JP3306712B2 - 波長多重光伝送システムの制御方法 - Google Patents

波長多重光伝送システムの制御方法

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JP3306712B2
JP3306712B2 JP2000033015A JP2000033015A JP3306712B2 JP 3306712 B2 JP3306712 B2 JP 3306712B2 JP 2000033015 A JP2000033015 A JP 2000033015A JP 2000033015 A JP2000033015 A JP 2000033015A JP 3306712 B2 JP3306712 B2 JP 3306712B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の波長の光信
号を多重化して伝送する波長多重光伝送システムの制御
方法に関する。エルビウム(Er)等の希土類をドープ
した光ファイバーを用いて、光信号を直接増幅する光フ
ァイバー増幅器が知られている。又大容量伝送を行う為
に、複数の波長の光信号を多重化して伝送する波長多重
光伝送システムも知られている。このような波長多重光
伝送システムに於いて、希土類ドープ光ファイバー増幅
器を適用する場合、光信号の波長が単一でないことによ
る問題点や、チャネル数(波長数)に対応して入力され
る光パワーが変動する問題点等を解決することが必要と
なる。
【0002】
【従来の技術】波長多重光伝送システムに於ける送信装
置及び中継装置に適用される光増幅装置は、希土類をド
ープした光ファイバー増幅器を用いる場合が一般的であ
り、複数の波長の光信号を合波した波長多重光信号と励
起レーザーダイオードからの励起光とを光ファイバー増
幅器に入力し、その出力光の一部をホトダイオードによ
り検出して励起光パワーを制御し、増幅出力光が所定値
となるように増幅利得を制御する光利得一定制御手段を
設けた構成が知られている。
【0003】又この光ファイバー増幅器の出力波長多重
光信号を光可変減衰器に入力し、その出力光を検出して
光減衰量を制御し、波長多重光信号レベルを所定値の範
囲とする光出力一定制御手段を設けることも知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ファイバー増幅器
は、波長依存性を有することから、波長多重光信号を増
幅する場合に、以下のような点が問題となる。 .チャネル数の変化。 .分散補償光ファイバー等の挿入損失。 .高出力レベルの光出力一定制御。 しかし、このような問題点〜については、前述の従
来の光ファイバー増幅器に対しては何ら配慮されていな
いものである。
【0005】即ち、のチャネル数の変化の問題点とし
て、チャネル数は、波長対応のチャネル数の使用,未使
用により増減するものであり、波長多重光信号の受信側
に於ける所望のS/Nを確保する為に、波長対応に所定
の増幅光出力パワーPが必要である。例えば、チャネル
数をnとすると、光ファイバー増幅器の全光出力Pc
は、n×Pになるように制御される。この場合、チャネ
ル数nに、+α又は−αの変動が生じると、即ち、チャ
ネル数の増減があると、全光出力を、(n±α)Pとな
るように制御することになる。この切替過程に於いて波
長対応の光パワーの変動が生じるから、非線形劣化やS
/N劣化が生じる問題がある。
【0006】又の分散補償光ファイバー等の挿入損失
について、例えば、長距離大容量の光伝送システムに於
いては、伝送光ファイバーの分散を補償する為に、光フ
ァイバー増幅器と共に中継装置に分散補償光ファイバー
を設けるものである。その場合、分散補償光ファイバー
の挿入損失があり、その損失のばらつきが、光ファイバ
ー増幅器を含む中継装置の光出力レベルのばらつきとな
る問題がある。
【0007】又の高出力レベルの光出力一定制御につ
いて、光ファイバー増幅器による増幅光出力レベルが所
定範囲を超えるようなことがあっても、光可変減衰器に
より光出力を一定に維持するものであるが、この光可変
減衰器による減衰量を予め考慮して光ファイバー増幅器
により余分に増幅しておく必要がある。その場合、入力
光信号のレベル変動に対して、光利得一定制御を行う為
の励起用レーザーダイオードの出力パワーをほぼ指数関
数的に制御する必要がある。そのために、比較的大容量
の励起用レーザーダイオードを設けて、指数関数的な制
御に対応できるように構成する必要があり、大容量のレ
ーザーダイオードは高価であるから、経済的な問題があ
る。本発明は、チャネル数が変化した場合、波長多重光
信号の非線形特性の劣化やS/Nの劣化を抑制する制御
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光波長多重通信
システムの制御方法は、(1)異なる波長の光信号に対
応した複数のチャネルを有し、このチャネルの数を変更
可能とした波長多重光信号を光増幅装置で増幅して伝送
する波長多重光伝送システムの制御方法であって、光増
幅手段と光減衰手段とを有する光増幅装置の前記光増幅
手段を利得一定で動作させるように制御し、前記光減衰
手段の減衰量を、波長多重光信号のチャネル数を変更す
る前後に於いて、光増幅装置の増幅出力波長多重光信号
がチャネル数に対応した一定のレベルになるように制御
し、波長多重光信号のチャネル数を変更する時は、光減
衰手段の光透過率を一定で動作させるように制御する過
程を含むものである。
【0009】又(2)複数の波長の光信号に対応した複
数のチャネルを有する波長多重光信号のチャネル数の変
更を決定し、このチャネル数の変更を波長多重光信号を
増幅する光増幅手段に通知し、このチャネル数の変更の
通知により光増幅手段の利得を一定に制御し、チャネル
数変更後に光増幅手段から増幅出力される波長多重光信
号のレベルが所定値となるように制御する過程を含むも
のである。
【0010】又(3)複数の波長の光信号に対応した複
数のチャネルを有する波長多重光信号のチャネル数の変
更を決定し、このチャネル数の変更を前記波長多重光信
号を増幅する光増幅手段に通知し、このチャネル数変更
の通知により光増幅手段の利得を一定に制御し、チャネ
ル数変更後にチャネル数変更完了を光増幅手段に通知
し、このチャネル数変更完了の通知により、光増幅手段
から増幅出力される波長多重光信号のレベルが所定値と
なるように制御する過程を含むものである。
【0011】又(4)可変チャネル数を有し、光増幅器
により増幅された光信号を制御する方法であって、光信
号のチャネル数を変更する前後に於いては、増幅した光
信号を、変更した光透過率で通過させて、この光信号の
パワーレベルを、光信号のチャネル数に応じてほぼ一定
のレベルに維持し、光信号のチャネル数が変更された時
は、光信号を一定の光透過率で通過させる過程を含むも
のである。
【0012】又(5)可変チャネル数を有し、光増幅器
により増幅される光信号を制御する方法であって、光信
号のチャネル数を変更する前後に於いては、光信号のチ
ャネル数に応じて、増幅した光信号のパワーレベルをほ
ぼ一定レベルに維持し、光信号のチャネル数が変更され
た時は、増幅された光信号をほぼ一定の利得で増幅する
過程を含むものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は波長多重光伝送システムの
説明図であり、波長多重光伝送システムの送信側と受信
側との概要を示し、例えば、一本の光ファイバーにより
4チャネル分を多重化して送信している。送信ユニット
20ー1〜20ー4により、波長λ1〜λ4の個々の光
キャリアーは、情報により変調されて送信されるもの
で、波長λ1〜λ4は個々のチャネルを表している。異
なる波長の光信号は光多重化装置22により多重化され
て波長多重光信号になる。この波長多重光信号は、光フ
ァイバー24により光多重分離装置(光デマルチプレク
サー)26に伝送される。この光多重分離装置26は波
長多重光信号を分離して、波長λ1〜λ4をそれぞれ有
する4個の光信号となり、それぞれの受信ユニット28
ー1〜28ー4に入力される。
【0014】上記の波長多重光伝送システムでは4個の
キャリアーを多重化しているが、4個以上のキャリアー
を多重化することも通常的に行われている。更に多くの
異なるキャリアーを一度に多重化することも出来る。こ
の方法に於いては、相対的に大量のデータを光ファイバ
ーを用いて送信することが出来る。
【0015】図2は波長多重光伝送システムの光増幅装
置の説明図であり、光増幅装置は、第一の部分1000
(ここでは、「希土類をドープした光ファイバー増幅器
部」と称する)及び第二の部分2000(ここでは、
「電気的に制御される光装置部」と称する)を含んでい
る。
【0016】第一の部分1000は、希土類をドープし
た光ファイバー(EDF)34、光分岐カプラー36
1 ,362 、光アイソレーター381 ,382 、ホトダ
イオード(PD)401 ,402 、光波長多重化カプラ
ー42、励起レーザーダイオード(LD)44及び自動
光利得制御回路(AGC)46を含んでいる。
【0017】第二の部分2000は、光分岐カプラー3
3 、電気的に制御される可変光減衰器(ATT)4
8、ホトダイオード(PD)403 、及び自動レベル制
御回路(ALC)50を含んでいる。例えば、可変光減
衰器48は、光磁気材料により構成される。しかし、種
々の異なるタイプの可変光減衰器が使用可能である。
【0018】波長多重光信号は光分岐カプラー361
光アイソレーター38及び光波長多重化カプラー42を
通して希土類をドープした光ファイバー34に送られ
る。励起光ビームは光波長多重化カプラー42を通じて
励起レーザーダイオード44から希土類をドープした光
ファイバー34に送出される。波長多重光信号は希土類
をドープした光ファイバー34により増幅されて、光ア
イソレーター382 及び光分岐カプラー362 を通して
可変光減衰器48に入力される。
【0019】光分岐カプラー361 により分岐された波
長多重光信号は、ホトダイオード401 により電気信号
に変換され、自動光利得制御回路46に入力される。光
分岐カプラー362 により分岐された増幅出力波長多重
光信号の一部はホトダイオード402 により電気信号に
変換されて、自動光利得制御回路46に入力される。励
起レーザーダイオード44は入力波長多重光信号のレベ
ルと増幅出力波長多重光信号のレベル間の比を所定のレ
ベルに維持するように制御される。
【0020】更に詳しくは、光利得制御回路46は、励
起レーザーダイオード44を制御して、ホトダイオード
401 により電気信号に変換された入力波長多重光信号
のレベルと、ホトダイオード402 により電気信号に変
換された増幅出力波長多重光信号のレベル間の比を一定
に維持する。このようにして、第一の部分1000は光
利得を一定に制御することにより波長依存性を維持して
いる。
【0021】光分岐カプラー363 により分岐された出
