JP5308088B2 - 距離画像センサ - Google Patents

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Description

本発明は、対象空間に存在する対象物での光の反射を利用して前記対象物までの距離値を画素値とした距離画像を生成する距離画像センサに関するものである。
従来からこの種の距離画像センサとして、対象空間に向けて光を投光してから当該光が対象空間内の対象物で反射されて戻ってくるまでの時間差(以下、飛行時間という)に基づいて前記対象物までの距離を算出するTOF(Time Of Flight)法を用いて、三次元情報(距離画像)を取得するものが知られている(たとえば特許文献1参照)。
この距離画像センサ1は、たとえば図19に示すように、LED(発光ダイオード)等の発光素子を具備する投光部2と、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を具備する受光部3と、投光部2および受光部3の駆動タイミングを制御する制御部4と、飛行時間より対象空間内に存在する対象物までの距離値を求めて前記距離画像を生成する信号処理部5とを備えている。ここで、距離画像センサ1と対象物との間の空間を光が往復するのに要した時間をΔtとし、光速をcとすれば、距離画像センサ1と対象物との間の距離Lは、L=c・Δt/2で求めることができる。なお、検出結果(距離画像)は検出結果出力部6から外部に出力される。
このようにTOF法を用いた距離画像センサ1は、2台のカメラで対象物を観測して三角測量の原理によって測距を行うステレオ視法や、スリット状の光を対象物に照射したときに生じる対象物の形状に対応した反射光の変化を観測して三角測量の原理で対象物の形状を捉え測距を行う光切断法などを採用する場合に比べて、構成が簡単であって小型化が容易という利点がある。
ところで、TOF法を用いた距離画像センサ1では、たとえ投光部2から投光される光量が一定であっても、受光部3での受光光量は距離画像センサ1から対象物までの距離によって変化する(対象物までの距離が近くなるほど受光光量は大きくなる)。ここにおいて、受光部3は、受光光量が大きすぎると撮像素子が飽和し、逆に受光光量が小さすぎると感度不足で光を検知できなくなるから、距離画像センサ1にて検出可能な距離範囲(以下、検出距離範囲という)は、受光部(撮像素子)3の性能に大きく左右され、特定の範囲(飽和あるいは感度不足が生じない範囲)に限定されることとなる。
特開2006−153773号公報
しかし、距離画像センサ1の出力を用いるアプリケーションによっては検出対象となる対象物までの距離が異なる場合があるので、限られた検出距離範囲では多種多様なアプリケーションに対応できないという問題がある。なお、撮像素子の蓄積電荷容量を大きくするなどして、撮像素子が飽和するときの受光光量を大きくすることも考えられるが、この方法で広げられる検出距離範囲には限界があるため、依然として多種多様なアプリケーションには対応できない。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、多種多様なアプリケーションに対して、それぞれ適切な検出距離範囲を実現することができる距離画像センサを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、対象空間を撮像することにより対象空間に存在する対象物までの距離値を画素値とした距離画像を生成する距離画像センサであって、複数個の発光素子を有し前記対象空間に光を投光する投光部と、各々が前記距離画像の各画素に対応する複数の感光要素を有し各感光要素で前記対象空間からの光をそれぞれ受光する受光部と、前記投光部および前記受光部の駆動タイミングを制御する制御部と、前記投光部が光を投光してから当該光が前記対象空間内の対象物で反射されて前記受光部で受光されるまでの時間差を画素ごとに距離値に換算して前記距離画像を生成する信号処理部と、前記投光部から投光されて前記受光部で受光される光の光量を調節する光量調節部と、前記光量調節部で調節される光量を前記信号処理部の出力に応じて自動的に設定する自動設定部とを備え、前記光量調節部は、前記投光部から前記対象空間に投光される光と前記対象空間から前記受光部に入射する光との両方の光量を調節し、前記投光部から投光される光については、前記投光部を構成する複数個の前記発光素子のうち点灯させる前記発光素子の個数を切り替えることにより光量を調節し、前記信号処理部は、前記距離画像の画素ごとの前記受光部での受光光量を濃淡値として求め、前記自動設定部は、濃淡値が大きくなるほど光量を減少させるように、信号処理部で求まる濃淡値から導出される特徴量に応じて光量を設定することを特徴とする。
この構成によれば、投光部から投光されて受光部で受光される光の光量を調節する光量調節部を設けたので、受光部において飽和あるいは感度不足が生じないように前記光量を調節することにより、検出可能な距離範囲を変化させることができる。すなわち、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合には、受光部の飽和を回避するように前記光量を減少させればよく、また、検出距離範囲を遠距離側にシフトする場合には、受光部の感度不足を回避するように前記光量を増加させればよい。その結果、多種多様なアプリケーションに対してそれぞれ適切な検出距離範囲を容易に実現することができる。
また、この構成によれば、投光部から投光される光と受光部に入射する光とのいずれか一方のみの光量を調節する構成に比べて、受光部での受光光量の調節幅を大きくとることができ、検出距離範囲の調節幅を広げることができる。しかも、投光部から投光される光の光量を調節すれば、受光部で受光される光における投光部から投光された信号成分と外乱光などの雑音成分との比(SN比)を変化させることができる。したがって、検出距離範囲を遠距離側にシフトする場合でも、前記光量を増加させることによりSN比を向上させ、測距性能を確保したまま検出距離範囲を変化させることができるという利点がある。
