JPH08165727A - 構築用パネル体とその連結方法 - Google Patents

構築用パネル体とその連結方法

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JPH08165727A
JPH08165727A JP4115131A JP11513192A JPH08165727A JP H08165727 A JPH08165727 A JP H08165727A JP 4115131 A JP4115131 A JP 4115131A JP 11513192 A JP11513192 A JP 11513192A JP H08165727 A JPH08165727 A JP H08165727A
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dovetail groove
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Takeshige Shimonohara
武茂 下ノ原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建築用壁、擁壁等のコンクリート構造物を構
築する際に型枠として使用される構築用パネル体であっ
て、該パネル体の表面は化粧され、裏面にコンクリート
が打設され、埋殺して仕上げ壁材として使用される。 【構成】 該パネル体は平板状及び隅角部用があり、該
パネル体の裏側には少なくとも1箇所のアリ溝が設けら
れ、該アリ溝には凹,凸の連結具とセパレーター取付具
が具備され、該連結具を隣接するパネル体の連結具に上
方より連結し、該取付具にセパレーターを取付ける。順
次この作業を行い、完了後コンクリートを打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塀あるいは建物外
壁、建物内の間仕切り壁、更には擁壁に利用されるいわ
ゆる構築用パネル体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建物の外壁及び内壁等は躯体コン
クリートを打設後、表面にタイル等の化粧材を張り付け
ているが、職人の人手不足に伴い工事費の高騰と工期遅
延等が生じている。又、塀又は擁壁等はコンクリートの
肌を露出したものが多く、美観上にも問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建築物等のコンクリー
ト躯体工事は型枠作業後コンクリート打設を行い、撤去
後タイル等の仕上げが行われている。この工事は型枠の
組み立て、解体とタイル等の仕上げ工事と多くの職人の
工程を得るため、多くの時間と労力を要し作業能率が悪
く、作業に熟練を要することから、近年職人の不足とあ
いまって工事費の高騰をまねいている。一方、法面等の
土留めに使用されるプレキャストコンクリート擁壁及び
コンクリートブロックは1個当たりの重量が重く、従来
ではクレーン等の建設機械を使用しているが、位置決め
に時間を要するため作業能率が悪いと共に重量物のため
作業に危険が伴うなどの不具合もあった。この発明は、
上記従来の不具合を改善するためになされたもので、熟
練を必要とせずに短時間で広範囲の施工が可能な構築用
パネル体及び、その連結方法を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、平板状及びL形状をなすパネル体の裏面
に、少なくとも1本のアリ溝を形成し、かつこのアリ溝
を利用して互いに隣接するパネル体の間を連結具により
連結するようにしたものである。また上記パネル体を横
方向に順次接続しながら上方向へ組み立てていくもの
で、アリ溝には凹及び凸連結具、セパレーター取付具が
具備されており、この凹,凸の連結具を嵌合することに
よって隣接するパネル体の接合がなされる。
【0005】
【作 用】上記構成のパネル体は順次組み立てて連結
具で互いに連結することにより、建屋の間仕切りや化粧
