JP2006307419A - 外壁板用の留め付け金具および該留め付け金具を用いた外壁施工構造 - Google Patents

外壁板用の留め付け金具および該留め付け金具を用いた外壁施工構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 側辺に係止溝61が形成される外壁板60を安定してかつ有効容積を狭めることなく建物側壁面に留め付けることのできる留め付け金具10、およびそれを用いた外壁施工構造を得る。
【解決手段】 留め付け金具10は、基板部11と、基板部11の上縁側とそこに続く中央領域を除いた領域をプレス加工により基板部と平行な面となるように前方側へ押し出して形成した上外壁板の裏面当接面として機能する押し出し面12と、押し出し面12の下端を水平方向に折り曲げて形成した受け部13と、受け部13の先端に上方および下方の折り曲げ加工して形成した外壁板60の係止溝61に係合する上係止片14および下係止片15(15A,15B)とを有する。出隅部などにおいて、側縁に係止溝61を有する出隅外壁板600と外壁板60とを、その係止溝61に留め付け金具10の上係止片14および下係止片15を係止させた状態で、建物側に留め付ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の外壁面に外壁板を留め付けるための留め付け金具と、その留め付け金具を用いた外壁施工構造に関する。
従来から、天然石板や窯業板などである長尺矩形状の外壁板を、建物の外壁面に留め付け金具を用いて留め付けることが行われている。近年、そのような外壁板に高い装飾性や外観意匠性が求められるようになっており、重厚感を出すために、厚みのある外壁板が装飾板材として用いられることが多くなっている。例えば、特許文献1には、図12aに正面図を,図12bに背面図を、図13に断面図を示すように、比較的小型で厚みが厚く(例えば、35mm×220mm×455mm程度のもの)、かつ、天然石の石積み感を表出させるような造形性の高い外壁板60が記載されている。外壁板60は、側辺に留め付け金具の係止片が係止する係止溝61を有するとともに、裏面側には、重量を低減するために凹陥部62が形成されている。
建物側への外壁施工に当たっては、特許文献1に記載のように、外壁板60の裏面に形成した凹陥部62を利用して図示しない吊り下げ治具を用いて下地材に吊り下げ施工することもでき、図14に示すような留め付け金具70を用いて留め付け施工することもできる。留め付け金具70を用いる場合には、図15に外壁面施工構造を、図16に留め付け部の斜視図を、図17に留め付け部の側方断面図を、示すように、通常の場合、縦胴縁65に釘固定された下地材66に対して留め付け金具70をビス67で固定することにより行われる。すなわち、下側外壁板60Aの上辺部の略中央部の係止溝61に、留め付け金具70の中央部の2つの下板係止片71,71を係止し、該下板係止片71,71で下側外壁板60Aを少し押圧した状態として、留め付け金具70をビス67で下地材66にビス固定する。次ぎに、固定された留め付け金具70の両側の2つの上板係止片72、72に、上側に隣接配置する左右の外壁板60B、60Bの下端両端部の係止溝61をそれぞれ係止させた状態として、突き付け施工する。このことを繰り返すことにより、多数枚の外壁板60が建物側の壁面に横方向と上方向に留め付けられ、図15に示すように、外壁板60が千鳥状に留め付けられた外壁施工構造となる。
出隅部および入隅部でも、留め付け金具70を用いて外壁板の留め付けが行われる。図18は出隅部での留め付け状態を示しており、柱68のコーナー部に打ち付けた縦胴縁69,69に直交するようにして下地材66a、66bが釘打ち固定され、そこに、図12に示した外壁板60と同じような構成を備え、かつ90度に折り曲がった短辺側601と長辺側602とからなる出隅外壁板600が、コーナー部に近接してビス固定される留め付け金具70,70により留め付けられる。出隅外壁板600の短辺側601の側方には、図12に示した外壁板60が突き付け接合され、留め付け金具70は該突き付け接合部における双方の外壁板(外壁板60と出隅外壁板600の短辺側601)を留め付けている。
特開2000−45485号公報
