JP4118091B2 - Ase光を利用したプリアンプのゲイン設定方法及び、これを適用するwdm光伝送装置 - Google Patents

Ase光を利用したプリアンプのゲイン設定方法及び、これを適用するwdm光伝送装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長分割多重 (WDM)光伝送システムに適用されるWDM伝送装置に関する。特に、本発明は、WDM光伝送装置における、ASE(Amplified Spontaneous Emission)光を利用したプリアンプのゲイン設定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
WDM技術を用いた光伝送システムが実用化されている。かかる光伝送システムにおいて使用されるWDM光伝送装置に対し、近年ますます光伝送技術が進歩している中、光波長単位で光信号の挿入/分岐(ADD/DROP)する機能及び光パスプロテクション(path protection)スイッチ機能をサポートする、光ADM装置を用いたWDMリングネットワークの実用化が要求されている。
【0003】
図1は、ネットワークの各ノードに置かれるWDM伝送装置の構成例示す図である。破線で囲われた部分は、光信号の挿入/分岐(ADD/DROP)する機能及び光パスプロテクション(path protection)スイッチ機能を有する光ADM装置100である。
【0004】
この光ADM装置100の入力側及び出力側において、双方向で波長分割多重(WDM)信号を入力し、プリアンプ101、115を通して光ADM装置100内の波長多重分離装置102、114に入力する。波長多重分離装置102、114で、各波長の光信号に分離する。
【0005】
波長分離された光信号は光スイッチユニット103に入力し、設定されている方路に切り替え出力される。さらに、ノードにおいて、図1では示されていないトランスポンダから光信号が挿入(ADD)され、分岐(DROP)される。
【0006】
ここで、光スイッチユニット103の機能を概念的に図2に示す。図2において、スイッチユニット103は各波長λに対して2×2スイッチを搭載している。2×2スイッチはスルー設定(図2A)とアッド/ドロップ設定(図2B)の2つの状態を有している。
【0007】
図2Aにおけるスルー設定時にはプリアンプ101,115からの出力を2×2スイッチ103−1を通して、ポストアンプ105,111の入力側に接続する。
【0008】
また、図2Bにおけるアッド/ドロップ設定時には、図示しないトランスポンダからの現用W側の信号をADD端子125から入力し、2×1スイッチ103−2及び2×2スイッチ103−1を通してポストアンプ105,111の入力側に接続する。さらに、プリアンプ101,115からの該当ノードにおいて、分岐する際は、2×2スイッチ103−1を通し、カプラ103−3により現用及び、予備側に接続して分岐する。
【0009】
光スイッチ103から出力される波長分離された光信号お呼び、2×1スイッチ103−2を通して挿入された光信号は、可変光減衰器(VOA)106、116を通してレベル調整され波長多重装置104,112に入力する。ここで、再び波長多重されたWDM信号としてポストアンプ105,111に入力する。
【0010】
かかる図1、図2に示す従来のWDM伝送装置では、ポストアンプ105,111は常時AGCモードで運用し、プリアンプ101、115はALCモードでゲイン設定を行った後、AGCモードで運用していた。
【0011】
ここで、上記AGCモード及びALCモードの意味を説明する。
【0012】
AGC(Automatic Gain Control)モードは、光アンプであるポストアンプ105,111への光入力レベルと光出力レベルの比(ゲイン)を一定に保つ制御モードである。
【0013】
AGCモードでは、光アンプの入力レベルが変動した場合、光アンプのゲインが一定のため、光アンプの出力レベルも入力レベルに追随して変動する。光アンプに入力される光信号の多重波長数が変化した場合、ゲインは一定のため、各波長の入力レベルが変化しなければ、各波長の出力レベルも変化しない。このため、新たな波長を追加・削除しても既存の波長を用いたサービスに影響はない。
【0014】
一方、ALC(Automatic Level Control)モードは、多重波長数nの一波あたりの目標出力レベルをPnとした場合に、光アンプであるプリアンプ101,115への光入力レベルによらず、光アンプのトータル出力Poが一定(=Pn×n)になるように光アンプのゲインを制御するモードである。したがって、光アンプはトータル出力Poを求めるために、多重波長数nの情報が必要である。
【0015】
すなわち、ALCモードでは光アンプの入力レベルが変動しても、光アンプのトータル出力レベルが一定になるように光アンプを制御する。
【0016】
このために、光アンプに入力される光信号において、波長多重された波長の一つが断になった場合、ALC制御によりトータル出力レベルを一定にするように制御される。これにより断になった波長以外の波長成分に対し、より強く増幅することになる。
【0017】
この結果、断になった際の光レベルより遅れて、多重波長数n情報が更新されるため、それまでの間は1波あたりの目標出力レベルから外れ、データエラーを生じる恐れがある。
【0018】
また、光アンプに入力される光信号に新たに一波が追加になった場合も、ALC制御によりトータル出力レベルを一定にしようとし、多重波長数nが更新されるまでは、追加された以外の波長の光アンプ出力レベルが低下することになる。
【0019】
このように、ALCモードでは、光アンプに入力する波長数が増減した場合に各波長の出力レベルが変化し、この波長光を受信するO/S(光/信号)変換モジュールの入力許容レベル範囲からはずれた場合に信号がエラーを生じることになる。
【0020】
したがって、一旦ALCモードでゲイン設定を完了した後は、AGCモードに遷移し、波長数増減が発生しても目標出力レベルを一定に保つようにしている。
【0021】
かかる従来の装置でのプリアンプゲイン設定シーケンスを図3に示す。さらに、図4に示すように、光伝送路122を介して接続されるノード1とノード2との関係において説明する。
【0022】
図1においては示されていない制御ユニットにより初期設定として波長数がノード1のポストアンプ105に通知される(処理工程P1)。ついで、後に説明するように次ノード2のプリアンプ201でのゲイン設定のために波長数が必要なために、OSC(光監視)信号により波長数が次ノード2のプリアンプ201まで、順次に通知される(処理工程P1−1,P1−2、P1−3)。
【0023】
ポストアンプ105は、立ち上げ状態で入力レベルが閾値以上になると常にAGCモードで動作し(処理工程P2)、可変光減衰制御部107の制御により可変光減衰器(VOA)106が調整され、出力レベルが安定する。出力レベルが安定すると、出力安定情報を生成する(処理工程P3)。この出力安定情報は、ノード1の後に説明されるOSCユニットに送られる(処理工程P2−1)。そこで、図4に示すように、出力安定情報をOSC信号に載せ、光伝送路122を通して次ノード2のOSCユニットに送る(処理工程P2−2)。
【0024】
ここで、ポストアンプ105の出力レベルが安定になる為には、スルー光(図2A参照)に対しては波長数変動がなく安定していること、挿入(ADD)光に対しては波長数変動がなくトランスポンダからの出力光が安定していることが必要である。
【0025】
したがって、ポストアンプ105は、出力レベルを監視し、ポストアンプ出力レベル安定ビットを出力安定情報としてOSC信号により次ノード2のプリアンプ201に送信する。ノード2では、OSC信号からかかる出力安定情報を求め、ノード2のプリアンプ201に送る(処理工程P3−3)。ノード2のプリアンプ201では、前ノード1のポストアンプ104からの波長情報により波長数が1以上であり、且つ出力安定情報を受信した場合、ALCモードでゲイン設定を行う(処理工程P4)。ゲイン設定が終了すると、プリアンプ201は、AGCモードに遷移する(処理工程P5)。
【0026】
