
て再設定される。同様に、図4において時計回り回線上
に設定されていた3本のパス(λ#6、λ#8、λ#1
0)は、反時計回り回線上に設定される3本のパス(λ
#6、λ#8、λ#10)として再設定される。一方、
障害が発生した伝送路を利用して伝送されていた優先度
の低い信号は停止される。
【0032】この結果、光ノード1cには、反時計回り
回線を介して2波長が多重された波長多重光が入力され
る。すなわち、図5に示す障害が発生することにより、
光ノード1cにおいて反時計回り回線のために設けられ
ている光プリアンプに入力される波長多重光の波長数
は、「5」から「2」に減少することになる。一方、光
ノード1aには、反時計回り回線を介して3波長が多重
された波長多重光が入力される。すなわち、図5に示す
障害が発生することにより、光ノード1aにおいて反時
計回り回線のために設けられている光プリアンプに入力
される波長多重光の波長数は、「0」から「3」に増加
することになる。
【0033】このように、実施形態の光通信システムで
は、障害の発生に起因してプロテクションが開始される
と、1または複数のノードにおいて、光増幅器に入力さ
れる波長多重光の波長数が変動する。そして、実施形態
の光増幅器は、このようにして波長多重光の波長数が変
動した場合であっても、出力レベルの変動が小さく抑え
られる。
【0034】図6は、本発明の実施形態の光増幅器の基
本構成を示す図である。なお、この光増幅器は、各光ノ
ードに設けられ、例えば、図3に示す光プリアンプ22
または光ポストアンプ26に相当する。そして、AGC
モードまたはALCモードで入力された波長多重光を増
幅する。
【0035】この光増幅器は、2段増幅構成であり、光
増幅媒体としてのエルビウム添加ファイバ(EDF)4
1a、41bを備える。なお、光増幅媒体は、エルビウ
ム添加ファイバに限定されるものではなく、他の形態の
希土類添加ファイバであってもよい。また、EDF41
aとEDF41bとの間には、光レベルを調整する可変
減衰器(VATT)42が設けられている。
【0036】AGC回路43aは、EDF41aに励起
光を供給するための励起光源を備える。そして、EDF
41aの入力レベル/出力レベルをモニタし、EDF4
1aの利得が予め決められた一定の値に保持されるよう
に励起光パワーを調整する。同様に、AGC回路43b
は、EDF41bに励起光を供給するための励起光源を
備える。そして、EDF41bの入力レベル/出力レベ
ルをモニタし、EDF41bの利得が予め決められた一
定の値に保持されるように励起光パワーを調整する。A
LC回路44は、当該光増幅器の出力レベル(すなわ
ち、EDF41bの出力レベル)が所定の値に保持され
るように可変減衰器42における損失を制御する。
【0037】上記構成の光増幅器がAGCモードで動作
するときは、光減衰器42における損失は適切な値に固
定される。そして、AGC回路43a、43bは、ED
F41a、41bの利得を適切に制御する。一方、この
光増幅器がALCモードで動作するときは、ALC回路
44は、出力レベルが波長多重光の波長数に対応する値
に保持されるように可変減衰器42における損失を制御
する。このとき、EDF41a、41bの利得は、AG
C回路43a、43bにより適切な値に保持されてい
る。なお、波長多重光の波長数は、図2を参照しながら
説明した監視制御信号を利用して通知される。
【0038】上記構成の光増幅器において、AGCの時
定数およびALCの時定数は、以下のようにして設定さ
れる。 (1)AGCの時定数は、EDF41a、41bの応答
時間に対して十分に短くする。
【0039】(2)ALCの時定数は、監視制御信号が
各光ノードに伝達されるのに要する時間よりも長くす
る。図7は、光増幅媒体の応答時間を説明する図であ
る。光増幅媒体の利得は、励起光により制御される。す
なわち、励起光パワーが低下すれば、それに伴って光増
幅媒体の利得も小さくなり、励起光パワーが高くなれ
ば、それに伴って光増幅媒体の利得も高くなる。しか
し、励起光パワーが変化した時から光増幅媒体の利得が
その変化に応じて調整されるまでには一定の時間を要す
る。そして、この応答時間は、一般に、励起光パワーが
増加したときよりも、励起光パワーが低下したときの方
が長くなる。なお、光増幅媒体の応答時間は、その材料
に依存して決まり、例えば、EDFの場合は数m秒程度
である。
【0040】図8は、AGCの時定数を説明する図であ
る。ここでは、AGC回路(43aまたは43b)は、
図8(a) に示すように、EDF(41aまたは41b)
の入力パワーと出力パワーとの比率に基づいて利得を算
出する機能、その算出した利得を参照値と比較する機
能、およびその比較結果に対応する励起光を生成する励
起光源を備えるものとする。
【0041】図8(b) に示すように、入力パワーが安定
している期間は、出力パワーも安定しており、利得も一
定である。ところが、EDFの利得は、入力パワーに依
存する。具体的には、例えば、一定の励起光が与えられ
ているときに入力パワーが低下すると、EDFの利得は
それに応じて高くなる傾向にある。このため、AGC回
路は、入力パワーが変化すると、それに応じて励起光パ
ワーを適切に調整する必要がある。ここで、入力パワー
が変化した場合であっても、AGC回路が十分に短時間
でそれに追従すれば、利得は一定に保たれる。
【0042】励起光パワーは、基本的に、入力パワーお
よび出力パワーに基づいて制御される。すなわち、入力
パワーの変化に応じて励起光パワーが適切に調整される
ためには、入力パワーと出力パワーとの比率に基づいて
利得を算出する処理、およびその算出された利得と参照
値との差分を求める処理等が必要である。このため、A
GC回路の応答時間をゼロにすることは困難である。
【0043】ただし、この応答時間を十分に小さくする
ことは可能である。すなわち、AGC回路の応答時間
は、上記利得を算出するために割り算機として動作する
アンプの応答時間、および上記差分を導出するためのア
ンプの応答時間に大きく依存するので、これらのアンプ
の高速化を図ることによりAGC回路の応答時間は短縮
される。なお、高速なAGC回路を用いてEDFを制御
する方式は、たとえば、OFC2001 PD38−1
に記載されている。
【0044】実施形態の光増幅器では、AGCの時定数
