JP2003097014A - 外装材取付構造および外装材取付方法 - Google Patents

外装材取付構造および外装材取付方法

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JP2003097014A JP2001289497A JP2001289497A JP2003097014A JP 2003097014 A JP2003097014 A JP 2003097014A JP 2001289497 A JP2001289497 A JP 2001289497A JP 2001289497 A JP2001289497 A JP 2001289497A JP 2003097014 A JP2003097014 A JP 2003097014A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外装材を取り付ける際の表面処理を軽減し、
容易に外装材を壁に取り付けることができる外装材取付
構造および外装材取付方法を提供することを提供するこ
と。 【解決手段】 外装材どうしを実矧ぎで接合し、外装材
端部の上実部の下方に溝部を設け、下実係止部と溝係止
部とを備えた取付部材によって、外装材の端部に設けた
下実部および上実部下方の溝部を係止することにより接
合して固定する外装材取付構造およびこの外装材取付構
造にて外装材を壁体に取り付ける外装材取付方法とし
た。また、取付部材の溝係止部で溝部を係止するととも
に、下実部を、溝部の上方の上実部により覆う構成とし
た外装材取付構造および外装材取付方法にして、壁体に
外装材を容易かつ確実に取り付けられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装材を壁体の外
面に取り付ける外装材取付構造、および外装材取付方法
に関するものである。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅等の建物の構築においてはそ
の工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要
素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれら
のパネルを組み立てることにより、建物を構築するとい
ったパネル工法が一部に採用されている。このようなパ
ネル工法に用いられるパネルとして、例えば、図18に
示すような壁パネル2が知られている。この壁パネル2
は、縦框材201,201と横框材202,202とが
矩形状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に
補強芯材203,…が縦横に組まれて枠体204が形成
され、さらにこの枠体204内にグラスウール等の断熱
材(図示省略)が充填された状態で枠体204の表裏面
に合板等の面材205,205が貼設されたものであ
る。
【0003】このような壁パネル2の外面に外装材を取
り付ける従来の技術としては、例えば、特開平10−2
66519号公報に示されるものがある。即ち、図19
に示すように、一方のサイディング材110には、左側
サネ部112が形成されており、他方のサイディング材
118には右側サネ部128が形成されている。これら
サイディング材118,110は、右側サネ部128の
外側に左側サネ部112が位置するようにして配置され
ている。そして、外壁基礎材(壁パネル)132の表面
には胴縁122が固定されており、固定部材(釘)12
6を、サイディング材110の表面から胴縁122まで
到達するようにして外壁基礎材(壁パネル)132にサ
イディング材110を取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術では、釘打ち等によりサイディング材110
を取り付けるようにしているので、サイディング材11
0どうしを実矧ぎによって接合しつつ、これらサイディ
ング材110を壁に取り付けるのに手間がかかるうえ
に、サイディング材100の表面に固定部材126が露
出するため、表面処理作業を行う必要があるという問題
があった。
【0005】本発明は上記課題を鑑みてなされるもので
あり、外装材を取り付ける際の表面処理を軽減し、容易
に外装材を壁に取り付けることができる外装材取付構造
および外装材取付方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に対し、請求項
1の発明は、例えば、図1および図2に示すように、壁
体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに外装材1を複
数並べ、かつ、隣り合う外装材1,1を上実部10と下
実部11とによる実矧ぎによって接合して取り付けてな
る外装材取付構造であって、前記外装材1の一方の端部
には、上実部10と、この上実部10の下側において側
方に開口する溝部12が形成されており、前記外装材1
の他方の端部には、下実部11が形成されており、前記
壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aには、外装材
1を取り付けるための取付部材3が所定間隔で複数固定
されており、前記取付部材3は、前記下実部11に係止
する下実係止部31と、前記溝部12に係止する溝係止
部32とを備えており、隣り合う外装材1,1のうち、
一方の外装材1の下実部11には前記下実係止部31が
係止され、他方の外装材1の溝部12には前記溝係止部
32が係止されていることを特徴としている。
【0007】請求項1の発明によれば、外装材1の一方
の端部に形成された上実部10と、この上実部10の下
側において側方に開口する溝部12と、外装材1の他方
の端部に形成された下実部11とにより、実矧ぎによっ
て外装材1,1どうしを接合して取り付けることができ
る。また、壁体の外面2aには、取付部材3が所定間隔
で複数固定されており、取付部材3に備えられた下実係
止部31により、一方の外装材1の下実部11に下実係
止部31が係止され、他方の外装材1の溝部12に取付
部材3に備えられた溝係止部32が係止されているの
で、取付部材3を介して外装材1が壁体に確実に固定さ
れるとともに、隣り合う外装材1,1どうしが容易に接
合される。これにより、壁体の外面2aに外装材1を確
実かつ容易に取り付けられるとともに、接合部や取り付
け部位が外面に露出せず美しく仕上げることができる。
【0008】外装材1は、建物の躯体の表面を覆う部材
であり、防火性等を有する板状の素材を用いる場合があ
り、例えば、タイル貼り状やレンガ積み状の模様等、意
匠性を高める模様が形成されている。
【0009】請求項2の発明は、例えば、図3に示すよ
うに、請求項1記載の外装材取付構造において、前記取
付部材3は、前記下実係止部31が形成され、かつ、壁
体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに固定される第
1取付部材3aと、前記溝係止部32が形成された第2
取付部材3bとから構成されており、前記第2取付部材
3bは第1取付部材3aに係合していることを特徴とし
ている。
【0010】請求項2の発明によれば、取付部材3には
下実係止部31が形成され、かつ、壁体の外面2aに固
定される第1取付部材3aと、溝係止部32が形成され
た第2取付部材3bとから構成されており、第2取付部
材3bは第1取付部材3aに係合しているので、取付部
材3を壁体の外面2aに取り付ける際に、第2取付部材
3bを直接壁体の外面2aに取り付ける必要がない。し
たがって、取付部材3を壁体の外面2aに取り付ける際
に用いられる釘やビス100等の止着材の量を減らすこ
とができ、かつ固定の作業を簡便にすることができる。
【0011】請求項3の発明は、例えば、図1に示すよ
うに、請求項1または2記載の外装材取付構造におい
て、前記取付部材3は、壁体(例えば、壁パネル2等)
の外面2aに取り付けられた胴縁4に固定されているこ
とを特徴としている。
【0012】請求項3の発明によれば、取付部材3は、
壁体の外面2aに取り付けられた胴縁4に固定されてい
るので、取付部材3を、壁体の外面2aに取り付けるべ
き位置を容易に知ることが出来る。また、通常、止着材
を用いて壁体に固定する際、壁体の芯材等の位置にて固
定する必要があるが、胴縁4に取付部材3を取り付ける
ことにより、固定部材3の取り付け位置の制約が軽減さ
れる。
【0013】請求項4の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項1記載の外装材取付構造において、前記取
付部材3は、前記下実係止部31が形成され、かつ、壁
体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに固定される第
1取付部材3aと、前記溝係止部32が形成され、か
つ、壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに固定さ