さらに、この構成によれば、点灯させる発光素子の個数を切り替えるだけの比較的簡単な構成で、投光部からの投光光量を調節することができる。
また、この構成によれば、光量調節部で調節される光量が信号処理部の出力に応じて自動的に設定されるので、ユーザにおいては前記光量を調節する手間が省け、また、最適な光量に自動的に設定されることで多様なアプリケーションに柔軟に対応することができる。
しかも、この構成によれば、濃淡値から導出される特徴量に応じて適切な光量が設定されるので、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合には、前記光量が減少して受光部の飽和が回避され、また、検出距離範囲を遠距離側にシフトする場合には、前記光量が増加して受光部の感度不足を回避することができる。また、距離値の変動が大きい場合でも、安定している濃淡値を用いて光量を設定できるという利点もある。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記光量調節部が、前記受光部に入射する光については、前記受光部と前記対象空間との間に設けられているレンズの絞りを変化させることで光量を調節することを特徴とする。
この構成によれば、レンズの絞りを変化させるだけの比較的簡単な構成で、受光部への入射光量を調節することができる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記光量調節部が、前記受光部に入射する光については、前記受光部の露光時間を変化させることで光量を調節することを特徴とする。
この構成によれば、光量調節部は受光部の露光時間を変化させることにより光量を調節するものであるから、光量調節部のない従来構成に対して、構成部品を追加することなく制御内容を変更するだけで光量調節部の機能を付加することができ、部品点数の増加を抑えることができる。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記自動設定部が、前記距離画像の少なくとも一部の画素についての前記濃淡値の平均値に応じて光量を設定することを特徴とする。
この構成によれば、距離画像の少なくとも一部の画素についての濃淡値の平均値に応じて光量が設定されるので、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、濃淡値の最小値を求めるという簡単な処理を基に、検出対象となる対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記自動設定部が、前記距離画像の少なくとも一部の画素についての前記濃淡値の最大値に応じて光量を設定することを特徴とする。
この構成によれば、距離画像の少なくとも一部の画素についての濃淡値の最大値に応じて光量が設定されるので、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、濃淡値の最大値を求めるという簡単な処理を基に、検出対象となる対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。
請求項の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかの発明において、前記自動設定部が、前記特徴量を一定時間に亘り平均化した値を用いて光量を設定することを特徴とする。
この構成によれば、特徴量を一定時間に亘り平均化した値を用いて光量が設定されるので、検出対象が動きの激しい対象物である場合や、ノイズ等で距離値や濃淡値の変動が大きい場合でも、安定して適切な光量を設定できるという利点がある。
本発明は、投光部から投光されて受光部で受光される光の光量を調節する光量調節部を備えるので、受光部において飽和あるいは感度不足が生じないように前記光量を調節することにより、検出可能な距離範囲を変化させることができ、多種多様なアプリケーションに対して、それぞれ適切な検出距離範囲を実現することができるという利点がある。
(実施形態1)
本実施形態の距離画像センサ1は、図1に示すようにLED(発光ダイオード)からなる発光素子L(図2参照)を具備した投光部2と、CCD(Charge Coupled Device)からなる撮像素子を具備した受光部3と、投光部2および受光部3の駆動タイミングを制御する制御部4と、対象空間内の対象物(図示せず)までの距離値を画素値とする距離画像を生成する信号処理部5と、USB等の汎用インタフェースを用いて外部に距離画像を出力する検出結果出力部6と、後述する光量調節部7および手動設定部8とを備えている。
この距離画像センサ1の基本構成および基本的な動作は、図19に示した従来構成と同様である。すなわち、信号処理部5では、投光部2から対象空間に向けて光を投光してから当該光が対象空間内の対象物で反射されて受光部3で受光されるまでの時間差(以下、飛行時間という)に基づいて前記対象物までの距離を算出するTOF(Time Of Flight)法を用いて、三次元情報(距離画像)を取得する。
さらに詳しく説明すると、受光部3は、各々が距離画像の各画素に対応する複数の感光要素(図示せず)を半導体基板(図示せず)上に2次元配列(たとえばマトリクス状に配列)した撮像素子(CCD)を具備し、レンズ9(図11参照)を通して対象空間からの光を各感光要素で受光する。ここで、レンズ9は受光部3から対象空間を見るときの視線方向と各感光要素とを一対一に対応付けるものであって、これにより、レンズ9を通して各感光要素に光が入射する範囲を、レンズ9の中心を頂点とし各感光要素ごとに設定された頂角の小さい円錐状の視野とみなすことができる。したがって、投光部2から投光され対象空間に存在する対象物で反射された反射光が感光要素に入射すれば、当該反射光を受光した感光要素の位置により、レンズ9の光軸を基準として前記対象物の存在する方向を特定できる。
