JP5393017B2 - 基礎と壁パネルとの連結構造 - Google Patents
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Description
この特許文献1の壁パネルは、縦横の枠材を四角枠状に組み立てた枠体の両面に合板を貼り付けてなる。また、この壁パネルの室外側面には外装材が貼り付けられるとともに、室内側面には内装下地材となる石膏ボードが貼り付けられることとなる。
しかしながら、このような手間を省略するために、作業用開口を形成せずにナットの締め付けを行おうとしても、手や道具が届かないため、ナットを強固に締め付けすることが困難となる場合がある。
前記壁パネル2は、少なくとも室内側面が開放されて凹部空間3aを有するパネル本体3と、このパネル本体3の室内側面に予め貼り付けられた室内側面材4とを備えており、
前記基礎1には、この基礎1の上端面から上方に突出して前記パネル本体3の下端部を貫通し、上端部が前記凹部空間3a内に突出するアンカーボルト1aが設けられ、このアンカーボルト1aの上端部には締付ナット1bが螺合されており、
前記パネル本体3の下端部には、室内側に向かって突出する床受け材5,6が前記基礎1とパネル本体3との間に挟み込まれるように設けられ、この床受け材5,6の上には床パネル7の側端部が載置されており、
前記室内側面材4は、この室内側面材4の下端部の高さ位置が、前記床パネル7の側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されており、
この室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に前記床パネル7の側端部が嵌入され、
前記パネル本体3は、四角形状に形成された板材30と、この板材30の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の枠材31a,31b,31c,31d、32a,32b,32c,32dを四角枠状に組み立てた枠体31,32とを有しており、
前記凹部空間3aおよび床パネル7内には、断熱材31g,7cが充填され、
前記床パネル7の側端部が前記枠体31の側端部に当接していることを特徴とする。
また、前記室内側面材4は、この室内側面材4の下端部の高さ位置が、前記床パネル7の側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されているので、この室内側面材4は、前記パネル本体3に対して、このパネル本体3の凹部空間3aの下端部を室内側に開放させた状態で貼り付けられることとなる。すなわち、この開放された箇所には、前記基礎1の上端面から上方に突出するアンカーボルト1aの上端部が露出することとなる。さらに、前記床パネル7は、前記パネル本体3の下端部に設けられた床受け材5,6に、自身の側端部を載置するようにして設置するので、基礎1と壁パネル2とを連結した後で床パネル7の施工を行うことができる。したがって、作業者は、前記パネル本体3の開放された箇所に手や道具を挿入して、前記アンカーボルト1aの上端部に螺合された締付ナット1bを強固に締め付けることができるので、前記基礎1と壁パネル2とを確実かつ強固に連結することが可能となる。
しかも、前記基礎1と壁パネル2とを連結した後に、前記床パネル7の側端部が、前記室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に嵌入されるので、この床パネル7の側端部によって、前記パネル本体3の開放された箇所を遮蔽することができるので、この開放された箇所を塞ぐような手間を省略できるとともに、前記壁パネル2と床パネルと7との接合箇所の外観性に優れる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記床受け材6は、前記基礎1とパネル本体3との間に挟み込まれるようにして設けられているので、この床受け材6を介在させた分、前記壁パネル2を高い位置に設けることができる。このように前記壁パネル2を、前記床受け材6を介在させた分だけ高い位置に設けることができるので、例えば、前記床受け材6を基礎1と壁パネル2との間に介在させていない場合に比して、この壁パネル2が設けられる部屋の天井高を高くとることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、前記パネル本体3は、四角形状に形成された板材30と、この板材30の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の枠材31a,31b,31c,31d、32a,32b,32c,32dを四角枠状に組み立てた枠体31,32とを有しているので、これら枠体31,32によって板材30を両面側から挟み込むことができ、地震等による板材30の変形を抑制することができ、好ましい。
