JP2000206247A - 障害物検知装置 - Google Patents

障害物検知装置

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JP2000206247A
JP2000206247A JP11004667A JP466799A JP2000206247A JP 2000206247 A JP2000206247 A JP 2000206247A JP 11004667 A JP11004667 A JP 11004667A JP 466799 A JP466799 A JP 466799A JP 2000206247 A JP2000206247 A JP 2000206247A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 探査波発信部から発信される探査波を、大き
なビーム幅を有する第1の探査波と小さなビーム幅を有
する第2の探査波とに分けて進行方向に照射し、第1の
探査波で先行車両を捕捉した後は、第2の探査波で追従
する。 【解決手段】 探査波発信部2を、発信回路3、発信素
子4、発信レンズ5,6,7、レンズ移動機構8、アク
チュエータ10から構成する。第1の発信レンズ5,6
はレーザ光Lを大きなビーム幅を有する第1の探査波T
1L,T1Rに変え、第2の発信レンズ7はレーザ光Lを小
さなビーム幅を有する第2の探査波T2 に変え、進行方
向に照射する。コントロールユニット15は、反射波受
信部11から入力される受信信号Vb を監視し、アクチ
ュエータ10に出力される駆動信号Vc を調整して第2
の探査波T2 を先行車両に対して追従させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のオー
トスピードコントロール、オートストップコントロール
等に用いて好適な障害物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、高速道路のようにほ
ぼ一定の速度で巡航するときに使用するオートスピード
コントロール(ASCD)を備えたものがある。このオ
ートスピードコントロールには、設定された所定速度で
巡航させる速度制御方式のオートスピードコントロール
と、先行車両との車間距離を一定に保つ速度で巡航さ
せ、先行車両が消失した場合には設定された所定速度で
巡航させるようにした車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールとの2種類がある。
【0003】そして、車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールは、先行車両との車間距離が一定距離と
なる速度で巡航するようにアクセル開度を制御アクチュ
エータによって制御し、車間距離が近づいたときにはア
クセル開度を閉じ、さらに自動的にブレーキングを行っ
て減速し、車間距離が広がったときにはアクセル開度を
開いて加速し、車間距離を常に一定に保つようにしたも
のである。
【0004】また、この先行車両との車間距離を測定す
る方法の一つとして障害物検知装置がある。この障害物
検知装置は、発信信号を受けて車両の進行方向に探査波
を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探査
波が障害物となる先行車両で反射したときの反射波を受
信し、受信信号を出力する受信手段とにより構成されて
いる。
【0005】一般に、車両の後部には、リフレックスリ
フレクタを備えたテールランプが配設されているから、
障害物検知装置では、このリフレックスリフレクタに探
査波を照射して反射した反射波を受信手段で受信してい
る。そして、障害物検知装置では、コントロールユニッ
トによって発信手段と受信手段とを監視し、発信信号の
発信から受信信号の受信までの時間を計測することによ
り、車間距離を測定している。
【0006】しかし、発信手段から発信される探査波
は、車両の向きに対して決められた方向でしかも一定の
広がりを持たせて発信させているため、道路がカーブや
坂道となったときには、先行車両を見失ってしまうこと
がしばしばあった。
【0007】そこで、従来技術による障害物検知装置と
して、例えば特開平10−148675号公報、特開平
10−147197号公報等に示すものが知られてい
る。
【0008】これらの従来技術では、発信手段に該発信
手段を揺動させる走査手段を設けることにより、絞った
ビーム幅の探査波を、車両の進行方向にある範囲(例え
ば、長さ100m、左右に3.5m)で揺動させ、先行
車両を監視していた。そして、探査波が先行車両を捕捉
した後は、探査波を走査手段によって先行車両の移動に
合わせて追従させている。
【0009】これにより、従来技術の障害物検知装置で
は、先行車両を捕捉した後、道路がカーブや坂道となっ
たときでも、探査波で先行車両を見失うことなく追従し
続けることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来技術による障害物検知装置に使用される探査
波は、ビーム幅を絞っているから、該探査波のエネルギ
密度が高くなっている。このため、揺動される探査波
は、先行車両よりも前方を走行している車両、停車中の
車両、ガードレール、外壁等を先行車両として捕捉して
しまう可能性がある。
【0011】また、探査波を揺動させるための走査手段
には、モータ等のアクチュエータを用いて探査波を揺動
させている。このため、先行車両を捕捉するまでの間、
このアクチュエータを駆動させて探査波を揺動させてい
