JPH0996173A

JPH0996173A - 窓接続枠

Info

Publication number: JPH0996173A
Application number: JP27664195A
Authority: JP
Inventors: Hiroko Miyoshi; 裕子三好
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1995-09-29
Publication date: 1997-04-08
Anticipated expiration: 2015-09-29
Also published as: JP3161949B2

Abstract

(57)【要約】【解決課題】衛生室ユニットにおける内壁パネルの窓用
開口と、外壁に設けた窓サッシュとを窓接続枠にて接続
するに際し、現場の状況及び作業者の技術レベルに応じ
て施工することができ、仕上りが良好で施工性に優れた
窓接続枠を提供することを目的とする。【解決手段】窓接続枠における筒状形態の主構成体を縦
の枠分割体１４Ａと横の枠分割体１４Ｂとに分割し、そ
れらをコーナー部材４６によって連結するようになす。
そのコーナー部材４６にはコーナーキャップ装着部５０
を設け、そこにコーナーキャップ１８を装着可能とす
る。またそのコーナーキャップ装着部５０は、縦又は横
の化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂにて覆蓋可能な形状とな
す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は外壁に設けた窓サ
ッシュと内壁パネルに設けた窓用開口とを接続する、全
体として筒状形態の窓接続枠に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】浴室ユ
ニット等の衛生室ユニットは、通常、先ず防水パンを設
置してその上に内壁パネルを立て、その後天井パネルを
組み付けることによって構築する。この種衛生室ユニッ
トに窓を設ける場合、内壁パネルが外壁と直接接触して
いないため、一般に窓接続枠を用いて外壁側の窓サッシ
ュと内壁パネルの窓用開口とを接続する。

【０００３】図９は従来用いられている窓接続枠の一例
を示している。この窓接続枠２００は、図に示している
ように一端側にフランジ部を有する筒状形態をなしてお
り、そのフランジ部が内壁パネルの内面に重ね合わされ
た状態で他端部（図中左端部）が窓サッシュに接合さ
れ、以て内壁パネルの窓用開口と窓サッシュとを連絡す
る。ここで内壁パネルに重ね合わされたフランジ部は、
通常ビスにて内壁パネルに止め付けられる。そしてその
ビスを隠蔽するようにして化粧キャップ２０２がフラン
ジ部の前面に装着される。

【０００４】化粧キャップ２０２による仕上げの方法と
しては、図１０(I)に示しているように縦，横の化粧キ
ャップ２０２Ａ，２０２Ｂのコーナー部を４５°にカッ
トし、そのカット面を突き合わせる方法、或いは(II)に
示しているように縦の化粧キャップ２０２Ａを通しで設
け、横の化粧キャップ２０２Ｂの先端面を縦の化粧キャ
ップ２０２Ａの内側面に当接させる方法、或いは逆に横
の化粧キャップ２０２Ｂを通しで設け、その内側面に対
して縦の化粧キャップ２０２Ａの端面を当接させる方法
(III)などが用いられている。

【０００５】この従来の窓接続枠２００を用いた接続方
法では、現場の寸法に合わせて窓接続枠２００の構成部
材である縦，横の枠分割体２００Ａ，２００Ｂ（図９）
を切断加工し、それらをつなぎ合わせて全体の筒状の窓
接続枠２００を構成するが、その際、精度良く各枠分割
体２００Ａ，２００Ｂを水密に連結することが難しく、
また化粧キャップ２０２によって仕上げを行うに際して
その作業が難しいといった問題があった。

【０００６】これら化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂに
よって仕上げを行うに際し、各化粧キャップ２０２Ａ，
２０２Ｂを正確な寸法に切断することが必要であるが、
その作業は難しいもので、熟練を要し、作業者による技
術の差が仕上がりに影響するといった問題があるのであ
る。また化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂを短く切って
しまった場合には、修正が利かないといった問題もあ
る。

