JPH0960248A - 建物のコーナ部分の施工方法 - Google Patents

建物のコーナ部分の施工方法

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JPH0960248A
JPH0960248A JP23350695A JP23350695A JPH0960248A JP H0960248 A JPH0960248 A JP H0960248A JP 23350695 A JP23350695 A JP 23350695A JP 23350695 A JP23350695 A JP 23350695A JP H0960248 A JPH0960248 A JP H0960248A
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panel
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Masayuki Saga
正幸 佐賀
Kenji Nishizawa
賢治 西澤
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上げ板材を含む建物の外壁の施工性につい
て総合的に考慮しつつ、特に、仕上げ板材を含むコーナ
部分の施工性を格段に向上することができ、併せて、仕
上げ板材による建物表面の立体感や模様による外観の向
上などを図る。 【解決手段】 互いに接合すべきパネル組み立て体P、
P1の各端部を合わせ、それら各パネル組み立て体によ
って、建物の壁がほぼ直角をなすコーナ部分Rを造る工
程と、前記コーナ部分Rに対し、断面L型のコーナ仕上
げ板材50を貼り付ける工程とを含む。コーナ仕上げ板
材50は、その左右の端部に、パネル組み立て体Pの露
出部22に望む仕上げ板材30の端部のオスサネ310
にはまりあうメスサネ511をそれぞれ備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、組み立て式のパ
ネルを用いて施工する建物の外壁面と、その外壁面に施
す仕上げ板材とを同時に施工するための技術、特に、建
物の外壁面のうち、コーナ部分を施工するための技術に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】一般住宅や集合住宅等の建物として、木
質系のパネルを用いて施工する、いわゆるパネル組み立
て式の建物が多く建築されている。そして、近年では、
こうした建物の外壁に対するその表面の仕上げ板材とし
て、無機質系のサイディング材を施すことが多い。その
際、そのサイディング材の施工を現場施工とした場合、
特に、建物の躯体表面への寸法合わせや切断などの作業
に多大な手間がかかる。そのため、最近では、壁パネル
の表面に対し、工場等において予めサイディング材を貼
り付けておくことによって、現場施工の手間を省く工法
も開発されている。
【0003】この技術によれば、確かに、現場ではサイ
ディング材付きの壁パネルどうしを接合して組み立てた
後、その接合部の水密性を確保するための目地処理を施
すだけで済むという利点がある。この目地処理方法とし
ては、従来公知の乾式目地材や湿式目地材を用いる方法
がある。しかし、乾式目地材を用いる方法では、作業性
が良い反面、パネル自体やパネルの建て込み後において
全体的に寸法誤差が生じないようにするための高い寸法
精度を要求される。湿式目地材の場合、精度的には制約
を受けにくいものの、その施工の全てが手作業となるた
めに作業性が悪く、しかも、乾式目地材に比べて、表面
に塵埃などが付着しやすい。
【0004】そこで、例えば実開平4ー100707号
公報に記載のように、仕上げ板材の現場施工と目地処理
作業とを簡略化する考え方もある。この技術は、下地パ
ネルの外面に対し、工場において仕上げ板材としての外
装材をその左右両端だけを残して貼り付けた外壁パネル
を造り、現場においてその外壁パネルどうしを接続した
後、外装材を貼り付けていない前記両端部分に対して外
装材を現場施工する方法である。その場合、工場で貼る
外装材も現場で貼る外装材もサネはぎによる接合とする
