JP2517004Y2 - 屋根構造 - Google Patents

屋根構造

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JP2517004Y2
JP2517004Y2 JP1989082469U JP8246989U JP2517004Y2 JP 2517004 Y2 JP2517004 Y2 JP 2517004Y2 JP 1989082469 U JP1989082469 U JP 1989082469U JP 8246989 U JP8246989 U JP 8246989U JP 2517004 Y2 JP2517004 Y2 JP 2517004Y2
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次生 米田
貴史 上野
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ナシヨナル住宅産業株式会社
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、玄関ポーチ,テラス,便所などの建物本
体から張り出した付属建物などにおける屋根構造に関す
るものである。
〔背景技術〕
従来、建物本体から屋外に張り出した付属建物の屋根
構造は、まず平らな屋根を構成し、その上に束や垂木な
どを用いて木造小屋組みを行っていた。小屋組は、屋根
の形状に合わせてその都度現場で組んでおり、屋根形状
が大幅に変化すると、小屋組も大幅に変更しなければな
らなくなるという問題があった。
〔考案の目的〕
この考案の目的は、小屋組を大幅に変更することな
く、屋根の形状を変化に富んだものにすることができる
屋根構造を提供することである。
〔考案の開示〕
この考案の屋根構造は、一対の五角形屋根パネルと、
二等辺三角パネルと、屋根支持部材とからなる。一対の
五角形屋根パネルは、それぞれ四角形の一角部に、二等
辺三角パネルの等辺と同じ長さの切欠きを形成した形状
である。一対の五角形屋根パネルを、互いの切欠きが連
続するように山形に配置するとともに、各切欠きに二等
辺三角パネルの各等辺を接合して屋根を構成し、この屋
根を屋根支持部材を介して建物構造体の外壁の上に取付
けている。
この考案の構造によれば、一対の五角形屋根パネルを
互いに突き合わせて棟を形成し、その棟の前端部の切欠
きに二等辺三角パネルの各等辺を接合して屋根を構成し
たので、屋根の強度が強くなり、また小屋組を大きく変
更せずに変化に富んだ屋根形状とすることができる。
実施例 この考案の一実施例を、第1図ないし第39図に基づい
て説明する。第2図に、寄棟屋根構造の建物の平面図を
示す。寄棟屋根は、複数枚の本屋根パネル19,20,21にて
構成されている。また、建物本体は、屋外に張り出した
小部屋22を有しており、小部屋22に半切り妻屋根Aが設
けられている。本実施例の屋根構造は、この半切り妻屋
根Aに関するものである。すなわち、第1図に示すよう
に、一対の五角形屋根パネル11,12と、二等辺三角パネ
ル13と、屋根支持部材10とからなる。一対の五角形屋根
パネル11,12は、それぞれ四角形の一角部に、二等辺三
角屋根パネル13の等辺と同じ長さの切欠き14,15を形成
した形状である。一対の五角形屋根パネル11,12を、互
いの切欠き14,15が連続するように山形に配置するとと
もに、各切欠き14,15に二等辺三角パネル13の各等辺を
接合して半切り妻屋根Aを構成し、この半切り妻屋根A
を屋根支持部材10を介して建物構造体17の外壁の上に取
付けている。
第2図のIII-III断面図を第3図に示す。本屋根パネ
ル21は、建物本体の横架材23で支持されている。半切り
妻屋根Aは、本屋根パネル21の上面から張出し、小部屋
22を覆っている。
次に、第4図ないし第25図を用いて、屋根支持部材1
0、五角形屋根パネル11,12、二等辺三角パネル13の各構
造について詳細に説明する。
まず、第4図ないし第9図を用いて、屋根支持部材10
について説明する。屋根支持部材10は、第4図に示すよ
うに、溝形鋼の枠材24〜29を三角形状に組み、この枠組
みに第5図に示すような外装材30,31を貼って構成され
るパネル状の部材である。第6図は、第4図のB部およ
びC部の拡大図であり、枠材25と枠材26はプレート32を
介して連結されている。また、第7図は、第4図のVII-
