JPH0862333A - 障害物検出装置 - Google Patents

障害物検出装置

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Publication number
JPH0862333A
JPH0862333A JP6225801A JP22580194A JPH0862333A JP H0862333 A JPH0862333 A JP H0862333A JP 6225801 A JP6225801 A JP 6225801A JP 22580194 A JP22580194 A JP 22580194A JP H0862333 A JPH0862333 A JP H0862333A
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angle
scan
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Application number
JP6225801A
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English (en)
Inventor
Takuji Oka
卓爾 岡
Kunihiko Matsumura
邦彦 松村
Tsukasa Harada
司 原田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】所定の条件においてスキャンモードとトラッキ
ングモードとを切替えることにより、スキャン式とトラ
ッキング式の双方の利点を兼ね備え、単にトラッキング
式レーダとして用いるものに対してデータのサンプルレ
ート向上させて、同一でないターゲット(非同一ターゲ
ット)を同一化することを防止すると共に、自車前方の
割込みを早期に捕捉することができる障害物検出装置の
提供を目的とする。 【構成】レーザビームP2を発信する発信手段P1と、
ターゲットP3から反射されるレーザビームP4を受信
する受信手段P5とを有する障害物検出装置であって、
自車前方の所定の角度領域を探査してターゲットP3を
検出するスキャンモード手段P6と、自車前方のターゲ
ットP3を追尾するトラッキングモード手段P7と、所
定の条件でスキャンモードとトラッキングモードとの切
替えを行なう切替手段P8とを備えたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、レーザビー
ムを自車前方を走行する前走車(ターゲット)に発信
し、前走車から反射されるレーザビームを受信して障害
物を検出するような障害物検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の障害物検出装置として
は、例えば特開平5−157843号公報に記載の装置
がある。すなわち図13に示す如くレーダ本体201の
発光部202から複数のレーザビーム203,204.
205を多重に放出せしめ、これらのレーザビーム20
3,204.205によって対象物(ターゲット)がど
こにあるかを自動的に検知して、その対象物(ターゲッ
ト)を常に中央部のレーザビーム204で検知するよう
に、レーダ本体201の光軸調整を自動的に行なわせ、
これにより自車走行時における対象物(ターゲット)と
の車間距離を適確に測定するものである。
【0003】上述の従来装置においては常時3本のレー
ザビーム203,204,205を放出し、中央部のレ
ーザビーム204に対してターゲットが正確に感知され
るようにモータアクチュエータ206を駆動すること
で、自車の中央部のレーザビーム204の正面でターゲ
ット捕え、レーザビーム発信時点とレーザビーム受信時
点との間に要した時間を容易に距離に換算することがで
きて、車間距離を的確に測定(測距)することができる
反面、上述の発光部202から常時3本のレーザビーム
203,204,205を放出する関係上、発光部20
2に配設される発光素子および受光部207に配設され
る受光素子はそれぞれ3個ずつ必要となる問題点があ
り、加えて1本のレーザビームのみによりターゲットを
捕捉することが不可能な問題点があった。
【0004】ところで障害物検出装置としてのレーザレ
ーダはスキャン式のものと、トラッキング式のものとが
ある。前者のスキャン式障害物検出装置はレーザビーム
を発信する発信手段と、ターゲットから反射されるレー
ザビームを受信する受信手段とを有し、両手段の前部に
配設された光学系とこれら発信受信の各手段とを駆動手
段により所定小角度ずつ一体的に駆動させ、自車前方の
所定の角度領域(例えば開き角23度の領域)を探査し
てターゲット(例えば前走車)を検出するものである。
【0005】このスキャン式障害物検出装置は比較的広
い角度エリア(所定の角度領域)内のターゲットを確実
に捕捉することができる利点が反面、ターゲットが前走
車であるか否かを判別する等の目的で、膨大な量のデー
タ(例えば上述の開き角23度の領域を合計500回に
分けてストロボ閃光する場合には500回分のデータ)
を記録集積する必要があり、斯る膨大な量のデータを格
納する大容量のメモリを要し、かつデータ処理量も大と
なる関係上、データ処理コストが高くなる問題点があっ
た。
【0006】一方、後者のトラッキング式障害物検出装
置は例えば1つの発光素子と、左右の受光素子とを備
え、発光素子から光学系を介してレーザビームを発信
し、ターゲットから反射されるレーザビームを光学系を
介して左右の受光素子に受信し、左右の受光素子のうち
ターゲットに近い側の受光素子の光のエネルギが強くな
ることを利用して、駆動手段により光学系および両素子
を一体的に駆動させ、左右の各受光素子の受光パワーが
同一となる時点で駆動を停止させて、光学軸を常にター
ゲット中心位置に指向させ、ターゲットを追尾するもの
である。
【0007】このトラッキング式障害物検出装置はスキ
ャン操作の必要がないので、ターゲット検知周期の短縮
を図ることができると共に、必要データ量の大幅な低減
を図ることができる利点がある反面、ターゲット中心位
置のみを捕捉するものであるから例えば自車前方に対し
て割込み車両が入ってきたような場合には、この割込み
を早期に捕捉することが困難な問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、所定の条件においてスキャンモードとトラ
ッキングモードとを切替えることにより、スキャン式と
トラッキング式の双方の利点を兼ね備え、単にトラッキ
ング式レーダとして用いるものに対してデータのサンプ
ルレート向上させて、同一でないターゲット(非同一タ
ーゲット)を同一化することを防止すると共に、自車前
