JP2003135842A - クレーンゲーム機 - Google Patents

クレーンゲーム機

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JP2003135842A
JP2003135842A JP2001336226A JP2001336226A JP2003135842A JP 2003135842 A JP2003135842 A JP 2003135842A JP 2001336226 A JP2001336226 A JP 2001336226A JP 2001336226 A JP2001336226 A JP 2001336226A JP 2003135842 A JP2003135842 A JP 2003135842A
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智司 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 景品を把持する把持アームの把持力を容易に
調整することができるとともに、把持アームにスムーズ
な把持動作をさせることができるクレーンゲーム機を提
供する。 【解決手段】 クレーンゲーム機のキャッチャー8は、
景品3を挟むように閉動作可能とする2つの把持アーム
9,10と、把持アームを閉方向に付勢するソレノイド
34,35と、把持アーム9,10を開位置と閉位置と
の間で開閉動作させる板カム27及びキャッチモータ2
8とを有する。ソレノイドのプランジャ34d,35d
は、コイル部34c,35cへの通電によりコイル部よ
り大きく突出した位置からコイル部内に没入する方向に
磁気吸引されることにより把持アームを閉方向に付勢す
るように、把持アームに連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンゲーム機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクレーンゲーム機におい
ては、ゲーム開始後、まず前後左右に移動可能に取り付
けられた移動体を操作ボタンにより所望の景品上まで移
動させると、移動体から吊下されたキャッチャーが景品
位置まで降下し、キャッチャーに設けられた複数の把持
アームが閉動作することにより、景品を把持できるよう
になっている。また、その後景品を把持したままキャッ
チャーが景品落とし口の真上まで移動し、景品落とし口
の真上で把持アームが開いて景品を景品落し口に落とす
ことにより、遊戯者がその景品を獲得できるようになっ
ている。
【0003】この種のクレーンゲーム機においては、キ
ャッチャーの把持アームが景品を把持するときの把持力
の大小により、景品獲得の成功率が左右されることとな
るので、把持アームに与える付勢力を容易に且つ適正に
調整できるクレーンゲーム機が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、実開昭61−
163686号公報、実開平5−44176号公報等に
示されるクレーンゲーム機は、いずれもばねの力を利用
して把持アームを閉方向に付勢するものとなっている。
したがって、ばねの力を変えることができれば、景品獲
得成功率を調整可能となるが、ばね力を変えるためには
ゲームを中断させてばねを交換する必要があり、面倒で
あるとともに、時事刻々と変化する景品獲得成功率に対
して敏速に対応することができない。
【0005】一方、特開2001−46730号公報に
示されるクレーンゲーム機は、先端が把持アームに連結
されたばねの基端をモータで回動制御される回転体に連
結し、回転体をモータにより回動させてばねの基端位置
を変位させることにより、ばねの力を調整できるように
したばね力調整装置を備えている。
【0006】しかしながら、上記した従来のクレーンゲ
ーム機においては、何れもばねの弾性変形を利用して付
勢力を発生させるものであるため、把持アームが開位置
にあるとき、ばねは最大のばね力が把持アームに作用
し、且つ、把持アームが閉じるとき、把持アームが閉位
置に向かって移動するに従い、ばねのばね力が減少し、
把持アームが景品を把持するときには、開位置のときの
付勢力よりも小さい付勢力が把持アームに作用するとい
うばね固有の特性を有する。
【0007】このため、把持アームが開位置にあると
き、最大のばね力が把持アームに作用しているため、楕
円カムを介して把持アームを開位置から閉位置へと開閉
制御する開閉駆動モータに大きな負荷がかかるととも
に、楕円カムや把持アームにスムーズな動きをさせるこ
とが難しく、把持アームを開位置から急速に解放する
と、把持アームが勢いよく閉動し、景品に当たって振動
するなどの望ましくない現象が生じる原因となる。
【0008】したがって、本発明の目的は、景品を把持
する把持アームの把持力を容易に調整することができる
とともに、把持アームにスムーズな把持動作をさせるこ
とができるクレーンゲーム機を提供することにある。
【0009】上記目的を達成するために、本発明は、景
品を挟むように開閉する複数の把持アームと、把持アー
ムを閉方向に付勢するアーム付勢手段と、把持アームを
開位置と閉位置との間で開閉駆動する開閉駆動手段とを
有する景品吊上げ装置を備えたクレーンゲーム機であっ
て、前記アーム付勢手段がコイル部とプランジャとを有
するソレノイドを備え、プランジャは、コイル部への通
電によりコイル部より大きく突出した位置からコイル部
内に没入する方向に磁気吸引されることにより把持アー