すなわち、前記板材30に対して、剪断方向や捻れ方向などに大きな変形力が加わった場合、この板材30は様々な方向に向かって変形しようとする。例えば板材30が、側面視くの字に変形しようとすれば、板材30両面の一方の縦枠材31a,32aおよび他方の縦枠材31b,32bによって変形を抑制し、板材30が、平面視くの字に変形しようとすれば、板材30両面の上横枠材31c,32cおよび下横枠材31d,32dとによって変形を抑制することができる。また、例えば板材30が、捻れるように変形しようとすれば、板材30両面の前記枠体31,32全体で変形を抑制することができる。したがって、前記板材30が、いずれの方向に変形しても前記枠体31,32によって変形を抑制することができるので、前記板材30や、この板材30と両枠体31,32との取付部分に影響が出にくく、壁パネル2自体の強度を向上させることが可能となる。
また、前記板材30の両面に枠体31,32が取り付けられてなるので、従来に比して、使用する板材30の量を2枚から1枚に減らすことができ、コストを削減することができる。
前記床パネル7は、この床パネル7の側端面の上部に、上面が前記床パネル7の上面と略面一となる補助床部材7a,7bを備えており、
この補助床部材7a,7bが、前記床受け材5,6の上に載置され、かつ前記室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に嵌入されていることを特徴とする。
また、パネル本体の室内側面に貼り付けられる室内側面材は、この室内側面材の下端部の高さ位置が、床パネルの側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されているので、この室内側面材はパネル本体に対して、このパネル本体の凹部空間の下端部を室内側に開放させた状態で貼り付けられることとなる。すなわち、この開放された箇所には、基礎の上端面から上方に突出するアンカーボルトの上端部が露出することとなる。さらに、床パネルはパネル本体の下端部に設けられた床受け材に、自身の側端部を載置するようにして設置するので、基礎と壁パネルとを連結した後で床パネルの施工を行うことができる。したがって、作業者は、パネル本体の開放された箇所に手や道具を挿入して、アンカーボルトの上端部に螺合された締付ナットを強固に締め付けることができるので、基礎と壁パネルとを確実かつ強固に連結することが可能となる。
しかも、基礎と壁パネルとを連結した後に、床パネルの側端部が、室内側面材の下端部と、床受け材の上面との間に嵌入されるので、この床パネルの側端部によって、パネル本体の開放された箇所を遮蔽することができるので、この開放された箇所を塞ぐような手間を省略できるとともに、壁パネルと床パネルとの接合箇所の外観性に優れる。
前記基礎1には、この基礎1の上端面から上方に突出して前記パネル本体3の下端部を貫通し、上端部が前記凹部空間3a内に突出するアンカーボルト1aが設けられ、このアンカーボルト1aの上端部には締付ナット1bが螺合されており、
前記パネル本体3の下端部には、室内側に向かって突出する床受け材5,6が設けられ、この床受け材5,6の上には床パネル7の側端部が載置されており、
前記室内側面材4は、この室内側面材4の下端部の高さ位置が、前記床パネル7の側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されており、
この室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に前記床パネル7の側端部が嵌入されている。
このアンカーボルト1aは、上述のように、前記基礎1の上端面から上方に突出しており、上端部には、座金1cを介して前記締付ナット1bが螺合されている。
また、前記基礎1と前記壁パネル2との間には、床下に外気を取り入れるための換気台輪1dが介在している。
すなわち、本実施の形態のパネル本体3は、図5に示すように、四角形状に形成された板材30と、この板材30の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の枠材31a,31b,31c,31d、32a,32b,32c,32dを四角枠状に組み立てた枠体31,32とを有している。前記凹部空間3aは、前記板材30と枠体31とで囲まれた凹状部分を指している。
なお、前記パネル本体3の枠体31の下横枠材31dには、前記アンカーボルト1aを挿通させるための貫通孔(図示せず)が形成されている。
