JP2003100342A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JP2003100342A
JP2003100342A JP2001291042A JP2001291042A JP2003100342A JP 2003100342 A JP2003100342 A JP 2003100342A JP 2001291042 A JP2001291042 A JP 2001291042A JP 2001291042 A JP2001291042 A JP 2001291042A JP 2003100342 A JP2003100342 A JP 2003100342A
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Shiyuuko Yamauchi
修子 山内
Juichi Arai
寿一 新井
Mitsuru Kobayashi
満 小林
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】4.5V以上の電圧で充放電でき、かつ、40
℃以上での使用が可能なリチウム二次電池の提供。 【解決手段】正極活物質がリチウム金属を参照極とした
ときに4.5V以上の充放電領域を有する正極、負極、
環状化合物を溶媒として含む有機溶媒から構成される電
解液を含むリチウム二次電池において、上限電圧4.9
Vまで5時間率の電流値で充電し、これを下限電圧3.
5Vまで5時間率の電流値で放電した時の放電開始から
1時間経過後における電圧が4.0V以上であり、か
つ、少なくとも40℃以上での充放電が可能なリチウム
二次電池。 なお電解液には一般式1の化合物の少なくとも1種を溶
媒として50容量%以上含む。 (R1,R2は、H,C数1〜4のアルキル基,C数2〜
4のアリル基,C数1〜4のフッ素化アルキル基、また
は、フッ素化アリル基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話やノート
型パーソナルコンピュータ等のポータブル機器に代表さ
れる民生用機器、電気自動車の駆動電源、電力貯蔵シス
テムなどの産業用機器の電源に用いるに好適なリチウム
二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話、ノート型パーソナルコ
ンピュータなどの電源や、CO2削減のエコカーとして
の電気自動車用電源、ハイブリッド電気自動車用電源と
して、二次電池はますます重要性を増している。特に、
そのシステム上の要求から高い電圧を必要とする産業用
や、ノート型パーソナルコンピュータの電源等において
は、数個の電池を直列に接続したモジュールを使用する
ことが行われている。
【0003】現在市販されているリチウムイオン二次電
池では、正極活物質にコバルト酸リチウム(LiCoO
2)あるいはスピネル型のマンガン酸リチウム(LiM
2 4)等の複合酸化物を使用し、負極活物質に炭素を
使用したものが一般に用いられている。これらの正極活
物質を使用した電池は、ほぼ4.2V以下での充放電領
域を使用している。
【0004】これに比較して、LiMn24のMn原子
を一部ニッケルで置き換えた材料は、その電圧が4.6
〜4.7Vと高くなることが報告されている(ジャーナ
ル・オブ・エレクトロケミカルソサイティー、1994
年、141巻、2279頁)。
【0005】また、特開平11−073962号公報で
は、一般式LiXMn(2-Y-Z)YCrZO(4+P)(但し、
MはNiまたはCoを示し、X、Y、Z、Pはそれぞれ
0.85≦X≦1.2、0<Y<0.5、0<Z<1で、
かつ、2Y+Z≦X、0≦Pである。)で表されるLi
/Li+に対して、4.5V以上の電位を有するスピネル
系複合酸化物を正極活物質として使用すると、4.5V
以上の電位で良好な充放電ができることが開示されてい
る。
【0006】これらに限らず、Li/Li+に対して、
4.5V以上の電位を有するスピネル系の複合酸化物を
正極活物質に使用した電池は、現在市販されているLi
CoO 2系あるいはLiMn24系の電池よりも充放電
時の電圧が高い。そのため、システムを構成する際に必
要な電圧を得るための組電池を作製する場合に、電池を
直列接続する数が従来よりも少なくできる。また、活物
質の重量当たりの放電容量が従来のLiMn24等より
も大きく、同一直列数の場合は高容量で、電力量も大き
い電池を提供できると云うメリットがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エチレ
ンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DM
C)の1:2の混合溶媒に1mol/dm3の濃度でL
iPF6を溶解した電解液を使用した場合、これらの4.