れる第2取付部材3bとから構成されていることを特徴
としている。
【0014】請求項4の発明によれば、取付部材3は、
下実係止部31が形成され、かつ壁体の外面2aに固定
される第1取付部材3aと、溝係止部32が形成され、
かつ壁体の外面2aに固定される第2取付部材3bとか
ら構成されているので、壁体の外面2aに第1取付部材
3aと、第2取付部材3bとが確実に固定されることと
なり、安定した状態で外装材1を取り付けることができ
る。
【0015】請求項5の発明は、例えば、図2に示すよ
うに、請求項4記載の外装材取付構造において、前記取
付部材3は、前記壁体(例えば、壁パネル2等)の外面
2aと前記外装材1の裏面1bとに当接して、この外装
材1を壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aから所
定間隔離間させるスペーサ部33を備えていることを特
徴としている。
【0016】請求項5の発明によれば、取付部材3は、
壁体の外面2aと外装材1の裏面1bとに当接して、こ
の外装材1を壁体の外面2aから所定間隔離間させるス
ペーサ部33を備えているので、壁体の外面2aと、外
装材1の裏面1bとの間を一定離間して、外装材1を取
り付けることができる。これにより、外装材1と壁体と
の間の通気性を確保することができる。
【0017】請求項6の発明は、例えば、図3〜6に示
すように、請求項2または3記載の外装材取付構造を施
工する際に、壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2a
に外装材1を取り付ける外装材取付方法であって、壁体
(例えば、壁パネル2等)の外面2aに、隣り合う外装
材1,1どうしを上実部10と下実部11とによる実矧
ぎによって接合して取り付けるに際し、まず、取付部材
3の第1取付部材3aを壁体(例えば、壁パネル2等)
の外面2aに固定するとともに、この第1取付部材3a
を一方の外装材1の一方の端部に当接し、次いで、第2
取付部材3bを第1取付部材3aに係合するとともに、
第2取付部材3bの溝係止部32を一方の外装材1の溝
部12に係止し、かつ、他方の外装材1の下実部11を
一方の外装材1の上実部10の下側に挿入するととも
に、第1取付部材3aの下実係止部31を前記下実部1
1に係止することを特徴としている。
【0018】請求項6の発明によれば、壁体の外面2a
に、隣り合う外装材1,1どうしを実矧ぎによって接合
して取り付けるに際し、まず、取付部材3の第1取付部
材3aを壁体の外面2aに固定するとともに、この第1
取付部材3aを一方の外装材1の一方の端部に当接する
ので、第1取付部材3aによって、外装材1の一方の端
部の取り付け位置を決める事ができる。次いで、第2取
付部材3bを第1取付部材3aに係合するとともに、第
2取付部材3bの溝係止部32を一方の外装材1の溝部
12に係止し、かつ、他方の外装材1の下実部11を一
方の外装材1の上実部10の下側に挿入するとともに、
第1取付部材3aの下実係止部31を下実部11に係止
するので、隣り合う外装材1,1どうしが確実に接合さ
れるとともに、壁体に取り付けることができる。
【0019】請求項7の発明は、例えば、図8に示すよ
うに、請求項4または5記載の外装材取付構造を施工す
る際に、壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに外
装材1を取り付ける外装材取付方法であって、壁体(例
えば、壁パネル2等)の外面2aに、複数の第2取付部
材3bを所定間隔を設けて固定したうえで、壁体(例え
ば、壁パネル2等)の外面2aに、隣り合う外装材1,
1どうしを上実部10と下実部11とによる実矧ぎによ
って接合して取り付けるに際し、前記第2取付部材3b
に一方の外装材1の下実部11の端部11aを当接し、
次いで、第1取付部材3aを壁体(例えば、壁パネル2
等)の外面2aに固定するとともに、該第1取付部材3
aの下実係止部31を前記下実部11に係止し、次い
で、他方の外装材1の上実部10を前記下実部11の上
側に配置するとともに上実部10の下側の溝部12に前
記第2取付部材3bの溝係止部32を係止することを特
徴としている。
【0020】請求項7の発明によれば、壁体の外面2a
に、複数の第2取付部材3bを所定間隔を設けて固定し
たうえで、壁体の外面2aに、隣り合う外装材1,1ど
うしを実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、第2
取付部材3bに一方の外装材1の下実部11の端部11
aを当接するので、第2取付部材3bにより一方の外装
材1の取り付け位置を誘導することができる。次いで、
第1取付部材3aを壁体の外面2aに固定するととも
に、該第1取付部材3aの下実係止部31を下実部11
に係止するので、第1取付部材3aによって外装材1の
下実部11を有する端部を固定することができる。続い
て、他方の外装材1の上実部10を下実部11の上側に
配置するとともに上実部10の下側の溝部12に第2取
付部材3bの溝係止部32を係止するので、上実部10
によって下実部11の上側が覆われるとともに、第2取
付部材3bによって溝部12を固定して、外装材1,1
どうしが確実に接合するとともに、壁体に外装材1を固
定することができる。さらに、外装材1,1どうしの接
合部分において、上実部10によって下実部11の上側
が覆われるので、第1取付部材3aの下実係止部31が
露出することがなく、外観を美しく仕上げることができ
る。
【0021】請求項8の発明は、例えば、図14および
図16に示すように、壁体(例えば、壁パネル2等)の
外面2aに外装材1を複数並べ、かつ、隣り合う外装材
1を上実部10と下実部11とによる実矧ぎによって接
合して取り付けてなる外装材取付構造であって、前記外
装材1の一方の端部には、上実部10と、この上実部1
0の下側において側方に開口する溝部12が形成されて
おり、前記外装材1の他方の端部には、下実部11が形
成されており、前記壁体(例えば、壁パネル2等)の外
面2aには、外装材1を取り付けるための取付部材3が
所定間隔で複数固定されており、前記取付部材3は、前
記溝部12に係止する溝係止部32を備えており、隣り
合う外装材1のうち、一方の外装材1の溝部12には前
記溝係止部32が係止され、この外装材1の上実部10
が、この上実部10の下側に配置された他方の外装材1
の下実部11に上方から当接していることを特徴として
いる。
【0022】請求項8の発明によれば、外装材1には、
一方の端部に上実部10が形成され、他方の端部には下
実部11が形成されており、この上実部10の下側にお
いて側方に開口する溝部12が形成されており、隣り合
う外装材1を上実部10と下実部11とによる実矧ぎに
よって接合して取り付けているので、隣り合う外装材
1,1どうしの接合部分が露出せず、外観を美しく仕上
げることができる。また、壁体の外面2aには、外装材
1を取り付けるための取付部材3が所定間隔で複数固定
されており、取付部材3は、溝部12に係止する溝係止
部32を備えているので、外装材1の溝部12に係止す
ることにより外装材1の溝部12を有する端部を固定す
ることができる。さらに、隣り合う外装材1のうち、一
方の外装材1の溝部12には溝係止部32が係止され、
この外装材1の上実部10が、上実部10の下側に配置
された他方の外装材1の下実部11に上方から当接して
いるので、外装材1の上実部10側の端部が係止される
と、他方の外装材1の下実部11が一方の外装材1の上
実部10により上方から覆われて、隣り合う外装材1,
1どうしが確実に固定される。したがって、取付部材3
によって溝部12を有する外装材1を固定し、この溝部
12を有する外装材1の上実部10によって、隣接する
外装材1の下実部11を固定することとなる。このよう
な外装材取付構造により、簡易な構成の取付部材3によ
って、外装材1を取り付けることができる。
【0023】請求項9の発明は、例えば、図14に示す
ように、請求項8記載の外装材取付構造において、隣接
する取付部材3,3どうしは、その一方の取付部材3の
端部と他方の取付部材3の端部とが重合して取り付けら
れており、この重合部分が壁体(例えば、壁パネル2
等)の外面2aに固定されていることを特徴としてい
る。
【0024】請求項9の発明によれば、隣接する取付部
材3,3どうしは、その一方の取付部材3の端部と他方
の取付部材3の端部とが重合して取り付けられており、
この重合部分が壁体の外面2aに固定されているので、
隣接する取付部材3どうしを、重合部分において同時に
壁体の外面2aに取り付けることができる。また、取付
部材3どうしが重合して取り付けられることにより、隣
接する取付部材3の取付位置を容易に特定することがで
きる。
【0025】請求項10の発明は、例えば、図14およ
び16に示すように、請求項8または9記載の外装材取
付構造において、前記取付部材3は、前記壁体(例え
ば、壁パネル2等)の外面2aと前記外装材1の裏面1