ムを閉方向に付勢するように、把持アームに連結されて
いることを特徴とするクレーンゲーム機を提供する。
【0010】上記構成を有するクレーンゲーム機におい
ては、ばねを用いる必要がなく、ソレノイドの磁気吸引
力により把持アームに把持力を与えることができる。ま
た、ソレノイドのプランジャは、コイル部への通電によ
りコイル部より大きく突出した位置からコイル部内に没
入する方向に磁気吸引されることにより把持アームを閉
方向に付勢するように、把持アームに連結されているの
で、把持アームが開位置から閉じる方向に移動するに従
ってソレノイドに生じる磁気吸引力が増大するというソ
レノイド固有の磁気吸引特性を有効に利用することがで
きる。
【0011】すなわち、たとえ把持アームが開位置から
閉動作を開始する前にソレノイドを励磁し磁気吸引力を
生じさせた場合であっても、このときソレノイドに生じ
る磁気吸引力は小さいので、把持アームを開閉動作する
作動手段に余計な負荷をかけることはない。
【0012】また、把持アームが閉じる動作をすると
き、はじめに小さな付勢力でスムーズに移動し始めるこ
とができるとともに、その後増大した力で景品を把持す
ることができるので、把持アームが景品に当接した際に
振動が生じることもなく、極めてスムーズな景品把持動
作を行うことができるようになる。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
は、景品を挟むように閉動作可能な複数の把持アーム
と、これら把持アームを開閉動作させる作動手段と、当
該把持アームを閉方向に付勢するアーム付勢手段と、ア
ーム付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手段とを有
する景品吊上げ装置を備えたクレーンゲーム機であっ
て、前記アーム付勢手段がコイル部とプランジャとを有
するソレノイドを備え、プランジャは、コイル部への通
電によりコイル部より大きく突出した位置からコイル部
内に没入する方向に磁気吸引されることにより把持アー
ムを閉方向に付勢するように把持アームに連結され、付
勢力調整手段が、前記ソレノイドのコイル部に供給され
る励磁電流を調整するものであることを特徴とするクレ
ーンゲーム機を提供する。
【0014】係る構成のクレーンゲーム機においても、
上記したクレーンゲーム機と同様に、把持アームが開位
置から閉じる方向に移動するに従ってソレノイドに生じ
る磁気吸引力が増大するというソレノイド固有の磁気吸
引特性を有効に利用することができるとともに、ソレノ
イドのコイル部に供給される励磁電流を調整することが
できる付勢力調整手段を備えているので、把持アームに
作用する磁気吸引力を自由に且つ容易に調整することが
でき、これにより、把持アームが景品を把持するときの
把持力を自由に且つ容易に調整することができる。した
がって、景品獲得の難易度を自由に且つ容易に調整する
ことができるクレーンゲーム機を提供することができ
る。
【0015】上記両構成のクレーンゲーム機において、
好ましくは、前記アーム付勢手段が前記把持アームと同
数のソレノイドを備え、各々のソレノイドのプランジャ
が個別に前記把持アームに連結され、前記付勢力調整手
段が、前記各ソレノイドのコイル部に供給される励磁電
流を個別に調整可能に構成される。
【0016】係る構成によれば、把持アームの把持力を
個別に調整できるので、景品を把持するときの把持アー
ムの挙動や把持の難易度を多様に変化させることができ
る。したがって、一層遊戯性に富むクレーンゲーム機と
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態を説明する。図1から図6までは本発明
によるクレーンゲーム機の一実施形態を示したものであ
る。図1はクレーンゲーム機の要部概略斜視図、図2
(a)、(b)はそれぞれ図1に示すキャッチャー(景
品吊上げ装置)の動作説明図である。
【0018】図3は図1に示すキャッチャーの一部縦断
面正面図、図4は図3に示すキャッチャーの一部縦断面
右側面図、図5は図3に示すキャッチャーの底面図、図
6はキャッチャーの把持アームが開いた状態を示す図3
同様の一部縦断面正面図である。
【0019】はじめに図1及び図2を参照してクレーン
ゲーム機の全体構成を説明する。クレーンゲーム機は、
ゲーム機本体1の上部に、例えば、ぬいぐるみ等の景品
3を収容する景品収容空間2を有する。この景品収容空
間2の上部において、ゲーム機本体1には左右方向に延
びる前後2本の固定レール4,4が設けられており、固
定レール4,4には前後方向に延びる移動レール5が該
固定レール4,4に沿って左右方向に移動可能に配設さ
れている。
【0020】移動レール5には移動体6が該移動レール
5に沿って前後方向に移動可能に配設されており、この
移動体6から下方に延びる伸縮パイプ7の下端に、複数
本(ここでは2本)の把持アーム9,10を有する景品
吊上げ装置、すなわち、キャッチャー8が取り付けられ
ている。
【0021】図1において、11は移動レール5を左右
方向に移動させるX軸モーター、12は移動体6を前後
方向に移動させるY軸モーター、13はキャッチャー8
を昇降させるZ軸モーターである。
【0022】図2に略示するように、ここではリール1
4に巻き付けられた吊り条15の先端がキャッチャー8
に接続されており、モーター13によりリール14を正
回転及び逆回転させることによりキャッチャー8を昇降
動させることができるものとなっている。
【0023】図1に示すように、景品収容空間2の下部