力波長多重光信号の一部は自動レベル制御回路50に入
力される。可変光減衰器48は波長多重光信号を所定の
レベルに維持するよう制御される。
【0022】自動レベル制御回路50は、ホトダイオー
ド403 により波長多重光信号から得られる電気信号を
用いて可変光減衰器48を制御し、波長多重光信号の出
力レベルを一定に維持する。
【0023】しかし、図2に示す光増幅装置を使用した
場合には、波長多重光信号のチャネル数を変更するとき
に前述のような問題がある。例えば、受信機の好ましい
S/N比を得るためには、一般的に、各波長(チャネ
ル)に対して増幅器の光出力パワーを所定のものにする
必要がある。全体でNチャネルとすると、波長多重光信
号を増幅するための希土類をドープした光ファイバー増
幅器の全光出力PcはN×Pに制御される。チャネル数
Nに+α又は−αの変更があった場合には、切替え制御
により全光パワーは(N±α)Pとなる。個々の波長
(チャネル)の光パワーは切替え制御により変化するの
で、直線性が劣化するか、又は信号対雑音比(S/N)
が劣化することになる。
【0024】更に、第一の部分1000による光出力
は、第二の部分2000により一定レベルに維持され
る。従って、第一の部分1000の光出力が所定のレベ
ルを超えると、第二の部分2000は光出力を一定レベ
ルに維持する。その結果、可変光減衰器48を使用する
ことにより、第一の部分1000による増幅のために他
の手段が必要になり、光利得を一定レベルに維持するた
めの励起レーザーダイオード44の出力パワーは、入力
波長多重光信号のレベル変化に対して指数的に制御する
必要がある。従って、比較的大容量の励起レーザーダイ
オード44を用意する必要がある。
【0025】図3は本発明の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。光増幅装置は第一の部分100
、即ち、光増幅手段と、第二の部分2000、即ち、
光減衰手段とを含んでいる。第一の部分1000は、希
土類をドープした光ファイバー(EDF)521 、光分
岐カプラー541 ,542 、光アイソレータ551 ,5
2 、光波長多重化カプラー561 、ホトダイオード
(PD)581 ,582 、励起レーザーダイオード(L
D)591 、及び自動光利得制御回路(AGC)601
を含んでいる。第一の部分1000は波長依存性を維持
したまま波長多重光信号を増幅する。
【0026】例として、波長多重光信号は多くの場合、
1.5μm帯である。この帯域における光信号の増幅の
ためにはエルビウムをドープした光ファイバーが知られ
ており、それが希土類をドープした光ファイバー(ED
F)521 として使用される。又エルビウムをドープし
た光ファイバーで、1.5μm帯域の波長多重光信号を
増幅するためには、0.98μm又は1.48μmの励
起帯域の励起光を使用することが知られている。従っ
て、励起レーザーダイオード(LD)591 は、例え
ば、0.98μm又は1.48μmの励起光を出力する
構成を採用することになる。
【0027】又図3は、順方向励起構成を示しており、
励起レーザーダイオード591 により発生される励起光
ビームは波長多重光信号と同方向で希土類をドープした
光ファイバー521 内を伝送される。しかし、逆方向励
起構成も同様に使用することが出来る。その場合、レー
ザーダイオードが励起光ビームを発生し、この励起光ビ
ームは波長多重光信号と反対方向で希土類をドープした
光ファイバー521 内を伝送される。更に、双方向励起
構成も同様に使用することが出来、この場合は、二つの
レーザーダイオードが励起光ビームを発生し、この励起
光ビームは希土類をドープした光ファイバー521 の双
方向に伝送される。このように、本発明は方向性励起に
ついて何れの形式も適用可能である。
【0028】又第二の部分2000は、電気的に制御さ
れる可変光減衰器(ATT)64、自動レベル制御回路
(ALC)66、光分岐カプラー543 及びホトダイオ
ード(PD)583 を含んでいる。この第二の部分20
00は、波長依存性を維持することなく波長多重光信号
の全光出力を一定レベルに制御している。更に詳しく
は、自動レベル制御回路66は、可変光減衰器64の減
衰量又は光透過率を変化させることにより、第一の部分
1000の出力としての波長多重光信号のパワーを波長
多重光信号のチャネル数に対応して一定に維持する。
【0029】又波長多重光信号のチャネル数が変更され
た場合は、監視信号処理回路70により、可変光減衰器
64の光減衰量又は光透過率を一定に維持する。即ち、
監視信号処理回路70は一時的に可変光減衰器64の動
作を「凍結」(停止)させる。チャネル数が変更された
後は、監視信号処理回路70により、可変光減衰器64
の減衰量又は光透過率が制御されて、波長多重光信号の
パワーは新しいチャネル数に応じた所定の一定レベルに
維持される。
【0030】この場合、光増幅装置への波長多重光信号
入力は光分岐カプラー681 により分岐され、この分岐
された光信号はホトダイオード(PD)584 に与えら
れる。ホトダイオード(PD)584 は分岐された光信
号を電気信号に変換して、この電気信号を監視信号処理
回路70に入力する。
【0031】波長多重化光伝送システムに於けるチャネ
ル数の変更を通告する制御信号は、例えば、振幅変調処
理により、好ましくは低速信号として波長多重光信号に
重畳される。しかし、この制御信号は他の方法によって
伝送することも出来る。監視信号処理回路70は、この
制御信号を抽出して識別する。そして、監視信号処理回
路70は、抽出した制御信号に応じて可変光減衰器64
又は自動レベル制御回路66を制御する。振幅変調が行
われている場合は、ホトダイオード584 により得られ
る電気信号を復調することによって、制御信号を比較的
簡単に抽出することが出来る。
【0032】又制御信号を専用の制御チャネル(波長)
を用いて監視信号処理回路70に送出することも可能で
ある。このような専用の制御チャネルを使用した場合
は、光分岐フィルター(図示を省略)により、主光信号
としての波長多重光信号に多重化された制御信号として
の光信号を(例えば、光分岐カプラー681 により分岐
するような構成により)抽出する。例えば、電気信号に
変換するために、光分岐フィルターにより抽出された制
御チャネルの光信号をホトダイオード584 に入力する
ことにより、制御信号を抽出することが可能である。
【0033】従って、光分岐カプラー681 により分岐
された波長多重光信号の一部は、ホトダイオード584
により電気信号に変換されて監視信号処理回路70に加
えられる。この監視信号処理回路70に於いてチャネル
数の変更を通告する制御信号が抽出されて識別される
と、監視信号処理回路70は、可変光減衰器64の動作
を「凍結」( 停止)させる。
【0034】減衰された波長多重光信号のパワーレベル
を確実にチャネル数に一致させるために、監視信号処理
回路70はセット電圧(基準電圧)を選択させる。この
セット電圧に対応して、パワーレベルはチャネル数に対
応した一定レベルに制御される。
【0035】監視信号処理回路70から可変光減衰器6
4を制御する方法として次のような方法がある。その一
つの方法は、図3で制御信号69として示されているよ
うに、可変光減衰器64が監視信号処理回路70により
直接制御される。もう一つの方法としては、図3の点線
で示す制御ライン71を介して、可変光減衰器64が監
視信号処理回路70により間接的に制御される。
【0036】チャネル数の変更の通告の後で、チャネル
数が実際に増減される。この例では、チャネル数変更の
完了を示す制御信号は波長多重光信号に重畳されて伝送
される。監視信号処理回路70はこの制御信号を抽出す
る。又は、制御信号は専用の制御チャネル(波長)によ
って監視信号処理回路70に送出することも出来る。こ
の制御信号が抽出されて識別されると、監視信号処理回
路70は可変光減衰器64に再び制御動作を行わせて、
波長多重光信号のパワーレベルを一定レベルに維持す
る。
【0037】又チャネル数変更の完了を示す制御信号に
より監視信号処理回路70を動作させる代わりに、所定
の時間の経過後に、チャネル数変更完了を推定すること
ができる。詳しく言うと、チャネル数変更の通告されて
から、所定の時間が経過した後でチャネル数が実際に増
減される。この例では、チャネル数変更の通告をする制
御信号が監視信号処理回路70により抽出され、識別さ
れた後で、タイマー(図示を省略)が駆動される。この
タイマーの設定時間が経過すると、可変光減衰器64は
再起動(「凍結」の解除)されて波長多重光信号のパワ
ーレベルを一定レベルに維持する。
【0038】制御信号又は所定時間の経過の何れかによ
りチャネル数の変更完了を判定すると、パワーレベルを
制御するセット電圧( 基準電圧)が加えられ、又はチャ
ネル数に関する情報に応じて一つのレベルから他のレベ
ルに切り替えられる。この情報はチャネル数変更を通告
する制御信号に含まれているのが好ましい。従って、全
光出力パワーを一定レベルに維持する制御を再開するこ
とにより、光出力はチャネル数に対応した一定レベルに
維持される。
【0039】従って、チャネル数の変更に対応して、減
衰量を一定のレベルに固定することにより可変光減衰器
64は光出力パワーの急激な変化を防ぐことが出来る。
この時、第二の部分2000は波長多重光信号のパワー
を一定レベルに維持するための動作を行ってはいない。
チャネル数が変更されると、可変光減衰器64は再び制
御されて波長多重光信号のパワーを一定レベルに維持す
る。可変光減衰器64は徐々に駆動されるのでチャネル
数に対応した全出力パワーが維持される。この構成によ
り、光出力の変化を抑制することが可能となり、非線形
特性の劣化、S/N比の劣化を避けることが出来る。
【0040】図4の(A),(B)は、本発明の実施の
形態による光信号のチャネル数Nが変化した場合の光増
幅装置の動作を示すグラフである。光信号のチャネル数
Nが例えば4チャネルから8チャネルに変更される場合
を示し、又可変光減衰器64は自動レベル制御回路66
及び監視信号処理回路70により制御される光透過率又
は光減衰量を持っている。
【0041】又チャネル数変更の通告が受信される時刻
t1以前は、自動レベル制御回路66により、電気的に
制御される可変光減衰器64の光透過率を変化させて可
変光減衰器64の出力に実質的に一定の光信号を与えて
いる。従って、時刻t1以前は第二の部分2000が自
動レベル制御(ALC)として動作している。
【0042】時刻t1にチャネル数変更の通告が受信さ
れると、自動レベル制御回路66により電気的に制御さ
れる可変光減衰器64の光透過率を実質的に一定に維持
する。この場合、可変光減衰器64は、例えば、第一の
部分1000、又は、更に光信号を増幅する後段( 図示
を省略)に与える一定の利得を有しているかのように見
える。従って、時刻t1後は、自動レベル制御(AL