bとに当接しており、この外装材1を壁体(例えば、壁
パネル2等)の外面2aから所定間隔離間させるスペー
サ部33を備えていることを特徴としている。
【0026】請求項10の発明によれば、取付部材3
は、壁体の外面2aと外装材1の裏面1bとに当接して
おり、この外装材1を壁体の外面2aから所定間隔離間
させるスペーサ部33を備えているので、壁体の外面2
aと外装材1の裏面1bとの間を一定離間した状態で、
外装材1を壁体の外面2aに取り付けることができる。
これにより、外装材1と壁体の外面2aとの間の通気性
が保たれるとともに、外装材1と壁体との間に空間Sが
形成され、外装材1と壁体の外面2との間に通気性や遮
音性等を備えた外壁が形成される。
【0027】請求項11の発明は、例えば、図14に示
すように、請求項8〜10のいずれか記載の外装材取付
構造において、前記取付部材3の両端部には、この取付
部材3を前記壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2a
に固定するための止着材(例えば、ビス100等)を挿
通するための止着穴36…がそれぞれ設けられており、
前記両端部の止着穴36…どうしの距離は、隣り合う外
装材1の下実部11間の長さと等しい長さとなっている
ことを特徴としている。
【0028】請求項11の発明によれば、取付部材3の
両端部には、この取付部材3を壁体の外面2aに固定す
るための止着材を挿通するための止着穴36…がそれぞ
れ設けられているので、取付部材3を容易に壁体に固定
することができる。さらに、両端部の止着穴36…どう
しの距離は、隣り合う外装材1の下実部11間の長さと
等しい長さとなっているので、取付部材3を壁体に取り
付ける際に止着材により固定する位置を容易に知ること
ができる。また、この止着穴36…の位置にて取付部材
3を固定すると、取付部材3は、外装材1を固定すべき
位置に、必然的に配置されることとなる。
【0029】請求項12の発明は、例えば、図17に示
すように、請求項8〜11のいずれか記載の外装材取付
構造を施工する際に、壁体(例えば、壁パネル2等)の
外面2aに外装材1を取り付ける外装材取付方法であっ
て、壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに、隣り
合う外装材1,1どうしを上実部10と下実部11とに
よる実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、まず、
複数の取付部材3を壁体(例えば、壁パネル2等)の外
面2aに固定し、次いで、一方の外装材1の上実部10
の下側の溝部12に前記取付部材3の溝係止部32を係
止するとともに、該上実部10を、この上実部10の下
側に配置された他方の外装材1の下実部11に上方から
当接することを特徴としている。
【0030】請求項12の発明によれば、壁体の外面2
aに、隣り合う外装材1,1どうしを実矧ぎによって接
合して取り付けるに際し、まず、複数の取付部材3を壁
体の外面2aに固定し、次いで、一方の外装材1の溝部
12に取付部材3の溝係止部32を係止するとともに、
該上実部10を、この上実部10の下側に配置された他
方の外装材1の下実部11に上方から当接するので、効
率よく、かつ確実に外装材1を壁体の外面2aに取り付
けることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る外装材取付構造について説明する。図1は、本発明に
かかる第1の実施の形態における外装材取付構造を用い
て、壁面に外装材1を取り付けた状態を示す断面図であ
る。図1に示すように、本実施の形態における外装材取
付構造は、建物の壁体を形成する壁パネル2と、この壁
パネル(壁体)2の表面に取り付けられる外装材1と、
外装材1を取り付けるための取付部材3と、取付部材3
を壁パネル2に取り付けるためのビス100とによって
主要部が構成されている。
【0032】壁パネル2は、図18に示すように、縦框
材201,201と横框材202,202とが矩形状に
組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に補強芯材
203…が縦横に組まれて枠体204が形成され、さら
にこの枠体204内にグラスウール等の断熱材(図示省
略)が充填された状態で枠体204の表裏面に合板等の
面材205,205が貼設されたものである。また、図
4に示すように、面材205,205の外面2aには胴
縁4…が水平方向に所定の間隔で設けられている。な
お、本例では、壁パネル2に、工場にて透湿防水シート
(図示せず)を貼設後、胴縁4を貼設している。
【0033】このような艤装パネルは、基準寸法=91
0mmを1M(モジュール)として、例えば、1/8
M、1/4M、1/2M、1M、2M、4M…の寸法に
規格化された標準パネルを主として構成されている。
【0034】胴縁4は長尺な合板であり、壁パネル2に
上下に所定間隔で複数本設けられている。この胴縁4に
よって壁パネル2と外装材1との間に空間Sが形成さ
れ、外壁内部の通気性や防音性を高める効果を奏する。
【0035】外装材1は、壁パネル2との間に胴縁4や
取付部材3によって所定間隔を保ちながら壁パネル2の
表面を覆う部材であり、防火性等を有する板状の素材を
用いる場合があり、例えば、タイル貼り状やレンガ積み
状の模様等、意匠性を高める模様が形成されている。
【0036】取付部材3は、図3に示すように、2つの
部材から構成されている。すなわち、胴縁4に取り付け
ることにより壁パネル2の外面2aに固定する第1取付
部材3aと、この第1取付部材3aに係合して取り付け
る第2取付部材3bとから構成されている。
【0037】第1取付部材3aは、胴縁4の上面4aの
幅と等しい上面部39aと、この上面部39aの対向す
る2つの辺からそれぞれ下方に垂直に曲折する側壁部3
9,39とにより、胴縁4の上方から該胴縁4の上面4
aおよび両側面4b,4bを覆う固定部37が形成され
ている。この固定部37の側壁部39,39の側面には
凹部38,38が形成され、縦方向に伸びる窪みが形成
されている。この凹部38,38によって、側壁部3
9,39が胴縁4と当接する面においてはやや突出する
形状をなし、この突出部分によって胴縁4に押し込まれ
るようにして固定している。さらに、固定部37上面3
7aの幅方向の辺には、それぞれ上方に垂直に突出して
スペーサ部33および下実係止部31が形成されてい
る。スペーサ部33は、固定部37の上面37aから垂
直に突出した後、さらに外側に垂直に曲折して水平面を
形成している。一方、スペーサ部33と対向する辺にお
いては、固定部37の上面37aより上方に垂直に突出
した側壁部31aが形成され、この側壁部31aの上端
の中央部が延出して、スペーサ部33側に向けて上方に
傾斜するように曲折して下実係止部31が形成されてい
る。
【0038】なお、固定部37の上面37aの中央部に
はビス100や釘等を挿通させる止着穴36が設けられ
ている。さらに、この止着穴36と、側壁部31aの基
端部側の曲折部31bの中央部分との間は、略四方形に
切欠して挿通孔34が形成されている。この挿通孔34
は、上面37aだけでなく、曲折部31bにおいて側壁
部31aの下部も切欠している。
【0039】第2取付部材3bは、図3に示すように、
溝部12に係止する溝係止部32と、スペーサ部33
と、係合部35とにより主要部が構成されている。係合
部35は平面な板状の平板部35aを形成し、その幅は
第1取付部材3aの挿通孔34の幅よりやや短く設定さ
れている。係合部35の平板部35aの一方の辺におい
て、上方に垂直に曲折し、さらに外側に垂直に曲折して
水平面を形成して、スペーサ部33が形成されている。
このスペーサ部33と対向する位置では、第1取付部材
3aの幅Lとほぼ等しい幅mを有する側壁部32aが、
平板部35aに連続して設けられている。この側壁部3
2aの上部の両端部は、延出してスペーサ部33側に曲
折して、上方に傾斜する溝係止部32,32を形成して
いる。この両端の溝係止部32,32間の距離Pは、第
1取付部材3aの下実係止部31の幅Qよりやや広くな
るように形成されている。一方、側壁部32aの下部の
両端は、それぞれが延出して平板部35aとは反対側に
垂直に曲折して支持部35bを形成している。
【0040】続いて、取付部材3を用いた外装材取付構
造について説明する。図1に示すように、胴縁4には第
1取付部材3aの固定部37が上方から胴縁4に当接す
るようにして嵌め込まれ、かつビス100が止着穴36
より胴縁4および壁パネル(壁体)2側に挿通されてね
じ込まれることにより、第1取付部材3aが固定されて
いる。この第1取付部材3aの挿通孔34に、第2取付
部材3bの係合部35が挿通されており、第1取付部材
3aの側壁部31aと第2取付部材3bの側壁部32a
とが当接する位置まで進入している。
【0041】さらに、第1取付部材3aの上方には外装
材1の下実部11を備える端部が載置され、この外装材
1の裏面1bが第1取付部材3aのスペーサ部33の上
