JP2002276148A - 幕板施工用治具および幕板施工方法 - Google Patents

幕板施工用治具および幕板施工方法

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JP2002276148A
JP2002276148A JP2001080854A JP2001080854A JP2002276148A JP 2002276148 A JP2002276148 A JP 2002276148A JP 2001080854 A JP2001080854 A JP 2001080854A JP 2001080854 A JP2001080854 A JP 2001080854A JP 2002276148 A JP2002276148 A JP 2002276148A
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curtain plate
jig
joint
wall
cross
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JP2001080854A
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Kyoichi Miyaji
京一 宮地
Masaki Takada
雅紀 高田
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National House Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 幕板の施工を正確かつ能率的に行えるように
する治具の提供。 【解決手段】 建築物の外壁を複数の外壁パネルを連結
して構築する際に、外壁パネル同士の中間に配置される
幕板の位置決めに用いる冶具10であって、前記治具1
0は、治具10の両端に配置され、外壁パネルと幕板と
の間に設けられる目地隙間の交差部分の形状に対応する
一対の十字部16と、十字部16の先端側に配置された
先端片17から左右の外側に延び、可撓性を有し厚み方
向に弾力変形する弾性リップ18と、一対の十字部16
をつなぐ連結片12とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、幕板施工用治具お
よび幕板の施工方法に関し、詳しくは、建築物の外壁構
造の一部となる幕板を施工する際に使用される施工用の
治具と、この治具を用いて幕板を施工する方法とを対象
にしている。
【0002】
【従来の技術】建築物の外壁を、予め工場などで製造さ
れた外壁パネルを組み立てで構築することが行われてい
る。外壁パネルは、ALC板などの外装材と、ロックウ
ールなどの断熱層と、石膏ボードなどの内装材とが、C
チャンネル形鋼材などからなる枠材に一体的に取り付け
られている。このような外壁パネルを、建築物の外壁に
ボルト締結などの手段で建て付けていくだけで、外装材
から内装材までの外壁が完成する。
【0003】建築物が複数階構造を有する場合、各階の
外壁を1枚の外壁パネルで構成し、階上の外壁パネルと
階下の外壁パネルとを、階上と階下との境界となる床構
造の部分で連結することになる。床構造が存在するの
で、上下の外壁パネルを直接に連結することはできな
い。そこで、上下の外壁パネル同士の中間には、外壁パ
ネルの外装材と同様の材料からなる幕板が設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した幕板の施工に
おいては、外観的に上下の外壁パネルとの一体性あるい
は連続性が確保できるようにしておかなければならな
い。外壁パネルと幕板との間に、ズレや段差が生じる
と、建築物の外観上で非常に目立つので、幕板の位置や
姿勢を正確に設定する必要がある。通常、外壁パネル同
士の間および外壁パネルと幕板との間には、目地を設け
ることで、継目部分の水密処理を行うとともに、前記し
たズレ等が目立たないようにしている。
【0005】この場合には、外壁パネルと幕板との間お
よび幕板同士の間における目地隙間の設定を均一かつ正
確に設定しなければならない。上下の外壁パネルに対し