(応答時間)は、光増幅媒体の応答時間よりも短くなる
ように設定される。一例としては、AGCの時定数は、
光増幅媒体の応答時間の1/100以下に設定される。
したがって、入力パワーが変化した場合であっても、利
得は一定に保たれる。すなわち、波長多重光の波長数が
変化した場合であっても、1波当たりの入力パワーが変
化しなければ、1波当たりの出力パワーも変動しない。
【0045】図9は、ALCの時定数を説明する図であ
る。ここでは、ALC回路(44)は、図9(a) に示す
ように、出力パワーに基づいて可変減衰器(42)にお
ける損失を制御する機能を備えるものとする。
【0046】図9(b) に示すように、入力パワーが変化
すると、それに応じて出力パワーも変化する。ここで、
ALC回路は、出力パワーが一定に保持されるように可
変減衰器における損失を調整する。このとき、この損失
の変化は、例えば、指数関数を用いて表される。具体的
には、損失の変化は、例えば、出力パワーが下式により
表されるように定義される。ただし、「ΔP」は、入力
パワーが変化した時の総出力パワーの変化量を表し、
「T」は所定の時定数を表す。また、「t」は、入力パ
ワーが変化した時点から計時される時間を表し、「α」
は、「t=0」における出力パワーを表す。
【0047】Pout =ΔP(1−e-t/T)+α この式によれば、入力パワーが変化したときから時間T
が経過した時点における出力パワーの誤差は、「ΔP/
e」にまで小さくなっている。そして、以下では、この
時間Tを、「ALCの時定数」または「ALCの応答時
間」と呼ぶことがある。
【0048】ALCの時定数(応答時間)は、監視制御
信号が各光ノードに伝達されるのに要する時間よりも長
くなるように設定される。具体的には、たとえば、AL
Cの時定数は、監視制御信号が各光ノードに伝達される
のに要する時間の10倍以上になるように設定される。
ここで、監視制御信号が各光ノードに伝達される時間
は、各光ノードにおける遅延時間、信号の伝搬時間、プ
ロテクション時間、波長数処理時間の和により与えられ
る。なお、各光ノードにおける遅延時間は、3R動作に
要する時間を含む。信号の伝搬時間は、伝送路の長さに
依存する。プロテクション時間は、例えばSONET等
の規格として定義されており、50〜100m秒であ
る。波長数処理時間は、監視制御信号により波長多重光
の波長数が通知されたときから、その波長数に応じてA
LC回路の設定が変更されるまでに要する時間である。
【0049】例えば、波長多重光の波長数の最大値が4
0であり、波長数が変化したときの光増幅器の出力レベ
ルの変動を0.1dB以下に抑えるためには、上記計算
式によれば、「T=100秒」が得られる。
【0050】なお、光増幅媒体の応答時間とAGCの時
定数、または光増幅媒体の応答時間とALCの時定数、
またはAGCの時定数とALCの時定数が互いに一致ま
たは近接していると、光増幅器の制御系において発振等
が発生する可能性がある。しかし、実施形態の光増幅器
では、AGCの時定数は、EDFの応答時間に対して十
分に短く設定されている。一方、ALCの時定数は、監
視制御信号が各光ノードに伝達されるのに要する時間よ
りも長く設定されるので、EDFの応答時間に対して十
分に長くなる。したがって、制御系が発振等により不安
定になることはない。
【0051】図10は、実施形態の光増幅器の構成図で
ある。この光増幅器では、入力された波長多重光は、E
DF41a、41bにより増幅されると共に、可変減衰
器42によりその出力レベルが調整される。なお、ED
F41a、41bの利得はAGC回路43a、43bに
より制御され、可変減衰器42における損失はALC回
路44により制御される。
【0052】EDF41aの利得は、EDF41aの入
力パワーおよび出力パワーに基づいて制御される。ここ
で、EDF41aの入力パワーは、受光素子(PD)5
1aにより検出され、EDF41aの出力パワーは、受
光素子(PD)52aにより検出される。
【0053】アンプ53aは、上記入力パワーと出力パ
ワーとの比率を求める。ただし、よく知られているよう
に、EDFを用いた増幅では自然放出(ASE:Amplif
iedSpontaneous Emission)が発生する。即ち、EDF
への入力パワーが「Pin」であるとすると、その出力パ
ワーは、「GPin+Pase」になる。ここで、「G」は
EDFの利得を表し、「Pase 」はASE光パワーを表
す。従って、もし、検出された入力パワーおよび出力パ
ワーに基づいてEDFの利得を算出すると、下記の値が
得られてしまう。
【0054】 この式で、「m」は波長多重光の波長数(チャネル数)
を表し、「Pinch」は1チャネル当たりの入力パワーを
表す。すなわち、受光素子により検出された入力/出力
パワーのみを用いて利得を算出しようとすると、ASE
に起因する誤差が発生することになる。そして、その誤
差は波長多重光の波長数に依存する。
【0055】よって、この実施形態では、加算機54a
において、受光素子51aにより検出された入力パワー
値に対して、ASE補正値1が加算される。ここで、A
SE補正値1は、EDF41aから出力されるASE光
パワーをEDF41aの利得で除算することにより得ら
れる値に相当し、例えば、「NFhνΔf」で与えられ
る。なお、「NF(=2nsp)」は、ノイズ指数を表
し、「hν」は、エネルギーを表し、「Δf」は、帯域
を表す。このとき、「NF」は、1チャネル当たりの入
力パワーに依存するので、入力パワーに基づいて設定さ
れるようにしてもよい。そして、このようにしてASE
補正値1を決定すれば、ASEに起因して発生し且つ波
長数に依存する誤差による影響が排除される。
【0056】アンプ55aは、アンプ53aから出力さ
れる利得算出値と予め設定されている所定の利得G1と
の差分に基づいて、励起光源(LD)56aを駆動す
る。このように、AGC回路43aにおいては、受光素
子51aにより検出された入力パワー値にASE補正値
1が加算される。したがって、EDF41aの利得が適
切に検出され、その検出結果を利用してEDF41aの
利得が正しく制御される。また、AGC回路43aは、
EDF41aへの入力光が停止した場合は、ASE補正
値1に相当する光がEDF41aに入力されているもの
と見なして動作する。従って、AGC回路43aに「ゼ
