JP2003166325A - 外装材取付構造および外装材取付方法 - Google Patents

外装材取付構造および外装材取付方法

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JP2003166325A JP2002271508A JP2002271508A JP2003166325A JP 2003166325 A JP2003166325 A JP 2003166325A JP 2002271508 A JP2002271508 A JP 2002271508A JP 2002271508 A JP2002271508 A JP 2002271508A JP 2003166325 A JP2003166325 A JP 2003166325A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外装材を取り付ける際の表面処理を軽減し、
容易に外装材を壁に取り付けることができ、外装材の艤
装化を図ることができる外装材取付構造および外装材取
付方法を提供すること。 【解決手段】 外装材どうしを実矧ぎで接合し、外装材
端部の上実部の下方に溝部を設け、下実係止部を備えた
第1取付部材と溝係止部を備えた第2取付部材とを係合
して構成される取付部材によって、外装材の下実部およ
び溝部を係止することにより接合して固定する外装材取
付構造およびこの外装材取付構造にて外装材を壁体に取
り付ける外装材取付方法とした。また、端部に配置され
る外装材を固定する取付部材の係合状態を維持するため
の係合維持治具を用いて、一方に外装材が取り付けられ
ていない状態でも、取付部材の係合を維持できるように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外装材を壁体の外
面に取り付ける外装材取付構造、および外装材取付方法
に関するものである。
【0002】
【背景の技術】近年、住宅等の建物の構築においてはそ
の工業化が進み、例えば、壁や床、屋根といった構成要
素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれら
のパネルを組み立てることにより、建物を構築するとい
ったパネル工法が一部に採用されている。このようなパ
ネル工法に用いられるパネルとして、例えば、図11に
示すような壁パネル2が知られている。この壁パネル2
は、縦框材201,201と横框材202,202とが
矩形状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部に
補強芯材203,…が縦横に組まれて枠体204が形成
され、さらにこの枠体204内にグラスウール等の断熱
材(図示省略)が充填された状態で枠体204の表裏面
に合板等の面材205,205が貼設されたものであ
る。さらに工場等において、外壁用の壁パネルの外面に
予め外装材を取り付けておき、建築現場で組み立てるこ
とにより、現場工期をより一層短縮できる壁パネルの艤
装化も行われている。
【0003】このような壁パネル2の外面に外装材を取
り付ける従来の技術としては、図12に示すように、一
方のサイディング材110には、左側サネ部112が形
成されており、他方のサイディング材118には右側サ
ネ部128が形成されている。これらサイディング材1
18,110は、右側サネ部128の外側に左側サネ部
112が位置するようにして配置されている。そして、
外壁基礎材(壁パネル)132の表面には胴縁122が
固定されており、固定材(釘)126を、サイディング
材110の表面から胴縁122まで到達するようにして
外壁基礎材(壁パネル)132にサイディング材110
を取り付けている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−266519号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、次のような課題があった。第1に、釘打ち等により
サイディング材110を取り付けるようにしているの
で、サイディング材110どうしを実矧ぎによって接合
しつつ、これらサイディング材110を壁に取り付ける
のに手間がかかるうえに、サイディング材110の表面
に固定材126が露出するため、表面処理作業を行う必
要があるという問題があった。第2に、壁パネルの艤装
化に際し、壁パネルの最端部に配置する外装材は、設置
場所における調整が必要となるため、施工現場にて設置
する。この際、工場にて取り付けられた外装材の端部が
仮固定された状態で壁パネルを搬送する場合があり、該
外装材を固定する必要があった。
【0006】本発明は上記課題を鑑みてなされるもので
あり、外装材を取り付ける際の表面処理を軽減し、容易
に外装材を壁に取り付けることができ、外装材の艤装化
を図ることができる外装材取付構造および外装材取付方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題に対し、請求項
1の発明は、例えば、図1および図2に示すように、壁
体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに外装材1を複
数並べ、かつ、隣り合う外装材1を上実部10と下実部
11とによる実矧ぎによって接合して取り付けてなる外
装材取付構造であって、前記外装材1の一方の端部10
aには、上実部10と、この上実部10の下側において
側方に開口する溝部12が形成されており、前記外装材
1の他方の端部11aには、下実部11が形成されてお
り、前記壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに
は、外装材1を取り付けるための取付部材3が所定間隔
で複数固定されており、前記取付部材3は、前記下実部
11に係止する下実係止部31が形成され、かつ、壁体
(例えば、壁パネル2等)の外面2aに固定される第1
取付部材3aと、前記溝部12に係止する溝係止部32
が形成された第2取付部材3bとから構成されており、
前記第2取付部材3bは第1取付部材3aに係合してお
り、隣り合う外装材1のうち、一方の外装材1の下実部
11には前記下実係止部31が係止され、他方の外装材
1の溝部12には前記溝係止部32が係止されているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項1の発明によれば、外装材1の一方
の端部10aに形成された上実部10と、この上実部1
0の下側において側方に開口する溝部12と、外装材1
の他方の端部11aに形成された下実部11とにより、
実矧ぎによって外装材1,1どうしを接合して取り付け
ることができる。また、壁体の外面2aには、取付部材
3が所定間隔で複数固定されており、一方の外装材1の
下実部11に第1取付部材3aに備えられた下実係止部
31が係止され、他方の外装材1の溝部12に第2取付
部材3bに備えられた溝係止部32が係止されているの
で、取付部材3を介して外装材1が壁体に確実に固定さ
れるとともに、隣り合う外装材1,1どうしが容易に接
合される。これにより、壁体の外面2aに外装材1を確
実かつ容易に取り付けられるとともに、接合部や取り付
け部位が外面に露出せず美しく仕上げることができる。
【0009】外装材1は、建物の躯体の表面を覆う部材
であり、例えば、防火性等を有する板状の素材を用いる
場合があり、タイル貼り状やレンガ積み状の模様等、意
匠性を高める模様が形成されている。
【0010】請求項2の発明は、例えば、図1および図
2に示すように、請求項1記載の外装材取付構造におい
て、前記第1取付部材3aが壁体(例えば、壁パネル2
等)の外面2aに固定される固定面には、前記第1取付
部材3aを壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに
固定する止着材(例えば、ビス100)が挿通される止
着孔36,…を備え、前記止着孔36,…は、前記第2
取付部材3bの溝係止部32の幅方向における両端部よ
り内側の位置に形成されていることを特徴としている。