図12に示したような重厚感を出すために厚みを厚くした外壁板は薄手の外壁板と比較して重量物であり、そのために、留め付け金具にも大きな強度が求められる。また、施工外壁面をできるだけ前方へ飛び出ないようにして、室内の有効容積を大きくするために、厚みの薄い留め付け金具も求められる。さらに、比較的少ない材料で作ることができれば、コストの低減にもつながり好ましい。そのような観点からみると、重く厚みの厚い外壁板のための留め付け金具としては、従来の留め付け金具はまだ改良すべき点がある。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、全体としての厚さが薄いものでありながら大きな強度を持ち、それにより、側縁に係止溝が形成される重量の大きな外壁板であっても、安定して建物壁面に留め付けることのできる留め付け金具を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記の留め付け金具を用いた新規な外壁施工構造を提供することを目的とする。
本発明による留め付け金具は、側縁に係止溝が形成される外壁板を建物側に留め付けるための留め付け金具であって、該留め付け金具は、建物側への固定部である基板部と、基板部の上縁側とそこに続く中央領域を除いた領域をプレス加工により基板部と平行な面となるように前方側へ押し出して形成した上外壁板の裏面当接面として機能する押し出し面と、押し出し面の下端を水平方向に折り曲げて形成した受け部と、受け部の先端に上方および下方の折り曲げ加工して形成した外壁板の係止溝に係合する上係止片および下係止片と、押し出し面の一部を切り欠いて下方に折り曲げて形成した下外壁板の裏面当接板とを有しており、下外壁板の裏面当接板は上外壁板の裏面当接面である押し出し面と実質的に面一となるようにされており、さらに、基板部の押し出し面とされない領域にビス孔と補強リブが形成されていることを特徴とする。
上記の留め付け金具では、基板部とプレス加工で形成される押し出し面との境界領域は補強リブとして機能するので、全体の曲げに対する強度が大きくなる。2mm程度の押し出し距離で十分な強度を得ることができ、全体として厚みの薄い留め付け金具が得られる。基板部の押し出し面とされない領域には補強リブが形成されており、それによっても強度は大きくなる。さらに、基板部の押し出し面とされない領域の裏面は建物側へぴったりと接することができ、かつその領域に形成されたビス孔を利用してビス止めされるので、建物側に対する留め付け金具の固定は安定する。
押し出し面の下端を水平方向に折り曲げて受け部とし、その受け部の先端を上方および下方に折り曲げて外壁板の係止溝に係合する上係止片および下係止片とし、さらに、押し出し面の一部を切り欠いて下方に折り曲げ下外壁板の裏面当接板を形成するようにしており、矩形状の板材を無駄なく利用してかつ単純な折り曲げ加工で留め付け金具を作り出すことができる。
また、下外壁板の裏面当接板は上外壁板の裏面当接面である押し出し面と実質的に面一となるように曲げ加工されており、留め付けた上外壁板の表面と下外壁板の表面とは自動的に面一の面となって、安定した留め付け構造が得られる。
本発明による留め付け金具において、好ましくは、上係止片は受け部の左右両側に形成され、下係止片は受け部の中央部に形成される。さらに好ましくは、下係止片は中央部に切り込み部を有し、該切り込み部により左右に2分割されている。いずれの場合においても、好ましくは、下係止片の下端角部には裏面当接板に向けた折曲部が形成される。
下係止片を上記の構成とすることにより、留め付けようとする外壁板との間でがたつきのない一層安定した留め付け態様が得られる。特に、下係止片を中央部の切り込み部を介して左右に2分割した形態の留め付け金具の場合、左右に位置する外壁板の左右の突き付け接合部をまたがるようにして当該留め付け金具で係止する(又掛けする)ときに、留め付け金具に対する左右双方の外壁板の留め付け安定性は大きく向上する。下係止片の下端角部に裏面当接板に向けた折曲部を形成することにより、さらに安定した留め付けが得られる。
好ましい態様において、前記押し出し面の上外壁板の裏面当接面として機能する領域には前方に向けた切り起こし片が形成される。また、好ましい態様では、下外壁板係止部における下外壁板の裏面当接板には前方への膨出部が形成される。このような構成を備えることにより、留め付けられた外壁板は前方に向けて押し出されて留め付け金具の係止片と外壁板に形成した係止溝とがしっかりと係合するので、一層安定した留め付けが得られる。
本発明は、また、上記した留め付け金具を用いた外壁施工構造として、外壁板として側縁に係止溝が形成されているものを用い、その外壁板の複数枚が左右の側縁同士を突き付け接合して配置されており、上下に当接する外壁板同士は、建物側に固定された上記のいずれかの留め付け金具の上係止片と下係止片とがその上側縁と下側縁に形成された係止溝に係合することにより一体に留め付けられている留め付け構造を備えることを特徴とする外壁施工構造を開示する。