るため、消費電力が嵩んでしまうという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は先行車両の監視を大きなビーム
幅を有する第1の探査波で行い、該第1の探査波で先行
車両を捕捉した後は小さなビーム幅を有する第2の探査
波で先行車両の追従を行うことのできる障害物検知装置
を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に適用される障害
物検知装置は、発信信号を受けて車両の進行方向に探査
波を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探
査波が障害物で反射したときの反射波を受信し、受信信
号を出力する受信手段とにより構成している。
【0014】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明では、発信手段を、発信信号を受けてレ
ーザ光を発生する発信素子と、該発信素子から発生した
レーザ光を透過させることにより、該レーザ光を大きな
ビーム幅を有する第1の探査波に変えて進行方向に照射
する第1の発信レンズと、前記発信素子から発生したレ
ーザ光を透過させることにより、該レーザ光を小さなビ
ーム幅を有する第2の探査波に変えて前記進行方向に照
射する第2の発信レンズと、少なくとも第2の探査波の
照射方向を変更するため該第2の発信レンズを移動させ
るレンズ移動手段と、前記受信手段から出力される受信
信号に基づいて該レンズ移動手段を作動させて第2の探
査波の照射方向を変更し、該第2の探査波を前記障害物
に照射させる照射方向制御手段とによって構成したこと
にある。
【0015】このように構成したことにより、第1の発
信レンズから照射される大きなビーム幅を有する第1の
探査波は、低いエネルギ密度となっている。このため、
この第1の探査波は、車両の後部に設けたリフレックス
リフレクタに当たったときのみ反射して第1の反射波と
なり、受信手段でこの第1の反射波を受信する。そし
て、受信手段から出力される受信信号は、エネルギ密度
の低い第1の反射波を受けているため比較的小さな値と
なる。
【0016】また、第2の発信レンズから照射される小
さなビーム幅を有する第2の探査波は、高いエネルギ密
度となっている。このため、この第2の探査波は、障害
物に当たったときに反射して第2の反射波となり、受信
手段でこの第2の反射波を受信する。そして、受信手段
から出力される受信信号は、エネルギ密度の高い第2の
反射波を受けているため比較的大きな値となる。
【0017】このように、受信手段から出力される受信
信号の大きさにより、次のように判定することができ
る。即ち、受信信号の出力がない場合には、第1の探査
波が照射される広い範囲内には先行車両が存在してない
と判定し、受信信号が小さな値となった場合には、先行
車両に第1の探査波が当たっているから、第1の探査波
が照射される広い範囲内に先行車両が存在していると判
定し、受信信号が大きな値となった場合には、先行車両
に第2の探査波が当たっていると判定することができ
る。
【0018】しかも、照射方向制御手段では、第2の探
査波を先行車両に向けて照射されるようにレンズ移動手
段を用いて第2の発信レンズの位置を制御しているか
ら、受信手段から出力される受信信号を、例えば小さな
値から大きな値となるようにでき、受信信号が大きな値
を出力し続ける状態を維持することによって、先行車両
に第2の探査波を照射し続けることができる。
【0019】このように、大きなビーム幅を有する第1
の探査波は、該第1の探査波が照射される広い範囲内に
先行車両が存在するか否かを監視し、小さなビーム幅を
有する第2の探査波は、照射方向制御手段によりレンズ
移動手段を用いて第2の探査波の照射方向を変更して先
行車両に当て続けるようにしたから、先行車両の移動に
対して第2の探査波を追従させることができる。
【0020】請求項2の発明では、第1の発信レンズは
2個のレンズから構成し、前記第2の発信レンズは該各
第1の発信レンズのほぼ中央に配置したことにある。
【0021】このように、第2の探査波の例えば左,右
に第1の探査波を配置しているから、車両の進行方向に
照射される2個の第1の探査波が交わる部分に第2の探
査波を配置することができる。しかも、該各第1の探査
波が照射される範囲を左,右方向に広げて先行車両を監
視することができる。
【0022】請求項3の発明では、レンズ移動手段を、
第2の発信レンズを少なくとも左,右方向に動かすレン
ズ移動機構と、該レンズ移動機構を駆動するアクチュエ
ータとから構成し、照射方向制御手段を、受信手段から
出力される受信信号を受け、該受信手段で受信した反射
波が前記第1の探査波による第1の反射波か前記第2の
探査波による第2の反射波かを判定する反射波判定手段
と、該反射波判定手段により前記受信手段で受信された
反射波が第1の反射波であると判定したとき、前記レン
ズ移動機構を作動させて第2の探査波が障害物に向けて
照射させるための駆動信号を前記アクチュエータに出力
する駆動信号出力手段とによって構成したことにある。
【0023】このように、反射波判定手段では、受信手
段から出力される受信信号を受け、この受信信号により
受信手段で受信した反射波が第1の反射波か第2の反射
波かを判定し、駆動信号出力手段では、この反射波判定
手段で反射波が第1の反射波であると判定したとき、受
信手段で受信される反射波を第2の反射波とするための
駆動信号をアクチュエータに向けて出力し、該アクチュ
エータを駆動してレンズ移動機構を作動させることによ
り、第2の発信レンズを移動させて第2の探査波の照射
方向を変更する。これにより、レンズ移動手段では、第