面と当接している。さらに、下実部11の側壁部11a
は、第2取付部材3bの側壁部32aと当接し、第1取
付部材3aの下実係止部31が該下実部11の傾斜部上
面11bに係止されている。また、第2取付部材3bの
上方には隣接する外装材1の上実部10を備える端部
が、取付部材3の係合する部分を覆うようにして配設さ
れており、スペーサ部33の上面33aとこの外装材1
の裏面1bとが当接している。さらに、第2取付部材3
bの溝係止部32は、外装材1の溝部12に係止されて
いる。すなわち、第1取付部材3aと第2取付部材3b
とが係合する際に当接する側壁部31a,32aは、外
装材1の溝部12下方の側端部12aと、隣接する外装
材1の下実部11の端部11aとの間に挟むようにして
配置されている。また、隣り合う外装材1,1どうしは
上実部10の先端側の下面10aと、下実部11の上面
11cとが当接しており、接着剤55にて接着されてい
る。
【0042】次に、本実施の形態における外装材取付方
法について説明する。まず、図4に示すように、壁パネ
ル2の外側表面に水平方向に所定間隔で設けられた胴縁
4…に第1取付部材3aを所定間隔を設けて取り付け
る。すなわち、胴縁4…に第1取付部材3aの固定部3
7を嵌合させ、ビス100を止着穴36の位置にて胴縁
4側に挿通してねじ込んで固定する。
【0043】この第1取付部材3aを取り付ける際、各
胴縁4…に取り付ける第1取付部材3a…の取付位置
が、垂直方向に一列となる位置に取り付ける必要があ
る。また、第1取付部材3aをビス100で固定するた
め、壁パネル2の芯材203もしくは枠材204の位置
に取り付けねばならない。そこで、取付部材3の取付の
際、図5に示す位置決め治具5を用いる。この位置決め
治具5は、角材51が格子状に組まれており、角材51
の交差部は可動となるように接合されている。なお、こ
の角材51どうしの間隔は、いずれも等間隔となるよう
に設けられており、角材51が平行移動して縦方向の角
材51どうしの間隔を変化させることができる。まず、
第1取付部材3aを固定すべき位置に、この位置決め治
具5の最端部の角材51を配置し、縦方向の角材51ど
うしの間隔が所望の間隔となるように他の角材51をず
らして位置を合わせる。そして、角材51に第1取付部
材3aの側壁部32aの外側を当接させて胴縁4に固定
すると、第1取付部材3aが一列に並んで取り付けられ
て、外装材1の端部を係止可能となる。
【0044】次に、図4に示すように、壁パネル2の端
部から、外装材1を順次取り付ける。外装材1の取り付
け手順を、図6を用いて説明する。まず、(6a)に示
すように、外装材1を固定すべき第1取付部材3aに隣
接する次の第1取付部材3aには、第2取付部材3bの
係合部35が挿通孔34に挿通されて係合している。こ
の際、第2取付部材3bのスペーサ部33の基端部33
aが、第1取付部材3aの側壁部31aに当接する位置
にて保持されている。この状態において、外装材1の下
実部11を、第1取付部材3aの下実係止部31の下方
に挿入した後、壁パネル2側に押して、外装材1の裏面
1bを取付部材3のスペーサ部33,33と当接させ
る。
【0045】続いて、(6b)および(6c)に示すよ
うに、隣接して設ける第2の外装材1を、第2取付部材
3bの側壁部32aを押すようにして、第1の外装材1
の上実部10より下方に押し込む。この際、第2の外装
材1の下実部11の上面11cには接着剤55が付けら
れている。
【0046】第2の外装材1の下実部11を、第2取付
部材3bの側壁部32aが第1取付部材3aの側壁部3
1aに当接する位置まで押し込んだら、(6d)に示す
ように、第2の外装材1の裏面1bが第1取付部材3a
のスペーサ部33と当接するように配置する。これによ
り、第2の外装材1の下実部11が第1の外装材1の上
実部10に覆われて、この下実部11の上面11cに付
けていた接着剤55により隣接する外装材1,1の端部
どうしが接合される。この(6a)〜(6d)の行程を
繰り返しながら、順次外装材1…を壁パネル2の前面に
取り付けてゆく。
【0047】本実施の形態の例における外装材取付構造
によれば、取付部材3を介して、隣接する外装材1,1
どうしを接合するとともに、壁パネル2に固定している
ので、取り付けや接合に必要な部材が外装材1の表面に
露出することがない。したがって、外観を美しく仕上げ
ることができるとともに、外装材1の表面側から、釘等
の止着材を打ち込んで取り付ける場合のように、露出し
た止着材を隠す処理を行う手間が軽減される。また、第
2取付部材3bを胴縁4に固定し、該第2取付部材3b
に前記第1取付部材3aを係合するので、壁パネル2に
は、第1取付部材3aを止着する必要がなく、取付部材
を止着する作業を軽減できる。
【0048】また、取付部材3aの固定部37に設けら
れた凹部38,38により、胴縁4の内部方向に圧力が
加わるので、胴縁4に確実に固定できるとともに、胴縁
4の寸法誤差にも対応可能とすることができる。
【0049】さらに、第1取付部材3aを胴縁4に取り
付ける際、位置決め治具5を用いて取り付けるので、所
望の間隔で第1取付部材3aを容易に取り付けることが
できる。また、位置決め治具5は、間隔を変化させるこ
とが可能であるので、取付部材3の取り付け位置の変化
に対応可能となり、1種類の位置決め治具5を広範に用
いることができる。
【0050】なお、本実施の形態の例における外装材取
付構造によれば、壁体を壁パネル2としたが、これに限
定するものではなく、従来の工法によって形成される壁
体であってもよく、要は壁体の外面に外装材を取り付け
可能な構成であればよい。
【0051】次に、第2の実施の形態における外装材取
付構造について、図2,図7〜9を参照して説明する。
図2は、本実施の形態における外装材取付構造を示す断
面図である。この図2において、壁パネル2には胴縁4
を設けておらず、取付部材3を直接壁パネル2に取り付
けている。なお、本実施の形態の例における、壁パネル
2と、外装材1,1の構成は、第1の実施の形態の例と
同じであるので説明を割愛する。
【0052】図7は、本実施の形態における外装材取付
構造に用いる取付部材3の斜視図である。図7に示す2
つの取付部材3,3は同一形状のものであり、一方の取
付部材3を水平方向に180度回転させ、2つの取付部
材3,3を対向させた状態を示している。取付部材3,
3は、金属からなる長尺な部材であり、壁パネル2と外
装材1との間を離間させるスペーサ部33と、外装材1
を係止する係止部31,31と、符号40に示す平面部
とにより主要部が構成されている。
【0053】スペーサ部33は、水平面を形成する上面
部33aと、この上面部33aの長尺な辺の両端から下
方に向けて垂直に曲折する側壁部33b,33cとによ
り凸状に形成されている。このスペーサ部33の一方の
側壁部33bの下端部は、さらに外側に垂直に曲折して
平面部40を形成している。この平面部40には、所定
間隔を設けて、延出する複数の下実係止部31(あるい
は溝係止部32)が設けられている。下実係止部31
(あるいは溝係止部32)は、平面部40から上方に曲
折して傾斜部31c,32cを形成した後、さらに曲折
して垂直に上方に延出して側壁部31a,32aを形成
している。この側壁部31a,32aの上端部にてさら
に曲折して、外側上方に向けて傾斜するようにして係止
部31,32が形成されている。なお、下実係止部31
(あるいは溝係止部32)は、スペーサ部33の上面部
33aより高い位置に設けられている。さらに、平面部
40と傾斜部31c,32cとには、取付部材3,3を
壁パネル2に取り付ける際に用いる、ビス100等の止
着材を挿通するための止着穴36…を備えている。
【0054】この下実係止部31どうしの間隔は一定で
あるとともに、該下実係止部31の長尺な辺の長さより
もやや広い間隔で設けられている。したがって、取付部
材3,3は、図示するように下実係止部31と溝係止部
32とを対向させると、それぞれの下実係止部31と溝
係止部32とが交互にずれた位置に設けられることとな
り、下実係止部31と溝係止部32とが係合するように
設けられている。
【0055】次に、本実施の形態における外装材取付構
造について説明する。図2において、右側に示す取付部
材3は、外装材1の溝部12を係止して取り付ける第2
取付部材3bであり、左側に示す取付部材3は、外装材
1の下実部11を係止して取り付ける第1取付部材3a
である。これら第1取付部材3aおよび第2取付部材3
bは、壁パネル2の表面に取付部材3,3の平面部40
の裏面1bと、スペーサ部33の下端部とが当接し、か
つ、壁パネル2の芯材203または枠体204が配設さ
れている位置に設置されている。そして、ビス100
が、止着穴36から芯材205または枠体203に挿通
され、ねじ込まれて固定されている。なお、第2取付部
材3bは、平面部40に設けられている止着穴36から
壁パネル2に向けて垂直にねじ込まれており、他方、第
1取付部材3aは、ビス100が、傾斜部32cの止着
穴36から壁パネル2に向けて傾斜してねじ込まれてい