VII断面図を示しており、第8図は第5図のVIII-VIII断
面図を示している。第8図に示すように、外装材30同士
の継ぎ目には、外装材30の外面に第9図に示すプレート
33を当てて、枠材26にボルト止めしている。
次に、第10図ないし第15図を用いて、五角形屋根パネ
ル11について説明する。五角形屋根パネル11は、第10図
に示すように、溝形鋼の枠材34〜38ならびに中桟39〜44
を、切欠き14を形成した5角形状に組み、この枠組みに
第11図に示すような外装材45〜48を貼って構成されてい
る。なお、枠材38の外面には鼻先下地材49が固定してあ
る。第12図は、第10図のD部とよびE部の拡大図であ
り、第13図はF部,G部,H部の拡大図である。また、第14
図は、第10図のXIV-XIV断面図を示しており外装材46は
タッピングねじ50にて枠材36,37に固定してある。さら
に、第15図は、第10図のXV-XV断面図を示しており、外
装材45〜48はそれぞれ枠材34〜38ならびに中桟39〜44に
タッピングねじ50にて固定され、かつ外装材47の端縁は
釘51で鼻先下地材49に固定されると共に、鼻先下地材49
は鋼板釘52にて枠材38に固定してある。
次に、第16図ないし第21図を用いて、五角形屋根パネ
ル12について説明する。五角形屋根パネル12は、第16図
に示すように、溝形鋼の枠材53〜57ならびに中桟58〜63
を、切欠き15を形成した五角形状に組み、この枠組みに
第17図に示すような外装材64〜67を貼って構成されてい
る。なお、枠材57の外面には鼻先下地材68が固定してあ
る。第18図は、第16図のI部およびJ部の拡大図であ
り、第19図はK部,L部,M部の拡大図である。また、第20
図は、第16図のXX-XX断面図を示しており、外装材65は
タッピングねじ69にて枠材55,56に固定してある。さら
に、第21図は、第16図のXXI-XXI断面図を示しており、
外装材64〜67はそれぞれ枠材53〜57ならびに中桟58〜63
にタッピングねじ69にて固定され、かつ外装材66の端縁
は釘70で鼻先下地材68に固定されると共に、鼻先下地材
68は鋼板釘71にて枠材57に固定してある。
さらに、第22図ないし第25図を用いて、二等辺三角パ
ネル13について説明する。二等辺三角パネル13は、第22
図に示すように、溝形鋼の枠材72〜75を三角形状に組
み、第23図に示すような外装材76を貼って構成されてい
る。第24図は、第22図のN部およびO部の拡大図であ
る。また、第25図は、第22図のXXV-XXV断面図を示して
おり、外装材76はタッピングねじ78にて枠材72〜75に固
定されている。
次に、半切り妻屋根Aの組立てについて説明する。第
1図に示すように、屋根支持部材10、五角形屋根パネル
11,12、二等辺三角パネル13は連結金具79,80,81,82,83
にて連結され、かつ既存の本屋根パネル21に固定されて
いる。まず、屋根支持部材10を小部屋22の外壁からなる
建物構造体17上に載置固定する。第26図に示すように、
屋根支持部材10の枠材26の上端の前面に、二等辺三角パ
ネル連結金具79を設ける。二等辺三角パネル連結金具79
は、第27図に示すように、鋭角に折曲した折曲げ材105
と、この折曲げ材105の両側に溶接した側板106とから構
成され、折曲げ材105にはボルト挿通孔107,108が形成さ
れている。二等辺三角パネル連結金具79は、ボルト(図
示せず)をボルト挿通孔107挿通し、さらに第6図およ
び第7図に示したように、屋根支持部材10のプレート32
ならびに枠材26のボルト挿通孔84に挿通しナット85に締
結して、二等辺三角パネル連結金具79を屋根支持部材10
に固定する。
さらに、第28図に示すように、屋根支持部材10の枠材
26の上端の裏面に、五角形屋根パネル連結金具80を設け
る。五角形屋根パネル連結金具80は、第29図に示すよう
に、山形に折曲した折曲げ材86と、背板87および三角形
の側板88を互いに溶接して構成されている。折曲げ材86
および背板87にはボルト挿通孔89,90が形成されてい
る。五角形屋根パネル連結金具80は、ボルト(図示せ
ず)をボルト挿通孔90に挿通し、さらに第7図に示した
ように、屋根支持部材10のプレート32ならびに枠材26の
ボルト挿通孔91に挿通しナット92に締結して、五角形屋
根パネル連結金具80を屋根支持部材10に固定する。
