JP2003121542A - 車載用レーダ装置 - Google Patents

車載用レーダ装置

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JP2003121542A JP2001318077A JP2001318077A JP2003121542A JP 2003121542 A JP2003121542 A JP 2003121542A JP 2001318077 A JP2001318077 A JP 2001318077A JP 2001318077 A JP2001318077 A JP 2001318077A JP 2003121542 A JP2003121542 A JP 2003121542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接ロスト問題に対する有効な対策を講じ、
同問題に影響されることなく先行車の捕捉を継続できる
ようにする。 【解決手段】 車載用レーダ装置10は所定の垂直視野
角θを有するビーム状の電磁波を車両前方に向けて所定
の仰角ELで発射する発射手段(20)、電磁波の先行
車からの反射波を受信する受信手段(30)、受信手段
の受信出力に基づいて先行車との車間距離を計測する計
測手段(42)を具備し、さらに計測手段によって計測
された車間距離が、近接ロストが発生する可能性のある
距離内で短くなる方向に変化し且つ受信手段の受信出力
が計測手段における計測動作の継続を不能とする最低レ
ベルに達したときに所定の角度変更指示信号を発生する
角度変更指示手段(42)、角度変更指示信号の発生に
応答してビーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角を
変更する角度変更実行手段(42、23)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先行車との車間距
離等をリアルタイムに計測できる車載用レーダ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車載用レーダ装置は、電波や光などの電
磁波を一塊り(パルス状)にして車両前方に発射し、そ
の反射波を受信するまでの時間から、前方を走行中(加
減速走行または停止中を含む)の車両等(以下「先行
車」という)との車間距離や相対速度を計測する、いわ
ゆるパルスレーダ方式のレーダ装置である。なお、電磁
波とは、波動場(電場と磁場には、時間的に一定の静的
場と時間的に変動し、空間の遠方まで伝播する波動場が
あり、この波動場を電磁波という。)のことをいい、任
意の電磁波は、様々な波長の平面電磁波の重ね合わせと
して表すことができる。電波以外の光やX線なども電磁
波である。
【0003】図10(a)は、従来の車載用レーダ装置
1の概念図である。車載用レーダ装置1の送信部(T
X)2から発射されたパルス状電磁波3は、先行車のボ
ディ表面4(または後部リフレクタ若しくはそれに相当
する反射部位)で反射され、車載用レーダ装置1の受信
部(RX)5で受信される。図10(b)に示すよう
に、パルス状電磁波3の発射時点から反射波の受信時点
までの時間をTとするとき、先行車との車間距離Lは、
「(T×光の速度)÷2」で与えられる。また、自車
(車載用レーダ装置1の設置車両)と先行車との相対速
度は、時間軸上の車間距離Lの変化傾向から把握するこ
とができる。たとえば、時間軸上の車間距離Lの変化が
ゼロであれば、相対速度もゼロ(先行車は自車と同じ速
度で走行中)であり、増加方向の変化であれば、先行車
は自車速度に対して加速中であり、さらに、減少方向の
変化であれば、先行車は自車速度に対して減速中である
ことが分かる。
【0004】ここで、パルス状電磁波3の放射パターン
形状を説明すると、一般に、電磁波の放射エネルギーは
距離の4乗に反比例して減少するので、充分な大きさの
反射波を得るためには、パルス状電磁波3の放射エネル
ギーを大きくしなければならないものの、送信部2の能
力にも限界があることから、パルス状電磁波3の放射パ
ターンは、細く絞り込まれた(たとえば、視野角θ=4
度程度)ビーム状のパターン形状とされる。また、水平
方向や垂直方向の方位分解能を高めるためにも、同ビー
ム状のパターン形状とされる。
【0005】図11(a)は、パルス状電磁波3の水平
方向放射パターンの一例図、図11(b)は、同垂直方
向放射パターンの一例図、図11(c)は、同放射パタ
ーンの一例断面図である。これらの図において、パルス
状電磁波3の放射ビーム6は、水平と垂直方向の視野角
θが、たとえば、共に4度程度とされた略円形断面ビー
ムである。車載用レーダ装置1は、このビーム6を所定
の仰角EL(Elevation Angle;路面と平行な面とのな
す角度。図では便宜的に仰角=0度とする。)で自車前
方に発射しながら、水平方向に所定の範囲でスキャン
(スキャンとは、ある角度範囲を細かい角度分解能ごと
に走査しながら距離計測していくことをいう。)する。
本明細書全体では、この“スキャン”のことを便宜的に
“走査”と称することにする。したがって、“走査”の
定義に上記スキャンの定義が適用されることはもちろん
である。水平走査範囲は、自車から充分に離れた前方位
置で走行車線幅の全体をカバーできる範囲であり、たと
えば、10m先で左右視野が2.5m〜3m程度となる
範囲である。
【0006】このような仕組みの従来の車載用レーダ装
置1によれば、図12(a)に示すように、自車7から
先行車8にビーム6を照射し、その反射波を受信して、
先行車8との車間距離や相対速度を計測することができ
る。したがって、たとえば、先行車8との車間距離が充
分遠くに離れている場合には、自車7の速度を上げて車
間距離を所定の安全距離程度まで詰めたりすることが可
能となり、また、図12(b)に示すように、先行車8
の速度が落ちて車間距離が安全距離以下に詰まった場合
などには、自車7に制動をかけるなどして衝突を防止す
ることが可能となる。これにより、通常走行時の先行車
追従システムや渋滞時の「Stop&Goシステム」
(数m程度の車間距離を維持しつつ停止と走行を繰り返
す渋滞時の追従システム)などの実現に寄与することが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車載用レーダ装置1にあっては、細く絞り込まれたビー
ム6を使用するため、遠く離れた先行車8は支障なく捕
捉できるものの、車間距離が詰まってきた場合に、突
然、先行車8を見失って(ロストして)しまうという、
いわゆる「近接ロスト問題」を抱えていた。
【0008】<近接ロストの実例(その1)>図13
は、近接ロストの実例(その1)を示す概念図である。
この図において、車載用レーダ装置1を搭載した自車7
は、車高の低い、たとえばスポーツカーであり、先行車
8は、車体後端の高位置にボディ反射部位がある、たと
えば、大型貨物自動車である。先に説明したとおり、車
載用レーダ装置1のビーム6は、ほぼ、仰角=0度、且
つ、視野角θ=4度程度で前方に照射されるため、図1
3(a)に示すように、先行車8が充分遠方に位置して
いる場合は、ビーム6の拡がりによって先行車8を支障
なく捕捉できるものの、図13(b)に示すように、先