このように、従来のWDM伝送装置では、ポストアンプ105、111は常時AGCモードであり、プリアンプ101,115は1波相当レベル以上の光入力がなければALCモードによりゲイン設定をすることができなかった。
【0027】
したがって、システムとしては1波以上の光レベルが存在するスパン(ノード間隔)ではプリアンプ101、115のゲイン設定をすることが可能である。
【0028】
しかし、障害が生じて現用回線を予備回線に切り替えるとき、あるいは、ネットワークの再構築等の場合、0波のスパンとなり、また光レベルが1波より小さくなり、波長数変動や前ノードのプリアンプがゲイン設定中によってポストアンプ入力レベルが変動してしまったりする。かかる場合には、ゲイン設定することができなかった。かかる点においては、従来システムでは完全なスパン独立の立ち上げとは呼べなかった。
【0029】
このように従来のWDM伝送装置では、障害から復旧し立ち上げようとする場合、あるいはネットワーク構築されたシステムを新規に立ち上げようとする場合等では、スパンのポストアンプ105に入力される光レベルが1波以上存在し、かつ出力が安定しているという条件を満たす場合においてのみ次ノードのプリアンプ201のゲイン設定が可能であった。
【0030】
すなわち、プリアンプにおいては、ポストアンプ出力レベル安定ビットが安定を示さなければゲイン設定を行なわないようにしていた。つまり、ポストアンプに入力される光レベルが安定しないと次ノードのプリアンプのゲイン設定が開始できなかった。
【0031】
同様に、複数のノードをリング上に繋ぐリングネットワークにおいて、全ノードのプリアンプのゲイン設定を一斉に行なおうとする場合、各スパンのゲイン設定は前ノードからのスルー光がある場合には、前スパンのゲイン設定完了後でないとスパン設定ができない。このために結果的に波長λが挿入(アッド)されるノードから順番にゲイン設定が完了していく。図5にリングネットワークの一例を示す。
【0032】
図5において、ノード1〜6は、リング状に接続が構成されている。ノード1から波長λ1を挿入(アッド)し、ノード2からノード5まではスルー、ノード6で分岐(ドロップ)する場合、プリアンプ1〜6のゲイン設定を一斉に開始しようとすると、ノード2のプリアンプ201はノード1のポストアンプ105からの出力安定ビットを待ち、ノード2のポストアンプ205はプリアンプ201からの光出力レベルが1波レベルに満たないか、安定していないために出力安定ビットを送出できない。
【0033】
以下同様に、ノード3〜ノード6において、プリアンプ302〜602、ポストアンプ305〜605は、前ノードのポストアンプの出力安定が条件となる。
【0034】
また、プリアンプ102〜602のゲイン設定トリガは、プリアンプがシェルフに実装され、インサービス設定がされた後、プリアンプが自動的に前ノードのポストアンプからの出力安定ビットを監視し、安定であればゲイン設定を行なっていた。つまり、前ノードのポストアンプは、次段のプリアンプがいつゲイン設定を行なっているかを認識する構成ではなかった。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】
上記をまとめると、従来装置においては、プリアンプがALCモードでゲイン設定を行なう際、プリアンプの入力レベルと出力レベルをモニタし、その差をゲインとして求める。しかし、プリアンプへの入力レベルが1波より小さいレベルではゲイン設定ができないため、0波スパンではプリアンプのゲイン設定ができないという問題が存在していた。
【0036】
0波スパンでプリアンプのゲイン設定ができないと、図6に示すようにOSPPR(Optical Shared Path Protection RING)サービスチャンネル(例えば、図6Aにおいて、ノードN1〜N5の回線)をプロテクションパス(図6Aにおいて、ノードN1、N8,N7,N6、N5の回線)に切り替えたときに、そのパスのアンプのゲイン設定を開始するためプロテクション切り替え時間(50mSec以内)の要求を満足できないという問題があった。
【0037】
かかる問題を解決するため、RING内に1波以上のOUPSR(Optical Unidirectional Path Switched RING)を持たせたり、図6Bに示すOSPPR(Optical Shared Path)のアッド光をブリッジさせ、プロテクションパスにも光を通したりすることにより、RING内の各スパンに常に1波以上の光が存在するよう構成する提案があるが、顧客にシステム運用上の制約を設けなくてはならないという問題が残る。
【0038】
また、ポストアンプユニット内に光源を設け、0波スパンでのプリアンプのゲイン設定時にはこの光源を使用することが考えられる。しかし、ユニット上の実装面積の増加及び、光源及び切り替えスイッチのコストアップになるという問題が残る。
【0039】
かかる点から本願発明者は、検討により、従来の光伝送システムにおいて好ましくなく、減衰するような対策がとられてきたASE光を積極的にアンプのゲイン設定に利用できることが可能であることを見出した。
【0040】
したがって、本発明の目的はかかるASE光を利用したWDM光伝送装置における、ASE光を利用したプリアンプのゲイン設定方法及び、これを適用するWDM光伝送装置を提供することにある。
【0041】
【課題を解決するための手段】
上記の本発明の課題を達成するWDM光伝送装置の第1の態様は、リングネットワーク、又はオープンリングネットワークのノードに置かれるWDM光伝送装置であって、多重波長数nに対し、光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと、光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを持つプリアンプと、アンプのゲインをAGCモードより高く設定し、ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと、AGCモードの2つの制御モードを持つポストアンプとを有し、前記ASEモードにおいて、前記ポストアンプのASE光を出力させ、該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置におけるプリアンプのゲインがALC制御で設定されることを特徴とする。
【0042】
上記の本発明の課題を達成するWDM光伝送装置の第2の態様は、第1の態様において、さらに、前記ポストアンプから出力される波長多重信号に光監視信号を多重する第1のカプラと、Cバンド波長多重信号とLバンドを多重する第2のカプラと、前ノードから入力するCバンドWDM信号とLバンド波長多重信号を分離する第1のスプリッタと、前ノードから入力する前記OSC信号を分離する第2のスプリッタを有し、前段のノードのポストアンプから出力されるASE光出力レベルから、前記プリアンプで前記第1のスプリッタと第2のスプリッタが遮断する波長帯域の光レベルをあらかじめ差し引いた光レベルが、n波相当になるように前記ASE光出力レベルを調整し、前記プリアンプでは前ノードのポストアンプから波長数nの波長多重信号を受信し、前記該波長多重信号のASE光を利用して、前記プリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0043】
かかる構成により、スパン間に波長λが1波もないいわゆる0波スパンにおいても、1波以上のスパンにおいても、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことができる。また、プリアンプのゲイン設定が完了しているため、リング内のワークパスから、このスパンを通るプロテクションパスに切り替えが発生しても、直ちにアクティブパスのサービスを開始することができるWDM装置の提供が可能である。また、0波スパンにおいても、新たにプリアンプゲイン設定用の光源をもつことなく、現状のポストアンプを使用して次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことができ、更にASE光を利用したアンプゲイン設定の際、ASE光のレベル帯域がC/Lスプリッタと、OSCスプリッタでカットされることによるゲイン設定誤差を無くすことができる。