しかして、信号処理部5においては、対象空間に存在する対象物までの距離を画素ごとに求めて距離画像を生成することが可能となる。さらに、信号処理部5は、画素ごとに受光部3での受光光量を濃淡値として求め、当該濃淡値を画素値とする濃淡画像を生成する機能も有している。このように生成される濃淡画像もまた、距離画像と同様に検出結果出力部6から外部に出力される。
なお、発光素子Lとして赤外線を出力する赤外線LEDを用い、受光部3へは赤外線透過フィルタを通して対象空間からの光を入射させる構成としてもよい。この構成では、受光部3に可視光領域の光が入射するのを抑制し、投光部2からの光を可視光領域の外乱光と区別しやすくなる。
ここにおいて、上述した飛行時間は非常に短いので、本実施形態では、対象空間に投光する光に強度が一定周期で周期的に変化するように変調した強度変調光を用い、投光部2から出力される光と受光部3で受光される光との間の位相差により飛行時間を求めている。そのため、投光部2は、一定強度の出力光を連続的に出力するのではなく、発光素子Lを点灯させる点灯期間と消灯させる消灯期間とを周期的に繰り返している(図4参照)。発光素子Lの点灯・消灯の切替は、後述するマイコン(マイクロコンピュータ)10の制御用ポート出力によって制御される。
すなわち、所定の変調周波数(たとえば10MHz)の矩形波で投光部2から出力させる光強度(投光強度)を変調したとき、投光強度と受光部3で受光される光強度(受光強度)との間の位相差φは、投光部2を駆動する変調信号と受光部3(の各感光要素)への入射光との位相差とみなすことができる。そこで、受光部3への入射光の受光強度を変調信号の複数の異なる位相について求め、求めた位相の関係および受光強度から入射光と変調信号との位相差φを求めることが考えられている。具体的には、受光部3において所定の位相幅(時間幅)を有する位相区間ごとの受光光量を検出し、この受光光量を位相差φの演算に用いる。
たとえば、投光部2からの強度変調光の位相の0〜180度(0〜π)、90〜270度(π/2〜3π/2)、180〜360度(π〜2π)、270〜90度(3π/2〜π/2)の各区間での受光光量をそれぞれA0,A1,A2,A3とし(図8参照)、受光光量A0,A1,A2,A3を求める間に位相差φが変化せず(つまり、対象物までの距離が変化せず)且つ対象物の反射率にも変化がないものとすれば、位相差φは、φ=tan−1{(A3−A1)/(A0−A2)}と表すことができる。なお、各位相区間の位相幅は180度に限らず、適宜に設定することができる。
このように求まる位相差φ〔deg〕と強度変調光の変調周波数f〔Hz〕とを用いれば、飛行時間Δt〔s〕は、Δt=φ/(360・f)〔s〕と表すことができる。そして、この飛行時間Δt〔s〕と光速c〔m/s〕とを用いることで、距離画像センサ1から対象物までの距離値LはL=c・Δt/2〔m〕と表すことができる。
ところで、本実施形態の距離画像センサ1は、光量調節部7を備えることにより、投光部2から投光され対象空間内の対象物で反射されて受光部3で受光される光の光量を調節可能としてある。本実施形態では、以下に説明するように、投光部2から対象空間に投光される光の光量を調節する構成の光量調節部7を採用する。
すなわち、投光部2は、図2に示すようにLEDからなる発光素子Lをそれぞれ複数個(ここでは4個)ずつ直列接続した第1および第2の発光素子群を有し、各発光素子群からの光を対象空間に向けて照射するように構成されている。ここで、第1および第2の各発光素子群は、それぞれ電流制限用の抵抗R1,R2および駆動用トランジスタTR1,TR2と共に直列回路を形成し、各直列回路にはそれぞれ定電圧Vccが印加される。
光量調節部7は、各駆動用トランジスタTR1,TR2をオンオフ制御する機能を有するものであって、ここでは第1および第2の制御用ポートがそれぞれ駆動用トランジスタTR1,TR2の制御端子(ベース)に接続されたマイコン10からなる。したがって、光量調節部7は、両方の制御用ポートからHレベルの電圧信号を出力して両方の駆動用トランジスタTR1,TR2をオンすることで、第1および第2の両発光素子群を全点灯させて投光部2から投光される光の強度を高めた状態(以下、高出力モードという)と、一方の制御用ポートの出力をLレベルとして一方の駆動用トランジスタTR1(あるいはTR2)をオフすることで、いずれか一方の発光素子群のみを全点灯させ投光部2から投光される光の強度を低く抑えた状態(以下、低出力モードという)とを切り替えることができる。要するに光量調節部7は、駆動用トランジスタTR1,TR2のオンオフ制御によって、投光部2を構成する複数個の発光素子Lのうちで実際に点灯させる発光素子Lの個数を切り替え、投光部2から投光される光量を調節する。
さらに、本実施形態の距離画像センサ1はディップスイッチからなる手動設定部8を備えており、上述した光量調節部7で調節される光量はこの手動設定部8の操作に応じて設定される。すなわち、ユーザは、高出力モードと低出力モードとのいずれかを選択するように手動設定部8を操作することにより、光量調節部7の制御用ポートの出力を切り替えて投光部2から投光される光量を調節することができる。
以上説明した本実施形態の距離画像センサ1では、光量調節部7を設けたことにより、投光部2から投光される光量を調節し、結果的に受光部3で受光される光量を調節することができる。したがって、受光部3において撮像素子の飽和や感度不足が生じないように、手動設定部8にて投光部2から投光される光量を設定することにより、距離画像センサ1で検出可能な距離範囲(以下、検出距離範囲という)を変化させることができる。すなわち、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合には、受光部3の飽和を回避するように投光部2からの光量を減少(つまり第1および第2の一方の発光素子群のみを全点灯)させればよく、また、検出距離範囲を遠距離側にシフトする場合には、受光部3の感度不足を回避するように投光部2からの光量を増加(つまり第1および第2の両発光素子群を全点灯)させればよい。結果的に、それぞれ検出対象となる対象物までの距離が異なる多種多様なアプリケーションに対応させる場合、各アプリケーションに対してそれぞれ適切な検出距離範囲を実現することができる。