2の探査波を先行車両の移動に対して照射方向を変更
し、第2の探査波で先行車両を追従させることができ
る。
【0024】請求項4の発明では、反射波判定手段を、
受信信号が予め定められたレベル値よりも高い出力レベ
ルにあるとき受信手段で受信した反射波が第2の探査波
による第2の反射波と判定し、前記受信信号が予め定め
られたレベル値よりも低い出力レベルにあるとき受信手
段で受信した反射波が第1の探査波による第1の反射波
として判定する構成としたことにある。
【0025】ここで、受信手段で受信される反射波がエ
ネルギ密度の低い第1の反射波である場合には、受信手
段から出力される受信信号は小さな値を出力し、エネル
ギ密度の高い第2の反射波の場合には、大きな値を出力
する。
【0026】このため、反射波判定手段では、受信信号
がレベル値よりも高い出力レベルにあるときには、第2
の探査波が先行車両に当たっていると判定し、受信信号
がレベル値よりも低い出力レベルにあるときには、第1
の探査波が照射される広い範囲内に先行車両が存在して
いると判定することができる。
【0027】請求項5の発明では、受信手段を、反射波
を受信したとき個別に複数の受信信号を出力する複数個
の光電変換素子として構成し、駆動信号出力手段を、該
各光電変換素子から出力される個々の受信信号に基づい
て駆動手段に駆動信号を出力する構成としたことにあ
る。
【0028】このように、例えば受信手段を4個の光電
変換素子がそれぞれ隣接するように配置した場合、障害
物が正面に位置したときには4個の光電変換素子の中央
に集まり、4個の光電変換素子から受信信号が出力され
る。また、いずれか1個の光電変換素子から出力信号が
出力されたときには、この光電変換素子に対応した探査
波の照射方向を認識できる。そして、駆動信号出力手段
では、この照射方向からアクチュエータに出力される駆
動信号を設定することにより、先行車両の移動に対して
第2の探査波を追従させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図1ないし図16に従って詳細に説明する。まず、
図1ないし図13に基づいて、第1の実施の形態による
障害物検知装置について述べる。
【0030】1は自車A(車両)の前側に装備された障
害物検知装置としての先行車両検知装置で、該先行車両
検知装置1は後述する探査波発信部2、反射波受信部1
1およびコントロールユニット15等から構成されてい
る。なお、便宜上、先行車両検知装置1が装着された車
両を自車Aとし、該自車Aの前を走行する車両を先行車
両Bとする。また、先行車両Bの後部中央にはリフレッ
クスリフレクタrが設けられている。
【0031】2は後述するコントロールユニット15と
共に発信手段を構成する探査波発信部で、該探査波発信
部2は、コントロールユニット15から出力される発信
信号Va (例えば、0.1〜1.0MHz の周波数)を
受けて信号を後述の発信素子4に向けて出力する発信回
路3と、該発信回路3の出力側に接続され、前記周波数
に対応した断続的なレーザ光Lを発生するレーザダイオ
ードからなる発信素子4と、該発信素子4から発生する
レーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを大
きなビーム幅を有する第1の探査波T1L,T1Rに広げる
第1の発信レンズ5,6と、前記発信素子4から発生す
るレーザ光Lを透過させることにより、該レーザ光Lを
小さなビーム幅を有する第2の探査波T2 に絞り込む第
2の発信レンズ7と、該発信レンズ5,6,7を保持す
るレンズ保持器9を少なくとも左,右方向に移動させる
ことにより、探査波T1L,T1R,T2 の照射方向を変更
するレンズ移動機構8と、該レンズ移動機構8を駆動す
るアクチュエータ10とによって構成されている。
【0032】ここで、レンズ保持器9に保持された発信
レンズ5,6,7は、中央に第2の発信レンズ7が配置
され、その左,右に第1の発信レンズ5,6が配置され
ている。
【0033】また、レンズ保持器9に保持された発信レ
ンズ5,6,7の配置から、該発信レンズ5,6,7か
ら照射される探査波T1L,T1R,T2 は、図2、図6に
示す如く、左,右に大きなビーム幅(例えば、長さ10
0m、幅1.5〜2m)を有する第1の探査波T1L,T
1Rが位置し、該探査波T1L,T1Rが交わる位置には小さ
なビーム幅(例えば、長さ100m、幅0.05m)を
有する第2の探査波T2 が配置されている。
【0034】さらに、アクチュエータ10は、レンズ移
動機構8の可動部(図示せず)に連結され、コントロー
ルユニット15から出力される駆動信号Vc を受けてレ
ンズ移動機構8を駆動し、レンズ保持器9の位置を矢示
a方向に移動させるものである(図1参照)。これによ
り、アクチュエータ10は、レンズ移動機構8によりレ
ンズ保持器9を矢示a方向に移動させ、発信レンズ5,
6,7から進行方向に向けて照射される探査波T1L,T
1R,T2 の照射方向を左,右に変更するものである。
【0035】11は受信手段としての反射波受信部で、
該反射波受信部11は、探査波発信部2から発信した探
査波T1L,T1Rが先行車両Bで反射したときの反射波R
を後述する受信素子13に対して焦点を合わせる受信レ
ンズ12と、該受信レンズ12を透過した反射波Rを受
信することにより探査波Tが反射して反射波Rとなる位
置(先行車両の位置)を検出して出力信号を導出する受
信素子13と、該受信素子13の出力側に接続され、該
受信素子13から出力される出力信号の補正を行ってコ
ントロールユニット15に受信信号Vb を出力する受信
回路14とによって構成されている。
【0036】ここで、受信素子13は、複数個の光電変
