JPH08302871A - 間仕切壁一体パネル及び間仕切壁の施工方法 - Google Patents

間仕切壁一体パネル及び間仕切壁の施工方法

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JPH08302871A
JPH08302871A JP7110409A JP11040995A JPH08302871A JP H08302871 A JPH08302871 A JP H08302871A JP 7110409 A JP7110409 A JP 7110409A JP 11040995 A JP11040995 A JP 11040995A JP H08302871 A JPH08302871 A JP H08302871A
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partition wall
building
building board
integrated panel
locking body
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JP7110409A
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Seishi Mishina
晴司 三品
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノンスタッド構造の間仕切壁において、間仕
切壁の施工効率を向上させ、且つ良好な間仕切壁の品質
を確保するとともに、廃棄処分の手間を軽減することが
できる間仕切壁一体パネル並びに間仕切壁の施工方法を
提供することにある。 【構成】 本発明の間仕切壁一体パネルは、間仕切壁の
一方の壁面を備えた矩形の第1建築用ボードと、それぞ
れ該第1建築用ボードの長手方向に略平行に延び、且つ
前記一方の壁面の裏面に固着された複数の補強リブとを
有する補強リブ付間仕切壁において、間仕切壁の他方の
壁面を形成する第2建築用ボードをさらに有し、前記第
2建築用ボードは、前記第1建築用ボードと略平行に向
かい合い、且つ対応する辺が平行となるように、前記他
方の壁面の裏面が前記補強リブに固着する構成としてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、間仕切壁一体パネル及
び間仕切壁の施工方法に関し、より詳細には良好な品質
を保持しつつ、施工効率の向上を実現した間仕切壁一体
パネル及びこれを用いた間仕切壁の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建築物又は工作物の間仕切壁
は、木製間柱又は軽量鉄骨製スタッド等(以下、間柱と
いう)からなる軸組構造体と、該軸組構造体の両面に取
り付けられた建築用ボードとによって構成される。この
ような軸組構造においては、床ランナ及び天井ランナ
が、建築物の建て込み構造体に取付けられ、床ランナ及
び天井ランナには、間仕切壁の軸組構造体を構成する間
柱が、間仕切壁の壁芯に沿って所定間隔を隔てて配置さ
れる。この種の軸組構造を有する間仕切壁は、多数の間
柱を施工するために煩雑且つ長期に及ぶ施工工程を要す
るばかりでなく、間柱により壁体騒音伝達又は熱伝達を
生じさせてしまうという難点を有する。これに対し、間
仕切壁の遮音性能又は施工性等を向上すべく、間柱を省
略した構造を有する所謂ノンスタッド構造の間仕切壁が
知られている。例えば、実開昭54-103011 号公報に開示
された間仕切壁は、裏面に中実の補強リブが貼着された
建築用ボードからなり、建築用ボードの上端部及び下端
部は、天井ランナ及び床ランナに固定される。図1は、
ノンスタッド構造の間仕切壁の施工方法を概略的に示す
斜視図である。図1において、床ランナ440、天井ラ
ンナ420が、建築物の構造体(図示せず)に取付けら
れている。間仕切壁面を構成する建築用ボード120
は、裏面に補強リブ160を備えている。間仕切壁の一
方の壁面を構成する建築用ボード120は、間仕切壁の
高さに相応する長さに切断され、補強リブ160を備え
た面を床・天井ランナ420、440に向けて、割付図
に従って床ランナ440及び天井ランナ420上に位置
決めされ、床及び天井ランナにビス等460で固定され
る。次いで、建築用ボードの裏面480に沿って電気・
電話等の配管・配線500が施工され、或いは、保温材
・遮音材等が挿入・充填される。間仕切壁の他方の壁面
を構成する建築用ボード140が、補強リブ160を備
えた面を床・天井ランナ420、440に向けて、上記
の如く床及び天井ランナにビス等500で固定され、以
上の工程を床・天井ランナの配設方向に沿って繰り返す
ことにより間仕切壁が施工される。
【0003】一方、略同一矩形形状の前板及び後板とを
所定の対向間隔を保つように揃えてその両端同士を側板
で連結し、内部に中空空間を形成してなる、所謂パネル
ボックスタイプの間仕切材が、例えば実開平6-24104 号
公報に開示されている。かかる間仕切材は、上述のノン
スタッド構造の間仕切壁と異なり、所定の対向間隔を隔
てた間仕切壁両面を構成する前板及び後板によって、一
度に間仕切壁両面を建て込むことができるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなノンスタッド構造の間仕切壁は、両側の壁面を構成
する建築用ボードを現場で裁断し、所定の段取りに従っ
て段階的に現場施工せざるを得ず、このため、依然とし
て煩雑な施工工程及び多数の施工工数を要するばかりで
なく、現場における品質管理の限界から良好な間仕切壁
の品質を確保したり、或いは間仕切壁の品質を向上した
りするのが困難である。また、上記ノンスタッド構造間
仕切壁によれば、建築用ボードの裁断等に伴う多くの端
材又は廃材が、施工現場に生じてしまうので、廃棄処分
のために多大な労力及び時間を要し、しかも、ビス等に
