JP2003119253A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物

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JP2003119253A JP2002214638A JP2002214638A JP2003119253A JP 2003119253 A JP2003119253 A JP 2003119253A JP 2002214638 A JP2002214638 A JP 2002214638A JP 2002214638 A JP2002214638 A JP 2002214638A JP 2003119253 A JP2003119253 A JP 2003119253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性および内層銅箔接着強度に優れた、多
層板用エポキシ樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)オキサゾリドン環を含むエポキシ
樹脂、(B)多官能エポキシ樹脂、(C)グアニジン誘
導体、および(D)ビスフェノールA骨格ノボラックを
成分とし、(A)成分と(B)成分の質量比が1:99
〜25:75であることを特徴とするエポキシ樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐熱性と内層金属箔
接着強度に優れたエポキシ樹脂組成物およびこれを用い
たプリプレグ、更にはプリプレグを積層成形してなる金
属箔張積層板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年は電子機器材料の分野において電子
機器の高機能化や小型化が進むに伴って、LSIの高密
度実装化とプリント配線板の多層化が進んでいる。特に
半導体パッケージ用プリント配線板は、その製造工程に
おいて高温で半導体チップのワイヤーボンディング、樹
脂封止、はんだリフローといった工程を経る。そのよう
な製品に用いられるプリント配線板の材料は、高温にお
いて強度や弾性率等の物性を維持させるために、従来以
上の高いガラス転移温度(Tg)が必要となるのみなら
ず、高温の気中における優れた化学的耐久性もまた要求
される。
【0003】また、配線板の多層化に伴い、従来の外層
銅箔接着強度のみならず、内層接着強度の重要性が高ま
っている。内層接着強度とは、内層回路板の銅箔の光沢
面側を酸化剤により黒化処理した面と相対するプリプレ
グ間との接着強度のことであるが、この接着力が不足す
ると多層配線の信頼性が低下する。しかし、従来使用さ
れている低臭素化エポキシ樹脂と多官能エポキシ樹脂
等、或いは高臭素化エポキシ樹脂と多官能エポキシ樹脂
等の組み合わせから実質的になるエポキシ樹脂組成物を
ジシアンジアミド等の潜在性硬化剤とイミダゾール等の
効果促進剤で硬化させる手法では、接着力は優れるが耐
熱性は充分とは言えなかった。また、耐熱性を改善する
手法として硬化剤をノボラック型フェノール樹脂に置き
換える手法では、接着力が充分とは言えなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、耐熱性および内層銅箔接着強度に優れ
た、信頼性の高い多層板用エポキシ樹脂組成物を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、本発明の樹脂組
成物の完成に至った。すなわち、本発明は、以下の第1
〜7の発明よりなるものである。第1の発明は、(A)
オキサゾリドン環を含むエポキシ樹脂、(B)多官能エ
ポキシ樹脂、および(C)ビスフェノールA骨格ノボラ
ックを成分として含み、(A)成分と(B)成分の質量
比が1:99〜25:75であることを特徴とするエポ
キシ樹脂組成物である。第2の発明は、(D)グアニジ
ン誘導体を成分として含み、(A)成分と(B)成分の
質量の和100質量部を基準として(D)成分の質量が
0.01〜5質量部であることを特徴とする第1の発明
のエポキシ樹脂組成物である。第3の発明は、(E)臭
素化エポキシ樹脂を成分として含み、(A)成分と
(B)成分の質量の和と(E)成分の質量の比が40:
60〜60:40であることを特徴とする第1または第
2の発明の難燃性エポキシ樹脂組成物である。
【0006】第4の発明は、(E)成分の臭素含有量が
36〜48質量%であり、かつエポキシ当量が330〜
500g/eqであることを特徴とする第3の発明のエ
ポキシ樹脂組成物である。第5の発明は、(C)成分が
ビスフェノールAノボラックであることを特徴とする第
1〜第4の発明のいずれかのエポキシ樹脂組成物であ
る。第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれかのエポ
キシ樹脂組成物を基材に含浸させてなることを特徴とす
るプリプレグである。第7の発明は、第6発明のプリプ
レグを金属箔とともに積層成形してなる金属箔張積層板
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明樹脂組成物において、(A)オキサゾリドン環を
含むエポキシ樹脂(以下、(A)成分と呼ぶ)は、好ま
しくは0.5〜10当量/kgのオキサゾリドン環を含有