て、その中間に、所定の目地隙間をあけて幕板を設置す
るのは、技術的にかなり面倒で手間と熟練とを有する作
業である。本発明の課題は、前記した幕板の施工を正確
かつ能率的に行えるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる幕板施工
用治具は、建築物の外壁を複数の外壁パネルを連結して
構築する際に、外壁パネル同士の中間に配置される幕板
の位置決めに用いる治具であって、治具の両端に配置さ
れ、前記外壁パネルと幕板との間に設けられる目地隙間
の交差部分の形状に対応する一対の十字部と、前記十字
部の先端側に配置された先端片から左右の外側に延び、
可撓性を有し厚み方向に弾力変形する弾性リップと、前
記一対の十字部をつなぐ連結片とを備える。 〔建築物の外壁〕外壁は、建築物の屋内空間と屋外空間
とを仕切る建築構造であり。一般的には、建築物の外周
側面に沿って配置される側壁を対象にしているが、その
他の構造部分に構築される外壁も対象にしている。
【0007】外壁構造の上部は、天井構造あるいは屋根
構造につながる。外壁構造の下部は、床構造につなが
る。複層階の建築物の場合は、各階の外壁構造が、階上
および階下の床構造につながることになる。外壁構造の
基本的な構造は、骨組みとなる柱部材や梁部材、桟部材
と、これらの骨組み構造に支持される面構造である外装
材層、断熱材層および内装材層を備えている。外壁構造
の内部には、必要に応じて電力や通信用の配線構造、ガ
スや水道などの配管構造なども設けられる。
【0008】〔外壁パネル〕基本的には、通常の建築物
の施工に利用されている複合化された外壁パネルと同様
の技術が適用できる。外壁パネルの基本構造として、金
属型材を組み合わせて構成され全体が矩形状をなす型枠
部を有する。金属型材は、C型チャンネル材などの型鋼
材が使用される。金属型材を縦横に組み合わせ、溶接や
ボルト、リベット等の締結手段で接合することで、型枠
が構築される。型枠には、窓部分や出入り口部分、住宅
設備の取付個所などとなる開口を設けておくことができ
る。型枠の内側空間に断熱材層が配置され、型枠の片面
側に外装板材が張り付けられ、反対面側には内装材が設
けられる。
【0009】外壁パネルには、上記の構造以外に、外壁
パネル同士を連結するための構造など、必要とされる構
造を設けておくことができる。 〔幕板〕建築物の外壁で、外壁パネル同士が中間に一定
の隙間をあけて配置される個所で、前記隙間を塞ぐよう
に設置される。幕板の材料は、通常の建築物における外
装材と同様の材料が使用できる。外壁パネルに用いた外
装材と同じ材料を使用すれば、外壁パネルとの一体性が
高まる。
【0010】幕板は、両側の外壁パネルに対して、直接
に支持されても良いし、外壁パネルを支持する建築構造
の下地材に取り付けられてもよい。幕板には、外側辺な
どに、幕板を取り付けるために取付金具などを備えてお
くことができる。幕板を取り付ける建築構造側に、幕板
取付用の下地板を施工しておくこともできる。外壁パネ
ルに幕板の取付構造を備えておくこともできる。 〔目地〕外壁パネル同士の隣接個所、幕板同士の隣接個
所、および、外壁パネルと幕板との隣接個所に設けられ
る。
【0011】目地の構造は、通常の建築物における目地
構造と同様でよい。一般的な目地構造としては、隣接す
る部材同士の間に一定の隙間すなわち目地隙間を構成す
る。この目地隙間に防水パッキンを嵌め込んだり、防水
フィルムを貼り付けたり、止水材を取り付けたりして、
目地仕上げを行う。目地仕上げに使用する材料や施工方
法については、特に限定されず、通常の建築物における
目地仕上げと同様の技術が適用される。外壁パネルおよ
び幕板のうち、目地に隣接する側辺には、目地の底を構
成する部材が配置される。この目地底を構成する部材と
しては、外壁パネルまたは幕板の側辺から張り出す部材
であってもよいし、建築構造の下地構造の一部であって
もよいし、目地底を構成するために特別な部材を設置し
ておいてもよい。
【0012】〔幕板施工用治具〕幕板を施工する際に、
幕板の位置を規制する治具である。治具の材料は、木
材、合成樹脂、セラミックス、金属などの通常の建築施
工における治具材料が使用される。複数の材料を組み合