【0044】
さらに、本発明に従うWDM装置の第3の態様は、前記ポストアンプに入力する波長多重信号を遮断するシャッターを有し、前記ポストアンプがASEモードに遷移する時に、前記シャッターを閉じ、前記波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにし、前記ポストアンプがAGCモードに遷移後に、前記シャッターを開け、前記波長多重信号を前記ポストアンプに入力させることにより、前記ポストアンプから光サージの出力を防止することを特徴とする。
【0045】
かかる構成では、WDMシャッターの配置により、ASEモードにおいて、ポストアンプからの光サージを防止し、ポストアンプの光レベルモニタ部や次ノードプリアンプ内の入力光モニタ部等の光デバイス破損を防止することができる。
【0046】
上記の本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第1の態様は、リングネットワーク、又はオープンリングネットワークのノードに置かれ、プリアンプとポストアンプを有するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法であって、前記プリアンプに対し、多重波長数nに対し、光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと、光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを設定し、前記ポストアンプのゲインをAGCモードより高く設定し、ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと、AGCモードの2つの制御モードを設定し、前記ASEモードにおいて、前記ポストアンプのASE光を出力させ、該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置における前記プリアンプのゲインをALC制御で設定することを特徴とする。
【0047】
かかる構成により、プリアンプでは、常に一定レベルのポストアンプASE出力光のみでゲイン設定を行なうため、ポストアンプから、波長数やポストアンプ出力レベル情報を次ノードのプリアンプに通知しなくてもよい。この結果、アンプ立ち上げに関するインタフェースやシーケンスがシンプルになり、立ち上げ時間の短縮やコストダウンに効果がある。
【0048】
本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第2の態様は、第1の態様の方法において、前記ポストアンプの入力側に波長多重信号の入力を遮断するシャッターを設け、前記ASE光を利用して次ノードの前記プリアンプのゲイン設定を行なう時に、前記シャッターを閉じ波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにして、前記ポストアンプからは常に一定レベルのASE光のみを出力し、前記プリアンプでは常に一定レベルのASE出力光のみでゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0049】
かかるシャッターを設ける構成により、サービスネットワーク内で立ち上げようとするスパン以外のスパンに影響を与えることなく、またサービスネットワーク内のサービスチャンネルを断させることなく、立ち上げスパン単独でプリアンプのゲイン設定を行ない、サービスの品質を高めることができる。
【0050】
本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第3の態様は、第2の態様の方法において、前記リングネットワーク、又はオープンリングネットワーク内のノードにおけるスルー光とアッド光を前記シャッターで遮断させ、前記シャッターに遮断状態時に、下流ノードにチャンネルアラーム情報を送出し、該当のスパンのみにおいて、前記ポストアンプのASE光で、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0051】
さらに、本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第4の態様は、第2または、第3の態様の方法において、前記プリアンプのゲイン設定が必要な場合には、光監視信号(OSC)を前ノードのポストアンプ部に対してASE光出力要求を送信し、前記ポストアンプ部がASE 光出力要求を受信後、前記ポストアンプ部はWDMシャッターを閉じ、ASEモードに遷移し、ついで、前記ポストアンプ部は、ASE光出力が安定した時点で前記プリアンプのゲイン設定が必要な次ノードのプリアンプ部に対してASE光出力安定情報を通知し、前記プリアンプにALCモードにより、ゲイン設定を開始する許可を与え、前記プリアンプは前ノードの前記ポストアンプ部のポストアンプからASE光出力安定情報を受信した後、前記ASE光を利用してALCモードでゲイン設定を行ない、その後、AGCモードに遷移し、前ノードのポストアンプ部に対してASE光出力要求の送信を中止し、前ノードのポストアンプ部では、ASE光出力要求を受信しなくなった時点で、ポストアンプがAGCモードに遷移し、前記WDMシャッターを開け、前記次ノードのプリアンプ部に対してASE光出力安定情報の通知を中止することを特徴とする。
【0052】
この構成によれば、プリアンプは、ポストアンプのASE光を利用し、自動的にプリアンプのゲイン設定を完了させことができるため、オペレータの手を煩わせることなく、常にサービスインできる状態にさせることができる。例えば、電源断からの復旧や、プリアンプユニットの交換を行なった場合でも、自動的にサービスを開始できるという効果がある。
【0053】
また、本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第5の態様は、第1の態様の方法において、前記プリアンプのゲイン設定を、前記プリアンプ部が搭載されたユニットを交換した場合に行なうことを特徴とする。
【0054】
したがって、プリアンプユニットを交換後、そのスパンが0波であっても、1波以上のスパンであっても自動的にプリアンプのゲイン設定を完了させることができ、オペレータはただユニットを交換するだけで、自動的にプリアンプ交換前のサービスを復旧できるという効果がある。
【0055】
本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第6の態様は、第1の態様の方法において、スパン間のAPSD(Automatic Power Shut Down)復旧後、前記スパンにあるプリアンプ部が前記APSD復旧を検出し、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、前記プリアンプのゲインの再設定を行なうことを特徴とする。
【0056】
かかる構成により、あるスパン間のAPSD復旧後、そのスパンが0波であっても、1波以上のスパンであっても自動的にプリアンプのゲイン設定を完了することができる。APSDの発生要因の例として、ファイバー断や、ポストアンプユニットの交換があげられるが、ファイバー断の復旧や、ポストアンプの交換後、自動的にAPSD発生前のサービスを復旧できるという効果がある。
【0057】
さらに、本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第7の態様は、第1の態様の方法において、一のノードが電源断から復旧した時、前記ノードのプリアンプが、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、前記プリアンプのゲインの再設定を行なうことを特徴とする。
【0058】
この構成によれば、あるノードの電源断復旧後、その前後のスパンが0波であっても、1波以上のスパンであっても、前後のスパンは自動的にプリアンプのゲイン設定を完了させることができ、オペレータは何もしなくても自動的に電源断発生前のサービスを復旧できるという効果がある。
【0059】
