JP4690252B2 - サイディング材の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、屋根直下に設けられた妻壁の表面にサイディング材を取り付けるサイディング材の取付構造に関する。
住宅等の建物の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、建物を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。
このようなパネル工法の一例として、予め外装材等を妻壁パネルに取り付けて傾斜屋根の下方に建て込むような技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このように妻壁パネルの表面に外装材を取り付ける際は、従来、釘打ちによる取付固定が多くなされていたが、外装材の表面に露出する釘頭の補修や、釘打ちによって破損した外装材の修復・交換に係る作業手間を解消したいという要望があったため、近年では、釘を極力使用しないで済むような取付金具の開発が進められている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−064460号公報 特開2000−356024号公報
ところが、例えば切妻屋根の妻壁の場合、正面視三角形状に形成されているため、妻壁の底辺の両端部には角部が形成される。このような両角部は鋭角になっており、この妻壁の両端部に使用される外装材の先端部も同様に鋭角であるため、特許文献2のような取付金具による取付固定は困難であった。
そのため、妻壁の両端部に使用される外装材の取付固定は、従来どおり釘打ちで行わなければならず、外装材表面に露出する釘頭の補修作業や、釘打ちによって破損した外装材の修復・交換作業に手間がかかるという問題があった。
また、妻壁の中央側に設けられるサイディング材は、取付金具による取付固定ができるものの、上縁が妻壁の形状に合わせて傾斜した状態となっているため、その一方の側縁と他方の側縁との長さが異なり、長さの長い方の側縁には、長さの短い方の側縁よりも多く取付金具が取り付けられることになる。
そのため、外装材の取り付け作業中、長さの長い方の側縁からの力が大きくかかって外装材自体が斜めに傾き、外装材の位置ずれが生じてしまう場合がある。このように位置ずれが生じると、隣り合う外装材(以下、サイディング材)間の目地幅にばらつきが生じてしまい、妻壁全体の外観性が低下してしまうという問題があった。
本発明の課題は、サイディング材の取付固定に係る手間を軽減して施工性の向上を図ることができるとともに、サイディング材の位置ずれを防いで妻壁全体の外観性の向上を図ることが可能なサイディング材の取付構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、屋根1直下に、屋根1を支持するための妻壁2(2A)が設けられ、この妻壁2(2A)の表面に、妻壁2(2A)を覆うためのサイディング材3(3A)が取り付けられており、
前記サイディング材3(3A)は、前記妻壁2(2A)の端部側を覆う端部用サイディング材3a(3Aa)と、前記妻壁2(2A)の中央側を覆う中央部用サイディング材3b(3Ab)とを備え、
これらサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)は、前記妻壁2(2A)の底辺の両角部に設けられ、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30に係合しつつ、この端部用サイディング材3a(3Aa)を上方から押さえ込むとともに、下方から支承する第1取付金具4(4A)と、
前記妻壁2(2A)の傾斜に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)にそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を上方から押さえ込む第2取付金具5(5A)と、
前記妻壁2(2A)の底辺に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)にそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を下方から支承する第3取付金具6(6A)とによって、それぞれ前記妻壁2(2A)の表面に取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記第1取付金具4(4A)が前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30に係合するので、この第1取付金具4(4A)を前記妻壁2(2A)の底辺の両角部に設けることによって、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30を、妻壁2(2A)に、釘打ちなしで確実に取付固定することができる。
また、前記第2取付金具5(5A)および第3取付金具6(6A)が、隣り合う左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)にそれぞれ係合するので、これら第2取付金具5(5A)および第3取付金具6(6A)を妻壁2(2A)表面の所定位置に設けることによって、前記端部用サイディング材3a(3Aa)と中央部用サイディング材3b(3Ab)、および、中央部用サイディング材3b,3b(3Ab,3Ab)どうしを並設して妻壁2(2A)に設けることができ、各サイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の取付固定を釘打ちなしで確実に行うことができる。
これによって、従来とは異なり、サイディング材3(3A)表面に露出する釘頭の補修作業や、釘打ちによって破損したサイディング材3(3A)の修復・交換作業等、サイディング材3(3A)の取付固定に係る作業手間を軽減することができるので、施工性の向上を図ることが可能となる。
そして、前記第1取付金具4(4A)によって、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30の上方および下方への位置ずれを防ぐことができ、前記第2取付金具5(5A)によって、隣り合う左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の上方への位置ずれを防ぐことができ、さらに、前記第3取付金具6(6A)によって、隣り合うサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の下方への位置ずれを防ぐことができるので、各サイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の上下方向への位置ずれを確実に防ぐことができる。