行車8が接近している場合は、先行車8のボディ下にビ
ーム6が潜り込んでしまうことがあり、先行車8(正確
には先行車8のボディ後端)を捕捉できなくなるという
不都合がある。
【0009】<近接ロストの実例(その2)>図14
は、近接ロストの実例(その2)を示す概念図である。
この図において、車載用レーダ装置1を搭載した自車7
は、車高の高い、たとえば大型貨物自動車であり、先行
車8は、車高の低い、たとえばスポーツカーである。図
14(a)に示すように、先行車8が充分遠方に位置し
ている場合は、ビーム6の拡がりによって先行車8を支
障なく捕捉できるものの、図14(b)に示すように、
先行車8が接近している場合は、先行車8のボディ上を
ビーム6がかすめてしまうことがあり、やはり、先行車
8を捕捉できなくなるという不都合がある。
【0010】これら二つの実例においては、いずれも充
分遠方に位置する先行車8を車載用レーダ装置1で捕捉
し、その車間距離や相対速度を計測しつつ、通常走行時
の先行車追従システムや渋滞時の追従システムなどの制
御に必要な情報を得られるものの、先行車8が減速する
などして車間距離が詰まり、図13(b)または図14
(b)の状態(近接ロスト状態)に至ったときは、先行
車8を突然見失う(ロストする)結果、通常走行時の先
行車追従システムや渋滞時の追従システムが、自車7の
前方に障害物(先行車8)がなくなったと誤判断をして
しまうから、上記の不都合は、安全上の見地からも是非
とも解決しなければならない技術課題である。
【0011】そこで本発明は、近接ロスト問題に対する
有効な対策を講じ、以て、同問題に影響されることなく
先行車の捕捉を継続できるようにした車載用レーダ装置
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明による車載用レ
ーダ装置は、所定の垂直視野角を有するビーム状の電磁
波を車両前方に向けて所定の仰角で発射する発射手段
と、前記電磁波の先行車からの反射波を受信する受信手
段と、該受信手段の受信出力に基づいて前記先行車との
車間距離を計測する計測手段とを具備する車載用レーダ
装置において、前記計測手段によって計測された車間距
離が、近接ロストが発生する可能性のある距離内で短く
なる方向に変化し、且つ、前記受信手段の受信出力が前
記計測手段における計測動作の継続を不能とする最低レ
ベルに達しまたはその最低レベルを下回り若しくはその
最低レベルに接近したときに所定の角度変更指示信号を
発生する角度変更指示手段と、前記角度変更指示信号の
発生に応答して前記ビーム状電磁波の仰角または垂直方
向視野角を変更する角度変更実行手段とにより実現され
ているものである。
【0013】ここで、「電磁波」としては、光(たとえ
ばレーザ)または電波(たとえばミリ波)があり得る。
また、「近接ロスト距離」とは、車間距離を詰めつつあ
る先行車の後部反射部位がビームから外れしてしまうと
きの距離であり、電磁波発射点の路面に対する高さ(以
下「設置高」という。)をHRDR、ビーム状電磁波の垂
直視野角をθ、先行車の後部反射部位の高さをHTGT
するとき(図5参照)、ビームの上側に外れてしまう場
合は、次式(1)で、また、ビームの下側に外れてしま
う場合は、次式(2)で求めることができる。ここに、
Dは近接ロスト距離である。たとえば、HRDRを0.5
m、HTGTを1.4m、θのプラス仰角成分またはマイ
ナス成分を2度とすれば、式(1)または式(2)よ
り、D=約25.8mが得られる。また、「近接ロスト
が発生する可能性のある距離」とは、この「近接ロスト
距離D」に車両の姿勢変化等による距離マージン(図4
の“α”参照)を加算した距離である。すなわち、上記
例示の場合、「近接ロストが発生する可能性のある距
離」は、D+α、したがって、約25.8m+αとな
る。
【0014】 D=(HTGT−HRDR)/tan(θのプラス仰角成分) ・・・・・・・・(1) D=(HTGT−HRDR)/tan(θのマイナス仰角成分) ・・・・・・(2)
【0015】この発明では、前記計測手段によって計測
された車間距離が、近接ロストが発生する可能性のある
距離内で短くなる方向に変化し、且つ、前記受信手段の
受信出力が前記計測手段における計測動作の継続を不能
とする最低レベルに達しまたはその最低レベルを下回り
若しくはその最低レベルに接近したとき、すなわち、近
接ロスト問題(図13(b)または図14(b)参照)
が発生したときに、角度変更指示手段で所定の角度変更
指示信号が発生し、角度変更実行手段により、前記角度
変更指示信号の発生に応答して前記ビーム状電磁波の仰
角または垂直方向視野角が変更させられる。
【0016】したがって、近接ロスト問題の発生時に、
ビームの垂直方向の捜索範囲を変更することができ、先
行車の捕捉を継続することができる。その結果、近接ロ
スト問題を解消して、たとえば、通常走行時の先行車追
従システムや渋滞時の追従システムにおける誤判断(自
車の前方に障害物がなくなったと誤って判断すること)
を回避することができる。
【0017】なお、この発明のより好ましい構成は、前
記角度変更実行手段は、前記角度変更指示信号の発生に
応答して前記ビーム状電磁波の垂直方向視野角を変更す
るものであって、その垂直方向視野角を拡大方向に変更
することとされているものである。
【0018】ここで、「垂直方向視野角」とは、ビーム
状電磁波の垂直方向ビーム拡がり角θのことをいう。こ
のような構成であると、近接ロスト問題が発生した場合
に、ビーム状電磁波の垂直方向ビーム拡がり角θが拡大
方向に変更され、ビーム垂直方向の捜索範囲を広げて、
先行車の捕捉を継続することができる。
【0019】なお、この発明のより好ましい構成は、前
記角度変更実行手段は、前記角度変更指示信号の発生に
応答して前記ビーム状電磁波の仰角を変更するものであ
って、その仰角を、前記電磁波の発射点の路面に対する
高さに基づいてマイナス方向またはプラス方向のいずれ
か一方に変更することとされているものである。
【0020】ここで、プラス方向のまたはマイナス方向
の仰角とは、仰角0度を路面に並行する面に沿った角度
とし、それ(0度)よりも上向きの仰角のことをプラス
方向の仰角といい、それ(0度)よりも下向きの仰角の
ことをマイナス方向の仰角という。このような構成であ
ると、近接ロスト問題が発生した場合に、ビーム状電磁
波の垂直方向照射角度(仰角)がマイナス方向又はプラ
ス方向に変更される。このため、当該変更分だけビーム
が「下向き」または「上向き」となり、捜索範囲を下向
または上向に変更して、先行車の捕捉を継続することが
できる。
【0021】また、この発明のより好ましい構成は、前
記角度変更実行手段は、前記電磁波の発射点の路面に対
する高さが高い場合に前記ビーム状電磁波の仰角をマイ
ナス方向に変更し、同高さが低い場合に仰角をプラス方
向に変更することとされているものである。
【0022】このような構成であると、近接ロスト問題
が発生した場合に、車載用レーダ装置の設置高が高けれ
ば、ビーム状電磁波の仰角がマイナス方向に変更され、
一方、同設置高が低ければ、ビーム状電磁波の仰角がプ
ラス方向に変更される。このため、同高さが高い場合の
目標物捕捉不能領域(ビームの下方側)と、同高さが低
い場合の目標物捕捉不能領域(ビームの上方側)とを共