よる固定のために完成した間仕切壁を取り壊すときに建
築用ボードが破損してしまうので、間仕切壁を再利用す
ることができない。更に、このような構成の間仕切壁で
は、間仕切壁の各壁面を構成する建築用ボードが構造的
に相互分離されるので、壁面の断面係数が低減し、十分
な衝撃耐力及び壁面剛性を確保し難い。一方、上述のボ
ックスタイプの間仕切材にあっては、側板によって前板
と後板とが構造的に一体に連結されているものの、薄肉
の中空体であるため、工場或いは現場において、例えば
積み上げ等による保管中に前板及び/又は後板が撓み、
その結果前板及び/又は後板の幅員方向、長手方向或い
は斜めの方向にくせがつき、間仕切壁の建て込み時に隣
合う間仕切材によって構成される間仕切壁の壁面が面一
とならない。さらに、かかるボックスタイプの間仕切材
の底面を床面に当てることによって間仕切材を位置決め
する際、間仕切材は床面の浮陸の影響をまともに受け、
その結果側面を介して隣合う間仕切材が密着せず、なお
さらに隣合うボックスの境目に凹凸が生じることがあ
る。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ノンスタッド構造の
間仕切壁において、間仕切壁の施工効率を向上させ且つ
良好な間仕切壁の品質を確保するとともに、廃棄処分の
手間を軽減することができる間仕切壁一体パネル並びに
間仕切壁の建て込み構造体及び間仕切壁の施工方法を提
供することにある。本発明は又、このような間仕切壁に
おいて、再利用可能な間仕切壁一体パネルを提供するこ
とを目的とする。本発明は更に、壁面の耐衝撃性及び壁
面剛性を向上させることができる間仕切壁一体パネル並
びに間仕切壁の建て込み構造体を提供することを目的と
している。本発明はなお更に、複数の間仕切部一体パネ
ルによって形成される間仕切壁の仕上がり壁面を略平滑
にすることが可能な間仕切壁一体パネル並びに間仕切壁
の建て込み構造体を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の間仕切壁一体パネルにあっては、間仕切
壁の一方の壁面を備えた矩形の第1建築用ボードと、
それぞれ該第1建築用ボードの長手方向に略平行に延
び、且つ前記一方の壁面の裏面に固着された複数の補強
リブとを有する補強リブ付間仕切壁において、間仕切壁
の他方の壁面を形成する第2建築用ボードをさらに有
し、前記第2建築用ボードは、前記第1建築用ボードと
略平行に向かい合い、且つ対応する辺が平行となるよう
に、前記他方の壁面の裏面が前記補強リブに固着する構
成としてある。又、前記第2建築用ボードの長手方向の
長さは、前記第1建築用ボードの長手方向の長さと異な
り、長手方向の長さが短い方の前記建築用ボードの一端
面と長手方向の長さが長い方の前記建築用ボードの対応
する一端面とが長手方向に段差を形成するのが好まし
い。さらに、前記複数の補強リブの前記段差側の各端
は、前記両建築用ボードのいずれの前記一端面より前記
建築用ボードの他端部に向かって内方に引っ込んでいる
のがよい。
【0007】さらに又、前記第1及び前記第2建築用ボ
ードの幅方向の長さは等しく、且つ対応する縁部同士が
略面一に配置され、前記複数の補強リブの1つは、前記
第1建築用ボードの一方の縁部及び前記第2建築用ボー
ドの対応する縁部に沿って設置され、該両縁部を越えて
突出する突出面を有するのもよい。加えて、前記第1及
び前記第2建築用ボードの幅方向の長さは等しく、且つ
対応する縁部同士が略面一に配置され、前記複数の補強
リブの1つは、前記第1建築用ボードの一方の縁部及び
前記第2建築用ボードの対応する縁部に沿って設置さ
れ、それぞれの縁部を越えてそれぞれの建築用ボードの
内面と略同延に突出する突出面を有するのが好ましい。
又、前記複数の補強リブの1つは、前記第1建築用ボー
ドの他方の縁部及び前記第2建築用ボードの対応する縁
部から前記突出量に亘って引っ込んで位置決めされてい
るのがよい。さらに、前記第1及び前記第2建築用ボー
ドの幅方向の長さは等しく、且つ対応する縁部同士が略
面一に配置され、前記複数の補強リブの2つは、前記第
1建築用ボードの両縁部及び前記第2建築用ボードの対
応する両縁部に沿って設置され、該両縁部から内方に所
定量に亘って引っ込んで位置決めされ、前記両建築用ボ
ードの各々の前記内面及び前記補強リブの前記縁部に臨
む側面によって第1凹部が形成され、さらに、該第1凹
部に内嵌し、前記両建築用ボードの前記両縁部から所定
量に亘って前記間仕切壁一体パネルの幅員方向に前記両
建築ボードの前記内面と略同延に突出する当て木を有す
るのがよい。
【0008】上記の目的を達成するために、本発明の間
仕切壁の建て込み構造体にあっては、上述の間仕切壁一
体パネルと、前記間仕切壁一体パネルを建て込むため
の、前記両建築用ボードの長手方向の長さより大きな間
隔を隔てた第1及び第2建築躯体にそれぞれ固定された
前記間仕切壁一体パネルを厚さ方向に係止するための第
1係止体と、前記間仕切壁一体パネルを長手方向に係止
するための第2係止体とを有し、前記第1係止体は、前
記両建築用ボードの前記他端部に嵌合するための嵌合部
を有し、前記第2係止体は、前記短い方の建築用ボード
の前記一端面に当接するための第1当接面を有し、前記
第1係止体の前記第2係止体への近位端と、前記第2係
止体の前記第1当接面との間隔が、前記短い方の建築用
ボードの長手方向の長さより小さい構成としてある。
又、前記第1及び前記第2係止体はそれぞれ、前記第1
及び前記第2建築躯体に沿って平行に延びるランナから
なるのが好ましい。
【0009】さらに、前記第1係止体は、前記他端部で
前記両建築用ボードの内面間に形成された第2凹部に内
嵌するような、前記第1建築躯体から前記第2建築躯体
に向かって突出する凸状の断面を有するのがよい。さら
に又、前記第1係止体は、矩形断面を有し、該矩形断面
の前記第2係止体側の両角部の少なくとも一方は面取り
されているのがよい。又、前記第1係止体は、前記他端
