JPH11298408A - 光伝送装置、エンドタ―ミナル及び光中継器 - Google Patents

光伝送装置、エンドタ―ミナル及び光中継器

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JPH11298408A
JPH11298408A JP2808899A JP2808899A JPH11298408A JP H11298408 A JPH11298408 A JP H11298408A JP 2808899 A JP2808899 A JP 2808899A JP 2808899 A JP2808899 A JP 2808899A JP H11298408 A JPH11298408 A JP H11298408A
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JP
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optical
wavelength
signal
transmission
multiplexed
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Application number
JP2808899A
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English (en)
Inventor
Junya Kosaka
淳也 小坂
Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
Kenro Sekine
賢郎 関根
Kazutaka Sakai
和隆 坂井
Masatoshi Shibazaki
雅俊 芝崎
Ritsuo Imada
律夫 今田
Takashi Mori
隆 森
Hiroyuki Nakano
博行 中野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】システムに入力される個々の波長の光信号の伝
送レベルを最適に制御し、システム全体の信頼性を図
る。 【解決手段】波長の異なる多数の光信号が入力される波
長多重器91は、入力された光信号を多重し、伝送特性
補償器73、送信光増幅器74、合分波器93を介して
光ファイバに波長多重光信号を送信する。波長多重器9
1は、各入力光信号のレベルを調整することのできる光
強度調整器を有している。送信光増幅器74の出力光信
号を外部に接続されるアナライザ等による測定機により
測定しながら、前記光強度調整器を各入力光信号毎に調
整し、送信光増幅器74の光信号信号の各波長の光信号
レベルがバランスするようにする。また、受信側の伝送
特性補償器77に入力される多重光信号のパワーは、伝
送特性の補償を完全に行うことができるレベルに調整さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光伝送システム、
エンドターミナル及び光中継器に係り、特に、波長多重
器(WDM:Wavelength division Multiplexing equip
ment)と波長分離器(Wavelength division Demultiple
xing equipment)とを用いて波長多重光信号の伝送を行
う光伝送システム、光伝送システムに使用して好適なエ
ンドターミナル及び光中継器に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する光伝送システムは、特
願平5−244098号公報に記載があり、光中継器が
途中に挿入された1本の光ファイバ内に波長多重された
主光信号伝送し、かつ、システムを構成する各装置間で
監視情報等の監視信号を伝送する監視光(OSC:Optic
al service channel)信号を主光信号に多重して伝送す
るように構成されている。
【0003】前述した技術による光伝送システムは、光
信号と監視光信号との多重について記載があるが、波長
多重システムについて記載が無く、波長多重システムに
入力される異なる波長のそれぞれの波長の光信号のパワ
ーをバランスさせる点、及び、中継用光ファイバにおけ
る伝送特性を補償する伝送特性補償器に対する入力光信
号のパワーの制御に対する配慮が充分でないものであっ
た。
【0004】このため、前述の光伝送システムは、波長
多重された光信号の各波長の光信号のパワーをバランス
させることが困難であるという問題点を有していた。ま
た、伝送特性補償器に対する入力光信号のパワーを最適
に制御することができず、伝送特性の補償を完全に行う
ことができないという問題点を有していた。
【0005】なお、本発明に用いられている光強度調整
器については、特開平08−278523号公報に記載
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
関連技術の問題点を解決し、入力される個々の波長の光
信号の伝送レベルを最適に制御することを可能にし、伝
送特性の補償を完全に行うことを可能とすることによ
り、システム全体の信頼性の向上を図ることができる光
伝送システム、該光伝送システムに使用して好適なエン
ドターミナル及び光中継器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、波長多重器と波長分離器とを備えるエンドターミナ
ル相互間を、光中継器(LA:Line optical amplifie
r)がその途中に挿入された光ファイバにより接続して
波長多重光信号の伝送を行う光伝送システムにおいて、
前記波長多重器の前段に、入力される複数の波長の異な
る光信号のそれぞれの光パワーを制御する光強度調整器
を配置し、該光強度調整器が、前記波長多重器により波
長多重された波長多重光信号を増幅する光増幅器の出力
における各波長の光信号のパワーが最適なレベルになる
ように調整することにより達成される。
【0008】また、前記目的は、前記光強度調整器によ
る調整が、前記光増幅器の出力における各波長の光信号
を外部から接続される測定器によりそのレベルを検出す
ることにより行われ、前記光強度調整器の調整量と、調
整後の前記光増幅器の出力における各波長の光信号のパ
ワーレベルとが、各波長毎にシステム内に保持されるこ
とにより達成される。
【0009】また、前記目的は、前記エンドターミナル
及び光中継器が、中継用光ファイバにおける伝送特性を
補償する伝送特性補償器を備え、該伝送特性補償器に入
力される波長多重光信号の光パワーが、伝送特性補償器
内での非線形効果を抑え、かつ、伝送特性補償器での光
損失による信号SN比の劣化を抑えることができるレベ
ルに調整されることにより達成される。
【0010】また、前記目的は、光多重信号を用いた光
伝送システムに使用する波長多重器及び光増幅器を備え
たエンドターミナルにおいて、前記波長多重器は、入力
される波長の異なる複数の光信号のそれぞれの光パワー
を制御する光強度調整器を有し、該光強度調整器が、前
記波長多重分離装置により波長多重された波長多重光信
号を増幅する光増幅器の出力における各波長の光信号の
パワーが最適なレベルになるように調整することによ
り、また、中継用光ファイバにおける伝送特性を補償す
る伝送特性補償器を備え、該伝送特性補償器に入力され
る波長多重光信号の光パワーが、伝送特性補償器内での
非線形効果を抑え、かつ、伝送特性補償器での光損失に
よる信号SN比の劣化を抑えることができるレベルに調
整されることにより達成される。
【0011】また、前記目的は、光増幅器を備え光多重
信号を用いた光伝送システムに使用される光増幅器を備
えた光中継器において、中継用光ファイバにおける伝送
特性を補償する伝送特性補償器を備え、該伝送特性補償
器に入力される波長多重光信号の光パワーが、伝送特性
補償器内での非線形効果を抑え、かつ、伝送特性補償器
での光損失による信号SNの劣化を抑えることができる
レベルに調整されることにより達成される。
【0012】さらに、前記目的は、エンドターミナルの
波長多重器の前段で入力光信号レベルを検出し、エンド
ターミナルに入力された光信号数(波長数)を求め、この
光信号数情報をもちいて、各エンドターミナルと光中継
器とに設けた光増幅器のパワーを制御し、光信号当たり
の光レベルを一定にすることにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、波長多重分離装置(WD
M)を用いて波長多重光信号の伝送を行う光伝送システ
ム及びその監視方法の基本的な概念を説明する。
【0014】図1は波長多重分離装置を用いて波長多重
光信号の伝送を行う光伝送システムの各種の構成を示す
図、図2〜図6は監視光を使用して故障箇所含む故障情
