JP2003100247A - 荷電粒子ビーム装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム装置

Info

Publication number
JP2003100247A
JP2003100247A JP2001296069A JP2001296069A JP2003100247A JP 2003100247 A JP2003100247 A JP 2003100247A JP 2001296069 A JP2001296069 A JP 2001296069A JP 2001296069 A JP2001296069 A JP 2001296069A JP 2003100247 A JP2003100247 A JP 2003100247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
charged particle
particle beam
image
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001296069A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsugi Yamada
貢 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jeol Ltd filed Critical Jeol Ltd
Priority to JP2001296069A priority Critical patent/JP2003100247A/ja
Publication of JP2003100247A publication Critical patent/JP2003100247A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次電子や反射電子の画像信号に、可視光照
明による直流成分の影響をなくすことができる荷電粒子
ビーム装置を実現する。 【解決手段】 電子ビームの水平走査期間の間は、可視
光照明機構17からの光の照射が停止され、電子ビーム
の帰線期間の間、光が試料4に照射される。このよう
に、電子ビームを試料上で走査して走査2次電子画像を
画像メモリー14に書き込んでいる期間は、可視光照明
機構からの可視光の照明を停止するので、2次電子画像
信号に可視光に基づく直流成分が重畳されることは防止
される。したがって、増幅器12が飽和することもなく
なり、2次電子による高感度の観察が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料の観察を荷電
粒子ビームと可視光の両方で行うことができる、光学顕
微鏡を備えた走査電子顕微鏡や電子ビームマイクロアナ
ライザ等の荷電粒子ビーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に試料の観察を荷電粒子ビームを
走査することによって行う、例えば、走査電子顕微鏡で
は、試料上に電子ビームを細く集束すると共に、試料上
の所定範囲を電子ビームで走査するようにしている。試
料に電子ビームを照射することによって2次電子が発生
するが、この2次電子を検出し、この検出信号を一次電
子ビームの走査と同期した陰極線管に供給し、試料の走
査像を表示するようにしている。また、検出信号を直接
陰極線管に供給せず、いったん画像メモリーに記憶する
ことも行われている。このような走査電子顕微鏡で、可
視光像も観察できる装置も実現されている。
【0003】図1はこのような走査電子顕微鏡像と可視
光像の両者を観察することができる従来の走査電子顕微
鏡の一例を示している。図中電子銃1から発生し加速さ
れた電子ビームは、コンデンサレンズ2と対物レンズ3
によって試料4上に細く集束される。また、電子ビーム
は、走査信号発生器5から増幅器6を介して走査信号が
供給される走査コイル7によって偏向され、試料4上の
所望領域は電子ビームによって走査されることになる。
【0004】試料4への電子ビームの照射によって発生
した2次電子は、2次電子検出器11によって検出され
る。検出器11からの検出信号は、増幅器12によって
増幅された後、AD変換器13によってディジタル信号
に変換される。A―D変換器13からのディジタル信号
は、画像メモリー14に供給され、試料上の電子ビーム
の走査位置に対応させてメモリー14内に記憶される。
【0005】画像メモリー14は、信号ノイズ低減のた
めのフレーム間のIIRフィルタ演算や、画像の記録の
ために用いられる。画像メモリー14内に記憶された2
次電子検出信号は、読み出されてDA変換器15に供給
されてアナログ信号に変換させられる。変換された信号
は、陰極線管や液晶ディスプレイなどとの表示機構16
に供給されることから、表示機構16には、試料の2次
電子像が表示されることになる。
【0006】試料4が配置される試料室には、可視光照
明機構17が設けられており、この可視光照明機構17
からの可視光線が試料4表面に照射される。照明された
試料表面の部分的な可視像は、光学顕微鏡18を介して
ビデオカメラ19上に結像される。結像された光学像
は、ビデオカメラ19によって電気信号に変換され、陰
極線管や液晶ディスプレイなどの表示機構20に供給さ
