JP5681416B2 - 距離測定装置、非接触式脈拍測定装置および電子機器 - Google Patents

距離測定装置、非接触式脈拍測定装置および電子機器 Download PDF

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この発明は、長距離の測定が可能、かつ低消費電力である距離測定装置およびその距離測定装置を備えて非接触な脈拍測定を可能とする非接触脈拍測定装置に関する。
従来、人体や物の検出を目的にしたセンサとしては、熱型センサ、超音波センサ、反射型赤外線センサおよびTOF(Time Of Flight)センサ、イメージ(画像)センサなどが使用されており、これらのセンサのうちの複数のセンサを組み合わせたものもある。
特許文献1(特開2006-10506号公報)では、アクティブ方式の反射型(例えば測定波長850nm)の三角測量式赤外線センサを備え、かつ、人体から発せられる遠赤外線(例えば体温37℃だと波長約10μm)を検知できるパッシブ型の熱型センサを有することで検出対象物が物か人かを区別することが可能な光学式測距センサ(以下、第1従来例と言う)が提案されている。
また、特許文献2(特開2010-54363号公報)では、アクティブ方式の反射型赤外線センサと、この反射型赤外線センサよりも長い検出距離を持つ熱型センサ(焦電型センサ)とを有することで、検出対象物の存在の有無を焦電型センサで検知する光学式測距装置(以下、第2従来例と言う)が提案されている。この第2従来例の光学式測距装置によれば、検出対象物が反射型赤外線センサの検知距離外にあるときにアクティブ方式の反射型赤外線センサを待機させることが可能となり、待機消費電力を減少させることが可能になる。
さらに、特許文献3(特開2009-34398号公報)では、別の従来技術として、人が動いても脈拍を安定に測定するために、小指に繋がる掌の側面部に接触する脈拍測定器(以下、第3従来例と言う)が提案されている。
ところで、前述の第1従来例において、パッシブ型の熱型センサ(焦電型センサ)は、検出対象物が物か人かを区別するためだけに使われており、熱型センサは距離測定には使用されていない。このため、アクティブ方式の反射型の三角測量式赤外線センサは、距離測定のためには常に赤外線を発光する必要がある。よって、消費電力が大きくなるという課題がある。また、アクティブ方式の三角測量式赤外線センサで長距離測定を行う場合には発光光量を増やす必要があるので、消費電力がより一層増大する課題があった。
具体的に数値で説明すると、一般的な三角測量式の赤外線センサでは、5V駆動時に消費電流が33mAとなり、消費電力が1.65Wと大きい。また、測定距離対出力特性は、出力電圧が0.6Vで距離50cm、出力電圧が0.4Vで距離80cmとなる。つまり、少しの出力電圧の違いが測定距離の大きな違いとなるので、出力電圧を増加させないと、測定距離に大きな誤差が生じることが分かる。測定対象物からの反射光は測定対象物までの距離の二乗に反比例するので、例えば、最大測定距離を80cmから160cmに延すためには、発光光量を4倍に増加させる必要があり、消費電力も約4倍増加することとなる。尚、発光光量を変えずに、受光レンズ径を2倍にする方法もあるが、この場合は、センサのサイズが大きくなるという課題がある。
また、前述の第2従来例においては、熱型センサ(焦電型センサ)を使って検出対象物の存在の有無を検出することが記載されているが、熱型センサ(焦電型センサ)を使って距離を測定することは具体的に述べられていない。第2従来例において、焦電型センサは主に、特定エリアに人が居るか居ないかを検知するものであり、第2従来例の明細書中(例えば[実施例1])に記載の如く、検出対象物が熱型センサの検知距離内に有るか無いかが分かるだけである。
従来から、上記熱型センサが連続した距離測定に用いられた例は無く、その理由は上記熱型センサで得られる出力信号が、被測定物との距離だけでなく,被測定物の大きさおよび放射率により変わることである。
一方、第3従来例の脈拍測定器では、人体に接触させて脈拍を測定する接触型の脈拍測定器であるため、人体の動きが脈拍の測定状態に与える影響を完全に回避するのは難しいという課題がある。
特開2006−10506号公報 特開2010−54363号公報 特開2009−34398号公報
そこで、この発明の課題は、長距離の測定と消費電力の低減とが可能である距離測定装置を提供することにある。また、この発明のさらなる課題は、その距離測定装置を備えて非接触な脈拍測定を可能とする非接触脈拍測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の距離測定装置は、
被測定物までの距離を三角測量式で測定する反射型の距離測定センサと、
上記被測定物から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、
上記赤外線センサの出力信号に対して、予め設定された温度の上記被測定物の面積と放射率に比例する補正係数平均値を乗算することにより、上記被測定物までの距離を表す補正出力信号を生成して出力する信号補正部と、
上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記信号補正部からの上記補正出力信号とが入力されると共に上記出力信号と上記補正出力信号のうちの上記出力信号を出力する第1の切り替え状態と上記出力信号と上記補正出力信号のうちの上記補正出力信号を出力する第2の切り替え状態とに切り替え可能な出力切り替え部と、
上記信号補正部から上記補正出力信号が入力され、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が予め定められた第1の距離よりも長いと判断したときに上記切り替え部を上記第2の切り替え状態にする一方、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第1の距離以下であると判断したときに上記切り替え部を上記第1の切り替え状態にする判断制御部と、
上記予め設定された温度の上記被測定物の面積と放射率に比例する補正係数平均値の元となる複数の補正係数を初期データとして記憶する補正係数記憶部と、
上記反射型の距離測定センサと上記赤外線センサとが起動しているとき、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を上記赤外線センサからの出力信号で除算した値を上記補正係数記憶部に記憶した上記複数の補正係数のうちの1つと置き換えて新たな補正係数とする補正係数算出部と
を備え、
上記信号補正部は、
上記補正係数記憶部から得た上記複数の補正係数の平均値である上記補正係数平均値を上記赤外線センサからの出力信号に乗算して上記補正出力信号を生成することを特徴としている。
この発明の距離測定装置によれば、上記赤外線センサの出力信号を上記被測定物の放射率に基づいて補正した補正出力信号を上記信号補正部が出力する。この信号補正部による補正により、従来は非接触温度計にしか使えなかった熱型(パッシブ型)の赤外線センサを、距離測定センサとして使用可能になる。このため、この発明によれば、被測定物までの距離が第1の距離(例えば80cm)よりも長い長距離の測定には、上記赤外線センサの出力信号を補正した補正出力信号を上記出力切り替え部から出力して距離測定信号として用いる一方、被測定物までの距離が上記第1の距離以下の短距離の測定には、上記反射型の距離測定センサの出力信号を上記出力切り替え部から出力して距離測定信号として用いる。