報をエンドターミナルに送信する監視方法を説明する図
である。図1〜図6において、ETはエンドターミナ
ル、LAおよび符号22、23、25、26は光中継
器、21、24は波長多重分離装置、27はOSC終端
部である。
【0015】光伝送システムは、光信号の多重度、光フ
ァイバ内での光信号の伝送方向の取扱い等によって幾つ
かの形式のシステムがある。
【0016】図1Aに示すシステムは、上り下りそれぞ
れ4波長の光信号を1本の光ファイバ内を伝送するもの
である。そして、このシステムは、図示しない複数の端
局装置からの波長λ1〜λ4(λ1’〜λ4’)の送信
光信号を多重化し、中継光ファイバからの波長λ1’〜
λ4’(λ1〜λ4)の受信光信号を分離して端局装置
へ送信する波長多重分離装置(DWDM)を備えたエン
ドターミナル(ET)と、2つのET相互間を接続する
光ファイバと、光ファイバの途中に挿入された1または
複数の双方向光中継器とにより構成される。一般に、1
つの波長の光信号は、10Gbit/sの信号を伝送するこ
とができるので、図1(a)に示すシステムは、最大4
0Gbit/sの信号を双方向に伝送することができる。な
お、図中のET8Bは、波長種類8種のBi-directional
の意味である。また、LA8Bも同様である。
【0017】図1(b)に示すシステムは、上り下りそ
れぞれ8波長の光信号を1本の光ファイバ内を伝送する
ものである。このシステムは、使用する光信号として波
長λ1〜λ8、λ1’〜λ8’を使用する点以外、図1
(a)に示すシステムと同一に構成される。そして、こ
のシステムは、最大80Gbit/sの信号を双方向に伝送
することができる。
【0018】図1(c)に示すシステムは、信号伝送方
向毎に専用の光ファイバを使用し、上り下り共に16波
長の光信号を使用し、これに伴って、光ファイバの途中
に挿入されるLAを単方向のものとして構成したもので
ある。この例のシステムは、16波長の光信号を使用し
ているため最大160Gbit/sの信号を双方向に伝送す
ることができる。なお、図中のET16Uは、波長種類
16種のUni-directionalの意味である。また、LA1
6Uも同様である。
【0019】次に、監視光信号を用いて故障箇所情報を
含む故障情報をエンドターミナル内のWDMに転送する
方法を図2〜図6により説明する。
【0020】図2において、通常OSC信号は、主光信
号とは異なる波長を持つ監視情報の伝送等に使用する光
信号であり、主信号と共に波長多重されて伝送される。
しかし、主信号は、LA22,23において光増幅器に
よって光のまま増幅されるのに対して、監視光信号は、
LA22,23の入口で主光信号と分離され図4に示す
OSC終端部27で光/電気変換される。電気信号に変
換された監視電気信号は、図示しない監視情報制御部に
監視情報を与えた後、LA22,23の監視情報を付加
され、OSC終端部27で電気/光変換される。光信号
に変換された監視光信号は、LA22,23の出口で再
び主光信号と多重される。なお、上述したOSC終端部
の構成は、後述する図9(b)の構成であるが、図9
(a)、図9(c)または図9(d)の構成としても構
わない。
【0021】中継用光ファイバの途中に挿入されている
各LA22、23には、装置を識別するためのIDが定
義される。簡単にはID番号が割当てられる。図2にお
いて、いま、WDM21とLA22との間の光ファイバ
断の障害が発生したとする。すると、ID=2のLA2
2は、入力伝送路の断(光信号なし:LOS:Loss ofsi
gnal)を検出する。このLA22は、当然光信号を送信
することができなくなるので、出力レベルを敢えて断と
する(シャットダウン)制御を行う。LA23も同様に
LOSを検出してシャットダウン制御を行う。これによ
り、DWDM24においてもLOSを検出することがで
きる。
【0022】LA22は、同時に、OSC上に定義され
た、WDM−AIS情報(Wavelength Division Multipl
exed - Alarm Indication Signal)をAIS発生状態と
すると共に、ID情報として、ID=2を付加して下流
に転送する。
【0023】すなわち、この例は、入力の伝送路が断と
なった状態において、OSC入力が当然同時に断となる
が、出力のOSCは伝送可能であることを利用してい
る。最終的に前述の情報は、下流のWDM24まで伝達
され、下流のWDM24において、伝送路が故障となっ
た箇所を特定することができる。
【0024】図3に示す例は、図2の例に加えて、さら
に故障情報を反対方向にWDM−RDI(Remote Defec
t Indication)情報として伝達することにより、反対方
向にある上流側のWDM21に故障を通知するものであ
る。これにより上流側のWDM21は、自分の出力した
信号が対向側に伝送できないことを検出することがで
き、また、故障箇所を検出することが可能となる。通
常、伝送信号は、双方向の伝送が成立して正常であり、
片方のみが正常であることは意味がないため、これを用
いて信号の閉塞等の各種応用動作が可能となる。この例
は、特に、図1(c)に示したような、上り下りのファ
イバが別々に設けられる片方向システムの場合に有効で
ある。
【0025】図3において、WDM−AIS、及び、故
障位置情報(ID情報)を受信した下流側のWDM24
は、反対方向に向かうOSCを使用して、WDM−RD
Iと、故障位置情報を転送する。これにより対向側のW
DM21は、自分の送信側に異常が発生したこと、及
び、その故障位置を検出することが可能となる。
【0026】図4は光伝送システムを構成する装置であ
るLA22におけるOSC終端部27について説明する
図である。OSC信号は、通常、低速の光信号であり、
WDMとはこの低速の光信号により接続される。そし
て、前述したように、OSCは、光伝送システムの監視
として非常に重要であり、OSCそのものが故障する
と、監視系の誤動作を引き起こす可能性がある。例え
ば、図2、図3により説明した例は、主信号との波長多
重されている光ファイバ部分(図4のA点)での故障が
発生した場合のものであった。しかし、OSC信号のみ
が断となる場合、例えば、OSC終端部27の故障、あ
るいは、図4のB点における断を考える必要がある。
【0027】図5は図4のB点が断となった場合の動作
を示すものである。B点が断となった場合、このB点で
の断はOSC終端部27により検出される。OSC終端
部27は、OSC上に定義されたWDM−AISとは別
に、OSC−AIS情報、及び、故障位置情報を下流に
転送する。これらの情報は下流に伝達され、最終的にW
DM24により検知され、このWDM24は、OSC信
号が対向のWDM21との間で断となったこと、及び、
その故障箇所を特定することが可能となる。また、この
動作には、WDM−AISの場合と同様に反対方向への
OSC−RDIが定義されている。用途はWDM−RD
Iと同様である。
【0028】次に、図6を参照してWDM−AISと前
述のOSC−AISとによる故障情報の伝送の総合動作
を説明する。図6において、いま、光ファイバによる伝
送路のA点でファイバ断の故障が生じたとする。光信号
無し(LOS)によりこの故障を検出したLA22は、
同時にOSC断を検出するため、WDM−AIS、OS
C−AISの同時転送を行う。これらは、最終的に下流
のWDM24により検出されて総合判断される。すなわ
ち、同一の箇所で、WDM−AIS、OSC−AISを
検出した場合、ファイバの故障と判断し、OSC−AI
Sのみを検出した場合、OSC関連部のみの故障である
と判断可能である。
【0029】前述で光伝送システムにおいて、監視光
(OSC)を多重してシステム全体の監視を行う概要を
説明した。通常、光伝送システムは、N列のシステムが
並列して設置されることが多い。その場合、OSCは複
数設ける必要はない。つまり、複数並列システムである
ことを利用してOSCの数を低減することができる。ま
た、伝送路の故障により1つのOSCが断となった場合
に、他のOSCのルートを利用して監視ネットワークを
保護することが可能となる。
【0030】図7は1つのシステムの場合の光伝送シス
テムの構成例の概要を示すブロック図、図8は2つのシ
ステムを並列に設けた並列光伝送システムの構成例の概
要を示すブロック図、図9はOSCの機能分割の方法を
説明する図であり、以下これらについて説明する。図7
ないし図9において、21’、24’はWDM、2
2’、23’、25’、26’はLA、28〜33、4
0〜46はOSC終端部、34〜39はセレクタ(SE
L)であり、他の符号は図2〜図6の場合と同一であ
る。
【0031】図7に示す例は、光伝送システムとして1
システムのみ設けられているので、この場合、OSCも
