JP2002339543A - サイディング外壁板取付具 - Google Patents

サイディング外壁板取付具

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JP2002339543A
JP2002339543A JP2001143346A JP2001143346A JP2002339543A JP 2002339543 A JP2002339543 A JP 2002339543A JP 2001143346 A JP2001143346 A JP 2001143346A JP 2001143346 A JP2001143346 A JP 2001143346A JP 2002339543 A JP2002339543 A JP 2002339543A
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wall plate
siding
piece
movable piece
wall
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JP2001143346A
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Kengo Inaga
健吾 伊永
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Nishi Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Nishi Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 住宅建設におけるサイディング外壁板の取付
に関して、施工能率が高く、外壁板の固定が確実強固で
あるサイディング外壁板取付具の提供を課題とする。 【解決手段】 サイディング外壁板取付具1は固定片2
と固定片2に対して水平移動可能な可動片3から構成さ
れる。固定片2のB係合部9および可動片3の係合部1
4はサイディング外壁板Aの端部に設けられた長辺を係
止し、サイディング外壁板Aを接合固定する。また、固
定片2と可動片3は固定片2に設けられた係合部9を可
動片3の嵌合部に嵌め込み、さらに係合部9と係合部1
4をサイディング外壁板Aのテーパ部あるいは切り込み
に嵌め込む。そのため固定片2と可動片3は外れず、サ
イディング外壁板取付具によりサイディング外壁板Aを
壁面に完全に固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイディング外壁
板を取り付ける際に使用する取付具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】住宅などの外壁としてサイディング外壁
板が広く使用されている。サイディング外壁板は、長尺
の平板であり、縦に平行に並べられて住宅の外周部に取
り付けられ、住宅の外壁を形成する。サイディング外壁
板の建屋への取付は、通常、釘によって行われる。また
工事を簡単に行うことを目的として、長尺の取付金具を
使用する場合もある。取付金具は、例えば特開平10−
121694号に開示されたものがある。特開平10−
121694号に開示された取付金具は、図9に示すよ
うに板体に互いに反対方向に開口する係合部を設けたも
のである。より具体的には、従来技術の取付金具は、板
状の本体部から係合部が突出している。そして係合部
は、上方に向かって開口するものと下方に向かって開口
するものとが互い違いに設けられている。ここで従来技
術の取付金具は、係合部はいずれも固定的なものであ
る。
【0003】従来技術の取付金具は、建屋に水平に配置
され、この取付金具の上下にサイディング外壁板が位置
する。そして下方に開口した係合部によって下方に位置
する外壁板の上端部を保持し、上方に開口した係合部に
よって上方に位置する外壁板の下端部を保持する。
【0004】施工工事の手順は、最初に下側又は上側の
外壁板を建屋に置き、取付金具を所定の位置に釘止めす
る場合と、予め取付金具を建屋の所定の高さの位置に水
平に取り付けておき、その後、取付金具の係合部に外壁
板の端部を嵌め込んでゆく方法がとられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来技術のサ
イディング外壁板取付具は、旧来の釘によって直接的に