に解消することができ、近接ロスト問題が発生した場合
に、先行車の捕捉を継続することができる。
【0023】また、この発明のより好ましい構成は、さ
らに、所定の角度復帰指示信号の発生に応答して前記ビ
ーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角を前記所定の
仰角または前記所定の垂直視野角に復帰させる角度復帰
実行手段を備えると共に、前記角度変更指示信号の発生
後、前記計測手段によって計測された車間距離が近接ロ
スト距離を上回った場合に前記所定の角度復帰指示信号
を発生する角度復帰指示手段を備えることとされている
ものである。
【0024】このような構成であると、近接ロスト問題
を生じない車間距離になったときに、ビーム状電磁波の
仰角または垂直方向視野角が元の角度に戻される。
【0025】また、この発明のより好ましい構成は、さ
らに、所定の角度復帰指示信号の発生に応答して前記ビ
ーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角を前記所定の
仰角または前記所定の垂直視野角に復帰させる角度復帰
実行手段を備えると共に、前記角度変更指示信号の発生
後、前記受信手段の受信出力が前記計測手段における計
測動作の継続を可能とする最低レベルに達しまたはその
最低レベルを下回り若しくはその最低レベルに接近した
ときに前記所定の角度復帰指示信号を発生する角度復帰
指示手段を備えることとされているものである。
【0026】このような構成であると、ビーム状電磁波
の仰角または垂直方向視野角を変更して先行車を捕捉で
きなかった場合に、ビーム状電磁波の仰角または垂直方
向視野角が元の角度に戻される。
【0027】また、この発明のより好ましい構成は、前
記角度変更指示手段は、前記計測手段によって計測され
た車間距離が、近接ロストが発生する可能性のある距離
内で短くなる方向に変化し、且つ、前記受信手段の受信
出力が前記計測手段における計測動作の継続を不能とす
る最低レベルに達しまたはその最低レベルを下回り若し
くはその最低レベルに接近し、さらに、前記計測手段に
よって計測された対象物が自車線内に存在する状態を保
っているときに、所定の角度変更指示信号を発生するこ
ととされているものである。
【0028】ここで、「対象物が自車線内に存在する」
か否かを判定するための技術は公知である。たとえば、
自車と先行車との間の車間距離及び自車の進行方向に対
する先行車の方位の時間的変化から、先行車が自車線内
を走行しているか否かを判定する技術が知られているの
で、この技術を本発明に適用すればよい。また、道路が
カーブしている場合は、そのカーブの曲率(R)を検出
する技術も知られている。たとえば、自車のハンドル操
作量(操舵量)から検出する技術などである。このR検
出技術と上記の公知技術(先行車が自車線内を走行して
いるか否かを判定する技術)とを組み合わせて本発明に
適用することにより、たとえ、自車線がカーブにさしか
かったとしても、そのカーブに沿って横方向に移動する
先行車を、間違って車線変更したと誤認することもな
い。
【0029】このような構成であると、たとえば、先行
車が車線変更(自車線から隣接車線等への車線変更)し
た場合に発生するロストを、近接ロストと誤認すること
がなく、角度変更指示信号の発生を確実なものとするこ
とができ、複数車線からなる道路走行においても実用的
に使用できる車載用レーダ装置を提供できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、以下の説明における様々な
細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号
の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまで
も参考であって、それらのすべてまたは一部によって本
発明の思想が限定されないことは明らかである。また、
周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび
周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその
細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にする
ためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意
図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明
の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下
の説明に当然含まれている。
【0031】まず、本実施の形態の車載用レーダ装置の
構成を説明する。なお、以下の説明では、電磁波に光
(具体的には“レーザビーム”)を使用するものを例示
するが、本発明の技術思想はこれに限定されない。他の
電磁波、たとえば、ミリ波などの“電波”を用いた車載
用レーダ装置であってもよい。
【0032】図1は、車載用レーダ装置10の概念的な
構成図である。この車載用レーダ装置10は、それ自体
独立した装置として、または、先行車追従システムや渋
滞追従システムなどの他のシステムと組み合わされて、
任意の車両(たとえば、自家用乗用自動車や貨物自動車
など)に設置されて使用されるものである。
【0033】以下、説明の便宜上、この車載用レーダ装
置10は、不図示の先行車追従システムと併用されるも
のとする。すなわち、車載用レーダ装置10によって計
測された車間距離や相対速度などの情報を先行車追従シ
ステムで利用し、自車の速度制御や制動制御を行いつ
つ、所定の設定速度(定速走行上限速度)内で先行車と
の車間距離を設定距離に維持するなどの制御を行うこと
ができるものとする。
【0034】図1において、車載用レーダ装置10は、
レーザビームBMTXを車体前方に発射する投光機構部2
0と、車体前方の目標物(先行車等)からの反射レーザ
ビームBMRXを受光する受光機構部30と、車載用レー
ダ装置10の全体動作を制御する制御部40とにより構
成されている。
【0035】なお、これら各部(投光機構部20、受光
機構部30及び制御部40)は、図1では、それぞれ個
別のユニット(波線で示す)に収められているが、これ
に限らず、すべてを共通のユニットに収めてもよいし、
あるいは、投光機構部20と受光機構部30とをユニッ
ト化して車両前部(たとえば、バンパー内やフロントグ
リル内)に設け、制御部40を他の車両部位(たとえ
ば、エンジンルーム内)に設けるように分散配置しても
よい。
【0036】投光機構部20は、発光部21、水平方向
走査部22及び垂直方向走査部23よりなる。発光部2
1には、たとえば赤外線レーザを発光するレーザダイオ
ード21aと、このレーザダイオード21aから出力さ
れたレーザ光(通常、30度程度の広がり角を有するも
の)を集光して、水平方向が0.1度程度で上下方向が
5度程度の拡がり角を有するレーザビームBMTXに変換
する光学系21bと、それらを収納保持するケース21
cとが備えられている。水平方向走査部22は、レーザ
ビームBMTXを反射させて光軸を曲げ、装置前方(車両