1系統のみ設置され、このOSCの系統に対する予備系
の設置は行われていない。そして、OSC終端部28
は、WDM21の入出力部、OSC終端部29,30
は、LA22,26の入出力部、OSC終端部31,3
2は、LA23,25の入出力部、OSC終端部33
は、WDM24の入出力部に設けらる。この構成によっ
て、OSCは、WDM、LA相互間、LA、LA相互間
の各Span に主光信号に多重して伝送される。OSC終
端部28〜33の主要な機能は、DCC(Data Commun
ication Channel)と呼ばれる、データ通信ラインを提
供すること(各装置間の監視情報の転送等に用いる)
と、OW(OrderWire)と呼ばれる打ち合わせ用の電話
回線を提供すること等である。
【0032】図8に示すような2システムによる並列シ
ステムの場合、主信号は2つの独立したシステムである
が、OSCについては、OSC Working Line 及びバ
ックアップ用であるOSC Protection Lineを設けて
いる。そして、OSCの切替機能のために、各装置には
セレクタ機能が設けられている。図8に示す例は、最も
一般的なセレクタ機能を示しており、それぞれのセレク
タ回路をSpan 番号により、SEL 1−Ea等として
示している。
【0033】図7、図8では、OSC終端部を各Span
毎に伝送するように分割しているが、OSC部の機能分
割の方法は、Figs. 9 に示すように、その機能をプリ
ント基板パッケージ単位に分割する方法としていくつか
が考えられる。そして、その分割の方法に対応して図8
に示したセレクタ回路の制御方法として最適なものが決
定される。これは、プリント基板パッケージという単位
が故障時の交換単位であることに対応するためである。
【0034】OSC機能の分割について説明する図9に
おいて、図9(a)に示す例は、West/Eastで分割す
る形式、図9(b)に示す例は、West to East/Eas
t toWestという方向で分割する形式、図9(c)に示
す例は、全て個別にする形式、図9(d)に示す例は、
全てを1つの交換単位とした形式である。これらは、O
SC部の回路規模等の条件、あるいは、パッケージを抜
去した際の動作条件等から決定される。
【0035】図9に示した構成に対応して、図8に示し
た各装置の個々のセレクタ動作方法が決定される。これ
を切替モード(Protection Mode)と呼び、図9(a)の
構成に適したSpan 別双方向切替モード、図9(b)の
構成に適したAll Span片方向切替モード、図9(c)
の構成に適したSpan 別片方向切替モード、図9(d)
の構成に適したAll Span双方向切替モードがある。
【0036】例えば、図9(a)に示したOSCがWes
t/East別に構成されている場合に適したSpan 別双方
向切替モードは、各Span における切替をそれぞれ独立
とするものである。但し、各Span において、対向する
OSCのセレクタと同時にWoking/Protectionを切替
える様に動作する。この場合、対向する装置は、伝送路
のいずれかが故障を検出した場合にSpan を介して対向
する側に連絡して切替えを行う必要があり、そのための
通信チャネルをOSC上に定義する。
【0037】この定義としては、例えば、故障レベルと
して、 SF:Signal Failure(信号断:伝送路断、あるいはフ
レーム同期外れ) SD:Signal Degrade(信号劣化:誤り率劣化) の2つを規定する。そして、Span を介して対向する装
置は、自分の検出した警報(SF,SD、Working/P
protection別)を対向側に常時通知する。各装置は、対
向側の警報と、自分の検出している警報との両者の比較
により選択系を判断してWorking/Protection を切替
える。そして、前述の対向側への通知は、OSC−S
F,OSC−SDが検出された場合、Span の対向側
へ、OSC−SF−RDI,OSC−SD−RDIを返
送することにより行われる。
【0038】前述では、Span 別切替の場合を説明した
が、All Span切替の場合、Span別のこうした情報の
授受は不要となる。その代わり、全Span 共通にOSC
−SF,SD等を定義し、WDM対向で使用する。例え
ば、All Span双方向切替モードの場合、前述と同様の
判定方法によりDWDMが選択系を判断し、選択情報を
LAに転送することによって全ての装置の同時切替を実
行することになる。
【0039】前述したOSCは、そのフレーム構成とし
て、SONET OC−N、例えば、SONET OC−
3(155.52Mb/s)のフレームフォーマットを適用するこ
とができる。
【0040】このフレームフォーマットを適用するメリ
ットとして、 (1)OSCにより通信する情報としては、DCC、O
W等があるが、SONETのフレーム構成を採用するこ
とにより、SONETにより開発されたLSIあるいは
オーバヘッド処理回路構成等をそのまま使用することが
できる。
【0041】(2)回路構成の流用を図ることができ、
監視系構成等もほぼ同様の構成を流用することができ
る。
【0042】(3)156Mb/s という将来に渡っても十分
な通信容量を確保したため機能拡張などが容易である。
【0043】(4)OSCの監視光ネットワークをSO
NET装置を含めて拡大する際に、特にSONET側装
置に、既に開発済みのOC−3用のパッケージを容易に
収容することができ、整合性を確保することが可能とな
る。
【0044】等を得ることができる。
【0045】通常、SONET装置間は、DCCを用い
た監視ネットワークを採用しているが、WDMのネット
ワークをそれに統合する場合、WDMとSONET装置
の間にOSCを波長多重形式で接続する。その場合、S
ONET装置には、これまでと同様で波長のみが異なる
OC−3Card を搭載することが可能であり、そのDC
Cを用いて接続することが容易である。
【0046】本発明の実施の形態である監視方法の実施
例を図24、図25を用いて説明する。図24は、装置
間の情報転送機能を埋め込んだOC−3(STM−1)
のオーバヘッド部を示す。ここで、A1バイト等のアル
ファベット1文字と数字の組合せは、SONET、SD
H等の規格で定義された同期用等のバイトである。本発
明では、オーバヘッド部の空きバイトを用いて、エンド
ターミナル間の転送情報と、全装置間の転送情報とを転
送する。エンドターミナル間の転送情報には、規格で定
められたD4−D12バイトを用いるLine DCC
以外に、SCI(装置構成情報転送機能 System Config
uration Indicator)、CDI(LOS検出数転送機能
Channel Down Indicator)、ET1,2(予備)が設け
られている。また、全装置間の転送情報には、規格で定
められたD1−D3バイトを用いるSection D
CC以外に、AIS(回線障害転送機能)、AOW1,
2(Analogu OW, 2 channels)、DOW1,2(Digita
l OW, 2 channels)、WAID(WDM AIS 生成 ID)、
OAID(OSC AIS 生成 ID)、WEF(WDM FarEnd Re
ceive Error)、OFE(OSC Far End Receive Erro
r)、SCCI1−3(監視制御情報転送機能Superviso
ry Control Channel)、LA1,2(予備)が設けられ
ている。
【0047】図25は、具体的なAISバイトのビット
割付を示す。上位4ビットでWDMAIS、下位4ビッ
トでOSC AISを示し、それぞれ“0000”が正
常状態、“1010”がAIS発生状態を示す。障害を
検出した装置は、障害の状況に応じてWDM AIS、
OSC AISに割付を行って下流装置に送信する。
【0048】図10は本発明の他の実施形態による光伝
送システムの構成を示すブロック図である。図10にお
いて、50、50’は端局装置(LTE)、52、53
はエンドターミナル(ET)、54、55は双方向光中
継器(LA)、56〜59は監視制御部、60〜63は
双方向光増幅器、64、65は波長多重分離装置(WD
M)である。
【0049】図10に示す本発明の実施形態による光伝
送システムは、最小構成のシステムであり、複数のLT
E50、50’からの複数の波長の送信光信号を波長多
重化し、中継用光ファイバからの受信光信号を分離して
LTE50’、50へ送信するWDM64、65及び双
方向光増幅器60、63を備えたET52、53と、2
つのET52、53相互間を接続する光ファイバと、光
ファイバの途中に挿入された1または複数のLA54、
55とにより構成される。この構成は、図1(a)、図
1(b)により説明した構成と同一である。
【0050】そして、図10のシステムにおいて、ET