したがって、この発明によれば、上記第1の距離を超える長距離測定では赤外線センサをパッシブ型の距離測定センサとして使用する一方、上記第1の距離以内の短距離測定ではアクティブ型の反射型の距離測定センサを使用することで、赤外線を常に発光する必要が無く、低い消費電力で短距離から長距離までの測定が可能となる。
また、上記補正係数算出部は、上記補正係数記憶部に記憶した複数の補正係数のうちの1つを、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を用いて算出した新たな補正係数に置き換え、上記信号補正部は、上記複数の補正係数の平均値である補正係数平均値を用いて上記赤外線センサからの出力信号を補正する。これにより、上記補正係数記憶部に記憶している複数の補正係数の平均値である補正係数平均値を、実際の被測定物に合わせたものとすることができ、赤外線センサの出力信号をより精度よく補正した補正出力信号が得られる。よって、距離測定をより正確にすることができる。なお、上記補正係数記憶部には、例えば製造時に最初に上記被測定物の放射率に比例する補正係数が入力される。
また、一実施形態の距離測定装置では、上記判断制御部は、
上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第1の距離よりも長い第2の距離以下であると判断したときに上記反射型の距離測定センサを稼働状態にする一方、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第2の距離よりも長いと判断したときに上記反射型の距離測定センサを非稼働状態にする。
この実施形態の距離測定装置によれば、上記被測定物が上記第1の距離よりも長い第2の距離まで近づいてきたときに上記反射型の距離測定センサを稼働状態にする。したがって、上記被測定物との間の距離が上記第1の距離になるまで上記被測定物が近づいたときに、上記反射型の距離測定センサは既に稼働している。よって、上記反射型の距離測定センサの立ち上がりに起因する出力信号の遅れがなく、上記出力切り替え部を上記第1の切り替え状態にすると上記反射型の距離測定センサによる出力信号を直ちに出力できる。
また、一実施形態の距離測定装置では、上記補正係数記憶部は、
上記補正係数をN個(Nは2以上の自然数)記憶でき、初期データとして記憶するN個の補正係数として、上記被測定物の放射率に比例する同じ補正係数を記憶しており、
上記補正係数算出部は、
或る期間毎に、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を上記赤外線センサからの出力信号で除算し、上記或る期間毎に得られる上記除算した値を、上記補正係数記憶部に記憶されている上記N個の補正係数のうちの1つの補正係数と順に置き換え、
上記信号補正部は、
上記補正係数記憶部に記憶されている上記N個の補正係数の平均値である上記補正係数平均値を上記赤外線センサからの出力信号に乗算して上記補正出力信号を生成する。
この実施形態の距離測定装置によれば、上記赤外線センサの出力信号から補正出力信号を生成するための補正係数平均値を、上記反射型の距離測定センサからの出力信号により或る期間毎に更新するから、距離測定の精度を上げることができる。
また、この発明の非接触脈拍測定装置では、上記距離測定装置と、
脈拍測定指示信号が入力される脈拍測定入力端子と、
上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力されない場合に、上記反射型の距離測定センサによる赤外線発光光量を標準光量とする一方、上記判断制御部が上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力された場合に上記反射型の距離測定センサによる赤外線発光光量を上記標準光量よりも増加させる脈拍測定モード制御部と、
複数の人の心拍データを参照データとして記憶した参照データ記憶部と、
上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記参照データ記憶部からの参照データとが入力されると共に上記参照データを用いて上記出力信号の周期的変化を脈拍出力信号として取り出す相関器とを備えた。
この発明の非接触脈拍測定装置によれば、脈拍測定入力端子から脈拍測定指示信号が入力され、上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下である脈拍測定時には、上記脈拍測定モード制御部によって、上記反射型の距離測定センサによる赤外線発光光量を上記標準光量よりも増加させる。これにより、本発明は、非接触脈拍測定装置であることに起因して脈拍測定対象である人との間の距離により赤外線信号光が減衰する減衰分を補うことができる。また、上記相関器によって、上記反射型の距離測定センサからの出力信号の周期変化を複数の人の心拍データによる参照データを用いて脈拍出力信号として取り出すことで、上記赤外線信号光の減衰を補う。上記複数の人の心拍データによる参照データは、例えば、製造時に上記参照データ記憶部に入力される。また、この非接触式脈拍測定装置と脈拍測定対象である人体との間の距離が一定ではないことに起因して、上記反射型の距離測定センサの受光量が変動することを、距離データで補うこともできる。これにより、非接触式での脈拍測定を可能にできる。
また、一実施形態の非接触脈拍測定装置では、複数の人の心拍データを参照データとして記憶した参照データ記憶部と、
上記反射型の距離測定センサから出射されて上記被測定物で反射した赤外線反射光が入射するように設置されたと共に上記赤外線反射光による赤外反射光信号を出力する脈拍測定センサと、
上記脈拍測定センサからの赤外線反射光信号と上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記参照データ記憶部からの参照データとが入力され、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を用いて上記被測定物としての人との間の距離の変動による上記赤外線反射光信号の変動を取り除くと共に上記参照データを用いて上記赤外線反射光信号の周期的変化を脈拍出力信号として取り出す相関器とを備えた。
この実施形態の非接触脈拍測定装置によれば、上記赤外線反射光による赤外反射光信号を出力する脈拍測定センサを備え、上記相関器は、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を用いて上記被測定物としての人との間の距離の変動による上記赤外線反射光信号の変動を取り除く。したがって、上記相関器により、上記赤外線反射光信号の周期的変化をより大きな脈拍出力信号として取り出すことができる。
また、一実施形態の非接触脈拍測定装置では、上記脈拍測定モード制御部は、
上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力されたときに上記相関器に電源を供給する一方、上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離を超えていると判断したときに上記相関器に電源を供給しない。
この実施形態の非接触脈拍測定装置によれば、脈拍を測定する対象としての人が上記第1の距離を超えて離隔しているときには、上記相関器を非稼働として、消費電力を低減することが可能となる。
また、一実施形態の電子機器では、上記距離測定装置もしくは上記非接触脈拍測定装置を、表示画面に隣接するように配置した。