取り付ける工法に比べると格段に作業効率が高い。しか
しながら施工現場においては、より一層の作業効率の向
上が望まれている。すなわち従来技術の取付金具を使用
する場合であって、外壁板を先に建屋に配置し、後から
取付金具を所定の位置に釘止めする場合は、外壁板を人
手で押さえておいて取付金具の釘打ちをすることとなる
ので、熟練を要する。一方、先に取付金具を取り付け
て、後から外壁板の端部を嵌め込む場合は、取付金具や
外壁板を弾性変形させる必要があり、強い力を要した
り、外壁板を傷つける恐れがある。
【0006】さらに従来技術のサイディング外壁板取付
具は、長尺状の外壁板の短辺側たる上下端だけを保持す
るものであり、外壁板の取付けに寄与する辺の長さが短
い。そのため外壁板の取付け強度や取付け精度が十分と
はいえず、がたつきが生じる場合がある。
【0007】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、住宅建設におけるサイディング外壁板の取
付に関して、施工能率が高く、外壁板の固定が確実強固
であるサイディング外壁板取付具の提供を課題とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1に記載の発明は、A,B二枚のサ
イディング外壁板同士の間に配置され、外壁板A,Bの
端部を壁に固定するサイディング外壁板取付具におい
て、建屋側に固定される固定片と、可動片によって構成
され、可動片は固定片から離脱しない様に保持され、可
動片は固定片に対して平行移動が可能であり、前記固定
片には一方のサイディング外壁板Bの端部と係合するB
係合部が設けられ、前記可動片には前記サイディング外
壁板Bの一部と当接する当接部と他方の外壁板Aの端部
と係合するA係合部が設けられ、サイディング外壁板B
がB係合部と係合する時、サイディング外壁板Bの一部
が可動片の当接部と当接し且つ可動片のA係合部が外壁
板Aと係合することを特徴とするサイディング外壁板取
付金具である。
【0009】本発明のサイディング外壁板取付具は、胴
縁等に固定される固定片と、固定片に取り付けられる可
動片の二つの部材によって構成されている。そして可動
片は固定片から離脱しない様に保持され、さらに可動片
は固定片に対して水平移動が可能である。そして本発明
のサイディング外壁板取付具では、固定片には一方のサ
イディング外壁板Bの端部と係合するB係合部が設けら
れ、B係合部によって一方のサイディング外壁板Bの端
部が保持される。また可動片に設けられたA係合部によ
って他方の外壁板Aの端部が保持される。この様に本発
明のサイディング外壁板取付具では、外壁板Aの端部を
保持する係合部側が可動であるから、外壁板Aを取り付
ける際にサイディング外壁板取付具を無理に変形する必
要がない。そのため外壁板の取付けが容易である。また
本発明のサイディング外壁板取付具では、可動片に外壁
板Bの一部と当接するB側面当接部が設けられており、
外壁板Bの一部が可動片のB側面当接部と当接し、外壁
板BがB側係合部と係合する時、可動片のA側係合部が
外壁板Aと係合する。そのため外壁板Bの一部が可動片
のB側面当接部と当接し、可動片のA係合部が外壁板A
から外れることを防いでいる。
【0010】請求項2に記載の発明は、建屋には胴縁が
設けられ、固定片は胴縁の側面に当接する胴縁側面当接
部を有し、当該当接部を介して固定片が胴縁を挟み込む
ことを特徴とする請求項1に記載のサイディング外壁板
取付金具である。
【0011】本発明においては固定片は胴縁を挟み込む
構造を有する。そのため固定片の胴縁への仮止めは、固
定片を胴縁へ押し込みさえすればよく、仮止めに際して
ネジ等を用いる必要がない。また、固定片は胴縁に仮止
め後であっても胴縁に沿って水平移動が可能であるため
位置の微調整が容易である。
【0012】請求項3に記載の発明は、固定片には長軸
が胴縁に水平である略楕円形ネジ孔が設けられているこ
とを特徴とする請求項2に記載のサイディング外壁板取
付金具である。
【0013】本発明においては固定片に設けられたネジ
孔が長軸が胴縁に水平である略楕円形の形状であるた
め、固定片を胴縁に仮止め後も水平方向に固定片の位置
を微調整することが可能である。
【0014】請求項4に記載の発明は、可動片は係止部
を有し、固定片は可動片の係止部に対応する対係止部を
有し、係止部に対係止部を嵌め込むことにより可動片が
固定片から離脱しないことを特徴とする請求項1乃至3