これによって、従来とは異なり、隣り合うサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)間の目地幅にばらつきが生じることを確実に防ぐことができるので、妻壁2(2A)全体の外観性の向上を図ることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2および図5に示すように、請求項1に記載のサイディング材3(3A)の取付構造において、
前記第1取付金具4(4A)は、前記妻壁2(2A)の表面に取り付けられる金具本体40Aと、
この金具本体40Aの一方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30に設けられた被係合部30aに係合する係合部41と、
前記金具本体40Aの表面および他方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3a(3Aa)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持する支持脚42(42a,42b)と、
前記金具本体40Aの上縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の上端面に当接して、端部用サイディング材3a(3Aa)を上方から押さえ込む押込部43(43A)と、
前記金具本体40Aの下縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の下端面に当接して、端部用サイディング材3a(3Aa)の重量を支承する支承部44とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記第1取付金具4(4A)は、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30に設けられた被係合部30aに係合する係合部41を備えているので、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30を妻壁2(2A)に、釘打ちなしで、より確実に取付固定することができる。
しかも、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30を、前記支持脚42(42a,42b)によって妻壁2(2A)の表面から離間させて支持し、前記押込部43(43A)によって上方から押さえ込み、前記支承部44によって重量を支承するので、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の側方および前後、上下方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部41に端部用サイディング材3a(3Aa)の被係合部30aを係合させるとともに、前記支持脚42(42a,42b)、押込部43(43A)および支承部44に当接させるだけで、前記端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30を妻壁2(2A)の両角部の位置に取り付けることができるので、端部用サイディング材3a(3Aa)の先端部30の取り付けに際して位置決めを容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記支持脚42(42a,42b)によって、前記端部用サイディング材3a(3Aa)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3と妻壁2(2A)との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記支持脚42(42a,42b)によって前記端部用サイディング材3a(3Aa)を支持することができるので、端部用サイディング材3a(3Aa)を安定して設けることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図5に示すように、請求項1または2に記載のサイディング材3(3A)の取付構造において、
前記第2取付金具5(5A)は、前記妻壁2(2A)の表面に取り付けられる金具本体50(50A)と、
この金具本体50(50A)の一方の側縁部に設けられ、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部51と、
前記金具本体50(50A)の表面および他方の側縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持する支持脚52(52a,52b)と、
前記金具本体50(50A)の上縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の上端面に当接して、これらサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を上方から押さえ込む押込部53(53A)とを備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第2取付金具5(5A)は、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部51を備えているので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を並設して妻壁2(2A)に設けることができ、各サイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の取付固定を釘打ちなしで、より確実に行うことができる。
しかも、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を、前記支持脚52(52a,52b)によって妻壁2(2A)の表面から離間させて支持するとともに、前記押込部53(53A)によって上方から押え込むので、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の左右および前後、上方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部51に左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の被係合部30b,33a,34aを係合させるとともに、前記支持脚52(52a,52b)および押込部53(53A)に当接させるだけで、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の上端面を妻壁2(2A)の傾斜に沿って取り付けることができるので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