JP2003171421A - 微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体とその製造方法 - Google Patents
微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体とその製造方法Info
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Abstract
橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体を得る。 【解決手段】 下記(a)〜(d)の条件を満たし、有
機過酸化物で架橋してなる微架橋性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を用いる。 (a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフ
ローレート(MFR)が0.1〜4g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含
有率(VAc)が27〜35重量%、(c)190℃の
溶融張力(MS)(mN)が次式を満足し、 −65.4Ln(MFR)+120<MS<−65.4
Ln(MFR)+360(d)GPC法のQw値(Mw
/Mn)が3.5〜6.5。
Description
エチレン−酢酸ビニル共重合体とその製造方法に関する
ものである。
ポリ塩化ビニル、ゴム、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン
−α−オレフィン共重合体等が使用されている。その中
で、エチレン−酢酸ビニル共重合体は可塑剤を含まず、
柔軟性があり、低温特性にすぐれ、高周波ウエルダー溶
着が可能であることから、従来ポリ塩化ビニルが使用さ
れていたカレンダー成形用途で使用されるようになって
きた。
28%以上のカレンダー成形用エチレン−酢酸ビニル共
重合体の要求があるが、酢酸ビニル含有率が高くなると
分子量が上がらないといったエチレンと酢酸ビニルの共
重合性のためにカレンダー成形に適した分子量の高い、
従ってMFRが低い共重合体を得ることは難しかった。
化については、有機過酸化物による架橋、特公昭54−
17796号公報の電子線照射で架橋する方法、特公昭
48−27748号公報の二重結合を有するアルコール
のアクリル酸エステルまたはアルキルアクリル酸エステ
ルを含有する混合物を重合開始剤の存在下、高圧でラジ
カル共重合させることで低MFR化する方法等が知られ
ている。有機過酸化物による架橋においては、MFRの
制御が難しい、ゲルが発生し易い等の問題があり、電子
線照射による架橋はコストが高く、MFRの制御が難し
く、二重結合を有するアルコールのアクリル酸エステル
またはアルキルアクリル酸エステルによる架橋ではゲル
が多く、重合器回りでの配管閉塞の問題があり、実用的
ではなかった。
加工時のバンク(樹脂溜り)の回転性が悪く、気泡の混
入や製品の外観が悪くなり、製品としての使用価値が低
いのが現状である。
ビニル含有率が27〜35重量%のカレンダー加工性に
優れ、ゲルが少ない微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重
合体を提供することにある。
を考慮し鋭意検討した結果、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を有機過酸化物で架橋することにより、特定の物性
を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体が優れたカレン
ダー加工性を有することを見出し、本発明に至った。
合体(EVA)を有機過酸化物で架橋して得られる下記
(a)〜(d)の条件を満たす微架橋性エチレン−酢酸
ビニル共重合体 (a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフ
ローレート(MFR)が0.1〜4g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含
有率(VAc)が27〜35重量%、(c)190℃の
溶融張力(MS)(mN)が次式を満足し、−65.4
Ln(MFR)+120<MS<−65.4Ln(MF
R)+360(d)GPC法のQw値(Mw/Mn)が
3.5〜6.5及びJIS K6924−1に準拠した
メルトマスフローレート(MFR)が5〜35g/10
min、JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル
含有率(VAc)が27〜35重量%のエチレン−酢酸
ビニル共重合体100重量部に、1分間の半減期を得る
ための分解温度が120〜190℃の範囲である有機過
酸化物を0.005〜0.2重量部添加し、80〜23
0℃で溶融混練を行ない、架橋した後、酸化防止剤を
0.005〜0.5重量部添加することを特徴とする微
架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造方法に関す
るものである。
PC法を用い、具体的には以下の条件で求める。 カラム:TSKgel GMHhr−H(20)×3 流量:1.0ml/min 検出器:HLC−8121GPC/HT 濃度:1.0mg/ml 注入量:0.3ml カラム温度:140℃ 溶離液:1,2,4−トリクロロベンゼン 本発明でいう溶融張力は、190℃で溶融したポリマー
を10mm/minで押し出し、L/D=8/2.09
5mmのキャピラリーを通過したストランドを10m/
minで引き取った時の張力をいう。
重合体は、(a)MFRが0.1〜4g/10min、
(b)VAcが27〜35重量%、(c)190℃の溶
融張力(MS)が−65.4Ln(MFR)+120<
MS<−65.4Ln(MFR)+360、(d)GP
C法のQw値(Mw/Mn)が3.5〜6.5を満足す
るものである。MFRが0.1g/10min未満では
カレンダー加工時にカレンダーロールからの離型性は良
好なものの、ロールバンク(樹脂溜り)の回転性が悪
く、外観の良好なシートが得られない。一方、MFRが