【0011】請求項2の発明によれば、第1取付部材3
aが壁体の外面2aに固定される固定面37に備えられ
た止着孔36,…は、第2取付部材3bの溝係止部32
の幅方向における両端部より内側の位置に形成されてい
るので、止着孔36の上方は、第2取付部材3bの溝係
止部32が配置されるスペースとなり、平面視におい
て、取付部材3の止着孔36の上方が妨げられるものが
ない。したがって、止着孔36を固定面37の端部側に
設けても、止着材を容易に挿通することができる。これ
により、取付部材3の取り付け位置の調整が行い易く、
また、壁体端部等にも取付部材3を取り付けることがで
きる。
【0012】請求項3の発明は、例えば、図1および図
2に示すように、請求項1または2記載の外装材取付構
造において、前記第2取付部材3bには、前記壁体(例
えば、壁パネル2等)の外面2aに当接する壁面当接部
35aから前記外装材1の裏面1bに当接するようにし
て凸部39が形成されていることを特徴としている。
【0013】請求項3の発明によれば、第2取付部材3
bには、壁体の外面2aに当接する壁面当接部35aか
ら外装材1の裏面1bに当接するようにして凸部39が
形成されているので、外装材1の裏面1bを安定的に支
持することができ、溝係止部32が溝部12に係止した
状態を維持することができる。
【0014】請求項4の発明は、例えば、図1および図
2に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の
外装材取付構造において、前記第2取付部材3bには、
前記第2取付部材3bを、その溝係止部32が前記溝部
12から外れる方向に引き込むための爪部38aが形成
されていることを特徴としている。
【0015】請求項4の発明によれば、第2取付部材3
bには、第2取付部材3bを、その溝係止部32が溝部
12から外れる方向に引き込むための爪部38aが形成
されているので、爪部38aを引いて第2取付部材3b
の溝係止部32が溝部12から外れる方向に、第2取付
部材3bを容易に移動させることができる。
【0016】請求項5記載の発明は、例えば、図7〜図
10に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載
の外装材取付構造において、前記取付部材には、前記第
1取付部材300aと前記第2取付部材とが互いに係合
した際の衝撃を緩衝する緩衝材が設けられていることを
特徴とする。
【0017】なお、前記緩衝材40とは、第1取付部材
300aと第2取付部材300bとが係合した際に互い
に当接する部位間に設けられる構成が挙げられる。その
際、第1取付部材300a及び第2取付部材300bの
いずれか一方に取り付けられても良く、両者の当接部分
の当接面にそれぞれ取りつけて構成してもよい。また、
緩衝材40としては弾性を有する衝撃吸収材が好まし
く、例えばスポンジ等が挙げられる。
【0018】請求項5記載の発明によれば、第1取付部
材300aと第2取付部材300bとが係合した際に、
前記緩衝材40によりその衝撃が干渉され、前記第1取
付部材300aと第2取付部材300bとが係合した際
に係合音などが発生することがない。これにより、前記
第1取付部材300aと第2取付部材300bとが係合
することで両者が摩耗することがなく。取付部材300
自体の耐久力の向上を図ることができる。
【0019】請求項6の発明は、例えば、図6に示すよ
うに、請求項1〜5のいずれか記載の外装材取付構造に
おいて、前記壁体の外面2aに複数並べられた外装材1
のうち最も端に配置された外装材1の自由端としての端
部1aには、上実部10と、この上実部10の下側にお
いて側方に開口する溝部12が形成されており、この端
部1aは、前記壁体(例えば壁パネルなど)2の外面2
aに固定された端部第1取付部材(例えば第1取付部材
3a)と、この端部第1取付部材3aに係合した状態で
前記溝部12に係止する溝係止部32が形成された端部
第2取付部材(例えば第2取付部材3b)とから構成さ
れる端部取付部材(例えば取付部材3)により前記壁体
2の外面2aに取り付けられ、前記端部取付部材3に
は、前記端部第1取付部材3aと、前記端部第2取付部
材3bとが係合した状態を維持する係合維持治具5が嵌
合されていることを特徴とする。
【0020】請求項6の発明によれば、端部取付部材3
には、端部第2取付部材3bと、端部第1取付部材3a
とが係合した状態を維持する係合維持治具5が嵌合され
ているので、端部第2取付部材3bが端部第1取付部材
3aに係合した状態を維持することができる。すなわ
ち、端部第2取付部材3bを端部第1取付部材3aに係
合して、端部第1取付部材3aを外装材1の端部10a
に当接させるとともに端部第2取付部材3bの溝係止部
32を外装材1の端部10aにある溝部12に係止した
状態で、端部取付部材3が係合維持治具5により嵌合さ
れて、下実部11が形成された側の外装材1が取り付け
られない場合であっても、端部第2取付部材3bの溝係
止部32が溝部12に係止した状態を保つことができ
る。
【0021】請求項7の発明は、例えば、図5および図
6に示すように、請求項6記載の外装材取付構造におい
て、前記端部第1取付部材3aには、上方に配置される
外装材1の裏面1bと当接して該外装材1を支持する支
持部33が形成されており、前記係合維持治具5は、前
記端部第2取付部材3bと、前記支持部33との間に嵌
め込まれていることを特徴としている。
【0022】請求項7の発明によれば、端部第1取付部
材3aには、上方に配置される外装材1の裏面1bと当
接して外装材1を支持する支持部33が形成されている
ので、第1取付部材3aの上方に配置される外装材1を
安定的に支持することができる。さらに、係合維持治具
5は、端部第2取付部材3bと、支持部33との間に嵌
め込まれているので、端部第2取付部材3bの溝係止部
32が、外装材1の溝部12と係止した状態で端部第2
取付部材3bが維持される。したがって、端部第2取付
部材3bを、その溝係止部32が溝部12から外れる方
向に動くことを防ぎ、下実部11が形成された外装材1
が係止されていない状態でも、溝部12が係止された外
装材1が壁体から外れることを防ぐ。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか一項に記載の外装材取付構造において、例えば、
図7〜図10に示すように、前記第2取付部材300b
は、前記第1取付部材300aに対して移動すること
で、前記第1取付部材300aに対する係合状態が解除
され且つ前記溝係止部32が前記外装材1Aの溝部12
との係止状態が解除されるように設けられ、前記取付部
材300には、前記第2取付部材300bの溝係止部3
2が前記外装材1Aの溝部12に係止した状態で保持す
る係止状態保持手段(例えば、突出片308、切欠部3
10)と、前記溝係止部32が前記外装材1Aの溝部1
2から外れ前記係止状態が解除された状態で保持する解
除状態保持手段(例えば突出片308、切欠部309)
とが設けられていることを特徴とする。
【0024】ここで前記係止状態保持手段としては、例
えば、第1取付部材及び第2取付部材のそれぞれに、両
者が係合して第2取付部材の溝係止部32が外装材1A
の溝部12に係止した状態のときに互いに係合する係合
部及び被係合部を設けた構成などが挙げられる。また、
前記解除状態保持手段としては、例えば、第2取付部材
300bを第1取付部材300aに対してスライド移動
させるなどのように移動させて、両者の係合状態が解除
されるとともに、前記外装材1Aの溝部12から前記溝
係止部32が離間して溝部12と溝係止部32との係合
状態が解除されるように構成し、その状態で、互いに係
合する係合部と被係合部とを第1取付部材及び第2取付
部材のそれぞれに設けた構成とすることが挙げられる。
上記構成の場合、係止状態保持手段及び解除状態保持手
段のそれぞれの係合部あるいは被係合部を同一のものと
してもよい。例えば、第1取付部材300a及び第2取
付部材300bのいずれか一方に突出片を設け、他方
に、第2取付部材の移動により溝部と溝係止部とが係合
する状態及び解除された状態とで前記突出片とそれぞれ