【０００７】他方、図１１に示しているように枠分割体
２００Ａ，２００Ｂをコーナー部材２０４にて筒状に連
結し、そして各枠分割体２００Ａ，２００Ｂのフランジ
部前面に化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂを装着すると
ともに、コーナー部材２０４に一体に設けた、化粧キャ
ップ２０２Ａ，２０２Ｂよりも幅広のコーナーキャップ
２０６にてコーナー部の化粧を行い、且つかかるコーナ
ーキャップ２０６にて化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂ
の連結側端部を外側から覆うようにした窓接続枠が本出
願人によって提案されている（特開平６−８１５４
５）。尚、２０８はシール部材であって、コーナー部材
２０４の嵌込溝２１０に嵌込状に装着される。

【０００８】この窓接続枠を用いた施工方法の場合、化
粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂの端部がコーナーキャッ
プ２０６の内側に隠れた状態となるため、上記(I)〜(II
I)の場合に比べて化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂを現
場で切断する際の寸法精度がそれほど要求されず、施工
が容易であり、作業者による仕上りの差が出ない利点を
有する。

【０００９】他方、この図１１に示す窓接続枠を用いた
施工方法の場合、化粧キャップ２０２Ａ，２０２Ｂとコ
ーナーキャップ２０６とが面段差を形成するために、仕
上りの状態が上記(I)〜(III)に比べて悪いといった難点
がある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本願の発明は、現場の状
況、作業者の技術に合わせて施工ができ、また化粧キャ
ップの切断のし損ないを修正可能で、施工性に優れた窓
接続枠を提供することを目的としてなされたものであ
る。而して本願の発明の窓接続枠は、外壁の窓サッシュ
と内壁パネルの窓用開口縁間にまたがって横方向に延び
る連絡部と、該内壁パネルの内面に重合せ状態とされる
フランジ部とを備えて、全体として筒状をなし、それら
窓サッシュと内壁パネルの窓用開口部とを接続する窓接
続枠であって、（イ）前記連絡部及びフランジ部から成
る筒状体を前記窓の上，下辺，側辺等各辺に対応した複
数部分に分割して成る枠分割体と、（ロ）コーナーに位
置して隣接する該枠分割体を互いに連結する部材であっ
て、それら枠分割体の突合せ端縁部を連結する連結部及
び該連結部の室内側端に設けられたコーナーキャップ装
着部を備えたコーナー部材と、（ハ）前記枠分割体に対
応して且つこれと別体に設けられ、該枠分割体における
前記フランジ部の前面に装着されて該フランジ部前面を
覆蓋する化粧キャップと、（ニ）前記コーナー部材にお
けるコーナーキャップ装着部の前面に装着され、該コー
ナーキャップ装着部及び前記化粧キャップの端部を外側
から覆蓋する、該化粧キャップよりも広幅の且つ該コー
ナー部材と別体のコーナーキャップとを含んでおり、且
つ前記コーナーキャップ装着部は前記化粧キャップ及び
コーナーキャップの何れによっても全体的に覆蓋可能な
形状とされていることを特徴とする（請求項１）。

【００１１】本願の別の発明の窓接続枠は、請求項１に
おいて、前記コーナーキャップ装着部は、前記枠分割体
におけるフランジ部に連続して位置するフランジ片と、
該フランジ片の前面より室内側に突出する堤部とを備え
ており、該堤部は先端面が該フランジ部の室内側の先端
位置若しくはこれより室外側に位置しているとともに前
記化粧キャップの幅と同等以下の幅寸法とされていて、
該堤部に対して該化粧キャップが外嵌可能とされている
ことを特徴とする（請求項２）。

【００１２】本願の更に別の発明の窓接続枠は、請求項
１又は２において、前記コーナーキャップ装着部に係合
孔が形成される一方、前記コーナーキャップの裏面側に
弾性係合爪が設けられ、それらの係合に基づいて該コー
ナーキャップ装着部に該コーナーキャップが取り付けら
れるようになされていることを特徴とする（請求項
３）。