前方)に出射させる反射ミラー22aと、この反射ミラ
ー22aを水平方向に揺動駆動する水平方向駆動機構2
2bとよりなる。また、垂直方向走査部23は、シャフ
ト23aを介して水平方向駆動機構22bに連結された
垂直方向駆動機構23bを備えており、この垂直方向駆
動機構23bの揺動運動をシャフト23aを介して水平
方向駆動機構22bに伝えることにより、反射ミラー2
2aの垂直方向の傾きを変え、レーザビームBMTXの垂
直方向出射角度(すなわち、仰角:EL)を自在に変更
できるようになっている。
【0037】なお、光学系21bは、必ずしも一つのレ
ンズで構成されている必要はない。複数のレンズを組み
合わせて構成されたレンズ群であってもよい。また、レ
ーザダイオード21aから出力されたレーザ光の拡がり
角が十分狭いものであれば、当然ながら光学系21bは
不要である。さらに、図示の例では、光学系21bの後
に水平方向走査部22を入れているが、これに限らず、
その位置を逆にする(水平方向走査部22の後に光学系
21bを入れる)ことも可能である。
【0038】また、図示の例では、水平方向走査部22
の反射ミラー22aは、たとえば、アルミニウムなどの
光沢素材若しくはプラスチックなどの基材にアルミニウ
ム膜を形成して、その表面を鏡面仕上げしたものである
が、これに限らず、たとえば、ポリゴンミラー(回転多
面鏡)を使用してもよい。
【0039】図2は、その構成図であり、図1の反射ミ
ラー22aの代わりに、たとえば、正六面体の各面にア
ルミニウム膜を形成して、その表面を鏡面仕上げしたポ
リゴンミラー22cを使用したものである。このポリゴ
ンミラー22cは、図1の反射ミラー22aと同様に、
水平方向駆動機構22bによって水平方向に揺動駆動さ
れると共に、垂直方向駆動機構23bによって垂直方向
に揺動駆動されるようになっている。以下、説明の都合
上、水平方向走査部22は、図1の反射ミラー22aを
有する構成であるものとする。
【0040】また、水平方向駆動機構22b及び垂直方
向駆動機構23bは、この場合、いわゆる“ガルバノモ
ータ”よりなるものとする。ガルバノモータは、周知の
とおり、たとえば、軸中心線の両側がN極又はS極の磁
性を帯びた材料よりなるロータと、このロータの周囲に
配置された複数の励磁用コイルとよりなり、回転位置検
出用のホール素子を内蔵するもので、各励磁用コイルの
電流を操作してロータの回転位置(あるいは回転速度な
ど)をフィードバック制御することで、リニアリティー
の点で良好な揺動(最大70度程度の揺動)運動を実現
できる電動アクチュエータである。
【0041】また、受光機構部30は、反射レーザビー
ムBMRXを受光して、その受光光量に応じた大きさの受
光信号SRXを発生するLED(Light Emitting Diode)
等の受光素子31と、この受光素子31に、効率良く反
射光(BMRX)を入射させるための受光用光学系(図示
省略)及びそれらを収納保持するケース32とよりな
る。
【0042】次に、制御部40は、駆動回路41、制御
回路42、信号処理部43及び高さ設定部44よりな
り、駆動回路41は、図3(a)に示すように、制御回
路42からの発光駆動制御信号CONTaに従ってレー
ザダイオード21aに電力PWRaを供給し、レーザダ
イオード21aを発光させる発光駆動部41aと、制御
回路42からの水平駆動制御信号CONTbに従って水
平方向駆動機構22b(ガルバノモータ)に電力PWR
bを供給し、水平方向駆動機構22bを作動させる水平
方向駆動部41bと、制御回路42からの垂直駆動制御
信号CONTcに従って垂直方向駆動機構23b(ガル
バノモータ)に電力PWRcを供給し、垂直方向駆動機
構23bを作動させる垂直方向駆動部41cと、水平方
向駆動機構22bの回転位置検出器(この場合、前述の
ホール素子)からの水平走査位置検出信号SHORを必要
に応じて形態変換して制御回路42に入力するための水
平走査位置信号入力回路41dと、垂直方向駆動機構2
3bの回転位置検出器(この場合、前述のホール素子)
からの垂直走査位置検出信号SVERを必要に応じて形態
変換して制御回路42に入力するための垂直走査位置信
号入力回路41eとを備えている。
【0043】また、信号処理部43は、図示を略すが、
受光素子31の出力信号(受光信号SRX)からノイズ成
分を取り除き、その他必要な信号処理を行い、ディジタ
ル信号に変換して制御回路42に入力するための入力回
路を備えており、また、高さ設定部44は、たとえば、
複数ビットのディップスイッチからなり、このディップ
スイッチのビットのオンオフの組み合わせを手動で設定
することにより、車載用レーダ装置10のレーザビーム
BMTXの発射点高度(設置高HRDR)を自由にセットで
きるようになっている。
【0044】さらに、制御回路42は、図3(b)に示
すように、入出力インターフェース42a、マイクロコ
ンピュータユニット(以下「CPUと略す」42b、揮
発性情報記憶部(以下「RAM」と略す)42c及び読
み出し専用不揮発性情報記憶部(以下「ROM」と略
す)42dなどを備えている。
【0045】入出力インターフェース42aには、高さ
設定部44からの設置高HRDR、信号処理部43からの
受光信号SRX、駆動回路41からの水平走査位置検出信
号S HOR、垂直走査位置検出信号SVERなどが入力される
と共に、さらに、図示を略した車速センサからの車速信
号SSPなどが入力されている。また、入出力インターフ
ェース42aから駆動回路41に対して発光駆動制御信
号CONTa、水平駆動制御信号CONTb、垂直駆動
制御信号CONTcなどが出力されていると共に、さら
に、図示を略した先行車追従システムや車間距離警告装
置などに対して、速度制御信号CONTSPや車間距離警
告制御信号CONTALARMなどが出力されている。
【0046】CPU42bは、ROM42dにあらかじ
め格納されている制御プログラムをRAM42cにロー
ドし、その制御プログラムを実行することにより、入出
力インターフェース42aから所要のデータ(HRDR
RX、SHOR、AVER、・・・・、SSP)を取り込みつつ、車
載用レーダ装置10の全体動作の制御に必要な各種演算
処理を行い、その演算結果として得られる様々な制御デ
ータ(CONTa、CONTb、CONTc、・・・・、C
ONTSP、CONTALARM)を入出力インターフェース
42aを介して駆動回路41やその他の回路(たとえ
ば、先行車追従システムや車間距離警告装置など)に出
力する。
【0047】制御回路42は、CPU42bなどのハー
ドウェアリソースと、ROM42dに格納された制御プ
ログラムなどのソフトウェアリソースとの有機的結合に
よって、所定の制御処理機能を実現する要素であり、本
実施の形態においては、特に、次のような制御処理機能
を実現することができるものである。
【0048】すなわち、先行車追従動作が指令された場
合には、まず、レーザダイオード21aを駆動してレー
ザビームBMTXを発射させながら、垂直駆動機構23b
を動作させてレーザビームBMTXの仰角(EL)を初期
値にセットする。ここで、仰角の初期値とは、自車前方
の充分遠い距離まで路面に沿ってレーザビームBMTX
到達できる適切な仰角であり、たとえば、仰角=0度で
ある。次に、水平駆動機構22bを作動させて反射ミラ