係合する2つの切欠溝を設けた構成等が挙げられる。
【0025】請求項8記載の発明によれば、前記取付部
材300の備える係止状態保持手段308,310によ
り、前記第2取付部材300bの溝係止部32が前記外
装材1Aの溝部12に係止した状態で保持することがで
きるとともに、前記解除状態保持手段308,309に
より前記溝係止部32が前記外装材1Aの溝部12から
外れ前記係止状態が解除された状態で保持することがで
きる。つまり、前記係止状態保持手段308,310及
び解除状態保持手段308,309によって前記溝係止
部32が溝部12に係止した状態及び係止解除状態とに
それぞれ保持できることにより、前記溝部12を備える
外装材に隣接して外装材が配置されていない場合、例え
ば前記取付部材を介して壁面に取りつけられた外装材に
隣接して次の外装材を並べて取りつける際に、前記第2
取付部材300bの溝係止部32を先に配置された外装
材の溝部12に係止させた状態で保持することで前記先
に配置された外装材を壁面から外れないようにして取り
つけることができる。そして、その状態のまま次の外装
材を隣接して配置して取りつけることができる。
【0026】請求項9の発明は、例えば、図4に示すよ
うに、請求項1〜8のいずれか一項に記載の外装材取付
構造を施工する際に、壁体(例えば、壁パネル2等)の
外面2aに外装材1を取り付ける外装材取付方法であっ
て、壁体(例えば、壁パネル2等)の外面2aに、隣り
合う外装材1,1どうしを上実部10と下実部11とに
よる実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、まず、
取付部材3の第2取付部材3bを第1取付部材3aに係
合して、第1取付部材3aを壁体(例えば、壁パネル2
等)の外面2aに固定するとともに、この第1取付部材
3aを一方の外装材1の一方の端部10aに当接し、次
いで、第2取付部材3bの溝係止部32を一方の外装材
1の溝部12に係止し、かつ、他方の外装材1の下実部
11を一方の外装材1の上実部10の下側に挿入すると
ともに、第1取付部材3aの下実係止部31を前記下実
部11に係止することを特徴としている。
【0027】請求項9の発明によれば、壁体の外面2a
に、隣り合う外装材1,1どうしを実矧ぎによって接合
して取り付けるに際し、まず、取付部材3の第2取付部
材3bを第1取付部材3aに係合して、第1取付部材3
aを壁体の外面2aに固定するとともに、この第1取付
部材3aを一方の外装材1の一方の端部10aに当接す
るので、第1取付部材3aによって、外装材1の一方の
端部10aの取り付ける位置を誘導することができる。
次いで、第2取付部材3bの溝係止部32を一方の外装
材1の溝部12に係止し、かつ、他方の外装材1の下実
部11を一方の外装材1の上実部10の下側に挿入する
とともに、第1取付部材3aの下実係止部31を下実部
11に係止するので、隣り合う外装材1,1どうしが確
実に接合されるとともに、壁体に効率よく取り付けるこ
とができる。さらに、外装材1,1どうしの接合部分に
おいて、上実部10によって下実部11の上側が覆われ
るので、第1取付部材3aの下実係止部31が露出する
ことがなく、外観を美しく仕上げることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る外装材取付構造について説明する。図1は、本発明に
かかる第1の実施の形態における外装材取付構造を用い
て、壁面に外装材1を取り付けた状態を示す断面図であ
り、壁体を形成する壁パネル2と、この壁パネル2の表
面を覆う外装材1と、外装材1を取り付ける取付部材3
と、この取付部材3を壁パネル2に取り付けるビス(止
着材)100とによって、外装材取付構造の主要部が構
成されている。壁パネル(壁体)2は、図11に示すよ
うに、縦框材201,201と横框材202,202と
が矩形状に組み立てられるとともに、この矩形枠の内部
に補強芯材203,…が縦横に組まれて枠体204が形
成され、さらにこの枠体204内にグラスウール等の断
熱材(図示省略)が充填された状態で枠体204の表裏
面に合板等の面材205,205が貼設されたものであ
る。また、図4に示すように、面材205,205の外
面2aには胴縁4…が水平方向に所定の間隔で設けられ
ている。なお、本例では、壁パネル2に、工場にて透湿
防水シート(図示せず)を貼設後、胴縁4を貼設してい
る。
【0029】このような艤装パネルは、基準寸法=91
0mmを1M(モジュール)として、例えば、1/8
M、1/4M、1/2M、1M、2M、4M…の寸法に
規格化された標準パネルを主として構成されている。
【0030】胴縁4は長尺な合板であり、壁パネル2に
上下に所定間隔で複数本設けられている。この胴縁4に
よって壁パネル2と外装材1との間に空間Sが形成さ
れ、外壁内部の通気性や防音性を高める効果を奏する。
【0031】外装材1は、壁パネル2との間に胴縁4や
取付部材3によって所定間隔を保ちながら壁パネル2の
表面を覆う部材であり、防火性等を有する板状の素材を
用いる場合があり、例えば、タイル貼り状やレンガ積み
状の模様等、意匠性を高める模様が形成されている。
【0032】取付部材3は、図3に示すように、2つの
部材から構成されている。すなわち、胴縁4に取り付け
ることにより壁パネル2の外面2aに固定する第1取付
部材3aと、この第1取付部材3aに係合して取り付け
る第2取付部材3bとから構成されている。
【0033】第1取付部材3aは、胴縁4の上面4aの
幅と等しい幅を有する固定面37が形成されている。固
定面37の幅方向の両辺には、それぞれ上方に垂直に突
出して支持部33および下実係止部31が形成されてい
る。支持部33は固定面37よりやや上方に水平面33
aを形成するように外側に曲折して形成されている。
【0034】一方、この支持部33と対向する辺には、
第1取付部材3aの幅とほぼ等しい幅を有する側壁部3
1aが、壁面当接部35aに連続して形成されている。
この側壁部31aの両端の上部が、延出して支持部3
3,33側に曲折して、上方に傾斜する下実係止部3
1,31が形成されている。
【0035】なお、固定面37の中央部にはビス100
や釘等を挿通させる止着孔36が所定間隔で3箇所に形
成されている。さらに、この止着孔36,…の両脇に
は、平行して隆起するリブ37a,37aを備えてお
り、固定面37の強度を補強している。
【0036】さらに、側壁部31aの基端部側の曲折部
31b近傍に設けられた止着孔36の両端には、略四方
形に切欠して挿通孔34が形成されている。この挿通孔
34は、固定面37だけでなく、曲折部31bにおい
て、側壁部31aの下部も切欠している。
【0037】第2取付部材3bは、図3に示すように、
溝係止部32と、側壁部32aと、支持部33と、挿入
部35と、延出部38とにより主要部が構成されてい
る。第2取付部材3bは、平板状の側壁部32aが立設
されており、その上端部に、上方に傾斜して該側壁部3
2aの一方の面側に曲折する溝係止部32が形成されて
いる。この側壁部32aは、溝係止部32が曲折してい
る側の面の下部から二の挿入部35,35が延出し、該
側壁部32aの反対側の面の両端下部より水平方向に延
出する延出部38,38が形成されており、この挿入部
35,35と延出部38,38とによって側壁部32a
は支持されている。
【0038】なお、延出部38,38は、第2取付部材
3bの幅方向の両端に形成されており、その先端部は上
方に曲折して爪部38a,38aを形成している。この
爪部38a,38aは、第2取付部材3bが第1取付部
材3aに係合した状態を解く際に、該爪部38a,38
aを引手として用いることにより、第2取付部材3bを
係合した方向から容易に引き出すことができる。
【0039】また、挿入部35,35は、延出部38,
38より内側に設けられ、挿入部35,35どうしが離
間して形成されている。この挿入部35,35の幅は第
1取付部材3aの挿通孔34,34の幅よりやや短く設
定されている。さらに、挿入部35,35は胴縁4の上
面4aに当接する平面な板状の壁面当接部35a,35
aを形成し、該壁面当接部35a,35aの端部には断
