JPH11234216A - 光伝送システム、エンドターミナル及び光中継器 - Google Patents

光伝送システム、エンドターミナル及び光中継器

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JPH11234216A
JPH11234216A JP10032869A JP3286998A JPH11234216A JP H11234216 A JPH11234216 A JP H11234216A JP 10032869 A JP10032869 A JP 10032869A JP 3286998 A JP3286998 A JP 3286998A JP H11234216 A JPH11234216 A JP H11234216A
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optical
wavelength
transmission
signal
wavelengths
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JP10032869A
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English (en)
Inventor
Kazutaka Sakai
和隆 坂井
Masatoshi Shibazaki
雅俊 芝崎
Junya Kosaka
淳也 小坂
Kenro Sekine
賢郎 関根
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
Ritsuo Imada
律夫 今田
Takashi Mori
隆 森
Hiroyuki Nakano
博行 中野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長多重される光信号の個々の波長の光信号
の伝送レベルを最適に制御することができ、システム全
体の信頼性の向上を図ることができる光伝送システム、
エンドターミナル及び光中継器。 【解決手段】 波長の異なる多数の光信号が入力される
波長多重器91は、入力された光信号を多重し、伝送特
性補償器73、励起光源70からの励起光が与えられて
いる送信光増幅器74、合分波器93を介して光ファイ
バに波長多重光信号を送信する。監視制御装置56は、
波長多重器91に入力される光信号のレベルを検出し、
所定のレベル以上の光信号の数を計数し、この計数結果
に基づいて励起光源70の励起光のパワーを制御する。
これにより、多重される波長数が変動しても、送信光増
幅器74から出力される波長多重される光信号の個々の
波長の光信号の伝送レベルを最適に制御することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システム、
エンドターミナル及び光中継器に係り、特に、波長多重
分離装置を用いて波長多重光信号の伝送を行う光伝送シ
ステム、該光伝送システムに使用して好適なエンドター
ミナル及び光中継器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による光伝送システムは、光中
継器が途中に挿入された1本の光ファイバ内に波長多重
された主信号としての光信号を伝送し、かつ、システム
を構成する各装置間で監視情報等の監視信号を伝送する
監視光を主信号に多重して伝送するように構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
る光伝送システムは、システムを構成する主要な要素機
器である光増幅器の制御に対する配慮が充分でなく、波
長多重された光信号の各波長の光信号のパワーを最適に
制御することができないものであった。すなわち、一般
に、光増幅器は、光信号の波長多重数にかかわらず、全
光信号の出力パワーが所定の大きさとなるように制御さ
れるのが一般的であった。
【0004】このため、従来技術による光伝送システム
は、使用可能な光信号の波長のうち全てが使用されない
場合に、個々の波長を持つ光信号の伝送レベルを最適に
することが困難であり、この結果、伝送信号に波形歪み
を発生させる等、システムの信頼性の向上が困難である
という問題点を有していた。
【0005】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、波長多重される光信号の個々の波長の光信号の
伝送レベルを最適に制御することを可能にし、システム
全体の信頼性の向上を図ることができる光伝送システ
ム、該光伝送システムに使用して好適なエンドターミナ
ル及び光中継器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、波長多重分離装置を備えるエンドターミナル相互間
を、光中継器がその途中に挿入された光ファイバにより
接続して波長多重光信号の伝送を行う光伝送システムに
おいて、前記エンドターミナル及び光中継器のそれぞれ
には監視制御部が設けられ、前記エンドターミナルに設
けられる監視制御部が、前記波長多重分離装置に入力さ
れる光信号の波長数を計数し、この計数結果により自エ
ンドターミナル内の光増幅器に対する励起光のパワーを
制御することにより達成される。
【0007】また、前記目的は、前記計数された波長数
の情報を、監視光に乗せて下流側に送信し、下流側の前
記光中継器に設けられる監視制御部が、受信した波長数
の情報により自光中継器内の光増幅器に対する励起光の
パワーを制御することにより、また、前記光増幅器が、
印加される励起光のパワーが制御されることにより、光
増幅器から出力する波長多重光信号の各波長の光信号の
それぞれが予め定められた所定のパワーとなるように制
御されることにより達成される。
【0008】また、前記目的は、光多重信号を用いた光
伝送システムに使用する波長多重分離装置及び光増幅器
を備えたエンドターミナルにおいて、前記波長多重分離
装置に入力される光信号の波長数により、光増幅器に対
する励起光のパワーを制御することにより達成される。
【0009】また、前記目的は、前記波長多重分離装置
に入力される光信号の波長数を、エンドターミナル内に
備えられる監視制御部により計数し、該監視制御部が、
励起光のパワーを制御することにより、光増幅器から出
力される波長多重光信号の各波長の光信号のそれぞれが
予め定められた所定のパワーとなるように制御すること
により、また、前記計数された波長数の情報を、監視光
に乗せて下流側に送信することにより達成される。
【0010】さらに、前記目的は、光増幅器を備え光多
重信号を用いた光伝送システムに使用される光増幅器を
備えた光中継器において、上流側から送信されてくる波