5V以上の電位を持つ複合酸化物を正極にした電池で、
4.9Vまで充電した後に室温よりも高い40℃の温度
環境においた場合、密閉型の二次電池では電解液の分解
によりガスが発生し、内圧が上昇して電池缶の膨張、あ
るいは、圧力弁が作動して電池が使用できなくなること
を本発明者らは見出した。
【0008】本発明の目的は、前述の問題点を改善し、
電池の内圧上昇が小さく、40℃での充放電が可能なリ
チウム二次電池を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の要旨は次のとおりである。
【0010】リチウムイオンを放出、吸蔵できる正極、
負極、リチウムイオンを含む電解液、セパレータを有す
るリチウム二次電池において、リチウム金属を参照極と
した時に、4.5V以上の充放電領域がある複合酸化物
を正極活物質とし、上限電圧4.9Vまで5時間率の電
流値で充電し、これを下限電圧3.5Vまで5時間率の
電流値で放電し、放電開始時より1時間経過時の電圧が
4.0V以上であり、放電した後、開回路電圧が30分
後の値で3.6V以上であるリチウム二次電池において
前記電解液溶媒の前記化1(式中、R1およびR2は水素
または炭素数1〜4のアルキル基,炭素数2〜4のアリ
ル基,炭素数1〜4のフッ素化アルキル基またはフッ素
化アリル基を表す。)で表される環状化合物の少なくと
も1種を溶媒として含み、その割合を50容量%以上と
することにより実現される。
【0011】本発明の電解液溶媒は、化1に示した環状
溶媒の代表的なものとして、プロピレンカーボネート
(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ブチレンカ
ーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)お
よびトリフロロプロピレンカーボネート(TFPC)が
あり、これらの1種以上を使用する。これらの環状カー
ボネートは、一般に粘度が高いため、粘度を下げ、イオ
ンの移動が容易になるように、粘性の低い鎖状の有機溶
媒を加えて使用する。
【0012】この鎖状有機溶媒としては、一般にリチウ
ムイオン電池の電解液として使用されているエステル,
ニトリル,スルホキシド等が使用できる。
【0013】ジメトキシエタン(DME),ジメチルカ
ーボネート(DMC),ジエチルカーボネート(DE
C),エチルメチルカーボネート(EMC)は云うまで
もなく、メチルプロピルカーボネート(MPC),エチ
ルプロピルカーボネート(EPC),ジプロピルカーボ
ネート(DPC),酢酸メチル(MA),アセトニトリ
ル(AN),プロピオン酸メチル,プロピオン酸エチ
ル,ジメチルスルホキシド(DMSO),ぎ酸メチル
(MF),N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等
の一種以上を環状溶媒に混合して使用する。その混合比
は環状溶媒の割合が50容量%以上の範囲で使用する。
【0014】また、以下に示すフッ素化エーテル,フッ
素化エステル,フッ素化アクリレート等が使用できる。
【0015】使用できるフッ素化エーテルとしては、C
3OCH3、CF3OC25、F(CF2)2OCH3、F
(CF2)2OC25、F(CF2)3OCH3、F(CF2)3
25、F(CF2)4OCH3、F(CF2)4OC25、F
(CF2)5OCH3、F(CF2)5OC25、F(CF2)6
CH3、F(CF2)6OC25、F(CF2)7OCH3、F
(CF2)7OC25、F(CF2)8OCH3、F(CF2) 8
25、F(CF2)9OCH3、F(CF2)9OC25ある
いはCF3CH2OCH3、CF3CH2OCHF2、CF 3
CF2CH2OCH3、CF3CF2CH2OCHF2、CF3
CF2CH2OCF2CF 2H、HCF2CH2OCH3、H
CF2CF2OCH2CH3、HCF2CF2OCH2CF3
HCF2CF2CH2OCHF2、H(CF2)2CH2OCF2
CF2H、(CF3)2CHOCH3、(CF3)2CHCF2
CH3、CF3CHFCF2OCH3、CF3CHFCF2
CH2CH3、CF3CHFCF2CH2OCHF2などが挙
げられる。
【0016】フッ素化アクリレートにはCF3CH2OC
OCH=CH2、CF3CF2CH2OCOCH=CH2
F(CH2)4CH2CH2OCOCH=CH2、F(CH2)4
CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2、F(CH2)6
CH2CH2OCOCH=CH2、F(CH2)6CH2CH
(OH)CH2OCOCH=CH2、F(CH2)8CH2CH2
OCOCH=CH2、F(CH2)8CH2CH(OH)CH2
OCOCH=CH2、F(CH2)10CH2CH2OCOCH
=CH2、(CF3)2CF(CF2)2CH2CH2OCOCH
=CH2、(CF3)2CF(CF2)2CH2CH(OH)CH2
OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2) 4CH2CH2
OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2)4CH2CH
(OH)CH2OCOCH=CH2、(CF3)2CF(CF2)6
CH2CH2CH2OCOCH=CH2、(CF3)2CF(C
2)6CH2CH(OH)CH2OCOCH=CH2、CHF
2CF2CH2OCOCH=CH2、H(CF2)4CH2OC
OCH=CH2、H(CF2)6CH2OCOCH=CH2
H(CF2)8CH2OCOCH=CH 2、(CF3)2CHOC
OCH=CH2、CF3CCHFCF2CH2OCOCH=
CH2等を用いることができる。
【0017】フッ素化エステルとしては、CF3COO
CH3、CF3COOC25、CF3CF2COOCH3
CF3CF2COOC25、F(CF2)3COOCH3、F