には景品落とし口16が上方に開口して設けられてお
り、ゲーム機本体1の前面には景品落とし口16と連通
する景品取り出し口17が開口している。
【0024】ゲーム機本体1の前面部に設けられた操作
パネル18には、コイン投入口19と、左右方向への移
動操作用押しボタン20と、前後方向への移動操作用押
しボタン21が設けられている。
【0025】コイン投入口19にコインを投入するとゲ
ームがスタートする。先ず遊戯者が押しボタン20を押
すとX軸モーター11が作動して移動レール5が左右方
向に移動し、押しボタン20から指を離すと移動レール
5が停止する。
【0026】次に、押しボタン21を押すとY軸モータ
ー12が作動して移動体6が前後方向に移動し、押しボ
タン21から指を離すと移動体6が停止する。
【0027】押しボタン20,21の操作はそれぞれ1
回限り有効であり、移動体6の移動が停止した直後に、
キャッチャー8の把持アーム9,10が開いた状態のま
ま、Z軸モーター13が作動してキャッチャー8が降下
を開始する。
【0028】キャッチャー8が景品3の位置まで降下し
景品3に当接すると、移動体6に設けられているZ軸モ
ータ用下限位置センサー22が吊り条15に生じる弛み
を検知する。この検知信号により、キャッチャー8の把
持アーム9,10が開いた状態から閉じる状態に切り替
えられるとともに、Z軸モータ13が正回転から逆回転
へと切り替えられてキャッチャー8が上方に引き上げら
れる。したがって、景品8に対するキャッチャー8の位
置が的確であれば、把持アーム9,10により景品3を
把持して上方に吊り上げることができる。
【0029】その後、X軸モーター11及びY軸モータ
ー12の作動により、移動レール5及び移動体6が移動
し、キャッチャー8が景品落とし口16の真上の位置に
到達すると、把持アーム9,10が開いてゲームの1ラ
ウンドが終了する。
【0030】したがって、把持アーム9,10に把持さ
れて景品落とし口16の真上の位置に到達した景品3
は、景品落とし口16内に落下し、景品取り出し口17
から外部に取り出し可能となる。
【0031】次に、本発明の特徴をなすキャッチャー8
の構成について説明する。図3〜図6に示すように、キ
ャッチャー8は、下端が開口した釣鐘形のカバーケース
23とその内部に固定された支持枠体24とを有し、支
持枠体24の上端中央部には伸縮パイプ7の下端と吊り
条15の下端が連結されている。
【0032】上記把持アーム9,10はキャッチャー8
に対し、支持軸25,26を介して回動可能に取り付け
られており、且つ、キャッチャー8の垂直中心軸線を中
心として互いに左右対称に配置されている。
【0033】キャッチャー8の中央にはキャッチモータ
28と、このキャッチモータ28によって回転駆動され
る略楕円形の板カム27とが設けられており、これらキ
ャッチモータ28と板カム27により把持アーム9,1
0を開閉させる動作手段が構成されている。また、上記
把持アーム9,10の内側には板カム27の外周に当接
可能なローラー9a,10aが回転自在に取り付けられ
ている。
【0034】図6に示すように、板カム27が楕円長軸
側の両端27a,27bでローラー9a,10aに当接
する位置(開規定位置)にあるときは、把持アーム9,
10は開いた状態に保たれる。
【0035】一方、図3及び図5に示すように、板カム
27が楕円短軸側の両端27c,27dでローラー9
a,10aに当接する位置(閉規定位置)にあるとき
は、把持アーム9,10は閉じた状態となる。
【0036】支持枠体24には板カム27が開規定位置
及び閉規定位置にあることを検出するカムセンサー3
0,31が設けられている。ここではカムセンサー3
0,31としてフォトセンサーが用いられており、キャ
ッチャー8の垂直中心軸線を中心として互いに対称とな
る位置に配置されている。
【0037】一方、板カム27上にはキャッチャー8の
垂直中心軸線を中心として90°の角度間隔で高さの高
い遮光板32と高さの低い遮光板33が交互に配置され
ており、一方のカムセンサー30は高さの高い遮光板3
3のみを検知できる高さ位置に設定されており、他方の
カムセンサー31は両方の遮光板32,33を検知でき
る高さ位置に設定されている。
【0038】支持枠体24にはアーム付勢手段としての
2つのソレノイド、すなわち、左アーム用のソレノイド
34と右アーム用のソレノイド35が取り付けられてい
る。両ソレノイド34,35は直流型ソレノイドであ
り、図3に示すように、ボビン34a,35aに巻回さ
れてフレーム34b,35bに支持されたコイル部34
c,35cと、コイル部34c,35cの内側にその中
心軸線方向に沿って移動可能に挿入された磁性体からな
るプランジャ34d,35dとを有する。
【0039】ソレノイド34,35は、コイル部34
c,35cに励磁電流を供給すると、プランジャ34
d,35dが上方に磁気吸引されコイル部34c,35
c内に没入するように配置されている。
【0040】プランジャ34d,35dの下端はそれぞ
れリンク36,37を介して把持アーム9,10に連結
されている。したがって、コイル部34c,35cに通
電すると、プランジャ34d,35dが上方に磁気吸引
されることにより、把持アーム9,10に閉じる方向の
付勢力、すなわち、把持力を与えることができる。
【0041】さらに、詳細については後述するが、コイ
ル部34c,35cに供給される電流値は後述するソレ
ノイド駆動制御回路63(図7参照)によって任意に調
整可能であるので、プランジャ34d,35dに加わる
磁気吸引力を任意に調整することができ、したがって、