52、53及びLA54、55には、監視制御部56、
59、57、58が設けられている。これらの監視制御
部56〜59は、図5〜図9により説明したOSC終端
部と制御回路とまとめたものである。但し、図10に示
す例は、主信号が双方向に伝送されるので、監視制御部
相互間で送受信されるOSCは、異なる波長の光信号を
使用して双方向に伝送される。
【0051】図10において、複数のLTE50のそれ
ぞれからの異なる波長を持つ光信号は、ET52内のW
DM64により波長多重された後、双方向光増幅器60
により所定の出力レベルに増幅された後、中継用光ファ
イバに送出される。中継用光ファイバ内に伝送される波
長多重された光信号は、途中に挿入されているLA5
4、55によりファイバ内での減衰が補償されてET5
3に受信される。ET53で受信された光信号は、ET
53内の双方向光増幅器63により所定のレベルに増幅
された後、WDM65により波長分離され、複数のLT
E50’に送出される。同様に、複数のLTE50’か
らの光信号は、前述と逆の経路を同一の光ファイバを通
って複数のLTE50に伝送される。前述において、両
方向への伝送に使用する光の波長は、異なったものが使
用される。
【0052】各監視制御部56〜59は、システム内に
おける機器の故障、ファイバ断障害等を監視するもので
あり、システムを構成する装置相互間で監視用光信号で
あるOSCを送受信している。そして、各監視制御部5
6〜59は、受信したOSC内の信号を一旦電気信号に
変換して各種のインタフェースをとると共に、送信すべ
き信号をOSCに乗せて隣接側の装置に送信する機能を
有している。
【0053】各監視制御部56〜59には、共通のイン
タフェースとして、その装置が置かれるフロアに警報を
入出力するハウスキーピング機能HK(House Keepin
g)、保守者用のアナログの電話回線であるOW、他の
装置との間でのディジタル信号による連絡用のSC(S
ervice Channel)、パソコン等に対してシステムの状
況を入出力するCI(Craft Interface)が設けられ
る。また、ET52に設けられる監視制御部56には、
システム全体の監視するオペレータのためのインタフェ
ース・トランザクション・ランゲージ・ワン部(TL
1)が設けられる。
【0054】図10の例では、図示の簡単のため、OS
Cが通るラインを主信号が通る光ファイバとは別に描い
ているが、実際には、OSCも、主信号が通る光ファイ
バ内に波長多重される。これは、以下の図面でも同様で
ある。そして、各監視制御装置が置かれる装置におい
て、監視用のOSCが主信号から分離されあるいは多重
される。また、図10に示すシステムは、端局装置とし
て、最大16(8×2)台を設けることができる。
【0055】図11は本発明の他の実施形態による光伝
送システムの構成を示すブロック図である。図11にお
いて、52’、53’はET、54’、55’はLA、
56’〜59’は監視制御装置、51は再生中継装置
(LRE:Line Regenerator Equipment)、65は拡張
用監視信号線(EOB:Enhanced OSC BUS)であり、他
の符号は、図10の場合と同一である。
【0056】図10に示したシステムは、主信号として
の光信号を電気信号に変換することなく広帯域の光増幅
器を使用して中継しており、2台のLAにより3スパン
の光ファイバによる伝送路を構成した場合にも、実際の
伝送距離を、270km以上とすることができないもの
であった。
【0057】図11に示す本発明の他の実施形態は、伝
送距離をより大きくすることができるもので、図10に
より説明したシステムをLRE51を介して2システム
直列に接続して構成したものである。この構成により5
40Kmまでの伝送を行うことが可能となる。2つのシ
ステムを接続するLRE51は、波長多重された全光信
号を一旦電気信号に復調し、電気信号の状態で信号劣化
等の補償を行った後、光信号に乗せる機能を有する。
【0058】前述した図11に示す構成において、ET
53、53’とLRE51とは、同一局舎内に設置され
る。そして、図11に示す実施形態は、この実施形態に
よるシステム全体を1システムとして管理する必要があ
り、ET53、53’の監視制御装置59、59’相互
間には、OSCのみを伝送する光ファイバによる拡張用
監視信号線EOB65が設けられている。従って、この
実施形態においても、このEOB65を介して、図11
に示すシステムを構成する全ての装置に対する監視を行
うことができる。
【0059】図12は本発明の他の実施形態による光伝
送システムの構成を示すブロック図である。この実施形
態は、図10に示すシステムを4系統並列に設置して構
成したものである。従って、SYSTEM1ないしSY
STEM4は、図10の場合と全く同一に構成されてい
るので、それぞれのシステムを構成する各装置には、図
10の場合と同一の符号を付けて示している。但し、図
示の簡単のため、これまでETの符号であった52をS
YSTEM1ないしSYSTEM4の波長多重装置と双
方向光増幅器部の符号として用いた。同様に、符号53
〜55を監視制御部を除く個々の伝送装置の部分の符号
として表わした。
【0060】そして、この実施形態において特徴的な構
成は、SYSTEM1における監視制御装置56〜59
及びこれらの間に送受信されるOSCを現用系として使
用し、SYSTEM2における監視制御装置56〜59
及びこれらの間に送受信されるOSCを予備として使用
し、この2系統により4システム全体を監視するように
している点である。このため、SYSTEM1、2にお
ける伝送装置52、53に設けられている監視制御装置
56、57相互間には、IOB(Intra siteOSC B
US)と呼ぶ光ファイバが設けられ、また、各システム
を構成する装置のそれぞれの監視制御装置56〜59
は、それぞれの相互間にISB(Intrasite BUS)
と呼ぶ電気的な接続路が設けられている。なお、LAの
IOBは図示の簡単のため省略した。
【0061】前述のように構成されるシステムにおい
て、SYSTEM1に設けられる現用系の監視制御系が
正常に動作している場合、SYSTEM2ないしSYS
TEM4に設けられる監視制御装置56〜59は、自シ
ステムにおける障害等の監視結果をISBを介して現用
系の対応装置に電気信号により報告し、それらの監視情
報の主信号方向の伝送は、現用系の監視制御系によって
行われる。また、SYSTEM1に設けられる現用系の
監視制御系が障害等により使用不能となった場合には、
SYSTEM2に設けられる予備系の監視制御系が、I
OBを用いて現用系に代わって監視動作を続ける。な
お、現用系及び予備系に使用されるOSCの波長は伝送
方向ごとに同一である。
【0062】前述した実施形態は、監視制御系として現
用、予備の2系統を持つことになるので、システム全体
の信頼性を向上させることができ、また、各システムに
監視制御系を完全な形で用意する必要がないので、コス
トの低減を図ることができる。
【0063】前述した実施形態は、4つのシステムを並
列にして構成して信号の全伝送容量を増大したものであ
るが、この実施形態は、2つあるいは3つのシステムを
並列にした構成としてもよく、さらに多数のシステムを
並列に構成してもよい。
【0064】図13は本発明の他の実施形態による光伝
送システムの構成を示すブロック図である。この実施形
態は、図11に示すシステムを4系統並列に設置して構
成したものである。従って、SYSTEM1〜SYST
EM4として示す各システムとも図11の場合と全く同
一に構成されているので、それぞれのシステムを構成す
る各装置には、図11の場合と同一の符号を付けて示し
ている。但し、図示の簡単のため、符号52〜55を監
視制御部を除く個々の伝送装置の部分の符号として表わ
した。
【0065】図13に示す実施形態は、図11により説
明した実施形態と同様に、伝送距離をより大きくするこ
とができるもので、図10により説明したシステムをL
RE51を介して2システム直列に接続して構成したシ
ステムを4システム使用している。この構成により54
0Kmまでの伝送を行うことが可能となる。そして、S
YSTEM1、SYSTEM2に設けられる現用系及び
予備系の2つの監視制御系における監視制御装置59、
59’相互間のみがEOB65により接続されて構成さ
れている。
【0066】前述したような構成による実施形態は、図
11及び図12により説明した2つの実施形態の効果を
合わせ持つことになる。また、この実施形態は、図12
により説明したと同様に、2つあるいは3つのシステム
を並列にした構成としてもよく、さらに多数のシステム
を並列に構成してもよい。
【0067】次に、前述のように構成される本発明の実
