JPH11100896A - 木造軸組構造用単位耐力壁枠体、およびそれを使用した軸組構造耐力壁の形成方法 - Google Patents

木造軸組構造用単位耐力壁枠体、およびそれを使用した軸組構造耐力壁の形成方法

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JPH11100896A
JPH11100896A JP26007897A JP26007897A JPH11100896A JP H11100896 A JPH11100896 A JP H11100896A JP 26007897 A JP26007897 A JP 26007897A JP 26007897 A JP26007897 A JP 26007897A JP H11100896 A JPH11100896 A JP H11100896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 在来木造軸組構造の施工効率を高めるための
新規な構造からなる木造軸組構造用単位耐力壁枠体、お
よびそれを使用した軸組構造耐力壁の形成方法を提供す
る。 【解決手段】 管柱を半裁してなる形状の左右一対の木
製縦枠材2,2の上下両端に半裁平ホゾ部22,22を
設け、左右木製縦枠材主材部21,21の、各上下端間
に夫々木製横枠材3,3を一体化し、該矩形枠本体1内
に、複数本の貫部材6,6,……と間柱部材7,7,…
…とを一体化すると共に、薄鋼板製の筋違材5,5を斜
設させた上、その両端部に一体化したコーナー金具4,
4,……を、矩形枠本体1のコーナー部に一体化し、コ
ーナー金具4,4,……の連結ボルト孔44,44,…
…に合わせて矩形枠本体1に通孔23,23,……,3
1,31,……を穿設してなる木造軸組構造用単位耐力
壁枠体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、木造軸組の構造用部材に関
するものであり、工場生産した上、建築現場に搬入、組
み立てることにより、木造軸組構造耐力壁を完成可能と
する新規な構造からなる木造軸組構造用単位耐力壁枠
体、およびそれを使用した軸組構造耐力壁の新規な形成
方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国の住宅建築技術の多くは、在来軸
組工法を用いるものであり、コンクリート製の基礎の上
に土台を設置し、その上に柱を設け、梁、桁等の横架
材、および柱間に対角線状に入れられた筋違を備え、さ
らに床や屋根を造り、壁を張り構成されるものである
が、こうした在来軸組工法による建築は、木材を準備、
加工し、組み立てるという殆どの作業を建築現場で行う
ものとなっており、材料の調達や、加工に作業時間の多
くを費やさざるを得ず、工期の長期化と、製造コストの
引き上げを招いてしまう等の欠点をもつものであった。
【0003】これに対し、壁面パネルを工場生産するこ
とにより、現場での加工や材料の調達を低減し、工期の
短縮と製造コストの削減とを実現可能となるようにした
木造建築方法として、最近、特に普及の著しいツーバイ
フォー工法と称される枠組壁工法を上げることができ
る。この枠組壁構造は、工場において予め製造された床
板と壁板とを組合せて、箱を組み立てる如く建物を一体
化する工法であり、建築現場の組み立て作業を容易に完
了可能にするという利点をもつが、2階建、3階建の住
宅等は、在来軸組構造における通し柱に相当するものを
備えず、住宅全体の一体的強度の確保には、定められた
他の補強手段による必要がある上、壁板内には筋違を備
えていないことから、地震や強風に耐える耐水平強度の
殆どを、内外の壁面板に頼るものとなってしまっている
ことから、それら板厚を増大して強度の向上を図るよう
にしなければならず、パネル重量がかさむこととなっ
て、部材の取扱い上、必ずしも望ましいこととする訳に
はいかなかった。
【0004】このような住宅建築工法を改良するため
に、例えば、特開平8−144385号公報に示された
発明に代表されるのような、横架材と柱との交叉部にL
型、T型等の特製金具を添設、採用して仕口構造を簡素
化するようにしたり、実公平1−22003号公報に開
示された考案のように、柱と、この柱頭辺りに水平に突
き合わせ、接合しなければならない一対の横架材との仕
口構造として、新たな仕口金具による仕口構造が提案さ
れる等して、木造軸組工法における部材間の接合のため
の加工、組み立てをし易くする構造の開発が進められて
きていて、確かに在来軸組工法に比較して建築施工をよ
り効率的に進めることを可能にしてはいるが、枠組壁工
法比較すれば、工場一括生産による経費の削減や、施工
現場における釘止め作業による工期の短縮が可能となる
ことを勘案すると、その生産性や施工性の面において劣
るものとなっていた。
【0005】本願発明者は、このような住宅建築工法の
現状を鑑み、枠組壁工法の如く、工場生産によるプレハ
ブ化によって高い生産効率と加工精度とを獲得可能とす
る上、在来軸組構造の特徴とされる筋違やホゾを備える
ことにより、軽量且つ高強度を確保し、更に、現場にお
ける施工効率を枠組壁工法により近いものとなるように
する木造軸組構造用単位耐力壁枠体の実用化の必要性に
着目し、筋違の素材、およびその取着構造とそのための
金具、さらには軸組工法における通し柱への適応構造等
についての研究に取り組み、長期に渡る試行錯誤と幾多
の試作実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に後述す
る如く、枠組壁工法と略同等の工場および建築現場での
生産性と、軽量且つ高い強度を確保可能とする新規な木
造軸組構造用単位耐力壁枠体、およびそれを使用した軸
組構造耐力壁の新規な形成方法を完成することに成功し
た。以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と
共に、その構成を詳述することとする。
【0006】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される木
造軸組構造用単位耐力壁枠体は、基本的に次のような構
成から成り立っている。即ち、所定の単位間隔を置いて
配される左右一対の木製縦枠材の、何れか一方または双
方共が、上下両端に平ホゾの突設、形成された管柱を、
同平ホゾ平面形の長さ方向中央位置において半裁して得
られる構造と略同様にした、上下両端に半裁平ホゾ部を
有し、これら半裁平ホゾ部間となる主材部部材断面を柱
材の半分としてなるものに形成され、これら左右木製縦
枠材主材部か、木製縦枠材主材部および木製縦枠材主材
部相当に形成した木製縦枠補助材の、各上下端間を夫々
木製横枠材で一体化して柱材寸法と同厚の矩形枠本体と
する一方、該矩形枠本体内に、双方の部材幅を合わせる
と柱材寸法と同厚となるように各部材幅を規制してなる
複数本の貫部材と間柱部材とを夫々適宜間隔置きに配し
て一体化すると共に、貫材群と間柱材群との境界位置に
は、薄鋼板製の筋違材を斜設、介在させた上、その両端
部に一体化した連結ボルト孔付きのコーナー金具を、矩
形枠本体コーナー部に一体化し、コーナー金具の連結ボ
ルト孔に合わせて矩形枠本体に通孔を穿設してなる木造
軸組構造用単位耐力壁枠体である。
【0007】前記木造軸組構造用単位耐力壁体の基本的
な構成を、更に明確に理解されるよう、換言すれば、上
下両端に平ホゾの突設、形成された管柱を、同平ホゾ平
面形の長さ方向中央位置において半裁して得られる構造
と略同様にした、上下両端に半裁平ホゾ部を有し、これ
ら半裁平ホゾ部間となる主材部部材断面を柱材の半分と