長数の情報により自光中継器内の光増幅器に対する励起
光のパワーを制御することにより、また、前記上流側か
ら送信されてくる波長数の情報を、自光中継器内に備え
られる監視制御部により受信し、該監視制御部が、励起
光のパワーを制御することにより、光増幅器から出力さ
れる波長多重光信号の各波長の光信号のそれぞれが予め
定められた所定のパワーとなるように制御することによ
り達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を説明する前
に、まず、波長多重分離装置を用いて波長多重光信号の
伝送を行う光伝送システム及びその監視方法の基本的な
概念を説明する。
【0012】図1は波長多重分離装置を用いて波長多重
光信号の伝送を行う光伝送システムの各種の構成を示す
図、図2〜図6は監視光を使用して故障箇所含む故障情
報をエンドターミナルに送信する監視方法を説明する図
である。図1〜図6において、ETはエンドターミナ
ル、LAは光中継器、21、24は波長多重分離装置
(DWDM)、22、23、25、26は光中継器(L
A)、27はOSC機能部である。
【0013】光伝送システムは、光信号の多重度、光フ
ァイバ内での光信号の伝送方向の取扱い等によって幾つ
かの形式のシステムがある。
【0014】図1(a)に示すシステムは、上り下りそ
れぞれ4波長の光信号を1本の光ファイバ内を伝送する
ものである。そして、このシステムは、図示しない複数
の端局装置からの波長λ1〜λ4(λ1’〜λ4’)の
送信光信号を多重化し、中継光ファイバからの波長λ
1’〜λ4’(λ1〜λ4)の受信光信号を分離して端
局装置へ送信する波長多重分離装置(DWDM)を備え
たエンドターミナル(ET)と、2つのET相互間を接
続する光ファイバと、光ファイバの途中に挿入された1
または複数の双方向光中継器(LA)とにより構成され
る。一般に、1つの波長の光信号は、10Gbit/sの信
号を伝送することができるので、図1(a)に示すシス
テムは、最大40Gbit/sの信号を双方向に伝送するこ
とができる。
【0015】図1(b)に示すシステムは、上り下りそ
れぞれ8波長の光信号を1本の光ファイバ内を伝送する
ものである。このシステムは、使用する光信号として波
長λ1〜λ8、λ1’〜λ8’を使用する点以外、図1
(a)に示すシステムと同一に構成される。そして、こ
のシステムは、最大80Gbit/sの信号を双方向に伝送
することができる。
【0016】図1(c)に示すシステムは、信号伝送方
向毎に専用の光ファイバを使用し、上り下り共に16波
長の光信号を使用し、これに伴って、光ファイバの途中
に挿入されるLAを単方向のものとして構成したもので
ある。この例のシステムは、16波長の光信号を使用し
ているため最大160Gbit/sの信号を双方向に伝送す
ることができる。
【0017】次に、監視光(OSC:Optical Service C
hannel)を用いて故障箇所情報を含む故障情報をエンド
ターミナル内のWDMに転送する方法を図2〜図6によ
り説明する。
【0018】図2において、通常OSCは、主信号とは
異なる波長を持つ監視情報の伝送等に使用する光信号で
あり、主信号と共に波長多重されて伝送される。そし
て、中継用光ファイバの途中に挿入されている各LA2
2、23には、装置を識別するためのIDが定義され
る。簡単には番号のみで定義される。図2において、い
ま、DWDM21とLA22との間の光ファイバ断の障
害が発生したとする。すると、ID=2のLA22は、
入力伝送路の断(光信号なし:LOS)を検出する。こ
のLA22は、当然光信号を送信することができなくな
るので、出力レベルを敢えて断とする(Shutdown)制御
を行う。LA23も同様にLOSを検出してShutdown
制御を行う。これにより、DWDM24においてもLO
Sを検出することができる。
【0019】LA22は、同時に、OSC上に定義され
た、公知のWDM−AIS情報をAIS状態とすると共
に、ID情報として、ID=2を付加して下流に転送す
る。すなわち、この例は、入力の伝送路が断となった状
態において、OSC入力が当然同時に断となるが、出力
のOSCは伝送可能であることを利用している。最終的
に前述の情報は、下流のDWDM24まで伝達され、下
流のWDM24において、伝送路が故障となった箇所を
特定することができる。
【0020】図3に示す例は、図2の例に加えて、さら
に故障情報を反対方向にWDM−AIS情報として伝達
することにより、反対方向にある上流側のDWDM21
に故障を通知するものである。これにより上流側のDW
DM21は、自分の出力した信号が対向側に伝送できな
いことを検出することができ、また、故障箇所を検出こ
とが可能となる。通常、伝送信号は、双方向の伝送が成
立して正常であり、片方のみが正常であることは意味が
ないため、これを用いて信号の閉塞等の各種応用動作が
可能となる。この例は、特に、図1(c)に示したよう
な、上り下りのファイバが別々に設けられるUni-direc
tionalの場合に有効である。
【0021】図3において、WDM−AIS、及び、故
障情報(ID情報)を受信した下流側のDWDM24
は、反対方向に向かうOSCを使用して、WDM−RD
I(RDI:Remote Defect Indication)と、故障位置情
報を転送する。これにより対向側のDWDM21は、自
分の送信側に異常が発生したこと、及び、その故障位置
を検出することが可能となる。
【0022】図4は光伝送システムを構成する装置であ
るLA22におけるOSC機能部27について説明する
図である。OSCは、通常、低速の光信号であり、DW
DMとはこの低速の光信号により接続される。そして、
前述したように、OSCは、光伝送システムの監視とし
て非常に重要であり、OSCそのものが故障すると、監
視系の誤動作を引き起こす可能性がある。例えば、図
2、図3により説明した例は、主信号との波長多重され
ている光ファイバ部分(図4のA点)での故障が発生し
た場合のものであった。しかし、OSC信号のみが断と
なる場合、例えば、OSC機能部27の故障、あるい
は、図4のB点における断を考える必要がある。
【0023】図5は図4のB点が断となった場合の動作
を示すものである。B点が断となった場合、このB点で
の断はOSC機能部27により検出される。OSC機能
部27は、OSC上に定義されたWDM−AISとは別
に、OSC−AIS情報、及び、故障位置情報を下流に
転送する。これらの情報は下流に伝達され、最終的にD
WDM24により検知され、このDWDM24は、OS
C信号が対向のDWDM21との間で断となったこと、
及び、その故障箇所を特定することが可能となる。ま