(CF2) 3COOC25、F(CF2)7COOCH3、F(C
2)7COOC25、CHF2COOCH3、CHF2CO
OC25、H(CF2)4COOC25、H(CF2)6COO
25、H(CF2)8COOC25、(CF3)2CHCOO
CH3等を用いることができる。上述の副溶媒の中から
一種以上を混合して使用することが可能である。
【0018】もっとも好ましくは含フッ素鎖状有機化合
物F(CF2)9OCH3等のハイドロフルオロエーテルを
使用し、5%以下の容量割合で環状カーボネートと混合
して電解液とし使用する。これにより電池内ガス圧の上
昇が抑制され、更に環状カーボネート単体よりも負荷特
性も向上する。
【0019】負荷特性向上の理由については明らかでは
ないが、以下のように推察する。粘度の高い環状カーボ
ネートの電解液は表面張力が大きく、正極、セパレータ
および負極の各部に染み込みにくいと考えられるが、副
溶媒を微量添加したことで界面活性作用によって液の表
面張力が小さくなり、電極およびセパレータの内部へ容
易に液が浸透する等の、電極と電解液の間の抵抗を低減
する効果があると考えられる。
【0020】また、塩濃度の増加は、リチウムイオン移
動時のリチウムイオン濃度の絶対量が増えたことによ
り、高い電流値でもスムーズに電界に沿ったイオンの移
動を可能にすると考えられる。
【0021】本発明における電解液の電解質には、種々
のリチウム塩が使用可能で、LiPF6、LiBF4、L
iF、LiBr、LiI、LiCl、LiBr、LiC
lO 4等の中から選ばれる1乃至複数の無機リチウム
塩、LiCF3SO2、LiN(CF3SO2)2、LiN(C
3SO2)(CF3CF2CF2CF2SO2)、LiN(CF3
CF2SO2)2、LiC(CF3SO2)2、LiC(CF3
2SO2)2、Li〔PF4(CF(CF3)2)〕等に代表さ
れる有機リチウム塩の中から、1つまたは複数を用いる
ことができる。これらの塩は、溶媒中に、0.5〜3m
ol/dm3の濃度の範囲で溶解して使用し、好ましく
は1mol/dm3以上の濃度の範囲で使用することが
望ましい。
【0022】本発明に使用できる正極活物質としては、
Li/Li+参照極に対し、充電時、充電電圧が4.5V
以上の領域があるものはどれも使用可能である。
【0023】この条件に合う化合の例としては、化学式
Li1+aNiXMn2-X4(但し、0≦a≦1、0.1≦
x≦0.66)、LiMn(2-Y-Z)NiYZ(4+P)(但
し、Mは周期律表2A族,3A,4A族,第4周期の遷
移金属,Zn,Al,Ga,Si,Geから選ばれる1
種以上(但し、0.1≦Y+Z≦2))、LiCo(1-Y-
Z)Z2(但し、Mは周期律表2A族,3A族,4A
族,第4周期の遷移金属,Zn,Al,Ga,Si,G
eから選ばれる少なくとも1種で(0<Y+Z≦1)で
ある。)の化合物等がある。
【0024】導電剤としては、カーボンブラック,アセ
チレンブラック,ケッチェンブラック,黒鉛,気相成長
炭素繊維,カーボンナノチューブ,活性炭,炭素繊維等
いずれの炭素材料も使用可能である。好ましくはカーボ
ンブラック等の非晶質の炭素材料を使用する。
【0025】一方、負極活物質としては、リチウムイオ
ンを吸蔵,放出可能な材料を使用し、これに適する材料
としてはリチウム金属,リチウム合金,黒鉛または非晶
質炭素等の炭素材料,その他の硫化物,酸化物,フッ化
黒鉛等がある。
【0026】これらの電極を隔てるセパレータは、ポリ
エチレン,ポリプロピレン等の高分子多孔質膜や、ポリ
アクリルニトリル,ポリエチレンオキシドなどの高分子
膜等が使用できる。
【0027】以上の構成のリチウム二次電池を作製する
ことで、高容量、かつ、40℃で動作可能なリチウム二
次電池を提供することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】実施例に基づき本発明を具体的に
説明する。
【0029】〔比較例1〕図1は、本発明の円筒電池の
構成を示す半断面図である。本発明におけるリチウム二
次電池は、図1に示す円筒型電池を次のようにして作製
した。
【0030】正極活物質にはLiMn1.5Ni0.54
使用した。この正極活物質とカーボンブラック,人造黒
鉛,結着剤としてポリビニリデンジフロリド(PVd
F)のN−メチルピロリドン(NMP)溶液を混合し、
十分に混練したものを正極スラリーとした。
【0031】LiMn1.5Ni0.54,カーボンブラッ
ク,人造黒鉛,PVdFの混合比は、重量比で85:
5:5:5とした。このスラリーを厚さ20μmのアル
ミニウム箔1の両面に塗布し正極層2を形成し、乾燥
後、ロールプレスで電極厚み100μmにプレスした。
【0032】また、負極は以下の方法で作製した。負極
活物質には非晶質炭素カーボトロンP(呉羽化学工業
製)を使用し、PVdFのNMP溶液を混合したスラリ
ーを、厚さ18μmの銅箔集電体3の両面に塗布し負極
板4を作製した。負極活物質とPVdFの混合比は重量
比で90:10とした。乾燥後、ロールプレスにて11
0μmにプレスした。
【0033】この正極板、負極板の未塗布部に、ニッケ
ル箔の正極リード5、負極リード6をそれぞれ電気溶接
で取付けた後、ポリエチレン製の厚さ40μmのセパレ
ータ7を挟んで捲回し、最外周のセパレータをテープで
固定し、捲回電極群を作製した。
【0034】この電極群を負極リード6を缶底側にし、
絶縁用ポリプロピレン製インシュレータ8を介して、ス
テンレス製の円筒型電池缶9に挿入し、負極リード6と
缶底を溶接後、正極リード5を正極インシュレータ10
を介して圧力弁付きの正極キャップ11と溶接した。
【0035】電解液としては、ECとDMCの1:2の
混合溶媒に1mol/dm3の濃度でLiPF6を溶解
した電解液を5ml注入した後、正極キャップ11と電
池缶を機械的にかしめ、高さ650mm×外径18mm
の電池を作製した。