してなるものに形成された一対の木製縦枠材を、所定の
単位間隔を置いて左右に配した上、これら左右木製縦枠
材主材部上下間を夫々木製横枠材で一体化して柱材寸法
と同厚の矩形枠本体とする一方、該矩形枠本体内に、双
方の部材幅を合わせると柱材寸法と同厚となるように各
部材幅を規制してなる各複数本の貫部材と間柱部材とを
夫々適宜間隔置きに配して一体化すると共に、貫材群と
間柱材群との境界位置には、薄鋼板製の筋違材を斜設、
介在させた上、その両端部に一体化した連結ボルト孔付
きのコーナー金具を、矩形枠本体コーナー部に一体化
し、コーナー金具の連結ボルト孔に合わせて矩形枠本体
に通孔を穿設して基本単位耐力壁枠体とし、一方、該基
本単位耐力壁枠体における矩形枠本体の左右木製縦枠材
の中、何れか一方を木製縦枠材主材部相当に形成した木
製縦枠補助材に置換して役物単位耐力壁枠体とし、それ
ら基本単位耐力壁枠体と役物単位耐力壁枠体との組み合
わせからなる構成を要旨とする木造軸組構造用単位耐力
壁枠体とすることもできる。
【0008】木製縦枠材は、管柱を半裁した寸法(通
常、管柱は105mm×105mm角、あるいは120mm×
120mm角とされることから、その半裁寸法では、5
2.5mm×105mm角、あるいは60mm×120mm角)
に形成され、別の木製縦枠材と接合されることにより、
1本の管柱を形成する機能を果たすものである。同木製
縦枠材は、半裁管柱形状をなす木製縦枠主材部と、その
上下端に突設された半裁平ホゾ部とを備えてなり、後述
するコーナー金具の連結ボルト孔に相当する部位に通孔
を穿設されたものとなっている。別の木製縦枠材との接
合構造は、後述する実施例にも示すような接着剤による
結合の外、上下の所定間隔毎に、例えばコ字形状の連結
金具を嵌着することにより挟着することも可能であり、
また貫通孔を複数設け、夫々に連結ボルトを挿通するよ
うに構成することも可能である。この木製縦枠材は、所
定の間隔、例えば2mおよび1mとしたり、1800mm
(6尺)および900mm(3尺)等とした単位間隔を基
準とするようにして配されるようにする。
【0009】半裁平ホゾ部は、前記木製縦枠材の上下ま
たは上下何れか一方に設けられ、他の木製縦枠材に設け
られた他の半裁平ホゾ部に一体的に結合されるか、もし
くは単独で、土台、胴差または軒桁等に穿設された同一
のホゾ孔または有底状のホゾ穴に挿入嵌合される機能を
果たすものであり、接合される互いの平ホゾ部は、その
接合面同士に噛合形状を有して、更に強固に結合される
ように構成することも可能である外、相互間に弾性シー
ト等を挟み込むことにより、ホゾ穴に密に圧入される如
くに構成することも可能である。
【0010】管柱は、木造軸組構造用単位耐力壁枠体に
一体化された木製縦枠材を他の木造軸組構造用単位耐力
壁枠体に一体化された木製縦枠材と接合することによ
り、互いの木製縦枠材の接合によって結果的に形成され
るものであり、また、その上下端には、結果的に半裁ホ
ゾ部同士の結合によって形成されたホゾ部が突設形成さ
れたものとなる。
【0011】木製縦枠補助材は、通し柱の側面、または
単位耐力壁枠体相互が直線状に連結、一体化されて形成
された管柱の側面のような特殊な位置に配される壁枠
体、即ち役物単位耐力壁枠体における一方の(それら通
し柱か管柱に直接当接することとなる側の)木製縦枠材
であって、それ自体管柱の半断面側を分担する機能はな
く、単なる外枠としての機能を果たすに過ぎない部材で
あり、したがって、該木製縦枠補助材を有する役物単位
耐力壁枠体の場合、その横幅寸法は、両端に木製縦枠材
を配した標準的な単位耐力壁枠体の、何れか一方の木製
縦枠材を省略した(その分だけ横幅が小さい)寸法の壁
枠体となり、平面視T字状、L字状、X字状等となる壁
体構造部分にだけ、単独で、あるいは標準的な単位耐力
壁枠体に組み合わせて配置される。なお、この木製縦枠
補助材の場合も、コーナー金具の連結ボルト孔に相当す
る部位には通孔が穿設されている。
【0012】木製横枠材は、平行させて配した左右一対
の前記木製縦枠材主材間か、同木製縦枠材主材部とそれ
に平行させた木製縦枠主材部相当の前記木製縦枠補助材
と間の何れかの各上下端間に掛け渡す如く設けられ、そ
れら縦枠材とは、後述するコーナー金具によって一体化
されて矩形状の壁枠体を形成する機能を果たすものであ
り、後述するコーナー金具の連結ボルト孔に相当する位
置には通孔が穿設されている。
【0013】コーナー金具は、木製縦枠材主材部もしく
は木製縦枠補助材と木製横枠材との互いの接合部内隅部
に当接、一体化されて、双方の連結強度を高めると共
に、筋違材を連結する連結金具としての機能を果たすも
のであり、木製縦枠主材もしくは木製縦枠補助材側に当
接状となる部分、木製横枠材に当接状となる部分、およ
び筋違材を連結する部分を備えていなければならず、例
えば、後述する実施例にも示すように、正方形の鋼板
と、その一つの直角な隅角部を挟む横辺と縦辺とに短冊
状の鋼板を折曲または熔着で一体化してなるような構造
のものに形成され、木製縦枠主材もしくは木製縦枠補助
材と木製横枠材とに跨がる状態で、接着剤を塗布した
上、釘着されることになる。
【0014】なお、このコーナー金具は、木製縦枠主材
もしくは木製縦枠補助材に当接状となる部分、および木
製横枠材に当接状となる部分に、夫々連結ボルト孔が穿
設されると共に、筋違材を連結する部分には、筋違材取
着孔または取着片等が設けられたものに形成されるよう
にする。更に、必要があれば、木製縦枠主材もしくは木
製縦枠補助材に当接状となる部分、および木製横枠材に
当接状となる部分にスパイク状の爪部を突設したものと
し、木製縦枠材主材部もしくは木製縦枠補助材、木製横
枠材各木製枠材への添設がし易くなるようにしたものと
することもできる。
【0015】貫部材は、平行する木製縦枠材もしくは木
製縦枠補助材の上下端間の夫々に横架、一体化された木
製横枠材の間に、複数本、所定上下間隔(通常、300
mmあるいは450mm間隔)をもって水平状配置で配さ
れ、前記した壁枠体を、後述の間柱部材や筋違と相俟っ
て補強すると共に、内壁面形成用の下地構造部分として
機能する部材であり、木材縦枠材および木製横枠材の幅
寸法から、後述の間柱材および筋違材の幅寸法を差し引
いた幅寸法のものに設定される。換言すれば、後述する
間柱材、筋違材、および該貫部材の幅寸法を合計する
と、木製縦枠材もしくは木製縦枠補助材および木製横枠
材の幅寸法に一致するような寸法設定とされなければな
らない。
【0016】それに対し、間柱部材は、上記貫部材と背
中合わせ状となる側の壁枠体内であって、平行する一対
の木製縦枠材もしくは木製縦枠補助材間に、横方向に所
定間隔(通常、300mmあるいは450mm間隔)で、そ
の上下各端部が、上下の木製横枠材に付き付けられ、釘
その他止め金具で固定され、左右の木製縦枠材と上下の
木製横枠材とによって形成される枠体内において、上記
した貫部材と格子状構造を形成し、枠体を補強すると共
に、現場で建て上げられた後か、あるいは必要があれば
工場組立て段階に、外装材あるいは外装下地材を添設す
るための下地構造部分として機能する部材である。
【0017】筋違材は、木製縦枠材と木製横枠材とが枠
組みされて各端部で形成される隅角部間を対角線状に連
結し、矩形枠本体に加わる水平外力に対する耐力強度を
高める機能を果たすものであり、必要となる耐力強度に
応じた薄鋼板によって形成され、前記した貫部材と間柱
部材との間に介在状となるようにして斜設され、その各
端部には、隅角部を形成することとなる木製縦枠材およ
び木製横枠材各端部間を連結、一体化する機能も兼用し
ている前記コーナー金具が取着、一体化されることによ