ー22aを水平方向に揺動駆動し、反射ミラー22aの
動きによってレーザビームBMTXを水平方向に走査す
る。水平走査範囲は、自車から充分に離れた前方位置で
走行車線幅の全体をカバーできる範囲であり、たとえ
ば、10m先で左右視野が2.5m〜3m程度となる範
囲である。
【0049】次に、受光機構部30による反射レーザビ
ームBMRXの受光結果(反射波の受光の有無、反射波の
強度、投光から受光までの時間、或いはその際の照射方
向(走査方向)のデータなど)を順次読み取り、ノイズ
成分の除去処理やグルーピング処理(たとえば自車前方
の障害物が自動車の場合、その自動車の後部に設けられ
た左右のリフレクタが別個の対象物として観測されるの
で、これらを一つの自動車のものとして取りまとめると
いった処理)を行い、処理後の情報から対象物の存在又
は種類(若しくは大きさ)や位置データ或いは速度デー
タなどの情報(たとえば、他の自動車が自車線上の前方
50m先に存在し速度70km/hで走行しているなど
を示す情報)を検知する。そして、たとえば、自車線上
前方の設定車間距離近く(あるいは設定車間距離未満)
を他の車両(すなわち、先行車)が自車よりも低速で走
行している場合には、エンジン制御システムの制御ユニ
ットに制御信号を出力して、エンジンブレーキで自車両
を減速させる制御を実行する。また、自車が設定速度よ
りも低速で走行していて、自車線上前方の設定車間距離
以上離れた位置を先行車が自車よりも高速で走行してい
る場合(あるいは設定車間距離を越える所定距離範囲内
に先行車が全く存在しない場合)には、前記制御ユニッ
トに制御信号を出力して、自車を設定速度を越えない範
囲内で加速させる制御(あるいはその後自車を設定速度
で定速走行させる制御)を実行する。
【0050】上記制御によれば、設定された速度範囲内
で車間距離を設定値付近に維持しながら先行車に追従
し、先行車がいないときには、設定された速度で定速走
行するという先行車追従走行制御を行うことができる。
そしてこの際には、レーザビームBMTXの仰角が初期
値、すなわち、自車前方の充分遠い距離まで路面に沿っ
てレーザビームBMTXが到達できる適切な角度(たとえ
ば、仰角=0度)に設定されているため、遠く離れた先
行車に対しても支障なく、追従走行制御を行うことがで
きる。
【0051】なお、安全性確保の観点や、装置の不必要
な稼働による寿命(特にレーダダイオード21aの寿
命)低下防止等の観点から、たとえば、自車が停車中な
どの場合は、上記の先行車追従動作が指令されても、上
述の制御(すなわち、先行車追従走行制御)を行わない
構成とすることが好ましい。
【0052】さて、このように、車載用レーダ装置10
で先行車を捕捉して、その先行車に追従走行している場
合、先行車との車間距離が短くなると、冒頭で説明した
「近接ロスト問題」が発生することがある。この近接ロ
スト問題が発生すると、先行車追従走行システムは、前
方に障害物(先行車)がなくなったと誤判断し、車速を
上げるなどの制御を行うこととなるが、いうまでもな
く、かかる制御は安全上不適当な制御であり、絶対に行
ってはならないものである。これは、障害物を見失った
場合は、安全を高める方向に制御を指向させるべきであ
るからであり、決して加速を行ってはならない(むしろ
減速する方が安全上望ましい)からである。
【0053】本実施の形態においては、かかる近接ロス
ト問題に対して、以下のとおりの対策を講じるものであ
る。図4は、制御回路42のCPU42bで実行される
制御プログラムの概略的なフローチャートである。この
フローチャートを参照しつつ、本実施の形態における車
載用レーダ装置10の動作を説明すると、まず、最初
に、レーザビームBM TXを車体前方に発射する際の仰角
を設定する(ステップS11)。この設定値は、先に説
明した初期値、すなわち、自車前方の充分遠い距離まで
路面に沿ってレーザビームBMTXが到達できる適切な角
度、たとえば、仰角=0度である。次に、レーザビーム
BMTXの水平走査角を所定の走査開始角度(水平走査範
囲の任意角度、たとえば、同範囲の中心角度など)に設
定(ステップS12)するとともに、その用途等につい
ては後で詳しく説明する二つのフラグ(ロストフラグと
仰角変更フラグ)をリセット状態(ステップS13、ス
テップS14)した後、レーザビームBMTXを発射する
(ステップS15)。
【0054】そして、車体前方の目標物(先行車等)か
らの反射レーザビームBMRXを受信したか否かを判定し
(ステップS16)、受信している場合は、その受信信
号(信号処理部43からの受光信号SRX)に基づいて、
先行車との間の車間距離や相対速度などを計測(ステッ
プS17)した後、その車間距離が“近接ロスト距離D
+α”よりも近いか否か、すなわち、近接ロストが発生
する可能性のある距離内にあるか否かを判定する(ステ
ップS19)。ここで、“α”は車両の姿勢変化等によ
る距離マージンである。なお、このフローチャートで
は、ステップS19の前に、自車線内であるか否かを判
定するステップ(波線で囲まれたステップS18)を実
行しているが、このステップ18の必要理由については
後で説明する。
【0055】また、ステップS16において、(信号処
理部43からの受光信号SRXを)「受信できない場合」
とは、反射レーザビームBMRXの受信レベル(信号処理
部43から取り出された受光信号SRXの信号レベル)が
車間距離計測及び車速計測に必要な最低レベルに達しま
たはその最低レベルを下回り若しくはその最低レベルに
接近したときのことをいう。
【0056】ここで、近接ロスト距離Dは、前述の式
(1)、(2)によって与えられる。図5は、近接ロス
ト距離Dの概念図であり、本実施の形態においては、前
式(1)、(2)を、レーザビームBMTXの発射点高度
(設置高HRDR)が低いか高いかによって使い分けてい
る。これは、設置高HRDRが低い場合(図5(a))
は、レーザビームBMTXの“上側”に目標物捕捉不能領
域(イ)が生じ、一方、設置高HRDRが高い場合(図5
(b))は、レーザビームBMTXの“下側”に目標物捕
捉不能領域(ロ)が生じるからである。
【0057】ステップS19の判定結果が“NO”の場
合、すなわち、ステップS17で計測した車間距離が
“近接ロスト距離D+α”より近くない場合は、近接ロ
スト距離D+α以上離れた充分遠方に先行車が位置して
おり、先行車の捕捉が支障なく行われているものと判断
し、再びレーザビームBMTXの発射(ステップS15)
以降の処理を繰り返す。また、この場合、ステップS1
5に進む前に、後述のロストフラグのリセットと仰角の
初期値設定(ステップS20とステップS21)とを行
っているが、この段階では、ロストフラグはリセット状
態にあり、且つ、仰角にも初期値が設定されているか
ら、今は敢えて説明しない。
【0058】このような処理を繰り返している間に、先
行車との間の車間距離が徐々に詰まり、ステップS19
の判定結果が“YES”となった場合、すなわち、ステ
ップS17で計測した車間距離が“近接ロスト距離D+
α”より近くなった場合は、近接ロスト問題の発生の可
能性を示す所定のフラグ(以下「ロストフラグ」とい
う)をセット状態(ステップS22)にした後、再びレ
ーザビームBMTXの発射(ステップS15)以降の処理