4g/10minを超えるとロールからの離型性が悪く
なる。VAcが27重量%未満では柔軟性が不十分であ
り、VAcが35重量%を超えると融点が低くなりすぎ
て製品としての耐熱性に問題がある。溶融張力が−6
5.4Ln(MFR)+120以下ではカレンダー加工
時のバンクの回転性が悪く、−65.4Ln(MFR)
+360以上ではシート肌が悪くなる。Qw値が3.5
未満ではバンクの回転性が悪く、6.5を超えるとシー
ト肌が悪くなる。
ニル共重合体は、上記(a)〜(d)の特性を満足する
ものであればいかなる方法により得られたものでも良
い。以下に好ましい製造法の一例を示す。
マスフローレート(MFR)が5〜35g/10mi
n、JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有
率(VAc)が27〜35重量%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体100重量部に、1分間の半減期を得るため
の分解温度が120〜190℃の範囲である有機過酸化
物を0.005〜0.2重量部添加し、80〜230℃
で溶融混練を行ない、架橋した後、酸化防止剤を0.0
05〜0.5重量部添加する微架橋性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の製造方法が挙げられる。架橋前のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体は、MFRが上記(c)の溶融
張力の関係式を満足するためには5〜35g/10mi
n、酢酸ビニル含有率は柔軟性の面から27〜35重量
%であることが好ましい。MFRが5g/10min未
満のものを架橋した場合は溶融張力が不足し、MFRが
35g/10minを超えるものを架橋した場合は溶融
張力が高くなりすぎる。
の抑制のため1分間の半減期を得るための分解温度が1
20〜190℃の範囲であるものが好ましい。添加量
は、樹脂100重量部に対し0.005〜0.2重量部
である。さらに好ましくは1分間の半減期を得るための
分解温度が140〜160℃の範囲である有機過酸化物
をマスターバッチ化して添加するのが好ましい。1分間
の半減期を得るための分解温度が120℃未満では有機
過酸化物が分散する前に架橋反応が開始してゲルが発生
しやすく、190℃を超えると架橋反応を行なう温度が
高くなり、脱酢酸が起こったり、造粒時のカッティング
が難しくなる。添加量が0.005未満では架橋が不十
分であり、0.2重量部を超えるとゲルが多くなり、製
品として好ましくない。
キシド、ジ(t−ブチル)ペルオキシド、ジクミルペル
オキシド、t−ブチルクミルペルオキシド、ジアシルペ
ルオキシド、ジデカノイルペルオキシド、ベンゾイルペ
ルオキシド、m−トルイルペルオキシド、2,4−ジク
ロロベンゾイルペルオキシド、1,1−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)シキロヘキサン、1,1−ジ(t−ブチル
ペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサン、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、1,3−ジ(t−ブチルペルオキシイソ
プロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジベ
ンゾイルペルオキシヘキサン、n−ブチル−4,4−ビ
ス(t−ブチルペルオキシ)バレレート、t−ブチルペ
ルオキシアセテート、t−ブチルペルオキシイソブチレ
ート、t−ブチルペルオキシ−3,5,5−トリメチル
ヘキサノエート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘ
キサノエート、t−ブチルペルオキシラウレート、t−
ブチルペルオキシベンゾエート、ジ(t−ブチルペルオ
キシ)イソフタレート、t−ブチルペルオキシマレー
ト、メチルエチルケトンペルオキシド等が挙げられる。
ール系酸化防止剤及び燐系酸化防止剤が使用される。フ
ェノール系酸化防止剤としては、モノフェノール系、チ
オビスフェノール系、トリスフェノール系等の酸化防止
剤が挙げられ、具体的には、2,6−ジ(t−ブチル)
−4−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(3
´,5´−ジ(t−ブチル)−4´−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、テトラキス(メチレン−3−
(3,5−ジ(t−ブチル)−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)メタン、2,4−ビス(n−オク
チルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ(t−
ブチル)アニリノ)−1,3,5−トリアジン、1,
3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
(t−ブチル)−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌ
レート等が挙げられ、燐系酸化防止剤としては、トリス
(2,4−ジ(t−ブチル)フェニル)フォスファイ
ト、テトラキス(2,4−ジ(t−ブチル)フェニル)
−4,4´−ビフェニレンフォスフォナイト、トリス
(ノニルフェニル)フォスファイト等が挙げられ、これ
らは単独または混合物として用いられる。
量部に対し0.005〜0.5重量部であり、好ましく
は酸化防止剤のマスターバッチを作製し、酸化防止剤が
0.01〜0.2重量部になるよう添加するのが好まし
い。添加量が0.5重量部を超える場合は製品表面にブ
リードして製品外観を損ね、0.005未満では酸化防
止剤としての効果が不十分で、製造時及びカレンダー加
工時にMFRが低下し、品質の安定した製品が得られな
い。
上を目的として使用しているため、有機過酸化物の1分
間の半減期を得るための分解温度より15℃以上低い融
点を有するものであり、添加量は樹脂100重量部当た
り0.01〜2.0重量部である。添加量が2.0重量