面コ字状の凸部39,39を形成している。凸部39,
39は、水平面を形成する上面部39a,39aと、こ
の上面部39a,39aから下方に向けて垂直に曲折し
て凸状に形成されており、上面部39a,39aは、外
装材1が取り付けられた状態で外装材1の裏面1bと当
接する位置に設定されている。
【0040】第1取付部材3aと、第2取付部材3bと
が係合した状態においては、両端に下実係止部31,3
1が配置され、この下実係止部31,31の間に溝係止
部32が位置している。
【0041】続いて、取付部材3を用いた外装材取付構
造について説明する。まず、図1に示すように、取付部
材3は、第1取付部材3aの挿通孔34に、第2取付部
材3bの挿入部35が挿通されており、第1取付部材3
aの側壁部31aと第2取付部材3bの側壁部32aと
が当接する位置まで進入して係合している。この状態
で、第1取付部材3aの固定面37が上方から胴縁4に
当接し、かつビス100が所望の位置の止着孔36より
胴縁4および壁パネル2側に挿通され、ねじ込まれるこ
とにより、第1取付部材3aが固定されている。
【0042】第2取付部材3bの溝係止部32は、外装
材1の溝部12に係止され、かつ、外装材1の裏面1b
は第2取付部材3bの凸部39,39の上面39a,3
9aに当接することにより、溝部12を備えた外装材1
の端部10aが安定的に係止されている。さらに、第1
取付部材3aの上方には外装材1の下実部11を備える
端部11aが載置され、この外装材1の裏面1bが第1
取付部材3aの支持部33の上面33aと当接してい
る。そして、下実部11の先端面(端部11aの先端
面)は、第2取付部材3bの側壁部32aと当接し、第
1取付部材3aの下実係止部31が該下実部11の傾斜
部上面11bに係止されている。すなわち、第1取付部
材3aと第2取付部材3bとが係合する際に当接する側
壁部31a,32aは、外装材1の溝部12下方の側端
面12aと、隣接する外装材1の下実部11の端部11
aとの間に挟むようにして配置されている。また、隣り
合う外装材1,1どうしは、上実部10の先端側の下面
10cと下実部11の上面11cとが当接して接着剤5
5にて接着されている。
【0043】続いて、係合維持治具5について説明す
る。図5および図6に示すように、係合維持治具5は、
符号51に示す平板部と、符号52に示す嵌合部と、符
号53に示す係止部とにより主要部が構成されている。
平板部51は、平面視矩形に形成され、この平板部51
の裏面に、板状の嵌合部52を備えている。なお、平板
部51は透過性を有するプラスチックで形成されてお
り、係合状態が見えるようになっている。
【0044】嵌合部52は、第1取付部材(端部第1取
付部材)3aの固定面37の面積にほぼ等しい面積を有
しており、第2取付部材(端部第2取付部材)3bが第
1取付部材(端部第1取付部材)3aに係合している状
態を維持するために、嵌め込まれるものである。なお、
嵌合部52の厚さは、第1取付部材(端部第1取付部
材)3aの支持部33の上面部33aとリブ37a,3
7aの頂部との高さの差とほぼ等しくなるように設定さ
れている。したがって、該嵌合部52が第2取付部材3
bと支持部33との間に嵌め込まれた状態において、嵌
合部52の下面がリブ37a,37aの頂部と当接し、
平板部51の裏面と、第1取付部材(端部第1取付部
材)3aの支持部33上面とがほぼ面一となり、係合維
持治具5が安定して嵌め込まれる。
【0045】係止部53は、第1取付部材(端部第1取
付部材)3aの支持部33を係止するものであり、断面
略L字状に形成されており、平板部51の裏面に取り付
けられて、溝部53a,53aが支持部33の位置に対
応するようにして2箇所に形成されている。この係止部
53,53どうしの間隔は、第1取付部材(端部第1取
付部材)3aの支持部33の幅とほぼ等しくなるように
設定されている。また、この溝部53a,53aの下面
53c,53cの厚さは、第1取付部材(端部第1取付
部材)3aの支持部33の上面33aの高さより薄くな
るように設定されている。
【0046】次に、係合維持治具5の取付構造について
説明する。図6に示す係合維持治具5は、壁パネル2の
外面2aに複数並べられた外装材1,1のうち最も端に
配置された外装材1の自由端としての端部1aを壁パネ
ル2の外面2aに取りつける端部取付部材(ここでは取
付部材3と同様の構成)に嵌合されている。そして、係
合維持治具5は、取付部材3に嵌合することで、該取付
部材3の備える、壁体の外面2aに固定された端部第1
取付部材(例えば第1取付部材3a)と、この端部第1
取付部材3aに係合した状態で溝部12に係止する溝係
止部32が形成された端部第2取付部材(例えば第2取
付部材3b)とが係合した状態を維持している。
【0047】つまり、図6では、第1取付部材(端部第
1取付部材)3aの上部には外装材1が載置されない場
合、第2取付部材(端部第2取付部材)3bおよび第1
取付部材(端部第1取付部材)3aの側壁部31a,3
2aどうしが当接するように係合した状態で、係合維持
治具5の嵌合部52が、第1取付部材3aの固定面37
の上方に位置し、かつ、溝部53aの開口部に支持部3
3が係合している。すると、嵌合部52が、第2取付部
材(端部第2取付部材)3bの側壁部32aと第1取付
部材(端部第1取付部材)3aの支持部33との間に嵌
合するとともに、第1取付部材(端部第1取付部材)3
aの支持部33,33が係止部53,53によって係止
されている。また、取付部材3に係合維持治具5が取り
付けられた状態において、嵌合部52の下面は第1取付
部材(端部第1取付部材)3aのリブ37aの頂部に当
接し、係止部53,53の下面53cが胴縁4の上面4
aに当接している。
【0048】次に、本実施の形態における外装材取付方
法について説明する。まず、図3に示すように、壁パネ
ル2の外側表面に水平方向に所定間隔で設けられた胴縁
4…に取付部材3を、外装材1の幅に応じて、上下の位
置を整列させて取り付ける。すなわち、第2取付部材3
bを第1取付部材3aに係合させた状態で、第1取付部
材3aの固定面37を胴縁4…に当接させ、ビス100
を止着孔36から胴縁4側に挿通して、ビス打ち機(図
示せず)にてビス100(止着材)をねじ込んで固定す
る。このとき、第1取付部材3aを取り付ける位置に応
じて、複数の止着孔36,…の中から所望の止着孔36
を選択する。
【0049】次に、図3に示すように、壁パネル2の端
部から、外装材1を順次取り付ける。外装材1の取り付
け手順を図4を用いて説明する。まず、(6a)に示す
ように、第1の外装材1の下実部11を、第1取付部材
3aの下実係止部31に係止するとともに、溝部12を
備えた側の端部10aを該第1取付部材3aに隣接する
第2の取付部材3の第2取付部材3bの凸部39に載置
する。この際、外装材1の溝部12下方の側端面12a
が取付部材3の第1取付部材3aの側壁部31aに当接
している。
【0050】続いて、(6b)および(6c)に示すよ
うに、隣接して設ける第2の外装材1を、第2取付部材
3bの側壁部32aを押すようにして、第1の外装材1
の上実部10より下方に押し込む。この際、第2の外装
材1の下実部11の上面11cには接着剤55が付けら
れている。
【0051】第2取付部材3bの側壁部32aが、第1
取付部材3aの側壁部31aに当接する位置まで、第2
の外装材1の下実部11を押し込んだら、(6d)に示
すように、第2の外装材1の裏面1bが第1取付部材3
aの支持部33と当接するように配置され、第2取付部
材3bの溝係止部32が、第1の外装材1の溝部12に
係止する。これにより、第1の外装材1の上実部10
に、第2の外装材1の下実部11が覆われて、この下実
部11の上面11cに付けていた接着剤55により隣接
する外装材1,1の端部どうしが接合される。この(6
a)〜(6d)の行程を繰り返しながら、順次外装材
1,…を壁パネル2の前面に取り付けてゆき、壁パネル
2の他方の端部まで外装材1,…を取り付ける。
【0052】ところで、図6に示すように、壁パネル2
の端部のように、工場で取り付け可能な外装材1のうち