把持アーム9,10の把持力を任意に調整することがで
きる。
【0042】上記構成のキャッチャー8を有するクレー
ンゲーム機においては、上述したように、ソレノイド3
4,35の磁気吸引力により把持アーム9,10に把持
力を与えることができるので、アーム付勢手段としてば
ねを用いる必要がない。
【0043】しかも、ソレノイド34,35のプランジ
ャ34d,35dは、コイル部34c,35cへの通電
時に、コイル部34c,35cより大きく突出した位置
からコイル部34c,35c内に没入する方向に磁気吸
引されることにより、把持アーム9,10を閉方向に付
勢することができるので、把持アーム9,10が開位置
から閉じる方向に移動するに従ってソレノイド34,3
5に生じる磁気吸引力が増大するというソレノイド固有
の磁気吸引特性を有効に利用することができる。
【0044】すなわち、たとえ把持アーム9,10が開
位置から閉動作を開始する前にソレノイド34,35を
励磁し磁気吸引力を生じさせた場合であっても、このと
きソレノイド34,35に生じる磁気吸引力は小さいの
で、把持アーム9,10を開閉動作するキャッチモータ
28に余計な負荷をかけることはない。
【0045】また、把持アーム9,10を閉動させると
き、はじめに小さな付勢力でスムーズに移動を開始させ
ることができるとともに、その後増大した力で景品3を
把持させることができるので、把持アーム9,10が景
品3に当接した際に振動が生じることもなく、極めてス
ムーズな景品把持動作を行なわせることができるものと
なる。
【0046】また、本実施形態においては、ソレノイド
34,35のコイル部34c,35cに供給される電流
値を広範囲に調整することができるので、ソレノイド3
4,35の磁気吸引力を広範囲に且つ容易に調整するこ
とができる。したがって、把持アーム9,10の把持力
を広範囲に且つ容易に調整することができる。
【0047】さらに、本実施形態においては、2本の把
持アーム9,10の把持力を2つのソレノイド34,3
5により個別に調整することができるので、把持アーム
9,10の把持力を別々に調整することができる。した
がって、景品3を把持するときの把持アーム9,10の
挙動や把持の難易度を多様に変化させることができる。
【0048】次に、上記構成を有するクレーンゲーム機
の制御回路について説明する。図7はクレーンゲーム機
全体の動作制御を行う制御回路のブロック図であり、図
8は上記ソレノイド34,35の駆動制御を行うソレノ
イド制御回路のブロック図である。
【0049】また、図9は上記キャッチャー8のソレノ
イド34,35に供給される電流値と該ソレノイド3
4,35に生ずる磁気吸引力との関係をプランジャ34
d,35dの突出変位量をパラメータとして示すグラフ
であり、このグラフはソレノイド34,35とプランジ
ヤ34d、35dからなる電磁アクチュエ−タの一例に
ついて実測した特性を示している。図10は制御回路に
よる景品獲得難易度制御方法を示すフローチャートであ
る。
【0050】図7において、40はゲーム機におけるゲ
ーム、メンテナンス等を行うための各種プログラムを格
納しているプログラムROMであり、41はゲーム機の
クレーン動作制御、景品獲得難易度制御、故障監視制御
等に用いられる各種データを保存しておくことができる
バックアップRAMである。42はプログラムROM4
0に格納された各種プログラムを実行するメインCPU
である。
【0051】43は後述する景品獲得率(景品払出し総
額/売上総額)の基準値やその他各種の設定項目を手動
で設定するための設定操作部であり、この設定操作部4
3で設定された基準値データ等は上記バックアップRA
Mに保存される。
【0052】44は上記押しボタン20,21を備えた
XY移動操作部、45は過去の景品獲得情報等の各種情
報を表示することができるディスプレイである。
【0053】46はコイン投入口19から投入されるコ
インの枚数を計数するコイン数カウンターであり、47
は景品落とし口16に設けられた景品センサーである。
コイン数カウンタ−46はコインの投入を機械的なスイ
ッチによって検出し、その検出信号をコイン投入信号と
してCPU42に送り、CPU42がコイン投入信号を
RAM41に記憶させてゲ−ムをスタ−トさせる。な
お、プリペードカードが使用できるクレーンゲーム機に
ついては、このコイン数カウンターによって当該カード
の使用度数をカウントして上記同様にRAM41に記憶
させる。
【0054】メインCPU42は上記コイン数カウンタ
ー46からデータを受け取ると、その日の営業開始後の
投入コイン総数若しくは入金総額を表す収入額データを
更新してバックアップRAM41に保存することができ
る。
【0055】また、メインCPU42は、景品センサー
46から景品検出信号を受け取ると、その日の営業開始
後の景品排出総数若しくは出費総額を表す払出額データ
を更新してバックアップRAM41に保存するととも
に、該払出額データと、バックアップRAM41から読
み出したその日の営業開始後の収入額データとに基づ
き、その日の景品獲得率すなわち払出率(払出額/収入
額)を算出してバックアップRAM41に保存すること
ができる。
【0056】48はカレンダー時計であり、メインCP
U42が収入額や払出額の日毎集計の他、必要に応じて
例えば週毎集計、月毎集計等を行う際に、カレンダー時
計のデータが利用される。
【0057】49はゲーム機の駆動機構部に設けられる
ベルトや機械部品の故障検出用スイッチ群であり、50
はゲーム機の稼動状況や故障の有無等を遠隔操作で監視