のいずれかに記載のサイディング外壁板取付具である。
【0015】本発明の可動片と固定片は係止部に対係止
部を嵌め込むことにより固定され、可動片と固定片は外
壁板取り付け後には外れることはなく、両者が一体化し
た状態で安定である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1(a)は本発明のサイディング外壁
板取付具の分解斜視図であり、図1(b)は固定片2の
A−A断面図である。図1において1はサイディング外
壁板取付具であり、サイディング外壁板取付具1は固定
片2と可動片3により構成されている。
【0017】順次説明すると固定片2は鋼板を折り曲げ
加工したものである。固定片2は中央に可動片当接部4
があり、その一組の相対する端部を直角に折り曲げるこ
とにより胴縁側面当接部5が形成されている。さらに、
もう一組の相対する端部は胴縁側面当接部5とは逆方向
に直角に折り曲げられ、A側面当接部6とB側面部7が
構成される。B側面部7の先端側はさらに可動片当接部
4の外側方向に直角に折り曲げられB裏面当接部8が形
成されている。また、A側面当接部6の先端側は両端部
が切り込まれた形状であり、当該中央の残部が前記B裏
面当接部8と同一方向に一定の角度で折り曲げられ、B
係合部9が形成されている。可動片当接部4には固定片
2を壁面に複数水平方向に取り付けられた胴縁100に
ネジ止めするための固定片取付孔10が設けられてい
る。固定片取り付け孔10は長軸が胴縁100の長尺方
向である略楕円形の長孔である。また、胴縁側面当接部
5には押し出し部11が設けられている。押し出し部1
1は図1(b)に示すように断面が略台形で可動片当接
部4に直角の方向に延伸した略楕円形の形状である。さ
らに押し出し部11は胴縁側面当接部5のそれぞれの面
に2箇所設けられており、胴縁側面当接部5により挟ま
れる部分が押し出し部11によりやや狭くなった構造で
ある。また可動片当接部4とA側面当接部6により構成
される角の部位には切り欠き12が設けられている。
【0018】一方、可動片3も前記した固定片2と同じ
く一枚の鋼板を曲げ加工することにより成形されたもの
である。可動片3は、前記した固定片2の可動片当接部
4と接する接触面を有し、当該接触面の中央部から側面
当接部16が垂直に立ち上げられている。本実施形態で
採用する可動片3は、前記した様に一枚の鋼板を曲げ加
工して作られたものであるため複雑に入り組んだ形状を
している。また本実施形態で採用する可動片3は、一枚
の鋼板を曲げ加工して接触面と側面当接部16を成形し
ているが故に、接触面の形状は、側面当接部16の前後
で大きく形状が異なっている。即ち可動片3の接触面で
あって、側面当接部16の一方側は、図1に示すように
中央部分だけが板状に延設された形状をし、当該板状の
部位をもって接触面本体部13が形成されている。ここ
で接触面本体部13の幅lは、前記した固定片2に設け
られた切り欠き12の幅Lと同等あるいはそれより小さ
い。
【0019】接触面本体部13の先端部分には折り曲げ
部18が構成されている。折り曲げ部18は接触面本体
部13から垂直に立ち上げられたものである。またさら
に折り曲げ部18の先端部分には、A裏面当接部15が
構成されている。A裏面当接部15は折り曲げ部18の
先端を外側に向かって直角に折り曲げたものであり、A
裏面当接部15は接触面本体部13と略平行である。
【0020】一方、可動片3の接触面であって、側面当
接部16の他方側は、図1に示すように両側部だけが延
設され、固定片当接部17が形状されている。
【0021】側面当接部16は、前記したように接触面
の中央部から垂直に立設されたものであり、その先端部
分は図1のように直角に折り曲げられていてA係合部1
4が形成されている。A係合部14の折り曲げ方向は、
前記したA裏面当接部15と同一である。なおA係合部
14についても、接触面と略平行である。またA係合部
14の中間部分は、大きく切り欠かれていて、嵌合部1
9が形成されている。
【0022】以上、可動片3の構成をまとめると、可動
片3は接触面本体部13とA係合部14とA裏面当接部
15とB側面当接部16と固定片当接部17と折り曲げ
部18と嵌合部19から構成されている。
【0023】次に、外壁板A,Bの構成について、図2
によって説明する。外壁板A,Bは同一のものであるの
で外壁板Aを代表として説明する。外壁板Aは、長尺の
