JP3632067B2 - 障害物検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両のオートスピードコントロール、オートストップコントロール等に用いて好適な障害物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両には、高速道路のようにほぼ一定の速度で巡航するときに使用するオートスピードコントロール(ASCD)を備えたものがある。このオートスピードコントロールには、設定された所定速度で巡航させる速度制御方式のオートスピードコントロールと、先行車両との車間距離を一定に保つ速度で巡航させ、先行車両が消失した場合には設定された所定速度で巡航させるようにした車間距離制御方式のオートスピードコントロールとの2種類がある。
【0003】
そして、車間距離制御方式のオートスピードコントロールは、先行車両との車間距離が一定距離となる速度で巡航するようにアクセル開度を制御アクチュエータによって制御し、車間距離が近づいたときにはアクセル開度を閉じ、さらに自動的にブレーキングを行って減速し、車間距離が広がったときにはアクセル開度を開いて加速し、車間距離を常に一定に保つようにしたものである。
【0004】
また、この先行車両との車間距離を測定する方法の一つとして障害物検知装置がある。この障害物検知装置は、発信信号を受けて車両の進行方向に探査波を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害物となる先行車両で反射したときの反射波を受信し、受信信号を出力する受信手段とにより構成されている。
【0005】
一般に、車両の後部には、リフレックスリフレクタを備えたテールランプが配設されているから、障害物検知装置では、このリフレックスリフレクタに探査波を照射して反射した反射波を受信手段で受信している。そして、障害物検知装置では、コントロールユニットによって発信手段と受信手段とを監視し、発信信号の発信から受信信号の受信までの時間を計測することにより、車間距離を測定している。
【0006】
しかし、発信手段から発信される探査波は、車両の向きに対して決められた方向でしかも一定の広がりを持たせて発信させているため、道路がカーブや坂道となったときには、先行車両を見失ってしまうことがしばしばあった。
【0007】
そこで、従来技術による障害物検知装置として、例えば特開平10−148675号公報、特開平10−147197号公報等に示すものが知られている。
【0008】
これらの従来技術では、発信手段に該発信手段を揺動させる走査手段を設けることにより、絞ったビーム幅の探査波を、車両の進行方向にある範囲(例えば、長さ100m、左右に3.5m)で揺動させ、先行車両を監視していた。そして、探査波が先行車両を捕捉した後は、探査波を走査手段によって先行車両の移動に合わせて追従させている。
【0009】
これにより、従来技術の障害物検知装置では、先行車両を捕捉した後、道路がカーブや坂道となったときでも、探査波で先行車両を見失うことなく追従し続けることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、従来技術による障害物検知装置に使用される探査波は、ビーム幅を絞っているから、該探査波のエネルギ密度が高くなっている。このため、揺動される探査波は、先行車両よりも前方を走行している車両、停車中の車両、ガードレール、外壁等を先行車両として捕捉してしまう可能性がある。
【0011】
また、探査波を揺動させるための走査手段には、モータ等のアクチュエータを用いて探査波を揺動させている。このため、先行車両を捕捉するまでの間、このアクチュエータを駆動させて探査波を揺動させているため、消費電力が嵩んでしまうという問題がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は先行車両の監視を大きなビーム幅を有する第1の探査波で行い、該第1の探査波で先行車両を捕捉した後は小さなビーム幅を有する第2の探査波で先行車両の追従を行うことのできる障害物検知装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に適用される障害物検知装置は、発信信号を受けて車両の進行方向に探査波を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害物で反射したときの反射波を受信し、受信信号を出力する受信手段とにより構成している。