するエポキシ樹脂であり、より好ましくは0.5〜5当
量/kgのオキサゾリドン環を含有する。オキサゾリドン
環の含有量が0.5当量/kg以上で硬化物の強靱性や
耐熱性が良く、10当量/kg以下で硬化物の耐水性が
優れる。
【0008】該(A)成分のエポキシ当量は200〜1
0000g/eqであることが好ましく、より好ましく
は、250〜5000g/eq、さらに好ましくは、2
50〜2000g/eqである。エポキシ当量が100
00g/eq以下で硬化物の耐熱性や耐水性が向上し、
200g/eq以上で硬化物の強靭性が優れる。また、
(A)成分は1分子当たり平均1官能以上のエポキシ基
を有するが、1分子当たり、好ましくは平均1.2〜5
官能のエポキシ基、より好ましくは平均1.2〜3官能
のエポキシ基を有する。エポキシ基の官能基数が5官能
より多いと硬化物の耐熱性は向上する場合が多いが、貯
蔵安定性が低下することがあり、1.2官能より少ない
と硬化物の耐熱性が低下することがある。
【0009】該(A)成分は例えば、グリシジル化合物
とイソシアネート化合物をオキサゾリドン環形成触媒の
存在下で反応させることにより、ほぼ理論量で得ること
ができる。例えば、イソシアネート化合物とグリシジル
化合物を当量比1:1.1〜1:10の範囲で反応させ
て、オキサゾリドン環を含むエポキシ樹脂を得ることが
できる。用いるイソシアネート化合物がグリシジル化合
物との当量比で1:1.1以上ではオキサゾリドン環の
量が十分あるために硬化物の耐熱性が良く、イソシアネ
ート化合物がグリシジル化合物の当量比で1:10以下
では硬化物の耐水性が優れる。(A)成分の製造に用い
られる原料グリシジル化合物とは、例えばグリシジルエ
ーテル類、グリシジルエステル類、グリシジルアミン
類、線状脂肪族エポキシド類、脂環式エポキシド類等か
らなる樹脂が挙げられる。
【0010】グリシジルエーテル類としては、例えばビ
スフェノールまたは2価以上のフェノールのグリシジル
エーテル類、ノボラックのポリグリシジルエーテル類、
アルキルグリシジルエーテル類等が挙げられる。これら
のグリシジルエーテル類の具体例としては、例えばビス
フェノールのグリシジルエーテルとして、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフ
ェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラメ
チルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノールA
D、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモビス
フェノールA、テトラクロロビスフェノールA、テトラ
フロロビスフェノールA、2価以上のフェノールのグリ
シジル化物としてビフェノール、ジヒドロキシナフタレ
ン等をグリシジル化した化合物があり、その他例えば、
1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、1,1,1−(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
4,4−〔1−〔4−〔1−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−メチルエチル〕フェニル〕エチリデン〕ビス
フェノール等のトリス(グリシジルオキシフェニル)ア
ルカン類やアミノフェノール等をグリシジル化した化合
物がある。
【0011】ノボラックのグリシジルエーテル類として
は例えばフェノールノボラック、クレゾールノボラッ
ク、ビスフェノールAノボラック、臭素化フェノールノ
ボラック、臭素化ビスフェノールAノボラック等のノボ
ラックをグリシジル化した化合物がある。アルキルグリ
シジルエーテル類としては、例えばヘキサヒドロビスフ
ェノールAジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリ
コールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコール
ジグリシジルエーテル等が挙げられる。また、グリシジ
ルエステル類としては、例えばヘキサヒドロフタル酸の
ジグリシジルエステルやダイマー酸のジグリシジルエス
テル等が挙げられる。グリシジルアミン類としては、例
えばトリグリシジル−p−アミノフェノール、トリグリ
シジルイソシアヌレート、テトラグリシジルメタキシレ
ンジアミン、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタ
ン、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシク
ロヘキサン等が挙げられる。
【0012】さらに、線状脂肪族エポキシド類として
は、例えばエポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆
油等が挙げられる。脂環式エポキシド類としては、例え
ば、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルカル
ボキシレート、3,4−エポキシシクロヘキシルカルボ
キシレート等が挙げられる。これら原料グリシジル化合
物は1種または2種以上組み合わせて用いることができ