り、実質的に木製縦枠材と木製横枠材の隅部を対角線状
に連結するようにしたものであり、できるだけ軽量化が
図られるようにしてある。
【0018】上記の基本的な構成からなるこの発明の木
造軸組構造用単位耐力壁枠体には、更に、単位耐力壁枠
体の矩形枠本体内所定高さ範囲上下に、平行する上下框
材が横設、一体化され、これら上下框材間を窓や出入口
等の開口部用の空間とされ、上部木製横枠材と上框との
間、および下框と下部木製横枠材との間だけに、双方の
部材幅を合わせると柱材寸法と同厚となるように各部材
幅を規制してなる各複数本の貫部材と間柱部材とを夫々
適宜間隔置きに配して一体化すると共に、貫材群と間柱
材群との境界位置には、薄鋼板製の筋違材を斜設、介在
させた上、その両端部に一体化した連結ボルト孔付きの
コーナー金具を一体化して形成した役物単位耐力壁枠体
を含んでいる。
【0019】この役物単位耐力壁枠体は、建物の開口部
を必要とする箇所に配される特別な壁枠体であって、標
準的な単位耐力壁枠体、および木製縦枠補助材を有する
役物単位耐力壁枠体の何れの場合もあり得、窓や出入口
等といった開口部となるべき箇所に、予め上下枠部材と
しての框材が横設、一体化され、それら上下に平行する
框材間(即ち、開口部)を除いた部分だけが標準的な単
位耐力壁枠体と同様の構造、即ち、双方の部材幅を合わ
せると柱材寸法と同厚となるように各部材幅を規制して
なる各複数本の貫部材と間柱部材とを夫々適宜間隔置き
に配し、貫材群と間柱材群との境界位置には、薄鋼板製
の筋違材を斜設、介在させて一体化した構造に形成され
る一方、框材間(即ち、開口部)は、そのままか、ある
いは予めその内側に窓枠サッシを取り付けた構造の壁枠
体として現場に搬入されることとなる。
【0020】
【関連する発明】上記した木造軸組構造用単位耐力壁枠
体に関連して、この発明にはそれを使用する木造軸組構
造耐力壁の形成方法も包含しており、その要旨は、基本
的に次のとおりのものである。即ち、基礎部上に横設、
固定した土台の要所要所には、予め単位耐力壁枠体矩形
枠本体の木製縦枠材下端に突設形成されている半裁平ホ
ゾ部2本を密嵌状に挿入可能とするホゾ穴が、単位耐力
壁枠体の単位幅寸法に応じる間隔で形成されており、そ
れら中の対応するホゾ穴に、一枚の単位耐力壁枠体矩形
枠本体の左右両木製縦枠材下端の各半裁平ホゾ部を夫々
嵌入した後、土台を貫通して基礎部から立ち上げたアン
カーボルトを、矩形枠本体に一体化したコーナー金具ボ
ルト挿通孔に合わせて予め形成してある木製横枠材通孔
およびコーナー金具ボルト挿通孔に挿通、ナット締め
し、該単位耐力壁枠体を垂設状に仮組み立てした後、同
矩形枠本体左右両木製縦枠材主材部の各外側面に接着剤
を塗布した上、その左右両隣に、夫々別体の単位耐力壁
枠体が、何れもその矩形枠本体の左右何れかの木製縦枠
材下端の半裁平ホゾ部を先のホゾ穴の残る空間部に嵌入
し、左右他方の木製縦枠材下端の半裁平ホゾ部を他のホ
ゾ穴に嵌入した後、先の単位耐力壁枠体の場合と同様、
対応するアンカーボルトを木製横枠材通孔およびコーナ
ー金具ボルト挿通孔に挿通、ナット締めし、隣接させた
両単位耐力壁枠体を、先の単位耐力壁枠体に連接させて
垂設状にすると共に、一つのホゾ穴から立ち上がった別
々の単位耐力壁枠体の矩形枠本体木製縦枠材主材部同士
を接着すると共に、各矩形枠本体に一体化したコーナー
金具ボルト挿通孔に合わせて予め形成してある各木製縦
枠材主材部通孔で対応する通孔および各コーナー金具ボ
ルト挿通孔に緊締ボルトを貫通、ナット締めし、これら
3枚の単位耐力壁枠体相互間、およびそれらと土台とを
強固に一体化し、以下同様の工程を繰り返していくこと
により、一つのホゾ穴から立ち上げた別々の単位耐力壁
枠体の矩形枠本体木製縦枠材主材部同士で実質的に1本
の柱材相当部材を次々に形成すると共に、それら柱相当
部材間には、耐力壁下地構造も同時に形成してしまった
後、柱相当部材の上端に形成される二つの半裁平ホゾ部
を合わせた状態の平ホゾ部に、適宜横架材下面の対応す
るホゾ穴を嵌合させ、横架材に対しても一体化してしま
うようにした、前記何れか記載の木造軸組構造用単位耐
力壁枠体を使用した木造軸組構造耐力壁の形成方法であ
る。
【0021】更に、この発明に包含される木造軸組構造
耐力壁の他の形成方法について示せば、角通し柱材の壁
体形成側の外側面に接着剤を塗布した上、単位耐力壁枠
体の中、矩形枠本体の左右木製縦枠材の何れか一方を木
製縦枠材主材部に相当する木製縦枠補助材に置換してな
る役物単位耐力壁枠体が、その矩形枠本体木製縦枠補助
材を、接着剤の塗布された先の角通し柱材外側面に当接
状にすると共に、反対側の同木製縦枠材下端の半裁平ホ
ゾ部を、対応するホゾ穴に嵌入した状態で垂設状とさ
れ、該役物単位耐力壁枠体矩形枠本体に一体化したコー
ナー金具ボルト挿通孔に合わせて予め形成してある木製
縦枠補助材通孔および木製横枠材通孔の中、木製縦枠補
助材通孔と角通し柱材貫通孔、コーナー金具ボルト挿通
孔に緊締ボルトを貫通、ナット締めすると共に、木製横
枠材通孔およびコーナー金具ボルト挿通孔には土台上方
に突出したアンカーボルトを貫通、ナット締めし、該役
物単位耐力壁枠体を角通し柱材と土台とに強固に一体化
した後、役物単位耐力壁枠体矩形枠本体の木製縦枠材側
には、順次基本単位耐力壁枠体を、前記単位耐力壁枠体
の連結、一体化と同じ方法で繰り返し、連続、一体化し
ていくことにより、角通し柱材間であって、土台の一つ
のホゾ穴から立ち上げた別々の基本単位耐力壁枠体の矩
形枠本体木製縦枠材主材部同士で実質的に1本の柱材相
当部材を次々に形成すると共に、それら柱相当部材間お
よび該柱相当部材と角通し柱材との間には、耐力壁下地
構造も同時に形成してしまった後、柱相当部材の上端に
形成される二つの半裁平ホゾ部を合わせた状態の平ホゾ
部に、適宜横架材下面の対応するホゾ穴を嵌合させ、横
架材に対しても一体化してしまうようにした木造軸組構
造耐力壁の形成方法である。
【0022】また、前記何れかの木造軸組構造耐力壁の
形成方法において、連接されるべき単位耐力壁枠体が、
土台上に一部不連続となるようにして立設、一体化さ
れ、当該省略された箇所においては、その箇所に隣接す
る単位耐力壁枠体の矩形枠本体左右木製縦枠材の中の単
位耐力壁枠体が省略された箇所に望む木製縦枠材外側面
に、該木製縦枠材と同様の構造に形成した木製縦単材
が、上下端の半裁ホゾ部を対応するホゾ穴の残る空間に
嵌合し、接着剤を介して添設された上、予め形成してあ
る木製縦単材通孔、および当該単位耐力壁枠体の矩形枠
本体木製縦枠材通孔とコーナー金具ボルト挿通孔と緊締
ボルトを貫通、ナット締めし、同所のホゾ穴から立ち上
げた木製縦単材と単位耐力壁枠体の矩形枠本体木製縦枠
材とで実質的に1本の柱材相当部材を形成した後、形成
された柱材相当部材間の残る空間は、在来の木造軸組工
法で壁体に形成してしまうようにした木造軸組構造耐力
壁の形成方法も、この発明に包含される。
【0023】更に、この発明の木造軸組構造耐力壁の形
成方法には、横架材が胴差であって、該胴差上に、更に
前記何れか記載の木造軸組構造耐力壁の形成方法と同様
にして単位耐力壁枠体を連接、一体化すると共に、胴差
を挟んで上下に対応する単位耐力壁枠体相互を、夫々に
予め対応する如く形成してある上方の単位耐力壁枠体の
コーナー金具ボルト挿通孔および木製横枠材通孔、横架
材貫通孔、それに下方の単位耐力壁枠体のコーナー金具
ボルト挿通孔および木製横枠材通孔に、1本の連結ボル
トを挿通し、ナット締めし、1階および2階の木造軸組
構造耐力壁を上下に一体化してしまうようにした木造軸
組構造耐力壁の形成方法をも包含している。
【0024】木製縦枠補助材は、その厚み寸法の上で、