【0036】正極キャップ11には安全装置として、ア
ルミ箔回路からなる圧力スイッチCID(Current In
terrupt Device,開回路圧力約100kPa)が具備
されている。
【0037】電池容量を調べるために、この電池を10
0mAの定電流で上限電圧4.9V、下限電圧3.5Vま
での充放電を行った。比較例1の電池の放電容量は90
0mAhであった。電池の負荷特性は以下のように評価
を行った。
【0038】比較例1の電池の放電容量値を基準とし
て、1時間率(1C)の放電電流を900mAとし、上
限電圧4.9V、下限電圧3.5Vの範囲で0.2Cから
2Cまで充放電電流値を変えて、充放電を実施した時の
放電容量値を測定した。
【0039】0.2C放電における放電容量を基準と
し、2C放電時の容量を百分率で示したものを放電容量
維持率とした。すなわち放電容量維持率は、〔(2C放
電容量)/(0.2C放電容量)〕×100で示す。
【0040】比較例1の電池の放電容量維持率は94%
であった。この値が大きいものほど負荷特性の良好な電
池となる。またガス発生を評価するために、電池の温度
試験を実施した。
【0041】まず、電池作製後、20℃の恒温槽内で2
4時間放置した後、0.2Cの電流値で充放電を実施し
た。その後、180mAの電流値で4.9Vまで充電し
た。この電池を恒温槽に入れて電池電圧を監視しながら
5℃/分の昇温速度で昇温したところ、比較例1のもの
は周囲温度が35℃の時、圧力弁が作動し電池電圧が0
Vになった。
【0042】本発明ではこの圧力弁作動時の温度をCI
D作動温度と定義する。CID作動温度が高いほど電池
内圧が低く、安全な電池となる。
【0043】〔実施例1〕電解液として、BCにLiP
F6を1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用し
た以外は、比較例1と同様にして本実施例の電池を作製
した。図2は、この電池の0.2Cでの放電曲線を示す
グラフである。
【0044】この電池は、放電開始から1時間経過した
時点での電池電圧は4.6Vであり、5時間放電した
後、開回路にして30分経過時の電圧は3.68Vであ
った。本実施例の電池で、比較例1と同様に負荷特性評
価および温度試験を実施した。この時の放電容量維持率
は85%であり、電解液の粘度が大きいために比較例よ
りも若干低くなっていると考えられる。しかし、電池の
昇温試験ではCID作動温度が75℃と高かった。
【0045】本実施例の電池は比較例1の電池よりもC
ID作動温度が40℃も高くなり、動作範囲温度の幅が
広くなった。
【0046】〔実施例2〕電解液として、PCにLiP
6を1.6mol/dm3の濃度で溶解したものを使用
した以外は、比較例1と同様にして本実施例の電池を作
製した。この電池の放電容量維持率は88%であり、C
ID作動温度は78℃であった。
【0047】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
43℃高く、更に、実施例1の電池よりもCID作動温
度が3℃高くなり、より動作範囲温度の幅が広くなっ
た。
【0048】〔実施例3〕電解液として、TFPCにL
iPF6を1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用
した以外は、比較例1と同様に本実施例の電池を作製し
た。この電池の放電容量維持率は85%であり、CID
作動温度は79℃であった。
【0049】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度は45℃高く、より動作範囲が広がっ
た。
【0050】〔実施例4〕電解液として、ECにLiP
6を1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した
以外は、比較例1と同様に本実施例の電池を作製した。
この電池の放電容量維持率は84%であり、CID作動
温度は79℃であった。
【0051】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度は44℃高く、更に実施例2のものより
1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0052】〔実施例5〕電解液として、ECとTFP
Cを容量比1:2の割合で混合した溶媒にLiPF6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した以外
は、比較例1と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は85%であり、CID作動温度は79
℃であった。
【0053】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度が44℃高く、動作範囲が広がった。
【0054】〔実施例6〕電解液として、LiPF6
PCとTFPCを容量比1:2の割合で混合した溶媒に
1.5mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した以
外は、比較例1と同様にして電池を作製した。この電池
の放電容量維持率は86%であり、CID作動温度は7
9℃であった。
【0055】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度が44℃高く動作範囲が広がった。
【0056】〔実施例7〕電解液として、LiPF6
PCとECを容量比1:2の割合で混合した溶媒に1.
5mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した以外
は、比較例1と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は86%であり、CID作動温度は79
