JPH10260256A - 障害物検知装置 - Google Patents

障害物検知装置

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JPH10260256A
JPH10260256A JP9084481A JP8448197A JPH10260256A JP H10260256 A JPH10260256 A JP H10260256A JP 9084481 A JP9084481 A JP 9084481A JP 8448197 A JP8448197 A JP 8448197A JP H10260256 A JPH10260256 A JP H10260256A
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JP
Japan
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lens
transmitting
wave
vehicle
search wave
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Application number
JP9084481A
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English (en)
Inventor
Susumu Sakagami
進 坂上
Manabu Iwasaki
学 岩崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発信素子から発生するレーザ光をレンズでビ
ーム状の探査波に変えるとき、レンズを左右方向に移動
させることにより、探査波を車両の進行方向で走査す
る。 【解決手段】 先行車両検知装置1に内蔵された探査波
発信部2は、発信回路3、レーザ光Lを発生する発信素
子4、レンズ5を移動させるレンズ移動アクチュエータ
6からなる。レンズ5を矢示の直線方向に移動させるこ
とにより、探査波Tは左右方向に走査する。これによ
り、先行車両が存在している場合には、この探査波Tで
先行車両を捕捉した上で追従することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両のオー
トスピードコントロール、オートストップコントロール
等に用いて好適な障害物検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両には、高速道路のようにほ
ぼ一定の速度で巡航するときに使用するオートスピード
コントロール(ASCD)を備えたものがある。このオ
ートスピードコントロールには、設定された所定速度で
巡航させる速度制御方式のオートスピードコントロール
と、先行車両との車間距離を一定に保つ速度で巡航さ
せ、先行車両が消失した場合には設定された所定速度で
巡航させるようにした車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールとの2種類がある。
【0003】そして、車間距離制御方式のオートスピー
ドコントロールは、先行車両との車間距離が一定距離と
なる速度で巡航するようにアクセル開度をアクチュエー
タによって制御し、車間距離が近づいたときにはアクセ
ル開度を閉じ、さらに自動的にブレーキングを行って減
速し、車間距離が広がったときにはアクセル開度を開い
て加速し、車間距離を常に一定に保つようにしたもので
ある。
【0004】また、この先行車両との車間距離を測定す
る方法の一つとして障害物検知装置が用いられ、該障害
物検知装置は、車両の進行方向に向けて探査波を発信す
る発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害
物となる先行車両で反射したときの反射波を受信する受
信手段とから構成され、探査波の発信から反射波の受信
までの時間を計測することにより車間距離を測定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来技術による探査波を利用して車間距離を測定
する方法では、発信手段から発信される探査波は、車両
の向きに対して決められた方向でしかも一定の広がりを
持たせて発信しているから、道路がカーブや坂道となっ
たときには、先行車両を見失ってしまうことがあり、こ
のカーブや坂道を抜けた後に、再び車間距離を測定す
る。
【0006】このため、オートスピードコントロールで
は、実際には先行車両が同一路線上を走行しているにも