木製縦枠材よりも細く形成されており、通し柱に該木製
縦枠補助材を接合したときの寸法と、木製縦枠材同士を
接合したときの幅寸法に略一致する如く、幅狭に設定さ
れており、必要に応じて上下端に半裁平ホゾ部を設けた
ものとしたり、あるいは上下何れかの端部にのみ半裁平
ホゾ部を設けたものとすることもできる。なお、木製縦
枠補助材を有する役物単位耐力壁枠体の場合の木製縦枠
補助材には、その上下端に半裁平ホゾ部は形成されな
い。
【0025】前記木造軸組構造耐力壁の形成方法は、始
めに1枚の単位耐力壁枠体を土台または胴差に固定した
後、他の1枚の単位耐力壁枠体を直線状に次々と連結、
一体化する組み立て手順としているが、単位耐力壁枠体
の複数枚を予め工場または建築現場において一枚状化し
た上、それら一枚状化したものを順次建て上げていき、
土台や胴差に組み付けるようにした手順も、当然にこの
発明の木造軸組構造耐力壁の形成方法に包含されてい
る。以下、この発明の木造軸組構造用単位耐力壁枠体、
およびそれを使用した軸組構造耐力壁の形成方法が、よ
り一層明確に理解されるように、添付図面と共に代表的
な構成からなる実施例を具体的に説明していくことにす
る。
【0026】
【実施例1】図1の軸組構造耐力壁の組み立て状態を示
す要部の分解斜視図、図2の軸組構造耐力壁の組み立て
状態を示す要部の正面図、図3のこの発明の標準的な木
造軸組構造用単位耐力壁枠体を外側面側から見た斜視
図、および図4の同内側面側から見た斜視図に示す事例
は、この発明を具現化したものの最も代表的な一実施例
である。木造軸組構造用単位耐力壁枠体1は、管柱を中
央より縦に二分割された形状の高さ2mの木製縦枠材
2,2を左右に略2mの幅をもって配置し、夫々の木製
縦枠材2は木製縦枠材主材部21,21を備えると共
に、その上下端に平板状に突出された半裁平ホゾ部2
2,22が一体に形成されており、同半裁平ホゾ部2
2,22の基部側に相当する木製縦枠材主材部21,2
1の上下端部には、夫々上下部の木製横枠材3,3が掛
け渡され、木製横枠材3,3の両端部が、同両端部に突
設された図示されないホゾ部と、左右の木製縦枠材主材
部21,21の側面に穿設された図示しないホゾ穴とに
よって接合された上、同木製縦枠材主材部21,21と
木製横枠材3,3との互いの接合部の四隅部には、夫々
同一形状のコーナー金具4が接着剤によって結合されて
いる。このように左右の木製縦枠材2,2および上下の
木製横枠材3,3が組み合わせられことにより、矩形枠
本体が形成されている。
【0027】コーナー金具4は、木製縦枠材2に当接さ
れる木製縦枠材当接面41と、この木製縦枠材当接面4
1に直交状に一体形成されて木製横枠材3に当接される
木製横枠材当接面42とを備え、更に、木製縦枠材当接
面41と木製横枠材当接面42との双方の一側縁に一体
形成されると共に、双方当接面41,42の夫々に直交
状に配置形成された平板状をなす筋違材連結面43を形
成している。また、木製縦枠材当接面41および木製横
枠材当接面42の夫々には、板厚方向に貫通される一面
毎2つずつの連結ボルト孔44,44,……が、木製縦
枠材2に相当するものは木製縦枠材2の、または木製横
枠材3に相当するものは木製横枠材3の夫々の長手方向
に位置をずらされ穿設されており、更にまた、筋違材連
結面43の略中央位置にも筋違材を連結する連結ボルト
孔44が、その板厚方向に向けて穿設されている。
【0028】木製縦枠材2の、コーナー金具4木製縦枠
材当接面41の連結ボルト孔44,44に相当する部位
には、同連結ボルト孔44,44に同心状に合致する通
孔23,23が穿設されており、同様に、木製横枠材3
の、木製横枠材当接面42の連結ボルト孔44,44に
相当する部位にも、連結ボルト孔44,44に同心状の
通孔31,31が穿設されている。また、コーナー金具
4の筋違材連結面43は、木製縦枠材2および木製横枠
材3の幅寸法の中央寄りに配置され、ボルトおよびナッ
トによる結合部が木造軸組構造用単位耐力壁枠体1の幅
内に収まる如く内蔵、配置され、夫々対角位置四隅に配
されたコーナー金具4の間に、2本の直状薄鋼板製の筋
違材5,5が略中央で交差する如く対角線状に配置さ
れ、夫々の端部をコーナー金具4の筋違材連結面43,
43,……の連結ボルト孔44,44,……と、同連結
ボルト孔44,44,……に相当する部位に穿設された
通孔51,51とに、図示されないボルトを挿通し、こ
れにナットを螺着することにより、コーナー金具4と筋
材材5とが一体的に結合される。
【0029】上下の木製横枠材3,3の間には、上下方
向に所定間隔をもって、左右の木製縦枠材2,2の間に
掛け渡す如く複数の貫部材6,6,……が配置され、夫
々の両端部が木製縦枠材2,2の内側面にホゾ構造ある
いは突き付け構造によって接合されている。なお、貫部
材6,6,……は、その幅寸法をコーナー金具4の幅寸
法よりも僅かに大きく形成され、斜設配置される筋違材
5に対応する部分を筋違材5の肉厚に相当する深さに切
り欠かれ、筋違材5,5が同切り欠き部分に遊嵌状に組
み合わされたときに、該筋違材5の表面と全ての貫部材
6,6,…の一側縁部とが面一状になるように形成され
ている。
【0030】一方、上下の木製横枠材3,3間には、間
柱材7,7,……が、左右方向に所定間隔,例えば45
cmあるいは30cm等といった間隔を空けると共に、貫部
材6,6,……および筋違材5,5の一致させた側面に
当接状となるようにして縦設され、最終的に筋違材5,
5が、これら間柱材7,7,……と先の貫部材6,6,
……との間に挟着状に組み込まれた構造を実現するよう
にしてあり、したがって、貫部材6と間柱材7とを合計
した幅寸法は、木製縦枠材2および木製横枠材3の幅に
一致するように構成されていなければならない。
【0031】上記のようにして形成される木造軸組構造
用単位耐力壁枠体1は、工場生産段階で、前記したコー
ナー金具4木製縦枠材当接面41の連結ボルト孔44,
44、および同連結ボルト孔44,44に同心状に合致
する木製縦枠材2の通孔23,23の中の対応する何れ
か1個ずつが、未使用のままで残され、また、同様に、
木製横枠材当接面42の連結ボルト孔44,44、およ
び連結ボルト孔44,44に同心状の通孔31,31の
中の対応する何れか1個ずつも、未使用のままで残され
るようにしてあり、現場において土台上に直線状配置で
連結していく段階で、未使用のままの連結ボルト孔44
および通孔31と、隣接させた単位耐力壁枠体1の連結
ボルト孔44および通孔31とに共通する1本の緊締ボ
ルト25を貫通させることができるようにしてあり、ま
た、木製横枠材当接面42の連結ボルト孔44および通
孔31は、同じく現場において土台8から突出させたア
ンカーボルト83を貫通させ、基礎F上に土台8と共に
一体化できるようにしてある。
【0032】
【実施例2】図5および図6の各斜視図に示す事例は、
この発明が包含する役物単位耐力壁枠体の一つであっ
て、一方の木製縦枠材2が省略された構造で、その分だ
け横幅寸法が小さく、現場で直接土台8上に立設した通
し柱10や隅柱10′に直接当接、一体化する単位耐力
壁枠体、あるいは直線状に連結された外壁構造部分に直
交状に形成する間仕切り壁構造であって、外壁構造部分
に直接当接状となる部分の単位耐力壁枠体等として専ら
使用されるものの代表的な構造を示す一実施例である。
【0033】役物単位耐力壁枠体11は、前記実施例1
で示した標準的な木造軸組構造用単位耐力壁枠体1にお
ける左右何れか一方の木製縦枠材2が省略された上、そ
の本来存在した筈の木製縦枠材2の内側面が外側面とな
るようにして木製縦枠補助材24が配され、その上下端