この外壁施工構造では、上記の構成を備えた留め付け金具を用いることにより重量のある外壁板であっても建物側にしっかりと留め付けることができ、安定した外壁施工構造となる。施工後の有効容積も大きくなる。出隅部や入隅部に同じような側縁に係止溝が形成されている出隅外壁板あるいは入隅材を用いる場合、該出隅外壁板あるいは入隅材も安定して建物側に留め付けることができ、また、それに隣接する外壁板との突き付け面の建物側への留め付けも安定したものとなる。
本発明による外壁施工構造の他の態様では、左右の側縁同士を突き付け接合して配置されている外壁板の当該左右の側縁が、そこに形成された係止溝に、上記の留め付け構造で使用される留め付け金具の姿勢とは90度回転させた姿勢で建物側に固定された留め付け金具の上係止片と下係止片がそれぞれ係合することにより一体に留め付けられている留め付け構造をさらに備えることを特徴とする。
窓となるような壁面の開口部あるいは軒天部のような箇所では、壁面材の上縁部分あるいは下縁部分が施工の都合から切除される場合があり、その場合、上縁あるいは下縁に形成されている係止溝がなくなるので、上下方向に隣接する建築板相互の接続を留め付け金具で行うことができなくなる。そのような箇所に、上記した左右の側縁同士の突き付け接合部分を留め付け金具を用いて接合する留め付け構造を採用することによって、全体として安定した留め付け態様を備えた外壁施工構造を得ることができる。
本発明によれば、側縁に係止溝が形成される外壁板を、それが重量の大きい外壁板であっても、安定的に留め付けることができる厚みの薄い留め付け金具が得られる。また、その留め付け金具を用いることにより、出隅部、入隅部、一般部に加え、開口部や軒天部においても、安定した状態で外壁板が留め付けられた外壁施工構造が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明による留め付け金具とそれを用いた外壁施工構造を説明する。図1aは本発明による留め付け金具の一例を示す斜視図であり、図1bは図1aのb−b線での断面図である。図2はその留め付け金具を用いて外壁板を建物側に留め付けた外壁施工構造の一例を示している。図3は図2の出隅部近傍であるX−X線による断面図であり、図4はその領域を斜視図として示している。図5は出隅部領域を上から見て示している。図6は図1に示す留め付け金具を時計方向に90度回転させた状態を示している。図7は図2の開口部近辺であるY−Y線に沿う断面図であり、図8はその領域を斜視図として示している。図9は入隅部領域を上から見て示している。
この例において、留め付け金具10は、ステンレス鋼の成形品であり、建物側への固定部である基板部11と、基板部11の上縁側とそこに続く中央領域を除いた領域をプレス加工により基板部11と平行な面となるように前方側へ押し出して形成された押し出し面12を有する。押し出し面12は平坦面であり、後記するように、図12に示したような形状である、上方に留め付けようとする外壁板60の裏面当接面として機能する。
押し出し面12の下端は、水平方向に90度に折り曲げられて、留め付ける外壁板の上縁および下縁の受け部13となり、該受け部13の先端側の左右両側は上方に折り曲げ加工されて2つの上係止片14,14を形成し、中央部は下方に折り曲げ加工されて下係止片15を形成している。必須のものではないが、下係止片15の下端角部は後記する裏面当接板16に向けた折曲部15Pが形成されている。後記するように、上係止片14と下係止片15は、留め付けようとする外壁板60の周縁に形成した係止溝61に係合する。
押し出し面12の中央部であって前記受け部13の上方領域は3辺が切り込まれて下方に折り曲げられ、下方に留め付けようとする外壁板60のための裏面当接板16を形成する。裏面当接板16の前面側は押し出し面12の前面と実質的に面一となるようにされており、裏面当接板16の下端部16aはその裏面側が基板部11の裏面と面一となるように後方に偏位している。また、裏面当接板16の左右端には、前方への膨出部17が形成されている。
基板部11の押し出し面12とされない領域の中央部には図では3個のビス孔18が形成され、その間には縦方向に伸びる2本の補強リブ19が形成されている。また、押し出し面12の左右の領域には、前方に向けて切り起こし片20が形成されている。なお、膨出部17と切り起こし片20は、外壁板60の留め付けを安定させるものであるが、省略可能である。