る。ビスフェノールAのグリシジル化物と1,1,1−
トリス(4−ヒドロキシフェニル)メタンのグリシジル
化物は好ましく、ビスフェノールAのグリシジル化物は
特に好ましい。
【0013】(A)成分樹脂を得るための原料イソシア
ネート化合物としては、例えばメタンジイソシアネー
ト、ブタン−1,1−ジイソシアネート、エタン−1,
2−ジイソシアネート、ブタン−1,2−ジイソシアネ
ート、トランスビニレンジイソシアネート、プロパン−
1,3−ジイソシアネート、ブタン−1,4−ジイソシ
アネート、2−ブテン−1,4−ジイソシアネート、2
−メチルブテン−1,4−ジイソシアネート、2−メチ
ルブタン−1,4−ジイソシアネート、ペンタン−1,
5−ジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタン−
1,5−ジイソシアネート、ヘキサン−1,6−ジイソ
シアネート、ヘプタン−1,7−ジイソシアネート、オ
クタン−1,8−ジイソシアネート、ノナン−1,9−
ジイソシアネート、デカン−1,10−ジイソシアネー
ト、ジメチルシランジイソシアネート、
【0014】ジフェニルシランジイソシアネート、ω,
ω′−1,3−ジメチルベンゼンジイソシアネート、
ω,ω′−1,4−ジメチルベンゼンジイソシアネー
ト、ω,ω′−1,3−ジメチルシクロヘキサンジイソ
シアネート、ω,ω′−1,4−ジメチルシクロヘキサ
ンジイソシアネート、ω,ω′−1,4−ジメチルナフ
タレンジイソシアネート、ω,ω′−1,5−ジメチル
ナフタレンジイソシアネート、シクロヘキサン−1,3
−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、
1,4−フェニレンジイソシアネート、1−メチルベン
ゼン−2,4−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン
−2,5−ジイソシアネート、1−メチルベンゼン−
2,6−ジイソシアネート、
【0015】1−メチルベンゼン−3,5−ジイソシア
ネート、ジフェニルエーテル−4,4′−ジイソシアネ
ート、ジフェニルエーテル−2,4′−ジイソシアネー
ト、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ナフタレ
ン−1,5−ジイソシアネート、ビフェニル−4,4′
−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルビフェニル−
4,4′−ジイソシアネート、2,3′−ジメトキシビ
フェニル−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルメ
タン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメト
キシジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、
4,4′−ジメトキシジフェニルメタン−3,3′−ジ
イソシアネート、ジフェニルサルファイト−4,4′−
ジイソシアネート、ジフェニルスルフォン−4,4′−
ジイソシアネート、等の2官能イソシアネート化合物、
【0016】ポリメチレンポリフェニルイソシアネー
ト、トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
(4−フェニルイソシアネートチオフォスフェート)−
3,3′、4,4′−ジフェニルメタンテトライソシア
ネート、等の多官能イソシアネート化合物、上記イソシ
アネート化合物の2量体や3量体等の多量体、アルコー
ルやフェノールによりマスクされたブロックイソシアネ
ートおよびビスウレタン化合物等が挙げられるがこれら
に限定はされない。これらイソシアネート化合物は2種
以上組み合わせて用いてもよい。(A)成分樹脂の上記
の原料イソシアネート化合物のうち、好ましくは2また
は3官能イソシアネート化合物であるが、さらに好まし
くは2官能イソシアネート化合物である。イソシアネー
ト化合物の官能基数が多すぎると貯蔵安定性が低下し、
少ないと耐熱性が発揮されない。入手しやすい下記(化
1)または(化2)に示すイソシアネート化合物が特に
好ましい。
【0017】
【化1】 (化1) (式中、R1 〜R4 はそれぞれ水素原子または炭素数1
〜4のアルキル基である。)
【0018】
【化2】 (化2) (式中、R1 ′〜R8 ′はそれぞれ独立に水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基である。Bは単結合,−C
2 −,−C(CH3 2 −,−SO2 −,−SO−,
−CO−,−S−または−O−である。)
【0019】(A)成分樹脂の製造は、たとえばオキサ
ゾリドン環形成触媒の存在下で行うことができる。オキ
サゾリドン環形成触媒としては、グリシジル化合物とイ
ソシアネート化合物の反応において、オキサゾリドン環
を選択的に生成する触媒が好ましい。該反応においてオ
キサゾリドン環を生成する触媒としては、例えば、塩化
リチウム、ブトキシリチウム等のリチウム化合物、3フ
ッ化ホウ素の錯塩、テトラメチルアンモニウムクロライ
ド、テトラメチルアンモニウムブロマイド、テトラメチ
ルアンモニウムヨーダイド等の4級アンモニウム塩があ