拘らず、該先行車両がカーブや坂道を通過するときに
は、探査波の探査範囲から逸脱して先行車両を検知でき
ず、一時的に車間距離制御から速度制御へと切換わり、
カーブや坂道を通過後に再び先行車両を検知すると車間
距離制御に切換わる。これにより、車両がカーブや坂道
を通過する毎に制御が切換わり車両の速度が変化して乗
り心地を悪化させるという問題がある。
【0007】また、発信手段から発信される探査波は、
車両の向きに対して決められた方向でしかも一定の広が
り角度を持たせているため、出力電力(例えば、3〜5
W)を大きくしなければならず、消費電力が高くなって
バッテリの消耗につながるという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はカーブや坂道においても先行車
両を捕捉することのできる障害物検知装置を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明が採用する障害物
検知装置は、車両の進行方向に向けてビーム状の探査波
を発信する発信手段と、該発信手段から発信される探査
波が障害物で反射したときの反射波を受信する受信手段
とから構成している。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1に係る発明が採用する構成の特徴は、発信手段
を、レーザ光を発生する発信素子と、該発信素子から発
生したレーザ光を透過させることによりビーム状の探査
波に変えるレンズと、該レンズを移動させることによ
り、前記探査波を進行方向に対して少なくとも左右方向
に走査させる走査手段とから構成したことにある。
【0011】このような構成とすることにより、走査手
段によりレンズを移動させることにより、ビーム状の探
査波を少なくとも左右方向に一定の広がりを持たせて走
査できる。これにより、例えば障害物となる先行車両が
存在している場合には、走査される探査波によって先行
車両を捕捉することができる。
【0012】請求項2の発明では、走査手段を、発信素
子の前方でレンズを少なくとも左右方向に直線状に移動
させる構成としている。
【0013】このような構成とすることにより、発信素
子の前方で、少なくとも左右方向にレンズを直線状に移
動させると、該発信素子から発生する探査波を、車両の
進行方向に対して左右方向に走査することができる。
【0014】請求項3の発明では、走査手段を、発信素
子を中心として該発信素子の前方でレンズを円弧状に移
動させる構成としている。
【0015】このような構成とすることにより、発信素
子の前方で、発信素子を中心としてレンズを円弧状に移
動させると、該発信手段から発生する探査波を、車両の
進行方向に走査することができる。しかも、レンズと発
信素子との距離は常に一定に保っているから、発信手段
から前方の同一距離では、ビーム状探査波の径寸法を常
に一定にできる。
【0016】一方、上述した課題を解決するために、請
求項4に係る発明が採用する構成の特徴は、発信手段
は、レーザ光を発生する発信素子と、該発信素子から発
生したレーザ光を反射させるミラーと、該ミラーによっ
て反射されたレーザ光を透過させることによりビーム状
の探査波に変えるレンズと、前記ミラーを揺動させるこ
とにより、前記探査波を進行方向に対して走査させる走
査手段と、該走査手段によりミラーが揺動したときに該
ミラーとレンズとの距離が等しくなるように該レンズを
移動させるレンズ移動手段とから構成したことにある。
【0017】このような構成とすることにより、走査手
段によりミラーを揺動させることにより、ビーム状の探
査波を少なくとも左右方向に一定の広がりを持たせて走
査できる。これにより、例えば障害物となる先行車両が
道路のカーブを走行している場合でも、探査波によって
先行車両を捕捉することができる。しかも、レンズ移動
手段によりミラーとレンズとの距離は常に一定に保って
いるから、発信手段から前方の同一距離においてはビー
ム状探査波の径寸法を常に一定にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図1ないし図8によって詳細に説明するに、図1ないし
図6は本発明による第1の実施例を示している。
【0019】1は自車Aの前側に装備された障害物検知
装置としての先行車両検知装置を示し、該先行車両検知
装置1は後述する探査波発信部2、反射波受信部7およ
びコントロールユニット11等から大略構成されてい
る。
【0020】2は発信手段としての探査波発信部を示
し、該探査波発信部2は後述するコントロールユニット
11からの指令により探査波信号(例えば0.1〜1.