ロ」が入力される状態が回避され、制御系が安定する。
【0057】EDF41bの利得を制御するAGC回路
43bの構成および動作は、基本的に、AGC回路43
aと同じである。したがって、その説明は省略する。な
お、AGC回路43a、43bの応答時間(AGC時定
数)は、上述したように、EDF41a、41bの応答
時間と比較して十分に短い。そして、このことは、例え
ば、アンプ53a、53b、55a、55bの高速化に
より実現される。
【0058】ALC回路44は、この光増幅器の出力パ
ワーが波長多重光の波長数に対応する設定値に一致する
ように可変減衰器42における損失を制御する。ここ
で、この光増幅器の出力パワーは、受光素子(PD)5
2bにより検出される。また、波長多重光の波長数は、
上述した監視制御信号により通知される。ただし、波長
多重光の波長数に対応する設定値は、ASE補正値3に
より補正される。なお、ASE補正値3は、例えば、特
開2000−232433号公報に記載されている方法
に従って決定されるようにしてもよい。そして、ALC
回路44の出力により、可変減衰器42が制御される。
ここで、切替え回路57は、この光増幅器がALCモー
ドで動作しているときは、ALC回路44の出力を選択
する。
【0059】なお、ALC回路44の応答時間(ALC
時定数)は、上述したように、監視制御信号が各光ノー
ドに伝達されるのに要する時間よりも長い。実施形態の
光増幅器は、さらにALC補助回路60を備えている。
ここで、ALC補助回路60は、アンプ61、63、お
よびサンプルホールド回路62を含む。そして、アンプ
61は、可変減衰器42の入力/出力パワーに基づい
て、可変減衰器42における損失を求める。なお、可変
減衰器42の入力パワーは受光素子52aにより検出さ
れ、出力パワーは受光素子51bにより検出される。サ
ンプルホールド回路62は、所定時間ごとにアンプ61
の出力を取り込む。そして、アンプ63は、アンプ61
により得られる可変減衰器42における損失をサンプル
ホールド回路62に保持されている損失値に一致させる
ための差分データを出力する。
【0060】ALC補助回路60は、光増幅器がALC
モードで動作しているときに上述のサンプリングを行
う。ただし、ALCモードのときは、切替え回路57
は、ALC回路44の出力を選択する。一方、光増幅器
の動作がALCモードからAGCモードに切り替わる
と、ALC補助回路60は、上述のサンプリング動作を
停止し、サンプルホールド回路62は、最後のサンプリ
ングにより得られたデータを保持する。そして、AGC
モードにおいて、可変減衰器42における損失がサンプ
ルホールド回路62に保持されている損失値に一致する
ように制御系が動作する。なお、AGCモードにおいて
は、切替え回路57はALC補助回路60の出力を選択
する。この後、光増幅器の動作がAGCモードからAL
Cモードに戻ると、可変減衰器42における損失はAL
C回路44によって制御されるようになり、ALC補助
回路60は、再び上述のサンプリングを行うようにな
る。なお、光増幅器の動作モードに切替えについては、
後で詳しく説明する。
【0061】図11は、図10に示した光増幅器の変形
例である。図11に示す光増幅器の基本構成は、図10
に示した光増幅器と同じであるが、AGC回路において
ASE光を補正する方法が異なる。すなわち、図10に
示した光増幅器では、ASE光の影響を排除するため
に、受光素子51a、51bにより検出された入力パワ
ー値にそれぞれASE補正値1、ASE補正値2が加算
される。これに対して、図11に示す光増幅器では、受
光素子52a、52bにより検出された出力パワー値か
らそれぞれASE補正値4、ASE補正値5が差し引か
れる構成となっている。なお、ASE補正値4、5は、
それぞれEDF41a、41bにおいて発生するASE
光パワーに相当する。なお、出力パワーからASE補正
値4、5を差引く構成は、例えば、特願平11−112
434号公報に開示されている。
【0062】このように、図10に示す光増幅器では、
算出利得G=Pout /(Pin+補正値)が参照値に一致
するように励起光パワーが制御されるのに対し、図11
に示す光増幅器では、算出利得G=(Pout −補正値)
/Pinが参照値に一致するように励起光パワーが制御さ
れる。したがって、AGCにおいてASEの影響を排除
する点では、基本的に同じである。ただし、図11に示
す構成では、EDFへの入力光が停止した場合は、AG
C回路43aに「ゼロ」が入力されることになる。した
がって、制御系の安定性については、図10に示す構成
の方が有利である。
【0063】図12は、実施形態の光増幅器の具体的な
構成を示す図である。なお、この光増幅器は、図10に
示す構成をベースにしている。この光増幅器では、様々
な制御がDSP71により実行される。なお、DSP7
1には、光増幅器の入力パワーを表すデジタルデータ、
光増幅器の出力パワーを表すデジタルデータ、可変減衰
器42における損失を表すデジタルデータ、制御情報が
与えられる。ここで、光増幅器の入力パワーを表すデジ
タルデータは、受光素子51aにより検出されたアナロ
グ値をデジタルデータに変換することにより得られる。
光増幅器の出力パワーを表すデジタルデータは、受光素
子52bにより検出されたアナログ値をデジタルデータ
に変換することにより得られる。可変減衰器42におけ
る損失を表すデジタルデータは、受光素子52a、51
bにより検出された光パワーの比率を表すアナログ値を
デジタルデータに変換することにより得られる。制御情
報は、波長数情報、動作モード切替え情報、ASE補正
量情報を含み、制御回路12から与えられる。なお、こ
れらの情報は、上述した監視制御信号により各光ノード
に伝送される。また、DSP71は、ROM72および
EP2ROM73にアクセスすることができる。そし
て、DSP71は、これらのデータおよび情報に基づい
て、可変減衰器42における損失を表す情報を出力す
る。なお、DSP71の出力は、D/A変換回路により
アナログデータに変換されて可変減衰器42に与えられ
る。
【0064】DSP71は、主に、以下の処理を実行す
る。 (1)ALCモードにおいて、可変減衰器42に対して
指示を与える。 (2)ALCモードにおいて、所定時間ごとに可変減衰
