JP3450487B2 - 梁受金物およびそれを用いた施工方法 - Google Patents

梁受金物およびそれを用いた施工方法

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JP3450487B2
JP3450487B2 JP2789395A JP2789395A JP3450487B2 JP 3450487 B2 JP3450487 B2 JP 3450487B2 JP 2789395 A JP2789395 A JP 2789395A JP 2789395 A JP2789395 A JP 2789395A JP 3450487 B2 JP3450487 B2 JP 3450487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、梁受金物およびそれを
用いた施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、建物の建築工法として、複数のパネルを連設して
建物を構築するパネル工法がある。このパネル工法にお
いて、建物壁間に架け渡される梁の建物壁への取付けを
図7に示す。
【0003】同図において、建物壁は壁パネル(図示せ
ず)および壁パネルの上に立設された屋切パネル100
により構成されている。屋切パネル100は、枠組みし
た芯材の両面に面材を貼付けて形成されたパネルであ
り、その上面100aが屋根の傾斜に合わせて斜面とし
て形成された三角形状のパネルである。この屋切パネル
100の垂直面100bに接着剤および複数の釘104
によって梁受補強板102が、その上面102aを屋切
パネル100の上面100aと面一に揃えて取付けら
れ、梁受補強板102には梁受金物110が取付けられ
ている。
【0004】この梁受金物110は、梁受補強板102
の上面102aに当接する位置決め部112と、位置決
め部112より垂下し梁受補強板102の垂直面102
bに当接する取付部114と、この取付け部114から
上向きコ字状に突出して延設されて梁受部116と、を
有し、釘104により固定されている。
【0005】そして、梁受金物110の梁受部116
に、屋根梁120の端部を支持させて、両者を釘104
にて固定することで、屋根梁120の屋切パネル100
への取付けを行うこととしていた。
【0006】そして、屋根梁120の取付け完了後に、
複数枚の屋根パネルを屋切パネル100および屋根梁1
20上に載置固定していくことにより屋根部の構築を行
っていた。ここで、屋根パネルとは、枠組みした芯材の
上面に面材を貼付して形成されたパネルである。
【0007】しかしながら、上述した梁受金物110で
あると、梁受金物110が屋切パネル100に取付けら
れた状態で、位置決め部112が屋切パネル100の上
面100aよりその肉厚の分だけ突出していることにな
るので、屋根部の構築の際に、所定の位置において、梁
受金物110の位置決め部112と屋根パネルの芯材が
ぶつかりあう箇所が生じ、屋根面が平面にならないとい
う問題点があった。
【0008】所定の位置とは、例えば、図8に示すよう
に、建物の下屋のけらば部分(図中に示すa部分)や壁
との取合い部分(図中に示すb部分)である。
【0009】図8(B)は、図8(A)に示すa部分、
すなわち、けらば部分における屋根梁120と屋根パネ
ル140を連設して構築された屋根との構造を示す斜視
図である。なお、図8においては、屋根梁120として
鋼製梁が用いられている例を示す。
【0010】通常、図8(B)に示すように、屋根パネ
ル140の補強用の芯材142(図8(B)において、
屋根梁120と平行に配置されている芯材)は、枠体を
構成する芯材144(図8(B)において、屋根梁12
0と直交して配置されているる芯材)よりも厚みが薄い
ので、上述したような、梁受金物110と屋根パネル1
40の芯材142がぶつかり合うということは起こらな
い。しかし、けらば部分においては、風圧等の影響を受
けやすいので、けらば用の屋根パネル150は、屋根梁
120と平行に配置される補強用の芯材152に厚い芯
材が用いられて形成されている。そのため、けらば部分
においては、屋根パネル150の芯材152と梁受金物
110の位置決め部112がぶつかり合うという問題が
生じる。そこで、この問題点を解決するために、梁受金
物110の位置決め部112と屋根パネル140の芯材
142がぶつかりあう箇所においては、梁受補強板10
2および梁受金物110を、位置決め部112の肉厚の
分だけ、屋切りパネル100の上面100aより下方に
取付け、梁受金物110が屋切パネル100に取付られ
た状態で、位置決め部112の上面と屋切パネル100