ここにおいて、受光部3で受光する光には、投光部2から照射され対象物で反射された所望の信号成分に加えて、太陽光や照明光等の外乱光による雑音成分も含まれているが、上記距離画像センサ1は、投光部2から照射される光の強度を制御するものであるから、投光部2から照射される光量を増加させることにより、受光部3で受光される光において信号成分の占める比率(SN比)を向上させることができる。すなわち、投光部2から照射される光の強度が一定である場合、検出する対象物までの距離が遠くなると光の拡散などにより受光部3で受光される信号成分は低下するが、雑音成分は対象物までの距離に依存しないので、結果的に、検出する対象物までの距離が遠くなるほどSN比が低下する。これに対し、本実施形態では、投光部2から照射される光量を増加させることでSN比を向上させることができるから、検出する対象物までの距離が遠くなってもSN比の低下を抑制することができる。したがって、検出距離範囲を遠距離側にシフトする場合でも、十分な測距性能(SN比)を確保することができるという利点がある。
また、本実施形態では、投光部2から投光される光量を調節するために、点灯させる発光素子Lの個数を切り替えるという比較的単純な構成を採用し、さらに、光量を設定するためにディップスイッチからなる手動設定部8を採用しているから、比較手簡単な構成で上述した発明を実現することができる。なお、この構成では、投光部2から光を投光して実際に距離を計測する前に予め手動設定部8を操作して検出距離範囲を設定しておく必要があるので、上記構成の距離画像センサ1は、運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離を変更する必要のないアプリケーション等に対して特に有用である。
上記実施形態では、光量調節部7は、投光部2からの光量を2段階(高出力モード、低出力モード)で切り替えるようにしているが、制御用ポートで制御可能な発光素子群の組数を増やすことで、光量の切替段数を増やしてもよい。この場合、光量の切替段数に応じて手動設定部8の操作により選択可能なモード数も増やすことになる。
(実施形態2)
本実施形態の距離画像センサ1は、図3に示すように第1および第2の各発光素子群と直列に接続された電流制限用の抵抗をそれぞれ可変抵抗(抵抗素子)VR1,VR2とし、当該可変抵抗VR1,VR2を光量調節部7として用いる点が実施形態1の距離画像センサ1と相違する。また、本実施形態では、両駆動用トランジスタTR1,TR2の制御端子がマイコン10の1つの制御用ポートに接続されている。
この構成により、図4(a)に示す状態を基準として、可変抵抗VR1,VR2の抵抗値を大きくすることで図4(b)に示すように発光素子Lに流れる電流を小さくすれば、投光部2から投光される光の強度が低下して光量が減少する。逆に、可変抵抗VR1,VR2の抵抗値を小さくすることで発光素子Lに流れる電流を大きくすれば、投光部2から投光される光の強度が上昇して光量が増加する。なお、図4は、横軸を時間軸として投光部2への供給電流を表している。
また、実施形態1の構成では、光量調節部7は点灯させる発光素子Lの個数を変化することで光量を離散的に調節するのに対し、本実施形態の構成では、可変抵抗VR1,VR2の抵抗値を連続的に変化させることで光量を連続的に調節することができる。したがって、可変抵抗VR1,VR2を採用するというだけの比較的単純な構成で、各アプリケーションに対してそれぞれ適切な検出距離範囲をより細かく設定することができる。
なお、本実施形態では、光量調節部7としての可変抵抗VR1,VR2が手動設定部8としての機能も兼ねるので、実施形態1のように別途ディップスイッチ等を設ける必要がない。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態3)
本実施形態の距離画像センサ1は、図5に示すように両駆動用トランジスタTR1,TR2の制御端子を光量調節部7としてのマイコン10の1つの制御用ポートに接続されている点が実施形態1の距離画像センサ1と相違する。ここに、図5に示す構成自体は従来構成と同様であって、マイコン10の制御用ポートの出力によって第1および第2の一方の発光素子群のみを点灯させることはできないので、実施形態1のように点灯させる発光素子Lの個数を切り替えることはできない。
本実施形態では、光量調節部7は、図6に示すように投光部2の点灯期間と消灯期間との比率を調節することによって投光部2から投光される光の光量を調節する。なお、図6は、横軸を時間軸として投光部2への供給電流を表している。
具体的に説明すると、マイコン10の制御用ポートからHレベルの電圧信号が出力されている期間には、駆動用トランジスタTR1,TR2がオンして点灯期間となり、制御用ポートからLレベルの電圧信号が出力されている期間には、駆動用トランジスタTR1,TR2がオフして消灯期間となるので、光量調節部7は、制御用ポートから出力される矩形波状の電圧信号のデューティ比を変化させることにより、点灯期間と消灯期間との比率を調節する。
この構成により、図6(a)に示す状態(点灯期間:消灯期間=1:1)を基準として、図6(b)に示すように点灯期間の比率を下げれば、投光部2から投光される光の光量が減少する。逆に、点灯期間の比率を高くすれば、投光部2から投光される光の光量が増加する。
要するに、本実施形態の構成は、図5のように従来構成に対してハードウェア面での変更を加えることなく、ソフトウェア面での変更(マイコン10の制御内容の変更)を行うだけで、各アプリケーションに対してそれぞれ適切な検出距離範囲を実現することができる。なお、投光部2から投光される光の光量は、点灯期間の比率を下げることで限りなく小さくすることができるので、この構成は、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合に特に有用である。