℃であった。
【0057】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度が44℃も高く、更に実施例1の電池よ
りも4℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0058】〔実施例8〕BCとPCを容量比1:2の
割合で混合した溶媒にLiPF6を1.5mol/dm3
の濃度で溶解したものを使用した以外は、比較例1と同
様にして電池を作製した。この電池の放電容量維持率は
87%であり、CID作動温度は78℃であった。
【0059】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度が43℃高く、更に実施例1の電池より
もCID作動温度が3℃高くなり、より動作範囲が広が
った。
【0060】表1に実施例1〜9の結果を示す。
【0061】
【表1】 実施例1〜8の電池は、鎖状のカーボネートよりも分解
しにくい環状カーボネートのみを溶媒に使用したこと
で、比較例1よりも使用環境温度を40℃以上高くする
ことが可能で、電池を使用できる温度範囲が広くなっ
た。
【0062】次に、環状カーボネートを主溶媒として使
用した時、負荷特性が低くなったために、その改善に鎖
状溶媒を副溶媒として添加した電池について検討した。
【0063】(比較例2)電解液として、PCとEMC
を容量比1:2の割合で混合した溶媒に、LiPF6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した以外
は、比較例1と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は92%であった。
【0064】本比較例の電池は、放電容量維持率は高い
が電池の昇温試験では、CID作動温度が36℃と低
く、比較例1と同様40℃未満であった。
【0065】〔実施例9〕電解液として、PCとEMC
を容量比1:1の割合で混合した溶媒に、LiPF6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した以外
は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は90%であった。実施例8の電池より
も3%容量維持率が向上した。
【0066】電池の昇温試験では、CID作動温度が6
0℃であり、本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
24℃も高くなった。鎖状溶媒を混合しても50容量%
までならばCID作動温度は40℃以上であり、40℃
での充放電が可能である。
【0067】〔実施例10〕電解液として、PCとDE
Cを容量比1:1の割合で混合した溶媒にLiPF 6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを使用した電解
液を用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作製し
た。この電池の放電容量維持率は89%であり、CID
作動温度は61℃であった。
【0068】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
25℃高く、更に、実施例9の電池よりもCID作動温
度が1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0069】〔実施例11〕電解液として、PCとDE
Cを容量比2:1の割合で混合した溶媒にLiPF 6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた以外
は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は90%であり、CID作動温度は62
℃であった。
【0070】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
26℃高く、更に、実施例10の電池よりもCID作動
温度が1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0071】〔実施例12〕電解液として、PCとDE
Cを容量比9:1の割合で混合した溶媒にLiPF 6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた以外
は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は90%であり、CID作動温度が68
℃であった。
【0072】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
33℃高く、更に、実施例11の電池よりもCID作動
温度が6℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0073】〔実施例13〕電解液として、PCとDE
Cを容量比99:1の割合で混合した溶媒にLiPF6
を1mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた以外
は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は90%であり、CID作動温度が69
℃であった。
【0074】本実施例の電池は、比較例1の電池よりも
34℃高く、実施例12の電池よりもCID作動温度が
1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0075】〔実施例14〕電解液として、PCとAN
を容量比99:1の割合で混合した溶媒にLiPF 6
1mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた以外