る。
【0056】なお、図2は外装材取付構造の断面図であ
るため、第1取付部材3aを取り付けるビス100と、
第2取付部材3bを取り付けるビス100とが当接する
位置にあるように見えるが、図7を示して説明したとお
り、下実係止部31と溝係止部32とは交互に位置する
ので、ビス100を挿入する際、ビス100どうしが当
接することはない。
【0057】第1取付部材3aの下実係止部31は、外
装材1の下実部11に係止しており、第2取付部材3b
の溝係止部32は、外装材1の溝部12に係止すること
により、隣接する外装材1,1どうしが実矧ぎにより取
り付けられている。この際、取付部材3,3による接合
部分が上実部10によって覆われ、外観上は取付部材
3,3が見えないようになっている。
【0058】続いて、図8を用いて、本実施の形態の外
装材取付構造を施工する際に、壁パネル2の表面に、外
装材1を取り付ける外装材取付方法について説明する。
まず、(8a)に示すように、壁パネル2の表面で、か
つ芯材203または、枠体204が配置されている位置
に、同じ向きに第1取付部材3aを取り付けていく。こ
の際、第1の実施の形態における外装材取付方法に用い
た位置決め治具5を用いて固定位置を確認する。
【0059】なお、(8a)の上面の端部側には、異な
る形状の取付部材30が取り付けられている。この取付
部材30は、端部に配置される外装材1を固定するため
に用いる端部止着材30である。この端部止着材30
は、図9に示すように、取付部材3,3と同様に金属か
らなる長尺な部材であり、スペーサ部303および平面
部400の形状は、取付部材3,3のスペーサ部33お
よび平面部40と同様であり、端部止着材30は、側壁
部310および係止部301の形状が取付部材3,3の
側壁部31a,32aと下実係止部31とは異なる。し
たがって、スペーサ部303および平面部400の説明
は割愛する。平面部400には、所定間隔を設けて、延
出する複数の係止部301…が設けられている。平面部
400から上方に垂直に曲折して側壁部301aが形成
されており、この側壁部301aの上端部にてさらに内
側に向けて曲折する係止部301…が形成されている。
なお、係止部301…はスペーサ部303の上面部30
3aより高い位置に設けられている。さらに、平面部4
00には、取付部材30を壁パネル2に取り付ける際に
用いる、ビス100等の止着材を挿通するための止着穴
306…が設けられている。
【0060】(8a)に示すように、取付部材3,3お
よび端部止着材30とを取り付けたら、続いて、外装材
1を取付部材3,3および端部止着材30に取り付け
る。(8b)に示すように、最初に、端部に配設する外
装材1の溝部12を端部止着材30の係止部301に係
止した後、該外装材1の他方の端部側の下実部11の裏
面1bが第2取付部材3bのスペーサ部33の上面部3
3aに当接するように配置する。
【0061】続いて、(8c)に示すように、第2取付
部材3bを、側壁部31aが外装材1の下実部11の端
部11aと当接するように配置して、ビス100を斜め
上方から傾斜部32cに設けられた止着穴36を通し
て、壁パネル2の芯材203にねじ込んで、第1取付部
材3aを壁パネル2に固定させる。このとき、下実係止
部31は外装材1の下実部11の上面11cに当接する
ようにして配置される。
【0062】次に、(8d)に示すように、隣接する第
2の外装材1を配置する。まず、溝部12を備えた外装
材1の端部を第1取付部材3aの上部に配置し、該溝部
12に、第2取付部材3bの溝係止部32を係止した
後、外装材1の裏面1bが、第1取付部材3aと、次の
第2取付部材3bとのスペーサ部33の上面部33a,
33aに当接するように配置する。以降、(8c)およ
び(8d)に示した手順を繰り返して、順次外装材1を
取り付けてゆけば、(8e)に示すように外装材1…が
壁パネル2の外面2aに取り付けられる。
【0063】本実施の形態における外装材取付構造によ
れば、隣り合う外装材1,1を接合して取り付ける際、
第1取付部材3aによって、一方の外装材1の下実部1
1を備えた端部を固定し、第2取付部材3bによって、
他方の外装材1の溝部12を備えた端部を固定できる。
したがって、隣接する外装材1,1どうしを容易かつ確
実に取り付けることができる。さらに、上実部10によ
って外装材1,1どうしの接合部分が覆われるので、溝
係止部32および下実係止部31が、外壁の表面に露出
することがなく、外観を美しく仕上げることができる。
【0064】また、取付部材3は、同一形状のものを、
取り付ける向きを変えることにより、下実部11を固定
する第1取付部材3aと、溝部12を固定する第2取付
部材3bとに用いることができるので、部材の種類を減
らすことができ、部材の製造や管理の手間を軽減するこ
とができる。
【0065】また、取付部材には止着穴36…が平面部
40と傾斜部31bとに設けられているので、該取付部
材3を取り付ける位置に応じて、所望の止着穴36…を
利用することができ、作業の利便性が高まる。
【0066】さらに、取付部材3,3のスペーサ部3
3,33によって、壁パネル2と外装材1との間に空間
Sが形成されるので、胴縁を設けることなく、壁パネル
2と外装材1との間に隙間を設けることができる。これ
により、木材の使用量を低減することができ、木材資源
の節約につながるとともに、胴縁を取り付ける施工作業
を軽減することができる。
【0067】また、外装材取付方法によれば、まず壁パ
ネル2に第2取付部材3b…を固定した後に、順次外装
材1を配置するとともに、第1取付部材3aを該外装材
1の下実部11に係止して外装材1を固定するので、外
装材1が横にずれることがなく、容易かつ円滑に外装材
1を取り付けることができる。さらに、外装材1を所定
の位置に確実に取り付けることとなり、外装材1の寸法
誤差に起因して、取り付け時に誤差が生じることを防
ぎ、壁パネル2との寸法誤差を分散して吸収することが
でき、正確に取り付けることができる。
【0068】なお、本実施の形態において、取付部材
3,3を壁パネル2に取り付ける際、第1取付部材3a
はビス100を垂直方向に取り付け、第2取付部材3b
はビス100を斜め方向に固定したが、ビス100の固
定方法はこれに限定されるものではない。例えば、第1
取付部材3aおよび第2取付部材3bともに、垂直方向
にビス100を挿入して固定しても良く、作業の利便性
に応じて適宜選択すればよい。
【0069】次に、本発明にかかる外装材取付構造の第
3の実施の形態について、図10〜図12を参照して説
明する。図10は、本実施の形態の例における取付部材
3を示す斜視図であり、下実係止部31(あるいは溝係
止部32)と、スペーサ部33と、平面部40とによ
り、本実施の形態における取付部材3の主要部が構成さ
れている。
【0070】取付部材3は、中央に方形の平面部40を
備え、この平面部40の長尺な辺において、両方がそれ
ぞれ上方に曲折し、一方がスペーサ部33を形成し、他
方が下実係止部31(あるいは溝係止部32)を形成し
ている。スペーサ部33は、平面部40の一辺から垂直
に上方に曲折して側壁部33bを形成している。この側
壁部33bはさらに外方に向けて垂直に曲折して、水平
面33aを形成する。この側壁部33bと水平面33a
とによりスペーサ部33が形成されている。
【0071】一方、下実係止部31(あるいは溝係止部
32)は、平面部40と連続し、かつスペーサ部33と
面する位置にて、平面部40から上方に曲折して、傾斜
部31bを形成し、この傾斜部31bの上端では再度曲
折して、上方に垂直に伸びる側壁部31aを形成し、ス
ペーサ部33の水平面33aより高い位置まで伸びた
ら、さらに外方に向けて斜め上方に傾斜するように曲折
して下実係止部31(あるいは溝係止部32)を形成し
ている。
【0072】さらに、平面部40と、傾斜部31bとに
は、所定間隔離間して、円形に切欠する止着穴36…が
設けられている。この止着穴36…には、取付部材3を
壁パネル2に固定する際に、ビス100や釘等の止着材
が挿入される。
【0073】そして、取付部材3は、下実係止部31と
溝係止部32とが対向する位置にて対称に配置すれば、
一方の取付部材3が外装材1の下実部11の上面に係止
して外装材1を取り付ける第1取付部材3aとなり、他
方が溝部12に溝係止部32を係止して外装材1を取り
付ける第2取付部材3bとして使われる。
【0074】次に、図10に示す取付部材3を用いた外
装材取付構造について、図11を参照して説明する。な
お、壁パネル2および外装材1,1は、第1の実施の形
態において説明したものと同様であるので説明を割愛す
る。図11は、本実施の形態における外装材取付構造を
示す断面図である。図11において、取付部材3が対向
する向きに交互に並べられており、溝部12に係止する
溝係止部32を備えた第1取付部材3aと、下実部11
を係止する下実係止部31を備える第2取付部材3bと
がそれぞれ平面部40に形成された止着穴36にビス1
00(止着材)を挿通してねじ込むことにより、取付部