を繰り返す。
【0059】ロストフラグがセット状態にあるときに、
ステップS16の判定結果が“NO”となった場合、す
なわち、車体前方の目標物(先行車等)からの反射レー
ザビームBMRXが受信されなかった場合は、先行車がレ
ーザビームBMTXの目標物捕捉不能領域(図5の(イ)
または(ロ))に入り、それにより、実際に近接ロスト
が発生したことを示している。
【0060】この場合、本実施の形態では、以下の特徴
的な処理を実行する。まず、ステップS16の判定結果
が“NO”となった場合は、次に、ロストフラグがセッ
ト状態であるか否かを判定する(ステップS23)。今
の段階では、ロストフラグはセット状態であるから、次
に、仰角変更フラグをセットし(ステップS24)、制
御部40の高さ設定部44に設定されている設置高(H
RDR;車載用レーダ装置10のレーザビームBMTXの発
射点高度)を読み込み、その設置高HRDRが、図5の高
低二つの設置高(HRDR)のうち高い方の設置高H
RDR(以下「設置高Hi」という)に該当するか、また
は、それに近いかを判定する(ステップS25)。そし
て、その判定結果が“YES”であれば、仰角の設定値
をマイナス方向の仰角(Low)に変更し(ステップS
26)、再びレーザビームBMTXの発射(ステップS1
5)以降の処理を繰り返す。一方、ステップS25の判
定結果が“NO”であれば、仰角の設定値をプラス方向
の仰角(Hi)に変更し(ステップS27)、再びレー
ザビームBMTXの発射(ステップS15)以降の処理を
繰り返す。
【0061】したがって、このフローチャートによれ
ば、先行車との車間距離が詰まって近接ロスト距離D+
αより近くなったときで、しかも、反射レーザビームB
RXを受信できなくなった場合は、レーザビームBMTX
の仰角をマイナス方向またはプラス方向に変更すること
ができる。その結果、仰角をプラス方向に変更した場合
は、図5(a)に示すレーザビームBMTXを上向きに調
節し、上側の目標物捕捉不能領域(イ)を解消して、近
接ロスト問題の発生を解消できる結果、近接ロスト距離
D以内に位置する先行車の捕捉を支障なく継続すること
ができる。また、仰角をマイナス方向に変更した場合
は、図5(b)に示すレーザビームBMTXを下向きに調
節し、下側の目標物捕捉不能領域(ロ)を解消して、上
記と同様に、近接ロスト問題の発生を解消できる。その
結果、やはり、近接ロスト距離D以内に位置する先行車
の捕捉を支障なく継続することができる。
【0062】ここで、上記の説明で省いた波線部分の処
理(ステップS18)について、その必要理由を説明す
る。一般に道路上の車線は、多くの場合、複数車線設け
られているが、もし、自車と同じ車線を走行中の先行車
が車線変更した場合、車載用レーダ装置10の捕捉視界
から消えてロスト(以下便宜的に「車線変更ロスト」と
いう)状態となる。この車線変更ロストは、前記の「近
接ロスト」と区別されなければならない。なぜならば、
車線変更ロストは先行車が自車の走行車線から外れた場
合に発生し、言い換えれば、自車の走行方向前方から障
害物がなくなったときに発生し、自車の走行に支障とな
る要因がなくなったことを意味するからである。
【0063】したがって、車線変更ロストが発生した場
合は、近接ロスト発生時と違って、レーザビームBMTX
の仰角を元(初期値)に戻し、他の先行車の捕捉を開始
するようにしなければならないからであり、上記の説明
で省いた波線部分の処理(ステップS18)は、そのた
めに設けられた判定ステップである。すなわち、このス
テップS18で、先行車が自車線内にあるか否かを判定
し、自車線内にある場合は、ステップS19に進む一
方、自車線内にない場合は、車線変更ロストが発生した
ものと判断して、ステップS20及びステップS21に
進み、ロストフラグのリセットと仰角の初期値設定を実
行するようにしたものである。
【0064】なお、「自車線内か否か」を判定するため
の技術は公知である。たとえば、自車と先行車との間の
車間距離及び自車の進行方向に対する先行車の方位の時
間的変化から、先行車が自車線内を走行しているか否か
を判定する技術が知られているので、この技術をステッ
プS18に適用すればよい。また、道路がカーブしてい
る場合は、そのカーブの曲率(R)を検出する技術も知
られている。たとえば、自車のハンドル操作量(操舵
量)から検出する技術などである。このR検出技術と上
記の公知技術(先行車が自車線内を走行しているか否か
を判定する技術)とを組み合わせてステップS18に適
用することにより、たとえ、自車線がカーブにさしかか
ったとしても、そのカーブに沿って横方向に移動する先
行車を、間違って車線変更したと誤認することもない。
【0065】次に、上記のフローチャートにおいて、レ
ーザビームBMTXの仰角を初期値に復帰させるための処
理について説明する。レーザビームBMTXの仰角がプラ
ス方向またはマイナス方向に変更されている場合、仰角
変更フラグとロストフラグは共にセット状態にある。い
ま、この状態で、先行車との車間距離が離れていき、近
接ロスト距離D+α以上離れた場合、上記のフローチャ
ートでは、ステップS19の判定結果が“NO”となる
ので、そのNO判定により、ロストフラグをリセット状
態にする(ステップS20)と共に、レーザビームBM
TXの仰角を初期値に戻し(ステップS21)た後、再び
レーザビームBMTXの発射(ステップS15)以降の処
理を繰り返すようにしている。この繰り返しにおいて
は、先行車は近接ロスト距離D+α以上離れた位置にあ
るから、反射レーザビームBMRXは支障なく受信され、
結局、ステップS15、ステップS16、ステップS1
7、ステップS18、ステップS19及びステップS2
2のループを繰り返しながら、通常(仰角=初期値)の
先行車捕捉処理を行うことができる。なお、そのループ
中にステップS18で自車線内であることが判定された
場合、すなわち、車線変更ロストの発生が判定された場
合は、その時点でループを抜け出すことはもちろんであ
る。
【0066】または、上記のフローチャートの一部を、
図6(a)に示すように改良してもよい。図6(a)に
おいて、図4と共通する処理要素には同一のステップ番
号を付してある。この改良例では、仰角変更フラグとロ
ストフラグが共にセット状態になっている場合(仰角を
プラス方向またはマイナス方向に変更している場合)
に、反射レーザビームBMRXを受信できなかった場合
は、ステップS16の判定結果が“NO”となり、且
つ、ステップS23の判定結果は“YES”となるが、
ステップS23のYES判定後に、仰角変更フラグがセ
ットされているか否かの判定処理(ステップS30)を
追加し、仰角変更フラグがセットされている場合には、
仰角変更フラグをリセットする(ステップS28)と共
に、レーザビームBMTXの仰角を初期値に戻し(ステッ
プS29)た後、再びレーザビームBMTXの発射(ステ
ップS15)以降の処理を繰り返すようにしている。
【0067】この繰り返しにおいては、仰角を初期値に
戻して、ステップS15とステップS16の処理を実行
し、そのステップS16で反射レーザビームBMRXを受
信できた場合は、そのままステップS17、ステップS
18、ステップS19及びステップS22のループを繰
り返す一方、ステップS16で反射レーザビームBM RX