端部に配置される外装材1を取り付ける取付部材3の第
1取付部材3aの上部には外装材1が載置されない。こ
のとき、第2取付部材3bは、外装材1の溝部12との
係止を解く方向(矢印A)に動く可能性がある。そこ
で、第2取付部材3bおよび第1取付部材3aの側壁部
31a,32aどうしが当接するように係合した状態
で、係合維持治具5の嵌合部52を、第1取付部材3a
の固定面37の上方に位置し、かつ、係止部53,53
どうしの隙間Sに一方の支持部33が位置するように配
置する。そして、溝部53aの開口部に支持部33が係
合するように、該係合維持治具5を横方向に移動させ
る。すると、嵌合部52が、第2取付部材3bの側壁部
32aと第1取付部材3aの支持部33との間に嵌合
し、第2取付部材3bが、第1取付部材3aに係合され
た状態が維持される。さらに、第1取付部材3aの支持
部33,33が係止部53,53によって係止されてい
るので、取付部材3と係合維持治具5とが係合した状態
となる。
【0053】本実施の形態の例における外装材取付構造
によれば、隣り合う外装材1,1を接合して取り付ける
際、第1取付部材3aによって、一方の外装材1の下実
部11を備えた端部を固定し、第2取付部材3bによっ
て、他方の外装材1の溝部12を備えた端部を固定でき
る。したがって、取付部材3を介して、隣接する外装材
1,1どうしを容易かつ確実に取り付けることができ
る。
【0054】さらに、上実部10によって外装材1,1
どうしの接合部分が覆われるので、溝係止部32および
下実係止部31が、外壁の表面に露出することがなく、
外観を美しく仕上げることができ、外装材1の表面側か
ら、釘等の止着材を打ち込んで取り付ける場合のよう
に、露出した止着材を隠す処理を行う手間が軽減され
る。また、第2取付部材3bを胴縁4に固定し、該第2
取付部材3bを第1取付部材3aに係合するので、壁パ
ネル2には第2取付部材3bを止着する必要がなく、取
付部材3を止着する作業を軽減できる。
【0055】また、第1取付部材3aの固定面37には
止着孔36,…が、第2取付部材3bの溝係止部32の
幅方向の両端より内側に設けられているので、止着孔3
6,…が固定面37側に曲折している下実係止部31を
避けて形成されることとなる。したがって、止着孔36
を固定面37に形成可能な場所が広がり、固定面37の
下実係止部31が形成された側の端部近傍にも止着孔3
6を形成することができ、ビス打ち機の先端や金槌等に
より、止着材のねじ込みまたは打ち込みが可能となる。
これにより、ビス100をねじ込む位置が壁パネル2の
モジュールの端部になってしまう箇所でも、複数の止着
孔36を使い分けてビス100をねじ込むことで、芯材
が設けられている位置に取付部材3を取り付けることが
でき、作業の利便性が高まる。
【0056】さらに、係合維持治具5を用いるので、端
部に配置される外装材1の溝部12を係止する第2取付
部材3bの溝係止部32が、係止が外れる方向に移動す
ることを防ぐことができる。したがって、壁パネル2に
外装材1を取り付ける作業を工場で行い搬送する際に、
第2取付部材3bが溝部12との係止が解かれることを
防ぎ、外装材1が取り付けられた壁パネル2を容易に搬
送できる。
【0057】本実施の形態の例における外装材取付方法
によれば、より簡易な方法で、容易かつ確実に外装材を
取り付けることができる。
【0058】図7〜図10に本発明に係る第2の実施の
形態における外装材の取付構造を示す。図7に示す外装
材の取付構造は、壁体を構成する壁パネル2及び胴縁
4、壁パネル2の表面を覆う外装材1、外装材1を取り
付ける取付部材300、取付部材300を壁パネル2に
取り付けるビス(止着材)100等で、主要部が構成さ
れ、上述した第1の実施の形態と比べて、取付部材30
0の構成のみ異なり、その他の構成は略同様の構成とな
っている。よって以下では同一の構成要素には同符号、
同名称を用いて説明は省略する。
【0059】すなわち、本実施の形態の外装材の取付構
造では、壁パネル2の外面2aに上述した外装材と同様
の外装材1を複数並べ、かつ、隣り合う外装材1を上実
部10と下実部11とによる実矧ぎによって接合して取
り付けてなり、これら外装材1は、壁パネル2の外面2
aに胴縁4を介して複数固定された取付部材300を介
して取り付けられている。
【0060】外装材1の一方の端部10aには、上実部
10と、この上実部10の下側において側方に開口する
溝部12が形成されており、外装材1の他方の端部11
aには、下実部11が形成されている。
【0061】取付部材300は、図8に示すように、上
述の取付部材3と同様に2つの部材から構成され、胴縁
4に取り付けることにより壁パネル2の外面2aに固定
された第1取付部材300aと、この第1取付部材30
0aに該第1取付部300aに対してスライド移動可能
に係合して取り付けられた第2取付部材300b等とを
備える。そして、この取付部材300では、第2取付部
材300bは第1取付部材300aに対して移動するこ
とで、第1取付部材300aに対する係合状態が解除さ
れ且つ当該第2取付部材300bの溝係止部32が外装
材1Aの溝部12との係止状態が解除可能に形成されて
いる。さらに、この取付部材300には、第2取付部材
300bの溝係止部32が外装材1Aの溝部12に係止
した状態で保持する係止状態保持手段(突出片308、
切欠部310)と、溝係止部32が外装材1Aの溝部1
2から外れ係止状態が解除された状態で保持する解除状
態保持手段(突出片308、切欠部309)とが設けら
れている。
【0062】第1取付部材300aには、並べて配置さ
れ隣り合う外装材のうち一方の外装材1の下実部11に
係止する下実係止部301が形成(図7参照)され、第
2取付部材300bには、前記一方の外装材1と並べて
配置された他方の外装材1Aの溝部12に係止可能する
溝係止部32が形成(図7参照)されている。
【0063】第1取付部材300aは、胴縁4の上面4
aの幅と等しい幅を有し、胴縁4の表面に当接した状態
で固定される固定面307を備える。この固定面307
は平面視略矩形状に形成されてなり、その幅方向の両辺
のうち、一方の辺には曲折部31bで折曲されて垂直上
方に立ち上がる側壁部31aが設けられている。この側
壁部31aは、第1取付部材300aの幅とほぼ等しい
幅を有し、この側壁部31aの上部の両端部には、他方
の辺側に向かって斜めに突出する下実係止部31,31
が形成されている。
【0064】下実係止部31の側壁部31aに対する傾
斜は、該下実係止部31が係止する一方の外装材1の下
実部11の先端面と該先端面に連続する傾斜部上面11
bとが形成する角度に対応したものとなっている。ま
た、側壁部31aの内面には、第2取付部材300bの
側壁部23aが当接する緩衝材40が取り付けられてい
る。
【0065】また、他方の辺には、固定面307よりや
や上方で下実係止部31よりも低い位置に配置され、一
方の外装材1の裏面に当接する水平な上面33aを有す
る支持部33が形成されている。支持部33は他方の辺
から鉛直に立ち上がり、側壁部31aと対向するととも
に固定面307の幅と略等しい幅の立ち上がり部を有
し、この立ち上がり部の先端の両端に、第1取付部材3
0aの幅方向の両端部から外側、つまり固定面307と
逆側に曲折して上面33aが突設されている。この支持
部33は、上面33a上に、下実係止部31に係止され
た下実部11を有する一方の外装材1が載置されること
で外装材1を支持している。
【0066】なお、固定面307の中央部には、ビス1
00や釘等を挿通させる止着孔36が所定間隔で固定面
307の幅方向と直交する方向に、つまり外装材1を並
べる方向に3箇所並べて形成されている。さらに、この
止着孔36,…の両脇には、平行して隆起するリブ37
a,37aを備えており、固定面307の強度を補強し
ている。
【0067】さらに、固定面307には、リブ37aの
外方に当該固定面307の上面から鉛直上方に突出さ
れ、第2取付部材300bの切欠部309,310と係
合する突出片308が形成されている。これら係止片3
08及び切欠部309,310等とから係止状態保持手