壁面、塀や法面の土留め等が熟練を必要とせず短期間に
構築できるようになる。該パネル体は軽量で機械的に組
積ができることから将来は組積のロボット化が可能にな
ると思われる。該パネル体は化粧材(タイル等)とコン
クリート用型枠を兼ねているので、型枠の解体とタイル
張りが不要となる。
【0006】
【実施例】本発明の構築用パネル体とその連結方法の一
実施例を図面に基づいて説明する。図1〜図12は、そ
の一実施例(第1実施例)を示す。すなわち、図1は該
パネル体を表面より見た場合の全体斜視図で、図2はパ
ネル体を裏面より見た場合の斜視図である。
【0007】図1と図2において、構築用パネル体(以
下パネル体と言う)Aは、側面板1とアリ溝を補強する
ための突条14と必要により設けられた段部12よりな
る。側面板の表面10は必要により化粧が設けられ、裏
面11は2本のアリ溝13が側面板の縁端線にほぼ平行
に側面板に切り込んで設けてある。しかし、側面板の厚
みが薄い場合はアリ溝が浅くしか設けられず、後述のア
リ溝係合具20を嵌合し、引張り力を与えた場合アリ溝
の縁端が欠けるので安全性に問題があった。従ってこの
部分を突条14により補強することによって、その問題
を解決出来る。
【0008】突条14はアリ溝の両縁端に平行して設け
られる。アリ溝の数は1枚の側面板に2箇所を標準とす
るが、施工上のおさまりが生じた場合は1枚の側面板に
1箇所設けることもある。アリ溝の方向は図1及び図2
では水平であるが、鉛直方向に1箇所又は2箇所設ける
こともある。この場合も、前述の突条14を設けること
は言うまでもない。
【0009】他方、側面板及び突条はコンクリート、ア
ルミニューム、タイルあるいは合成樹脂等の適宜の硬質
素材によって製造される。側面板と突条は上記の材料で
別々に使用されることもある。側面板と突条の異なる材
料は、ネジ及び接着材により固着される。突条14の形
状は台形に限定するものでなく、躯体コンクリートとの
付着をよ
【0010】前述の図1と図2のパネル体の連結方法
は、図3と図4によって示される連結具2によって連結
する。図3はパネル体を連結するための凸連結具の斜視
図で、図4は同じくパネル体を連結するための凹連結具
の斜視図。すなわち、連結具2は凸連結具2a(図3)
と凹連結具2b(図4)によって構成されている。
【0011】凸連結具2aは、ほぼ矩形をなす凸連結体
21の先端付近にほぼ三角体の係止突起21aが付設さ
れており、凸連結体の他端付近には取付孔25が設けて
あり、該取付孔に挿通するボルト23とナット24、さ
らにアリ溝係合材22より構成されている。
【0012】アリ溝係合材22は、前述のパネル体のア
リ溝に対応した断面形状で一定の長さを有しており、そ
の片端又は両端にはアリ溝13に挿通しやすいように、
必要により角錐22a又は角錐台22aの形状が付設さ
れている。アリ溝係合材22の中央付近にボルト23が
設けてあり、該ボルト23を取付孔25に挿通してナッ
ト24によって締付ける。
【0013】本発明の凸連結具2aはナット24を使用
しないでボルト23を介してアリ溝係合具20と凸連結
体21を接着材で固設するか、該ボルトも使用しないで
直接接着するか又は一体に製作するか諸々の態様を採る
ことができる。
【0014】 された係合体2cと係合側壁に固設された取付板29、
さらに前述の図3と同様の機能を有するアリ溝係合材2
2、ボルト23及びナット24を有している。係合体2
cの係合側壁27は係合前壁26を支持し、凸連結具の
応力に対して抵抗出来る板厚を有している。係合前壁2
6は可撓性と弾性力を有する材料と材厚によって製作さ
れている。係合側壁の片側又は両側に取付板29が固設
され、その中央付近に取付孔25が設けてあり、アリ溝
係合具20のボルト23を該取付孔25に挿入しナット
24によって締付ける。連結具2の材料は合成樹脂、鉄
及びアルミニューム等の適宜の材料が使用される。
【0015】次に前述のパネル体の施工方法を図5〜図
12に基づいて説明する。図5はパネル体の組積状態を
裏面より見た場合の斜視図で、図6は基礎固定具の斜視