の取り付けに際して位置決めを容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記支持脚52(52a,52b)によって、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3(3A)と妻壁2(2A)との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記支持脚52(52a,52b)によって前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を支持することができるので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を安定して設けることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項2または3に記載のサイディング材3(3A)の取付構造において、
前記第1取付金具4の金具本体40Aおよび前記第2取付金具5の金具本体50には、これら第1および第2取付金具4,5を、前記屋根1を構成する垂木部材1aの側面に固定するための垂木固定部45,55が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記第1取付金具4の金具本体40Aおよび前記第2取付金具5の金具本体50には、これら第1および第2取付金具4,5を、前記屋根1を構成する垂木部材1aの側面に固定するための垂木固定部45,55が設けられているので、現場で、前記各金具本体40,50を妻壁2の表面に固定するとともに、垂木固定部45,55を垂木部材1aの側面に固定することで、前記第1取付金具4および第2取付金具5を妻壁2に強固に取り付けることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図4および図5に示すように、請求項2または3に記載のサイディング材3(3A)の取付構造において、
前記第1取付金具4Aの金具本体40Aおよび前記第2取付金具5Aの金具本体50Aには、これら第1および第2取付金具4A,5Aを、前記妻壁2Aを構成する妻壁パネル2Aの上端面に固定するためのパネル固定部45A,55Aが設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記第1取付金具4Aの金具本体40Aおよび前記第2取付金具5Aの金具本体50Aには、これら第1および第2取付金具4A,5Aを、前記妻壁2Aを構成する妻壁パネル2Aの上端面に固定するためのパネル固定部45A,55Aが設けられていることから、例えば、予めパネル固定部45A,55Aを前記妻壁パネル2Aの上端面に固定しておくことによって、第1および第2取付金具4,5を前記妻壁パネル2Aに取り付けておくことができるので、予めサイディング材3Aが取り付けられた状態の妻壁パネル2Aを構成することができる。
そして、このような予めサイディング材3Aが取り付けられた状態の妻壁パネル2Aを現場へ搬送することによって、現場での施工効率を格段に向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図2および図5に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載のサイディング材3(3A)の取付構造において、
前記第3取付金具6(6A)は、前記妻壁2(2A)の表面に取り付けられる金具本体60と、
この金具本体60の表面に設けられ、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部61と、
前記金具本体60の上下縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持する上側支持脚62および下側支持脚63とを備えており、
前記下側支持脚63には、この下側支持脚63の突端から下方に向かって延出する延出部64と、この延出部64の下端から外方に突出し、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の下端面に当接して、これらサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の重量を支承する支承部65とが設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記第3取付金具6(6A)は、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部61を備えているので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を並設して妻壁2(2A)に設けることができ、各サイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の取付固定を釘打ちなしで、さらに確実に行うことができる。
しかも、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を、前記上側および下側支持脚62,63によって妻壁2(2A)の表面から離間させて支持するとともに、前記支承部65によってサイディング材3(3A)の重量を支承するので、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の左右および前後、下方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部61に左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の被係合部30b,33a,34aを係合させるとともに、前記上側および下側支持脚62,63および支承部65に当接させるだけで、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の下端面を妻壁2(2A)の底辺に沿って取り付けることができるので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)の取り付けに際して位置決めをより容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記上側支持脚62および下側支持脚63によって、前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を妻壁2(2A)の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3(3A)と妻壁2(2A)との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記上側支持脚62および下側支持脚63によって前記左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を支持することができるので、左右のサイディング材3a,3b(3Aa,3Ab)を安定して設けることができる。