部で前記両建築用ボードの外面に外嵌するような、前記
第2係止体に向かって開放した第3凹部を備えたコの字
形の断面を有するのがよい。さらに、前記第1係止体の
略平行な外嵌面のうち、前記短い方の建築用ボード側の
外嵌面は、その内面に前記間仕切壁一体パネルの長手方
向への案内面を形成するのがよい。加えて、前記第2係
止体は、矩形の中実断面を有し、前記両建築用ボードの
前記一端部で前記建築用ボードの側面に当接するための
第2当接面を形成するのもよい。又、前記第2当接面
は、前記短い方の建築用ボードの内面に当接する当接面
を含むのがよい。
【0010】さらに、前記第2係止体は、前記短い方の
建築用ボードの前記一端面を受け入れるための溝を有す
るのでもよい。さらに又、前記第2係止体は、前記両建
築用ボードの前記一端部に外嵌するような、前記第1係
止体に向かって開口した第4凹部を備えたコの字形の断
面を有するのもよい。上記の目的を達成するために、本
発明の間仕切壁の施工方法にあっては、上述の間仕切壁
の建て込み構造体を用いる間仕切壁の施工方法であっ
て、前記第1及び第2建築躯体にそれぞれ第1ランナ及
び第2ランナを敷設するランナ敷設工程と、前記建築用
ボードの端縁部を前記両ランナと略平行に、且つ前記短
い方の建築用ボードを前記両ランナから手前側にしつ
つ、前記両建築用ボードの前記他端部を前記第1ランナ
に近づけるように、前記第1及び第2ランナを含む平面
に対して前記間仕切壁一体パネルを斜めにして、前記第
1ランナの嵌合部を前記両建築用ボードの前記他端部に
嵌合して、前記間仕切壁一体パネルを厚さ方向に係止す
る厚さ方向係止工程と、前記間仕切壁一体パネルを前記
平面に包含させるようにしつつ、前記短い方の建築用ボ
ードの前記一端面を前記第2係止体の前記第1当接面に
当接させることによって、前記間仕切壁一体パネルを長
手方向に係止する長手方向係止工程と、を有する構成と
してある。
【0011】
【作用】以上の構成を有する本発明の間仕切壁一体パネ
ル並びに間仕切壁の建て込み構造体及びこれを用いた間
仕切壁の施工方法にあっては、予め寸法合わせをした2
枚の建築用ボードを十分な品質管理の下に補強リブに固
着して、工場で事前に完全な間仕切壁一体パネルとする
ことにより、現場における建築用ボードの個々の取付け
及びそれに伴う廃材の処理作業を省略することができる
ので、十分な品質を確保するとともに、廃棄処分の手間
を軽減しつつ、現場における間仕切壁の施工効率を向上
させることができる。又、嵌め込み方式によって間仕切
壁を建て込むことができるので、特に簡易仮設住宅にあ
っては、ランナ或いは隣合う間仕切壁とのビス及び/又
は接着剤による固定が省略でき、その結果建築用ボード
にビス孔等傷をつけないまま間仕切壁一体パネルを簡単
に取り外して再利用することが可能になる。さらに又、
間仕切壁の各壁面を構成する建築用ボードを補強リブを
介して構造的に一体化することによって、壁面の断面係
数を増大させ、十分な耐衝撃耐力及び壁面剛性を確保す
ることが可能となる。なおさらに、一定の耐衝撃耐力及
び壁面剛性の確保するのに、従来のノンスタッド構造の
間仕切壁に較べて、壁の幅員方向の長さを長くすること
が可能となり、それによって取り付ける間仕切壁一体パ
ネル数自体を低減させ、以て施工効率のさらなる向上に
寄与することも可能になる。
【0012】加えて、ランナの配設方向に隣合う間仕切
壁一体パネルの両建築用ボードの表面が形成する間仕切
壁の壁面は、隣合う間仕切壁一体パネルの境目に両建築
用ボードの内面と略同延の突出面を備えた補強リブ或い
は当て木を長手方向に配設することによって、境目に生
じる隣合うパネル間の壁面の段差を矯正して減らすこと
ができ、その結果間仕切壁の壁面が略面一にされる。
又、建築躯体との接触面積を減らすことにより、床面の
浮陸の影響等を軽減し、以て間仕切壁の壁面をなおさら
に面一にすることが可能になる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら、天井
−床間に間仕切壁を施工する場合を例にして以下に詳細
に説明する。第1実施例(図2乃至図4) 図2は、本発明の間仕切壁一体パネルの段差部を示す部
分斜視図である。図2において、10は間仕切壁一体パ
ネルで、間仕切壁一体パネル10は、矩形の第1及び第
2建築用ボード12、14と、第1建築用ボード12と
第2建築用ボード14の間に介在する2つの補強リブ1
6、18から概略構成されている。第1及び第2建築用
ボード12、14は、幅員方向の長さが等しく、それぞ
れ所定の厚さを有し、第1建築用ボード12の長手方向
の長さは、第2建築用ボード14の長手方向の長さより
長い。両建築用ボード12、14はそれぞれ、間仕切壁
の一方の壁面13及び他方の壁面15を形成し、耐火
性、遮音性等の観点から石膏ボード或いは珪酸カルシウ
ムからなるのがよい。補強リブ16、18は、矩形の中
実断面を有する細長部材からなり、対向する両面にそれ
ぞれ建築用ボード12、14との貼着面17、19(第
2建築用ボード14側の貼着面のみ示す)が形成され、
補強リブの貼着によって間仕切壁一体パネル10自体の
全体剛性が高められる。補強リブ16、18は、両建築
用ボード12、14の両縁部20、22に沿って建築用
ボードの長手方向に延び、一方の補強リブ16は、両縁
部20から所定量突出するように、他方の補強リブ18
はかかる所定量に亘って縁部22から引っ込むように位
置決めされる。この結果、補強リブ16は、間仕切壁の
建て込みの際、隣合う間仕切壁一体パネルの補強リブ1
8と突き合わせられる。第2建築用ボード14は、補強
リブ16を介在させて第1建築用ボード12と略平行に
向かい合い、且つ対応する辺同士が平行で、両縁部2
0、22が面一となるように、ビス及び/又は接着剤に
よって補強リブ16に貼着される。その結果、図2に明
瞭に示すように、間仕切壁一体パネル10の一端部25
で両建築用ボード12、14の一端面24、26が長手
方向に段差を形成する。さらに、間仕切壁一体パネル1