する場合に用いられる通信モジュールである。
【0058】51はメインCPU42からの指令により
ゲーム中、景品獲得成功時、景品獲得失敗時等の各種状
況に応じてスピーカー52から所定の音響を発生させる
音源回路であり、53はゲーム中などに流す一般用音楽
のデータを保存しているROMであり、54は景品獲得
成功時や失敗時に流すイベント用音楽のデータを保存し
ているROMである。
【0059】55はキャッチモータ用センサー群を示し
ており、本実施形態においては、このキャッチモータ用
センサー群55は上記カムセンサー30,31からな
る。
【0060】56はX軸座標上における上記移動レール
4の位置を検出して位置検出信号をメインCPU42に
送るX軸モーター用センサー群である。また、57はY
軸座標上における上記移動体6の位置を検出して位置検
出信号をメインCPU42に送るY軸モーター用センサ
ー群である。
【0061】さらに、58はZ軸座標上におけるキャッ
チャー8の位置を検出してメインCPU42に送るZ軸
モータ用センサー群を示しており、キャッチャー8が上
限位置に到達したことを検出する上限位置センサー(図
示省略)と、上記下限位置センター22とからなる。
【0062】60は上記ソレノイド34,35を駆動す
るとともに、ソレノイド34,35の磁気吸引力を調整
することにより、アーム付勢手段の付勢力を調整するソ
レノイド駆動制御回路であり、その具体的構成は図8に
示されている。
【0063】図8において、61,62はラッチ回路、
63,64はD/A変換器、65は基本電源回路、6
6,67は電圧調節回路、68,69は駆動回路であ
る。
【0064】ラッチ回路61,62は、メインCPU4
2から出力される複数段階(例えば16段階)の電圧レ
ベル設定データ(例えば計16パターンからなる4ビッ
トデータ)を入力したとき、その後メインCPU42か
ら電圧レベル設定データを入力するまでそのデータを保
持するとともにそのデータをデジタル信号にしてD/A
変換器63,64に送り続ける。
【0065】D/A変換器63,64はラッチ回路6
1,62から送られてくるデジタル信号をアナログ信号
に変換して電圧調節回路66,67に送り、この電圧調
節回路66,67がD/A変換器63,64から送られ
てくるアナログ信号に従って、基本電源回路65から供
給される一定レベル(例えばDC24V)の直流電圧を複
数段階のレベル(例えば、0Vから24Vまでの範囲を1
6段階に分けたレベル)に調節して駆動回路68,69
に供給する。
【0066】駆動回路68,69は、メインCPU42
から作動信号を受けると、電圧調節回路66,67によ
って調節されたレベルの電圧をソレノイド34,35の
コイル部34c,35cに供給して磁気吸引力を発生さ
せる。
【0067】ソレノイド34,35への通電時にプラン
ジャ34d,35dに作用する磁気吸引力は、ソレノイ
ド34,35のコイル部34c,35cに供給される電
流値と、コイル巻線数と、巻線抵抗によって決まるが、
コイルの巻線数と巻線抵抗は固定値をとるので、電流値
を制御することにより、磁気吸引力を調整することがで
きる。
【0068】また、コイル部34c,35cの巻線抵抗
が固定値をとるので、コイル部34c,35cに供給さ
れる電圧のレベルを制御することにより、コイル部34
c,35cに供給される電流値を制御することができ
る。
【0069】次に、図9を参照すると、図9は、ソレノ
イド34,35におけるプランジャ34d,35dの突
出変位量(図3に示すストローク上端位置から下方への
変位量)がそれぞれ6mm、4mm及び2mmである場合の、
電流値に対する磁気吸引力の変化特性を示している。
【0070】同図から分かるように、ソレノイド34,
35のコイル部34c,35cに供給される電流値の増
減に伴ってプランジャ34d,35dに作用する磁気吸
引力が比例特性に近いほぼ一定の変化率で増減する。
【0071】また、コイル部34c,35cに供給され
る電流値が一定であっても、プランジャ34d,35d
の突出変位量が小さいときは、大きな磁気吸引力が生じ
るが、プランジャ34d,35dの突出変位量が大きい
ときは、小さな磁気吸引力が生じる。
【0072】一方、上記キャッチャー8においては、把
持アーム9,10が開位置(図6)にあるとき、プラン
ジャ34d,35dはコイル部34c,35cの外部
(下方)に大きく突出しており、ソレノイド34,35
を通電し磁気吸引力を発生させると、プランジャ34
d,35dは突出変位量が小さくなる方向に吸引されて
移動するとともに、把持アーム9,10が開位置から閉
じる方向に回動される。
【0073】そして、景品3のサイズが大きい場合、プ
ランジャ34d,35dの突出変位量が大きい位置にあ
って把持アーム9,10が景品3を把持することとなる
ので、プランジャ34d,35dの突出変位量が大きい
ときの磁気吸引力変化特性に合わせて励磁電流を制御す
ることが望ましい。
【0074】一方、景品3のサイズが小さい場合、プラ
ンジャ34d,35dの突出変位量が小さい位置にあっ
て把持アーム9,10が景品3を把持することとなるの
で、プランジャ34d,35dの突出変位量が小さいと
きの磁気吸引力変化特性に合わせて励磁電流を制御する
ことが望ましい。
【0075】したがって、本実施形態において、ソレノ
イド34,35の磁気吸引力を、例えば、3〜10Nの
範囲内で調整することが効果的である場合、プランジャ
34d,35dの突出変位量が、例えば、6mmとなる位
置で景品3が把持される条件のときは、電流値を約0.