り、ジメチルアミノエタノール、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、ベンジルジメチルアミン、N−メチル
モルホリン等の3級アミン、トリフェニルホスフィンの
ごときホスフィン類、アリルトリフェニルホスホニウム
ブロマイド、ジアリルジフェニルホスホニウムブロマイ
ド、エチルトリフェニルホスホニウムクロライド。エチ
ルトリフェニルホスホニウムヨーダイド、テトラブチル
ホスホニウムアセテート・酢酸錯体、テトラブチルホス
ホニウムアセテート、テトラブチルホスホニウムクロラ
イド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、テトラブ
チルホスホニウムヨーダイド等のホスホニウム化合物、
トリフェニルアンチモンおよびヨウ素の組み合わせ、2
−フェニルイミダゾール、2−メチルイミダゾール等の
イミダゾール類等があり、1種または2種以上組み合わ
せて使用されるが、これらに限定されない。
【0020】オキサゾリドン環形成触媒の量は、用いる
原料に対して好ましくは5ppm〜2質量%の範囲で使
用されるが、より好ましくは、10ppm〜1質量%、
さらに好ましくは20〜5000ppm、さらに好まし
くは20〜1000ppmである。該触媒が2質量%よ
り多いと生成樹脂中に不純物として残留し、積層板の材
料として用いた場合に絶縁性の低下や耐湿性の低下を招
き、5ppmより少ないと樹脂製造の生産効率が低下す
る。触媒を除去するために、本発明のエポキシ樹脂を、
触媒を実質的に溶かさない適当な溶剤を用いて濾過する
ことができる。(A)成分の製造は、(A)成分を溶か
すことのできる適当な溶剤の存在下でも実施できる。溶
剤を使用する場合、例えば、N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチル−2−
ピロリドン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケト
ン、キシレン、トルエン、メチルセロソルブ、テトラヒ
ドロフラン等の(A)成分に対して化学的に不活性な溶
剤が好ましい。これらは、1種または2種以上を組み合
わせて使用される。
【0021】(A)成分の製造は、特に限定されない
が、例えば以下の方法で行うことが出来る。原料エポキ
シ樹脂を反応器に所定量投入した後、加熱し所定の温度
に調整する。その後、触媒を単独または、水あるいは適
当な溶剤にまぜて投入する。投入温度は好ましくは20
〜200℃の範囲で実施するが、より好ましくは80〜
200℃で、さらに好ましくは110〜180℃であ
る。20℃より低い温度での触媒の投入は、所定の反応
温度に到達するまでにエポキシ基と分子内2級アルコー
ル性基との反応が促進されエポキシ基濃度が低下するこ
とがあり、200℃を越える温度での触媒投入は、反応
が暴走することがある。
【0022】次に、前記イソシアネート化合物を1回ま
たは数回に分け、段階的または連続的に滴下する。滴下
時間は好ましくは1〜10時間、より好ましくは2〜5
時間かけて滴下するのがよい。滴下時間が1時間より短
いとイソシアヌレート環の生成を促すことがあり、10
時間より長いとエポキシ基濃度が低下する場合があり、
いずれの場合も得られる樹脂の性能や貯蔵安定性が低下
することがある。反応温度は通常20〜300℃の範囲
で実施されるが、好ましくは、60〜250℃、より好
ましくは120〜230℃、さらに好ましくは140〜
220℃、特に好ましくは140〜200℃の範囲で実
施するのがよい。反応温度が300℃以下で樹脂の劣化
が少なく、20℃以上で反応が十分に完結し、好ましく
ないトリイソシアヌレート環を多く含む樹脂を生成を抑
制できる。すなわち、反応温度が標記範囲にある場合
に、得られた樹脂の貯蔵安定性と、硬化物の耐水性が共
に良好である。
【0023】また、グリシジル化合物とイソシアネート
化合物により(A)成分を製造する際、エポキシ樹脂を
高分子量化かつ変性する常法に従いフェノール化合物を
添加してもよい。フェノール化合物としては、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビ
スフェノールS、テトラメチルビスフェノールA、テト
ラメチルビスフェノールF、テトラメチルビスフェノー
ルAD、テトラメチルビスフェノールS、テトラブロモ
ビスフェノールA、テトラクロロビスフェノールA、テ
トラフロロビスフェノールA、ビフェノール、ジヒドロ
キシナフタレン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシ
フェニル)メタン、1,1,1−(4−ヒドロキシフェ
ニル)エタン、4,4−〔1−〔4−〔1−(4−ヒド
ロキシフェニル)−1−メチルエチル〕フェニル〕エチ
リデン〕ビスフェノール等のトリス(グリシジルオキシ
フェニル)アルカン類、アミノフェノール、フェノール
ノボラック、クレゾールノボラック、ビスフェノールA
ノボラック、臭素化フェノールノボラック、臭素化ビス
フェノールAノボラック等が挙げられる。これらは、1
種または2種以上添加することができる。
【0024】また(A)成分の加水分解性塩素量は、5
00ppm以下が好ましく、より好ましくは200pp
m以下であり、さらに好ましくは100ppm以下であ
り、特に好ましくは50ppm以下であり、30ppm
