JPH082261Y2 - 屋根パネルの連結構造 - Google Patents

屋根パネルの連結構造

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JPH082261Y2
JPH082261Y2 JP6358288U JP6358288U JPH082261Y2 JP H082261 Y2 JPH082261 Y2 JP H082261Y2 JP 6358288 U JP6358288 U JP 6358288U JP 6358288 U JP6358288 U JP 6358288U JP H082261 Y2 JPH082261 Y2 JP H082261Y2
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roof
roof panel
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panel
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孝男 吉田
恵一 池永
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、屋根パネルの建込みに際して仮置きを可能
とすることによって、位置合わせが容易となりかつ屋根
施工を能率化しうる屋根パネルの連結構造に関する。
〔従来の技術〕
壁、床、屋根などをパネルを用いて形成するパネル工
法の家屋が多用されている。このような家屋において、
特に屋根形成用の屋根パネルの建込みに際しては、従
来、該屋根パネルはクレーン等を用いて吊上げるととも
に、作業者の高所作業によって組立てている。又組立に
際しては、クレーンによる吊下げ状態にて固定するか、
又は該屋根パネルを仮置きし、位置合わせを容易とする
ため、屋根パネルが取付く屋根骨組体に、前記仮置き、
位置合わせのための係止片を形成している。
他方、このようなパネル工法の家屋にあっては、住宅
のコストダウンと、品質の向上とを主とした目的とし
て、通産省、建設省が以前に、ナショナルプロジェクト
として推進した規格化住宅がある。しかしながら、この
ような規格化住宅は、例えば第14図に示すごとく、例え
ば総二階の家屋とすることによって、コストダウン等を
図っており、その結果、外観の変化に乏しいものとなり
がちであり、近年の、居住者の嗜好の多様化には充分に
は対応しきれない場合がある。
従って、このような規格化住宅においても、外観等の
多様化が望まれており、又多様化に際しても、規格化住
宅の有する特性を可能な限り残存させるとが重要とな
る。
又この多様化のために、例えば第14図に示すごとく、
総二階の家屋本体部Aに、一点鎖線で示すような、家屋
本体部Aに一体に連なる家屋付属部Bを設けることによ
って、外観の多様化を増すとともに、居住空間を広げる
ことを案出した。
なお、従来の建築思想においては、このような家屋付
属部Bを設けることによって屋根形状が変化した家屋
は、その都度その形状に合わせた屋根組を用いて屋根葺
される。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このように、その都度、家屋付属部の
位置に応じて屋根組を行うものでは、前記家屋付属部の
突出位置が多岐に亘るものである以上、設計、製作、保
管等に手間を要し、又屋根組の構成の変化は、家屋本体
部自体の各部の構造変更をもたらすなど、規格化住宅と
しての特性を損ないがちとなる。
従って、本考案者らは、家屋本体部を本体屋根により
覆いかつ家屋付属部を、付属屋根を用いて施工すること
によって、規格化住宅である屋根本体部の構造の変更を
減じ、規格化住宅としての利点を存続させつつ、多様性
を増しうる家屋を案出した。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、例えばこのような家屋にあっては、家
屋付属部Bを覆う付属屋根は、本体屋根の施工後に付属