この実施形態の電子機器によれば、距離や脈拍の測定対象としての人は、上記表示画面に顔を向けるので、上記人の顔が上記表示画面に隣接配置された上記距離測定装置もしくは上記非接触脈拍測定装置の受光面,発光面に向き、距離や脈拍を測定し易くなる。
また、一実施形態の電子機器では、上記距離測定装置の出力切り替え部から出力される信号が表す上記被測定物との間の距離に応じて、上記表示画面の照度または出力音の音量の少なくとも一方を調整する。
この実施形態の電子機器によれば、表示画面の照度や出力音の音量を、上記被測定物との間の距離の長,短に応じて、増,減させることにより、消費電力を削減することが可能となる。
また、一実施形態の照明装置では、上記距離測定装置もしくは上記非接触脈拍測定装置を備えた。
この実施形態の照明装置によれば、上記距離測定装置で測定した被測定物までの距離や上記非接触脈拍測定装置で測定した脈拍に応じて、照明をオン,オフすることや照明の照度を調整することが可能になる。
また、一実施形態の照明装置では、上記距離測定装置の出力切り替え部から出力される信号が表す上記被測定物との間の距離に応じて、照明の照度を調整する。
この実施形態の照明装置によれば、照明の照度を上記被測定物との間の距離に応じて調整することにより、消費電力を削減することが可能になる。
この発明の距離測定装置によれば、赤外線センサの出力信号を被測定物の放射率に基づいて補正した補正出力信号を上記信号補正部が出力する。この信号補正部による補正により、従来は非接触温度計にしか使えなかった赤外線センサを、パッシブ型の距離測定センサとして使用可能になる。このため、この発明によれば、被測定物までの距離が第1の距離(例えば80cm)よりも長い長距離の測定には、上記赤外線センサの出力信号を補正した補正出力信号を上記出力切り替え部から出力して距離測定信号として用いる一方、被測定物までの距離が上記第1の距離以下の短距離の測定には、上記反射型の距離測定センサの出力信号を上記出力切り替え部から出力して距離測定信号として用いる。
したがって、この発明によれば、長距離測定では赤外線センサをパッシブ型の距離測定センサとして使用する一方、短距離測定ではアクティブ型の反射型の距離測定センサを使用することで、赤外線を常に発光する必要が無く、低消費電力で短距離から長距離までの測定が可能となる。
この発明の距離測定装置の実施形態の光学系の構成を示す模式的な配置図である。 上記実施形態のパッシブ型の距離測定センサの遠赤外線センサの視野角を模式的に説明する図である。 上記実施形態の信号処理系統を示すブロック図である。 上記実施形態の不揮発性メモリに記憶されているN個の補正係数のうちの1つを置き換える様子を模式的に示す図である。 上記実施形態の三角測量式の距離測定センサの平面図である。 上記三角測量式の距離測定センサの側面図である。 上記三角測量式の距離測定センサの距離特性を示す図である。 上記熱型の距離測定センサの一例の外観図である。 上記熱型の距離測定センサの一例の特性一覧を示す図である。 各温度(K,℃)で黒体が半球状に放射する単位面積当たりのエネルギーW(W/cm)の一覧を示す図である。 被測定物となる人の顔のサイズx,yを規定する様子を示す図である。 図5Aの一覧のエネルギーW(W/cm)に上記人の顔の面積を乗算したエネルギーW(W)の一覧を左側に示し、この左側の表の各エネルギーW(W)に人体の放射率0.95を乗算したものを右側に示す図である。 上記熱型の距離測定センサの一例が受けるエネルギーW(W)を左欄に示し、右欄に上記熱型の距離測定センサの一例の出力電圧を示す図である。 上記熱型の距離測定センサにおける遠赤外センサの後段の増幅回路を10倍対数増幅器とした場合の出力を右欄に示す図である。 黒体輻射における分光放射発散度特性を示す図である。 人の頭部の代表的な動脈を模式的に示す図である。 人の目の回りの動脈および静脈を模式的に示す図である。 赤外線検出素子の分光感度特性を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1Aは、この発明の距離測定装置の実施形態の光学系の構成を示す模式的な配置図である。この実施形態は、三角測量式で被測定物50までの距離を測定する反射型の距離測定センサ21と、熱型赤外線センサである遠赤外センサ14で構成したパッシブ型の距離測定センサ22を備える。さらに、この実施形態では、脈拍測定センサ77と脈拍信号処理部78を備え、非接触式の脈拍測定装置でもある。
図1Aでは、被測定物50を、一例として、人の顔としている。上記三角測量式(アクティブ型)の反射型の距離測定センサ21は、PSD(光位置センサ)11と、距離測定用の赤外LED12と、PSD用の赤外レンズ15,赤外LED用の赤外レンズ16とを有している。
上記三角測量式の距離測定センサ21の外観形状を、図3Aの平面図、および図3Bの側面図に示す。図3Aには、発光側の赤外レンズ16と受光側の赤外レンズ15を示している。また、上記三角測量式の反射型の距離測定センサ21は、図3Cに示す距離対出力特性を有する。上記三角測量式の反射型の距離測定センサ21は、図3Cに示すような反射物(被測定物50)までの距離(cm)とアナログ電圧出力との関係を示す距離特性を有する。なお、図3Cにおいて、実線で示す特性は上記反射物が白反射紙(反射率90%)である場合の特性であり、破線で示す特性は上記反射物が灰反射紙(反射率18%)である場合の特性である。
このような三角測量式の距離測定センサ21は、市販されているものを採用可能である。図3Cに示す距離特性から分かるように、このアクティブ型の距離測定センサ21の測定範囲は、10cm〜80cmである。また、このアクティブ型の三角測量式の距離測定センサ21のPSD出力は電流オーダーでnAである。このアクティブ型の距離測定センサ21は、後段の増幅回路(図示せず)や演算回路51(図2に示す)を有し、この後段の増幅回路や演算回路51から電圧出力として距離信号が得られる。このアクティブ型の距離測定センサ21においても、後述の熱型の赤外線センサとしての遠赤外センサ14と同様、反射光が距離の二乗に反比例するため、或る距離を超えると、距離対出力特性は反比例のグラフとなる。通常、遠赤外センサの視野角は広いため、例えば或る距離とは、図1Bを参照して後述する視野角30となる様に遠赤外レンズ18の焦点距離、遠赤外レンズ18と赤外線センサ14の位置関係を調整していれば、40cmである。
なお、図1Aにおいて、PSD(光位置センサ)11,距離測定用の赤外LED12,後述する脈拍測定用の赤外PD(フォトダイオード)13に関しては、三角測量式の原理を示すために、視野角ではなく光軸J11,J12,J13を示している。
上記距離測定センサ21の筐体(図示せず)に取り付けられた2つの赤外レンズ15,16の間隔は固定されており、PSD11と距離測定用の赤外LED12との間の間隔も固定されている。そして、上記PSD11の電流出力からPSD11上の被測定物50のPSD位置情報が求まる。したがって、この三角測量式の距離測定センサ21により、距離測定センサ21から被測定物50までの距離が三角測量により求まる。
図1Aにおいて、上記赤外LED12の下側に、後述する脈拍測定のための脈拍測定センサ77を構成する受光素子である赤外PD(フォトダイオード)13と赤外レンズ17が配置されている。この脈拍測定センサ77の赤外PD13には、上記距離測定センサ21の赤外LED12から出射されて被測定物50で反射した光が赤外レンズ17を通して入射する。
一方、図1Aにおいて、上記赤外PD13,赤外レンズ17の下方に示す、遠赤外線センサ14と遠赤外レンズ18とで熱型(パッシブ型)の距離測定センサ22を構成している。