4〜0.98A(図9における区間A)の範囲内で調整
すればよい。
【0076】また、プランジャ34d,35dの突出変
位量が4mmとなる位置で景品3が把持される条件のとき
は、電流値を約0.32〜0.77A(図9における区
間B)の範囲内で調整すればよい。
【0077】さらに、プランジャ34d,35dの突出
変位量が2mmとなる位置で景品3が把持される条件のと
きは、電流値を約0.23〜0.57A(図9における
区間C)の範囲内で調整すればよい。
【0078】そこで、本実施形態においては、例えば3
種類のプランジャ突出変位量(例えば6mm、4mm、2m
m)の場合に対応した第1、第2及び第3のモードから
なるデーターテーブルを用意し、第1モードとして、コ
イル部34c,35cに流れる直流電流値を約0.23
〜0.57Aの範囲内で、例えば、16段階に調整でき
るように、16パターンの電圧レベル設定データ(4ビ
ットデータ)を作成しておく。
【0079】また、第2モードとして、コイル部34
c,35cに流れる直流電流値を約0.32〜0.77
Aの範囲内で16段階に調整できるように、16パター
ンの電圧レベル設定データ(4ビットデータ)を作成し
ておき、さらに、第3モードとして、コイル部34c,
35cに流れる直流電流値を約0.4〜0.98Aの範
囲内で16段階に調整できるように、16パターンの電
圧レベル設定データ(4ビットデータ)を作成してお
く。
【0080】そして、これら各々のモードにおける16
パターンの電圧レベル設定データをモード別データテー
ブルとしてバックアップRAM41に保存しておくこと
ができるものとなっている。
【0081】そして、設定操作部43においては、ゲー
ム機がどのモードのデータテーブルを利用してキャッチ
ャー8のソレノイド制御を行うかを手動で設定できるよ
うになっており、このモード設定情報もまたバックアッ
プRAM41に保存される。
【0082】したがって、例えば、クレーンゲーム機の
景品収容部2に小サイズの景品3を収容したときは、第
1モードのデーターテーブルが使用されるように、予め
設定操作部43を操作してモード設定をし、また、クレ
ーンゲーム機の景品収容部2に中サイズの景品3を収容
したときは、第2モードのデーターテーブルが使用され
るようにモード設定をし、さらに、クレーンゲーム機の
景品収容部2に大サイズの景品3を収容したときは、第
3モードのデーターテーブルが使用されるように、モー
ド設定をすることができる。
【0083】メインCPU42は、選択されたモードの
データテーブルに基づき、上述したように、複数段階
(例えば16段階)の電圧レベル設定データ(例えば計
16パターンからなる4ビットデータ)を選択し、ラッ
チ回路61,62に与えることができる。
【0084】16パターンの電圧レベル設定データは、
設定操作部43から手動で切り換えるようにしてもよ
い。その場合、例えば、営業日毎に、その日の営業終了
時における収益状況(景品獲得率)をチェックし、例え
ば、営業収益が良好であるときは、翌日の遊戯者がより
容易に景品3を獲得できるように、電圧レベル設定デー
タをより低い値に調整することができるようになる。
【0085】しかし、本実施形態のクレーンゲーム機
は、図10のフローチャートで示すような自動制御を行
うことができるものとなっている。
【0086】図10を参照すると、コイン投入によりゲ
ームが開始され(ステップS1)、次いで押しボタン2
0,21が順番に操作されると(ステップS2)、メイ
ンCPU42は、それらの押しボタン20,21が押さ
れている間中、上記したように、X軸モーター11及び
Y軸モーター12を駆動する。
【0087】そして押しボタン20,21から指が離さ
れると、X軸モーター11及びY軸モーター12を停止
させるとともに、X軸モーター用センサー55及びY軸
モーター用センサー56からの位置検出信号に基づき、
キャッチャー8のXY座標位置を確認し、その情報をバ
ックアップRAM41に保存する(ステップS3)。
【0088】次に、上記景品獲得率データと該景品獲得
率に関する基準値データをバックアップRAM41から
読み出し、現在の景品獲得率が基準値通りか否かを調べ
る(ステップS4)。そして、現在の景品獲得率が基準
値と異なる場合はステッS5に進み、一方、現在の景品
獲得率が基準値と等しい場合は、ステッS8に進む。
【0089】ステップS5において、現在の景品獲得率
が基準値よりも低いときは、ステップS6に進み、キャ
ッチャー8による景品3の把持、すなわち、景品3の獲
得がより容易となるように、上記ラッチ回路61,62
に対し、現在の電圧レベル設定値よりも1ステップ高い
レベルの電圧レベル設定値データを送り、ステップS8
へと進む。
【0090】したがって、キャッチャー8におけるソレ
ノイド9,10は、ソレノイド駆動制御回路60によっ
て、前回のゲーム時よりも強い磁気吸引力を発生できる
状態にセットされる。
【0091】一方、現在の景品獲得率が基準値よりも高
いときは、ステップS5からステップS7へと進み、キ
ャッチャー8による景品3の把持、すなわち、景品3の
獲得がより困難となるように、上記ラッチ回路61,6
2に対し、現在の電圧レベル設定値よりも1ステップ低
いレベルの電圧レベル設定値データを送り、ステップS
8へと進む。
【0092】したがって、キャッチャー8におけるソレ