C)ではなく、自動利得制御(AGC)が行われる。
【0043】時刻t2に、図4の(A)に示すように、
チャネル数が増加したことによる光パワーが増加し、時
刻t3では、チャネル数の変更の後で、自動レベル制御
回路66は、電気的に制御される可変光減衰器64の光
透過率を変化させて、可変光減衰器64の出力に実質的
に一定の光信号パワーを与えている。詳しくは、時刻t
3後、第二の部分2000は再び自動レベル制御(AL
C)を行う。
【0044】図4の(A),(B)から判るように、可
変光減衰器64は自動レベル制御(ALC)を行う。し
かし、チャネル数の変更時に、自動レベル制御(AL
C)を一旦停止する。それによって、チャネル数の変更
時に、可変光減衰器64は一定の光透過率又は減衰量を
有することになる。可変光減衰器64の動作は、チャネ
ル数が図4の(A),(B)のように時刻t1及びt3
の間で変化する場合は、「凍結」(停止)する。
【0045】上記のように、時刻t1及びt3の間で
は、可変光減衰器64の出力は、例えば、第一の部分1
000又は更に光信号を増幅する後段( 図示を省略)に
対して一定利得を有している。又は、以下に詳細に述べ
られる本発明の他の実施の形態に開示されているよう
に、第二の部分2000は構成の変更が可能であり、チ
ャネル数が変更された場合には、一定の利得(自動レベ
ル制御の代わりとして)を与える事が出来る。この場合
は、第二の部分2000は利得の制御された増幅器を含
み、時刻t1及びt3の間で一定の利得を与えることが
出来る。
【0046】従って、図4の(A),(B)に示すよう
に、光増幅装置は、チャネル数を変更できる波長多重光
信号を増幅する光増幅器( 第一の部分1000等)を含
んでいる。この波長多重光信号のチャネル数を変更する
前後においては、制御装置(第二の部分2000等)
は、制御された光透過率で増幅出力波長多重光信号を通
過させて、チャネル数に応じた増幅出力波長多重光信号
のパワーレベルをほぼ一定に維持するレベル制御手段が
動作し、波長多重光信号のチャネル数を変更する時は、
制御装置は、一定の光透過率に制御して、光信号を通過
させるレベル制御手段が動作することになる。
【0047】図5は一定のレベルで光利得を制御するた
めの自動利得制御回路601 の説明図である。図3と同
一符号は同一部分を示し、自動利得制御回路601 は、
分割器(DVIDER)72、演算増幅器74、トラン
ジスタ76及び抵抗R1〜R6を含んでいる。Vccは電
源電圧、Vref は基準電圧及びGはアース又はグランド
電位である。
【0048】図5に示すように、ホトダイオード(P
D)581 により波長多重光信号の一部を電気信号に変
換し、分割器72に加える。ホトダイオード(PD)5
2 は、増幅された波長多重光信号の一部を電気信号に
変換して分割器72に加える。このようにして、分割器
72は希土類をドープした光ファイバー(EDF)52
1 の入力と出力との間の比を得ている。演算増幅器74
は、基準電圧Vref と、分割器72の入出力光信号レベ
ル差を示す出力信号との差分に応じてトランジスタ76
を制御し、励起レーザーダイオード591 に供給する電
流を制御し、励起レーザーダイオード591 から発生さ
れる励起光ビームにより、波長多重光信号の増幅利得を
一定としている。図5の自動利得制御回路601 の構成
は自動利得制御回路の多くの構成例の一つに過ぎない。
【0049】図6は一定レベルの光出力を制御するため
の自動レベル制御回路66の説明図である。図3と同一
符号は同一部分を示し、自動レベル制御回路66は、抵
抗R7〜R9、演算増幅器78、トランジスタ80、コ
ンデンサ等による周波数特性を切替えるスイッチング回
路(CWC)82及び基準電圧回路84を含んでいる。
ccは電源電圧、Vref は基準電圧及びGはアース又は
グランド電位、CS1及びCS2は監視信号処理回路7
0より与えられる制御信号である。又制御要素86は、
可変光減衰器64の透過率を制御する可変光減衰器64
の制御要素である。
【0050】例えば、可変光減衰器64が光磁気効果に
より動作する場合は、制御要素86はコイルで構成され
て、トランジスタ80を介して電流が供給されて磁界を
発生する。又可変光減衰器64が電気光学効果により動
作する場合は、制御要素86は電極として形成され、こ
の電極にトランジスタ80を介して印加される電圧が制
御される。又半導体光増幅器が可変光減衰器64の代わ
りに使用される場合は、半導体光増幅器の利得を制御す
るバイアス電圧を制御することが出来る。
【0051】可変光減衰器64(図3を参照)からの光
信号出力の一部は、光分岐カプラー543 により分岐さ
れ、ホトダイオード(PD)583 により電気信号に変
換される。図6において、演算増幅器78は電気信号を
制御信号CS1に応じて基準電圧回路84により供給さ
れる基準電圧(セット電圧)Vref と比較する。比較の
結果得られる電圧差はトランジスタ80の駆動に使用さ
れる。制御要素86に供給される電流を制御することに
より、可変光減衰器64による減衰量が制御されて光出
力は一定レベルに維持される。
【0052】図7はスイッチング回路82の説明図であ
る。図7を参照すると、スイッチング回路82は制御信
号CS2により制御されるスイッチSWと、これにより
選択されるキャパシターC1及びC2を含んでいる。従
って、スイッチング回路82は自動レベル制御回路66
の周波数特性を制御する。さらには、スイッチング回路
82は、所定の周波数特性による出力波長多重光信号の
レベルに従ってトランジスタ80を制御することによ
り、可変光減衰器64を制御する。監視信号処理回路7
0からの制御信号CS2は、スイッチング回路82のキ
ャパシターC1及びC2を切替えることにより周波数特
性を変化させる。なお、前述の制御信号CS1はチャネ
ル数に応じて基準電圧のレベルを切替える。
【0053】スイッチング回路82は、演算増幅器7
8、抵抗R7,R9(図6参照)に接続されて、第一の
低周波フィルターを形成する。この第一の低周波フィル
ターのカットオフ周波数fc は以下の式で与えられる。 fc =1/(2πR9・Cswc ) ここで、Cswc は、スイッチSWにより選択されたキャ
パシターC1又はC2を示す。従って、Cswc の値を大
きくすることにより、図6の制御回路は低周波特性で動
作する。即ち、応答特性は低くなる。
【0054】このスイッチング回路82の選択されたキ
ャパシターC1又はC2の容量に応じて、高周波帯域の
フィルターカットオフ周波数が変化する。例えば、好ま
しい構成は、通常のALC動作で10〜100kHzの
オーダーのカットオフ周波数は、可変光減衰器64が制
御されて一定の減衰量を与える場合には(例えば、チャ
ネル数が変更されたときに一定の利得を与える場合に
は)、0.01Hzに切替えられる。理想的には、スイ
ッチング回路82の制御は徐々に行われるが、そのため
にはスイッチング回路82が簡単な二つのキャパシター
の代わりに、多くのキャパシターを使用して構成するこ
とができる。
【0055】図6を参照すると、チャネル数の変更が通
告される以前は、カットオフ周波数は高く、チャネル数
の変更を通告する制御信号が受信されると、スイッチン
グ回路82が制御されてカットオフ周波数は低くなる。
従って、可変光減衰器64により与えられる減衰量は平
均レベルに固定される。チャネル数の変更が完了する
と、スイッチング回路82が制御されてカットオフ周波
数は再び高くなる。
【0056】例えば、監視信号処理回路70において、
チャネル数の変更を通告する制御信号が抽出され、識別
されると、制御信号CS2がスイッチング回路82に供
給されて、自動レベル制御回路66の周波数特性は低周
波域に切替えられる。その結果、ホトダイオード(P
D)583 により検出される信号の変化に従って次の動
作が遅くなる。即ち、光出力の一定レベル制御は一時的
に凍結( 停止)される(例えば、可変光減衰器64の光
透過率は一定に維持される)。
【0057】又制御信号CS1は光信号に含まれるチャ
ネル数に対応し、監視信号処理回路70は制御信号CS
1を基準電圧回路84に供給する。この基準電圧回路8
4はチャネル数に対応する基準電圧Vref を供給する。
従って、全光出力は、チャネル数の変更後のチャネル数
に対応したレベルになる。例えば、基準電圧Vref は変
化するので、αチャネルが全て最初のNチャネルに加え
られると、最終的な全チャネルの光出力は(N+α)×
Pとなる。
【0058】図6及び図7を参照すると、キャパシタン
スCswc の値は可変光減衰器64の動作を停止させるの
に十分な値である。一般的には、この目的は、例えば、
カットオフ周波数fc が10kHzから0.01Hzに
低下させる。これは、10,000から100,000
の率でカットオフ周波数fc を低下させることを示すも
のである。
【0059】通常は、可変光減衰器64により与えられ
る減衰量は瞬間,瞬間に変化してALC動作を行って分
極の変化を補償している。従って、可変光減衰器64の
減衰量を、急に(例えば、チャネル数が変更したとき
に)あるレベルに固定すると問題が発生する。そこで、
減衰量を平均レベルに維持するのが好ましい。
【0060】図8及び図9は本発明のその他の実施の形
態による自動レベル制御回路66の説明図である。図8
を参照すると、高周波(fc 〜10kHz)を遮断する
キャパシターC及び抵抗Rで構成されるフィルター90
が、スイッチ92とトランジスタ80との間に設けられ
るので、自動レベル制御の応答速度は適切となる。又9
4はラッチ回路、95は演算増幅器であり、他の図6と
同一符号は同一部分を示す。例えば、代表的な、サブ・
ミリセコンドのオーダーの時定数は10〜100ミリセ
コンドのオーダーの時定数とすることができる。
【0061】カットオフ周波数fc が高周波帯域に切替
えられると、フィルターの応答特性は速くなるので、分
極の変化等の比較的に高速な変化は行われなくなり、可
変光減衰器64の出力は一定に維持される。
【0062】又図8においては、ローパスフィルター
(fc 〜0.01Hz)を有するラッチ回路94が制御
要素86の電流の平均レベルに対応する電圧を保持し、
演算増幅器95の+端子に入力している。ALC( 自動
レベル制御)動作中は、制御ループの切替えが行われ
て、一定レベルの駆動電流を制御する制御ループが駆動
される。即ち、制御ループが切替えられると、電流の平
均に対応する電圧がラッチ回路94にラッチされて基準
電圧となる。ホトダイオード(PD)583 に一定レベ
ルで入力される光ビームのレベルを維持するために、バ
イアス電流が時間により変化するので「平均レベル」と
いう言葉が使われている。更には、通常の制御ループの
時定数により決まる時間幅で得られる電圧が、ラッチ回
路94にラッチされる。
【0063】又ラッチ回路94は、可変光減衰器64に
トランジスタ80を介して流れる電流を、A/D変換器
を介して読み取り、D/A変換器を介して演算増幅器9
5の+端子に入力する構成とすることもできる。