ことによって、目地処理作業を省略、あるいは簡略化で
きるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、組み立て式
のパネルを用いて施工する建物では、パネル自体の大き
さをどのようにするかは、仕上げ板材の施工を含めて建
物全体の施工性を左右する重要な問題である。すなわ
ち、たとえば壁パネルの大きさについて、実開平4ー1
00707号公報に記載のように、比較的小さく設定し
た場合、壁パネルどうしの接合箇所が増え、現場での施
工性が悪い。一方、ただ単に大きくした場合、内部に設
ける芯材、あるいは表面を被う面材等もそれに対応させ
て大きくしなければならないので、材料加工や製作性に
難点が伴う。したがって、大きくする場合には、ある一
定の大きさ、あるいは数種類の大きさに規格化した単位
パネルを複数用いて一体に接合したパネル組み立て体と
するほうが良いと言える。なぜなら、たとえば建物の壁
面を複数の壁部分に区分することによってパネルの大き
さを設定する際に、パネルの枚数や種類を加減すること
で、製作性に加えて施工上あるいは工費の点などから総
合的に最も好ましい区分の仕方とすることが可能になる
からである。こうすることは、仕上げ板材を貼り付ける
際にも制約を受けにくく、しかも、接合部の少ない長尺
のものを用いることも可能になることが理解できる。
【0006】一方、下地パネルに対する仕上げ板材の貼
り付け形態について着目してみると、前記の実開平4ー
100707号公報に記載のように、下地パネルの左右
両端の部分だけ仕上げ板材を残す方法では、たとえば建
物の上下階の間に設ける仕上げ板材との関係において不
都合が生じる場合もあり、この点についての対策も必要
である。さらに、仕上げ板材どうしのサネはぎによる接
合形態についても着目して見ると、一つの仕上げ板材の
相対向する端部(幅方向両端)のうち、一方の端部にオ
スサネを、他方の端部にメスサネを設けた構成としてい
る。そのため、現場施工の仕上げ板材を取り付ける際
に、オスサネのある端部側から先に差し込むようにして
取り付けた後に、メスサネのある端部側を取り付けると
いった手順でなければ取り付けることができないという
作業上の難点がある。しかも、その場合において、オス
サネの部分を差し込むための充分な隙間を設けた場合、
サネはぎによる接合部分に大きな隙間ができ、防水処理
上および外観上からも好ましくない。他方、オスサネの
部分を差し込むための隙間を小さくした場合、今度は現
場施工の仕上げ板材を取り付けるための作業性が極めて
悪くなる問題が生じる。こうした問題は、壁の平坦な部
分に取り付ける仕上げ板材については勿論のこと、壁の
コーナ部分、特に、入り隅となるコーナ部分に貼り付け
るコーナ仕上げ板材の施工性にも大きな影響を及ぼす。
【0007】よって、この発明では、仕上げ板材を含む
建物の外壁の施工性について総合的に考慮しつつ、特
に、仕上げ板材を含むコーナ部分の施工性を格段に向上
することができ、併せて、仕上げ板材による建物表面の
立体感や模様による外観の向上などを図ることができる
技術を提供することを主たる目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の建物のコーナ
部分の施工方法では、互いに接合すべきパネル組み立て
体P、P1の各端部を合わせ、それら各パネル組み立て
体によって、建物の壁がほぼ直角をなすコーナ部分Rを
造る工程と、前記コーナ部分に対し、断面L型のコーナ
仕上げ板材50を貼り付ける工程とを含む、建物のコー
ナ部分の施工方法であって、前記パネル組み立て体P、
P1および前記コーナ仕上げ板材50が次のAおよびB
の条件をそれぞれ満足することを特徴としている。 A 前記各パネル組み立て体P、P1は、2以上の単位
パネル10を接合し、全体として四角形状とした下地パ
ネル体20と、その下地パネル体20の一面を被う仕上
げ板材30と、下地パネル体20の周辺部のうち、上下
左右の少なくとも左右部分に形成した下地パネル体の露
出部22とを備え、その露出部22に望む前記仕上げ板
材30の端部をオスサネ310としていること。 B 前記コーナ仕上げ板材50は、その左右の端部に、