図、図7は図5のI−I断面図で、図8はパネル体を対
向して組積した場合の組積断面図を示す。
【0016】(1)図6において、所定の厚さと長さを
有するL形の基礎固定具3を使用する。基礎固定具3は
L形の竪辺32及び基礎辺31に取付孔25を有し、基
礎Cに接した基礎辺31の取付孔25にあらかじめ施工
された基礎アンカーボルト23を挿通してナット24に
よって固着させる。該基礎固定具を一つのパネル体に1
個又は2個以上使用する。使用個数はパネル体の大きさ
とコンクリート打設厚によって決まる。基礎固定具3を
基礎Cに固定した後にアリ溝係合材22をパネル体のア
リ溝13に挿通して、竪辺32の取付孔25にボルト2
3を挿入しナット24によって締付けるとパネル体は自
立する。基礎固定具にアリ溝補強材と側面板の形状に対
応した凸係合具33を必要により設けるとパネル体と基
礎固定具は強固に固着される。この様な要領にて順次、
横方向にパネル体Bは敷設される。
【0017】(2)次にパネル体の他方のアリ溝に凹連
結具2bとセパレーター取付具4が、工場又は現場にて
1個又は2個以上固着されている。
【0018】(3)図8のようにパネル体が対向して設
置される場合は、セパレーター5によって対向するパネ
ル体のセパレーター取付具4と連結する。セパレーター
取付具が独立している場合は、図9の斜視図に示すよう
にアリ溝係合材22にボルト23が固着されたものを使
用する。その先端はセパレーターが取付けやすいように
輪が設けてある。この輪の取付孔25にセパレーターを
取付ける。ボルト先端の輪25の形状は、セパレーター
取付け可能であれば任意形でよい。又セパレーター取付
具は図12の斜視図にみられる様に、矩形状のセパレー
ター5の連結材51の両端にアリ溝係合材22が固着さ
れているものを使用する場合もある。
【0019】セパレーター取付具は図9及び図12に限
定するものでなく、図22(イ)及び(ロ)の凹又は凸
連結具の斜視図にみられる様に、該取付具4は各連結具
2a,2bに固着させたものを使用してもよい。図11
は公知のセパレーター5(ターンバックル)の斜視図
で、該セパレーターと前述の取付具4の使用状態を図8
に示す。他方対向するパネル体がない場合は、図10の
セパレーター斜視図にみられる様に棒状のものを使用
し、一端のフックを取付具4の取付孔25に嵌合し、他
端の板状のものを現場の受材に固着してコンクリート打
設圧に抵抗させる。該セパレーター5は棒状に限らず、
紐状のものでもよい。
【0020】(4)次に下位のアリ溝13に嵌合された
凸連結具2aと上位のアリ溝に嵌合された凹連結具2b
とセパレーター取付具4を、前述のパネル体Bと同様に
少なくとも1個有するパネル体Aはパネル体Bに設置さ
れる。図8のように対向するパネル体の場合で特にパネ
ル体の間隔が狭く人が入りにくい場合、又はパネル体が
大きい場合は、上から下方向のパネル体Bに嵌合出来る
ので便利である。凸連結具2aの凸連結体21は、凹連
結具2bの凹空間2bに挿通される。このとき係止突
起21aは係合前壁26が可撓性であるため、該係合前
壁を押し拡げながら嵌合される。
【0021】係合前壁26は弾性体のため凸連結具の係
止面21bは係合前壁の先端によって押圧される。係止
面21bに凹凸を必要により設けると、凸連結具の引抜
き抵抗が増す場合がある。パネル体の製作及び現場の据
付等で、位置的に凸連結具が凹連結具に嵌合出来ない場
合は相互のナット24をゆるめてその位置を修正して再
度挿嵌しなおす。この様にしてパネル体Aは下方向のパ
ネル体Bに係合される。順次横方向に並べられる。前述
のパネル体Bと同様に、現場の状況によって一つのパネ
ル体ごとに、又は横方向に全部パネル体Aが並べられた
後に、セパレーター5が取付けられる。
【0022】(5)この様にして上方向のパネル体へと
進む。パネル体設置後、コンクリートが打設される。コ
ンクリート硬化後はパネル体は埋殺され外壁材として使
用される。パネル体の敷設は上,下段のパネル体の目地
を鉛直方向に揃えて設ける場合と、千鳥に設ける場合と