本発明によれば、第1取付金具が端部用サイディング材の先端部に係合するので、この第1取付金具を妻壁の底辺の両角部に設けることによって、前記端部用サイディング材の先端部を、妻壁に、釘打ちなしで確実に取付固定することができる。
また、第2取付金具および第3取付金具が、隣り合う左右のサイディング材にそれぞれ係合するので、これら第2取付金具および第3取付金具を妻壁表面の所定位置に設けることによって、前記端部用サイディング材と中央部用サイディング材、および、中央部用サイディング材どうしを並設して妻壁に設けることができ、各サイディング材の取付固定を釘打ちなしで確実に行うことができる。
これによって、従来とは異なり、サイディング材表面に露出する釘頭の補修作業や、釘打ちによって破損したサイディング材の修復・交換作業等、サイディング材の取付固定に係る作業手間を軽減することができるので、施工性を向上を図ることが可能となる。
そして、前記第1取付金具によって、前記端部用サイディング材の先端部の上方および下方への位置ずれを防ぐことができ、前記第2取付金具によって、隣り合う左右のサイディング材の上方への位置ずれを防ぐことができ、さらに、前記第3取付金具によって、隣り合うサイディング材の下方への位置ずれを防ぐことができるので、各サイディング材の上下方向への位置ずれを確実に防ぐことができる。
これによって、従来とは異なり、隣り合うサイディング材間の目地幅にばらつきが生じることを確実に防ぐことができるので、妻壁全体の外観性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
本実施の形態のサイディング材3の取付構造は、図1〜図3に示すように、屋根1直下に、屋根1を支持するための妻壁2が設けられ、この妻壁2の表面に、妻壁2を覆うためのサイディング材3が取り付けられたものであり、
前記サイディング材3は、前記妻壁2の端部側を覆う端部用サイディング材3aと、前記妻壁2の中央側を覆う中央部用サイディング材3bとを備え、
これらサイディング材3a,3bは、前記妻壁2の底辺の両角部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの先端部30に係合しつつ、この端部用サイディング材3aを上方から押さえ込むとともに、下方から支承する第1取付金具4と、
前記妻壁2の傾斜に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3bにそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3bを上方から押さえ込む第2取付金具5と、
前記妻壁2の底辺に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3bにそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3bを下方から支承する第3取付金具6とによって、それぞれ前記妻壁2の表面に取り付けられている。
なお、前記隣り合う左右のサイディング材3a,3bとは、前記端部用サイディング材3aと中央部用サイディング材3bとの組み合わせ、および、中央部用サイディング材3b,3bどうしの組み合わせを含む。
ここで、前記屋根1は、図示はしないが、棟を頂点として二つの傾斜面が山形に合わさった形状の切妻屋根で構成されている。
本実施の形態において前記屋根1は、図1に示すように、屋根パネル1によって構成されており、この屋根パネル1は、屋根面を構成する屋根面材1bの裏面側周縁に四角枠状のフレーム1cを備え、このフレーム1cの内部に更に補強棧材1a等を縦横に取り付けて剛性を確保したものである。また、これら四角枠状のフレーム1cや補強棧材1a等は、屋根1の母屋や垂木部材1aとして利用することができるので、屋根1本体と屋根材の施工を一度に行うことができ、現場における省力化を図ることができる。
また、前記妻壁2は、上述したように屋根1を下方から支持するものであり、本実施の形態においては、図4に示すように、切妻屋根の形状に合わせて略三角形状に形成された妻壁パネルが用いられている。また、この妻壁パネルは、図示はしないが、輸送を円滑に進めるため複数に分割されて形成される。
前記サイディング材3は、本実施の形態においては縦貼り用のサイディング材3が採用されている。そして、このサイディング材3は、直角三角形状に形成され、前記妻壁2の端部側を覆う端部用サイディング材3aと、五角形状に形成され、前記妻壁2の中央側を覆う中央部用サイディング材3bとを備えており、この中央部用サイディング材3bはさらに複数分割される。
また、複数分割された中央部用サイディング材3bは、上縁が妻壁2の頂点に合わせて山形に形成されたもの(図示せず)と、上縁が妻壁2の傾斜に沿い、かつ長さの長い一方の側縁部34および長さの短い他方の側縁部33を有するように形成されたもの、とを備えている。
そして、これら複数分割された中央部用サイディング材3bと、前記端部用サイディング材3aとを合わせると、前記妻壁2の表面形状に重なり合う三角形状のサイディング材3が形成されるようになっている。
なお、前記サイディング材3の各縁部に設けられた被係合部30a,30b,33a,34aは、図3に示すように、前記各取付金具4,5,6に確実に係合でき、さらに、隣り合うサイディング材3a,3b(3b,3b)どうしを確実に係合できるように、幅方向一端に上サネを、他端に下サネを備えている。
一方、前記第1取付金具4は、図1〜図3に示すように、前記妻壁2の底辺の角部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの先端部30に係合しつつ、この端部用サイディング材3aを上方から押さえ込むとともに、下方から支承するものである。
さらに詳細には、図2(a)に示すように、前記妻壁2の表面に取り付けられる金具本体40と、この金具本体40の一方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの先端部30に設けられた被係合部30aに係合する係合部41と、前記金具本体40の表面および他方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aを妻壁2の表面から離間させて支持する支持脚42(42a,42b)と、前記金具本体40の上縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの上端面に当接して、端部用サイディング材3aを上方から押さえ込む押込部43と、前記金具本体40の下縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの下端面に当接して、端部用サイディング材3aの重量を支承する支承部44とを備えている。