0の他端部(図示せず)には、両建築用ボード12、1
4の対向する内面55、61によって凹部45(図3参
照)が形成され、この凹部45を介して後に説明する天
井ランナ42に間仕切壁一体パネル10が嵌め込まれる
ように構成されている。補強リブ16は又、建築用ボー
ド片又は帯状片を積層することにより予め建築用ボード
に一体的に取り付けられたものでもよい。間仕切壁一体
パネル10の曲げ剛性又は座屈抵抗は、補強リブ16の
桁高又は断面形状並びに幅員方向の設置数を調整するこ
とにより、所望の如く増大させることができる。
【0014】補強リブ16、18の段差側の下端面2
8、30の各々は、両建築用ボード12、14のいずれ
の一端面24、26より建築用ボードの他端部(図示せ
ず)に向かって内方に引っ込んで位置決めされており、
以下に説明するように、第2建築用ボード14の一端面
26を床ランナ44の上面に当接させたときに、各補強
リブ16の下端面28、30と床ランナ44の上面との
間に間仕切壁の幅員方向に延びる空間58(例えば図3
参照)が形成されるようになっている。図3は、本発明
の第1実施例に係る間仕切壁の建て込み構造体の縦断面
図である。間仕切壁の建て込み構造体40は、上述の間
仕切壁一体パネル10と、間仕切壁一体パネル10の上
方及び下方にそれぞれ設置された天井ランナ42及び床
ランナ44とから概略構成される。両建築用ボード1
2、14の長手方向の長さより大きな間隔を隔てた、間
仕切壁一体パネル10を建て込むための第1及び第2建
築躯体は、第1建築躯体にあってはコンクリートスラ
ブ、モルタル仕上げ面、根太或いは木製床仕上材などの
床部材46からなり、一方第2建築躯体にあっては、コ
ンクリートスラブ、梁、天井軽鉄下地、天井仕上材或い
は木製天井下地などの天井部材48からなる。両ランナ
42、44はそれぞれ、天井部材48及び床部材46に
沿って平行に延びる。
【0015】天井ランナ42は、天井部材48から床ラ
ンナ44に向かって突出する凸状の断面、特に矩形断面
を有し、両建築用ボード12、14の他端部43に内嵌
するための嵌合部を形成する。矩形断面の幅は、天井ラ
ンナ42が両建築用ボード12、14の内面55、61
間に形成された凹部45に内嵌するような大きさであ
る。天井ランナ42の床ランナ44方向への高さは、天
井ランナの上面47と床ランナ44の後に説明する第1
当接面52との間隔が、第2建築用ボード14の長手方
向の長さより小さく、且つ補強リブ16の上面53に接
触しないように設定される。間仕切壁一体パネル10を
天井ランナ42に取り付ける際の便宜を考慮して、床ラ
ンナ44側の両角は面取り50されている。一方、床ラ
ンナ44は、天井ランナ42と同様に矩形の中実断面を
有し、間仕切壁一体パネル10の一端部25で第2建築
用ボード14の一端面26に当接するための第1当接面
52と、第1建築用ボード12の内面55に当接するた
めの第2当接面54とを有する。間仕切壁一体パネル1
0の取り付けの際、第2当接面54によって、第1建築
用ボード12を一端部25において厚さ方向に位置決め
するのが容易となる。なお、床ランナ44及び天井ラン
ナ42は、軽鉄製に限定されることなく、木製或いは軽
鉄製及び木製の組み合わせでもよい。
【0016】以上の構成の間仕切壁一体パネル10を用
いて間仕切壁を施工する方法を図4を参照しながら、以
下に説明する。先ず、天井ランナ42及び床ランナ44
を互いの配設方向が平行で、床ランナ44が略真下とな
るように天井部材48及び床部材46にそれぞれ敷設す
る。次に、図4(a)に示すように、天井高に合わせて
事前に工場で寸法決めし、裁断した建築用ボード12、
14を備えた間仕切壁一体パネル10の端縁部を両ラン
ナ42、44の配設方向と略平行に、且つ第2建築用ボ
ード14を両ランナ42、44から手前側にしつつ、天
井ランナ42及び床ランナ44の配設方向を含む仮想平
面(図示せず)に対して間仕切壁一体パネル10を斜め
にして、間仕切壁一体パネル10の他端部43を天井ラ
ンナ42に近づける。次に、図4(b)に示すように、
間仕切壁一体パネル10を仮想平面に包含させるように
しつつ、天井側にあっては天井ランナ42の嵌合部を両
建築用ボード12、14の凹部45に内嵌して、床側に
あっては第1建築用ボード12の内面55を第2当接面
54に当てて間仕切壁一体パネル10を厚さ方向に係止
する。次いで、図4(c)に示すように、嵌合を維持し
つつ間仕切壁一体パネル10を下方に摺動させて、第2
建築用ボード14の一端面26を床ランナ44の第1当
接面52に当接させることによって、間仕切壁一体パネ
ル10を長手方向に係止する。次いで、両ランナ42、
44に嵌め込んだ間仕切壁一体パネル10をビス及び/
又は接着剤で両ランナ42、44に固定する。以上の工
程を1又は複数の間仕切壁一体パネル10について、床
ランナ44及び天井ランナ42の配設方向に沿って繰り
返し行うことにより、間仕切壁が建て込まれる。この
際、補強リブ16の突出部分を隣合う間仕切壁一体パネ
ル10の補強リブ18の引っ込み部分に突き合わせ、ビ
ス及び/又は接着材で固定すると都合がよい。なお、間
仕切壁の壁内空間にグラスウール又はロックウール等の
断熱、遮音材を挿入又は充填してもよい。この間仕切壁
の施工方法により、間仕切壁一体パネルは、比較的高い
曲げ剛性及び座屈抵抗を有するので、床ランナ44及び
天井ランナ42の支持により自立し、ノンスタッド構造
の間仕切壁が形成される。
【0017】次いで、両建築用ボード12、14のうち
室内露出面には、塗装又はクロス貼り等の仕上げが施さ
れ、或いは既に仕上げを施した化粧建築用ボードを重ね
貼りして、間仕切壁を完成する。なお、必要に応じて内
装建築用ボード上に内装建築用ボードをさらに重ね貼り
してもよい。又、プレハブ等簡易仮設住宅にあっては、
塗装又はクロス貼り等の工程を省略できるため、前述の
建て込みの逆の工程を行うことにより間仕切壁一体パネ
ルを容易に取り外して再利用に供することが可能とな