は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池の
放電容量維持率は88%であり、CID作動温度が69
℃であった。
【0076】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が34℃も高くなった。PCとANの混
合においても効果があった。
【0077】〔実施例15〕電解液として、PCとDM
SOを容量比99:1の割合で混合した溶媒にLiPF
6を1.5mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた
以外は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電
池の放電容量維持率は91%であり、CID作動温度が
68℃であった。
【0078】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
32℃高くなった。
【0079】〔実施例16〕電解液として、PCとDM
Fを容量比99:1の割合で混合した溶媒にLiPF6
を1.5mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた
以外は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電
池の放電容量維持率は90%であり、CID作動温度が
70℃であった。
【0080】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
34℃高く、更に、実施例15の電池よりもCID作動
温度が2℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0081】〔実施例17〕電解液として、PCとMP
を容量比99:1の割合で混合した溶媒にLiPF 6
1.5mol/dm3の濃度で溶解したものを用いた以
外は、比較例2と同様にして電池を作製した。この電池
の放電容量維持率は90%であり、CID作動温度が7
0℃であった。
【0082】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が34℃高くなり、動作範囲が広がっ
た。
【0083】次に副溶媒にフッ素化エステルを使用した
電池を検討した。
【0084】〔実施例18〕電解液として、PCとCF
3COOCH3を容量比99:1の割合で混合した溶媒
にLiPF6を1mol/dm3の濃度で溶解したものを
用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作製した。
この電池の放電容量維持率は91%であり、CID作動
温度が71℃であった。
【0085】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
35℃高く、更に、実施例17の電池よりもCID作動
温度が1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0086】〔実施例19〕電解液として、PCとCF
3CH2COOCH3を容量比99:1の割合で混合した
溶媒にLiPF6を1mol/dm3の濃度で溶解したも
のを用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作製し
た。この電池の放電容量維持率は90%であり、CID
作動温度が72℃であった。
【0087】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
36℃高く、更に、実施例18の電池よりもCID作動
温度が2℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0088】次に、副溶媒にフッ素化アクリレートを使
用した電池を検討した。
【0089】〔実施例20〕電解液として、PCとCF
3CH2OCOCH=CH2を容量比99:1の割合で混
合した溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度
で溶解したものを用いた以外は、比較例2と同様にして
電池を作製した。この電池の放電容量維持率は91%で
あり、CID作動温度が70℃であった。
【0090】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が34℃も高くなった。
【0091】〔実施例21〕電解液として、PCとC2
5CH2OCOCH=CH2を容量比99:1の割合で
混合した溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃
度で溶解したものを用いた以外は、比較例2と同様にし
て電池を作製した。この電池の放電容量維持率は90%
であり、CID作動温度が72℃であった。
【0092】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が36℃も高く、更に、実施例20の電
池に比較して2℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0093】次に、副溶媒にフッ素化エーテルを使用し
た電池を検討した。
【0094】〔実施例22〕電解液として、PCとCF
3CH2OCH3を容量比999:1の割合で混合した溶
媒に、LiPF6を1mol/dm3の濃度で溶解させた
電解液を用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作
製した。この電池の放電容量維持率は92%であり、C
ID作動温度が79℃であった。
【0095】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