がある。又躯体Dに鉄筋がある場合でも、セパレーター
が棒状であるため突ることがない。若し鉄筋に突って
も、セパレーターはアリ溝沿いに移動できるのでその心
配はない。
【0023】本発明のパネル体は、前述図1及び図2に
示すようにアリ溝が連続しているものに限定するもので
はない。凹連結具2b及び凸連結具2aの形状と目的に
よって、パネル体に設けられた1連又は2連以上のアリ
溝の一部を切断して、その切断部に連結具を固着させる
方法も含まれるものである。そのアリ溝切断部を具備し
たパネル体を、第2実施例として図13〜図15に開示
する。図13はパネル体Aを裏面より見た斜視図で、図
14はパネル体A,Bの連結直前の付設斜視図で、図1
5は図14を連結した場合のII−II断面図を示す。
図において、先の第1実施例と同等の部材については同
一符号が付されている。
【0024】図13の表面は前述の図1と同様である。
図13において2連のアリ溝が付設されており、1連に
つき2箇所のアリ溝切断部6が4箇所、パネル体に設け
てある。下方向の1連のアリ溝の該切断部6に凹連結具
2bを2箇所固着し、上方向の1連のアリ溝の該切断部
6に凸連結具2aを固着する。
【0025】各凹凸連結具の固着方法は、図14に示す
ようにアリ溝係合材22を該切断部巾Wよりアリ溝1
3に嵌合する。余裕巾Wを設けてあるので、嵌合後に
ずらしながら左右のアリ溝に嵌合する。アリ溝係合材2
2とアリ溝13の固着方法は、接着材でも前述のボルト
23及びナット24で締付けてもよい。アリ溝係合材2
2は、アリ溝に嵌合しやすいように角錐22aを設けて
もよい。尚洗濯挟みのような開閉の出来るアリ溝係合材
22を設けると、余裕巾Wは不要である。凹連結具2
bの剛性を強くするため、図14及び図15に示すよう
に係合後壁28を設けることもできる。形状は矩形でも
台形及び三角等の任意の形状でもよい。この様に、アリ
溝切断部を設けられたパネル体A,Bは、前述の第1実
施例と同様の方法にて付設され、施工される。
【0026】該パネル体の特徴は、凸連結具の凸連結体
21がパネル体A,Bの裏壁面に押圧されて接している
ため、連結状態が強固である。従ってコンクリート打設
圧に対して、パネル体の表面側の目地部に曲げ応力によ
る開きがない。従ってコンクリート打設圧の大きい場合
とか又パネル体を大きく出来る。パネル体の裏面全域に
コンクリートを打設しない場合は、凹連結具2bの凹空
間2bにモルタルを詰めると係合前壁26の変形を拘
束するので、連結材としての役割をなす。又、連結具の
曲げ応力によって生じる変形によってモルタルが逃げな
いように遊離防止材291を設けるか、各連結具のモル
タル接触部に凹凸を設けてもよい。又固形の三角錐の楔
を設けてもよい。楔290の表面に凹凸を設けて遊離防
止材291と噛み合うようにすると、より強度のある楔
となる。該楔290は躯体コンクリートDを打設する場
合も使用できる。
【0027】本発明の構築用パネル体の形状は、前述の
第1実施例及び第2実施例に限定するものでなく、図1
6〜図20に図示されるようなパネル体も含まれる。こ
のパネル体の形状を第3実施例として述べる。図におい
て、先の第1,第2実施例と同等の部材については同一
符号が付される。図16はパネル体の裏面斜視図で、図
17はアリ溝が1個のパネル体の裏面斜視図、図18は
出隅及び入隅用のパネル体の斜視図で、同図(イ)は裏
面方向より、同図(ロ)は表面よりを表す。図19及び
図20は図18と同様に、隅角部に使用するパネル体の
斜視図で、図19は裏面から、図20は表面から見た図
で、アリ溝と突条14が固設されている。
【0028】図16は、対向する突条14間に台形のリ
ブ15が固設されている。これは側面板1の補強で1箇
所以上設けられる。該リブ15は、図18〜図20にも
必要により使用できる。図17は、パネル体Aを組積し
て最後におさまりが悪い場合に半パネル体として使用さ
れる。該半パネル体は、図18〜図20に示すように隅
角部用の半パネル体としても使用される。図18及び図
19はアリ溝が水平方向の場合と、半転して鉛直方向と