段及び解除状態保持手段を構成している。
【0068】また、固定面307において、側壁部31
aの基端部側の曲折部31b近傍に設けられた止着孔3
6の両端部分には、略四方形に切欠して挿通孔34が形
成されている。この挿通孔34は、固定面307だけで
なく、曲折部31bにおいて、側壁部31aの下部も切
欠している。
【0069】第2取付部材300bは、図7及び図8に
示すように、第1取付部材30aの外方で他方の外装材
1Aの溝部12に係止された溝係止部32と、第1取付
部30aの側壁部31aの内側で緩衝材40に密着され
た側壁部32aと、側壁部32aの下端から互いに離間
する方向に延出された挿入部35及び延出部38A等と
により主要部が構成されている。なお、この第2取付部
材300bは、延出部38Aを備える点以外の構成は上
述した第2取付部材30bの構成と略同様のものであ
る。したがって、第2取付部材300bにおいて第2取
付部材30bの構成と同様の構成には同名称、同符号を
付して説明は省略する。
【0070】すなわち、第2取付部材300bの備える
側壁部32aは、第1取付部材30aの固定面307上
で略垂直に配置された平板状のものであり、この上端部
に溝係止部32が、上方に傾斜して該側壁部32aの一
方の面側、つまり、第1取付部30aの側壁部31a側
に曲折し、該側壁部31aから外方に突出して設けられ
ている。また、この側壁部32aは第2取付部材300
b自体の移動により第1取付部材300aの側壁部31
aに対して対向した状態で離間する方向に移動可能とな
っている。
【0071】また、挿入部35,35は、側壁部32a
の下部の中央部分から溝係止部32が曲折している側
に、互いに離間して並んで延出されているとともに、第
1取付部30aの挿入孔34に挿入されている。挿入部
35,35の幅は第1取付部材300aの挿通孔34,
34の幅よりやや短く設定され、側壁部32aから延出
された胴縁4の上面4aに当接する平面な板状の壁面当
接部35a,35aと、該壁面当接部35a,35aの
端部に設けられ、上方に突出する断面コ字状の凸部3
9,39とを有する。
【0072】凸部39,39は、水平面を形成する上面
部39a,39aと、この上面部39a,39aの両端
部から下方に向けて垂直に曲折して凸状に形成されてお
り、上面部39a,39aは、外装材1が取り付けられ
た状態で外装材1の裏面1bと当接する位置に設定され
ている(図7参照)。つまり、図7では、挿入部35
は、側壁部31aに隣接した状態で下面が胴差4に当接
し、その先端部の凸部39の上面が他方の外装材1Aの
裏面に当接しており、外装材1Aを胴差4の上面から所
定間隔開けた状態で支持している。
【0073】延出部38A,38Aは、側壁部32aの
下部の両端から挿入部35,35の外方で、挿入部3
5,35の延出方向と逆方向に、略水平方向に延出して
設けられ、第1取付部30aの固定面307上に、固定
面307の内方、つまり第1取付部材31aから離間す
る方向にスライド移動可能に載置されている。つまり、
この延出部38A,38Aは、第2取付部材300bの
幅方向の両端に形成されており、挿入部35,35とに
よって側壁部32aを支持している。
【0074】また、延出部38A,38Aでは、図9及
び図10に示すように、側壁部32aから延在し且つ互
いに対向する辺部が、固定面307の突出片308に隣
接し、これら辺部は、第2取付部材300bの移動に伴
い、第1取付部材300aの固定面307の突出片30
8に沿って摺動可能に形成されており、さらに、この辺
部には、所定位置を切り欠くことで、突出片308が係
合する切欠部309,310が形成されている。
【0075】切欠部309,310は、前記辺部の基端
部側と先端部側とに2カ所形成されている。図7では、
先端部側の切欠部310に突出片308が係合され、溝
係止部32が第1取付部材300aの側壁部31aから
外方に突出して他方の外装材1Aの溝部12に係止され
た状態を保持している。このときの取付部材300の状
態を図9に示す。
【0076】さらに、延出部38Aの先端部には、上方
に曲折してなる爪部38a,38aが形成されている。
この爪部38a,38aは、第2取付部材300bが係
合する第1取付部材300aの側壁部31aから離間す
る方向、つまり、支持部33側に引くことで、先端部側
の切欠部310が係止片308から外れて、第2取付部
材300bの側壁部32aが第1取付部材300aから
離間する方向に移動する。これにより他方の外装材1A
の溝部12に係止する溝係止部32が、第1取付部材3
00aの側壁部31aが当該側壁部31aから外方に突
出した状態から第1取付部材300aの内方、つまり側
壁部31aから没する方向に移動する。そして、延出部
38Aの基端部側の切欠部309が突出片308に係合
することで、第2取付部材300bの溝係止部32は、
側壁部31aの内側、つまり固定面307上方に配置さ
れる(図10参照)。つまり、爪部38a,38aを引
手として用いることにより、第2取付部材300bを係
合した方向から容易に引き出すことができる。
【0077】また、この爪部38aを第1取付部材30
0aの側壁部31a側に押圧することで、切欠部309
から突出片308が外れて、第2取付部材300bの側
壁部32a及び延出部38Aは、第1取付部材の固定面
37上を第1取付部材300aの側壁部31a側に移動
する(図7及び図9参照)。そして、側壁部32aは側
壁部31aの緩衝材40に当接するとともに溝係止部3
2が側壁部31aの外方に突出し、さらに切欠部310
が突出片308に係合することで、溝係止部32が側壁
部31aの外方に突出した状態が保持されるものであ
る。
【0078】続いて、取付部材300を用いた外装材取
付構造について説明する。まず、図7に示すように、取
付部材300は、第1取付部材300aの挿通孔34
に、第2取付部材300bの挿入部35が挿通されてお
り、第1取付部材300aの側壁部31aの緩衝材40
と第2取付部材300bの側壁部32aとが当接する位
置まで進入して係合している。この状態で、第1取付部
材300aの固定面307が上方から胴縁4に当接し、
かつビス100が所望の位置の止着孔36より胴縁4お
よび壁パネル2側に挿通され、ねじ込まれることによ
り、第1取付部材300aが固定されている。
【0079】第2取付部材300bの溝係止部32は、
外装材1の溝部12に係止され、かつ、外装材1の裏面
1bは第2取付部材300bの凸部39,39の上面3
9a,39aに当接することにより、溝部12を備えた
外装材1の端部10aが安定的に係止されている。さら
に、第1取付部材300aの上方には外装材1の下実部
11を備える端部11aが載置され、この外装材1の裏
面1bが第1取付部材300aの支持部33の上面33
aと当接している。そして、下実部11の先端面は、緩
衝材40を介して側壁部31aに密着している第2取付
部材300bの側壁部32aに密着しているとともに、
第1取付部材300aの下実係止部31が該下実部11
の傾斜部上面11bに係止されている。すなわち、第1
取付部材300aと第2取付部材300bとが係合する
際に緩衝材40を介して密着する側壁部31a,32a
は、外装材1の溝部12下方の側端面12aと、隣接す
る外装材1の端部11aとの間に挟むようにして配置さ
れている。また、隣り合う外装材1,1どうしは、上実
部10の先端側の下面と下実部11の上面とが当接して
接着剤55にて接着されている。
【0080】上記第2の実施の形態における外装材の取
付構造によれば、上述した第1の実施の形態における外
装材の取付構造と略同様の作用効果を得ることができる
とともに、第1取付部材300aの側壁部31aと第2
取付部材300bの側壁部32aとが係合、つまり当接
する際に、側壁部31aに設けられた緩衝材40を介し
て係合することになり、緩衝材40によりその衝撃が干
渉され、第1取付部材300aの側壁部31aと第2取
付部材300bの側壁部32aとが係合した際に、互い
にぶつかることなく係合音が発生することがない。これ
により、第1取付部材300aと第2取付部材300b
とが係合することでその衝撃により両者が摩耗すること