部を超える場合は架橋効率が悪化し、0.01重量部未
満では効果がない。
アルコール、炭化水素系ワックス、脂肪酸アミド、金属
石鹸、脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価
アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステル等
が好ましい。具体的には、ラウリン酸、パルチミン酸、
ステアリン酸等の脂肪酸、ラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコール等のアルコール、パラフ
ィンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素系ワ
ックス、エチレンビスステアリン酸アミド、エルカ酸ア
ミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレ
ンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミ
ド、エチレンビスラウリン酸アミド等の脂肪酸アミド、
ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜
鉛、ラウリン酸亜鉛等の金属石鹸、ステアリン酸モノグ
リセライド、ステアリン酸ブチル、ステアリルステアレ
ート等が挙げられる。
合体は、ニーダー、バンバリー、単軸押出機、二軸押出
機を用いて混合する方法を採用することができるが、混
練度が高く、連続式の二軸押出機が好ましい。具体的な
例を示すと以下のような方法が挙げられる。例えば、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体と有機過酸化物のマスター
バッチをドライブレンドした後、80〜200℃に設定
した二軸押出機のホッパーに投入する。有機過酸化物が
分解する前にエチレン−酢酸ビニル共重合体に十分分散
させた後、架橋反応させる。架橋反応が終了した時点で
酸化防止剤を添加し、造粒させる。
重合体には必要に応じ、未架橋のエチレン−酢酸ビニル
共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチ
レンメチルメタクリレート共重合体、エチレンメチルア
クリレート共重合体、エチレン・プロピレン共重合体ゴ
ム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム、エチ
レン・ブテン共重合体ゴム等のエチレン系共重合体ゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン
ブロック共重合体またはその水素添加物、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、タルク、炭
酸カルシウム、クレー、マイカ、硫酸バリウム、水酸化
マグネシウム、水酸化アルミニウム等の充填剤、エチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート等の多官能性モノマー、1,2
−ポリブタジエン等の多官能性ポリマー、いおう化合物
等の架橋助剤、滑剤、顔料、染料、耐候剤、ブロッキン
グ防止剤、各種安定剤、可塑剤、オイル、発泡剤、難燃
剤等を配合することができる。
酢酸ビニル共重合体は、カレンダー成形により、床材、
壁紙、合成皮革、防水シート、合わせ硝子中間膜、マス
キングフィルム等に使用される。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
酸ビニル共重合体は表1、有機過酸化物は表2、滑剤は
表3、酸化防止剤は表4に示す。
能を評価した。
ットの臭気を10人で官能評価を行い、2人以上が酢酸
臭を感じたものを×、2人未満のものを○とした。
酸化物で架橋してMFRを1にする時の有機過酸化物の
効率を示すもので、滑剤無添加品を標準とし、滑剤添加
により有機過酸化物の添加量が95%以下になるものを
○、95%を超えるものを×とした。
が0.2mmのときのバンク状態を確認した。バンクの
回転性が良いものを○、悪いものを×とした。
0.2mmでシートを引き取り、シートの表面外観を目
視にて観察した。シート肌が平滑なものを○、平滑性が
ないものを×とした。
さを確認した。剥がれやすいものを○、離型性が悪いも
のを×とした。
を○、一つでも×があるものを×とした。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.015重量部をドライブレンド後、二軸
押出機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した
時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノー
ルを0.05重量部添加し、さらに200℃で混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.026重量部をニーダーを用いて140
℃で混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ(t
−ブチル)−4−メチルフェノールを0.05重量部添
加し、さらに1分間混練した。得られた微架橋性エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表6
及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.023重量部とステアリン酸0.2重量
部をニーダーを用いて140℃で混練し、架橋反応が終
了した時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフ
ェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.023重量部とステアリン酸2重量部を
ニーダーを用いて140℃で混練し、架橋反応が終了し
た時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノ
ールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。