図4Aに、この実施形態が備える熱型(パッシブ型)の距離測定センサ22の一例の外観を示し、図4Bに上記一例の特性一覧を示す。なお、この一例は、浜松ホトニクス製InSb光導電素子(P6606-110)とした。この特性一覧の如く、この距離測定センサ22は電子冷却装置を内蔵している。なお、この特性一覧において、感度波長範囲は1〜6.7μmであり、受光感度は10V/Wが重要である。また、上記遠赤外センサ14は焦電型ではない常時出力タイプならば他の種類でもよい。また、浜松ホトニクスのホームページhttp://jp.hamamatsu.com/products/sensor-ssd/pd128/index_ja.htmlに遠赤外線センサ(赤外線検出素子)の一覧があるが、言うまでもなく、浜松ホトニクス社以外の製品を採用してもよい。
被測定物50から発せられる遠赤外線エネルギーは、上記パッシブ型の距離測定センサ22を構成する熱型赤外線センサである遠赤外センサ14の視野角30内に入る。この被測定物50から発せられる遠赤外線エネルギーは、黒体輻射の場合、図6に示すように、各温度200K,300K,500K,1000K,2000K,4000K,6000Kにおける各分光放射発散度特性を有する。この遠赤外線エネルギーの空間積分値が黒体として放出されるエネルギーとなる。上記被測定物50が、黒体輻射と違う普通の物体(放射率が1でない物体)は、灰色体(GrayBodies)と呼ばれる。黒体による放射エネルギーに対する灰色体の放射エネルギーの比を放射率と呼び、人体では、上記放射率が0.95程度である。
上記遠赤外線センサ14の視野角30は、図1Bに示すように、例えば、被測定物50としての人の顔に対して配置すると共に上記人の顔からの距離が40cmである場合には、約9.8度となる。
遠赤外線センサ14の視野角30は円錐状であるので、この円錐状の視野角30の範囲内の被測定物50が遠赤外線センサ14から離れる程、被測定物50と遠赤外線センサ14との間の距離の二乗に反比例して、遠赤外線センサ14の出力信号が弱くなる。遠赤外線センサ14の距離対出力特性は、遠赤外線光が距離の二乗に反比例して小さくなることから、反比例のグラフとなる。ここで、被測定物50の温度、被測定物50の大きさ、被測定物50の放射率が異なると、遠赤外線センサ14の距離対出力特性が異なることとなる。つまり、被測定物50の温度,大きさ,放射率毎に遠赤外線センサ14の距離対出力特性が異なることとなる。この遠赤外線センサ14の距離対出力特性が、被測定物50の温度,大きさ,放射率毎に異なるということが、従来において課題となっていた。このため、従来においては、熱型の遠赤外センサで被測定物までの距離を測定するということが行われていなかった。
図2Aは、この発明の距離測定装置の実施形態の信号処理系統を示すブロック図である。このブロック図において、左下方に熱型の距離測定センサ22を示している。この熱型の距離測定センサ22としては、図4A,図4Bを参照して説明したように、例えばInSb光導電素子(P6606-110)を採用でき、後段に増幅回路55を配置している。また、上記熱型の距離測定センサ22が有する遠赤外線レンズ18は、一例として、市販されている遠赤外線用レンズとしてのフレネルレンズを採用できる。この遠赤外線レンズ18により、遠赤外線センサ14に適当な視野角を与える。また、人の顔を検知するためには、人の顔以外の背景から発せられる遠赤外線をカットしなくてはならない。この背景から発せられる遠赤外線をカットするために、遠赤外線レンズ18の一例として、適当なフィルタとして機能する遠赤外線用レンズとしてのフレネルレンズを遠赤外センサ14の前に配置している。また、この遠赤外センサ14の近傍には、図示しない冷却装置を配置している。遠赤外線センサ14は自身の温度変化に敏感であり、原理上、自身の温度以下の被対象物の温度を検知できない。
次に、図2Aのブロック図を参照して、本実施形態の信号処理系統をより詳細に説明する。
上記三角測量式(アクティブ型)の距離測定センサ21が有する上記PSD(光位置センサ)11の出力信号I1,I2は、電流電圧変換回路(IV変換回路)56,58とAD変換回路57,59を経由して、デジタル化された出力信号I1,I2として、演算回路51に入力される。この演算回路51により|I2 |/|I2+I1|が計算され、この計算された|I2 |/|I2+I1|によって、距離測定信号Cが得られる。上記|I2 |/|I2+I1|から距離測定信号Cを得る計算は、周知のPSDによる計算を採用しているため詳細を省略する。
また、上記三角測量式(アクティブ型)の距離測定センサ21は、上記距離測定用の赤外LED12を駆動する駆動回路60を有する。また、脈拍測定センサ77は、赤外レンズ17と脈拍測定用赤外PD(フォトダイオード)13と電圧電流変換回路61とAD変換回路62を有する。この脈拍測定用赤外PD13の出力信号は、電流電圧変換回路(IV変換回路)61,AD変換回路62を経由してデジタル信号である赤外線反射光信号としてデジタル相関器70に入力される。また、熱型の距離測定センサ22を構成する遠赤外線センサ14の出力信号は、増幅回路55および電流電圧変換回路(IV変換回路)63とAD変換回路64を通った後はデジタル信号となって演算回路65に入力される。
また、補正係数記憶部としての不揮発性メモリ68には、本実施形態の距離測定装置の製造時に、記憶位置i=1からN(Nは自然数)には、それぞれ、値0.95が入力され、その平均値Aaveは0.95となっている。この平均値Aaveは補正係数となる。この値0.95は、人体の放射率に相当している。
ここで、被測定物50としての人間が遠方より、本実施形態の距離測定装置に近づいてくるとする。このとき、上記熱型の距離測定センサ22を構成する遠赤外センサ14から増幅回路55および電流電圧変換回路63とAD変換回路64を経たデジタル出力信号Bは、信号補正部としての演算回路65に入力される。この演算回路65では、上記デジタル出力信号Bと上記不揮発性メモリ68から入力される上記平均値Aaveとを乗算し、この乗算した値(B×Aave)を補正出力信号として、判断制御部としての判定回路81へ入力する。
このように、この実施形態によれば、上記熱型の距離測定センサ22の出力信号Bを上記被測定物50の放射率に基づいて補正した補正出力信号(B×Aave)を上記信号補正部としての演算回路65が出力する。この演算回路65による補正により、従来は非接触温度計にしか使えなかった熱型(パッシブ型)の遠赤外センサ14を、熱型の距離測定センサ22として使用可能になる。
そして、この判定回路81は、上記補正出力信号としての乗算した値(B×Aave)が第2の距離の一例としての90cm以下か否かを判定し、上記乗算値(B×Aave)が90cm以下と判定した場合は、上記反射型のアクティブ型の距離測定センサ21の電源回路(図示せず)をオンする。一方、上記判定回路81が、上記乗算値(B×Aave)が90cmを超えていると判定した場合は、上記アクティブ型の距離測定センサ21の上記電源回路をオンしない。なお、判定回路81は、上記被測定物50までの距離が第1の距離としての80cm以下になるまでは、出力切り替え部85を図2Aに破線で示す切り替え状態S2にし、熱型の距離測定センサ22のデジタル出力信号Bを補正した補正出力信号(B×Aave)を距離測定信号として距離出力端子92へ出力させる。
