JPH09223478A - 透過型電子顕微鏡 - Google Patents

透過型電子顕微鏡

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JPH09223478A
JPH09223478A JP8028951A JP2895196A JPH09223478A JP H09223478 A JPH09223478 A JP H09223478A JP 8028951 A JP8028951 A JP 8028951A JP 2895196 A JP2895196 A JP 2895196A JP H09223478 A JPH09223478 A JP H09223478A
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JP
Japan
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electron microscope
reference pattern
image
microscope image
camera
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JP8028951A
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English (en)
Inventor
Soichiro Hayashi
聰一郎 林
Kenichi Myochin
健一 明珍
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】透過型電子顕微鏡像のTVカメラ像を容易に焦
点合わせできるシンチレータを提供する。 【解決手段】電顕像と光学的に同一位置に焦点合わせ用
の基準パターンを備え、また電顕像と基準パターンとを
切り替える機構を備え、光学レンズでTVカメラに各光
学像を結像させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透過型電子顕微鏡に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子顕微鏡は、蛍光板に投影した
電顕像を目視観察していたが、一部には観察用としてT
Vカメラを使用している装置があった。TVカメラでの
電顕像の撮影は、通常蛍光板からの透過光を光ファイバ
でTVカメラの撮像面に入射させるか、もしくは、光学
レンズを用いてTVカメラの撮像面に焦点を合わせてい
た。しかし光学的に簡便な後者の光学系において、複雑
な形状をした電顕像で光学レンズの焦点をジャストに合
わせることは極めて困難な作業だった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電顕像をTVカメラで
観察する時に、TVカメラの撮像面に正しく電顕像が結
像できるように、電顕像と光学的に等しい位置に焦点調
整用の基準パターンと調整機構とを備える。
【0004】
【課題を解決するための手段】電顕像と光学的に等しい
位置に基準パターンを配置し、両方の被写体をミラー等
を用いて観察できる機構を備え、調整時には基準パター
ンを観察し光学レンズの焦点調整を実行できるようにす
る。
【0005】この基準パターンを光学レンズの調整に活
用することで、従来困難だった焦点合わせの作業が容易
に実行可能になる。
【0006】
【発明の実施の形態】図4は透過型電子顕微鏡の原理構
成の一例を示す。電子銃・加速管1からの電子ビーム2
は、コンデンサレンズ3で所望のビーム寸法と明るさに
調整し、観察する試料4に照射され、試料4の構造的な
情報等を含んで、対物レンズ5,中間レンズ6,投影レ
ンズ7で像信号を拡大し、焦点合わせを実行し、蛍光板
8の蛍光体9に試料4の電子顕微鏡像(以下電顕像と略
す)を形成する。さらに電顕像の写真撮影をするには、
蛍光体9の電顕像を観察しながら装置の調整を実施し、
最適な電顕像が調整できた時に、蛍光板8を光軸から除
いて電子ビーム2をカメラ室10に投影し、撮影用フィ
ルム11に電顕像を焼き付ける。
【0007】また図4には、TVカメラで電顕像を観察
する機構の例を示した。通常シンチレータ12は光軸か
ら退避され、電子ビーム2が蛍光板8に照射されて電顕
像が観察できる状態にしてある。TVカメラで撮影する
には、シンチレータ12に駆動シャフト17を介在して
結合したシンチレータ駆動部18を動作させ、シンチレ
ータ12を電子ビーム2の光軸に設定する。この時、シ
ンチレータ12で検出した電顕像は、光学レンズ13を
通しTVカメラ14に結像させ、CRTモニタ16に表
示される。この図ではカメラ室10の上部に設置した例
を示したが、カメラ室10の下部に設置しても同様であ
る。もちろんこの時には、カメラ室10の下部には電子
ビーム2を透過できるように開口部を設け、撮影用フィ
ルム11を排除する必要がある。
【0008】図5はシンチレータ12の説明図である。
電子ビーム2は蛍光板8の蛍光体9に入射すると、光学
的な電顕像を蛍光体9のベースを透過し、ミラー21で
90°に反転され、光学レンズ13でTVカメラ14の撮
像面15に投影される。ここで光学レンズ13の焦点合