材3が壁パネル2に固定されている。第1取付部材3a
および第2取付部材3bには、それぞれにスペーサ部3
3,33が形成されており、外装材1の裏面が当接し
て、壁パネル2と外装材1,1との間に隙間Sを形成し
ている。
【0075】図12は、図11に示す外装材取付構造と
ほぼ同一であるが、ビス100の取り付け位置が異な
り、第1取付部材3aを固定するビス100が斜め上方
から挿通されている例である。このように、取付部材3
を取り付ける位置によっては、壁パネル2の芯材203
や枠体205に垂直方向からビス100を固定できない
場合において、取付部材3の傾斜部31bに設けられて
いる止着穴36…によって、傾斜方向から容易かつ確実
にビス100をねじ込むことができる。
【0076】次に、図13を用いて、本実施の形態の外
装材取付構造を施工する際に、壁パネル2の表面に外装
材1を取り付ける外装材取付方法について説明する。ま
ず、複数の第2取付部材3b…を、壁パネル2の芯材2
03に沿って一列に並ぶように固定する。
【0077】続いて、第2取付部材3b…の内側の側壁
部31aに外装材1の下実部11の側面11cが当接す
る位置に配置し、さらに、外装材1の裏面1bが第2取
付部材3bのスペーサ部33の上面部33aに当接する
ように配置する。次に、第1取付部材3aを取り付け
る。すなわち、傾斜部31bに設けられている止着穴3
6…にビス100を挿通した第1取付部材3aを、隣接
する第2取付部材3bの間で、かつ、外装材1の下実部
11の上面に下実係止部31を配置し、ビス100をね
じ込んで固定する。固定すべき複数の第1取付部材3a
…を全て固定したら、外装材1と隣接して配置すべき第
2の外装材1を取り付ける。このとき、第2取付部材3
bの溝係止部32が第2の外装材1の溝部12に係止す
るように配置すれば、第2の外装材1の上実部10が隣
接する外装材1の下実部11の上方を覆うように位置
し、図12に示すような外装材取付構造で、外装材1…
を取り付けることができる。
【0078】本実施の形態の例における外装材取付構造
によれば、より簡易な構成の取付部材とすることがで
き、また、同一形状の部材を、第1取付部材と第2取付
部材とに共用できるので、取付部材の製造の省力化を図
ることが出来る。また、取付部材には止着穴36…が平
面部40と傾斜部31bとに設けられているので、取付
部材3を取り付ける位置に応じて、所望の止着穴36…
を利用することができ、作業の利便性が高まる。
【0079】なお、本実施の形態では、止着材をビス1
00としたが、これに限定するものではなく、例えば、
釘等であってもよく、要は取付部材を壁パネル2に固定
可能なものであればよい。
【0080】次に、第4の実施の形態における外装材取
付構造について、図14を参照して説明する。本実施の
形態におけける外装材取付構造では、外装材1の幅とほ
ぼ等しい幅を有する取付部材3を用い、この取付部材3
の溝係止部32にて、外装材1の溝部12を係止する
が、下実部11は取付部材3によって係止せず、外装材
1の上実部10によって上方から押さえて固定してい
る。
【0081】図15は本実施の形態における外装材取付
構造に用いる取付部材3を示す斜視図である。図15に
示すように、取付部材3は、外装材1を設置する際の幅
方向に長尺な広い面積を有する部材であり、平面部40
と、スペーサ部33と、溝係止部32と、止着穴36と
により、取付部材3の主要部が構成されている。
【0082】平面部40は、略長方形状の平板であり、
長尺な辺と垂直方向には一定離間して、スペーサ部3
3,33が平面部40から突出するようにして2カ所設
けられている。このスペーサ部33,33は、前記平面
部40の一辺から垂直に上方に曲折して側壁部33bを
形成している。この側壁部33bはさらに外方に向けて
垂直に曲折して水平面33aを形成する。この側壁部3
3bと水平面33aとによりスペーサ部33が形成され
ている。
【0083】一方のスペーサ部33の側壁部33bは水
平方向に延出し、その端部近傍には取付部材3を壁パネ
ル2に固定するための止着材を挿入する止着穴36が設
けられている。他方のスペーサ部33の側壁部33bは
水平方向に延出した後、上方に垂直に曲折して側壁部3
2aを形成し、さらに外方に傾斜するように曲折して溝
係止部32を形成している。なお、スペーサ部33と側
壁部32aとの間の平面部40には止着穴36が設けら
れている。なお、平面部40の両端部に設けられている
止着穴36,36間の距離は、隣り合う外装材1,1の
下実部11,11間の長さと等しい長さとなっている。
【0084】次に、本実施の形態の外装材取付構造を施
工する際に、壁パネル2の表面に、外装材1を取り付け
る外装材取付方法について説明する。まず、壁パネル2
の面材205上に、取付部材3を垂直方向において所定
間隔離間して数カ所取り付ける。この際、壁パネル2の
端部に最初の取付部材3の溝係止部32を備えた端部を
配置してビス100にて固定する。このとき、他方の端
部に設けられている止着穴36は、まだ固定していな
い。続いて、第2の取付部材3を、その溝係止部32を
備えた端部が、最初の取付部材3の端部に重合するよう
に配置して、最初の取付部材3の残された止着穴36
と、第2の取付部材3の溝係止部32側の止着穴36と
が重なるようにして配置して、2つの止着穴36,36
の両方に一つのビス100を挿入して、壁パネル2に固
定する。同様の手順にて、順次取付部材3を端部が重合
するようにして、壁パネル2の他方の端部まで固定す
る。
【0085】取付部材3…を全て壁パネル2に固定した
ら、続いて、外装材1を取り付ける。外装材1は、上実
部10を備えた端部を配置する側の壁パネル2の端部側
から順次取り付ける。すなわち、最初に取り付ける外装
材1の下実部11の側壁11cが、最初の取付部材3の
側壁部31cの内側に当接し、かつスペーサ部33,3
3に、外装材1の裏面1bが当接するように配置する。
次に、第2の外装材1の溝部12に、最初の取付部材3
の溝係止部32を挿入して、第2の外装材1を壁パネル
2側に近づけ、第2の取付部材3のスペーサ部33,3
3の上面33aと、第2の外装材1の裏面1bとが当接
するように配置する。このとき、第2の外装材1の上実
部10の下面10aが、第1の外装材1の下実部11の
上面11aに当接する。これにより、第1の外装材1の
下実部11が形成された側の端部が固定される。このよ
うにして、順次外装材1を配置してゆき、全ての外装材
1を取り付けて終了する。
【0086】本実施の形態における外装材取付構造によ
れば、取付部材3の溝係止部32に外装材1の溝部12
を備えている側の外装材1を係止し、この溝部12上方
の上実部10により、隣接する外装材1の下実部11を
上方から当接するようにして固定するので、壁パネル2
に外装材1…を容易かつ確実に取り付けることができ
る。また、外装材1,1どうしの接合に用いる取付部材
3が1種類で対応できるので、取付部材3を壁パネル2
に固定する作業が簡略化できる。また、外装材1の取り
付け作業を容易かつ円滑に行うことができる。
【0087】さらに、取付部材3には、スペーサ部3
3,33が形成されているので、壁パネル2に胴縁を取
り付けることなく、外装材1と壁パネル2の間に隙間S
が形成される。したがって、木材の使用量を低減するこ
とができ、木材資源の節約につながるとともに、胴縁を
取り付ける施工作業を軽減することができる。
【0088】本実施の形態における外装材取付方法によ
れば、平面部40の両端部に設けられている止着穴3
6,36間の距離は、隣り合う外装材1,1の下実部1
1,11間の長さと等しい長さとなっている。したがっ
て、隣接する取付部材3,3の、止着穴36,36を重
合させて止着材を挿通してねじ込めば、外装材1の幅に
適合する取付部材3の取り付け位置が容易に分かり、か
つ、取付部材3の固定作業を容易に行うことができる。
【0089】次に、第5の実施の形態における外装材取
付構造について、図16を参照して説明する。本実施の
形態における外装材取付構造では、第3の実施の形態の
例にて用いられた取付部材3と同型のもののみを用いて
いる。この一種類の取付部材3を外装材1の溝部12に
のみ係止し、他方の端部はスペーサ部33によって外装
材1の裏面1bが支持されるとともに、下実部11の上
面が、隣接する外装材1の上実部10の下面に当接する
ことにより固定されている。なお、上実部10の下面
と、隣接する外装材1の下実部11の上面11aとの当
接部分は接着剤55にて接合されている。
【0090】次に、図17を用いて、本実施の形態の外
装材取付構造を施工する際に、壁パネル2の表面に外装
材1を取り付ける外装材取付方法について説明する。ま
ず、第1の取付部材3を壁パネル2に取り付ける。この
第1の取付部材3の側壁部32aの内側に最初に取り付
ける第1の外装材1の下実部11の側壁11cが当接す
るとともに、スペーサ部33の上面部33aに、第1の
外装材1の裏面1bが当接するように、第1の外装材1
を配置する。そして、この第1の外装材1の下実部11
の上面11aに接着剤55を塗っておく。