前記金具本体40は、前記妻壁2の底辺の角部の形状に合わせて、先端に向けて細くなるように形成されており、その表面に、この金具本体40を前記妻壁2の表面にネジ止めして固定するためのネジ孔40aが形成されている。
また、この金具本体40には、第1取付金具4を、前記屋根1を構成する垂木部材1aの側面に固定するための垂木固定部45が設けられており、例えば現場で、前記金具本体40を妻壁2の表面に固定するとともに、垂木固定部45を垂木部材1aの側面に固定することによって、第1取付金具4を妻壁2に強固に取り付けることができるようになっている。
なお、前記垂木固定部45の表面にも、この垂木固定部45を前記垂木部材1aの側面にネジ止めして固定するためのネジ孔45aが形成されている。
前記係合部41は、前記金具本体40の一方の側縁部に、前記金具本体40に対して直交する方向、すなわち外方に向かって突出するようにして設けられており、その先端に、前記端部用サイディング材3aの先端部30に設けられた被係合部30aに係合するために、内側に向けて折曲加工された係合片41aを備えている。
前記支持脚42(42a,42b)は、前記金具本体40の表面および他方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aを前記妻壁2の表面から離間させて支持するものであり、前記金具本体40に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出して設けられている。
前記押込部43は、前記金具本体40の上縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの傾斜に沿うようにして、前記端部用サイディング材3aの上端面に当接するものであり、前記金具本体40に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出している。
前記支承部44は、前記金具本体40の下縁部に設けられ、前記端部用サイディング材3aの底辺に沿うようにして、前記端部用サイディング材3aの下端面に当接するものであり、前記金具本体40に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出している。
以上のような第1取付金具4によれば、この第1取付金具4は、前記端部用サイディング材3aの先端部30に設けられた被係合部30aに係合する係合部41を備えているので、前記端部用サイディング材3aの先端部30を、妻壁2に釘打ちなしで、より確実に取付固定することができる。
しかも、前記端部用サイディング材3aの先端部30を、前記支持脚42(42a,42b)によって妻壁2の表面から離間させて支持し、前記押込部43によって上方から押さえ込み、前記支承部44によって重量を支承するので、前記端部用サイディング材3aの側方および前後、上下方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部41に端部用サイディング材3aの被係合部30aを係合させるとともに、前記支持脚42(42a,42b)、押込部43および支承部44に当接させるだけで、前記端部用サイディング材3aの先端部30を妻壁2の両角部の位置に取り付けることができるので、端部用サイディング材3aの先端部30の取り付けに際して位置決めを容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記支持脚42(42a,42b)によって、前記端部用サイディング材3aを妻壁2の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3と妻壁2との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記支持脚42(42a,42b)によって前記端部用サイディング材3aを支持することができるので、端部用サイディング材3aを安定して設けることができる。
なお、本実施の形態の第1取付金具4は鋼製であり、前記金具本体40を中心に、係合部41、支持脚42(42a,42b)、押込部43および支承部44等、全て一体形成されている。
続いて、前記第2取付金具5は、図1〜図3に示すように、前記妻壁2の傾斜に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3bにそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3bを上方から押さえ込むものである。
さらに詳細には、図2(b)に示すように、前記妻壁2の表面に取り付けられる金具本体50と、この金具本体50の一方の側縁部に設けられ、左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部51と、前記金具本体50の表面および他方の側縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3bを妻壁2の表面から離間させて支持する支持脚52(52a,52b)と、前記金具本体50の上縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3bの上端面に当接して、これらサイディング材3a,3bを上方から押さえ込む押込部53とを備えている。
前記金具本体50は、先端に向けて細くなるように形成されており、その表面に、この金具本体50を前記妻壁2の表面にネジ止めして固定するためのネジ孔50aが形成されている。
また、この金具本体50にも、前記第1取付金具4の金具本体40と同様に垂木固定部55が設けられており、金具本体50を妻壁2の表面に固定するとともに、垂木固定部55を垂木部材1aの側面に固定することによって、第2取付金具5を妻壁2に強固に取り付けることができるようになっている。なお、この垂木固定部55の表面にもネジ孔55aが形成されている。
前記係合部51は、前記金具本体50の一方の側縁部に、前記金具本体50に対して直交する方向、すなわち外方に向かって突出するようにして設けられており、その先端に、前記隣り合う左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合するために、所定の角度で左右交互に折曲加工された係合片51aを備えている。
前記支持脚52(52a,52b)は、前記金具本体50の表面および他方の側縁部に設けられ、前記隣り合う左右のサイディング材3a,3bを前記妻壁2の表面から離間させて支持するものであり、前記金具本体50に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出している。