る。さらに又、両建築用ボード12、14の一端面2
4、26に長手方向の段差を形成することによって、図
4に示したように、仮想平面の片側から間仕切壁一体パ
ネル10をランナ42、44に斜めに差し込んで取付け
ることができるので、それによって各間仕切壁一体パネ
ル10をランナ42、44の端から順番にランナの配設
方向に沿って雨戸を引くように取付けることなく、換言
すれば隣合う間仕切壁一体パネル10の影響を受けずに
それぞれ略独立して取り付けることができ、その結果間
仕切壁の施工効率が向上する。又、一旦嵌め込んだ後、
例えば配線工事の関係等で特定のパネル10だけを取り
外す場合、ランナ42、44の端から目的パネルまでの
パネル全てを取り付けと逆の順序で取り外す必要もな
い。
【0018】加えて、短い方の建築用ボード、即ち本実
施例の場合、第2建築用ボード14の一端面26で間仕
切壁一体パネル10の長手方向の位置決めを行うことに
より、床面と長い方の建築用ボード、即ち第1建築用ボ
ード12の下端面24との直接の接触を避けつつ、補助
リブ16の下端面28、30と床ランナ44の上面との
間に空間58を確保することができるので、湿気吸収等
による間仕切壁の品質低下並びに床面を構成する構造躯
体及び床面の浮陸の影響を回避しつつ、間仕切壁下方域
の幅員方向の配線スペースの確保による間仕切壁の施工
効率のさらなる向上を実現することが可能になる。さら
に、間仕切壁一体パネル10を次々に取付けた後、間仕
切壁の幅員方向に通じる下方空間58を利用して配線を
容易に行うことができるので、間仕切壁の仕上げを効率
的に行うことができる。ならさらに、隣合う補強リブ1
6と両建築用ボード12、14の内面55、61とによ
って形成される空間内に遮音材、断熱材等を工場で事前
に充填、挿入しておくことにより、施工効率のさらなる
向上を実現することができる。
【0019】第2実施例(図2、図5) 以下の実施例では、第1実施例と同じ構造要素には同一
の参照番号を付することによりその説明は省略し、以下
に特徴的な部分について重点的に説明する。図5は、本
発明の第2実施例に係る間仕切壁の建て込み構造体の縦
断面図である。本実施例では、床ランナ44が当接面5
2から略鉛直上方に延びる延長部60をさらに有し、第
2建築用ボード14の外表面51に当接する当接面62
を形成する。かかる延長部60は、間仕切壁の建て込み
後第2建築用ボード14側の外表面51に設けられる幅
木を兼ねることができ、それによって幅木施工工程を省
略でき、さらに当接面62は、第2建築用ボード14の
一端部25における間仕切壁一体パネル10、特に第2
建築用ボード14の厚さ方向への位置決めを確実にする
ことができる。なお、間仕切壁の施工方法は、第1実施
例と略同様である。第3実施例(図2、図6 ) 図6は、本発明の第3実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。本実施例では、床ランナ44
の上面に切り欠き63を有し、切り欠き63の下面が第
2建築用ボード14の一端面26と当接する当接面52
を形成し、切り欠き63の側面が第2建築用ボード14
の内面61に当接する当接面64を形成する。かかる当
接面64によって第2建築用ボード14の第1建築用ボ
ード12に向かう厚さ方向の耐衝撃性を向上させること
が可能となる。なお、間仕切壁の施工方法は、第1実施
例と略同様である。
【0020】第4実施例(図2、図7) 図7は、本発明の第4実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。本実施例では、床ランナ44
の上面に溝部66を設けることにより、当接面64及び
52とともに、延長部60を形成している。これによ
り、第2実施例と第3実施例を組み合わせた効果、即
ち、間仕切壁一体パネル10の下端部25の厚さ方向の
位置決め及び幅木施工工数の削減とともに、第2建築用
ボード14の下端部25の耐衝撃性を確保することが可
能になる。なお、間仕切壁の施工方法は、第1実施例と
略同様である。第5実施例(図2、図8 ) 図8は、本発明の第5実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。本実施例では、天井ランナ4
2は他端部43で両建築用ボード12、14の外面に外
嵌するようなコの字形断面を有し、床ランナ44は第4
実施例と同様な構造を採用している。かかる天井ランナ
42により、第1実施例乃至第4実施例のような中実断
面の天井ランナ42と異なり、補強リブ16の上端53
と両建築用建築用ボード12、14の内面55、61と
の間によって形成された空間68を確保することがで
き、間仕切壁上部の配線スペースを十分に確保すること
が可能になる。さらに、間仕切壁一体パネル10を天井
ランナ42に嵌め込む際に、第2建築用ボード14の上
端を案内面70に当てながら、上方に嵌め込むことによ
り建て込みを容易にし、以て施工効率を向上させること
が可能になる。
【0021】第6実施例(図2、図9) 図9は、本発明の第6実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。本実施例では、天井ランナ4
2は第5実施例と同様であり、床ランナ44を又天井ラ
ンナ42と同様なコの字形の断面としている。かかる床
ランナ44によって、補強リブ16の下端57と両建築
用ボード12、14の内面55、61によって形成され
る空間58を下方向にさらに拡大することができ、間仕
切壁下部の配線スペースをさらに十分に確保することが
可能になる。さらに、床ランナ44の水平部44aを介
して両建築用建築用ボード12、14の下端面24、2
6が床面に位置決めされるので、建築用ボードの下端面
24、26が直接床に接触することを防止することがで
き、建築用ボードが湿気を吸って下端部25に黴等が発
生するのを確実に防止することができる。なお、本実施
例においては、第1実施例乃至第5実施例と異なり、間