【0064】図9は図6及び図8の組み合わせの構成に
相当し、96は時定数回路(τ)である。図9を参照す
ると、キャパシタンスCswc は、スイッチング回路82
により切替えられてカットオフ周波数fc を低周波帯域
にシフトするので、フィルターの応答特性を遅らせるこ
とになる。ラッチ回路94は、モニター値に基いて減衰
量を平均値に制御する。
【0065】又図9において、制御ループの切替えは、
図6に示す制御に応じて通常の制御ループの時定数が増
加した後で行われるので、制御ループの切替えの結果の
ALC特性の効果が減少される。
【0066】上記のように、監視信号処理回路70は、
チャネル数変更の通告をする制御信号を受信した後にチ
ャネル数変更の完了を通知する制御信号を受信する。あ
るいは、監視信号処理回路70は、チャネル数変更の通
告をする制御信号を受信した後に、チャネル数変更の完
了を通知する制御信号を受信しないシステムとした場
合、チャネル数の変更を通告する制御信号を受信、識別
した後に、タイマー(図示されない)が起動され、チャ
ネル数変更完了予定時刻に、タイマーからタイムアウト
野信号が出力される構成とし、チャネル数変更完了の通
知の制御信号を受信した場合と同様の制御を行うことが
できる。
【0067】チャネル数変更の完了を通告する制御信号
が受信された後、又は所定の時間が経過した後に、制御
信号CS2はスイッチング回路82を最初の周波数特性
に戻す。これにより、一定の光出力制御が基準電圧回路
84によりセットされた新しい基準電圧Vref に応じて
再開される。
【0068】従って、全光出力をチャネル数に対応する
一定レベルに維持するための制御は徐々に再開される。
例えば、ホトダイオード(PD)583 の出力は時定数
回路96を通じて演算増幅器78に入力され、 基準電圧
ref は徐々に変化してチャネル数に対応したレベルに
なる。
【0069】上記の構成により、スイッチング回路82
による制御の結果として確実に周波数特性は切替えら
れ、光出力の一定レベルの制御は停止されるので、 チャ
ネル数の変更を通告する制御信号が抽出されて識別され
た場合に、ホトダイオード(PD)583 により信号を
受信保持することが可能となる。
【0070】この実施の形態では、保持された値は演算
増幅器78に入力され、光出力の一定レベル制御は停止
される。なお、光出力の一定レベル制御を停止するため
には、他の構成を採用することも可能である。又可変光
減衰器64を使用して電気的に制御可能な光デバイスを
構成することが可能な場合には、可変光減衰器64の代
わりに半導体光増幅器を使用することが出来る。この半
導体光増幅器の波長依存性は少ない。従って、半導体光
増幅器を制御することにより、全光出力を一定レベルに
制御することが可能である。
【0071】図10は本発明の他の実施の形態の光増幅
装置を示し、この光増幅装置は、第一の部分1000、
第二の部分2000及び第三の部分3000より構成さ
れている。この第三の部分3000は、希土類をドープ
した光ファイバー(EDF)522 、光分岐カプラー5
4 、光波長多重化カプラー562 、光アイソレーター
553 ,554 、ホトダイオード(PD)585 、励起
レーザーダイオード(LD)592 、及び自動利得制御
回路(AGC)602 を含んでいる。又この第三の部分
3000は、光分岐カプラー543 とホトダイオード
(PD)583 とを第二の部分2000とで共通に使用
している。又図3と同一符号は同一部分を示す。
【0072】第一の部分1000第三の部分3000
は、光利得を一定に維持する光増幅手段を構成してい
る。又第二の部分2000は、第三の部分3000に入
力する波長多重光信号のパワーレベルを制御する光減衰
手段を構成している。この第二の部分2000により、
第三の部分3000に入力する波長多重光信号のパワー
レベルを一定に制御することにより、第三の部分300
0の波長多重光信号の出力パワーレベルも一定に維持さ
れる。
【0073】これにより、第一の部分の励起レーザーダ
イオード591 及び第三の部分3000の励起レーザー
ダイオード592 の容量はそれぞれ小さくできるから、
光増幅装置のコストを低減することが出来る。
【0074】この図10では、第二の部分2000と第
三の部分3000は光分岐カプラー543 とホトダイオ
ード(PD)583 とを共通使用している。これらは、
第二の部分2000と第三の部分3000でそれぞれ別
個に光分岐カプラー及びホトダイオードを設けることも
可能である。
【0075】又自動利得制御回路601 及び602 は同
じ構成とすることが出来る。更に、第一の部分1000
及び第三の部分3000の光利得を等しくすることも可
能である。又は、利得を、第三の部分3000で使用さ
れる伝送用光ファイバーの特性に応じて変化させること
も可能である。
【0076】チャネル数が変更されると、可変光減衰器
64による光減衰機能は、監視信号処理回路70又は自
動レベル制御回路66を制御している監視信号処理回路
70により直接停止される。図3に示す実施の形態と同
様にして、チャネル数の変更に応じた光出力の変化は確
実に制限されることにより、非線形特性及びS/N比の
劣化が減少する。
【0077】図11は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図10と同一符号は同一
部分を示す。図11を参照すると、光増幅装置は、図1
0に示されるように、第一の部分1000、第二の部分
2000及び第三の部分3000を含んでいる。しか
し、図11に示す光増幅装置は、第二の部分2000の
自動レベル制御回路66を制御し、 補正するためのAL
C補正回路98を含んでいる。
【0078】更に詳しく説明すると、可変光減衰器64
を介して出力される波長多重光信号の一部は、光分岐カ
プラー543 により分岐されて、ホトダイオード(P
D)583 により電気信号に変換され、自動レベル制御
回路66に入力される。自動レベル制御回路66は可変
光減衰器64を制御して、波長多重光信号の全光出力パ
ワーを一定レベルに維持する。しかし、第三の部分30
00の波長多重光信号の光出力パワーは、自動レベル制
御回路66には直接入力されない。
【0079】従って、第三の部分3000の波長多重光
信号の一部がホトダイオード(PD)585 により電気
信号に変換され、自動利得制御回路602 と同様にAL
C補正回路98に入力される。ALC補正回路98は、
全光出力パワーが所定の範囲に維持されているか否かを
判定する。
【0080】若し、全光出力パワーが所定の範囲にない
場合には、ALC補正回路98は自動レベル制御回路6
6を制御し、それにより、可変光減衰器64を制御して
全光出力パワーを所定の範囲に維持している。可変光減
衰器64の代わりに半導体光増幅器が使用されている場
合には、自動レベル制御回路66が半導体光増幅器の利
得を制御するので、第三の部分3000の全光出力は所
定の範囲に維持される。
【0081】図12は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図10及び図11と同一
符号は同一部分を示す。図12の光増幅装置は、図10
及び図11の光増幅装置を組み合わせたものである。図
12を参照すると、チャネル数が変化した場合は、監視
信号処理回路70は、光出力を一定レベルに制御する第
二の部分2000により行われる制御を一時的に停止さ
せるので、光出力の変化が減少する。又ALC補正回路
98は、自動レベル制御回路66を制御することによ
り、第三の部分3000の全光出力パワーを所定の範囲
に維持する。
【0082】図13は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図12と同一符号は同一
部分を示す。図13の光増幅装置は、先に説明した実施
の形態と同様に動作するが、光分岐カプラー545 、ホ
トダイオード(PD)586、分散補償光ファイバー
(DCF)100、及び分散補償光ファイバー(DC
F)損失補正回路102を含んでいる。光分岐カプラー
545 及びホトダイオード(PD)586 は第三の部分
3000に含まれている。
【0083】分散補償光ファイバー100は、第二の部
分2000及び第三の部分3000の間に接続されてい
る。DCF損失補正回路102は自動レベル制御回路6
6を制御する。長距離且つ大容量波長多重光伝送システ
ムに於いて、伝送用光ファイバーの分散レベル及び波長
多重光信号に関して分散補償が必要である。このため、
分散補償光ファイバー100が設けられている。
【0084】しかし、分散補償光ファイバーの挿入損失
による問題が発生する。詳しく説明すると、分散補償光
ファイバーによる損失が変化した場合、波長多重化光フ
ァイバー増幅器を含む中継器(リピーター)の光出力が
変化する。従って、分散補償光ファイバー100による
損失を測定し、損失を補償するように自動レベル制御回
路66をセットすることにより、可変光減衰器64は一
定の光出力を与えるように制御される。分散補償光ファ
イバー100による損失は、分散補償レベルに大いに依
存するように見える。従って、自動レベル制御回路66
による一定光出力制御によっても、第三の部分3000
への波長多重光信号入力のレベルが変更可能である。
【0085】分散補償光ファイバー100から出力さ
れ、光分岐カプラー545 から分岐された波長多重光信
号出力の一部は、ホトダイオード(PD)586 により
電気信号に変換され、この電気信号は自動利得制御回路
602 とDCF損失補正回路102とに入力される。D
CF損失補正回路102は、分散補償光ファイバー10
0から出力される波長多重光信号のレベルが所定の範囲
にあるか否かを判定する。レベルが所定範囲内でない場
合は、DCF損失補正回路102は補正信号を自動レベ
ル制御回路66に供給する。例えば、光出力の一定制御
のための基準電圧(セット電圧)が補正されることによ
り光出力パワーが所定の範囲になる。これにより、分散
補償光ファイバー100を伝送用光ファイバーでの分散
を補償するために必要とする場合、その挿入損失の変化
が補正され、増幅された波長多重光信号の所定の出力レ
ベルが得られる。
【0086】図14は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図13と同一符号は同一
部分を示す。監視信号処理回路70がチャネル数の変更
を通告する制御信号を抽出して識別すると、可変光減衰
器64の動作を停止させるので(即ち、光透過率又は光
減衰量は一定に維持される)、光信号レベルの急激な変
化が制限される。DCF損失補正回路102は自動レベ
ル制御回路66を制御して、分散補償光ファイバー10
0による分散補償のレベルに応じて変化する損失を補正
する。こうして、第三の部分3000に入力する波長多
重光信号のレベルは所定の範囲内に維持される。