の上面100aが面一となるようにしていた。
【0011】しかしながら、位置決め部112の上面と
屋切パネル100の上面100aが面一となるように取
付け位置決めを行うのは、位置決め部112の肉厚が一
定ではなく、梁受金物110の種類により異なる等、大
変手間がかかり、作業性が悪く、施工時間がかかるとい
う問題点があった。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、建築用パネルを構成する芯材との
干渉を避けることができ、しかも取付け位置決めが容易
な梁受金物およびそれを用いた施工方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、パネル工法による建物壁の
垂直面に取付けられる壁取付け部と、前記壁取付け部の
上端より前記建物壁上端面側へ曲折され、前記建物壁の
上端面に当接される位置決め部と、前記壁取付け部より
垂直に突出し、前記建物壁間に架け渡される梁の端部を
受ける梁受部と、を含み構成され、前記建物の壁間に架
け渡されて、芯材を枠組みした枠体を含む建築用パネル
からなる構造部材を支持する前記梁の端部を、前記建物
壁に取付け固定する梁受金物において、前記位置決め部
は、前記建築用パネルの芯材が載置される位置に、前記
芯材との干渉を避ける切欠き部を有していることを特徴
としている。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記梁は、連設される建築用パネルの接合部分に配
置され、前記切欠き部の幅は、少なくとも前記芯材の幅
の2倍以上であることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2のいずれかにおいて、前記梁は、上下に配置され
た一対の対向するフランジ部と、前記フランジ部を連結
するウェブ部と、を有する断面H型状の鋼製梁であり、
前記ウェブ部は、その端部に、前記梁受金物と連結する
ための第1の穴と、位置調整用の第2の穴を有し、前記
梁受け部は、上端で前記梁のフランジ下面を支持し、平
面部で前記梁のウェブ部と連結され、前記平面部は、前
記梁および前記梁受金物が正規の位置に配置された際
に、前記第1の穴および第2の穴と、互いに対面する第
3の穴および第4の穴を有することを特徴としている。
【0016】請求項4記載の発明は、対向する建物壁間
に梁受金物を用いて梁を架設し、前記梁上に、芯材を枠
組みした枠体を含む建築用パネルからなる構造部材を載
置固定する施工方法であって、前記壁の垂直面に梁受板
を、その上端面を前記壁の上端面と面一に揃えて取付け
る工程と、請求項1から請求項3記載のいずれかの梁受
金物を、位置決め部および取付け部を前記梁受け板の上
端面から垂直面に当接させて前記梁受け板に取付ける工
程と、前記梁を、前記梁受金物の梁受け部にその端部を
載置固定し、前記建物壁間に架設する工程と、前記構造
部材を、その芯材が前記梁受金物の切欠き部上に位置す
るように配置して、前記壁および前記梁上に載置固定す
る工程と、を含むことを特徴としている。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項3記載の梁
受金物を用いて、建物壁間に請求項3記載の梁を架設す
る施工方法であって、前記梁の端部を、前記梁受金物の
梁受け部に載置し、前記梁が有する位置調整用の第2の
穴と前記梁受け部が有する第4の穴とに、取付け位置調
整用の治具を差し込み、前記治具により前記第2および
前記第4の穴とを対面させて、位置調整を行う工程を含
むことを特徴としている。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、梁受金物の位
置決め部が、切欠き部を有することにより、梁受金物
を、建物壁の上端面に、その位置決め部を当接させて取
付けた場合でも、切欠き部に、建築用パネルを構成する
芯材が配置されるように建築用パネルを建物壁上に載置
することにより、梁受金物と芯材がぶつかり合うのを避
けることができる。従って、建物壁の上端面から垂直面
に、梁受金物の位置決め部および壁取付け部が接触する
ように取付けるという梁受金物の容易な取付位置決めが
可能で、かつ建物壁および梁上に載置される建築用パネ
ルの芯材との干渉を避けることができる。
【0019】請求項2記載の発明にあっては、切欠き部
の幅が少なくとも芯材の幅の2倍以上であることによ
り、梁が支持する構造部材が複数枚の建築用パネルを連
設することからなり、しかもその接合部分が梁上に位置
する場合においても、接合されるパネルの芯材が、切欠
き部に配置されるように建築用パネルを建物壁および梁