【0091】次に、第2の外装材1の溝部12に、最初
の取付部材3の溝係止部32を挿入して第2の外装材1
を壁パネル2側に近づけ、第2の取付部材3のスペーサ
部33,33の上面33aと、第2の外装材1の裏面1
bとが当接するように配置する。このとき、第2の外装
材1の上実部10の下面10aが、第1の外装材1の下
実部11の上面11aに当接する。これにより、第1の
外装材1の下実部11が形成された側の端部が固定され
る。このようにして、順次外装材1を配置してゆき、全
ての外装材1を取り付けて終了する。
【0092】本実施の形態の例における外装材取付構造
によれば、外装材1,1どうしの接合に用いる取付部材
3が1種類で対応できるので、取付部材3を壁パネル2
に固定する作業が簡略化できる。また、外装材1の取り
付け作業を容易かつ円滑に行うことができる。
【0093】また、外装材1,1どうしの接合部に用い
る取付部材3は1種類であるので、簡易な接合構造とな
り、施工作業が軽減されるとともに、必要な取付部材3
の数を低減することができ、部材の費用を低減させるこ
とができる。
【0094】さらに、簡易な形状のスペーサ部33を備
えているので、部材の原料となる資源を節約できるとと
もに、胴縁を用いずとも外装材1と壁パネル2との間に
隙間Sを設けることができ、作業性の向上と資源の節約
の効果を得ることができる。
【0095】本実施の形態の例における外装材取付方法
によれば、より簡易な方法で、容易かつ確実に外装材を
取り付けることができる。また、使用する部材の種類お
よび量が少ないので、施工性が高まる。
【0096】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外装材の一方
の端部に形成された上実部および溝部と、外装材の他方
の端部に形成された下実部とにより、実矧ぎによって外
装材どうしを接合して取り付けることができる。また、
壁体の外面には、取付部材が所定間隔で複数固定されて
おり、取付部材に備えられた下実係止部および溝係止部
により、取付部材を介して外装材が壁体に確実に固定さ
れるとともに、隣り合う外装材どうしが容易に接合され
る。これにより、壁体の外面に外装材を確実かつ容易に
取り付けられるとともに、接合部や取り付け部位が外面
に露出せず美しく仕上げることができる。
【0097】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのはもちろんのこと、取付部
材は、第1取付部材と、第2取付部材とから構成されて
おり、第2取付部材は第1取付部材に係合しているの
で、取付部材を壁体の外面に取り付ける際に、第2取付
部材を直接壁体の外面に取り付ける必要がない。したが
って、取付部材を壁体の外面に取り付ける際に用いられ
る止着材の量を減らすことができ、かつ固定作業を簡便
にすることができる。
【0098】請求項3の発明によれば、請求項1または
2と同様の効果を得ることができるのはもちろんのこ
と、取付部材は胴縁に固定されているので、取付部材
を、壁体の外面に取り付けるべき位置を容易に知ること
が出来る。また、通常、止着材を用いて壁体に固定する
際、壁体の芯材等の位置にて固定する必要があるが、固
定部材の取り付け位置の制約が軽減される。
【0099】請求項4の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのはもちろんのこと、取付部
材は、第1取付部材と、第2取付部材とから構成されて
いるので、壁体の外面に第1取付部材と、第2取付部材
とが確実に固定されることとなり、安定した状態で外装
材を取り付けることができる。
【0100】請求項5の発明によれば、請求項4と同様
の効果を得ることができるのはもちろんのこと、取付部
材にはスペーサ部を備えているので、壁体の外面と外装
材の裏面とに当接して、この外装材を壁体の外面から所
定間隔離間させた状態で外装材を取り付けることができ
る。これにより、壁体と外装材との間の通気性を確保す
ることができる。
【0101】請求項6の発明によれば、請求項2または
3と同様の効果を得ることができるのはもちろんのこ
と、壁体の外面に、隣り合う外装材どうしを実矧ぎによ
って接合して取り付けるに際し、第1取付部材によっ
て、外装材の一方の端部の取り付け位置を決める事がで
きる。次いで、第2取付部材を第1取付部材に係合する
とともに、第2取付部材の溝係止部を一方の外装材の溝
部に係止し、かつ、他方の外装材の下実部を一方の外装
材の上実部の下側に挿入するとともに、第1取付部材の
下実係止部を下実部に係止するので、隣り合う外装材ど
うしが確実に接合されるとともに、壁体に取り付けるこ
とができる。
【0102】請求項7の発明によれば、請求項4または
5と同様の効果を得ることができるのはもちろんのこ
と、隣り合う外装材どうしを実矧ぎによって接合して取
り付けるに際し、第2取付部材によって、一方の外装材
の取り付け位置を誘導することができる。次いで、第1
取付部材を壁体の外面に固定するとともに、第1取付部
材の下実係止部を下実部に係止するので、第1取付部材
によって外装材の下実部を有する端部を固定することが
できる。続いて、他方の外装材の上実部を下実部の上側
に配置するとともに上実部の下側の溝部に第2取付部材
の溝係止部を係止するので、上実部によって下実部の上
側が覆われるとともに、第2取付部材によって溝部を固
定して、外装材どうしが確実に接合するとともに、壁体
に外装材を固定することができる。さらに、上実部によ
って下実部の上側が覆われるので、第1取付部材の下実
係止部が露出することがなく、外観を美しく仕上げるこ
とができる。
【0103】請求項8の発明によれば、外装材には、上
実部と、下実部と、溝部とが形成されており、隣り合う
外装材を実矧ぎによって接合して取り付けているので、
隣り合う外装材どうしの接合部分が露出せず、外観を美
しく仕上げることができる。また、壁体の外面には、取
付部材が所定間隔で複数固定されており、取付部材は、
溝係止部を備えているので、溝部に溝係止部を係止する
ことにより外装材の溝部を有する端部を固定することが
できる。さらに、隣り合う外装材のうち、固定されてい
る一方の外装材の上実部が、この上実部の下側に配置さ
れた他方の外装材の下実部に上方から当接しているの
で、外装材の上実部側の端部が係止されると、他方の外
装材の下実部が一方の外装材の上実部により上方から覆
われて、隣り合う外装材どうしが確実に固定される。こ
のような外装材取付構造により、簡易な構成の取付部材
によって、外装材を確実に取り付けることができる。
【0104】請求項9の発明によれば、請求項8と同様
の効果を得ることができるのはもちろんのこと、隣接す
る取付部材どうしは、その端部が重合して取り付けられ
ており、この重合部分が壁体の外面に固定されているの
で、隣接する取付部材どうしを、重合部分において同時
に壁体の外面に取り付けることができる。また、取付部
材どうしが重合して取り付けられることにより、隣接す
る取付部材の取付位置を容易に特定することができる。
【0105】請求項10の発明によれば、請求項8また
は9と同様の効果を得ることができるのはもちろんのこ
と、取付部材は、壁体の外面と前記外装材の裏面とに当
接しており、スペーサ部を備えているので、壁体の外面
と外装材の裏面との間を一定離間した状態で、外装材を
壁体の外面に取り付けることができる。これにより、外
装材と壁体との間に空間が形成され、外装材と壁体の外
面との間の通気性が保たれるとともに、外壁内部に通気
や遮音性等を備えた外壁が形成される。
【0106】請求項11の発明によれば、請求項8〜1
0のいずれかと同様の効果を得ることができるのはもち
ろんのこと、取付部材の両端部には止着穴がそれぞれ設
けられているので、取付部材を容易に壁体に固定するこ
とができる。さらに、両端部の止着穴どうしの距離は、
隣り合う外装材の下実部間の長さと等しい長さとなって
いるので、取付部材を壁体に取り付ける際に止着材によ
り固定する位置を容易に知ることができる。また、この
止着穴の位置にて取付部材を固定すると、取付部材は、
外装材を固定すべき位置に、必然的に配置されることと
なる。
【0107】請求項12の発明によれば、請求項8〜1
1のいずれかと同様の効果を得ることができるのはもち
ろんのこと、壁体の外面に、隣り合う外装材どうしを実
矧ぎによって接合して取り付けるに際し、効率よく、か
つ確実に外装材を壁体の外面に取り付けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる外装材取付構造の第1の実施の
形態の例を示す断面図である。
【図2】本発明にかかる外装材取付構造の第2の実施の
形態の例を示す断面図である。
【図3】図1に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の態様を示す斜視図である。
【図4】図1に示す外装材取付構造を施工する際の、外
装材を取り付ける状態を示す斜視図である。
【図5】図1に示す外装材取付構造を施工する際に、位
