JP4423951B2 - 測距機能付ledランプ装置 - Google Patents

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本発明は、ヘッドランプ自体にレーダ機能を持たせ、低コストで精度の高い車間距離測定を可能とした測距機能付LEDランプ装置に関する。
前後に位置する走行車の車間を後続車において測距するために使用される従来の車間距離測定レーダとして、例えば特開平5−11050号公報に開示されている技術がある。
本従来例は、自動車両に向けてレーザ光信号を投射し、該信号の目標車両による反射光信号を受信して、信号の投射時から反射光信号の受信までの時間を測定することによって、目標車両までの距離を知るようにした車間距離測定レーダにおいて、ヘッドランプバルブを内装するヘッドランプケース内に、レーザ発光部とレーザ受光部を組込み、さらにそのヘッドランプケースの前面に、レーザ光信号が透過する前照灯レンズの一部表面および裏面に表裏両面が平行である平面部を形成した構造を備えるものである。
このように、レーザビーム透過部に平面部を形成することにより、該平面部を透過するレーザビームが拡散されることなく所定の目標物に照射され、結果として、透過率を低下させることなくレーザビームを目標物へ照射して、測定精度の高い車間距離測定を実現するものである。
特開平5−11050号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術においては、ヘッドランプバルブを内装するヘッドランプケース内にレーザ発光部とレーザ受光部を組込む構造となっており、ヘッドランプ内にレーザレーダを内蔵する構成であるため、ヘッドランプの形状が特異なものになり、車体デザイン上の制約となることがあった。
また、ヘッドランプにレーザレーダの部品を追加する構成であるため、コストアップにつながるという問題点もあった。 本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、照明用のLEDランプをパルス動作させてその反射光を観測することで、ヘッドランプ自体にレーダ機能を持たせ、低コストで精度の高い車間距離測定を可能とした測距機能付LEDランプ装置を提供することにある。
上記目的を解決するため、本発明は、複数個の発光ダイオード(以下LEDという)を有する自動車用ランプと、前記LEDを測距用にパルス発光させるLED駆動制御手段と、前記LEDから送出されたパルス光の反射光を受光する受光手段と、前記パルス発光させてから該パルス光の反射光を受光するまでの時間差に基づき反射物標までの距離を検出する信号処理手段とを備え、前記LED駆動制御手段は、近距離に物標が検出されないときには、同時にパルス発光させるLEDの個数を増やすことを特徴とする。
本発明に係る測距機能付LEDランプ装置では、LEDランプ装置にLEDの発光制御を行うLED駆動制御部を設け、LEDをパルス発光させて、反射してくるパルス信号を検出することで、反射物標までの距離を検出するので、従来のようにヘッドランプ等にレーザレーダの部品を追加することなく、低コストで車間距離測定機能を実現することができる。
以下、本発明の測距機能付LEDランプ装置の実施例について、〔第1実施例〕、〔第2実施例〕、〔第3実施例〕、〔第4実施例〕の順に図面を参照して詳細に説明する。なお、レーダ装置としては、赤外光を用いるレーザレーダや電磁波を用いる電波レーダなどがある。また、レーダ方式には、短時間のパルス信号を送信し、物標に反射して戻ってきたパルス信号を受信するまでの時間を測定して距離を算出するパルス方式や、三角波で周波数変調や振幅変調した連続波を送信し、反射信号の周波数変位や位相変位により距離を算出するCW方式がある。以下では、LEDランプを用いたパルス方式のレーダ装置について説明する。
〔第1実施例〕
図1は本発明の第1実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。図1において、本実施例の測距機能付LEDランプ装置は、自動車用ランプ(LEDヘッドランプ)を兼ねた信号送出部2と、信号受信部3と、信号処理部4とを備えて構成されている。 まず、信号送出部2は、照明用のLED群7と、該LED群7の発光を制御するLED駆動制御部21とを備えた構成である。LED群7は特許請求の範囲にいう自動車用ランプに該当する。LED群7のLEDの個数は、図1では6個となっているが、任意の個数で良く限定されない。
また、LED駆動制御部21は、LEDランプ装置を照明として機能させるか否かを指示するライトON/OFF信号に基づき、照明として機能させる指示の場合には所定時間連続してLED群7による光照射を行わせ、また、信号処理部4からのパルス発光命令に基づき、LED群7から短パルス光を間欠送信させるように、LED群7の発光を制御する。なお、所定時間連続してLED群7の光照射を行うランプ照明期間(ランプ点灯期間)と、LED群7から短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間(距離観測期間)とは、互いに重複しない時間分割された期間である。最近では、ヘッドランプ等に複数個のLEDランプを使用するものが開発されており、従来のヘッドランプバルブと違って発光の応答性がよく、該LEDランプでレーダ装置に使用するような数百マイクロ秒の短パルス光を発生させることができる。