換素子としてのフォトダイオード、具体的には例えば4
個のフォトダイオード13A〜13Dからなり(図3参
照)、該ダイオード13A〜13Dには受信回路14A
〜14D(14B,14Cは省略)がそれぞれ接続され
ている。また、受信レンズ12の焦点距離は、反射波R
が受信素子13の表面上で焦点が合うように設定されて
いる。
【0037】また、受信素子13は、図3と図4に示す
ように、光電変換素子からなるPIN型のフォトダイオ
ード13A〜13Dを2×2の正方形状に配列すること
により構成されている。従って、フォトダイオード13
A〜13Dは、反射波Rが照射される位置により、該フ
ォトダイオード13A〜13Dのうち、フォトダイオー
ドが1個のみで検出されるエリアが4個、第1,第2で
検出されるエリアが4個、4個で検出されるエリアが1
個である。この場合、4個のフォトダイオード13A〜
13Dであっても、9種類のエリアに分けて探査波Tの
照射方向を検出することができる(表1参照)。
【0038】
【表1】
【0039】ここで、図3と図4に示すように、例えば
受信信号Vb がフォトダイオード13Bのみから出力さ
れている場合には、反射波Rが照射されるエリアは
「5」となる。また、受信信号Vb が2個のフォトダイ
オード13A,13Dから出力されている場合には、反
射波R′が照射されているエリアは「2」となる。さら
に、受信信号Vが4個のフォトダイオード13A,13
B,13C,13Dから出力されている場合には、反射
波R″が照射されているエリアは「1」となる。このよ
うにフォトダイオード13A〜13Dからそれぞれ出力
される受信信号Vbによって、受信レンズ12を通して
受信素子13で探査される範囲を、9個のエリアに分け
て検出することができる。
【0040】15は照射方向制御手段等を備えたコント
ロールユニットで、該コントロールユニット15はマイ
クロコンピュータ等により構成され、入力側には反射波
受信部11の受信回路14A〜14Dが接続され、出力
側には探査波発信部2側のアクチュエータ10、ブザ
ー,ランプの報知器16等が接続されている。また、前
記コントロールユニット15には記憶装置17が設けら
れ、該記憶装置17内には、図5に示すようなプログラ
ム等が格納されると共に、プログラムに用いられる高レ
ベル値VH 、低レベル値VL が記憶されている。なお、
報知器16では、自車Aと先行車両Bとの車間距離また
は相対速度の演算結果を表示することにより、危険警告
等を行うようになっている。
【0041】さらに、コントロールユニット15には、
反射波受信部11の受信回路14から出力される受信信
号Vb によって、反射波受信部11で受信された反射波
Rが第1の探査波T1L,T1Rによる第1の反射波R1 で
あるか、第2の探査波T2 による第2の反射波R2 であ
るかを判定する反射波判定機能と、受信信号Vb により
先行車両Bの位置を検出する位置検出機能と、自車Aと
先行車両Bとの間の車間距離を演算する車間距離演算機
能と、反射波受信部11の受信素子13で反射波Rを受
けた後に、レンズ移動機構8によって第2の探査波Tの
照射方向を変更して先行車両Bを追従させる追従機能と
を有している。
【0042】ここで、探査波発信部2から発信される第
1の探査波T1L,T1R、第2の探査波T2 について説明
する。
【0043】まず、探査波発信部2から発信される第1
の探査波T1L,T1Rは、広がった大きなビーム幅となる
から、そのエネルギ密度は低くなっている。このため、
この第1の探査波T1L,T1Rは、先行車両Bの後部に設
けたリフレックスリフレクタrに当たったときのみ反射
して第1の反射波R1 となり、反射波受信部11ではこ
の第1の反射波R1 を受信する。そして、該反射波受信
部11から出力される受信信号Vb は、エネルギ密度の
低い第1の反射波R1 を受けているため比較的小さな値
となる。
【0044】一方、探査波発信部2から発信される第2
の探査波T2 は、絞り込んだ小さなビーム幅となるか
ら、そのエネルギ密度は高くなっている。このため、こ
の第2の探査波T2 は、先行車両Bに当たって反射する
ことにより第2の反射波R2 となり、反射波受信部11
ではこの第2の反射波R2 を受信する。そして、該反射
波受信部11から出力される受信信号Vb は、エネルギ
密度の高い第2の反射波R2 を受けているため比較的大
きな値となる。
【0045】本実施の形態による先行車両検知装置1
は、上述した如く構成されるが、次に図5によるプログ
ラムを参照しつつ、先行車両Bに照射される探査波T1
L,T1R,T2 を示す図6,図8,図10と、発信信号
Va と受信信号Vb との波形を示す図7,図9,図11
とに基づいてその動作を説明する。
【0046】まず、ステップ1では、レンズ移動機構8
を駆動するアクチュエータ10に供給される駆動信号V
c を零に設定し、レンズ保持器9の位置を進行方向に対
してほぼ中央となる位置(初期位置)に配置する。
【0047】ステップ2では、コントロールユニット1
5から発信信号Va を探査波発信部2に向けて出力し、
発信素子4からレーザ光Lを発信させる。そして、この
レーザ光Lは発信レンズ5,6,7でそれぞれ探査波T
1L,T1R,T2 に分かれ、自車Aの進行方向に向けて照
射される。
【0048】ステップ3では、反射波受信部11から出
力される受信信号Vb を読込み、ステップ4では、読込
んだ受信信号Vb が高レベル値VH よりも大きいか否か
を判定する。
【0049】このステップ4で「YES」と判定した場
合には、図7に示すように、受信信号Vb が高レベル値
VH よりも高い出力レベルにあるから、受信素子13で