器42における損失を検出し、それをEP2ROM73
に書き込む。このとき、EP2ROM73は、新たに検
出される損失値により随時更新されていく。
【0065】(3)光増幅器の動作モードがALCモー
ドからAGCモード切り替わるときに、EP2ROM7
3の更新を停止する。これにより、動作モードが切り替
わる時点における可変減衰器42における損失を表すデ
ータがEP2ROM73に保存される。なお、上記動作
モードの切替えは、例えば、監視制御信号により波長数
が変化した旨が通知された時、監視制御信号によりモー
ド切替え指示を受信した時、監視制御信号を所定時間以
上受信できなかった時、監視制御部異常時などに発生す
る。
【0066】(4)光増幅器への信号入力が開始された
ときに、AGCモードにおいて、可変減衰器42に対し
てEP2ROM73に保持されている値を指示する。上
記(1)について詳しく説明する。ALCモードにおけ
る出力パワーは、基本的には、波長多重光の波長数に応
じて決定される。ここで、波長多重光の波長数は、上述
したように、監視制御信号により通知される。そして、
ALCモードにおいて保持すべき目標出力パワーは、基
本的には、「1波当たり出力パワー」と「波長数」との
積により与えられる。なお、「1波当たり出力パワー」
は、予めROM72に格納されている。
【0067】DSP71は、図13に示すように、時間
ΔTごとに、受光素子52bにより検出される実際の出
力パワーと目標出力パワーと差分ΔPを算出し、さらに
補正量「ΔP/n」を算出する。ここで、「n」は、1
よりも大きな正の値である。図13に示す例では、時刻
To において、実際の出力パワーと目標出力パワーと差
分として「ΔPo 」が得られている。よって、この場
合、DSP71は、実際の出力パワーが「ΔPo/n」
だけ上昇するように、可変減衰器42における損失を調
整する。続いて、時刻T1 において、実際の出力パワー
と目標出力パワーと差分として「ΔP1 」が得られてい
る。よって、この場合、DSP71は、実際の出力パワ
ーが「ΔP1/n」だけ上昇するように、可変減衰器4
2における損失を調整する。以降、同様に、時間ΔTご
とに可変減衰器42における損失を調整し、実際の出力
パワーを徐々に目標出力パワーに近づけていく。なお、
出力パワーの調整速度(すなわち、ALC時定数)は、
「n」又は「ΔT」を適切に選択することにより、所望
の値に設定できる。例えば、「ΔT」を長くすれば、A
LC時定数は長くなる。
【0068】なお、目標出力パワーは、基本的には波長
多重光の波長数に基づいて決定されるが、ノイズを考慮
して決定されるようにしてもよい。この場合、例えば、
図14に示すように、監視制御信号により伝送されるノ
イズ情報が利用される。すなわち、各光増幅器は、下式
に従い、自装置で発生するノイズを推定する。
【0069】 各光ノードで発生する規格化ノイズ=10/OSNRi =NFi hνΔF/Pin ここで、「OSNRi 」は、i番目の光増幅器における
光信号/ノイズ比を表す。「NFi」は、i番目の光増
幅器におけるノイズ指数を表し、例えば、ROM72に
予め格納されている。「hν」は、エネルギーを表す。
「ΔF」は、光増幅器の帯域幅である。「Pin」は、入
力パワーを表す。
【0070】各光増幅器は、監視制御信号を利用して通
知されるノイズ情報に自装置において発生するノイズ情
報を加算し、その加算結果を次の光ノードに転送する。
例えば、図14に示す例では、ノイズ情報として以下の
結果が得られる。 光ノード1a:1/OSNRa × 10ΔF 光ノード1b:1/OSNRa +1/OSNRb× 10
ΔF 光ノード1c:1/OSNRa +1/OSNRb+1/
OSNRc × 10ΔF そして、DSP71は、下式に従い、目標出力パワーを
決定する。
【0071】目標出力パワー=mPoutch (1+1/O
SNR×10ΔF) ここで、「m」は、波長多重光の波長数を表し、「Pou
tch 」は、1波当たり出力パワーを表し、「1/OSN
R× 10ΔF」は、上述のようにして算出された累積
ノイズである。
【0072】次に、光増幅器の動作モードの切替えにつ
いて説明する。 第1の実施例 第1の実施例の光増幅器は、ALCモードを基本モード
として動作し、波長数が変動した場合あるいは障害が発
生した場合にAGCモードで動作する。
【0073】図15は、光増幅器の動作モードの遷移を
示す図である。光増幅器は、その起動時には、第1のA
LCモードで動作する。第1のALCモードは、比較的
短い時定数が設定されている。そして、第1のALCモ
ードにおいて、光増幅器への入力パワーが安定すると、
AGCモードに遷る。なお、入力パワーは、受光素子5
1aにより検出される。
【0074】AGCモードにおいて、波長多重光の波長
数が安定している場合は、第2のALCモードに遷る。
なお、「波長数」は、監視制御信号により定期的に通知
される。従って、通知される「波長数」が一定時間継続
して同じであったときに、波長数が安定したものと判断
される。
【0075】第2のALCモードは、長い時定数が設定
されている。そして、第2のALCモードにおいて、
(1) 波長数の変動の通知を受信した場合、(2) 監視制御
信号の障害が発生した場合、(3) 信号入力が停止した場
合、または(4) 障害(電源の一時停止など)が発生した
場合に、AGCモードに遷る。
【0076】このように、実施形態の光増幅器は、その
起動時には、比較的短い時定数を持った第1のALCモ
ードで動作する。したがって、光増幅器の出力パワー
は、その起動時に比較的短時間のうちに安定する。
【0077】図16は、第1の実施例の制御フローを示
す図である。ALCモードにおいては、光増幅器の出力
パワー(すなわち、EDF41bの出力パワー)が目標
出力パワーに一致するように可変減衰器42における損
失が調整される。このとき、可変減衰器42における実
際の損失が定期的に検出され、最新の検出値がEP2R
OM73に保持される。
【0078】AGCモードにおいては、EP2ROM7
3の更新が停止される。そして、可変減衰器42におけ
る損失は、EP2ROM73に保持されている損失値デ
ータに一致するように固定される。
【0079】図17は、ALCモード(図15の「第2
のALCモード」に相当する)において波長多重光の波