れることから、表示機構20には試料4の光学像が表示
される。
【0007】また、ビデオカメラ19からの信号は、A
D変換器21を介して画像メモリー14に供給され記憶
される。この結果、画像メモリー14には、2次電子像
信号と可視像信号の両者が記憶され、表示機構16で2
種の像を切り換えて表示することもでき、また、表示画
面を2分して2種の像を並べて表示させたり、試料の同
一視野の2次電子像と可視像とを重ね合わせて表示させ
ることもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図1に示した装置で
は、試料4の反射する可視光照明の光と、試料室内の散
乱光が、2次電子検出器11に入射し、入射光に基づく
直流成分が検出器11から出力される。この直流成分
は、2次電子信号に重なるので、増幅器12の飽和が起
こり、2次電子による高感度の観察が不可能となる。こ
のような現象は、反射電子検出器を用いて反射電子像を
観察する場合や、試料にイオンビームを照射して試料か
らの2次電子や2次イオンを検出するようにした装置で
も、同様に生じる。
【0009】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、2次電子や反射電子の画像信号
に、可視光照明による直流成分の影響をなくし、2次電
子像や反射電子像の観察と、可視光による光学顕微鏡像
の同時観察することができる荷電粒子ビーム装置を実現
するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に基づく荷電粒子
ビーム装置は、試料上で細く絞った荷電粒子ビームを走
査し、試料から発生した信号を検出し、検出信号に基づ
いて試料の走査像を得ると共に、試料に光照明機構から
の光を照射し、試料の光学像を得るように構成された荷
電粒子ビーム装置において、荷電粒子ビームの試料への
走査期間中試料への光照明機構からの光の照射を停止
し、荷電粒子ビーム走査の帰線期間中に光照明機構から
の光を試料に照射するように構成したことを特徴として
いる。この結果、試料から発生し検出された、例えば、
2次電子画像信号に可視光に基づく直流成分が重畳され
ることは防止される。したがって、増幅器が飽和するこ
ともなくなり、2次電子等による高感度の観察が可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図2は、本発明に基づく走
査電子顕微鏡の一例を示したもので、図1に示した従来
装置と同一ないしは類似の構成要素には、同一番号を付
し、その詳細な説明は省略する。この実施の形態におい
ては、可視光照明機構17に走査信号発生器5からの走
査同期信号23が供給され、ビデオカメラ19に接続さ
れたAD変換器21と画像メモリー14との間にメモリ
ー書き込み制御器22が設けられている。メモリー書き
込み制御器22は、走査同期信号23によって制御され
る。このような構成の動作を図3のタイミング図を参照
して説明する。
【0012】図3(a)は走査信号発生器5からの走査
信号と、図3(b)は走査同期信号23を示しており、
Sが試料上の電子ビームの水平走査期間であり、Bが電
子ビームの帰線期間である。図3(c)は2次電子検出
器11からの信号の画像メモリー14への書き込みのタ
イミング信号であり、ハイレベルの期間、すなわち、S
の期間、信号の書き込みが行われ、Bの期間、信号の書
き込みは停止される。
【0013】図3(d)は、ビデオカメラ19のブラン
キング信号を示しており、図3(e)は、光学顕微鏡1
8の像の画像メモリー14への書き込みのタイミングを
示している。図から明らかなように、光学顕微鏡18の
像の画像メモリー14への書き込みは、電子ビームの帰
線期間Bの間のビデオカメラ19のブランキング信号が
ハイレベルの期間とされる。この像信号の書き込み制御
は、メモリー書き込み制御器22によって行われる。
【0014】また、図3(f)は、可視光照明機構17
による試料4への光の照射期間と光の照射中止期間を示
している。図から明らかなように、電子ビームの水平走
査期間Sの間は、可視光照明機構17からの光の照射が
停止され、電子ビームの帰線期間Bの間、光が試料4に
照射される。なお、この可視光照明機構17としては、
走査同期信号23の制御に対して十分に応答の速いもの
を用いる必要がある。例えば、照明機構17として、白
色または有色のLEDなどを用いるか、高速なシャッタ
ー機構、高速な偏向制御機構などが用いられる。
【0015】この図3に示したタイミングで電子ビーム
の走査と可視光照明機構17の照射を行い、電子ビーム
を試料上で走査して走査2次電子画像を画像メモリー1
4に書き込んでいる期間は、可視光照明機構からの可視
光の照明を停止したので、2次電子画像信号に可視光に
基づく直流成分が重畳されることは防止される。したが
って、増幅器12が飽和することもなくなり、2次電子
による高感度の観察が可能となる。
【0016】なお、図3のタイミングでは、光学顕微鏡
画像は、全ての有効期間が画像メモリーに取り込まれな
くなるが、取り込んでいない期間中も、メモリーが画像
を保持しているので、光学顕微鏡画像は、更新レートが
低下すること以外は正常に観察される。
【0017】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明はこの実施の形態に限定されず幾多の変形が可能で