【００１３】本願の更に別の発明の窓接続枠は、請求項
１，２，３の何れかにおいて、前記フランジ部の前面の
幅方向両端部にリブ状の爪が設けられる一方、前記化粧
キャップの裏面側に該爪に外嵌される形態の対応する爪
が設けられ、それら爪の係合作用にて該化粧キャップが
該フランジ部前面に装着されるようになされていること
を特徴とする（請求項４）。

【００１４】本願の更に別の発明の窓接続枠は、請求項
４において、前記コーナーキャップ装着部における堤部
の幅寸法が、前記フランジ部の前面の幅方向両端部のリ
ブ状の爪の幅と実質上同寸法以下とされていることを特
徴とする（請求項５）。

【００１５】

【作用及び発明の効果】上記のように請求項１の発明
は、コーナーキャップをコーナー部材とは別体となした
上、これをコーナー部材のコーナーキャップ装着部に対
して装着するようになすとともに、そのコーナーキャッ
プ装着部を化粧キャップ，コーナーキャップの何れによ
っても覆蓋可能な形状となしたもので、本発明によれ
ば、化粧キャップにより仕上げを行うに際して、現場の
状況或いは作業者の技術レベルに応じてコーナー部材に
おけるコーナーキャップ装着部を縦又は横等の化粧キャ
ップにて覆蓋し、それら化粧キャップを互いに突合せた
状態に仕上げを行うこともできるし、また縦，横等の化
粧キャップの連結側端部を外側から覆うようにしてコー
ナーキャップをコーナーキャップ装着部に装着した状態
に仕上げを行うこともできる。

【００１６】即ち本発明の窓接続枠は、化粧キャップの
みによる仕上げ及びコーナーキャップを併用した仕上げ
の何れも可能である特長を有する。而して前者によれ
ば、仕上げ面を面段差のない良好な仕上り状態とするこ
とができるし、また後者によれば、化粧キャップの切断
のし損ないをした場合であっても、コーナーキャップに
よる隠蔽によってこれを修復することが可能で、施工性
が良く、施工能率が高いとともに、作業者による仕上り
の差が生じない利点が得られる。

【００１７】請求項２の発明は、コーナー部材における
コーナーキャップ装着部を、枠分割体におけるフランジ
部に連続して位置するフランジ片とそのフランジ片より
突出する堤部を有する形態となし、且つその堤部を、化
粧キャップがこれに外嵌可能な幅寸法となしたもので、
コーナーキャップ装着部をかかる形態とした場合、フラ
ンジ部前面に化粧キャップを装着するに際して、コーナ
ー部材におけるコーナーキャップ装着部をもかかる化粧
キャップにて支障なく覆蓋・隠蔽状態となすことができ
る。

【００１８】請求項３の発明は、コーナーキャップ装着
部に係合孔を形成する一方、コーナーキャップの裏面に
弾性係合爪を設け、それらの係合に基づいてコーナーキ
ャップを装着するようになしたもので、本発明によれ
ば、コーナーキャップを簡単にコーナーキャップ装着部
に取り付けることができる。

【００１９】請求項４の発明は、枠分割体における前記
フランジ部の前面の幅方向両端部にリブ状の爪を設ける
一方、化粧キャップの裏面側に対応する爪を設けて、そ
れらを係合させることにより化粧キャップを装着するよ
うになしたもので、本発明によれば、簡単な構造且つ簡
単な作業で化粧キャップをフランジ部に装着することが
できる。

【００２０】請求項５の発明は、コーナーキャップ装着
部における堤部の幅寸法を、請求項４におけるリブ状の
爪の幅と実質上同寸法以下となしたもので、本発明によ
れば、化粧キャップをフランジ部前面に装着するに際し
て、コーナーキャップ装着部における堤部が何ら支障と
ならず、フランジ部前面への化粧キャップの装着時に同
時にその爪を堤部に対して外嵌状態とすることができ
る。