長数が変動した場合の動作を説明する図である。ここで
は、時刻T1 において波長多重光の波長数が減少したも
のとする。この場合、光増幅器の総入力パワー及び総出
力パワーが低下する。ただし、1波当たりの出力パワー
は変化しない。この後、ALCモードでは、光増幅器の
総出力パワーが一定の値に保持されるように可変減衰器
42における損失が調整される。しかし、実施形態の光
増幅器のALC時定数は十分に長いので、光増幅器の総
出力パワーの変化速度は非常に遅い。したがって、1波
当たりの出力パワーは、ほぼ一定のままである。
【0080】続いて、時刻T2 において、監視制御信号
により「波長数の変動」が通知されると、動作モードが
ALCモードからAGCモードへ切り替えられる。ここ
で、波長多重光の波長数が変化してから監視制御信号に
より「波長数」が通知されるまでの時間(時刻T1〜時
刻T2 の期間)は、例えば、数10m秒程度である。こ
れに対して、ALC時定数は数秒程度である。したがっ
て、波長数が変動してから動作モードが切り替えられる
までの期間に、可変減衰器42における損失はほとんど
変化せず、1波当たりの出力パワーもほとんど変化しな
い。
【0081】これに対して、もし、ALCの時定数が十
分に長くなかったと仮定すると、図18に示すように、
波長数が変動してから動作モードが切り替えられるまで
の期間に、1波当たりの出力パワーが変動してしまう。
すなわち、図18に示す例では、時刻T1 において波長
多重光の波長数が変化すると、以降、光増幅器の総出力
パワーは、比較的短い時間で時刻T1 以前のレベルに戻
ろうとする。したがって、このALC動作により、1波
当たりの出力パワーも変動してしまう。
【0082】なお、ALCの時定数は、例えば、以下の
ようにして決定される。すなわち、まず、1波当たりの
出力パワー変動の許容値を決定する。続いて、通信シス
テムの構成、各光ノードにおける信号処理時間(3R動
作を含む)などに基づいて、監視制御信号が各光ノード
に伝達される時間の最大値を見積もる。そして、ALC
の時定数は、波長数が変動した時から上述のようにして
見積もられた最大時間が経過するまでの間に、1波当た
りの出力パワーの変動が上記許容値を越えないように設
定される。
【0083】また、光増幅器の特性は、周囲の温度が変
化した場合や、光増幅器を構成する部品の経年劣化など
により変化する。しかし、これらの要因に起因する特性
変化の速度は極めて緩やかである。例えば、数時間〜数
年の間の1dB程度の変動が発生する程度である。した
がって、ALCの時定数を数秒〜数10秒程度に設定し
ても、これらの要因による出力パワー変動は抑えること
ができる。
【0084】図17に戻る。時刻T2 において動作モー
ドが切り替えられた後は、光増幅器はAGCモードで動
作する。ここで、実施形態の光増幅器のAGC時定数
は、EDFの応答時間と比べて十分に短い。したがっ
て、光増幅器の利得は、図8を参照しながら説明したよ
うに、一定の保たれる。すなわち、波長多重光の波長数
が変化した場合であっても、1波当たりの出力パワーは
変動しない。
【0085】これに対して、もし、AGC時定数が十分
に短くなかったと仮定すると、波長多重光の波長数が変
化したときに、図19に示すように、1波当たりの出力
パワーが変動してしまう。すなわち、波長数の変化に伴
って入力パワーが低下した時から励起光パワーが適切に
調整されるまでの時間が、EDFの応答時間よりも長く
なると、励起光パワーの調整が遅れてしまい、一時的に
EDFの利得が過大になってしまう。この結果、1波当
たりの出力パワーが一時的に大きくなってしまう。すな
わち、サージが発生してしまう。
【0086】図20は、波長多重光の波長数が変化した
ときの、動作モードの遷移および1波当たりの出力パワ
ーを示す図である。ここでは、時刻T1 において、波長
多重光の波長数が「5」から「3」に減少したものとす
る。また、ALCモードにおいて、「波長数=5」に対
応する目標出力パワーは「50」であり、「波長数=
3」に対応する目標出力パワーは「30」であるものと
する。なお、図20において、光パワーは、単位のない
数値で表されている。
【0087】時刻T1 以前は、光増幅器はALCモード
で動作しており、総出力パワーは、「50」に保持され
ている。このとき、1波当たりの出力パワーは、「1
0」である。
【0088】時刻T1 において、波長多重光の波長数が
「5」から「3」に減少すると、光増幅器の総出力パワ
ーは、「50」から「30」に低下する。このとき、光
増幅器は、ALCモードで動作している。したがって、
DSP71は、時刻T2において、波長数情報を含む監
視制御信号を受信するまで、光増幅器の総出力パワーが
「50」に戻るように可変減衰器42を調整していく。
しかし、上述したように、実施形態の光増幅器のALC
時定数は十分に長いので、時刻T2における光増幅器の
総出力パワーは、ほぼ「30」のままである。すなわ
ち、時刻T1 〜時刻T2 の期間は、1波当たりの出力パ
ワーは、ほぼ「10」のままである。
【0089】時刻T2 において、光増幅器の動作モード
がALCモードからAGCモードに切り替わる。したが
って、以降、EP2ROM73には、時刻T2における
可変減衰器42の損失値が保持されることになる。
【0090】時刻T2 以降、光増幅器は、AGCモード
で動作する。このとき、可変減衰器42の損失は、EP
2ROM73に保持されている値に従う。また、AGC
モードでは、光増幅器の利得が一定に保持されるので、
1波当たりの出力パワーは変化しない。すなわち、AG
Cモードで動作している期間は、1波当たりの出力パワ
ーはほぼ「10」のままであり、また、総出力パワーは
ほぼ「30」のままである。
【0091】光増幅器がAGCモードで動作している期
間に、一定時間継続して同一の波長数情報(波長数=
3)が検出されると、時刻T3 において、動作モードが
AGCモードからALCモードに戻る。このとき、目標
出力パワーは、受信した波長数情報に従って「30」に
設定される。一方、光増幅器がAGCモードで動作して
いる期間は、総出力パワーはほぼ「30」のまま維持さ
れている。すなわち、時刻T3において、光増幅器の実
際の総出力パワーは、ほぼ目標出力パワーに一致してい
ることになる。したがって、時刻T3 以降、可変減衰器
42の損失値が大きく調整されることはない。よって、