がなく、取付部材300自体の耐久力の向上を図ること
ができる。
【0081】特に、第1取付部材300a及び第2取付
部材3bとをそれぞれ金属製からなるものとした場合、
具体的には鋼製板材により形成した場合、互いに当接す
る部分に緩衝材40が介在していることから、このよう
に構成された取付部材300を介して壁体に外装材を取
り付けた後、風等で外壁に外力が加わった場合でも、金
属製の第1取付部材300a及び第2取付部材3bどう
しが直接接触することがなく、外装材が取りつけられた
壁内部から金属どうしの接触音が聞こえることがない。
【0082】さらに、取付部材300の備える係止状態
保持手段としての突出片308及び延出部38Aの切欠
部310により、第2取付部材300bの溝係止部32
が外装材1Aの溝部12に係止した状態を保持すること
ができるとともに、解除状態保持手段としての突出片3
08及び切欠部309により溝係止部32が外装材1A
の溝部12から外れ、係止状態が解除された状態で保持
することができる。
【0083】よって、溝部12を備える外装材1Aに隣
接して外装材1が配置されていない場合、例えば取付部
材300を介して壁面2aに取りつけられた外装材1A
に隣接して次の外装材1を並べて取りつける場合等にお
いて、第2取付部材300bの溝係止部32を先に配置
された外装材1Aの溝部12に係止させた状態で保持す
ることで先に配置された外装材1Aを壁面から外れない
ようにすることができる。そして、その状態のまま、次
の外装材1を隣接配置して、互いの上実部10及び下実
部11を前記取付部材300を介して実矧ぎして取りつ
けることができる。つまり、先に取りつけた外装材1が
外れることなく、次の外装材の取り付け作業を容易に行
うことができる。
【0084】なお、本実施の形態の例における外装材取
付構造によれば、壁体を壁パネル2としたが、これに限
定するものではなく、従来の工法によって形成される壁
体であってもよく、要は壁体の外面に外装材を取り付け
可能な構成であればよく、作業の利便性に応じて適宜選
択すればよい。
【0085】また、本実施の形態では、止着材をビス1
00としたが、これに限定するものではなく、例えば、
釘等であってもよく、要は取付部材3を壁パネル2に固
定可能なものであればよい。さらに、上記各実施の形態
における取付部材3、300のそれぞれを構成する第1
取付部材3a、300a及び第2取付部材3b、300
bは、鋼板を折曲、切り欠き等の加工を施すことで形成
している。よって、多種の素材を用いることなく、取付
部材3,300を容易に製作でき、その製作コストの低
廉化、製作作業性の向上を図ることができる。
【0086】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、外装材の一方
の端部に形成された上実部および溝部と、外装材の他方
の端部に形成された下実部とにより、実矧ぎによって外
装材どうしを接合して取り付けることができる。一方の
外装材の下実部に下実係止部が係止され、他方の外装材
の溝部に係止部が係止されているので、取付部材を介し
て外装材が壁体に確実に固定されるとともに、隣り合う
外装材どうしが容易に接合される。これにより、壁体の
外面に外装材を確実かつ容易に取り付けられるととも
に、接合部や取り付け部位が外面に露出せず美しく仕上
げることができる。
【0087】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の発明と同様の効果をうることができるのはもちろんの
こと、第1取付部材の止着孔は、第2取付部材の溝係止
部の幅方向における両端部より内側の位置に形成されて
いるので、止着孔の上方は、第2取付部材の溝係止部が
配置されるスペースとなり、平面視において、止着孔の
上方に妨げられるものがない。したがって、止着孔を固
定面の端部側に設けても、止着材を容易に挿通すること
ができ、取付部材の取り付け位置の調整が行い易く、ま
た、壁体端部等のように取付部材を取り付ける位置の制
約が軽減される。
【0088】請求項3の発明によれば、請求項1または
2に記載の発明と同様の効果をうることができるのはも
ちろんのこと、第2取付部材には凸部が形成されている
ので、外装材の裏面を安定的に支持することができ、溝
係止部が溝部に係止した状態を保持することができる。
【0089】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるのはもちろんのこと、第2取付部材には爪部が形成
されているので、爪部を引いて第2取付部材の溝係止部
が溝部から外れる方向に、第2取付部材を容易に移動さ
せることができる。
【0090】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜
4のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ること
ができるのはもちろんのこと、第1取付部材と第2取付
部材とが係合した際に、前記緩衝材によりその衝撃が干
渉され、前記第1取付部材と第2取付部材とが係合した
際に係合音などが発生することがない。これにより、前
記第1取付部材と第2取付部材とが係合することで両者
が摩耗することがなく。取付部材自体の耐久力の向上を
図ることができる。
【0091】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
いずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるのはもちろんのこと、取付部材に係合維持治具が嵌
合されているので、端部第2取付部材と、端部第1取付
部材とが係合した状態を維持することができ、端部第2
取付部材の溝係止部を外装材の端部にある溝部に係止し
た状態において、端部第1取付部材の上方に下実部が形
成された側の外装材が取り付けられない場合であって
も、端部第2取付部材の溝係止部が溝部に係止した状態
を保つことができる。
【0092】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の発明と同様の効果を得ることができるのはもちろんの
こと、端部第1取付部材には支持部により、端部第1取
付部材の上方に配置される外装材を安定的に支持するこ
とができる。さらに、係合維持治具は、端部第2取付部
材と、支持部との間に嵌め込まれているので、端部第2
取付部材を、その溝係止部が溝部から外れる方向に動く
ことを防ぎ、下実部が形成された外装材が係止されてい
ない状態でも、溝部が係止された外装材が壁体から外れ
ることを防ぐ。
【0093】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
5のいずれか一項に記載の発明と同様の効果を得ること
ができるとともに、前記係止状態保持手段及び解除状態
保持手段によって前記溝係止部が溝部に係止した状態及
び係止解除状態とにそれぞれ保持できることにより、前
記溝部を備える外装材に隣接して外装材が配置されてい
ない場合、例えば前記取付部材を介して壁面に取りつけ
られた外装材に隣接して次の外装材を並べて取りつける
際に、前記第2取付部材の溝係止部を先に配置された外
装材の溝部に係止させた状態で保持することで前記先に
配置された外装材を壁面から外れないようにして取りつ
けることができる。そして、その状態のまま次の外装材
を隣接して配置して取りつけることができる。
【0094】請求項9の発明における外装材取付方法に
よれば、まず、第2取付部材を第1取付部材に係合して
壁体の外面に固定するとともに、この第1取付部材を一
方の外装材の一方の端部に当接するので、第1取付部材
によって、外装材の一方の端部の取り付け位置を決める
事ができる。次いで、第2取付部材の溝係止部を一方の
外装材の溝部に係止し、かつ、他方の外装材の下実部を
一方の外装材の上実部の下側に挿入するとともに、第1
取付部材の下実係止部を下実部に係止するので、隣り合
う外装材どうしが確実に接合されるとともに、壁体に効
率よく取り付けることができる。さらに、外装材どうし
