JP2007217972A - サイディング取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイディング材を窓枠の側端部に近接するようにして設けることができるとともに、サイディング材を外壁に強固に固定することが可能なサイディング取付金具を提供することを目的とする。
【解決手段】サイディング材1を、窓枠2の側端部2aに近接するようにして外壁3に取り付けるためのサイディング取付金具Aにおいて、前記窓枠2の側端部2aに近接して設けられる係合用金具10と、固定用金具20とからなり、前記係合用金具は、係合用金具本体に、前記窓枠に近接する方向に延出して設けられ、外壁に固定される固定部を備えており、前記固定用金具20は、前記係合用金具10に設けられた延出部15が係合して、この延出部15を上方から押さえる押さえ部21aを有する固定用金具本体21を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、サイディング材を、窓枠の側端部に近接するようにして外壁に取り付けるためのサイディング取付金具に関する。
近年、住宅等の建物の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。
以上のようなパネル工法として、建物の壁体に外装材を取り付けるための外装材の取付金具および外装材の縦貼り用胴縁、並びに、建物の壁体に外装材を取り付ける外装材の取付け工法に関する技術が知られている(特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の取付金具は、正面側に、左右両側の外装材の各縁部に設けられた被係合部にそれぞれ係合する外装材係合部が設けられた構成となっている。
特開2000−356024号公報
ところで、上述したように特許文献1に記載の取付金具は、左右に外装材を設ける際に用いられるものであるため、例えば、外装材を窓枠の側端部に近接するようにして設ける際には適していない場合がある。
そこで、例えば、外装材の一方の縁部に形成された被係合部に係合するとともに、外装材と窓枠との間の目地部から釘打するだけで、外装材を窓枠の側端部に近接して設けることが可能な取付金具等の開発がなされている。
ところが、このような取付金具の場合、外装材の被係合部に係合する部分と釘打される部分との間の距離が長ければ長いほど、例えば、強い風圧力が加わった際に外装材に生じる引張力に抗しきれずに、外装材が持ち上がり、外れてしまう可能性があるため、取付金具自体の強度を必要以上に強くしたり、留め付ける釘の量を出来る限り増やしたり等の作業を行っていた。
このため、外装材を窓枠の側端部に近接して設けつつ、外装材(以下、サイディング材)を外壁に強固に固定することを可能とし、これによって、上述のような作業手間を省略することができる技術の開発が強く望まれていた。
本発明の課題は、サイディング材を窓枠の側端部に近接するようにして設けることができるとともに、サイディング材を外壁に強固に固定することが可能なサイディング取付金具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1に示すように、サイディング材1を、窓枠2の側端部2aに近接するようにして外壁3に取り付けるためのサイディング取付金具Aにおいて、
前記窓枠2の側端部2aに近接して設けられる係合用金具10と、固定用金具20とからなり、
前記係合用金具10は、係合用金具本体11と、
この係合用金具本体11の表面に設けられ、サイディング材1の幅方向一縁部に設けられた被係合部1aに係合する係合部12と、
前記係合用金具本体11の両側縁部に設けられ、サイディング材1を所定高さに支持する支持部13と、
前記係合用金具本体11に、前記窓枠2に近接する方向に延出して設けられ、外壁3に固定される固定部14と、
前記係合用金具本体11に、前記固定部14と反対方向に延出して設けられた延出部15とを備えており、
前記固定用金具20は、前記係合用金具10の延出部15が係合して、この延出部15を上方から押さえる押さえ部21aを有する固定用金具本体21と、
この固定用金具本体21に設けられ、外壁3に固定される本体固定部22とを備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記係合用金具本体11に、前記窓枠2に近接する方向に延出する固定部14が設けられているので、この固定部14を前記窓枠2に近接して外壁3に固定することによって、前記係合用金具10を窓枠2に近接して設けることができる。そして、このように窓枠2に近接して設けられた係合用金具10の係合部12に、前記サイディング材1の被係合部1aを係合させることで、サイディング材1を窓枠2の側端部2aに近接するようにして設けることができる。
しかも、前記固定用金具20は、前記係合用金具10の延出部15を上方から押さえる押さえ部21aを有していることから、従来とは異なり、前記サイディング材1に生じる引張力を効果的に抑制することができるので、前記係合用金具10の持ち上がりを防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3に強固に固定することができる。