時刻T3以降も、1波当たりの出力パワーはほぼ「1
0」のままである。
【0092】このように、光増幅器から出力される波長
多重光に含まれる各信号光の出力パワーは、その波長多
重光の波長数が変化しても、ほぼ一定の値に維持され
る。すなわち、実施形態の光増幅器では、AGC時定数
を十分に短くするとともに、ALC時定数を十分に長く
したので、光増幅器から出力される波長多重光に含まれ
る各信号光の出力パワーは、常に安定している。 第2の実施例 第2の実施例の光増幅器は、AGCモードを基本モード
として動作し、定期的にALCモードで動作する。
【0093】図21は、光増幅器の動作モードの遷移を
示す図である。なお、光増幅器が起動されたときから、
第1のALCモードを経てからAGCモードに遷移する
までの手順は、第1の実施例と同じである。
【0094】AGCモードでは、可変減衰器42におけ
る損失は、EP2ROM73に保持されている値に固定
される。そして、ALCモードは、定期的にあるいは外
部からの指示等により起動される。ALCモードでは、
光増幅器の出力パワーが目標パワーに一致するように可
変減衰器42における損失が調整され、それに伴ってE
P2ROM73が更新される。したがって、動作モード
がAGCモードに戻った時に、可変減衰器42における
損失は適切に補正されている。
【0095】このように、可変減衰器42における損失
が適切に補正されるので、AGCモードで動作する場合
であっても、出力パワーは安定している。 第3の実施例 第3の実施例の光増幅器は、第1の実施例と同様に、A
LCモードを基本モードとして動作する。ただし、第3
の実施例の光増幅器では、第1の実施例の第1のALC
モード、第2のALCモード、AGCモードに加え、シ
ャットダウンモードを備える。
【0096】図22は、光増幅器の動作モードの遷移を
示す図である。ここで、第1のALCモード、第2のA
LCモード、AGCモードは、基本的に、第1の実施例
と同じなので、説明を省略する。
【0097】第3の実施例では、AGCモードまたは第
2のALCモードにおいて、(1) 信号入力が停止した場
合、または(2) 障害(電源の一時停止など)が発生した
場合に、シャットダウンモードに遷る。そして、シャッ
トダウンモードにおいて、信号入力が再開すると、AG
Cモードに遷る。
【0098】図23は、第3の実施例の制御フローを示
す図である。ALCモードにおいては、光増幅器の出力
パワーが目標出力パワーに一致するように可変減衰器4
2における損失が調整される。このとき、可変減衰器4
2における実際の損失が定期的に検出され、最新の検出
値がEP2ROM73に保持される。そして、入力信号
が停止すると、シャットダウンモードに遷る。
【0099】シャットダウンモードにおいては、EP2
ROM73の更新が停止される。さらに、EDFによる
増幅動作が停止される。すなわち、励起光源の駆動を停
止する。そして、信号入力が再開すると、AGCモード
に遷る。
【0100】AGCモードにおいては、励起光源を駆動
する。また、可変減衰器42における損失は、EP2R
OM73に保持されている損失値データに一致するよう
に固定される。そして、所定時間経過後あるいは波長多
重光の波長数が安定時点でALCモードに遷る。
【0101】このように、第3の実施例では、信号入力
が停止すると、シャットダウンモードに遷り、増幅動作
が停止する。このため、図11に示す構成であっても、
AGC回路に「ゼロ」が入力されることはない。したが
って、AGC回路の動作が不安定になることが回避され
る。 第4の実施例 第4の実施例の光増幅器は、図24に示すように、待機
(ホットスタンバイ)モードを備える。
【0102】実施形態の通信システム内には、多数の光
増幅器が存在するが、これらのうちの幾つかは、通常運
用時には波長多重光が入力されず、プロテクション時に
おいてのみ波長多重光が入力されることがある。この場
合、これらの光増幅器は、通信システムが通常運用状態
の場合は、待機モードに設定される。ここで、待機モー
ドでは、通常の増幅動作が行われているときと比べて小
さなパワーを持った励起光がEDFに供給される。すな
わち、待機モードでは、EDFは低いレベルに励起され
た状態になっている。そして、待機モードで動作してい
る光増幅器に波長多重光が入力されると、その動作モー
ドが即座にAGCモードに遷る。このとき、EDFは既
にある程度励起されているので、AGCモードによる増
幅動作が開始されるまでの時間は短い。
【0103】なお、上述の実施形態の光増幅器では、E
DF41aおよびEDF41bの利得が個別に制御され
ているが、本発明はこの構成に限定されるものではな
い。すなわち、図25に示すように、EDF41aおよ
びEDF41bの利得の和が一定になるように制御され
る構成であってもよい。この場合、EDF41aおよび
EDF41bの利得の和は、この光増幅器全体の利得か
ら、可変減衰器42により損失分を差し引くことにより
得られる。そして、励起光源56a、56bは、EDF
41aおよびEDF41bの利得の和が一定の目標値に
なるように制御される。このような構成とすれば、利得
のチルトが発生せず、前段増幅部(すなわち、EDF4
1a)において高出力が必要とされない。
【0104】また、上述の実施形態では、1組のエルビ
ウム添加ファイバ光増幅器が設けられているが、それら
の代わりにリニア光増幅器を用いてもよい。リニア光増
幅器は、共振器の垂直方向にレーザ発振が行われる半導
体アンプであって、その利得がクランプされるので、信
号に対する利得が入力レベルに依らず一定の値に保持さ
れる。この場合、AGC回路を不要とすることができる
か、或いは、AGC顔路の構成を簡略化できる。
【0105】さらに、上述の実施形態の光増幅器は、前
段増幅部、後段増幅部、およびそれらの間に設けられる
可変減衰器を含む構成であるが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。すなわち、本発明は、図26(a) 又
は図26(b) に示すように、1つの増幅ユニットから構
成される光増幅器にも適用される。
【0106】(付記1)光増幅媒体および光減衰器を含
み、波長多重光を伝送する光通信システムにおいて使用
される複数の光増幅器の中の任意の光増幅器であって、
