JP2587615Y2 - 屋切パネル - Google Patents

屋切パネル

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JP2587615Y2
JP2587615Y2 JP1993020288U JP2028893U JP2587615Y2 JP 2587615 Y2 JP2587615 Y2 JP 2587615Y2 JP 1993020288 U JP1993020288 U JP 1993020288U JP 2028893 U JP2028893 U JP 2028893U JP 2587615 Y2 JP2587615 Y2 JP 2587615Y2
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panels
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信夫 根塚
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、屋切パネルに関し、特
に棟梁受け部材を一体に備える屋切パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、工業化住宅の一つとして、複数
の建築用パネルを箱状に組立てて建築物を構築するパネ
ル工法が知られている。
【0003】このパネル工法においては、例えば複数枚
の床パネルを敷設して所定面積の床を形成し、その床パ
ネルの外周上に複数の壁パネルを立設して外壁を形成す
ると共に、この外壁上或いは外壁間に形成した間仕切り
壁上に屋根勾配に沿う三角形状の屋切パネルを立設し、
これら屋切パネル間に棟梁その他の梁を架け渡し、これ
ら屋切パネル及び棟梁その他の梁上に複数の屋根パネル
を設置して屋根を形成するようにしている。
【0004】図5にこの屋切パネル10を示す。この屋
切パネル10は、三角形状の頂点位置から二分割された
二つの分割パネル12から構成され、このような分割パ
ネル12を建築現場に搬送し、建築現場において立設さ
れた壁パネル14にそれぞれ立設固定し、かつ各分割パ
ネル12同士を連結固定した後、頂点付近の棟梁取付け
位置に梁受補強部材16を取付け、さらにその上から棟
梁受部材18を取付け、この棟梁受部材18に棟梁20
を支持させるようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の屋切パネル
10にあっては、三角形状の頂点位置で二分割した分割
パネル12を用いているため、二つの分割パネル12に
跨がる梁受補強部材16及び棟梁受部材18の取付け
は、建築現場において二つの分割パネル12の立設及び
連結作業の後に行なわなければならず、現場施工作業の
増加につながり、施工期間の長期化を招くという問題が
あった。
【0006】特に、近年においては、工業化推進の目的
から工場における部品その他のサブアセンブリ、プレフ
ィニッシュ化が推められ、現場施工作業の減少、施工期
間の短縮化が図られており、前記従来の屋切パネル10
は、これらの目的に反することとなるものである。
【0007】本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、工場段階において予め梁受補
強部材及び棟梁受部材を取付けた、現場施工作業の減少
及び施工期間の短縮化が可能な屋切パネルを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本考案の屋切パネルは、屋根の勾配に沿って略三角
形状に形成され、壁パネル上に立設されて棟梁及び屋根
パネルを支持する屋切パネルにおいて、前記略三角形状
の頂点位置より片側に若干偏位した位置で分割すると共
に、前記頂点を含む分割パネルの棟梁取付け位置に、他
の分割パネルに跨がる状態で、梁受補強部材を取付け、
この梁受補強部材の棟梁取付け位置に、予め棟梁受部材
を取付けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】前記構成の本考案においては、屋切パネルは、
略三角形状の頂点位置より片側に若干偏位した位置で分
割しているため、頂点を含む分割パネルの棟梁取付け位
置に予め梁受補強部材及び棟梁受部材を取付けておくこ
とができる。従って、屋切パネルの工場生産段階での梁
受補強部材及び棟梁受部材の取付けが可能で、施工現場
での作業の減少及び工期の短縮化が可能となる。
【0010】また、梁受補強部材が他の分割パネルに跨
がる状態で取付けられるため、分割パネルの連結時に梁
受補強部材を他の分割パネルにも取付け固定することが
可能である。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0012】図1〜図4は、本考案の一実施例に係る屋
切パネルを示す図である。
【0013】図1において、屋切パネル10は、図示せ
ぬ床パネル上に立設した壁パネル12上に立設されて、
棟梁14や屋根パネル16を支持するもので、連設した
壁パネル12の一辺に略相応する底辺を有し、かつ屋根
の勾配に沿う二つの斜辺を有する略三角形状に形成され
ている。なお、棟梁14は屋切パネル10の中央頂点付
近側面位置で支持され、屋根パネル16は屋切パネル1
0の二つの斜辺で支持されるようになっている。
【0014】また、この屋切パネル10は、前述のよう
に連設した壁パネル12の一辺全長に亘る底辺を有する
大型のもので、この屋切パネル10全体を一体のものと
して工場生産する場合には、輸送上不便であることか
ら、工場生産段階において二つの分割パネル18、20
として形成し、施工現場において二つの分割パネル1
8、20を連結一体化するようにしている。
【0015】具体的には、略三角形状の屋切パネル10
の頂点位置より片側に若干偏位した位置で屋切パネル1
0を分割し、略三角形状の頂点を含む大型の分割パネル
18と、残りの三角形状の小型の分割パネル20とを形
成するようにしている。これら分割パネル18、20
は、各分割形状に枠組みした芯材の両面に合板製の面材
を取付けて構成されている。