また、前記係合用金具本体11の両側縁部に設けられた支持部13によって、前記サイディング材1を所定の高さに支持することができるので、サイディング材1と外壁3との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。
しかも、このように前記支持部13によって前記サイディング材1を支持することができるので、サイディング材1を安定して設置することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載のサイディング取付金具Aにおいて、
前記固定用金具20の本体固定部22には、止着材4を挿通するための孔部22aが形成されており、
この孔部22aは、前記係合用金具10と固定用金具20とが外壁3に設置された際に、前記係合用金具10の係合部12の近傍に位置するように、前記本体固定部22に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記固定用金具20の本体固定部22に前記孔部22aが形成されているので、この孔部22aに止着材4を挿通することによって、前記固定用金具20を外壁3に強固に固定することができる。
しかも、前記係合用金具10と固定用金具20とが外壁3に設置された際に、前記孔部22aが前記係合用金具10の係合部12の近傍に位置することから、強固に固定された前記固定用金具20によって、前記係合部12に係合されるサイディング材1に生じた引張力をより効果的に抑制することができるので、前記係合用金具10の持ち上がりをより確実に防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3に強固に固定することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1または2に記載のサイディング取付金具Aにおいて、
前記サイディング材1の端縁と窓枠2との間に目地部5が形成されており、
前記係合用金具10の固定部14は、前記目地部5の底部5aに位置するようにして延出していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記係合用金具10の固定部14が、前記目地部5の底部5aに位置するようにして延出していることから、例えば止着材4によって前記固定部14を固定する際に、前記目地部5から止着材4を容易に挿入できるので、前記固定部14を外壁3に固定しやすい。
請求項4に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載のサイディング取付金具Aにおいて、
前記係合用金具本体11の表面に、前記係合部12の後背部12aに当接する当接部16が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記係合用金具本体11の表面に、前記係合部12の後背部12aに当接する当接部16が設けられているので、前記サイディング材1に生じた引張力によって後方に傾いて折れ曲がろうとする前記係合部12を、前記当接部16によって抑えることができる。これによって、前記係合用金具10の持ち上がりをより確実に防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3により強固に固定することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のサイディング取付金具Aにおいて、
前記固定用金具本体21の表面に、前記係合用金具10の支持部13とともにサイディング材1を所定高さに支持する補助支持部23が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記固定用金具本体21の表面に、前記係合用金具10の支持部13とともにサイディング材1を所定高さに支持する補助支持部23が設けられているので、サイディング材1と外壁3との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。
しかも、前記係合用金具10の支持部13と前記補助支持部23とで前記サイディング材1を支持するので、サイディング材1をより安定して設置することができる。
本発明によれば、係合用金具の係合用金具本体に、窓枠に近接する方向に延出する固定部が設けられているので、この固定部を前記窓枠に近接して外壁に固定することによって、前記係合用金具を窓枠に近接して設けることができる。そして、このように窓枠に近接して設けられた係合用金具の係合部に、サイディング材の被係合部を係合させることで、サイディング材を窓枠の側端部に近接するようにして設けることができる。
しかも、固定用金具は、前記係合用金具の延出部を上方から押さえる押さえ部を有していることから、従来とは異なり、前記サイディング材に生じる引張力を効果的に抑制することができるので、前記係合用金具の持ち上がりを防ぐことができ、前記サイディング材を外壁に強固に固定することができる。