の接合部分において、第1取付部材の下実係止部が露出
することがなく、外観を美しく仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる外装材取付構造の実施の形態の
一例を示す断面図である。
【図2】図1に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の態様を示す斜視図である。
【図3】図1に示す外装材取付構造を施工する際の、外
装材を取り付ける状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示す外装材取付構造を施工する際の、外
装材取付方法の課程を示す図である。
【図5】本発明にかかる外装材取付構造の係合維持治具
の一例を示す斜視図である。
【図6】図5に示す係合維持治具を取付部材に嵌合して
いる状態を示す斜視図である。
【図7】本発明にかかる外装材取付構造の第2の実施の
形態を示す断面図である。
【図8】図7に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の態様を示す分解斜視図である。
【図9】図7に示す外装材取付構造に用いられる取付部
材の第1取付部材と第2取付部材の係合状態を示す図で
ある。
【図10】図7に示す外装材取付構造に用いられる取付
部材の第1取付部材と第2取付部材の係合解除状態を示
す図である。
【図11】壁パネルの構造を示す斜視図である。
【図12】従来の外装材の接続部付近の詳細を示す縦断
面図である。
【符号の説明】
1,1A 外装材 1b 裏面 2 壁パネル(壁体) 2a 外面 3 取付部材、端部取付部材 3a,300a 第1取付部材 3b,300b 第2取付部材 4 胴縁(壁体) 5 係合維持治具 10 上実部 11 下実部 10a,11a 端部 12 溝部 31 下実係止部 32 溝係止部 33 支持部 35a 壁面当接部 36 止着孔 37 固定面 38a 爪部 39 凸部 40 緩衝材 300 取付部材 308 突出片(係止状態保持手段、解除状態保持手
段) 309 切欠部(解除状態保持手段) 310 切欠部(係止状態保持手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA42 AB04 AB22 BA12 BD23 CA08 CA13 CC03 CC04 CC06 CC12 CC14 CC17 CC23 DA03 DA10 DA12 DC02 DC03 DC08 DC12 GB02Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体の外面に外装材を複数並べ、かつ、
    隣り合う外装材を上実部と下実部とによる実矧ぎによっ
    て接合して取り付けてなる外装材取付構造であって、 前記外装材の一方の端部には、上実部と、この上実部の
    下側において側方に開口する溝部が形成されており、 前記外装材の他方の端部には、下実部が形成されてお
    り、 前記壁体の外面には、外装材を取り付けるための取付部
    材が所定間隔で複数固定されており、 前記取付部材は、前記下実部に係止する下実係止部が形
    成され、かつ、壁体の外面に固定される第1取付部材
    と、前記溝部に係止する溝係止部が形成された第2取付
    部材とから構成されており、 前記第2取付部材は第1取付部材に係合しており、 隣り合う外装材のうち、一方の外装材の下実部には前記
    下実係止部が係止され、他方の外装材の溝部には前記溝
    係止部が係止されていることを特徴とする外装材取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の外装材取付構造におい
    て、 前記第1取付部材が壁体の外面に固定される固定面に
    は、前記第1取付部材を壁体の外面に固定する止着材が
    挿通される止着孔を備え、 前記止着孔は、前記第2取付部材の溝係止部の幅方向に
    おける両端部より内側の位置に形成されていることを特
    徴とする外装材取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の外装材取付構造
    において、 前記第2取付部材には、前記壁体の外面に当接する壁面
    当接部から前記外装材の裏面に当接するようにして凸部
    が形成されていることを特徴とする外装材取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載の外
    装材取付構造において、 前記第2取付部材には、前記第2取付部材を、その溝係
    止部が前記溝部から外れる方向に引き込むための爪部が
    形成されていることを特徴とする外装材取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載の外
    装材取付構造において、 前記取付部材には、前記第1取付部材と前記第2取付部
    材とが互いに係合した際の衝撃を緩衝する緩衝材が設け
    られていることを特徴とする外装材取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の外
    装材取付構造において、 前記壁体の外面に複数並べられた外装材のうち最も端に
    配置された外装材の自由端としての端部には、上実部
    と、この上実部の下側において側方に開口する溝部が形
    成されており、 この端部は、前記壁体の外面に固定された端部第1取付
    部材と、この端部第1取付部材に係合した状態で前記溝
    部に係止する溝係止部が形成された端部第2取付部材と
    から構成される端部取付部材により前記壁体の外面に取
    り付けられ、 前記端部取付部材には、前記端部第1取付部材と、前記
    端部第2取付部材とが係合した状態を維持する係合維持
    治具が嵌合されていることを特徴とする外装材取付構
    造。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の外装材取付構造におい
    て、 前記端部第1取付部材には、上方に配置される外装材の
    裏面と当接して該外装材を支持する支持部が形成されて
    おり、 前記係合維持治具は、前記端部第2取付部材と、前記支
    持部との間に嵌め込まれていることを特徴とする外装材
    取付構造。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一項に記載の外
    装材取付構造において、 前記第2取付部材は、前記第1取付部材に対して移動す
    ることで、前記第1取付部材に対する係合状態が解除さ
    れ且つ前記溝係止部が前記外装材の溝部との係止状態が
    解除されるように設けられ、 前記取付部材には、前記第2取付部材の溝係止部が前記
    外装材の溝部に係止した状態で保持する係止状態保持手
    段と、前記溝係止部が前記外装材の溝部から外れ前記係
    止状態が解除された状態で保持する解除状態保持手段と
    が設けられていることを特徴とする外装材取付構造。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の外
    装材取付構造を施工する際に、壁体の外面に外装材を取
    り付ける外装材取付方法であって、 壁体の外面に、隣り合う外装材どうしを上実部と下実部
    とによる実矧ぎによって接合して取り付けるに際し、 まず、取付部材の第2取付部材を第1取付部材に係合し
    て、第1取付部材を壁体の外面に固定するとともに、こ
    の第1取付部材を一方の外装材の一方の端部に当接し、 次いで、第2取付部材の溝係止部を一方の外装材の溝部
    に係止し、かつ、他方の外装材の下実部を一方の外装材
    の上実部の下側に挿入するとともに、第1取付部材の下
    実係止部を前記下実部に係止することを特徴とする外装
    材取付方法。
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