上記の留め付け金具10を用いて造られる外壁施工構造を、外壁板として図12,図13に示した形態の外壁板60を用いる場合を例として、以下に説明する。図2は施工後の外壁構造を示しており、Cは出隅部を、Sは開口部を示している。図5は、出隅部Cの近傍を上から見て示しており、図18に基づき説明したと同様、柱68に縦胴縁69が釘打ち固定され、それを利用して固定した下地材66に、上記した留め付け金具10がビス固定される。図2におけるX−X線の領域は、図5では矢印Pで示す領域であり、出隅部には、90度に折り曲がった短辺側601と長辺側602とからなる出隅外壁板600Aが配置され、その短辺側601の側方に、外壁板60Aが突き付け接合されて配置されている。
出隅外壁板600も、外壁板60と同様に、周縁に係止溝61を有しており、90度に折曲した部分を有することを除いて、他の構成は外壁板60と実質的に同じである。図示の関係で、図3と図4には、側方に突き付け接合している外壁板60Aが現れないが、図4において、上方に位置する出隅外壁板600A(本発明による上外壁板に相当)の図で右側には外壁板60A(本発明による上外壁板に相当)が位置しており、留め付け金具10によって、外壁板60Aは左方の出隅外壁板600Aおよび下方の出隅外壁板600B(本発明による下外壁板に相当)とともに、一体となって、建物側に留め付けられている。
留め付けに際し、留め付け金具10を、その下係止片15が下方に位置する出隅外壁板600Bの上縁に形成した係止溝61に係合するようにして下出隅外壁板600Bの上縁に載せ、上に留め付ける出隅外壁板600Aの短辺側601の右側縁の位置が受け部13の中央位置となるように位置決めした後、ビス孔18にビス67を通し、それを下地材66にネジ込んで、留め付け金具10を下地材66に固定する。それにより下出隅外壁板600Bは建物側にしっかりと留め付けられる。なお、図では、ビス67として1本のみを示しているが、下地材66のビス保持力が比較的低い場合には、2本あるいは3本のビス67が用いられる。この例では、留め付け金具10の下係止片15は、裏面当接板16に向けた折曲部15Pを有しており、出隅外壁板600Bの上縁に形成した係止溝61との間でがたのない係合状態を確実に形成することができる。
出隅部Cに留め付けた下出隅外壁板600Bの上に上出隅外壁板600Aを置き、その下縁に形成した係止溝61に、下地材66に固定した留め付け金具10の左側の上係止片14が入り込んだ状態とする。それにより、上出隅外壁板600Aは、出隅部Cに仮固定された状態となる。仮固定された上出隅外壁板600Aの右側方に外壁板60Aを、その下縁に形成した係止溝61に、留め付け金具10の右側の上係止片14が入り込んだ状態として仮固定する。
上記のようにして仮固定した上出隅外壁板600Aと外壁板60Aの突き付け接合部の上側位置に、留め付け金具10の下係止片15が双方の外壁板の係止溝61,61に係合するようにして位置決めし、その留め付け金具10をビス67を用いて下地材66に固定する。それにより、双方の外壁板の突き付け接合部はしっかりと建物側に固定される。同じ作業を、右側配置する外壁板60Aと上方に配置する出隅外壁板600Aに対して反復した行うことにより、出隅部から一般部にかけての外壁板60(出隅外壁板600)の留め付けは終了する。
次ぎに、留め付け金具10を用いて、開口部Sの周辺に外壁板60を留め付ける場合を説明する。窓のような壁面の開口部周辺では、施工現場での寸法の都合から、壁面材60の上縁部分あるいは下縁部分が切除される場合がある。その場合、上縁あるいは下縁に形成されている係止溝61がなくなるので、上記した方法により隣接する建築板同士の接続を行うことができなくなる。
図6〜図8は、図2でY−Y線で示す領域、すなわち開口部Sの下側面側の領域での外壁板の留め付け構造を説明している。ここでは、左側の外壁板60aの右上部と、その右側に留め付ける外壁板60bの上縁の全部と、さらにその右側に留め付ける外壁板60cの左上部は、開口部Sの寸法との関係で裁断されており、係止溝61がないことから、その部分を留め付けに利用することができない。そのために、当該外壁板の側縁同士の各突き付け接合部に、図6に示すように、上記した留め付け構造での姿勢から90度時計方向に回転させた姿勢として留め付け金具10を配置し、外壁板同士の安定した留め付け構造を得ている。