これによって、従来とは異なり、取付金具自体の強度を必要以上に強くしたり、留め付ける釘の量を出来る限り増やしたり等の作業手間を省略することができる。
以下、図面を参照して本発明に係るサイディング取付金具Aの実施の形態について説明する。
本実施の形態のサイディング取付金具Aは、図1に示すように、サイディング材1を、窓枠2の側端部2aに近接するようにして外壁3に取り付けるためのものであり、前記窓枠2の側端部2aに近接して設けられる係合用金具10と、固定用金具20とからなる。
ここで、前記外壁3は外壁パネル3であり、この外壁パネル3は、図示はしないが、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助棧材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
そして、前記外壁3には開口部が形成されており、この開口部に窓枠2が設置された状態となっている。
前記サイディング材1は、高さ方向に向かって長尺に形成され、図2に示すように、幅方向一縁部には、前記係合用金具本体11の表面に設けられた係合部12に係合する被係合部1aが設けられている。また、幅方向他縁部には、図5に示すように、異なるサイディング取付金具(以下、補助取付金具C)が係合するための被係合部1bが形成されている。
また、図2および図6に示すように、サイディング材1の幅方向両縁部には、前記被係合部1a,1bの他に、切欠部1c,1dが形成された上サネ1eおよび下サネ1fを備えており、隣り合うサイディング材1どうしをサネ接合できるようになっている。
また、前記係合用金具10は、図1に示すように、係合用金具本体11と、この係合用金具本体11の表面に設けられ、サイディング材1の幅方向一縁部に設けられた被係合部1aに係合する係合部12と、前記係合用金具本体11の両側縁部に設けられ、サイディング材1を所定高さに支持する支持部13と、前記係合用金具本体11に、前記窓枠2に近接する方向に延出して設けられ、外壁3に固定される固定部14と、前記係合用金具本体11に、前記固定部14と反対方向に延出して設けられた延出部15とを備えている。
前記係合部12は、立脚部12bと、この立脚部12bから所定の角度で折曲加工され、前記切欠部1cに挿入される係合片12cとを備えている。このような係合部12によれば、前記立脚部12bおよび係合片12cとが金属弾性により僅かに変移可能に構成されているので、サイディング材1の被係合部1aを係合させやすくなっている。
前記支持部13は、前記係合用金具本体11の両側縁部に立設された支持部本体13aと、この支持部本体13aの上端部に設けられ、前記サイディング材1の裏面1gに当接して支持する支持面部13bとを備えている。
このような支持部13によれば、前記サイディング材1を所定の高さに支持することができるので、サイディング材1と外壁3との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記支持部13によって前記サイディング材1を支持することができるので、サイディング材1を安定して設置することができる。
前記固定部14は、前記サイディング材1の端縁と窓枠2との間に形成された目地部5の底部5aに位置するようにして延出している。また、この固定部14には、止着材4等を挿通するための孔部14aが設けられている。これによって、例えば止着材4によって前記固定部14を固定する際に、前記目地部5から止着材4を容易に挿入できるので、この固定部14を外壁3に固定しやすい。
前記延出部15は、前記固定部14と反対方向に延出しており、前記係合部12の立脚部12bの下端部の位置から、前記係合用金具本体11と一体的に形成されて設けられている。
また、前記係合用金具本体11の表面に、前記係合部12の後背部12aに当接する当接部16が設けられている。
これによって、前記サイディング材1に生じた引張力によって後方に傾いて折れ曲がろうとする前記係合部12を、前記当接部16によって抑えることができるので、前記係合用金具10の持ち上がりをより確実に防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3により強固に固定することができる。
一方、前記固定用金具20は、前記係合用金具10の延出部15が係合して、この延出部15を上方から押さえる押さえ部21aを有する固定用金具本体21と、この固定用金具本体21に設けられ、外壁3に固定される本体固定部22とを備えている。
前記押さえ部21aは、前記固定用金具20を外壁3に固定した際に、前記固定用金具本体21と外壁3との間に形成される隙間を利用して前記係合用金具10の延出部15を押さえるようにしている。
前記本体固定部22には、止着材4を挿通するための孔部22aが形成されており、この孔部22aは、前記係合用金具10と固定用金具20とが外壁3に設置された際に、前記係合用金具10の係合部12の近傍に位置するように、前記本体固定部22に形成されている。