第30図に示すように、五角形屋根パネル連結金具80の
折曲げ材86の上面に、それぞれ五角形屋根パネル11,12
の各枠材34,53(第10図,第16図参照)を付き合わせて
載置する。そして、五角形屋根パネル連結金具80のボル
ト挿通孔89から五角形屋根パネル11,12の各枠材34,53の
ボルト挿通孔にボルトを挿通しナットを締結して、五角
形屋根パネル11,12を固定する。五角形屋根パネル11,12
は、互いの付き合わせ部分にて棟16を形成し、かつそれ
ぞれの切欠き14,15にて三角形状のパネル取付け開口18
を形成する(第1図参照)。そして、このパネル取付け
開口18内に、二等辺三角パネル13を配置し、かつ二等辺
三角パネル連結金具79の上面に載置する。二等辺三角パ
ネル連結金具79のボルト挿通孔108から二等辺三角パネ
ル13のボルト挿通孔93にボルト(図示せず)を挿通しナ
ットを締結して、二等辺三角パネル13を固定する。さら
に、五角形屋根パネル11,12と二等辺三角パネル13と
を、第31図に示すような山形連結金具82にて連結する。
山形連結金具82を、五角形屋根パネル11,12の各枠材35,
54(第10図,第16図参照)と、二等辺三角パネル13の枠
材74,75(第22図参照)とに渡って配置し、山形連結金
具82のボルト挿通孔94,95と枠材35,54,74,75のボルト挿
通孔にボルトを挿通しナットを締結して、五角形屋根パ
ネル11,12と二等辺三角パネル13を連結する。
半切り屋根Aの平面図である第32図のXXX III-XXX II
I断面図を示したのが第33図であり、面戸パネル10と五
角形屋根パネル11,12は、L形連結金具81にて連結す
る。L形連結金具81は、第35図に示すように、L形の各
片にボルト挿通孔96,97を形成したものである。第33図
のXXX IV部分の拡大図である第34図に示すように、L形
連結金具81の一片を屋根支持部材10の枠材25の上面にボ
ルト・ナット98にて固定し、かつ他片を小屋根パネル1
1,12の各中桟39,40,41,43,58,59,60,62にボルト・ナッ
ト99にて固定し、屋根支持部材10と五角形屋根パネル1
1,12とを連結する。
第36図は、第2図のXXX VI-XXX VI断面図であり、五
角形屋根パネル11と本屋根パネル21とは鉤形連結金具83
にて連結してある。鉤形連結金具83は、第38図に示すよ
うに、板状部材を鋭角に折曲したものであり、折返し片
83aにはねじ挿通孔100が形成されている。鉤形連結金具
83は、第36図に示すように、五角形屋根パネル11の端面
と本屋根パネル21の上面との間に嵌合し、タッピングね
じ101,102にてに鉤形連結金具83と、五角形屋根パネル1
1および本屋根パネル21とを固定する。さらに、五角形
屋根パネル11と本屋根パネル20との間を目板103にて覆
う。
また、第37図は、第2図のXXX VII-XXX VII断面図で
あり、五角形屋根パネル12と本屋根パネル21とは、鉤形
連結金具83にて連結し、かつ目板104にて覆う。
なお、第39図は、半切り妻屋根Aの組立て後の外観図
を示している。
このように構成された屋根構造によると、一対の五角
形屋根パネル11,12と二等辺三角パネル13とを接合する
ことにより、半切り妻屋根Aの強度が強くなり、半切り
妻屋根Aの形状を変化に富んだものにしても、半切り妻
屋根Aを支持する屋根支持部材10の変更は最小限に止め
ることができる。
また、屋根支持部材10、五角形屋根パネル11,12、二
等辺三角パネル13が、それぞれパネル化されているの
で、現場での組立て施工が簡単に行え、かつ各部材10,1
1,12,13が工場で生産されるため、安定した品質を確保
できる。
また、本屋根パネル21に半切り妻屋根Aを乗せる場
合、降り棟部に登り梁が必要となるが、第36図に示すよ
うに、五角形屋根パネル11と本屋根パネル21とが鉤形連
結金具83を介して互いに合掌して強度支持しており、か
つ第37図に示すように、五角形屋根パネル12と本屋根パ
ネル21も鉤形連結金具83を介して互いに合掌して強度支
持しているため、登り梁が不要となる。また、半切り妻
屋根Aの棟部においても、五角形屋根パネル11,12同士
が互いに合掌して強度支持しているため、母屋梁による
補強が不要となる。さらに、五角形屋根パネル11,12
は、屋根支持部材10に載置してなる片持ち支持構造であ
り、かつ本屋根パネル21に固定されているので、片持梁