ところで、本実施形態の他の構成例として、図7に示すように前記点灯期間において投光部2に間欠的に電流を流すとともに当該間欠電流のデューティ比を調節することによって光量を調節することも考えられる。なお、図7は、横軸を時間軸として投光部2への供給電流を表している。すなわち、この構成例では、点灯期間と消灯期間との比率は変えることなく(点灯期間:消灯期間=1:1)、点灯期間・消灯期間の繰返し周期に比べて十分短い周期でマイコン10の制御用ポートから出力される矩形波状の電圧信号のデューティ比を変化させることで、投光部2から投光される光量を調節する。この場合、信号処理部5においては受光部3の出力に積分処理を施すようにする。
具体的には、図7(a)に示すように前記デューティ比が50%の状態を基準として、図7(b)に示すように前記デューティ比を小さくすれば、投光部2から投光される光の光量が減少し、逆に、図7(c)に示すように前記デューティ比を大きくすれば、投光部2から投光される光の光量が増加する。
この構成によれば、あたかも高周波の搬送波に低周波の信号で振幅変調を施すが如く短い周期で発光素子Lを点滅させながらも、受光後に積分処理を施すことにより発光素子Lを点滅させない場合と同様の受光波形を得ることが可能である。つまり、積分処理にて復元される波形の歪みは小さく、測距性能の劣化を抑制できるという利点がある。
ところで、本実施形態の構成では、投光部2からの強度変調光の波形が変化するため、受光部3への入射光と変調信号との位相差φが一定であるとしても、図8に示すようにφ=tan−1{(A3−A1)/(A0−A2)}の演算式で求まる位相差φがばらつくことがある。すなわち、たとえば位相差φ=45度とした場合に、上記演算式より、図8(a)のように点灯期間:消灯期間=1:1とした場合(実施形態1と同様)には位相差φは「45度」と求まるのに対し、図8(b)のように点灯期間を消灯期間に比べて短くした(ここでは、図8(a)に比べて点灯期間を1/8波長分だけ短くしている)場合、位相差φは「18度」と求まり、図8(c)のように前記間欠電流のデューティ比を50%とした場合、位相差φは「0度」と求まる。なお、図8は、横軸を時間軸として投光強度および受光強度を表している。
そこで、本実施形態では、信号処理部5は、上記演算式で求まった位相差φ(以下、演算値という)を所定の方法で換算したものを位相差φの真値として、当該真値から距離値を算出するものとする。ここに、位相差φの演算値と真値との対応関係を示す換算式あるいはデータテーブルが予め設定されており、演算値を真値に換算するに当たっては前記換算式あるいは前記データテーブルを用いる。位相差φの演算値と真値との対応関係は、図9に示すグラフのようになる。図9では、横軸を真値、縦軸を演算値とし、図8(a)に対応するものを「イ」で表し、図8(b)に対応するものを「ロ」で表し、図8(c)に対応するものを「ハ」で表している。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態4)
本実施形態の距離画像センサ1は、図10に示すように光量調節部7が受光部3に入射する光量を調節するように構成されている点が実施形態1の距離画像センサ1と相違する。
具体的に説明すると、図11に示すように受光部3と対象空間との間に配設されたレンズ9に絞り部11を設け、この絞り部11の操作によって受光部3への入射光量を調節できるようにしてある。絞り部11は、レンズ9の受光部3側に付設され、レンズ9から受光部3に入射する光の一部を遮ることにより光量を絞る装置であって、中央に設けた開口部の大きさを変えることにより絞り量を調節するものである。ここに、絞り部11は光量調節部7並びに手動設定部8として機能する。
この構成によれば、図11(a)に示す状態を基準として、図11(b)に示すように絞り部11により受光部3への入射光量を絞ることによって、受光部3での受光光量が減少し、撮像素子の飽和を防止することができる。逆に、絞り部11を開ければ、受光部3での受光光量が増加し、撮像素子の感度不足を解消することができる。
以上説明した構成では、光量調節部7が検出空間から受光部3に入射する光量を調節するので、前記光量を変化させても、受光部3で受光される光においては信号成分と雑音成分とが同じ割合で増減することとなり、SN比(信号成分と雑音成分との比)を一定に保つことができる。すなわち、撮像素子の飽和を回避するために光量調節部7で光量を減少させると、受光部3で受光される光においては信号成分だけでなく雑音成分も減少する。したがって、検出距離範囲を近距離側にシフトする場合でも、十分な測距性能(SN比)を確保したまま、撮像素子の飽和を回避することができるという利点がある。
また、本実施形態では、受光部3へ入射する光量を調節するために絞り部11を設けるという比較的単純な構成を採用しているから、比較的簡単な構成で上記発明を実現することができる。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態5)
本実施形態の距離画像センサ1は、光量調節部7が、図12に示すように受光部3の露光時間の長さを調節することによって受光部3に入射する光量を調節する点が実施形態4の距離画像センサ1と相違する。ここで、受光部3の露光時間は制御部4により制御可能に構成されている。なお、図12では、横軸を時間軸として、(a)に投光部2の制御タイミングを示し、(b)、(c)に受光部3の制御タイミングを示す。
すなわち、本実施形態では、図12(b)に示すように投光部2の点灯期間に亘り受光部3を駆動することで、撮像素子の受光量を増やして感度不足を解消したり、図12(c)に示すように投光部2の点灯期間に比べて受光部3を駆動する時間(露光時間)を短くすることで、撮像素子の受光量を少なくして撮像素子の飽和を防止したりすることができる。
要するに、本実施形態の構成は、従来構成に対してハードウェア面での変更を加えることなく、ソフトウェア面での変更(マイコンの制御内容の変更)を行うだけで、各アプリケーションに対してそれぞれ適切な検出距離範囲を実現することができる。
なお、その他の構成および機能は実施形態4と同様である。
(実施形態6)