【0014】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、発信手段を、発信信号を受けてレーザ光を発生する発信素子と、該発信素子から発生したレーザ光を透過させることにより、該レーザ光を大きなビーム幅を有する第1の探査波に変えて進行方向に照射する第1の発信レンズと、前記発信素子から発生したレーザ光を透過させることにより、該レーザ光を小さなビーム幅を有する第2の探査波に変えて前記進行方向に照射する第2の発信レンズと、少なくとも第2の探査波の照射方向を変更するため該第2の発信レンズを移動させるレンズ移動手段と、前記受信手段から出力される受信信号に基づいて該レンズ移動手段を作動させて第2の探査波の照射方向を変更し、該第2の探査波を前記障害物に照射させる照射方向制御手段とを備え、前記レンズ移動手段は、前記第2の発信レンズを少なくとも左,右方向に動かすレンズ移動機構と、該レンズ移動機構を駆動するアクチュエータとから構成し、前記照射方向制御手段は、前記受信手段から出力される受信信号を受け、該受信手段で受信した反射波が前記第1の探査波による第1の反射波か前記第2の探査波による第2の反射波かを判定する反射波判定手段と、該反射波判定手段により前記受信手段で受信された反射波が第1の反射波であると判定したとき、前記レンズ移動機構を作動させて第2の探査波が障害物に向けて照射させるための駆動信号を前記アクチュエータに出力する駆動信号出力手段とによって構成したことにある。
【0015】
このように構成したことにより、第1の発信レンズから照射される大きなビーム幅を有する第1の探査波は、低いエネルギ密度となっている。このため、この第1の探査波は、車両の後部に設けたリフレックスリフレクタに当たったときのみ反射して第1の反射波となり、受信手段でこの第1の反射波を受信する。そして、受信手段から出力される受信信号は、エネルギ密度の低い第1の反射波を受けているため比較的小さな値となる。
【0016】
また、第2の発信レンズから照射される小さなビーム幅を有する第2の探査波は、高いエネルギ密度となっている。このため、この第2の探査波は、障害物に当たったときに反射して第2の反射波となり、受信手段でこの第2の反射波を受信する。そして、受信手段から出力される受信信号は、エネルギ密度の高い第2の反射波を受けているため比較的大きな値となる。
【0017】
このように、受信手段から出力される受信信号の大きさにより、次のように判定することができる。即ち、受信信号の出力がない場合には、第1の探査波が照射される広い範囲内には先行車両が存在してないと判定し、受信信号が小さな値となった場合には、先行車両に第1の探査波が当たっているから、第1の探査波が照射される広い範囲内に先行車両が存在していると判定し、受信信号が大きな値となった場合には、先行車両に第2の探査波が当たっていると判定することができる。
【0018】
しかも、照射方向制御手段では、第2の探査波を先行車両に向けて照射されるようにレンズ移動手段を用いて第2の発信レンズの位置を制御しているから、受信手段から出力される受信信号を、例えば小さな値から大きな値となるようにでき、受信信号が大きな値を出力し続ける状態を維持することによって、先行車両に第2の探査波を照射し続けることができる。
このとき、照射方向制御手段は、反射波判定手段と駆動信号出力手段とによって構成したから、反射波判定手段では、受信手段から出力される受信信号を受け、この受信信号により受信手段で受信した反射波が第1の反射波か第2の反射波かを判定し、駆動信号出力手段では、この反射波判定手段で反射波が第1の反射波であると判定したときに、受信手段で受信される反射波を第2の反射波とするための駆動信号をアクチュエータに向けて出力し、該アクチュエータを駆動してレンズ移動機構を作動させることにより、第2の発信レンズを移動させて第2の探査波の照射方向を変更する。
【0019】
このように、大きなビーム幅を有する第1の探査波は、該第1の探査波が照射される広い範囲内に先行車両が存在するか否かを監視し、小さなビーム幅を有する第2の探査波は、照射方向制御手段によりレンズ移動手段を用いて第2の探査波の照射方向を変更して先行車両に当て続けるようにしたから、レンズ移動手段では、第2の探査波を先行車両の移動に対して照射方向を変更し、第2の探査波で先行車両を追従させることができる。
【0020】
請求項2の発明では、第1の発信レンズは2個のレンズから構成し、前記第2の発信レンズは該各第1の発信レンズのほぼ中央に配置したことにある。
【0021】
このように、第2の探査波の例えば左,右に第1の探査波を配置しているから、車両の進行方向に照射される2個の第1の探査波が交わる部分に第2の探査波を配置することができる。しかも、該各第1の探査波が照射される範囲を左,右方向に広げて先行車両を監視することができる。
【0024】
請求項の発明では、反射波判定手段を、受信信号が予め定められたレベル値よりも高い出力レベルにあるとき受信手段で受信した反射波が第2の探査波による第2の反射波と判定し、前記受信信号が予め定められたレベル値よりも低い出力レベルにあるとき受信手段で受信した反射波が第1の探査波による第1の反射波として判定する構成としたことにある。
【0025】
ここで、受信手段で受信される反射波がエネルギ密度の低い第1の反射波である場合には、受信手段から出力される受信信号は小さな値を出力し、エネルギ密度の高い第2の反射波の場合には、大きな値を出力する。
【0026】
このため、反射波判定手段では、受信信号がレベル値よりも高い出力レベルにあるときには、第2の探査波が先行車両に当たっていると判定し、受信信号がレベル値よりも低い出力レベルにあるときには、第1の探査波が照射される広い範囲内に先行車両が存在していると判定することができる。
【0027】