すなわち、前記板材30に対して、剪断方向や捻れ方向などに大きな変形力が加わった場合、この板材30は様々な方向に向かって変形しようとする。例えば板材30が、側面視くの字に変形しようとすれば、板材30両面の一方の縦枠材31a,32aおよび他方の縦枠材31b,32bによって変形を抑制し、板材30が、平面視くの字に変形しようとすれば、板材30両面の上横枠材31c,32cおよび下横枠材31d,32dとによって変形を抑制することができる。また、例えば板材30が、捻れるように変形しようとすれば、板材30両面の前記枠体31,32全体で変形を抑制することができる。したがって、前記板材30が、いずれの方向に変形しても前記枠体31,32によって変形を抑制することができるので、前記板材30や、この板材30と両枠体31,32との取付部分に影響が出にくく、壁パネル2自体の強度を向上させることが可能となる。
また、前記板材30の両面に枠体31,32が取り付けられてなるので、従来に比して、使用する板材30の量を2枚から1枚に減らすことができ、コストを削減することができる。
つまり、締付ナット1bの締付作業をするにあたり、作業部位の周辺を確実に視認することができるので、格段に作業がしやすい。
このような床パネル7によれば、前記基礎1と壁パネル2とを連結した後に、前記床パネル7の側端部が、前記室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に嵌入されるので、この床パネル7の側端部によって、前記パネル本体3の開口部4aを遮蔽することができるようになっている。
また、前記室内側面材4は、この室内側面材4の下端部の高さ位置が、前記床パネル7の側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されているので、この室内側面材4は、前記パネル本体3に対して、このパネル本体3の凹部空間3aの下端部を室内側に開放させた状態で貼り付けられることとなる。すなわち、この開放された箇所には、前記基礎1の上端面から上方に突出するアンカーボルト1aの上端部が露出することとなる。さらに、前記床パネル7は、前記パネル本体3の下端部に設けられた床受け材5,6に、自身の側端部を載置するようにして設置するので、基礎1と壁パネル2とを連結した後で床パネル7の施工を行うことができる。したがって、作業者は、前記パネル本体3の開放された箇所に手や道具を挿入して、前記アンカーボルト1aの上端部に螺合された締付ナット1bを強固に締め付けることができるので、前記基礎1と壁パネル2とを確実かつ強固に連結することが可能となる。
しかも、前記基礎1と壁パネル2とを連結した後に、前記床パネル7の側端部が、前記室内側面材4の下端部と、床受け材5,6の上面との間に嵌入されるので、この床パネル7の側端部によって、前記パネル本体3の開放された箇所を遮蔽することができるので、この開放された箇所を塞ぐような手間を省略できるとともに、前記壁パネル2と床パネルと7との接合箇所の外観性に優れる。
1a アンカーボルト
1b 締付ナット
2 壁パネル
3 パネル本体
3a 凹部空間
4 室内側面材
5 床受け材
5a 床受け材
6 床パネル
Claims (2)
- 基礎と、この基礎上に立設される壁パネルとの連結構造であって、
前記壁パネルは、少なくとも室内側面が開放されて凹部空間を有するパネル本体と、このパネル本体の室内側面に予め貼り付けられた室内側面材とを備えており、
前記基礎には、この基礎の上端面から上方に突出して前記パネル本体の下端部を貫通し、上端部が前記凹部空間内に突出するアンカーボルトが設けられ、このアンカーボルトの上端部には締付ナットが螺合されており、
前記パネル本体の下端部には、室内側に向かって突出する床受け材が前記基礎とパネル本体との間に挟み込まれるように設けられ、この床受け材の上には床パネルの側端部が載置されており、
前記室内側面材は、この室内側面材の下端部の高さ位置が、前記床パネルの側端部の上面の高さ位置と略等しくなるように設定されており、
この室内側面材の下端部と、床受け材の上面との間に前記床パネルの側端部が嵌入され、
前記パネル本体は、四角形状に形成された板材と、この板材の両面の少なくとも周縁部に取り付けられ、縦横の枠材を四角枠状に組み立てた枠体とを有しており、
前記凹部空間および前記床パネル内には、断熱材が充填され、
前記床パネルの側端部が前記枠体の側端部に当接していることを特徴とする基礎と壁パネルとの連結構造。 - 請求項1に記載の基礎と壁パネルとの連結構造において、
前記床パネルは、この床パネルの側端面の上部に、上面が前記床パネルの上面と略面一となる補助床部材を備えており、
この補助床部材が、前記床受け材の上に載置され、かつ前記室内側面材の下端部と、床受け材の上面との間に嵌入されていることを特徴とする基礎と壁パネルとの連結構造。
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JP2007269030A JP5393017B2 (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | 基礎と壁パネルとの連結構造 |
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