わせて使用する場合もある。治具の平面形状は、外壁パ
ネルと幕板との連結片分における目地隙間の配置形状に
合わせて設定される。具体的には、目地隙間の幅と同じ
か少し狭い幅の棒状片を、目地隙間の配置パターンに合
わせて組み合わせて構成する。 <十字部>治具の両端には、直線状の目地隙間が交差す
る部分の形状に対応する一対の十字部を備える。目地隙
間の交差部分は、幕板の側辺上端および下端で外壁パネ
ルとの連結個所に生じる。この一対の交差部分に合わせ
て、一対の十字部が配置される。
【0013】十字部には、少なくとも、治具の両端外側
に延びる先端片と、先端片の根元で先端片の左右に延び
る水平片が含まれる。先端片に対向して治具の中心側に
延びる内側片も存在するが、この内側片は後述する連結
片と共用できる。 <弾性リップ>十字部の先端側に配置された先端片に
は、弾性リップが配置される。弾性リップは、先端片の
左右の側面から外側に帯状に延びて配置される。弾性リ
ップは、可撓性を有し厚み方向に弾力変形する帯状の材
料からなる。具体的には、ポリウレタンなどの弾性樹脂
材料やゴム材料、織布および不織布材料などが使用でき
る。複数の材料を積層したものでもよい。
【0014】弾性リップの厚みは、先端片の側面に弾性
リップを重ねて目地隙間に挿入したときに、弾性リップ
が弾力的に変形することで、治具を目地隙間に確実に支
持できるように設定される。具体的には、弾性リップの
材料や先端片の幅などの条件によっても異なるが、1〜
1.5mm程度の厚みに設定できる。弾性リップの幅
は、前記先端片の長さと同じ程度か少し短い程度に設定
できる。具体的には、16〜18mmの範囲に設定でき
る。弾性リップの長さは、前記した治具の支持力が生じ
る程度に目地隙間との接触面積が確保できればよい。通
常は、先端片の高さと同じ程度に設定できる。具体的に
は20〜25mmの範囲で設定できる。
【0015】<連結片>一対の十字部は、連結片によっ
て連結される。連結片は、幕板の側辺同士の隣接個所の
設けられる目地隙間に配置される。連結片は、十字部を
連結できれば、その形状は特に限定されない。丸棒、角
棒、その他の棒状が採用できる。連結片の一部を、十字
部のうちの内側片と共用することができる。この場合、
連結片の断面形状を十字部の各片の断面形状すなわち目
地隙間の形状に合わせておくことができる。
【0016】連結片には、治具全体を持ち運んだり移動
させたりする際に作業者が持つ把持部を備えることがで
きる。把持部は、治具を目地隙間に装着した状態でも作
業者が把持できるような位置および形状で設けておく。
把持部を、連結片の中央上部に突出させて配置しておく
ことができる。 〔幕板の施工〕建築物の外壁に外壁パネルが施工された
あとで、幕板の施工が行われる。幕板の施工は、階上お
よび階下の外壁パネル同士の間に、上下の外壁パネルと
の間に目地隙間をあけて幕板を配置し、取り付け固定す
る。
【0017】この幕板の配置の際に、前記した幕板施工
用治具を使用する。横方向で隣接して配置された外壁パ
ネル同士の間には、目地隙間が設けられている。幕板の
設置個所の上下で、外壁パネル間の目地隙間に、治具の
上下の十字部を配置する。十字部の先端片を、外壁パネ
ル間の目地隙間に挿入する。十字部の左右の水平片が、
外壁パネルの水平側辺に配置される。このとき、先端片
の両側面にそれぞれ弾性リップを重ねておく。弾性リッ
プが、目地隙間の内面と先端片の側面との間に挟みこま
れる。弾性リップが弾力的に変形することによる反発力
で、先端片が外壁パネル間の目地隙間に固定される。治
具の上下で、外壁パネル間の目地隙間に十字部の先端片
が固定されることで、治具全体が支持固定される。
【0018】上記作業は、治具の連結片に設けられた把
持部を持って行えば、作業が容易で能率的に行える。外
壁パネル間の目地隙間に先端片を押し込めば、先端片の
左右に張り出した弾力テープは自然に折り曲げられて、
先端片の側面と目地隙間の内面との間に挟み込まれる。
治具が取り付けられた状態で、幕板の側辺を治具の十字
部および連結片の側面に沿わせるようにして、幕板を配
置する。これによって、幕板同士の間、および、幕板と
外壁パネルとの間には、治具の形状に対応する適切な目
地隙間が設定される。