を受信できなかった場合は、ステップS23、ステップ
S30、ステップS24、ステップS25及びステップ
S26(またはステップS27)を実行することができ
る。したがって、仰角を初期値に戻したり、プラス方向
またはマイナス方向に変更したりしながら、先行車を捕
捉(反射レーザビームBMRXを受信)するまで待機する
ことができる。
【0068】または、上記のフローチャートの一部を、
図6(b)に示すように改良してもよい。図6(b)に
おいて、図4と共通する処理要素には同一のステップ番
号を付してある。両図の相違する点は、ロストフラグの
セット状態の判定(ステップS23)結果が“YES”
の場合に、仰角変更時から時を刻む所定のタイマー時間
の経過を判定し(ステップS31)、そのタイマー時間
が経過していなければ、図4と同様に、仰角変更フラグ
のセット処理(ステップS24)に進む一方、タイマー
時間が経過していた場合は、ロストフラグと仰角変更フ
ラグをリセットし(ステップS32、ステップS3
3)、レーザビームBMTXの仰角を初期値に戻し(ステ
ップS34)た後、再びレーザビームBMTXの発射(ス
テップS15)以降の処理を繰り返すようにした点にあ
る。
【0069】この改良例においては、近接ロスト問題の
発生を検出して、レーザビームBM TXの仰角をプラス方
向またはマイナス方向に変更した場合、所定時間(タイ
マー時間)を経過してもなお、反射レーザビームBMRX
を受信できなかった場合は、直ちにレーザビームBMTX
の仰角を初期値に復帰させることができる。
【0070】以上のとおりであるから、本実施の形態の
車載用レーダ装置10によれば、近接ロスト問題を解消
して先行車の捕捉を継続して行うことができるという特
有の効果が得られる他、さらに、以下の効果が得られ
る。
【0071】(A)近接ロストとその他のロストの区別 前式(1)または(2)に基づいて、近接ロスト距離D
を算出し、車間距離がその距離D+αよりも近くなった
ときで、且つ、先行車が自車線内に存在することを判定
(ステップS18の“YES”判定)した場合に、「近
接ロスト問題」の発生の可能性ありと判断ている。した
がって、それ以外のロスト、たとえば、車線変更に伴う
先行車のロスト(車線変更ロスト)と近接ロストとを正
しく区別することができ、車線変更ロストの場合に無駄
な仰角変更を行わなくて済むという効果がある。
【0072】(B)車載用レーダ装置10の設置高 また、車載用レーダ装置10のレーザビームBMTXの放
射点高度(設置高HRD R)を、制御部40の高さ設定部
44により自由に設定できるようにしたので、様々なタ
イプの車両、たとえば、設置高HRDRが低いスポーツカ
ーや、設置高HR DRが高い大型貨物自動車などであって
も、それらの設置高HRDRに応じた適正な仰角変更方向
(プラス/マイナス)を選択することができ、その結
果、設置高H RDRが低い車両(スポーツカーなど)にあ
っては、図7に示すように、近接ロスト距離D以下では
レーザビームBMTXの仰角を上向き(プラス方向)に変
更して上側の目標物捕捉不能領域(図5の(イ)参照)
を解消することができ、また、設置高HRDRが高い車両
(大型貨物自動車など)にあっては、図8に示すよう
に、近接ロスト距離D以下ではレーザビームBMTXの仰
角を下向き(マイナス方向)に変更して下側の目標物捕
捉不能領域(図5の(ロ)参照)を解消することができ
る。
【0073】なお、本発明の技術思想は上記実施の形態
に限定されず、様々な変形例があり得る。たとえば、上
記の実施の形態では、レーザビームBMTXの“仰角”を
マイナス方向またはプラス方向に変更することによっ
て、レーザビームBMTXの上側または下側の目標物捕捉
不能領域(図5の(イ)または(ロ)参照)を解消する
ようにしているが、これに限らず、レーザビームBMTX
の“垂直方向視野角θ”を拡大方向に変更する態様であ
ってもよい。
【0074】すなわち、図9は、レーザビームBMTX
垂直方向視野角θの拡大イメージ図であり、(a)先行
車との車間距離が近接ロスト距離D以上離れている場合
は、レーザビームBMTXの垂直方向視野角θを初期値
(たとえば、θ=4度程度)とする一方、(b)先行車
との車間距離が近接ロスト距離D以下に近づいた場合
は、レーザビームBMTXの垂直方向視野角θを上記の初
期値よりも大きい値(特に限定しないが、たとえば、θ
=10度程度)とする態様にしてもよい。これによって
も、レーザビームBMTXの上側または下側の目標物捕捉
不能領域(図5の(イ)または(ロ)参照)を解消する
ことができるうえ、さらに、車載用レーダ装置10の設
置高HRDRの高低判断処理(図4のステップS25)を
不要にできるという特有のメリットが得られる。なお、
レーザビームBMTXの垂直方向視野角θを上記の初期値
よりも大きい値にするための仕組みとしては、たとえ
ば、図1の光学系21bのレンズ構成を工夫するなどし
て、光学系21bの焦点距離を可変できるようにしても
よい。
【0075】
【発明の効果】この発明によれば、前記計測手段によっ
て計測された車間距離が、近接ロストが発生する可能性
のある距離内で短くなる方向に変化し、且つ、前記受信
手段の受信出力が前記計測手段における計測動作の継続
を不能とする最低レベルに達しまたはその最低レベルを
下回り若しくはその最低レベルに接近したとき、すなわ
ち、近接ロスト問題が発生したときに、角度変更指示手
段で所定の角度変更指示信号が発生し、角度変更実行手
段により、前記角度変更指示信号の発生に応答して前記
ビーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角が変更させ
られる。
【0076】したがって、近接ロスト問題の発生時に、
ビームの垂直方向の捜索範囲を変更することができ、先
行車の捕捉を継続することができる。その結果、近接ロ
スト問題を解消して、たとえば、通常走行時の先行車追
従システムや渋滞時の追従システムにおける誤判断(自
車の前方に障害物がなくなったと誤って判断すること)
を回避することができる。
【0077】また、この発明のより好ましい構成によれ
ば、近接ロスト問題が発生した場合に、ビーム状電磁波
の垂直方向照射角度(仰角)がマイナス方向又はプラス
方向に変更される。このため、当該変更分だけビームが
「下向き」または「上向き」となり、捜索範囲を下側ま
たは上側に変更して、先行車の捕捉を継続することがで
きる。
【0078】また、この発明のより好ましい構成によれ
ば、近接ロスト問題が発生した場合に、車載用レーダ装
置の設置高が高ければ、ビーム状電磁波の仰角がマイナ
ス方向に変更され、一方、同設置高が低ければ、同仰角
がプラス方向に変更される。このため、同高さが高い場
合の目標物捕捉不能領域(図5の(ロ)参照)と、同高
さが低い場合の目標物捕捉不能領域(図5の(イ)参
照)とを共に解消することができ、近接ロスト距離D以
下であっても先行車の捕捉を継続することができる。
【0079】また、この発明のより好ましい構成によれ
ば、近接ロスト問題を生じない車間距離になったとき
に、ビーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角を元の
角度に戻すことができる。
【0080】また、この発明のより好ましい構成によれ