したがって、上記アクティブ型の距離測定センサ21の電源回路がオフの間、上記判定回路81は、出力切り替え部85を図2Aに破線で示す切り替え状態S2にする。これにより、上記演算回路65から出力切り替え部85を通して、上記熱型の距離測定センサ22による距離測定値である上記乗算値(B×Aave)を距離測定信号(補正出力信号)として距離出力端子92へ出力する。
次に、被測定物50が本実施形態の距離測定装置から第2の距離の一例としての90cm以下のところにまで近づき、判定回路81が上記距離測定信号(補正出力信号)としての乗算値(B×Aave)が90cm以下であると判定した場合は、上記アクティブ型の距離測定センサ21の上記電源回路をオンし、上記アクティブ型の距離測定センサ21に電源が入り、三角測量方式のアクティブ型の距離測定センサ21のウォームアップが始まる。なお、上記被測定物50までの距離が90cm以下となっても上記距離が第1の距離としての80cm以下になるまでは、判定回路81は、出力切り替え部85を図2Aに破線で示す切り替え状態S2にし、熱型の距離測定センサ22のデジタル出力信号Bを補正した補正出力信号(B×Aave)を距離出力端子92へ出力させる。
次に、判定回路81による判定の結果、被測定物50の上記熱型距離測定センサ22による距離測定値である乗算値(B×Aave)が第1の距離の一例としての80cm以下と判定されると、判定回路81は出力切り替え部85を図2Aに実線で示す切り替え状態S1にし、三角測量方式の距離測定センサ21による距離信号である距離測定値Cを距離測定信号として出力切り替え部85から距離出力端子92へ出力させる。
このように、この実施形態によれば、第1の距離の一例としての80cmを超える長距離測定では、熱型(パッシブ型)の距離測定センサ22を使用する一方、第1の距離の一例としての80cm以下の短距離測定ではアクティブ型の三角測量式の距離測定センサ21を使用する。これにより、三角測量式の距離測定センサ21で赤外線を常に発光する必要が無く、低消費電力で短距離から長距離までの測定が可能となる。また、この実施形態によれば、上記被測定物50が上記第1の距離の一例としての80cmよりも長い第2の距離の一例としての90cmまで近づいてきたときに上記三角測量式の距離測定センサ21を稼働状態にする。したがって、上記被測定物50との間の距離が上記第1の距離になるまで上記被測定物50が近づいたときに、上記三角測量式の距離測定センサ21は既に稼働している。よって、上記三角測量式の距離測定センサ21の立ち上がりに起因する出力信号の遅れがなく、上記出力切り替え部85を上記第1の切り替え状態S1にすると上記三角測量式の距離測定センサ21による出力信号Cを直ちに出力できる。
また、この実施形態では、上記三角測量式の距離測定センサ21からの出力信号である距離測定値Cと上記熱型の距離測定センサ22からの出力信号である距離測定値Bとが入力されると共に上記距離測定値Cを上記距離測定値Bで除算した値(C/B)を新たな補正係数として不揮発性メモリ68に入力する補正係数算出部としての演算回路88を備える。
この演算回路88は、上記値(C/B)を、不揮発性メモリ68に記憶されているN個の補正係数A(1)〜A(N)のうちの1つの補正係数A(i)と置き換える。図2Bに示す一例では、不揮発性メモリ68に記憶されているN個の補正係数0.95のうちのi=2の1つの補正係数を、上記除算した値0.8で置き換えた様子を示している。なお、上記演算回路88による上記新たな補正係数(C/B)の算出と上記補正係数の置き換えは、三角測量方式の距離測定センサ21および熱型の距離測定センサ22(内部の2種類のセンサ)が起動している間、適当な時間間隔(例えば1秒)毎や、上記距離測定値Cを上記熱型の距離測定センサ22の補正前の出力信号としての測定値Bを除算した値に変化があった毎に実行する。
図2Bに示すように、i=2の時に、演算回路88から不揮発性メモリ68へ補正係数A(2)として0.8が入力され、その瞬間に、上記不揮発性メモリ68に記憶されている補正係数の平均値Aaveは、N=8とすると0.93125となる。上記補正係数算出部としての演算回路88は、熱型距離測定センサ22の出力信号Bを補正する補正係数として三角測量方式の距離測定センサ21による距離測定値Cを用いる。これにより、熱型の距離測定センサ22の距離測定範囲内に人が複数人いた場合に三角測量方式の距離測定センサ21の測定範囲内に長く居る人に対して、熱型の距離測定センサ22の出力信号Bを補正する補正係数Aの平均値Aaveの値が最適化されることになる。
この実施形態の距離測定装置における上記変換係数Aaveは、たとえば、被測定物50となる人の放射率と、その人の髪の毛や髭に覆われていない顔のサイズとの積を意味している。
したがって、この実施形態によれば、上記補正係数記憶部としての不揮発性メモリ68に記憶している補正係数を、実際の被測定物に合わせたものとすることができ、熱型の距離測定センサ22の出力信号Bをより正確に補正できて、距離測定をより正確にすることができる。
ここで、図5A〜図5Eを参照して、本実施形態における上記変換係数Aaveの意味を説明する。図5Aは、各温度(K,℃)で黒体が半球状に放射する単位面積当たりのエネルギーW(W/cm)の一覧を示している。この一覧は、ステファン−ボルツマンの法則に従うもので、放射エネルギーWは波長に無関係で、かつ絶対温度の4乗で定まる。図5Bは、被測定物となる人の顔のサイズx,yを規定しており、一例としてxの最小値を102mm、yの最小値を98mmとした。これにより、上記顔のサイズxの最小値とサイズyの最小値との積(102mm×96mm)を上記被測定物50としての人の顔の面積(99.96cm)とする。図5Cの左側の表は、図5Aの一覧のエネルギーW(W/cm)に上記人の顔の面積(99.96cm)を乗算したエネルギーW(W)の一覧を示している。この左側の表の各エネルギーW(W)に人体の放射率0.95を乗算したものを図5Cの右側の表に示す。ここで、熱型の距離測定センサ22の分光感度(図8参照)と図6に示す熱エネルギーの波長分布の積分により、例えば、熱型の距離測定センサ22がInSb赤外線検出素子である場合、熱型の距離測定センサ22が受けるエネルギーW(W)は、図5Dに示す表の左欄に示すように、図5Cの右側の表に示す値の10分の1程度に減少する。そして、上記遠赤外センサ14が、図4Aに一例として示した浜松ホトニクス製InSb光導電素子(P6606-110)である場合は、図5Dの右欄に示すような出力電圧が得られ、図1A,図1Bに示すような視野角30では被測定物50としての人の顔までの距離40cmのときに十分に観測可能な値となる。さらに、上記熱型の距離測定センサ22における遠赤外センサ14の後段の増幅回路55を10倍対数増幅器とした場合、上記10倍対数増幅器からは、図5Eに示す表の右欄に示す出力値が得られる。図5Eは、被測定物50としての人の顔の温度が36℃で被測定物50としての人の顔までの距離が40cm,80cm,160cm,320cm,640cm,1280cmであるときに、上記10倍対数増幅器から得られる出力電圧(V)の値6.9V,0.9V,−5.1V,−11.1V,−17.2V,−23.2Vを示している。
このように、増幅回路55として10倍対数増幅器を採用すれば、熱型の距離測定センサ22によって被測定物50までの距離を約10mという長距離まで測定可能となる。
次に、図1A,図2Aを参照して、脈拍測定センサ77および上記三角測量方式の距離測定センサ21を用いた脈拍測定部でもって、脈拍測定を行う方法を下記に説明する。つまり、この実施形態は、非接触式脈拍測定装置でもある。