次に、信号受信部3は、特許請求の範囲にいう受光手段に該当し、光学レンズ9と、フォトダイオード8と、STC(Sensitivity Time Control)アンプ等を含む信号増幅器31とを備えた構成である。
さらに、信号処理部4は、特許請求の範囲にいう信号処理手段に該当し、送信トリガ発生部41と、距離検出部42と、先行車認識ロジック部43とを備えた構成である。信号処理部4は、具体的にはCPU、ROM,RAMなどで実現され、信号処理部4内の各部は、CPU上で実行されるプログラムおよびCPU周辺の回路等で具体化されることになる。
まず、送信トリガ発生部41はLED駆動制御部21に対してパルス発光命令を出力する。また、距離検出部42は物標までの距離を検出するが、距離検出部42による距離の検出は、信号送出部2のLED駆動制御部21に対して短パルス光を送出させる発光命令を送信トリガ発生部41が送出してから、信号受信部3のフォトダイオード8において物標に反射して戻ってきたレーザ光を受光し、受光した信号が信号処理部4に送られてくるまでの時間差に基づいて算出する。このときに回路内の信号送受信の遅延時間を考慮に入れた補正が行われる。
さらに、先行車認識ロジック部43は、距離検出部42により検出された距離情報に基づき、車両認識ロジックなどを用いて先行車の同定を行う。なお、得られた先行車情報や障害物情報などは、先行車までの距離が設定車間距離となるように先行車追従制御を行うACCコントローラ(Adaptive Cruise Control)などに送信される。
次に、本実施例の測距機能付LEDランプ装置の具体的動作、即ちLEDランプ装置による測距方法について説明する。
図2は本実施例の測距機能付LEDランプ装置における各部信号のタイミングチャートであり、図2(a)はLED群7から短パルス光を送出させるために送信トリガ発生部41から送出されるトリガ信号を、図2(b)はLED群7に印加される発光パルスを、図2(c)はLED群7から送出される送信信号(短パルス光)を、図2(d)はフォトダイオード8が反射光を受光したときの受信信号をそれぞれ示す。
短パルス光を送出させるために、送信トリガ発生部41からトリガ信号が信号送信部2に送られると、信号送信部2のLED駆動制御部21は、トリガ信号の立ち上がりに同期してパルス幅τの発光パルス信号をLED群7に送信し、LED群7では発光パルス信号に基づいて短パルス光を前方物標に向けて送出する。送出された短パルス光は物標で反射して、信号受信部3の光学レンズ9を通してフォトダイオード8で受光される。短パルス光を送出してから反射光が受光されるまでの時間をΔt、光速をCとすると、測距機能付LEDランプ装置と物標までの距離Dは次式(1)にて算出される。
(数1)
D=C・Δt/2 … (1)
実際の距離算出に際しては、回路遅延などにより生じる計測距離の誤差を考慮し、誤差を補正して物標までの距離を算出する。
次に、図3は、自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用していないランプ消灯時(図3(a))と、照明として利用しているランプ点灯時(図3(b))とにおける反射信号観測期間とランプ照明期間の関係を説明するタイムチャートである。
例えば、昼間などには自動車用ランプをOFFするが、このような場合には、図3(a)に示すように、LED群7から短パルス光を間欠送信して反射信号を観測する測距動作だけ行っている。この場合、LED群7のパルス発光を100[nsec]程度として、LED群7を発光させない期間を長くすることで、パルス発光動作を周囲に感じさせないようにしている。
一方、夜間などには自動車用ランプをONするが、このような場合には、図3(b)に示すように、自動車用ランプとしての機能を満足させるために、所定時間連続して光を照射するランプ照明期間と、短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間とを、互いに重複しない時間分割された期間としてLED群7の発光制御を行っている。この場合、反射信号観測期間を1[μsec]程度、ランプ照明期間を10[msec]程度として、ランプ照明期間を反射信号観測期間と比較して十分に長いものとすることで、照明と測距動作を両立させている。
なお、信号受信部3のフォトダイオード8は、照明や日射などの連続して入射する光も感知するが、フォトダイオード8直後の信号伝送線路に適切な容量のコンデンサを直列に挿入することで、それら定常光などのDC成分を除去しつつ、測距用のパルス光の高周波信号成分を検出することができるようになる。