は、標準的な木造軸組構造用単位耐力壁枠体1における
木製縦枠材2と同様にコーナー金具4を介して上下木製
横枠材3,3に一体化され、矩形状の枠体を構成する。
【0034】なお、この木製縦枠補助材24は、標準的
な木造軸組構造用単位耐力壁枠体1における左右の木製
縦枠材2のように、連結する側の木製縦枠材2と接合、
一体化されて管柱を構成する訳ではなく、通し柱側面や
接合、一体化されて形成された管柱側面等に添設、一体
化されるだけの部材として機能するため、幅寸法だけが
木製縦枠材2と同一(したがって、木製横枠材3のそれ
とも同一)とするだけで、肉厚は小さく設定することが
でき、しかも、その上下各端部には、木製縦枠材2のと
きのように半裁平ホゾ部22を形成する必要がない。図
7の外側面側から見た斜視図、および図8の内側面側か
ら見た斜視図には、木製縦枠補助材24を、標準的な木
造軸組構造用単位耐力壁枠体1の右側の木製縦枠材2に
置き換えてなる役物単位耐力壁枠体11を示してある。
【0035】
【実施例3】図9の外側面側から見た斜視図、および図
10の内側面側から見た斜視図に示した事例は、上記実
施例1の標準的な木造軸組構造用単位耐力壁枠体1に対
し、直線状に連結して形成すべき壁体構造の長さ調整用
に必要となる木造軸組構造用単位耐力壁枠体1の例であ
り、前記した実施例の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1
の単位幅を1.8mに設定したとすれば、その幅寸法を
0.9m、あるいは0.45m,0.3m等とするよう
にしたものであり、木製横枠材3,3や貫材6,6,…
…、筋違5を、そのために長さ変更しなければならない
ものの、基本的な構造は、図示のとおり、標準的な木造
軸組構造用単位耐力壁枠体1に何等変わるところはな
い。
【0036】したがって、上記実施例2に対応して同様
の目的で用意される幅寸法を変えただけの役物単位耐力
壁枠体11についても、その基本的な構造は、図11お
よび図13の外側面側から見た斜視図、および図12お
よび図14の内側面側から見た斜視図が示すとおり、実
施例2に示すものと何等変わらないものとして用意する
ようにすれば足り、この実施例の幅寸法だけを変更した
木造軸組構造用単位耐力壁枠体1の左側または右側の木
製縦枠材2を省略し、木製縦枠補助材24としただけの
構造のものとして用意すれば良い。
【0037】
【作用】以上のとおりの構成からなる木造軸組構造用単
位耐力壁枠体1は、図1の軸組構造耐力壁の組み立て状
態を示す要部の分解斜視図、図2の軸組構造耐力壁の組
み立て状態を示す要部の正面図、図15の木造軸組構造
用単位耐力壁枠体同士の接合状態を示す分解斜視図、お
よび図16の木造軸組構造用単位耐力壁枠体同士の接合
状態を示す正面図に示されているとおり、1つの木造軸
組構造用単位耐力壁枠体1を土台8上に移動し、左右の
木製縦枠材2,2下端のの半裁平ホゾ部22,22を土
台8に穿設されたホゾ孔81,81に挿入すると共に、
土台8に穿設された土台貫通孔82,82から突出状と
したアンカーボルト83,83を、木製横枠材3の左右
の通孔31,31とコーナー金具4,4の連結ボルト孔
44,44とに貫通状に挿通し、ナット84,84を螺
着、固定し、土台8上に木造軸組構造用単位耐力壁枠体
1を立設、固定する。
【0038】次に、設置済みの木造軸組構造用単位耐力
壁枠体1の各木製縦枠材2の外側面に接着剤を塗布した
後、その両側に夫々別の木造軸組構造用単位耐力壁枠体
1,1を土台8上に移動し、既に設置済みの木造軸組構
造用単位耐力壁枠体1の木製縦枠材2の半裁平ホゾ部2
2が所定の如く嵌入されて半分残っている土台8のホゾ
孔81に、夫々対応する木製縦枠材2下端の半裁平ホゾ
部22,22を挿入する一方、他方の木製縦枠材2下端
の半裁平ホゾ部22,22は、それに対応するようにし
て予め穿設してある土台8の別のホゾ孔81,81に嵌
入する。こうして隣接、対応する各木製縦枠材2下端の
半裁平ホゾ部22,22が、一つのホゾ孔81に嵌入、
一体化されることにより、全形の平ホゾを形成すること
になる。
【0039】当然、後から隣接、配置させた木造軸組構
造用単位耐力壁枠体1もまた、木製横枠材3の左右の通
孔31,31とコーナー金具4,4の連結ボルト孔4
4,44とに土台8から突出しているアンカーボルト8
3,83を挿通し、ナット84,84を螺着、固定する
ことは言うまでもない。こうして最初に立設した木造軸
組構造用単位耐力壁枠体1の両側に夫々別々の木造軸組
構造用単位耐力壁枠体1,1が連結され、対応する木製
縦枠材2,2同士を接着剤を介した上、双方の木製縦枠
材2,2に接合されたコーナー金具4,4の連結ボルト
孔44,44と、それに対応する木製縦枠材2,2に穿
設された通孔23,23とに緊締ボルト25を水平状に
貫通させ、ナット26止めされてしまうことにより、実
質的に1本の管柱が形成されてしまうと共に、その管柱
に一体構造の壁体構造が立ち上げられていき、以降、順
次直線状に木造軸組構造用単位耐力壁枠体1を連結、固
定していって、建造物の一面全面に壁体構造部を形成し
てしまう。
【0040】2つの木造軸組構造用単位耐力壁枠体1,
1の夫々の木製縦枠材2,2の上端側の半裁平ホゾ部2
2,22は、図示されない胴差もしくは軒桁に穿設され
たホゾ孔に密嵌状に嵌入され、土台への結合と同様に胴
差もしくは軒桁に貫通されたアンカーボルト83,83
の先端を木製横枠材3,3の通孔31,31およびコー
ナー金具4の連結ボルト孔44,44に挿通して図示さ
れないナット26を螺着し一体化する。さらに、緊締ボ
ルト25を一方のコーナー金具4の連結ボルト孔44に
挿通され、木製縦枠材2,2の通孔23,23を水平状
に貫通して、他方のコーナー金具4の連結ボルト孔44
より突出させ、その先端よりナット26を螺着して締め
付け一体化結合する。
【0041】図17の軸組構造耐力壁の組み立て状態を
示す上側要部の分解斜視図に示される組み立て構造は、
平面視直線状となる如く木造軸組構造用単位耐力壁枠体
1,1を接合していって形成した耐力壁の、接合された
木製縦枠材2,2、即ち管柱部分に、平面視で直交状の
耐力壁あるいは間仕切り壁を形成している場合であり、
2枚の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1,1は、互いに
前述と同様の接続により一体化されており、図中に示さ
れる緊締ボルト25は、木製縦枠材2,2の下側の通孔
23,23、およびコーナー金具4,4の下側の連結ボ
ルト孔44,44に挿通されて、上側の通孔23,23
および連結ボルト孔44,44には挿通されていない。
同上側の通孔23,23に相当する木製縦枠材2,2の
接合面には水平溝部27,27が形成され、双方が接合
されることによって貫通孔を形成するようになってい
る。
【0042】更に、結合された木製縦枠材2,2の側面
に、接着剤を塗布した木製縦枠補助材24が接合される
如く役物単位耐力壁枠体11を配置し、その下側の木製
横枠材の通孔とコーナー金具の連結ボルト孔とに、図示
されていない基礎から土台8を貫通して延出したアンカ
ーボルト83を挿通し、ナットを締め付けて一体化する
ことにより,土台上に立設される。また、該木製縦枠補
助材24の通孔23および水平溝部27,27によって
形成された貫通孔に緊締ボルト25を挿通し、その先端
にナット26を螺着して締め付け、一体化する。図17
には組立結合構造の上側のみを示したが、下側の組立結
合構造もまた、同様の構造によって一体化される。
【0043】更にまた、図18の2階建における木造軸
組構造用単位耐力壁枠体の組み立て状態を示す要部の分