前記露出部22に望む仕上げ板材30の端部のオスサネ
310にはまりあうメスサネ511をそれぞれ備えてい
るいること。
【0009】下地パネル体20は、2以上の単位パネル
10を接合し、全体として4角形状である。したがっ
て、施工すべき建物の壁面を複数の壁部分に区分して下
地パネル体20の大きさを設定する際に、現場での施工
性や工費あるいは構造強度などの点から総合的に最も好
ましい大きさにすることができる。その場合、下地パネ
ル体20の大きさについては、接合する単位パネル10
の枚数を加減するだけで済み、しかも、単位パネル10
自体は、その大きさや種類について製作性を考慮し予め
規格化しておくことができる。したがって、全体として
下地パネル体20の製作性も良くなる。また、下地パネ
ル体20の一面を被う仕上げ板材30によって単位パネ
ル10どうしの接合部11を補強することが可能にな
り、全体的な構造強度が高まる。
【0010】前記下地パネル体20の露出部21、22
については、下地パネル体20の周辺部のうち、上下左
右の少なくとも左右部分に、好ましくは4方向の部分
(周囲)に設けるのが良い。4方向に設けた場合、下地
パネル体20とその一面を被う仕上げ板材30による層
とからなるパネル組み立て体Pそのもが、その周囲の露
出部21、22と仕上げ板材30による層との関係にお
いて4方サネをもつような形態となる。これにより、パ
ネル組み立て体P自体は、その大きさや接合形態に全く
左右されない構造となる。
【0011】前記の各パネル組み立て体Pの製作は、そ
の生産性や製品精度等を考慮した場合、工場生産方式と
するのが望ましい。また、各パネル組み立て体Pどうし
を、建物を建てる現場で接合するときの施工性や接合強
度等を考慮した場合、互いに隣合うパネル組み立て体
P、P1どうしが基本的に同様の大きさおよび構造であ
ることも好ましい形態となる。
【0012】建物の壁がほぼ直角をなすコーナ部分につ
いては、入り隅や出隅の形態がある。出角の場合には、
コーナ仕上げ板材50の幅方向両端のサネは共にメスサ
ネとなっていて、単に被せるようにセットすることがで
きるので、作業手順を制約するような方向性はほとんど
ない。しかし、特に、入り隅の場合には、前記コーナ仕
上げ板材50の貼り付け工程では、そのコーナ仕上げ板
材50を、前記コーナ部分がなす角度をほぼ二等分する
線Sの方向へ移動させて行うようにするのが好ましい。
そうした場合、コーナ仕上げ板材50の貼り付け作業を
容易に行うことができる。
【0013】前記パネル組み立て体Pに関し、特に、左
右の露出部22、22に望む仕上げ板材30の端部と、
上部の露出部21に望む仕上げ板材30の端部をオスサ
ネとし、下部の露出部21に望む仕上げ板材の端部(残
りの端部)をメスサネとするのが、現場施工となるコー
ナ仕上げ板材50との関係において特に好都合である。
なぜなら、コーナ仕上げ板材50も下から上へと、ある
いは後から容易に貼り付けていくことができるからであ
る。しかも、サネはぎによる接合面に隙間のないように
しっかりと取り付けることができるからである。
【0014】前記コーナ仕上げ板材50について、意匠
性を考慮し、より効果的な立体感や浮き出たような模様
を出す意味から、その表面が、前記パネル組み立て体P
の仕上げ板材30の表面よりも突出するように取り付け
る構成とするのも好適である。また、コーナ仕上げ板材
50と前記パネル組み立て体Pの仕上げ板材30との接
合部分に、それら仕上げ板材の表面側に開口し、接合部
分に沿って延びる縦溝Tを形成するのも好適である。そ
の場合、前記縦溝Tの幅を、前記仕上げ板材30の目地
の幅とほぼ同様の大きさに設定してもよい。そうした場
合、架空の目地を積極的に造りだし、それによって立体
感や模様を表現することができる。
【0015】前記コーナ仕上げ板材50としては、下地
パネル体20を被う仕上げ板材30の下端から上端に至
る長さをもつ構成とする場合もある。そうした場合、そ
のコーナ仕上げ板材50によって上下方向に延びるスト
ライプのような模様を形成することも可能になる他、一
枚ものとして施工できるので、その分、現場での施工性
も良くなる。また、その場合において、パネル組み立て
体Pの仕上げ板材30の表面に左右方向に延びる横溝Y