請求項の発明では、受信手段を、反射波を受信したとき個別に複数の受信信号を出力する複数個の光電変換素子として構成し、駆動信号出力手段を、該各光電変換素子から出力される個々の受信信号に基づいて駆動手段に駆動信号を出力する構成としたことにある。
【0028】
このように、例えば受信手段を4個の光電変換素子がそれぞれ隣接するように配置した場合、障害物が正面に位置したときには4個の光電変換素子の中央に集まり、4個の光電変換素子から受信信号が出力される。また、いずれか1個の光電変換素子から出力信号が出力されたときには、この光電変換素子に対応した探査波の照射方向を認識できる。そして、駆動信号出力手段では、この照射方向からアクチュエータに出力される駆動信号を設定することにより、先行車両の移動に対して第2の探査波を追従させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を、図1ないし図16に従って詳細に説明する。まず、図1ないし図13に基づいて、第1の実施の形態による障害物検知装置について述べる。
【0030】
1は自車A(車両)の前側に装備された障害物検知装置としての先行車両検知装置で、該先行車両検知装置1は後述する探査波発信部2、反射波受信部11およびコントロールユニット15等から構成されている。なお、便宜上、先行車両検知装置1が装着された車両を自車Aとし、該自車Aの前を走行する車両を先行車両Bとする。また、先行車両Bの後部中央にはリフレックスリフレクタrが設けられている。
【0031】
2は後述するコントロールユニット15と共に発信手段を構成する探査波発信部で、該探査波発信部2は、コントロールユニット15から出力される発信信号Va (例えば、0.1〜1.0MHz の周波数)を受けて信号を後述の発信素子4に向けて出力する発信回路3と、該発信回路3の出力側に接続され、前記周波数に対応した断続的なレーザ光Lを発生するレーザダイオードからなる発信素子4と、該発信素子4から発生するレーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを大きなビーム幅を有する第1の探査波T1L,T1Rに広げる第1の発信レンズ5,6と、前記発信素子4から発生するレーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを小さなビーム幅を有する第2の探査波T2 に絞り込む第2の発信レンズ7と、該発信レンズ5,6,7を保持するレンズ保持器9を少なくとも左,右方向に移動させることにより、探査波T1L,T1R,T2 の照射方向を変更するレンズ移動機構8と、該レンズ移動機構8を駆動するアクチュエータ10とによって構成されている。
【0032】
ここで、レンズ保持器9に保持された発信レンズ5,6,7は、中央に第2の発信レンズ7が配置され、その左,右に第1の発信レンズ5,6が配置されている。
【0033】
また、レンズ保持器9に保持された発信レンズ5,6,7の配置から、該発信レンズ5,6,7から照射される探査波T1L,T1R,T2 は、図2、図6に示す如く、左,右に大きなビーム幅(例えば、長さ100m、幅1.5〜2m)を有する第1の探査波T1L,T1Rが位置し、該探査波T1L,T1Rが交わる位置には小さなビーム幅(例えば、長さ100m、幅0.05m)を有する第2の探査波T2 が配置されている。
【0034】
さらに、アクチュエータ10は、レンズ移動機構8の可動部(図示せず)に連結され、コントロールユニット15から出力される駆動信号Vc を受けてレンズ移動機構8を駆動し、レンズ保持器9の位置を矢示a方向に移動させるものである(図1参照)。これにより、アクチュエータ10は、レンズ移動機構8によりレンズ保持器9を矢示a方向に移動させ、発信レンズ5,6,7から進行方向に向けて照射される探査波T1L,T1R,T2 の照射方向を左,右に変更するものである。
【0035】
11は受信手段としての反射波受信部で、該反射波受信部11は、探査波発信部2から発信した探査波T1L,T1Rが先行車両Bで反射したときの反射波Rを後述する受信素子13に対して焦点を合わせる受信レンズ12と、該受信レンズ12を透過した反射波Rを受信することにより探査波Tが反射して反射波Rとなる位置(先行車両の位置)を検出して出力信号を導出する受信素子13と、該受信素子13の出力側に接続され、該受信素子13から出力される出力信号の補正を行ってコントロールユニット15に受信信号Vb を出力する受信回路14とによって構成されている。
【0036】
ここで、受信素子13は、複数個の光電変換素子としてのフォトダイオード、具体的には例えば4個のフォトダイオード13A〜13Dからなり(図3参照)、該ダイオード13A〜13Dには受信回路14A〜14D(14B,14Cは省略)がそれぞれ接続されている。また、受信レンズ12の焦点距離は、反射波Rが受信素子13の表面上で焦点が合うように設定されている。
【0037】
また、受信素子13は、図3と図4に示すように、光電変換素子からなるPIN型のフォトダイオード13A〜13Dを2×2の正方形状に配列することにより構成されている。従って、フォトダイオード13A〜13Dは、反射波Rが照射される位置により、該フォトダイオード13A〜13Dのうち、フォトダイオードが1個のみで検出されるエリアが4個、第1,第2で検出されるエリアが4個、4個で検出されるエリアが1個である。この場合、4個のフォトダイオード13A〜13Dであっても、9種類のエリアに分けて探査波Tの照射方向を検出することができる(表1参照)。