施形態によるシステムにおける、ET及びLAの各種の
構成例について説明する。
【0068】図14はETの構成例を示すブロック図で
ある。このETの構成例は、East方向、West方向にそれ
ぞれ4チャネル、すなわち、8つの波長の光信号を扱う
ETの構成である。図14において、71は波長多重
器、72は波長分離器、73、77は伝送特性補償器、
74は送信光増幅器、75は受信光増幅器、76は合分
波器、78はOSC終端部、79は電源装置である。な
お、図において、太線で囲まれた部分は、それぞれ実際
の装置内で1つのプリント基板パッケージとして構成さ
れる部分であり、以後に説明する他の例においても同様
である。なお、図内に引き出し線でで示している記号
は、その位置でモニターする信号名を示している。つま
り、図示の簡単のため、省略されているが、各モニター
ポイントには、温度測定素子や、分岐カプラーとモニタ
ー用PD(ホトダイオード)とが設けられている。モニ
ターポイントの名称は、例えば送信光増幅器74に付け
られたTLTMPは、送信光増幅器の励起レーザ温度を
意味する。これは、以下の図面と共通である。
【0069】波長多重器71は、CH1〜CH4として
示す入力端を介して4台のLTEから送信されてくる異
なる波長の光信号を多重して伝送特性補償器73に出力
する。この波長多重器71は、入力される各波長の光信
号のパワーがバランスするように調整する機能をも備え
ている。伝送特性補償器73は、中継用光ファイバの伝
送特性を補償する分散補償ファイバ(DCF:Dispers
ion Compensation Fiber)と呼ばれる光ファイバによ
り構成される。このファイバは、中継用光ファイバの分
散特性とは逆の符号の分散特性を持つファイバである。
ただし、伝送特性補償器は、ブラッグ・グレーティング
等の他の分散補償器であっても構わない。また、他の伝
送特性補償器であっても構わない。また、後で詳細を説
明する図22に示すように、LTEと波長多重器712
との間には10:1光カップラー713と入力モニター
714とがあるので、使用していないまたは故障したL
TEがあることをETが自動検出でき、この波長多重数
情報をOSCを通して伝送システム全体に知らせること
ができる。
【0070】伝送特性補償器73から出力された光信号
は、送信光増幅器74により所定のレベルに増幅された
後、合分波器76を介して中継用光ファイバに出力さ
れ、後段のLAに送信される。この時、送信光増幅器7
4は、入力モニターで検出した波長多重数情報を用い
て、光信号多重数に応じた利得の自動制御を行い、光信
号当たりの光レベルを一定にする。合分波器76は、送
信光増幅器74からの送信光信号と、監視光とを合波し
て中継用ファイバに出力する機能と、中継用ファイバか
らの受信光信号と監視光とを分波する機能とを有してい
る。
【0071】合分波器76により分波された受信光信号
は、2段の光増幅器により構成される受信光増幅器75
を介して波長分離器72に送られ、LTE毎の波長の光
信号に分離されてLTEに送信される。受信光増幅器7
5の2段の光増幅器の間には、伝送特性補償器77が接
続され、中継用光ファイバの特性により変動している受
信光信号の特性が補償される。
【0072】一方、OSC送受信器78は、光受信器、
光/電気変換器、光発信器、電気/光変換器等を備え、
監視制御部56からの監視情報を監視光に乗せて合分波
器76に送り、さらに、LAに送信する。また、LA側
から監視光が合分波器76により分波されるが、OSC
送受信器78は、分波された監視光を受信し、含まれる
監視情報を電気的な信号として監視制御部56に出力す
る。
【0073】監視制御部56と、前述で説明した各機能
部を収容するパッケージとの間は、エージェント・コミ
ュニケーション・ファンクションバス(ACFBUS)
と呼ぶ制御線により電気的な接続がなされており、監視
制御部56は、パッケージ内の各監視ポイントにおける
光信号のレベル等の監視を行い、入出力チャネルにおけ
る光信号のパワーレベルの制御を行っている。また、各
光増幅器と波長多重器と波長分離器と合分派器との入力
側・出力側の光パワーと、各光増幅器の励起用レーザダ
イオードの駆動電流と励起光パワーと素子温度とは、O
SCを通して任意のサイトで遠隔監視が可能である。
【0074】前述の監視制御部と各機能部を収容するパ
ッケージ間のインタフェース及び吹き出しで示している
符号は、以後に説明する他の図の場合にも同様である。
また、電源装置79は、前述した各機能部を動作のため
に必要な電圧を持った各種の電力を供給している。以後
に説明する他の装置における電源装置も同様である。
【0075】図15はLAの構成例を示すブロック図で
ある。このLAの構成例は、East方向、West方向にそ
れぞれ4チャネル、すなわち、8つの波長の光信号を扱
うLAの構成例である。図15において、81、82は
合分波器、83、84は光増幅器、85、86は伝送特
性補償器、87、88はOSC終端部、89は電源装置
である。
【0076】図15において、合分波器81、82は、
図14で説明した合分波器76と同様な機能を有してい
る。そして、合分波器81は、図にWest として示して
いる側の中継用ファイバからの光信号を分波し光増幅器
83に対して出力する。光増幅器83は、図14により
説明した受信光増幅器75と同様に2段の光増幅器によ
り構成され、その間に伝送特性補償器85が接続されて
いる。従って、この光増幅器83と伝送特性補償器85
とによる構成は、図14における受信光増幅器75と伝
送特性補償器77とによる構成と同一の機能、すなわ
ち、中継用光ファイバの伝送特性を補償することができ
る。伝送特性が補償された光信号は、合分波器82を介
してEast側の光ファイバに出力される。
【0077】前述と同様に、合分波器82は、図にEas
tとして示している側の中継用ファイバからの光信号を
分波し光増幅器84に対して出力する。光増幅器84
も、光増幅器83と同様に2段の光増幅器により構成さ
れ、その間に伝送特性補償器86が接続されているの
で、中継用光ファイバの伝送特性を補償して、East側
からの光信号を合分波器81を介してWest側の光ファ
イバに出力することができる。なお、光増幅器83、8
4は、上流から伝送されてきた監視光に含まれる光信号
多重数(波長多重数)情報を用いて、光信号多重数に応じ
た利得の自動制御を行い、光信号当たりの光レベルを一
定にする。
【0078】図15に示すLAは、前述した構成を備え
ることにより光信号を双方向に増幅し、かつ、中継用光
ファイバの伝送特性を補償して中継することができる。
OSC終端部87、88は、図14により説明したOS
C終端部78と同様な機能を有しており、OSC終端部
87がWest側の光ファイバとの間での監視光の送受信
を行い、OSC終端部88がEast側の光ファイバとの
間での監視光の送受信を行っている。
【0079】図16はETの他の構成例を示すブロック
図である。このETの構成例は、East方向、West方向に
それぞれ8チャネル、すなわち、16の波長の光信号を
扱うETの構成である。図16において、70は励起光
源、71’は波長多重器、72’は波長分離器であり、
他の符号は図14の場合と同一である。
【0080】図16に示すETは、基本的に図14によ
り説明したETと同様な構成を有するものである。そし
てこの例は、East方向、West方向にそれぞれ8チャネル
の光信号を扱うため、波長多重器71’と、波長分離器
72’とを追加し、波長多重器71内で波長多重器7
1’からの波長多重された光信号を波長多重器71で波
長多重した光信号にさらに多重している点、及び、波長
分離器72内で、自分離器への波長多重光信号と波長分
離器72’に渡す波長多重光信号とに分離している点
で、図14により説明したETの構成と大きく相違して
いる。
【0081】また、このETは、East方向、West方向に
それぞれ8チャネル、すなわち、8つの異なる波長の光
信号を波長多重して光ファイバに乗せなければならなら
ず、各波長毎の光パワーを同一とする4波長多重の場合
の倍の光パワーを要することになるため、送信光増幅器
74、受信光増幅器75に対して励起光源70から励起
用の光を供給して、各増幅器74、75の光出力のレベ
ルを増大させるようにしている。
【0082】図16に示すETは、前述した以外の構成
及び動作が図14により説明したETと全く同様に行わ
れる。したがって、ここでは、これ以上の説明を省略す
る。図17はLAの他の構成例を示すブロック図であ
る。このLAの構成例は、East方向、West方向にそれ
ぞれ8チャネル、すなわち、16の波長の光信号を扱う
LAの構成例である。図17において、80は励起光源
であり、他の符号は図15の場合と同一である。
【0083】図17に示すLAは、光増幅器83、84