また、本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第8の態様は、第1の態様の方法において、前記ポストアンプをASEモードに設定し、ASE光を送出させ、次ノードのプリアンプでALCモードでゲイン設定を行ない、多重波長が1波以上のスパンでは、前記ポストアンプをAGCモードに設定し、前記ポストアンプの出力光を利用して、次ノードのプリアンプをALCモードでゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0060】
かかる第8の態様によれば、1波以上のスパンにおいては、従来のポストアンプAGCモード、プリアンプALCモードにてプリアンプのゲイン設定を行なうことができ、0波スパンにおいても、新たにプリアンプゲイン設定用の光源をもつことなく、現状のポストアンプを使用して次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことができる。この結果、コストアップなしで、装置の機能アップができ、リング内のワークパスから、このスパンを通るプロテクションパスに切り替えが発生しても、直ちにアクティブパスのサービスを開始することができる。
【0061】
本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第9の態様は、第2の態様の方法において、前記ポストアンプへの入力波長数に関わらず、前記ポストアンプ部のWDMシャッターを閉じ、前期ポストアンプをASEモードに設定し、ASE光を出力させ、次ノードのポストアンプをALCモードに設定し、前記ASE光で前記プリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0062】
かかる第9の態様によれば、0波スパンにおいても1波以上のスパンにおいても、WDMシャッターの追加のみで、現状のポストアンプを使用して、単一の立ち上げ方法で、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことができる。また、WDMシャッターでポストアンプへの入力を遮断することで、入力レベル変動による立ち上げシーケンスの繰り返しを防ぐ。この結果、アンプ立ち上げに関するインタフェースやシーケンスがシンプルになり、立ち上げ時間の短縮に効果がある。
【0063】
また、本発明の課題を達成するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法の第10の態様は、第1の態様の方法において、前記リングネットワーク若しくはオープンリングネットワーク全体の電源断からの復旧時に全ノードの立ち上げを行なう場合、各ノードのプリアンプが、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、前記各ノードのポストアンプ部ではWDMシャッターを閉じ、全スパンを独立にさせ、各スパンが並列にプリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とする。
【0064】
この第10の態様の方法によれば、各スパンは、WDMシャッターにて分断され、それぞれ独立にプリアンプのゲイン設定を完了するため、リングネットワーク等で全ノード一斉立ち上げを行なう際に、従来のノード毎にアンプ立ち上げを行なう方法に比べ、格段に立ち上げ時間を短縮することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態例を図面に従い説明する。図7は、ASE光を利用した本発明を適用するWDM伝送装置の本発明に従う機能を、図4と同様にノード1とノード2の関係において説明する図である。
【0066】
図7において、ノード1側とノード2側は、光伝送路122により接続されている。ノード1側において、波長多重装置104より前の構成は図示省略されている。同様に、ノード2側において、波長分離装置202より後の構成は図示省略されている。
【0067】
ノード1側において、ポストアンプユニット10は、ポストアンプ105とそれを制御するポストアンプ制御ユニット11を有する。ノード2側において、プリアンプユニット20は、プリアンプ201とそれを制御するプリアンプ制御ユニット21を有する。
【0068】
波長多重化装置104で波長多重されたWDM光信号は、光伝送路損失を補償するための波長分散補償ファイバDCFを通してポストアンプ105にWDM信号を入力する。ポストアンプ105は、AGCモードとASEモードの2つのモードを持つ。
【0069】
ここで、本発明において、ASE(Amplified Spontaneous Emission)モードとは、アンプのゲインをAGCモードより高めに設定し、ASE光の出力レベルをn波相当になるように設定することである。
【0070】
波長多重装置104よりのWDM信号が0波の際、次ノードのプリアンプからのASE出力要求により、ポストアンプ制御ユニット11において、ポストアンプ105をASEモードに設定する。このときレベル制御部11BでAGCモードより高めに設定されるn波に対応するASE光レベルを演算する。
【0071】
一方、受光素子12によりポストアンプ105の出力光が電気信号に変換され、ポストアンプ制御ユニット11の光出力モニタ部11Aに入力される。
【0072】
光出力モニタ部11Aでは、ポストアンプ105から出力されるASE光のレベルを検出し、レベル制御部11Bにおいて演算されたn波に対応するASE光レベルとを比較する。その比較結果の差分値をポストアンプ制御部11Cにフィードバックする。
【0073】
ポストアンプ制御部11Cは、前記の検出されたASE光のレベルと所定値との比較による差分が零となるように、ポストアンプ105のゲインをポストアンプインタフェース部11Dにより制御する。
【0074】
かかる構成により、ポストアンプ105への入力光のレベルが0波長分以下であってもn波相当レベルのASE光を出力することができる。
【0075】
かかるn波の情報は、レベル制御部11BからOSCユニット15に送られ、そこでOSC信号に載せられる。OSCユニット15からのOSC信号は、OSCカプラ13において、ポストアンプ105のASE光と結合され、ノード2側に送られる。
【0076】
なお、ポストアンプユニット10に示されるC/Lカプラ14は、CバンドとLバンドを結合するカプラであり、図7において、OSCカプラ13の出力がCバンドのWDM信号である場合、図示しないLバンド対応のポストアンプユニットからのLバンドのWDM信号を結合する。
【0077】
一方、プリアンプユニット20において、ポストアンプユニット10のOSCカプラ13及びC/Lカプラ14に対応する、OSCスプリッタ24及びC/Lスプリッタ25を有している。
【0078】
はじめにプリアンプ201は、ALCモードに設定される。この際、OSCスプリッタ24により、ノード1側で挿入されたOSC信号を分離し、OSCユニット26に送られる。OSCユニット26において、OSC信号からポストアンプ105に設定されたASEモードでのn波情報が抽出される。この抽出されたn波情報は、プリアンプ制御部21Eに送られる。
【0079】
プリアンプ制御部21Eでは、前記のn波情報から、(1波あたりの目標到達レベル)×n似対応するASE光の到達レベルを演算する。
【0080】
ALCモードにおいて、プリアンプ201の出力は、受光素子23で電気信号に変換され、光出力モニタ部21Bで検知される。さらに、レベル制御部21Dで受信したASE光の到達レベルが検出される。
【0081】
ついで、レベル制御部21Dで検出されたASE光の到達レベルが、先にプリアンプ制御部21Eで演算された(1波あたりの目標到達レベル)×n波相当のASE光の到達レベルと比較される。その比較結果の差分値が零となるように、プリアンプインタフェース部21Fを通してプリアンプ201のゲインを設定する。
【0082】
これにより、障害復旧時、あるいはシステム立ち上げ時において、ポストアンプ105に入力するWDM信号が0波となる場合であっても、本発明によりプリアンプ201のゲイン設定することが可能である。
【0083】