前記押込部53は、前記金具本体50の上縁部に設けられ、前記隣り合う左右のサイディング材3a,3bの傾斜に沿うようにして、左右のサイディング材3a,3bの上端面に当接するものであり、前記金具本体50に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出している。
以上のような第2取付金具5によれば、この第2取付金具5は、左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部51を備えているので、左右のサイディング材3a,3bを並設して妻壁2に設けることができ、各サイディング材3a,3bの取付固定を釘打ちなしで、より確実に行うことができる。
しかも、前記左右のサイディング材3a,3bを、前記支持脚52(52a,52b)によって妻壁2の表面から離間させて支持するとともに、前記押込部53によって上方から押え込むので、前記左右のサイディング材3a,3bの左右および前後、上方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部51に左右のサイディング材3a,3bの被係合部30b,33a,34aを係合させるとともに、前記支持脚52(52a,52b)および押込部53に当接させるだけで、前記左右のサイディング材3a,3bの上端面を妻壁2の傾斜に沿って取り付けることができるので、左右のサイディング材3a,3bの取り付けに際して位置決めを容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記支持脚52(52a,52b)によって、前記左右のサイディング材3a,3bを妻壁2の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3と妻壁2との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記支持脚52(52a,52b)によって前記左右のサイディング材3a,3bを支持することができるので、左右のサイディング材3a,3bを安定して設けることができる。
なお、本実施の形態の第2取付金具5は鋼製であり、前記金具本体50を中心に、係合部51、支持脚52(52a,52b)および押込部53等、全て一体形成されている。
次いで、前記第3取付金具6は、図1〜図3に示すように、前記妻壁2の底辺に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3a,3bにそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3a,3bを下方から支承するものである。
さらに詳細には、図2(c)に示すように、前記妻壁2の表面に取り付けられる金具本体60と、この金具本体60の表面に設けられ、左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部61と、前記金具本体60の上下縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3bを妻壁2の表面から離間させて支持する上側支持脚62および下側支持脚63とを備えており、前記下側支持脚63には、この下側支持脚63の突端から下方に向かって延出する延出部64と、この延出部64の下端から外方に突出し、前記左右のサイディング材3a,3bの下端面に当接して、これらサイディング材3a,3bの重量を支承する支承部65とが設けられている。
前記金具本体60は、前記妻壁2の表面に取り付けられるものであり、この金具本体60の表面には、前記係合部61が設けられているとともに、金具本体60を前記妻壁2の表面にネジ止めして固定するためのネジ孔60aが形成されている。
前記係合部61は、前記金具本体60の表面に設けられており、その先端に、前記隣り合う左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合するために、所定の角度で左右交互に折曲加工された係合片61aを備えている。
前記上側支持脚62および下側支持脚63は、前記金具本体60の上下縁部に設けられ、前記左右のサイディング材3a,3bを妻壁2の表面から離間させて支持するものであり、前記金具本体60に対して直交する方向、つまり外方に向かって突出している。
また、前記下側支持脚63には、上述したように、前記延出部64および支承部65が設けられており、前記延出部64は、前記左右のサイディング材3a,3bの裏面に当接して、安定的にサイディング材3を支持することができるようになっており、前記支承部65は、前記左右のサイディング材3a,3bの下端面に当接して、これらサイディング材3a,3bの重量を支承することができるようになっている。
以上のような第3取付金具6によれば、この第3取付金具6は、左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aにそれぞれ係合する係合部61を備えているので、左右のサイディング材3a,3bを並設して妻壁2に設けることができ、各サイディング材3a,3bの取付固定を、釘打ちなしで、さらに確実に行うことができる。
しかも、前記左右のサイディング材3a,3bを、前記上側および下側支持脚62,63によって妻壁2の表面から離間させて支持するとともに、前記支承部65によってサイディング材3の重量を支承するので、前記左右のサイディング材3a,3bの左右および前後、下方向への位置ずれをより確実に防ぐことができる。
さらに、前記係合部61に左右のサイディング材3a,3bの被係合部30b,33a,34aを係合させるとともに、前記上側および下側支持脚62,63および支承部65に当接させるだけで、前記左右のサイディング材3a,3bの下端面を妻壁2の底辺に沿って取り付けることができるので、左右のサイディング材3a,3bの取り付けに際して位置決めをより容易に、かつ正確に行うことができる。
また、前記上側支持脚62および下側支持脚63によって、前記左右のサイディング材3a,3bを妻壁2の表面から離間させて支持することができるので、前記サイディング材3と妻壁2との間に隙間を形成することができ、この隙間を水・通気経路として確保することができる。しかも、このように前記上側支持脚62および下側支持脚63によって前記左右のサイディング材3a,3bを支持することができるので、左右のサイディング材3a,3bを安定して設けることができる。
次に、以上のようなサイディング材3の取付構造を施工する際に、前記妻壁2の表面にサイディング材3を取り付ける方法について説明する。
すなわち、まず、妻壁2上に屋根パネル1を設けてから、前記第1および第2取付金具4,5の各金具本体40,50と、これら各金具本体40,50に設けられた前記垂木固定部45,55とを、前記妻壁2の表面と垂木部材1aの側面とに固定するようにして、第1取付金具4および第2取付金具5を前記妻壁2の所定の位置に設ける。そして、第3取付金具6も妻壁2表面の所定位置に設けて、その後、各サイディング材3a,3bの取付作業を行っていくようにする。