ば、ビーム状電磁波の仰角または垂直方向視野角を変更
して先行車を捕捉できなかった場合に、ビーム状電磁波
の仰角または垂直方向視野角を元の角度に戻すことがで
きる。
【0081】また、この発明のより好ましい構成によれ
ば、たとえば、先行車が車線変更(自車線から隣接車線
等への車線変更)した場合に発生するロストを、近接ロ
ストと誤認することがなく、角度変更指示信号の発生を
確実なものとすることができ、複数車線からなる道路走
行においても実用的に使用できる車載用レーダ装置を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載用レーダ装置10の概念的な構成図であ
る。
【図2】反射ミラー22aの代わりにポリゴンミラー2
2cを使用した水平方向走査部22の構成図である。
【図3】駆動回路41及び制御回路42の構成図であ
る。
【図4】制御回路42のCPU42bで実行される制御
プログラムの概略的なフローチャートを示す図である。
【図5】近接ロスト距離Dの概念図である。
【図6】図4のフローチャートの改良例を示す図であ
る。
【図7】近接ロスト距離D+α以下でレーザビームBM
TXの仰角を上向き(プラス方向)に変更して上側の目標
物捕捉不能領域を解消する場合の概念図である。
【図8】近接ロスト距離D+α以下でレーザビームBM
TXの仰角を下向き(マイナス方向)に変更して下側の目
標物捕捉不能領域を解消する場合の概念図である。
【図9】レーザビームBMTXの垂直方向視野角θの拡大
イメージ図である。
【図10】従来の車載用レーダ装置1の概念図及び車間
距離の計測概念図である。
【図11】パルス状電磁波3の水平方向放射パターン
図、同垂直方向放射パターン図及び同放射パターンの断
面図である。
【図12】従来の車載用レーダ装置1における先行車捕
捉の概念図である。
【図13】近接ロストの実例(その1)を示す概念図で
ある。
【図14】近接ロストの実例(その2)を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
BMTX……レーザビーム(電磁波) BMRX……反射レーザビーム(反射波) CONTc……垂直駆動制御信号(角度変更指示信号、
角度復帰指示信号) D……近接ロスト距離 EL……仰角 HRDR……設置高(BMTX発射点の路面に対する高さ) SRX……受光信号(受信出力) θ……垂直視野角 8……先行車 10……車載用レーダ装置 20……投光機構部(発射手段) 23……垂直方向走査部(角度変更実行手段、角度復帰
実行手段) 30……受光機構部(受信手段) 42……制御回路(計測手段、角度変更指示手段、角度
変更実行手段、角度復帰指示手段、角度復帰実行手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01S 17/10 G01S 17/10 Fターム(参考) 5H180 AA01 CC02 CC03 CC12 CC14 LL01 LL04 LL06 LL09 5J070 AB01 AB24 AC02 AD01 AE01 AF03 5J084 AA05 AB01 AC02 BA04 BA11 BA36 CA70

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の垂直視野角を有するビーム状の電
    磁波を車両前方に向けて所定の仰角で発射する発射手段
    と、前記電磁波の先行車からの反射波を受信する受信手
    段と、該受信手段の受信出力に基づいて前記先行車との
    車間距離を計測する計測手段とを具備する車載用レーダ
    装置において、 前記計測手段によって計測された車間距離が、近接ロス
    トが発生する可能性のある距離内で短くなる方向に変化
    し、且つ、前記受信手段の受信出力が前記計測手段にお
    ける計測動作の継続を不能とする最低レベルに達しまた
    はその最低レベルを下回り若しくはその最低レベルに接
    近したときに所定の角度変更指示信号を発生する角度変
    更指示手段と、 前記角度変更指示信号の発生に応答して前記ビーム状電
    磁波の仰角または垂直方向視野角を変更する角度変更実
    行手段とを備えたことを特徴とする車載用レーダ装置。
  2. 【請求項2】 前記角度変更実行手段は、前記角度変更
    指示信号の発生に応答して前記ビーム状電磁波の垂直方
    向視野角を変更するものであって、その垂直方向視野角
    を拡大方向に変更することを特徴とする請求項1記載の
    車載用レーダ装置。
  3. 【請求項3】 前記角度変更実行手段は、前記角度変更
    指示信号の発生に応答して前記ビーム状電磁波の仰角を
    変更するものであって、その仰角を、前記電磁波の発射
    点の路面に対する高さに基づいてマイナス方向またはプ
    ラス方向のいずれか一方に変更することを特徴とする請
    求項1記載の車載用レーダ装置。
  4. 【請求項4】 前記角度変更実行手段は、前記電磁波の
    発射点の路面に対する高さが高い場合に前記ビーム状電
    磁波の仰角をマイナス方向に変更し、同高さが低い場合
    に仰角をプラス方向に変更することを特徴とする請求項
    3記載の車載用レーダ装置。
  5. 【請求項5】 さらに、所定の角度復帰指示信号の発生
    に応答して前記ビーム状電磁波の仰角または垂直方向視
    野角を前記所定の仰角または前記所定の垂直視野角に復
    帰させる角度復帰実行手段を備えると共に、 前記角度変更指示信号の発生後、前記計測手段によって
    計測された車間距離が、近接ロストが発生する可能性の
    ある距離を上回った場合に前記所定の角度復帰指示信号
    を発生する角度復帰指示手段を備えることを特徴とする
    請求項1記載の車載用レーダ装置。
  6. 【請求項6】 さらに、所定の角度復帰指示信号の発生
    に応答して前記ビーム状電磁波の仰角または垂直方向視
    野角を前記所定の仰角または前記所定の垂直視野角に復
    帰させる角度復帰実行手段を備えると共に、 前記角度変更指示信号の発生後、前記受信手段の受信出
    力が前記計測手段における計測動作の継続を可能とする
    最低レベルに達しまたはその最低レベルを下回り若しく
    はその最低レベルに接近したときに前記所定の角度復帰
    指示信号を発生する角度復帰指示手段を備えることを特
    徴とする請求項1記載の車載用レーダ装置。
  7. 【請求項7】 前記角度変更指示手段は、前記計測手段
    によって計測された車間距離が、近接ロストが発生する
    可能性のある距離内で短くなる方向に変化し、且つ、前
    記受信手段の受信出力が前記計測手段における計測動作
    の継続を不能とする最低レベルに達しまたはその最低レ
    ベルを下回り若しくはその最低レベルに接近し、さら
    に、前記計測手段によって計測された対象物が自車線内
    に存在する状態を保っているときに、所定の角度変更指
    示信号を発生することを特徴とする請求項1記載の車載
    用レーダ装置。
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