上に載置することにより、梁受金物と芯材がぶつかり合
うのを避けることができる。従って、請求項1記載の発
明の作用と同様に、梁受金物の容易な取付位置決めが可
能で、かつ建物壁および梁上に載置され、接合される建
築用パネルの芯材との干渉を避けることができる。
【0020】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
および請求項2記載の発明の作用に加えて、梁が断面H
型状の鋼製梁である場合に、梁が有する位置調整用の第
2の穴と梁受金物の梁受け部が有する第4の穴とを互い
に対面させることにより、建物壁に取付けられた梁受金
物と梁とを正規の位置に調整することができる。そし
て、梁と梁受金物が正規の位置に配置された状態で、連
通している第1の穴と第3の穴を介して梁と梁受金物を
連結固定することができる。
【0021】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3記載のいずれかの梁受金物を用いた施工方法の発明
である。
【0022】請求項5記載の発明は、請求項3記載の梁
受金物を用いた施工方法の発明である。
【0023】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は、本実施例に係る梁受金物10を示
す斜視図であり、図2(A)は梁受金物10の上面図、
同図(B)は正面図、同図(C)は側面図である。ま
た、図3は、けらば部分における、本実施例に係る梁受
金物10を用いた屋根梁50の屋切りパネル100への
取付状態を示す分解斜視図であり、図4は、本実施例に
係る梁受金物10を介して屋切りパネル100に取付け
られた屋根梁50と、その上面に載置固定された屋根パ
ネル60を示す断面図である。
【0025】ここで、屋根パネル60とは、けらば用の
屋根パネルであり、枠組みした芯材62の上面に面材6
4を貼付けて形成されたパネルである。芯材60とは、
屋根梁50と平行に配置される芯材62aと直交して配
置される芯材62bとより構成され、芯材62aは、芯
材62bよりも厚さが厚いものとなっている。
【0026】本実施例に係る梁受金物10は、建物壁部
を構成する屋切りパネル100に取付けられ、屋切りパ
ネル100間に架設される屋根梁50の端部を受けて、
梁受金物10に連結固定することにより、屋根梁50を
建物壁に取付けるためのものである。ここで、屋根梁5
0は、図4に示すように、H型鋼よりなる鋼製梁であ
り、上下に配置された一対の対向するフランジ部54,
56と、前記フランジ部54,56を連結するウェブ部
58とから構成されている。また、屋切パネル100と
は、従来例と同様の部材であるので、説明は省略する。
【0027】梁受金物10は、壁取付部20、位置決め
部30および梁受部40とを含み、構成されている。
【0028】壁取付部20は、金属平板よりなり、屋切
りパネル100の建物内方側の垂直面100bに取付け
られる梁受補強板102を介在させて、梁受金物10を
屋切りパネル100に取付けるための部材であり、壁取
付部20は、梁受補強板102の建物内方側の垂直面1
02bに取付けられる。壁取付部20には、梁受補強合
板102との連結を行うための複数の釘穴24が複数穿
設されている。
【0029】また、壁取付板20の上端部の中央付近に
はV字状の溝26が形成されており、この溝26は、屋
根梁50が梁受金物10に取付けられた状態で、屋根梁
50の幅の中央に位置するもので、屋根パネル60を載
置する際の芯出しに用いられるものである。
【0030】位置決め部30は、壁取付部20の上端部
より梁受補強板102側へ水平に屈曲形成された部材
で、図1に示すように、L字状に屈曲した位置決め部3
0と壁取付部20を梁受補強板102の上端面102a
および垂直面102bにそれぞれ当接させて取付けるこ
とにより、梁受金物10の位置決めを行う。位置決め部
30にも、梁受補強合板102との連結を行うための複
数の釘穴34が複数穿設されている。
【0031】壁取付部20と位置決め部30を結ぶ屈曲
部分には複数の補強リブ22が設けられている。
【0032】位置決め部30は、その中央付近に、本実
施例に係る梁受金物10の特徴的構造である切欠き部3
6を有する。切欠き部36の幅は、屋切りパネル100
上に載置固定される屋根パネル60を構成する芯材62
aの幅のすくなくとも2倍以上で、その奥行きは、位置
決め部30の奥行きと等しい。従って、切欠き部36
は、中央付近の位置決め部30を切り取って形成された
ものである。切欠き部36は、屋切りパネル100およ
び屋根梁50上に屋根パネル60が載置固定される際
に、屋根パネル60の芯材62aがこの切欠き部36内