ここで、前記端部用サイディング材3aを前記妻壁2の表面に取り付ける際は、図1および図3に示すように、前記第1取付金具4によって端部用サイディング材3aの先端部30を、前記妻壁2の底辺の角部に設ける。また、前記第2取付金具5によって端部用サイディング材3aの頂点部31を、前記妻壁2の傾斜に沿うようにして妻壁2の表面に設けるとともに、前記第3取付金具6によって端部用サイディング材3aの直角部32を、前記妻壁2の底辺に沿うようにして妻壁2の表面に設けるようにする。
なお、これら端部用サイディング材3aの取り付けに使用した第2取付金具5および第3取付金具6は、端部用サイディング材3aに隣り合う中央部用サイディング材3bの取り付けにも使用される。
一方、前記中央部用サイディング材3bを取り付ける際は、隣り合う第2取付金具5,5間、および隣り合う第3取付金具6,6間に配置して取り付けるようにする。
なお、前記第2取付金具5および第3取付金具6は、第2取付金具5が妻壁2の傾斜に沿っており、第3取付金具6が妻壁2の底辺に沿っているので、第2取付金具5の下方に第3取付金具6が設けられるような位置関係となっている。つまり、1枚の中央部用サイディング材3bは、上辺35の両端部に2つの第2取付金具5,5が設けられ、下辺36の両端部に2つの第3取付金具6,6が設けられることとなる。
また、上述した、上縁が妻壁2の頂点に合わせて山形に形成された中央部用サイディング材3bと、この中央部用サイディング材3bの左右に設けられる中央部用サイディング材3bとは、前記第2取付金具5および第3取付金具6によって取り付けることができる。なお、この中央部用サイディング材3bの頂点には、例えば妻壁2の表面に固定される本体部や、山形の押込部を有するような専用の取付金具(図示せず)を、適宜用いるようにしても良い。
そして、前記第2取付金具5と第3取付金具6との間には、これら第2取付金具5と第3取付金具6との中間部において、サイディング材3の取り付けの補助的な役割を果たす第4取付金具7を設ける。
すなわち、この第4取付金具7は、前記第3取付金具6と同様に金具本体70と、この金具本体70の表面に設けられる係合部71と、金具本体70の上下縁部に設けられる上側支持脚62および下側支持脚63とを備えている。そして、このような第4取付金具7の係合部71を、前記左右のサイディング材3a,3bの各縁部に設けられた被係合部30b,33a,34aに係合させることで、前記左右のサイディング材3a,3bの左右および前後方向への位置ずれをより一層確実に防ぐことができる。
以上のような方法によって、前記端部用サイディング材3aおよび中央部用サイディング材3bを、前記妻壁2の表面に設けることができる。
本実施の形態によれば、第1取付金具4が端部用サイディング材3aの先端部30に係合するので、この第1取付金具4を妻壁2の底辺の両角部に設けることによって、前記端部用サイディング材3aの先端部30を、妻壁2に、釘打ちなしで確実に取付固定することができる。
また、第2取付金具5および第3取付金具6が、隣り合う左右のサイディング材3a,3bにそれぞれ係合するので、これら第2取付金具5および第3取付金具6を妻壁2表面の所定位置に設けることによって、前記端部用サイディング材3aと中央部用サイディング材3b、および、中央部用サイディング材3b,3bどうしを並設して妻壁2に設けることができ、各サイディング材3a,3bの取付固定を釘打ちなしで確実に行うことができる。
これによって、従来とは異なり、サイディング材3表面に露出する釘頭の補修作業や、釘打ちによって破損したサイディング材3の修復・交換作業等、サイディング材3の取付固定に係る作業手間を軽減できるので、施工性の向上を図ることが可能となる。
そして、前記第1取付金具4によって、前記端部用サイディング材3aの先端部30の上方および下方への位置ずれを防ぐことができ、前記第2取付金具5によって、隣り合う左右のサイディング材3a,3bの上方への位置ずれを防ぐことができ、さらに、前記第3取付金具6によって、隣り合うサイディング材3a,3bの下方への位置ずれを防ぐことができるので、各サイディング材3a,3bの上下方向への位置ずれを確実に防ぐことができる。
これによって、従来とは異なり、隣り合うサイディング材3a,3b間の目地幅にばらつきが生じることを確実に防ぐことができるので、妻壁2全体の外観性の向上を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図面を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、説明の便宜上、上述した第1の実施の形態とは異なる構成部分のみについて説明する。
本実施の形態のサイディング材3Aの取付構造は、図4および図5に示すように、前記第1取付金具4Aの金具本体40Aおよび前記第2取付金具5Aの金具本体50Aに、これら第1および第2取付金具4A,5Aを、妻壁2を構成する妻壁パネル2Aの上端面に固定するためのパネル固定部45A,55Aが設けられている。
ここで、前記第1取付金具4Aは、図5(a)に示すように、前記妻壁パネル2Aの底辺の角部に端部用サイディング材3Aaの先端部30を取り付けるためのものであり、前記パネル固定部45Aは、端部用サイディング材3Aaの上端面に当接して、これを押さえ込む押込部43Aと並ぶようにして前記金具本体40Aに設けられている。
前記パネル固定部45Aは、前記押込部43Aとは逆方向に折曲加工されているとともに、このパネル固定部45Aを前記妻壁パネル2Aの上端面にネジ止めして固定するためのネジ孔45Aaが形成されている。
また、前記第2取付金具5Aは、図5(b)に示すように、前記妻壁パネル2Aの傾斜に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材3Aa,3Abにそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材3Aa,3Abを上方から押さえ込むものであり、前記パネル固定部55Aは、左右のサイディング材3Aa,3Abの上端面に当接して、これを押さえ込む押込部53Aと並ぶようにして前記金具本体50Aに設けられている。
この第2取付金具5Aのパネル固定部55Aにも、第1取付金具4Aのパネル固定部45Aと同様にネジ孔55Aaが形成されている。
なお、前記隣り合う左右のサイディング材3Aa,3Abとは、前記端部用サイディング材3Aaと中央部用サイディング材3Abとの組み合わせ、および、中央部用サイディング材3Ab,3Abどうしの組み合わせを含む。