方の割込みを早期に捕捉することができる障害物検出装
置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、スキャンモード時に
所定の角度領域内でターゲットが検出されない場合に、
スキャンモードを維持することで、ターゲットを早期検
出することができる障害物検出装置の提供を目的とす
る。
【0010】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、スャンモードにおい
て上述の所定の角度領域内でターゲットが検出された後
に、スキャンモードからトラッキングモードに移行する
ことで、少ないデータ量でターゲット中心を正確に追尾
することができる障害物検出装置の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、トラッキング中にタ
ーゲットを見失った場合、例えば路面条件が悪く自車の
バンピング等によりターゲットを見失った場合、トラッ
キングモードからスキャンモードに移行することで、見
失ったターゲットを早期に探査検出することができる障
害物検出装置の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、トラッキング中にタ
ーゲットを良好に検出している場合には、トラッングモ
ードを維持することで、不要なスキャン操作を行なうこ
となく、ターゲット中心を正確に追尾維持することがで
きる障害物検出装置の提供を目的とする。
【0013】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、スキャンモード時に
所定の角度領域内で自車前方にターゲットが存在するに
もかかわらず何等かの原因によりターゲットが検出され
ないような場合に、所定周期で自車前方をトラッキング
することで、ターゲットを早期に検出することができる
障害物検出装置の提供を目的とする。
【0014】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、ターゲットと自車と
の相対変化関係が僅少で、トラッキングを一時中止して
小角のスキャンモードに移行しても支障がないような場
合に、トラッキングモードから小角のスキャンモードに
移行することで、余裕時間を有効利用しつつ、データ過
剰を解消して、障害物検出範囲の拡大を図ることができ
る障害物検出装置の提供を目的とする。
【0015】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項7記載の発明の目的と併せて、小角のスキャンモー
ドのスキャン回数を特定の演算式に基づいて求めること
により、小角のスキャンが許容されるスキャン回数を適
正に選定することができる障害物検出装置の提供を目的
とする。
【0016】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、路上に設置され移動
速度が零のリフレクタ(reflector 、反射鏡)をターゲ
ットと誤認した場合、トラッキングモードからスキャン
モードに切替えることで、スキャンモードによる探査
で、本来のターゲットを再捕捉することができる障害物
検出装置の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、レーザビームを発信する発信手段と、ターゲ
ットから反射されるレーザビームを受信する受信手段と
を有する障害物検出装置であって、自車前方の所定の角
度領域を探査してターゲットを検出するスキャンモード
手段と、自車前方のターゲットを追尾するトラッキング
モード手段と、所定の条件でスキャンモードとトラッキ
ングモードとの切替えを行なう切替手段とを備えた障害
物検出装置であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記スキャンモード
手段によるスキャン時に上記所定の角度領域内における
ターゲットの有無を判別する第1判別手段を備え、上記
切替手段は上記第1判別手段によるターゲット未検出時
にスキャンモードを維持する障害物検出装置であること
を特徴とする。
【0019】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記切替手段は上記
第1判別手段によるターゲット検出後にスキャンモード
からトラッキングモードに移行する障害物検出装置であ
ることを特徴とする。
【0020】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記トラッキングモ
ード手段でトラッキングしていたターゲットを見失った
か否かを判別する第2判別手段を備え、上記切替手段は
上記第2判別手段によるターゲットロスト判別時にスキ
ャンモードに移行する障害物検出装置であることを特徴
とする。
【0021】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記トラッキングモ
ード手段でトラッキングしていたターゲットを検出中か
否かを判別する第3判別手段を備え、上記切替手段は上
記第3判別手段によるターゲット検出時にトラッキング
モードを維持する障害物検出装置であることを特徴とす
る。
【0022】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記切替手段は上記
第1判別手段によるターゲット未検出時に所定周期で自
車前方をトラッキングする障害物検出装置であることを
特徴とする。
【0023】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記トラッキングモ
ード手段でのトラッキング中において、レーザビーム発
信周期に対応するデータサンプリング周期後に予測され
るターゲットの予測位置がレーザビーム角内か否かを判
別する第4判別手段を備え、上記切替手段は第4判別手
段によるレーザビーム角内判定時に、上記所定の角度領
域より小角のスキャンモードに移行する障害物検出手段
であることを特徴とする。
【0024】この発明の請求項8記載の発明は、上記請
求項7記載の発明の構成と併せて、上記小角のスキャン
モードのスキャン回数を演算するスキャン回数演算手段
を設け、上記スキャン回数nは、レーザビーム角をθB
とし、1サンプリング周期後に予測されるターゲットの
距離をRpとし、ターゲット角速度をωとし、ターゲッ
トが1サンプリング周期後に移動する予測角度をθ(R
p,ω)とし、定数をKとするとき、n=θB ÷θ(R
p,ω)÷Kで求められる障害物検出装置であることを
特徴とする。