に配置されて、位置決め部30と屋根パネル60の芯材
62aとがぶつかり合うのを防ぐものであるが、この構
造については後に詳述する。
【0033】梁受部40は、金属平板よりなり、壁取付
け部20上端より位置決め部30と反対方向に垂直に突
出形成されている部材である。梁受部40は、その上端
で屋根梁50の上フランジ部84下面を支持し、平面で
ある梁連結面42で屋根梁50のウェブ部58を連結固
定するための部材である。
【0034】梁受部40の上端部は、梁連結面42と反
対方向に水平に屈曲し、梁受部40の強度を補強すると
ともに、屋根梁50の上フランジ部84下面を支持する
梁支持面44が形成されている。また、梁受部40の先
端部も、上端部と同方向に屈曲し、梁受部40の強度を
補強している。
【0035】梁受部40の上端は、壁取付け部20の上
端より若干下方に位置し、この距離は、梁支持面44に
屋根梁50が載置された状態で、屋根梁50の上面位置
と壁取付け部20の上端位置とが等しく、すなわち、屋
根梁50の上面と梁受け補強板102の上面102aと
が面一となるように設定されている。
【0036】ここで、梁受け部40の梁連結面42に連
結される屋根梁50のウェブ部58には、貫通穴が3カ
所縦に並んで穿設されており、上下の貫通穴は、梁受金
物10と連結するためのボルト穴である第1の穴57,
57で、中央は、位置調整用の第2の穴59である。
【0037】梁受け部40の梁連結面42にも、ウェブ
部58の第1の穴57,57と第2の穴59とそれぞれ
対応する第3の穴70,70および第4の穴72が穿設
されている。これらの穴は、梁受金物10と屋根梁50
が互いに正規の位置に配置された状態で、それぞれ対面
するように設定されている。したがって、屋根梁50の
第2の穴59と梁受金物10の第4の穴72が対面する
ように、位置調整を行えば、屋根梁50と梁受金物10
は正規の取付け位置に配置されることとなり、屋根梁5
0と梁受金物10が取付けられた屋切りパネル100と
の組付け状態を調整することができる。そして、屋根梁
50と梁受金物10は正規の取付け位置に配置された状
態で、屋根梁50の第1の穴57,57と梁受金物10
の第3の穴70,70も対面し、ボルトの挿通が可能と
なる。
【0038】梁連結面42の第3の穴70,70には、
梁連結面42の裏側に予めナット74,74が取付け固
定されている。
【0039】次に、上記のような構成の梁受金物10を
用いて、屋根梁50を屋切りパネル100に取付けて、
屋根パネル60を載置固定する施工方法およびその構造
について述べる。
【0040】まず、図3に示すように、立設された屋切
りパネル100の建物内方側の垂直面に梁受補強板10
2を、その上面102aと屋切りパネル100の上面1
00aとを面一に揃えて釘等により取付ける。
【0041】次に、梁受金物10を、その位置決め部3
0および壁取付け部20を、梁受補強板102の上面1
02aおよび建物内方側の垂直面102bに当接させ
て、屋根梁50の取付け位置に載置し、釘穴24,34
を介して釘打ちして梁受補強板102に取付け固定す
る。
【0042】そして、図4に示すように、屋根梁50
を、上フランジ54下面を梁受金物10の梁支持面44
に当接させ、ウェブ部58に穿設された第2の穴59と
梁受金物10の梁連結面42に穿設された第4の穴72
とを対面させて、ウェブ部58と梁連結面42を当接さ
せて、梁連結面42側からボルト76を梁連結面42の
裏側に予め固定されたナット74に螺合させて締め付け
ることにより屋根梁50と梁受金物10とを連結固定す
る。この屋根梁50と梁受金物10との取付けの際、図
5に示すように、屋切りパネル100の組み付け誤差等
により、梁受金物10の第4の穴72と屋根梁50の第
2の穴59とがずれて合わない場合には、図6に示すよ
うに、取付け位置調整用治具80を用いて、位置合わせ
を行う。
【0043】取付け位置調整用治具80は、軸部82と
軸部82に対して直角状に屈曲して形成された屈曲部8
4とを含み構成され、屈曲部84は先端部が尖状に形成
されている。取付け位置調整用治具80の屈曲部84
を、図6に示すように、梁受金物10の第4の穴72お
よび屋根梁50の第2の穴59に差入れて、図6に示す
矢印A方向に、取付け位置調整用治具80を回すことに
より、梁受金物10の第4の穴72および屋根梁50の
第2の穴59を対面させて、屋根梁50と屋切パネル1
00との組付け状態を正しい位置に合わせる。そしてそ
の後、ボルト締めを行う。
【0044】上述したように、梁受金物10を用いて、
屋根梁50の屋切りパネル100への連結固定が完了し
た後、屋根パネル60を屋切りパネル100および屋根
梁50の上面に載置固定する。