た、この動作には、WDM−AISの場合と同様に反対
方向へのOSC−RDIが定義されている。用途は公知
のWDM−RDIと同様である。
【0024】次に、図6を参照してWDM−AISと前
述のOSC−AISとによる故障情報の伝送の総合動作
を説明する。
【0025】図6において、いま、光ファイバによる伝
送路のA点でファイバ断の故障が生じたとする。光信号
無し(LOS)によりこの故障を検出したLA22は、
同時にOSC断を検出するため、WDM−AIS、OS
C−AISの同時転送を行う。これらは、最終的に下流
のWDM24により検出されて総合判断される。すなわ
ち、同一の箇所で、WDM−AIS、OSC−AISを
検出した場合、OSC関連部のみの故障であると判断可
能である。
【0026】前述で光伝送システムにおいて、監視光
(OSC)を多重してシステム全体の監視を行う概要を
説明した。通常、光伝送システムは、複数のシステムが
並列して設置されることが多い(並列数:N)。その場
合、OSCは全て同一の経路を辿るため複数設ける必要
はない。しかし、複数並列システムであることを利用し
てOSCの数を低減することができる。また、伝送路の
故障により1つのOSCが断となった場合に、他のOS
Cのルートを利用して監視ネットワークを保護すること
が可能となる。
【0027】図7は1つのシステムの場合の光伝送シス
テムの構成例の概要を示すブロック図、図8は2つのシ
ステムを並列に設けた並列光伝送システムの構成例の概
要を示すブロック図、図9はOSCの機能分割の方法を
説明する図であり、以下これらについて説明する。図7
〜図9において、21’、24’はDWDM、22’、
23’、25’、26’はLA、28〜33、40〜4
6はOSC機能部、34〜39はセレクタ(SEL)で
あり、他の符号は図2〜図6の場合と同一である。
【0028】図7に示す例は、光伝送システムとして1
システムのみ設けられているので、この場合、OSCも
1系統のみ設置され、このOSCの系統に対する保護は
行われていない。そして、OSC機能部28〜33が、
光伝送システムを構成する各DWDM、LAの入出力側
に設けられ、OSCは、DWDM、LA相互間、LA、
LA相互間の各Span に伝送される。OSC機能部28
〜33の主要な機能は、DCC(Data Communicatiion
Channle)と呼ばれる、データ通信ラインを提供するこ
と(各装置間の監視情報の転送等に用いる)と、OW
(Order Wire)と呼ばれる打ち合わせ用の電話回線を提
供すること等である。
【0029】図8に示すような2システムによる並列シ
ステムの場合、主信号は2つの独立したシステムである
が、OSCについては、OSC Working Line 及びバ
ックアップ用としてのOSCであるOSC Protection
Lineという名称で定義される。そして、OSCの切替
機能のために、各装置にはセレクタ機能が設けられてい
る。図8に示す例は、最も一般的なセレクタ機能を示し
ており、それぞれのセレクタ回路をSpan 番号により、
SEL l−Ea等として示している。
【0030】図7、図8では、OSCを各Span 毎に伝
送するように分割しているが、OSC部の機能分割の方
法は、図9(a)〜図9(d)に示すように、各種のパ
ッケージの分割が考えられる。そして、その分割の方法
に対応して図8に示したセレクタ回路の制御方法として
最適なものが決定される。これは、パッケージという単
位が故障時の交換単位であることに対応するためであ
る。
【0031】OSC機能の分割について説明する図9に
おいて、図9(a)に示す例は、West/Eastで分割す
る形式、図9(b)に示す例は、West to East/Eas
t toWestという方向で分割する形式、図9(c)に示
す例は、全て個別にする形式、図9(d)に示す例は、
全てを1つの交換単位とした形式である。これらは、O
SC部の回路規模等の条件、あるいは、パッケージを抜
去した際の動作条件等から決定される。
【0032】図9に示した構成に対応して、図8に示し
た各装置の個々のセレクタ動作方法が決定される。これ
を切替モードと呼び、図9(a)の構成に適したSpan
別双方向切替モード、図9(b)の構成に適したAll
Span片方向切替モード、図9(c)の構成に適したSp
an 別片方向切替モード、図9(d)の構成に適したAl
l Span双方向切替モードがある。
【0033】例えば、図9(a)に示したOSCがWes
t/East別に構成されている場合に適したSpan 別双方
向切替モードは、各Span における切替をそれぞれ独立
とするものである。但し、各Span において、対向する
OSCのセレクタと同時にWoking/Protectionを切替
える様に動作する。この場合、対向する装置は、伝送路
のいずれかが故障を検出した場合にSpan を介して対向
する側に連絡して切替えを行う必要があり、そのための
通信チャネルをOSC上に定義する。
【0034】この定義としては、例えば、故障レベルと
して、 SF:Signal Failure(信号断:伝送路断、あるいはフ
レーム同期外れ) SD:Signal Degrade(信号劣化:誤り率劣化) の2つを定義する。そして、Span を介して対向する装
置は、自分の検出した警報(SF,SD、Working/P
protection別)を対向側に常時通知する。各装置は、対
向側の警報と、自分の検出している警報との両者の比較
により選択系を判断してWorking/Protection を切替
える。そして、前述の対向側への通知は、OSC−S
F,OSC−SDが検出された場合、Span の対向側
へ、OSC−SF−RDI,OSC−SD−RDIを返
送することにより行われる。
【0035】前述では、Span 別切替の場合を説明した
が、All Span切替の場合、Span別のこうした情報の
授受は不要となる。その代わり、全Span 共通にOSC
−SF,SD等を定義し、WDM対向で使用する。例え
ば、All Span双方向切替モードの場合、前述と同様の
判定方法によりDWDMが選択系を判断し、選択情報を
LAに転送することによって全ての装置の同時切替を実
行することになる。
【0036】前述したOSCは、そのフレーム構成とし
て、SONET OC−N、例えば、SONET OC−
3(155.52Mb/s)を適用することができる。
【0037】この場合のメリットとして、 (1)OSCにより通信する情報としては、DCC(D
ata Commumication Channel)、OW(Order Wire)
等があるが、SONETフレームを採用することによ
り、SONETにより開発されたLSIあるいはオーバ
ヘッド処理回路構成等をそのまま使用することができ