また、送信光がレドームなどで反射や散乱して受光回路に入射した場合でも、受光回路が飽和しないように、信号増幅部31内にSTCアンプを設置して、発光直後の信号増幅率を低下させる手法を用いて対策している。
以上説明したように、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、複数個のLED7を備えた自動車用ランプと、LED群7を測距用にパルス発光させるLED駆動制御部21と、LED群7から送出されたパルス光の反射光を受光する信号受信部3と、パルス発光させてから該パルス光の反射光を受光するまでの時間差に基づき反射物標までの距離を検出する信号処理部4と、を備えた構成とし、LED群7をパルス発光させて、反射してくるパルス信号を検出することで、反射物標までの距離を検出するので、従来のようにヘッドランプ等にレーザレーダの部品を追加することなく、低コストで車間距離測定機能を実現することができる(請求項1の効果)。
また、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、LED駆動制御部21により、自動車用ランプ(LED群7)を照明として用いる状態では、所定時間連続して光を照射するランプ照明期間(ランプ点灯期間)と、短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間(距離観測期間)とを、互いに重複しない時間分割された期間としてLED群7の発光制御を行うので、自動車用ランプを常時点灯させる状態においても、自動車用ランプの照明機能と測距機能とを両立させることができる(請求項2の効果)。
〔第2実施例〕
次に、図4は本発明の第2実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。図4において、本実施例の測距機能付LEDランプ装置は、信号送出部2aと、信号受信部3と、信号処理部4とを備えて構成されている。信号受信部3および信号処理部4については、第1実施例と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
信号送出部2aは、照明用のLED群7と、該LED群7の発光を制御するLED駆動制御部21aと、発光させるLED数を切り替える発光LED切替部22とを備えた構成である。LED群7は6個のLEDで構成され、それぞれ2個ずつの第1,第2,第3のLED群に分けられている。LED群7のLED個数を6個とし、3つのLED群に分けた構成としているが、あくまで例示であって、任意のLED個数、任意の群数として良く限定されるものではない。
また、LED駆動制御部21aは、LEDランプ装置を照明として機能させるか否かを指示するライトON/OFF信号に基づき、照明として機能させる指示の場合には所定時間連続してLED群7による光照射を行わせ、また、信号処理部4からのパルス発光命令に基づき、LED群7から短パルス光を間欠送信させるように、LED群7の発光を制御する。なお、所定時間連続してLED群7の光照射を行うランプ照明期間(ランプ点灯期間)と、LED群7から短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間(距離観測期間)とは、互いに重複しない時間分割された期間である。
さらに、発光LED切替部22は、信号処理部4の測距結果に応じて短パルス光を発光させるLED数を切り替える。近距離に反射物標が存在する状況においては、全LEDをパルス発光させると、信号受信部3で検出される受信信号が飽和してしまって、距離検出に誤差が生じる場合がある。そこで、信号送出部2a内部に数段階のスイッチ回路を設けて、同時に発光するLEDの個数を段階的に増減させるのである。
次に、本実施例の測距機能付LEDランプ装置の具体的動作、即ちLEDランプ装置による測距方法について説明する。
図5は、自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用している際に、測距用に短パルス光を発光させているLED群の動作(図5(a))と、短パルス光を発光せず照明としてのみ利用しているLED群の動作(図5(b))を説明するタイムチャートである。
上述のように、距離に反射物標が存在する状況においては、受信信号が飽和するという不具合が発生することがあることから、信号処理部4において、受信信号が飽和していると判断した場合には、短パルス光を発光するLED数を少なくするように、信号処理部4の距離検出部42から信号送出部2aの発光LED切替部22に対してLED個数切替信号を送出する。
自動車用ランプをONしている場合には、測距用に短パルス光を発光させているLED群は、図5(a)に示すように、所定時間連続して光を照射するランプ照明期間と、短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間とを、時間分割して発光制御が行われている。なお、LEDの短パルス光の発光時間、反射信号観測期間およびランプ照明期間については第1実施例と同様である。