0MHz )を発生する発信回路3と、該発信回路3から
出力される探査波信号を受けて、レーザ光Lを発生する
レーザダイオードからなる発信素子4と、該発信素子4
から発生するレーザ光Lを透過させることにより拡散す
るのを規制してビーム状の探査波Tに変えるレンズ5と
から構成されている。
【0021】6は探査波Tを例えば左右方向,上下方向
に移動させる走査手段としてのレンズ移動アクチュエー
タで、該レンズ移動アクチュエータ6は、前記レンズ5
を例えば左右方向に移動させることにより、図2に示す
ように、ビーム状の探査波Tを、例えば長さ100mで
左右方向に40mの走査角θをもって走査する。
【0022】ここで、前記探査波発信部2は、図3に示
すように、発信素子4からはレーザ光Lをある程度の広
がり角度αを有して発生し、レンズ5はレンズ移動アク
チュエータ6によってこの角度αの範囲内を直線状に左
右方向に移動する。これにより、レンズ5を透過して自
車Aの前方に照射されるビーム状の探査波Tは、左右方
向に走査角θを持って走査される。
【0023】また、先行車両検知装置1においては、先
行車両Bが捕捉されるまでの間、前記レンズ移動アクチ
ュエータ6によって、レンズ5を例えば左右方向に移動
させ、これにより探査波Tを左右方向に走査させる。そ
して、先行車両Bが捕捉された後は、レンズ移動アクチ
ュエータ6は、コントロールユニット11からの指令に
基づいてレンズ5を左右方向または上下方向に移動調整
することにより、探査波Tの照射方向を先行車両Bに追
従させるように調整する。
【0024】7は受信手段としての反射波受信部で、該
反射波受信部7は、反射波Rを受信用レンズ8を介して
受信すべく、フォトダイオード等からなる受信素子9
と、該受信素子9の出力側に接続され、該受信素子9か
らの信号の補正を行ってコントロールユニット11に受
信信号を出力する受信回路10とからなる。なお、前記
受信用レンズ8の焦点距離は、反射波Rが受信素子9の
表面上で焦点が合うように設定されている。
【0025】ここで、前記反射波Rは、探査波発信部2
から発信される探査波Tが前記先行車両Bの後側に設け
られたリフレックスリフレクタ(図示せず)で反射した
もので、該リフレックスリフレクタは複数個のコーナキ
ューブにより構成され、入射される探査波を入射方向に
効率良く反射させる再帰反射性を有している。
【0026】11はコントロールユニットで、該コント
ロールユニット11はマイクロコンピュータ等により構
成され、入力側には反射波受信部7が接続され、出力側
には発信回路3、レンズ移動アクチュエータ6、ブザ
ー,ランプ等の報知器12等が接続されている。なお、
前記報知器12では、自車Aと先行車両Bとの車間距離
または相対速度の演算結果を表示すると共に、危険警告
等を行う。
【0027】また、前記コントロールユニット11には
記憶装置11Aが設けられ、該記憶装置11A内には、
図4に示すような先行車両検知プログラム等が格納され
ている。
【0028】さらに、前記コントロールユニット11に
は、反射波受信部7からの反射波Rを受け、自車Aに対
する先行車両Bの位置を検出する位置検出機能と、該位
置検出機構により、自車Aと先行車両Bとの間の車間距
離を演算する車間距離演算機能と、該車間距離演算機能
において車間距離が近づきすぎたときに報知器12を作
動させる報知器作動機能と、前記位置検出機能で先行車
両Bの位置を検出した後に、レンズ移動アクチュエータ
6によってレンズ5を移動調整して探査波Tの照射方向
を先行車両Bの方向に調整することにより、該先行車両
Bの追従を行う追従機能とを有している。
【0029】本実施例による先行車両検知装置1は、上
述した如く構成されるが、次に図4による先行車両検知
プログラムと、探査波Tの照射方向を示した図2、図5
と図6に基づいてその動作を説明する。なお、自車Aと
先行車両Bの中央の矢印はその車両の進行方向を示して
いる。
【0030】まず、ステップ1では、図2に示す如く、
レンズ移動アクチュエータ6によりレンズ5を左右方向
に移動させることにより、該レンズ5を介して前方に向
けて照射される探査波Tを走査角θの範囲で走査させ
る。
【0031】ステップ2では、先行車両Bが走査される
探査波Tによって捕捉されたか否かの判定、即ち受信素
子9において反射波Rを受信したか否かを確認する。こ
のステップ2で「YES」と判定した場合には、図5に
示すように、該受信素子9で反射波Rが受信されている
から、先行車両Bに対して探査波Tが反射したとみなす
ことができ、自車Aの前方(例えば、車間距離100m
以内)に先行車両Bが存在していることを検知できる。