に対する励起光源80が別パッケージから供給されてい
る点を除いて、図15により説明したLAと全く同様に
構成されている。このLAは、East方向、West方向に
それぞれ8チャネル、すなわち、8つの異なる波長の光
信号が波長多重されて光ファイバに伝送されている光信
号を、光増幅器83、84により増幅して中継しなけれ
ばならないため、図16により説明したETの場合と同
様に、光増幅器83、84に対して励起光源80から励
起用の光を供給して各増幅器83、84の光出力レベル
を増大させている。
【0084】図14〜図17により説明したET、LA
の例は、1本の中継用光ファイバ内に双方向に光多重信
号が伝送される場合の例であったが、次に、中継用光フ
ァイバをEast方向、West方向に別に設け、各光ファイ
バ内に16波長を多重した光信号を伝送する場合のE
T、LAの例を説明する。図18は中継用光ファイバを
East方向、West方向に別に設け場合のETの構成例を示
すブロック図である。図18において、70’は励起光
源、91は波長多重器、92は波長分離器、93、94
は合分波器であり、他の符号は図16の場合と同一であ
る。
【0085】図18に示すETの構成例は、中継用光フ
ァイバがEast方向、West方向に別々に設けられているこ
とに対応する構成を備えるもので、基本的な構成は、図
16により説明したETの構成と同様である。すなわ
ち、図18において、図示しない端局装置からの16の
各波長の光信号は、入力インタフェース部に設けた図示
しない入力モニターを介して16波長を多重する波長多
重器91により多重される。この時、使用していないま
たは故障したLTEがあることをETが自動検出でき、
この波長多重数情報をOSCを通して伝送システム全体
に知らせることができる。波長多重器91の出力光は、
伝送特性補償器73を介して送信光増幅器74に入力さ
れる。この送信光増幅器74は、励起光源70が加えら
れており、出力の光パワーが所定の大きさとなるように
制御されている。詳細には、送信光増幅器74は、入力
モニターで検出した光信号多重数(波長多重数)情報を用
いて、光信号多重数に応じた利得の自動制御を行い、光
信号当たりの光レベルを一定にする。送信光増幅器74
からの光出力は、合分波器93によりOSC送受信器7
8からの監視光と多重されて送信側の中継用光ファイバ
に伝送される。
【0086】一方、受信側の中継用光ファイバからの光
信号は、合分波器94により監視光が分離され、その監
視光がOSC送受信器78に入力される。16波長が多
重されている主信号は、伝送特性補償器77により伝送
特性の補償が行われ、かつ、励起光源70’によりその
光出力が制御されている受信光増幅器75を介して波長
分離器92に入力される。波長分離器92は、多重され
ている光信号を16の波長の光信号に分離し、出力イン
タフェースを介して図示しない端局装置に送信する。こ
こで、受信光増幅器75は、上流から伝送されてきた監
視光に含まれる光信号多重数(波長多重数)情報を用い
て、光信号多重数に応じた利得の自動制御を行い、光信
号当たりの光レベルを一定にする。
【0087】図19は中継用光ファイバをEast方向、We
st方向に別に設け場合のLAの構成例を示すブロック図
である。図19において、95、95’、96、96’
は合分波器、97、98は励起光源であり、他の符号は
図17の場合と同一である。
【0088】図19に示すLAの構成例は、中継用光フ
ァイバがEast方向、West方向に別々に設けられている
ことに対応する構成を備えるもので、基本的な構成は、
図17により説明したLAの構成と同様である。すなわ
ち、図19において、West側の光ファイバからの入力
光信号は、合分波器95により監視光が分離され、その
監視光がOSC送受信器87に入力される。16波長が
多重されている主信号は、伝送特性補償器85により伝
送特性の補償が行われ、かつ、励起光源97によりその
光出力が制御されている光増幅器83を介して合分波器
96に入力される。ここで、光増幅器83は、上流から
伝送されてきた監視光に含まれる波長多重数情報を用い
て、波長多重数に応じた利得の自動制御を行い、波長当
たりの光レベルを一定にする。合分波器96は、光増幅
器83からの多重光信号にOSC送受信器88からの監
視光を多重してEast側の中継用光ファイバに伝送す
る。同様に、East側の中継用光ファイバからの入力光
信号は、合分波器95’、光増幅器84、合分波器9
6’を介してWest側の光ファイバに伝送される。
【0089】図14〜図19により説明したET及びL
Aは、ACFBUSを介してこれらのET及びLAを構
成する各機能部における光信号レベル(光パワー)が監
視制御部により監視され、また、光信号のレベルの調整
を行うことができる。まず、複数の端局装置から送信さ
れてくる複数の波長の光信号のそれぞれの光パワーであ
るチャネル光入力パワーの制御について説明する。
【0090】チャネル光入力パワーの調整は、設備建設
時における調整、建設後の時間経過による光レベル劣化
に対する補償等のために必要である。このチャネル光入
力パワーの調整は、波長多重器が備えられるETにおい
て行われる。設備建設時における調整は、例えば次のよ
うに行われる。まず、図14に示す送信光増幅器74の
出力側に設けられる光モニタポイントからモニタ光を取
り出して、これを光スペクトルアナライザ等により分析
して、各波長の光信号レベルを表示させる。そして、送
信光増幅器74の出力における各チャネル毎の各波長の
光信号のパワーがバランスするように、かつ、送信光増
幅器74からの各波長の光信号のレベルが予め定められ
たレベルになるように、監視制御部56に接続される制
御端末から、波長多重器71に備えられる光強度調整器
を制御する。
【0091】これにより、多重された送信光信号を最適
な状態に設定することができる。監視制御部56は、一
旦、前述したような調整が行われた場合には、その調整
量、設定レベルを各チャネル毎に不揮発性メモリ等に格
納管理しておくことにより、自動的にフィードバック
し、送信光源の経時劣化による光レベル低下に対する補
償を随時行うことができる。これにより、送信光増幅器
74としてどのようなロットのものが使用された場合に
も、常に、各チャネル独立に所定の送信出力を維持する
ことが可能となり、伝送品質の均一化を図ることができ
る。以下、図20〜図24を用いてこれを説明する。
【0092】図20は複数の端局装置から送信されてく
る光信号の光パワーをETの光増幅器のモニター出力を
用いて調整する制御を説明する図である。以下、図20
を参照して、前述した複数の端局装置から送信されてく
る複数の波長の光信号のそれぞれの光パワーであるチャ
ネル光入力パワーの可変制御の詳細を説明する。
【0093】図20は、図示しない端局装置から送信さ
れてくる複数の波長の信号の信号レベルを調節する光調
節器711と波長多重器712からなる波長多重ユニッ
ト71と、伝送特性調整部73と、送信光増幅器74
と、監視制御部56とからなるETと、スペクトラムア
ナライザ100と、制御端末200とが図示されてい
る。ここで、送信光増幅器74のモニターポート99
に、スペクトラムアナライザ100を接続し、監視制御
部56のクラフトインターフェースに制御端末200接
続する。また、スペクトラムアナライザ100と、制御
端末200とはGP−IBインターフェースで接続され
ている。
【0094】この構成によって、伝送特性補償部73
と、送信光増幅器74とを通過した後の各波長の光パワ
ーをモニターすることが出来る。そして、その結果を波
長多重ユニット71の光強度調節器711にフィードバ
ックすることによって、各波長間の偏差をなくす様に制
御できる。実際に信号を伝送しているときに、このフィ
ードバック系を、使って制御しても構わない。また、測
定した結果を、後述する光強度調整器711のフィード
バック系の基準電圧として不揮発性メモリに書き込んで
制御しても良い。これらの制御の結果、仮に端局装置に
設けた送信光源が経時劣化して、光のパワーレベルが低
下しても、光強度調節器711がこれを補うことができ
る。
【0095】図21は、複数の端局装置から送信されて
くる光信号の光パワーを、LAの光増幅器のモニター出
力を用いて調整する制御を説明する図である。図21
は、図20に示した構成に、中継光増幅器83と監視情
報制御部57とからなるLAを追加した構成である。こ
こで、図示の簡単のため、ETおよびLAに設けている
伝送特性補償部は省略した。但し、スペクトラムアナラ
イザ100は、中継光増幅器83のモニターポート9
9’に接続する。また、制御端末200は、監視制御部
57のクラフトインターフェースに接続する。監視制御
部57は、OSCを使って監視制御部56に接続してい