しても使用される。図20は段部が水平方向と鉛直方向
に付設されており、半転して水平方向にしても使用され
る。第1〜第3実施例ともに、段部12は鉛直方向にも
水平方向にも付設でき、又鉛直のみ、さらには水平及び
鉛直ともに付設しない場合もある。
【0029】本発明の構築用パネル体の連結方法は、第
1及び第2実施例に示すように、アリ溝が水平方向にの
み限定するものではない。この実施例を図21(イ)及
び(ロ)に第4実施例として述べる。図21(イ)はパ
ネル体の裏面斜視図で、段部12が水平方向と鉛直方向
に設けられている。鉛直方向にアリ溝が2本設けられ、
上位端に凹連結具2bが、下位端に凸連結具2aが固着
されている。図21(ロ)はパネル体の裏面斜視図で、
パネル体上位に水平方向のアリ溝が設けられ凹連結具2
bが固着され、パネル体下位には2本のアリ溝が鉛直方
向に設けられ、その下位端に凸連結具2aが固着されて
いる。
【0030】この様に本発明の構築用パネル体のアリ溝
は、施工の目的によって水平方向、鉛直方向に、及びそ
の両方の組合せとして図21のように設計される。さら
に本発明のパネル体は、図21のようなアリ溝組合せパ
ネル体Eに図16のようにリブ15を設けたり、図18
〜図20に示すように、隅角部のパネル体にもリブ15
を設けたりすることが出来る。
【0031】本発明のセパレーター取付けは、連結具と
併用すると便利な場合がある。その実施例を図22に示
す。図22(イ)は凸連結具にセパレーター取付具4が
具備された斜視図を示し、図22(ロ)は凹連結具にセ
パレーター取付具と締付具24を設けた場合の斜視図を
示す。凸連結体21に矩形状のセパレーター取付具を設
け、その中央付近に取付孔25が具備されている。セパ
レーター取付具4は、直接アリ溝係合材22に取付けた
り、結合材23に取付けてもよい。図22(ロ)の凹連
結具2bは係合側壁に付設されているが、同図(イ)と
同様にアリ溝係合材22及び結合材23に付設してもよ
い。
【0032】他方、係合前壁26に取付孔25を設け、
凸連結体21を嵌合した後に締付具24を螺合して係止
面21bに押圧すると、連結具の緊結度が増す。該締付
具24を設けた場合の係合前壁26は可撓性材料でもよ
いが、非可撓性材料でも、可撓性材料で厚みをもたせて
非可撓性にしてもよい。係合前壁26を非可撓性にした
場合、図7の凹ひらきFを図3の凸巾G以上とすると凸
連結体は容易に嵌合され、その後締付具24によって螺
着される。この場合、該締付具24の替りに楔290を
使用してもよい。係合前壁26は、傾斜が必ずしも必要
ではない。図22(ロ)の点線で示すように、係合後壁
28とほぼ平行でもよい。この係合前壁26は、その材
質と材厚が可撓性及び非可撓性でも適用出来る。係止突
起21aがない場合は、凸連結体に取付孔25を設けて
締付具24を螺合させてもよい。
【0033】本発明は上記実施例に限定されるものでな
く、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が
可能である。即ち、以下の態様は本発明の技術的範囲内
に包含されるものである。 凹連結具と凸連結具のパネル体への固着方法は図5に
示す方法に限定するものでなく、凹連結具が下位に、凸
連結具が上位にあってもよい。この場合凹連結具は下向
きとなる。 アリ溝の数は水平方向にも鉛直方向にも3箇所以上で
もよい。 側面板と突条は別々の建築材を使用して、ネジ及び接
着材で互いに接合されていてもよい。建築材料はコンク
リート、アルミニューム、鉄、プラスチック、タイル、
煉瓦及び木材等の建築材料が使用される。 凹連結具の係合前壁の形状は矩形に限定するものでな
く、円形、三角等の形状も使用される。 突条の形状は、パネル体と躯体コンクリートとの付着
を一層強固にするためには図21(ロ)のように逆台形
でもL形、T形等の形状を有することもできる。 凹連結具2bの係合後壁28と凸連結体21は一体に
製作されていてもよい。この態様を図23(イ)にパネ
ル体の裏面組積斜視図として示し、図23(ロ)に図2
3(イ)のIII−III断面図として示す。図23