受信された反射波Rが、第2の探査波T2 が先行車両B
で反射した第2の反射波R2であると判定する。そし
て、この状態では、図6に示すように、エネルギ密度の
高い第2の探査波T2 が先行車両Bに当たっているか
ら、ステップ5で発信信号Va の出力から受信信号Vb
の受信までの時間tを計測し、この時間tから自車Aと
先行車両Bとの車間距離を算出し、ステップ2にリター
ンされる。
【0050】一方、ステップ4で「NO」と判定した場
合には、ステップ6に移り、ステップ6では受信信号V
b が判定基準値VL よりも大きいか否かを判定する。
【0051】このステップ6で「YES」と判定した場
合には、図9に示すように、受信信号Vb が低レベル値
VL よりも高く高レベル値VH よりも低い出力レベルに
あるから、受信素子13で受信された反射波Rを、第1
の探査波T1L,T1Rが先行車両Bで反射した第1の反射
波R1 であると判定する。そして、この状態では、図8
に示すように、第2の探査波T2 が先行車両Bに当たら
ず、第1の探査波T1L,T1Rの照射される範囲内に先行
車両Bが存在している場合であると判断することができ
る。
【0052】そこで、ステップ7に移り前述したステッ
プ5と同様に、発信信号Va の出力から受信信号Vb の
受信までの時間tを計測し、この時間tから自車Aと先
行車両Bとの車間距離を算出する。
【0053】さらに、ステップ8では、受信素子13を
構成するフォトダイオード13A〜13Dから受信回路
14A〜14Dを通して出力される個々の受信信号Vb
から受信素子13に反射波Rが照射されるエリアを算出
し、ステップ9では、このエリアから第2の探査波T2
が先行車両Bに当たるための駆動信号Vc をアクチュエ
ータ10に出力する。
【0054】そして、図8の場合には、先行車両Bが左
側に位置しているから、探査波T1L,T1R,T2 を左側
に移動させる駆動信号Vc をアクチュエータ10に出力
し、図10に示すように、第2の探査波T2 を先行車両
Bに当てる。これにより、図11に示すように受信信号
Vb が大きな値となり、ステップ2にリターンされた後
は、ステップ4、ステップ5の処理に移行し、この勝利
を繰返す。
【0055】一方、ステップ6で「NO」と判定した場
合には、受信信号Vb が低レベル値VL よりも低い出力
レベルであるから、探査波T1L,T1R,T2 が照射され
る範囲内には先行車両Bが存在していないと判定する。
そして、ステップ1に戻り、ステップ1以降の処理を行
う。
【0056】このように、本実施の形態による先行車両
検知装置1では、探査波発信部2から自車Aの進行方向
に向けて発信される探査波を、大きなビーム幅を有する
第1の探査波T1L,T1Rと、該第1の探査波T1L,T1R
の交わる部分に位置した小さなビーム幅を有する第2の
探査波T2 とによって構成し、この探査波T1L,T1R,
T2 は、反射波受信部11から出力される受信信号Vb
に基づいて照射方向を変更するようにしている。
【0057】これにより、先行車両検知装置1では、大
きなビーム幅を有する第1の探査波T1L,T1Rによっ
て、この範囲内に先行車両Bが存在するか否かの監視を
行い、第1の探査波T1L,T1R内に先行車両Bが存在し
た場合には、受信素子13に受信される第1の反射波R
1 のエリアを参照しつつ第2の探査波T2 が先行車両B
に当たるように、該第2の探査波T2 の照射方向を変更
する。そして、図12に示すように、第2の探査波T2
を先行車両Bに当たるようにしたら、常に受信信号Vb
の値が高レベル値VH よりも高い出力レベルとなるよう
に第2の探査波T2 の照射方向を変更し、第2の探査波
T2 を先行車両Bに追従させることができる。
【0058】さらに、図13に示すように、先行車両B
がカーブを走行中であっても、第2の探査波T2 は、そ
の照射方向を先行車両Bに対して変更することにより、
追従状態を続行することができる。
【0059】また、第1の発信レンズ5,6によって進
行方向に向けて照射される広げられた第1の探査波T1
L,T1Rは、そのエネルギ密度が低くなり、第2の発信
レンズ7によって進行方向に向けて照射される絞り込ん
だ第2の探査波T2 は、そのエネルギ密度が高くなって
いる。このため、第1の探査波T1L,T1Rは、先行車両
Bの後部に設けたフレックスリフレクタrに当たったと
きのみ反射して第1の反射波R1 となり、一方第2の探
査波T2 は、障害物に当たったときに反射して第2の反
射波R2 となる。
【0060】これにより、先行車両検知装置1では、自
車Aの進行方向に広がる第1の探査波T1L,T1Rによっ
て先行車両Bを監視し、第1の探査波T1L,T1Rで先行
車両Bを捕捉した後は、第2の探査波T2 の照射方向を
変更して先行車両Bを追従させるようにしている。
【0061】従って、エネルギ密度の低い第1の探査波
T1L,T1Rで先行車両Bを捕捉するまでの間は、第2の
探査波T2 の照射方向は進行方向中心に向けて照射させ
ているから、探査波T1L,T1R,T2 が先行車両Bより
も前を走行している車両、停車中の車両、ガードレー
ル、外壁等を先行車両Bとして捕捉するのを防止し、先
行車両Bを正確に捕捉した上で、第2の探査波T2 で追
従させることができ、先行車両検知装置1の信頼性を高
めることができる。
【0062】さらに、本実施の形態による先行車両検知
装置1では、先行車両Bを第1の探査波T1L,T1Rで捕
捉するまので間、第1の探査波T1L,T1Rと第2の探査
波T2 の照射方向は固定されているから、従来技術のよ
うに、先行車両Bを捕捉するまで探査波を揺動させる必
要がなくなり、アクチュエータ10での消費電力を低減
させることができる。