解斜視図、および図19の2階建における木造軸組構造
用単位耐力壁枠体の組み立て状態を示す要部の正面図に
示される事例は、1階と2階の合計4枚の木造軸組構造
用単位耐力壁枠体1,1,……と、これらの間に挟み込
まれる如く配置された胴差9を示すものである。先ず、
下の2枚の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1,1を図示
されない土台8上に結合し、木製縦枠材2,2同士が接
着剤によって一体に結合され、その半裁平ホゾ部22,
22を、上方から横架される胴差9のホゾ孔91に密嵌
状に嵌合する。
【0044】胴差9のホゾ孔91は、上下厚み寸法が半
裁平ホゾ部22の2倍に一致するか、それ以上の寸法に
設定されており、上下から夫々半裁平ホゾ部22を嵌着
可能に構成されている。胴差9の上に1枚の木造軸組構
造用単位耐力壁枠体1を配置させ、半裁平ホゾ部22を
ホゾ孔91に挿着し、同木造軸組構造用単位耐力壁枠体
1の木製縦枠材2に接着材を塗布した後、他のもう1枚
の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1の木製縦枠材2に接
着材を塗布し、既に設置された木造軸組構造用単位耐力
壁枠体1の木製縦枠材2に接着、結合すると共に、半裁
平ホゾ部22をホゾ孔91に嵌着する。
【0045】以上の如く、胴差9を挟み、接合された4
枚の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1は、胴差9のホゾ
孔91の両脇に穿設された胴差貫通孔92,92と、上
下の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1,1,……の木製
横枠材3,3,……の通孔31,31,……およびコー
ナー金具4,4,……の連結ボルト孔44,44,……
とに緊締ボルト93,93を垂直状に挿通し、同緊締ボ
ルト93,93の上下端にナット94,94を螺着、結
合した上、上下の木造軸組構造用単位耐力壁枠体1,
1,……同士の木製縦枠材2,2,……の通し孔23,
23、およびコーナー金具4,4,……の連結ボルト孔
44,44,……に緊締ボルト25,25を水平状に挿
通し、ナット26,26を螺着、締め付けして結合す
る。
【0046】こうしてサイズの異なる何種類化の基本単
位モジュールからなる木造軸組構造用単位耐力壁枠体1
と、現場建て上げの通し柱10あるいは隅柱10′に直
接当接されたり、直交する側の耐力壁または間仕切り壁
の両端に配されることとなる役物単位耐力壁枠体11と
を平面図に従って順次組み合わせて採用することによ
り、図20の斜視図に示すとおりの木造軸組構造躯体1
0を建造し、屋根を完成した後、木造軸組構造躯体10
の外周を構成する耐力壁の間柱材7や貫材6の間の空間
に断熱材を挿入した上、取り敢えずその外側に直接か、
石膏ボードやラスボード等といった壁下地材を貼着をし
た上、指定された外装材を張り付けたり、塗り壁仕上げ
とし、開口部にはサッシや扉戸等を建て付けてしまい、
木造軸組構造躯体10の外周の仕上げを手際良く完了し
て、内部が風雨に晒されないようにしてしまう。その
後、内部仕上げ工事を従前からの施工方法で進めていけ
ば、殆ど在来どおりの木造軸組構造からなる建築物が完
成する。
【0047】
【効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の木造軸
組構造用単位耐力壁枠体、およびそれを使用した軸組構
造耐力壁の形成方法によれば、我が国伝統の木造軸組構
造を、従前工法のように管柱や間柱、貫材、筋違等とい
った壁体構成部材単体(場合によっては窓枠や出入り口
枠を含む。)の現場組立てではなく、通し柱を除く殆ど
全ての壁体構成部材単体を工場において所定サイズの単
位耐力壁枠体化した上、それらユニット化された木造軸
組構造用単位耐力壁枠体を効率的に現場に搬入した上、
土台上に次々に建て上げ、接着剤とボルト、ナットとに
よって連結、一体化して軸組構造耐力壁(間仕切り壁も
含む。)を形成してしまうようにしたことから、工場生
産による壁体構成部材の低コスト化および高精度化が図
られる上、建築現場での施工工程を大幅に減少して作業
効率を格段に高めると共に、釘打ちによる打撃音等作業
騒音を減少して施工中の環境保全対策にも役立ち、しか
も、建築作業者の違いによる組み立て強度の変動やムラ
を無くし、建築物の安定した構造強度を確実に達成可能
にすると共に、工期を大幅に短縮化して建築コストを低
減化することができるという大きな特徴を発揮するもの
となる。
【0048】更に、既に隆盛を得ている枠組壁工法(ツ
ーバイフォー工法)やパネル工法等のユニット工法とは
異なり、軸組構造耐力壁(間仕切り壁も含む。)内に実
質的に管柱を配した木造軸組構造が実現される結果、ユ
ニット化した工法でありながら、従前からの木造軸組構
造固有の特徴、即ち管柱と筋違材との組み合わせによる
構造強度を兼ね備え、内外装仕上げに自由度を有した建
築物の施工が可能となり、しかも、薄板鋼板を利用した
筋違材を間柱材と貫材とで挟着状とする構造によって一
体化し、軽量でありながら高強度を確保できるものとし
てあり、該筋違材を取り付けるためのコーナー金具はま
た、隣接する木造軸組構造用単位耐力壁枠体同士、木造
軸組構造用単位耐力壁枠体と役物単位耐力壁枠体、木造
軸組構造用単位耐力壁枠体と土台、あるいは胴差を挟む
上下の木造軸組構造用単位耐力壁枠体同士、または、木
造軸組構造用単位耐力壁枠体と役物単位耐力壁枠体をボ
ルト・ナットによって一体化する上で、ボルト・ナット
の定着支持基盤の役割も兼用し、ボルト・ナットによる
連結強度を高めて耐久性に秀れた建造物を建築可能とす
るという特徴も有するものとなる。
【0049】更にまた、この発明の木造軸組構造用単位
耐力壁枠体の連結、一体化で形成される管柱は、隣接す
る木造軸組構造用単位耐力壁枠体の木製縦枠材(管柱の
半裁断面)同士が接着で接着、結合されて1本の管柱を
形成するように構成されていることから、集成材的な性
質が発揮され、無垢の1本の木材から切り出された管柱
に比較して強度的なムラを減じ、木材の欠点として上げ
られる品質のムラを解消し、安定した品質強度の確保が
用意になる上、従前どおりの施工工程で建て上げられた
通し柱と相俟って、上下階の連結一体化強度は、従前か
ら木造軸組構造のそれと同等もしくはそれ以上の強度を
確保可能にするという利点が得られる上、在来工法に比
べて木造軸組構造躯体の建て方が効率化される結果、そ
の外周壁を手際良く仕上げることを可能にし、施工期間
中に木造軸組部材が風雨に晒され、水分含浸による弊害
を極力避けて管柱を始めとする木造軸組部材の精度や強
度に悪影響が生じてしまわないようにすることができ
る。
【0050】特に、図示した各実施例に示した木造軸組
構造用単位耐力壁枠体1は、この発明を代表する実用的
な構造からなるものであって、上述した特徴を遍く兼ね
備えた上に、左右の木製縦枠材2,2と上下の木製横枠
材3,3とを四隅に配されたコーナー金具4,4,……
によって接着、一体化されることから、工場生産化が容
易になる上、現場での組み立ての際にも、接着剤と共
に、緊締ボルト25,93,アンカーボルト83,およ
びナット26,84,94を使用し、他の釘や鎹等とい
った金物接合部品等を使用しないでも組み立て施工が実
施できるので、使用する部品点数も少なくなり、部材も
軽量化されて取り扱い易くなっていて、工場および建築
現場での組み立て作業にも高い熟練度を要せず、したが
って、特別な技能訓練を受けていない作業者でも効率的
且つ確実な組み立て作業が実施でき、上記したとおりの