【００２１】

【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図２は衛生室ユニットとしての浴室ユニット
の内部を示したもので、図中１０は浴槽、１２は内壁パ
ネルである。ここで内壁パネル１２は、図３に示してい
るように下地ボード２０の表面に多数のタイル２２を所
定配列状態で貼着し、また裏面に金属角パイプからなる
補強フレーム２４を配した形態のタイルパネルからなる
ものである。

【００２２】この内壁パネル１２には、所定個所に窓用
開口２６（図３参照）が設けられており、この窓用開口
２６の周縁部と外壁２８（図３参照）に設けられた窓サ
ッシュ１６とが、窓接続枠１４にて互いに接続されてい
る。

【００２３】本例において、窓接続枠１４は複数の縦，
横の枠分割体１４Ａ，１４Ｂに分割されている。即ち、
本例において窓の形状は四角形状とされており、窓接続
枠１４はその窓の左右の側辺に対応する縦の枠分割体１
４Ａと、上辺及び下辺に対応する横の枠分割体１４Ｂと
に四分割されている。尚、図２において１６Ａ，１６Ｂ
は縦，横の化粧キャップであり、また１８はコーナーキ
ャップである。

【００２４】図３に示しているように窓サッシュ１６は
窓枠３０に取り付けられており、また窓接続枠１４は、
内壁パネル１２と窓サッシュ１６とを連絡する連絡部３
２と、連絡部３２の一端部（図中右端部）において外向
きに延出するフランジ部３４とを備えており、その連絡
部３２の端部が窓サッシュ１６に接合され、またフラン
ジ部３４が内壁パネル１２の内面に重ね合わされた上、
ビス３６にて内壁パネル１２に固定されるようになって
いる。

【００２５】図１に示しているように上記枠分割体１４
Ａ，１４Ｂのそれぞれには、裏面側に補強リブ３８が突
設されており、それら補強リブ３８に嵌込溝４０が形成
されている。またフランジ部３４の前面には、幅方向両
端部においてリブ状の爪４２，４４がフランジ部３４の
長手方向に沿って連続的に設けられている。

【００２６】４６は４つの各コーナー部に位置して縦の
枠分割体１４Ａと横の枠分割体１４Ｂとの突合せ端縁部
を互いに連結するコーナー部材であって、連結部４８と
コーナーキャップ装着部５０とから成っている。連結部
４８は、各枠分割体１４Ａ，１４Ｂにおける連絡部３２
に沿って延びる長尺部５２と、長尺部５２より分岐して
互いに直角方向に延び出す連結片５４とを備えており、
その連結片５４が上記嵌込溝４０内に嵌入させられるよ
うになっている。

【００２７】一方、コーナーキャップ装着部５０は、枠
分割体１４Ａ，１４４Ｂにおけるフランジ部３４に実質
上連続して位置させられるフランジ片５６と、フランジ
片５６の前面より突出する四角形状の堤部５８とからな
っており、そのフランジ片５６にはこれを貫通する係合
孔６０が中心部に形成されている。ここで堤部５８は、
図４に明らかに示しているように上記一対のリブ状の爪
４２，４４の幅（間隔）よりも僅かに幅の狭いものとさ
れており、また先端面の位置がリブ状の爪４４の先端位
置と実質上同一位置に位置するものとされている。

【００２８】尚、フランジ片５６及び堤部５８を含むコ
ーナーキャップ装着部５０は、その全体が化粧キャップ
１６Ａ又は１６Ｂによって覆蓋可能な大きさ、即ちその
縦及び横の幅寸法が化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂの幅よ
りも細幅とされている。

【００２９】上記縦，横の化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂ
は、フランジ部３４の前面を覆蓋するもので、本体部と
しての前面部６２と、曲起し形状の嵌合爪６４，６６と
を備えた断面コ字形状の部材からなっている。これら化
粧キャップ１６Ａ，１６Ｂは、嵌合爪６４，６６をフラ
ンジ部３４の爪４２，４４に対して弾性的に外嵌するこ
とでフランジ部３４に装着される。