【0019】なお、1枚の幕板に対して、左右の両側辺
に対応する位置にそれぞれ治具を取り付けておけば、幕
板の位置決めが確実に行える。幕板の左右何れか一方に
対応する位置だけに治具が配置されてあっても、その治
具を基準にして幕板の左右何れかの側辺位置を設定すれ
ば、幕板の位置決めは可能である。位置決めされた幕板
は、ビスやボルト、釘などの締結手段を用いて、外壁パ
ネルの一部や下地材に取り付けられる。幕板の取り付け
が完了すれば、治具を取り外してもよい。治具は、目地
隙間から抜き出すようにするだけで、簡単に取り外すこ
とができる。
【0020】〔目地仕上げ施工〕幕板および外壁パネル
の間に形成された目地隙間には、目地仕上げ施工を行う
ことができる。目地仕上げ施工は、前記治具を取り外し
てから行うこともできるが、目地仕上げ施工の一部は、
治具を取り付けたままで行うこともできる。具体的に
は、目地隙間のうち、治具が配置されていない幕板の各
側辺中央部分については、治具を取り付けたままで、目
地材の充填や敷設、詰め込み作業などを行うことができ
る。治具を配置しておくことで、幕板を確実に位置決め
した状態で目地施工が行える。目地隙間のうち、治具が
挿入されている残りの個所では、治具を取り外してから
目地材の充填作業などを行えばよい。
【0021】
【発明の実施形態】〔幕板施工用治具〕図1に示す幕板
施工用治具10は、断面矩形状の棒状木材を組み合わせ
て作製されている。治具10は、両端に配置された一対
の十字部16、16と、両側の十字部16、16をつな
ぐ直線状の連結片12とを有する。連結片12の中央
は、上方に突出する把持部14になっている。十字部1
6は、治具10の両端に突き出す先端片17と、治具1
0の左右に張り出す水平片19とを有する。十字部16
のうち、先端片17の反対側で治具10の中央側に延び
る片は、連結片12の一部で共用する。
【0022】十字部16の各片17,19および連結片
12の幅および高さは、施工個所の目地隙間の幅および
高さに合わせて設定されている。幅は目地隙間よりも少
し小さめに設定されている。具体的には、目地幅8mm
に対して、幅4mm、高さ20mmである。先端片17
の底面には、ポリウレタン樹脂テープからなる帯状の弾
性リップ18が、接着剤や粘着テープなどの手段で貼り
付けられている。弾性リップ18は、先端片17の左右
に張り出している。弾性リップ18の寸法例として、厚
み1mm、幅16mm、左右の張り出し長さ6mmに設
定される。
【0023】〔幕板施工個所の構造〕図9,10に示す
ように、前記治具10の使用個所は、建築物の外壁であ
る。図9に示すように、外壁は、外壁パネル20で構成
される。外壁パネル20は、外装材や断熱層、内装材な
どが枠材に一体化された複合構造を有する。図9は、階
上部分の外壁パネル20と階下部分の外壁パネル20と
が間隔をあけて隣接している個所を示している。図示し
ないが、上下の外壁パネル20、20の間には床構造が
配置される。外壁パネル20同士が横方向に隣接する個
所には、目地隙間gがあいている。上下の外壁パネル2
0、20の中間には、下地材26や、幕板30の背面に
設置される断熱材層34などが露出している。
【0024】上記のような構造を有する、上下の外壁パ
ネル20,20の中間部分に、矩形板状の幕板30が施
工される。幕板30は、外壁パネル20の外装材と同じ
外装板材料が使用される。図10に示すように、上下の
外壁パネル20,20の中間に幕板30を貼り付ける。
幕板30と外壁パネル20との間、および、幕板30同
士の間にはそれぞれ目地隙間gが設定される。目地隙間
gには、所定の目地仕上げ施工が行われる。 〔幕板の施工〕図2に示すように、上下の外壁パネル2
0,20の中間部分に幕板30を取り付ける際に、前記
治具10を使用する。
【0025】幕板30を取り付ける前に、上下の外壁パ
ネル20,20に対して治具10を取り付け固定する。
作業者は、治具10の把持部14を持って、両端の十字
部16,16を、外壁パネル20同士が横方向に並んで
いる個所の目地隙間gに配置する。十字部16の先端片
17を、外壁パネル20同士の目地隙間gに挿入し、十
字部16の水平片19が、外壁パネル20の下側辺ある