【0087】図15は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図14と同一符号は同一
部分を示す。分散補償光ファイバー100は、伝送用光
ファイバーの分散を補償し、DCF損失補正回路102
は、分散補償光ファイバー100による補償レベルに応
じた損失の変化を補正し、ALC補正回路98は、自動
レベル制御回路66を制御して第三の部分3000の出
力波長多重光信号のレベルを所定の範囲に維持する。こ
うして、波長多重化光伝送システムの波長多重光信号が
増幅される。
【0088】図16は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図15と同一符号は同一
部分を示す。監視信号処理回路70は、チャネル数の変
更を通告する制御信号を抽出し、識別すると、可変光減
衰器64又は自動レベル制御回路66を制御して、光出
力の一定レベル制御を中止する。この方法では、光出力
のレベルは急激に変化することが制限されている。更
に、DCF損失補正回路102は自動レベル回路66を
制御して、分散補償光ファイバー100による分散レベ
ルに応じた損失変化を補正する。ALC補正回路98は
自動レベル制御回路66を制御して、第三の部分300
0の出力波長多重光信号を所定のレベルに維持する。
【0089】図17は本発明の実施の形態による図16
の光増幅装置の変形例の説明図である。ホトダイオード
(PD)582 の入力部における光アイソレーター55
2 の出力と光分岐カプラー542 の間に、光フィルター
A1が設けられる。又光フィルターA2は、ホトダイオ
ード(PD)585 の入力部における光アイソレーター
554 の出力側と光分岐カプラー544 との間に設けら
れる。光フィルターA1及びA2は、例えば、米国特許
出願No.08/655,027に開示されており、本
発明では、利得の波長依存性を補正するために参照され
ている。
【0090】図18の(A)は本発明の実施の形態によ
る図17の希土類をドープした光ファイバー(EDF)
522 の利得対波長特性を示すグラフ、(B)は図17
の光フィルターA2の透過率対波長特性を示すグラフ、
(C)は図17の希土類をドープした光ファイバー(E
DF)522 及び光フィルターA2の全体利得を示すグ
ラフである。
【0091】例えば、希土類をドープした光ファイバー
(EDF)522 は、図18の(A)に示すような波長
依存性の利得特性を有しており、又ホトダイオード(P
D)585 の入力の利得補正用の光フィルターA2が図
18の(B)に示す利得特性を有する。この光フィルタ
ーA2から光分岐カプラー544 により分岐された光信
号の一部がホトダイオード585 により電気信号に変換
されて、自動利得制御回路602 とALC補正回路98
とに入力され、図18の(C)に示す利得特性を得るこ
とができる。又光フィルターA1及び/又はA2は希土
類をドープした光ファイバー(EDF)521 及び52
2 の使用に応じて、使用したり、又は省くことが出来
る。
【0092】図19は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、前述の各実施の形態と同
一符号は同一部分を示す。図19に於いては、第一の部
分1000と第二の部分2000との位置が、前述の各
実施の形態に対して入れ替わっている。従って、波長多
重光信号は、前段の第二の部分2000により一定のパ
ワーレベルを持つように制御され、後段の第一の部分1
000により一定の利得を持つように制御される。
【0093】更に詳細に説明すると、入力波長多重光信
号は可変光減衰器64に送られる。この可変光減衰器6
4からの波長多重光信号は、光アイソレーター551
び光波長多重化カプラー561 を介して希土類をドープ
した光ファイバー521 に送られる。この光ファイバー
521 により増幅された波長多重光信号は、光アイソレ
ーター552 及び光分岐カプラー542 を介して出力さ
れる。
【0094】光分岐カプラー541 により分岐された波
長多重光信号の一部は、ホトダイオード581 により電
気信号に変換され、自動レベル制御回路66及び自動利
得制御回路601 に送られる。自動レベル制御回路66
は、可変光減衰器64による光信号の減衰を制御してい
るので、波長多重光信号は所定の範囲に制御されたレベ
ルに維持されて第一の部分1000に送出される。
【0095】光分岐カプラー542 により分岐された波
長多重光信号の一部は、ホトダイオード582 により電
気信号に変換され、自動利得制御回路601 に送られ
る。この自動利得制御回路601 は、励起レーザーダイ
オード591 を制御しているので、希土類をドープした
光ファイバー521 の入出力波長多重光信号のレベル間
の比は一定に保たれる。
【0096】従って、光信号入力が伝送用光ファイバー
により大きく変化した場合でも、第二の部分2000に
より波長多重光信号のレベルを一定にすることが可能で
ある。その結果、一定のレベルの波長多重光信号を第一
の部分1000に入力することが出来る。従って、自動
利得制御回路601 の制御範囲は小さくなり、構成は相
対的に簡素化される。更に、希土類をドープした光ファ
イバー521 の光信号入力のパワーレベルは所定のレベ
ルを超えることがないから、励起レーザーダイオード5
1 から供給される励起レーザービームのレベルを高く
する必要はない。即ち、励起レーザーダイオード591
の容量は小さくてもよいことになる。
【0097】図20は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図19と同一符号は同一
部分を示す。図20に示す光増幅装置は、図19に示す
光増幅装置と同様であるが、光分岐カプラー543 、ホ
トダイオード(PD)583、及び監視信号処理回路7
0を含んでいる。伝送用光ファイバーを通じて供給され
る波長多重光信号は可変光減衰器64に入力され、光分
岐カプラー543 により分岐されたその一部はホトダイ
オード583 により電気信号に変換され、監視信号処理
回路70に入力される。
【0098】チャネル数の変更を通告する制御信号は、
振幅変調により波長多重光信号に重畳されるか又は専用
の制御チャネルにより多重化されて伝送される。チャネ
ル数の変更を通告する制御信号が抽出されて識別される
と、監視信号処理回路70は自動レベル制御回路66を
制御して、可変光減衰器64による光信号の減衰量をそ
の時点の値に維持するので(従って、可変光減衰器64
の動作を停止させるので)、光出力パワーは一定のレベ
ルには維持されなくなる。
【0099】チャネル数の変更が完了すると、監視信号
処理回路70は可変光減衰器64に制御を再開させて光
出力パワーを一定レベルに維持する。この構成により、
光信号のパワーレベルが急激に変化するのを少なくする
か、避けることが出来る。
【0100】図21は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図20と同一符号は同一
部分を示す。図21の光増幅装置は図19の光増幅装置
と同様であるが、ALC補正回路90が含まれている。
このALC補正回路98は出力波長多重光信号のパワー
レベルが所定の範囲にあるか否かを判定する。パワーレ
ベルが所定の範囲にない場合には、ALC補正回路98
は自動レベル制御回路66を制御して、可変光減衰器6
4による光信号の減衰により、出力波長多重光信号が所
定範囲のパワーレベルを持つようにする。
【0101】図22は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、図21と同一符号は同一
部分を示す。図22に示す光増幅装置は、図20及び図
21に示す光増幅装置を組み合わせたものである。図2
2を参照すると、ALC補正回路98が自動レベル制御
回路66を制御することにより、出力波長多重光信号の
パワーレベルが所定の範囲に維持される。チャネル数の
変更を通告する制御信号が抽出され、識別されると、監
視信号処理回路70は自動レベル制御機能を停止させる
ので、光出力パワーは一定レベルには維持されない。チ
ャネル数の変更完了により、自動レベル制御機能を再開
させるもので、光出力パワーは、変更されたチャネル数
に対応して一定化される。
【0102】図23は本発明の更に他の実施の形態によ
る光増幅装置の説明図であり、前述の各実施の形態と同
一符号は同一部分を示す。図23を参照すると、チャネ
ル数が変更された場合、一定の減衰量を与えるために可
変光減衰器64を制御する(停止させる)代わりに、光
増幅器全体をAGCモードに変更する。この変更は可変
光減衰器64への入力、 又は可変光減衰器64からの出
力間の比率を一定レベルに制御することにより達成出来
る。この動作は、可変光減衰器64の利得G(0<G<
1)又は可変光減衰器64の光透過率を一定に維持する
ことと同じである。
【0103】従って、図23において、スイッチ104
が監視信号処理回路70に制御されて自動レベル制御回
路66による自動レベル制御と自動利得制御回路603
による自動利得制御動作を切替える。更に詳しくは、例
えば、図4の(A)に示されるように、監視信号処理回
路70は、スイッチ104に対してチャネル数が変更さ
れる前後で自動レベル制御回路66を選択させる。チャ
ネル数が変更されている間は、監視信号処理回路70は
スイッチ104を制御して自動利得制御回路603 を選
択させる。
【0104】図23においても、監視信号処理回路70
に制御されて制御情報を下流側の光中継器等の光装置に
伝送するレーザーダイオード(LD)105を備えてい
る。例えば、以下に詳細に説明されるように、このレー
ザーダイオード(LD)105は監視信号処理回路70
により制御されて、制御情報(前述のチャネル数の変更
の通知やチャネル数の変更完了の通知等の制御信号)を
下流側の中継器等の光装置に送出する。
【0105】図24は図23の光増幅装置の一部の詳細
図であり、前述の各実施の形態と同一符号は同一部分を
示し、60−1,60−2はLOG、60−3〜60−
5は演算増幅器、Ri,Rfは抵抗、66−1,66−
2,OPAは演算増幅器を示す。図24を参照すると、
以下の動作が行われる。 (1).通常は(即ち、チャネル数が変更されていない
とき)、スイッチ104は自動レベル制御回路66(A
LCP側)を選択しているので、可変光減衰器64から
の光出力のパワーレベルは、ホトダイオード583 を介
してモニターされて、基準電圧VALC に対応して一定レ
ベルに維持される。 (2).監視信号処理回路70がチャネル数の変更を通
告する制御信号を受信すると、自動利得制御回路603
の演算増幅器60−3からの利得モニター信号(GM)
107が読み込まれて10〜100msオーダーの時定
数に従った平均利得(減衰量)が決定される。
【0106】(3).上記(2)で決定した平均利得に
対応する基準電圧VAGC が監視信号処理回路70から自
動利得制御回路603 の演算増幅器60−5に加えられ