【００３０】一方コーナーキャップ１８は、化粧キャッ
プ１６Ａ，１６Ｂよりも縦，横の幅の広いプレート状部
材からなるもので、化粧本体部としての前面部６８と、
隣接二辺において裏向きに起立する側面部７０とからな
っている。

【００３１】このコーナーキャップ１８における前面部
６８の裏面側には弾性係合爪７２が突設されており、こ
の弾性係合爪７２が、前記コーナーキャップ装着部５０
における係合孔６０に弾性的に係合されるようになって
いる。尚、コーナーキャップ装着部５０におけるフラン
ジ片５６は、図５に示しているように内壁パネル１２の
内面よりも一定寸法室内側に離れた位置に形成されてい
る。

【００３２】次に本例の窓接続枠１４を用いた施工例を
以下に具体的に説明する。先ず図１，図３は、コーナー
キャップ１８を用いて４つの角部を化粧仕上げする場合
の施工例を示したもので、この施工例では、縦及び横の
枠分割体１４Ａ，１４Ｂにおけるフランジ部３４と略同
じ長さの化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを用いてそれらを
フランジ部３４に装着し、そしてそれら化粧キャップ１
６Ａ，１６Ｂのコーナー側端部（連結側端部）を内側に
重ねるようにしてコーナーキャップ１８をコーナー部材
４６におけるコーナーキャップ装着部５０に装着し、４
つの各角部をかかるコーナーキャップ１８によって化粧
仕上げする。

【００３３】図６及び図７はコーナーキャップ６８を用
いないで、化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂのみを用いて化
粧仕上げする場合の施工例を示したものである。まず図
６（Ａ）の例は、化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂのコーナ
ー部を４５°にカットし、そのカット面を突き合わせる
ようにして化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを縦及び横の枠
分割体１４Ａ，１４Ｂにおけるフランジ部３４に装着
し、化粧仕上げするものである。この場合においてコー
ナー部材４６におけるコーナーキャップ装着部５０は、
化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを外嵌可能な形状とされて
いるため、かかるコーナーキャップ装着部５０は化粧キ
ャップ１６Ａ，１６Ｂの装着に際して何ら支障とはなら
ず、従って化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂをフランジ部３
４の前面に良好に装着することができ、またこれと同時
に化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂによってコーナーキャッ
プ装着部５０を覆蓋することができる。

【００３４】図７（Ａ）は縦の化粧キャップ１６Ａを通
しとし、そしてその縦の化粧キャップ１６Ａの内側面に
対して横の化粧キャップ１６Ｂの端面を突合せ状に化粧
仕上げする場合の例である。この場合においても、コー
ナー部材４６におけるコーナーキャップ装着部５０は化
粧キャップ１６Ａの取付けに際して何ら障害とはなら
ず、良好に縦の化粧キャップ１６Ａを、コーナーキャッ
プ装着部５０を外側から覆蓋する状態に縦の枠分割体１
４Ａにおけるフランジ部３４に装着することができる。

【００３５】他方、図７（Ｂ）は横の化粧キャップ１６
Ｂを通しとし、そしてその横の化粧キャップ１６Ｂの内
側面に対して縦の化粧キャップ１６Ａの端面を突合せ状
に装着する場合の施工例で、この場合においても、コー
ナー部材４６におけるコーナーキャップ装着部５０は横
の化粧キャップ１６Ｂの取付けに際して何ら障害とはな
らず、かかる横の化粧キャップ１６Ｂをコーナーキャッ
プ装着部５０を外側から覆蓋する状態で良好に横の分割
枠体１４Ｂにおけるフランジ部３４に装着することがで
きる。

【００３６】以上のように本例によれば、化粧キャップ
１６Ａ，１６Ｂにより仕上げを行うに際して、現場の状
況或いは作業者の技術レベルに応じてコーナー部材４６
におけるコーナーキャップ装着部５０を縦，横の化粧キ
ャップ１６Ａ，１６Ｂにて覆蓋し、それら化粧キャップ
１６Ａ，１６Ｂを互いに突合せ状態に仕上げを行うこと
もできるし、また化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂの連結側
端部を外側から覆うようにしてコーナーキャップ１８を
コーナーキャップ装着部５０に装着した状態に仕上げを
行うこともできる。