【0038】
【表1】
Figure 0003632067
【0039】
ここで、図3と図4に示すように、例えば受信信号Vb がフォトダイオード13Bのみから出力されている場合には、反射波Rが照射されるエリアは「5」となる。また、受信信号Vb が2個のフォトダイオード13A,13Dから出力されている場合には、反射波R′が照射されているエリアは「2」となる。さらに、受信信号Vが4個のフォトダイオード13A,13B,13C,13Dから出力されている場合には、反射波R″が照射されているエリアは「1」となる。このようにフォトダイオード13A〜13Dからそれぞれ出力される受信信号Vbによって、受信レンズ12を通して受信素子13で探査される範囲を、9個のエリアに分けて検出することができる。
【0040】
15は照射方向制御手段等を備えたコントロールユニットで、該コントロールユニット15はマイクロコンピュータ等により構成され、入力側には反射波受信部11の受信回路14A〜14Dが接続され、出力側には探査波発信部2側のアクチュエータ10、ブザー,ランプの報知器16等が接続されている。また、前記コントロールユニット15には記憶装置17が設けられ、該記憶装置17内には、図5に示すようなプログラム等が格納されると共に、プログラムに用いられる高レベル値VH 、低レベル値VL が記憶されている。なお、報知器16では、自車Aと先行車両Bとの車間距離または相対速度の演算結果を表示することにより、危険警告等を行うようになっている。
【0041】
さらに、コントロールユニット15には、反射波受信部11の受信回路14から出力される受信信号Vb によって、反射波受信部11で受信された反射波Rが第1の探査波T1L,T1Rによる第1の反射波R1 であるか、第2の探査波T2 による第2の反射波R2 であるかを判定する反射波判定機能と、受信信号Vb により先行車両Bの位置を検出する位置検出機能と、自車Aと先行車両Bとの間の車間距離を演算する車間距離演算機能と、反射波受信部11の受信素子13で反射波Rを受けた後に、レンズ移動機構8によって第2の探査波Tの照射方向を変更して先行車両Bを追従させる追従機能とを有している。
【0042】
ここで、探査波発信部2から発信される第1の探査波T1L,T1R、第2の探査波T2 について説明する。
【0043】
まず、探査波発信部2から発信される第1の探査波T1L,T1Rは、広がった大きなビーム幅となるから、そのエネルギ密度は低くなっている。このため、この第1の探査波T1L,T1Rは、先行車両Bの後部に設けたリフレックスリフレクタrに当たったときのみ反射して第1の反射波R1 となり、反射波受信部11ではこの第1の反射波R1 を受信する。そして、該反射波受信部11から出力される受信信号Vb は、エネルギ密度の低い第1の反射波R1 を受けているため比較的小さな値となる。
【0044】
一方、探査波発信部2から発信される第2の探査波T2 は、絞り込んだ小さなビーム幅となるから、そのエネルギ密度は高くなっている。このため、この第2の探査波T2 は、先行車両Bに当たって反射することにより第2の反射波R2 となり、反射波受信部11ではこの第2の反射波R2 を受信する。そして、該反射波受信部11から出力される受信信号Vb は、エネルギ密度の高い第2の反射波R2 を受けているため比較的大きな値となる。
【0045】
本実施の形態による先行車両検知装置1は、上述した如く構成されるが、次に図5によるプログラムを参照しつつ、先行車両Bに照射される探査波T1L,T1R,T2 を示す図6,図8,図10と、発信信号Va と受信信号Vb との波形を示す図7,図9,図11とに基づいてその動作を説明する。
【0046】
まず、ステップ1では、レンズ移動機構8を駆動するアクチュエータ10に供給される駆動信号Vc を零に設定し、レンズ保持器9の位置を進行方向に対してほぼ中央となる位置(初期位置)に配置する。
【0047】
ステップ2では、コントロールユニット15から発信信号Va を探査波発信部2に向けて出力し、発信素子4からレーザ光Lを発信させる。そして、このレーザ光Lは発信レンズ5,6,7でそれぞれ探査波T1L,T1R,T2 に分かれ、自車Aの進行方向に向けて照射される。
【0048】
ステップ3では、反射波受信部11から出力される受信信号Vb を読込み、ステップ4では、読込んだ受信信号Vb が高レベル値VH よりも大きいか否かを判定する。
【0049】
このステップ4で「YES」と判定した場合には、図7に示すように、受信信号Vb が高レベル値VH よりも高い出力レベルにあるから、受信素子13で受信された反射波Rが、第2の探査波T2 が先行車両Bで反射した第2の反射波R2であると判定する。そして、この状態では、図6に示すように、エネルギ密度の高い第2の探査波T2 が先行車両Bに当たっているから、ステップ5で発信信号Va の出力から受信信号Vb の受信までの時間tを計測し、この時間tから自車Aと先行車両Bとの車間距離を算出し、ステップ2にリターンされる。