以下が最も好ましい。加水分解性塩素量が500ppm
より多いと、配線板に使用される金、銀、銅、アルミ等
を腐食し、絶縁性の低下をきたすことがある。加水分解
性塩素量とは、試料3gを25mlのトルエンに溶解
し、これに0.1規定KOH−メタノール溶液20ml
を加えて15分間煮沸した後、硝酸銀滴定して求めた塩
素量から、同じく試料をトルエンに溶解し、そのまま硝
酸銀で滴定した無機塩素量を差し引いて求めた値であ
る。
【0025】さらに、(A)成分のα−グリコール基の
含有量は100meq/kg以下が好ましく、より好まし
くは50meq/kg以下であり、さらに好ましくは30
meq/kg以下であり、特に好ましくは20meq/kg
である。α−グリコール基の含有量が100meq/k
gより多いと、硬化物の耐水性の低下をきたす。α−グ
リコール量とは、試料3gを25mlのクロロホルムに
溶解し、ベンジルトリメチル過ヨウ素酸アンモニウム溶
液25mlを加え、2時間半反応させ、2規定硫酸水溶
液5ml、20質量%ヨウ化カリウム水溶液15mlを
加え、0.1規定チオ硫酸ナトリウム溶液で滴定して求
めた値である。
【0026】(A)成分の赤外分光光度測定によるイソ
シアヌレート環由来の波数1,710cm-1の吸光度がオ
キサゾリドン環由来の波数1,750cm-1の吸光度を1
として0.1以下の値となることが好ましい。上記IR
強度比が0.1以下で貯蔵安定性と硬化物の耐水性が優
れる。また(A)成分中には、グリシジル化合物を含む
ことが好ましい。より好ましくは、原料グリシジル化合
物の未反応物が残存していることが好ましい。さらにこ
の原料グリシジル化合物の未反応物はモノマー成分であ
ることが好ましい。モノマー成分とはグリシジル化合物
が繰り返し単位を有する場合においは、当該繰り返し単
位が1単位の場合を指し、繰り返し単位を有さない場合
はグリシジル化合物自体を指す。ビスフェノールAジグ
リシジルエーテルの場合で例示すれば、ビスフェノール
Aジグリシジルエーテルは下記(化3)で表わされる
が、このうちn=0の成分のことをモノマー成分とい
う。
【0027】
【化3】 (化3) 〔nは0または正の整数〕
【0028】(A)成分中にはこれら原料グリシジル化
合物の未反応モノマー成分が5〜80質量%含まれるこ
とが好ましく、より好ましくは10〜60質量%、さら
に好ましくは15〜50質量%、特に好ましくは20〜
40質量%である。未反応モノマー成分が5質量%以上
でグリシジル基の濃度低下に起因する硬化反応速度の低
下が無く、80質量%以下でオキサゾリドン環濃度を多
く含ませることができ、硬化物の耐熱性が向上する。本
発明樹脂組成物において(B)多官能エポキシ樹脂(以
下、(B)成分と呼ぶ)としては、ノボラック型のフェ
ノールノボラックエポキシ樹脂、クレゾールノボラック
エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラックエポキシ樹
脂、3官能型のフェノールサリチルアルデヒドノボラッ
ク樹脂、4官能型のテトラフェニロールエタン型エポキ
シ樹脂などが挙げられるが、中でもTgと強靭性のバラ
ンスからクレゾールノボラックエポキシ樹脂が好まし
く、下記(化4)のクレゾールノボラックエポキシ樹脂
がとくに好ましい。これらは1種または2種以上組み合
わせて使用されるが、これらに限定されない。
【0029】
【化4】 (化4) 〔nは0または正の整数〕
【0030】エポキシ樹脂組成物中の(A)成分と
(B)成分との質量比は1:99〜25:75の範囲が
好ましく、5:95〜25:75の範囲がより好まし
い。この好ましい組成範囲において、接着強度、Tg、
および気中耐熱性が全て優れた、従来になく有用な硬化
物が得られる。すなわち、(A)成分の質量比が1以上
でエポキシ樹脂中のオキサゾリドン環の濃度が十分で内
層接着強度が高く、25以下で多官能エポキシ樹脂の配
合比率が十分で硬化物のTgが高く、そのため気中耐熱
性も高い。本発明樹脂組成物において(C)ビスフェノ
ールA骨格ノボラック樹脂(以下、(C)成分と呼ぶ)
とは、ビスフェノールAとホルムアルデヒドの重合物や
ビスフェノールAとフェノール類(フェノール、アルキ
ルフェノール類)とホルムアルデヒドとの共縮合物であ
る。加熱変色性の少ない下記(化5)のビスフェノール
Aノボラックは(C)成分として最も好ましい。
【0031】
【化5】 (化5) 〔nは0または正の整数〕
【0032】硬化剤としての(C)成分の使用割合は、
使用するエポキシ組成物中のエポキシ基の当量数とビス
フェノールA骨格ノボラック中のフェノール性水酸基の
当量数の比として1:0.5〜1:2.0が好ましく、
1:0.7〜1:1.5がより好ましく、1:0.9〜
1:1.1が最も好ましい。フェノール性水酸基の当量
数がエポキシ基に対してこの好ましい範囲内であれば、
硬化物の耐熱性が優れる。本発明樹脂組成物において
(D)グアニジン誘導体(以下、(D)成分と呼ぶ)と
は、下記構造式(化6)の構造を有する化合物である。
【0033】
【化6】 (化6) R9 およびR10は置換基であり、それらの構造は特に限
定されないが、例えば水素、アルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アリール基、複素環状基、シアノ
基、ニトロ基、およびこれらの組み合わせが挙げられ