板材である。平行な長片と、短片に囲まれた長方形をし
ている。より具体的には、外壁板Aは、長さがサイディ
ング外壁板取付具1とほぼ等しく、住宅一階分に相当す
る程度であり、幅は45cm(約半間)程度の厚板の化
粧板で、材質は木または合成樹脂、または両者の複合材
が用いられる。
【0024】外壁板Aは前記した様に平行な長片と、短
片に囲まれた長方形をしており、その短辺は化粧面51
に対して垂直である。これに対して長辺は互いに重なり
合う凹凸形状をしている。すなわち外壁板Aの長辺の一
方(図2の左 以下左側長辺52)は、化粧面51側が
切り欠かれ、裏面53側が突出した形状をしている。す
なわち外壁板Aの左側長辺は、化粧面51側が削られて
いて内部が露出した凸部54となっている。そして凸部
54の形状は、大きく2つの部分に別れている。すなわ
ち根元部分は化粧面51側と平行な平行部54bであ
り、先端側はテーパー部54aとなっている。そして平
行部54bの中央部分には長手方向に沿って突条54c
が形成されている。
【0025】一方、外壁板Aの他方(図2の右 以下右
側長辺25)の木口は、化粧面51側を残して裏面53
側が切り欠かれて凸部56となっている。また右側長辺
55では、厚さ方向の中間部分に切り込み57が設けら
れている。そのため、右側長辺55では、裏面53側に
も凸部58が形成されている。凸部58の表面側は勾配
状となっている。
【0026】次に、本実施形態のサイディング外壁板取
付具1を使用した外壁板A,Bの取付け手順について説
明する。まず本実施形態においては胴縁100を建屋に
対して水平方向に等間隔に取り付ける。
【0027】一方サイディング外壁板取付具1はあらか
じめ固定片2に可動片3を嵌め込んでおく。具体的には
固定片2に設けられた切り欠き12に可動片3のA裏面
当接部15を挿入し、A側面当接部6の下部に接触面本
体部13が存在する程度の位置まで可動片3を挿入す
る。固定片2に可動片3を嵌め込んだサイディング外壁
板取付具1を前記胴縁100に垂直方向にほぼ一直線と
なるように押し込みサイディング外壁板取付具1の位置
決めを仮に行う。このとき、前記のように固定片2の胴
縁側面当接部5の押し出し部4を有する部分の断面は図
1(b)に示すように略台形をしており、側面5により
挟まれる部分の一部がやや狭くなった構造であるため、
固定片2すなわちサイディング外壁板取付具1は胴縁1
00に仮固定される。なお、サイディング外壁板取付具
1はA側側面部6が建屋に対して左右どちらか一方の統
一した方向を向くように取り付けられれば良いが、本実
施例においてはA側側面部6が左となるように取り付け
た場合について説明する。
【0028】続いて、前記において仮に位置決めを行っ
たサイディング外壁板取付具1を胴縁100上において
水平方向に移動することで位置の微調整を行い、サイデ
ィング外壁板取付具1が建屋に対して垂直方向にほぼ一
直線となるように取付位置を仮決定する。その後、固定
片2を固定片取付孔10を介して胴縁100にネジで仮
止めする。
【0029】次にサイディング外壁板取付具1に外壁板
A,Bを取り付ける。サイディング外壁板A,Bの取付
は、住宅等の外壁の左端から順に一枚づつ行う。 すな
わち一枚目の外壁板Aの左側長辺52を図3の様に、外
壁の左端のサイディング外壁板取付具1の固定片2に装
着する。より具体的には、左側長辺52のテーパー部5
4aの上面部を固定片2のB係合部9の内側に当接さ
せ、左側長辺52の裏面側をB裏面当接部8の上面側と
当接させる。具体的な作業方法としては、外壁板Aを立
てた状態で水平に近い状態に移動させ、B係合部9とB
裏面当接部8の間に端部を滑り込ませる。
【0030】こうして外壁板Aの左側長辺52を固定片
2から離反しない様に固定する。そして外壁板Aの右側
長辺55を隣接するサイディング外壁板取付具1との間
に押し込む。このとき隣接するサイディング外壁板取付
具1と外壁板Aの右側長辺55との関係は、図3の通り
であり、外壁板Aの化粧面51側の凸部56の底面がサ
イディング外壁板取付具1の固定片2のB係合部9の外
面近傍にあり、裏面53側の凸部58の突端が固定片2
のA側面当接部6の外側および可動片3のA裏面当接部
15に当接する。このとき隣接するサイディング外壁板
取金具1の位置は取付作業や外壁板の幅寸法の相違に起
因してずれが発生する場合がある。しかし前記のずれは
固定片取付孔10が楕円形の孔であるため、前記におい