【0050】
一方、ステップ4で「NO」と判定した場合には、ステップ6に移り、ステップ6では受信信号Vb が判定基準値VL よりも大きいか否かを判定する。
【0051】
このステップ6で「YES」と判定した場合には、図9に示すように、受信信号Vb が低レベル値VL よりも高く高レベル値VH よりも低い出力レベルにあるから、受信素子13で受信された反射波Rを、第1の探査波T1L,T1Rが先行車両Bで反射した第1の反射波R1 であると判定する。そして、この状態では、図8に示すように、第2の探査波T2 が先行車両Bに当たらず、第1の探査波T1L,T1Rの照射される範囲内に先行車両Bが存在している場合であると判断することができる。
【0052】
そこで、ステップ7に移り前述したステップ5と同様に、発信信号Va の出力から受信信号Vb の受信までの時間tを計測し、この時間tから自車Aと先行車両Bとの車間距離を算出する。
【0053】
さらに、ステップ8では、受信素子13を構成するフォトダイオード13A〜13Dから受信回路14A〜14Dを通して出力される個々の受信信号Vb から受信素子13に反射波Rが照射されるエリアを算出し、ステップ9では、このエリアから第2の探査波T2 が先行車両Bに当たるための駆動信号Vc をアクチュエータ10に出力する。
【0054】
そして、図8の場合には、先行車両Bが左側に位置しているから、探査波T1L,T1R,T2 を左側に移動させる駆動信号Vc をアクチュエータ10に出力し、図10に示すように、第2の探査波T2 を先行車両Bに当てる。これにより、図11に示すように受信信号Vb が大きな値となり、ステップ2にリターンされた後は、ステップ4、ステップ5の処理に移行し、この勝利を繰返す。
【0055】
一方、ステップ6で「NO」と判定した場合には、受信信号Vb が低レベル値VL よりも低い出力レベルであるから、探査波T1L,T1R,T2 が照射される範囲内には先行車両Bが存在していないと判定する。そして、ステップ1に戻り、ステップ1以降の処理を行う。
【0056】
このように、本実施の形態による先行車両検知装置1では、探査波発信部2から自車Aの進行方向に向けて発信される探査波を、大きなビーム幅を有する第1の探査波T1L,T1Rと、該第1の探査波T1L,T1Rの交わる部分に位置した小さなビーム幅を有する第2の探査波T2 とによって構成し、この探査波T1L,T1R,T2 は、反射波受信部11から出力される受信信号Vb に基づいて照射方向を変更するようにしている。
【0057】
これにより、先行車両検知装置1では、大きなビーム幅を有する第1の探査波T1L,T1Rによって、この範囲内に先行車両Bが存在するか否かの監視を行い、第1の探査波T1L,T1R内に先行車両Bが存在した場合には、受信素子13に受信される第1の反射波R1 のエリアを参照しつつ第2の探査波T2 が先行車両Bに当たるように、該第2の探査波T2 の照射方向を変更する。そして、図12に示すように、第2の探査波T2 を先行車両Bに当たるようにしたら、常に受信信号Vb の値が高レベル値VH よりも高い出力レベルとなるように第2の探査波T2 の照射方向を変更し、第2の探査波T2 を先行車両Bに追従させることができる。
【0058】
さらに、図13に示すように、先行車両Bがカーブを走行中であっても、第2の探査波T2 は、その照射方向を先行車両Bに対して変更することにより、追従状態を続行することができる。
【0059】
また、第1の発信レンズ5,6によって進行方向に向けて照射される広げられた第1の探査波T1L,T1Rは、そのエネルギ密度が低くなり、第2の発信レンズ7によって進行方向に向けて照射される絞り込んだ第2の探査波T2 は、そのエネルギ密度が高くなっている。このため、第1の探査波T1L,T1Rは、先行車両Bの後部に設けたフレックスリフレクタrに当たったときのみ反射して第1の反射波R1 となり、一方第2の探査波T2 は、障害物に当たったときに反射して第2の反射波R2 となる。
【0060】
これにより、先行車両検知装置1では、自車Aの進行方向に広がる第1の探査波T1L,T1Rによって先行車両Bを監視し、第1の探査波T1L,T1Rで先行車両Bを捕捉した後は、第2の探査波T2 の照射方向を変更して先行車両Bを追従させるようにしている。
【0061】
従って、エネルギ密度の低い第1の探査波T1L,T1Rで先行車両Bを捕捉するまでの間は、第2の探査波T2 の照射方向は進行方向中心に向けて照射させているから、探査波T1L,T1R,T2 が先行車両Bよりも前を走行している車両、停車中の車両、ガードレール、外壁等を先行車両Bとして捕捉するのを防止し、先行車両Bを正確に捕捉した上で、第2の探査波T2 で追従させることができ、先行車両検知装置1の信頼性を高めることができる。
【0062】
さらに、本実施の形態による先行車両検知装置1では、先行車両Bを第1の探査波T1L,T1Rで捕捉するまので間、第1の探査波T1L,T1Rと第2の探査波T2 の照射方向は固定されているから、従来技術のように、先行車両Bを捕捉するまで探査波を揺動させる必要がなくなり、アクチュエータ10での消費電力を低減させることができる。