置決め治具を用いて取付部材を取り付ける状態を示す斜
視図である。
【図6】図1に示す外装材取付構造を施工する際の、外
装材取付方法の課程を示す図である。
【図7】図2に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の態様を示す斜視図である。
【図8】図2に示す外装材取付構造を施工する際の、外
装材取付方法の課程を示す図である。
【図9】図2に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の態様を示す斜視図である。
【図10】本発明にかかる外装材取付構造の第3の実施
の形態の例に用いられる取付部材の態様を示す斜視図で
ある。
【図11】本発明にかかる外装材取付構造の第3の実施
の形態の例を示す断面図である。
【図12】本発明にかかる外装材取付構造の第3の実施
の形態の例を示す断面図である。
【図13】図12に示す外装材取付構造を施工する際
の、外装材取付方法を示す斜視図である。
【図14】本発明にかかる外装材取付構造の第4の実施
の形態の例を示す断面図である。
【図15】図14に示す外装材取付構造に用いられる取
付部材の態様を示す斜視図である。
【図16】本発明にかかる外装材取付構造の第5の実施
の形態の例を示す断面図である。
【図17】図16に示す外装材取付構造を施工する際
の、外装材取付方法を示す斜視図である。
【図18】壁パネルの構造を示す斜視図である。
【図19】従来の外装材の接続部付近の詳細を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1 外装材 2 壁パネル(壁体) 2a 外面 3 取付部材 3a 第1取付部材 3b 第2取付部材 4 胴縁 10 上実部 11 下実部 11a 端部 12 溝部 31 下実係止部 32 溝係止部 33,303 スペーサ部 36 止着穴

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体の外面に外装材を複数並べ、かつ、
    隣り合う外装材を上実部と下実部とによる実矧ぎによっ
    て接合して取り付けてなる外装材取付構造であって、 前記外装材の一方の端部には、上実部と、この上実部の
    下側において側方に開口する溝部が形成されており、 前記外装材の他方の端部には、下実部が形成されてお
    り、 前記壁体の外面には、外装材を取り付けるための取付部
    材が所定間隔で複数固定されており、 前記取付部材は、前記下実部に係止する下実係止部と、
    前記溝部に係止する溝係止部とを備えており、 隣り合う外装材のうち、一方の外装材の下実部には前記
    下実係止部が係止され、他方の外装材の溝部には前記溝
    係止部が係止されていることを特徴とする外装材取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外装材取付構造におい
    て、 前記取付部材は、前記下実係止部が形成され、かつ、壁
    体の外面に固定される第1取付部材と、前記溝係止部が
    形成された第2取付部材とから構成されており、 前記第2取付部材は第1取付部材に係合していることを
    特徴とする外装材取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の外装材取付構造
    において、 前記取付部材は、壁体の外面に取り付けられた胴縁に固
    定されていることを特徴とする外装材取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の外装材取付構造におい
    て、 前記取付部材は、前記下実係止部が形成され、かつ、壁
    体の外面に固定される第1取付部材と、 前記溝係止部が形成され、かつ、壁体の外面に固定され
    る第2取付部材とから構成されていることを特徴とする
    外装材取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の外装材取付構造におい
    て、 前記取付部材は、前記壁体の外面と前記外装材の裏面と
    に当接して、この外装材を壁体の外面から所定間隔離間
    させるスペーサ部を備えていることを特徴とする外装材
    取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の外装材取付構造
    を施工する際に、壁体の外面に外装材を取り付ける外装
    材取付方法であって、 壁体の外面に、隣り合う外装材どうしを上実部と下実部
    とによる実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、 まず、取付部材の第1取付部材を壁体の外面に固定する
    とともに、この第1取付部材を一方の外装材の一方の端
    部に当接し、 次いで、第2取付部材を第1取付部材に係合するととも
    に、第2取付部材の溝係止部を一方の外装材の溝部に係
    止し、かつ、他方の外装材の下実部を一方の外装材の上
    実部の下側に挿入するとともに、第1取付部材の下実係
    止部を前記下実部に係止することを特徴とする外装材取
    付方法。
  7. 【請求項7】 請求項4または5記載の外装材取付構造
    を施工する際に、壁体の外面に外装材を取り付ける外装
    材取付方法であって、 壁体の外面に、複数の第2取付部材を所定間隔を設けて
    固定したうえで、壁体の外面に、隣り合う外装材どうし
    を上実部と下実部とによる実矧ぎによって接合して取り
    付けるに際し、 前記第2取付部材に一方の外装材の下実部の端部を当接
    し、 次いで、第1取付部材を壁体の外面に固定するととも
    に、該第1取付部材の下実係止部を前記下実部に係止
    し、 次いで、他方の外装材の上実部を前記下実部の上側に配
    置するとともに上実部の下側の溝部に前記第2取付部材
    の溝係止部を係止することを特徴とする外装材取付方
    法。
  8. 【請求項8】 壁体の外面に外装材を複数並べ、かつ、
    隣り合う外装材を上実部と下実部とによる実矧ぎによっ
    て接合して取り付けてなる外装材取付構造であって、 前記外装材の一方の端部には、上実部と、この上実部の
    下側において側方に開口する溝部が形成されており、 前記外装材の他方の端部には、下実部が形成されてお
    り、 前記壁体の外面には、外装材を取り付けるための取付部
    材が所定間隔で複数固定されており、 前記取付部材は、前記溝部に係止する溝係止部を備えて
    おり、 隣り合う外装材のうち、一方の外装材の溝部には前記溝
    係止部が係止され、この外装材の上実部が、この上実部
    の下側に配置された他方の外装材の下実部に上方から当
    接していることを特徴とする外装材取付構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の外装材取付構造におい
    て、 隣接する取付部材どうしは、その一方の取付部材の端部
    と他方の取付部材の端部とが重合して取り付けられてお
    り、 この重合部分が壁体の外面に固定されていることを特徴
    とする外装材取付構造。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の外装材取付構
    造において、 前記取付部材は、前記壁体の外面と前記外装材の裏面と
    に当接しており、 この外装材を壁体の外面から所定間隔離間させるスペー
    サ部を備えていることを特徴とする外装材取付構造。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか記載の外装
    材取付構造において、 前記取付部材の両端部には、この取付部材を前記壁体の
    外面に固定するための止着材を挿通するための止着穴が
    それぞれ設けられており、 前記両端部の止着穴どうしの距離は、隣り合う外装材の
    下実部間の長さと等しい長さとなっていることを特徴と
    する外装材取付構造。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11のいずれか記載の外装
    材取付構造を施工する際に、壁体の外面に外装材を取り
    付ける外装材取付方法であって、 壁体の外面に、隣り合う外装材どうしを上実部と下実部
    とによる実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、 まず、複数の取付部材を壁体の外面に固定し、 次いで、一方の外装材の上実部の下側の溝部に前記取付
    部材の溝係止部を係止するとともに、該上実部を、この
    上実部の下側に配置された他方の外装材の下実部に上方
    から当接することを特徴とする外装材取付方法。
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