これにより、スパン間に波長が1波もない、いわゆる0波スパンにおいても、新たにプリアンプゲイン設定用に光源を持つことも必要でなく、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行うことが可能である。
【0084】
ここで、図7に示すプリアンプユニット20において、プリアンプ201の入力側に置かれるOSCスプリッタ24及び、C/Lスプリッタ25を通過する際にノード1側から送られたASE光の一部帯域が削除される。図8は、これを説明する図である。図8Aは、n波存在するWDM信号と、ASE光のレベルを示している。
【0085】
ASE光の、n波帯域以外の領域a、b(図8B参照)が上記のOSCスプリッタ24及び、C/Lスプリッタ25を通過する際に削除される。これにより、到達されるASE光のレベルが減衰し、先に説明したOSC信号によりノード1から送られるn波情報との関係が保てなくなる。
【0086】
そこで、本発明の適用における実施の形態例として、レベル制御部11Bにおけるn波に対応するASE光レベルの演算の際、OSCスプリッタ24及び、C/Lスプリッタ25を通過する際に削除される波長帯域の光レベルを差し引いた値を波長数nに対応する目標の到達レベルとしてOSC信号に搭載して次ノード2に送る。これにより、OSCスプリッタ24及び、C/Lスプリッタ25をASE光が通過する際の波長帯域削除に起因する問題を解消することができる。
【0087】
さらに、プリアンプユニット20において、プリアンプ201をAGCモードに設定したときは、受光素子22によりプリアンプ201の入力側の光レベルを電気信号に変換し、光モニタ部21Aにより光レベルを検知し、レベル制御部21Cに入力する。同様に、受光素子23によりプリアンプ201の出力側の光レベルを電気信号に変換し、光モニタ部21Bにより光レベルを検知し、レベル制御部21Dに入力する。
【0088】
プリアンプ制御部21Eは、レベル制御部21C、21Dの両者で把握される光レベルの差分光レベルと、プリアンプ制御部21Eが保持している目標光レベルの差が零となるように、プリアンプ201のゲインが制御される。
【0089】
これによりAGCモードでは、入力側と出力側のゲイン比が一定に保たれる。
【0090】
ここで、上記のようにポストアンプ105をASEモードに設定し、ゲインを高くした状態では、ポストアンプ105への入力が急激に変化すると、その出力レベルも変動し、光サージが発生する可能性がある。
【0091】
かかる場合、ポストアンプ105の出力レベルモニタ用の受光素子2もしくは、次ノードのプリアンプ201の入力側にある受光素子22を破損させてしまう恐れがある。
【0092】
かかる不都合を解消する本発明に従う実施の形態例が図9に示される。図9の実施の形態例では、図7に示す実施の形態例において、更にポストアンプ105の入力側にWDM信号を阻止するWDMシャッター16が設けられている点に特徴を有する。
【0093】
このWDMシャッター16に対し、ポストアンプ制御部11Cから、ポストアンプ105をASEモードの設定をする前に、シャッター制御部11Eに対し、WDMシャッター16を閉じる要求を出す。
【0094】
また、ポストアンプ制御部11Cが、ポストアンプ105をAGCモードに設定した後に、WDMシャッター制御部11Eに、WDM シャッターを開ける要求を出す。
【0095】
したがって、ポストアンプ105がASEモード中は常にWDMシャッター16が閉じているため、ポストアンプ105からの光サージを防止することができる。
【0096】
ここで、図9の実施の形態例動作を更に説明すると、ポストアンプ制御部11が、ポストアンプ105をASEモードに設定する前に、WDMシャッター制御部11EにWDM シャッター16を閉じる要求を出す。
【0097】
その後、ポストアンプ制御部11はポストアンプ105をASEモードに設定し、レベル制御部11BにASE光レベル設定要求を出す。レベル制御部11Bでは、光出力モニタ部11Aから受信するポストアンプ105のASE光出力レベルが目標レベルになるようにレベル調整を行なう。
【0098】
さらに、このポストアンプ105のASE光出力レベルから、先に図7の実施の形態例に関連して説明したように、次ノード2のプリアンプユニット20におけるOSCスプリッタ24、C/Lスプリッタ25でカットされる光レベルを差し引いた光レベルは、変形例として、システム設定時に、次ノード2のプリアンプユニット20内に、前ノード1のポストアンプ105から送出されるASE光レベルとしてあらかじめ設定しておく。
【0099】
これにより、ノード1のポストアンプユニット10から、波長数nやポストアンプ105出力レベル情報を次ノード2のプリアンプユニットに通知することは必要でない。
【0100】
さらに、図9の構成におけるWDMシャッター16の開閉の制御により運用ネットワーク内で、プリアンプ201のゲイン設定を可能とする手順例を説明する。
【0101】
図8に示すWDM伝送装置において、波長毎に波長をアッド/ドロップすることができる図2に示す2×2スイッチを搭載したスイッチユニットを実装したWDM伝送装置が、図5に示すようにリングネットワーク又はオープンリングネットワーク構成をとる場合を考える。
【0102】
かかるリングネットワーク、又はオープンリングネットワーク内の1スパンのプリアンプゲイン設定を行ないたい場合、該当のスパンのポストアンプユニット20内のWDMシャッター制御部11Eが最初にOSCユニット15に対してWDMシャッター閉情報を通知する。
【0103】
OSCユニット15では、次ノード方向に送出するWCF(Wavelength Channel Failure)を全ての運用中(IS:In Service)波長λに対してアラーム設定する。これにより、このスパンを通る波長λを図示省略されている予備側(プロテクション)パスに切り替える。次に、WDMシャッター制御部11Eは、WDMシャッター16を閉じ、図7に関連して説明した立ち上げ方法等でプリアンプ201を立ち上げる。
【0104】
その後、WDMシャッター制御部11Eは、WDMシャッター16を開け、OSCユニット15に対してWDMシャッター開情報を通知する。OSCユニット15は、次ノード2方向に送出するWCFをノーマル設定に戻す。
【0105】
以上の方法により、運用ネットワーク内でも、他のスパンや、サービスチャンネルに影響を与えることなく、スパン独立に、ポストアンプ105のASE光で、次ノードのプリアンプ201のゲイン設定を行なうことができる。
【0106】
図10は、上記の実施の形態例における運用手順を示すシーケンスフロー図である。
【0107】
図9に示すWDM伝送装置において、ノード2のプリアンプ201のゲイン設定が必要な場合には、プリアンプ制御ユニット21のプリアンプ制御部21EからOSCユニット26を経由し、前ノード1のポストアンプユニット10のポストアンプ制御部11Cに対してASE光出力要求を送信する(処理工程P10−1〜P10−3)。
【0108】
ノード1のポストアンプ制御部11CがASE光出力要求を受信すると、シャッター制御部11Eを介してWDMシャッター16を閉じる(処理工程P11)。同時にポストアンプ105に対し、ASEモード設定を行う(処理工程P12)。これによりポストアンプ105は、AGCモード(ステップS1)からASEモード(ステップS2)に遷移する。
【0109】
ポストアンプ制御部11は、受光素子12、光も似た部11A,レベル制御部11Bを通して、ASE光出力のレベルをモニタする(処理工程P13)。ASE光出力のレベルに応じて、ポストアンプ105のゲインを制御して出力レベル調整を行う(処理工程P14)。
【0110】
ASE光出力のレベルが安定した時点で(ステップS3)、次ノード2のプリアンプ制御部21Eに対してASE光出力安定情報を通知し、プリアンプ201をゲイン設定開始の許可を与える(処理工程P15−1〜P15−5)。
【0111】
プリアンプ201は、ノード1のポストアンプ105からASE光出力安定情報を受信すると、ノード1からのASE光を利用してALCモードでゲイン設定を行なう(ステップS4)。
【0112】
ALCモードでゲイン設定が行なわれると、AGCモードに遷移し(ステップS5)、ノード1のポストアンプ制御部11に対してASE光出力要求の送信を中止する(処理工程P16−1〜P16−4)。