ノイド9,10は、ソレノイド駆動制御回路60によっ
て、前回のゲーム時よりも弱い磁気吸引力を発生できる
状態にセットされる。
【0093】ステップS8において、Z軸モーター13
によるキャッチャー8が降下され、下限位置で停止され
た後、キャッチモータ28による把持アーム9,10の
閉動作開始と同時にソレノイド34,35が駆動されて
磁気吸引力が発生し、この磁気吸引力によって把持アー
ム9,10には閉じる方向に弾性付勢力、すなわち、把
持力を与える。
【0094】さらにその後、Z軸モーター13によりキ
ャッチャー8が上方の待機位置まで復帰されるととも
に、X軸モーター11及びY軸モーター12により、キ
ャッチャー8が景品落とし口16の真上位置まで移動さ
れる。
【0095】そして、キャッチャー8が景品落とし口1
1の真上位置に到達したら、ソレノイド34,35の通
電を停止し、キャッチモータ28により板カム27が9
0°回動されることにより、把持アーム9,10が開位
置へと移動される。したがって、把持アーム9,10に
把持されていた景品3は景品落とし口16内に落下し、
景品取り出し口17から外部に取り出し可能となる。
【0096】ステップS8においてキャッチモータ28
の把持アーム開放動作が行なわれた後、ステップS9に
進み、景品落とし口11内の景品センサー47が景品3
を検出したときは、ステップS10に進み、景品獲得率
の基準値を1ステップ下げた後、ステップS12に進
む。
【0097】一方、ステップS9において、景品落とし
口11内の景品センサー47が景品3を検出しなかった
ときは、ステップS11に進み、景品獲得率の基準値を
1ステップ上げた後、ステップS12に進む。
【0098】そして、ステップS12において、この更
新した基準値をバックアップRAM41に保存した後
(ステップ12)、ゲームが終了する(ステップS1
3)。ステップS13でゲ−ムが終了した後は、次のゲ
−ムが開始されるまで待機状態となり、再度ゲ−ムが開
始されると、ボタン操作のステップS2に戻り、上記の
動作を繰り返す。
【0099】上記したように、本実施形態の動作制御装
置においては、景品3が獲得されたときは、景品獲得率
の基準値を1ステップ下げることができるので、もしも
ステップS4からステップS7を経てステップS10へ
と進んだ場合、次のゲーム時においては必ず再びステッ
プS4からステップS5を経てステップS7へと進むこ
ととなり、キャッチャー8のソレノイド9,10は景品
3を一層獲りにくい状態に設定されるので、景品獲得率
(払出率)が過剰に増大することを防止することができ
る。
【0100】また、逆に景品3が獲得されなかったとき
は、景品獲得率の基準値を1ステップ上げることができ
るので、もしもステップS4からステップS6を経てス
テップS11へと進んだ場合、次のゲーム時においては
必ず再びステップS4からステップS5を経てステップ
S6へと進むこととなり、キャッチャー8のソレノイド
9,10は景品3を一層獲りやすくなる状態に設定され
るので、遊戯者にとっては景品獲得の可能性が高まり、
ゲームの面白さが増すこととなる。
【0101】さらに、ステップS4,S5,S9におけ
る各々の判断結果に応じて、景品獲得率の基準値及びキ
ャッチャー8におけるソレノイド9,10の磁気吸引力
を調整できるので、ゲーム機の景品獲得状況に応じて多
様な且つきめ細かな景品獲得難易度制御を行うことがで
きる。
【0102】以上図示実施形態につき説明したが、本発
明は上記実施形態の態様のみに限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載した範囲内でその構成要素に
種々の変更を加えることができる。
【0103】例えば、上記実施形態においては、キャッ
チャー8における2つのソレノイド9,10に対し、同
一の磁気吸引力制御を行う場合の動作制御方法を説明し
たが、2つの把持アーム9,10が2つのソレノイド
9,10により個別に駆動される構成となっているの
で、2つのソレノイド9,10の磁気吸引力に差が生じ
るように、2つのソレノイド9,10を別々に制御する
ことができる。
【0104】一方、キャッチャー8における把持アーム
9,10に対し、共通の1つのソレノイドにより把持力
を与えるように構成してもよい。この場合、キャッチャ
ー8の部品構成及びソレノイド駆動制御部の構成を簡素
化することができる。
【0105】また、上記実施形態においては、景品獲得
率(払出率)の基準値を、手動で設定できるとともに、
景品獲得の成否に応じて調整できるものとなっている
が、さらに、営業時間帯等による調整ファクターを加え
てもよい。
【0106】例えば、昼休みや夕方の時間帯に入ったと
きに、基準値を強制的にステップダウンさせたり、所定
の時間帯において図10のフローチャートにおけるステ
ップS7やステップS11の処理を強制的に無効とさせ
たりしてもよい。
【0107】また、キャッチャー8のXY座標位置に応
じて上記基準値を変化させたり、2つのソレノイド3
4,35に供給される電圧レベルのバランスを変化させ
たりすることができる。
【0108】さらに、上記キャッチャー8の移動形態や
把持アーム形状、把持アーム数等にも種々の変更を加え
ることができる。
【0109】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ばねを用いる必要がなく、ソレノイドの磁気