屋根を取付けることが考えられ、従って屋根施工の能率
化のためには、付属屋根の施工の作業性を高めることが
大切となる。
本考案は、屋根の折曲がり部に配される屋根パネルの
一方に取付く下の連続金具を用いて、他方の屋根パネル
を支持する仮置き台を形成可能とすることにより、屋根
パネルの取付け、位置合わせが容易となり、施工性を高
めるとともに、クレーンによる吊上げ状態での作業を低
減し、クレーンの使用時間を減じてコストダウンをも達
成でき、しかも高所作業を低減でき、作業の安全性をも
向上しうる屋根パネルの連結構造の提供を目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、山に折曲がる屋根の棟線Y2、Y3に端縁を向
き合わせて配されることにより、前記屋根を形成する一
対の屋根パネルQ2、Q3を連結する屋根パネルの連結構造
であって、 前記屋根パネルQ2、Q3は、前記棟線Y2、Y3に沿って配
される枠材(46A)の上面に野地板(47)を取付け、 かつ野地板(47)には前記枠材(46A)を棟線Y2、Y3
側にこえて突出する小巾の延長部(50)が形成されると
ともに、 前記山の折曲がり角度で折曲げられた一対の翼片(72
A)、(72B)を有する下の連結金具(15)の1つの翼片
(72A)を一方の屋根パネルの下面に固定しかつ他の翼
片(72B)上に、他方の屋根パネルを、各延長部(5
0)、(50)の先端を近接させて保持するとともに、 一対の屋根パネルの上面に、同角度で折曲げられた一
対の翼片(71A)、(71B)を有しかつ前記下の連結金具
(15)とは別個の上の連結金具(14)の前記各翼片(71
A)、(71B)を夫々を固定することにより屋根パネルを
連結してなる屋根パネルの連結構造である。
〔作用〕
屋根の折曲がり部に端縁が沿う一方の屋根パネルの下
面に、下の連結金具を固定することによって、該屋根パ
ネルから、該下の連結金具の翼片が突出する。従ってこ
の翼片上に他方の屋根パネルを載置でき、仮置きしう
る。従って仮置き後はクレーンによる吊上げの必要がな
く、クレーン作業を減じる。又一方の屋根パネルと、翼
片上に載置される他方の屋根パネルの各上面を上の連結
金具を用いて連結し固定できる。従って、組立精度を向
上するとともに、仮置きのための架構体を省略でき、屋
根の施工性が高まる。
〔実施例〕
本考案の屋根パネルの連結構造が、第14図に示したよ
うな、規格化住宅である家屋本体部Aに家屋付属部Bを
突設した家屋の屋根施工のために用いられた場合を例に
とり、その一実施例を図面に基づき説明する。
屋根パネルの連結構造は、本例では、家屋本体部Aを
覆う本体屋根C上に配され、家屋付属部Bを覆う張出し
部Eと、前記本体屋根Cに重なる重なり部Fとを有する
付属屋根D形成用の付属屋根パネルQの連結のために使
用されており、第1図、第3図に示す棟線Y1の先端から
ハ字状にのびる下り棟線Y2、Y3で付属屋根Dが山に折曲
がる折曲がり線に端縁を向き合わせて配される一対の屋
根パネル、本例では付属屋根パネルQ下面に、第10〜12
図に示すごとく、下の連結金具15の1つの翼片72Aを固
定し、かつ該下の連結金具15の他の翼片72B上で支持す
る他方の付属屋根パネルQと、前記一方の付属屋根パネ
ルQの上面を前記下の連結金具15とは別個の上の連結金
具14を用いて連結している。
家屋本体部Aは、第1〜3図に例示するように、壁パ
ネルを用いて、コーナc1を挟む長辺、即ち桁側の壁体W
a、短辺、即ち妻側の壁体Wbを有する平面矩形の周囲壁
を、適宜の柱G(第1、2図に示す)を介在させて形成
している。
前記家屋付属部Bは、一方の側の壁体Vaを前記コーナ
c1に位置させる。又他方の側の壁体Vbは、前記桁側に配
した柱Gに一端が連なるとともに該側の壁体Va、Vbの外
端を、前記桁側の壁体Waと平行な外の壁体Vcによって連
結される。なお壁体Va〜Vcはともに壁パネルを用いて形
成する。
又家屋本体部Aの壁体は前記側の壁体Va、Vb間におい