【0025】この発明の請求項9記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記トラッキングモ
ード手段でのトラッキング中において、トラッキング対
象がリフレクタか否かを判別する第5判別手段を備え、
上記切替手段は上記第5判別手段によるリフレクタ誤認
時にトラッキングモードからスキャンモードに切替える
障害物検出装置であることを特徴とする。
【0026】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、図12にクレーム対応図で示すように、発信
手段P1はレーザビームP2を発信し、この発信手段P
1から発信されたレーザビームP2はターゲットP3に
当って、反射レーザビームP4(いわゆるエコー)とし
て受信手段P5により受信される。
【0027】一方、上述のスキャンモード手段P6は自
車前方の所定の角度領域(例えば開き角23度の領域)
を探査してターゲットP3を検出し、また上述のトラッ
キングモード手段P7は自車前方のターゲットP3を追
尾するが、切替手段P8は所定の条件に基づいて上述の
両手段P6,P7を介してスキャンモードとトラッキン
グモードとの切替を行なう。
【0028】このように所定の条件においてスキャンモ
ードとトラッキングモードとを切替えることにより、ス
キャン式とトラッキング式との双方の利点を兼ね備える
ことができ、従来の単にスキャン式レーダとして用いる
ものと比較してデータのサンプルレートを向上させるこ
とができ、特にトラッキング時には同一でないターゲッ
ト(非同一ターゲット)を同一化することを防止するこ
とができ、スキャン時には自車前方への割込みを早期に
捕捉することができる効果がある。
【0029】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、第1判別手段
は上述のスキャンモード手段によるスキャン時に所定の
角度領域内におけるターゲットの有無を判別し、上述の
切替手段は該第1判別手段によるターゲット未検出時に
スキャンモードを維持する。このようにスキャンモード
時に所定の角度領域内でターゲットが検出されてない場
合に、スキャンモードを維持するので、ターゲットを早
期検出することができる効果がある。
【0030】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、第1判別手段
は上述のスキャンモード手段によるスキャン時に所定の
角度領域内におけるターゲットの有無を判別し、上述の
切替手段は該第1判別手段でターゲットが検出された後
に、スキャンモードからトラッキングモードに移行す
る。このためトラッキング時の少ないデータ量でターゲ
ット中心を正確に追尾することができる効果がある。
【0031】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第2判
別手段はトラッキングモード手段でトラッキングしてい
たターゲットを見失ったか否かを判別し、上述の切替手
段は該第2判別手段によるターゲットロスト判別時(見
失った時)にスキャンモードに移行する。
【0032】このようにトラッキング中にターゲットを
見失った場合、例えば路面条件その他の影響により自車
がバンピングする等によりターゲットを見失ったような
場合、トラッキングモードからスキャンモードに移行す
るので、一旦見失ったターゲットを早期に探査検出する
ことができる効果がある。
【0033】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第3判
別手段はトラッキングモード手段でトラッキングしてい
たターゲットを検出中か否かを判別し、上述の切替手段
は該第3判別手段によるターゲット検出時にトラッキン
グモードを維持する。このようにトラキング中にターゲ
ットを良好に検出している場合には、トラッキングモー
ドを維持するので、現時点で不要なスキャン操作を行な
うことなく、ターゲット中心を正確に追尾維持すること
ができる効果がある。
【0034】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、第1判別手段
は上述のスキャンモード手段によるスキャン時に所定の
角度領域内におけるターゲットの有無を判別し、上述の
切替手段は該第1判別手段によるターゲット検出時に所
定周期で自車前方をトラッキングする。
【0035】このように、スキャンモード時に上述の所
定の角度領域内で本来自車の前方にターゲットが存在す
るにもかかわらず何等かの原因によりターゲットが検出
されないような場合に、上記所定周期で自車前方を集中
的にトラッキングするので、ターゲットを早期に検出す
ることができる効果がある。
【0036】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第4判
別手段は、トラッキングモード手段でのトラッキング中
において、レーザビーム発信周期に対応するデータサン
プリング周期後に予測されるターゲットの予測位置がレ
ーザビーム角内か否かを判別し、上述の切替手段は該第
4判別手段によるレーザビーム角内判定時に、上記所定
の角度領域より小角のスキャンモード(小幅スキャンモ
ード)に移行する。
【0037】すなわち、ターゲットと自車との相対変化
関係が僅少で、トラッキングを一時中止して小角のスキ
ャンモードに移行しても支障がなく、小角のスキャンモ
ードが実行できる余裕時間があるような場合に、トラッ
キングモードから小角のスキャンモードに移行すること
で、上述の余裕時間を有効利用しつつ、データ過剰を解
消して、障害物検出範囲を小角のスキャン角度まで拡大
することができる効果がある。
【0038】この発明の請求項8記載の発明によれば、
上記請求項7記載の発明の効果と併せて、上述のスキャ
ン回数演算手段はn=θB ÷θ(Rp,ω)÷Kの演算
式に基づいてスキャン回数nを求めるので、小角のスキ
ャンが許容されるスキャン回数を適正に選定することが
できる効果がある。
【0039】この発明の請求項9記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の第5判
別手段は、トラッキングモード手段でのトラッキング中
において、トラッキング対象がリフレクタか否かを判別
する。つまりリフレクタを誤認したか否かを判定し、上
述の切替手段は該第5判別手段によるリフレクタ誤認時
にトラッキングモードからスキャンモードに切替える。
【0040】このように、路上に設置され移動速度が零
のリフレクタ(反射鏡)をターゲットと誤認した場合に
は、トラッキングモードからスキャンモードに切替える
ことで、該スキャンモードによる探査でもって、本来の