る。 (2)回路構成の流用を図ることができ、監視系構成等
もほぼ同様の構成を流用することができる。 (3)150Mb/s という将来に渡っても十分な通信容量を
確保したため機能拡張などが容易である。 (4)OSCの監視光ネットワークをSONET装置を
含めて拡大する際に、特にSONET側装置に、OC−
3Card を容易に収容することができ、整合性を確保す
ることが可能となる。 等を得ることができる。
【0038】通常、SONET装置間は、DCCを用い
た監視ネットワークを採用しているが、DWDMのネッ
トワークをそれに統合する場合、DWDMとSONET
装置の間にOSCを波長多重形式で接続する。その場
合、SONET側には、これまでと同様に(波長のみが
異なる)OC−3Card を搭載することが可能であり、
そのDCCを用いて接続することが容易である。
【0039】前述までで、波長多重分離装置を用いて波
長多重光信号の伝送を行う光伝送システム及びその監視
方法の基本的な概念を説明したので、次に、本発明の実
施形態による光伝送システム及びその監視方法を説明す
る。
【0040】図10は本発明の第1の実施形態による光
伝送システムの構成を示すブロック図である。図10に
おいて、50、51は端局装置(LTE)、52、53
はエンドターミナル(ET)、54、55は双方向光中
継器(LA)、56〜59は監視制御部、60、61は
双方向光増幅器、62、63は波長多重分離装置(DW
DM)である。
【0041】図10に示す本発明の第1の実施形態によ
る光伝送システムは、最小構成のシステムであり、複数
のLTE50、51からの複数の波長の送信光信号を波
長多重化し、中継用光ファイバからの受信光信号を分離
してLTE51、50へ送信するDWDM62、63及
び双方向光増幅器60、61を備えたET52、53
と、2つのET52、53相互間を接続する光ファイバ
と、光ファイバの途中に挿入された1または複数のLA
54、55とにより構成される。この構成は、図1
(a)、図1(b)により説明した構成と同一である。
【0042】そして、図10のシステムにおいて、ET
52、53及びLA54、55には、監視制御部56、
59、57、58が設けられている。これらの監視制御
部56〜59は、図5〜図9により説明したOSC機能
部と同等の機能を有するものである。但し、図10に示
す例は、主信号が双方向に伝送されるので、監視制御部
相互間で送受信されるOSCも、異なる波長の光信号を
使用して双方向に伝送される。
【0043】図10において、複数のLTE50のそれ
ぞれからの異なる波長を持つ光信号は、ET52内のD
WDM62により波長多重された後、双方向光増幅器6
0により所定の出力レベルに増幅された後、中継用光フ
ァイバに送出される。中継用光ファイバ内に伝送される
波長多重された光信号は、途中に挿入されているLA5
4、55によりファイバ内での減衰が補償されてET5
3に受信される。ET53で受信された光信号は、ET
53内の双方向光増幅器61により所定のレベルに増幅
された後、DWDM63により波長分離され、複数のL
TEに送出される同様に、複数のLTE51からの光信
号は、前述と逆の経路を同一の光ファイバを通って複数
のLTE50に伝送される。前述において、各方向への
伝送に使用する光の波長は、異なったものが使用され
る。
【0044】各監視制御部56〜59は、システム内に
おける機器の故障、ファイバ断障害等を監視するもので
あり、システムを構成する装置相互間で監視用光信号で
あるOSCを送受信している。そして、各監視制御部5
6〜59は、受信したOSC内の信号を一旦電気信号に
変換して各種のインタフェースをとると共に、送信すべ
き信号をOSCに乗せて隣接側の装置に送信する機能を
有している。
【0045】各監視制御部56〜59には、共通のイン
タフェースとして、その装置が置かれるフロアに警報を
出力するハウスキーピング機能HK(House Keepin
g)、保守者用のアナログの電話回線であるOW(Orde
r Wire)、他の装置との間でのディジタル信号による
連絡用のSC(Service Channl)、パソコン等に対し
てシステムの状況を出力するCI(Craft Interface)
が設けられる。また、ET52に設けられる監視制御部
56には、システム全体の監視するオペレータのための
インタフェースTL1が設けられる。
【0046】図10の例では、OSCが通るラインを主
信号が通る光ファイバとは別に描いているが、実際に
は、OSCも、主信号が通る光ファイバ内に波長多重さ
れる。そして、各監視制御装置が置かれる装置におい
て、監視用のOSCが主信号から分離されあるいは多重
される。また、図1に示すシステムは、端局装置とし
て、最大16(8×2)台を設けることができる。
【0047】図11は本発明の第2の実施形態による光
伝送システムの構成を示すブロック図である。図11に
おいて、52’、53’はET、54’、55’はL
A、59’は監視制御装置、64は再生中継装置(LR
E)、65は拡張用監視信号線(EOB)であり、他の
符号は、図10の場合と同一である。
【0048】図10に示したシステムは、主信号として
の光信号を電気信号に変換することなく広高帯域の光増
幅器を使用して中継しており、2台のLAにより3スパ
ンの光ファイバによる伝送路を構成した場合にも、実際
の伝送距離を、270Km以上とすることができないも
のであった。
【0049】図11に示す本発明の第2の実施形態は、
伝送距離をより大きくすることができるもので、図10
により説明したシステムをLRE64を介して2システ
ム直列に接続して構成したものである。この構成により
570Kmまでの伝送を行うことが可能となる。2つの
システムを接続するLRE64は、波長多重された全光
信号を一旦電気信号に復調し、電気信号の状態で信号劣
化等の補償を行った後、光信号に乗せる機能を有する。
【0050】前述した図11に示す構成において、ET
53、53’とLRE64とは、同一局舎内の同一の場
所に設置される。そして、図11に示す実施形態は、こ
の実施形態によるシステム全体を1システムとして管理
する必要があり、ET53、53’の監視制御装置5
9、59’相互間には、OSCのみを伝送する光ファイ
バによる拡張用開始信号線EOB65が設けられてい
る。従って、この実施形態においても、このEOB65
を介して、図11に示すシステムを構成する全ての装置
に対する監視を行うことができる。
【0051】図12は本発明の第3の実施形態による光
伝送システムの構成を示すブロック図である。この本発
明の第3の実施形態は、図10に示すシステムを4系統
並列に設置して構成したものである。従って、No.1〜