る。
【0034】(D)成分の具体的な例としては、ジシア
ンジアミド、ジシアンジアミド−アニリン付加物、ジシ
アンジアミド−メチルアニリン付加物、ジシアンジアミ
ド−ジアミノジフェニルメタン付加物、ジシアンジアミ
ド−ジクロロジアミノジフェニルメタン付加物、ジシア
ンジアミド−ジアミノジフェニルエーテル付加物などの
ジシアンジアミド誘導体、塩酸アミノグアニジン、塩酸
グアニジン、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、リン酸
グアニジン、スルファミン酸グアニジン、重炭酸アミノ
グアニジンなどのグアニジン塩、アセチルグアニジン、
ジアセチルグアニジン、プロピオニルグアニジン、ジプ
ロピオニルグアニジン、シアノアセチルグアニジン、コ
ハク酸グアニジン、マレイン酸グアニジン、酪酸グアニ
ジン、アジピン酸グアニジン、フタル酸グアニジン、ジ
エチルシアノアセチルグアニジン、ジシアンジアミジ
ン、N−オキシメチル−N’−シアノグアニジン、N,
N’−ジカルボエトキシグアニジン、クロログアニジ
ン、ブロモグアニジン、o−トルイルビグアニドなどが
あり、ジシアンジアミド、マレイン酸グアニジンがより
好ましく、ジシアンジアミドが最も好ましい。これら何
種類かを併用することもできる。また、必要に応じて、
それらをエポキシ基を有する化合物とのアダクトとして
使用することもできる。
【0035】(D)成分の使用割合は、(A)成分と
(B)成分の質量の和100質量部を基準として0.0
1〜5質量部が好ましく、0.05〜3質量部がより好
ましく、0.1〜2質量部が最も好ましい。(D)成分
が(A)成分と(B)成分の質量の和100質量部を基
準として0.01部未満では接着力が不十分となりやす
く、5部を越えると気中耐熱性が低下することがある。
(D)成分の好ましい配合量範囲においては、(C)成
分による硬化物の優秀な耐熱性を損なうことなく、強い
接着力を得ることができる。本発明の樹脂組成物におい
て(E)臭素化エポキシ樹脂(以下、(E)成分と呼
ぶ)とは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂と高臭素化
エポキシ樹脂を混合溶融してビスフェノールAを重付加
反応させて得られるエポキシ樹脂(以下(E)−1樹
脂)、または低臭素化エポキシ樹脂と高臭素化エポキシ
樹脂を混合させて得られるエポキシ樹脂(以下(E)−
2樹脂)等が挙げられる。ビスフェノールA型エポキシ
樹脂は例えば下記(化7)で、高臭素化エポキシ樹脂は
例えば下記(化8)で、また、低臭素化エポキシ樹脂は
例えば下記(化9)で表されるものが用いられる。
【0036】
【化7】 (化7) 〔nは0または正の整数〕
【0037】
【化8】 (化8) 〔nは0または正の整数〕
【0038】
【化9】 (化9) 〔nは0または正の整数〕
【0039】(E)成分に含まれる臭素含有量は36〜
48質量%が好ましい。臭素含有量が36質量%以上で
難燃性が高く、48質量%以下であれば硬化物の耐熱性
が良好である。また、(E)成分のエポキシ当量は、3
30〜500g/eqが好ましく、より好ましくは38
0〜450g/eqである。エポキシ当量が330g/
eq以上でワニスの安定性および硬化物の強靭性が高
く、また500g/eq以下で硬化物の耐熱性や耐水性
が高い。(E)−1樹脂は、エポキシ当量が180〜2
20g/eqのビスフェノールA型エポキシ樹脂と、臭
素含有量46〜52質量%、エポキシ当量350〜65
0g/eqの高臭素化エポキシ樹脂を混合溶融後、重付
加反応触媒を混合し、更にビスフェノールAを混合させ
て130〜170℃に加熱して3〜8時間の反応を行な
って得られる。質量比は樹脂組成物の難燃性と耐熱性の
点から、ビスフェノールA型エポキシ樹脂:高臭素化エ
ポキシ樹脂:ビスフェノールA=1〜23:76〜9
8:1〜8が好ましい。
【0040】(E)−2樹脂は、エポキシ当量が450
〜750g/eq、臭素含有量が18〜25質量%の低
臭素化エポキシ樹脂と、エポキシ当量が330〜700
g/eq、臭素含有量が46〜52質量%の高臭素化エ
ポキシ樹脂を混合することで得られる。質量比は樹脂組
成物の難燃性と耐熱性の点から、低臭素化エポキシ樹
脂:高臭素化エポキシ樹脂=45:55〜5:95が好
ましい。また、((A)+(B))成分、すなわち
(A)成分と(B)成分の合計と(E)成分の質量比は
40:60〜60:40の範囲が好ましい。(E)成分
の比率が60を越えると相対的に(B)成分の多官能エ
ポキシ樹脂の比率が低下して硬化物のTgが十分であ
り、40以上で樹脂組成物の臭素濃度が高く難燃性が高
い。
【0041】本発明の樹脂組成物には、本発明の目的を
損なわない範囲で2官能以上のエポキシ樹脂をともに使
用することが出来る。本発明の樹脂組成物には、必要に
応じ硬化促進剤を添加することができる。硬化促進剤の
種類は特に限定されないが、例としてはイミダゾール
類、第3級アミン類、ホスフィン類、アミノトリアゾー
ル類等が挙げられる。2−メチルイミダゾール、4−エ
チル−2―メチルイミダゾール等のイミダゾール類は特
に好ましい。硬化促進剤の添加量は必要な樹脂物性等か
ら調整すればよいが、好ましくはエポキシ樹脂100質
量部に対して0.001質量部〜5質量部、より好まし
くは0.005質量部〜2質量部、最も好ましくは0.