【0063】さらに、発信素子4から発信されるレーザ
光Lを第1の発信レンズ5,6によって第1の探査波T
1L,T1Rに変えて進行方向に照射し、第2の発信レンズ
7によって第2の探査波T2 に変えて進行方向に照射し
ている。このため、第1の探査波T1L,T1Rと第2の探
査波T2 は1個の発信素子4から発信されるレーザ光L
を分けているから、発信素子をそれぞれ2個設けるもの
に比べて部品点数の削減と消費電力の低減を図ることが
できる。
【0064】かくして、本実施の形態による先行車両検
知装置1をオートスピードコントロールに用いた場合に
は、発信信号Va の出力から受信信号Vb の受信までの
時間tを計測し、この時間tから自車Aと先行車両Bと
の車間距離を算出し、この車間距離が予め設定された一
定の車間距離となるように速度を制御して巡航させるこ
とができる。
【0065】このとき、先行車両検知装置1では、第1
の探査波T1L,T1Rを先行車両Bを捕捉した後に第2の
探査波T2 で追従させるようにしているから、該先行車
両Bが自車Aの走行路線上から離脱しない限り第2の探
査波T2 によって常に追従させることができる。この結
果、本実施の形態では、オートスピードコントロール中
の自車Aの速度を安定させ、乗り心地を向上させること
ができる。
【0066】次に、図14ないし図16に基づいて、第
2の実施の形態による障害物検知装置について述べる。
なお、本実施の形態の特徴は、第1の発信レンズを1個
とし、第1の発信レンズから照射される第1の探査波を
1個としたことにある。なお、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0067】21は本実施の形態に用いられる障害物検
知装置としての先行車両検知装置で、該先行車両検知装
置21は、後述する探査波発信部22、第1の実施の形
態で述べた反射波受信部11、コントロールユニット1
5等から構成されている。
【0068】22は探査波発信部2に代えて用いられる
発信手段としての探査波発信部で、該探査波発信部22
は、発信回路3と、レーザダイオードからなる発信素子
4と、該発信素子4から発生するレーザ光Lを透過させ
ることにより、該レーザ光Lを大きなビーム幅(例え
ば、長さ100m、左右に3.5m)を有する第1の探
査波T1 に広げる第1の発信レンズ23と、前記発信素
子4から発生するレーザ光Lを透過させることにより、
該レーザ光Lを小さなビーム幅(例えば、長さ100
m、左右に0.05m)を有する第2の探査波T2 に絞
り込む第2の発信レンズ24と、該発信レンズ23,2
4を少なくとも左,右方向に移動させるレンズ移動機構
8と、該レンズ移動機構8を駆動するアクチュエータ1
0とにより構成されている。
【0069】また、発信レンズ23,24は中央に発信
レンズ24が位置し、その左側に第1の発信レンズ23
を位置させたレンズ保持器25に固定され、該レンズ保
持器25はレンズ移動機構8によって矢示a方向に移動
可能に支持されている。
【0070】このように構成される先行車両検知装置2
1でも、第1の実施の形態で述べた先行車両検知装置1
と同様に作動し、先行車両Bが第1の探査波T1 で捕捉
されるまでの間は、第1の探査波T1 と第2の探査波T
2 とは固定した状態で自車Aの進行方向に照射する。そ
して、第1の探査波T1 で先行車両Bを捕捉した後は、
コントロールユニット15からアクチュエータ10に駆
動信号Vc を出力し、レンズ移動機構8によってレンズ
保持器25を移動させることにより、第2の探査波T2
で先行車両Bを追従させるようにしている。
【0071】このように構成される先行車両検知装置2
1においても、前述した第1の実施の形態と同様の作用
効果を得ることができる。しかも、第1の探査波T1を
1個にしたから、第1の実施の形態による先行車両検知
装置1に比べて部品点数を削減し、コスト低減を図るこ
とができる。
【0072】なお、実施の形態では、図5中のステップ
4が、本発明による反射波判定手段の具体例であり、ス
テップ8,9が駆動信号出力手段の具体例を示すもので
ある。
【0073】また、実施の形態では、第1の探査波T1
L,T1R(T1 )で先行車両Bを捕捉した後に、第2の
探査波T2 で先行車両Bを追従するとき、レンズ移動機
構8(アクチュエータ10)によってレンズ保持器9
(25)を移動させるようにしているため、第2の探査
波T2 と共に第1の探査波T1L,T1R(T1 )も照射方
向を変更するようにしている。しかし、本発明はこれに
限らず、第1の発信レンズ5,6(23)を固定し、第
2の発信レンズ7(24)のみを移動させるようにし、
該第2の探査波T2 の照射方向を変更するようにしても
よい。
【0074】また、実施の形態では、レンズ保持器9
(25)をレンズ移動機構8によって矢示a方向に移動
させることにより、探査波T1L,T1R(T1 ),T2 の
照射方向を変更するようにしたが、レンズ保持器9(2
5)を揺動させることによって、照射方向を変更するよ
うにしてもよい。
【0075】また、実施の形態では、先行車両検知装置
に用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、後退時における障害物確認に用いてもよく、さらに
オートスピードコントロールのみでなくオートストップ
コントロールに用いてもよいことは勿論である。
【0076】さらに、実施の形態では、前記受信素子1
3を4個のフォトダイオード13A〜13Dを2×2で
配列して構成した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、フォトダイオードの数を2×3、3×3、3