No.4として示す各システムとも図10の場合と全く同
一に構成されているので、それぞれのシステムを構成す
る各装置には、図10の場合と同一の符号を付けて示し
ている。
【0052】そして、この本発明の第3の実施形態にお
いて特徴的な構成は、No.1システムにおける監視制御
装置56〜59及びこれらの間に送受信されるOSCを
現用系として使用し、No.2システムにおける監視制御
装置56〜59及びこれらの間に送受信されるOSCを
予備として使用し、この2系統により4システム全体を
監視するようにしている点である。このため、No.1、
No.2のシステムにおけるET52、53に設けられて
いる監視制御装置56、57相互間には、IOB(Intr
a site OSC BUS)と呼ぶ光ファイバが設けられ、
また、各システムを構成する装置のそれぞれの監視制御
装置56〜59は、それぞれの相互間にISB(Intra
site BUS)と呼ぶ電気的な接続路が設けられてい
る。
【0053】前述のように構成されるシステムにおい
て、No.1システムに設けられる現用系の監視制御系が
正常に動作している場合、No.2〜No.4システムに設
けられる監視制御装置56〜59は、自システムにおけ
る障害等の監視結果をISBを介して現用系の対応装置
に電気信号により報告し、それらの監視情報の主信号方
向の伝送は、現用系の監視制御系によって行われる。ま
た、No.1システムに設けられる現用系の監視制御系が
障害等により使用不能となった場合には、No.2システ
ムに設けられる予備系の監視制御系が、現用系に代わっ
て監視動作を続ける。なお、現用系及び予備系に使用さ
れるOSCの波長は同一のものである。
【0054】前述した本発明の第3の実施形態は、監視
制御系として現用、予備の2系統を持つことになるの
で、システム全体の信頼性を向上させることができ、ま
た、各システムに監視制御系を完全な形で用意する必要
がないので、コストの低減を図ることができる。
【0055】前述した本発明の第3の実施形態は、4つ
のシステムを並列にして構成して信号の全伝送容量を増
大したものであるが、この実施形態は、2つあるいは3
つのシステムを並列にした構成としてもよく、さらに多
数のシステムを並列に構成してもよい。
【0056】図13は本発明の第4の実施形態による光
伝送システムの構成を示すブロック図である。この本発
明の第4の実施形態は、図11に示すシステムを4系統
並列に設置して構成したものである。従って、No.1〜
No.4として示す各システムとも図11の場合と全く同
一に構成されているので、それぞれのシステムを構成す
る各装置には、図11の場合と同一の符号を付けて示し
ている。
【0057】図13に示す本発明の第4の実施形態は、
図11により説明した実施形態と同様に、伝送距離をよ
り大きくすることができるもので、図10により説明し
たシステムをLRE64を介して2システム直列に接続
して構成したシステムを4システム使用している。この
構成により570Kmまでの伝送を行うことが可能とな
る。そして、No.1、No.2システムに設けられる現用
系及び予備系の2つの監視制御系における監視制御装置
59、59’相互間のみがEOB65により接続されて
構成されている。
【0058】前述したような構成による本発明の第4の
実施形態は、図11及び図12により説明した2つの実
施形態の効果を合わせ持つことになる。また、この実施
形態は、図12により説明したと同様に、2つあるいは
3つのシステムを並列にした構成としてもよく、さらに
多数のシステムを並列に構成してもよい。
【0059】次に、前述のように構成される本発明の実
施形態によるシステムにおける、ET及びLAの各種の
構成例について説明する。
【0060】図14はETの構成例を示すブロック図で
ある。このETの構成例は、上下方向にそれぞれ4チャ
ネル、すなわち、8つの波長の光信号を扱うETの構成
である。図14において、71は波長多重器、72は波
長分離器、73、77は伝送特性補償器、74は送信光
増幅器、75は受信光増幅器、76は合分波器、78は
OSC送受信器、79は電源装置である。なお、図にお
いて、太線で囲まれた部分は、それぞれ実際の装置内で
1つのパッケージとして構成される部分であり、以後に
説明する他の例においても同様である。
【0061】波長多重器71は、CH1〜CH4として
示す入力端を介して4台のLTEから送信されてくる異
なる波長の光信号を多重して伝送特性補償器73に出力
する。この波長多重器71は、入力される各波長の光信
号のパワーがバランスするように調整する機能をも備え
ている。伝送特性補償器73は、中継用光ファイバの伝
送特性を補償するDCF(Dispersion Compensation
Fiber)と呼ばれる光ファイバにより構成され。このフ
ァイバは、中継用光ファイバの伝送特性とは逆特性を持
つファイバである。
【0062】伝送特性補償器73から出力された光信号
は、送信光増幅器74により所定のレベルに増幅された
後、合分波器76を介して中継用光ファイバに出力さ
れ、後段のLAに送信される。合分波器76は、送信光
増幅器74からの送信光信号と、監視光とを合波して中
継用ファイバに出力する機能と、中継用ファイバからの
受信光信号と監視光とを分波する機能とを有している。
【0063】合分波器76により分波された受信光信号
は、2段の光増幅器により構成される受信光増幅器75
を介して波長分離器72に送られ、LTE毎の波長の光
信号に分離されてLTEに送信される。受信光増幅器7
5の2段の光増幅器の間には、伝送特性補償器77が接
続され、中継用光ファイバの特性により変動している受
信光信号の特性が補償される。
【0064】一方、OSC送受信器78は、光発信器、
電気/光変換器等を備え、監視制御部56からの監視情
報を監視光に乗せて合分波器76に送り、さらに、LA
に送信する。また、LA側から監視光が合分波器76に
より分波されるが、OSC送受信器78は、分波された
監視光を受信し、含まれる監視情報を電気的な信号とし
て監視制御部56に出力する。
【0065】監視制御部56と、前述で説明した各機能
部を収容するパッケージとの間は、ACFBUSと呼ぶ
制御線により電気的な接続がなされており、監視制御部
56は、パッケージ内の各監視ポイントにおける光信号
のレベル等の監視を行い、入出力チャネルにおける光信
号のパワーレベルの制御を行っている。
【0066】なお、図内に吹き出しで示している符号
は、その位置の信号名を示している。前述の監視制御部
と各機能部を収容するパッケージ間のインタフェース及
び吹き出しで示している符号は、以後に説明する他の図
の場合にも同様である。また、電源装置79は、前述し