本実施形態の距離画像センサ1は、光量調節部7が投光部2から対象空間に投光される光と、対象空間から受光部3に入射する光との両方について光量を調節するように構成されている点が上記各実施形態の距離画像センサ1と相違する。
すなわち、本実施形態では、光量調節部7は、図13に示すように投光部2から投光される光量を調節する投光側調節部7aと、受光部3へ入射する光量を調節する受光側調節部7bとを有している。ここで、投光側調節部7aの具体構成は、実施形態1ないし実施形態3のいずれかに示した光量調節部7と同様の構成とし、受光側調節部7bの具体構成は、実施形態4または実施形態5に示した光量調節部7と同様の構成とする。
この構成によれば、投光部2から投光される光量と受光部3へ入射する光量との両方を調節できるので、投光部2から投光される光量と受光部3へ入射する光量とのいずれか一方のみを調節する場合に比べて、受光部3での受光光量の調節範囲が広くなり、受光部3において撮像素子の飽和や感度不足を防ぐことができる検出距離範囲を幅広く調節することができるという利点がある。
なお、その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
(実施形態7)
本実施形態の距離画像センサ1は、図14に示すように手動設定部8に代えて、光量調節部7で調節される光量を自動的に設定する自動設定部12を採用した点が実施形態6の距離画像センサ1と相違する。
自動設定部12は、信号処理部5の出力に応じて前記光量を設定するものであって、本実施形態では、信号処理部5で求まる対象物までの距離値から導出される特徴量に応じて光量を設定するものとする。
以下、本実施形態の信号処理部5および自動設定部12の動作について、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
信号処理部5は、飛行時間を入力として対象物までの距離値を演算し(S10,S11)、その演算結果を検出結果出力部6より出力する(S12)。自動設定部12では、ステップS12の処理に並行して、距離値の演算結果を基にした特徴量を導出し(S13)、当該特徴量を用いて対象物までの距離が近距離と遠距離とのいずれの傾向にあるかを判定する(S14,S15)。ここで、近距離の傾向にあると判定されれば(S14:Yes)、検出距離範囲が近距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定し(S16)、逆に、遠距離の傾向にあると判定されれば(S15:Yes)、検出距離範囲が遠距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定する(S17)。要するに、実際に検出した対象物までの距離が近ければ光量を減少させて検出距離範囲を近距離側にシフトさせ、対象物までの距離が遠ければ光量を増加させて検出距離範囲を遠距離側にシフトさせるので、前記対象物の距離値が検出距離範囲から外れることを防止することができる。
ここでは、距離値から導出される特徴量として、距離画像のフレーム全体(全画素)あるいは一部の画素についての距離値(画素値)の平均値を用いるものとする。この場合、対象物までの距離は、特徴量(平均値)が所定の閾値以上であれば遠距離、閾値未満であれば近距離の傾向にあると判定される。すなわち、距離画像の少なくとも一部の画素についての距離値の平均値に応じて光量が設定されるので、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、距離値の平均値を求めるという簡単な処理を基に、対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。また、たとえば距離画像の1画素でのみ異常値が生じたとしても、この異常値に合わせて光量が設定されてしまうことを回避できるという利点もある。
以上説明した構成によれば、光量調節部7で調節される光量が、信号処理部5で求まる距離値の特徴量に応じて自動的に設定されるから、ユーザにおいては検出対象となる対象物までの距離に合わせて光量を調節する手間が省ける。また、対象物までの距離に応じた最適な光量が自動的に設定されるから、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離を変更する必要があるアプリケーション等であっても、対象物までの距離が変更される都度、検出距離範囲を調節することにより、受光部3において撮像素子の飽和や感度不足が生じることを回避することができる。
また、距離値から導出される特徴量は、上述した平均値に限るものではなく、たとえば距離画像のフレーム全体(全画素)あるいは一部の画素についての距離値の最小値(最近値)であってもよい。この場合、特徴量(平均値)が所定の閾値以上であれば遠距離、閾値未満であれば近距離の傾向にあると判定される。この例では、距離値のソート処理を行うだけで前記特徴量を導出することができるので、運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、簡単なソート処理を基に、対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。さらにまた、前記特徴量は、たとえば距離値の最大値(最遠値)や、距離値がある閾値を超えた画素数、距離値が閾値を下回った画素数などであってもよい。
なお、その他の構成および機能は実施形態6と同様である。
(実施形態8)
本実施形態の距離画像センサ1は、自動設定部12が、信号処理部5で求まる濃淡値(つまり、画素ごとの受光部3での受光光量)から導出される特徴量に応じて光量を設定する点が、実施形態7の距離画像センサ1と相違する。
以下、本実施形態の信号処理部5および自動設定部12の動作について、図16に示すフローチャートを参照して説明する。