いは上側辺に当接する位置に配置される。連結片12
は、既に施工された幕板30の側端辺に沿って配置され
る。
【0026】図3に示すように、外壁パネル20同士の
目地隙間gに、十字部16の先端辺7を押し込むと、弾
性リップ18は、先端片17の側面に沿って折り曲げら
れる。目地隙間gの内面すなわち外壁パネル20の側端
面と先端片17との間に、弾性リップ18が弾力的に変
形させられた状態で挟み込まれる。弾性リップ18の反
発力で、先端片17が目地隙間gに固定される。なお、
目地隙間gの底部には、下地材24が配置されている。
下地材24は、外壁パネル20の一部として設けられて
いたり、建築物の下地構造として施工されていたりす
る。図4に示すように、連結片12は、隣接する幕板3
0,30同士の目地隙間gに配置される。但し、実際に
は、この段階では片側の幕板30だけが取り付けられて
いて、反対側の幕板30は取り付けられていない。目地
隙間gの底部は、前記同様に下地材36が配置されてい
る。
【0027】連結片12から突出する把持部14は、幕
板30の上面よりも高く延びているので、作業者は把持
部14を持って治具10の操作ができる。図2に示すよ
うに、幕板30の上下の側端辺には、金属板などからな
る取付片32が設けられている。治具10の十字部16
は、幕板30の取付片32よりも外側の位置に配置され
るようになっている。治具10が、上下の先端片17の
個所で弾性リップ18の働きによって、外壁パネル20
に支持され、位置が固定される。この状態で、幕板30
の取り付けを行う。
【0028】幕板30の左右の側端辺を、治具10の連
結片12と上下の水平片19とで構成される空間に挿入
するようにして取り付ける。幕板30の上下では、外壁
パネル20との間に、治具10の水平片19の幅に相当
する目地隙間gが設定される。幕板30の左右の側端で
は、治具10の連結片12の幅に相当する目地隙間gが
設定される。幕板30の左右位置にそれぞれ治具10,
10を取り付けておけば、幕板30の上下および左右の
位置決めが確実かつ容易に行える。図5に示すように、
幕板30の上下の側端辺に設けられた取付片32を、外
壁パネル20の上下の側端辺に配置される下地材26の
上に載せるように配置することで、幕板30の表面位置
を外壁パネル20の表面位置に確実に合わせることがで
きる。取付片32を下地材26にビス止めすることで、
幕板30を取付固定することができる。
【0029】幕板30が取付固定されたあとで、治具1
0を取り外す。幕板30の施工が完了したあとの作業工
程については、通常の建築物における外壁の施工と同様
である。例えば、目地隙間gに対して、目地仕上げが施
される。 〔目地仕上げ施工〕図6に示すように、外壁パネル20
と幕板30とが隣接している個所の目地隙間gに目地仕
上げを施す。目地隙間gの底に、柔軟で密着性に優れた
ブチル樹脂テープ42を貼り付ける。ブチル樹脂テープ
42は、目地隙間gの底面から両側面の一部までにわた
って貼り付けられる。ブチル樹脂テープ42の中央上面
には比較的硬質の樹脂板44が配置されており、ブチル
樹脂テープ42の取り扱い時や目地隙間gへの挿入作業
時における形状維持性あるいは保形性を高める。
【0030】ブチル樹脂テープ42の上にシーラント剤
46が充填される。このような目地仕上げを施すこと
で、目地隙間gにおける水密性あるいは防水性が良好に
なる。 〔別の実施形態〕図7に示すように、幕板30を取り付
ける前に、幕板30の取付個所に、幕板下地板50を取
り付ける。幕板下地板50は木材などからなり、外周縁
に金属薄板などからなる取付片52が設けられている。
【0031】幕板下地板50の取付片52を、外壁パネ
ル20の外周縁に配置される下地材26の表面に載せた
状態で取り付ける。外壁パネル20の外周縁には、下地
材26の上面に沿って外側に延びる防水シート28が張
り出している。防水シート28は外壁パネル20の外装
材29の仮面を内側に延びている。図8に示すように、
外壁パネル20の防水シート28が、幕板下地板50の
取付片52の上面から幕板下地板50の上面にかけて延
ばされる。防水シート28の上で、幕板下地板50の上
に幕板30が取り付けられる。幕板30の取付時には、