図1A,図2Aに示すように、この実施形態が有する脈拍測定センサ77は、脈拍測定用の赤外PD(フォトダイオード)13および赤外レンズ17を備える。上記距離測定センサ21の赤外LED12から出射された赤外光が被測定物50で反射され、赤外レンズ17を通して上記赤外PD13に赤外線が入射される。この赤外PD13の出力信号は、電流電圧変換回路(IV変換回路)61とAD変換回路62を経由して、デジタル化された赤外線反射光信号として、デジタル相関器70に入力される。
この実施形態では、脈拍信号処理部78と、脈拍測定モード制御部96とを備え、上記脈拍信号処理部78は、脈拍測定指示信号が入力される脈拍測定入力端子93と、上記デジタル相関器70と参照データ記憶部としての不揮発性メモリ71とカウンタ73と脈拍数出力端子91とで構成される。また、上記脈拍測定モード制御部96は、上記演算回路65からの補正出力信号(B×Aave)が表す上記被測定物50との間の距離が上記第1の距離の一例としての80cm以下であると上記判定回路81が判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子93から上記脈拍測定指示信号が入力されたときに上記脈拍信号処理部78の電源をオンする。一方、上記脈拍測定モード制御部96は、上記演算回路65からの補正出力信号(B×Aave)が表す上記被測定物50との間の距離が上記第1の距離の一例としての80cmを超えていると上記判定回路81が判断したときには、上記脈拍測定入力端子93への上記脈拍測定指示信号の入力と非入力とにかかわらず、上記脈拍信号処理部78の電源をオフにする。
このように、脈拍を測定する対象としての人が上記第1の距離の一例としての80cmを超えて離隔しているときには、上記デジタル相関器70を含む脈拍信号処理部78を非稼働として、消費電力を低減することが可能となる。なお、上記脈拍測定指示信号は、例えば、上記脈拍測定入力端子93を設けた筐体等に取り付けられているボタン(図示せず)などを使用者が操作することによって上記脈拍測定入力端子93に入力される。
上記脈拍測定センサ77は、第3従来例(特許文献3(特開2009-34398号公報))で説明したような密着式脈拍センサと基本的な原理は同じであり、血液中のヘモグロビンに赤外線が吸収されることで、脈拍に応じたヘモグロビン密度の変化を反射光から得る。
ところで、本実施形態の脈拍センサは非接触式であるので、被測定物50から脈拍測定センサ77への反射信号光Sの強度が接触式の脈拍センサに比べて劣る。例えば、接触式の脈拍センサにおいて血管から受光素子までの距離が3mmであっても、この実施形態の非接触式の脈拍センサでは、例えば血管から受光素子である赤外PD13までの距離が803mmとなる。反射信号光Sは、距離の二乗に反比例して減少するので、この実施形態の非接触式の脈拍センサでは、接触式の脈拍センサに比べて、(3/803)の二乗=1.4×10-5倍だけ小さくなる。
ここで、図7Aに、人の頭部の代表的な動脈を、符号Z1で示されるような網掛けされた部分で示す。また、図7Bに、人の目の回りの動脈を、符号Z2で示されるような網掛けされた部分で示し、人の目の回りの静脈を、符号Z3で示されるような網掛けされた部分で示す。
図7A,図7Bに示すように、人の顔面は指や掌に比べて、動脈の数が多い点では脈拍測定に有利に働く。例えば、人の指の動脈は4本であるが、人の顔面の動脈の試算は困難である。このため、本実施形態では、PSD(光位置センサ)11の感度(0.5A/W)よりも高い感度(0.6A/W)を有し、受光面積を大きくとれる脈拍測定のための専用の受光素子として赤外PD(フォトダイオード)13を配置した。接触式の脈拍センサでは、レンズが無いので、受光素子の直径φが3mmであるが、本実施形態の赤外PD13の前方に配置する赤外レンズ17はレンズ直径φを30mmとした。
このサイズの赤外PD13でも、遮断周波数は10MHzあり、(60秒間に30回)〜(60秒間に250回)すなわち0.5Hz〜4.2Hzの脈拍に比べて、応答速度は十分であるが、実際は赤外レンズ17の横倍率だけ受光素子としての赤外PD13の直径を小さくできることは言うまでも無い。例えば、赤外レンズ17の横倍率を10倍とすれば、受光素子としての赤外PD13の直径を3mmにできる。これにより、赤外PDの感度がPSD11の感度と等しく、かつレンズ直径と赤外PD直径とが等しい場合に比べて、赤外PD13への反射信号は、120倍(=(レンズ直径30mm÷赤外PD13の直径3mm)×(赤外PD感度0.6÷PSD感度0.5))だけ増加する。さらに、発光素子としての赤外LED12をパルス駆動とし、このパルス駆動の電流を連続駆動による駆動電流の10倍に増加させる。これら積(120×10)により、赤外PD13の出力信号を1200倍に増加させることができるが、接触式の脈拍センサから得られる信号レベルに達するには、さらに1000倍は増加させることが必要である。
そこで、この実施形態では、上記非接触式の脈拍センサを採用したことで、接触式の脈拍センサに比べて弱くなった信号レベルを、接触式の脈拍センサ並にするために、デジタル相関器70,不揮発性メモリ71,カウンタ73を有する脈拍信号処理部78を備えた。
上記不揮発性メモリ71には、複数の実際の人の脈拍データが参照データとして記憶されている。例えば、上記不揮発性メモリ71には、100人分の異なる人の脈拍データが参照データとして記憶されている。
また、上記デジタル相関器70には、上記脈拍測定センサ77からのデジタル化された赤外線反射光信号と、上記不揮発性メモリ71からの参照データと、上記三角測量式の距離測定センサ21からの距離信号Cとが入力される。ここでは、上記デジタル相関器70の詳細な動作原理は割愛するが、このデジタル相関器70の動作の概略の原理としては、弱くなった信号としての赤外線反射光信号を1000回繰り返し処理することにより読み取る。このとき、上記デジタル相関器70は、上記赤外線反射光信号と上記参照データとの相関をとる処理も行なう。
ここで、心拍数の範囲は30回/分から250回/分なので、一番長い2秒当たり1拍の場合に上記繰り返し処理を1000回とすると、この1000回の繰り返し処理に要する時間は2000秒つまり約33分の測定時間が必要になることが分かる。よって、この1000回の繰り返し処理により、応答性が犠牲となるが、この応答性は、後述する応用商品に影響しない程度である。
なお、本実施形態では、三角測量式の距離測定センサ21の演算回路51による計算された|I2|/|I2+I1|から得た距離測定信号Cを相関器70に入力している。上記測定時間の間に被測定物50と脈拍測定部77との間の距離が変わり、上記距離の変化速度として、脈拍と同じ位の時間(0.5秒〜4秒)での距離の変化である場合には、上記相関器70は上記距離測定信号Cを用いて、上記距離の変化による上記脈拍測定センサ77からの上記赤外線反射光信号の変動を取り除くようにしている。
上記デジタル相関器70から出力される1拍の信号を、カウント73により適当な閾値によりカウントして、脈拍数出力端子91から脈拍数出力信号が得られる。
このように、この実施形態では、上記脈拍測定センサ77が、上記三角測量式の距離測定センサ21から出射されて上記被測定物50としての人で反射した上記赤外線反射光を受光して、赤外反射光信号をデジタル相関器70に入力する。そして、このデジタル相関器70は、上記不揮発性メモリ71から入力される上記参照データを用いて上記赤外反射光信号の周期的変化を脈拍出力信号として取り出す。また、上記デジタル相関器70は、上記三角測量式の距離測定センサ21からの距離信号Cを用いて上記被測定物としての人との間の距離の変動による上記赤外線反射光信号の変動を取り除く。したがって、上記デジタル相関器70により、上記赤外線反射光信号の周期的変化をより大きな脈拍数出力信号として取り出すことができる。