るので、制御端末200から光調節器711が制御可能
である。
【0096】この構成によって、LAの中継光増幅器8
3を通過した後の各波長の光パワーをモニターすること
が出来る。そして、その結果を波長多重ユニット71の
光強度調節器711にフィードバックすることによっ
て、各波長間の偏差をなくす様に制御できる。このフィ
ードバック系を常時使っても良いし、光強度調整器71
1のメモリに書き込んで制御しても良いのは、図20の
実施例と同様である。
【0097】なお、受信光増幅器のモニター出力を用い
て制御可能であることは、明らかであろう。また、上述
した実施例は、便宜上片方向伝送を想定して説明した
が、双方向伝送でも適用可能なことも、明らかであろ
う。本実施例によれば、前述で説明した多重された送信
光信号を最適な状態、すなわち、各波長の光パワーがバ
ランスするように制御することが可能になり、また、複
数の端局装置に送信する各波長の光信号のパワーを揃え
ることができる。
【0098】この制御は、システム建設時の各入力チャ
ネルにおける光入力信号のパワーの自動調整、建設時の
LCにおける減衰量の設定による保守者介在の調整、シ
ステム運用中におけるシステムを構成する装置での光レ
ベル劣化に対する補償のための調整等のために利用する
ことができる。
【0099】そして、すでに説明したように、送信光増
幅器74の出力における各チャネル毎の各波長の光信号
のパワーがバランスするように、かつ、送信光増幅器7
4からの各波長の光信号のレベルが予め定められたレベ
ルになるように、監視制御部に接続される制御用の外部
端末から、波長多重器71に備えられる光強度調整器を
制御する。これにより、ユーザあるいは現地設置者は、
外部端末を介してチャネル光入力パワーを容易に設定す
ることが可能になる。
【0100】また、前述したように設定量をシステム内
に保持しておくことにより、運用後も設定した値となる
ように自動制御することができる。すなわち、ETは、
外部端末、計測装置が外された状態でも、ET単独でに
適切な自動調整を行うことができる。本発明の実施形態
によるETは、前述により、複数波長の送信信号パワー
を実システムに合わせて一括設定し管理することが可能
となる。また、光強度調整器は、一般的な光減衰器とは
異なり、必ずしも光を減衰せずに光利得を調整すること
が可能なものであり、所定の光送出パワーを維持し、光
伝送品質を維持、管理する上で有効である。
【0101】次に、光強度調整器の構成を図22および
図23を用いて説明する。ここで、図22は、複数の端
局装置と光多重器との間に設けた光強度調整器の制御を
説明する図である。また、図23は、端局装置の出力
と、光強度調整器の出力と、光多重器の出力とを比較し
て説明する図である。図22は、図20と図21とで説
明した光強度調整器をさらに詳しく説明したもので、図
20のETの波長多重ユニット71の1波長分を記載し
たものである。端局装置からの光信号は、光カップラ7
13で分岐され一部の光が入力用PD714でモニター
される。大部分の光信号は光強度調整器711で増幅を
受けた後、カップラ715を通過し波長多重器712で
他の波長と多重化される。カップラ715で一部分岐さ
れた光信号は、PD716で電気信号となり、差動増幅
器717で基準電圧718と比較され、光強度調整器制
御部719によって光強度調整器711にフィードバッ
クされる。図20および図21で説明した実施例では、
この基準電圧をダイナミックに変化させるか、基準電圧
718を生成するメモリにその値を書き込むことによっ
て制御する。なお、上述した光強度調整器711は、小
型の光増幅器と考えて良い。つまり、コントローラ71
9は小型の光増幅器の励起パワーをコントロールする。
しかし、この光強度調整器は、大きな励起パワーを必要
としないので、価格的にも安く、冷却等を考慮する必要
もない。
【0102】図23に図22の各部分のシグナルレベル
ダイヤグラムを示す。波長多重ユニットの入口では、端
局装置の送信光源の出力レベルが得られ、光強度調整器
では、10dBまでの範囲で調整が可能である。波長多
重器を通過するとその損失により、7dBから13dB
の損失を受ける。減衰器による信号レベルの調整では、
初期設定では減衰量を多く設定しなければならず、伝送
距離に影響を与えるが、本実施例の光強度調整器は、光
を増幅するので、初期設定状態から、長い伝送距離を得
ることができる。また、この光強度調整器は、所定の光
送出パワーを維持し、光伝送品質を維持、管理する上で
有効である。
【0103】前述までに説明した光伝送システムにおい
ては、各波長の信号伝送品質の維持のために、各波長の
送信光信号のパワーを所定の範囲に制御する必要があ
る。このため、前述した光伝送システムは、中継用光フ
ァイバに対する出力を一定に制御することにより、各伝
送スパンで発生する光損失の変動を抑圧して、次の伝送
スパンに送出することが可能となる。従って、前述した
波長多重器における各波長の光信号レベルの調整は重要
なものとなる。
【0104】また、ET、LA内に設けられる伝送特性
補償器は、中継用光ファイバにおける伝送特性を補償す
るものであるが、伝送特性補償器内での非線形効果を抑
えるために、伝送特性補償器に入力されるチャネル当り
の光パワーを所定の値以下に抑える必要があり、逆に、
伝送特性補償器での光損失による信号SNの劣化を抑え
るために、伝送特性補償器に入力されるチャネル当りの
光パワーはある程度大きなものが必要となる。前述で説
明したET、LAは、伝送特性補償器の前段光増幅器の
増幅度の調整によりこの条件が満たされるように構成さ
れている。これにより、前述したET、LAは、伝送特
性補償器による非線形効果の抑圧と、信号SNの劣化を
防止し、光信号の伝送品質を向上させることができる。
【0105】図16〜図19により説明したET、LA
は、励起光源からの励起用の光を光増幅器に供給して、
光増幅器の光出力のレベルを増大させるようにしている
が、次に、この制御について説明する。
【0106】例えば、図18に示すETにおいて、監視
制御部56は、波長多重器91の入力インタフェースに
おける各チャネルの入力光信号の光パワーを光入力検出
器により検出し、所定の光パワー以上であるチャネルを
送信チャネル、所定の光パワー以下であるチャネルを非
送信チャネルとして認識し、送信チャネルをカウント
し、このカウント数を波長数として扱い、この波長数に
より、励起光源70からの励起用の光パワーを制御して
光増幅器74に供給する。これにより、光増幅器74の
光出力のレベル(パワー)を制御することができる。こ
の波長数情報は、監視光をに乗せられて次々に下流側の
LA、LRE等に伝送されて、それらの光増幅器の制御
に使用することができる。
【0107】このように本発明の波長多重伝送システム
では、波長数をカウントできる。このため光送信器から
情報をもらう必要がない。つまり、本発明の波長多重伝
送システムは、光送信器に依存せず、独立のシステムで
ある。
【0108】このような光増幅器の制御は、各光増幅器
からの各波長の光信号の出力パワーが、多重されている
波長数によっても変化することなく、所定のレベルに保
持させるために有効である。一般に、光増幅器は、全チ
ャネル(トータル)光出力が所定の値になるように制御
され、波長多重数が変化すると各波長毎の光信号の出力
レベルが変動してしまうという問題点を有しているが、
前述したような波長数情報による制御を行うことによ
り、各波長の出力レベルを所定の大きさに制御すること
ができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
力される光信号の個々の波長の光信号の伝送レベルを最
適に制御することが可能となり、かつ、伝送特性の補償
を完全に行うことが可能となって、システム全体の信頼
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長多重分離装置を用いて波長多重光信号の伝
送を行う光伝送システムの各種の構成を示す図である。
【図2】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図3】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図4】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図5】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図6】監視光を使用して故障箇所含む故障情報をエン
ドターミナルに送信する監視方法を説明する図である。
【図7】1つのシステムの場合の光伝送システムの構成
例の概要を示すブロック図である。
