JP2013091709A - カレンダー成形用樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記(a)〜(e)の条件を満たし、有機過酸化物で架橋してなる架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いる。
(a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフローレート(MFR)が0.1〜10g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有率(VAc)が18〜29重量%、
(c)1000炭素あたりの短鎖分岐数が70〜120個であり、
(d)GPC法のMw/Mnが7〜15、
(e)JIS K6924−1に準拠したケン化前後のメルトマスフローレート(MFR)の関係が次式を満たす。
3≦ケン化後のMFR/ケン化前のMFR≦4000 (1)
【選択図】 なし
Description
(a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフローレート(MFR)が0.1〜10g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有率(VAc)が18〜29重量%、
(c)1000炭素あたりの短鎖分岐数が70〜120個であり、
(d)GPC法のMw/Mnが7〜15、
(e)JIS K6924−1に準拠したケン化前後のメルトマスフローレート(MFR)の関係が次式を満たす。
JIS K6924−1に準拠したメルトマスフローレート(MFR)が15〜800g/10min、JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有率(VAc)が18〜27重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が70〜120個のエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に、1分間の半減期を得るための分解温度が120〜190℃の有機過酸化物を0.005〜1重量部添加し、80〜230℃溶融混練を行ない、架橋した後、酸化防止剤を0.005〜0.5重量部添加することを特徴とする微架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造方法。
メルトマスフローレイトは、JIS K6924−1(1997)に準拠して190℃、2.16kg荷重で測定した。
試料を0.1N−KOH−エタノール・キシレン溶液中にて沸点温度で3時間加水分解を行なった。中和乾燥後、メルトマスフローレイトを測定した。
酢酸ビニル含有率は、JIS K6924−1(1997)に準拠して測定した。
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHhr−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼンを用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されている。
13C−NMR(日本電子製GSX−400)にて短鎖分岐数を測定した。
観測周波数:100.4MHz
積算回数:10000〜20000回
温度:130℃
〜ねじり剛性率の測定〜
ねじり剛性率は、JIS K6924−2の附属書の4.3によって測定した。8MPa未満のものを○、8MPa以上のものを×とした。
耐圧容器に試料1gと水25ccを入れ、120℃の温水中で10日間放置する。イオンクロマトグラフにより水中の遊離酢酸量を定量した。200ppm未満のものを○、200ppm以上のものを×とした。
8インチロールを用いてシート肌および離型性を評価した。広い加工温度範囲(100〜160℃)で成形可能なものは○、そうでないものは×とした。
MFR150g/10min、VAc=28重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が96個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン720、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.20重量部をドライブレンド後、ニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。
MFR400g/10min、VAc=28重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が98個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン722、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.45重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。
MFR400g/10min、VAc=28重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が98個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン722、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.32重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。
MFR350g/10min、VAc=20重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が73個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン681、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.60重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。
MFR1.5g/10min、VAc=20重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が57個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン631、東ソー(株)製)の性能を評価した。結果を表2に示す。カレンダー加工性および耐加水分解性は良好であるが、柔軟性が不足している。
MFR2.4g/10min、VAc=25重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が68個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン635、東ソー(株)製)の性能を評価した。結果を表2に示す。カレンダー加工性および耐加水分解性は良好であるが、柔軟性が劣る。
MFR150g/10min、VAc=28重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が96個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン720、東ソー(株)製)の性能を評価した。結果を表2に示す。柔軟性および耐加水分解性は良好であるが、カレンダーの加工性に劣る。
MFR18g/10min、VAc=28重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が77個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン680、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.09重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。柔軟性、耐加水分解性は良好であるが、カレンダー加工性が劣る。
MFR160g/10min、VAc=20重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が69個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン680、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.04重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。カレンダー加工性、耐加水分解性は良好であるが、柔軟性が劣る。
MFR30g/10min、VAc=32重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が92個であるエチレン−酢酸ビニル共重合体(ウルトラセン750、東ソー(株)製)100重量部と1,1−ジ−(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン0.04重量部をニーダーで混練し、架橋反応が終了した時点で2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールを0.05重量部添加し、さらに1分間混練した。得られた架橋性エチレン−酢酸ビニル共重合体の性能を評価した。結果を表2に示す。柔軟性は良好であるが、カレンダー加工性、耐加水分解性が劣る。
Claims (2)
- エチレン−酢酸ビニル共重合体に有機過酸化物で架橋して得られるエチレン−酢酸ビニル共重合体からなり、下記(a)〜(d)の条件を満たすカレンダー成形用エチレン−酢酸ビニル共重合体。
(a)JIS K6924−1に準拠したメルトマスフローレート(MFR)が0.1〜10g/10min、
(b)JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有率(VAc)が18〜29重量%、
(c)1000炭素あたりの短鎖分岐数が70〜120個であり、
(d)GPC法のMw/Mnが7〜15、
(e)JIS K6924−1に準拠したケン化前後のメルトマスフローレート(MFR)の関係が次式を満たす。
3≦ケン化後のMFR/ケン化前のMFR≦4000 (1) - JIS K6924−1に準拠したメルトマスフローレート(MFR)が15〜800g/10min、JIS K6924−1に準拠した酢酸ビニル含有率(VAc)が18〜29重量%、1000炭素あたりの短鎖分岐数が70〜120個のエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部に、1分間の半減期を得るための分解温度が120〜190℃の有機過酸化物を0.005〜1重量部添加し、80〜230℃溶融混練を行ない、架橋した後、酸化防止剤を0.005〜0.5重量部添加することを特徴とする請求項1に記載のカレンダー成形用エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造方法。
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2011
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