×4、…で配列してもよく、この場合には、エリアの数
も実施の形態よりも多くすることができる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
によれば、発信素子から発生するレーザ光を、第1の発
信レンズによって大きなビーム幅を有する第1の探査波
と、第2の発信レンズによって小さなビーム幅を有する
第2の探査波とに分けて進行方向に照射し、レンズ移動
手段では、少なくとも第2の発信レンズの位置を変えて
第2の探査波の照射方向を変更し、照射方向制御手段で
は、受信信号に基づいて該レンズ移動手段を作動させて
第2の探査波を障害物に照射させる構成としている。
【0078】ここで、大きなビーム幅を有する第1の探
査波は低いエネルギ密度となり、小さなビーム幅を有す
る第2の探査波は高いエネルギ密度となっているから、
受信手段から出力される受信信号は、第1の探査波によ
る第1の反射波が受信された場合には小さい値となり、
第2の探査波による第2の反射波が受信された場合には
大きい値となる。
【0079】そこで、受信手段から出力される受信信号
が零の場合には、第1の探査波の範囲には障害物となる
先行車両は存在せず、受信信号が小さい値の場合には、
この範囲内に先行車両が存在することが分かり、受信信
号が大きい値の場合には、第2の探査波が先行車両に照
射されていると判定できる。これにより、照射方向制御
手段では、レンズ移動手段を用いて第2の探査波の照射
方向を変更することにより、該第2の探査波を先行車両
に常に当て追従させることができる。
【0080】この結果、この障害物検知装置をオートス
ピードコントロール等に用いた場合には、先行車両を見
失うことなく追従させることができ、車間距離を正確に
計測することができ、オートスピードコントロール中の
自車Aの速度を安定させ、乗り心地を向上させることが
できる。
【0081】請求項2の発明では、第1の発信レンズを
2個のレンズから構成し、第2の発信レンズを該各第1
の発信レンズのほぼ中央に配置することにより、車両の
進行方向に照射される2個の第1の探査波が交わる部分
に第2の探査波を配置でき、各第1の探査波が照射され
る範囲を、例えば左,右方向に広くして先行車両を監視
することができる。
【0082】請求項3の発明では、レンズ移動手段を、
第2の発信レンズを動かすレンズ移動機構と、該レンズ
移動機構を駆動するアクチュエータとから構成し、照射
方向制御手段を、受信信号を受けて、該受信手段で受け
た反射波が、第1の探査波によるものか第2の探査波に
よるものかを判定する反射波判定手段と、該反射波判定
手段で反射波が第1の探査波によるものであると判定し
たとき、第2の探査波を障害物に照射させるための駆動
信号を前記アクチュエータに出力する駆動信号出力手段
とから構成している。このように、照射方向制御手段で
は、反射波判定手段で第1の反射波と判定した後に、レ
ンズ移動手段を用いて第2の探査波の照射方向を変更す
ることにより、第1の探査波で先行車両を捕捉した後
に、第2の探査波でこの先行車両を追従させることがで
きる。
【0083】しかも、第1の探査波はそのエネルギ密度
が低くなっているから、該第1の探査波は先行車両のリ
フレックスリフレクタのみで反射して第1の反射波とな
ってこの第1の反射波を受信手段で受信する。これによ
り、第1の探査波はその範囲で先行車両を監視し、第2
の探査波はレンズ移動手段によってその照射方向を変更
して先行車両を追従させるようにしたから、先行車両以
外の障害物を検知することをなく、当該障害物検知装置
の信頼性を高めることができる。
【0084】請求項4の発明では、反射波判定手段は、
予め定められたレベル値よりも高い出力レベルのとき受
信手段で受信される反射波が第2の探査波による第2の
反射波と判定し、レベル値よりも低い出力レベルのとき
受信手段で受信される反射波が第1の探査波による第1
の反射波と判定することができる。
【0085】請求項5の発明では、受信手段を、反射波
を受信したとき個別に複数の受信信号を出力する複数個
の光電変換素子として構成し、駆動信号出力手段を、該
各光電変換素子から出力される個々の受信信号に基づい
てアクチュエータに駆動信号を出力する構成としたか
ら、第2の探査波を受信信号に基づいてその照射方向を
変更することができ、該第2の探査波で先行車両を追従
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による先行車両検知装置を示
す全体構成図である。
【図2】自車から探査波を発信し先行車両を監視してい
る状態を示す説明図である。
【図3】受信素子の各フォトダイオードの配列を示す正
面図である。
【図4】受信素子によるエリアを示す正面図である。
【図5】第1の実施の形態による先行車両検知処理を示
す流れ図である。
【図6】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向け
て照射し、第2の探査波で先行車両を捕捉している状態
を示す説明図である。
【図7】発信信号と第2の反射波を反射波受信部で受信
したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図8】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向け
て照射し、第1の探査波のみで先行車両を捕捉した状態
を示す説明図である。
【図9】発信信号と第1の反射波を反射波受信部で受信
したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図10】探査波の照射方向を変更して第2の探査波で