による支持が不要となる。このため、構成部材点数を削
減でき、組立て工事期間の短縮が図れ、さらに施工性も
向上する。
〔考案の効果〕
この考案の屋根構造によると、一対の五角形屋根パネ
ルを互いに突き合わせて棟を形成し、その棟の前端部の
切欠きに二等辺三角パネルの各等辺を接合して屋根を構
成したので、屋根の強度が強くなり、小屋組を大幅に変
更せずに変化に富んだ屋根形状とすることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の分解斜視図、第2図はそ
の平面図、第3図は第2図のIII-III断面図、第4図は
その屋根支持部材の枠組み正面図、第5図はその屋根支
持部材の外装材の正面図、第6図は第4図のB部とC部
の拡大正面図、第7図は第4図のVII-VII断面図、第8
図は第5図のVIII-VIII断面図、第9図はそのプレート
の斜視図、第10図はその五角形屋根パネルの枠組みの正
面図、第11図はその五角形屋根パネルの外装材の正面
図、第12図は第10図のD部とE部の拡大正面図、第13図
は第10図のF部とG部とH部の拡大正面図、第14図は第
10図のX IV-X IV断面図、第15図は第10図のXV-XV断面
図、第16図はその五角形屋根パネルの枠組みの正面図、
第17図はその五角形屋根パネルの外装材の正面図、第18
図は第16図のI部とJ部の拡大正面図、第19図は第16図
のK部とL部とM部の拡大正面図、第20図は第16図のXX
-XX断面図、第21図は第16図のXXI-XXI断面図、第22図は
その二等辺三角パネルの枠組みの正面図、第23図はその
外装材の正面図、第24図は第22図のN部とO部の拡大正
面図、第25図は第22図のXXV-XXV断面図、第26図はその
屋根支持部材と二等辺三角パネルの連結部分の正面図、
第27図(A),(B),(C)はその二等辺三角パネル
連結金具の正面図,平面図,側面図、第28図はその屋根
支持部材と五角形屋根パネルの連結部分の正面図、第29
図(A),(B),(C)はその五角形屋根パネル連結
金具の正面図,平面図,側面図、第30図はその五角形屋
根パネルと二等辺三角パネルの付き合わせ部分の断面
図、第31図(A),(B)はその山形連結金具の正面
図,側面図、第32図はその半切り妻屋根の概略平面図、
第33図は第32図のXXX III-XXX第III断面図、第34図は第
33図のXXX IV部分の拡大断面図、第35図(A),
(B),(C)はL形連結金具の正面図,平面図,側面
図、第36図は第2図のXXX VI-XXX VI断面図、第37図は
第2図のXXX VII-XXX VII断面図、第38図(A),
(B),(C)は鉤形連結金具の側面図,平面図,正面
図、第39図はその外観斜視図である。 10……屋根支持部材、11,12……五角形屋根パネル、13
……二等辺三角パネル、14,15……切欠き、16……棟、1
7……建物構造体、18……パネル取付け開口

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の五角形屋根パネルと、二等辺三角パ
    ネルと、屋根支持部材とを備え、 前記一対の五角形屋根パネルは、それぞれ四角形の一角
    部に、前記二等辺三角パネルの等辺と同じ長さの切欠き
    を形成した形状であり、 前記一対の五角形屋根パネルを、互いの切欠きが連続す
    るように山形に配置するとともに、前記各切欠きに前記
    二等辺三角パネルの各等辺を接合して屋根を構成し、 この屋根を、前記屋根支持部材を介して建物構造体の外
    壁の上に取付けた屋根構造。
JP1989082469U 1989-07-12 1989-07-12 屋根構造 Expired - Lifetime JP2517004Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199954A (ja) * 1982-01-10 1983-11-21 ナショナル住宅産業株式会社 屋根組構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199954A (ja) * 1982-01-10 1983-11-21 ナショナル住宅産業株式会社 屋根組構造

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