建築コストの低減化と工期の短縮化とを確実に達成でき
るものとなる。
【0051】また、木造軸組構造用単位耐力壁枠体1の
横幅寸法を、6尺(1.8m)、3尺(0.9m)、ま
たは2m、1m等といった基準単位モジュール幅に設定
されることから、設計、施工共、在来工法同様に殆どの
和風建築に対応することができ、したがって、木造新築
工事だけではなく、木造住宅の増改築工事にも当然対応
可能であって、しかも、工場生産後に保管、管理が可能
になって、在来工法のように施主からの注文後に部材の
調達に掛り、部材切り込みに際しては寸法の合わない材
料を切り捨てて無駄にしてしまう等といった問題も解消
され、略理想的な建築コストの低減化と工期の短縮化と
が図られるものとなる結果、その実用価値は計り知れな
いものとなる。
【0052】叙述の如く、この発明の木造軸組構造用単
位耐力壁枠体、およびそれを使用した軸組構造耐力壁の
形成方法は、その施工性、施工期間、資材調達、材料取
り、騒音対策、現場廃棄物の発生、構造強度、建築コス
ト、施工管理等々、あらゆる面で在来木造軸組工法を遥
かに凌ぐものであって、しかも、木造軸組構造ではない
これまでのユニット工法に比較しても何等遜色のない秀
れたものとなっており、我が国伝統の木造軸組構造によ
る建築物の維持、普及拡大に大いに寄与することとなっ
て、建築業界は勿論のこと、木造軸組構造による建築物
を必要とするあらゆる人々から高い評価が得られるもの
と予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の木造軸組構造用単位耐力壁枠体、お
よびそれを使用した軸組構造耐力壁の形成方法を具現化
した代表的な実施例を示すものである。
【図1】軸組構造耐力壁の組み立て状態を示す要部の分
解斜視図である。
【図2】軸組構造耐力壁の組み立て状態を示す要部の正
面図である。
【図3】木造軸組構造用単位耐力壁枠体の外側面を示す
斜視図である。
【図4】木造軸組構造用単位耐力壁枠体の内側面を示す
斜視図である。
【図5】役物単位耐力壁枠体の外側面を示す斜視図であ
る。
【図6】役物単位耐力壁枠体の内側面を示す斜視図であ
る。
【図7】他の役物単位耐力壁枠体の外側面を示す斜視図
である。
【図8】役物端に耐力壁枠体の内側面を示す斜視図であ
る。
【図9】木造軸組構造用単位耐力壁枠体の外側面斜視図
である。
【図10】木造軸組構造用単位耐力壁枠体の内側面斜視
図である。
【図11】役物単位耐力壁枠体の外側面を示す斜視図で
ある。
【図12】役物単位耐力壁枠体の内側面を示す斜視図で
ある。
【図13】他の役物単位耐力壁枠体の外側面を示す斜視
図である。
【図14】役物端に耐力壁枠体の内側面を示す斜視図で
ある。
【図15】木造軸組構造用単位耐力壁枠体同士の接合状
態を示す分解斜視図である。
【図16】木造軸組構造用単位耐力壁枠体同士の接合状
態を示す正面図である。
【図17】軸組構造耐力壁の組み立て状態を示す上側要
部の分解斜視図である。
【図18】2階建の木造軸組構造用単位耐力壁枠体の組
み立て状態を示す要部の分解斜視図である。
【図19】2階建の木造軸組構造用単位耐力壁枠体の組
み立て状態を示す要部の正面図である。
【図20】一部2階建の木造軸組構造躯体全体を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 木造軸組構造用単位耐力壁枠体 11 同 役物単位耐力壁枠体 2 木製縦枠材 21 同 木製縦枠材主材部 22 同 半裁平ホゾ部 23 同 通孔 24 同 木製縦枠補助材 25 同 緊締ボルト 26 同 ナット 27 同 水平溝部 3 木製横枠材 31 同 通孔 4 コーナー金具 41 同 木製縦枠材当接面 42 同 木製横枠材当接面 43 同 筋違材連結面 44 同 連結ボルト孔 5 筋違材 51 同 通孔 6 貫部材 7 間柱材 8 土 台 81 同 ホゾ孔 82 同 土台貫通孔 83 同 アンカーボルト 84 同 ナット 9 胴 差 91 同 ホゾ孔 92 同 胴差貫通孔 93 同 緊締ボルト 94 同 ナット 10 通し柱 10′ 隅 柱 B 軸組構造躯体 F 布基礎部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 604 E04B 2/56 604F 605 605C 605B 605D 605F 611 611C 621 621J 632 632D 632J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の単位間隔を置いて配される左右一
    対の木製縦枠材の、何れか一方または双方共が、上下両
    端に平ホゾの突設、形成された管柱を、同平ホゾ平面形
    の長さ方向中央位置において半裁して得られる構造と略
    同様にした、上下両端に半裁平ホゾ部を有し、これら半
    裁平ホゾ部間となる主材部部材断面を柱材の半分として
    なるものに形成され、これら左右木製縦枠材主材部か、
    木製縦枠材主材部および木製縦枠材主材部相当に形成し
    た木製縦枠補助材の、各上下端間を夫々木製横枠材で一
    体化して柱材寸法と同厚の矩形枠本体とする一方、該矩
    形枠本体内に、双方の部材幅を合わせると柱材寸法と同
    厚となるように各部材幅を規制してなる複数本の貫部材
    と間柱部材とを夫々適宜間隔置きに配して一体化すると
    共に、貫材群と間柱材群との境界位置には、薄鋼板製の
    筋違材を斜設、介在させた上、その両端部に一体化した
    連結ボルト孔付きのコーナー金具を、矩形枠本体コーナ
    ー部に一体化し、コーナー金具の連結ボルト孔に合わせ
    て矩形枠本体に通孔を穿設してなることを特徴とする木
    造軸組構造用単位耐力壁枠体。
  2. 【請求項2】 上下両端に平ホゾの突設、形成された管
    柱を、同平ホゾ平面形の長さ方向中央位置において半裁
    して得られる構造と略同様にした、上下両端に半裁平ホ
    ゾ部を有し、これら半裁平ホゾ部間となる主材部部材断
    面を柱材の半分としてなるものに形成された一対の木製
    縦枠材を、所定の単位間隔を置いて左右に配した上、こ
    れら左右木製縦枠材主材部上下間を夫々木製横枠材で一
    体化して柱材寸法と同厚の矩形枠本体とする一方、該矩
    形枠本体内に、双方の部材幅を合わせると柱材寸法と同
    厚となるように各部材幅を規制してなる各複数本の貫部
    材と間柱部材とを夫々適宜間隔置きに配して一体化する
    と共に、貫材群と間柱材群との境界位置には、薄鋼板製
    の筋違材を斜設、介在させた上、その両端部に一体化し
    た連結ボルト孔付きのコーナー金具を、矩形枠本体コー
    ナー部に一体化し、コーナー金具の連結ボルト孔に合わ
    せて矩形枠本体に通孔を穿設して基本単位耐力壁枠体と
    し、一方、該基本単位耐力壁枠体における矩形枠本体の
    左右木製縦枠材の中、何れか一方を木製縦枠材主材部相
    当に形成した木製縦枠補助材に置換して役物単位耐力壁
    枠体とし、それら基本単位耐力壁枠体と役物単位耐力壁
    枠体との組み合わせからなることを特徴とする木造軸組
    構造用単位耐力壁枠体。
  3. 【請求項3】 単位耐力壁枠体の矩形枠本体内所定高さ
    範囲上下に、平行する上下框材が横設、一体化され、こ
    れら上下框材間を窓や出入口等の開口部用の空間とさ
    れ、上部木製横枠材と上框との間、および下框と下部木
    製横枠材との間だけに、双方の部材幅を合わせると柱材
    寸法と同厚となるように各部材幅を規制してなる各複数