【0016】これら二つの分割パネル18、20は、図
3に示すように、例えば大型の分割パネル18の連結面
22に複数の雌連結金物24を取付け、小型の分割パネ
ル20の連結面26の雌連結金物24対応位置に複数の
雄連結金物28を取付け、これら雌連結金物24及び雄
連結金物28を結合させることにより、分割パネル1
8、20を連結一体化させるようになっている。なお、
分割パネル18、20のそれぞれの連結面22、26
は、接着剤により接着されるようになっており、前記雌
連結金物24及び雄連結金物28は、接着時の圧締を行
なえるよう、互に連結面22、26同士を引き寄せ可能
にガイドされる構造となっている。
【0017】また、略三角形状の頂点を含む大型の分割
パネル18には、その棟梁14の取付け位置に、梁受補
強部材30を取付けている。この梁受補強部材30は、
合板製の長方形状のもので、分割パネル18の側面棟梁
取付け位置に水平に取付けられ、かつ小型の分割パネル
20側に跨がるように、連結面22より分割パネル20
側に突出する状態とされている。この梁受補強部材30
は、分割パネル18の面材に対して接着固定されるよう
になっている。
【0018】そして、この梁受補強部材30の棟梁取付
け位置に、予め棟梁受部材32を取付けている。この棟
梁受部材32は、棟梁14の端部を上方から差込み可能
な略コ字状の棟梁支持部34と、この棟梁支持部34に
一体に形成され梁受補強部材30に対して取付け可能に
された取付け部36とを備える金属製のものとなってい
る。
【0019】次に、本実施例の屋切パネル10の取付け
状態について説明する。
【0020】まず、各分割パネル18、20に分割され
た状態で、屋切パネル10が工場において生産され、施
工現場に搬入される。この場合、大型の分割パネル18
には、梁受補強部材30が取付けられ、更にこの梁受補
強部材30上に棟梁受部材32が予め取付けられた状態
となっている。即ち、大型の分割パネル18が略三角形
状の頂点を含む状態で分割されているため、棟梁受部材
32の工場段階での組付けが可能になったもので、これ
により施工現場における梁受補強部材30及び棟梁受部
材32の取付け作業が省略でき、現場作業の減少及び施
工期間の短縮化が可能となる。
【0021】次に、床パネル上に壁パネル12が立設さ
れた状態で、壁パネル12の上端に各分割パネル18、
20を立設する。この場合、例えば、壁パネル12上に
大型の分割パネル18を立設した後、この大型の分割パ
ネル18に対して小型の分割パネル20を雌連結金物2
4及び雄連結金物28の結合により連結しつつ、壁パネ
ル12上に立設する。これら分割パネル18、20と、
壁パネル12との連結に際しては、図4に示すように、
壁パネル12の上部芯材38上面からコーチボルト40
をねじ込み、このコーチボルト40の上端部を分割パネ
ル18、20の下部芯材42に形成した貫通孔44を貫
通させて、分割パネル18、20の内側よりコーチボル
ト40にナット46を螺合させて締めつけることにより
連結するようにしている。
【0022】次いで、分割パネル18、20同士を連結
し、かつ壁パネル12上に立設した状態で、梁受補強部
材30の分割パネル20側への突出片を分割パネル20
の面材に固着する。これにより梁受補強部材30の固着
面積を大きく取ることができ、それだけ固着強度を大き
くすることができることとなる。
【0023】そして、棟梁受部材32の棟梁支持部34
に棟梁14の端部を挿入して固着し、屋切パネル10の
傾斜に沿って、屋根パネル16を取付ければ、容易かつ
短時間に屋根を形成することが可能となる。
【0024】本考案は、前記実施例に限定されるもので
はなく、本考案の要旨の範囲内において、種々の変形実
施が可能である。
【0025】例えば、本実施例においては、梁受補強部
材を合板にて形成したが、これに限らず、金属その他の
材料で形成することも可能である。
【0026】また、梁受補強部材及び棟梁受部材を別体
に形成したが、これに限らず、一体に形成することも可
能である。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の屋切パネ
ルにおいては、略三角形状の頂点位置より片側に若干偏
位した位置で分割しているため、頂点を含む分割パネル
の棟梁取付け位置に予め梁受補強部材及び棟梁受部材を
取付けておくことができる。従って、屋切パネルの工場
生産段階での梁受補強部材及び棟梁受部材の取付けが可
能で、施工現場での作業の減少及び工期の短縮化が可能
となるという効果がある。
【0028】また、梁受補強部材が他の分割パネルに跨
がる状態で取付けられるため、分割パネルの連結時に梁
受補強部材を他の分割パネルにも取付け固定することが
でき、それだけ梁受補強部材の取付け強度を向上させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る屋切パネルの取付け状
態を示す断面図である。
【図2】図1の屋切パネルの分解組立て状態を示す分解
斜視図である。
【図3】分割パネル同士の接合状態を示す斜視図であ
る。
【図4】壁パネルと屋切パネルとの接合状態を示す断面
図である。
【図5】従来の屋切パネルの組立て状態を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
10 屋切パネル 12 壁パネル 14 棟梁 16 屋根パネル 18,20 分割パネル 30 梁受補強部材 32 棟梁受部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根の勾配に沿って略三角形状に形成さ
    れ、壁パネル上に立設されて棟梁及び屋根パネルを支持
    する屋切パネルにおいて、 前記略三角形状の頂点位置より片側に若干偏位した位置
    で分割すると共に、 前記頂点を含む分割パネルの棟梁取付け位置に、他の分
    割パネルに跨がる状態で、梁受補強部材を取付け、 この梁受補強部材の棟梁取付け位置に、予め棟梁受部材
    を取付けたことを特徴とする屋切パネル。
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