上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回
路と、当該光増幅器の出力レベルが、上記光通信システ
ム内の各光増幅器に通知される制御信号に対応する値に
保持されるように上記光減衰器における損失を制御する
レベル制御回路、を有し、上記レベル制御回路の時定数
が、上記制御信号が上記光通信システム内の各光増幅器
に通知されるまでの時間よりも長いことを特徴とする光
増幅器。
【0107】(付記2)光増幅媒体および光減衰器を含
み、波長多重光を増幅する光増幅器であって、上記光増
幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、当
該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるように
上記光減衰器における損失を動的に制御する第1の動作
モード、または、上記光減衰器における損失として上記
第1の動作モードの終了時の損失値を固定的に設定する
第2の動作モードを選択的に実行するレベル制御回路、
を有する光増幅器。
【0108】(付記3)付記1または2に記載の光増幅
器であって、上記利得制御回路の時定数が、上記光増幅
媒体の応答時間よりも短い。 (付記4)付記1または2に記載の光増幅器であって、
上記利得制御回路は、上記光増幅媒体の入力パワーおよ
び出力パワーを検出する検出手段と、その検出手段によ
り検出された入力パワーおよび出力パワーに基づいて、
上記光増幅媒体の利得を算出する算出手段と、その算出
手段により算出された利得に従って上記光増幅媒体に供
給すべき励起光のパワーを制御する励起光制御手段と、
を有し、上記算出手段は、上記入力パワーと、上記出力
パワーから上記光増幅媒体において発生する自然放出光
パワーを差し引いた値との比率に基づいて上記光増幅媒
体の利得を算出する。
【0109】(付記5)光増幅媒体および光減衰器を含
み、波長多重光を増幅する光増幅器であって、上記光増
幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回路と、当
該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるように
上記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路
と、を有し、上記利得制御回路が、上記光増幅媒体の入
力パワーおよび出力パワーを検出する検出手段と、その
検出手段により検出された入力パワーおよび出力パワー
に基づいて、上記光増幅媒体の利得を算出する算出手段
と、その算出手段により算出された利得に従って上記光
増幅媒体に供給すべき励起光のパワーを制御する励起光
制御手段と、を有し、上記算出手段が、上記光増幅媒体
において発生する自然放出光パワーに対応する所定の値
が加算された上記入力パワーと、上記出力パワーとの比
率に基づいて上記光増幅媒体の利得を算出することを特
徴とする光増幅器。
【0110】(付記6)付記1に記載の光増幅器であっ
て、上記レベル制御回路は、上記制御信号により波長多
重光の波長数が変化したことが通知された時に、上記光
減衰器における損失を固定する。
【0111】(付記7)付記6に記載の光増幅器であっ
て、上記レベル制御回路は、上記光減衰器における損失
が固定されているときに波長多重光の波長数が安定する
と、当該光増幅器の出力レベルが所定の値に保持される
ように上記光減衰器における損失を制御する動作モード
に戻る。
【0112】(付記8)付記1に記載の光増幅器であっ
て、上記レベル制御回路は、上記制御信号を所定時間継
続して受信できなかった時に、上記光減衰器における損
失を固定する。
【0113】(付記9)付記1に記載の光増幅器であっ
て、上記利得制御回路は、当該光増幅器に波長多重光が
入力されていないときは、上記光増幅媒体の増幅動作を
停止する。
【0114】(付記10)付記1に記載の光増幅器であ
って、上記レベル制御回路は、当該光増幅器の起動時に
は第1の時定数で動作し、以降は上記第1の時定数より
も長く且つ上記制御信号が上記光通信システム内の各光
増幅器に通知されるまでの時間よりも長い第2の時定数
で動作する。
【0115】(付記11)付記1に記載の光増幅器であ
って、上記レベル制御回路は、当該光増幅器の出力レベ
ルが、波長多重光が当該光増幅器まで伝送されてくる間
に累積したノイズを考慮して決まる値に保持されるよう
に上記光減衰器における損失を制御する。
【0116】(付記12)付記1に記載の光増幅器であ
って、上記光増幅媒体が第1および第2の光増幅媒体か
ら構成され、上記利得制御回路は、上記第1および第2
の光増幅媒体の利得の和を一定の値に保持する。
【0117】(付記13)波長多重光を伝送する光通信
システムにおいて使用される複数の光増幅器の中の任意
の光増幅器であって、入力レベルに依存することなく入
力波長多重光を一定の利得で増幅する光増幅媒体と、上
記光増幅媒体の前段または後段に設けられる光減衰器
と、当該光増幅器の出力レベルが、上記光通信システム
内の各光増幅器に通知される制御信号に対応する値に保
持されるように上記光減衰器における損失を制御するレ
ベル制御回路を備え、上記レベル制御回路の時定数が、
上記制御信号が上記光通信システム内の各光増幅器に通
知されるまでの時間よりも長いことを特徴とする光増幅
器。
【0118】(付記14)リング状に接続された複数の
光ノードを含む波長多重光通信システムであって、上記
複数の光ノードが、それぞれ付記1に記載の光増幅器を
備えることを特徴とする光通信システム。
【0119】(付記15)波長多重光を伝送する伝送路
上に複数の光増幅器が設けられた光通信システムであっ
て、上記複数の光増幅器がそれぞれ付記1に記載の光増
幅器であることを特徴とする光通信システム。
【0120】
【発明の効果】本発明によれば、波長多重光を増幅する
光増幅器において、波長多重光に含まれている各信号光
の出力パワーが安定する。特に、波長多重光の波長数が
変化した場合であっても、各信号光の出力パワーが一定
の値に保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の光増幅器が使用される光通
信システムの一例の構成図である。