仕切壁一体パネル10を両ランナの一方の側から斜めに
取付けることは困難であり、天井、床ランナ42、44
の端から配設方向に沿って雨戸引きの如く順々に取付け
る必要がある。
【0022】第7実施例(図2、図10、図11) 図10は、本発明の第7実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。図11は、本発明の第7実施例
に係る間仕切壁の建て込み構造体を用いて施工した間仕
切壁の平面図である。本実施例では、天井ランナ42は
第1実施例乃至第4実施例と同様であり、床ランナ44
は又、天井ランナ42と同様な構造、即ち、床部材46
から天井部材48に向かって突出した矩形断面を有し、
両建築用ボード12、14の内面55、61によって形
成される下方の凹部80に内嵌するように構成されてい
る。この実施例では、間仕切壁一体パネル10を両ラン
ナ42、44の一方の側から斜めに取付け可能とするた
めには、両建築用ボード12、14の上端82、84と
天井部材48との間に所定の間隔を確保し、取付けの
際、天井部材48との嵌合を維持しつつ一旦上端82、
84を天井部材48の方に持ち上げることにより、両建
築用ボード12、14の下端26(図10において、両ラ
ンナ42、44の左側から間仕切壁一体パネル10を取
り付ける場合)が床ランナ44の上面90を跨ぎ越す必
要がある。その後に間仕切壁一体パネル10を天井ラン
ナ42との嵌合を維持しつつ、下方に摺動させて、両建
築用ボード12、14の内面55、61を床ランナ44
の側面に内嵌させる。この場合、両建築用ボード12、
14の下端24、26と床部材46との接触を回避する
ためには、補強リブ16の下端57を床ランナ46に向
かって延長して下端57を床ランナ46の上面90に当
てればよい。
【0023】本実施例の間仕切壁一体パネル10の2つ
の補強リブ16は、図11に示すように、それぞれ第1建
築用ボード12の一方の縁部及び第2建築用ボード14
の対応する縁部及び第1建築用ボード12の他方の縁部
及び第2建築用ボード14の対応する縁部から所定量に
亘って内方に引っ込んで位置決めされている。従って、
間仕切壁一体パネル10の幅員方向の両端には、両建築
ボード12、14の内面55、61と補強リブ16の側
面91によって形成された凹部81がそれぞれ形成され
ている。この両凹部81には、矩形横断面を有し、建築
用ボードの長手方向に延びる当て木80がそれぞれ嵌め
込まれ、両建築用ボード12、14の内面55、61と
略同延の突出面92を形成する。この突出面92に隣合
う間仕切壁一体パネル10を嵌め込むことによって、隣
合う間仕切壁一体パネルの境目で間仕切壁の壁面を矯正
して略面一にすることが可能になる。なお、当て木は木
製に限定されることなく、間仕切壁の壁面を矯正するこ
とができる限り金属製でもよい。
【0024】第8実施例( 図12乃至図14) 図12は、本発明の第8実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。図13は、本発明の第8実施例
に係る留付具の斜視図である。図14は、本発明の第8実
施例に係る間仕切壁の建て込み構造体による間仕切壁の
施工方法を概略的に示す図である。本実施例において、
天井ランナ部は第1乃至4実施例と同様であり、床ラン
ナ部に特徴を有する。即ち、床ランナ部は、床ランナ4
4の代わりに留付具100を有し、この留付具100
は、工場で事前に間仕切壁一体パネル10に取り付けら
れ、間仕切壁一体パネル10と一体の留付具100を床
部材46にビス或いは釘102で固定することによって
間仕切壁を建て込むように構成されている。この留付具
100を図13を用いて説明すれば、留付具100は、留
付具100を補強リブ16の下端に固定するためのビス
或いは釘の穴が形成された補強リブ当接面106と、こ
の補強リブ当接面106の両縁に沿って、補強リブ当接
面106に略垂直に延びる、互いに平行な一対の建築用
ボード当接面108とを有し、補強リブ当接面106と
一対の建築用ボード当接面108とが協働して、間仕切
壁一体パネル10の下端部に形成された凹部80に内嵌
する嵌合部を形成する。留付具100はさらに、この一
対の建築用ボード当接面108の各縁に沿って、各建築
用ボード当接面108に略垂直に延びる、一対の床部材
当接面110を有し、この各床部材当接面110には、
留付具100を床部材46に固定するためのビス或いは
釘102の穴104が形成されている。各建築用ボード
当接面108は、対応する建築用ボード12、14から
間仕切壁一体パネル10の厚さ方向に建築用ボード1
2、14の厚さ以上に延びて、間仕切壁一体パネル10
の下端部で突出し、外方から間仕切壁一体パネル10を
固定できるようになっている。留付具100の長手方向
の長さは、建築用ボード12、14の幅の半分より小さ
く、2つの留付具100が建築用ボード12、14の下
端面の前後にそれぞれ嵌め込まれるようになっている。
【0025】この留付具100を用いた間仕切壁一体パ
ネルの施工方法を図14を参照しながら説明すれば、工
場で事前に留付具100を補強リブ16の下端に固定し
た間仕切壁一体パネル10を、第1実施例と同様な方法
で、天井ランナ42の片側から斜めに位置決めする。次
いで、図14(b) に示すように、天井ランナ42と間仕
切壁一体パネル10との嵌合を維持しつつ、間仕切壁一
体パネル10を天井ランナ42の側面に沿って下方に摺
動させながら、留付具100の床部材当接面110を床
部材46に当てて、次いで、図14(c) に示すように、
床部材当接面110をビス或いは釘で床部材46に固定
して、間仕切壁一体パネル10を建て込む。以下、第1
実施例と同様な施工を行って仕切壁を完成する。以上の
ように本実施例では、現場における床ランナ44の施工
を省略することによってなおさらなる施工効率の向上が
可能となり、一方で床部材46にネジ込んだビス等を単
に取り除くことによって間仕切壁一体パネル10の再利