て除去されることによって、家屋付属部Bは家屋本体部
Aとその内部が連なり一体化する。
さらに前記柱Gと、コーナ部c1との間には、前記壁体
Waに沿い同一直線上に梁材Hが架け渡される。なお梁材
Hは、ウエブ上下にフランジを設けた溝形鋼からなり、
その一端に設ける端板22Aにより前記柱Gに固定し、又
他端の端板22Bは、軒受金具23に固着されることによっ
て、家屋本体部Aの壁体強度を維持している。
前記本体屋根Cは、第4図に示すように、本例では、
桁、妻側に夫々軒先端を有する傾斜本体屋根C1、C2、C
3、C4を含む寄せ棟状をなすことにより、その間に棟線X
1、下り棟線X2、X3、X4、X5が形成される。家屋付属部
Bが連設される傾斜本体屋根C1は、第1図、第4図に示
すように、前記コーナc1にのびる下り棟線X2に一方の端
縁a1を位置するとともに他方の端縁a2が、前記梁材Hの
ほぼ中間に位置して棟方向にのびる三角状の本体屋根パ
ネルP1と、前記端縁a2とは小間隙gを隔てて向き合う一
方の端縁a3と、前記側の壁体Vbの内面付近から棟側にの
びる他方の端縁a4を有する矩形の本体屋根パネルP2と、
前記端縁a4と小間隙gを隔てる一方の端縁a5を有しかつ
該端縁a5と平行な他方の端縁a6と有する巾挟の本体屋根
パネルP3と、前記端縁a6と小間隙gを隔てる端縁a7を有
する他の本体屋根パネルP4…を含んでいる。又前記コー
ナc1を挟んで直交する傾斜本体屋根C2を構成する本体屋
根パネルP5は、前記端縁a1と間隙gを挟んで向き合う端
縁a8を有する三角形状をなす。
又本体屋根パネルPは、第13図に略示するごとく、溝
形鋼からなる枠材24を周囲に配した枠組の上面に野地板
25を設ける鋼製枠のパネル体を用いている。
又前記家屋付属部Bに向く本体屋根パネルP1、P2及び
側の壁体Vb外方の本体屋根パネルP3は、第13図に示した
ごとくその軒先端dは前記梁材Hの外面上方近傍の位置
で途切れており、又前記本体屋根パネルP4は、前記壁体
Waから、前記軒先端dをこえて外方に張出し、家屋本体
部Aの軒先端eを形成できる。従って傾斜本体屋根C1に
は、屋根付属部Bが突出する部分において、本体屋根パ
ネルP3下方部分に連続し、家屋本体部Aの外の壁体Wa上
方部分位置で途切れる切欠部11が形成される。
なお前記本体屋根パネルP1では、前記一方の端縁a1下
端部に、前記側の壁体Vaの内面に向かって傾斜方向に切
欠した切除部27が設けられる。
又このような本体屋根パネルPは、第1、2図、第13
図に示す、前記梁材Hと、該梁材Hと平行な前記家屋付
属部Bの外の壁体Vcとの間を継ぐ継ぎ梁12とともに、第
2図にその一部を示す取付金具29、30などを用いて、下
端部が夫々固定される。なお取付金具30は、前記柱Gの
上端にボルト止めする基板31に、前記本体屋根パネルP
2、P3の間隙gに挿入されかつ固定される支持片32、32
を立上げている。又取付金具29は、軒受金具23上で固定
する基板33に、本体パネルP固定用の突片を設けた長尺
の支持枠35を連設している。
前記継ぎ梁12は、溝形鋼からなる長尺の基本37の一端
下面に、平板状の取付板39を突設しており、前記外の壁
体Vcの上面にボルト結合される。又基本37の他端には、
固定金具40が溶着される。固定金具40は、前記梁材Hに
固定される底片の両側に支持片44、44を設け、又支持片
44、44の各外向き面間の長さは、前記本体屋根パネルP
1、P2の前記間隙gを等しく設定されることにより、本
体屋根パネルP1、P2の側の枠材24をボルト止めし、固定
している。
又前記継ぎ梁12は、梁材Hと、前記壁体Vcとを連結す
ることによって、その膨らみ、凹み等の反りを矯正し取
付精度を向上させかつ家屋付属部Bの剛性を高める。又
これによって、風圧等による壁体Vc等の変形をも防止し
うる。
又付属屋根パネルQを用い前記家屋付属部Bを覆う付
属屋根Dは、前記棟線X1と直角な棟線Y1両側の傾斜付属
屋根D1、D2と、該棟線Y1の先端で、前記側の壁体Va、Vb