ターゲット(前走車)を再捕捉することができる効果が
ある。
【0041】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はスキャン式およびトラッキング式融合タ
イプの障害物検出装置を示し、図1において、この障害
物検出装置は、光学系1を有するレーザレーダヘッド2
と、時間計測ユニット3と、信号処理ユニット4とを備
えている。
【0042】上述のレーザレーダヘッド2はレーザダイ
オードから成る単一の発光素子5と、ピンフォトダイオ
ードから成る左右の受光素子6,7とを有し、発光素子
5の前部には発光用レンズ(集光レンズ)8が配置さ
れ、左右の各受光素子6,7の前部には外部光遮断用に
格子状に形成されたメカニカルフィルタ9,9を有する
受光用レンズ(集光レンズ)10,11が配置されてい
る。また上述のレーザレーダヘッド2は駆動回路12お
よび受光回路13を備え、このレーザレーダヘッド2は
サーボ機構14で駆動されるターンテーブル(図示せ
ず)上に配設されている。
【0043】時間計測ユニット3は発光素子5用の駆動
回路に対してスタートパルスを発生するパルス発生部1
5と、該スタートパルスにより計時を開始し受光回路1
3からのストップパルスで計時を終了する時間計測部1
6と、各部に電源を供給する電源部17とを有する。
【0044】信号処理ユニット4は、プログラムを格納
するROM18、データを記憶するRAM19、制御手
段としてのCPU20を有し、距離計測部21は上述の
時間計測部16で得られた時間データを基に距離を算出
し、サーボ制御部22は駆動モータ23(サーボモータ
やステップモータで構成)にレーザレーダ指向角指令を
与え、この駆動モータ23によるサーボ機構14の現在
回転角度を駆動モータ23と連動する角度検出手段とし
てのポテンショメータ24で検出し、フィードバック制
御を行なう。さらに上述のCPU20は距離計算部21
で算出された距離(例えば自車と前走車との間の距離)
を距離表示部25に可視表示すると共に、距離が過小で
例えば衝突が予測されるような場合には、これを事前に
防止するために警報手段26を駆動する。
【0045】図1において時間計測ユニット3のパルス
発生部15からレーザレーダヘッド2の駆動回路12に
スタートパルスが出力され、駆動回路12は、このスタ
ートパルスのトリガにより発生素子5を駆動して図2に
示す発光信号(レーザパルス)を発生させる。また上述
のスタートパルスは時間計測部16に与えられ、時間計
測部16の計時を開始する。
【0046】前走車等の反射体で反射したレーザパルス
は受光素子6,7の少なくとも一方により受光され、図
2に示す受光信号を発生し、受光回路13で増幅された
後に、ストップパルスを時間計測部16に出力する。時
間計測部16はパルス発生部15からのスタートパルス
と、受光回路13からのストップパルスとの間の時間間
隔(図2参照)を計測し、時間データとして距離計算部
21に出力する。この距離計測部21は時間データから
前走車との間の距離を演算(測距)する。
【0047】ここで上述のCPU20は自車前方の所定
の角度領域として図3に示すサーチ初期角(θmin )か
らサーチ終了角(θmax )までの間の角度領域θL(例
えば23度)の全エリア内を探査してターゲットAを検
出するスキャンモード手段(図5,図6に示すフローチ
ャートの各ステップS12,S20,S24,S32〜
参照)と、左右の受光素子6,7のうちターゲットAに
近い側の受光素子の光のエネルギが光路差の関係により
強くなる(図2参照)ことを利用して、サーボ機構14
により光学系1および各素子5,6,7を一体的に駆動
させ、左右の受光素子6,7の受光パワーが同一となっ
た時に駆動を停止することで、光学軸を常にターゲット
Aの中心位置に指向させ、図4に示す如く自車前方のタ
ーゲットAを追尾するトラッキング手段(図5、図6に
示すフローチャートの各ステップS9,S14,S1
7,S28,S34,S37,S40,S42参照)
と、所定の条件でスキャンモード(図3参照)とトラッ
キングモード(図4参照)との切替えを行なう切替手段
(図5に示すフローチャートの第1ステップS1参照)
と、上述のスキャンモード手段によるスキャン時に上記
所定の角度領域θL内におけるターゲットAの有無を判
別する第1判別手段(図6に示すフローチャートの第2
7ステップS27参照)と、上述のトラッキングモード
手段でトラッキングしていたターゲットAを見失ったか
否かを判別する第2判別手段(図5に示すフローチャー
トの第5ステップS5におけるNO判定参照)と、上述
のトラッキングモード手段でトラッキングしていたター
ゲットAを検出中か否かを判別する第3判別手段(図5
に示すフローチャートの第5ステップS5におけるYE
S判定参照)と、上述のトラッキングモード手段でのト
ラッキング中において、レーザビーム発信周期に対応す
るデータサンプリング周期(図2参照)後に予測される
ターゲットAの予測位置がレーザムービ角θB (図3参
照)内か否かを判別する第4判別手段(図5に示すフロ
ーチャートのルーチンR1参照)と、上述の第4判別手
段によりレーザビーム角θB 内であると予測された時、
上記所定の角度領域θLより小角θSのスキャンモード
に移行するが、この小角θSのスキャンモードのスキャ
ン回数nを、 n=θB ÷θ(Rp,ω)÷K 但し、θB はレーザビーム角 Rpは1サンプリング周期後に予測されるターゲットA
の距離 ωはターゲットAの角速度 θ(Rp,ω)はターゲットが1サンプリング周期後に
移動する予測角度 Kは定数、に基づいて演算するスキャン回数演算手段
(図5に示すフローチャートの第8ステップS8参照)
と、上述のトラッキングモード手段でのトラッキング中
において、トラッキング対象がリフレクタか否かを判別
する第5判別手段(図5に示すフローチャートの第7ス
テップS7参照)と、を兼ね、所定の条件でスキャンモ
ードとトラッキングモードとの切替制御を実行する。
【0048】このように構成したスキャン式およびトラ
ッキング式融合タイプの障害物検出装置の作用を、図
5,図6に示すフローチャートを参照して以下に詳述す
る。なお、図5図6に示すフローチャートは一連のもの
であるが、図示の便宜上2つの図に分けている。また以
下の説明に用いる各種符号の内容は次の通りである。
【0049】 T…トラッキングまたはトラッキングモード S…スキャンまたはスキャンモード X…観測位置 Y…予測位置 θmin …サーチ初期角 θmax …サーチ終了角 θL…所定の角度領域 θS…小角(小幅スキャン角) θins …指令角度 θex…現行角度 θB …レーザムービ角 Rp…1サンプリング周期後に予測されるターゲットの