信号処理部5は、飛行時間を入力として対象物までの距離値を演算し(S20,S21)、その演算結果を検出結果出力部6より出力する(S22)。自動設定部12では、ステップS20〜S22の処理と並行して、受光部3より得られる濃淡値(濃淡情報)を入力として(S23)、当該濃淡値をもとにした特徴量を導出し(S24)、当該特徴量を用いて対象物までの距離が近距離と遠距離とのいずれの傾向にあるかを判定する(S25,S26)。ここで、近距離の傾向にあると判定されれば(S25:Yes)、検出距離範囲が近距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定し(S27)、逆に、遠距離の傾向にあると判定されれば(S26:Yes)、検出距離範囲が遠距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定する(S28)。要するに、受光部3での受光光量が飽和傾向にあれば対象物までの距離が近いものと判断し、光量を減少させて検出距離範囲を近距離側にシフトさせ、逆に、受光部3での受光光量が感度不足の傾向にあれば対象物までの距離が遠いものと判断し、光量を増加させて検出距離範囲を遠距離側にシフトさせるので、前記対象物の距離値が検出距離範囲から外れることを防止することができる。
ここでは、濃淡値から導出される特徴量として、濃淡画像のフレーム全体(全画素)あるいは一部の画素についての濃淡値の平均値を用いるものとする。この場合、特徴量(平均値)が所定の閾値以上であれば飽和、閾値未満であれば感度不足の傾向にあると判定される。すなわち、濃淡画像の少なくとも一部の画素についての濃淡値の平均値に応じて光量が設定されるので、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、濃淡値の平均値を求めるという簡単な処理を基に、対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。また、たとえば濃淡画像の1画素でのみ異常値が生じたとしても、この異常値に合わせて光量が設定されてしまうことを回避できるという利点もある。
以上説明した構成によれば、光量調節部7で調節される光量が、信号処理部5で求まる濃淡値の特徴量に応じて自動的に設定されるから、ユーザにおいては検出対象となる対象物までの距離に合わせて光量を調節する手間が省ける。また、受光部3での受光光量に応じた最適な光量が自動的に設定されるから、たとえば運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離を変更する必要があるアプリケーション等であっても、対象物までの距離が変更される都度、検出距離範囲を調節することにより、受光部3において撮像素子の飽和や感度不足が生じることを回避することができる。
また、濃淡値から導出される特徴量は、上述した平均値に限るものではなく、たとえば濃淡画像のフレーム全体(全画素)あるいは一部の画素についての濃淡値の最大値であってもよい。この場合、特徴量(最大値)が所定の閾値以上であれば飽和、閾値未満であれば感度不足の傾向にあると判定される。この例では、濃淡値のソート処理を行うだけで前記特徴量を導出することができるので、運用中に頻繁に検出対象となる対象物までの距離が変更されるアプリケーションであっても、簡単なソート処理を基に、対象物までの距離が変更される都度、適切な検出距離範囲に設定することができる。さらにまた、前記特徴量は、たとえば濃淡値の最小値や、濃淡値がある閾値を超えた画素数、距離値が閾値を下回った画素数などであってもよい。
ところで、本実施形態の他の例として、自動設定部12が、信号処理部5で求まる距離値と濃淡値(つまり、画素ごとの受光部3での受光光量)との両方から導出される特徴量に応じて光量を設定する構成としてもよい。この場合の信号処理部5および自動設定部12の動作について、図17に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
信号処理部5は、飛行時間を入力として対象物までの距離値を演算し(S30,S31)、その演算結果を検出結果出力部6より出力する(S32)。自動設定部12では、ステップS30〜S31の処理に並行して、受光部より得られる濃淡値(濃淡情報)を入力し(S33)、当該濃淡値と前記距離値とをもとにした特徴量を導出し(S34)、当該特徴量を用いて対象物までの距離が近距離と遠距離とのいずれの傾向にあるかを判定する(S35,S36)。ここで、近距離の傾向にあると判定されれば(S35:Yes)、検出距離範囲が近距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定し(S37)、逆に、遠距離の傾向にあると判定されれば(S36:Yes)、検出距離範囲が遠距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定する(S38)。要するに、対象物までの距離が近いものと判断されれば、光量を減少させて検出距離範囲を近距離側にシフトさせ、逆に、対象物までの距離が遠いものと判断されれば、光量を増加させて検出距離範囲を遠距離側にシフトさせるので、前記対象物の距離値が検出距離範囲から外れることを防止することができる。
この構成によれば、距離値と濃淡値との一方が欠落している場合でも、他方から導出される特徴量に応じて光量が設定されるから、距離値と濃淡値とのいずれか一方を用いる場合に比べて、より確実に、適切な検出距離範囲を設定することができるという利点がある。
なお、その他の構成および機能は実施形態7と同様である。
(実施形態9)
本実施形態の距離画像センサ1は、自動設定部12が、距離値から導出される特徴量を一定時間に亘って平均化し、当該平均化後の値を用いて光量を設定する点が実施形態7の距離画像センサ1と相違する。
以下、本実施形態における信号処理部5および自動設定部12の動作について、図18に示すフローチャートを参照して説明する。