があり、その横溝Yと前記縦溝Tとが互いに交差する模
様を形成するように構成するのも効果的である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形
態について、添付の図1〜図11を参照して説明する。
これらの図に示す実施例は、この発明をパネル組み立て
式の木質系住宅に適用した例を示すものであり、図1は
建物の外壁を構成するためのパネル組み立て体Pの正面
図、図2はそのパネル組み立て体Pに対して仕上げ板材
30を貼り付ける前の下地パネル体20の正面図、図3
は代表的な単位パネルの斜視図である。
【0017】下地パネル体20は、この図2に示す例で
は、中央部分に窓用の開口kを備える形態となるよう
に、4つの単位パネル10を接合して構成したものであ
って、全体として長方形である。各単位パネル10とし
ては、図3に示すように、四角形の枠状に組んだ複数の
芯材1、2と、その表裏を被う面材3、4とを備える内
部中空な構造である。そして、その内部中空な部分に
は、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装
填される。各単位パネル10どうしは、工場において、
釘打ち、接着剤等を併用して接合している。パネル組み
立て体20の幅(長辺方向の長さ)は、ここでは4m程
度である。
【0018】下地パネル体20の一面(外面側)には、
仕上げ板材30による層を形成するための第1のサイデ
ィング材31と、第2サイディング材32の2種類のサ
イディング材を貼り付けている。それら第1および第2
のサイディング材31、32は共に四方サネをもつ形状
であるが、サネの形状の点において基本的に相違してい
る。すなわち、まず第1のサイディング材31は、図4
(a)の平面図、図4(b)の断面図に示すように、基
本的には長方形の板状であって、その長さ方向の両端部
に、上面側を帯状に切り欠いた形状のオスサネ310、
310を備えている。さらに、その幅方向の一縁側に同
じく上面を帯状に切り欠いた形状のオスサネ310を備
え、他縁側に下面を帯状に切り欠いた形状のメスサネ3
11を備えている。
【0019】一方、第2のサイディング材32について
は、図5(a)の平面図、図5(b)の断面図に示すよ
うに、同じく長方形の板状であるが、その長さ方向の一
端部に、上面側を帯状に切り欠いた形状のオスサネ32
0を、他端部に下面を帯状に切り欠いた形状のメスサネ
321を備えている。さらに、その幅方向の一縁側にオ
スサネ320を備え、他縁側にメスサネ321を備えて
いる。そして、これら第1および第2のサイディング材
31、32を、サネはぎによる接合によって、下地パネ
ル体20の幅方向および高さ方向に接合した状態で貼り
付けている。各サイディング材31、32の貼り付けは
釘打ちやビス止め、あるいはそれらの併用など、通常の
方法である。
【0020】しかし、第1のサイディング材31と、第
2のサイディング材32との接合部30jの位置に関し
ては、図1に示すように、単位パネル10どうしの接合
部10jの位置と一致しないように意識的にずらしてい
る。図1では、接合部30jの位置が接合部10jの位
置よりも左寄りになるように設定している。こうするこ
とによって、第2のサイディング材32自体のもつ構造
強度を、単位パネル10どうしの接合部10j部分の接
合強度を補強するために有効に利用できるからである。
【0021】さて、これら第1のサイディング材31お
よび第2のサイディング材32からなる仕上げ板材30
による層は、下地パネル体20の周辺部のうち、上下左
右の4方向の部分(全周)に、下地パネル体20の露出
部21、22を形成する大きさである。したがって、第
1のサイディング材31には、ここでは長さは2.5〜
2.8m程度のものを用い、第2のサイディング材32
には、長さ1.2〜1.5m程度のものを用い、全体と
しては4m未満としている。なお、図示例では、上下の
露出部21、21の幅を、左右の露出部22、22の幅
よりも大きく設定しているが、これについては任意であ
る。
【0022】図7は、図1に示したパネル組み立て体P
と、そのパネル組み立て体Pとほぼ同様構成のパネル組