距離 ω…ターゲットの角速度 θ(Rp,ω)…ターゲットが1サンプリング周期後に
移動する予測角度 K…定数 n…スキャン回数(但し、小幅スキャン時のみ) 第1ステップS1で、CPU20は処理モードの判定を
実行する。処理モードはトラッキングモードからトラッ
キングモードに移行するT→Tモードと、トラッキング
モードからスキャンモードに移行するT→Sモードと、
スキャンモードからスキャンモードに移行するS→Sモ
ードと、スキャンモードからトラッキングモードに移行
するS→Tモードとの4種類があり、T→Tモード判定
時には第2ステップS2に、S→Tモード判定時には第
16ステップS16に、T→Sモード判定時には第19
ステップS19に、S→Sモード判定時には第22ステ
ップS22にそれぞれ移行するが、初期時においてはT
→Sモードの判定が実行され、第19ステップS19の
処理からスタートする。
【0050】(初期設定)第19ステップS19で、C
PU20はポテンショメータ24からの出力に基づいて
レーザレーダヘッド2の光軸がサーチ初期角θmin また
はサーチ終了角θmax に到達したか否かを判定し、初期
時においては上記光軸が上述の角θmin またはθmax に
到達していないので、NO判定された後に、第12ステ
ップS12に移行する。
【0051】この第12ステップS12で、CPU20
は次モードをT→Sに設定し、次の第13ステップS1
3で、CPU20はレーザビームの指向角をサーチ初期
角θmin またはサーチ終了角θmax に指向するように駆
動モータ23を駆動する。
【0052】この第13ステップS13での処理後、第
1ステップS1にリターンし、この第1ステップS1
で、CPUは処理モード判定を実行する。上述の第12
ステップS12で次モードがT→Sに設定されているの
で、第1ステップS1では処理モードがT→Sであると
判定され、上述の第19ステップS19に移行する。
【0053】このような各ステップS19,S12,S
13,S1での処理の繰返しによりレーザビームの指向
角がサーチ初期角θmin またはサーチ終了角θmax に指
向完了する。なお、以下の説明においては説明の便宜
上、レーザビームの指向角をサーチ初期角θmin に設定
する場合を例示する。以上の処理によりレーザビームの
指向角は図7に矢印aで示す如くサーチ初期状態(サー
チ初期角θmin 参照)にセットされる。
【0054】(スキャン開始)図7に示すようにレーザ
ビームの指向角がサーチ初期角θmin にセットされる
と、上述の第19ステップS19でYES判定されるの
で、図6の第22ステップに移行する。
【0055】この第22ステップS22で、CPU20
は距離を実行し、測距データはRAM19の所定エリア
に記憶され、次の第23ステップS23で、CPU20
は最大指向角か否かを判定する。サーチ初期角θmin か
らスキャンを開始するのでサーチ終了角θmax が最大指
向角となるが、スキャン初期においてはレーザビームの
指向角はサーチ初期角θmin 近傍にあり、この第23ス
テップS23でNO判定され、次の第24ステップS2
4に移行する。
【0056】この第24ステップS24で、CPU20
は次モードをS→Sに設定し、次の第25ステップS2
5で、CPU20はレーザビームの指向角がサーチ初期
角θmin からサーチ終了角θmax に至るように駆動モー
タ23を駆動すると共に、レーザビームを発射する。
【0057】次に第1ステップS1にリターンし、この
第1ステップS1で、CPU20は処理モード判定を実
行する。上述の第24ステップS24で次モードがS→
Sに設定されているので、第1ステップS1では処理モ
ードがS→Sであると判定され、上述の第22ステップ
S22に移行する。
【0058】このような各ステップS22,S23,S
24,S25,S1の処理の繰返しによりレーザビーム
は図7に矢印bで示すように、サーチ初期角θmin から
サーチ終了角θmax までの最大指向角に達し、所定の角
度領域θLのスキャンを行なう。上述の第23ステップ
S23で、レーザビームが最大指向角(この場合はサー
チ終了角θmax )に達したことが判定されると、次の第
26ステップS26に移行する。
【0059】(ターゲット発見時の処理)上述の第26
ステップS26で、CPU20は第22ステップS22
での測距データに基づいて処理優先順位を決定する。例
えば図8に示すように自車に対して近距離(正面位置)
と遠距離(左前方位置)とに2つのターゲットA1,A
2が存在するような場合には近距離(正面位置)側のタ
ーゲットA1を優先処理する。
【0060】この第27ステップS27で、CPU20
は第22ステップS22での測距データに基づいて追随
目標としてのターゲットの有無を判定する。この第27
ステップS27で、ターゲット有りと判定された時に
は、次の第28ステップS28に移行し、この第28ス
テップS28で、CPU20は次モードをS→Tモード
に設定し、次の第29ステップS29でCPU20は発
見目標としてのターゲットA1に向けてモータ23を駆
動した後に、第1ステップS1にリターンする。
【0061】この第1ステップS1で、CPU20は処
理モード判定を実行するが、先の第28ステップS28
で次モードがS→Tモードに選定されているので、第1
ステップS1では処理モードがS→Tモードであると判
定され、次の第16ステップS16に移行する。この第
16ステップS16で、CPU20はレーザビームの現
行角度θexが指令角度θins (図8参照)に達したか否
かを判定し、未到達時(NO判定時)には次の第17ス
テップS17に移行する。
【0062】この第17ステップS17でCPU20は
次モードをS→Tモードに設定し、次の第18ステップ
S18で、CPU20はモータ23を駆動してレーザビ
ームを引き続き指令角度θins 側へ指向処理した後に、
第1ステップS1にリターンする。
【0063】このような各ステップS16,S17,S
18,S1の処理の繰返しによりレーザビームは図8に
Cで示すようにターゲットA1の略中心部に到達するの
で、第16ステップS16では現行角度θexが指令角度
θins が略同等になったことに対応して、YES判定さ
れ、次の第2ステップS2に移行する。
【0064】上述の第2ステップS2で、CPU20は
測距を実行し、測距データをRAM19の所定エリアに
記憶した後に、次の第3ステップS3で、CPU20は
小幅スキャン中か否かを判定する。小幅スキャン中でな
い場合には、次の第4ステップS4に移行し、この第4
ステップS4で、CPU20は距離系の値Rと角度系の
値θとに基づいてターゲットA1としての前走車の予測