た各機能部を動作のために必要な電圧を持った各種の電
力を供給している。以後に説明する他の装置における電
源装置も同様である。
【0067】図15はLAの構成例を示すブロック図で
ある。このLAの構成例は、上下方向にそれぞれ4チャ
ネル、すなわち、8つの波長の光信号を扱うLAの構成
例である。図15において、81、82は合分波器、8
3、84は光増幅器、85、86は伝送特性補償器、8
7、88はOSC送受信器、89は電源装置である。
【0068】図15において、合分波器81、82は、
図14で説明した合分波器76と同様な機能を有してい
る。そして、合分波器81は、図にWest として示して
いる側の中継用ファイバからの光信号を分波し光増幅器
83に対して出力する。光増幅器83は、図14により
説明した受信光増幅器75と同様に2段の光増幅器によ
り構成され、その間に伝送特性補償器85が接続されて
いる。従って、この光増幅器83と伝送特性補償器85
とによる構成は、図14における受信光増幅器75と伝
送特性補償器77とによる構成と同一の機能、すなわ
ち、中継用光ファイバの伝送特性を補償することができ
る。伝送特性が補償された光信号は、合分波器82を介
してEast 側の光ファイバに出力される。
【0069】前述と同様に、合分波器82は、図にEas
t として示している側の中継用ファイバからの光信号を
分波し光増幅器84に対して出力する。光増幅器84
も、光増幅器83と同様に2段の光増幅器により構成さ
れ、その間に伝送特性補償器86が接続されているの
で、中継用光ファイバの伝送特性を補償して、East 側
からの光信号を合分波器81を介してWest 側の光ファ
イバに出力することができる。
【0070】図15に示すLAは、前述した構成を備え
ることにより光信号を双方向に増幅し、かつ、中継用光
ファイバの伝送特性を補償して中継することができる。
【0071】OSC送受信器87、88は、図14によ
り説明したOSC送受信器78と同様な機能を有してお
り、OSC送受信器87がWest 側の光ファイバとの間
での監視光の送受信を行い、OSC送受信器88がEas
t 側の光ファイバとの間での監視光の送受信を行ってい
る。
【0072】図16はETの他の構成例を示すブロック
図である。このETの構成例は、上下方向にそれぞれ8
チャネル、すなわち、16の波長の光信号を扱うETの
構成である。図16において、70は励起光源、71’
は波長多重器、72’は波長分離器であり、他の符号は
図14の場合と同一である。
【0073】図16に示すETは、基本的に図14によ
り説明したETと同様な構成を有するものである。そし
てこの例は、上下方向にそれぞれ8チャネルの光信号を
扱うため、波長多重器71’と、波長分離器72’とを
追加し、波長多重器71内で波長多重器71’からの波
長多重された光信号を波長多重器71で波長多重した光
信号にさらに多重している点、及び、波長分離器72内
で、自分離器への波長多重光信号と波長分離器72’に
渡す波長多重光信号とに分離している点で、図14によ
り説明したETの構成と大きく相違している。
【0074】また、このETは、上下方向にそれぞれ8
チャネル、すなわち、8つの異なる波長の光信号を波長
多重して光ファイバに乗せなければならならず、各波長
毎の光パワーを同一とする4波長多重の場合の倍の光パ
ワーを要することになるため、送信光増幅器74、受信
光増幅器75に対して励起光源70から励起用の光を供
給して、各増幅器74、75の光出力のレベルを増大さ
せるようにしている。
【0075】図16に示すETは、前述した以外の構成
及び動作が図14により説明したETと全く同様に行わ
れる。したがって、ここでは、これ以上の説明を省略す
る。
【0076】図17はLAの他の構成例を示すブロック
図である。このLAの構成例は、上下方向にそれぞれ8
チャネル、すなわち、16の波長の光信号を扱うLAの
構成例である。図17において、80は励起光源であ
り、他の符号は図15の場合と同一である。
【0077】図17に示すLAは、光増幅器83、84
に対する励起光源80が設けられて構成されている点を
除いて、図15により説明したLAと全く同様に構成さ
れている。このLAは、上下方向にそれぞれ8チャネ
ル、すなわち、8つの異なる波長の光信号が波長多重さ
れて光ファイバに伝送されている光信号を、光増幅器8
3、84により増幅して中継しなければならないため、
図16により説明したETの場合と同様に、光増幅器8
3、84に対して励起光源80から励起用の光を供給し
て各増幅器83、84の光出力レベルを増大させてい
る。
【0078】図14〜図17により説明したET、LA
の例は、1本の中継用光ファイバ内に双方向に光多重信
号が伝送される場合の例であったが、次に、中継用光フ
ァイバを上下方向に別に設け、各光ファイバ内に16波
長を多重した光信号を伝送する場合のET、LAの例を
説明する。
【0079】図18は中継用光ファイバを上下方向に別
に設け場合のETの構成例を示すブロック図である。図
18において、70’は励起光源、91は波長多重器、
92は波長分離器、93、94は合分波器であり、他の
符号は図16の場合と同一である。
【0080】図18に示すETの構成例は、中継用光フ
ァイバが上下方向に別々に設けられていることに対応す
る構成を備えるもので、基本的な構成は、図16により
説明したETの構成と同様である。すなわち、図18に
おいて、図示しない端局装置からの16の各波長の光信
号は、入力インタフェースを介して16波長を多重する
波長多重器91により多重され、伝送特性補償器73を
介して送信光増幅器74に入力される。この送信光増幅
器74は、励起光源70が加えられており、出力の光パ
ワーが所定の大きさとなるように制御されている。送信
光増幅器74からの光出力は、合分波器93によりOS
C送受信器78からの監視光と多重されて送信側の中継
用光ファイバに伝送される。
【0081】一方、受信側の中継用光ファイバからの光
信号は、合分波器94により監視光が分離され、その監
視光がOSC送受信器78に入力される。16波長が多
重されている主信号は、伝送特性補償器77により伝送
特性の補償が行われ、かつ、励起光源70’によりその
光出力が制御されている受信光増幅器75を介して波長
分離器92に入力される。波長分離器92は、多重され
ている光信号を16の波長の光信号に分離し、出力イン
タフェースを介して図示しない端局装置に送信する。
【0082】図19は中継用光ファイバを上下方向に別
に設け場合のLAの構成例を示すブロック図である。図
19において、95、95’、96、96’は合分波
器、97、98は励起光源であり、他の符号は図17の
場合と同一である。
【0083】図19に示すLAの構成例は、中継用光フ