【0032】一方、このステップ2で「NO」と判定し
た場合には、自車Aの進行方向には先行車両Bが存在し
ていないから、このステップ2の判定処理を繰返す。
【0033】さらに、ステップ3では、探査波Tを先行
車両Bに向けて発信保持するために、レンズ移動アクチ
ュエータ6によってレンズ5を左右方向と上下方向に移
動調整し、常に反射波Rが受信素子9で受信されるよう
に制御する。
【0034】ステップ4では、この反射波Rが受信素子
9で受信されているか否かを判定し、「YES」と判定
した場合には、自車Aの進行方向に先行車両Bが存在し
ているから、ステップ3の追従処理を繰返す。このステ
ップ4で「NO」と判定した場合には、ステップ1に戻
ってレンズ5を左右方向に移動させて探査波Tを左右方
向に走査させる。
【0035】然るに、本実施例による先行車両検知装置
1は、発信素子4から角度αを有して発生するレーザ光
Lの範囲内を、レンズ移動アクチュエータ6によってレ
ンズ5を左右方向に直線状に移動させることにより、ビ
ーム状の探査波Tを左右方向に走査角θを持って走査さ
せることができる。
【0036】また、自車Aの先行車両Bが存在していな
いときには、探査波発信部2から出力される探査波Tを
所定の走査角θの範囲で走査し、先行車両Bが存在して
いるときには、探査波Tは該先行車両Bを追従するよう
にしているから、図6に示す如く、先行車両Bがカーブ
を走行中であっても探査波Tは先行車両Bの走行状態に
対して追従でき、先行車両Bが存在しているときには、
常に追従状態を続行することができる。
【0037】さらに、レンズ移動アクチュエータ6は探
査波Tを左右方向のみでなく、上下方向にも調整できる
ようにしたから、先行車両Bの捕捉後にあっては、該車
両Bが坂道を通過するときでも、探査波Tの照射方向を
上下方向に変位させて追従させることも可能である。
【0038】かくして、本実施例による先行車両検知装
置1をオートスピードコントロールに用いた場合には、
探査波Tの発信から反射波Rの受信までの時間から自車
Aと先行車両Bとの車間距離を計測し、この車間距離が
予め設定された一定の車間距離となるように速度を制御
して巡航する。このとき、先行車両検知装置1では、一
度先行車両Bを捕捉したら、該先行車両Bが自車Aの走
行路線上から離脱しない限り、探査波Tによって常に追
従することができる。
【0039】従って、本実施例では、従来技術のよう
に、車間距離制御から速度制御へとオートスピードコン
トロールが切換わるのをなくし、オートスピードコント
ロール中の自車Aの速度変化を安定させ、乗り心地を向
上させることができる。
【0040】さらに、探査波発信部2から発信される探
査波Tは、レンズ5によってビーム状に絞込まれている
から、発信素子4の出力電力を従来技術の発信素子の出
力電力の約10%となる0.3〜0.5W程度ですみ、
消費電力を少なくしてバッテリの消耗を低減することが
できる。しかも、出力電力の小さい発信素子4は安価で
あるため、大幅なコスト低減を図ることができる。
【0041】次に、図7に基づいて本発明による第2の
実施例を説明するに、本実施例の特徴は、レンズ移動ア
クチュエータ6によりレンズ5を発信素子4を中心とす
る半径dの円弧状に移動させたことにある。
【0042】このように構成することにより、本実施例
においても探査波Tを走査することにより、先行車両B
の捕捉と追従を行うことができる。しかも、レンズ5を
円弧状に移動させることにより、発信素子4とレンズ5
との距離を常に一定の距離dに保つことができ、探査波
発信部2から発信する探査波Tの焦点位置はどの走査方
向においても一定にすることができる。そして、前方の
同一距離においてビーム状探査波Tの径寸法(スポット
径)を常に一定にできる。
【0043】従って、例えば前方の同一距離に障害物が
存在している場合には、該障害物から反射される反射波
Rの大きさを常に一定にできる。即ち、先行車両Bが自
車Aから同一距離離れている場合には、自車Aの中央部
であっても、左,右のどちらであっても、先行車両Bに
到達する探査波Tのスポット径は等しくなるから、反射
波Rの大きさも等しくなる。これにより、先行車両Bの
誤検知を防止することができる。
【0044】さらに、図8に基づいて本発明による第3
の実施例を説明するに、本実施例の特徴は、探査波Tを
ミラーの揺動によって走査させるようにしたものであ
る。なお、前述した第1の実施例と同一の構成要素に同
一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0045】21は発信手段としての探査波発信部を示