み立て体P1とを、建物を建てる現場において出隅とな
る壁のコーナ部分を造るように接合した後、そのコーナ
部分に、断面L型のコーナ仕上げ板材50を貼り付けた
状態の平断面図を示すものである。コーナ仕上げ板材5
0は、ここでは図6の斜視図に示すようなサイディング
材からなり、全体としてほぼ直角な断面L型である。そ
して、その幅方向両端には、パネル組み立て体P、P1
の仕上げ板材31、32の端部のオスサネ310、32
0とそれぞれはまり合うメスサネ511、511を備え
ている。したがって、このコーナ仕上げ板材50の貼り
付け作業にあたっては、外側から被せるようにしてセッ
トし、次いで、釘打ちやビス止めなどの方法によって固
定すれば良い。
【0023】このコーナ仕上げ板材50としては、長さ
の短い端寸のものを複数枚用いるか、あるいは下地パネ
ル体20の高さ方向に長い一枚もの(表面に複数枚に見
せるための溝を形成したものでも可)などを用いること
ができるが、いずれにしても、その上下の端部にオスサ
ネやメスサネを備える構成とするのが好ましい。図6に
おいては、上下のサネは示していないが、好ましい例と
しては、上端部にメスサネを下端部にオスサネを設ける
場合である。そうすることで、そのコーナ仕上げ材50
を下から上へと容易に接合することができる。ここで、
符号60は調整材を、61は下地パネル体20の表面と
仕上げ板材との間に隙間を形成するための胴縁を示して
いる。
【0024】図8および図9は、壁のコーナ部分が入り
隅となっている場合の例を示す斜視図および平断面図で
ある。このこのように壁のコーナ部分が入り隅の場合、
交差するパネル組み立て体P、P1で囲まれた内側から
の作業形態となるため、コーナ仕上げ板材50の貼り付
け作業に制約を受けやすい。しかし、コーナ仕上げ板材
50の左右のサネはメスサネ511、511となってい
るから、これを容易に貼り付けることができる。その場
合の好ましい作業手順としては、コーナ仕上げ板材50
を、前記コーナ部分がなす角度をほぼ二等分する線Sの
方向へ移動させて行うようにすれば良い。
【0025】図10は、パネル組み立て体の仕上げ板材
31、32と、コーナ仕上げ板材50との接合部の他の
実施例を示す断面図である。この例では、互いにサネは
ぎによる接合となる部分に、表面側に開口し、接合部分
に沿って上下方向に延びる幅広の縦溝Tが形成されるよ
うに工夫したものである。この場合、両側のオスサネ3
10、320の突出長さが大きくなるように切り欠くこ
とで、縦溝Tを形成している。この縦溝Tの溝幅につい
ては、目地として見せることができる程度の幅に設定し
ている。
【0026】図11は、同じくコーナ仕上げ板材50と
パネル組み立て体P、P1のサイディング材31、32
との接合形態のさらに他の例を示す断面図である。この
例では、コーナ仕上げ板材50の幅方向両端のメスサネ
511、511部分を、両側のサイディング材31、3
2の表面に重ならせることによって、そのコーナ仕上げ
板材50が浮き出た柱のような形態となるように工夫し
たものである。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、仕上
げ板材を含む建物の外壁の施工性について総合的に考慮
しつつ、特に、仕上げ板材を含むコーナ部分の施工性を
格段に向上することができ、併せて、仕上げ板材による
建物表面の立体感や模様による外観の向上などを図るこ
とができる。特に、後から取り付けることになる現場施
工のコーナ仕上げ板材をきわめて容易に取り付けること
ができ、しかも防水処理上からも好適な形態となるよう
に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例を示すパネル組み立て体の
正面図である。
【図2】 下地パネル体の正面図である
【図3】 単位パネルの斜視図である。
【図4】 第1のサイディング材を示す図である。
【図5】 第2のサイディング材を示す図である。
【図6】 出隅用のコーナ仕上げ板材の一部断面斜視図
である。
【図7】 建物の外壁の出隅コーナ部分の平断面図であ
る。
【図8】 入り隅用のコーナ仕上げ板材の一部断面斜視
図である。