【００３７】而して後者、即ちコーナーキャップ１８を
併用した場合には、化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂの切断
のし損ないをした場合であっても、コーナーキャップ１
８による隠蔽によってこれを修復することが可能である
ため、施工性が良く、施工能率が高いとともに、作業者
による仕上りの差が生じない利点が得られる。

【００３８】本例においては、コーナーキャップ装着部
５０の堤部５８を、化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂが外嵌
可能な幅寸法としているため、上記のようにフランジ部
３４の前面に化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを装着するに
際してコーナーキャップ装着部５０が支障とならず、化
粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを良好にフランジ部３４前面
に装着することができる。

【００３９】更にコーナーキャップ装着部５０に係合孔
６０を形成する一方、コーナーキャップ１８の裏面に弾
性係合爪７２を設け、それらの係合に基づいてコーナー
キャップ１８を装着するようにしているため、コーナー
キャップ１８を極めて簡単に装着することができる。

【００４０】尚、上記施工例ではコーナー部材４６にお
けるコーナーキャップ装着部５０のフランジ片５６に係
合孔６０を設ける一方、コーナーキャップ１８の側に弾
性係合爪７２を設けて、それらを弾性係合させることに
よりコーナーキャップ１８を装着するようにしている
が、それら係合孔６０，弾性係合爪７２を設けることな
く、コーナーキャップ１８を接着にて装着するようにな
すこともできる。

【００４１】図８はその具体例を示したもので、まず
（Ａ）の例は、コーナーキャップ装着部５０におけるフ
ランジ片７４を内壁パネル１２の内面に実質上接触する
位置に形成して、そのフランジ片７４から高さの違う堤
部７６，７８を起立させ、そして化粧キャップ１６Ａ，
１６Ｂの一方の嵌合爪６４を堤部７６に当接させる一
方、他方の嵌合爪６６を堤部７８に外嵌させるようにし
て化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを装着するようにした例
である。

【００４２】また（Ｂ）の例は、フランジ片７４を図
（Ａ）の例と同じように内壁パネル１２の内面に実質上
接触する位置に形成し、そして高さの等しい堤部７８を
そのフランジ片７４から起立させて、それらに対し化粧
キャップ１６Ａ，１６Ｂの嵌合爪６４，６６を外嵌させ
る状態に化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを装着するように
した例を示している。

【００４３】また更に（Ｃ）の例は、（Ｂ）の例に比べ
て背の低い堤部８０を内壁パネル１２の内面に実質上接
する位置のフランジ片７４から起立させ、それらに対し
て化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂの嵌合爪６４，６６を外
嵌させるようにそれら化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを装
着するようにした例である。

【００４４】而してこれら（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）の例
において、コーナーキャップ１８はそれら化粧キャップ
１６Ａ，１６Ｂの端部を内側に重ねるようにして４つの
角部に配置され、各化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂに対し
て接着される。即ちこの例では、コーナーキャップ１８
は化粧キャップ１６Ａ，１６Ｂを介してコーナーキャッ
プ装着部５０に装着されることになる。以上本発明の実
施例を詳述したが、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
において、種々変更を加えた形態で構成可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である窓接続枠の要部の分解
斜視図である。