位置を計算で求める。
【0065】次に第5ステップS5で、CPU20は計
算で求められた前走車の予測位置Yと実際に観測した観
測位置Xとを比較して、トラッキングにより捕捉してい
るターゲットA1が同一の目標か否かを判定する。観測
位置Xと予測位置Yとが略等しく、同一目標であると判
定された場合には次の第6ステップS6に移行する。
【0066】この第6ステップS6で、CPU20は距
離系の値Rと角度系の値θとに基づいてターゲットA1
の予測フィルタ計算を実行し、次の第7ステップS7
で、CPU20はトラッキングにより捕捉しているター
ゲットA1が前走車か或は路面上に固定設置されたリフ
レクタかの判定を実行する。この第7ステップS7で、
トラッキングにより捕捉しているターゲットA1が前走
車であると判定された場合には次の第8ステップS8に
移行する。この第8ステップS8で、CPU20はn=
θB ÷θ(Rp,ω)÷Kの演算式により小幅スキャン
回数nを求める。
【0067】すなわち、図9に示すようにレーザビーム
角をθB とし、1サンプリング周期後に予測されるター
ゲットA1の距離をRpとし、ターゲットA1の角速度
をωとし、ターゲットA1が1サンプリング周期後に移
動する予測角度をθ(Rp,ω)とし、定数をKとし
て、 n=θB ÷θ(Rp,ω)÷K の演算式により小幅スキャン回数nを求める。この小幅
スキャン回数nはn=0の場合と、n>0の場合とがあ
り、n>0の場合には小幅スキャンモードとなり、n=
0の場合には通常のトラッキングモードとなる。
【0068】またn>0の場合にあっても、小幅スキャ
ン角度θSをターゲットA1中心から左右に均等にスキ
ャンさせる態様、前走車の左側にガードレール等が存在
し、小幅スキャン角度θSをターゲットA1の中心から
右方のみスキャンさせる態様、ターゲットA1中心から
左右にスキャンする角度を左右不均一とする態様、等々
の各種の態様がある。
【0069】次に第9ステップS9で、CPU20は次
モードをT→Tモードに設定(但し、上述のn=0の場
合には通常のトラッキングモードを意味し、n>0の場
合には小幅スキャンモードを意味する)し、次の第10
ステップS10で、CPU20は左右の受光素子6,7
毎の検出距離差が零(換言すれば受光素子6,7の受光
パワーが同一)となるようにレーザビームを指向させた
後に、第1ステップS1にリターンする。
【0070】n=0の場合について述べると、上述の第
1ステップS1で、CPU20は処理モード判定を実行
するが、先の第9ステップS9で次モードがT→Tモー
ドに設定されているので、第2ステップS2に移行し、
以下上述の各ステップS2〜S10,S1の各処理を繰
返して、前走車としてのターゲットA1をトラッキング
により追尾する。
【0071】(ターゲットを見失った時の処理)上述の
トラッキングモード時における第5ステップS5で、観
測位置X≠予測位置Yと判定された時(本来のターゲッ
トA1を見失った時)には次の第11ステップS11に
移行する。この第11ステップS11で、CPU20は
連続して例えば1〜2sec間予測位置を外れて目標を
発見したか否かを判定し、YES判定時には連続して予
測位置を外れて発見された目標が別目標としての割込車
両であると見なして次の第12ステップS12に移行す
る一方、NO判定時には外乱や自車のバンピングと見な
して別の第14ステップS14に移行する。
【0072】上述の第12ステップS12で、CPU2
0は次モードをT→Sモードに設定した後に、次の第1
3ステップS13に移行し、レーザビームをサーチ初期
角θmin またはサーチ終了角θmax の近い方向に指向さ
せ、トラッキングからスキャンモードへのモード切替え
を行なう。一方、上述の第14ステップS14でCPU
20は次モードをT→Tモードに設定し、次の第15ス
テップS15で、CPU20はレーザビームを予測目標
位置に指向させ、トラッキングモードを継続する。
【0073】(リフレクタ誤認時の処理)上述の第7ス
テップS7で、トラッキングモード中に捕捉しているタ
ーゲットが前走車ではなく、路面に設置されているリフ
レクタであると判定された時(YES判定時)には、次
の第20ステップS20に移行する。この第20ステッ
プS20で、CPU20は次モードをT→Sモードに設
定し、次の第21ステップS21で、CPU20はレー
ザビームをサーチ初期角θmin またはサーチ終了角θma
x に指向させ、モードをトラッキングからスキャンモー
ドに切替える。
【0074】(小幅スキャン処理)前述の第8ステップ
S8で、n=θB ÷θ(Rp,ω)÷Kに基づいて演算
された小幅スキャン回数nがn>0の場合、前述の各ス
テップS9,S10,S1,S2を介して第3ステップ
S3に移行すると、この第3ステップS3で、小幅スキ
ャン中か否かの判定が実行され、この場合にはYES判
定され図6の第36ステップS36に移行する。
【0075】この第36ステップS36でCPU20は
小幅スキャン完了か否かを判定し、未完了時には次の第
37ステップS37に移行する一方、完了時には別の第
39ステップS39に移行する。上述の第37ステップ
S37で、CPU20は次モードをT→Tモードすなわ
ち小幅スキャンモードに設定し、次の第38ステップS
38で、CPU20は図10に示すようにレーザビーム
を小幅スキャン角度θSの範囲内でスキャンさせる小幅
スキャンを継続する。
【0076】小幅スキャン完了時には上述の第39ステ
ップS39に移行するので、この第39ステップS39
で、CPU20は優先順位高目標があるか否かを判定す
る。すなわち、図11に示すように現行のトラッキング
ターゲットA1よりも自車に近く、かつ自車正面前方に
割込んだような優先順位が高いトラッキングターゲット
A3が存在するか否かを判定する。
【0077】図11に示すような優先順位高目標として
のターゲットA3が存在しない場合には、次の第42ス
テップS42に移行し、この第42ステップS42で、
CPU20は次モードをT→Tモードに設定し、次の第
43ステップS43で、CPU20は小幅スキャン終了
に対応して現トラッキングターゲットA1を再捕捉すべ
くレーザビームを該ターゲットA1に指向させ、小幅タ
ーゲットをトラッキングモードに切替える。
【0078】一方、図11に示すような優先順位高目標
としてのターゲットA3が存在する場合には、次の第4
0ステップS40に移行し、この第40ステップS40
で、CPU20は次モードをS→Tモードに設定し、次
の第41ステップS41で、CPU20は発見された優
先順位高目標としてのターゲットA3にレーザビームが
指向すべくモータ23を駆動して、上述のターゲットA
3を捕捉する。