ある。例えば、試料からの2次電子を検出する場合につ
いて説明したが、反射電子を検出する場合にも本発明を
適用することができる。また、電子ビームを試料上で走
査する例を用いて説明したが、イオンビームを試料上で
走査する装置にも本発明を適用することができる。更
に、光学像をうるための光照明機構として、可視光の照
明機構を用いたが、可視光に代え、赤外光や紫外光を用
いてもよい。
【0018】更に、荷電粒子ビーム画像と光学顕微鏡画
像用に共用の画像メモリーを用いたが、それぞれ独立に
専用の画像メモリーを設けるように構成しても良い。更
にまた、図2の構成では、電子ビームの光軸と可視光照
明軸、光学顕微鏡軸が相違しているが、電子ビーム光軸
と可視光学系軸とが同軸になるように構成された装置に
も本発明を適用することができる。
【0019】更にまた、倍率や試料移動などの観察条件
に変化がない場合、所定時間経過後、画像をフリーズ
し、倍率を変化させたり、試料を移動させたりした場合
には、それをトリガーとして新たに画像を取り込むよう
にするとよい。この場合には、表示される荷電粒子ビー
ム画像は通常のオンライン画像となり、可視光はリアル
タイムで観察できることになる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づく荷
電粒子ビーム装置は、試料上で細く絞った荷電粒子ビー
ムを走査し、試料から発生した信号を検出し、検出信号
に基づいて試料の走査像を得ると共に、試料に光照明機
構からの光を照射し、試料の光学像を得るように構成さ
れた荷電粒子ビーム装置において、荷電粒子ビームの試
料への走査期間中試料への光照明機構からの光の照射を
停止し、荷電粒子ビーム走査の帰線期間中に光照明機構
からの光を試料に照射するように構成した。この結果、
試料から発生し検出された、例えば、2次電子画像信号
に可視光に基づく直流成分が重畳されることは防止され
る。したがって、増幅器が飽和することもなくなり、2
次電子等による高感度の観察が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可視光像の観察も可能な従来の走査電子顕微鏡
の一例を示す図である。
【図2】本発明に基づく走査電子顕微鏡の一例を示す図
である。
【図3】本発明の一実施の形態における信号のタイミン
グ図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサレンズ 3 対物レンズ 4 試料 5 走査信号発生器 6,12 増幅器 7 走査コイル 11 2次電子検出器 13,21 AD変換器 14 画像メモリー 15 DA変換器 16,20 表示機構 17 可視光照明機構 18 光学顕微鏡 19 ビデオカメラ 22 メモリー書き込み制御器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料上で細く絞った荷電粒子ビームを走
    査し、試料から発生した信号を検出し、検出信号に基づ
    いて試料の走査像を得ると共に、試料に光照明機構から
    の光を照射し、試料の光学像を得るように構成された荷
    電粒子ビーム装置において、荷電粒子ビームの試料への
    走査期間中試料への光照明機構からの光の照射を停止
    し、荷電粒子ビーム走査の帰線期間中に光照明機構から
    の光を試料に照射するように構成した荷電粒子ビーム装
    置。
  2. 【請求項2】 荷電粒子ビーム走査の帰線期間中に光学
    像を画像メモリーに取り込むようにした請求項1記載の
    荷電粒子ビーム装置。
  3. 【請求項3】 荷電粒子ビームの光軸に対し、光照明機
    構からの光が斜めに試料に照射されるように構成された
    請求項1記載の荷電粒子ビーム装置。
  4. 【請求項4】 荷電粒子ビームの光軸と光照明機構から
    の光の光軸が同軸とされた請求項1記載の荷電粒子ビー
    ム装置。
  5. 【請求項5】 試料の光学像を画像メモリーに取り込
    み、観察条件の変化がない場合、所定時間後に画像をフ
    リーズし、観察条件を変化させた場合には、それをトリ
    ガーとして新たな画像を取り込むようにした請求項1記
    載の荷電粒子ビーム装置。
JP2001296069A 2001-09-27 2001-09-27 荷電粒子ビーム装置 Withdrawn JP2003100247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001296069A JP2003100247A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 荷電粒子ビーム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001296069A JP2003100247A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 荷電粒子ビーム装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003100247A true JP2003100247A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19117383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001296069A Withdrawn JP2003100247A (ja) 2001-09-27 2001-09-27 荷電粒子ビーム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003100247A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008112596A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡
JP2010157392A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Topcon Corp 電子顕微鏡装置
KR101094549B1 (ko) * 2008-06-12 2011-12-19 가부시키가이샤 시마즈세이사쿠쇼 맵핑 분석 장치
JP2012009247A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Topcon Corp 電子顕微鏡装置
JP2012015010A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Topcon Corp 電子線装置、及びその観察方法
JP2012211770A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Shimadzu Corp 電子線分析装置
JP2015220130A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社レナ・システムズ 光学顕微装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008112596A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Hitachi High-Technologies Corp 走査電子顕微鏡
KR101094549B1 (ko) * 2008-06-12 2011-12-19 가부시키가이샤 시마즈세이사쿠쇼 맵핑 분석 장치
JP2010157392A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Topcon Corp 電子顕微鏡装置
JP2012009247A (ja) * 2010-06-24 2012-01-12 Topcon Corp 電子顕微鏡装置
JP2012015010A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Topcon Corp 電子線装置、及びその観察方法
JP2012211770A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Shimadzu Corp 電子線分析装置
JP2015220130A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 株式会社レナ・システムズ 光学顕微装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003100247A (ja) 荷電粒子ビーム装置
US6800853B2 (en) Electron microscope and method of photographing TEM images
JP3896196B2 (ja) 走査型顕微鏡
JP4136635B2 (ja) 分析装置
JP4129088B2 (ja) 走査透過電子顕微鏡
JPH04280053A (ja) 走査電子顕微鏡
JPH0147068B2 (ja)
JP3571561B2 (ja) 走査顕微鏡
JPH09297269A (ja) 走査型画像入力装置及び走査型プローブ顕微鏡
JPH09223478A (ja) 透過型電子顕微鏡
JPH01149354A (ja) 電子顕微鏡
JP3270627B2 (ja) 電子ビームマイクロアナライザーにおける試料の高さ表示方法
JPH0562633A (ja) 電子顕微鏡
JPS60138252U (ja) 粒子線装置における試料画像表示装置
JP5776056B2 (ja) 電子線装置、及び電子顕微鏡を用いた試料の観察方法
JPS5910687Y2 (ja) 光学観察装置を備えた電子線装置
JPS5834679Y2 (ja) 走査型電子顕微鏡
JPH11283548A (ja) 電子顕微鏡装置及びそれを用いた試料観察方法
JPS5914222B2 (ja) 走査電子顕微鏡等用倍率制御装置
JPS5914223B2 (ja) 像表示装置
JP2006302523A (ja) 走査像観察機能を有した透過電子顕微鏡
JPS5827621B2 (ja) 走査電子顕微鏡
JPH01289058A (ja) 試料観察装置
JPH0139393Y2 (ja)
JPH02262227A (ja) 電子顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202