    本の貫部材と間柱部材とを夫々適宜間隔置きに配して一
    体化すると共に、貫材群と間柱材群との境界位置には、
    薄鋼板製の筋違材を斜設、介在させた上、その両端部に
    一体化した連結ボルト孔付きのコーナー金具を一体化し
    て形成した役物単位耐力壁枠体を含む、請求項1または
    2何れか記載の木造軸組構造用単位耐力壁枠体。
  4. 【請求項4】 基礎部上に横設、固定した土台の要所要
    所には、予め単位耐力壁枠体矩形枠本体の木製縦枠材下
    端に突設形成されている半裁平ホゾ部2本を密嵌状に挿
    入可能とするホゾ穴が、単位耐力壁枠体の単位幅寸法に
    応じる間隔で形成されており、それら中の対応するホゾ
    穴に、一枚の単位耐力壁枠体矩形枠本体の左右両木製縦
    枠材下端の各半裁平ホゾ部を夫々嵌入した後、土台を貫
    通して基礎部から立ち上げたアンカーボルトを、矩形枠
    本体に一体化したコーナー金具ボルト挿通孔に合わせて
    予め形成してある木製横枠材通孔およびコーナー金具ボ
    ルト挿通孔に挿通、ナット締めし、該単位耐力壁枠体を
    垂設状に仮組み立てした後、同矩形枠本体左右両木製縦
    枠材主材部の各外側面に接着剤を塗布した上、その左右
    両隣に、夫々別体の単位耐力壁枠体が、何れもその矩形
    枠本体の左右何れかの木製縦枠材下端の半裁平ホゾ部を
    先のホゾ穴の残る空間部に嵌入し、左右他方の木製縦枠
    材下端の半裁平ホゾ部を他のホゾ穴に嵌入した後、先の
    単位耐力壁枠体の場合と同様、対応するアンカーボルト
    を木製横枠材通孔およびコーナー金具ボルト挿通孔に挿
    通、ナット締めし、隣接させた両単位耐力壁枠体を、先
    の単位耐力壁枠体に連接させて垂設状にすると共に、一
    つのホゾ穴から立ち上がった別々の単位耐力壁枠体の矩
    形枠本体木製縦枠材主材部同士を接着すると共に、各矩
    形枠本体に一体化したコーナー金具ボルト挿通孔に合わ
    せて予め形成してある各木製縦枠材主材部通孔で対応す
    る通孔および各コーナー金具ボルト挿通孔に緊締ボルト
    を貫通、ナット締めし、これら3枚の単位耐力壁枠体相
    互間、およびそれらと土台とを強固に一体化し、以下同
    様の工程を繰り返していくことにより、一つのホゾ穴か
    ら立ち上げた別々の単位耐力壁枠体の矩形枠本体木製縦
    枠材主材部同士で実質的に1本の柱材相当部材を次々に
    形成すると共に、それら柱相当部材間には、耐力壁下地
    構造も同時に形成してしまった後、柱相当部材の上端に
    形成される二つの半裁平ホゾ部を合わせた状態の平ホゾ
    部に、適宜横架材下面の対応するホゾ穴を嵌合させ、横
    架材に対しても一体化してしまうようにした、請求項1
    または3何れか記載の木造軸組構造用単位耐力壁枠体を
    使用した木造軸組構造耐力壁の形成方法。
  5. 【請求項5】 角通し柱材の壁体形成側の外側面に接着
    剤を塗布した上、単位耐力壁枠体の中、矩形枠本体の左
    右木製縦枠材の何れか一方を木製縦枠材主材部に相当す
    る木製縦枠補助材に置換してなる役物単位耐力壁枠体
    が、その矩形枠本体木製縦枠補助材を、接着剤の塗布さ
    れた先の角通し柱材外側面に当接状にすると共に、反対
    側の同木製縦枠材下端の半裁平ホゾ部を、対応するホゾ
    穴に嵌入した状態で垂設状とされ、該役物単位耐力壁枠
    体矩形枠本体に一体化したコーナー金具ボルト挿通孔に
    合わせて予め形成してある木製縦枠補助材通孔および木
    製横枠材通孔の中、木製縦枠補助材通孔と角通し柱材貫
    通孔、コーナー金具ボルト挿通孔に緊締ボルトを貫通、
    ナット締めすると共に、木製横枠材通孔およびコーナー
    金具ボルト挿通孔には土台上方に突出したアンカーボル
    トを貫通、ナット締めし、該役物単位耐力壁枠体を角通
    し柱材と土台とに強固に一体化した後、役物単位耐力壁
    枠体矩形枠本体の木製縦枠材側には、順次基本単位耐力
    壁枠体を、請求項3記載の単位耐力壁枠体の連結、一体
    化と同じ方法で繰り返し、連続、一体化していくことに
    より、角通し柱材間であって、土台の一つのホゾ穴から
    立ち上げた別々の基本単位耐力壁枠体の矩形枠本体木製
    縦枠材主材部同士で実質的に1本の柱材相当部材を次々
    に形成すると共に、それら柱相当部材間および該柱相当
    部材と角通し柱材との間には、耐力壁下地構造も同時に
    形成してしまった後、柱相当部材の上端に形成される二
    つの半裁平ホゾ部を合わせた状態の平ホゾ部に、適宜横
    架材下面の対応するホゾ穴を嵌合させ、横架材に対して
    も一体化してしまうようにした、請求項2または3何れ
    か記載の木造軸組構造用単位耐力壁枠体を使用した木造
    軸組構造耐力壁の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5何れか記載の木造軸組
    構造耐力壁の形成方法において、連接されるべき単位耐
    力壁枠体が、土台上に一部不連続となるようにして立
    設、一体化され、当該省略された箇所においては、その
    箇所に隣接する単位耐力壁枠体の矩形枠本体左右木製縦
    枠材の中の単位耐力壁枠体が省略された箇所に望む木製
    縦枠材外側面に、該木製縦枠材と同様の構造に形成した
    木製縦単材が、上下端の半裁ホゾ部を対応するホゾ穴の
    残る空間に嵌合し、接着剤を介して添設された上、予め
    形成してある木製縦単材通孔、および当該単位耐力壁枠
    体の矩形枠本体木製縦枠材通孔とコーナー金具ボルト挿
    通孔と緊締ボルトを貫通、ナット締めし、同所のホゾ穴
    から立ち上げた木製縦単材と単位耐力壁枠体の矩形枠本
    体木製縦枠材とで実質的に1本の柱材相当部材を形成し
    た後、形成された柱材相当部材間の残る空間は、在来の
    木造軸組工法で壁体に形成してしまうようにした、請求
    項1ないし3何れか記載の木造軸組構造用単位耐力壁枠
    体を使用した木造軸組構造耐力壁の形成方法。
  7. 【請求項7】 横架材が胴差であって、該胴差上に、更
    に請求項4ないし6何れか記載の木造軸組構造耐力壁の
    形成方法と同様にして単位耐力壁枠体を連接、一体化す
    ると共に、胴差を挟んで上下に対応する単位耐力壁枠体
    相互を、夫々に予め対応する如く形成してある上方の単
    位耐力壁枠体のコーナー金具ボルト挿通孔および木製横
    枠材通孔、横架材貫通孔、それに下方の単位耐力壁枠体
    のコーナー金具ボルト挿通孔および木製横枠材通孔に、
    1本の連結ボルトを挿通し、ナット締めし、1階および
    2階の木造軸組構造耐力壁を上下に一体化してしまうよ
    うにした、請求項1ないし3何れか記載の木造軸組構造
    用単位耐力壁枠体を使用した木造軸組構造耐力壁の形成
    方法。
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JP2023115966A (ja) * 2022-02-09 2023-08-22 楠本建設株式会社 木造柱軸組み外壁張りパネル組立て工法
JP2025073608A (ja) * 2023-10-27 2025-05-13 株式会社アクト 在来軸組構法

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