ァイバが上下方向に別々に設けられていることに対応す
る構成を備えるもので、基本的な構成は、図17により
説明したLAの構成と同様である。すなわち、図19に
おいて、West 側の光ファイバからの入力光信号は、合
分波器95により監視光が分離され、その監視光がOS
C送受信器87に入力される。16波長が多重されてい
る主信号は、伝送特性補償器85により伝送特性の補償
が行われ、かつ、励起光源97によりその光出力が制御
されている光増幅器83を介して合分波器96に入力さ
れる。合分波器96は、光増幅器83からの多重光信号
にOSC送受信器88からの監視光を多重してEast 側
の中継用光ファイバに伝送する。同様に、East 側の中
継用光ファイバからの入力光信号は、合分波器95’、
光増幅器84、合分波器96’を介してWest 側の光フ
ァイバに伝送される。
【0084】図14〜図19により説明したET及びL
Aは、ACFBUSを介してこれらのET及びLAを構
成する各機能部における光信号レベル(光パワー)が監
視制御部により監視され、また、光信号のレベルの調整
を行うことができる。まず、複数の端局装置から送信さ
れてくる複数の波長の光信号のそれぞれの光パワーであ
るチャネル光入力パワーの制御について説明する。
【0085】チャネル光入力パワーの調整は、設備建設
時における調整、建設後の時間経過による光レベル劣化
に対する補償等のために必要である。このチャネル光入
力パワーの調整は、波長多重器が備えられるETにおい
て行われる。設備建設時における調整は、例えば次のよ
うに行われる。まず、図14に示す送信光増幅器74の
出力側に設けられる光モニタポイントからモニタ光を取
り出して、これを光スペクトルアナライザ等により分析
して、各波長の光信号レベルを表示させる。そして、送
信光増幅器74の出力における各チャネル毎の各波長の
光信号のパワーがバランスするように、かつ、送信光増
幅器74からの各波長の光信号のレベルが予め定められ
たレベルになるように、監視制御部56に接続される制
御端末から、波長多重器71に備えられる減衰機等によ
る調整器を制御する。
【0086】これにより、多重された送信光信号を最適
な状態に設定することができる。監視制御部56は、一
旦、前述したような調整が行われた場合には、その調整
量、設定レベルを各チャネル毎に不揮発性メモリ等に格
納管理しておくことにより、時間経過による光レベル劣
化に対する補償を随時行うことができる。これにより、
送信光増幅器74としてどのようなロットのものが使用
された場合にも、常に、各チャネル独立に所定の送信出
力を維持することが可能となり、伝送品質の均一化を図
ることができる。
【0087】前述までに説明した光伝送システムにおい
ては、各波長の信号伝送品質の維持のために、各波長の
送信光信号のパワーを所定の範囲に制御する必要があ
る。このため、前述した光伝送システムは、中継用光フ
ァイバに対する出力を一定に制御することにより、各伝
送スパンで発生する光損失の変動を抑圧して、次の伝送
スパンに送出することが可能となる。従って、前述した
波長多重器における各波長の光信号レベルの調整は重要
なものとなる。
【0088】また、ET、LA内に設けられる伝送特性
補償器は、中継用光ファイバにおける伝送特性を補償す
るものであるが、伝送特性補償器内での非線形効果を抑
えるために、伝送特性補償器に入力されるチャネル当り
の光パワーを所定の値以下に抑える必要があり、逆に、
伝送特性補償器での光損失による信号SNの劣化を抑え
るために、伝送特性補償器に入力されるチャネル当りの
光パワーはある程度大きなものが必要となる。前述で説
明したET、LAは、伝送特性補償器の前段光増幅器の
増幅度の調整によりこの条件が満たされるように構成さ
れている。
【0089】これにより、前述したET、LAは、伝送
特性補償器による非線形効果の抑圧と、信号SNの劣化
を防止し、光信号の伝送品質を向上させることができ
る。
【0090】図16〜図19により説明したET、LA
は、励起光源からの励起用の光を光増幅器に供給して、
光増幅器の光出力のレベルを増大させるようにしている
が、次に、この制御について説明する。
【0091】例えば、図18に示すETにおいて、監視
制御部56は、波長多重器91の入力インタフェースに
おける各チャネルの入力光信号の光パワーを光入力検出
器により検出し、所定の光パワー以上であるチャネルを
送信チャネル、所定の光パワー以下であるチャネルを非
送信チャネルとして認識し、送信チャネルをカウント
し、このカウント数を波長数として定義し、この波長数
により、励起光源70からの励起用の光パワーを制御し
て光増幅器74に供給する。これにより、光増幅器74
の光出力のレベル(パワー)を制御することができる。
この波長数情報は、監視光をに乗せられて次々に下流側
のLA、LRE等に伝送されて、それらの光増幅器の制
御に使用することができる。
【0092】このような光増幅器の制御は、各光増幅器
からの各波長の光信号の出力パワーが、多重されている
波長数によっても変化することなく、所定のレベルに保
持させるために有効である。一般に、光増幅器は、全チ
ャネル(トータル)光出力が所定の値になるように制御
され、波長多重数が変化すると各波長毎の光信号の出力
レベルが変動してしまうという問題点を有しているが、
前述したような波長数情報による制御を行うことによ
り、多重されている波長数が変化した場合にも、各波長
の出力レベルを所定の大きさに制御することができる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
重されている波長数が変化した場合にも、波長多重され
る光信号の個々の波長の光信号の伝送レベルを最適に制
御することができ、システム全体の信頼性の向上を図る
ことができる光伝送システムを提供することができ、ま
た、光伝送システムに使用して好適なエンドターミナル
及び光中継器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長多重分離装置を用いて波長多重光信号の伝
送を行う光伝送システムの各種の構成を示す図である。
【図2】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図3】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図4】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図5】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図6】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図7】1つのシステムの場合の光伝送システムの構成