用が可能となる。又、各床部材当接面110は、間仕切
壁一体パネルの厚さ方向に建築用ボード12、14の各
壁面13、15から飛び出すように構成されているの
で、間仕切壁一体パネル10の位置決め後、外方から間
仕切壁一体パネル10を容易に固定することができると
ともに、第1及び第2建築用ボード12、14の下端と
床部材46との間に留付具100の床部材当接面110
が介在するため、建築用ボード12、14の床部材46
からの湿気等吸収による品質の劣化を防止することが可
能になる。
【0026】なお、床側に留付具100を適用する場合
について説明したが、天井側に適用してもよいことはも
ちろんである。以上、天井−床間に間仕切壁を施工する
場合を例にとって本発明の実施例を詳細に説明したが、
天井ランナ42に厚さ方向の係止機能、床ランナ44に
長手方向の係止機能を発揮させる場合に限定されること
なく、本発明の範囲内において、例えば、上下を逆にし
て天井ランナ42に長手方向の係止機能、床ランナ44
に厚さ方向の係止機能を発揮させたり、或いは鉛直方向
に延びるランナ間に間仕切壁一体パネル10を施工する
ことも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ノンスタッド構造の間仕切壁において、間仕
切壁の施工効率を向上させ、且つ良好な間仕切壁の品質
を確保するとともに、廃棄処分の手間を軽減することが
できる。又、再利用可能な間仕切壁一体パネルを提供す
ることができる。さらに、壁面の耐衝撃性及び壁面剛性
を向上させることができるノンスタッド構造の間仕切壁
の建て込み構造体及び間仕切壁の施工方法を提供するこ
とができる。加えて、複数の間仕切壁一体パネルによっ
て形成される間仕切壁の仕上がり壁面を略平滑にするこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のノンスタッド構造の間仕切壁の施工方法
を概略的に示す図である。
【図2】本発明の間仕切壁一体パネルの段差部を示す斜
視部分図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体による間仕切壁の施工方法を概略的に示す図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図8】本発明の第5実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図9】本発明の第6実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図10】本発明の第7実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図11】本発明の第7実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体を用いて施工した間仕切壁の平面図である。
【図12】本発明の第8実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体の縦断面図である。
【図13】本発明の第8実施例に係る留付具の斜視図であ
る。
【図14】本発明の第8実施例に係る間仕切壁の建て込み
構造体による間仕切壁の施工方法を概略的に示す図であ
る。
【符号の説明】
10 間仕切壁一体パネル 12 第1建築用ボード 13 一方の壁面 14 第2建築用ボード 15 他方の壁面 16 補強リブ 18 補強リブ 20 縁部 22 縁部 24 一端面 25 一端部 26 一端面 28 下端面 30 下端面 40 間仕切壁の建て込み構造体 42 天井ランナ 43 他端部 44 床ランナ 45 凹部 46 床部材 48 天井部材 50 面取り 51 外表面 52 第1当接面 54 第2当接面 55 第1建築用ボード内面 58 下方空間 60 延長部 61 第2建築用ボード内面 62 当接面 63 切り欠き 64 当接面 66 溝 68 上方空間 70 案内面 100留付具 106補強リブ当接面 108建築用ボード当接面 110床部材当接面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/74 511 E04B 2/74 511B 2/00 E04C 2/46 E

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間仕切壁の一方の壁面を備えた矩形の第
    1建築用ボードと、 それぞれ該第1建築用ボードの長手方向に略平行に延
    び、且つ前記一方の壁面の裏面に固着された複数の補強
    リブとを有する補強リブ付間仕切壁において、 間仕切壁の他方の壁面を形成する第2建築用ボードをさ
    らに有し、 前記第2建築用ボードは、前記第1建築用ボードと略平
    行に向かい合い、且つ対応する辺が平行となるように、
    前記他方の壁面の裏面が前記補強リブに固着することを
    特徴とする間仕切壁一体パネル。
  2. 【請求項2】 前記第2建築用ボードの長手方向の長さ
    は、前記第1建築用ボードの長手方向の長さと異なり、 長手方向の長さが短い方の前記建築用ボードの一端面と
    長手方向の長さが長い方の前記建築用ボードの対応する
    一端面とが長手方向に段差を形成する請求項1に記載の
    間仕切壁一体パネル。
  3. 【請求項3】 前記複数の補強リブの前記段差側の各端
    は、前記両建築用ボードのいずれの前記一端面より前記
    建築用ボードの他端部に向かって内方に引っ込んでいる
    請求項1又は請求項2に記載の間仕切壁一体パネル。
  4. 【請求項4】 前記第1及び前記第2建築用ボードの幅
    方向の長さは等しく、且つ対応する縁部同士が略面一に
    配置され、 前記複数の補強リブの1つは、前記第1建築用ボードの
    一方の縁部及び前記第2建築用ボードの対応する縁部に