吸引力により把持アームに把持力(閉じる方向の付勢
力)を与えることができる。しかも、ソレノイドのプラ
ンジャは、コイル部への通電によりコイル部より突出し
た位置からコイル部内に没入する方向に磁気吸引される
ことにより把持アームを閉方向に付勢するように、把持
アームに連結されているので、把持アームが開位置から
閉じる方向に移動するに従ってソレノイドに生じる磁気
吸引力が増大するというソレノイド固有の磁気吸引特性
を有効に利用することができる。
【0110】したがって、景品を把持する把持アームの
把持力を容易に調整することができるとともに、把持ア
ームにスムーズな把持動作をさせることができるクレー
ンゲーム機を提供することができる。
【0111】ソレノイドのコイル部に供給される励磁電
流を調整することができる付勢力調整手段を備えている
場合、把持アームに作用する磁気吸引力を自由に且つ容
易に調整することができ、これにより、把持アームが景
品を把持するときの把持力を自由に且つ容易に調整する
ことができる。したがって、景品獲得の難易度を自由に
且つ容易に調整することができるクレーンゲーム機を提
供することができる。
【0112】さらに、アーム付勢手段が把持アームと同
数のソレノイドを備え、各々のソレノイドのプランジャ
が個別に把持アームに連結され、付勢力調整手段が、各
ソレノイドのコイル部に供給される励磁電流を個別に調
整可能である場合、把持アームの把持力を別々に調整で
きるので、景品を把持するときの把持アームの挙動や把
持の難易度を多様に変化させることができる。したがっ
て、一層遊戯性に富むクレーンゲーム機を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャッチャーを備えたクレーンゲ
ーム機の一実施形態を示す要部概略斜視図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ図1に示すキャッチ
ャーの動作説明図である。
【図3】キャッチャーの一部縦断面正面図である。
【図4】図3に示すキャッチャーの一部縦断面右側面図
である。
【図5】図3に示すキャッチャーの底面図である。
【図6】キャッチャーの把持アームが開いた状態を示す
図3同様の一部縦断面正面図である。
【図7】クレーンゲーム機全体の動作制御を行う制御回
路のブロック図である。
【図8】キャッチャーのソレノイドの駆動及び磁気吸引
力調整制御を行うソレノイド駆動制御回路のブロック図
である。
【図9】キャッチャーのソレノイドに供給される電流値
と該ソレノイドに生ずる磁気吸引力との関係を示すグラ
フである。
【図10】クレーンゲーム機における景品獲得難易度制
御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8 キャッチャー(景品吊上げ装置) 9,10 把持アーム 16 景品落とし口 27 板カム(作動手段) 28 キャッチモータ(作動手段) 34,35 ソレノイド(アーム付勢手段) 34c、35c コイル部 34d,35d プランジャ 36,37 リンク 42 メインCPU 60 ソレノイド駆動制御回路(付勢力調整手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 景品を挟むように閉動作可能な複数の把
    持アームと、これら把持アームを開閉動作させる作動手
    段と、当該把持アームを閉方向に付勢するアーム付勢手
    段とを有する景品吊上げ装置を備え、 前記アーム付勢手段が、コイル部とプランジャとを有す
    るソレノイドを備え、 プランジャは、コイル部への通電によりコイル部より突
    出した位置からコイル部内に没入する方向に磁気吸引さ
    れることにより把持アームを閉方向に付勢するように、
    把持アームに連結されていることを特徴とするクレーン
    ゲーム機。
  2. 【請求項2】 景品を挟むように閉動作可能な複数の把
    持アームと、これら把持アームを開閉動作させる作動手
    段と、当該把持アームを閉方向に付勢するアーム付勢手
    段と、アーム付勢手段の付勢力を調整する付勢力調整手
    段とを有する景品吊上げ装置を備え、 前記アーム付勢手段が、コイル部とプランジャとを有す
    るソレノイドを備え、 プランジャは、コイル部への通電によりコイル部より突
    出した位置からコイル部内に没入する方向に磁気吸引さ
    れることにより把持アームを閉方向に付勢するように把
    持アームに連結され、 前記付勢力調整手段が、前記ソレノイドのコイル部に供
    給される励磁電流を調整するものであることを特徴とす
    るクレーンゲーム機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のクレーンゲーム機におい
    て、前記付勢手段が前記把持アームと同数のソレノイド
    を備えており、各々のソレノイドのプランジャが個別に
    前記把持アームに連結されており、前記付勢力調整手段
    が、前記各ソレノイドのコイル部に供給される励磁電流
    を個別に調整可能であることを特徴とするクレーンゲー
    ム機。
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