る。 (4).スイッチ104は自動利得制御回路603 (A
GCP側)を選択する。 (5).監視信号処理回路70は波長多重光信号に含ま
れる新規のチャネル数を示す情報を受信する。 (6).監視信号処理回路70は新規のチャネル数に対
応する基準電圧VALC を自動レベル制御回路66の演算
増幅器66−2に加える。 (7).監視信号処理回路70はチャネル数の変更が完
了したことを示す信号を受信する。または、チャネル数
の変更を通告する信号を受信してから所定の時間が経過
して、チャネル数変更完了を判定する。 (8).スイッチ104は自動レベル制御回路66(A
LCP側)を選択する。
【0107】可変光減衰器64による減衰とトランジス
タ80による制御装置86の駆動電流の関係は、動作温
度等のパラメーターにより決まるが、それらは1対1の
関係にある。従って、上記の項目(2)は、モニターさ
れた駆動電流に基いて平均利得(減衰量)を決定するた
めに、駆動電流を(10〜100msのオーダーの時定
数に関して)モニターする処理(演算増幅器OPAから
の電流モニター信号IM)と置き換えることが出来る。
可変光減衰器64の制御電流は制御されるので、その平
均レベルは一定に維持される。
【0108】図25は本発明の実施の形態による光増幅
装置を用いた波長多重光伝送システムの説明図である。
108は光送信機(Tx or node)、Tx(S
V)は制御信号送信機、110は光受信機(Rx or
node)、112は光増幅器(O−AMP)、11
4は主信号制御部、116は監視信号処理部である。光
増幅器(O−AMP)112は主光信号(波長多重光信
号)とそれに重畳された制御光信号とを増幅する。主信
号制御部114及び監視信号処理部116は、光増幅器
112を制御して、主光信号と制御光信号とを所望のレ
ベルに増幅して受信側へ送出する。そして、受信側の光
受信機110により主光信号を受信処理し、制御信号受
信機Rx(SV)により制御光信号を受信処理する。
【0109】図26は、図25の光増幅器112、主信
号制御部114、及び監視信号処理部116を含む光増
幅装置の構成を示す。図26の光増幅装置は、図3と同
様な構成であるが、監視用の制御光信号を、送信側から
受信側に向かう下流側に送信するためのレーザーダイオ
ード(LD)105を含んでいる。 さらに詳しくは、監
視信号処理回路70は、チャネル数変更等に伴う可変光
減衰器64の減衰量又は光透過率が何時一定に維持され
るか、又は「凍結」されるかを示す情報を、レーザーダ
イオード(LD)105により制御光信号に変換し、主
光信号に多重化して伝送ラインに送出する。
【0110】図27は本発明の実施の形態による複数の
光増幅装置を用いた波長多重光伝送システムを示し、こ
の波長多重光伝送システムは、送信機(Tx)120、
波長多重化光ファイバー増幅器/中継器(OAMP)1
22及び受信機(Rx)124を含んでいる。 又SVT
x,SVRxは制御光信号の送信部及び受信部を示し、
監視信号処理回路等の関連構成は図示を省略している。
又矢印UPSは上流方向、DNSは下流方向を示す。チ
ャネル数が変更されると、システム内の上流側(又は下
流側)ラインのすべてのOAMP122は一定の光利得
制御動作にセットされる。
【0111】各送信機Tx120内に設けられる波長多
重光後置増幅器(図示されない)及び各受信機Rx12
4内に設けられる波長多重光前置増幅器(図示されな
い)は共に一定利得制御動作に制御される。前述の光増
幅装置を備えた全てのOAMP122が一定利得制御状
態に制御された場合は、受信機(Rx)124内の光受
信装置に入力される光信号パワーは変化することがあ
る。
【0112】図25から図27に示される光増幅装置を
有する波長多重光伝送システムに於いて、伝送ライン上
の受信機(Rx)により管理される伝送路内の全ての光
ファイバー増幅器がその減衰量を一定レベルに固定し、
光利得を一定レベルに維持するか否かを決定する事が可
能である。 全ての光ファイバー増幅器が一度その光利得
を一定レベルに維持すると決められた場合には、それを
示す情報が逆方向の伝送路を通じて送信機(Tx)に送
られ、チャネル数の変更が開始される。
【0113】以下は、チャネル数の変更処理のための図
25〜図27に示す光増幅装置を有する波長多重光伝送
システムの動作フローの一例である。 (1).チャネル数の変更を通告する制御信号は上流側
SV送信部(SVTx)から送出される。 (2).各OAMPの監視信号処理回路70はチャネル
数の変更を通告する制御信号を受信する。 (3).各OAMPは関連する可変光減衰器の「凍結」
動作を開始する。 (4).各OAMPは関連する可変光減衰器の「凍結」
動作を完了して、モニター信号にその情報を乗せて伝送
することにより(個々のOAMPを識別するための識別
番号も同様にモニター信号に挿入される)、一定の光利
得制御が開始されたことを示す情報を下流側に送出す
る。
【0114】(5).上流側のSV受信部(SVRx)
は、全ての上流側のOAMPは一定の光利得状態にある
ことを認識する。 (6).下流側のSV送信部(SVTx)は、全ての上
流側のOAMPは一定の光利得状態にあることを通知す
る。 (7).下流側のSV受信部(SVRx)は、全ての上
流側のOAMPは一定の光利得状態にあることを認識す
る。 (8).上流側の送信機(Tx)は実際にチャネル数を
変更する。 (9).上流側のSV送信部(SVTx)は、チャネル
数の変更が完了したことを示す情報を発生する。
【0115】(10).各OAMPの監視信号処理回路
70はチャネル数の変更が完了したことを示す情報を受
信する。 (11).各OAMPは関連する可変光減衰器の動作を
凍結するための凍結動作を中止させ、光出力を一定に保
つ制御を進める。 (12).各OAMPは、モニター信号の形で、光出力
を一定に保つ制御への移行が完了したことを示す情報を
下流側に送出する(個々のOAMPを識別する識別信号
も同様に送出される)。 (13).上流側のSV受信部(SVRx)は、全ての
OAMPがチャネル数の変更処理を行ったことを示す情
報を受信する。 (14).全てのOAMPがチャネル数の変更処理を行
ったことを示す情報は送信機に送出される。
【0116】図28は上記の動作フローを示すタイミン
グ図である。(a)はチャネル数2ch,4ch,8c
h等のチャネル数変更を通告するチャネル数情報、
(b)は動作中のチャネル数情報、(c)はALC参照
信号、(d)はALCロック信号、(e)は状態信号、
(f)はALC補正動作のON,OFF、(g)は全光
パワー、(h)はチャネル対応の光パワーを示し、この
チャネル対応の光パワーは、予め設定したレベル(PR
ESET LEVEL)を維持する場合を示す。
【0117】従って、チャネル数変更の処理において
は、光増幅装置は一時的に自動レベル制御機能(AL
C)を実行するのを中止(FREEZE)して、 代わり
に一定利得機能を行うか、又は光増幅装置全体で一定利
得機能を実行させる。しかし、波長多重光伝送システム
においては、通常は光受信装置に供給される光信号のパ
ワーを一定レベルに維持する必要がある。分極の変化に
よる入力パワーの変化は従来の状況下で生ずるが、光増
幅装置の光利得を一定レベルに維持するように制御する
と、光受信装置に供給される光信号のパワーは変化す
る。
【0118】この問題は、波長多重光信号を個々のチャ
ネルに多重分離し、個々の多重分離したチャネル毎の光
パワーレベルを制御することにより解決できる。図29
は本発明の実施の形態による波長多重光伝送システムの
要部の説明図である。この図29を参照すると、多重分
離装置(DEMUX)125は、波長多重光信号を多重
分離して受信機126にそれぞれ入力する。その時、光
前置増幅器127及び自動レベル制御ユニット128
は、チャネル対応に設けられているので、チャネル対応
の受信機126は一定のパワーレベルで光信号を受信で
きるように制御することができる。
【0119】本発明の上記実施の形態によれば、可変光
減衰器又は光増幅器は、波長多重光信号のチャネル数が
変更される際に、一定の利得を得るように制御可能であ
る。この場合、利得Gは0<G<1の範囲にある。この
ように、可変光減衰器の入力及び出力間の比を一定に維
持することにより、一定の利得を与えるように可変光減
衰器を制御することが出来る。
【0120】又本発明の実施の形態によると、光増幅器
内に希土類をドープした光ファイバーが用いられてい
る。この場合、ドーパントはエルビウム(Er)であ
る。しかし、本発明はエルビウム(Er)がドープされ
た光ファイバーに限定されるものではない。代わりに、
波長に応じて、他の希土類をドープした光ファイバー、
例えば、ネオジウム(Nd)をドープした光ファイバー
又はプラセオジウム(Pd)をドープした光ファイバー
等を使用することが出来る。さらに、例えば、ここに開
示された種々のホトダイオードは光トランジスタに代え
ることも出来る。
【0121】上記の本発明の実施の形態によれば、自動
利得制御回路及び自動レベル制御回路の特定の実施の形
態が開示される。 しかし、本発明はここに開示されてい
るこれらの回路又は他の回路の特定の回路構成に限定さ
れるものではなく、他の多くの異なる回路構成を使用す
ることも可能である。さらに、本発明の上記の実施の形
態によれば、光減衰機能を用いて光信号に対する減衰量
を可変としている。この可変光減衰器についても、既に
知られている各種の構成の可変光減衰器を適用すること
が可能である。
【0122】本発明の幾つかの実施の形態が示され、説
明されているが、この分野の専門知識を有するものにと
っては、特許請求の範囲に述べられている本発明の原理
及び精神から逸脱することなく様々な変更が可能である
ことは明白である。
【0123】以下前述の実施の形態をまとめて列記す
る。(1)可変チャネル数を有する光信号を増幅する光
増幅器と、光信号のチャネル数の変化に対応して増幅さ
れた光信号のパワーレベルを制御する制御装置とを含む
光増幅装置。 (2)光信号のチャネル数を変更する前後においては、
制御装置は光透過率を変化させて増幅した光信号を通過
させ、そのパワーレベルを光信号のチャネル数に応じて
ほぼ一定のレベルに維持させ、光信号のチャネル数が変
更された場合は、制御装置は増幅した光信号を一定の光
透過率で通過させて増幅した光信号のパワーレベルを制
御する構成を有する光増幅装置。 (3)光信号のチャネル数を変更する前後においては、
制御装置は光信号のチャネル数に応じて増幅した光信号
のパワーレベルをほぼ一定のレベルに維持し、光信号の
チャネル数が変更された場合は、制御装置は増幅された
光信号をほぼ一定の利得で増幅する光増幅装置。
【0124】(4)可変チャネル数を有する光信号を増
幅する光増幅器と、光信号のチャネル数を変更する前後
においては、光透過率を変化させて増幅した光信号を通
過させ、そのパワーレベルを光信号のチャネル数に応じ
てほぼ一定のレベルに維持させ、光信号のチャネル数が