01質量部〜1質量部の範囲で用いられる。
【0042】本発明の樹脂組成物は、溶媒に溶解または
分散させることによって、エポキシ樹脂ワニスを調整す
ることができる。溶媒としては、特に制限されないが、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルセロソルブ、メ
チルイソブチルケトン、ジメチルホルムアミド、メタノ
ール等を用いることができる。溶剤は用いられるエポキ
シ樹脂、硬化剤、硬化促進剤、およびその他の添加剤の
性状に基づいて選ばれる。本発明の樹脂組成物は、その
用途に応じて所望の性能を付与させる目的で本来の性質
を損なわない範囲の量の充填剤や添加剤を配合して用い
ることができる。充填剤は繊維状であっても粉末状であ
ってもよく、シリカ、アルミナ、タルク、雲母、ガラス
ビーズ、ガラス中空球等を挙げることができる。添加剤
としては、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤、可塑
剤、顔料、染料、着色剤等が挙げられる。
【0043】本発明の樹脂組成物には、機械的強度を高
め、寸法安定性を増大させるために基材を加えることが
できる。本発明に用いられる基材としては、ロービング
クロス、クロス、チョップドマット、サーフェシングマ
ットなどの各種ガラス布、アスベスト布、金属繊維布お
よびその他合成もしくは天然の無機繊維布;ポリビニル
アルコール繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、全
芳香族ポリアミド繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊
維などの合成繊維から得られる織布または不織布;綿
布、麻布、フェルトなどの天然繊維布;カーボン繊維
布;クラフト紙、コットン紙、紙−ガラス混繊紙などの
天然セルロース系布などがそれぞれ単独で、あるいは2
種以上併せて用いられる。また、有機および/または無
機の短繊維を樹脂組成物に加えて基材となしてもよい。
【0044】本発明のプリプレグを製造する方法として
は、例えば本発明の樹脂組成物と必要に応じて他の成分
を前述の溶媒もしくはその混合溶媒中に均一に溶解また
は分散させ、基材に含浸させた後乾燥する方法が挙げら
れる。乾燥の際、加熱の程度を調節して樹脂組成物を半
硬化のいわゆるBステージ状態にすることは好ましい。
含浸は浸漬(ディッピング)、塗布等によって行われ
る。含浸は必要に応じて複数回繰り返すことも可能であ
り、またこの際組成や濃度の異なる複数の溶液を用いて
含浸を繰り返し、最終的に希望とする樹脂組成および樹
脂量に調整することも可能である。
【0045】本発明のプリプレグには、必要に応じて樹
脂と基材の界面における接着性を改善する目的でカップ
リング剤を用いることができる。カップリング剤として
は、シランカップリング剤、チタネートカップリング
剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミネー
トカップリング剤等一般のものが使用できる。本発明の
プリプレグにおける基材の占める割合は、プリプレグ1
00質量部を基準として5〜90質量%、より好ましく
は10〜80質量%さらに好ましくは20〜70質量%
である。基材が5質量%以上で複合材料の硬化後の寸法
安定性や強度が十分であり、また基材が90質量%以下
でプリプレグ硬化物の誘電特性や難燃性が優れ好まし
い。
【0046】本発明の金属箔張積層板は、金属箔とプリ
プレグを積層硬化して製造される。成形および硬化は、
例えば温度80〜300℃、圧力0. 01〜100MP
a、時間1分〜10時間の範囲、より好ましくは、温度
120〜250℃、圧力0.1〜10MPa、時間1分
〜5時間の範囲で行うことができる。本発明の金属箔張
積層板に用いられる金属箔としては、例えば銅箔、アル
ミニウム箔、錫箔等が挙げられ、銅箔は特に好ましい。
その厚みは特に限定されないが、好ましくは5〜200
μm、より好ましくは5〜105μmの範囲である。
【0047】
【実施例】次に本発明について製造例、実施例および比
較例により具体的に説明する。ここで「 部」 および「
%」 は「 質量部」 および「 質量%」 を示す。 (製造例1)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量189g/eq)100部に、テトラブチルアン
モニウムブロマイド0.04部を投入し、撹拌加熱し、
内温を175℃にした。さらに、コロネートT−80
(日本ポリウレタン社製TDI;2,4−トリレンジイ
ソシアネート約80%、2,6−トリレンジイソシアネ
ート約20%)23.0部を120分かけて投入した。
投入終了後、反応温度を175℃に保ち、4時間撹拌
し、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂Iを得た。
【0048】(製造例2)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エポキシ当量189g/eq)100部に、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド0.04部を投入し、
撹拌加熱し、内温を175℃にした。さらに、コロネー
トT−80(日本ポリウレタン社製TDI;2,4−ト
リレンジイソシアネート約80%、2,6−トリレンジ
イソシアネート約20%)16.1部を120分かけて
投入した。投入終了後、反応温度を175℃に保ち、4
時間撹拌し、オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂IIを
得た。オキサゾリドン環含有エポキシ樹脂I〜IIの性
状を表1に示す。尚、表1中のn=0成分は、原料ビス
フェノールA型エポキシ樹脂中の未反応モノマー成分を
意味する。
【0049】
【表1】
【0050】(製造例3)ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(エポキシ当量189g/eq)17部、高臭素化
エポキシ樹脂AER8018(旭化成エポキシ(株)
製、エポキシ当量406g/eq、臭素含有量49%)
82部およびテトラメチルアンモニウムクロライド0.