【0113】
ノード1のポストアンプ制御部11では、ASE光出力要求を受信しなくなった時点で、ポストアンプ105をAGCモードに設定制御する(処理工程P17)。これにより、ポストアンプ105は、AGCモードに遷移する(ステップS6)。
【0114】
ポストアンプ105は、AGCモードに遷移すると、ポストアンプ制御部11は、WDMシャッター16を開ける制御を行なう(処理工程P1)。これにより、プリアンプ制御部21Eに対するASE光出力安定情報の通知を停止する(処理工程P18−1〜P18−4)。
【0115】
上記のシーケンスにより、プリアンプ201及び、ポストアンプ105はASE光を利用し、自動的にプリアンプ201のゲイン設定を完了させことができる。
【0116】
したがって、上記の図10に示すシーケンスの利用により、プリアンプユニット20を交換した場合に、プリアンプ201のゲイン設定を自動的に行なうことが可能である。これにより、プリアンプユニット20を交換後、該当のスパンが0波であっても、1波以上のスパンであっても自動的にプリアンプ201のゲイン設定を完了することができる。
【0117】
さらに、上記の図10に示すシーケンスの利用により、スパン間のAPSD(Automatic Power Shut Down)復旧後、該当スパンにあるプリアンプユニット20がAPSD復旧を検出し、前ノード1のポストアンプ制御部11CにASE光出力要求を送信してゲイン再設定を自動的に行なうことが可能である。
【0118】
これにより、あるスパン間のAPSD復旧後、そのスパンが0波であっても、1波以上のスパンであっても自動的にプリアンプ201のゲイン設定が完了する。
【0119】
また、あるノード2が電源断から復旧した時、そのノードのプリアンプ201が、前ノード1のポストアンプ制御部11EにASE光送出要求を送信することにより、同様の手順でプリアンプ201のゲイン設定を完了させることが可能である。
【0120】
さらに、図7又は、図9の構成において、レベル制御部11Bにおいて、波長数毎のレベルと比較することにより、ポストアンプ105に入力される波長数を監視することが可能である。
【0121】
波長数の監視により、波長数が0であるときには、先に説明したようにASEモードでのプリアンプ201のゲイン設定を行なう。波長数が1以上であるときには、従来のAGCモードにおいて出力されるポストアンプ105の出力光を利用してプリアンプ201のゲイン設定を行なう。
【0122】
これにより、スパン間に波長λが1波もない、いわゆる0波スパンにおいても、新たにプリアンプゲイン設定用の光源を持つことなく、現状のポストアンプ105を使用して次ノードのプリアンプ201のゲイン設定を行なうことができる。
【0123】
また、1波以上のスパンにおいては、従来のポストアンプAGCモード、プリアンプALCモードによりプリアンプ201のゲイン設定を行なうことができる。
【0124】
さらに、上記した図9、図10の実施の形態例において、ポストアンプ105への入力波長数に関わらず、0波でも1波以上のスパンでも、ポストアンプ制御部11によりWDMシャッター16を閉じ、ポストアンプ105をASEモードに設定し、ASE光を出力させる。
【0125】
次にノード2のプリアンプ201をALCモードに設定し、ASE光でプリアンプ201のゲイン設定を行なうことが可能である。これにより、0波スパンにおいても1波以上のスパンにおいても、WDMシャッター16の追加のみで、現状のポストアンプ105を使用して、単一の立ち上げ方法で、次ノード2のプリアンプ201のゲイン設定を行なうことができる。
【0126】
ここで、上記の実施の形態例の特徴を有する、図11に示すWDM装置ユニットの全体構成と信号の流れの実施例を説明する。図12は、図11の実施例の動作シーケンスである。
【0127】
図11では、EAST方向からWEST方向と、WEST方向からEAST方向に向かう双方向の信号についてユニット構成を示している。
【0128】
図11において、DCFは、分散補償ファイバー(Dispersion Compensation Fiber)であり、光伝送路の正分散の累積を補償する高負荷分散ファイバーである。このDCFは、プリアンプ、ポストアンプの入力部に必要に応じて挿入される。
【0129】
ポストアンプユニット10内のVATは、可変減衰器(Variable Attenuator)であり、各波長ラムダに対し、光レベルを調整するためのものである。
【0130】
図11に示す例では、OSCユニット15は現用Wと予備用Pが用意されている。さらに、太破線で示されるルートにより、挿入/分岐(ADD/DROP)装置aにより信号がEAST方向に挿入され、また挿入/分岐(ADD/DROP)装置cにより、EAST方向からの信号が分岐されるように、スイッチユニット103が設定された状態を示している。
【0131】
図12において、DSPは、スイッチユニット103内に搭載されるDSP(Digital Signal Processor)であり、ポストアンプユニット10内のVATの制御を行なう。ノード1において、FPGAは、ポストアンプ制御ユニット11であり、従ってポストアンプのレベル制御部11B及びポストアンプ制御部11Cを含む。
【0132】
OSC−2は、次ノードであるノード2のOSCユニット26(OSC−1と表す)と対向するOSCユニット15であり、ノード間の制御情報(例えば、ASE光要求、OSC通常監視(NORMOP)は、OSCパスを使用して伝達する。
【0133】
ノード2におけるFPGAは、プリオアンプユニット20のレベル制御部21B,プリアンプ制御部21Eを含むプリアンプ制御ユニット21が対応する。
【0134】
図12において、前ノードとなるノード1において、ポストアンプユニット20の制御ユニット21から初期設定情報(挿入:Add, 分岐:Drop,スルー)をスイッチユニット103の図示しないDSPと、OSC−2に送信する(処理工程P20)。
【0135】
DSPは、各波長のサービス情報を基に、VATを調整して、各波長毎野減推量が調整される(処理工程P21)。受光素子(PD)12からスイッチユニット103のDSPにモニタレベル情報を送信する(処理工程P22)。DSPは、各波長ごとに1波あたりの必要レベルに達していないチャネルについてLOL(Loss Of Light)情報をOSC−2に送信する(処理工程P23)。
【0136】
OSC−2ではLOLの波長数分だけ,OSC−1に送信する波長数を減算する。これらの計算は、常時OSC−2で行なわれる。
【0137】
次ノードであるノード2では、FPGAからプリアンプユニット20に対して、初期設定情報を送信し、その中で波長数情報を常時1波(NMBR=1)として設定している(処理工程P24)。
【0138】
プリアンプユニット20は、FPGAに対し、アンプモードを受信した応答を送信し、FPGAは、プリアンプ201が、ダウン状態でなければ(AMP_00M=0)、OSC−1,OSC−2を経由して、前ノードであるノード1のポストアンプ105にASE光出力要求(ASEREQ=1)を送信する(処理工程P16−1〜P26−3)。
【0139】
これを受信したFPGAは、ポストアンプユニット10に対し、シャットダウンを設定する(処理工程P27)。その後、WDMシャッター16を閉(Block)状態に設定する(処理工程P28)。FPGAは、10ms間待機した後、WDMシャッター16の位置確認を行い、正しく閉状態であれば、ポストアンプ105をASEモードに設定する(処理工程P29)。
【0140】
ポストアンプ105は、FPGAにASEモードに遷移したことを通知し、FPGAは、ポストアンプユニット10のシャットダウンを解除する(処理工程P30)。ポストアンプ105は、ASE光を出力し、出力が安定した時点で、FPGAにASE光出力安定情報(NORMOP=1)を送信する(処理工程P31)。
【0141】
FPGAは、OSC−2,OSC−1を経由して次ノード2のFPGAにNORMOP情報を通知し(処理工程P31−1〜P31−3)、プリアンプユニット20のシャットダウンを解除する(処理工程P32)。
【0142】