て仮止めした固定片2は位置が調整でき、これにより前
記のずれが調整可能である。ずれの調整の後、固定片2
は胴縁100に本締めされる。
【0031】続いて二枚目の外壁板Bを装着する。すな
わち二枚目のサイディング外壁板Bを前記した外壁板A
と同様に装着する。図4の様に、二個目のサイディング
外壁板取付具1の固定片2に嵌め込まれた可動片3のB
側面当接部16に外壁板Bの凸部54を向ける。外壁板
Bの凸部54をさらに可動片3のB側面当接部16に近
づけ、図5に示すように外壁板Bの凸部54を可動片3
のB側面当接部16に当接させる。ここで可動片3の接
触面本体部13は固定片2の切り欠き12に嵌め込まれ
ているため、可動片3は当該切り欠き12に沿って水平
移動が可能である。そのため、外壁板Bをさらに外壁板
A側に滑り込ませると、外壁板Bに設けられている凸部
54によりB側面当接部16が押され、図5に示すよう
に可動片3が外壁板A側に移動する。すなわち、B側面
当接部16が外壁板A側に押されることにより、可動片
3のA裏面当接部15は外壁板Aの裏面53に、また可
動片3の接触面本体部13は可動片当接部4に当接しな
がら外壁板A側に移動する。なお、このとき固定片2の
B係合部9が可動片3の嵌合部19に嵌め込まれる。そ
のため、仮にA裏面当接部15に胴縁100側、すなわ
ち図5下側に応力が生じてもB係合部9により可動片3
のB側面当接部16が押さえつけられるため、固定片2
の切り欠き12を支点として可動片3が浮き上がらな
い。また、可動片3はA係合部14が外壁板Aの右側長
辺55の切り込み57に当接するため、可動片3が固定
片2から浮き上がることはない。
【0032】さらに外壁板Bを外壁板A側に滑り込ませ
ると、外壁板Bの凸部54により可動片3のB側面当接
部16が外壁板A側に押し込まれる。そしてB側面当接
部16が固定片2のA側面当接部6に当接するまで押し
込まれると凸部56の裏面に突条54cが接し図6の状
態となり、外壁板Bの取付が完了する。
【0033】このとき外壁板A,Bはそれぞれ可動片3
および固定片2によって壁面に固定される。すなわち、
外壁板Aは可動片3が外壁板Bの凸部54により外壁板
A側に押し込まれることにより可動片3のA係合部14
およびA裏面当接部15に当接し、両者により挟まれる
ことにより固定される。また、外壁板Bは前記の一枚目
の外壁板Aを取り付けた場合と同様に、左側長辺52の
テーパー部54aの上面部が固定片2のB係合部9の内
側に接し、左側長辺52の裏面側がB裏面当接部8の上
面側と当接することにより固定される。また、固定片2
と可動片3は固定片2のB係合部9と可動片3の嵌合部
19の嵌合により互いが外れることが無く、固定片2が
壁面から外れない限り外壁板は安定して壁面に取り付け
られる。
【0034】また外壁板Bの取付が完了した状態におい
ては、一枚目の外壁板Aの右の木口と二枚目の外壁板B
の左の木口とは、図6の様に外壁板Aの凸部56と外壁
板Bの凸部54が過半以上の部分で係合することによ
り、互いに隣接するサイディング外壁板同士の接続が確
実になる。また一枚目の外壁板Aの凸部56の右端下端
が二枚目の外壁板Bの凸部54の突条部54cの先端と
線状に当接するので、この部分にも弾性力が働き、サイ
ディング外壁板同士の接合が一層に強化される。以下、
三枚目以降の外壁板(図示せず)も同様に取り付けられ
る。
【0035】以上説明した実施形態では、固定片2を
「コ」の字状に折り曲げて胴縁側面当接部5を設けた。
この構成によると、胴縁に固定片2を取り付けやすく推
奨される。しかしながら胴縁側面当接部5は、必ずしも
必須ではなく、図7に示すサイディング外壁板取付具6
5の様に胴縁側面当接部5を略してもよい。
【0036】また上述した外壁板A,Bの取付け手順
は、建屋を建設した後、施工現場において外壁板A,B
を取り付けることを前提として説明したが、工場等で壁
等を先に製作し、この壁を積木の如く組み合わせること
によって家屋を建設する工法にも本発明のサイディング
外壁板取付具を使用することができる。すなわち図8に
示すように、コンクリートパネル60等によって箱型の
壁61を製作し、この壁61の表面に胴縁100を取り
付ける。さらに胴縁100に本発明のサイディング外壁
板取付具1を取り付ける。そして続いてサイディング外
壁板取付具1を介して外壁板62を壁61に取り付け
る。以上の工程を全て工場で行い、ユニット化された壁
を施工現場に運搬する。そして施工現場では、クレーン