【0045】図4は、屋切りパネル100および屋根梁
50の上面に、屋根パネル60を載置固定した状態を示
す断面図である。
【0046】屋根パネル60は、複数枚連設されて屋根
部を構築するもので、屋根梁50は、屋根パネル60同
士の接合部分の下に配設される。
【0047】屋根パネル60は、梁受金物10の位置決
め部30が有する切欠き部36内に、その芯材62aが
位置するように載置されることにより、梁受金物10の
位置決め部30と屋根パネル60の芯材62aとがぶつ
かり合うことを避けることができる。切欠き部36の幅
は、芯材62aの幅よりも少なくとも2倍以上に設定さ
れているので、接合される両屋根パネル60,60のそ
れぞれの芯材62a,62aが切欠き部36内に載置さ
れることが可能である。
【0048】すなわち、図6に示すように、切欠き部3
6下の露出した梁受補強板102の上面102a、梁受
補強板102が取付けられた屋切りパネルの上面100
aおよび屋根梁50の上面は全て面一となり、屋根パネ
ル60の芯材62aはこの面一の面に載置固定され、屋
根面は平面となる。
【0049】このように、本実施例に係る梁受金物10
によれば、位置決め部30が切欠き部36を有すること
により、屋切りパネル100に、梁受補強板102を、
互いの上面100a,102aを面一に揃えて取付け、
梁受金物10を、位置決め部30と梁受補強板102の
上面102aとを当接させて位置決めを行い取付けた場
合でも、梁受金物10と屋根パネル60の芯材62aと
の干渉を回避することができる。従って、従来例のよう
に、梁受金物10の位置決め部30の肉厚の分だけ下げ
て、梁受金物10を取付ける必要はなく、取付け位置決
めが容易である。
【0050】また、梁受金物10は、梁受部40の梁連
結面42に、屋根梁50の第2の穴と対面させて取付け
位置の調整が可能な第4の穴72を有することにより、
屋切りパネル100の組み付け誤差等で、屋根梁50と
梁受金物10との取付け位置が合わない場合でも、容易
に位置調整を行うことができ、屋切りパネル100の組
み付け誤差等を正すことができる。
【0051】本発明は上記実施例に限定されることな
く、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能であ
る。
【0052】例えば、本実施例においては、屋根梁がH
型鋼よりなる鋼製梁の場合について説明したが、これに
限定されず、例えば木製梁である場合も適用可能であ
る。ただし、梁受け部の形状を、受ける梁の形状に対応
させる必要がある。
【0053】また、本実施例においては、けらば部分に
おける屋根梁、屋根パネルおよび梁受金物の構造につい
て説明したが、これに限定されず屋根パネルの芯材と梁
受金物の位置決め部が干渉し合う箇所であれば、本発明
に係る梁受金物は適用可能である。
【0054】さらに、本発明に係る梁受金物は、屋根梁
に限定されず、梁上に構造部材を構成する芯材が載置さ
れる梁であれば、例えば床梁等にも適用可能である。
【0055】梁受金物の切欠き部が形成される位置は、
必ずしも位置決め部の中央付近に限定されず、構造部材
の芯材が載置される位置に切欠き部を有すればよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、建物壁の
上端面から垂直面に、梁受金物の位置決め部および壁取
付け部が接触するように取付けるという梁受金物の容易
な取付位置決めが可能で、かつ建物壁および梁上に載置
される建築用パネルの芯材との干渉を避けることができ
る。
【0057】請求項2記載の発明によれば、梁が支持す
る構造部材が複数枚の建築用パネルを連設することから
なり、しかもその接合部分が梁上に位置する場合におい
ても、梁受金物の容易な取付位置決めが可能で、かつ建
物壁および梁上に載置され、接合される建築用パネルの
芯材との干渉を避けることができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、建物壁に取
付けられた梁受金物と梁とを容易に正しい位置に調整
し、連結固定することができる。
【0059】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3記載のいずれかの梁受金物を用いた施工方法の発明
である。
【0060】請求項5記載の発明は、請求項3記載の梁
受金物を用いた施工方法の発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る梁受金物を示す斜視図である。
【図2】同図(A)は、本実施例に係る梁受金物を示す
上面図、同図(B)は正面図、同図(C)は側面図であ
る。