変更された場合は、増幅した光信号を一定の光透過率で
通過させる制御装置とを含む光増幅装置。 (5)光信号のチャネル数を変更する前は、制御装置は
光透過率を変化させて増幅した光信号を通過させて、そ
のパワーレベルをチャネル数を変更する前の光信号のチ
ャネル数に応じたレベルに維持させ、光信号のチャネル
数を変更した後は、制御装置は光透過率を変化させて増
幅した光信号を通過させて、そのパワーレベルをチャネ
ル数を変更した後の光信号のチャネル数に応じたレベル
に維持させる構成を有する光増幅装置。 (6)光増幅器は一定利得で光信号を増幅する希土類を
ドープした光ファイバー増幅器とした光増幅装置。
【0125】(7)制御装置は、増幅した光信号を通過
させ、可変光透過率を有する光減衰器と、光信号のチャ
ネル数を変更する前後において、光減衰器の光透過率を
変化させて光信号のチャネル数に応じて増幅した光信号
のパワーレベルをほぼ一定に維持する自動レベル制御ユ
ニットを含む構成を有する光増幅装置。 (8)制御装置は、変更又は一定に維持可能な光透過率
を有する光減衰器を含む構成を有する光増幅装置。 (9)制御装置は、光信号のチャネル数が何時変更され
るかを示す通告信号を受信し、その通告信号を受信する
と、増幅した光信号を一定の光透過率で通過させはじ
め、チャネル数の変更が完了するまでは、増幅した光信
号を一定の光透過率で継続的に通過させる構成を有する
光増幅装置。
【0126】(10)通告信号が光信号に含まれてお
り、制御装置は光信号から通告信号を抽出する構成を有
する光増幅装置。 (11)光信号のチャネル数を変更する前後において
は、制御装置は光の透過率を変化させて、増幅した光信
号を通過させ、その増幅した光信号のパワーレベルを所
定の範囲に維持させる構成を有する光増幅装置。 (12)増幅した光信号を伝送する分散補償光ファイバ
ー(DCF)を含み、制御装置は、分散補償光ファイバ
ー(DCF)による損失変化を検出し、検出された損失
変化を補償するために、増幅した光信号のパワーレベル
を制御する構成を有する光増幅装置。
【0127】(13)増幅した光信号を伝送する分散補
償光ファイバー(DCF)、及び損失変化を検出し、光
減衰器の光透過率を制御して検出した変化を補償するよ
うにした損失補償回路を有する光増幅装置。 (14)損失補償回路は、光減衰器の光透過率を制御し
て増幅した光信号のパワーレベルを所定の範囲に維持す
る構成を有する光増幅装置。 (15)光信号のチャネル数が変更された場合に、制御
装置は、一定の光透過率で増幅した光信号を所定の時間
だけ通過させ、所定の時間が経過した後で変更した光透
過率で増幅した光信号を通過させはじめる構成を有する
光増幅装置。
【0128】(16)制御装置は、光信号のチャネル数
の変更が何時完了するかを示す完了信号を受信し、その
完了信号を受信すると、変更した光透過率で増幅した光
信号を通過させはじめ、増幅した光信号のパワーレベル
をほぼ一定のレベルに維持する構成を有する光増幅装
置。 (17)光信号のチャネル数が変更された後に、変更し
た光透過率で増幅した光信号を通過させはじめた後で、
制御装置は完了信号を下流方向に伝送させて、チャネル
数の変更に応じて制御装置が制御動作を完了したことを
示す構成を有する光増幅装置。 (18)制御装置は、何時光信号のチャネル数が変更さ
れるかを示し、又何時増幅した光信号を一定の光透過率
で通過させるかを示す通告信号を受信し、通告信号が下
流側に送出されることにより下流側光増幅器の各々の出
力を制御する構成を有する光増幅装置。
【0129】(19)複数の光増幅器を含み、各光増幅
器に対しては識別信号を下流方向に送出して光増幅器を
識別する構成を有する光増幅装置。 (20)制御装置は、光信号のチャネル数の変更の後の
変更した光透過率によって、増幅した光信号を通過させ
始めた後に、完了信号を下流側に送信し、チャネル数の
変更に対応して制御が完了したことを示す構成を有する
光増幅装置。 (21)各光増幅器に対して、識別信号を下流側に送出
して光増幅器を識別する構成を有する光増幅装置。
【0130】(22)光信号のチャネル数が変更された
場合に、制御装置は、所定の時間だけ一定の光透過率で
増幅した光信号を通過させ、所定の時間が経過した後
は、変更した光透過率で増幅した光信号を通過させ始め
る構成を有する光増幅装置。 (23)各光増幅器に対して、識別信号を下流側に送出
してそれぞれの光増幅器を識別する構成を有する光増幅
装置。 (24)光信号のチャネル数が変更された場合に、制御
装置は、所定の時間だけ一定の光透過率で、増幅した光
信号を通過させ、所定の時間が経過した後は、変更した
光透過率で、増幅した光信号を通過させ始める構成を有
する光増幅装置。
【0131】(25)光信号のチャネル数が変更された
場合に、制御装置は、所定の時間だけ一定の光透過率
で、増幅した光信号を通過させ、所定の時間が経過した
後は、変更した光透過率で、増幅した光信号を通過させ
始める構成を有する光増幅装置。 (26)複数の光増幅器を含み、各光増幅器に対して、
識別信号を下流側に送出してそれぞれの光増幅器を識別
する構成を有する光増幅装置。 (27)制御装置を通過した後の光信号を個々の信号に
多重分離するデマルチプレクサー(多重分離装置)、及
びそれぞれ個々の信号のパワーレベルを制御して、制御
装置が一定の光透過率で増幅した光信号を通過させた場
合に、個々の信号のパワーレベルをほぼ一定に維持する
自動レベル制御ユニットを有する光増幅装置。
【0132】(28)制御装置を通過した後の光信号を
光信号のチャネル数にそれぞれ対応する個々の信号に多
重分離するデマルチプレクサーと、個々の信号にそれぞ
れ対応し対応する個々の信号を受信する受信器、及び対
応する受信器に受信される前にそれぞれの信号のパワー
レベルを制御して、制御装置が増幅した光信号を一定の
光透過率で通過させた場合の個々の信号のパワーレベル
をほぼ一定に維持する自動レベル制御ユニットを有する
光増幅装置。 (29)可変チャネル数を有する光信号を増幅する光増
幅器と、光信号のチャネル数の変更に対応して増幅され
た光信号を制御する制御装置と、制御され且つ増幅され
た光信号をチャネル対応の光信号に多重分離するデマル
チプレクサーと、それぞれチャネル対応の光信号のパワ
ーレベルを制御して、個々の光信号のパワーレベルをほ
ぼ一定に維持する自動レベル制御ユニットとを含む構成
を有する光増幅装置。 (30)光信号のパワーレベルをほぼ一定に保ち、対応
する出力光信号を生成する自動レベル制御ユニットと、
一定の利得で自動レベル制御ユニットの出力光信号を増
幅する光ファイバー増幅器とを含む構成を有する光増幅
装置。
【0133】(31)光信号のチャネル数が変更される
前後では、変更した光透過率で、光ファイバーの増幅器
の増幅された出力光信号を通過させて、光信号のチャネ
ル数に対応して増幅された出力光信号のパワーレベルを
ほぼ一定に維持し、光信号のチャネル数が変更された場
合は、一定の光透過率で光ファイバー増幅器の出力光信
号を通過させる制御装置を含む光増幅装置。 (32)光信号のチャネル数が変更される前後では、制
御装置は光ファイバー増幅器の増幅された出力光信号を
通過させて、増幅された出力光信号のパワーレベルを所
定の範囲に維持する構成を有する光増幅装置。 (33)制御装置は、何時光信号のチャネル数が変更さ
れるかを示し、又何時増幅した光信号を一定の光透過率
で通過させるかを示す通告信号を受信する構成を有する
光増幅装置。
【0134】(34)制御装置は、何時光信号のチャネ
ル数が変更されるかを示す完了信号を受信し、この完了
信号により何時増幅した出力光信号を、変更した光透過
率で通過させるかを決めるもので、複数の下流側光増幅
器を含み、完了信号を下流側に送出されることにより下
流側光増幅器の各々の出力を制御する構成を有する光増
幅装置。 (35)制御装置は、光信号のチャネル数の変更の後の
変更した光透過率で、増幅した光信号を通過させ始めた
後に、完了信号を下流側に送信し、チャネル数の変更に
対応して制御が完了したことを示す構成を有する光増幅
装置。 (36)制御装置は、光信号のチャネル数の変更の後の
変更した光透過率で、増幅した光信号を通過させ始めた
後に、完了信号を下流側に送信し、チャネル数の変更に
対応して制御が完了したことを示す構成を有する光増幅
装置。
【0135】(37)光信号のチャネル数が変更された
場合に、制御装置は所定の時間だけ一定の光透過率で増
幅した光信号を通過させ、所定の時間が経過した後は、
変更した光透過率で増幅した光信号を通過させ始める構
成を有する光増幅装置。 (38)光信号のチャネル数が変更された場合に、制御
装置は所定の時間だけ一定の光透過率で増幅した光信号
を通過させ、所定の時間が経過した後は、変更した光透
過率で増幅した光信号を通過させ始める構成を有する光
増幅装置。 (39)光信号のチャネル数が変更された場合に、制御
装置は所定の時間だけ一定の光透過率で増幅した光信号
を通過させ、所定の時間が経過した後は、変更した光透
過率で増幅した光信号を通過させ始める構成を有する光
増幅装置。
【0136】(40)光信号のチャネル数が変更された
場合に、制御装置は所定の時間だけ一定の光透過率で増
幅した光信号を通過させ、所定の時間が経過した後は、
変更した光透過率で増幅した光信号を通過させ始める構
成を有する光増幅装置。 (41)複数の光増幅器を含み、各光増幅器に対して、
識別信号を下流側に送出してそれぞれの光増幅器を識別
する構成を有する光増幅装置。 (42)複数の光増幅器を含み、各光増幅器に対して、
識別信号を下流側に送出してそれぞれの光増幅器を識別
する構成を有する光増幅装置。
【0137】(43)複数の光増幅器を含み、各光増幅
器に対して、識別信号を下流側に送出してそれぞれの光
増幅器を識別する構成を有する光増幅装置。 (44)複数の光増幅器を含み、各光増幅器に対して、
識別信号を下流側に送出してそれぞれの光増幅器を識別
する構成を有する光増幅装置。 (45)可変チャネル数を有する光信号を増幅する光増
幅器と、光信号のチャネル数を変更する前後において
は、光信号のチャネル数に応じて増幅した光信号のパワ
ーレベルをほぼ一定のレベルに維持し、光信号のチャネ
ル数が変更された場合は、増幅した光信号をほぼ一定の
利得で増幅する制御装置とを含む構成を有する光増幅装
置。
【0138】(46)制御装置は、増幅した光信号を通
過させ、可変光透過率を有する光減衰器、及び光信号の
チャネル数を変更する前後において、光減衰器の光透過
率を変化させて光信号のチャネル数に応じて、増幅した
光信号のパワーレベルをほぼ一定に維持する自動レベル
制御ユニットを含む構成を有する光増幅装置。 (47)光信号のチャネル数が変更された場合は、自動
レベル制御ユニットは光減衰器の光透過率を一定に維持
する構成を有する光増幅装置。 (48)制御装置は、増幅した光信号をさらに増幅する
光増幅器、及び光信号のチャネル数を変更する前後にお