01部を混合溶融し、ビスフェノールAを1部投入後、
150℃で4時間反応させて、エポキシ当量349g/
eq、臭素含有量40%の臭素化エポキシ樹脂IIIを
得た。 (製造例4)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量189g/eq)1部、高臭素化エポキシ樹脂A
ER8018を98部およびテトラメチルアンモニウム
クロライド0.01部を混合溶融し、ビスフェノールA
を1部投入後、150℃で4時間反応させて、エポキシ
当量414g/eq、臭素含有量48%の臭素化エポキ
シ樹脂IVを得た。 (製造例5)ビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキ
シ当量189g/eq)17部、高臭素化エポキシ樹脂
AER8018を82部およびテトラメチルアンモニウ
ムクロライド0.01部を混合溶融し、ビスフェノール
Aを1部投入後、150℃で4時間反応させて、エポキ
シ当量435g/eq、臭素含有量38%の臭素化エポ
キシ樹脂Vを得た。
【0051】(実施例1〜4)、(比較例1〜3) 製造例1〜5で得たオキサゾリドン環含有エポキシ樹脂
I〜II並びに臭素化エポキシ樹脂III〜VII(V
I〜VIIは表2〜3の注釈※2〜3参照)を用いて、
表2および表3に示す配合でエポキシ樹脂ワニスを調整
した。またこれらのワニスをガラスクロス(旭シュエー
ベル(株)製、スタイル2116、処理AS891A
W)に含浸塗布し、160℃で乾燥させて、樹脂分約4
8%のプリプレグを得た。このプリプレグを4枚重ねた
両面に厚さ35μの銅箔を重ね、温度180℃、圧力4
MPa、時間60分の条件で加熱加圧し、両面銅張積層
板を得た。この両面銅張積層板の片面の銅箔をエッチン
グにより除去した試料を250℃のオーブンで1時間加
熱処理し、膨れ、銅箔剥がれが生じるかどうか観察し
た。また、両面の銅箔をエッチングにより除去した試料
を用いて、UL94規格に準じて難燃性の試験を行なっ
た。さらに、前述のように作成した両面銅張積層板の銅
箔表面(光沢面)を公知の酸化剤により黒化処理し、そ
の両側に同じプリプレグを各2枚ずつ、および35μm
厚の銅箔を重ね、温度180℃、圧力4MPaの条件で
60分間加熱加圧し、4層の多層配線板を作成した。こ
の4層銅張積層板について、熱機械分析法によるTg
(TMA法、セイコー電子工業(株)製、TMA/SS
120)の測定、外層の銅箔接着強度の測定、および内
層の接着強度の測定を行なった。接着強度の測定はJI
S C 6481に従った。結果を表2および表3に示
す。
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】尚、表2、表3中の注釈は以下のものを示
している。 ※1:クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(旭化成エ
ポキシ(株)製、エポキシ当量219g/eq) ※2:AER8018(旭化成エポキシ(株)製、エポ
キシ当量406g/eq、臭素含有量49%) ※3:AER8011(旭化成エポキシ(株)製、エポ
キシ当量469g/eq、臭素含有量20%) ※4:エピキュアYLH129(ジャパンエポキシレジ
ン(株)製、フェノール性水酸基当量118g/eq) ※5:2−エチル−4−メチルイミダゾール(和光純薬
工業(株)製) ※6:10℃/minで昇温させた時の熱膨張曲線の変
曲点の温度 ※7:両面銅張積層板の片面の銅箔をエッチングで除去
した試料を250℃のオーブンで1時間加熱処理し、膨
れ、銅箔剥がれが生じるかどうか(膨れ、剥がれ共に無
しならOK)
【0055】
【発明の効果】実施例1〜4および比較例1〜3からわ
かるように、本発明の組成物は、耐熱性および内層銅箔
接着強度に優れた、信頼性の高い多層積層板を提供する
ことが出来る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F072 AA07 AB03 AB04 AB05 AB08 AB09 AB11 AB22 AB28 AB31 AD28 AD29 AD30 AG03 AH02 AH21 AH31 AK03 AL12 AL13 4F100 AB01B AB17 AB33B AG00 AK33A AK53A AL05A AL06A AT00A BA02 DG11 DH01A EH46 EH462 EJ17 EJ172 EJ42 EJ422 EJ82 EJ822 EJ86 EJ862 GB43 JJ03 JL11 YY00A 4J036 AA04 AA05 AA06 AB13 AC15 AD09 AD18 AF06 AF19 AJ00 AK02 AK03 DA04 DC26 DC31 FB07 FB08 JA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)オキサゾリドン環を含むエポキシ
    樹脂、(B)多官能エポキシ樹脂、および(C)ビスフ
    ェノールA骨格ノボラックを成分として含み、(A)成
    分と(B)成分の質量比が1:99〜25:75である
    ことを特徴とするエポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (D)グアニジン誘導体を成分として含
    み、(A)成分と(B)成分の質量の和100質量部を
    基準として(D)成分の質量が0.01〜5質量部であ
    ることを特徴とする請求項1記載のエポキシ樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 (E)臭素化エポキシ樹脂を成分として
    含み、(A)成分と(B)成分の質量の和と(E)成分
    の質量の比が40:60〜60:40であることを特徴
    とする請求項1または2記載の難燃性エポキシ樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 (E)成分の臭素含有量が36〜48質
    量%であり、かつエポキシ当量が330〜500g/e
    qであることを特徴とする請求項3記載のエポキシ樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 (C)成分がビスフェノールAノボラッ
    クであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載のエポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエ
    ポキシ樹脂組成物を基材に含浸させてなることを特徴と
    するプリプレグ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプリプレグを金属箔とと
    もに積層成形してなる金属箔張積層板。
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