なお、上記実施形態では、脈拍測定センサ77を備えたが、この脈拍測定センサ77を備えずに、上記三角測量式の距離測定センサ21からデジタル相関器70に入力される距離測定信号Cを用いて、脈拍数出力信号を得ることも可能である。この場合、脈拍測定モード制御部96は、上記脈拍測定入力端子93から上記脈拍測定指示信号が入力されて、上記判定回路81が上記演算回路65からの補正出力信号(B×Aave)が表す上記被測定物50との間の距離が上記第1の距離(80cm)以下であると判断したときに上記脈拍信号処理部78の電源をオンする。このとき、脈拍測定モード制御部96は、駆動回路60を制御して、三角測量式の距離測定センサ21の赤外PD12を駆動する電流を標準の値よりも増加させる。これにより、上記三角測量式の距離測定センサ21による赤外線発光光量を標準光量よりも増加させる。そして、上記デジタル相関器70は、上記三角測量式の距離測定センサ21が出力する増強された距離測定信号Cと上記参照データとを用いて上記距離測定信号Cによる周期的変化の信号を取り出す。そして、この周期的変化の信号をカウント73により適当な閾値によりカウントして、脈拍数出力信号として脈拍数出力端子91から得ることができる。なお、この場合、上記脈拍測定モード制御部96は、上記脈拍測定入力端子93から上記脈拍測定指示信号が入力されず、かつ、上記判定回路81が上記演算回路65からの補正出力信号(B×Aave)が表す上記被測定物50との間の距離が上記第1の距離(80cm)以下であると判断したときに上記脈拍信号処理部78の電源をオフすると共に駆動回路60を制御して脈拍測定用の赤外PD13を駆動する電流を標準の値にする。
また、上記実施形態では、距離測定装置と非接触式の脈拍測定装置とを兼ねる実施形態としたが、上記脈拍測定センサ77,脈拍信号処理部78,脈拍数出力端子91を備えずに非接触式の脈拍測定装置を兼ねない距離測定装置としてもよい。
また、上記実施形態では、被測定物50としての人の顔が、上記距離測定センサ21,22,脈拍測定センサ77の方を向いている必要がある。このため、この実施形態を応用した装置では、表示画面を持つ電子機器の画面近傍に上記センサ21,22,77を配置することが合理的である。
例えば、書籍を読む人の目と上記書籍との間の距離は30cm離すのがよいとされているので、電子書籍と呼ばれるスレート型端末にこの実施形態を設置した場合、学童教育向け電子書籍では、被測定物50としての人の顔が30cm以内に近づいたことを示す出力信号がこの実施形態の距離出力端子92から出力された場合に、警告信号を出すなどの応用が考えられる。
上記被測定物50としての人の顔との間の距離は、パソコンモニターでは50cm、TV受像機では2mが下限値の目安である。よって、この実施形態をパソコンモニターに設置した場合は、上記距離出力端子92の出力信号が50cm以内の距離を示している場合に、警報信号を出す応用が考えられる。また、この実施形態をTV受像機に設置した場合は、上記距離出力端子92の出力信号が2m以内の距離を示している場合に、警報信号を出す応用が考えられる。
また、6畳の部屋に設置されたエアコンディショナ(以下エアコン)では、このエアコンと被測定物50としての人との間の最大距離は10mとなる。この実施形態の距離測定装置では、前述の補正係数Aaveが製造段階で記憶部としての不揮発性メモリ68に入力済みである。したがって、アクティブ型の距離測定センサ21の距離測定値Cを用いた補正係数A(i)の更新を行わなくても、精度は劣るが被測定物50までの距離測定が可能である。よって、エアコンに上記実施形態の距離測定装置を装着することにより、エアコンから被測定物50としての人までの距離を示す距離信号が得られ、この距離信号に基づいてエアコンの送風量を調整する等の応用が考えられる。
また、上記エアコンに替えて扇風機などへ上記実施形態を装着することで上記距離信号による送風量制御等の応用も可能である。
同様に、照明装置に本実施形態を応用し、本実施形態から得られる距離信号で上記照明装置から被測定物50までの距離を検出し、この距離に応じて上記照明装置の照度を可変制御することにより、この照明装置全体の省エネルギーを図ることが可能となる。
また、例えば、モニター画面を備えたフィットネスバイクでは、上記モニター画面に走行時の風景が画面に表示される。このため、その走行者は、上記モニター画面の方向に顔を向けることになる。ここで、有酸素運動として、運動時間は30分から1時間が有効とされているので、そのような時間があれば本実施形態の脈拍測定センサ77による脈拍測定が可能である。すなわち、上記フィットネスバイクのモニター画面の傍らに本実施形態を組み込んでおくことで、煩わしい脈拍センサを身体に付けることなく、脈拍を測定することが可能になる。
同様に、パソコンゲーム機に本実施形態を取り付ければ、ゲーム操作者の脈拍を非接触にて測定でき、この測定した脈拍値をゲーム機へフィードバックすることで、上記脈拍値に応じてゲームの効果音の大きさや、音楽の種類や画面を変えるといった応用が考えられる。
なお、上記実施形態の距離測定装置では、実現可能性を示すため具体的な数値を用いたが、それらは適宜、別の数値を用いてもよい。また、この距離測定装置が有する距離測定センサ21が有する発光素子としての赤外LED12に替えて赤外線レーザー素子を用いれば、光量はより大きくでき、三角測量方式の距離測定範囲が延びるだけで無く、脈拍測定に関しても非接触での測定可能距離が延びる。また、被測定物50までの距離が近い場合には、脈拍測定の応答を速くすることができる。例えば、上記実施形態の数値でも、上記距離測定センサ21と人の被測定物50としての顔の距離が10cmに近づけば、脈拍検出のための相関器70を不要にすることができ、相関器70に替えてFFT(高速フーリエ変換)を用いて脈拍情報を検出することも可能になる。また、上記実施形態では、上記第1,第2の距離を80cm,90cmとしたが、上記第1,第2の距離は80cm,90cmに限らないことは言うまでもない。例えば、上記第1の距離を70cmとし上記第2の距離を80cmとしてもよく、上記第1の距離を60cmとし上記第2の距離を70cmとしてもよい。ただし、上記三角測量式(アクティブ型)の距離測定センサ21の測定範囲を考慮すれば上記第1の距離は最大で80cmとすることが好ましい。また、上記第2の距離を90cm以上に設定してもよい。ただし、上記第2の距離を長くするほど、上記アクティブ型の距離測定センサ21の電源回路(図示せず)をオンさせる時間が長くなり消費電力が増えるので、上記第1の距離+10cm程度とすることが好ましい。
11 PSD(光位置センサ)
12 赤外LED
13 脈拍測定用の赤外PD(フォトダイオード)
14 遠赤外線センサ
15 PSD用の赤外レンズ
16 赤外LED用の赤外レンズ
17 赤外PD用の赤外レンズ
18 遠赤外レンズ
21 三角測量式の距離測定センサ
22 熱型の距離測定センサ
30 視野角
50 被測定物
51,65,88 演算回路
55 増幅回路
56,58,61,63 電流電圧変換回路
57,59,62 AD変換回路
68,71 不揮発性メモリ
70 デジタル相関器
73 カウンタ
77 脈拍測定センサ
78 脈拍信号処理部
81 判定回路
85 出力切り替え部
91 脈拍数出力端子
92 距離出力端子
93 脈拍測定入力端子
J11,J12,J13 光軸