(ハ)は鉛直方向のアリ溝への使用例として、パネル体
の裏面斜視図で示す。この様に、凹連結具2bに凸連結
具2aを併せ兼ね備えた連結具も使用出来る。この様に
すると連結具の役割が1本の鉄筋として使用でき、前述
の第1〜第4実施例に較べ一層強固となる。図23
(ハ)で、鉛直方向アリ溝に図23(ロ)の連結具が嵌
合され、凸連結具2aが凹連結具に嵌合される。この場
合係合前壁26の面はアリ溝に平行である。 凹連結具(図14)で係合前壁26を非可撓性、係合
側壁27を可撓性としてもよい。この様に係合前壁、該
側壁及び該後壁26,27,28の可撓性及び非可撓性
の組合せは自由である。さらに、係合体(26,27,
28)のすべてを非可撓性とした場合で、凹ひらきFが
凸巾Gより小さい場合は、一部切断線Hを入れると嵌合
出来る。(ホールインアンカー等) 隣接するパネル体の横方向の接合は、前述のパネル体
の千鳥配置と連結具をパネル体の端部(目地部)に設け
る場合があるが、図23(イ)に示すように隣接するア
リ溝係合材22と接合すると、1本の材料でパネル体が
結ばれているので横方向引張応力に対して強固である。
【0034】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、裏面に
アリ溝が形成されたパネル本体を組立て、かつ上記アリ
溝を利用して互いに隣接するパネル本体の間を連結具に
より連結することにより、建屋の間仕切りや壁面の化粧
板、擁壁等を構築するようにしたことから、従来の軽量
コンクリートブロックを段積みしてこれらを構築する場
合に比べて、何等熟練を必要とせず、又鉄筋を必要とす
る柱壁等少ない労力で短時間に構築できるため、作業能
率の大幅な向上が図れる。又1枚当たりのパネルが軽量
なので、段積みして間仕切りや化粧板、擁壁等を構築す
る作業が、安全かつ容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構築用パネル体(以下パネル体)
の表面斜視図である。
【図2】パネル体の裏面斜視図である。
【図3】凸連結具の分解斜視図である。
【図4】凹連結具の分解斜視図である。
【図5】パネル体の組積斜視図である。
【図6】基礎固定具の斜視図である。
【図7】凹,凸連結具の嵌合断面図(図5のI−I断
面)である。
【図8】対向するパネル体の組積断面図である。
【図9】セパレーター取付具の斜視図である。
【図10,11,12】各セパレーターの斜視図であ
る。
【図13】第2実施例で、突条に切断部を設けた場合の
パネル体の裏面斜視図である。
【図14】図13に凹凸の連結具を設けて、嵌合の直前
状態の斜視図である。
【図15】図14のII−II断面で、連結具の嵌合状
態を示す。
【図16】パネル体の応用実施例(第3実施例)で、パ
ネル体の裏面斜視図である。
【図17】アリ溝が1箇所の場合の裏面斜視図である。
【図18(イ),(ロ),19,20】隅角部のパネル
体の斜視図である。
【図21(イ)】アリ溝の設置方法を示すパネル体の応
用実施例(第4実施例)で、アリ溝が鉛直に設けられた
場合のパネル体の裏面斜視図である。
【図21(ロ)】アリ溝が水平と鉛直に設けられた場合
の、アリ溝組合せパネル体Eの裏面斜視図である。
【図22(イ)】セパレーター取付具の応用実施例で、
凸連結具にセパレーター取付具が付設された場合の斜視
図である。
【図22(ロ)】セパレーター取付具の応用実施例で、
凹連結具にセパレーター取付具が付設された場合の斜視
図である。
【図23(イ)】パネル体の組立斜視図である。
【図23(ロ)】図23(イ)のIII−III断面図
である。
【図23(ハ)】鉛直方向アリ溝の裏面斜視図である。
【符号の説明】
1…側面板 26…係合前
壁 10…側面板の表面 27…係合側
壁 11…側面板の裏面 28…係合後
壁 12…段部 29…取付板 13…アリ溝 290…楔 14…突条 291…遊離
防止材 15…リブ 3…基礎固定
具 2…連結具 31…基礎辺 2a…凸連結具 32…竪辺 2b…凹連結具 33…凸係合