信号処理部5は、飛行時間を入力として対象物までの距離値を演算し(S40,S41)、その演算結果を検出結果出力部6より出力する(S42)。自動設定部12では、ステップS42の処理と並行して、距離値の演算結果をもとにした特徴量を導出する(S43)。その後、ステップS40〜S43と同様の処理(S44〜S47、S48〜S51)を複数回(ここでは2回)繰り返し、自動設定部12は、ステップS43,S47,S51でそれぞれ導出された特徴量の平均値をとり(S52)、当該平均値を用いて対象物までの距離が近距離と遠距離とのいずれの傾向にあるかを判定する(S53,S54)。ここで、近距離の傾向にあると判定されれば(S53:Yes)、検出距離範囲が近距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定し(S55)、逆に、遠距離の傾向にあると判定されれば(S54:Yes)、検出距離範囲が遠距離側にシフトするように光量調節部7で調節される光量を設定する(S56)。要するに、対象物までの距離が近いものと判断されれば、光量を減少させて検出距離範囲を近距離側にシフトさせ、逆に、対象物までの距離が遠いものと判断されれば、光量を増加させて検出距離範囲を遠距離側にシフトさせるので、前記対象物の距離値が検出距離範囲から外れることを防止することができる。
この構成によれば、特徴量を一定時間に亘り平均化した値を用いて光量が設定されるので、対象物が激しく移動して距離値が変動する場合や、ノイズ等の影響で距離値が激しく変動するような場合であっても、光量の設定値が著しく変動することを防止でき、結果的に、安定した検出距離範囲の切り替えが可能となる。
なお、本実施形態では、光量を設定するために、実施形態7と同様に距離値から導出される特徴量を用いる例を示したが、実施形態8で説明したように濃淡値あるいは濃淡値と距離値との両方から導出される特徴量を用いるようにしてもよい。
その他の構成および機能は実施形態7と同様である。
本発明の実施形態1を示す概略ブロック図である。 同上の要部を示す概略回路図である。 本発明の実施形態2の要部を示す概略回路図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態3の要部を示す概略回路図である。 同上の動作を示すタイムチャートである。 同上の他の動作例を示すタイムチャートである。 同上の動作例を示すタイムチャートである。 同上の位相差の真値と演算値との対応関係を示すグラフである。 本発明の実施形態4を示す概略ブロック図である。 同上の要部を示す概略平面図である。 本発明の実施形態5の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態6を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態7を示す概略ブロック図である。 同上の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態8の動作を示すフローチャートである。 同上の他の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態9の動作を示すフローチャートである。 従来例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1 距離画像センサ
2 投光部
3 受光部
4 制御部
5 信号処理部
7 光量調節部
8 手動設定部
9 レンズ
11 絞り部
12 自動設定部
L 発光素子
VR1,VR2 可変抵抗(抵抗素子)

Claims (6)

  1. 対象空間を撮像することにより対象空間に存在する対象物までの距離値を画素値とした距離画像を生成する距離画像センサであって、
    複数個の発光素子を有し前記対象空間に光を投光する投光部と、
    各々が前記距離画像の各画素に対応する複数の感光要素を有し各感光要素で前記対象空間からの光をそれぞれ受光する受光部と、
    前記投光部および前記受光部の駆動タイミングを制御する制御部と、
    前記投光部が光を投光してから当該光が前記対象空間内の対象物で反射されて前記受光部で受光されるまでの時間差を画素ごとに距離値に換算して前記距離画像を生成する信号処理部と、
    前記投光部から投光されて前記受光部で受光される光の光量を調節する光量調節部と
    前記光量調節部で調節される光量を前記信号処理部の出力に応じて自動的に設定する自動設定部とを備え、
    前記光量調節部は、前記投光部から前記対象空間に投光される光と前記対象空間から前記受光部に入射する光との両方の光量を調節し、前記投光部から投光される光については、前記投光部を構成する複数個の前記発光素子のうち点灯させる前記発光素子の個数を切り替えることにより光量を調節し、
    前記信号処理部は、前記距離画像の画素ごとの前記受光部での受光光量を濃淡値として求め、
    前記自動設定部は、濃淡値が大きくなるほど光量を減少させるように、信号処理部で求まる濃淡値から導出される特徴量に応じて光量を設定する
    ことを特徴とする距離画像センサ。
  2. 前記光量調節部は、前記受光部に入射する光については、前記受光部と前記対象空間との間に設けられているレンズの絞りを変化させることで光量を調節することを特徴とする請求項1記載の距離画像センサ。
  3. 前記光量調節部は、前記受光部に入射する光については、前記受光部の露光時間を変化させることで光量を調節することを特徴とする請求項1記載の距離画像センサ。
  4. 前記自動設定部は、前記距離画像の少なくとも一部の画素についての前記濃淡値の平均値に応じて光量を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の距離画像センサ。
  5. 前記自動設定部は、前記距離画像の少なくとも一部の画素についての前記濃淡値の最大値に応じて光量を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の距離画像センサ。
  6. 前記自動設定部は、前記特徴量を一定時間に亘り平均化した値を用いて光量を設定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の距離画像センサ。
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