と外の壁体Vcとが交わるコーナc2、c3に向かって下に傾
斜する下り棟線Y2、Y3の傾斜付属屋根D3とを含み、前記
棟線Y1、下り棟線Y2、Y3で付属屋根Dが山に折曲がる折
曲がり線が形成される。
又前記傾斜付属屋根D1は、下方の端縁a9が、前記端縁
a8と向き合うとともに、該傾斜付属屋根D1の傾斜は本体
屋根パネルP5と一致ししかも上面が整一する一方、その
下の軒先端f1は、本体屋根パネルP5の軒先端と整一す
る。
又傾斜付属屋根D2は、傾斜本体屋根C上に接してのび
る端縁a10を具えるとともにその下端は、前記本体屋根
パネルP3下端の前記切欠部11にのびかつ前記軒先端eと
直角に交わる軒先端f2が形成される。
傾斜付属屋根D1、D2は、棟部側を形成する三角形の付
属屋根パネルQ1と、その下方で、前記軒先f1、f2を形成
する5角形かつ同一形状の付属屋根パネルQ2、Q2とから
なり、又傾斜付属屋根D3はその中央で分割された三角形
状の同形の付属屋根パネルQ3、Q3を含んでいる。
前記付属屋根パネルQは、第13図に示すごとく木質の
枠材46の上面に野地板47を、又下面に面材49を取付ける
とともに適宜桟材を内部に架け渡した木質のいわゆるフ
ラッシュパネル体からなる。
又棟線Y1で向き合う端縁では第8図に示すごとく、枠
材46は野地板47、面材49とともに斜めに欠切されてい
る。又下り棟線Y2、Y3で山に折曲がる折曲がり線に端縁
を向か合わせる付属屋根パネルQ2、Q3は、第9図に示す
ように、棟線Y2、Y3に沿う枠体46Aの断面を矩形として
いる。前記のように、その上面に野地板47を、下面に面
材49を取付けている。この屋根パネルQ2、Q3の野地板47
には、枠材46Aの棟線Y2、Y3側の側面をこえて突出する
小巾の延長部50、50が設けられる。なお、枠材46Aに
は、第10図に示すように、これに交わる向きの他の枠材
46Bが接合され、接合した枠材からなる骨組状の枠組を
形成する。
又このような付属屋根パネルQは、棟線Y1、下り棟線
Y2、Y3などの付属屋根Dが山に折曲がる折曲げ線におい
て、上の連結金具14、下の連結金具15を用いて結合され
る。
又前記付属屋根パネルQ3、Q3は、その中間位置を、第
1図、第13図に示すように、束金具16を用いて支持させ
る。
さらに付属屋根パネルQ2、Q2、Q3、Q3は、第1、2図
などに示す屋根受金具17を用いて下方部分を支持する。
又端縁a8側の付属屋根パネルQ2が、本体屋根パネルP1
の前記切除部37にはみ出す端縁a9の部分hにおいては、
図示しない下地金具を用いてパネル間を連結することに
より、風の吹上げに対する軒先部の耐力を高める。
又前記本体屋根パネルP3下方の前記切欠部11には、第
1、2図に示すごとく軒梁材19を用いて軒先パネル20を
取付ける。
前記束金具16は、第1図、第13図に示すごとく、束材
51の上端に受板52を、又下端には固定板53を設けてい
る。又固定板53は、パネルP1、P2の軒先面dにボルト等
を用いて固定することによりパネルP1、P2を強固に連結
しうる。又受板52は、その高さ位置を、正規の位置、傾
きで配される付属屋根パネルQ3、Q3の下面高さと一致し
ている。
屋根受金具17は、家屋付属部Bの側の壁耐Va、Vbと外
の壁体Vc上に配される屋根受金具17A、17B、17Cを含
み、又各屋根受金具17は、前記壁体Va〜Vc上に配した受
梁61A、61B、61C上に取付けられる。又受梁61A、61Bの
外端及び受梁61Cの両端は、前記壁体Va〜Vcのコーナc
2、c3に位置する継ぎ金具62の立片にボルト止めし固定
される。なお壁体Va〜Vcは、そのコーナc2、c3を、接続
金具63、63を用いて結合している。なお受梁61A、61Bの
内端は、第2図に示す前記取付金具30、31の取付片64、
64に固定される。
屋根受金具17は、底片65の内縁に立上げ片66を介し
て、支持すべき付属屋根パネルQ2、Q3の各傾斜に合わせ
て内方上に斜めに傾く受片67を設けた折曲げ体であっ
て、第13図に例示するごとく、付属屋根パネルQの枠材