具 2b…凹空間 4…セパレー
ター取付具 2c…係合体 5…セパレーター (26,27,28,2b) 51…連結材 20…アリ溝係合具 6…アリ溝切断部 (22,22a,23,24) 21…凸連結体 A…構築用パ
ネル体(パネル体) 21a…係止突起 B…隣接のパ
ネル体 21b…係止面 C…基礎 22…アリ溝係合材 D…躯体コン
クリート 22a…角錐体 E…アリ溝組
合せパネル体 23…ボルト(結合材) F…凹ひらき 24…ナット(締付具) G…凸巾 25…取付孔 H…切断線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月18日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構築用パネル体(以下パネル体)
の表面斜視図である。
【図2】パネル体の裏面斜視図である。
【図3】凸連結具の分解斜視図である。
【図4】凹連結具の分解斜視図である。
【図5】パネル体の組積斜視図である。
【図6】基礎固定具の斜視図である。
【図7】凹、凸連結具の嵌合断面図(図5のI−I断
面)である。
【図8】対向するパネル体の組積断面図である。
【図9】セパレーター取付具の斜視図である。
図10セパレーターの斜視図である。
図11セパレーターの斜視図である。
図12セパレーターの斜視図である。
【図13】第2実施例で、突条に切断部を設けた場合の
パネル体の裏面斜視図である。
【図14】図13に凹凸の連結具を設けて、嵌合の直前
状態の斜視図である。
【図15】図14のII−II断面で、連結具の嵌合状
態を示す。
【図16】パネル体の応用実施例(第3実施例)で、パ
ネル体の裏面斜視図である。
【図17】アリ溝が1箇所の場合の裏面斜視図である。
図18(イ)、(ロ)ともに隅角部のパネル体の斜
視図である。
図19隅角部のパネル体の斜視図である。
図20隅角部のパネル体の斜視図である。
図21(イ)は、アリ溝の設置方法を示すパネル体
の応用実施例(第4実施例)で、アリ溝が鉛直に設けら
れた場合のパネル体の裏面斜視図である。(ロ)は、ア
リ溝が水平と鉛直に設けられた場合の、アリ溝組合せパ
ネル体Eの裏面斜視図である。
図22(イ)は、セパレーター取付具の応用実施例
で、凸連結具にセパレーター取付具が付設された場合の
斜視図である。(ロ)は、セパレーター取付具の応用実
施例で、凹連結具にセパレーター取付具が付設された場
合の斜視図である。
図23】パネル体の組立斜視図である。
図24図23のIII−III断面図である。
図25鉛直方向アリ溝の裏面斜視図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図10】
【図11】
【図5】
【図7】
【図8】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図24】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図25】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04C 2/30 Y B E04H 17/14 101 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状及びL形状をなす側面板1の裏面
    に、少なくとも1本のアリ溝13を形成し、該アリ溝1
    3を利用して互いに隣接するパネル体A,Bの間を連結
    具2により連結することを特徴とする構築用パネル体。
  2. 【請求項2】裏面にアリ溝13を有する複数のパネル体
    Aを横方向に順次接続しながら上方向へ組み立て、かつ
    上記アリ溝13に凹連結具2b及び凸連結具2aが具備
    されており、該凹,凸連結具2b,2aを互いに隣接す
    るパネル体A,Bを連結することを特徴とする構築用パ
    ネル体の連結方法。
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