【図3】本実施例に係る梁受金物を用いた、屋根梁の屋
切りパネルへの取付状態を示す分解斜視図である。
【図4】本実施例に係る梁受金物を介して屋切りパネル
に取付けられた屋根梁とその上面に載置固定された屋根
パネルを示す断面図である。
【図5】本実施例に係る梁受金物に屋根梁の端部を載置
した状態を示す断面図である。
【図6】梁受金物と屋根梁との取付け位置のずれを調整
する方法を示す斜視図である。
【図7】従来の、建物壁間に架設される梁の建物壁への
取付けを示す斜視図である。
【図8】同図(A)は、梁受金物と屋根パネルの芯材が
干渉しあう箇所を有する建物を示す斜視図であり、同図
(B)は、同図(A)に示すa部分を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 梁受金物 20 壁取付け部 30 位置決め部 36 切欠き部 40 梁受部 42 梁連結面 44 梁支持面 50 屋根梁 54 上フランジ部 56 下フランジ部 58 ウェブ部 57 第1の穴(屋根梁) 59 第2の穴 (屋根梁) 60 屋根パネル 62a,62b 芯材 70 第3の穴(梁受金物) 72 第4の穴(梁受金物) 74 ナット 76 ボルト 80 取付け位置調整用治具

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル工法による建物壁の垂直面に取付
    けられる壁取付け部と、前記壁取付け部の上端より前記
    建物壁上端面側へ曲折され、前記建物壁の上端面に当接
    される位置決め部と、前記壁取付け部より垂直に突出
    し、前記建物壁間に架け渡される梁の端部を受ける梁受
    部と、を含み構成され、前記建物の壁間に架け渡され
    て、芯材を枠組みした枠体を含む建築用パネルからなる
    構造部材を支持する前記梁の端部を、前記建物壁に取付
    け固定する梁受金物において、 前記位置決め部は、前記建築用パネルの芯材が載置され
    る位置に、前記芯材との干渉を避ける切欠き部を有して
    いることを特徴とする梁受金物。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記梁は、連設される建築用パネルの接合部分に配置さ
    れ、 前記切欠き部の幅は、少なくとも前記芯材の幅の2倍以
    上であることを特徴とする梁受金物。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかにお
    いて、 前記梁は、上下に配置された一対の対向するフランジ部
    と、前記フランジ部を連結するウェブ部と、を有する断
    面H型状の鋼製梁であり、 前記ウェブ部は、その端部に、前記梁受金物と連結する
    ための第1の穴と、位置調整用の第2の穴を有し、 前記梁受け部は、上端で前記梁のフランジ下面を支持
    し、平面部で前記梁のウェブ部と連結され、 前記平面部は、前記梁および前記梁受金物が正規の位置
    に配置された際に、前記第1の穴および第2の穴と、互
    いに対面する第3の穴および第4の穴を有することを特
    徴とする梁受け金物。
  4. 【請求項4】 対向する建物壁間に梁受金物を用いて梁
    を架設し、前記梁上に、芯材を枠組みした枠体を含む建
    築用パネルからなる構造部材を載置固定する施工方法で
    あって、 前記壁の垂直面に梁受板を、その上端面を前記壁の上端
    面と面一に揃えて取付ける工程と、 請求項1から請求項3記載のいずれかの梁受金物を、位
    置決め部および取付け部を前記梁受け板の上端面から垂
    直面に当接させて前記梁受け板に取付ける工程と、 前記梁を、前記梁受金物の梁受け部にその端部を載置固
    定し、前記建物壁間に架設する工程と、 前記構造部材を、その芯材が前記梁受金物の切欠き部上
    に位置するように配置して、前記壁および前記梁上に載
    置固定する工程と、を含む梁受金物を用いた施工方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の梁受金物を用いて、建物
    壁間に請求項3記載の梁を架設する施工方法であって、 前記梁の端部を、前記梁受金物の梁受け部に載置し、前
    記梁が有する位置調整用の第2の穴と前記梁受け部が有
    する第4の穴とに、取付け位置調整用の治具を差し込
    み、前記治具により前記第2および前記第4の穴とを対
    面させて、位置調整を行う工程を含むことを特徴とする
    梁受金物を用いた施工方法。
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