又は桟材を貫通するボルトを前記孔部に挿入しかつナッ
ト止めすることになって、屋根受金具17は付属屋根パネ
ルQを固定できる。
さらに、付属屋根パネルQ3、Q3の取付に際しては、前
記束金具16を、本体屋根パネルP1、P2上に予め固定して
おくことによって、付属屋根パネルQ3、Q3の上端部を支
持させつつ屋根受金具17に固定でき、屋根施工が便宜と
なる。これによって第11図に示すごとく、付属屋根パネ
ルQ3、Q3が先行して固定できる。
又傾斜付属屋根Dの前記棟線Y1、下り棟Y2、Y3の折曲
げ部には、前記上の連結金具14…、下の連結金具15…が
夫々向き合わせて配設され、各線Y1〜Y3がなす折曲げ部
を挟んで向き合うパネルQ1〜Q3を固定する。
なお本例では、第5図に示すように、連結金具14、15
は棟線Y1上では、付属屋根パネルQ1の棟側端部及び軒側
端部、付属屋根パネルQ2の上端部に配され、又下り棟Y
2、Y3では各付属屋根パネルQ2、Q3を跨いでその棟側、
軒側及び中間位置に配される。
上、下の連結金具14、15は、第6、7図に示すごと
く、ともに棟線Y1、下り棟線Y2、Y3がなす山の折曲がり
角度で折曲げられる各一対の翼片71A、71B、72A、72Bを
具える。又下の連結金具15の1つの翼片72Aを、第10図
に示すごとく、一方の付属屋根パネルQ、例えば下り棟
線Y2、Y3に沿う連続金具14、15においては、前記したご
とく、先行して取付く付属屋根パネルQ3の下面にビス等
を用いて固定する。又固定により、他の翼片72Bは、向
き合う他方の付属屋根パネルQ2側に夫々突出する。従っ
て、他方の前記付属屋根パネルQ2は、該突出した翼片72
B上に仮置きし位置決めしうる。又付属屋根パネルQ2、Q
3は、向き合う前記延長部50、50を、第9図に示すよう
に、その先端を近接して配するため、下り棟線Y2、Y3が
なす山における雨仕舞の施工能率を高めうる。又向き合
う付属屋根パネルQ2、Q3の上面には、前記上の連結金具
14の各翼片71A、71Bを夫々固定することにより、両者を
作業性よく連結できる。なお前記延長部50は山の折曲が
り角度に応じた長さで突出するため、正しい角度で前記
付属屋根パネルQ2を位置決めでき、上の連結金具14の取
付を容易とする。
なお後付けする例えば付属屋根パネルQ2に、第11図に
示すごとく、上の連結金具14の一方の翼片71Aを予め固
定することができ、これによって前記下の連結金具15の
翼片72Bとともに、該上の連結金具14の翼片71Bによって
も後付けされる該付属屋根パネルQ2を支持させうる。又
一方の翼片71Aを予め固定しておくことにより、屋根上
作業を短縮できる。
なお棟線Y1に端縁を沿わせて向き合う各付属屋根パネ
ルQ1、Q1、Q2、Q2にも、向き合う一方のパネル下面に、
下の連結金具15の一方の翼片72Aを取付けた後、他方の
翼片72B上に載置し仮置きしつつ上の連結金具14を用い
て固定することにより、両者を容易に組立てでき、一体
化しうる。なお第12図に示すごとく、付属屋根パネルQ
1、Q1を同様に固定できる。このような付属屋根パネルQ
1〜Q3の取付けにより、前記付属屋根Dを形成でき、又
第3図に示すように、家屋本体部Aから外方に家屋付属
部B上にのびる張出し部Eと、該張出し部Eから棟側に
のび前記本体屋根Cに重なる重なり部Fとが形成され、
前記張出し部Eによって家屋付属部Bを覆っている。
なお本考案の構造は、前記した家屋付属部の屋根形式
の他、一般屋根の形成のためにも広く採用されうる。
〔考案の効果〕
屋根の折曲がり部に端縁が沿う一方の屋根パネルの下
面に、下の連結金具を固定することによって、該屋根パ
ネルから突出する翼片上に他方の屋根パネルを載置で
き、仮置きしうる。従って一方の屋根パネルが予め支持
されたときには、該屋根パネル自体に直接他方の屋根パ
ネルを載置することによって容易に位置合わせでき、組
立精度を向上するとともに、仮置きのための架構体を省
略でき、屋根施工性を高める。又仮置き後はクレーンに