Claims (10)

  1. 被測定物までの距離を三角測量式で測定する反射型の距離測定センサと、
    上記被測定物から放射される赤外線を検出する赤外線センサと、
    上記赤外線センサの出力信号に対して、予め設定された温度の上記被測定物の面積と放射率に比例する補正係数平均値を乗算することにより、上記被測定物までの距離を表す補正出力信号を生成して出力する信号補正部と、
    上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記信号補正部からの上記補正出力信号とが入力されると共に上記出力信号と上記補正出力信号のうちの上記出力信号を出力する第1の切り替え状態と上記出力信号と上記補正出力信号のうちの上記補正出力信号を出力する第2の切り替え状態とに切り替え可能な出力切り替え部と、
    上記信号補正部から上記補正出力信号が入力され、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が予め定められた第1の距離よりも長いと判断したときに上記切り替え部を上記第2の切り替え状態にする一方、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第1の距離以下であると判断したときに上記切り替え部を上記第1の切り替え状態にする判断制御部と、
    上記予め設定された温度の上記被測定物の面積と放射率に比例する補正係数平均値の元となる複数の補正係数を初期データとして記憶する補正係数記憶部と、
    上記反射型の距離測定センサと上記赤外線センサとが起動しているとき、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を上記赤外線センサからの出力信号で除算した値を上記補正係数記憶部に記憶した上記複数の補正係数のうちの1つと置き換えて新たな補正係数とする補正係数算出部と
    を備え、
    上記信号補正部は、
    上記補正係数記憶部から得た上記複数の補正係数の平均値である上記補正係数平均値を上記赤外線センサからの出力信号に乗算して上記補正出力信号を生成することを特徴とする距離測定装置。
  2. 請求項1に記載の距離測定装置において、
    上記判断制御部は、
    上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第1の距離よりも長い第2の距離以下であると判断したときに上記反射型の距離測定センサを稼働状態にする一方、上記補正出力信号が表す上記被測定物との間の距離が上記第2の距離よりも長いと判断したときに上記反射型の距離測定センサを非稼働状態にすることを特徴とする距離測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の距離測定装置において、
    上記補正係数記憶部は、
    上記補正係数をN個(Nは2以上の自然数)記憶でき、初期データとして記憶するN個の補正係数として、上記被測定物の放射率に比例する同じ補正係数を記憶しており、
    上記補正係数算出部は、
    或る期間毎に、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を上記赤外線センサからの出力信号で除算し、上記或る期間毎に得られる上記除算した値を、上記補正係数記憶部に記憶されている上記N個の補正係数のうちの1つの補正係数と順に置き換え、
    上記信号補正部は、
    上記補正係数記憶部に記憶されている上記N個の補正係数の平均値である上記補正係数平均値を上記赤外線センサからの出力信号に乗算して上記補正出力信号を生成することを特徴とする距離測定装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の距離測定装置と、
    脈拍測定指示信号が入力される脈拍測定入力端子と、
    上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力されない場合に、上記反射型の距離測定センサによる赤外線発光光量を標準光量とする一方、上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力された場合に上記反射型の距離測定センサによる赤外線発光光量を上記標準光量よりも増加させる脈拍測定モード制御部と、
    複数の人の心拍データを参照データとして記憶した参照データ記憶部と、
    上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記参照データ記憶部からの参照データとが入力されると共に上記参照データを用いて上記出力信号の周期的変化を脈拍出力信号として取り出す相関器とを備えたことを特徴とする非接触式脈拍測定装置。
  5. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の距離測定装置と、
    複数の人の心拍データを参照データとして記憶した参照データ記憶部と、
    上記反射型の距離測定センサから出射されて上記被測定物で反射した赤外線反射光が入射するように設置されたと共に上記赤外線反射光による赤外反射光信号を出力する脈拍測定センサと、
    上記脈拍測定センサからの赤外線反射光信号と上記反射型の距離測定センサからの出力信号と上記参照データ記憶部からの参照データとが入力され、上記反射型の距離測定センサからの出力信号を用いて上記被測定物としての人との間の距離の変動による上記赤外線反射光信号の変動を取り除くと共に上記参照データを用いて上記赤外線反射光信号の周期的変化を脈拍出力信号として取り出す相関器とを備えたことを特徴とする非接触式脈拍測定装置。
  6. 請求項4に記載の非接触式脈拍測定装置において、
    上記脈拍測定モード制御部は、
    上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離以下であると判断し、かつ、上記脈拍測定入力端子から上記脈拍測定指示信号が入力されたときに上記相関器に電源を供給する一方、上記判断制御部が、上記補正出力信号が表す上記被測定物としての人との間の距離が上記第1の距離を超えていると判断したときに上記相関器に電源を供給しないことを特徴とする非接触式脈拍測定装置。
  7. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の距離測定装置もしくは請求項4から6のいずれか1つに記載の非接触式脈拍測定装置を、
    表示画面に隣接するように配置したことを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7に記載の電子機器において、
    上記距離測定装置の出力切り替え部から出力される信号が表す上記被測定物との間の距離に応じて、上記表示画面の照度または出力音の音量の少なくとも一方を調整することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の距離測定装置もしくは請求項4から6のいずれか1つに記載の非接触式脈拍測定装置を備えたことを特徴とする照明装置。
  10. 請求項9に記載の照明装置において、
    上記距離測定装置の出力切り替え部から出力される信号が表す上記被測定物との間の距離に応じて、照明の照度を調整することを特徴とする照明装置。
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