わせは、電動であれ手動であれ光学レンズ13を操作し
て実行され、いずれにしてもTVカメラ14で撮影しC
RTモニタ16に映った電顕像を観察して調整する。
【0009】図1は本発明によるところのシンチレータ
12の代表例である。電顕像の観察時における光学像は
図5と同様に、蛍光板8からミラー21,光学レンズ1
3,そしてTVカメラ14の撮像面15に照射される。
また基準パターン23の観察(焦点調整)時には、支点
22を軸にしてミラー21をAの位置からBの位置に持
ち上げ、基準パターン23がTVカメラ14に照射され
るようにセットする。この基準パターン23とTVカメ
ラ14間の距離は、蛍光体8とTVカメラ14の光学的
距離と同一にする必要がある。これは図に示した電顕像
とミラー21の中央部P点との光学的な距離Liと、ミ
ラー21をB位置にセットした時の基準パターン23と
ミラー21がA位置にあった時のミラー21の中央部P
点との距離Lrに等しくする必要がある。
【0010】このような光学条件を満たした構造であれ
ば、光学レンズ13の調整時にもまた電顕像の観察時に
もTVカメラ14までの光学的な距離は等しくなり、基
準パターン23で調整した光学レンズ13の焦点位置
は、電顕像観察時にも合焦点位置になる理屈である。
【0011】また基準パターン23はCRTモニタ16
で観察しながら光学レンズ13の調整をすることから、
当然その光学像は観察しやすいことが重要である。これ
には基準パターン23を明るい像としてCRTモニタ1
6で観察でき、見やすい図形パターンであることであ
る。図2には、基準パターン23の背面から照明するこ
とで、明るい像をTVカメラ14に照射する手段を示
す。基準パターン23の良質な光学像が得られるよう
に、点光源24からの照明光25を光学レンズ26で並
行光27に変換して基準パターン23を照明する。さら
に見やすい基準パターン23の図形は、TVカメラ14
で観察しながら焦点合わせ操作が容易にできるようなパ
ターンであればどのような形状でも良い。図3には光学
的な収差も考慮に入れて、ラインペア(ラインとスペー
スの交互パターン)の縦横パターン29,30が望まし
く、特に、TVカメラの解像度評価用として標準的に使
用されているテストチャートが望ましい。
【0012】図1においてミラー21の代わりにハーフ
ミラーを使用すれば、電顕像と基準パターン23はミラ
ー21を操作することなく同時に観察できる。この時に
電子ビーム2を遮断すれば基準パターン23が、逆に照
明用の点光源24を遮断すれば電顕像が観察でき、前記
した機能と同様な効果が得られる。
【0013】この他応用例として、蛍光板8の上面(蛍
光体9の塗布面)に前記基準パターン23と同様なパタ
ーンを入れ、このパターンを光学レンズ13の調整とし
て使用しても同様な効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、TVカメラ等を使用し
た電子顕微鏡の像を観察する時、光学系の調整操作が容
易に実行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるTVカメラの焦点合わせ機構付
きシンチレータの説明図。
【図2】焦点合わせ用基準パターン光発生機構の例の説
明図。
【図3】焦点合わせ用基準パターンの一例の説明図。
【図4】電子顕微鏡の原理構成図の例の説明図。
【図5】シンチレータとTVカメラ像検出機構の例の説
明図。
【符号の説明】
2…電子ビーム、8…蛍光板、9…蛍光体、13…光学
レンズ、14…TVカメラ、15…TVカメラ撮像面、
21…ミラ、22…支点、23…基準マーク板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子銃・加速管,コンデンサレンズ,対物
    レンズ,中間レンズや投影レンズを有し、電顕像を蛍光
    板やTVカメラで観察できる構造をした透過型電子顕微
    鏡において、電顕像の調整に有効な基準パターンを備え
    たシンチレータを有することを特徴とする透過型電子顕
    微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記シンチレータの前
    記蛍光板に前記基準パターンを有し、パターン像を用い
    て電顕像の焦点合わせのできるシンチレータ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記シンチレータに電
    顕像と光学的に同一位置に基準パターンを設け、電顕像
    と前記基準パターンをミラーの切り替え操作で個別に観
    察でき、電顕像の焦点合わせを容易に実行できるシンチ
    レータ。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ミラーの代わりに
    ハーフミラーを備え、前記電顕像の焦点合わせを容易に
    実行できるシンチレータ。
JP8028951A 1996-02-16 1996-02-16 透過型電子顕微鏡 Pending JPH09223478A (ja)

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