【0063】
さらに、発信素子4から発信されるレーザ光Lを第1の発信レンズ5,6によって第1の探査波T1L,T1Rに変えて進行方向に照射し、第2の発信レンズ7によって第2の探査波T2 に変えて進行方向に照射している。このため、第1の探査波T1L,T1Rと第2の探査波T2 は1個の発信素子4から発信されるレーザ光Lを分けているから、発信素子をそれぞれ2個設けるものに比べて部品点数の削減と消費電力の低減を図ることができる。
【0064】
かくして、本実施の形態による先行車両検知装置1をオートスピードコントロールに用いた場合には、発信信号Va の出力から受信信号Vb の受信までの時間tを計測し、この時間tから自車Aと先行車両Bとの車間距離を算出し、この車間距離が予め設定された一定の車間距離となるように速度を制御して巡航させることができる。
【0065】
このとき、先行車両検知装置1では、第1の探査波T1L,T1Rを先行車両Bを捕捉した後に第2の探査波T2 で追従させるようにしているから、該先行車両Bが自車Aの走行路線上から離脱しない限り第2の探査波T2 によって常に追従させることができる。この結果、本実施の形態では、オートスピードコントロール中の自車Aの速度を安定させ、乗り心地を向上させることができる。
【0066】
次に、図14ないし図16に基づいて、第2の実施の形態による障害物検知装置について述べる。なお、本実施の形態の特徴は、第1の発信レンズを1個とし、第1の発信レンズから照射される第1の探査波を1個としたことにある。なお、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0067】
21は本実施の形態に用いられる障害物検知装置としての先行車両検知装置で、該先行車両検知装置21は、後述する探査波発信部22、第1の実施の形態で述べた反射波受信部11、コントロールユニット15等から構成されている。
【0068】
22は探査波発信部2に代えて用いられる発信手段としての探査波発信部で、該探査波発信部22は、発信回路3と、レーザダイオードからなる発信素子4と、該発信素子4から発生するレーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを大きなビーム幅(例えば、長さ100m、左右に3.5m)を有する第1の探査波T1 に広げる第1の発信レンズ23と、前記発信素子4から発生するレーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを小さなビーム幅(例えば、長さ100m、左右に0.05m)を有する第2の探査波T2 に絞り込む第2の発信レンズ24と、該発信レンズ23,24を少なくとも左,右方向に移動させるレンズ移動機構8と、該レンズ移動機構8を駆動するアクチュエータ10とにより構成されている。
【0069】
また、発信レンズ23,24は中央に発信レンズ24が位置し、その左側に第1の発信レンズ23を位置させたレンズ保持器25に固定され、該レンズ保持器25はレンズ移動機構8によって矢示a方向に移動可能に支持されている。
【0070】
このように構成される先行車両検知装置21でも、第1の実施の形態で述べた先行車両検知装置1と同様に作動し、先行車両Bが第1の探査波T1 で捕捉されるまでの間は、第1の探査波T1 と第2の探査波T2 とは固定した状態で自車Aの進行方向に照射する。そして、第1の探査波T1 で先行車両Bを捕捉した後は、コントロールユニット15からアクチュエータ10に駆動信号Vc を出力し、レンズ移動機構8によってレンズ保持器25を移動させることにより、第2の探査波T2 で先行車両Bを追従させるようにしている。
【0071】
このように構成される先行車両検知装置21においても、前述した第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、第1の探査波T1を1個にしたから、第1の実施の形態による先行車両検知装置1に比べて部品点数を削減し、コスト低減を図ることができる。
【0072】
なお、実施の形態では、図5中のステップ4が、本発明による反射波判定手段の具体例であり、ステップ8,9が駆動信号出力手段の具体例を示すものである。
【0073】
また、実施の形態では、第1の探査波T1L,T1R(T1 )で先行車両Bを捕捉した後に、第2の探査波T2 で先行車両Bを追従するとき、レンズ移動機構8(アクチュエータ10)によってレンズ保持器9(25)を移動させるようにしているため、第2の探査波T2 と共に第1の探査波T1L,T1R(T1 )も照射方向を変更するようにしている。しかし、本発明はこれに限らず、第1の発信レンズ5,6(23)を固定し、第2の発信レンズ7(24)のみを移動させるようにし、該第2の探査波T2 の照射方向を変更するようにしてもよい。
【0074】
また、実施の形態では、レンズ保持器9(25)をレンズ移動機構8によって矢示a方向に移動させることにより、探査波T1L,T1R(T1 ),T2 の照射方向を変更するようにしたが、レンズ保持器9(25)を揺動させることによって、照射方向を変更するようにしてもよい。
【0075】