プリアンプ201は、ALCモードでゲイン設定を行ない(処理工程P33)、設定が完了したらAGCモードに遷移する(処理工程P34)。プリアンプユニット20は、AGCモードに遷移したことをFPGAに通知し(処理工程P35)、前ノードであるノード1のFPGAに対して、ASE光出力要求ビットの送信を中止する(ASEREQ=0)(処理工程P36−1〜P36−3)。
【0143】
ついで、FPGAは、ポストアンプユニット10をシャットダウンし(処理工程P37)、AGCモードに設定し、AGC/ASE=1により、ポストアンプ10がAGCモード煮遷移したことを確認する(処理工程P38)。
【0144】
これを確認して、10ms経過後にWDMシャッター16を開に設定し(処理工程P39)、スイッチ位置が正しく開(スルー)になっていたら、ポストアンプ10のシャットダウンを解除する(処理工程P40)。
【0145】
この時点でポストアンプ10からAGC光が出力され、次ノードのプリアンプ201ではAGCモードで光出力が得られる。これにより、ポストアンプ10のASE光を利用して次ノードのプリアンプの立ち上げが完了する。
【0146】
(付記1)
リングネットワーク、又はオープンリングネットワークのノードに置かれるWDM光伝送装置であって、
多重波長数nに対し、光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと、光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを持つプリアンプと、
アンプのゲインをAGCモードより高く設定し、ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと、AGCモードの2つの制御モードを持つポストアンプとを有し、
前記ASEモードにおいて、前記ポストアンプのASE光を出力させ、該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置におけるプリアンプのゲインがALC制御で設定されることを特徴とするWDM光伝送装置。
【0147】
(付記2)付記11において、
さらに、前記ポストアンプから出力される波長多重信号に光監視信号を多重する第1のカプラと、
Cバンド波長多重信号とLバンドを多重する第2のカプラと、
前ノードから入力するCバンドWDM信号とLバンド波長多重信号を分離する第1のスプリッタと、
前ノードから入力する前記OSC信号を分離する第2のスプリッタを有し、
前段のノードのポストアンプから出力されるASE光出力レベルから、前記プリアンプで前記第1のスプリッタと第2のスプリッタが遮断する波長帯域の光レベルをあらかじめ差し引いた光レベルが、n波相当になるように前記ASE光出力レベルを調整し、
前記プリアンプでは前ノードのポストアンプから波長数nの波長多重信号を受信し、前記該波長多重信号のASE光を利用して、前記プリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置。
【0148】
(付記3)付記1において、
さらに、前記ポストアンプに入力する波長多重信号を遮断するシャッターを有し、
前記ポストアンプがASEモードに遷移する時に、前記シャッターを閉じ、前記波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにし、前記ポストアンプがAGCモードに遷移後に、前記シャッターを開け、前記波長多重信号を前記ポストアンプに入力させることにより、前記ポストアンプから光サージの出力を防止することを特徴とするWDM光伝送装置。
【0149】
(付記4)
リングネットワーク、又はオープンリングネットワークのノードに置かれ、プリアンプとポストアンプを有するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法であって、
前記プリアンプに対し、多重波長数nに対し、光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと、光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを設定し、
前記ポストアンプのゲインをAGCモードより高く設定し、ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと、AGCモードの2つの制御モードを設定し、
前記ASEモードにおいて、前記ポストアンプのASE光を出力させ、該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置における前記プリアンプのゲインをALC制御で設定することを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0150】
(付記5)付記4において、
前記ポストアンプの入力側に波長多重信号の入力を遮断するシャッターを設け、
前記ASE光を利用して次ノードの前記プリアンプのゲイン設定を行なう時に、前記シャッターを閉じ波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにして、前記ポストアンプからは常に一定レベルのASE光のみを出力し、前記プリアンプでは常に一定レベルのASE出力光のみでゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0151】
(付記6)付記5において、
前記リングネットワーク、又はオープンリングネットワーク内のノードにおけるスルー光とアッド光を前記シャッターで遮断させ、
前記シャッターに遮断状態時に、下流ノードにチャンネルアラーム情報を送出し、
該当のスパンのみにおいて、前記ポストアンプのASE光で、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0152】
(付記7)付記5又は6において、
前記プリアンプのゲイン設定が必要な場合には、光監視信号(OSC)を前ノードのポストアンプ部に対してASE光出力要求を送信し、
前記ポストアンプ部がASE 光出力要求を受信後、前記ポストアンプ部はWDMシャッターを閉じ、ASEモードに遷移し、
ついで、前記ポストアンプ部は、ASE光出力が安定した時点で前記プリアンプのゲイン設定が必要な次ノードのプリアンプ部に対してASE光出力安定情報を通知し、前記プリアンプにALCモードにより、ゲイン設定を開始する許可を与え、
前記プリアンプは前ノードの前記ポストアンプ部のポストアンプからASE光出力安定情報を受信した後、前記ASE光を利用してALCモードでゲイン設定を行ない、その後、AGCモードに遷移し、前ノードのポストアンプ部に対してASE光出力要求の送信を中止し、
前ノードのポストアンプ部では、ASE光出力要求を受信しなくなった時点で、ポストアンプがAGCモードに遷移し、前記WDMシャッターを開け、前記次ノードのプリアンプ部に対してASE光出力安定情報の通知を中止することを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0153】
(付記8)付記4において、
前記プリアンプのゲイン設定を、前記プリアンプ部が搭載されたユニットを交換した場合に行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0154】
(付記9)付記4において、
スパン間のAPSD(Automatic Power Shut Down)復旧後、前記スパンにあるプリアンプ部が前記APSD復旧を検出し、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、
前記プリアンプのゲインの再設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0155】
(付記10)付記4において、
一のノードが電源断から復旧した時、前記ノードのプリアンプが、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、
前記プリアンプのゲインの再設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0156】