【0079】(自車前方に追随目標がいない時の処理)
上述の第27ステップS27で自車前方に追随目標とし
てのターゲットが存在しないと判定された場合には、次
の第30ステップS30に移行する。この第30ステッ
プS30で、CPU20はターゲットを検出できなかっ
た連続時間つまり連続不検出時間を計測する。次に第3
1ステップS31で、CPU20は一定時間たとえば1
0sec以上ターゲットが検出できなかったか否かを判
定し、NO判定時には次の第32ステップS32に移行
する一方、YES判定時には別の第34ステップS34
に移行する。
【0080】上述の第32ステップS32で、CPU2
0は次モードをS→Sモードに設定し、次の第33ステ
ップS33で、CPU20はレーザビームでサーチ初期
角θmin からサーチ終了角θmax の間をスキャニングす
べく、スキャンモードを維持する。
【0081】一方、上述の第34ステップS34では、
一定時間以上ターゲットを検出できなかったことに対応
して、次モードをS→Tモード(但し、この場合のTは
自車正面前方をトラッキングすることを意味する。)に
設定し、次の第35ステップS35で、CPU20は自
車の真正面方向へのビーム角を指令して、自車の前方の
みをトラッキングして、本来存在するであろうターゲッ
トを捕捉すべく、スキャンモードを真正面方向のトラッ
キングモードに切替える。
【0082】以上要するに、図12にクレーム対応図で
示すように、発信手段(発光素子5参照)はレーザビー
ムを発信し、この発信手段から発信されたレーザビーム
はターゲットに当って、反射レーザビーム(いわゆるエ
コー)として受信手段(受光素子6,7参照)により受
信される。
【0083】一方、上述のスキャンモード手段(各ステ
ップS12,S20,S24,S32参照)は自車前方
の所定の角度領域(例えば開き角23度の領域θL参
照)を探査してターゲットを検出し、また上述のトラッ
キングモード手段(各ステップS9,S14,S17,
S28,S34,S37,S40,S42参照)は自車
前方のターゲットを追尾するが、切替手段(第1ステッ
プS1参照)は所定の条件に基づいて上述の両手段を介
してスキャンモードとトラッキングモードとの切替を行
なう。
【0084】このように所定の条件においてスキャンモ
ードとトラッキングモードとを切替えることにより、ス
キャン式とトラッキング式との双方の利点を兼ね備える
ことができ、従来の単にトラッキング式レーダとして用
いるものと比較してデータのサンプルレートを向上させ
ることができ、特にトラッキング時には同一でないター
ゲット(非同一ターゲット)を同一化することを防止す
ることができ、スキャン時には自車前方への割込みを早
期に捕捉することができる効果がある。
【0085】また、第1判別手段(第27ステップS2
7参照)は上述のスキャンモード手段によるスキャン時
に所定の角度領域θL内におけるターゲットの有無を判
別し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該第
1判別手段によるターゲット未検出時にスキャンモード
を維持する。このようにスキャンモード時に所定の角度
領域θL内でターゲットが検出されてない場合に、スキ
ャンモードを維持するので、ターゲットを早期検出する
ことができる効果がある。
【0086】さらに、第1判別手段(第27ステップS
27参照)は上述のスキャンモード手段によるスキャン
時に所定の角度領域θL内におけるターゲットの有無を
判別し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該
第1判別手段でターゲットが検出された後に、スキャン
モードからトラッキングモードに移行する。このためト
ラッキング時の少ないデータ量でターゲット中心を正確
に追尾することができる効果がある。
【0087】さらにまた、上述の第2判別手段(第5ス
テップS5のNO判定参照)はトラッキングモード手段
でトラッキングしていたターゲットを見失ったか否かを
判別し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該
第2判別手段によるターゲットロスト判別時(見失った
時)スキャンモードに移行する。
【0088】このようにトラッキング中にターゲットを
見失った場合、例えば路面条件その他の影響により自車
がバンピングする等によりターゲットを見失ったような
場合、トラッキングモードからスキャンモードに移行す
るので、一旦見失ったターゲットを早期に探査検出する
ことができる効果がある。
【0089】加えて、上述の第3判別手段(第5ステッ
プS5のYES判定参照)はトラッキングモード手段で
トラッキングしていたターゲットを検出中か否かを判別
し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該第3
判別手段によるターゲット検出時にトラッキングモード
を維持する。このようにトラキング中にターゲットを良
好に検出している場合には、トラッキングモードを維持
するので、現時点で不要なスキャン操作を行なうことな
く、ターゲット中心を正確に追尾維持することができる
効果がある。
【0090】しかも、第1判別手段(第27ステップS
27参照)は上述のスキャンモード手段によるスキャン
時に所定の角度領域θL内におけるターゲットの有無を
判別し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該
第1判別手段によるターゲット検出時に所定周期で自車
前方をトラッキングする。
【0091】このように、スキャンモード時に上述の所
定の角度領域θL内で本来自車の前方にターゲットが存
在するにもかかわらず何等かの原因によりターゲットが
検出されないような場合に、上記所定周期で自車前方を
集中的にトラッキングするので、ターゲットを早期に検
出することができる効果がある。
【0092】また、上述の第4判別手段(図5のルーチ
ンR1参照)は、トラッキングモード手段でのトラッキ
ング中において、レーザビーム発信周期に対応するデー
タサンプリング周期(図2参照)後に予測されるターゲ
ットの予測位置がレーザビーム角θB (図9参照)内か
否かを判別し、上述の切替手段(第1ステップS1参
照)は該第4判別手段によるレーザビーム角θB 内判定
時に、上記所定の角度領域θLより小角θSのスキャン
モード(小幅スキャンモード)に移行する。
【0093】すなわち、ターゲットと自車との相対変化
関係が僅少で、トラッキングを一時中止して小角θSの
スキャンモードに移行しても支障がなく、小角θSのス
キャンモードが実行できる余裕時間があるような場合
に、トラッキングモードから小角θSのスキャンモード