このように前記固定用金具20の本体固定部22に前記孔部22aが形成されているので、この孔部22aに止着材4を挿通することによって、前記固定用金具20を外壁3に強固に固定することができるようになっている。
しかも、前記係合用金具10と固定用金具20とが外壁3に設置された際に、前記孔部22aが前記係合用金具10の係合部12の近傍に位置することから、強固に固定された前記固定用金具20によって、前記係合部12に係合されるサイディング材1に生じた引張力をより効果的に抑制することができるので、前記係合用金具10の持ち上がりをより確実に防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3に強固に固定することができる。
また、前記固定用金具本体21の表面に、前記係合用金具10の支持部13とともにサイディング材1を所定高さに支持する補助支持部23が設けられている。
これによって、サイディング材1と外壁3との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、前記係合用金具10の支持部13と前記補助支持部23とで前記サイディング材1を支持するので、サイディング材1をより安定して設置することができる。
さらに、前記固定用金具本体21には、前記本体固定部22とは別に、この固定用金具本体21の持ち上がりを防ぐための補助固定部24が前記押さえ部21aに隣接して設けられている。
この補助固定部24によれば、前記係合用金具10の延出部15が係合した際に、前記固定用金具本体21に生じる引張力を、前記押さえ部21aとともに押さえることができるようになっている。
なお、以上のような図1に示すサイディング取付金具Aの他にも、図3に示すようなサイディング取付金具Bを使用しても良い。
すなわち、このサイディング取付金具Bは、前記窓枠2の側端部2aに近接して設けられる係合用金具30と、固定用金具40とからなる。
また、前記係合用金具30は、係合用金具本体31と、この係合用金具本体31の表面に設けられ、サイディング材1の幅方向一縁部に設けられた被係合部1aに係合する係合部32と、前記係合用金具本体31の両側縁部に設けられ、サイディング材1を所定高さに支持する支持部33と、前記係合用金具本体31に、前記窓枠2に近接する方向に延出して設けられ、外壁3に固定される固定部34と、前記係合用金具本体31に、前記固定部34と反対方向に延出して設けられた延出部35とを備えている。
さらに、前記固定用金具40は、前記係合用金具30の延出部35が係合して、この延出部35を上方から押さえる押さえ部41aを有する固定用金具本体41と、この固定用金具本体41に設けられ、外壁3に固定される本体固定部42とを備えている。
このようなサイディング取付金具Bによれば、構造の単純化を図っており、図1に示すサイディング取付金具Aに比して、成形しやすく、廉価に製造できる。
なお、前記補助取付金具Cは、図4に示すように、この補助取付金具Cの本体部50の表面に設けられ、サイディング材1の幅方向他縁部に設けられた被係合部1bに係合する係合部51と、前記本体部50の両側縁部に設けられ、サイディング材1を所定高さに支持する支持部52と、前記本体部50の表面に設けられ、前記係合部51の後背部51aに当接する当接部53と、前記本体部50に設けられ、外壁3の固定される固定部54とを備えている。
また、この補助取付金具Cを用いてサイディング材1を、窓枠2の他側端部2bに近接するようにして外壁3に取り付ける際は、図6に示すように、サイディング材1の幅方向他縁部の下サネ1fを加工しておくようにする。
次に、以上のようなサイディング取付金具Aを用いたサイディング材1の取付方法について説明する。
すなわち、まず、図5に示すように、窓枠2の他側端部2bに近接して前記補助取付金具Cを設け、この補助取付金具Cの係合部51を、サイディング材1の他縁部の被係合部1bに係合させるようにしてサイディング材1を設ける。
なお、上述したように、本来であればサイディング材1の他縁部は下サネ1fであるが、図6に示すように、補助取付金具Cの係合が可能なように、かつサイディング材1を窓枠2に近接して設けることができるように加工されている。また、図示はしないが、隣り合うサイディング材1,1どうしはサネ接合によって接合され、外壁3に複数設けられた状態となっている。
そして、このように隣り合うサイディング材1,1どうしをサネ接合によって接合していった場合、本来は窓枠2の他側端部2bにサイディング材1の下サネ1fが位置するように設けられているので、窓枠2の一側端部2aにおいては、図2に示すように、上サネ1eが位置するようにサイディング材1が設けられる。
ここで、前記サイディング取付金具Aの固定用金具20を、予め外壁3の所定の位置に固定しておく。次いで、窓枠2の一側端部2aに設けられるサイディング材1の被係合部1aに、予め前記サイディング取付金具Aの係合用金具10の係合部12を係合させておく。
その後、図2に示すように、外壁3の所定の位置に固定された固定用金具20と、サイディング材1の被係合部1aに係合された係合用金具10とを隣接設置するようにして、前記サイディング材1を外壁3に設けるようにする。