【図9】 建物の外壁の入り隅コーナ部分の平断面図で
ある。
【図10】 コーナ仕上げ板材の接合部の他の実施例を
示す図である。
【図11】 コーナ仕上げ板材の接合部のさらに他の実
施例を示す図である。
【符号の説明】
10 単位パネル 20 下地パネル体 21、22 露出部 30 仕上げ板材 31 第1のサイディング材 32 第2のサイディング材 310、320 オスサネ 50 コーナ仕上げ板材 511 メスサネ P、P1 パネル組み立て体 T 縦溝

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合すべきパネル組み立て体の各
    端部を合わせ、それら各パネル組み立て体によって、建
    物の壁がほぼ直角をなすコーナ部分を造る工程と、前記
    コーナ部分に対し、断面L型のコーナ仕上げ板材を貼り
    付ける工程とを含む、建物のコーナ部分の施工方法であ
    って、前記パネル組み立て体および前記コーナ仕上げ板
    材が次のAおよびBの条件をそれぞれ満足することを特
    徴とする建物のコーナ部分の施工方法。 A 前記各パネル組み立て体は、2以上の単位パネルを
    接合し、全体として四角形状とした下地パネル体と、そ
    の下地パネル体の一面を被う仕上げ板材と、下地パネル
    体の周辺部のうち、上下左右の少なくとも左右部分に形
    成した下地パネル体の露出部とを備え、その露出部に望
    む前記仕上げ板材の端部をオスサネとしていること。 B 前記コーナ仕上げ板材は、その左右の端部に、前記
    露出部に望む仕上げ板材の端部のオスサネにはまりあう
    メスサネをそれぞれ備えているいること。
  2. 【請求項2】 前記コーナ部分が、入り隅、出隅の何れ
    かである、請求項1の建物のコーナ部分の施工方法。
  3. 【請求項3】 前記コーナ部分が入り隅であり、前記コ
    ーナ仕上げ板材の貼り付け工程では、そのコーナ仕上げ
    板材を、前記コーナ部分がなす角度をほぼ二等分する線
    の方向へ移動させて行うことを特徴とする、請求項1あ
    るいは2の建物のコーナ部分の施工方法。
  4. 【請求項4】 前記各パネル組み立て体を工場で施工す
    る一方、それらパネル組み立て体の互いに隣り合うもの
    どうしを、建物を建てる現場で施工する、請求項1〜3
    の建物のコーナ部分の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記互いに隣り合うパネル組み立て体ど
    うしが、同様の大きさおよび構造である請求項1〜4の
    建物のコーナ部分の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記コーナ仕上げ板材の表面が、前記パ
    ネル組み立て体の仕上げ板材の表面よりも突出してい
    る、請求項1〜5の建物のコーナ部分の施工方法。
  7. 【請求項7】 前記コーナ仕上げ板材と前記パネル組み
    立て体の仕上げ板材との接合部分に、それら仕上げ板材
    の表面側に開口し、接合部分に沿って延びる縦溝を形成
    した、請求項1〜6の建物のコーナ部分の施工方法。
  8. 【請求項8】 前記縦溝の幅を、前記仕上げ板材の目地
    の幅とほぼ同様の大きさに設定した、請求項7の建物の
    壁面施工方法。
  9. 【請求項9】 前記コーナ仕上げ板材が、前記下地パネ
    ル体を被う仕上げ板材の下端から上端に至る長さをも
    つ、請求項1〜8の建物のコーナ部分の施工方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000186420A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Joto Kagaku Kogyo Kk 組立式床下収納庫
KR200461197Y1 (ko) * 2009-10-05 2012-06-28 (유)아이원텍 건물벽체용 조립식 패널의 코너마감부재

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