また、実施の形態では、先行車両検知装置に用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、後退時における障害物確認に用いてもよく、さらにオートスピードコントロールのみでなくオートストップコントロールに用いてもよいことは勿論である。
【0076】
さらに、実施の形態では、前記受信素子13を4個のフォトダイオード13A〜13Dを2×2で配列して構成した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フォトダイオードの数を2×3、3×3、3×4、…で配列してもよく、この場合には、エリアの数も実施の形態よりも多くすることができる。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述した如く、請求項1に係る発明によれば、発信素子から発生するレーザ光を、第1の発信レンズによって大きなビーム幅を有する第1の探査波と、第2の発信レンズによって小さなビーム幅を有する第2の探査波とに分けて進行方向に照射し、レンズ移動手段では、少なくとも第2の発信レンズの位置を変えて第2の探査波の照射方向を変更し、照射方向制御手段では、受信信号に基づいて該レンズ移動手段を作動させて第2の探査波を障害物に照射させる構成としている。
【0078】
ここで、大きなビーム幅を有する第1の探査波は低いエネルギ密度となり、小さなビーム幅を有する第2の探査波は高いエネルギ密度となっているから、受信手段から出力される受信信号は、第1の探査波による第1の反射波が受信された場合には小さい値となり、第2の探査波による第2の反射波が受信された場合には大きい値となる。
【0079】
そこで、受信手段から出力される受信信号が零の場合には、第1の探査波の範囲には障害物となる先行車両は存在せず、受信信号が小さい値の場合には、この範囲内に先行車両が存在することが分かり、受信信号が大きい値の場合には、第2の探査波が先行車両に照射されていると判定できる。これにより、照射方向制御手段では、レンズ移動手段を用いて第2の探査波の照射方向を変更することにより、該第2の探査波を先行車両に常に当て追従させることができる。
このとき、レンズ移動手段を、第2の発信レンズを動かすレンズ移動機構と、該レンズ移動機構を駆動するアクチュエータとから構成し、照射方向制御手段を、受信手段で受けた反射波が第1の探査波によるものか第2の探査波によるものかを判定する反射波判定手段と、該反射波判定手段で反射波が第1の探査波によるものであると判定したときに、第2の探査波を障害物に照射させるための駆動信号をアクチュエータに出力する駆動信号出力手段とから構成している。このため、照射方向制御手段では、反射波判定手段で第1の反射波と判定した後に、レンズ移動手段を用いて第2の探査波の照射方向を変更することにより、第1の探査波で先行車両を捕捉した後に、第2の探査波でこの先行車両を追従させることができる。
しかも、第1の探査波はそのエネルギ密度が低くなっているから、該第1の探査波は先行車両のリフレックスリフレクタのみで反射し、第1の反射波となって受信手段で受信される。これにより、第1の探査波はその大きなビーム幅の範囲で先行車両を監視し、第2の探査波はレンズ移動手段によってその照射方向を変更して先行車両を追従させるようにしたから、第1の探査波で先行車両以外の障害物を検知することがなく、当該障害物検知装置の信頼性を高めることができる。
【0080】
この結果、この障害物検知装置をオートスピードコントロール等に用いた場合には、先行車両を見失うことなく追従させることができ、車間距離を正確に計測することができ、オートスピードコントロール中の自車Aの速度を安定させ、乗り心地を向上させることができる。
【0081】
請求項2の発明では、第1の発信レンズを2個のレンズから構成し、第2の発信レンズを該各第1の発信レンズのほぼ中央に配置することにより、車両の進行方向に照射される2個の第1の探査波が交わる部分に第2の探査波を配置でき、各第1の探査波が照射される範囲を、例えば左,右方向に広くして先行車両を監視することができる。
【0084】
請求項の発明では、反射波判定手段は、予め定められたレベル値よりも高い出力レベルのとき受信手段で受信される反射波が第2の探査波による第2の反射波と判定し、レベル値よりも低い出力レベルのとき受信手段で受信される反射波が第1の探査波による第1の反射波と判定することができる。
【0085】
請求項の発明では、受信手段を、反射波を受信したとき個別に複数の受信信号を出力する複数個の光電変換素子として構成し、駆動信号出力手段を、該各光電変換素子から出力される個々の受信信号に基づいてアクチュエータに駆動信号を出力する構成としたから、第2の探査波を受信信号に基づいてその照射方向を変更することができ、該第2の探査波で先行車両を追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による先行車両検知装置を示す全体構成図である。
【図2】自車から探査波を発信し先行車両を監視している状態を示す説明図である。
【図3】受信素子の各フォトダイオードの配列を示す正面図である。
【図4】受信素子によるエリアを示す正面図である。