【図8】2つのシステムを並列に設けた並列光伝送シス
テムの構成例の概要を示すブロック図である。
【図9】OSCの機能分割の方法を説明する図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の第2の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第4の実施形態による光伝送システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図14】ETの構成例を示すブロック図である。
【図15】LAの構成例を示すブロック図である。
【図16】ETの他の構成例を示すブロック図である。
【図17】LAの他の構成例を示すブロック図である。
【図18】中継用光ファイバを上下方向に別に設け場合
のETの構成例を示すブロック図である。
【図19】中継用光ファイバを上下方向に別に設け場合
のLAの構成例を示すブロック図である。
【図20】複数の端局装置から送信されてくる光信号の
光パワーを、ETの光増幅器のモニター出力を用いて調
整する制御を説明する図である。
【図21】複数の端局装置から送信されてくる光信号の
光パワーを、LAの光増幅器のモニター出力を用いて調
整する制御を説明する図である。
【図22】複数の端局装置と光多重器との間に設けた光
強度調整器の制御を説明する図である。
【図23】端局装置の出力と、光強度調整器の出力と、
光多重器の出力とを比較して説明する図である。
【図24】装置間の情報転送機能を埋め込んだOC−3
のオーバヘッド部を示す図である。
【図25】AISバイトのビット割付を説明する図であ
る。
【符号の説明】
21,24,62,63…波長多重分離装置(WD
M)、 22,23,25,26,83,84…光増幅器、 21,24,62,63…波長多重分離装置(WD
M)、 22,23…光増幅器(LA)、 25,26,83,84…光増幅器(LA)、 27,28〜33,40〜46…OSC機能部、 34〜39…セレクタ(SEL)、 50,51…端局装置(LTE)、 52,53…エンドターミナル(ET)、 54,55…双方向光中継器(LA)、 56〜59…監視制御部、 60,61…双方向光増幅器、 64…再生中継装置(LRE)、 65…拡張用監視信号線(EOB)、 71,91…波長多重器、 72,92…波長分離器、 73,77…伝送特性補償器、 74…送信光増幅器、 75…受信光増幅器、 76,81,82,93,94,95,96…合分波
器、 78,87,88…OSC送受信器、 79,89…電源装置、 85,86…伝送特性補償器、 70,80,97,98…励起光源。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04J 14/00 14/02 (72)発明者 坂井 和隆 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 芝崎 雅俊 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 今田 律夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 森 隆 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 中野 博行 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の入力ポートから入力された光信号を
    波長多重する波長多重器と、波長多重された光信号を増
    幅する光増幅器とからなる光伝送装置であって、 前記入力ポートと前記波長多重器との間に設けた光信号
    を分岐する複数の光カップラーと、 分岐された光信号を電気信号に変換する複数の光/電気
    変換部と、 前記光/電気変換部での光信号有無を判定し、光信号多
    重数を求める制御部と、からなる光伝送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の光伝送装置であって、 前記光増幅器は、前記光信号多重数に基いて、光信号当
    たりの光レベルを一定に制御することを特徴とする光伝
    送装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の光伝送装置であって、 波長数情報を含む情報を監視光信号に変換する監視光送
    信部と、 前記光増幅器の後段に設け、増幅された波長多重光信号
    と監視光信号とを波長多重する波長多重器と、を含むこ
    とを特徴とする光伝送装置。
  4. 【請求項4】伝送されてきた波長多重光信号を第1の監
    視光信号と波長多重主信号とに分離する波長分離器と、
    波長多重主信号を増幅する光増幅器と、監視光信号を監
    視電気信号に変換する監視光信号受信部と、制御部とか
    らなる光伝送装置であって、 監視電気信号には、波長多重主信号の光信号多重数情報
    を含み、 前記光増幅器は、前記光信号多重数情報に基いて、光信
    号当たりの光レベルを一定に制御する、ことを特徴とす
    る光伝送装置。
  5. 【請求項5】波長多重器を備える第1のエンドターミナ
    ルと波長分離器を備える第2のエンドターミナルとの間
    を、光中継器がその途中に挿入された光ファイバにより
    接続して波長多重光信号の伝送を行う光伝送システムに
    おいて、 前記第1のエンドターミナルは、入力される波長の異な
    る複数の光信号のそれぞれの光パワーを制御する光強度
    調整器を有し、該光強度調整器は、前記波長多重器によ
    り波長多重された波長多重光信号を増幅する光増幅器の
    出力における各波長の光信号のパワーが最適なレベルに
    なるように調整することを特徴とする光伝送システム。
  6. 【請求項6】前記光強度調整器による調整は、前記光増
    幅器の出力における各波長の光信号を外部から接続され
    る測定器によりそのレベルを検出することにより行わ
    れ、前記光強度調整器の調整量と、調整後の前記光増幅
    器の出力における各波長の光信号のパワーレベルとが、
    各波長毎にシステム内に保持されることを特徴とする請
    求項5記載の光伝送システム。
  7. 【請求項7】波長多重器を備える第1のエンドターミナ
    ルと波長分離器を備える第2のエンドターミナルとの間
    を、光中継器がその途中に挿入された光ファイバにより
    接続して波長多重光信号の伝送を行う光伝送システムに
    おいて、 前記第1のエンドターミナル、前記第2のエンドターミ
    ナル及び光中継器は、中継用光ファイバにおける伝送特
    性を補償する伝送特性補償器を備え、該伝送特性補償器
    に入力される波長多重光信号の光パワーが、伝送特性補
    償器内での非線形効果を抑え、かつ、伝送特性補償器で
    の光損失による信号SNの劣化を抑えることができるレ
    ベルに調整されることを特徴とする光伝送システム。
  8. 【請求項8】波長多重器と光増幅器とを備えた光伝送装
    置において、 前記波長多重分離装置は、波長の異なる複数の入力光信
    号のそれぞれの光パワーを制御する光強度調整器を有
    し、該光強度調整器は、前記波長多重分離装置により波
    長多重された波長多重光信号を増幅する光増幅器の出力
    における各波長の光信号のパワーが最適なレベルになる
    ように調整されることを特徴とする光伝送装置。
  9. 【請求項9】波長多重器及び光増幅器を備えたエンドタ
    ーミナルにおいて、 中継用光ファイバにおける伝送特性を補償する伝送特性
    補償器を備え、該伝送特性補償器に入力される波長多重
    光信号の光パワーが、伝送特性補償器内での非線形効果
    を抑え、かつ、伝送特性補償器での光損失による信号S
    Nの劣化を抑えることができるレベルに調整されること
    を特徴とするエンドターミナル。
  10. 【請求項10】光多重信号を増幅する光増幅器を備えた
    光中継器において、 中継用光ファイバにおける伝送特性を補償する伝送特性
    補償器を備え、該伝送特性補償器に入力される波長多重
    光信号の光パワーが、伝送特性補償器内での非線形効果
    を抑え、かつ、伝送特性補償器での光損失による信号S
    Nの劣化を抑えることができるレベルに調整されること
    を特徴とする光中継器。
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Cited By (5)

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