【図2】実施形態の光通信システムの制御系を説明する
図である。
【図3】光ノードの構成図である。
【図4】障害が発生していない状態(非プロテクション
状態)を示す図である。
【図5】障害が発生した状態(プロテクション状態)を
示す図である。
【図6】本発明の実施形態の光増幅器の基本構成を示す
図である。
【図7】光増幅媒体の応答時間を説明する図である。
【図8】AGCの時定数を説明する図である。
【図9】ALCの時定数を説明する図である。
【図10】実施形態の光増幅器の構成図である。
【図11】図10に示した光増幅器の変形例である。
【図12】実施形態の光増幅器の具体的な構成を示す図
である。
【図13】ALCモードの動作を説明する図である。
【図14】ALCモードの目標出力パワーを決定する方
法を説明する図である。
【図15】第1の実施例の光増幅器の動作モードの遷移
を示す図である。
【図16】第1の実施例の制御フローを示す図である。
【図17】実施形態のALCモードの動作を説明する図
である。
【図18】従来のALCモードの動作を説明する図であ
る。
【図19】従来のAGCモードの動作を説明する図であ
る。
【図20】動作モードの遷移および1波当たりの出力パ
ワーを示す図である。
【図21】第2の実施例の光増幅器の動作モードの遷移
を示す図である。
【図22】第3の実施例の光増幅器の動作モードの遷移
を示す図である。
【図23】第3の実施例の制御フローを示す図である。
【図24】第4の実施例の光増幅器の動作モードの遷移
を示す図である。
【図25】他の実施形態の光増幅器の構成図である。
【図26】さらに他の実施形態の光増幅器の基本構成を
示す図である。
【符号の説明】
1 光ノード 12 制御回路 41a、41b EDF(エルビウム添加ファイバ) 42 可変減衰器 43a、43b AGC回路 44 ALC回路 56a、56b 励起光源(LD) 62 サンプルホールド回路 71 DSP 72 ROM 73 EP2ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02 (72)発明者 宿南 宣文 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通東日本ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 續木 達也 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通東日本ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 鈴木 裕一 北海道札幌市北区北七条西四丁目3番地1 富士通東日本ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB09 AK06 HH02 HH06 YY17 5K002 AA06 BA02 BA04 BA05 BA06 CA09 CA10 CA13 DA02 DA04 DA11 EA33 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光増幅媒体および光減衰器を含み、波長
    多重光を伝送する光通信システムにおいて使用される複
    数の光増幅器の中の任意の光増幅器であって、 上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回
    路と、 当該光増幅器の出力レベルが、上記光通信システム内の
    各光増幅器に通知される制御信号に対応する値に保持さ
    れるように上記光減衰器における損失を制御するレベル
    制御回路、を有し、 上記レベル制御回路の時定数が、上記制御信号が上記光
    通信システム内の各光増幅器に通知されるまでの時間よ
    りも長いことを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 光増幅媒体および光減衰器を含み、波長
    多重光を増幅する光増幅器であって、 上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回
    路と、 当該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるよう
    に上記光減衰器における損失を動的に制御する第1の動
    作モード、または、上記光減衰器における損失として上
    記第1の動作モードの終了時の損失値を固定的に設定す
    る第2の動作モードを選択的に実行するレベル制御回
    路、 を有する光増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の光増幅器であ
    って、 上記利得制御回路の時定数が、上記光増幅媒体の応答時
    間よりも短い。
  4. 【請求項4】 光増幅媒体および光減衰器を含み、波長
    多重光を増幅する光増幅器であって、 上記光増幅媒体の利得を一定の値に保持する利得制御回
    路と、 当該光増幅器の出力レベルが一定の値に保持されるよう
    に上記光減衰器における損失を制御するレベル制御回路
    と、を有し、 上記利得制御回路が、 上記光増幅媒体の入力パワーおよび出力パワーを検出す
    る検出手段と、 その検出手段により検出された入力パワーおよび出力パ
    ワーに基づいて、上記光増幅媒体の利得を算出する算出
    手段と、 その算出手段により算出された利得に従って上記光増幅
    媒体に供給すべき励起光のパワーを制御する励起光制御
    手段と、を有し、 上記算出手段が、上記光増幅媒体において発生する自然
    放出光パワーに対応する所定の値が加算された上記入力
    パワーと、上記出力パワーとの比率に基づいて上記光増
    幅媒体の利得を算出することを特徴とする光増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の光増幅器であって、 上記レベル制御回路は、上記制御信号により波長多重光
    の波長数が変化したことが通知された時に、上記光減衰
    器における損失を固定する。
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