いて、制御装置の光増幅器の利得を変化させて、光信号
のチャネル数応じて、制御装置の光増幅器で増幅された
光信号のパワーレベルをほぼ一定に維持する自動レベル
制御ユニットを含む構成を有する光増幅装置。
【0139】(49)制御装置は、光信号のチャネル数
が何時変更されるかを示す通告信号を受信し、その通告
信号を受信すると、増幅した光信号をほぼ一定の利得で
増幅し始め、チャネル数の変更が完了するまで増幅した
光信号をほぼ一定の利得で継続的に増幅する構成を有す
る光増幅装置。 (50)通告信号が光信号に含まれており、制御装置は
光信号から通告信号を抽出する構成を有する光増幅装
置。 (51)増幅した光信号を伝送する分散補償光ファイバ
ー(DCF)を含み、制御装置は分散補償光ファイバー
(DCF)による損失変化を検出し、増幅した光信号の
パワーレベルを制御して検出した変化を補償する構成を
有する光増幅装置。
【0140】(52)光信号のチャネル数が変更された
場合に、制御装置は増幅した光信号を所定の時間だけほ
ぼ一定の利得で増幅し、所定の時間が経過した後で増幅
した光信号のパワーレベルをほぼ一定のレベルに維持し
始める構成を有する光増幅装置。 (53)制御装置は、光信号のチャネル数の変更が何時
完了するかを示す完了信号を受信する構成を有する光増
幅装置。 (54)光信号のチャネル数が変更された後に、増幅し
た光信号のパワーレベルをほぼ一定のレベルに維持しは
じめた後で、制御装置は完了信号を下流方向に伝送させ
て、チャネル数の変更に応じて制御装置が制御動作を完
了したことを示す構成を有する光増幅装置。
【0141】(55)制御装置からの光信号を個々の信
号に多重分離するデマルチプレクサー、及びチャネル対
応の光信号のパワーレベルを制御して、制御装置が増幅
した光信号をほぼ一定の利得で増幅した場合のチャネル
対応の光信号のパワーレベルをほぼ一定に維持する自動
レベル制御ユニットを含む構成を有する光増幅装置。 (56)可変チャネル数を有する光信号を増幅する光増
幅器と、増幅した光信号を通過させ、可変光透過率を有
する光減衰器と、光信号のチャネル数が変更される前
は、光減衰器の光透過率を変化させて、増幅した光信号
のパワーレベルをチャネル数が変更される前の光信号の
チャネル数に応じたほぼ一定のレベルに維持し、光信号
のチャネル数が変更された時は、光減衰器の光透過率を
一定に維持し、光信号のチャネル数が変更された後で
は、光減衰器の光透過率を変化させて、増幅した光信号
のパワーレベルをチャネル数が変更された後の光信号の
チャネル数に応じたほぼ一定のレベルに維持する制御装
置とを含む構成を有する光増幅装置。 (57)可変チャネル数を有し、光増幅器により増幅さ
れる光信号を制御するための方法であって、光信号のチ
ャネル数を変更する前後においては、変更した光透過率
で増幅した光信号を通過させて、増幅した光信号のパワ
ーレベルを光信号のチャネル数に応じてほぼ一定のレベ
ルに維持し、光信号のチャネル数が変更された時は、一
定の光透過率で増幅した光信号を通過させる過程を含む
光増幅装置の制御方法。 (58)可変チャネル数を有し、光増幅器により増幅さ
れる光信号を制御するための方法であって、光信号のチ
ャネル数を変更する前後においては、光信号のチャネル
数に応じて、増幅した光信号のパワーレベルをほぼ一定
レベルに維持し、光信号のチャネル数が変更された時
は、増幅された光信号をほぼ一定の利得で増幅する過程
を含む光増幅装置の制御方法。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複数の
波長の光信号に対応した複数のチャネルを有する波長多
重光信号のチャネル数の変更を決定し、チャネル数の変
更を、波長多重光信号を増幅する光増幅手段に通知し、
チャネル数変更の通知により、光増幅手段の利得を一定
に制御する過程を含むものであり、システム運用中のチ
ャネル数変更に於いても、チャネル対応の光信号レベル
を所定レベルに維持することが可能となり、波長多重光
信号の非線形特性の劣化やS/Nの劣化を抑制するがで
きる利点がある。
【0143】又チャネル数変更過程に於いて、利得一定
制御に切替えてチャネル数変更を実行し、その後にレベ
ル一定制御に切替えて、増幅出力光信号のレベルをチャ
ネル数に対応した値とすることが可能となり、チャネル
数の変更を安定に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長多重光伝送システムの説明図である。
【図2】波長多重光伝送システムの光増幅装置の説明図
である。
【図3】本発明の実施の形態による光増幅装置の説明図
である。
【図4】本発明の実施の形態による光信号のチャネル数
Nが変化した場合の光増幅装置の動作を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の実施の形態による自動利得制御回路の
説明図である。
【図6】本発明の実施の形態による自動レベル制御回路
の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態による自動レベル制御回路
のスイッチング回路の説明図である。
【図8】本発明の他の実施の形態による自動レベル制御
回路の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の形態による自動レベル制御
回路の説明図である。
【図10】本発明の他の実施の形態による光増幅装置の
説明図である。
【図11】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図12】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図13】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図14】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図15】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図16】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図17】本発明の実施の形態による図16に示した光
増幅装置の変更例の説明図である。
【図18】本発明の実施の形態による光増幅装置におけ
る希土類をドープした光ファイバー(EDF)の利得−
波長特性,光フィルターの光透過率及び光フィルターの
総合利得の説明図である。
【図19】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図20】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図21】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図22】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図23】本発明の更に他の実施の形態による光増幅装
置の説明図である。
【図24】本発明の実施の形態による図23に示す光増
幅装置の一部の詳細図である。
【図25】本発明の実施の形態による光増幅装置を用い
た波長多重光伝送システムの説明図である。
【図26】本発明の実施の形態による図25に示す光増
幅装置を示す詳細図である。
【図27】本発明の実施の形態による複数の光増幅装置
を用いた波長多重光伝送システムの説明図である。
【図28】本発明の実施の形態による光増幅装置の動作
を示すタイミング図である。
【図29】本発明の実施の形態による波長多重光伝送シ
ステムの要部の説明図である。
【符号の説明】 1000 第一の部分 2000 第二の部分 521 希土類ドープ光ファイバー 541 〜543 光分岐カプラー 551 ,552 光アイソレーター 561 光波長多重化カプラー 581 〜584 ホトダイオード(PD) 591 励起レーザーダイオード(LD) 601 自動光利得制御回路(AGC) 64 可変光減衰器(ATT) 66 自動レベル制御回路(ALC) 70 監視信号処理回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−195733(JP,A) 特開2000−174710(JP,A) 特開 平8−95097(JP,A) 特開 平6−152526(JP,A) 特開 平5−37472(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28 H04J 14/00 - 14/08 H01S 3/06 H01S 3/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる波長の光信号に対応した複数のチ
    ャネルを有し、該チャネルの数を変更可能とした波長多
    重光信号を光増幅装置で増幅して伝送する波長多重光伝
    送システムの制御方法であって、 光増幅手段と光減衰手段とを有する光増幅装置の前記光
    増幅手段を利得一定で動作させるように制御し、 前記光減衰手段の減衰量を前記波長多重光信号のチャネ
    ル数を変更する前後に於いて前記光増幅装置の増幅出力
    波長多重光信号がチャネル数に対応した一定のレベルに
    なるように制御し、 前記波長多重光信号のチャネル数を変更する時は前記光
    減衰手段の光透過率を一定で動作させるように制御する
    過程を含む ことを特徴とする波長多重光伝送システムの
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記光信号のチャネル数を変更して所定
    時間が経過した後に、前記光信号のチャネル数に応じた
    光出力となるように前記光減衰手段の光透過率を制御す
    る過程を含むことを特徴とする請求項1記載の波長多重
    光伝送システムの制御方法。
  3. 【請求項3】 前記光信号のチャネル数が何時変更され
    たかを示す通知信号を受信し、該通知信号の変更時間に
    従って光透過率を一定に制御する過程を含むことを特徴
    とする請求項1記載の波長多重光伝送システムの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記光増幅装置からチャネル数の変更に
    よる制御動作完了を下流方向に通知する過程を含むこと
    を特徴とする請求項1記載の波長多重光伝送システムの
    制御方法。
  5. 【請求項5】 前記波長多重光伝送システムの端局から
    前記光増幅装置を制御するためのチャネル数の情報を送
    信する過程を含むことを特徴とする請求項1記載の波長
    多重光伝送システムの制御方法。
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