し、該探査波発信部21は探査波信号を発生する発信回
路3と、該発信回路3から出力される探査波信号を受け
て、レーザ光Lを発生する発信素子4と、該発信素子4
から発生するレーザ光Lを反射させるミラー22と、該
ミラー22で反射されたレーザ光Lを透過させることに
よりビーム状の探査波Tに変えるレンズ5と、前記ミラ
ー22を揺動させることにより、前記探査波Tを進行方
向に対して走査させる走査手段としてのミラー揺動アク
チュエータ23と、該ミラー揺動アクチュエータ23に
よるミラー22の揺動に伴って該ミラー22とレンズ5
との距離が等しくなるように該レンズ5を移動させるレ
ンズ移動アクチュエータ24とから構成されている。
【0046】ここで、ミラー揺動アクチュエータ23
は、探査波Tを例えば左右方向に移動させるもので、例
えばミラー22を左右方向に揺動させることにより、図
2に示すように、ビーム状の探査波Tを、例えば長さ1
00mで左右方向に40mの走査角θをもって走査す
る。
【0047】また、レンズ移動アクチュエータ24は、
図8に示すように、ミラー22が発信素子4に対して4
5度の傾きにあるときには、レンズ5はミラー22から
離れる方向(右側)に移動し、ミラー22が45度に対
して傾斜した場合には、ミラー22に近づく方向(左
側)に移動させる。これにより、該レンズ移動アクチュ
エータ24は、ミラー22とレンズ5との距離を一定に
保っている。
【0048】このように構成される本実施例において
も、探査波Tを走査することにより、先行車両Bの捕捉
を行うことができる。しかも、レンズ5とミラー22と
の距離を一定に保つようにレンズ5を移動させることに
より、探査波発信部21から発信する探査波Tの焦点位
置は、どの方向においても一定の位置とすることができ
る。
【0049】また、自車Aから同一距離にある障害物に
関し、障害物が自車Aの中央部であっても、左,右のど
ちらであっても、該障害物から反射される反射波Rの大
きさは等しくなり、障害物となる先行車両Bの誤検知を
防止することができる。
【0050】なお、前記各実施例では、先行車両検知装
置に用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、後退時における障害物確認に用いてもよく、さらに
オートスピードコントロールのみでなくオートストップ
コントロールに用いてもよいことは勿論である。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、発信素子の前方で走査手段によりレンズを移動
させることにより、ビーム状の探査波を少なくとも左右
方向に一定の広がりを持たせて走査するようにしたか
ら、例えば障害物となる先行車両が存在している場合に
は、走査される探査波によって先行車両を常に捕捉する
ことができ、正確なオートスピードコントロール等の制
御を行うことができる。
【0052】また、発信手段では、発信素子から発生す
るレーザ光を、レンズによりビーム状に絞り込んで探査
波として発信しているから、発信素子の出力電力は小さ
くてすみ、コスト低減を図ることができる。
【0053】請求項2の発明では、発信素子の前方でレ
ンズを少なくとも左右方向に直線状に移動させることに
より進行方向で探査波を左右方向に走査し、走査する探
査波により障害物となる先行車両を捕捉することができ
る。
【0054】請求項3の発明では、発信素子の前方で該
発信素子を中心としてレンズを円弧状に移動させ、探査
波を少なくとも左右方向に走査させることにより、障害
物となる先行車両を捕捉できる。しかも、レンズと発信
素子との距離は、レンズ移動手段により常に一定に保た
れているから、発信手段から前方の同一距離では、ビー
ム状探査波の径寸法は常に一定にでき、発信手段から等
距離にある障害物からの反射波の大きさを一定にし、障
害物の誤検知を防止することができる。
【0055】請求項4の発明では、走査手段によりミラ
ーを移動させることにより、ビーム状の探査波を少なく
とも左右方向に一定の広がりを持たせて走査でき、例え
ば障害物となる先行車両が道路に存在している場合に
は、走査される探査波によって先行車両を捕捉すること
ができる。しかも、レンズ移動手段によりミラーとレン
ズとの距離は常に一定に保たれているから、発信手段か
ら前方の同一距離では、ビーム状探査波の径寸法を一定
にでき、発信手段から等距離にある障害物からの反射波
の大きさを常に一定にし、障害物の誤検知を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による先行車両検知装置
を示す全体構成図である。
【図2】自車から探査波を発信し先行車両を走査してい