(付記11)付記4において
前記ポストアンプをASEモードに設定し、ASE光を送出させ、次ノードのプリアンプでALCモードでゲイン設定を行ない、
多重波長が1波以上のスパンでは、前記ポストアンプをAGCモードに設定し、前記ポストアンプの出力光を利用して、次ノードのプリアンプをALCモードでゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0157】
(付記12)付記5において
前記ポストアンプへの入力波長数に関わらず、前記ポストアンプ部のWDMシャッターを閉じ、前期ポストアンプをASEモードに設定し、ASE光を出力させ、次ノードのポストアンプをALCモードに設定し、
前記ASE光で前記プリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0158】
(付記13)付記4において、
前記リングネットワーク若しくはオープンリングネットワーク全体の電源断からの復旧時に全ノードの立ち上げを行なう場合、
各ノードのプリアンプが、前ノードのポストアンプにASE要求を送信し、前記各ノードのポストアンプ部ではWDMシャッターを閉じ、全スパンを独立に
させ、
各スパンが並列にプリアンプのゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
【0159】
【発明の効果】
以上図面に従い、実施の形態例を説明したように、本発明により、スパン間に波長λが1波もないいわゆる0波スパンにおいても、1波以上のスパンにおいても、次ノードのプリアンプのゲイン設定を行なうことができる。また、プリアンプのゲイン設定が完了しているため、リング内のワークパスから、このスパンを通るプロテクションパスに切り替えが発生しても、直ちにアクティブパスのサービスを開始することができるWDM装置の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワークの各ノードに置かれるWDM伝送装置の構成例示す図である。
【図2】光スイッチユニット103の機能を概念的に示す図である。
【図3】従来の装置でのプリアンプゲイン設定シーケンスを示す図である。
【図4】光伝送路122を介して接続されるノード1とノード2との関係を示す図である。
【図5】リングネットワークの一例を示す図である。
【図6】OUPSRと、OSPPRを説明する図である。
【図7】ASE光を利用した本発明を適用するWDM伝送装置の本発明に従う機能を説明する図である。
【図8】OSCスプリッタ24及び、C/Lスプリッタ25を通過する際に削除、到達されるASE光のレベルが減衰することを背罪する図である。
【図9】ASEモードにおいて、光サージにより受光素子等が破損する不都合を解消する本発明に従う実施の形態例を示す図である。
【図10】実施の形態例における運用手順を示すシーケンスフロー図である。
【図11】WDM装置ユニットの全体構成と信号の流れの実施例を説明する図である。
【図12】図11の実施例の動作シーケンスである。
【符号の説明】
10 ポストアンプユニット
11 ポストアンプ制御ユニット
21A 光入力モニタ部
11A、21B 光出力モニタ部
11B、21C,21D レベル制御部
11C ポストアンプ制御部
11D ポストアンプインタフェース部
105 ポストアンプ
12,23,24 受光素子
13、24 OSCカプラ/スプリッタ
14、25 C/Lカプラ/スプリッタ
15,26 OSCユニット
20 プリアンプユニット
21 プリアンプ制御ユニット
21E プリアンプ制御部
21F プリアンプインタフェース部
201 プリアンプ

Claims (5)

  1. ネットワークのノードに置かれるWDM光伝送装置であって,
    多重波長数nに対し,光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと,光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを持つプリアンプと,
    アンプのゲインをAGCモードより高く設定し,ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと,AGCモードの2つの制御モードを持つポストアンプとを有し,
    前記ASEモードにおいて,前記ポストアンプのASE光を出力させ,該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置におけるプリアンプのゲインがALC制御で設定され,
    前記プリアンプのゲインがALC制御で設定された後に,前記プリアンプを前記AGCモードに遷移させる,
    これにより,更に前記ポストアンプは,AGCモード遷移する,
    ように構成されていることを特徴とするWDM光伝送装置。
  2. 請求項1において,
    さらに,前記ポストアンプから出力される波長多重信号に光監視信号を多重する第1のカプラと,
    Cバンド波長多重信号とLバンド波長多重信号を多重する第2のカプラと,
    前段ノードから入力するCバンド波長多重信号とLバンド波長多重信号を分離する第1のスプリッタと,
    前段ノードから入力する前記波長多重信号に多重された光監視信号を分離する第2のスプリッタを有し,
    前段のノードのポストアンプから出力されるASE光出力レベルから,前記プリアンプで前記第1のスプリッタと第2のスプリッタが遮断する波長帯域の光レベルをあらかじめ差し引いた光レベルが,n波相当になるように前記ASE光出力レベルを調整し,
    前記プリアンプでは前段ノードのポストアンプから波長数nの波長多重信号を受信し,前記波長多重信号のASE光を利用して,前記プリアンプのゲイン設定を行う,
    ことを特徴とするWDM光伝送装置。
  3. 請求項2において,
    さらに,前記ポストアンプに入力する波長多重信号を遮断するシャッターを有し,
    前記ポストアンプがASEモードに遷移する時に,前記シャッターを閉じ,前記波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにし,前記ポストアンプが前記AGCモードに遷移後に,前記シャッターを開け,前記波長多重信号を前記ポストアンプに入力させることにより,前記ポストアンプからの光サージの出力を防止することを特徴とするWDM光伝送装置。
  4. ネットワークのノードに置かれ,プリアンプとポストアンプを有するWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法であって,
    前記プリアンプに対し,多重波長数nに対し,光アンプのトータル出力が一定になるように光アンプのゲインを制御するALCモードと,光入力レベルと光出力レベルの比を一定に保つ制御モードであるAGCモードの2つの制御モードを設定し,
    前記ポストアンプのゲインをAGCモードより高く設定し,ASE光の出力レベルを多重波長数n相当になるように設定するASEモードと,AGCモードの2つの制御モードを設定し,
    前記ASEモードにおいて,前記ポストアンプのASE光を出力させ,該ASE光を利用して次ノードのWDM光伝送装置における前記プリアンプのゲインをALC制御で設定し,次いで,前記プリアンプのゲインを前記AGCモードで制御し,
    これにより,更に前記ポストアンプ,AGCモードに遷移させる,
    ことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
  5. 請求項4において,
    前記ポストアンプの入力側に波長多重信号の入力を遮断するシャッターを設け,
    前記ASE光を利用して次ノードの前記プリアンプのゲイン設定を行なう時に,前記シャッターを閉じ波長多重信号が前記ポストアンプに入力しないようにして,前記ポストアンプからは常に一定レベルのASE光のみを出力し,前記プリアンプでは常に一定レベルのASE出力光のみでゲイン設定を行なうことを特徴とするWDM光伝送装置のプリアンプのゲイン設定方法。
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