すなわち、既に留め付けられている左側の外壁板60aの右側縁の係止溝61に、図6に示す縦姿勢とした留め付け金具10の下係止片15を係合させた姿勢とし、それを左方向に押し付けながら、留め付け金具10をビス67を用いて下地材66に固定する。次に、固定した留め付け金具10の上係止片14,14に、右側に留め付ける外壁板60bの左側縁の係止溝61を係合させて仮留めしておき、該外壁板60bの右側縁の係止溝61に縦姿勢とした留め付け金具10の下係止片15を係合させ、左方向に押し付けながら、当該留め付け金具10をビス67を用いて下地材66に固定する。それにより、外壁板60bもしっかりと建物側に留め付けられる。該留め付け金具10を利用してその右側に外壁板60cを仮留めし、以下、図3および図4に示した留め付け構造を適用して、順次、外壁板60を留め付けていく。この留め付け構造を併用することにより、図示のように壁面に開口部Sがある場合でも、また図示しないが軒天に沿った箇所(ここでも、寸法の都合で留め付けようとする外壁板の上縁は切除されることが多い)がある場合でも、出隅部を含めて全体として外壁板を安定して壁面に留め付けることが可能となる。
図9は、入隅部での外壁板の留め付け態様を上から見て示している。この場合には、図12に示した外壁板60の一方の側縁を45度にカットして接合した形態の入隅外壁板60Iが用いられる。この場合にも、本発明による留め付け金具10を用いることにより、双方の入隅外壁板60I、60Iを安定にかつ室内側の有効容積を狭めることなく、建物側へ留め付けることが可能となる。なお、図9において、上記のものと同じ機能を奏する部材には同じ符号を付し、説明は省略する。
図10は、本発明による留め付け金具の他の例を示しており、この留め付け金具10Aは、下係止片15の形状が、図1に示した留め付け金具10と異なっている。他の構成は図1に示した留め付け金具10のものと同じであり、同じ機能を奏する部材には同じ符号を付し、説明は省略する。
留め付け金具10Aにおいて、下係止片15は、中央部に切り込み部15Cを有し、その切り込み15Cにより、左右2つ下係止片15A,15Bに分割されている。必須のものではないが、図示のものでは、各下係止片15A,15Bの下端角部には、裏面当接板16に向けた折曲部15Pがそれぞれ形成されている。また、図示のものでは、切り込み15Cは下係止片15の中央をとおり、受け部13の奥行き方向のほぼ中央にまで達しているが、下係止片15の部分にのみ形成されていてもよい。
上記留め付け金具10Aを用いて外壁板を建物側に留め付けるときの使用態様は、図1に示した留め付け金具10の場合と同じである。その使用態様の一例を、出隅部Cの近傍の外壁施工構造を上から見て示す図11を用いて説明する。なお、図11は前記図5に相当するものであり、留め付け金具10に代えて留め付け金具10Aが用いられている点を除き、他の構成は図5に示したものと同じである。従って、ここでも、図5に示した部材と同じ機能を奏する部材には同じ符号を付し、説明は省略する。
図11に示す例において、図の左側部分では、上出隅外壁板600Aの短辺側601と外壁板60Aとの突き付け接合部の上側位置に、前記留め付け金具10Aの下係止片15、すなわち左右の下係止片15Aと15Bが、一方の下係止片15Aは外壁板60Aの係止溝61に係合し、他方の下係止片15Bは上出隅外壁板600Aの短辺側601の係止溝61に係合するようにして位置決めされている。そして、その留め付け金具10Aがビス67により下地材66に固定されている。このように、左右に突き付け接合する2枚の外壁板(ここでは、60Aと短辺側601)の対向する側縁の各角部が、切り込み部15Cで分離している左右の下係止片15Aと15Bによって、それぞれ支持されるので、突き付け接合部での留め付け態様はきわめて安定したものとなる。さらに、図示の例では、それぞれの下係止片15Aと15Bが下端角部に折曲部15Pを有しており、留め付け態様は一層安定する。
図示しないが、上記形態の留め付け金具10Aは、出隅外壁板600と外壁板60との接合部のみでなく、外壁板60同士の留め付け一般部に用いてもよい。また、90度回転させた姿勢として、図7や図8に示したような開口部周りでの外壁板の対向する側縁同士の接合(留め付け)にも用いることができる。さらに、同じ施工現場で、図1に示す形態の留め付け金具10と、図10に示す形態の留め付け金具10Aの双方を用いて、外壁施工構造を構築するようにしてもよい。