等を使用して外壁板62付きの壁61を組み合わせ、家
屋を建設する。
【0037】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のサイディン
グ外壁板取付具は、先にサイディング外壁板取付具を胴
縁に仮止めし、作業により発生する微小なズレやサイデ
ィング外壁板そのものが持つズレにあわせて位置を決定
した後に胴縁にネジ止めするため作業効率がよい。ま
た、本発明のサイディング外壁板取付具は、簡単にサイ
ディング外壁板を取り付けることができるので、サイデ
ィング外壁板の長片側を固定する構成としても工事が手
間取らない。さらに本発明では、取付け時に無理な力が
掛ける必要が無く、作業がさらに容易であり、サイディ
ング外壁板を傷付けることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のサイディング外壁板取付具の
分解斜視図であり、図1(b)は固定片2のA−A断面
図である。
【図2】サイディング外壁板の斜視図である。
【図3】サイディング外壁板取付金具にサイディング外
壁板を取り付ける手順の第一工程を示す説明図である。
【図4】サイディング外壁板取付金具にサイディング外
壁板を取り付ける手順の第二工程を示す説明図である。
【図5】サイディング外壁板取付金具にサイディング外
壁板を取り付ける手順の第三工程を示す説明図である。
【図6】サイディング外壁板取付金具にサイディング外
壁板を取り付ける手順の第四工程を示す説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態のサイディング外壁板取
付具の分解斜視図である。
【図8】サイディング外壁板を取り付ける工法の一例を
示す説明図である。
【図9】従来技術のサイディング外壁板取付金具の斜視
図である。
【符号の説明】
1,65 サイディング外壁板取付金具 2 固定片 3 可動片 4 可動片当接部 5 胴縁側面当接部 6 A側面当接部 7 B側面当接部 8 B裏面当接部 9 B係合部 10 固定片取付孔 11 押し出し部 12 切り欠き 13 接触面本体部 14 A係合部 15 A裏面当接部 16 B側面当接部 17 固定片当接部 18 折り曲げ部 19 嵌合部 51 化粧面 52 左側長辺 53 裏面 54,56,58 凸部 54a テーパー部 54b 平行部 54c 突条 55 右側長辺 57 切込み 100 胴縁 A,B 外壁板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A,B二枚のサイディング外壁板同士の
    間に配置され、外壁板A,Bの端部を壁に固定するサイ
    ディング外壁板取付具において、建屋側に固定される固
    定片と、可動片によって構成され、可動片は固定片から
    離脱しない様に保持され、可動片は固定片に対して平行
    移動が可能であり、前記固定片には一方のサイディング
    外壁板Bの端部と係合するB係合部が設けられ、前記可
    動片には前記サイディング外壁板Bの一部と当接する当
    接部と他方の外壁板Aの端部と係合するA係合部が設け
    られ、サイディング外壁板BがB係合部と係合する時、
    サイディング外壁板Bの一部が可動片の当接部と当接し
    且つ可動片のA係合部が外壁板Aと係合することを特徴
    とするサイディング外壁板取付金具。
  2. 【請求項2】 建屋には胴縁が設けられ、固定片は胴縁
    の側面に当接する胴縁側面当接部を有し、当該当接部を
    介して固定片が胴縁を挟み込むことを特徴とする請求項
    1に記載のサイディング外壁板取付金具。
  3. 【請求項3】 固定片には長軸が胴縁に水平である略楕
    円形ネジ孔が設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載のサイディング外壁板取付金具。
  4. 【請求項4】 可動片は係止部を有し、固定片は可動片
    の係止部に対応する対係止部を有し、係止部に対係止部
    を嵌め込むことにより可動片が固定片から離脱しないこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサイ
    ディング外壁板取付具。
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