例の概要を示すブロック図である。
【図8】2つのシステムを並列に設けた並列光伝送シス
テムの構成例の概要を示すブロック図である。
【図9】OSCの機能分割の方法を説明する図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図14】ETの構成例を示すブロック図である。
【図15】LAの構成例を示すブロック図である。
【図16】ETの他の構成例を示すブロック図である。
【図17】LAの他の構成例を示すブロック図である。
【図18】中継用光ファイバを上下方向に別に設け場合
のETの構成例を示すブロック図である。
【図19】中継用光ファイバを上下方向に別に設け場合
のLAの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
ET エンドターミナル LA 光増幅器 21、21’24、24’、62、63 波長多重分離
装置(WDM) 22、22’、23、23’ 光増幅器(LA) 25、25’、26、26’、83、84 光増幅器
(LA) 27、28〜33、40〜46 OSC機能部 34〜39 セレクタ(SEL) 50、51 端局装置(LTE) 52、52’、53、53’ エンドターミナル(E
T) 54、54’、55、55’ 双方向光中継器(LA) 56〜59、59’ 監視制御部 60、61 双方向光増幅器 64 再生中継装置(LRE) 65 拡張用監視信号線(EOB) 71、71’、91 波長多重器 72、72’、92 波長分離器 73、77 伝送特性補償器 74 送信光増幅器 75 受信光増幅器 76、81、82、93、94、95、95’、96、
96’ 合分波器 78、87、88 OSC送受信器 79、89 電源装置 85、86 伝送特性補償器 70、70’、80、97、98 励起光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 10/08 (72)発明者 関根 賢郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 鈴木 隆之 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 今田 律夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 森 隆 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 中野 博行 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重分離装置を用いて波長多重光信
    号の伝送を行う光伝送システムにおいて、前記波長多重
    分離装置に入力される光信号の波長数により、光増幅器
    に対する励起光のパワーを制御することを特徴とする光
    伝送システム。
  2. 【請求項2】 波長多重分離装置を備えるエンドターミ
    ナル相互間を、光中継器がその途中に挿入された光ファ
    イバにより接続して波長多重光信号の伝送を行う光伝送
    システムにおいて、前記エンドターミナル及び光中継器
    のそれぞれには監視制御部が設けられ、前記エンドター
    ミナルに設けられる監視制御部は、前記波長多重分離装
    置に入力される光信号の波長数を計数し、この計数結果
    により自エンドターミナル内の光増幅器に対する励起光
    のパワーを制御することを特徴とする光伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記計数された波長数の情報は、監視光
    に乗せられて下流側に送信され、下流側の前記光中継器
    に設けられる監視制御部は、受信した波長数の情報によ
    り自光中継器内の光増幅器に対する励起光のパワーを制
    御することを特徴とする請求項2記載の光伝送システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記光増幅器は、印加される励起光のパ
    ワーが制御されることにより、光増幅器から出力する波
    長多重光信号の各波長の光信号のそれぞれが予め定めら
    れた所定のパワーとなるように制御されることを特徴と
    する請求項2または3記載の光伝送システム。
  5. 【請求項5】 光多重信号を用いた光伝送システムに使
    用する波長多重分離装置及び光増幅器を備えたエンドタ
    ーミナルにおいて、前記波長多重分離装置に入力される
    光信号の波長数により、光増幅器に対する励起光のパワ
    ーを制御することを特徴とするエンドターミナル。
  6. 【請求項6】 前記波長多重分離装置に入力される光信
    号の波長数は、エンドターミナル内に備えられる監視制
    御部により計数され、該監視制御部は、励起光のパワー
    を制御することにより、光増幅器から出力される波長多
    重光信号の各波長の光信号のそれぞれが予め定められた
    所定のパワーとなるように制御することを特徴とする請
    求項5記載のエンドターミナル。
  7. 【請求項7】 前記計数された波長数の情報を、監視光
    に乗せて下流側に送信することを特徴とする請求項6記
    載のエンドターミナル。
  8. 【請求項8】 光増幅器を備え光多重信号を用いた光伝
    送システムに使用される光増幅器を備えた光中継器にお
    いて、上流側から送信されてくる波長数の情報により自
    光中継器内の光増幅器に対する励起光のパワーを制御す
    ることを特徴とする光中継器。
  9. 【請求項9】 前記上流側から送信されてくる波長数の
    情報は、自光中継器内に備えられる監視制御部により受
    信され、該監視制御部は、励起光のパワーを制御するこ
    とにより、光増幅器から出力される波長多重光信号の各
    波長の光信号のそれぞれが予め定められた所定のパワー
    となるように制御することを特徴とする請求項8記載の
    光中継器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7254333B2 (en) 2001-03-26 2007-08-07 Fujitsu Limited Low-cost WDM terminal device accommodating plurality of client signal

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