【図5】第1の実施の形態による先行車両検知処理を示す流れ図である。
【図6】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向けて照射し、第2の探査波で先行車両を捕捉している状態を示す説明図である。
【図7】発信信号と第2の反射波を反射波受信部で受信したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図8】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向けて照射し、第1の探査波のみで先行車両を捕捉した状態を示す説明図である。
【図9】発信信号と第1の反射波を反射波受信部で受信したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図10】探査波の照射方向を変更して第2の探査波で先行車両を捕捉した状態を示す説明図である。
【図11】発信信号と第2の反射波を反射波受信部で受信したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図12】先行車両を第1の探査波で捕捉し、第2の探査波で追従している状態を示す説明図である。
【図13】先行車両がカーブを走行しているときの探査波の追従状態を示す説明図である。
【図14】第2の実施の形態による先行車両検知装置を示す全体構成図である。
【図15】自車から探査波を発信し先行車両を監視している状態を示す説明図である。
【図16】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向けて照射し、第2の探査波で先行車両を捕捉している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,21 先行車両検知装置(障害物検知装置)
2,22 探査波発信部(発信手段)
4 発信素子
5,6,23 第1の発信レンズ
7,24 第2の発信レンズ
8 レンズ移動機構
9,25 レンズ保持器
10 アクチュエータ
11 反射波受信部(受信手段)
13 受信素子
13A,13B,13C,13D フォトダイオード(光電変換素子)
15 コントロールユニット
T1L,T1R,T1 第1の探査波
T2 第2の探査波
A 自車
B 先行車両(障害物)

Claims (4)

  1. 発信信号を受けて車両の進行方向に向けて探査波を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害物で反射したときの反射波を受信し、受信信号を出力する受信手段とからなる障害物検知装置において、
    前記発信手段は、発信信号を受けてレーザ光を発生する発信素子と、該発信素子から発生したレーザ光を透過させることにより、該レーザ光を大きなビーム幅を有する第1の探査波に変えて前記進行方向に照射する第1の発信レンズと、前記発信素子から発生したレーザ光を透過させることにより、該レーザ光を小さなビーム幅を有する第2の探査波に変えて前記進行方向に照射する第2の発信レンズと、少なくとも第2の探査波の照射方向を変更するため該第2の発信レンズを移動させるレンズ移動手段と、前記受信手段から出力される受信信号に基づいて該レンズ移動手段を作動させて第2の探査波の照射方向を変更し、該第2の探査波を前記障害物に照射させる照射方向制御手段とを備え、
    前記レンズ移動手段は、前記第2の発信レンズを少なくとも左,右方向に動かすレンズ移動機構と、該レンズ移動機構を駆動するアクチュエータとから構成し、
    前記照射方向制御手段は、前記受信手段から出力される受信信号を受け、該受信手段で受信した反射波が前記第1の探査波による第1の反射波か前記第2の探査波による第2の反射波かを判定する反射波判定手段と、該反射波判定手段により前記受信手段で受信された反射波が第1の反射波であると判定したとき、前記レンズ移動機構を作動させて第2の探査波が障害物に向けて照射させるための駆動信号を前記アクチュエータに出力する駆動信号出力手段とによって構成したことを特徴とする障害物検知装置。
  2. 前記第1の発信レンズは2個のレンズから構成し、前記第2の発信レンズは該各第1の発信レンズのほぼ中央に配置してなる請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 前記反射波判定手段は、前記受信信号が予め定められたレベル値よりも高い出力レベルにあるとき受信手段で受信した反射波が第2の探査波による第2の反射波と判定し、前記受信信号が予め定められたレベル値よりも低い出力レベルにあるとき受信手段で受信した反射波が第1の探査波による第1の反射波として判定する構成としてなる請求項1または2に記載の障害物検知装置。
  4. 前記受信手段は、前記反射波を受信したとき個別に複数の受信信号を出力する複数個の光電変換素子として構成し、前記駆動信号出力手段は、該各光電変換素子から出力される個々の受信信号に基づいて前記アクチュエータに駆動信号を出力してなる請求項1,2または3に記載の障害物検知装置。
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