る状態を示す説明図である。
【図3】発信素子とレンズの移動方向との関係を示す説
明図である。
【図4】第1の実施例による先行車両検知処理を示す流
れ図である。
【図5】探査波によって先行車両を捕捉した状態を示す
説明図である。
【図6】先行車両がカーブ走行しているときの探査波の
追従状態を示す説明図である。
【図7】第2の実施例による発信素子とレンズの移動方
向との関係を示す説明図である。
【図8】第3の実施例による発信素子とミラーの揺動方
向、レンズの移動方向との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 先行車両検知装置(障害物検知装置) 2,21 探査波発信部(発信手段) 4 発信素子 5 レンズ 6 レンズ移動アクチュエータ(走査手段) 7 反射波受信部(受信手段) 8 受信用レンズ 9 受信素子 11 コントロールユニット 22 ミラー 23 ミラー揺動アクチュエータ(走査手段) 24 レンズ移動アクチュエータ(レンズ移動手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の進行方向に向けて探査波を発信す
    る発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害
    物で反射したときの反射波を受信する受信手段とからな
    る障害物検知装置において、 前記発信手段は、レーザ光を発生する発信素子と、該発
    信素子から発生したレーザ光を透過させることによりビ
    ーム状の探査波に変えるレンズと、該レンズを移動させ
    ることにより、前記探査波を進行方向に対して少なくと
    も左右方向に走査させる走査手段とから構成したことを
    特徴とする障害物検知装置。
  2. 【請求項2】 前記走査手段は、発信素子の前方でレン
    ズを少なくとも左右方向に直線状に移動させる構成とし
    てなる請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 【請求項3】 前記走査手段は、発信素子を中心として
    該発信素子の前方でレンズを円弧状に移動させる構成と
    してなる請求項1記載の障害物検知装置。
  4. 【請求項4】 車両の進行方向に向けて探査波を発信す
    る発信手段と、該発信手段から発信される探査波が障害
    物で反射したときの反射波を受信する受信手段とからな
    る障害物検知装置において、 前記発信手段は、レーザ光を発生する発信素子と、該発
    信素子から発生したレーザ光を反射させるミラーと、該
    ミラーによって反射されたレーザ光を透過させることに
    よりビーム状の探査波に変えるレンズと、前記ミラーを
    揺動させることにより、前記探査波を進行方向に対して
    走査させる走査手段と、該走査手段によりミラーが揺動
    したときに該ミラーとレンズとの距離が等しくなるよう
    に該レンズを移動させるレンズ移動手段とから構成した
    ことを特徴とする障害物検知装置。
JP9084481A 1997-03-18 1997-03-18 障害物検知装置 Pending JPH10260256A (ja)

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JP9084481A JPH10260256A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 障害物検知装置

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JP9084481A Pending JPH10260256A (ja) 1997-03-18 1997-03-18 障害物検知装置

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JP (1) JPH10260256A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002162469A (ja) * 2000-11-28 2002-06-07 Nhk Spring Co Ltd 物体検出装置
JP2009063503A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Olympus Imaging Corp 車両用光スキャン装置

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