43℃もCID作動温度が高くなった。
【0096】〔実施例23〕電解液として、PCとCF
3CH2OCHF2を容量比999:1の割合で混合した
溶媒に、LiPF6を1mol/dm3の濃度で溶解させ
たものを用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作
製した。この電池の放電容量維持率は95%であり、C
ID作動温度が79℃であった。
【0097】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
43℃もCID作動温度が高く、より動作範囲が広がっ
た。
【0098】〔実施例24〕電解液として、PCとF
(CF2)4OCH3(HFE1と略記)を容量比99:1
の割合で混合した溶媒に、LiPF6を2.0mol/d
3の濃度で溶解させたものを用いた以外は、比較例2
と同様にして電池を作製した。この電池の放電容量維持
率は93%であり、CID作動温度が80℃であった。
【0099】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
44℃も高く、更に、実施例23の電池よりもCID動
作温度が1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0100】〔実施例25〕電解液として、PCとHF
E1を容量比999:1の割合で混合した溶媒に、Li
PF6を1mol/dm3の濃度で溶解させたものを用い
た以外は、比較例2と同様にして電池を作製した。この
電池の放電容量維持率は94%であり、CID作動温度
が81℃であった。
【0101】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が45℃も高く、更に、実施例24の電
池よりも1℃高くなり、より動作範囲が広がった。
【0102】〔実施例26〕電解液として、PCとF
(CF2)4OC25(HFE2と略記)を容量比99:1
の割合で混合した溶媒に、LiPF6を1mol/dm3
の濃度で溶解させたものを用いた以外は、比較例2と同
様にして電池を作製した。この電池の放電容量維持率は
92%であり、CID作動温度が81℃であった。
【0103】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
45℃もCID作動温度が高く、より動作範囲が広がっ
た。
【0104】〔実施例27〕電解液として、PCとHF
E2を容量比999:1の割合で混合した溶媒に、Li
PF6を1.0mol/dm3の濃度で溶解させたものを
用いた以外は、比較例2と同様にして電池を作製した。
この電池の放電容量維持率は95%であり、CID作動
温度が81℃であった。
【0105】本実施例の電池は、比較例2の電池よりも
CID作動温度が45℃も高くなり、動作範囲が広がっ
た。
【0106】実施例18〜27の電池の電解液に使用し
たフッ素化溶媒は、鎖状カーボネートよりも高い酸化電
位を有するため、高電位での溶媒の分解によるガスの発
生を少なくする作用があるものと考えられる。実施例9
〜27の結果を表2に示す。
【0107】
【表2】 〔比較例3〕電解液として、ECとEMCを容量比1:
2の割合で混合した溶媒に、LiPF6を1.0mol/
dm3の濃度で溶解させたものを使用し、負極活物質に
平均粒径5μmの人造黒鉛を用いた以外は、比較例1と
同様にして電池を作製した。この電池の放電容量維持率
は93%であり、CID作動温度が32℃であった。
【0108】本比較例の電池は、比較例1の電池よりも
CID作動温度が更に3℃低かった。
【0109】〔実施例28〕電解液として、TFPCと
(CF3)2CH2COOCH3を容量比95:5の割合で混
合した溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度
で溶解させたものを用いた以外は、比較例3と同様にし
て電池を作製した。この電池の放電容量維持率は85%
であり、CID作動温度が65℃であった。
【0110】本実施例の電池は、比較例3の電池よりも
33℃高くなり、より動作温度が広がった。
【0111】〔実施例29〕電解液として、TFPCと
CF3CH2COOCH3を容量比95:5の割合で混合
した溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度で
溶解させたものを用いた以外は、比較例3と同様にして
電池を作製した。この電池の放電容量維持率は86%で
あり、CID作動温度が64℃であった。
【0112】本実施例の電池は、比較例3の電池よりも
CID作動温度が32℃高くなり、動作温度が広がっ
た。
【0113】〔実施例30〕電解液として、TFPCと
(CF3CH2O)2COを容量比95:5の割合で混合し
た溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度で溶
解させたものを用いた以外は、比較例3と同様にして電
池を作製した。この電池の放電容量維持率は88%であ
り、CID作動温度が66℃であった。
【0114】本実施例の電池は、比較例3の電池よりも
CID作動温度が34℃高く、更に、実施例29の電池
よりも2℃高くなり、より動作温度が広がった。
【0115】次に副溶媒にフッ素化エーテルを使用した
電池を検討した。
【0116】〔実施例31〕電解液として、TFPCと
CF3(CF2)4OC25を容量比95:5の割合で混合
した溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度で
溶解させたものを用いた以外は、比較例3と同様にして
電池を作製した。この電池の放電容量維持率は89%で
あり、CID作動温度が68℃であった。
【0117】本実施例の電池は、比較例3の電池よりも
CID作動温度が36℃高くなり、更に、実施例30の