先行車両を捕捉した状態を示す説明図である。
【図11】発信信号と第2の反射波を反射波受信部で受
信したときの受信信号とを示す特性線図である。
【図12】先行車両を第1の探査波で捕捉し、第2の探
査波で追従している状態を示す説明図である。
【図13】先行車両がカーブを走行しているときの探査
波の追従状態を示す説明図である。
【図14】第2の実施の形態による先行車両検知装置を
示す全体構成図である。
【図15】自車から探査波を発信し先行車両を監視して
いる状態を示す説明図である。
【図16】第1の探査波、第2の探査波を先行車両に向
けて照射し、第2の探査波で先行車両を捕捉している状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,21 先行車両検知装置(障害物検知装置) 2,22 探査波発信部(発信手段) 4 発信素子 5,6,23 第1の発信レンズ 7,24 第2の発信レンズ 8 レンズ移動機構 9,25 レンズ保持器 10 アクチュエータ 11 反射波受信部(受信手段) 13 受信素子 13A,13B,13C,13D フォトダイオード
(光電変換素子) 15 コントロールユニット T1L,T1R,T1 第1の探査波 T2 第2の探査波 A 自車 B 先行車両(障害物)
フロントページの続き Fターム(参考) 3D044 AA49 AB01 AC59 5H180 AA01 CC03 CC04 CC07 LL01 LL04 LL09 5J084 AA02 AA05 AB01 AC02 AD01 BA03 BA11 BA18 BA32 BA38 BB02 CA03 DA09 EA04 EA22 EA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信信号を受けて車両の進行方向に向け
    て探査波を発信する発信手段と、該発信手段から発信さ
    れる探査波が障害物で反射したときの反射波を受信し、
    受信信号を出力する受信手段とからなる障害物検知装置
    において、 前記発信手段は、発信信号を受けてレーザ光を発生する
    発信素子と、該発信素子から発生したレーザ光を透過さ
    せることにより、該レーザ光を大きなビーム幅を有する
    第1の探査波に変えて前記進行方向に照射する第1の発
    信レンズと、前記発信素子から発生したレーザ光を透過
    させることにより、該レーザ光を小さなビーム幅を有す
    る第2の探査波に変えて前記進行方向に照射する第2の
    発信レンズと、少なくとも第2の探査波の照射方向を変
    更するため該第2の発信レンズを移動させるレンズ移動
    手段と、前記受信手段から出力される受信信号に基づい
    て該レンズ移動手段を作動させて第2の探査波の照射方
    向を変更し、該第2の探査波を前記障害物に照射させる
    照射方向制御手段とによって構成したことを特徴とする
    障害物検知装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の発信レンズは2個のレンズか
    ら構成し、前記第2の発信レンズは該各第1の発信レン
    ズのほぼ中央に配置してなる請求項1記載の障害物検知
    装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズ移動手段は、前記第2の発信
    レンズを少なくとも左,右方向に動かすレンズ移動機構
    と、該レンズ移動機構を駆動するアクチュエータとから
    構成し、 前記照射方向制御手段は、前記受信手段から出力される
    受信信号を受け、該受信手段で受信した反射波が前記第
    1の探査波による第1の反射波か前記第2の探査波によ
    る第2の反射波かを判定する反射波判定手段と、該反射
    波判定手段により前記受信手段で受信された反射波が第
    1の反射波であると判定したとき、前記レンズ移動機構
    を作動させて第2の探査波が障害物に向けて照射させる
    ための駆動信号を前記アクチュエータに出力する駆動信
    号出力手段とによって構成してなる請求項1または2記
    載の障害物検知装置。
  4. 【請求項4】 前記反射波判定手段は、前記受信信号が
    予め定められたレベル値よりも高い出力レベルにあると
    き受信手段で受信した反射波が第2の探査波による第2
    の反射波と判定し、前記受信信号が予め定められたレベ
    ル値よりも低い出力レベルにあるとき受信手段で受信し
    た反射波が第1の探査波による第1の反射波として判定
    する構成としてなる請求項3記載の障害物検知装置。
  5. 【請求項5】 前記受信手段は、前記反射波を受信した
    とき個別に複数の受信信号を出力する複数個の光電変換
    素子として構成し、前記駆動信号出力手段は、該各光電
    変換素子から出力される個々の受信信号に基づいて前記
    アクチュエータに駆動信号を出力してなる請求項3また
    は4記載の障害物検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009063503A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Olympus Imaging Corp 車両用光スキャン装置
JP2017126365A (ja) * 2007-06-18 2017-07-20 レッダーテック インコーポレイテッド 運転者支援機能付きの照明システム

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