一方、短パルス光を発光せず照明としてのみ利用しているLED群については、図5(b)に示すように、反射信号観測期間に消灯させて、パルス発光しないLED群の発光が測距に影響が出ないようにしている。
また、信号処理部4において、受信信号が小さい、或いは、受信信号が検出できないと判断された場合には、短パルス光を発光するLED数を多くするように、距離検出部42から発光LED切替部22に対してLED個数切替信号を送出する。
以上説明したように、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、近距離に物標が検出されないときには、同時にパルス発光させるLEDの個数を増やすので、送信する短パルス光の輝度を大きくして遠距離検知性能を向上させることができる(請求項の効果)。
また、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、近距離に物標を検知しているときには、同時にパルス発光するLEDの個数を減らすので、送信する短パルス光の輝度を小さくして、受信信号の飽和を防止することができる(請求項の効果)。
〔第3実施例〕
次に、図6は本発明の第3実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。図6において、本実施例の測距機能付LEDランプ装置は、信号送出部2bと、信号受信部3と、信号処理部4とを備えて構成されている。信号受信部3および信号処理部4については、第1実施例と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。 信号送出部2bは、照明用のLED群7と、該LED群7の発光を制御するLED駆動制御部21bと、LED群7の内の右方LED群の発光を制御する右方LED駆動部23と、LED群7の内の中央LED群の発光を制御する中央LED駆動部24と、LED群7の内の左方LED群の発光を制御する左方LED駆動部25と、を備えた構成である。
LED群7は6個のLEDで構成され、それぞれ2個ずつの右方LED群、中央LED群および左方LED群に分けられている。LED群7のLED個数を6個とし、3方向のLED群に分けた構成としているが、あくまで例示であって、任意のLED個数、任意の方向数として良く限定されるものではない。
また、LED駆動制御部21bは、LEDランプ装置を照明として機能させるか否かを指示するライトON/OFF信号に基づき、照明として機能させる指示の場合には所定時間連続してLED群7による光照射を行わせ、また、信号処理部4からのパルス発光命令に基づき、3方向のLED群から順次短パルス光を間欠送信させるように、右方LED駆動部23、中央LED駆動部24および左方LED駆動部25に対して指示を与える。なお、何れの方向に対して現在短パルス光を発光しているかを信号処理部4に対して知らせるために、先行車認識ロジック部43に対してLED発光方向情報が出力されている。また、所定時間連続してLED群7の光照射を行うランプ照明期間(ランプ点灯期間)と、LED群7から短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間(距離観測期間)とは、互いに重複しない時間分割された期間である。
さらに、右方LED駆動部23、中央LED駆動部24および左方LED駆動部25は、LED駆動制御部21bからの指示に基づき、それぞれ右方LED群、中央LED群および左方LED群から光照射並びに短パルス光の間欠送信を行うように制御する。
次に、本実施例の測距機能付LEDランプ装置の具体的動作、即ちLEDランプ装置による測距方法について説明する。
図7は、自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用している際に、右方LED群の動作(図7(a))と、中央LED群の動作(図7(b))と、左方LED群の動作(図7(c))をそれぞれ説明するタイムチャートである。
本実施例では、図7に示すように、観測期間と照射期間とを交互に行いながら、タイミングT31では右方LED群のみから短パルス光が発光され、タイミングT34では中央LED群のみから短パルス光が発光され、さらにタイミングT37では左方LED群のみから短パルス光が発光され、右方→中央→左方と順次短パルス光の照射方向を切り替えながらパルス発光させて、物標までの距離を検出している。このように測距を行うことで、反射物標の方位が検出できるようになる。
以上説明したように、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、LED群7を、任意の個数(2個)毎に異なる照射角度(右方、中央、左方)を持つ複数(3つ)のLED群に分割し、LED駆動制御部21bにより、各方向のLED群毎に順番にパルス発光させ、信号処理部4により、それぞれの照射角度における反射物標の距離観測を行うこととしたので、方位毎の測距動作を行うことができ、反射物標の方位を検出することができる(請求項の効果)。