【図２】図１の窓接続枠を浴室ユニットに適用し、その
浴室内部を示す図である。

【図３】図１の窓接続枠の一施工例の断面図及び要部斜
視図である。

【図４】図１，図２，図３の窓接続枠を化粧キャップを
装着する前の状態で示す図である。

【図５】図１，図２，図３の窓接続枠を化粧キャップ及
びコーナーキャップを装着した状態で示す要部断面図で
ある。

【図６】図１，図２，図３の窓接続枠を用い、コーナー
キャップを使わないで仕上げを行なう場合の施工例を示
す図である。

【図７】同じ窓接続枠を用い、且つコーナーキャップを
用いないで仕上げを行なう場合の図６とは異なる施工例
を示す図である。

【図８】本発明の他の実施例である窓接続枠の要部拡大
断面図である。

【図９】従来の窓接続枠の図である。

【図１０】窓接続枠を用い且つコーナーキャップを用い
ない施工例を示す図である。

【図１１】コーナーキャップを用いて仕上げを行なう従
来の窓接続枠の例を示す図である。

【符号の説明】

１２内壁パネル１４窓接続枠１４Ａ，１４Ｂ枠分割体１６窓サッシュ１６Ａ，１６Ｂ化粧キャップ１８コーナーキャップ２６窓用開口３２連絡部３４フランジ部４２，４４爪４６コーナー部材４８連結部５０コーナーキャップ装着部５６フランジ片５８，７６，７８，８０堤部６０係合孔６４，６６嵌合爪７２弾性係合爪

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外壁の窓サッシュと内壁パネルの窓用開
口縁間にまたがって横方向に延びる連絡部と、該内壁パ
ネルの内面に重合せ状態とされるフランジ部とを備え
て、全体として筒状をなし、それら窓サッシュと内壁パ
ネルの窓用開口部とを接続する窓接続枠であって（イ）
前記連絡部及びフランジ部から成る筒状体を前記窓の
上，下辺，側辺等各辺に対応した複数部分に分割して成
る枠分割体と（ロ）コーナーに位置して隣接する該枠分
割体を互いに連結する部材であって、それら枠分割体の
突合せ端縁部を連結する連結部及び該連結部の室内側端
に設けられたコーナーキャップ装着部を備えたコーナー
部材と（ハ）前記枠分割体に対応して且つこれと別体に
設けられ、該枠分割体における前記フランジ部の前面に
装着されて該フランジ部前面を覆蓋する化粧キャップと
（ニ）前記コーナー部材におけるコーナーキャップ装着
部の前面に装着され、該コーナーキャップ装着部及び前
記化粧キャップの端部を外側から覆蓋する、該化粧キャ
ップよりも広幅の且つ該コーナー部材と別体のコーナー
キャップとを含んでおり、且つ前記コーナーキャップ装
着部は前記化粧キャップ及びコーナーキャップの何れに
よっても全体的に覆蓋可能な形状とされていることを特
徴とする窓接続枠。
【請求項２】請求項１において、前記コーナーキャッ
プ装着部は、前記枠分割体におけるフランジ部に連続し
て位置するフランジ片と、該フランジ片の前面より室内
側に突出する堤部とを備えており、該堤部は先端面が該
フランジ部の室内側の先端位置若しくはこれより室外側
に位置しているとともに前記化粧キャップの幅と同等以
下の幅寸法とされていて、該堤部に対して該化粧キャッ
プが外嵌可能とされていることを特徴とする窓接続枠。
【請求項３】請求項１又は２において、前記コーナー
キャップ装着部に係合孔が形成される一方、前記コーナ
ーキャップの裏面側に弾性係合爪が設けられ、それらの
係合に基づいて該コーナーキャップ装着部に該コーナー
キャップが取り付けられるようになされていることを特
徴とする窓接続枠。
【請求項４】請求項１，２，３の何れかにおいて、前
記フランジ部の前面の幅方向両端部にリブ状の爪が設け
られる一方、前記化粧キャップの裏面側に該爪に外嵌さ
れる形態の対応する爪が設けられ、それら爪の係合作用
にて該化粧キャップが該フランジ部前面に装着されるよ
うになされていることを特徴とする窓接続枠。
【請求項５】請求項４において、前記コーナーキャッ
プ装着部における堤部の幅寸法が、前記フランジ部の前
面の幅方向両端部のリブ状の爪の幅と実質上同寸法以下
とされていることを特徴とする窓接続枠。