図1aは本発明による留め付け金具の一例を示す斜視図であり、図1bは図1aのb−b線での断面図。 図1に示す留め付け金具を用いて外壁板を建物側に留め付けた外壁施工構造の一例を示す図。 図2の出隅部近傍であるX−X線による断面図。 図3の領域を斜視図として示す図。 図2に示す外壁施工構造の出隅部領域を上から見て示す図。 図1に示す留め付け金具を時計方向に90度回転させた状態で示す図。 図2の開口部近辺であるY−Y線に沿う断面図。 図7の領域を斜視図として示す図。 入隅部領域を上から見て示す図。 図10aは本発明による留め付け金具の他の例を示す斜視図であり、図10bは図10aのb−b線での断面図。 図10に示す留め付け金具を用いた外壁施工構造の一例として、出隅部領域を上から見た状態を示しており、図5に相当している。 側縁に係止溝が形成される外壁板の一例を示す正面図(図12a)と背面図(図12b)。 図12aのb−b線による断面図。 従来の留め付け金具の一例を示す斜視図。 従来の留め付け金具を用いて施工された外壁施工構造を説明する図。 図15に示す外壁施工構造における留め付け部を示す斜視図。 図16に示す留め付け部の側方断面図。 出隅部での出隅外壁板などの留め付け状態を説明する図。
符号の説明
60…外壁板、600…出隅外壁板、60I…入隅外壁板、61…係止溝、62…凹陥部、10,10A…留め付け金具、11…基板、12…押し出し面、13…受け部、14…上係止片、15、15A、15B…下係止片、15C…下係止片に形成した切り込み部、15P…下係止片に形成した折曲部、16…裏面当接板、18…ビス孔、19…補強リブ、C…出隅部、S…開口部

Claims (8)

  1. 側縁に係止溝が形成される外壁板を建物側に留め付けるための留め付け金具であって、
    該留め付け金具は、建物側への固定部である基板部と、基板部の上縁側とそこに続く中央領域を除いた領域をプレス加工により基板部と平行な面となるように前方側へ押し出して形成した上外壁板の裏面当接面として機能する押し出し面と、押し出し面の下端を水平方向に折り曲げて形成した受け部と、受け部の先端に上方および下方の折り曲げ加工して形成した外壁板の係止溝に係合する上係止片および下係止片と、押し出し面の一部を切り欠いて下方に折り曲げて形成した下外壁板の裏面当接板とを有しており、下外壁板の裏面当接板は上外壁板の裏面当接面である押し出し面と実質的に面一となるようにされており、さらに、基板部の押し出し面とされない領域にビス孔と補強リブが形成されていることを特徴とする留め付け金具。
  2. 上係止片は受け部の左右両側に形成されており、下係止片は受け部の中央部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の留め付け金具。
  3. 下係止片は中央部に切り込み部を有し、該切り込み部により左右に2分割されていることを特徴とする請求項2に記載の留め付け金具。
  4. 下係止片は下端角部に裏面当接板に向けた折曲部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の留め付け金具。
  5. 押し出し面の上外壁板の裏面当接面として機能する領域には前方に向けた切り起こし片が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の留め付け金具。
  6. 下外壁板係止部における下外壁板の裏面当接板には前方への膨出部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の留め付け金具。
  7. 側縁に係止溝が形成される複数枚の外壁板が左右の側縁同士を突き付け接合して配置されており、上下に当接する外壁板同士は、建物側に固定された請求項1〜6のいずれかに記載の留め付け金具の上係止片と下係止片とがその上側縁と下側縁に形成された係止溝に係合することにより一体に留め付けられている留め付け構造を備えることを特徴とする外壁施工構造。
  8. 左右の側縁同士を突き付け接合して配置されている外壁板の当該左右の側縁が、そこに形成された係止溝に、請求項7における留め付け構造とは90度回転させた姿勢で建物側に固定された請求項1〜6のいずれかに記載の留め付け金具の上係止片と下係止片がそれぞれ係合することにより一体に留め付けられている留め付け構造をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の外壁施工構造。
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