よる吊上げの必要がなく、クレーン作業を減じる。又一
方の屋根パネルと、翼片上に載置される他方の屋根パネ
ルの各上面を上の連結金具を用いて連結することにより
両者を強固に固定できる。又前記屋根パネルは、屋根が
折曲がる山に沿う枠材から外にかつ山の折曲がり角度に
応じた長さで突出する延長部を具え、かつ向き合う延長
部先端を近接させるため、山の部分における雨仕舞の施
工性を高めうるとともに、向き合う延長部によって、連
結される屋根パネルの角度を正しく位置出しできるた
め、上の連結金具の取付作業を容易とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の構造が採用される家屋の一部を例示す
る斜視図、第2図はその部材を示す分解斜視図、第3図
はその第1図の平面図、第4図は屋根合体の平面図、第
5図は付属屋根パネルの配置を例示する平面図、第6図
は上の連結金具を例示する斜視図、第7図は下の連結金
具を例示する斜視図、第8図は棟部の連結構造を例示す
る断面図、第9図は本考案の一実施例を示す断面図、第
10図は分解して示す断面図、第11、12図は本考案の構造
を用いた場合の屋根パネル組立状態を例示する斜視図、
第13図は付属屋根パネルの支持を例示する断面図、第14
図は従来構造の家屋を例示する斜視図である。 14……上の連結金具、15……下の連結金具、16……束金
具、17……屋根受金具、19……軒梁材、20……軒先パネ
ル、71A、71B、72A、72B……翼片、A……家屋本体部、
B……家屋付属部、C……本体屋根、C1、C2、C3、C4…
…傾斜本体屋根、D……付属屋根、D1、D2、D3、D4、D5
……傾斜付属屋根、E……張出し部、F……重なり部、
P、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8、P9……本体屋根
パネル、Q、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5……付属屋根パネル、
Y1……棟線、Y2、Y3……下り棟線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−165747(JP,A) 特開 昭61−282540(JP,A) 特開 昭54−62613(JP,A) 実開 昭59−142336(JP,U) 実開 昭54−121523(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】山に折曲がる屋根の棟線Y2、Y3に端縁を向
    き合わせて配されることにより、前記屋根を形成する一
    対の屋根パネルQ2、Q3を連結する屋根パネルの連結構造
    であって、 前記屋根パネルQ2、Q3は、前記棟線Y2、Y3に沿って配さ
    れる枠材(46A)の上面に野地板(47)を取付け、 かつ野地板(47)には前記枠材(46A)を棟線Y2、Y3側
    にこえて突出する小巾の延長部(50)が形成されるとと
    もに、 前記山の折曲がり角度で折曲げられた一対の翼片(72
    A)、(72B)を有する下の連結金具(15)の1つの翼片
    (72A)を一方の屋根パネルの下面に固定しかつ他の翼
    片(72B)上に、他方の屋根パネルを、各延長部(5
    0)、(50)の先端を近接させて保持するとともに、 一対の屋根パネルの上面に、同角度で折曲げられた一対
    の翼片(71A)、(71B)を有しかつ前記下の連結金具
    (15)とは別個の上の連結金具(14)の前記各翼片(71
    A)、(71B)を夫々を固定することにより屋根パネルを
    連結してなる屋根パネルの連結構造。
JP6358288U 1988-05-13 1988-05-13 屋根パネルの連結構造 Expired - Lifetime JPH082261Y2 (ja)

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