    沿って設置され、それぞれの縁部を越えてそれぞれの建
    築用ボードの内面と略同延に突出する突出面を有する請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の間仕切壁一
    体パネル。
  5. 【請求項5】 前記複数の補強リブの1つは、前記第1
    建築用ボードの他方の縁部及び前記第2建築用ボードの
    対応する縁部から前記突出量に亘って引っ込んで位置決
    めされている請求項4に記載の間仕切壁一体パネル。
  6. 【請求項6】 前記第1及び前記第2建築用ボードの幅
    方向の長さは等しく、且つ対応する縁部同士が略面一に
    配置され、 前記複数の補強リブの2つは、前記第1建築用ボードの
    両縁部及び前記第2建築用ボードの対応する両縁部に沿
    って設置され、該両縁部から内方に所定量に亘って引っ
    込んで位置決めされ、前記両建築用ボードの各々の前記
    内面及び前記補強リブの前記縁部に臨む側面によって第
    1凹部が形成され、 さらに、該第1凹部に内嵌し、前記両建築用ボードの前
    記両縁部から所定量に亘って前記間仕切壁一体パネルの
    幅員方向に前記両建築ボードの前記内面と略同延に突出
    する当て木を有する請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の間仕切壁一体パネル。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項6のいずれか1項に
    記載の間仕切壁一体パネルと、 前記間仕切壁一体パネルを建て込むための、前記両建築
    用ボードの長手方向の長さより大きな間隔を隔てた第1
    及び第2建築躯体にそれぞれ固定された前記間仕切壁一
    体パネルを厚さ方向に係止するための第1係止体と、前
    記間仕切壁一体パネルを長手方向に係止するための第2
    係止体とを有し、 前記第1係止体は、前記両建築用ボードの前記他端部に
    嵌合するための嵌合部を有し、 前記第2係止体は、前記短い方の建築用ボードの前記一
    端面に当接するための第1当接面を有し、 前記第1係止体の前記第2係止体への近位端と、前記第
    2係止体の前記第1当接面との間隔が、前記短い方の建
    築用ボードの長手方向の長さより小さいことを特徴とす
    る間仕切壁の建て込み構造体。
  8. 【請求項8】 前記第1及び前記第2係止体はそれぞ
    れ、前記第1及び前記第2建築躯体に沿って平行に延び
    るランナからなる請求項7に記載の間仕切壁の建て込み
    構造体。
  9. 【請求項9】 前記第1係止体は、前記他端部で前記両
    建築用ボードの内面間に形成された第2凹部に内嵌する
    ような、前記第1建築躯体から前記第2建築躯体に向か
    って突出する凸状の断面を有する請求項8に記載の間仕
    切壁の建て込み構造体。
  10. 【請求項10】 前記第1係止体は、矩形断面を有し、該
    矩形断面の前記第2係止体側の両角部の少なくとも一方
    は面取りされている請求項9に記載の間仕切壁の建て込
    み構造体。
  11. 【請求項11】 前記第1係止体は、前記他端部で前記両
    建築用ボードの外面に外嵌するような、前記第2係止体
    に向かって開放した第3凹部を備えたコの字形の断面を
    有する請求項10に記載の間仕切壁の建て込み構造体。
  12. 【請求項12】 前記第1係止体の略平行な外嵌面のう
    ち、前記短い方の建築用ボード側の外嵌面は、その内面
    に前記間仕切壁一体パネルの長手方向への案内面を形成
    する請求項11に記載の間仕切壁の建て込み構造体。
  13. 【請求項13】 前記第2係止体は、矩形の中実断面を有
    し、前記両建築用ボードの前記一端部で前記建築用ボー
    ドの側面に当接するための第2当接面を形成する請求項
    8乃至請求項12に記載の間仕切壁の建て込み構造体。
  14. 【請求項14】 前記第2当接面は、前記短い方の建築用
    ボードの内面に当接する当接面を含む請求項13に記載の
    間仕切壁の建て込み構造体。
  15. 【請求項15】 前記第2係止体は、前記短い方の建築用
    ボードの前記一端面を受け入れるための溝を有する請求
    項14に記載の間仕切壁の建て込み構造体。
  16. 【請求項16】 前記第2係止体は、前記両建築用ボード
    の前記一端部に外嵌するような、前記第1係止体に向か
    って開口した第4凹部を備えたコの字形の断面を有する
    請求項8乃至請求項12に記載の間仕切壁の建て込み構造
    体。
  17. 【請求項17】 請求項8乃至請求項16に記載の間仕切壁
    の建て込み構造体を用いる間仕切壁の施工方法であっ
    て、 前記第1及び第2建築躯体にそれぞれ第1ランナ及び第
    2ランナを敷設するランナ敷設工程と、 前記建築用ボードの端縁部を前記両ランナと略平行に、
    且つ前記短い方の建築用ボードを前記両ランナから手前
    側にしつつ、前記両建築用ボードの前記他端部を前記第
    1ランナに近づけるように、前記第1及び第2ランナを
    含む平面に対して前記間仕切壁一体パネルを斜めにし
    て、前記第1ランナの嵌合部を前記両建築用ボードの前
    記他端部に嵌合して、前記間仕切壁一体パネルを厚さ方
    向に係止する厚さ方向係止工程と、 前記間仕切壁一体パネルを前記平面に包含させるように
    しつつ、前記短い方の建築用ボードの前記一端面を前記
    第2係止体の前記第1当接面に当接させることによっ
    て、前記間仕切壁一体パネルを長手方向に係止する長手
    方向係止工程と、 を有することを特徴とする間仕切壁の施工方法。
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