この時、前記固定用金具本体21の押さえ部21aによって前記係合用金具本体11の延出部15を押さえるようにして、前記固定用金具20と係合用金具10とが隣接設置された状態となっている。
そして、このように設けたサイディング材1の端縁と窓枠2との間の目地部5から止着材4を挿入して、この止着材4によって係合用金具10の固定部14を固定する。
また、目地部5には、この目地部5の隙間を埋めるための目地材(図示せず)を設けるようにする。この際、目地材としては乾式でも湿式でも良いものとする。以上のようにしてサイディング材1の取り付けがなされる。
なお、以上のように本実施の形態のサイディング取付金具Aは、サイディング材1を窓枠2に近接して設けるためのものとしたが、これに限られるものではなく、例えばサイディング材1を、シャッター枠や換気フード、バルコニ等の外部に設けられる部品に近接して設けるために用いても良い。
本実施の形態によれば、前記係合用金具10の係合用金具本体11に、前記窓枠2に近接する方向に延出する固定部14が設けられているので、この固定部14を前記窓枠2に近接して外壁3に固定することによって、前記係合用金具10を窓枠2に近接して設けることができる。そして、このように窓枠2に近接して設けられた係合用金具10の係合部12に、サイディング材1の被係合部1aを係合させることで、サイディング材1を窓枠2の側端部2aに近接するようにして設けることができる。
しかも、前記固定用金具20は、前記係合用金具10の延出部15を上方から押さえる押さえ部21aを有していることから、従来とは異なり、前記サイディング材1に生じる引張力を効果的に抑制することができるので、前記係合用金具10の持ち上がりを防ぐことができ、前記サイディング材1を外壁3に強固に固定することができる。
これによって、従来とは異なり、取付金具自体の強度を必要以上に強くしたり、留め付ける釘の量を出来る限り増やしたり等の作業手間を省略することができる。
本発明のサイディング取付金具を示す斜視図である。 図1のサイディング取付金具を用いたサイディング材の取付構造を示す側断面図である。 異なる態様のサイディング取付金具を示す斜視図である。 補助取付金具を示す斜視図である。 補助取付金具を用いたサイディング材の取付構造を示す側断面図である。 サイディング材の下サネの加工態様を示す概念図である。
符号の説明
A サイディング取付金具
1 サイディング材
2 窓枠
3 外壁
10 係合用金具
20 固定用金具


Claims (5)

  1. サイディング材を、窓枠の側端部に近接するようにして外壁に取り付けるためのサイディング取付金具において、
    前記窓枠の側端部に近接して設けられる係合用金具と、固定用金具とからなり、
    前記係合用金具は、係合用金具本体と、
    この係合用金具本体の表面に設けられ、サイディング材の幅方向一縁部に設けられた被係合部に係合する係合部と、
    前記係合用金具本体の両側縁部に設けられ、サイディング材を所定高さに支持する支持部と、
    前記係合用金具本体に、前記窓枠に近接する方向に延出して設けられ、外壁に固定される固定部と、
    前記係合用金具本体に、前記固定部と反対方向に延出して設けられた延出部とを備えており、
    前記固定用金具は、前記係合用金具の延出部が係合して、この延出部を上方から押さえる押さえ部を有する固定用金具本体と、
    この固定用金具本体に設けられ、外壁に固定される本体固定部とを備えていることを特徴とするサイディング取付金具。
  2. 請求項1に記載のサイディング取付金具において、
    前記固定用金具の本体固定部には、止着材を挿通するための孔部が形成されており、
    この孔部は、前記係合用金具と固定用金具とが外壁に設置された際に、前記係合用金具の係合部の近傍に位置するように、前記本体固定部に形成されていることを特徴とするサイディング取付金具。
  3. 請求項1または2に記載のサイディング取付金具において、
    前記サイディング材の端縁と窓枠との間に目地部が形成されており、
    前記係合用金具の固定部は、前記目地部の底部に位置するようにして延出していることを特徴とするサイディング取付金具。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のサイディング取付金具において、
    前記係合用金具本体の表面に、前記係合部の後背部に当接する当接部が設けられていることを特徴とするサイディング取付金具。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のサイディング取付金具において、
    前記固定用金具本体の表面に、前記係合用金具の支持部とともにサイディング材を所定高さに支持する補助支持部が設けられていることを特徴とするサイディング取付金具。
JP2006040353A 2006-02-17 2006-02-17 サイディング取付金具 Expired - Fee Related JP4701101B2 (ja)

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