得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能
を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.023重量部とステアリン酸亜鉛0.2
重量部をニーダーを用いて140℃で混練し、架橋反応
が終了した時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチ
ルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混
練した。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合
体の性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.026重量部をニーダーを用いて140
℃で混練し、架橋反応が終了した時点でテトラキス(メ
チレン−3−(3,5−ジ(t−ブチル)−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート)メタンを0.05重量
部添加し、さらに1分間混練した。得られた微架橋性エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を
表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキシン−
3 0.0140重量部をニーダーを用いて140℃で
混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ(t−ブ
チル)−4−メチルフェノールを0.05重量部添加
し、さらに1分間混練した。得られた微架橋性エチレン
−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表6及
び表7に示す。この微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重
合体のペレットは酢酸臭が強く、製品としては使用でき
ない。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.026重量部とステアリン酸バリウム
0.2重量部をニーダーを用いて140℃で混練し、架
橋反応が終了した時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4
−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1
分間混練した。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル
共重合体の性能を評価した。結果を表6及び表7に示
す。この微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体は架橋
効率が実施例2と同様で滑剤の添加効果がない。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.035重量部をドライブレンド後、二軸
押出機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した
時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノー
ルを0.05重量部添加し、さらに200℃で混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.008重量部をドライブレンド後、二軸
押出機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した
時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノー
ルを0.05重量部添加し、さらに200℃で混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.045重量部をドライブレンド後、二軸
押出機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した
時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノー
ルを0.05重量部添加し、さらに200℃で混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。この微架
橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体のペレットは酢酸臭
が強く、製品としては使用できない。また、ロール評価
におけるバンク回りが悪く、シート肌も悪い。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン9B
54A、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ
(t−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン 0.005重量部をドライブレンド後、二軸
押出機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した
時点で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノー
ルを0.05重量部添加し、さらに200℃で混練し
た。得られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の
性能を評価した。結果を表6及び表7に示す。この微架
橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体はロール評価におけ
る離型性が悪い。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン75
0、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ(t−
ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン 0.042重量部をドライブレンド後、二軸押出機
を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した時点で
2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノールを
0.05重量部添加し、さらに200℃で混練した。得
られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を
評価した。結果を表6及び表7に示す。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン75
0、東ソー(株)製)60重量部、MFR60g/10
min、VAc=32重量%を含有するエチレン−酢酸
ビニル共重合体(ウルトラセン726、東ソー(株)
製)40重量部、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)
−3,5−トリメチルシクロヘキサン 0.052重量
部をドライブレンド後、二軸押出機を用いて200℃で
混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ(t−ブ
チル)−4−メチルフェノールを0.05重量部添加
し、さらに200℃で混練した。得られた微架橋性エチ
レン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表
6及び表7に示す。この微架橋性エチレン−酢酸ビニル
共重合体はロール評価におけるシート肌が悪い。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン75
0、東ソー(株)製)60重量部、MFR60g/10
min、VAc=32重量%を含有するエチレン−酢酸
ビニル共重合体(ウルトラセン726、東ソー(株)
製)40重量部、1,1−ジ(t−ブチルペルオキシ)
−3,5−トリメチルシクロヘキサン 0.036重量
部をドライブレンド後、二軸押出機を用いて200℃で
混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ(t−ブ
チル)−4−メチルフェノールを0.05重量部添加
し、さらに200℃で混練した。得られた微架橋性エチ
レン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表
6及び表7に示す。この微架橋性エチレン−酢酸ビニル
共重合体はロール評価におけるシート肌が悪い。
するエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン71
0R、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ(t
−ブチルペルオキシ)−3,5−トリメチルシクロヘキ
サン 0.042重量部をドライブレンド後、二軸押出
機を用いて200℃で混練し、架橋反応が終了した時点
で2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルフェノールを
0.05重量部添加し、さらに200℃で混練した。得
られた微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を
評価した。結果を表6及び表7に示す。
酸ビニル共重合体を有機過酸化物で架橋することによ
り、カレンダー加工性に優れた微架橋性エチレン−酢酸
ビニル共重合体を得ることが可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】下記(a)〜(d)の条件を満たし、有機
過酸化物で架橋してなる微架橋性エチレン−酢酸ビニル
共重合体。 (a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフ
ローレート(MFR)が0.1〜4g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含
有率(VAc)が27〜35重量%、(c)190℃の
溶融張力(MS)(mN)が次式を満足し、−65.4
Ln(MFR)+120<MS<−65.4Ln(MF
R)+360(d)GPC法のQw値(Mw/Mn)が
3.5〜6.5。 - 【請求項2】JIS K6924−1に準拠したメルト
マスフローレート(MFR)が5〜35g/10mi
n、JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有
率(VAc)が27〜35重量%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体100重量部に、1分間の半減期を得るため
の分解温度が120〜190℃の範囲である有機過酸化
物を0.005〜0.2重量部添加し、80〜230℃
で溶融混練を行ない、架橋した後、酸化防止剤を0.0
05〜0.5重量部添加することを特徴とする請求項1
に記載の微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造
方法。 - 【請求項3】過酸化物添加時に、有機過酸化物の1分間
の半減期を得るための分解温度より15℃以上低い融点
を有する滑剤を0.01〜2.0重量部添加することを
特徴とする請求項2に記載の微架橋性エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の製造方法。 - 【請求項4】滑剤が、脂肪酸、高級アルコール、炭化水
素系ワックス、脂肪酸アミド、金属石鹸、脂肪酸の低級
アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステ
ル、脂肪酸ポリグリコールエステルの中から選ばれる少
なくとも1種以上であることを特徴とする請求項3に記
載の微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造方
法。
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