なお、図5(c)に示すように、前記妻壁パネル2Aの底辺に沿って設けられ、左右のサイディング材3Aa,3Abに係合しつつ、これらサイディング材3Aa,3Abを下方から支承する第3取付金具6Aの構成は、上述の第1の実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
次に、以上のようなサイディング材3Aの取付構造を施工する際に、前記妻壁パネル2Aの表面にサイディング材3Aを取り付ける方法について説明する。
まず、前記第1および第2取付金具4A,5Aの各パネル固定部45A,55Aを、前記妻壁パネル2Aの上端面に固定するようにして、第1取付金具4Aおよび第2取付金具5Aを前記妻壁パネル2A表面の所定位置に設ける。そして、第3取付金具6Aも妻壁パネル2A表面の所定位置に設けて、その後、各サイディング材3Aa,3Abの取付作業を行っていくようにする。
すなわち、上述した第1の実施の形態と同じように、前記第1〜第3取付金具4A,5A,6Aによって、前記端部用サイディング材3Aaを妻壁パネル2Aの表面に取り付けるとともに、前記第2および第3取付金具5A,6Aによって、前記中央部用サイディング材3Abを妻壁パネル2Aの表面に取り付けていく。このようにして、図4に示すように、予めサイディング材3Aが取り付けられた状態の妻壁パネル2Aを構成することができる。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるとともに、予めサイディング材3Aが取り付けられた状態の妻壁パネル2Aを現場へ搬送することによって、現場での施工効率を格段に向上させることが可能となる。
本発明に係る第1の実施の形態のサイディング材の取付構造を示す正面図である。 図1に示すサイディング材の取付構造に用いられる取付金具を示す斜視図であり、(a)は第1取付金具であり、(b)は第2取付金具であり、(c)は第3取付金具である。 各取付金具の取付位置を示す斜視図である。 本発明に係る第2の実施の形態のサイディング材の取付構造を示す斜視図である。 図4に示すサイディング材の取付構造に用いられる取付金具を示す斜視図であり、(a)は第1取付金具であり、(b)は第2取付金具であり、(c)は第3取付金具である。
符号の説明
1 屋根
2 妻壁
3 サイディング材
3a 端部用サイディング材
3b 中央部用サイディング材
4 第1取付金具
5 第2取付金具
6 第3取付金具

Claims (6)

  1. 屋根直下に、屋根を支持するための妻壁が設けられ、この妻壁の表面に、妻壁を覆うためのサイディング材が取り付けられており、
    前記サイディング材は、前記妻壁の端部側を覆う端部用サイディング材と、前記妻壁の中央側を覆う中央部用サイディング材とを備え、
    これらサイディング材は、前記妻壁の底辺の両角部に設けられ、前記端部用サイディング材の先端部に係合しつつ、この端部用サイディング材を上方から押さえ込むとともに、下方から支承する第1取付金具と、
    前記妻壁の傾斜に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材にそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材を上方から押さえ込む第2取付金具と、
    前記妻壁の底辺に沿って設けられ、隣り合う左右のサイディング材にそれぞれ係合しつつ、これらサイディング材を下方から支承する第3取付金具とによって、それぞれ前記妻壁の表面に取り付けられていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
  2. 請求項1に記載のサイディング材の取付構造において、
    前記第1取付金具は、前記妻壁の表面に取り付けられる金具本体と、
    この金具本体の一方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材の先端部に設けられた被係合部に係合する係合部と、
    前記金具本体の表面および他方の側縁部に設けられ、前記端部用サイディング材を妻壁の表面から離間させて支持する支持脚と、
    前記金具本体の上縁部に設けられ、前記端部用サイディング材の上端面に当接して、端部用サイディング材を上方から押さえ込む押込部と、
    前記金具本体の下縁部に設けられ、前記端部用サイディング材の下端面に当接して、端部用サイディング材の重量を支承する支承部とを備えていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
  3. 請求項1または2に記載のサイディング材の取付構造において、
    前記第2取付金具は、前記妻壁の表面に取り付けられる金具本体と、
    この金具本体の一方の側縁部に設けられ、左右のサイディング材の各縁部に設けられた被係合部にそれぞれ係合する係合部と、
    前記金具本体の表面および他方の側縁部に設けられ、前記左右のサイディング材を妻壁の表面から離間させて支持する支持脚と、
    前記金具本体の上縁部に設けられ、前記左右のサイディング材の上端面に当接して、これらサイディング材を上方から押さえ込む押込部とを備えていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
  4. 請求項2または3に記載のサイディング材の取付構造において、
    前記第1取付金具の金具本体および前記第2取付金具の金具本体には、これら第1および第2取付金具を、前記屋根を構成する垂木部材の側面に固定するための垂木固定部が設けられていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
  5. 請求項2または3に記載のサイディング材の取付構造において、
    前記第1取付金具の金具本体および前記第2取付金具の金具本体には、これら第1および第2取付金具を、前記妻壁を構成する妻壁パネルの上端面に固定するためのパネル固定部が設けられていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のサイディング材の取付構造において、
    前記第3取付金具は、前記妻壁の表面に取り付けられる金具本体と、
    この金具本体の表面に設けられ、左右のサイディング材の各縁部に設けられた被係合部にそれぞれ係合する係合部と、
    前記金具本体の上下縁部に設けられ、前記左右のサイディング材を妻壁の表面から離間させて支持する上側支持脚および下側支持脚とを備えており、
    前記下側支持脚には、この下側支持脚の突端から下方に向かって延出する延出部と、この延出部の下端から外方に突出し、前記左右のサイディング材の下端面に当接して、これらサイディング材の重量を支承する支承部とが設けられていることを特徴とするサイディング材の取付構造。
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