前記した治具10を用いて、幕板30の位置決めを行
う。
【0032】その結果、幕板30と外壁パネル20との
間には、目地隙間gが設定される。幕板30が防水シー
ト28の上に重ねられることで、目地隙間gの底部にお
ける防水機能が良好になる。防水シート28の上方の目
地隙間gには、シーラント剤46を充填する。上記実施
形態では、幕板下地板50を用いることで、幕板30の
支持が確実になる。幕板30の施工個所における強度や
耐久性が向上する。目地構造として、下地材6の上で、
幕板30および外装材20の下に、幕板下地板50、防
水シート28が挟み込まれるので、目地部分の防水機能
が非常に向上する。
【0033】
【発明の効果】本発明にかかる幕板施工用治具は、前記
した一対の十字部と連結片と弾性リップとを備えている
ので、外壁パネルと幕板との間に所定の目地隙間を正確
かつ容易に設定して、幕板を正確に位置決めすることが
できる。治具全体を、幕板の取付部分の両側に存在する
外壁パネルに支持させるので、幕板の取付作業時には、
治具を持ったり押さえたりしておく必要がなく、作業性
が極めて良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す幕板施工用治具の斜
視図
【図2】 治具を用いて幕板を施工する状態を示す正面
【図3】 図2のA−A線における拡大断面図
【図4】 図2のB−B線における拡大断面図
【図5】 図2のC−C線における拡大断面図
【図6】 図5における目地施工後の拡大断面図
【図7】 目地施工の別の実施形態を表す施工途中段階
の断面図
【図8】 施工後の目地の断面図
【図9】 幕板の施工前の状態を示す斜視図
【図10】 幕板の施工後の状態を示す斜視図
【符号の説明】
10 幕板施工用治具 12 連結片 14 把持部 16 十字部 17 先端片 18 弾性リップ 20 外壁パネル 30 幕板 g 目地隙間 24、26、36 目地下地材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA43 AB04 AB18 AB22 CA23 CA25 DC12 DC15 DC36 DD03 FA07 GB01Y GB01Z GB26Z GB42Z GB43Z GB62Y GB62Z 2E174 DA14 DA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の外壁を複数の外壁パネルを連結し
    て構築する際に、外壁パネル同士の中間に配置される幕
    板の位置決めに用いる治具であって、 治具の両端に配置され、前記外壁パネルと幕板との間に
    設けられる目地隙間の交差部分の形状に対応する一対の
    十字部と、 前記十字部の先端側に配置された先端片から左右の外側
    に延び、可撓性を有し厚み方向に弾力変形する弾性リッ
    プと、 前記一対の十字部をつなぐ連結片とを備える幕板施工用
    治具。
  2. 【請求項2】前記連結片が、前記十字部よりも高く突出
    して、治具の取り扱い時に把持される把持部を有する請
    求項1に記載の幕板施工用治具。
  3. 【請求項3】建築物の外壁を複数の外壁パネルを連結し
    て構築する際に、外壁パネル同士の中間に配置される幕
    板の施工方法であって、 前記外壁パネルおよび幕板の間に形成する目地隙間に対
    応する請求項1〜 の何れかに記載の幕板施工用治具を
    準備する工程(a)と、 前記治具の十字部を、前記幕板と外壁パネルとが隣接す
    る前記目地隙間の交差部分に配置し、前記弾性リップを
    十字部の先端片と目地隙間を構成する外壁パネルの側端
    辺との間に挟み込んで、一対の十字部を含む治具の全体
    を、幕板の両側に配置される外壁パネルで支持する工程
    (b)と、 前記治具に沿って前記幕板を配置して幕板を施工する工
    程(c)とを含む幕板の施工方法。
  4. 【請求項4】前記工程(c)のあとで、前記目地隙間に目
    地仕上げを施す工程(d)をさらに含む請求項3に記載の
    幕板の施工方法。
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