に移行することで、上述の余裕時間を有効利用しつつ、
データ過剰を解消して、障害物検出範囲を通常のトラッ
キングモードに対して小角θSのスキャン角度まで拡大
することができる効果がある。
【0094】さらに、上述のスキャン回数演算手段(第
8ステップS8参照)はn=θB ÷θ(Rp,ω)÷K
の演算式に基づいてスキャン回数nを求めるので、小角
θSのスキャンが許容されるスキャン回数nを適正に選
定することができる効果がある。
【0095】さらにまた、上述の第5判別手段(第7ス
テップS7参照)は、トラッキングモード手段でのトラ
ッキング中において、トラッキング対象がリフレクタか
否かを判別する。つまりリフレクタを誤認したか否かを
判定し、上述の切替手段(第1ステップS1参照)は該
第5判別手段によるリフレクタ誤認時にトラッキングモ
ードからスキャンモードに切替える。
【0096】このように、路上に設置され移動速度が零
のリフレクタ(反射鏡)をターゲットと誤認した場合に
は、トラッキングモードからスキャンモードに切替える
ことで、該スキャンモードによる探査でもって、本来の
ターゲット(前走車)を再捕捉することができる効果が
ある。
【0097】この発明の構成と上述の実施例との対応に
おいて、この発明の発信手段は、実施例の発光素子5に
対応し、以下同様に、受信手段は、左右の受光素子6,
7に対応し、スキャンモード手段は、CPU20制御に
よる各ステップS12,S20,S24,S32に対応
し、トラッキングモード手段は、各ステップS9,S1
4,S17,S28,S34,S37,S40,S42
に対応し、切替手段は、第1ステップS1に対応し、第
1判別手段は、第27ステップS27に対応し、第2判
別手段は、第5ステップS5のNO判定に対応し、第3
判別手段は、第5ステップS5のYES判定に対応し、
第4判別手段は、ルーチンR1に対応し、第5判別手段
は、第7ステップS7に対応し、スキャン回数演算手段
は、第8ステップS8に対応するも、この発明は、上述
の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の障害物検出装置を示すブロック図。
【図2】発光信号および受光信号を示すタイムチャー
ト。
【図3】スキャンモードの説明図。
【図4】トラッキングモードの説明図。
【図5】両モードの切替処理を示すフローチャート。
【図6】図5に続くフローチャート。
【図7】スキャン開始時の説明図。
【図8】ターゲット検出時の説明図。
【図9】スキャン回数演算時の説明図。
【図10】小幅スキャンモードの説明図。
【図11】優先順位高目標発見時の説明図。
【図12】クレーム対応図。
【図13】従来の障害物検出装置を示す斜視図。
【符号の説明】
5…発光素子 6,7…受光素子 S1…切替手段 S5のNO判定…第2判別手段 S5のYES判定…第3判別手段 S7…第5判別手段 S8…スキャン回数演算手段 S12,S20,S24,S32…スキャンモード手段 S9,S14,S17,S28,S34,S37,S4
0,S42…トラッキングモード手段 S27…第1判別手段 R1…第4判別手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザビームを発信する発信手段と、ター
    ゲットから反射されるレーザビームを受信する受信手段
    とを有する障害物検出装置であって、自車前方の所定の
    角度領域を探査してターゲットを検出するスキャンモー
    ド手段と、自車前方のターゲットを追尾するトラッキン
    グモード手段と、所定の条件でスキャンモードとトラッ
    キングモードとの切替えを行なう切替手段とを備えた障
    害物検出装置。
  2. 【請求項2】上記スキャンモード手段によるスキャン時
    に上記所定の角度領域内におけるターゲットの有無を判
    別する第1判別手段を備え、上記切替手段は上記第1判
    別手段によるターゲット未検出時にスキャンモードを維
    持する請求項1記載の障害物検出装置。
  3. 【請求項3】上記切替手段は上記第1判別手段によるタ
    ーゲット検出後にスキャンモードからトラッキングモー
    ドに移行する請求項2記載の障害物検出装置。
  4. 【請求項4】上記トラッキングモード手段でトラッキン
    グしていたターゲットを見失ったか否かを判別する第2
    判別手段を備え、上記切替手段は上記第2判別手段によ
    るターゲットロスト判別時にスキャンモードに移行する
    請求項1記載の障害物検出装置。
  5. 【請求項5】上記トラッキングモード手段でトラッキン
    グしていたターゲットを検出中か否かを判別する第3判
    別手段を備え、上記切替手段は上記第3判別手段による
    ターゲット検出時にトラッキングモードを維持する請求
    項1記載の障害物検出装置。
  6. 【請求項6】上記切替手段は上記第1判別手段によるタ
    ーゲット未検出時に所定周期で自車前方をトラッキング
    する請求項2記載の障害物検出装置。
  7. 【請求項7】上記トラッキングモード手段でのトラッキ
    ング中において、レーザビーム発信周期に対応するデー
    タサンプリング周期後に予測されるターゲットの予測位
    置がレーザビーム角内か否かを判別する第4判別手段を
    備え、上記切替手段は第4判別手段によるレーザビーム
    角内判定時に、上記所定の角度領域より小角のスキャン
    モードに移行する請求項1記載の障害物検出手段。
  8. 【請求項8】上記小角のスキャンモードのスキャン回数
    を演算するスキャン回数演算手段を設け、上記スキャン
    回数nは、レーザビーム角をθB とし、1サンプリング
    周期後に予測されるターゲットの距離をRpとし、ター
    ゲット角速度をωとし、ターゲットが1サンプリング周
    期後に移動する予測角度をθ(Rp,ω)とし、定数を
    Kとするとき、 n=θB ÷θ(Rp,ω)÷K で求められる請求項7記載の障害物検出装置。
  9. 【請求項9】上記トラッキングモード手段でのトラッキ
    ング中において、トラッキング対象がリフレクタか否か
    を判別する第5判別手段を備え、上記切替手段は上記第
    5判別手段によるリフレクタ誤認時にトラッキングモー
    ドからスキャンモードに切替える請求項1記載の障害物
    検出装置。
JP6225801A 1994-08-25 1994-08-25 障害物検出装置 Pending JPH0862333A (ja)

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