なお、本実施例では、右方、中央、左方と3方向に分けたが、さらに細分化させることで方位の検出精度を向上させることができる。また、近距離に物標が検出されない場合においては、短パルス光を発光させるLEDを、すべて同時に発光させることで、遠距離検知性能を向上させることもできる。
〔第4実施例〕
次に、図8は本発明の第4実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。図8において、本実施例の測距機能付LEDランプ装置は、信号送出部2cと、信号受信部3と、信号処理部4とを備えて構成されている。信号受信部3および信号処理部4については、第1実施例と同様の構成であるため詳細な説明を省略する。
信号送出部2cは、照明用のLED群7と、該LED群7の発光を制御するLED駆動制御部21cと、LED群7の内のハイビーム用LED群の発光を制御するハイビームLED駆動部26と、LED群7の内のロービーム用LED群の発光を制御するロービームLED駆動部27と、を備えた構成である。
LED群7は6個のLEDで構成され、それぞれ3個ずつのハイビーム用LED群およびロービーム用LED群に分けられている。LED群7のLED個数を6個とし、3個ずつのLED群に分けた構成としているが、あくまで例示であって、任意のLED個数として良く限定されるものではない。
また、LED駆動制御部21cは、LEDランプ装置を照明として機能させるか否かを指示するライトON/OFF信号に基づき、照明として機能させる指示の場合には所定時間連続してハイビーム用LED群またはロービーム用LED群による光照射を行わせ、また、信号処理部4からのパルス発光命令に基づき、ハイビーム用LED群から短パルス光を間欠送信させるように、ハイビームLED駆動部26およびロービームLED駆動部27に対して指示を与える。なお、所定時間連続してLED群7の光照射を行うランプ照明期間(ランプ点灯期間)と、ハイビーム用LED群から短パルス光を間欠送信する反射信号観測期間(距離観測期間)とは、互いに重複しない時間分割された期間である。
さらに、ハイビームLED駆動部26およびロービームLED駆動部27は、LED駆動制御部21cからの指示に基づき、それぞれハイビーム用LED群から光照射並びに短パルス光の間欠送信を行うように、また、ロービーム用LED群から光照射を行うように制御する。以上の構成により、本実施例では、測距用として使用するのは水平照射に近いハイビーム用LED群を使用し、ロービーム用LED群は照明用動作のみを行うこととしている。
次に、本実施例の測距機能付LEDランプ装置の具体的動作、即ちLEDランプ装置による測距方法について説明する。
図9は、ロービーム用LED群を照明として利用している際のロービーム用LED群の動作(図9(a))と、ハイビーム用LED群の動作(図9(b))をそれぞれ説明するタイムチャート、並びに、ハイビーム用LED群を照明として利用している際のハイビーム用LED群の動作(図9(c))を説明するタイムチャートである。
ロービーム用LED群を照明として利用している際には、図9(a)および(b)に示すように、ハイビーム用LED群で測距している期間では、安定した測距を行うためにロービーム用LED群を一時的に消灯させている。これにより、ロービーム用LED群を照明として利用した場合でも、ロービーム用LED群の光が測距動作に影響を与えないようにすることができ、安定した測距が可能となる。
また、ハイビーム用LED群を照明として利用している際のハイビーム用LED群の動作については、図9(c)に示すように、第1実施例の照明利用時の動作(図3(b)参照)と同様である。
以上説明したように、本実施例の測距機能付LEDランプ装置では、自動車用ランプにハイビーム用LED群およびロービーム用LED群を備えた構成とし、ハイビーム用LED群が照明として使用されていない場合には、該ハイビーム用LED群を常時測距用としてパルス発光させ、ハイビーム用LED群から測距用にパルス発光させている時に、ロービーム用LED群を消灯するように制御する。つまり、車両の前照灯に使用する場合には、より水平光に近いハイビーム用LED群を測距用としてパルス発光動作を行うようにして、ロービーム用LED群については、ハイビーム用LED群の測距動作期間中はライトのON/OFFに寄らず発光を停止するようにすることで、ロービーム用LED群点灯時においても、安定して測距することが可能になる(請求項の効果)。
以上説明した第1実施例から第4実施例の測距機能付LEDランプ装置では、自動車用ランプを前照灯として説明を行ったが、前照灯に限定されることなく、左右ウィンカー部や後部ブレーキランプ部、後退時のバックランプ部にも適用することができる。その場合、割り込み車両などの自車線に侵入してくる物標の検出や、後退時の障害物検出も可能になり、車両周囲の物標検出ができるようになる(請求項の効果)。