電池よりもCID作動温度が2℃高く、動作温度が広が
った。
【0118】〔実施例32〕電解液として、TFPCと
F(CF2)8OCH3を容量比95:5の割合で混合した
溶媒に、LiPF6を1.0mol/dm3の濃度で溶解
させたものを用いた以外は、比較例3と同様にして電池
を作製した。この電池の放電容量維持率は89%であ
り、CID作動温度が69℃であった。
【0119】本実施例の電池は、比較例3の電池よりも
CID作動温度が37℃高くなった。比較例3および実
施例28〜32の電池において、負極に黒鉛を使用した
電池では、最も負荷特性が良く、CID作動温度も高く
なった。表3に実施例28〜32までの黒鉛を負極に使
用した電池で、フッ素化溶媒を副溶媒に使用した電池の
試験結果を纏めて示す。
【0120】
【表3】 既述したように、比較例では全て40℃未満で圧力弁が
作動してしまうのに対し、本発明の電池は全て、40℃
では圧力弁が作動することはなかった。
【0121】また、本発明では、従来の単電池電圧が
4.0V以下のLiCoO2系あるいはLiMn24系の
電池より高い電池電圧で、かつ、40℃以上の環境温度
で充放電できる電池を実現することができた。
【0122】
【発明の効果】本発明によれば、単電池電圧が高く、か
つ、昇温時にガス発生のない特性の良好なリチウム二次
電池を提供することができる。
【0123】また、システムを構成する際に必要とされ
る電圧を得る組電池を作製する場合に、従来の組電池よ
りも直列数の少ない組電池を提供することが可能とな
る。これにより、電気自動車用に使用される電池モジュ
ールの小型化および軽量化が可能になる。
【0124】また、ノートパソコン等の電源としても高
容量、かつ、小型のバッテリパックが実現でき、ノート
パソコン等のバッテリースペースを小型薄肉化できるた
め、性能や携帯性が向上したものを実現することができ
る。
【0125】更には、携帯用の民生用機器など、より出
力を必要とする電動工具や電動アシスト自転車、簡易ハ
イブリッド車やパラレルハイブリッド車、電気自動車、
あるいは、分散型電力貯蔵電源等の高容量電池にも適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒電池の構成を示す半断面図であ
る。
【図2】本実施例の円筒電池を5時間率で放電した時の
電圧変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1…正極集電体、2…正極層、3…負極集電体、4…負
極層、5…正極リード、6…負極リード、7…セパレー
タ、8…絶縁用ポリプロピレン製インシュレータ、9…
円筒型電池缶、10…正極インシュレータ、11…正極
キャップ、12…絶縁パッキン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 満 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 Fターム(参考) 5H029 AJ03 AJ12 AK03 AL02 AL04 AL07 AL08 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ02 DJ09 EJ04 EJ12 HJ02 HJ07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極活物質がリチウム金属を参照極とし
    たときに4.5V以上の充放電領域を有する正極、負
    極、環状化合物を溶媒として含む有機溶媒から構成され
    る電解液を含むリチウム二次電池において、上限電圧
    4.9Vまで5時間率の電流値で充電し、これを下限電
    圧3.5Vまで5時間率の電流値で放電した時の放電開
    始から1時間経過後における電圧が4.0V以上であ
    り、かつ、少なくとも40℃以上での充放電が可能であ
    ることを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 前記電解液が一般式化1 【化1】 (式中、R1,R2は、水素,炭素数1〜4のアルキル
    基,炭素数2〜4のアリル基,炭素数1〜4のフッ素化
    アルキル基、または、フッ素化アリル基を示す。)で表
    される環状化合物の少なくとも1種を溶媒とし、全溶媒
    の50容量%以上含む電解液を用いた請求項1記載のリ
    チウム二次電池。
  3. 【請求項3】 前記環状化合物と混合して用いられる副
    溶媒は、一般式化2 【化2】 (式中、R3,R4はC数12以下のアルキル基)で表さ
    れる鎖状エーテル、または、一般式化3 【化3】 (式中、R5,R6は水素またはC数12以下のアルキル
    基)で表される鎖状エステル、または、一般式化4 【化4】 (式中、R7,R8は水素またはC数12以下のアルキル
    基)で表される鎖状炭酸エステル,硫酸エステル,ニト
    リル化合物、または、上記化1〜化4で示される鎖状化
    合物における炭化水素部分の水素をフッ素で置換したフ
    ッ素化エーテル,フッ素化炭酸エステル,フッ素化エス
    テル,フッ素化アクリレートから選ばれる少なくとも1
    種である請求項2に記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】 前記副溶媒が一般式化5 【化5】 (式中、n,m,p,qは整数を表し、1≦n≦9、1
    ≦m≦2、1≦p≦18、0≦q≦5)である請求項3
    に記載リチウム二次電池。
  5. 【請求項5】 前記副溶媒がF(CF2)8OCH3、およ
    び、F(CF2)4OC25の少なくとも1種である請求項
    4に記載のリチウム二次電池。
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