本発明の第1実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。 実施例の測距機能付LEDランプ装置における各部信号のタイミングチャートである。 自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用していないランプ消灯時(図3(a))と、照明として利用しているランプ点灯時(図3(b))とにおける反射信号観測期間とランプ照明期間の関係を説明するタイムチャートである。 本発明の第2実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。 自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用している際に、測距用に短パルス光を発光させているLED群の動作(図5(a))と、短パルス光を発光せず照明としてのみ利用しているLED群の動作(図5(b))を説明するタイムチャートである。 本発明の第3実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。 自動車用ランプ(LED群7)を照明として利用している際に、右方LED群の動作(図7(a))と、中央LED群の動作(図7(b))と、左方LED群の動作(図7(c))をそれぞれ説明するタイムチャートである。 本発明の第4実施例に係る測距機能付LEDランプ装置の構成図である。 ロービーム用LED群を照明として利用している際のロービーム用LED群の動作(図9(a))と、ハイビーム用LED群の動作(図9(b))をそれぞれ説明するタイムチャート、並びに、ハイビーム用LED群を照明として利用している際のハイビーム用LED群の動作(図9(c))を説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 レーダ装置
2,2a,2b,2c 信号送出部
3 信号受信部(受光手段)
4 信号処理部
7 LED(発光ダイオード)(自動車用ランプ)
8 フォトダイオード
9 光学レンズ
21,21a,21b,21c LED駆動制御部
22 発光LED切替部
23 右方LED駆動部
24 中央LED駆動部
25 左方LED駆動部
26 ハイビームLED駆動部
27 ロービームLED駆動部
31 信号増幅器41 送信トリガ発生部
42 距離検出部43 先行車認識ロジック部

Claims (7)

  1. 複数個の発光ダイオード(以下LEDという)を有する自動車用ランプと、
    前記LEDを測距用にパルス発光させるLED駆動制御手段と、
    前記LEDから送出されたパルス光の反射光を受光する受光手段と、
    前記パルス発光させてから該パルス光の反射光を受光するまでの時間差に基づき反射物標までの距離を検出する信号処理手段とを有し、
    前記LED駆動制御手段は、近距離に物標が検出されないときには、同時にパルス発光させるLEDの個数を増やす
    ことを特徴とする測距機能付LEDランプ装置。
  2. 前記LED駆動制御手段は、前記自動車用ランプを照明として用いる状態では、所定時間連続して光を照射するランプ点灯期間と、短パルス光を間欠送信する距離観測期間とを、互いに重複しない時間分割された期間として前記LEDの発光制御を行うことを特徴とする請求項1記載の測距機能付LEDランプ装置。
  3. 前記LED駆動制御手段は、近距離に物標を検知しているときには、同時にパルス発光するLEDの個数を減らすことを特徴とする請求項1または請求項2記載の測距機能付LEDランプ装置。
  4. 前記複数個のLEDは、任意の個数毎に異なる照射角度を持つ複数のLED群に分割されており、
    前記LED駆動制御手段は、前記LED群毎に順番にパルス発光させて、
    前記信号処理手段は、それぞれの照射角度における反射物標の距離観測を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の測距機能付LEDランプ装置。
  5. 前記自動車用ランプは、ハイビーム用LEDと、ロービーム用LEDと、を有し、
    前記LED駆動制御手段は、前記ハイビーム用LEDが照明として使用されていない場合には、該ハイビーム用LEDを常時測距用としてパルス発光させることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の測距機能付LEDランプ装置。
  6. 前記自動車用ランプは、ハイビーム用LEDと、ロービーム用LEDと、を有し、
    前記LED駆動制御手段は、前記ハイビーム用LEDから測距用にパルス発光させている時に、前記ロービーム用LEDを消灯するように制御することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の測距機能付LEDランプ装置。
  7. 前記測距機能付LEDランプ装置は、前照灯、ウィンカー、後部ブレーキランプまたはバックランプであることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の測距機能付LEDランプ装置。
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